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<title>オリザ畑</title>
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<description>オタク女子の内容未定ブログ。好きなことを好きなように。批評お待ちしてます。</description>
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<title>ありがとう、生きています</title>
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<![CDATA[ 携帯を伏せて枕に顔を押し付ける。目から勝手にこぼれていく水分をカバーに吸わせながら、喉の奥からねじり出すような、獣のうめき声にも似た慟哭を同じように枕カバーのシミにした。<br>油断していた。侮っていた。「所詮娯楽」という油断があった。だからこんなにも苦しい。ノーガードの腹にプロのボディブローが入ったに等しい状況なのだから当然だろう。わかっている。わかっている。わかっているとも。<br><br>"fin"という表記が暗い画面にぷかぷかと浮いている。波の動きに合わせて上下するような、その些細な揺らめきにさえ涙腺が刺激されて、それでも惜しくて画面を動かすことが出来ない。ひとまずスクリーンショットを撮って、それを型落ちのスマホが保存するまでの数秒を余韻に浸るために使った。<br>指先で画面を弾けば、きらりと星が輝いて画面はトップページに戻り、オープニングムービーを流し出す。そのオープニングのそこかしこに伏線を見つけてまた泣いて、それも終えればようやく人心地ついて今度はSNSを立ち上げた。<br><br>「これは泣いた……やって……みんなやって……早く…………」<br><br>語彙の全てを放棄した文面と先程のスクリーンショットを投稿すれば、もう良いだろうと言わんばかりに腹がエネルギーの催促をする。そういえば昨日の夜からなにも食べていない。のそのそ起き上がってとりあえずペットボトルの水を飲む。水分補給が終わるといよいよお腹に形のあるものを入れたくなって、けれど料理をするようなテンションではないので菓子パンの袋を無造作に開いた。<br><br>窓の向こうの空はすっかり茜色だ。もう一日は終わる。寝て起きれば朝が来る。<br>起きた私は社会人と呼ばれる生き物で、出社して働いて退社して寝るというのが一日の中枢を占める。<br><br>だから今日はこんな風に使うと決めていた。明日社会人と呼ばれる私のために、今日は決して社会人ではない使い方にしようと決めていた。<br><br>明日の自分へ、これはガソリン補給だ。<br>頑張ろう。明日も頑張ろう。今日のガソリンで、明日もしっかり生きていよう。<br>
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12248962624.html</link>
<pubDate>Sat, 18 Feb 2017 14:48:10 +0900</pubDate>
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<title>はじめての短歌 読書感想文</title>
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<![CDATA[ 短歌はずっと独学と言うか、面白い短歌を読んで自分も書きたくなって作っていただけだから勉強しているつもりもなかったんだけど、最初の何ページかを読んですてきだったので買ってきた。<br>講義した内容をまとめたものらしいので全文口語で読みやすかったのもある。冒頭から筆者の喋り方が柔らかくてなんだかちょっととぼけていて良かった。<br>良い短歌を持ってきて、それの改悪例を作って、なぜ良いのか、なぜ悪くなるのかという話をしていくスタイルで、分かりやすくて面白い。<br>「生きる」ことと「生きのびる」ことの違いの話はわかりやすく普段のもやもやに名前をつけてくれている。詩歌に興味を持つような人間にはとてもしっくりくるだろう。持たない人間にとっても、「あの上手く理解できない未知の人間はなにを考えて生きているのだろう？なにに苦しんでいるのだろう？」という部分の理解に繋がるかもしれない。<br>短歌の入門書としての優秀さは元より、便利で痒いところに手が届いて欲しいものは翌日昼には自宅に届く今の世の中に、こんなに住み良いのになぜか息苦しい。なぜか遠くに行ってしまいたくなる。そんな風に感じる人に、どうしてそうなるのか、どうしたら息ができるようになるのか、そんなことを教えてくれるかもしれない一冊だ。
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12239292637.html</link>
<pubDate>Wed, 18 Jan 2017 16:58:04 +0900</pubDate>
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<title>自由律なにか その次</title>
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<![CDATA[ 明日こそと決めている歯ブラシの開いた毛先<br><br>りんごはのどがかゆくなる言っているのに擦りリンゴが出る<br><br>白いシーツはいやだ昨日の幽霊が来るから<br><br>母さんの染みを愛していたのにな小学生までの私<br><br>あなたが好きと言いたくなくて未読スルーなの<br><br>気に入りの虎のストラップは牛の皮でできている
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12239288087.html</link>
<pubDate>Wed, 18 Jan 2017 16:51:34 +0900</pubDate>
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<title>青い光</title>
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<![CDATA[ 冷えた指先を握りしめて、私はその人を待っていた。<br>少し離れた席の若者たちが語らうキンキンと刺さりの良い声が、やけに耳障りだった。<br>それはきっと、もっと離れた席に座るその人の、喉で一度転がしてから表に零れ出すような声を感じて居たかったからだ。<br>外は酷い風で、帰りの時間が遅くなるほど薄いタイツに覆われた足が芯まで冷えるだろう。その冷たさは、きっと今この指先ほど冷たくはならないだろうけど。<br>奥のカウンターに並ぶひとつもわかる名前のない瓶の群れ、目の前にはチョコレートとノンアルコールのソフトドリンク、場にそぐう高さの声で話す給仕の女性がふたり。<br>心細かった。早く話したかったけれど、永遠に来ないでほしかった。<br>私は指先を握りしめた。
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12238382799.html</link>
<pubDate>Sun, 15 Jan 2017 18:27:28 +0900</pubDate>
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<title>レモン</title>
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<![CDATA[ ブログデザインをレモンにしました。<br><br>レモンは個人的に文学と親和性の高い食べ物だと思っています。<br>たとえば林檎や柘榴のように宗教的な影響を受けている訳でも、チョコレートや珈琲のようにその食べ物が周囲の環境をイメージさせるようなものでもないのですが、やはり妻を想って書かれた詩のタイトルや、爆弾に置き換えられて本の頂上に置かれる果物としては、レモンを置いて他にはないのです。<br><br>あの鮮やかながら押し付けがましくない爽やかな黄色と、切る前も香る仄かな酸味、楕円の先が柔らかく隆起した不可思議な形、そのどれもを裏切る鮮烈な味わい、どこを取ってもレモンは私に「なんて絵になる果物だろう」と思わせます。<br><br>レモンはどこか遠いところにあった人の心を、ぐっと体に引き付けます。<br>だからレモンは、文学と親和性の高い食べ物だと思っています。<br>
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12229808470.html</link>
<pubDate>Sun, 18 Dec 2016 20:24:38 +0900</pubDate>
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<title>さみしがりのたべもの</title>
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<![CDATA[ 十円の切れた自販機駅前の置いてきぼりの君と仲良し<br><br>傘をさし歩く山道葉が光り外灯さえも星に似る夏<br><br>くもりなら家にいたいのいつかの日晴れたり降ったりして辛かった<br><br>君の耳血潮の色が透けて見え体を巡る歓喜のしるし
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12230839028.html</link>
<pubDate>Sat, 17 Dec 2016 17:58:14 +0900</pubDate>
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<title>時間だよお母さん</title>
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<![CDATA[ 土色に染まった爪の隙間まで白い手すすぐ母の指先<br><br>こどもだと言うには既に遅すぎる大人だと言うにはもう辛い<br><br>冷ましてはすするラーメン浮く油真昼の空の遠い冬雲<br><br>セーターの静電気除去ストラップ小さな画面浮く薄笑い
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12227966326.html</link>
<pubDate>Mon, 12 Dec 2016 14:03:34 +0900</pubDate>
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<title>カレーライスをもう一度</title>
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<![CDATA[ かけないと泣いてる君の頬にあるほくろの濡れた黒い輝き<br><br>葉っぱ型にくりぬかれた雨のあとリンゴをかじる人の黒髪<br><br>桟橋に立ってる猫がくわえてる死んだねずみの白い前足<br><br>爪に塗る色は気分で選んでる昨日の青い記憶に寄せる<br><br>静かだね君の声で壊れたよ喫茶店でもうるさいからさ<br><br>死んじゃえと口にするのは怖いからまた明日ねを控えてみせる
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<pubDate>Sun, 11 Dec 2016 11:23:28 +0900</pubDate>
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<title>背中</title>
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<![CDATA[ 大好きな人がカッターを使ったことを知ったのは、その日の翌日の夜だった。<br>もしかしたら昨日私が心から愛する人を失ったかも知れなかったけど、私はその日独りでに暖かくなるアイマスクをつけて、九時には夢の中の住人だった。<br>久々に心臓がキリリと冷たくなった。<br><br>高いところから落ちていくあなたを、何度も想像している。<br>くたりと折れた花のように路上に叩きつけられる、あなたの細い首のしなりを、見たこともないのに覚えている。<br>静かに笑うあなたの爪の美しい手の甲と、ぬるい体温を覚えている。<br>そのひとつひとつが細い銀色の針になって、私の心臓を静かに突き刺す。<br>刺さることが当然だと知っている。だってあなたは私のもうひとつの魂で、もしかしたらきょうだいよりも近しい他人で、尊敬とほんの少しの恋情の相手だから。<br><br>あなたはいつか私をとるに足らない、路傍の石よりも汚らわしくて無益なものと気付く。それでも私はあなたが陳腐に大切で、あなたを失うことを恐れて、そしてあなたにとってきっと有益な友達であった私が失われたあなたの嘆きを恐れている。私は私をあなたから奪いたくはなくて、それでもあなたを大切にしない人々からあなたを奪いたいと思っている。<br><br>死を近しくするあなたが好きだ。きっとそれがあなたの魅力と地続きに繋がっているから。だから辛く苦しむあなたを苦しみから解離させたいとは願えない。ただあなたが安心して、心から苦しめる環境を整えたい。布団に入って声を噛み殺し、泣いているあなたのベッドを私は守りたいと思うのだ。<br><br>愛しているというほどベタベタした感情は抱かない。守れるほどあなたは弱くなくて、支えるには私の腕が細すぎる。<br>だから私と一緒に苦しんで欲しい。私たちは与えられたり、与えたりはできないのだ。ただ隣で同じだったり違ったりする傷口を持ち寄って、その痛みを感じるのが自分だけではないことを、背中合わせの体温で確信したいと、私は思う。
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12225131072.html</link>
<pubDate>Sat, 03 Dec 2016 00:04:55 +0900</pubDate>
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<title>たくさん走って疲れた日の朝に</title>
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<![CDATA[ 赤い靴 靴擦れ起こすストラップ 少女の高きヒールのプライド<br><br>ぶどうあめ 果実が透けるあまい香に 昨日の夜の喧嘩が溶ける<br><br>飛んでった 白い帽子の広いつば 羽ばたき消えた 海鳥に似た<br><br>たまどどん 黄身に染まった米粒を 頬につけては 笑うソプラノ<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/orizabatake/entry-12221837897.html</link>
<pubDate>Tue, 22 Nov 2016 08:42:38 +0900</pubDate>
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