<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>pakin777のブログ</title>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/pakin777/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>ブログの説明を入力します。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>開戦記念日　川柳</title>
<description>
<![CDATA[ <p>・</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>棄民なり在宅放置死コロナ禍で</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>最低の卑しき国に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%F7%B9%F1">靖国</a>か</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>おめでたき民草の群れ神頼み</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>鬼畜なり殺した若者英霊と</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>いのちなど鴻毛以下の英霊よ</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>戦中は税金九割いのちとともに</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>敗戦後婦女子は米に捧げられ</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>リヤカーに家財を積んで夜逃する</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>何だこりゃ必死に生き延びいま棄民</p><p>&nbsp;</p><p>諾々と羊の群れよ子も食われ</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>・</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12715289121.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Dec 2021 17:06:48 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>農林水産事務次官の熊沢英昭被告</title>
<description>
<![CDATA[ <p><br>まことに気持ちの悪い、吐き気を催すような彼への同情論がネットに溢れている。</p><p>理屈が付けば子殺しにも同情する心性とは不気味過ぎる。</p><p>すなわち、極論すれば理屈をつければ殺人も良しとする事だ。</p><p>その延長、究極にあるのが戦争だからだ。</p><p>&nbsp;</p><p>もちろん彼への<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%F0%BE%F5%BC%E0%CE%CC">情状酌量</a>もあるだろう。<br>しかし、かの家族を殆ど知らずして、簡略な報道、しかも恣意的な報道もままある中での軽率な同情論は不気味過ぎる。</p><p>親によって殺された子どもの立場。</p><p><br>被告は理屈を述べるに雄弁であろう。保身一直線の人生。子どもには一切抗議出来る機会は失われた。</p><p>他人に被害を与えるから？<br>屁理屈である。</p><p>人を殺すというのは常軌を逸し、狂気を持たなければ出来ない。</p><p><br>この国は長らく子どもを軽視し差別し、支配してきた。</p><p><br>カネしか頭にない大人たち。<br>愚劣以下であろう。</p><p>子育ても同様になっている親が溢れて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F5%B8%B3%BB%BA%B6%C8">受験産業</a>の餌食と化している。</p><p>なにせ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%CA%BE%CA">文科省</a>がベネッセと組む時代。利権さえあれば良し。<br>子どもら一人ひとりに端末を与えるという愚劣も同様。利権である。小学生だけで数百万台売れる訳だ。<br>学校や教員からの要望ではないという事に注意すべきだ。<br>少し前になるが、イジメ記録の用紙の裏側を印刷したものを子どもらに配ってしまって問題となったが、それほど現場は困窮している。端末どころではない。</p><p>統廃合も然り。<br>昔は子ども一人居ても学校は存続させていた。今では純粋にカネを浮かせるための統廃合が当たり前になったが、一方で端末とは異常とは思わぬか。</p><p><br>もちろん以前から述べている子どもの自殺問題、子どもの凄まじい貧困、学校の異常な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%CD%A4%E1%B9%FE%A4%DF%B6%B5%B0%E9">詰め込み教育</a>と過密スケジュール。</p><p>何も語らぬ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%CC%B1%C5%DE">自民党</a>、野党。</p><p><br>私はそんな政治に絶望するのみだ。</p><p>熊沢被告の例はそんな子どもらの犠牲の上に立つ。<br>子殺しを忖度する人々。</p><p>私には熊沢同様の狂気を感じるのみ。<br>それは日本の狂気でもある。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12555934347.html</link>
<pubDate>Wed, 11 Dec 2019 17:15:39 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>神戸市立東須磨小学校事件</title>
<description>
<![CDATA[ <p>・<br><br>教育は国家の基盤である。<br>百年の大計とはよく言ったものだ。<br><br><br><br>ようやく加害者教師4人が表に出始めたと言ってもそれぞれ紙一枚の反省文。<br>校長も前校長も同質のレベルだが、神戸市が特異なのは人事で校長の意にそう教員を引っ張る権限が与えられているという事だ。神戸方式と呼ぶらしい。<br><br>猿山のボス猿は実力によって群れを支配するが、それは群れの平和と安全を守る崇高な目的を持つ。<br><br><br>翻って人間の猿山のボス猿は…猿のほうが余程人間よりマトモなのである。<br><br>校長の権限強化は既に50年以上前から文科省によって画策実行に移されているが、これは文科省を頂点とする学校ヒエラルキーの強化で、目的は公立を自民党の私物化に寄与するという事。<br><br>以前、教員はその地位は独立性を重視され、給与体系まできっちり他の公務員と区別されていた。<br>実態は別として、それなりの権限と職務への誇りは存在していた。<br><br>一方でマスコミを使い労組叩きで労組を衰弱させ、一方で権力機関としての位置づけを強化し、当初の目的は日の丸君が代の強制的実施。卒業式などの行事を生徒主体から校長主体へと変えながら、校長に諂う教員を増やして行った。その結果、法改悪で職員会議はただの諮問機関と化し教員の主体性は圧殺されて行った。　<br><br>着々と公立学校を自民党化し、モノ言わぬ教員モノ言えぬ教員の職場となって行った。<br>結果、公立の中身はボロボロである。学習内容？<br>無残であるしかありようがない。<br><br>東須磨小の問題はだから全国の問題である。似たりよったりの実態がかなりの数あるだろう。　<br><br>ヒエラルキーの頂点気取りの校長が自分に諂う教員を抱きこんで学校を支配する。それだけでも異常、いやもはや不気味だ。気持ち悪すぎて吐き気を催す。<br><br>私の巡り歩いた高校でさえ（でさえと言うと差別的だが、義務教育学校は更に程度が低かった）、教員間の虐めは深刻であった。教員の自殺の大半はそれが原因である。私の身近の教員でさえ4人自殺している。<br><br>私のような者は逆にターゲットになりにくい。校長を机を叩いて怒鳴る教員に表立って虐めを仕掛けるのはいなかったが、最後の勤務先の定時制高校で、教員をレスリングの絞め技を掛けて虐めるボスがいた。気に入らぬ教員を体育館のマットの上に呼び出し訓練もどきで技をかける。失神寸前で技を解く。レスリング界でも有名な男だったが、私はこの男の悪事（修学旅行代金ピンハネ問題）を追求し、旅行会社、県担当、可能な限り調べ上げていた。校長にももちろん伝えた。校長は三猿になった。生徒などどうでも良いのが校長である。つまり人間のクズだった。<br>その男定年を繰り上げて退職した。バレたら退職金も出ないからだろう。卒業式後に私が職員室に戻ると誰も居ない。私の机の正面に、別棟の部屋が見えたが、そこに教員らがこちらをうかがっている。バカ共がとつくづく思った。<br>隣室の休憩室から彼が出てきた。<br>私の側に立って威圧的に私を見下ろした。<br><br>「腹が出てきたな」<br><br>私が一言ぶつけると彼は静かに出ていった。そこで喧嘩沙汰になれば不味いのは当たり前。私を手に掛ければ彼は終わる。勝負師の彼にはそれくらいの理解力はあった。勘の鋭さもあった。<br><br>対面の部屋から眺めていた連中は暫くして何事もなかったように戻ってきた。もとより私は連中を全く相手にしてなかった。品性下劣無知無責任幼稚。教頭は何事も起きず安堵していた。<br><br>こんな事を思い出す東須磨小の事件である。しかしその学校で自殺者は居るか知らぬ。<br>東須磨小の問題関係の連中が根っからのクズなのは明らかであるが、問題の本質はヒエラルキー強化の行き過ぎであり、教員採用試験、管理職試験の問題であり、学校支配の本質である。<br><br>４人への個人非難は当然だが、以上の学校の実態を深く抉らなければ何も見えてこない。<br><br>おそらく、加害者4人を断罪して幕引きだろう。つまり、今後も何も変わらないのである。可哀想な子どもたち。<br><br>この数十年間で学校が、どれほど変質したことか。私に言わせればもはや収容所に過ぎない。害あって利無し。<br><br>そうそう、東須磨小の校長共、誰かに似てないか。<br>そう、内閣総理大臣。<br>俺様国家、俺様学校。哀れなのは何も知らぬ国民、保護者、そして子どもたち。<br>構図がそのまま当て嵌まる。それが日本です。未来？ない。結論です。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12537051817.html</link>
<pubDate>Fri, 18 Oct 2019 18:29:27 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>いのち「タコの最期は涙なくしては語れないほどに尊い」</title>
<description>
<![CDATA[ <p>・<br><br><br><br>「タコの最期は涙なくしては語れないほどに尊い」稲垣 栄洋 : 静岡大学農学部教授<br><br>東洋経済稲垣 栄洋 : 静岡大学農学部教授ttps://toyokeizai.net/articles/amp/295054?display=b&amp;amp_event=read-body<br><br>ネットニュースもつくづく嫌になるほど酷い中で、今朝は美しい記事を拝読した。お読みいだだければと思う。<br><br>タコの最期については知っていたが、稲垣さんの文章は知識を超えて訴えかける。<br><br>もちろんタコだけではない。<br>有名な鮭の最期などいのち有るもの全てそうであるのだが、このタコの姿も壮絶にして厳粛である。<br><br>ここから、巴琴は人間の醜悪さと比較するのだろうと、推量されるのも承知。池袋暴走事故を起こし母子の命を奪った飯塚幸三元院長（未だ敬称を使うマスコミ）の醜悪さはこの国の縮図としても典型である。出世と保身の塊と化した飯塚と忖度警察。未だ捜査中？<br><br>その、母子を奪われた松永さんの悲嘆と無念は察するに余りある。<br><br><br>産む、産ませる、産まれる。<br><br>男は女に産ませるのだが、女の産む事に対しては女に比して遥かに気楽なものである。生まれてくる子の姿に感動を与えられるだけだ。産みの苦しみは女にしか体験出来ない。しかし、生まれてくる子に親は全てを尽くし守り育てる。<br><br>当たり前だが子を持つとはそういう事だ。<br><br>以前書いた文章の中から方丈記に関してのものを引用する。鴨長明の大飢饉での都の記事。<br><br>「たいそうあはれなこともあった。別れたり捨てたりすることのできない妻・夫らを持っている者は、相手への愛情がまさって情の深い者が必ず先立って死んだ。その理由は、わが身は次にして、相手をいたわしく思っている間に、たまに得た貴重な食糧をも、相手に譲ってしまうからである。だから、親子においては当然のことながら、親が先だって死んでいった。また、母の命が尽きたことを知らずに、幼い子がなお乳を吸いながら臥している姿などもあった」　<br><br>私には、上掲の母タコの文章に重なる。母タコの場合は卵から孵った子を見届けながら静かに息絶えていく。卵を産んでから孵るまで食事をせずひたすら甲斐甲斐しく卵を守り続けての最期である。壮絶ながら極美。<br><br>いのちとは祈りでしかない。<br>ならば祈りこそが美か。<br><br><br><br><br>我が家の蓮が昨日から花を開かせている。蕾に熱を蓄えて両手を開くように咲く蓮も花も全てまた祈りの形。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20190804/12/pakin777/2d/3e/j/o1372182814522038192.jpg"><img alt="" height="560" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20190804/12/pakin777/2d/3e/j/o1372182814522038192.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://www.youtube.com/watch?v=MC44L5T0FVA" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=MC44L5T0FVA</a></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12501343132.html</link>
<pubDate>Sun, 04 Aug 2019 12:49:57 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>７才の記憶と廃墟について</title>
<description>
<![CDATA[ <p>今はただ崩れ墜ちよと東海の<br>　　　　　　　　　　　　冥き瞑目の黄昏の底<br><br><br><br><br><br>　　　　　　　　　それが大袈裟なものでなく<br><br>　　　　　　　　　ヒトが去ってしまった家<br>　　　　　　　　　主を失った犬小屋<br>　　　　　　　　　用を終えた巣<br><br>　　　　　　　　　蜘蛛の巣も<br>　　　　　　　　　ただの巣なら<br><br><br>　　　　　　　　　美しい廃墟だ<br><br><br>　　　　　　熱い風<br><br>　　　　　　真夏の炎天に焼かれて燃え上がる廃墟<br>　　　　　<br>　　モノトーンの強烈なコントラストが燃え上がり<br><br><br>　　　　　　　　　真っ青な空に浮かぶ廃墟<br><br>　<br>　　　　　　笑いすぎて思わず涙が落ちる<br>　　　　　　そんな哀しい風景の中に<br><br>　　　　　　いま<br>　　　　　　廃墟は音もなく佇む<br><br><br>　　　　　　あまりの静けさに空き缶を蹴飛ばし　　　　　　<br>　　　　　　冥いみずたまりに空の深さを畏怖した<br>　　　　　　懐かしい記憶<br><br><br>　　　　　　そんな記憶さえ炎天に燃え上がり<br>　　　　　　消滅する廃墟を写し取った<br>　　　　　　鏡像さえ<br><br>　　　　　　　　　　　熱い風に揺られながら<br>　　　　　　　　　　　繁茂する卉草に沈み<br>　　　　　　　　　　　咽返る卉草の海に<br>　　　　　　　　　　　<br>　　　　　　　　　　　いま<br>　　　　　　　　　　　廃墟となる<br><br><br>　　　　　　我が７歳の満ち足りた感傷と<br>　　　　　　日焼けする肌の幼い興奮と<br>　　　　　　欠け堕ちてゆく<br><br>　　　　　　　　　　　　　　忘れ果ててゆく<br>　　　　　　　　　　　　　　廃墟の記憶<br>　　　　　　　　　　　　　　<br><br><br>　　　　　　　　　　　　　　いまふたたびの<br>　　　　　　　　　　　　　　夏を待ち<br>　　　　　　　　　　　　　　帰らざる風景のなかに<br><br><br><br>　　　　　夏を待ちわれら哀しみの影を踏む<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>以前のものをわずかに改稿しました。<br>瞑目とは死です。<br><br><br>明日より帰省。一足早くお彼岸に備えます。もちろん一人で。私が動けるうちは。<br><br><br><br>&nbsp;</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12445931069.html</link>
<pubDate>Mon, 11 Mar 2019 11:47:20 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>カミュ『ペスト』メモ４</title>
<description>
<![CDATA[ <div class="entry-content"><h4>P156<br>「しかし、教師が二たす二は四になることを教えたからといって、別にお祝いをいわれはしない。お祝いをいわれることがあれば、それはおそらくそういうりっぱな職業を選んだということであろう。だからタル―やその他の人々が、どちらかといえばその逆よりも、二たす二は四になることを証明するほうを選んだのは、ほめるべきことであったといっておくとして、しかしまたこの善き意思は、彼らとともに教師および教師と同じ心をもつすべての人々に共通のものといっておきたいのであって、こういう人々は、人類の名誉にかけても、普通考えられている以上に多いのであり、少なくともそれが筆者の確信なのである」<br><br>「しかし、歴史においては、二たす二は四になることをあえていうものが死をもって罰せられるというときが、必ず来るものである。教師もそれはよく知っている。そして問題は、いかなる褒賞あるいは懲罰がその推論を待ち受けているかを知ることではない。問題は、二たす二がはたして四になるか否かを知ることである。市民のなかでそのとき生命の危険を冒した人々の場合も、彼らの決すべきことは、自分たちがはたしてペストのなかにいるか否か、そしてそれに対して戦うべきか否かということであった」<br><br>タル―が市民の保健隊結成に加わりリードしていく状況で、前ページ同様にその連続で「筆者」が発したことばである。<br><br>「教師」の例がでてくるが・・・日本に於いてもそのような教師がいることを信じたい。黒を白と教える輩は論外として。また虐めに加担し同僚を自殺に追い込んで平気なのは外道として、大半は善良な「教師」である。尤も不幸か幸運か私の勤めた職場の大半はその足し算さえおぼつかない<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%EA%A4%B5">ありさ</a>まだったが・・・<br><br>「問題は、二たす二がはたして四になるか否かを知ることである」<br><br>多分昔は読み過ごしていたこの一文を、この歳でようやくわかった。世間はあるいは政治は二たす二はゼロでも9でもなんでもあり、またそもそもそんな足し算さえ殆どないということだった。<br><br><br>P186<br>「ペストと戦う唯一の方法は誠実さということ」　リウー<br><br>「誠実さというのは？」　　　　ランベール<br><br>「僕の場合には、つまり自分の職責を果たすこと」リウー<br><br><br>ランベールという、外からオラン市にやってきてペストのために市外へ脱出できなくなった記者の問いかけに答えたリウーである。<br><br>道徳とはという問いかけに「理解することです」と答えたリウーだが、ここでは「誠実さ」という徳目への答えを出した。<br><br>絶望的なペストの蔓延から一人でも多くの人間を救いたいというリウーは、もちろん<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%C1%A5%B9">ナチス</a>への抵抗を貫いた。<br><br>また、以下の、広島の人々を殺戮しつくした原爆投下という世界史上類を見ない残虐を世界中のマスコミが鬼畜のごとき<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%F3%C5%F4%B5%AD%BB%F6">提灯記事</a>を出すなかで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%DF%A5%E5">カミュ</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%E7%C9%AE">主筆</a>のコンバ紙が以下の声明を発表している。いささか長いが果てしない苦悩を思えばどうってことない。さすが・・・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%DF%A5%E5">カミュ</a>！<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%D0%A5%E9">ゲバラ</a>と同質の知性を感じる。<br><br>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br><br><br><br>コンバ 社説 1945年8月8日<br><br>世界がこんなものだということ、つまり、ほんのちっぽけなものだということを、昨日から誰もが知っている。ラジオ、新聞、通信社が原爆の件に関して放った大合唱のおかげで。熱にうかされたような幾多の論評の中で私たちは、いかなる普通の中都市もサッカーボールの大きさほどの爆弾によって完全に破壊されうるということを、教えられる。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カやイギリス、フランスの新聞が、原爆について、その未来、過去、開発者、開発費用、平和的使命、戦術効果、政治的影響、そしてその独立的な性格についてさえも、エレガントな論文を掲載し、流布していく。われわれはといえば次の一言で要約しよう。機械文明は野蛮の最後の段階に到達したと。遅かれ早かれ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B8%C3%C4%BC%AB%BB%A6">集団自殺</a>か科学的成果の賢明な利用かを選ばなければならなくなるだろう。<br><br>しかし当面は、次のように考えることが許される。すなわち、人間がこれまで何世紀も見せてきた破壊への情熱の最たるものをこのように称揚することは、ある種、不謹慎であると。あらゆる暴力の炸裂に赴いた世界、いかなる制御もきかなくなり、正義や人々のささやかな幸福に 無関心となった世界の中で、科学が組織的殺人に寄与していることについて、おそらく誰も、癒しがたい理想主義を抱く者でもないかぎり、驚こうなどとは思いもしないだろう。<br><br>発見された事柄は、記録され、事実に応じて論評され、公表されなければならない。それは人類が自らの運命について適切な考えを持つために必要だ。しかし、この明るみになった恐ろしい事実を、興味本位の、あるいは面白おかしい文章で彩ること、それが耐えられないことだ。<br><br>拷問にかけられた世界の中で私たちはすでに容易に息ができなくなっている。そこに、新たな－－そして間違いなく決定的な－－不安をちょうだいした。おそらくこれは人間に与えられた最後のチャンスだ。結局それも、各紙が特別号を発行する口実にもなろう。しかし、それはむしろ、いくばくかの考察と長い沈黙のための主題とならねばならぬはずだ。<br><br>さらには、新聞が書きたてる近未来小説に用心しなければならない理由もある。ロイター通信社の外信部は、この作戦は現在の諸条約を時代遅れのものとし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%C4%A5%C0%A5%E0%C0%EB%B8%C0">ポツダム宣言</a>の決定そのものさえも無効にすると書いている。それを読み、しかもそこでは、ロシアが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B1%A1%BC%A5%CB%A5%D2%A5%B9%A5%D9%A5%EB%A5%AF">ケーニヒスベルク</a>に、トルコが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C0%A1%BC%A5%C0%A5%CD%A5%EB%A5%B9%B3%A4%B6%AE">ダーダネルス海峡</a>に進駐していることなどお構いなしだということに気づくとき、こうしたコーラスの中に、科学的な客観性とはかなり異質のさまざまな意図があることを思わずにはいられない。<br><br>もし日本が広島の破壊のあと、威嚇に屈して、降伏するのであれば、それは喜ばしいことではある。しかし、われわれは、これほど深刻なニュースから、真の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%CF%A2%CC%C1">国際連盟</a>組識－－大国が中小国に優越する権利を持たず、人間の頭脳の力によって決定的な災厄となった戦争があれこれの特定の国の野心やドクトリンで引き起こされないようなそういう連盟－－の建設をより一層熱心に訴えるという決断以外の結論を引き出すことを拒否する。<br><br>人類の前にページを開きつつあるこの恐怖すべき未来の図を前に、われわれは平和こそが行うに値する闘いであることに、よりはっきりと気づかされる。それはもはや祈りではない。それは命令である。各国の国民を政権へと押し上げる命令であり、地獄と理性のいずれかを選ぶのかを迫る命令である。<br><br><a href="http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20050809" rel="noopener" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20050809</a><br>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br>&nbsp;</h4><h4>これが、リウーの言う「職責」を果たす言論である。「誠実」の姿である。</h4><h4>&nbsp;</h4><h4><br><br>日本政府は未だに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BF%E5%C7%FA">原水爆</a>支持で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%D0%C3%C4%CF%A2">経団連</a>会長は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>利権に夢中で世界中に恥をさらしている。<br>また、戦後、世界中に局地戦争をばら撒き途轍もない犠牲者を出してきた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B3%BC%FB%BB%BA%B6%C8">軍需産業</a>、政府への追従、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%B9%A5%E9%A5%A8%A5%EB">イスラエル</a>の追従も全く平気となった。<br><br><br>・</h4></div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12444839035.html</link>
<pubDate>Wed, 06 Mar 2019 18:11:36 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>カミュ『ペスト』メモ４</title>
<description>
<![CDATA[ <div class="entry-content"><h4>P156<br>「しかし、教師が二たす二は四になることを教えたからといって、別にお祝いをいわれはしない。お祝いをいわれることがあれば、それはおそらくそういうりっぱな職業を選んだということであろう。だからタル―やその他の人々が、どちらかといえばその逆よりも、二たす二は四になることを証明するほうを選んだのは、ほめるべきことであったといっておくとして、しかしまたこの善き意思は、彼らとともに教師および教師と同じ心をもつすべての人々に共通のものといっておきたいのであって、こういう人々は、人類の名誉にかけても、普通考えられている以上に多いのであり、少なくともそれが筆者の確信なのである」<br><br>「しかし、歴史においては、二たす二は四になることをあえていうものが死をもって罰せられるというときが、必ず来るものである。教師もそれはよく知っている。そして問題は、いかなる褒賞あるいは懲罰がその推論を待ち受けているかを知ることではない。問題は、二たす二がはたして四になるか否かを知ることである。市民のなかでそのとき生命の危険を冒した人々の場合も、彼らの決すべきことは、自分たちがはたしてペストのなかにいるか否か、そしてそれに対して戦うべきか否かということであった」<br><br>タル―が市民の保健隊結成に加わりリードしていく状況で、前ページ同様にその連続で「筆者」が発したことばである。<br><br>「教師」の例がでてくるが・・・日本に於いてもそのような教師がいることを信じたい。黒を白と教える輩は論外として。また虐めに加担し同僚を自殺に追い込んで平気なのは外道として、大半は善良な「教師」である。尤も不幸か幸運か私の勤めた職場の大半はその足し算さえおぼつかない<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%EA%A4%B5">ありさ</a>まだったが・・・<br><br>「問題は、二たす二がはたして四になるか否かを知ることである」<br><br>多分昔は読み過ごしていたこの一文を、この歳でようやくわかった。世間はあるいは政治は二たす二はゼロでも9でもなんでもあり、またそもそもそんな足し算さえ殆どないということだった。<br><br><br>P186<br>「ペストと戦う唯一の方法は誠実さということ」　リウー<br><br>「誠実さというのは？」　　　　ランベール<br><br>「僕の場合には、つまり自分の職責を果たすこと」リウー<br><br><br>ランベールという、外からオラン市にやってきてペストのために市外へ脱出できなくなった記者の問いかけに答えたリウーである。<br><br>道徳とはという問いかけに「理解することです」と答えたリウーだが、ここでは「誠実さ」という徳目への答えを出した。<br><br>絶望的なペストの蔓延から一人でも多くの人間を救いたいというリウーは、もちろん<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%C1%A5%B9">ナチス</a>への抵抗を貫いた。<br><br>また、以下の、広島の人々を殺戮しつくした原爆投下という世界史上類を見ない残虐を世界中のマスコミが鬼畜のごとき<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%F3%C5%F4%B5%AD%BB%F6">提灯記事</a>を出すなかで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%DF%A5%E5">カミュ</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%E7%C9%AE">主筆</a>のコンバ紙が以下の声明を発表している。いささか長いが果てしない苦悩を思えばどうってことない。さすが・・・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%DF%A5%E5">カミュ</a>！<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%D0%A5%E9">ゲバラ</a>と同質の知性を感じる。<br><br>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br><br><br><br>コンバ 社説 1945年8月8日<br><br>世界がこんなものだということ、つまり、ほんのちっぽけなものだということを、昨日から誰もが知っている。ラジオ、新聞、通信社が原爆の件に関して放った大合唱のおかげで。熱にうかされたような幾多の論評の中で私たちは、いかなる普通の中都市もサッカーボールの大きさほどの爆弾によって完全に破壊されうるということを、教えられる。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カやイギリス、フランスの新聞が、原爆について、その未来、過去、開発者、開発費用、平和的使命、戦術効果、政治的影響、そしてその独立的な性格についてさえも、エレガントな論文を掲載し、流布していく。われわれはといえば次の一言で要約しよう。機械文明は野蛮の最後の段階に到達したと。遅かれ早かれ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B8%C3%C4%BC%AB%BB%A6">集団自殺</a>か科学的成果の賢明な利用かを選ばなければならなくなるだろう。<br><br>しかし当面は、次のように考えることが許される。すなわち、人間がこれまで何世紀も見せてきた破壊への情熱の最たるものをこのように称揚することは、ある種、不謹慎であると。あらゆる暴力の炸裂に赴いた世界、いかなる制御もきかなくなり、正義や人々のささやかな幸福に 無関心となった世界の中で、科学が組織的殺人に寄与していることについて、おそらく誰も、癒しがたい理想主義を抱く者でもないかぎり、驚こうなどとは思いもしないだろう。<br><br>発見された事柄は、記録され、事実に応じて論評され、公表されなければならない。それは人類が自らの運命について適切な考えを持つために必要だ。しかし、この明るみになった恐ろしい事実を、興味本位の、あるいは面白おかしい文章で彩ること、それが耐えられないことだ。<br><br>拷問にかけられた世界の中で私たちはすでに容易に息ができなくなっている。そこに、新たな－－そして間違いなく決定的な－－不安をちょうだいした。おそらくこれは人間に与えられた最後のチャンスだ。結局それも、各紙が特別号を発行する口実にもなろう。しかし、それはむしろ、いくばくかの考察と長い沈黙のための主題とならねばならぬはずだ。<br><br>さらには、新聞が書きたてる近未来小説に用心しなければならない理由もある。ロイター通信社の外信部は、この作戦は現在の諸条約を時代遅れのものとし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%C4%A5%C0%A5%E0%C0%EB%B8%C0">ポツダム宣言</a>の決定そのものさえも無効にすると書いている。それを読み、しかもそこでは、ロシアが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B1%A1%BC%A5%CB%A5%D2%A5%B9%A5%D9%A5%EB%A5%AF">ケーニヒスベルク</a>に、トルコが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C0%A1%BC%A5%C0%A5%CD%A5%EB%A5%B9%B3%A4%B6%AE">ダーダネルス海峡</a>に進駐していることなどお構いなしだということに気づくとき、こうしたコーラスの中に、科学的な客観性とはかなり異質のさまざまな意図があることを思わずにはいられない。<br><br>もし日本が広島の破壊のあと、威嚇に屈して、降伏するのであれば、それは喜ばしいことではある。しかし、われわれは、これほど深刻なニュースから、真の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%CF%A2%CC%C1">国際連盟</a>組識－－大国が中小国に優越する権利を持たず、人間の頭脳の力によって決定的な災厄となった戦争があれこれの特定の国の野心やドクトリンで引き起こされないようなそういう連盟－－の建設をより一層熱心に訴えるという決断以外の結論を引き出すことを拒否する。<br><br>人類の前にページを開きつつあるこの恐怖すべき未来の図を前に、われわれは平和こそが行うに値する闘いであることに、よりはっきりと気づかされる。それはもはや祈りではない。それは命令である。各国の国民を政権へと押し上げる命令であり、地獄と理性のいずれかを選ぶのかを迫る命令である。<br><br><a href="http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20050809" rel="noopener" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20050809</a><br>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br>&nbsp;</h4><h4>これが、リウーの言う「職責」を果たす言論である。「誠実」の姿である。</h4><h4>&nbsp;</h4><h4><br><br>日本政府は未だに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BF%E5%C7%FA">原水爆</a>支持で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%D0%C3%C4%CF%A2">経団連</a>会長は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>利権に夢中で世界中に恥をさらしている。<br>また、戦後、世界中に局地戦争をばら撒き途轍もない犠牲者を出してきた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B3%BC%FB%BB%BA%B6%C8">軍需産業</a>、政府への追従、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%B9%A5%E9%A5%A8%A5%EB">イスラエル</a>の追従も全く平気となった。<br><br><br>・</h4></div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12443444408.html</link>
<pubDate>Thu, 28 Feb 2019 19:34:55 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>カミュ『ペスト』メモ3</title>
<description>
<![CDATA[ <div class="entry-content"><h4>・</h4><h4><br>人間の脳とは不完全そのものであり、それは悲劇の元でもある。</h4><h4>自分の判断は常に錯誤を含み、だからこそ社会的には合議制が基本となるが、錯誤の集合としての合議制は悲劇しか産まない。更に錯誤ではなく欲望の集合体となれば目も当てられない。</h4><h4>従って、組織はその2つを内包するが故に常に腐敗や独善や暴走の危険性を有し、小は井戸端から大は国家に至るまで同様である。</h4><h4>そこに於いての言葉の限界性は甚だ残念な事となる。今の日本の国会はその象徴である。</h4><h4>&nbsp;</h4><h4>P154<br>徒労でしかないと見えるペストとの闘いに精魂を傾け<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%E8%CF%AB">疲労</a>困憊しているリウーにタルーは問いかける。</h4><h4>「いったい何があなたをそうさせるんです。こんなことに頭を突っ込むなんて。」</h4><h4>「知りませんね。僕の道徳ですかね。あるいは」</h4><h4>「どんな道徳です、つまり？」</h4><h4>「理解することです」</h4><h4><br>リウーの明快な答えはタルーを満たしていく。</h4><h4>しかし、道徳とはという問いかけに「理解することです」と答えさせる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%DF%A5%E5">カミュ</a>…</h4><h4><br>P155<br>「筆者はしかしながら、むしろ美しい行為に過大な重要さを認めることは、結局、力強い讃辞を悪に捧げることになると信じたいのである。なぜなら、そうなると、美しい行為がそれほどの価値をもつのは、それがまれであり、そして悪意と冷淡さこそが人間の行為においてはるかに頻繁な原動力であるためにほかならぬと推定することも許される。かかることは筆者の与しえない思想である。世間に存在する悪はほとんど無知に由来するものであり、善き意志も、豊かな知識がなければ、悪意と同じくらい多くの被害を与えることがありえる。人間は邪悪であるよりむしろ善良であり、そして真実のところ、そのことは問題ではない。しかし、彼らは多少とも無知であり、そしてそれがすなわち美徳あるいは悪徳と呼ばれるところのものなのであって、最も救いのない悪徳とは、みずからすべてを知っていると信じ、そこでみずから人を殺す権利を認めるような無知の悪徳にほかならぬのである。殺人者の魂は盲目なのであり、ありうる限りの明識なくしては真の善良さも美しい愛も存在しない」</h4><h4><br>「筆者」とは作者でありリウーでありタルーである。<br>私はこの「筆者」の独白を全面的に肯定する。前のページでのリウーの答え「理解することです」という意味を「筆者」が答えたのである。<br>さてさて、理解するということ。その十全性を求めるということ。</h4><h4>道徳を理解と解釈することは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F4%B6%B5">儒教</a>道徳に馴染んだ私達には一見奇異に映るが、それはすなわち頭ごなしに「道徳」を染み込ませられているからである。</h4><h4>家庭から公権力としての学校まで、私自身「道徳」を理知的に教えられたことはない。また至高の道徳である「愛」でさえ。盲目的に信じてきたに過ぎないのだ。<br>その状況の中で「みずから人を殺す権利を認めるような無知の悪徳にほかならぬ」と断言する<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%DF%A5%E5">カミュ</a>。ここには<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>とその<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%B4%C2%CE%BC%E7%B5%C1">全体主義</a>国家に忠実に生きる人たちを連想させながら、同時に人間の普遍的問題を指摘しているのだ。</h4><h4>タルーの人生において最大の問題は死刑という殺人行為であった。そのことはまた触れるが、ここでは、現在、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%E0%B7%BA%C7%D1%BB%DF">死刑廃止</a>条約に反対し、死刑を実行している「野蛮国」として名誉ある地位を占めるのが「大国」としては日本、中国、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カなどで、ロシアや韓国は死刑を中止している。</h4><h4>&nbsp;</h4><h4>・</h4></div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12443168902.html</link>
<pubDate>Wed, 27 Feb 2019 15:39:02 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>カミュ『ペスト』2</title>
<description>
<![CDATA[ <br>・<br><br>不条理というものは、世界のあらゆるところに存在する人間固有の本質でありすべてである。各人の出自（出生）から人生を生きるに伴うその無数の中での出会い、偶然と必然。属性。その最大のものは生死にかかわる不条理である。その病や争い。さらに外延としての不条理に於いてその最大のものは悪としての疫病の蔓延であり戦争である。『ペスト』においてその2つが暗喩として重ねられた。<br><br><br><br>「しかし、あなたの勝利はつねに一時的なものですね。ただそれだけですよ」　　　　　　　　　　　　　　タル―<br><br>「つねにね、それは知っています。それだからって、戦いをやめる理由にはなりません」　　　　　　　　　リウー<br><br>「このペストがあなたにとってはたしてどういうものになるか」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タル―<br><br>「際限なく続く敗北です」　　　　　　　　　　　リウー<br><br><br><br>ペストに立ち向かうリウーは敗北を認めながら戦うことを止めない。<br><br><br>さて、潔く・・・負けを認め戦いを放棄するのが良いか否か。<br>放棄したくなるのが普通であろう。<br><br>尤も日本人は戦いすら始めから放棄しているのではないのか。<br><br>まことに不条理。<br><br>戦うことすら忘れているか、または戦うことそのものを知らないのではないか・・・<br><br>これも惨めな不条理。<br><br>他人にやらせればよいというのが、威勢の良いネトウヨ諸君であり、煽るマスコミや政治家はもとより貧しい国民にやらせればよいだけであろう。<br><br>最悪の不条理。<br><br><br>？へんな文脈であるが、リウーにおいてそもそもペストに喩えられる不条理とは戦うべき悪であった。<br><br>「際限なく続く敗北です」　　<br><br>戦う限り続く敗北。<br><br>引き続きタル―が問う。<br><br>「誰が教えてくれたんです。そんないろんなことを」<br><br>「貧乏がね」<br><br>貧乏とは学びの場であり、空間に於ける事物や人間との出会いであったのだ。ほんとうの学びがここにある。<br><br><br><br>映画『涙するまで、生きる』<br>https://www.youtube.com/watch?v=77G5AmsL9xQ<br><br>カミュ未完の遺作を映画化した『最初の人間』<br>https://eiga.com/news/20120927/11/<br><br>の二作がすでにこの言葉「貧乏がね」に集約されている気がする。美しい。涙があふれるほど美しい。<br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12443008139.html</link>
<pubDate>Tue, 26 Feb 2019 21:14:03 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>カミュ『ペスト』メモ1</title>
<description>
<![CDATA[ <span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">・</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">以下カミュ『ペスト』昭和49年発行新潮文庫より。自分の読書メモです。何回かに分けて続けます。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">コメントは勿論ご随意に宜しくお願い致します。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">高校以来久しぶりにカミュを読んだ。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">高校生と言っても幼い私にはぼんやりとしか掴めない作家だったが、今、読み返すとしっかり把握できる。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">だから私は今も生きていることが重要なのだ。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">分からないことが殆どでも、こうやってみると、歳をとって分かってくるものもあり、しかも、重大な内容であったことに気づくことが嬉しい。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">カミユはいわゆる不条理をテーマとした実存主義作家とレッテルが貼られているが、どうだろうか。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">もちろん、不条理を描いた『異邦人』は鮮烈であったが、その不条理性を社会に拡大し、個人と社会との、いわば不条理との相克を人間の在り方の問題としてのモラルを徹底的に描き切った『ペスト』である。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">まずもって表現が素晴らしい。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">情景も風景も自在に大胆に豊富な言葉が飛び跳ねて奥行きを深くし、まるでギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス -を見ているようでもある。それは生き生きと「世界」に命を吹き込む描写である。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">「目の前に、さながらビロードのような厚みのある、獣のようにしなやかに滑らか姿を現した」</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">この一文は主人公のリウーとタル―が泳ぐ前の海の波の描写であるが直喩が見事である。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">このような文章が全編に溢れかえって読むものを否応なくペストの中に放り込んでいく。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">ペストとは暗喩である。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">従って作品全体が暗喩となって、読むものはその描写のリアリティーと暗喩とを同時に味わうことで、表現の二重性のなかに世界を読むことになる。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">P１５～</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">「その点はどうだか知らないが、これは自分の暮らしている世界にうんざりしながら、しかしなお人間同士に愛着をもち、そして自分に関する限り不正と譲歩を拒む決意をした人間の言葉である」　　　</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">記者ランベールの問いかけに対するリウーの返答の言葉であるが、早々と作者は主題に関わる言葉を出してくる。リウーはペストと闘う医師としてその後絶望的な疲労を続けていく。リウーは「自分に関する限り」という極めて謙虚な、しかし、重要な意味をそこに限定するのである。</span><br style="box-sizing: inherit; color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;"><span style="color: rgb(51, 51, 51); font-family: &quot;ヒラギノ角ゴ Pro W3&quot;, &quot;Hiragino Kaku Gothic Pro&quot;, メイリオ, Meiryo, Osaka, &quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;, &quot;MS PGothic&quot;, sans-serif; font-size: 16px;">すなわち実存である。ただし、ここではまだそれは「自分に関する限り」という個人内部の世界にとどまる。</span>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakin777/entry-12442669552.html</link>
<pubDate>Mon, 25 Feb 2019 12:36:26 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
