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<title>omega1853のブログ</title>
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<description>小説やエッセー、むかし書いていた戯曲などを載せています。小説家になろうがメインなのですが、普通の方にはどう見えるか、貴重な道場です。</description>
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<title>滅鬼の刃 ７４：『自衛隊・２』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">滅<span style="color:#ff0000;">鬼</span>の刃</span>　エッセーラノベ<br><br><span style="font-size:1.4em;">７４：『自衛隊・２』</span><br><br><br><br><br><br>　一次試験は通りました。<br><br>　あ、教員採用試験。<br><br>　ま、予想通り。<br><br>　あとは、８月に筆答テスト、面接、模擬授業。<br><br>　<br>　これも、まあ、受かりそうな気がしています。<br><br>　お祖父ちゃんはなにも聞きません。こっちからも言わないし。<br><br>　でも、知っているというかバレてる感じ。わたしの目の前で新聞広げて、広げたところが教員採用試験のとこで「へーー」とか「ホーー」とかわざとらしい。<br><br>　それで、就職課に自衛隊のパンフがあったので、担当さんに応募用（茶封筒に一式入ってる）のをもらって持って帰って見せつけたわけですよ。<br><br>　ちょっとビックリした感じはある。<br><br>　ご飯食べてると、食器棚のガラスにお祖父ちゃん映ってて、困ったような顔でわたしを見てる。三度目には目が合って、お祖父ちゃん、食器棚から古いコーヒーミル取り出して豆を挽き始めるし。<br><br>　バツが悪いからなんだけど、「どうだ、栞も」とわざとらしい。<br><br>「豆無いでしょ」<br><br>「え、あ……いや、ネットでやってたんだよ。粉でもミルで引き直したら香りが立つってさ」<br><br>　苦しい言い訳が可哀そうで「あ……うん、食後にカフェオレでもらうわ」と返しておく。<br><br>　シュルシュルシュルと、頼りなくコーヒーミルが鳴く。<br><br>　豆だと、ガリガリガリって怪獣みたいな音がするんだけど、なんとも頼りない。<br><br>「ああ……」<br><br>「な、な、ちゃんと香りが立ってくるだろ」<br><br>「コーヒーってのは、香りが一番だからな」<br><br>　三回も『香り』っていうもんだから、家庭教師で教えてた『かおり』って子を思い出してしまう。友だちの妹で、来年高校受験。レベルの高い高校を受けるんで「三年になったら先生替えなさい」と言って、わたしより２ランクはエライ『円（まどか）』に代わってもらった。<br><br>　シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル…………<br><br>「ちょっと多くない？」<br><br>「ああ…………」<br><br>　ゆうに四杯分はある。お祖父ちゃんも——しまった——という顔をしてる。<br><br>「ねえ、今日って、武者のおじさんの命日じゃない？」<br><br>「え、武者は８月だぞ」<br><br>「月命日」<br><br>「まあな」<br><br>「一杯は、おじさんにお供えしようよ」<br><br>「あ、うん……」<br><br>　亡くなる前に、うちの朝顔と一緒に撮った写真、スマホに保存していたのをプリントアウト。<br><br>　コーヒーカップの後ろ、コーヒーミルに立てかけて、久々に三人でコーヒーブレイク。<br><br><br>　差し込むお日様は北向き窓だけど元気でたくましい。<br><br>　そろそろ梅雨明けかなぁ……と思ったら、もう三日も前に大阪の梅雨は明けておりました。<br><br><br>　<br>　滅鬼の刃　　完<br><br><br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>・わたし　　　　　　　　大橋むつお<br>・栞　　　　　　　　　　わたしの孫娘　<br>・武者走　　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 　　腐れ縁の友人（３５回より故人）　　<br><br>　　</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12972563982.html</link>
<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 10:16:29 +0900</pubDate>
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<title>くノ一その一今のうち１１９『潮騒橋』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;"><span style="color:#ff0000;">くノ一</span><span style="color:#0000ff;">その一</span>今のうち　</span>閑話休題編<br><br><span style="font-size:1.4em;">１１９『潮騒橋』</span>　そのいち　<br><br><br><br><br>　海沿いに国道１５０号線、菊川という可愛い名前の川にぶち当たって百花が声をあげる。<br><br>「ちょっと、ルートから外れてへん？」<br><br>「あ？」「え？」<br><br>　義経くんと驚くと、百花はスマホの地図を出して、この三日ほど歩いてきたルートをなぞった。<br><br>「べつに旧東海道をなぞってるわけやないけど、焼津を過ぎたあたりから、ずっと海沿いしか歩いてへんし」<br><br>「ほんとだな……」<br><br>「東海道じたい、藤枝からは奥を走ってるし……」<br><br>「なんで、御前崎の大篝（灯台）なんて見にいったんだ？」<br><br>　御前崎では、なんとかトラフに沿って黒いの見ちゃうし、あたしたちにそっくりな黒影が現れた——実は、わしの守備範囲は箱根まででねぇ——サルタヒコの神さまもそう言っていたし、日本平とかじゃ、正体不明の忍者たちに襲われたし。<br><br>「あ、ちょっと電池切れかも……」<br><br>　義経くんは貧血みたいに青くなると、通学鞄に戻ってしまう。<br><br>「ああ、もうひ弱やなあ」<br><br>「まあ、いままででいちばん頑張ったし(^^;)」<br><br>「ま、とりあえず、このまま浜松……せめて磐田まで行って道変えようか」<br><br>「あ、そうだね。慌てず騒がず進んで行こう」<br><br>「ねえ、ちょっと南に潮騒橋っちゅうのがあるよぉ」<br><br>「え、いま、道変えようって、南に行ったらますます外れる」<br><br>「ええやんか、ほんの５００メートルほどやし！」<br><br>　本人の性格か大阪弁の押し出しか、百花に引っ張られて菊川沿いを南、海岸近くまで歩くと、菊川の河口に巾２メートルほどの遊歩道みたいな橋が見えてきた。橋の向こうは——地球は丸い！——を実感できる遠州の海が広がっている。海岸沿いには東西に数十基の白い風車が並んで、村上春樹の表紙絵に使えそう。<br><br>「「ほぉーー」」<br><br>　ついさっきの不安はいっぺんに飛んでしまって、橋の名前の通り潮騒に包まれて、ゆっくりと橋を渡る。<br><br>　途中、二か所円形のデッキになって、ゆっくり景色を楽しめるようになっている。最初のデッキには車いすに付き添うお婆ちゃん。横顔しか見えなかったけど車いすはお爺さん。お邪魔してはいけないので、そのまま進むと二つ目には白のワンピに麦わらの女の人。ここならいいか……少し距離を置いて海に向かう。<br><br>　ザザ～～～　ザザ～～～　ザザ～～～　ザザ～～～　ザザ～～～<br><br>　潮騒に包まれ、寄せては返す波を三人で眺める。<br><br>　ザザ～～～　ザザ～～～　ザザ～～～　ザザ～～～　ザザ～～～<br><br>　あ<br><br>　女の人が小さく声をあげた。<br><br>「あ」<br><br>　今度は百花が声をあげて、そっちを見ると、宝船が順風を受けて静かに西に進んで行く。<br><br>「焼津御膳の宝船や！」<br><br>　百花の声が恥ずかしくて横を向く……女の人の姿は無かった。<br><br>「あ、もう行こうか(;'∀')」<br><br>「せやな」<br><br>　あっさり同意する百花。<br><br>　女の人の姿は無いんだけど、百花は何も言わずに小さく頷く。<br><br>　聞いてみようかと思ったけど、「なに、それ？」とか言われたら怖いので、そのまま橋を渡りきる。<br><br>「なぁ、車いすのお爺さんとお婆さん、振り返ったら居らへんかったんやけど……」<br><br>「ええ！？」<br><br>　ビックリして、言わないことにした女の人のことを聞いてみる。<br><br>「え、居ったやん。うちが会釈したら返してくれたで」<br><br>「え、嘘！？」<br><br>「ちょ、義経くん！」<br><br>　鞄に呼びかける百花。<br><br>『なんだい？』<br><br>「あんたは見えてた？」「お年寄り夫婦と女の人！？」<br><br>『……宝船は見えたけど』<br><br>「「ええ…………( ﾟДﾟ)」」<br><br><br>　そのあと、三人とも無口になって黙々と歩いた。<br><br>　大河ドラマ一回分くらいの時間が経って、道端の標識が目に入った。<br><br>—— 横須賀城址公園 ⇒ ——<br><br><br>　また、頭がグラっとした。だって、横須賀なんて十日も前に通り過ぎている。<br><br><br>　<br>☆彡　主な登場人物<br><br>風間　その（そのっち）　　世襲名・そのいち　ノッチと約めて呼ばれることが多い<br>風間　その子　　　　　　　風間そのの祖母（下忍）<br>百地三太夫　　　　　　　　百地芸能事務所社長（上忍）　社員＝力持ち・嫁持ち・金持ち<br>鈴木　まあや　　　　　　　アイドル女優　豊臣家の末裔鈴木家の姫<br>中村　百花　　　　　　　　薩摩の山潜衆の忍者<br>義経　　　　　　　　　　　藤沢の首洗い井戸で出くわした。<br>小泉八雲　　　　　　　　　116回から登場<br>忍冬堂　　　　　　　　　　百地と関係の深い古本屋　おやじとおばちゃん<br>徳川社長　　　　　　　　　徳川物産社長　等々力百人同心頭の末裔<br>服部課長代理　　　　　　　服部半三（中忍）　脚本家・三村紘一<br>十五代目猿飛佐助　　　　　もう一つの豊臣家末裔、木下家に仕える忍者<br>多田さん　　　　　　　　　照明技師で猿飛佐助の手下<br>杵間さん　　　　　　　　　帝国キネマ撮影所所長<br>えいちゃん　　　　　　　　長瀬映子　帝国キネマでの付き人兼助手<br>豊臣秀長　　　　　　　　　豊国神社に祀られている秀吉の弟<br>神さまたち　　　　　　　　猿田毘古神　ヤマトタケル<br><br>　　</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12972468367.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Jul 2026 10:59:46 +0900</pubDate>
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<title>まりあ戦記・０８２ 『メグリ先生のクーペ』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">まりあ<span style="color:#ff0000;">戦</span>記</span><span style="font-size:1em;">・０８２</span><br><br><span style="font-size:1.4em;">『メグリ先生のクーペ』</span>　晋三<br><br><br><br><br>　まだ日本に居る。<br><br><br>　こんなに長く過去帳を離れたのは初めてだ。<br><br>　過去帳はまりあが持ち出してPONZYのまりあの部屋、ケティちゃんといっしょに引き出しの中だ。<br><br>　でも、アメリカの鎮静ガスが日本に送られたのが気になる……と思ったらベースのCICに戻って親父や高安少佐の傍だった。ひい祖父さんの臨終にも間に合って、そろそろPONZYに戻ろうかと思っているところだ。よく分からないけど——戻ろう——思った瞬間に戻れると思う。<br><br>——舵くん——<br><br>　白樺（ベースのカフェテリア）で寛いでいるとメグリ先生が現れた。<br><br>「あ、先生」<br><br>「元気してる？」<br><br>「はい、こないだは極楽見学させてもらってありがとうございます」<br><br>「過去帳無しでも動けるみたいだから、ちょっとドライブしない？」<br><br>　瞬間嬉しくなると、例のクーペ（０６３『あちらの世界のメグリ先生』）が現れて、ベースの上空に浮かんだ。<br><br>「なんか、前よりもスムーズっすね」<br><br>「フフ、舵くんが慣れたのよ。シートベルトして」<br><br>「はい」<br><br>「行くわよぉ」<br><br>　ルィーーン<br><br>　なめらかな加速音をあげて、クーペはベースの上を旋回してカルデラの外に出た。<br><br>　まりあにくっついて、近距離なら俺一人でも、あちこち行ったから、景色そのものは目新しくないんだけど、なんだかクリアに感じる。なんというか、アナログテレビが４Kになったみたい。<br><br>「飛ぶことに力使ってないからよ」<br><br>「そうなんすか？」<br><br>「うん、アメリカからこっち来るの一瞬だったでしょ」<br><br>「はい、気になるなあと思ったとたん戻ってました」<br><br>「霊的なテレポだからね。でも、その分、途中の景色とかは見えないでしょ？」<br><br>「え……あ、そうか。これは移動を楽しむための」<br><br>「まあね、使い分けが大事かな」<br><br>　カルデラの内側を一周すると、クーペは首都の街に入って行った。<br><br>「こっちって、学校の方っすよね？」<br><br>「そう、今日はね、追悼式があるの……」<br><br>　ルィーーン<br><br>　着陸するとグラウンドの隅に大勢の人。大勢の前、そこから先は崖だというフェンスのところに墓石のようなのが建っている。<br><br>「あ、あの時の……」<br><br>　まりあに擬態したマリアが群衆に襲われ火だるまになって崖下に転がり落ちた場所だ。<br><br>——舵まりあ受難の碑——<br><br>　これも鎮静ガスの効果なんだ。<br><br>「やっぱ、アメリカ製はスゴイっスね」<br><br>「フフ、昭和のお年寄りみたい」<br><br>　先生の言葉にひい祖父さんの顔が浮かんだ。優しく肩を叩いていきやがったけど、あの時蔵爺さんもよくわからねえ。<br><br>「ねえ、あの子たち、まりあちゃんのクラスメートじゃない？」<br><br>「ああ……」<br><br>　列の後ろの方に制服の一団。目を向けると、前の方には袈裟を着た坊さんが二人。<br><br>「あ、釈迦堂さん」<br><br>「知り合い？」<br><br>「まりあのクラスメート、お寺さんなんです」<br><br>　今日はお父さんといっしょ。お父さんが導師で、釈迦堂さんは助手なんだろう。<br><br>「そうかぁ、これもガスの効果の現われなんだろうね……さ、つぎ行くよ」<br><br>　ルィーーン<br><br>「高く飛ぶんですね」<br><br>「うん、今度は大きく見てみよう」<br><br>「おお……」<br><br>　瞬くうちにクーペは高度一万を超えて、横浜から三浦半島の先の方まで見えてくる。<br><br>　山手線の内側、東京の中心部は壊滅して巨大なクレーター。そこに海水が入り込み東京湾が五割り増しになってしまったみたいだ。川崎、横浜、横須賀あたりもひどい有様。こちらは、巨大なサンドペーパーでひと撫でされたみたいにささくれている。<br><br>「木更津の方を見て」<br><br>「ええと……」<br><br>　木更津は千葉の方、思い出すのに時間がかかる。なんせ、１６歳でホトケさんになっちまったもんで、知らないことが多い。関東の地形や地名は東京と横浜あたりの点と線に限られていて、それ以外は小学生と変わらない。<br><br>「でも、木更津は分かったんだ」<br><br>「ああ、ゴジラ映画で自衛隊のヘリとか飛んでくるじゃないっすか。あれって、自衛隊の隠語で『キサラヅ』って言うんです。基地が木更津にあるもんで」<br><br>「ほう、詳しいんだ」<br><br>「あ、カッコいいから耳に残ったっす」<br><br>「そうか、君たちの世代ってカッコいいは大事なメルクマールなんだ」<br><br>「メルクマ……？」<br><br>「目印とか指標って意味」<br><br>「あ、勉強になったっす(^^;)」<br><br>「あっちの方は、クレーターやギザギザもあるけど、酸に侵されて溶けたみたいなとこもあるでしょ」<br><br>「ああ……ヨミの攻撃っていろいろっすからね」<br><br>「どうしていろいろだと思う？」<br><br>「え、あ……」<br><br>　いろいろで当たり前だと思っていたから、改めて聞かれると言葉に詰まる。<br><br>「ヨミってひとくくりにしてるけど、実は、いろんなものの複合体……完全に複合もされてもないから、ちょっとバラバラになってしまう」<br><br>「って言うのは……」<br><br>「アマテラスがそうでしょ」<br><br>「あ、ああ……」<br><br>　アマテラスは一台のスーパーコンピューターみたいだけど、じっさいは七台のスーパーコンピューターを並列化した超スーパーコンピューターの総称だ。<br><br>「元はバラバラだから、傷跡もバラバラ。こういうヨミを相手にするにはウズメだけでは限界がある」<br><br>「え？」<br><br>「いまは五分五分だけど、いつかはね……」<br><br>「それって……」<br><br>「まあ、なんかの役には立つでしょ。クーペ、舵くんに預けるわ。霊的な乗り物だから、舵くん次第で性能は上がっていくわ。ということで、わたしは……」<br><br>　そう言うと、ダッシュボードから自転車のミニチュアを取り出し、ドアを開けて踏み出した。<br><br>　すぐに自転車は実物大になって、先生はそれに跨って「じゃあね！」と手をあげると、西の空に飛んで行ってしまった。<br><br>　<br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>・舵　晋三　　　　　　永遠の１６歳　法名・釋善実<br>・舵　まりあ　　　　　晋三の妹 高校２年　ウズメのパイロット<br>・舵　晋太郎　　　　　特務旅団司令　晋三とまりあの父<br>・高安みなみ　　　　　特務旅団少佐<br>・中原光子少尉　　　　みなみ大尉の副官<br>・金剛武特務中佐　　　ベースのコンピューターの保守を任務とする技術士官<br>・テレジア（元マリア）ガイノイド戦士（031から）まりあのガード（VR10201改）<br>・ナユタ　　　　　　　ソメティのパイロット　第二首都高一年<br>・徳川曹長　　　　　　みなみの世話係<br>・まりあの友達　　　　釈迦堂観音（お堂さん）　矢治公男と喜田伸晃　鈴木さん　佐藤さん<br>・学校の先生　　　　　瀬戸内美晴（担任）<br>・岡田　時子　　　　　舵司令がたまに入れ替わる母の若いころの義体<br>・岡田　時蔵　　　　　時子の祖父（080で死亡）<br>・メグリ先生（？）　　晋三が小一の時の担任<br>・米国特務旅団　　　　どろしい　ヘンリー准将　ボギー大佐<br><br>☆彡　重要語句<br><br>・インテグレーション（integration）　ウズメ02を複数パイロットの能力を統合して操縦すること<br>・セパレートアタック　　　　　　　　複数パイロットが個別にコントロールして攻撃すること<br>・ケティちゃん　　　　　　　　　　　ケティちゃんを依り代とする小思念体<br>・PONSY（ポンジー）　　　　　　　　ポーツマスネイバルシップヤード（アメリカの特務旅団）<br>・中華飯店　　　　　　　　　　　　　ポーツマスのレストラン、78回からは中華飯店9090　　　　　　<br>　　　　　　　　　<br>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12972374837.html</link>
<pubDate>Sat, 11 Jul 2026 11:11:21 +0900</pubDate>
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<title>滅鬼の刃７３：『自衛隊・１』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">滅<span style="color:#ff0000;">鬼</span>の刃</span>　エッセーラノベ<br><br><span style="font-size:1.4em;">７３：『自衛隊・１』</span><br><br><br><br><br>　木造校舎西側の二階の窓からだったので、小学四年生の時だったと思います。<br><br>　校舎はコの字を縦にしたような造りで南側が開けていました。開けたところにはできて間もないプールがあって、プールとコの字の間が運動場になっています。僕たちの教室は、コの字西側の二階の端。コの反対側の端に平屋の体育倉庫、そして裏門が続いています。裏門は登下校時以外は閉じられていて『学校に御用の方は西側の正門に周ってください』と注意の札がかかっています。<br><br>「あ、自衛隊や！」<br><br>　隣のクラスの男子が声を上げ裏門の方を指さします。<br><br>「ええ？」「どこ？」「どこや？」「あっち！」「あ」「おったおった！」「ほんまや！」<br><br>　男子たちが廊下の窓に鈴なりになります。<br><br>　友だちに混ざってそっちを見ると。薄いカーキ色の制服制帽に脱いだ外套を手にした、おそらくは陸上自衛隊が一人で立っていました。<br><br>　直感で卒業生なんだろうと思いました。<br><br>　その年は東京オリンピックの前年で、ジブリ映画でいうと『コクリコ坂から』の年です。<br><br>　卒業生の、やっと二十歳になったかならないかの先輩は、晴れて自衛隊に入ったことを報告したくて、おそらくは京阪の関目あたりから歩いてきたんでしょう。<br><br>「おお、○○君か。すまん、手が空くまで外で待ってくれへんかぁ」<br><br>　担任だった先生に言われて、その先輩は、学校の最果てと言っていい裏門近くに行ったんでしょう。<br><br>　当時の小学校には応接室も会議室もありません。普通来客があると職員室で待ってもらいます。<br><br>　その職員室で待たせることは憚られたんだと思います。<br><br>　当たり前ですが、職員室は先生で一杯です。当時、児童は２０００人近くいましたから、先生たちも７０人ほどもいたでしょう。で、全員が戦争経験者で、１８年前には兵隊、軍属、女子挺身隊、あるいは疎開児童でした。二割ほどは外地からの引き上げ。そして大方が日教組です。<br><br>　制服の自衛官はめちゃくちゃ居づらかっただろうと思います。<br><br>　僕たち児童が見る目は——かっこいい！——が大半だったと思います。当時、ゴジラ映画が毎年のように封切られ、ゴジラに立ち向かっていく可憐な自衛隊は、ボコボコにやっつけられても「かっこいいもの」でした。コンバットのサンダース軍曹やヘンリー少尉はヒーローでしたし、あやめ池遊園の自衛隊博（博覧会という名前ではなかったかもしれませんが）盛況でした。<br><br>　近ごろは、めちゃくちゃな平和学習をやるとかで、日教組はやり玉に挙がっています。<br><br>　たしかにネットや新聞（うちは産経新聞）で見ると、亡くなった女生徒の学校は度外れていますが、僕たちの実感は違います。教室で反戦を唱えるような先生は居ませんでしたし、自衛隊は人殺しと黒板に書かれるともありませんでしたし、自衛隊を受けたいという生徒にも普通に進路指導していました。<br><br>　ただ、空気というものがありました。<br><br>　卒業式で歌う『仰げば尊し』と『蛍の光』は、五年生の時はありましたが、六年生の時にはありませんでした。みんなが歌いたい歌を提案して投票で決めるスタイルになりました。<br><br>『父兄』という呼称が『保護者』に変わりました。その保護者も『保護者殿』から『保護者様』に変わりました。<br><br>　先生たちと雑談していると新聞の話になり「先生、どこの新聞とってるんですか？」と聞くと「朝日」と返ってきます。「じぶんらは、なに新聞？」と聞かれ「同じく朝日」「毎日」「読売」とか、わたし一人「産経」と答えると「産経なんか読むとこないやろが」と友達が言って笑いになります。<br>　先生は「産経は広告のスペースが一番広い、せやから読むとこ少ないいうことや」とソフトに解説しました。<br><br>　倫社という小教科がありました。ある年、社会科の都合で地理の先生が受け持つことになり、少し苦労しながらやっておられました。専門外なので教案のストックは一か月分ほどしかありません。<br><br>　ギリシア哲学が終わって、さてどうしようかと教科書を繰ると『日本人の心』という意味の単元が出てきました、そこに『大和のあかき心』と二ページほどのセクションがあって、先生は「うわぁ……」という声をあげました。軍国教育に辟易し、戦後ほうほうのていで引き揚げてきた先生は「ここはパス」と声をあげ、みんなもクスクスと笑います。<br><br>　ある年、「来週やむなくストをやります。これは君たちの教育環境を守るためで……」と説明されます。日ごろ人気があって熱心な先生たちでしたので、正しいことだと感じました。<br><br>　こういうのが空気なんですね。<br><br>　本題から離れました。自衛隊の事です。<br><br>　栞が今度は自衛隊の茶封筒を持って帰りました。<br><br>　はてさて…………(-_-;)という次第。<br>　<br><br>　<br>☆彡　主な登場人物<br><br>・わたし　　　　　　　　大橋むつお<br>・栞　　　　　　　　　　わたしの孫娘　<br>・武者走　　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 　　腐れ縁の友人（３５回より故人）　<br>　<br><br>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12972282690.html</link>
<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 11:37:09 +0900</pubDate>
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<title>くノ一その一今のうち１１８『御前崎灯台・２』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;"><span style="color:#ff0000;">くノ一</span><span style="color:#0000ff;">その一</span>今のうち</span>　閑話休題編<br><br><span style="font-size:1.4em;">１１８『御前崎灯台・２』　</span>そのいち　<br><br><br><br><br>　その黒っぽいものは水平線の向こうから湧いてきてるんだけど、ムクムクと立ち上がるにつれて、尻尾の方がはるか西南西の八時方向に伸びて先っぽは海の水蒸気に溶け込んでいる。なんだか、とてつもなく巨大な半透明の帳（とばり）のよう。帳って分かるよね『夜の帳』とか云うじゃない。鬼大きい幕のことで、全てを覆いつくして、人の力ではどうにもならないものよ。<br><br>　帳は、みるみるうちに勢力を伸ばして、御前崎灯台の上を数分かけて通り過ぎ、薄まりながら南北に広がって、見える限りの日本列島を覆いつくしたように見えた。<br><br>　不思議なことに、岬や灯台の観光客には見えていない。みんな、潮風に髪をなぶられながらも平和な顔で、海を見たり写真を撮ったりしている。<br><br>「なんやねんやろ……」<br><br>「なんだろうね……」<br><br>　百花の呟きに間抜けな返ししかできないわたし。<br><br>「……義経くんは？」<br><br>「うん……見覚えがあるような気がするんだけど、よく覚えてない……」<br><br>「あんた、お祀りされて、ずっと神社の奥やったもんなあ……ノッチ、何してんのん？」<br><br>「あ、うんダメもとでね……こういう時こその忍者AI……」<br><br>　AIはおろか、スマホだって時計に使う以外二段階認証ぐらいにしか使わない。まぁ、ものは試し。<br><br>　帳みたい　東から西へ　御前崎の沖　西南西の八時方向　途方もなく大きい　一般人には見えない<br><br>　文章が下手なので、さっき散文的に思い浮かんだ言葉を並べてみる。<br><br>『相模トラフと南海トラフの位置に一致』<br><br>「位置に一致……シャレか！？」<br><br>　百花の突っ込みには反応しないで、分析を続けるAI。<br><br>「地震の前触れなの？」<br><br>『まだ残滓があるかもしれないので、動画を撮って』<br><br>「あ、うん……」<br><br>　スマホを構えて東から南に１８０度の動画を撮る。<br><br>『……はるか南西で西に折れて……南海トラフに一致しながらも、ずっと西に続いている。地震とは別の予兆かも……』<br><br>「と……」「いうと？」「どやのん？」<br><br>『なんとも言えない……あ……』<br><br>「え？」「どうした？」「なんか思いついた？」<br><br>『使徒の進路に似てるかも……』<br><br>「「「しと？」」」<br><br>『エヴァンゲリオン』<br><br>「「「あはははは……」」」<br><br>　やっぱり当てにならない。<br><br>　まあ、実害も無いし、空気中には、まだ帳の微粒子があるような気がするんだけど……気のせい！<br><br>　灯台を下りて道を戻る。<br><br>　民宿やお土産屋の通りを進むと１００メートルほど先、二車線の県道に出る。<br><br>　その県道に出たところが風の吹き溜まりにでもなっているのか、微粒子が集まって、ちょっと不穏。<br><br>　県道に出てから、百花が振り返る。<br><br>「え、うそ( ﾟДﾟ)！？」「「え？」」<br><br>　義経くんと振り返ると、わたしたち三人をモノクロにしたのが立っている！<br><br>　習い性で得物に手を掛けると、傍を通った車の風圧で胡散霧消してしまった。<br><br>　<br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>風間　その（そのっち）　　世襲名・そのいち　ノッチと約めて呼ばれることが多い<br>風間　その子　　　　　　　風間そのの祖母（下忍）<br>百地三太夫　　　　　　　　百地芸能事務所社長（上忍）　社員＝力持ち・嫁持ち・金持ち<br>鈴木　まあや　　　　　　　アイドル女優　豊臣家の末裔鈴木家の姫<br>中村　百花　　　　　　　　薩摩の山潜衆の忍者<br>義経　　　　　　　　　　　藤沢の首洗い井戸で出くわした。<br>小泉八雲　　　　　　　　　116回から登場<br>忍冬堂　　　　　　　　　　百地と関係の深い古本屋　おやじとおばちゃん<br>徳川社長　　　　　　　　　徳川物産社長　等々力百人同心頭の末裔<br>服部課長代理　　　　　　　服部半三（中忍）　脚本家・三村紘一<br>十五代目猿飛佐助　　　　　もう一つの豊臣家末裔、木下家に仕える忍者<br>多田さん　　　　　　　　　照明技師で猿飛佐助の手下<br>杵間さん　　　　　　　　　帝国キネマ撮影所所長<br>えいちゃん　　　　　　　　長瀬映子　帝国キネマでの付き人兼助手<br>豊臣秀長　　　　　　　　　豊国神社に祀られている秀吉の弟<br>神さまたち　　　　　　　　猿田毘古神　ヤマトタケル<br><br>　</p>
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<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:06:08 +0900</pubDate>
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<title>まりあ戦記・０８１  『司令のメンテナンス』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">まりあ<span style="color:#ff0000;">戦</span>記</span>・０８１<br><br><span style="font-size:1.4em;">『司令のメンテナンス』</span>　晋三<br><br><br><br><br>　あれから親父は寝込んでいる。<br><br>　親父の体は何度にも渡って取り替えた義体のパーツでいっぱい。ほとんどアンドロイドと言っていいんだけど、脳みその大方は自然のままだ。脳みそ以外にも自然のままのがあるんだけど、それは取り外してカップ焼きそばの容器に浸かっている。親父のソウルがこっちにあるのは036：司令の事情を読んでくれれば分かる。<br><br>「覚悟はしていたが、舅（しゅうと）殿のソウルは体に悪い……聞いてるか？」<br><br>「……ええ、こうやってわたしが調整しなきゃならないぐらいにね」<br><br>　カチャカチャ<br><br>　この前（036）は、培養液の風呂に浸かるだけで済んでいたけど、今度は、いろいろ調整をしながらでないと回復できないようだ。カップ焼きそばはバイオバスになっていて、傍らのノーパソが専用の制御機、デスクの特定の場所に置くと接続されて、高度なメンテナンスができる仕かけになっている。今回、初めて少佐に任せたのは、それほどひい祖父さんのソウルだか情報だかの転送が体に毒だったわけだ。<br><br>「で……時蔵さんから受け継いだのって、なんだったんですか？　っていうか、なんで亡くなった奥さんの、それも中学生の姿で……」<br><br>　カチャカチャカチャ<br><br>「わたしの中には時子が居る」<br><br>　カチャカチャ<br><br>「それって……」<br><br>「時子が亡くなる寸前に移植したソウルとスキルの一部だ……舅殿に価値があるのは時子であって、俺じゃない」<br><br>　カチャ<br><br>「え、じゃあ、ずっと舵司令だと思っていたのは、奥さんの時子さんだったんですか？」<br><br>「いや、俺だ。時子にはあっちの世界に入り込む能力があった。あっちの世界で、神と会話する力、ヨミと戦う力がな。俺には、それを具体化する世俗的な能力はあったが、舅殿にとっては枝葉末節。PONZYのヘンリーやボギー大佐は俺同様の力を持っている。つまり互換性がある。しかし、そっちの力は時子にしかない」<br><br>　カチャカチャカチャ<br><br>「それって辛くないですか……」<br><br>　カチャカチャ<br><br>「舅殿は、本来なら十年以上前に亡くなっていた。それをここまで引き延ばしたのは科学の力と、舅殿の意志と責任感だ。受け止める側としては、最大限に合わせてあげなきゃな……」<br><br>「そうですか……うちの家も悲惨だと思っていましたけど……」<br><br>「すまん、こっちのことにカマケて、なかなかお父さんとの約束が果たせない……」<br><br>　カチャカチャカチャ<br><br>「いえ、いいんです。時蔵さんがスキャンした時、わたし、普通に映ってましたけど、エラーじゃないんですか？」<br><br>「舅殿にすれば、きみ程度の義体化は、ノーマルと大差ないんだ。あのレントゲンにはそういう意味が籠っている。そうだろ、娘婿は完全にスルーだったしな」<br><br>「いや、それは……」<br><br>「ここは、きみらしく、アハハと笑ってくれればいい」<br><br>「そうですね……」<br><br>　カチャカチャカチャ…………司令室は、その日の遅くまでキーボードの音がしていた。<br><br>　<br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>・舵　晋三　　　　　　永遠の１６歳　法名・釋善実<br>・舵　まりあ　　　　　晋三の妹 高校２年　ウズメのパイロット<br>・舵　晋太郎　　　　　特務旅団司令　晋三とまりあの父<br>・高安みなみ　　　　　特務旅団少佐<br>・中原光子少尉　　　　みなみ大尉の副官<br>・金剛武特務中佐　　　ベースのコンピューターの保守を任務とする技術士官<br>・テレジア（元マリア）ガイノイド戦士（031から）まりあのガード（VR10201改）<br>・ナユタ　　　　　　　ソメティのパイロット　第二首都高一年<br>・徳川曹長　　　　　　みなみの世話係<br>・まりあの友達　　　　釈迦堂観音（お堂さん）　矢治公男と喜田伸晃　鈴木さん　佐藤さん<br>・学校の先生　　　　　瀬戸内美晴（担任）<br>・岡田　時子　　　　　舵司令がたまに入れ替わる母の若いころの義体<br>・岡田　時蔵　　　　　時子の祖父（080で死亡）<br>・メグリ先生（？）　　晋三が小一の時の担任<br>・米国特務旅団　　　　どろしい　ヘンリー准将　ボギー大佐<br><br>☆彡　重要語句<br><br>・インテグレーション（integration）　ウズメ02を複数パイロットの能力を統合して操縦すること<br>・セパレートアタック　　　　　　　　複数パイロットが個別にコントロールして攻撃すること<br>・ケティちゃん　　　　　　　　　　　ケティちゃんを依り代とする小思念体<br>・PONSY（ポンジー）　　　　　　　　ポーツマスネイバルシップヤード（アメリカの特務旅団）<br>・中華飯店　　　　　　　　　　　　　ポーツマスのレストラン、78回からは中華飯店9090　　　　　　<br>　　　　　　　　　<br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12972083464.html</link>
<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 10:15:24 +0900</pubDate>
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<title>滅鬼の刃７２：『笹の葉さーらさらー♪』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">滅<span style="color:#ff0000;">鬼</span>の刃</span>　エッセーラノベ<br><br><span style="font-size:1.4em;">７２：『笹の葉さーらさらー♪』</span><br><br><br><br><br>　笹の葉さーらさらー♪　軒端にゆーれるー♬<br><br><br>　この一節で７月７日を連想して七夕を偲べる人は５０歳以上……かと思って、保育所・幼稚園・七夕で検索したら、今でも保育所や幼稚園ではちゃんとやっているようです。<br><br>　そう、今年も七夕の日がやってきました。<br><br>　栞を引き取ったのは、小学校も高学年でしたので「笹の葉さーらさらー♪」というのはやりませんでした。<br><br>　いちど、仕事帰りに布施の商店街で七夕ケーキというのを買って帰ったことがありました。ベースはレアチーズケーキで、表面は青いゼリー、ミルクっぽいものと微小なスパンコールみたいなので天の川を表現していて雰囲気があったのと——二割引き——の札に魅せられて買ってしまいました。<br><br>「宇宙戦艦ヤマト？」<br><br>　ちょうど宇宙戦艦ヤマトの新シリーズが評判でしたので、栞の第一声は期待を裏切りました。あのころは、まだ布施に映画館があって、ちょうど映画がかかっているのを知っていたんですね。たしかに、ケーキの上に古代進と森雪のアクリルフィギュアを載せたら宇宙戦艦ヤマトです。<br><br>　それでも、その時は機嫌が良くて「あ、そういえば……」と気を取り直し、天の川を切り分けていっしょに食べてくれました。<br><br>　夕べ、その話をすると「そんなこともあったかな……」と微妙なテンションで返ってきて、こんな質問をします。<br><br>「ねえ、かぐや姫って、月でどんな悪いことをしてきたの？」<br><br>　あ、混同してる……と思いましたが、せっかくの質問。孫娘が振ってきた素朴な疑問に答えてやります。<br><br>「ああ、不思議だよな。竹取物語とかかぐや姫読んでも、そこのとこ書いてるのは無いもんなあ」<br><br>「うん、ゼミの友達とジブリのかぐや姫を話したことがあるんだけど、けっきょく分からないんだよね」<br><br>　ジブリ版かぐや姫は、高畑勲監督の遺作で、人によってはジブリの最高傑作だと言います。<br><br>　ゲド戦記以降のジブリ作品はあまり見ていないのですが、せっかくの質問なので、答えてやりました。<br><br>「かぐやというのは仮の名前なんだ」<br><br>「え？」<br><br>「小さいとき、無心に遊んでいる姫を見て、都の陰陽師みたいなオッサンが『なよたけのかぐや姫』と名付けたのが最初だ」<br><br>「え、そうなんだ。おじいさんおばあさんが付けたのかと思ってた」<br><br>「おとぎ話とか子供向きの本には、そうしてるのもあるけどな」<br><br>　実は、若いころ芝居をやっていて、その時のレパートリーに『なよたけ』というのがありました。加藤道夫氏の作品で、僕らの世代では『夕鶴』と並んで憧れの作品でしたが、五幕九場の大作で手が出ませんでした。<br><br>「かぐやは月の女神だけどな、ちょくちょく地上に降りてきて狩りをしとった」<br><br>「え、かぐやって狩りとかやるの？」<br><br>「もちろん。ナヨっとした十二単なんかじゃないぞ。華奢な体にミニのチュニックワンピを身にまとい、キューピットが持っていそうな短い弓を携えてな、兎や雉はもちろんのこと、熊や狼でも一発で急所を射抜いて仕留めておった！」<br><br>「ほお」<br><br>「細身で身軽なかぐやは、森の中でも器用に走り回り、枝から茂み、茂みから枝、器用に素早く飛び移っては獲物を狩っておった。そんなある日、狩りに熱中して汗をかいたかぐやは、森の泉で水浴びをしておったんじゃ」<br><br>「なんか、物語のお爺さん風だよ(^^;)」<br><br>「え、あ、雰囲気雰囲気(^⋄^;)。その水浴び姿を狩人の男が見てしまいおった。小柄で、メリハリの少ない体形をしておったが、狩人は、そういうスレンダーな女が好みでな。ガン見というかマジマジというか熱がこもっていたんで気づかれてしまいおってな。かぐやは眉を逆立てると、一瞬で男を鹿に変えてしまい、男は自分が連れていた猟犬に追いかけられ、かみ殺されよったんじゃ」<br><br>「太宰治の『カチカチ山』に似てるね、『惚れたが悪いか！』ってタヌキは沈められちゃったんだよね」<br><br>「兎は、惚れられてからブチ殺すまで時間をかけよったがな。柴に火を点けたり、やけどに辛子を塗りたくってやったり」<br><br>「そうそう、タヌキも、いいかげん気づけよなって感じ」<br><br>「ああ、あれがかぐやだったら、カチカチ山は三行で終わっとる。惚れられた！　気持ち悪い！　ぶち殺した！」<br><br>「アハハハ」<br><br>「そうだろ。両方とも処女神は怖いちゅう話なんだが、さすがに一瞬で殺すのはやり過ぎだというので、かぐやは月に呼び戻され、罰として赤ん坊に戻され、全ての記憶を消され、改めて日本に送られた！」<br><br>「ええと、その前半、覗いた男を鹿に変えて猟犬にかみ殺されるってとこ……」<br><br>「うん？」<br><br>「アルテミスの話に似てなくない？」<br><br>「え？」<br><br>「一回生の時、比較神話学てのとって、聞いたような気がする……」<br><br>「え、そうなのか(^^;)」<br><br>　……(⩌_⩌)<br><br>　あ、さすがにジト目。<br><br>「あ、雨も止んだし、ちょっと買い物に行ってくるわ」<br><br>　近所のスーパーで買い物をして、イチゴをベースにした七夕ケーキを見つけて帰りましたが、とうに出かけてしまった孫でした。<br><br><br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>・わたし　　　　　　　　大橋むつお<br>・栞　　　　　　　　　　わたしの孫娘　<br>・武者走　　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 　　腐れ縁の友人（３５回より故人）　<br><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12972014273.html</link>
<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 16:21:43 +0900</pubDate>
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<title>くノ一その一今のうち１１７『御前崎灯台・１』　</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;"><span style="color:#ff0000;">くノ一</span><span style="color:#0000ff;">その一</span>今のうち</span>　閑話休題編<br><br><span style="font-size:1.4em;">１１７『御前崎灯台・１』</span>　そのいち　<br><br><br><br><br>　宿のお寺を出ると御前崎高校の制服になって、御前崎灯台に向かう。<br><br>　<br>　ゴジラとかモスラとかが海を泳いで上陸するとしたらおあつらえ向きのロケーション。<br><br>　海から直ぐ海抜何十メートルの岬の高台になっていて、チョークのように真っ白な灯台が立っている。目の前には太平洋が広がっていて、高知の桂浜、江ノ電の鎌倉高校前と同じくらい、海を主題にしたら日本有数の景色だと思う。<br><br>　ゴジラ向きというのはわたしの主観、いろんなゴジラ映画にゴジラの上陸シーンがあるけど、この御前崎から上陸したゴジラは居ない。モスラもキングコングも実績は無いと思う。<br><br>「ここは遠州灘やさかいねえ、海の下に岩礁がいっぱいあるよって、ゴジラでもモスラでもお腹が傷だらけになってしまうやろねえ」<br><br>「アハハ、だろうね(^^;)。でも、似たようなところに上陸してなかった？　お城とか建ってて、キングコングといっしょに壊しまくるの？」<br><br>「それは熱海やったと思う」<br><br>「そうか……あれ、義経くんが見当たらない？」<br><br>　鯛のテンプラが効いたのか、今朝は早々と通学鞄を出て一緒に歩いていた。<br><br>「え、あ、あそこ！」<br><br>　百花が指さしたのは灯台の上、手すりに寄っかかって海を見ている。<br><br>「え、あそこ上がれんの？」<br><br>「あ、３００円で入れるみたいやで！」<br><br>　灯台ってのは、運輸省とかの管轄でお役所と同じだから入れないと決めてかかって、灯台の敷地から海が見下ろせたらと思っていた。<br><br>「人が上れるんは、全国で十幾つやけど、ここはその一つらしい」<br><br><br>　スマホを仕舞って、わたしたちも灯台に上がってみる。<br><br><br>「なにシミジミしてんのよ」<br><br>「……灯台って言うんだね。僕らのころは単に篝（かがり）だったよ」<br><br>「そりゃ、鎌倉時代の話でしょ」<br><br>「高いところから海を見るって、あんまりやったことないからね」<br><br>「え、そうなん？」<br><br>「うん、僕の知ってる海って、一の谷とか屋島とか壇ノ浦だからね。いつも目の前には敵の平氏がいて、ゆっくり海を眺めるって、あんまり無かったからね」<br><br>「そうだ、義経くんて、三十幾つで死んで、それまではずっと戦い詰めだったんだ……」<br><br>　百花もスマホでググってる。<br><br>「やあ、あんた、数えの３０で死んでるんや！」<br><br>　歳の話がいやなのか同情されるのがいやなのか、話題を変える義経くん。<br><br>「兄貴に疑われて、船で九州に逃げようとしたことがあるんだけどね、ちょっとおもしろかった」<br><br>「え？」「なになに？」<br><br>「摂津の大物浦（だいもつうら）を出ると海が荒れてね、ちょっと普通じゃなかったんで数珠を持って目を凝らすとね、海に平家の幽霊がいっぱい現れて、船を停めるんだ」<br><br>「「ええ……」」<br><br>「弁慶が一生懸命祈ってくれるんだけど、船はちりぢりになってしまって……今から思うと、気持ちが弱っていたんだね。いや、そうだよ。こんなに大きくて青くて穏やかな海を見ていると、希望が湧いてくるというか、海の向こうからチャンスとか幸運がやってくるような気がするね」<br><br>「そうやぁ、テンプラの材料の鯛も、この海から獲れるんやさかいね！」<br><br>「そうね」「まったくだ！」<br><br>　三人、手すりに掛けた腕に顎を載せてシミジミ……すると、沖の方で小さな白波が立って、なにか黒っぽいものが現れた……。<br><br><br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>風間　その（そのっち）　　世襲名・そのいち　ノッチと約めて呼ばれることが多い<br>風間　その子　　　　　　　風間そのの祖母（下忍）<br>百地三太夫　　　　　　　　百地芸能事務所社長（上忍）　社員＝力持ち・嫁持ち・金持ち<br>鈴木　まあや　　　　　　　アイドル女優　豊臣家の末裔鈴木家の姫<br>中村　百花　　　　　　　　薩摩の山潜衆の忍者<br>義経　　　　　　　　　　　藤沢の首洗い井戸で出くわした。<br>小泉八雲　　　　　　　　　116回から登場<br>忍冬堂　　　　　　　　　　百地と関係の深い古本屋　おやじとおばちゃん<br>徳川社長　　　　　　　　　徳川物産社長　等々力百人同心頭の末裔<br>服部課長代理　　　　　　　服部半三（中忍）　脚本家・三村紘一<br>十五代目猿飛佐助　　　　　もう一つの豊臣家末裔、木下家に仕える忍者<br>多田さん　　　　　　　　　照明技師で猿飛佐助の手下<br>杵間さん　　　　　　　　　帝国キネマ撮影所所長<br>えいちゃん　　　　　　　　長瀬映子　帝国キネマでの付き人兼助手<br>豊臣秀長　　　　　　　　　豊国神社に祀られている秀吉の弟<br>神さまたち　　　　　　　　猿田毘古神　ヤマトタケル<br><br>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/omega1853/entry-12971870009.html</link>
<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 12:40:35 +0900</pubDate>
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<title>まりあ戦記・０８０ 『臨終のひい祖父さん』　</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">まりあ<span style="color:#ff0000;">戦</span>記</span>・０８０<br><br><span style="font-size:1.4em;">『臨終のひい祖父さん』</span>　晋三<br><br><br><br><br>　出来の悪い女子中学生が母親と一緒に学校に行くみたいだ。ほら、中三の二学期くらいにあるだろ、進路決定のための三者懇談ての。親の期待値と娘の現実とのギャップが白日の下にさらされて、行ける高校は学区の最底辺校。その現実を、日ごろの素行とともに親に知られて、担任の前で親子喧嘩確定の道行だ。<br><br>　親父は、中学生だったころの時子、つまりお袋の姿。みなみ少佐は私服のパンツスーツ。こういうシチエ―ションの場合、娘は親と二メートルは距離を開ける、鬱陶しいからな。母親も、たいてい不機嫌か、意識的に無表情を装うというのがデフォルトだと思う。<br><br>　ところが二人は横並びだ。少佐はなんだか楽しそう。親父はうつむき気味に腕を組んで、なんか、これからワンクール１３回、少しナナメのホームドラマが始まるみたいだ。<br><br><br>「くれぐれも、俺は舵時子、司令であることに間違いは無いが、特例で司令をやってる女子中学生。きみは、その手足となって働いている副指令。微妙に虚実が入り混じってるから気を付けてくれ」<br><br>「はい。でも、わたしが付いていっていいんですか？」<br><br>「きみは次代を担う戦力の束ねだ、現実を見ていて欲しい」<br><br>「はあ、それなら金剛中佐も一緒の方がよくなかったですか？　筑波からならニ十分ちょっとですし」<br><br>「病室は、それほど広くない。それに三人も居ては物々しすぎる……」<br><br>「はぁ……」<br><br>　行き先は分かっている、ひい祖父さん岡田時蔵の病院だ。カフェテリア白樺で寛いでいると病院から——危ない状態です——と連絡が入ったんだ。<br><br>　ショートカットに公園を斜めに横断、途中、微妙にキョロキョロ。<br><br>「なにか？」<br><br>「あ、なんでもない」<br><br>　二回角を曲がって例の病院。エレベーターで表示のないボタンを押して上に行くのやら下に降りるのやら、ホトケさんの俺にも分からないんだから相当の技術か魔法か、今回も分からない。<br><br>「入るぞ」「はい」<br><br>　病室のひい祖父さん、顔に白布は掛けられていないから、まだ息はある。しかし、鼻や体のあちこちにチューブが繋がれ、バイタルモニターの波形はさざ波のよう。血圧も健常の半分程度。ただ脳波計だけがせわしく振れ、この期に及んで思考を重ね煩悶しているように見える。<br><br>「お祖父ちゃん、元気してる？」<br><br>『おお、時子かぁ……』<br><br>　脳波を解析して人工音声がモニターから聞こえる。<br><br>「うん、予定より早いけど、紹介したい人もいるから来ちゃった」<br><br>『横に立っているオネサンかい？』<br><br>「うん、こんど副指令をやってくれることになった高安みなみ少佐だよ」<br><br>「高安少佐です」<br><br>　軍人らしく３０度の礼を決めると、モニターに映った少佐が素っ裸になる。<br><br>「ウ……」<br><br>　次に数秒で内臓から骨格まで系統的に映され、元の姿に戻る。<br><br>「お祖父ちゃん、メだよ」<br><br>『どこもいじっていないんだな、立派だよ……少佐、時子をよろしくお願いするよ。年端もいかんのに、司令なんぞまかされておる、能力、気力ともに申し分のない孫だが、やっぱり不憫でな。いつになるか分からんが、ヨミのことが解決したら、いいアドバイザーになってやってくれ』<br><br>「はい、承知しました」<br><br>『本来なら、この岡田時蔵が……』<br><br>　ピピピピピ<br><br>　モニターが——ちょっとヤバイ——と警告を発しやがる。<br><br>『時間が無いようだ……そうだろ、先生？』<br><br>「はい、いささか……」<br><br>　そう言って、医者はヘッドギアみたいなのを親父にわたした。<br><br>「これを？」<br><br>「はい、装着してください」<br><br>『なに、心配はいらん。わしのソウルの一部を……ゴミみたいなものだが、わしもよくわかっていないが、なにかの役に立つ気がする。受け止めておくれ』<br><br>「う、うん……」<br><br>　カチャ<br><br>「では、行きます」<br><br>　医者がモニターにタッチすると、昔のコンピューターのようにすごい速さで数字やらアルファベットが流れていく。親父の……時子の頬が赤く染まって、閉じた瞼の端から涙が溢れてくる。文庫を３ページほど読むくらいの時間が経つと、モニターの心電図がフラットになって、血圧は上下ともに０になってしまう。しかし、医者は止めようとしない。ひい祖父さんに言われてるんだろう。人間、体が死んでも、脳みそは数分生きてるって言うものな。<br><br>　文庫５ページくらいの時間が経って、ヘッドギアのパイロットランプも消えた。<br><br>「済みました」<br><br>　医者が終了を告げると、助手の医者が「６時３９分、ご臨終です」と宣告し、女性看護師が用意の白布をひい祖父ちゃんの顔に掛けた。<br><br>　その時、ひい祖父ちゃんは俺の横に現れて『おお、君は……？』と、ちょっとビックリしたような顔になり『そうか……』と優しく肩を叩くと、そのまま後ずさって消えてしまった。<br><br>　<br><br>☆彡　主な登場人物<br><br>・舵　晋三　　　　　　永遠の１６歳　法名・釋善実<br>・舵　まりあ　　　　　晋三の妹 高校２年　ウズメのパイロット<br>・舵　晋太郎　　　　　特務旅団司令　晋三とまりあの父<br>・高安みなみ　　　　　特務旅団少佐<br>・中原光子少尉　　　　みなみ大尉の副官<br>・金剛武特務中佐　　　ベースのコンピューターの保守を任務とする技術士官<br>・テレジア（元マリア）ガイノイド戦士（031から）まりあのガード（VR10201改）<br>・ナユタ　　　　　　　ソメティのパイロット　第二首都高一年<br>・徳川曹長　　　　　　みなみの世話係<br>・まりあの友達　　　　釈迦堂観音（お堂さん）　矢治公男と喜田伸晃　鈴木さん　佐藤さん<br>・学校の先生　　　　　瀬戸内美晴（担任）<br>・岡田　時子　　　　　舵司令がたまに入れ替わる母の若いころの義体<br>・岡田　時蔵　　　　　時子の祖父（080で死亡）<br>・メグリ先生（？）　　晋三が小一の時の担任<br>・米国特務旅団　　　　どろしい　ヘンリー准将　ボギー大佐<br><br>☆彡　重要語句<br><br>・インテグレーション（integration）　ウズメ02を複数パイロットの能力を統合して操縦すること<br>・セパレートアタック　　　　　　　　複数パイロットが個別にコントロールして攻撃すること<br>・ケティちゃん　　　　　　　　　　　ケティちゃんを依り代とする小思念体<br>・PONSY（ポンジー）　　　　　　　　ポーツマスネイバルシップヤード（アメリカの特務旅団）<br>・中華飯店　　　　　　　　　　　　　ポーツマスのレストラン、78回からは中華飯店9090　　　　　　<br>　　　　　　　　　<br><br>　</p>
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<pubDate>Sun, 05 Jul 2026 10:36:29 +0900</pubDate>
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<title>滅鬼の刃７１：『ストレンジャー(Stranger)・３』</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:2.74em;">滅<span style="color:#ff0000;">鬼</span>の刃</span>　エッセーラノベ<br><br><span style="font-size:1.4em;">７１：『ストレンジャー(Stranger)・３』</span><br><br><br><br><br>　お祖父ちゃん、パソコンに向かって３０分も腕組みしています。<br><br>　モニターの画面には——Stranger、もう少し続きます——のところで停まっています。<br><br>　前号の締めくくりです。<br><br>「フフ、なに書くか忘れたんでしょ」<br><br>「え、いや、そんなことは(^^;)」<br><br>　そう言うと、自転車で散歩に行ってしまいました。<br><br>　<br>　Stranger　よそ者って意味ですね。<br><br><br>　小学校の時、お祖父ちゃんに引き取られて、お互いにStrangerでした。<br><br>　むろん、それまで、何度もお祖父ちゃんの家には来ていたし、いっしょに遊んだり、あちこちいったりしました。<br><br>　でもね、いっしょに住む、いっしょに暮らすというのは別なんですよね。いつも、いっしょにご飯食べるし、同じ風呂に入るし。そうそう、洗濯物がいっしょだというのは馴染めなくて、中学に入ったころは別に洗ってました。お祖父ちゃんの洗濯が終わったあと、一度洗濯槽を洗って、それから自分のを洗ってました。<br><br>　お祖父ちゃんはいっぱい本を持っていて、その点は好きでした。ただ、わたしとは読む本が違って、本の背中をみると、やっぱりStranger。中央公論の日本史やら世界史、司馬遼太郎やら海音寺潮五郎、吉川英治に山岡荘八とかの歴史小説。国語便覧の親玉みたいなの。武術や鎧の辞典。昔の地図の本に背表紙の焼けた岩波歴史講座。そうそう国史辞典とかいうのがあって、日本史のことだけで、十何巻もあって、もう怪物です。<br><br>　お祖父ちゃんは、歴史書とかが多いのは職業柄。「歴史の学者になればよかったのに」と言ったことがあります。<br><br>「こんな歴史書やら雑学ばかり読んでるようじゃ学者にはなれない」<br><br>「えぇ、なんで？」<br><br>「学者っていうのは一次資料にあたるんだ」<br><br>「イチジシリョウ？」<br><br>「ああ、昔の人が書いたり残したりしたもの、遺跡とかから出てきたものとかな」<br><br>「うぅん？」<br><br>　よくわかりませんでした。<br><br>　気が付くと、テレビが高市さんの悪口を言っています。お祖父ちゃんはパソコンの他に５０インチのテレビを置いています。こいつもStrangerです。<br><br>　お祖父ちゃんはテレビは見ないんです。パソコンとかゲーム機のモニター代わりなんです。テレビは４Kだし、画面も大きいんですけど、フレームレートが出ません。最高で６０FPS、早い動画なんてカクカクして使い物にならないんですけど、たぶん分かってないんだと思います。まあ、目も悪いし、画面の小さなモニターではおちつかないんでしょうねえ。<br><br>　でも、なんでテレビ点いて……あ、自分で点けたんだ。<br><br>　わたし、歳の割にはテレビを点けます。<br><br>　お祖父ちゃんの家に来るまで、家ではいつもテレビが点いていたからです。お茶の間では、いつもテレビが独り言を言っていました。「どういう感覚？」と友達に言われたこともありました。<br><br>「う～～ん、リビングとか、いつも灯り点けてるでしょ、人が居なくても？」<br><br>「え、テレビが灯り？」<br><br>「まぁ、ええと、昔の人って聴いても居ないラジオとか点けてたじゃない」<br><br>「ああ、時計代わりとか？」<br><br>「え、ああ、まあ、そんなの」<br><br>「フフ、栞って、お婆ちゃんみたいだ」<br><br>「アハハ、そうかもね」<br><br>　友だちとは適当なところで折り合いをつけて、世間話とか無駄話とかでも深入りはしません。人というのは基本、お互いにStrangerなんだと思ってますからね。<br><br>　訳知り顔のコメンテーター、こいつは特級のStranger。表情の醜さは、もう特級呪物。<br><br>　なにか、尻尾の先までコメントしたくて早口になって、ADさんが——あと３秒——とか指を立ててるんだ「だから……」と締めくくろうとしたらCMになってしまった。<br><br>　今どき、どんな企業がCM出してるんだろう？<br><br>　久々に『提供』がスクロールされるのを見ていたらGoogleが出てきた！<br><br>　テレビにとってGoogleは完全なラスボスStrangerでしょ。いいのかい？<br><br>　なんか、開き直ってるなあ……いや、これは見習った方がいいかも。逆転の発想をしかけた栞でした。<br><br>　<br><br>　<br>☆彡　主な登場人物<br><br>・わたし　　　　　　　　大橋むつお<br>・栞　　　　　　　　　　わたしの孫娘　<br>・武者走　　　　&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 　　腐れ縁の友人（３５回より故人）　　　<br>　</p>
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<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 09:28:54 +0900</pubDate>
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