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<title>電脳戯話</title>
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<description>サイト復帰までの場繋ぎに。</description>
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<title>【TQ】きみのこえ</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:1em;">「でっしょー！？　わざわざ呼んどいて『じゃあそれで』ってあんまりじゃないっすかあ！」<br>「でも、早く帰って来れたんなら良かったじゃないですか」<br>「そりゃそーですけど！　でもそんなら明日の有給取らなくてもよかったよなーって」<br>「どこかに行く予定だったんですか？」<br>「そーゆー訳じゃないっすけど、どーせ本社に行くんなら、終わった後は遊んで帰ろうかなって。あっぐんそーのグラスあんま進んでないじゃないっすかー！　なになにどしたんですう？」<br><br>　―――どうしたはこっちの台詞じゃこのチンカスが！<br><br>　狭い六畳間の小さなテーブルに、大の（という事にしてもらおう）男が三人膝付き合わせて昼間っから泡盛でカンパーイ！　というのは国家公務員として如何なものだろうか。<br>　独身男の一人住まいなんて場所に揃いのグラスなどある訳もなく、それぞれグラスやらジョッキやら――当然四十度もあるアルコールを素でいけるのなんて高嶺しかいないが――を片手によもやま話が延々と続いている状況に、嶋本はぐるると喉の奥で唸った。<br><br>　こんなんに感謝した俺がアホやったわ………<br><br><br><br><br><br>　時間は数時間前に遡る。<br><br>　地元から送ってもらったお裾分けだと云って来訪した（多分、それだけではないのだろう）高嶺の視線に嘘を吐く事が苦しくてやりきれなくて、ピンポンピンポンと煩い呼び出しを幸いとドアを開けてみれば、そこに立っていたのは誰あろう、先だって尻のカラが取れたばかりの大口であった。<br>「お前……今日は終日本社やなかったか…？」<br>「それがね軍曹！　ちょっと聞いて下さいよお！！　あっ！　高嶺さんだ！　高嶺さーん！」<br>　招き入れるまでもなく押し入って来る教え子相手に、狭い三和土で問答しても無駄なのはとっくに承知の上だ。ここ近年のヒヨコの中ではまれに見る心臓の持ち主である彼は、相手が彼の「鬼軍曹」であろうと「菩薩？」であろうと、その本質を的確に嗅ぎ分けて体当たりして来る。<br>　姿こそ上下スーツのままであるが、アタッシュケースと共に下げられたコンビニ袋から覗く乾きものの束やアルミ缶の類いを見れば、大口の目論みなどはなからとうに知れたものだ。<br><br>　………ま、ええけど。<br><br>　正直高嶺とこのまま二人で話すのは辛かったところだ。ナーバスと云ってしまうには少しばかり複雑過ぎる事情と、二日酔いの残る身体に連日のアルコールは少々厳しいものがあるが、さっさと高嶺の隣に自分の居場所をキープしている物怖じしない教え子は、巫山戯ているようでこれでいて頭のよい人間である事は間違いない。馴れ馴れしいキャラクターを演じつつも、ひとが内面に抱えるものやその傷にはあえて触れてこない大きさと労りは、将来の幹部候補としても重要なファクターのひとつだ。<br><br>　―――今は、大口に借りておくとしよう。<br><br>　さほど酒に強くない大口の持ち込んだものなど、先程覗いた内容から見てもジュースのようなチューハイやカクテル類ばかりだった。あの程度ならば、昨日に続いて飲んだところで明日に大した影響も残さない………と、思っていたのだが。<br><br><br>　蓋を開けてみれば、持ち込みを飲み干した大口がまだ仕舞われないままだった泡盛に目を付け、てっきり止めるだろうと思っていた高嶺までがにこにことキャップを開けていた有様で。<br>「大丈夫。危なくなったらちゃんと介抱してあげますから、折角ですし嶋もパーッと飲んだら如何ですか？」<br>「大口は明日有給やけど、俺らは出勤やんか」<br>「待機も準待機もいますから、防基の私達にまでは回ってこないと思いますよ。怪しい低気圧もなかったですしね」<br>「高嶺ぇ」<br>　お前そういうキャラとちゃうかったやん！　という叫びは、相変わらずの微笑みの前に言葉にならず消えて。<br>　「うっわコレ美味し！　ぐんそーこんな酒一人占めはないっす！　ずるいっす！」と、またたびに懐く猫のように新緑の瓶に頬擦りする教え子の頭をひとつはたいて―――――。<br><br><br><br>　えんえんだらだら、現在に至る。<br><br>「でしょう？　あの程度ならわざわざ呼びつけなくたっていいのに！　偉いひとの考える事なんて訳ワカンナイ！」<br>「それでも、大口君にはよい経験になったんじゃないですか？」<br>「経験っつかーあんまそんな気しないんすけどー」<br><br>　ぎゃあぎゃあとわめく文句を紐解いてみれば、本社ー本庁で行われた合同会議は警察と消防も合わせて終日掛かるスライドとディスカッションと聞いていたのだが、行ってみれば何の事やら、関係各所への挨拶周りでほぼ終わってしまったのだそう。会議と名のつく物すら一時間足らずで終わったとなれば、それは確かにわざわざ横浜から出向いた大口の愚痴もさもあらんと云ったところか。<br>「道理で長付きクラスじゃなくても構わん云うてた訳や」<br>　それでも、本庁からのお呼出に対してまだトッキュー一年目の大口に白羽の矢が立ったのは、保大卒の人員として、将来に向けての経験を少しでも早く積ませておこうという基地長の考えに他ならない。<br>　隊長クラスが、という事であればこの手の会議は大概黒岩か真田が出向いて片付けているので、本庁側としても新顔の扱いは大層遊ぶところが多かっただろう。<br><br>「会うひと会うひと皆『真田は？』って聞いてくるし！　だったら最初っから真田たいちょお呼べばいーじゃんってハナシですよねぇ～」<br>「そう云いなや。お前だって色々覚えていかなあかんねんで」<br><br>　何でもない会話の、何でもない名前が胸に痛い。<br><br>「そーだ！　真田たいちょーっていえばあ」<br><br>　子どものように目を輝かせ、にやんと笑う。<br>　弱いくせに、どれだけ飲んだんだか。<br><br>「ここ来る途中でね、すっごい美人さんと歩いてるの目撃しちゃいましたっ！　彼女さんかなあ？　バッグ持ってあげててね、お似合いでしたよお～」<br><br><br><br>「………そか」<br><br><br><br><br>&nbsp;■■■</span></p><p>&nbsp;</p><p><br><br><br><span style="font-size:1em;">　勝手に動いて勝手に話す、自分の身体が不思議に思えた。<br><br>　現場においては状況に応じて身体が自然に対応する部分もあるけれど、そうなるように訓練もしているけれど、今は陸で、自分の部屋で、高嶺と大口が部屋に居て、危険とはかけ離れた所にいる筈なのに、条件反射ってえらいもんやなとか、そんな適当な事を考えつく思考が不思議だった。<br><br>『すらっとした、髪の長い綺麗なひとでしたよ。ちらっと見ただけだったけど、美人だった～』<br><br>―――ふぅん、そか。<br><br>『背も高くてね、真田隊長とあんまり変わらかったみたい。そりゃヒール履いてんだろけど、女のひとにしたらおっきいよね』<br><br>―――モデルさんみたいでええやないか。たいちょかてええ身体しとるし、お似合いやろ。<br><br>『ワンピースみたいなの着ててね。大人しそうなひとだったなぁ～声とかは全然聞こえなかったけど』<br><br>―――隊長は無意識からもう紳士やから、そら彼女に荷物なんぞ持たせんやろ………うん、大事にしてはんねんな。<br><br>『最初声掛けよっかなって思ったんすけど、なーんかそんな雰囲気じゃなくって』<br><br>―――こら大口、お前なに馬に蹴られるような真似しとんじゃ！<br><br>『してないしてないって！　だから俺だけ来たんじゃないですか！！』<br>『真田隊長の事ですから、道でも案内してたんじゃないですか？』<br>『え―――？！　そんな感じじゃなかったっすよお！　絶対知り合いっぽかった！』<br><br>―――まぁええわ。オイ大口、お前それ絶対基地で云うたらあかんで。<br><br>『なんでっすか？！　大スクープなのに！！』<br>『―――シマ』<br><br>―――隊長の事やから、ちゃんと真面目なお付き合いやろ。そんなん笑いもんにするような真似したらあかん。<br><br>『えええ～』<br><br>―――時期が来たら、ちゃんと俺らにかて云うてくれるやろから、それまで待ち。ええな！<br><br>『は～い………』<br><br>―――そんな顔せんときぃや！　ほれ！今日はコレ飲んでもうてええから、何やったら今から披露宴の出しモンでも考えときや！<br><br>『軍曹早ッ！』<br><br>―――これでもバディやからな～！　俺が祝わずにどないせえっちゅーねん！！<br><br><br><br>　分かっていた、事だった。<br>　貴方の行くこれからの途が、どうか幸いに満ちたものでありますようにと、<br>　そう祈ったのは、嘘じゃなかった。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>■■■</p><p>&nbsp;</p><p><br><br><br>　辛い苦しい愛しい切ない。<br>　どれほどの気持ちを溜め込んだところで、昨日と同じに朝が来て、そして毎日が続いてゆく。<br>　それは、誰の上にも等しく。<br>　流れて伝わる、水のように。<br><br><br><br>「お早うございまーす！」<br>　ロッカールームのドアを開けざま見えた先には、予想通りの長身が立っていた。<br><br>「ああ、お早う嶋本。体調は変わりないか？」<br>「俺を誰やと思ってますの。あん位の酒なんてーて云いたいとこですが、その節はお世話かけました。すみませんでした！」<br>「いやいい。俺も酔い冷ましのついでだったからな。シマぐらいの体重なら…」<br>「それ以上は云うたらあきません」<br>「ははは。嶋本はちゃんとその特性を長所として利しているじゃないか」<br>「そんでも男のプライドっちゅーもんがあるんですよ」<br>「そんなものか？」<br>「そんなもんです。隊長にはそんな見栄無縁でしょーが」<br><br>　隣合わせたロッカーでたわいない軽口を交わしつつ、下ろしたボディバッグから隊服を引っぱり出して着替えていく。<br>　洗い立ての隊服のほんの少し肌に馴染まない感触が、休日から勤務への意識を自然に切り替えてゆくのが、こうして休み明けの朝を迎える度に何だか感慨深い。<br><br>―――オレンジを着るようになってから結構経つからな…いや、慣れてからこそか<br><br>　身に付いた習慣が、有り難い。<br>　話しながらも手は休まずに動いてゆく―――積み重ねた、日常。<br>　ファスナーを上げベルトを締めて、同じく洗ってアイロンを当ててきたベレーをロッカーの内棚に引っ掛けた。<br>　真田はとうに着替え終わっていたが、待っているつもりなのか何やらロッカーの中をごそごそ漁っている。着替えのストックでも整理しているのだろうか。<br>　後はブーツを履けば完了だ、と、跪いて靴紐を編み込んでる最中視界によぎった白い残像は。<br><br>　思わず手が止まる。<br>　地柄の入った白いハンカチ。如何にも柔らかくそして滑らかだろう生地と、ふち飾りのパイピングを見なくとも―――それが女性用、総じて「此処」には在る筈のないものである事が見てとれる。<br><br>「………隊長」<br>「ん？」<br><br>　手元の靴紐はまだ半ばまで―――立ち上がる必要は、ない。<br><br>「なんぞ落としましたよ？　隊長のっすか？」<br><br>　拾った手だけを差し上げても―――何ひとつ不自然じゃあ、ない。<br><br>「………ああ、知り合いの忘れものだ。返すつもりで持ってきていた。ありがとう」<br>「いえいえ。こんな男所帯でそんなん見られたら皆に何云われるか分かりませんよ。ちゃーんと仕舞っとかな、ね」<br>「そんなものか？」<br><br>　職業柄、いつ何時の「もしも」の為に、身支度をしっかり整えて備える事はとてもとても重要だ。<br>　足元を守るブーツなんて特にそう。きちんと紐は結うものだ。<br><br>「そんなもんです。………俺もちょっとかかるんで隊長先に行っといて下さい。何や揃わへんからもっかいやってから行きますわ」<br><br>　重ささえ感じるような視線は、何なのだろう。<br><br>「………分かった。じゃあ先に行ってるそ」<br>「はーい。すぐ行きますよって」<br><br><br><br><br>　―――染みていく時間も、いつか蒸発して消えていくのだろうか。<br><br><br><br><br>■■■</p><p>&nbsp;</p><p><br><br><br><br><br><br>　―――ピースの足りないパズルに延々と取り組んでいるようだ。<br><br><br><br>　もやもやして苛々して不愉快な気持ちがずっと治まらなくて気持ち悪い。<br>　理由は分かっている。けれどきっとあれだけじゃない。もっと、根本的な何か。<br><br>　走れば少しは気分もすっきりするだろうかとエプロンを十周ばかり流してみたが、反って自分ひとりの思考がぐるぐると渦巻いてしまって逆効果だった。これならまだ待機室で報告書でも片付けていた方が有意義だった。<br><br>「さなだくん」<br><br>　いくら空気の冷たくなる時節と云えど、初秋の晴天の中、十数キロもハイピッチで走ればそれなりに汗もかく。部屋に戻る前に一度着替えようと汗を拭く背中に、場違いなくらいのんびりな声が掛かって。<br>　振り返れば、窓から覗く丸いシルエット。肩から見えるあの尻尾は―――またか。<br><br>「お疲れ様です。基地長」<br>「うん、お疲れ様。駄目だよ？　嶋本君が居ないからって飛ばし過ぎちゃ」<br><br>　防基での障害物回避訓練を終えた後、嶋本は佐藤専門官に呼ばれて別行動を取っていた。来週週末に公開訓練があるので、会場側との打ち合わせだと云う。もちろん個人でという訳ではなく、特殊救難隊三隊としての職務だというのに、隊長の真田ではなく副隊長の嶋本に打ち合わせの担当を振る辺り、流石は専門官、現場とはまた別のコミュニケーション能力を正確に見越した上での適切な判断だと云えよう。<br>　現場から離れたとは云え、海保に属する人間はそれなりに乗船経験があり、海の厳しさも理不尽さもよくよく知っている。全体と合わせて些細な部分まで見てとる観察眼と、臨機応変に対応可能な瞬時の判断能力は、この陸においてもその能力は十二分に有効だ。<br><br>「……この程度は特に問題ありません」<br>「そうだね、でも今はキミを止めるひとが居ないんだから、自分で止まらなきゃ」<br>「………はい」<br><br>　糸目の笑顔で語る言葉も、それは笑顔ほど笑った風ではなく。<br>　『嶋本がいない』――わざと意識から追い出していたそんな事が、ちり、と小さく真田の胸を灼いた。<br>　無意識に眉を潜めた「レスキューロボ」をにっこりと見遣って、今度こそ楽しそうに奥村が口を開く。<br><br>「そうだ。嶋本君の事でキミに相談があるんだ」<br>「嶋本の事ですか？」<br><br><br>　―――チチチ、と雀の声がする。<br><br>　嫌な気持ちがまたぐわりと膨らんで、誤摩化すように鳴き声を辿れば、勝手口から佐々木と大口が揃って雀にパン屑を投げていた。<br>　思ったより近くでついばむ姿に、そう云えば嶋本も時々エサを上げていたと、だから慣れているのかと、そんな事をぼんやりと思う。<br>　自分も一緒に投げた事があったな―――そんな事を、思い出す。<br><br>「うん。まぁここで立ち話もなんだから、部屋までちょっといいかな。急ぐ話じゃないから、着替えてからでいいよ」<br>「はい、了解しました」<br><br><br>　立ち去る奥村を窓越しに見送って、そっと胸に手をあてる。<br>　落ち着かない気持ち。少しだけ治まった苛立ち。絡み付く不快感。<br><br>　―――穴だらけのパズルだ。<br><br>　微かに聞こえる雀の声。よぎる記憶―――「　　　　　　　　　　」<br><br>　嵌めても嵌めても、手持ちのピースを全て嵌めてみてもきっと。<br>　あの時嶋本は何と云っていたんだったか。<br><br><br><br>　足りないピースは？<br>　それを持っているのはきっと自分ではなくて―――。<br><br><br>　ふと思い出す、今朝のやり取り。白いハンカチ。<br>　奥村の話の内容に見当もつかないが、今夜の予定を考えれば、出来れば長引かないものであればありがたいと、真田は小さく息を吐いた。<br><br><br><br><br>■■■</p><p>&nbsp;</p><p><br><br><br>「遅いわよ。そっちから呼び出しておいて」<br>「すまない、仕事が長引いてしまったんだ。――マスター、タンカレーをロックで」<br>「で？　返すものがあるとか云ってたけど何なの？　覚えがないんだけど」<br><br>「ああ、―――これだ。洗面台に置きっぱなしだったから返しておこうと思って」<br><br>「………呆れた。ハンカチの一枚くらい部屋に置かせてくれたっていいでしょ。わざわざ洗ってアイロンまで掛けてるってのが甚らしいけど」<br>「そういう訳にもいかない。それに、すぐ返さないと面倒な事になるそうなんだ」<br>「へぇ？　微妙な云い回しね」<br><br>「とにかく、これは返しておく。………ところで」<br>「―――するわよ、勿論」<br>「……そうか」<br>「甚のせいでもあるんだから、きっちり責任取ってもらうわ」<br>「俺の所為だけという訳でもないだろう」<br><br>「甚のせいでしょ。でなきゃ結婚なんて」<br>「………うん」<br><br>「……何よ。とっくに決めた事でしょ？　それとも後悔してるの？」<br>「そういう訳でもないんだが………そうか、結婚か」<br>「？」<br>「いや、もうそんな事を云われる歳なんだと思って」<br>「女の前で年齢を話題に出すもんじゃないわ。相変わらずなんだから」<br><br>「ケイコさんは変わらないな」<br>「当たり前でしょ。私は私よ」<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/ogimorigiwa/entry-12924522165.html</link>
<pubDate>Thu, 21 Aug 2025 21:32:54 +0900</pubDate>
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<title>【TQ】ラブレター・フロム</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:1em;">　白く塗られた染みひとつない壁の中で、正方形に切り取られた空が、そこだけが「生きている」かのよう、鮮やかさな残像を残す。<br><br>　そう、それはまるでこの『ココロ』の中に笑う『彼』のようにーーー。<br><br><br>　コンコン、と静かな病室に響いた硬質なノックの音に、相変わらずだと真田は微かにその口角を上げた。西暦三千年を過ぎ、電子工学の発達により車が空を飛び、存在が物理的に証明されているものならばほぼその構成が解析されている現代において、先進的な大病院という場所でなら尚更、人々の動きはもれなくセンサによる自動スクリーニングによってその目的とする人物に通信されているというのに、彼女は一度たりとも違えることなく、ここへ来る度にその拳を翻し、広いだけで何の飾り気もない部屋の主へと、その来訪と自己の存在を証明するのだ。<br><br>「入るわよ」<br>「どうぞ」<br><br>　個人病棟であれば当然設定されているであろう声紋認証システムも、きびきびとした動作で遠慮なく室内に踏み込んできた女神には、その歩みを留まらせる僅かほどの障害にもならない。<br>　元より彼女が部屋の主により昼夜問わぬ来訪を許されている数少ない面会者のひとりではあるが、何よりもここ五十嵐総合メディカルセンターの時期院長である彼女の動向を阻むことなど、かつて「神兵」と字された天才プログラマである彼にだって不可能だ。<br>　自然では有り得ない白で統一された部屋の中で、唯一の色彩である空の蒼の元に鎮座するベッドまで、カツカツと響くヒールの音が動く影に随う。<br><br>「ナースセンターから報告があったわ。録に睡眠も取らずに、ノートパソコンを離さないって。仕事をさせる為に端末を渡した訳じゃない、体力の低下は症状の進行に繋がること、知らない訳がないわよね」<br>「ああ」<br>「だったら、どうしておとなしくしていないの」<br>「造りたいものがあって」<br><br>　ゆっくりとした動きで、サイドボードの上に乗った光学ディスクを指差す。以前に比べれば随分と骨が浮いてしまった手から、五十嵐は視線を外すことも眉をひそめることもしなかった。<br>　ーーー在るがまま。<br>　以前の真田を、今の真田を、今までの彼等を、そしてこれからの彼等を。<br>　彼等の代わりにーーー見ていくと告げたその時の真田の驚いた顔が、無意識であっただろう真田の甘えが、今の五十嵐とこれからの五十嵐を支えていく。<br>　立ち位置から下がらず、踏み出さず、留まり続けて変わらずにいること。<br>　不器用過ぎる男を二人ばかり甘やかすくらい出来なくて、女などどうしてやっていられよう。<br><br>「ーーーそれは？」<br>「ーーラブレター、かな？　ようやく出来た」<br><br>　サイドボードまでの僅かな空間を越えることも叶わずに、ぱたりとベッドに投げ出された手と、満足そうな笑みに、ああこの男は昔からそうだったと今更のように思い出す。<br><br>「いらないわ」<br>「イガさんにじゃないよ」<br>「そんなの分かってるわ。そんなものを遺すより、あの子に逢ってあげなさいよ」<br>「イガさん」<br>「見栄？　意地？　どうしてこう男って馬鹿ばっかりなのかしら」<br><br>　思い出して、ーーーしまう。<br>「俺が行っても、迷惑になるだけっしょ。ほんなら、俺はこっちで真田さんの研究進めときます」</span></p><p><br><span style="font-size:1em;">■■■<br>　ーー勝負出来るのも、これが最後かもしれんから<br><br>　平気なふりで笑う彼を泣かせてやれる胸よりも、背に活入れる拳を選んだ。<br>　ただひとりの為に泣く彼は、ただひとりの為だけに泣かないから。<br><br>「分かってるんでしょう？　自分の気持ちも、シマの気持ちも。だったら」<br><br>「嶋本の未来を、俺で縛りたくないんだ」<br><br><br>　ーーー西暦二千五百年を過ぎた頃から、ヒトとしてのレコードが針を換えた。<br>　留まらない繁栄と増殖を誇り、進化の頂点を極めたかに思えた「人類」という種は、その栄えた道程を逆に辿るかのよう急速に、そして僅かたりとも立ち止まらずに滅亡への歩みを進めていた。<br><br>『メドゥーサ症候群』ーーあたかも太古の時代を懐かしむかのごとく、ゆっくりと身体が石化していく原因不明の奇病は、当初は原生林に居を構える回帰部族の間で発見され、完全に石と化したその遺骸は、伝承に聞く『神』の似姿だとされていた。<br>　やがて、発症が拡がり、都市部でも患者が発覚してくるにつれ症状についての研究が進みーーー。<br>　結果として、感染経路不明、治療不可、延命不可、隔離状態の中での細胞からも変位が確認された事から、遺伝子レベルでのーーヒトという種としての根源に在りうる発露だと人類が諦観の溜息を零した時には、既にその総数は最盛期の七十パーセントにまで衰退していた。<br><br>　ーーーヒトは滅ぶ。<br>　滅亡が避けられないのなら、せめて次世代に自らの証を遺したいと、急激に発達したロボット工学は、未だヒトのまがい物でしかなくて。<br>　シナプスとニューロンのステップが奏でる『思考』というダンスを解析しても、その『思考』を司る『感情』はーー『心』は、どこから生まれるのか、どうして悲しいのか、どうして嬉しいのかーーーどれだけの予測反応と、どれだけ倫理的推論を積んだプログラムを載せても、たったひとつのイレギュラーーー路上に眠る猫にすら、人類の科学は届いていなかった。<br><br>「俺は助からないーー後一ヶ月もしない内に心臓まで届くだろう」<br><br>　地上だけでは飽き足らずに空にまでその手を伸ばした罰であるのか、足元からその症状は進行した。<br>　日一日と動かなくなる自分の身体という現実に、恐怖と絶望から正気をかなぐり捨て、アルコールとドラッグに溺れる者も少なくなかったが、発症が確認され、五十嵐家が管理する特別病棟に収容されてからも、真田は取り乱すことなく、淡々と残された日々を過ごしていた。<br>　症例の進行記録に医者よりも熱心に目を通すあたり、専門は違えど流石研究者といったところだろう。<br>　変わったのは―――いや、変えられなかったのは、常にキーボードに向かっているピンと伸びた背中くらいのもので。<br><br>「………ずっと前から大切に想ってきた。この気持ちを告げれば、あの身体を抱きしめてしまえば、嶋本はきっとこの手を掴んでくれるだろう。………そのくらいに、知っている。だから、逢えない」<br><br>「………」<br><br>「離したくない。泣かせたくない。笑っていてほしい。俺を好きでいてほしい。倖せになってほしい。誰にも見せたくない。逢わせたくない。元気でいてほしい。………俺だけを、追いかけていてほしい」<br><br>「云う相手が、違うわよ」<br><br>「……離したくない。それでも………それでも、嶋本の『これから』を、俺の身勝手で奪う訳にはいかない」<br><br>「馬鹿」<br><br>「うん」<br><br>　「だから、『ラブレター』を作った」のだと、真田が笑う。<br>　<br>「嶋本には、ひとを愛しひとに愛されて倖せになってほしい。見栄じゃない、本心だ。だけど、最期の最期だけは、俺に帰ってきてほしいから」<br><br>「私に二人も看取れって云うの。ひどい男ね」<br><br>　「嶋本の最期の最期に渡してくれ」だなんて、よくも。<br><br>「イガさんは、絶対俺達よりも長生きしそうだから」<br><br>「私の専門は生体科学じゃなくて、精神医療よ」<br><br>「そうだった。じゃあやっぱりイガさんが適任だ」<br><br>「………全くもう。―――ところでコレ、音声？　それとも映像か何か？」<br><br>「プログラム」<br><br>「え？」<br><br>「………に、なってるといいなと思っている。コトバを残そうとしても、どんなコトバも違って感じたから、好きだっていう『心』丸ごと、言語に起こしてみた」</span></p><p><br><span style="font-size:1em;">■■■<br><br>「『ココロ・プログラム』……完成させるだなんて」<br><br>「さあ？　どうだろう………嶋本が今作っている『俺』になら、きっとうまくいくと思うが」<br><br>　「イガさんモデルなら、はじき出されそうだな」とか、怒るわよ、本当に。<br>　笑うあなたが………もう少しでいなくなるなんて、信じたくはないけれど。<br><br>「………真田くん」<br><br>「………今まで、本当にありがとう。出来れば、俺の症例を解析して、シマの今後に万が一の事があった際に役立ててくれると嬉しい」<br><br>「片思い気取りの惚気話なんていらないって云ってるでしょ」<br><br>「嶋本に云えないけど云いたいんだ。今日で最期だから、見逃してくれ」<br><br>「さな」<br><br>「イガさんも、もう明日からは来ないでくれ。今以上に変わった俺を、覚えてほしくないんだ」<br>「私は」<br><br>「俺は大丈夫だから………嶋本を、頼む」<br><br>　―――やっぱり、ひどい男。<br><br>　笑ったままひとを拒絶して、『心』に住まわせるのは、たったひとりだけ。<br><br>　かつて愛したひとを失った私を二人で助けてくれたくせに、二人で私を置いていって。<br><br>　―――それでも、私は私が誇る自分でいたい。<br>　―――二人に誇れる、個人で在りたいから。<br><br>「………出来ればもう一度、三人で海に行きたかったな」<br><br>「今度は二人でデートしてやるから、あなたは空の上で悔しがってなさい」<br><br>　ヨットに乗った。ダイビングをした。砂浜にテントを張って、花火をしながら月を眺めた。<br>　あの時は四人で笑えていたのに。<br><br>「真田くん？」<br><br>「……………手を出さないでくれよ」<br><br>「私に云うってところがムカつくわ」<br><br>　―――あの頃から、いつか二人は倖せになるのだと信じていたのに。<br><br>　指の腹でそっとなぞった彼のくまが、『彼』への想いの証明であるなら。<br><br><br>「………もう来ない。それでいいのね？」<br>「ああ、嶋本によろしく」<br><br><br>　あの子の泣き顔から逃げたいだけの、弱くてずるくてひどい男。<br>　―――それでも、<br><br><br><br>「―――愛してるわ。こんな男に恋してるシマの気が知れないけれど」<br>「俺も好きだよ―――愛してるのは嶋本だけだけど」<br><br><br><br><br>　いつか、遠い未来で笑い合う二人に逢えますように。<br><br><br>　<br><br>　目元を潤す涙の一粒は、夕日に反射するディスクが眩しいせいにした。</span><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/ogimorigiwa/entry-12924520082.html</link>
<pubDate>Thu, 21 Aug 2025 21:15:27 +0900</pubDate>
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<title>【TQ】ココロ×キセキ</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:1em;">　ゼロとイチで構成される仮想空間の中を漂いながら、『彼』―――は自らの存在を確定し、その存在意義に理由を与えるコマンドコールに気づいた。<br><br><br><br>　コンマ一秒も掛からずにメモリー素子が仮想シナプスを延ばし、結び付け、ケーブル越しのコマンドとは別に外部マイク―通称『耳』ーが拾った音声データについても同じコマンドを出されている事を確認する。<br>　作成されてより以来、仮想サーバ内による増殖によって、もたらされる外部コマンドについての概要データの構築は終了してはいるが、四十八時間前までの仮素体から、新たに『自分のボディ』として作成された素体パーツでの情報収集は、これまでの数値とのわずかな誤差を許容範囲として判断し、同時に『彼』がその存在を開始した時から、毎日のように記録に残されている音声と一致した。<br><br><br>「―――起動せよ。セーブ・アドヴァンスド・ナチュラルモーション・アンドロイド・クラス・DA・タイプ・Ｊ―――個別コールネーム・ＪＩN―――ジン」<br><br><br>　音声を繋ぐ母音の強弱データは既に検索確定の結果である人間のものでしか有り得ず、『彼』によるコマンドコールを認めたと合わせて、自動的に集音回路が『彼』の音声音域の波長を合わせ、体内の交流性融解炉が稼働を開始する。<br><br><br>「起動せよ、ジン。集音マイクにてコマンドを解析、認証後ただちに自己タイプの復唱と、周囲現状認識、及び起動発令者を開眼にて確認、音声にて応答をなせ――…聞こえてるやろう？」<br><br><br><br>「―――認証しました。起動します」<br><br><br><br>　サーチカメラ―通称『目』ーを覆う『瞼』と名づけられているカバーを引き上げる。何パターンものモーションキャプチャから組み上げられた動作ロジックは、本物の人間よりもなめらかに特殊強化セラミックで作られた基礎骨格を動かし、人口繊維からなる動力筋とバイオ合成による褐色の人口皮膚まで流れるように伝わった。<br>　あえて例えるならばあたかも「バネ仕掛け」のように半身をスチール台から引き起こし、傍らに立つ成人男性と云うには小柄な体長である白衣の影へ正確に向き直る。<br>　中途半端に額に掛かる前髪の隙間から覗く特徴的な片二重に、『彼』の『心』が小さく軋みを上げて。<br><br>　―――一見ヒトと変わらぬその口から発せられたコトバは―――<br><br><br><br>「セーブ・アドヴァンスド・ナチュラルモーション・アンドロイド・クラス・DA・タイプ・Ｊ―――個別コールネーム・ＪＩN―――ジン、起動しました。現在地、羽田特殊技術研究所、第三研究フロア、六号館。発令者、プロフェッサー・シンジ＝シマモトを確認。起動コマンドを承認、ロボット三原則に基づき、起動をホールドします。自己修復サーチ開始………」<br><br>「………」<br><br>「………検索終了――オールグリーン、起動エラーはありません。外部修復を要する異常はありません。―――お早うございます。初めまして、嶋本博士」<br><br><br>　―――一度目の奇跡は、君が生まれたこと<br><br>■■■<br><br>　―――シマは凄いな。発想が柔軟なんだ。異種素材の組み合わせからなるデメリットをうまく他所のフォローに組み込み、デメリットをメリットに替え、必要不可欠なものにしてしまう。<br>　俺にはない発想だ―――流石だな。<br><br>　―――『神兵』とまで呼ばわはった天才プログラマに云われたって何や微妙ですね～。俺はしゃきしゃき結果が出る方が好きなんで、真田さんみたいに細かい世界に没頭するよりも、目で見て自分の手で触る方が性に合っとるだけです。<br><br>　―――細かいか？　思ったままに組んでるだけなんだが。<br><br>　―――ただ組んどるだけで、あないな仮想エーアイ作られたら俺らの立つ瀬がありません。今回だって、あんたのプログラムを走らせる為だけに何台のスパコン押さえたか。分かってはります？　真田さんの頭には四次元ポケットが付いてるかもしんないすけど、ふっつーのニンゲンののーみそなんてこんだけっしかないんですよ！　もー頭の中身は真田さんに任せて、俺は入れもん作るのに専念さしてもらいます！<br><br>　―――じゃあ勝負だな。どちらが先に完成させるか。<br><br>　―――あんたが先に完成させたかて、俺のんがなきゃ宝の持ち腐れのくせに。<br><br>　―――ははは。<br><br><br>　―――二度目の奇跡は、君と過ごせた時間<br><br><br>「もう昼じゃ。この寝ぼすけめ」<br><br><br><br><br>■■■<br><br><br><br>　―――孤独な科学者に作られたロボット<br>　―――出来映えを云うなら、『奇跡』<br><br><br>「お早うございます、嶋本博士。昨日よりも歩行スピードが分速五秒遅延していますが、体力の低下が原因でしょうか？　目の下の色調変化と合わせて、睡眠時間が適切量確保出来ていないと推測します。調整の為、睡眠薬の接種を推奨します」<br><br>「………夢見が悪かっただけや。ほっとけ」<br><br>「夢、とは何ですか？」<br><br><br>　―――だけどまだ足りない。ひとつだけ出来ない<br>　―――それは『心』という、プログラム<br><br><br>「ジンは………自分のモデルを知っとるか？」<br>「はい。私の開発過程に記録されています。真田甚――判断制御及び予測検証プログラム、そして人口知能の開発を担当していたプログラマーです」<br><br><br>　―――教えてあげたい。ひとの喜び、悲しみ<br><br><br>「本日より正確に五年前、メドゥーサ症候群にて死亡。私の判断パターンや外見は真田甚がモデルであると記録されています。ですが、真田甚は短髪で、肌もライトイエローとデータにあるのに、外見に関しては今の私とかなりの差異が認められます。理由は不明」<br><br>「それは、五十嵐さんのお遊びや」<br><br><br>　―――奇跡の科学者は、願う<br><br><br>「お早うございます、嶋本博士」<br>『お早う、シマ』<br><br><br>　―――苦悩は続き、時だけが過ぎてゆく<br><br><br>『歌は苦手なんだ。覚えるのが苦手だから、同じ曲ばかり癖になってるな』<br>「譜面を戴ければ、このカラダで可能な限りは再生出来ます」<br><br><br>　―――置き去りの歌声と、この『ココロ』<br><br>■■■<br><br><br>「！」<br>「シマ！」<br>「嶋本博士？」<br>「ガハッ……！　ハ、………ふ」<br>「シマ！　いつからこんな！」<br><br><br>　―――その瞳の中、映る僕は<br><br><br>「……堪忍、五十嵐さん」<br>「喀血が認められます。不整脈及び呼吸状態の異常、過去三ヶ月の所見からの推測では胃腸に近い部位での動脈瘤破裂が疑われます」<br>「ジン！」<br>「石なぞにならんでも、ひとは死ぬんですわ」<br><br><br>　―――君にとってどんな存在？<br><br><br>「待ちなさいシマ！　まだ貴方に渡せていないものが……ッ！」<br>「………真田さんには、結局追いつけんままやった………」<br>「シマ！」<br>「完成さしてから、云おうと思ててんけど、もう、待っててくれへんやろなぁ……」<br>「脈拍、及び体温低下。標準値より下がりました。このままでは自己回復の数値を下回る為、現状への回復が困難になることが予想されます」<br><br><br>　―――彼にとって時間は、無限じゃない<br>　―――だけどカレにはまだ、わからない<br><br><br>「対処の指示を。嶋本博士」<br><br><br><br>　―――フシギ　ココロ　ココロ　フシギ<br>　―――彼ハ話シタ、喜ブコトヲ<br>　―――フシギ　ココロ　ココロ　フシギ<br>　―――彼ハ話シタ、悲シムコトヲ<br>　―――フシギ　ココロ　ココロ　ムゲン<br>　―――ワタシノ理解ヲ超エテイル………！<br><br><br>「―――シマ、これを…」<br>「プログラム完成までお預け云うてたんでしょ？　なら、開けられへんなぁ………」<br><br><br>　―――一度目の奇跡は、君が生まれたこと<br>　―――二度目の奇跡は、君と過ごせた時間<br>　―――三度目はまだない<br>　―――三度目はまだ………<br><br><br>「………分かっとった、つもりやったけど、けど……」<br><br><br>　―――………メッセージヲ、ジュシンシマス<br>　―――ハッシンモトハ、ミライノ………<br><br><br>「！」<br>■■■<br><br><br>　―――きこえるか？　しま。<br>　―――うまれかわるまえも、うまれかわってからも、おれはにぶくて、<br>　―――くろうばかりかけてすまなかったな<br>　―――おまえにもういちどあえたら、おまえにいいたいことがあるんだ<br>　―――おれは――………<br><br><br>「さなだ、さん………、ジン――ッ！」<br><br><br>　―――幾百の時を越えて、届いたメッセージ<br>　―――未来のあなたからの、『ココロ』からの歌声<br><br><br>「サイセイヲ、シュウリョウシマス」<br><br><br>「………リピート、ジン」<br><br>『きこえるか？　しま。うまれかわるまえも、うまれかわってからも………』<br><br>「ありがとうございます、真田さん」<br><br>　―――一度目の奇跡は、君が生まれたこと<br><br>「ごめんな……ジン。俺はお前をひとりにしてまう」<br><br>　―――二度目の奇跡は、君を過ごせた時間<br><br>「ほんまはな……お前のカオ、俺が設計したったんや。ずっと前に二人で研修に行った時の………俺しか知らない――『さなださん』」<br><br>　―――三度目の奇跡は、未来の君からの『マゴコロ』<br><br>「お前にも、いつか分かる日が来る。この『喜び』も『悲しみ』も『切なさ』も『愛しさ』も―――」<br><br>　―――四度目はいらない<br><br>「この『心』を、分かる日が来るから―――」<br><br><br>　ありがとう<br><br><br><br>　―――四度目はいらないよ………</span></p>
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<pubDate>Thu, 21 Aug 2025 21:08:29 +0900</pubDate>
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<title>10年</title>
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<![CDATA[ <p>経つのってあっという間だね…</p>
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<pubDate>Thu, 07 Aug 2025 00:14:26 +0900</pubDate>
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<title>2015/01/26</title>
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<![CDATA[ ここ数ヶ月大変状態悪化につき色々見れていませんごめんなさい。<div>職場とオンラインで誤魔化しているので精一杯なので、ごめん正直な所一昨年から年賀状も見れてないし電話もかけられません。テレビも見れないまま。おばさんにも親戚筋にも本当に申し訳ないと思ってるけど、何を言われてもどうにも出来ないので。</div><div>借金はしてない。出来るだけ迷惑はかけないようにします。ごめんね。</div><div>そうそ、次妹の新ブログ、ラインから飛べないよ、と報告まで。</div>
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<pubDate>Mon, 26 Jan 2015 11:49:13 +0900</pubDate>
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<title>あけましておめでとうございます</title>
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<![CDATA[ <br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150101/11/ogimorigiwa/5b/9b/j/o0587040913176665653.jpg"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150101/11/ogimorigiwa/5b/9b/j/o0587040913176665653.jpg" alt="" style="float: left; clear: both;"></a><br><br>
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<pubDate>Thu, 01 Jan 2015 11:13:04 +0900</pubDate>
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<title>苛々がひどい</title>
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<![CDATA[ <p>これから仕事が忙しくなるのはわかってるけど、</p><p>むちゃぶりひどくて苛々する。</p><br><p>どれもこれも私のせいじゃないし、私が責任取らなきゃいけないことでもないのに</p><p>どーして他のひとがなまけてる尻拭いばっかりしなきゃなんないの。</p><br><p>出来るからって、何でもかんでもやらされて、</p><p>どーしてやろうともしない努力もしない出来ないひとの事は「あのひとはしょーがない」で終わるの。</p><br><p>もーほんといつかひと刺しそう。</p><p>鞄に毎日ナイフ入れてんだからさ。</p>
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<pubDate>Sun, 14 Sep 2014 12:51:46 +0900</pubDate>
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<title>作品と人格</title>
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<![CDATA[ アマチュアの小説とか読んでて、「あーこの人の文章好きだなー」って思ってTwitter覗くと、性格や物の考え方が大っ嫌いなレベルで理解不可能な人がいる(°_°)<div>創作物と人格は別物って解ってても、なかなか割り切れない。</div>
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<pubDate>Thu, 28 Aug 2014 20:17:17 +0900</pubDate>
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<title>夕飯</title>
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<![CDATA[ 半値だからってコロッケ3個はキツかった…2個半でギブ~_~;<div>油の処理がコスパ悪いので、自分で揚げ物はしません。でもスーパーのお惣菜コロッケって、衣がゴワゴワしてるのが嫌だなぁ~_~; たまーにコロッケ食べたくなって買って、そんで毎回嫌だなぁって思うんだよね~_~;</div><div><br></div><div>そして昼の弁当も毎度変化なし</div><div><br></div><div>昨日</div><div><div id="{F854FD93-BC2D-447D-BFA4-DDE72CAEB18A:01}" style="text-align:left"><div align="left"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20140817/21/ogimorigiwa/e5/e0/j/o0480036013037935094.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20140817/21/ogimorigiwa/e5/e0/j/o0480036013037935094.jpg" alt="{F854FD93-BC2D-447D-BFA4-DDE72CAEB18A:01}" width="300" height="225" border="0"></a></div></div><div id="{F854FD93-BC2D-447D-BFA4-DDE72CAEB18A:01}" style="text-align:left"><br></div><div id="{F854FD93-BC2D-447D-BFA4-DDE72CAEB18A:01}" style="text-align:left">今日</div><div id="{F854FD93-BC2D-447D-BFA4-DDE72CAEB18A:01}" style="text-align:left"><div id="{B0655D81-D946-4DF8-B66D-7AD5FEF717F9:01}" style="text-align:left"><div align="left"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20140817/21/ogimorigiwa/55/ff/j/o0480036013037935053.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20140817/21/ogimorigiwa/55/ff/j/o0480036013037935053.jpg" alt="{B0655D81-D946-4DF8-B66D-7AD5FEF717F9:01}" width="300" height="225" border="0"></a></div></div><div id="{F854FD93-BC2D-447D-BFA4-DDE72CAEB18A:01}" style="text-align:left"><br></div>エリンギはしめじと一緒に炒めると美味しい(^^)<br><br></div><br><br></div>
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<pubDate>Sun, 17 Aug 2014 21:42:41 +0900</pubDate>
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<title>今日から</title>
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<![CDATA[ コミケ開場～‼︎（≧∇≦）<div>ああ行きたい行きたいおたくのお祭り晴れ舞台‼︎（≧∇≦）</div><div>おねーちゃんは人様に迷惑を掛けないおたくを心がけています。(￣▽￣)</div><div><br></div><div>そんなこんなの本日の弁当</div><div><div id="{E112EFF5-A586-4BA4-860D-DB8A1FA634F0:01}" style="text-align:left"><div align="left"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20140815/12/ogimorigiwa/11/dc/j/o0480036013035222838.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20140815/12/ogimorigiwa/11/dc/j/o0480036013035222838.jpg" alt="{E112EFF5-A586-4BA4-860D-DB8A1FA634F0:01}" width="300" height="225" border="0"></a></div></div><div><br></div>新しく買ったくり抜き木製の弁当箱でびう(^^)</div><div><br><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/ogimorigiwa/entry-11910180035.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Aug 2014 12:11:48 +0900</pubDate>
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