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<title>痺れる。</title>
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<description>実は極度のマザコン草野。秒速5センチメートルで優雅に舞うのが春なら、睡眠薬もハルシオン。死ぬほど飲んだら死ぬらしい。さよなら水色の金魚鉢。</description>
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<title>誰を追えばいい</title>
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<![CDATA[ 喫茶店の隅っこ指定席。<br><br>ミルクティの濃さに迷った。<br><br>「ゆっくりでいいのよ」<br><br>お母さんの声で喋る青猫のペイジ。<br><br>「ゆっくりでいいのよ」<br><br>穏やかな声は、ワルツのように。<br><br>開きっぱなしの文庫本は38ページ。<br><br>コップの水滴がつつと、表面を伝って、<br><br>芳野さんの喉を伝った。<br><br>溺れたくなる色を探した。<br><br>あとには何も残らない、夏でした。
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<pubDate>Sun, 17 Jul 2011 18:42:00 +0900</pubDate>
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<title>君のために世界は廻る。</title>
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<![CDATA[ 君のためなら僕は劣性でかまわないのに。
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<pubDate>Sat, 02 Oct 2010 18:00:44 +0900</pubDate>
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<title>電子機器</title>
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<![CDATA[ それは６月の終わりでした。<br><br>踊ってばかりの人々が危なげもなく、平和に素敵に笑いました。<br><br>捨てないでくれと自分を歌いました。<br><br>でも本当は魔法だってダイナモでよかったし、市バスの緑は絵の具よりも鮮やかでした。<br><br>爪の先で踊るような弾んだギターと自由に游ぎまわるベースが印象的でした。<br><br>まるで炭酸水の中にいるような感覚。<br><br>どんどん溺れて沈んでいくのに、不思議と息ができる。<br><br>気まぐれなドラムの快活な振動。<br><br>それらが、四色に箱の中でしつこく反響しました。<br><br>私の頭はどんどん悪くなりました。<br><br><br>あの日から全てが透明に見える。
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<pubDate>Fri, 24 Sep 2010 00:10:29 +0900</pubDate>
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<title>びりびりと。</title>
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<![CDATA[ <p>お母さんの　ヒステリックな　叫び　声が　怒鳴り声が　もう一生離れない　と　言うほど　頭蓋骨の内側を　反響する。</p><br><br><br><p>そんな9月13日です。兄が家を出て行くそうなので記念にブログを書きます。</p><br><br><br><p>もともと非常に、非情に仲の悪い家族ですから、だあれも兄の家出を止めたりはしません。</p><br><p>現にこうして、私はパソコンのキィボードをぱたぱたと打ち鳴らしつつ、SANTORYのローヤルエキス配合炭酸飲料をぐいぐいと、見栄を張っても仕方がないので本当のところはちびちびと、透明なストローで吸い上げる作業に人間のおかしみを感じているまっ最中です。</p><br><p>考えてみればただ同然の砂糖水と二酸化炭素をフラスコでこてんぱんに混ぜ合わせてから紅茶よりも高い値段で売り、ぼろ儲けしてやろうなんていう発想自体がユニークであるのに、ましてそれを心から美味だと感じ、愛飲している人間の味覚というのも、なかなかどうしてユニーク極まりない。</p><br><p>そういう非生産的なことを考えながらも、どこか頭の隅では、例えそれが間接的にであれ兄の家出の原因を作ってしまった自分の無責任な言動をよく後悔し反省している、なんて事はまるでない。<br>扇風機の風で顔にかかる髪の束をどうして掃うのが一番良いかと悩み悩んで「扇風機を消せば良い」という一つの結論に今、ちょうど今、達しました。</p><br><p>最近起こったいろいろの事が相まって、ついに解放感に部屋全体が満たされたと思ったらあとほんの少し、何かが欠けている。</p><br><p>今度こそ私は圧死なり溺死なり、死ぬと思ったのですけれど、無理でした。すいません。嬉し泣き用の涙は是非次の機会までとっておいて下さい。</p><br><p>こんな風に私は全く非道な人間で、今も一秒毎に、端から濁りを増します。</p><br><p>しかしお母さんなどは私よりもさらに冷血です。</p><br><p>食後･入浴後特有のぼうっとした私の記憶に依れば、かれこれ二時間も前から犬相手にべらべらとつまらない世間話をしています。</p><p>兄の部屋で支度を手伝うでもなく、しばらく生活する分のお金を渡す(貸す)でもなく、そもそもの家出をするという無計画な決断に抗議するでもなく。</p><br><p>私には、お母さんのことはちっとも分からない。</p><p>ちっともわからないのに、何故だか可哀想。可哀想でみすぼらしくて、憐れなお母さん。何も言う事が無い</p>
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<link>https://ameblo.jp/nonebutair344/entry-10647862365.html</link>
<pubDate>Mon, 13 Sep 2010 20:59:54 +0900</pubDate>
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<title>ドライアイ</title>
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<![CDATA[ ドライアイの人でも泣くらしい。<br><br>涙腺から体液を分泌するらしい。へえ。<br><br>ウェットなアイの人もたぶん泣くから、そうか。だから君は泣かないのか。泣けないのか。<br><br>悲しくて私が泣いてしまう。<br><br><br><br><br><br><br><br>何となく疲れた。<br>疲れたというよりは、疲れさせた。<br><br>小学５年生の頃から得意技です。<br>周りの人間を困らせて疲れさせて怒らせて、自分だけ溜め息つくこと。嘘もつきます。<br><br>第一印象と中身が違うって、それは完全に意図した詐欺です。<br><br>いつの間にか嫌われるし、避けられます。<br>そうして、気付いた人から「離れる」「逃げる」のが正しい、そんな世界はあっけない。<br><br>私はいつでも見届けます。さよならさよなら、振り向いたら負けです。私のこと早く忘れて下さい。<br><br><br>追うことも出来ずに呆然と立ち尽くしては自己中心的な感傷に浸る。悲劇のヒロインは可哀想に見えるだけ。<br><br><br><br>人に嫌われる以外の生き方知りません。誰も教えてくれないことは知りません。自分に嫌われてもう10年が経ちます。<br><br>道徳観なんてありません。<br><br>協調性、社交意欲、思いやり。何もありません。私には何もない。<br><br><br><br>こういう自虐的な事も平気で言ってしまうくらい、頭から爪の先まですっかり不純物。誰からも好かれない。<br><br>死にたいとか生きたいとか、重大なことを平気で言ってしまう。平気で言ってしまう。平気で。<br><br><br><br>自分の殻に閉じ籠ることだけが唯一の自己防衛。つまり不透膜。つまり蚊帳の外。仲間はずれだ。本当は自分で作った壁ではない。生まれつき劣性。<br><br><br><br>そうか、だから他人に見下される。<br><br>笑われる。<br><br>施しを受ける。<br><br>優しくされる。気を遣われる。<br><br>手を差し伸べられる、いい加減うんざりした顔で。
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<pubDate>Mon, 06 Sep 2010 16:54:54 +0900</pubDate>
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<title>『The Sky Crawler』</title>
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<![CDATA[ 　<br>　　僕はまだ子供で、<br>　　ときどき、<br>　　右手が人を殺す。<br><br>　　その代わり、<br>　　誰かの右手が、<br>　　僕を殺してくれるだろう。<br><br><br><br><br>森さんの書く小説が好きで、とくに『スカイ・クロラ』シリーズはお気に入りです。<br><br>どこが良いかって、それは愚問というものですよ。<br>隅から隅まで素晴らしいわけじゃないというところが素晴らしい。<br>と、思えるところです。<br><br><br>もしも空が見えるなら、単に情景描写に凝った小説。<br>主人公に感情移入できるなら、キャラクターの特性を上手く活かした小説。<br>戦闘機のもつ立体的な魅力に心ひかれたなら、それはその人に合った小説。<br><br><br>違うんですよね。<br>何かが少しずつ違うんですよ。<br><br>じゃあ何だと言われたらそれはもうあれですよ。最終奥義使っちゃいますよ。<br><br><br><br><br>読　め　ば　分　か　る　。<br>
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<pubDate>Wed, 01 Sep 2010 03:24:30 +0900</pubDate>
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