<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>出逢い人日記</title>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/pakira316/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>今までに出逢った人や日々の出来事など読み物風に書けたらいいなと思い綴ってみました。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>前妻</title>
<description>
<![CDATA[ <p>父良則が亡くなって、母恵子の生活が露わになった。</p><p>他の男との逢瀬・・・</p><br><p>後に成人した竜司はこう言っている。</p><p>「無理もないんだよな。親父は中気（脳出血後に残る 半身の不随）で</p><p>　入院ばかりしてたし、東京の病院にも入院してたからお袋の相手なんて</p><p>　全く出来なかったからな。お袋も若かったし・・・」と、自分の母親故か</p><p>理解は示していたものの、主婦に対して偏見を持つようになるのである。</p><br><p>通夜、告別式と恵子は冷たい視線を向けられ、肩身の狭い思いを強いられた。</p><p>それは親戚に限らず、近所の人達の好奇の目にも晒された。</p><p>喪主にも関わらず蚊帳の外で打ち合わせ等々は完全に叔父の正雄が</p><p>取り仕切り、口を出すこともままならなかった。</p><p>良則が亡くなった日、一人親類縁者に取り囲まれ返す言葉も無かった</p><p>恵子に正雄が強い口調で言った。</p><p>「籍、抜けや。離縁だ。」</p><p>「・・・・・」恵子は無言だった。</p><p>「お前が前の女房の幸江を追い出したんだろ。」</p><p>「いえ、違います。幸江さんとはお会いしたことはありません。」</p><p>「ふん、どうだか。今すぐにでも籍抜いてくれ。」</p><p>「それは・・・できません。竜司がおりますから。」</p><p>「竜司も良則の子だかどうだか・・・」</p><p>「竜司はあの人の子供です。」</p><p>ずっとうつむいていた恵子が顔を上げ、キッと正雄を睨んだ。</p><p>すると正雄の妻順子が</p><p>「ま、その話は今すぐでなくても・・・葬式終わってからゆっくりと、ね。」と</p><p>その場を収めた。</p><br><p>順子は知っていた。</p><p>良則の前妻幸江が追い出されたのではなく、自ら出て行ったことを。</p><br><br><p>幸江が出て行く少し前、順子は幸江の家を訪れた。</p><p>「幸江さ～ん、居る？ウド取ってきたから食べて。」</p><p>順子が家に上がりこむと幸江は顔を逸らした。</p><p>順子が幸江を覗き込むと目が晴れ上がり、口元が切れていた。</p><p>「どうしたの？」順子が聞くと</p><p>「ちょっと・・・転んだだけ・・・」</p><p>「どこで？転んだだけでそんな顔にはならないわ。ちゃんと説明して。」</p><p>「・・・・」</p><p>「良則さんね。そうでしょ。良則さんに殴られたんでしょ。」</p><p>「・・・お願い、誰にも言わないで・・・」</p><p>そういえば、前にも痣を作っていたことがあった。</p><p>「いつから？今日だけじゃないでしょ。」</p><p>「・・・うん・・・もう何年も前から。」幸江は消えそうな声で言った。</p><p>「何年も？」</p><p>「うん、ここに嫁いで来て少し経った頃から・・・」</p><p>「ええ？そんな前から？」</p><p>「あの人、お酒飲んで自分の気に入らないことがあると怒るの。</p><p>　最初は文句言ってるんだけど、そのうちお皿投げたりして・・・」</p><p>順子は驚いた。</p><p>そしてやっぱり・・・と思った。</p><p>正雄から良則は昔から気性が荒く、喧嘩っ早いと聞いていたので</p><p>幸江に手を出さなければいいのだが・・・と心配をしていた。</p><p>「健一は？健一に手を出してるんじゃ・・・」</p><p>健一とは良則と幸江の4歳になる長男である。</p><p>幸江は昼寝をしている健一に目をやり</p><p>「うん・・・」と曖昧に返事をした。</p><p>ハァ～、出してるんだ。</p><p>順子は溜息をついた。</p><p>女子供に手を上げるなんて・・・</p><p>長い沈黙の時が過ぎ、そろそろ帰ろうと腰を上げた時幸江がポツリと</p><p>「もう・・・ダメかも・・・」と独り言のように言った。</p><p>「え？なに？」順子が聞き返すと</p><p>「ううん、なんでもない。ウドご馳走様です。」</p><p>「じゃあね。何かあったらすぐ連絡してね。」と言って順子は帰った。</p><p>2週間後、幸江は健一を連れて家を出た。</p><br><br><p>3ヵ月後、恵子が良則の家に来たのである。</p><br><p>正雄たちとあまり交流のない良則。</p><p>幸江が家を出たことや恵子を後添えとして迎えたことなどを自ら</p><p>話すことはなく、随分経ってから正雄たちは知ったのである。</p><p>経緯なども一切言わない良則。</p><p>それが、正雄たちには誤解されてしまい恵子が追い出したと</p><p>思い込むことになるのだが。</p><br><br><br><br><p>つづく</p><br><br><br><br><br><br><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10893430685.html</link>
<pubDate>Mon, 16 May 2011 11:41:39 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>母恵子の秘密</title>
<description>
<![CDATA[ <p>恵子が玄関に足を踏み入れると、そこにはたくさんの見かけない</p><p>靴があり、不思議に思い恐る恐る「ただいま・・・」と居間の方へと向った。</p><p>居間にいた良則の親戚一同が冷たい視線を恵子に向けた。</p><p>仁王立ちの正雄が口を開いた。</p><p>「どこ行ってたんだ。」</p><p>「え？何か・・・あったんですか・・・」と消えそうな声で恵子が聞いた。</p><p>「だから、どこ行ってたんだ？仕事じゃないよな。</p><p>　おやじが死んだってのに、またあの男の」と言いかけた時、</p><p>正雄の妻順子が「あんた！」と止め、竜司に向って</p><p>「竜司はあっちの部屋に、父ちゃんの傍に行ってなさい。」と竜司を遠ざけた。</p><p>居間の戸が閉められ、恵子を責める声が途切れ途切れに聞こえてきた。</p><p>竜司は仏間に寝かされた父良則の枕元に座り、さっき見た光景を思い出していた。</p><br><p>正雄に「父ちゃんは死んだ・・・」と聞かされた後、竜司は以前恵子と一度だけ</p><p>訪れたことのある家に向っていた。</p><p>ただ、当ても無く歩いていたらそこに辿り着いたと言ったほうが正しいだろう。</p><p>その家の玄関の引き戸は開いていて、そこに見覚えのある靴があった。</p><p>竜司は「ごめんください・・・」と小さな声で呟いた。</p><p>奥の方から話し声のようなうめき声のような声が聞こえた。</p><p>声の主は恵子の声のようだった。</p><br><p>早く父ちゃんが死んだって言わなくちゃ。</p><br><p>竜司は静かにその家に入っていった。</p><p>ゆっくりと声のする方へ薄暗い狭い廊下を進んで行くと、少しだけ開いた</p><p>戸から明かりが漏れている部屋があった。</p><p>部屋の中から荒い息づかいと恵子の甘えたような声がした。</p><p>竜司は少しだけ開いている戸からそっと中を覗いた。</p><p>黒く光る筋肉質の大きな背中。</p><p>その背中にまとわりつく白い腕と白い脚。</p><p>筋肉質の男の腰がゆっくりと動き出す。</p><p>その動きに合わせるように「ああぁ・・・・」と漏れる女の声。</p><p>肩越しに女の顔が見えた。</p><p>「母ちゃん・・・・」</p><br><p>竜司はその場から動くことが出来ず、息を殺して観続けた。</p><br><p>男はゴツゴツした黒い手で恵子の白い乳房を掴みながら</p><p>激しく腰を動かすと恵子の甘く切ない声は大きさを増し、</p><p>快楽の波にのまれ恍惚の表情を浮かべていた。</p><p>母親の見たことのない顔だった。</p><br><p>竜司は我に返り、そっと後ずさりをして玄関へと戻り</p><p>猛ダッシュで家へと帰ってきたのだった。</p><br><p>（なんで俺はあの家に行ったんだろう・・・・行かなければ</p><p>　あんな母ちゃんを見ることはなかったのに・・・・）</p><br><p>竜司は冷たくなった父親の顔から白い布を取り、青白い良則の</p><p>顔を見つめていた。</p><br><br><p>つづく</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10876766476.html</link>
<pubDate>Sat, 30 Apr 2011 11:11:01 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>父の死</title>
<description>
<![CDATA[ <p>　竜二の父親良則は短気ですぐに暴力をふるっていた。</p><p>ある夜、繁華街の飲み屋に竜二と母親の恵子を連れて行った。</p><p>何がどうなったのか竜司にはよく分からなかったが、良則がその場に</p><p>居合わせたチンピラと喧嘩になった。</p><p>恵子は竜司をかばいながらその店の隅っこに移動した。</p><p>竜司は物凄い形相でチンピラ殴る良則から目が離せなかった。</p><p>相手は5人。</p><p>どう見ても勝ち目はないように思えたが、良則はチンピラ達を店の外に</p><p>追い出し、次々に殴り倒した。</p><p>殺してしまうのではないかと思うほどだったが、チンピラ達は命からがら</p><p>逃げて出した。</p><p>良則は店に戻ると「すまない。」と店主に言い、グラスに残った冷酒を</p><p>グイッと飲み干し代金を支払った。</p><p>そして「迷惑をかけたな。」と何枚かのお札を置いて店を出た。</p><p>恵子は「すいませんでした。」と深々と頭を下げ、竜司の手を引いて</p><p>良則を追いかけた。</p><br><p>家に帰り布団に入った竜司は興奮していた。</p><p>「すごい、すごい。父ちゃんはすごく強いんだ。」</p><p>後に竜司も父親の血を引いている証拠を実感することになるのだった。</p><br><br><p>竜司が１０歳の冬。</p><p>冬場は建築士の仕事は少ない。</p><p>朝から酒を飲み、もう少しで一升瓶が空になろうとしていた時良則に</p><p>悲劇が起こった。</p><p>「しょんべん（小便）。」と言って寒い家の外で用を足した良則が戻ってきて</p><p>コタツに入りグラスの酒を一口飲んだ。</p><p>グラスを持ったまま良則はイビキをかいて眠り始めた。</p><p>しかし、どこか違う。</p><p>竜司は「父ちゃん。」と声を掛けた。</p><p>臭い。</p><p>今、外で用を足してきたばかりなのに、その場におしっこを漏らしていた。</p><p>これは変だ。</p><p>竜司は良則の体をゆすってみた。</p><p>良則はグラスを持ったままゴロリと横に倒れた。</p><p>「父ちゃん、父ちゃん。」何度も竜司は呼んだが、良則はただイビキをかくだけだった。</p><p>竜司は急いで恵子を探した。</p><p>仕事に行くと言って朝家を出た。</p><p>竜司には恵子の仕事場の電話番号も分からなかった。</p><p>急いで良則の実家に連絡をした。</p><p>「父ちゃんがイビキをかいて起きないんだ。」と竜司が言うと</p><p>「どうせまた酒飲んで寝てるんだろ。」と伯父の正雄が言った。</p><p>「違うよ、いつもとは違うんだ。早く来てよ。」</p><p>竜司の慌てぶりに正雄は「分かった。これからすぐ行くから。」と電話を切った。</p><p>その頃には良則のイビキは収まっていたが、虫の息になっていた。</p><br><p>正雄が家に着くとすでに良則は息をしていなかった。</p><p>「竜司、父ちゃん死んでるぞ。」</p><p>「え・・・・・」</p><p>「母ちゃんはどうした？いないのか？」</p><p>「うん。仕事だって。」</p><p>「ふ～ん・・・・仕事か・・・・」</p><p>トゲのある言い方である。</p><p>正雄は恵子のことを良く思っていなかった。</p><p>恵子にはいつも辛く当たっていた。</p><br><p>良則を布団に寝かせ医師を呼んだりと慌ただしい時間が過ぎていき</p><p>恵子の仕事場に連絡をしたが、その日恵子は出社していなかった。</p><p>正雄は怒りを通り越して呆れていた。</p><br><p>夕方、恵子は何も知らずに帰って来た。</p><br><br><p>つづく</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10874267108.html</link>
<pubDate>Wed, 27 Apr 2011 20:43:32 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>竜司誕生</title>
<description>
<![CDATA[ <br><p>天涯孤独になってしまった男の生きてきた道。</p><p>そして、栄光を掴もうと奔走するが・・・。</p><br><p>神のいたずらか、その道は決して楽ではなく</p><p>苦しい道のりが続く。</p><br><p>男の掴みたい栄光とは何か・・・</p><p><br><br></p><p>**-------***------****------****------****-------**</p><br><p>玉置　竜司・・・・・主人公</p><p>玉置　良則・・・・・主人公の父</p><p>玉置　恵子・・・・・主人公の母</p><br><p>**-------***------****------****------****-------**</p><p><br><br><br>1963年3月30日。</p><p>帝王切開にて2000ｇに満たない小さな竜二が産まれる。</p><p>出産予定日は4月中旬だったが、父親の良則が4月生まれだと1年間</p><p>余計にお金が掛かると医師に頼み込み、帝王切開で産ませたのである。</p><p>小さな竜二は保育器で数日を過ごすこととなった。</p><br><p>　父親の良則は1級建築士。</p><p>その当時、1級建築士の資格を持つものは地方の田舎町では珍しく</p><p>設計から施工・修理と何でもこなしていた。</p><p>家の修理を頼まれれば一つ返事で無償で修理に行っていたが、自宅はと</p><p>いうと隙間風が吹き込むような今にも潰れてしまそうである。</p><p>母親恵子とは再婚で前妻を追い出して恵子と一緒になったのだと</p><p>言われていたが、その真偽は定かではない。</p><p>近所では評判のいい良則だったが、酒好きで昼間から一升瓶を</p><p>空けるほどであった。</p><p>正義感が強いが、喧嘩っ早く家族であろうと間違ったこと、自分の</p><p>気に入らないことなどがあると手を上げていた。</p><br><p>　竜司が小学生になるとちょくちょく釣りに連れて行って貰った。</p><p>「おい、しっかり掴まれよ。」</p><p>バイクの後ろにまたがって、父親の背中にピッタリくっつき「うん。」と頷いた。</p><p>「よし、行くぞ。」と良則はバイクを走らせた。</p><p>砂利道を走るバイク。</p><p>デコボコでしっかり掴まっていないと振り落とされる。</p><p>竜司は草むらにいた鳥に気を取られた瞬間、ふわりと身体が宙に浮き</p><p>ドスンと地面に落ちた。</p><p>「父ちゃん!!」と竜司は大きな声で叫んだが、良則は竜司が落ちたのも</p><p>気がつかずにそのままバイクを走らせた。</p><p>竜司はもっと大きな声で叫んだ。</p><p>「痛い!!!!!」</p><p>釣り場の池に着き「よし、着いたぞ。」と後ろを振り向くと竜司はいなかった。</p><p>「あのヤロー、どこで落ちやがったんだ。」</p><p>急いで今来た道を引き返すと、道のど真ん中に竜司が座っていた。</p><p>「バカヤロー、しっかり掴まってろって言っただろう。」</p><p>と良則が言うと竜司は目にいっぱい涙を溜めて唇をギュッとかみ締めた。</p><p>「ケツを見せてみろ。」と良則は竜司のズボンとパンツをおろした。</p><p>竜司のお尻は真っ赤になり所々血が滲んでいた。</p><p>「これくらい大丈夫だ。」と言ってパシッと痛いお尻を叩いた。</p><p>「じゃあ行くぞ。今度は落ちるなよ。」と言って竜司をバイクに乗せ</p><p>釣り場の池へと向った。</p><p>その日は暗くなるまで釣りを楽しんだ。</p><br><br><p>ある日、竜司は友達と遊んでいた。</p><p>砂利に足をとられて転んだところに運悪くバイクが突っ込んできた。</p><p>バイクは急ブレーキをかけて止まった。竜司の頭の上で・・・</p><p>竜司はバイクのタイヤと砂利に頭を挟まれ、急ブレーキによりグリッと</p><p>こすられる格好になり左の額が裂け、骨が見えるほどだった。</p><p>「大丈夫か？」バイクの運転手が声をかけた。</p><p>「うん。」</p><p>「竜、大丈夫か？」友達の武が言った。</p><p>竜司はゆっくり起き上がると額に手をあててみた。</p><p>ぬるっと生暖かい感触で手をみると血がべっとりと付いていた。</p><p>「こんなの平気だよ。」</p><p>血を流しながら家に帰ると良則は「どうしたんだお前。」と言い、驚きもせず</p><p>救急箱から消毒液をだして竜司の頭にかけた。</p><p>「バイクに轢かれたんだ。イッテーーー。」</p><p>「これくらい我慢しろ。」と良則は言い、乱暴に拭くと傷口をグッと寄せ</p><p>薄汚れた手ぬぐいできつく縛った。</p><p>「ほら、遊んで来い。」</p><p>良則の治療は終わった。</p><br><p>竜司の頭はガンガンと金槌で叩かれているようだったが、遊んでいるうちに</p><p>その痛さも感じなくなっていた。</p><p>翌日学校に行くと担任の先生が</p><p>「竜司君、どうしたの？大丈夫？」と驚いて聞いた。</p><p>「バイクに轢かれた。大丈夫だよ、こんなの。」</p><p>体育の時間が終わると頭に縛った手ぬぐいからは血が滴り落ちるくらい</p><p>に真っ赤に染まっていた。</p><p>「お医者さんに行ったの？」</p><p>「いいえ、こうやっておけば大丈夫です。」</p><p>「でも・・・」</p><p>保健室では担任の先生と保健の先生が心配そうに傷口を覗き込んで</p><p>「おうちの人にお医者さんに連れて行ってもらいなさい。とりあえず消毒</p><p>をしておきますから。」と応急処置をした。</p><p>消毒をして、真新しい包帯を巻いてもらい竜司は保健室を後にしたが</p><p>その後病院に行くこともなく、何度も傷口が開きながらも自然に治っていった。</p><br><br><br><p>つづく</p><br><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10869958056.html</link>
<pubDate>Sat, 23 Apr 2011 13:49:41 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>男と女　終了します</title>
<description>
<![CDATA[ <p>自分で書き始めたのですが・・・</p><br><p>なんだかとてもつまらない内容になってしまったので</p><p>『男と女』は終了いたします。</p><p>もう少しワクワクするような、もっと読みたいと思うような</p><p>作品が書けるといいな～と思います。</p><br><br><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10836930941.html</link>
<pubDate>Mon, 21 Mar 2011 13:45:29 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>男と女　4　ホテル</title>
<description>
<![CDATA[ <p>約束の日曜日。</p><p>女は男からの電話を取った。</p><p>「あ、もしもし？これから出るから。12時半頃には着くよ。」</p><p>「うん、わかった。」</p><br><p>女はわざと12時半を5分ほど過ぎてから家を出た。</p><p>途中立ち寄ったコンビニで携帯電話を取り出してみると</p><br><p>着信5件・・・</p><br><p>男からの電話だった。</p><p>2分おきに電話が入っている。</p><p>そこへメールが届いた。</p><br><p>「電話に出ないんなら、帰りますよ。」</p><br><p>女は少し怖くなった。</p><p>自分の思い通りにならないと決まって男はやめるとか無かったことにする</p><p>とか言い出す。</p><p>何か事情があったのでは？と考えないのだろうか・・・女は大きく</p><p>ため息をつき、男に電話した。</p><br><p>「ごめんねー。ちょっと先方の都合で急遽お昼前に話し合いに行って</p><p>　今、終わって向ってるから。もうちょっと待ってて。」</p><p>「そう、でどうなったの？」</p><p>「あ、なんか用事が出来て夕方じゃないと家にいないから、夕方</p><p>　支払いに来てくれって。あと、15分くらいで着くから。」</p><p>「うん。」</p><br><p>・・・あー気が重い。</p><p>・・・会いたくない。</p><p>・・・帰りたい。</p><br><p>でも、なんとしても今お金を借りることが出来なければ一家心中も</p><p>考えなければならない。</p><p>少しの我慢だ。</p><br><p>女は、気を取り直し車を走らせた。</p><br><p>待ち合わせ場所へ着くと男が車の中で待っていた。</p><p>背中を丸めてなにやらニターッと笑ってカーナビを見つめていた。</p><br><p>「ごめんねー。急に先方から電話来てさ。」と明るく言った。</p><p>「今すぐ行かなくていいの？」男がニタニタしながら聞いてきた。</p><p>「あ、うん。夕方持ってきてくれって。念書書かされたけどね。」</p><p>「ふ～ん、じゃあすぐ遊びに行けるんだ。」</p><p>「う、うん。まあね。」</p><p>（マジ？嫌なんですけど・・・なんか気持ち悪いんですけど・・・）</p><p>女は逃げ出したい思いだった。</p><br><p>「じゃ、行きますか？」男は嬉しそうに言った。</p><p>「え？どこへ？」</p><p>「ホテル。この間、この次は行くっていったじゃん。」</p><p>「いや～～、昨日から生理になっちゃって・・・出来ないよ。」</p><p>女は正直に言った。</p><p>いざホテルに入ってしまってから生理だと言うより、ホテルに入る前に</p><p>話して今日はドライブにでも行ったほうがいいと思ったからだ。</p><p>しかし男は</p><p>「いいよ、それでも。」</p><p>「はあ？あんたが良くても私が嫌なんですけど・・・」</p><p>男は女の言葉を無視して車を走らせた。</p><br><p>マズイ・・・女はなんとかホテル行きだけは避けたかった。</p><br><br><p>「私、出血がひどいんだよね～。だから生理中はしないんだよね～。」</p><p>女が何を言おうと男はカーナビを見ながらホテルを目指した。</p><p>この交差点を左に曲がったらホテルに行ってしまう。</p><p>女は咄嗟に左折をさせないようにハンドルを掴んだ。</p><p>男は慌ててブレーキを踏んだ。</p><p>そしてため息をついた。</p><p>「お付き合いしてるんだから、何も生理の今日しなくても・・・」と女は言ったが</p><p>男は「今日で最後にします。行かないんならお金は貸しません。」</p><p>お金という餌をぶら下げられ、女は仕方なくホテルへ入ることを承諾し</p><p>「わかった。ホテルに入るけど、出来ないから。しないから。」と吐き捨てた。</p><br><br><p>つづく</p><br><br><p><br><br><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1TOH91+2WSEC2+HCG+644DT" target="_blank"><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww24.a8.net%2Fsvt%2Fbgt%3Faid%3D110317141176%26wid%3D005%26eno%3D01%26mid%3Ds00000002248001027000%26mc%3D1" width="234" height="60"></a> <img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww12.a8.net%2F0.gif%3Fa8mat%3D1TOH91%2B2WSEC2%2BHCG%2B644DT" width="1" height="1"></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10833183073.html</link>
<pubDate>Thu, 17 Mar 2011 13:28:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>男と女　3</title>
<description>
<![CDATA[ <p>付き合い始めた・・・・・でいいのだろうか？</p><br><p>普通、男と女が付き合うと日に何回もメールをしたり</p><p>すると思うのだが、せいぜい1日に2回くらい。</p><p>まあ、感情というものが伴っていないのだから、どうメールを</p><p>したら良いのか分からないところもあるが。</p><p>朝はおはようで始まってお天気のことなどの当たり障りのない</p><p>話で、夜は夜でメールを送らないと返って来ない。</p><p>忙しかったり、テレビに夢中になったりするとメールをすること</p><p>すら忘れて寝る間際におやすみのメールで終わる。</p><br><p>2週間ほどたったある日。</p><p>男が突然</p><p>「この間のお金・・・支払いどうなった？」と聞いてきた。</p><p>「払ってないよ。ちょっと都合が悪くなって待ってくださいと言ったきり。」</p><p>と女は答えた。</p><p>普通ならば、そんなのはありえない話。</p><p>滞納していて払うと言った日に払えなくなり「ちょっと待ってください。」</p><p>なんて、誰が良しとするだろうか、通用するはずがない。</p><p>男は「そう・・・今度の日曜あいてる？」と気にする様子はなかった。</p><p>「うん・・・まあ。」女は曖昧に返事をした。</p><p>「俺、日曜にそっちに行くよ。」</p><p>「え？」</p><p>女は「何で？」と言おうとして止めた。</p><p>「支払いのお金持って行くよ。ずっと気になってたから。この間の借用書まだある？」</p><p>「うん、あるけど・・・」</p><p>女は嘘をついた。</p><p>借用書なんてクシャクシャにしてゴミ箱に捨てた。</p><p>「じゃあ、その借用書と免許証のコピーと印鑑持って来てよ。</p><p>　返済の口座は、郵便局の口座ってある？」</p><p>男は本気のようだった。</p><p>「うん、あるけど。」</p><p>「郵便局なら手数料かからないでしょ。その方がいいもんね。」</p><p>「うん。もし、貸して貰えるのなら支払いをすぐにしたいんだけど・・・。</p><p>　あれから何度も電話来てるし。」</p><p>「だったら俺が行ったらすぐに支払いに行ってくればいいじゃん。」</p><p>「え？でも・・・」</p><p>「あ、いいよ。俺待ってるから。その方が気分的に楽でしょ。」</p><p>「まあ、そうだけど・・・」</p><p>「その後、ちょっと遊びに行けるでしょ？」</p><p>「うん・・・」</p><p>女は先日のことがあるので、ダメだとは言えない状況だった。</p><p>もし、貸してもらえなければ・・・生活は破綻してしまう。</p><p>「じゃあ、日曜日。時間とかはまた土曜日にでも連絡するよ。」</p><p>「うん。」</p><br><p>女はどうしようか考えた。</p><p>男の言った遊びに行く・・・言葉通りの「遊び」に行くのか、</p><p>それともホテルへ「遊び」に行くということなのか。</p><p>付き合うと言った以上、ＳＥＸを断る理由が見当たらない。</p><p>ただ生理的に受け付けないタイプの男なのだから出来れば・・・</p><p>いや、絶対にＳＥＸは避けたい。</p><p>あと4日、なんとか理由を見つけなければ。</p><p>女は自分勝手と言われようが、最低の女と言われようが</p><p>これだけは避けたかった。</p><br><br><br><p>つづく</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10810619996.html</link>
<pubDate>Wed, 23 Feb 2011 14:25:21 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>男と女　2</title>
<description>
<![CDATA[ <p>女は家に戻って思った。</p><p>かわいそうな男・・・・</p><p>そして、だんだんと興味が沸いてきた。</p><p>女に1万円を払ってＳＥＸをする。</p><p>どんな気持ちなんだろう・・・愛のないＳＥＸ。</p><p>ただ、自分の欲望のためだけ？</p><p>この男にとって女は道具でしかないのだろうか。</p><p>大人しい、オドオドしたような話し方でどうやって誘うのか</p><p>聞いてみたい、見てみたい衝動にかられた。</p><p>そういえば、土日はほとんどメールをしても電話をしても連絡が取れなかった。</p><p>1万円ＳＥＸでもしていたのだろうか・・・</p><br><p>翌日、女は男にメールをした。</p><p>「昨日のお金は少しの間、お借りします。</p><p>　後日お返しするので口座番号を教えてください。」</p><p>すると男からは</p><p>「昨日は失礼しました。そのお金は使ってください。</p><p>　あなたのお役に立てたらと思って渡したのだから・・・」と。</p><p>そしてその男は</p><p>「結婚を考えたことはありますか？</p><p>　結婚したいと思いませんか？」と聞いてきた。</p><p>「はあ、いい人がいれば・・・」</p><p>と女は曖昧な返事をした。</p><p>昨日の出来事で終わりだなと思っていた女にとって意外な返事だった。</p><br><p>それから何時間も男からのメールはなく、女は苛立った。</p><p>日付が変わろうとする頃、女は苛立ちがピークになり男に電話した。</p><p>「あ、もしもし？今メール返そうと思ってたんだけど。」</p><p>と男はしらじらしく言った。</p><p>女は電話を掛けたことを悔やんだ。</p><p>電話しなきゃ良かった・・・</p><br><p>「今、お付き合いしている人いるんですか？」と男は聞いた。</p><p>いったいこの男は何を考えているのだろうか。</p><p>「今は特に・・・」と女は答えた。</p><p>「じゃあ、俺とお付き合いしてくださいよ。ちょっと遠いけど。」と男は言った。</p><p>女は付き合いをしたら、私の窮状を救ってくれるのか？と聞きたかったが</p><p>「ええ・・・まあ、今は特に居ないんで・・・」と返事をした。</p><p>「じゃあ、遠いけどそういうことで、よろしくお願いします。」</p><p>「はあ・・・」</p><p>「じゃ、今日はもう遅いんで」と男は電話を切った。</p><br><p>この男はどういうつもりなんだろう・・・</p><p>キープ？</p><p>多分、離れているのをいいことに男は1万円ＳＥＸを続けるのだろう。</p><br><p>都合のいい女ってことか・・・</p><br><p>特段、この男と付き合いたいわけではない。</p><p>むしろ、付き合いたくないタイプである。</p><p>女は少し利用しようかと思った。</p><br><br><br><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10808520258.html</link>
<pubDate>Mon, 21 Feb 2011 13:34:26 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>男と女</title>
<description>
<![CDATA[ <p>今日は違うお話を・・・・</p><br><br><p>その男はニュースでも大雪が取り上げられる程の日本中が雪に</p><p>翻弄される中、車で2時間半かけてやって来た。</p><p>ネットで知り合った女と逢う為に。</p><br><p>女はこれから出発するという男からの連絡を受け、身支度を整えて</p><p>約束の時間より1時間も早いが待ち合わせ場所へと向かった。</p><p>待ち合わせの場所に着くと、紙と筆を取り出し携帯電話で雛形を</p><p>見ながら書き出した。</p><br><p>「借用書」</p><br><br><p>女は以前、勝手に女の名前を使ってお金を借りた男の実家を捜すため</p><p>出会い系サイトの掲示板に書き込みをし、その男と知り合った。</p><p>返すと言っていた期日にも返済されず、お金に困っていた。</p><br><p>初めは普通に世間話などをしていたが、だんだんと</p><p>身の上話をするうちに、男はお金を貸す約束をしたのだ。</p><br><p>男の真の目的は・・・・・女とのＳＥＸ</p><br><br><p>女は車の中で借用書を書き、男の到着を待った。</p><p>約束の時間を20分ほど過ぎた頃、男は到着した。</p><p>古びた車の中は物で溢れタバコの匂いと芳香剤の匂い。</p><p>男は薄ら笑いを浮かべ、頭髪は伸びてボサボサ。</p><p>45歳の一人暮らしとはこんなものなのか、と気分が沈んだ。</p><p>もっと小綺麗にしている一人暮らしの男性はたくさんいる。</p><p>人柄が表れているような気がした。</p><br><p>長居は無用だな・・・</p><br><p>女は早々に退散しようと思った。</p><br><p>「前にも聞いたけど、他に何処からも借りられないの？」</p><p>「うん・・・親兄弟とは絶縁状態だし、消費者金融は元旦那が私の</p><p>名前で焦げ付かせちゃって借りられないし。」</p><p>「友達とかは？」</p><p>「う～ん・・・みんな専業主婦だから・・・」</p><p>「そうか・・・・」</p><p>女はさっき書いた借用書を取り出し、</p><p>「名前を書かないといけないから、フルネームを教えて」</p><p>「ああ、免許証見せるから、俺にも見せて。」</p><p>とお互いの免許証を見せ合った。</p><p>「あの～、ちょっと時間がなくなってしまって・・・すぐに大家さんの</p><p>所へ持っていかないといけなくなっちゃって。」</p><p>と女は申し訳なさそうに言った。</p><p>「え？今来たばっかりだよ。」</p><p>「うん、そうなんだけど・・・すぐに払ってくれって言われて・・・」</p><p>「俺を騙そうとしてるんじゃないの？」</p><p>「は？そんなわけないです。借用書も書いて免許証も見せてるのに。」</p><p>男の態度が急に変わった。</p><p>「降りてください。前に俺、こんなんで痛い目にあってるんで。」</p><p>「今日貸してくれるって言ったじゃないですか。それに大家さんに今日まで</p><p>待ってくれるように話せとあなたが言ったから、大家さんに今日払うって</p><p>言っちゃったんですよ。今更ダメなんて・・・お願いですから。」</p><p>「・・・・」</p><p>「じゃあ、あなたのお願いばかりじゃなく、俺のお願い聞いてください。」</p><p>「なんですか？」</p><p>「ホテルに行きましょう。」</p><br><p>男はまた薄笑いを浮かべて言った。</p><p>やっぱり身体かよ・・・と女は思った。</p><br><p>「え？これから？」</p><p>「はい。」</p><p>「いや、これから大家さんのとこへ行かないと・・・」</p><p>「じゃあ、無かったことにしましょう。降りてください。」</p><p>「今日は時間がないので、この次に・・・」</p><p>「いや、もういいです。」</p><p>そして男は徐に財布から1万円札を1枚取り出して</p><p>「これで寝るっていう女はいくらでもいるんだ。」と言った。</p><br><p>「は？」女は呆気に取られていた。</p><br><p>男は「これあげます。」と言って1万円札を女の手に渡すと車から降ろした。</p><p>はっと気付いた女は男に駆け寄り</p><p>「借用書返してください。個人情報が書いてありますから。」</p><p>と言い男から借用書を引っ手繰って取るとクシャクシャにして</p><p>ポケットに突っ込んだ。</p><p>男は一言</p><p>「1万円儲かりましたね。」と言った。</p><p>女はムカついて男の車体をブーツのヒールで蹴り、自分の車に戻った。</p><br><p>車に戻ってエンジンをかけると怒りが込み上げてきた。</p><p>と同時に払えない現実に悲嘆し大きくため息をついた。</p><p>「どうしよう・・・」うつむいた女が顔をあげると男の車はなくなっていた。</p><br><p>女は家に向かって車を走らせ</p><p>「かわいそうな男・・・お金でしか女に相手にされないなんて。」と呟いた。</p><br><br><br><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10806353581.html</link>
<pubDate>Sat, 19 Feb 2011 11:22:57 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>闇のトンネル</title>
<description>
<![CDATA[ <p>麻衣子は電話を切ると事務所へと急いで戻った。</p><p>もう休憩時間が終わってしまう。</p><p>デスクに戻り、午後の仕事を始めるがなかなか手につかない。</p><p>なんとか理由を見つけ、外に出なくては・・・</p><p>すると所長の保谷野が</p><p>「芳澤さん、ちょっと郵便局へ行ってこれを出してきてくれませんか？」と</p><p>一通の封筒を差し出した。</p><p>グッドタイミング！</p><p>「履歴書の返送ですね、分かりました。」と言って麻衣子は封筒を受け取ると</p><p>そそくさと郵便局へと向かった。</p><p>途中、銀行に寄って白鳥に言われた通りに52,500円を振り込み</p><p>所長の用事を済ませ、事務所の駐車場に戻ってから白鳥に電話をした。</p><br><p>「白鳥さん、さっき・・・20分ほど前に52,500円振り込んでおきました。</p><p>確認してください。」</p><p>「ありがとうございます。早い対応をしていただきまして・・・」</p><p>と丁寧に答えた。</p><p>麻衣子は再度確認した。</p><p>「これで融資していただけるんですよね。先ほどの電話ではそうおっしゃって</p><p>いましたよね。」</p><p>「はい。大丈夫です。ただ、融資は明日になります。」</p><p>「え？なんで？」</p><p>「もう、こんな時間ですし、今から銀行へ行っても翌日扱いになります。」</p><p>麻衣子は時計を見た。</p><p>13：58・・・</p><p>う～ん・・・ん？間に合わないか・・・・？</p><p>「銀行は遠いのですか？」</p><p>「いえ・・・まあ・・・。上の者の決済も取らないといけないですし・・・</p><p>　ちょっと時間がかかってしまいます。」</p><p>なんだか歯切れが悪いが、言われてみればそうか・・・と納得してしまった。</p><p>「では、明日融資になるんですね。明日の朝一番で大丈夫ということですね。」</p><p>「ええ・・・、明日は大丈夫かと思います。朝一番は今はなんとも言えないので</p><p>　また明日の朝、お電話下さい。」</p><p>「え？朝ですか？私も仕事をしているので・・・」</p><p>「あっ、そうですね。午前中でも構いませんよ。」</p><p>「はい・・・あっ。」</p><p>なんだか釈然としない。</p><p>でも、もうお金を入れてしまったのだ。</p><p>白鳥は「では。」というと一方的に電話を切った。</p><br><p>麻衣子は携帯電話を見つめギュッと握り締めて</p><p>「融資さえしてもらえばいいんだ。今のお金も返ってくるし。」と</p><p>頭の中に浮かぶ疑問を追い払った。</p><br><p>その日の夜、もし、明日融資にならなかったら・・・いや、そんなはずはない。</p><p>と祈る気持ちと、融資になったら他のところのを全部返して月々の返済が</p><p>楽になるという喜びとで、麻衣子はなかなか眠れなかった。</p><br><br><p>翌日、事務所に一人だけになった時に白鳥に電話を掛けた。</p><p>「はい。オリエントコーポレーションです。」</p><p>「あの、芳澤と申しますが・・・」</p><p>「あ、芳澤さんですか？」</p><p>「はい、あの・・・白鳥さんお願いします。」</p><p>「あーっと、芳澤さん。今度、担当が替わりまして・・・</p><p>　白鳥は書類作成部門でして、昨日書類の方の作成が完了して芳澤さんは</p><p>　正式に登録となりました。白鳥からお聞きではないですか？」</p><p>「いいえ、聞いてません。」麻衣子は強い口調で言った。</p><p>「そうですか・・・なんで言わなかったんだろう・・・。</p><p>　そういえば芳澤さんって免許証を拝見しましたがお綺麗ですね。」</p><p>「は？」麻衣子は面食らった。</p><p>全く関係のない話である。</p><p>「あのー、昨日書類作成の費用52,500円を振り込んだので今日融資に</p><p>なると聞いて電話したんですけど・・・」</p><p>「あー、そうですね・・・・実は・・・まだ決済がおりないんですよ。」</p><p>「え？どういうこと？」</p><p>「上からのＧＯサインが出ないとこちらでは芳澤さんの口座に融資金額を</p><p>　入れることが出来ないんです。」</p><p>「でも、昨日は書類作成費用を入れたら大丈夫だとおっしゃってましたが。」</p><p>「はい。上の決済のお話をしましたよね。」</p><p>「それは・・・そう・・・してましたけど・・・」</p><p>「それで、あと31,500円を入れて下さい。」</p><p>「は？そんなお金ないです。」</p><p>「そうですか・・・では融資の話は無しになりますが。」</p><p>「そんな・・・じゃあ、昨日入れた52,500円返していただけるんですよね。」</p><p>「いえ、初めにお話したと思いますが、融資となった時に一緒に</p><p>　お返しするので融資にならなければお返しということにはなりません。」</p><p>「なんで？」</p><p>「どこの企業もそうだと思いますが、書類作成するにしてもお金が発生するんです。</p><p>　芳澤さんもお勤めだからお分かりだと思いますが・・・」</p><p>「はあ・・・それは分かりますけど・・・。」</p><p>あー、やられた。</p><p>麻衣子は咄嗟に昨日急いでお金を入れたことを悔やんだ。</p><br><p>つづく</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/pakira316/entry-10800785395.html</link>
<pubDate>Mon, 14 Feb 2011 13:39:40 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
