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<title>northernclimberのブログ</title>
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<title>Grand Hotel de Paris</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260912/13/northernclimber/31/07/j/o0810108015821277591.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260912/13/northernclimber/31/07/j/o0810108015821277591.jpg" alt="" width="810" height="1080"></a><div><br></div><br><br>到着と迷走<br>JALの直行便は定刻より1時間も早くシャルル・ド・ゴール空港に降り立ったが、第二ターミナルの端という現実が、長い通路を歩かせる。掲げられた標識は「出口」と「バゲージクレーム」のみ。「入国」の二文字を探して係員に尋ねれば、もっと先へ、階下へ、そして列車に乗れと告げられる。このままどこへ連れていかれるのかという微かな戸惑い。<br><br>拍子抜けする入国審査<br>ターミナル間の連絡列車を降りた先にある入国審査場は、中東やアフリカ便の波が去った後だったのか、驚くほど空いていた。無駄に長い動線を蛇行させられた挙句、パスポートの読み取り機にかける。前を歩く男たちの機械は赤く灯り、次々と係員のカウンターへ送られていく。壊れているのではないかと思ったその機械は、私の番になるとあっさりと緑の光を返し、私はパリへと通された。<br><br>北駅への道と宿<br>冷房のないRERの車両は、富良野線を思わせるのろまな足取りで30分以上かけて北駅へと運んだ。今日から身を寄せる「Grand Hotel de Paris」は東駅の目の前にある。1階のビストロの奥、英語を解すマダムが鍵をくれた。部屋は狭く、息を潜めるように最小限のものしかない。レビューに騒がれていた南京虫の影を警戒し、持参のスプレーをベッドに噴きつけて目を凝らすが、今のところ気配はない。<br><br>駅裏の風景<br>どの街であれ、駅の周辺には特有の澱（おり）のような空気が溜まる。チェックインの後に歩いた東駅の周囲も例外ではなく、年輪を重ねたような、あるいはそれ以上にすり減った小さな宿が軒を並べていた。前回の訪問から35年という歳月を経て私が立っているのは、華やかなパリの表玄関ではなく、その裏側の、少し乾いたコンクリートの上だった。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/northernclimber/entry-12978498429.html</link>
<pubDate>Sat, 12 Sep 2026 13:51:49 +0900</pubDate>
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<title>カミーノ巡礼へ</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260911/14/northernclimber/fd/2f/j/o1080081015821003351.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260911/14/northernclimber/fd/2f/j/o1080081015821003351.jpg" alt="" width="1080" height="810"></a><div><br></div><br>今から４年前にヨーロッパの地を踏んだときは、シンガポールを経由する遠回りの道を選んだ。行きに二十六時間、帰りには思いがけないメディカルトラブルによる緊急着陸まで見舞われ、六十時間もの時間を宙づりにされた。あの苦行のような移動に比べれば、今回は歳を重ねた分だけ少しは賢くなったということだろう。素直にJALの直行便のチケットを取った。<br><br>贅沢すぎるのかもしれないが、人生で初めての「個室」という座席に身を委ねることになった。ドアを閉めれば、そこは小さな密室だ。これから待ち受けているのは、自らの足で一歩ずつ大地を踏みしめ、粗末な宿を渡り歩く長い巡礼の道なのだ。当分は、まともな温かい食事や、皿に盛られた静謐な時間にありつくことはできないだろう。<br><br>そう思うと、目の前に置かれた機内食の皿が、妙に愛おしく、そして重々しく見えてくる。私はこれから始まる長い放浪への小さな儀式のように、出された料理をひとくち、またひとくちと、残さずしっかりと胃の腑に収めておいた。
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<link>https://ameblo.jp/northernclimber/entry-12978410474.html</link>
<pubDate>Fri, 11 Sep 2026 14:35:20 +0900</pubDate>
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