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<title>母が呆けた！</title>
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<description>2016年4月、前頭側頭型認知症と診断された母との日常を書きます。</description>
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<title>霊山へ</title>
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<![CDATA[ <p>2024年6月13日深夜1時52分母が旅立った。</p><p>享年74歳。</p><p><br></p><p>音もなく、ただ白く広がる、永遠の旅路へ。</p><p>極楽浄土目指して。</p><p><br></p><p>母さんは幸せでしたか？</p><p>母さんは私が好きでしたか？</p><p><br></p><p>私は幸せでした。</p><p>私は母さんが大好きでした。</p><p><br></p><p>母さんが旅立ったその日、朝は会社に行って業務を振り分け、午後はその足でららぽーとの仏具売り場に足を運んだ。線香立てとか花瓶とかを買った。</p><p>無で買い物してた。</p><p><br></p><p>フードコートでランチしてたら、涙が止まらなくなった。母との思い出を巡らせてたらずっと。</p><p>すべてが止まって見えた。窓から白く刺した陽の光が母を天空へ誘うようだった。</p><p>帰り道も涙が止まらなかった。ただ、ただ、止まらなかった。</p><p><br></p><p>母は夜の仕事明けで運動会に来てくれた。</p><p>母さんのおにぎりは最高だった。</p><p>お風呂がなかった子供の頃、いつも銭湯に連れてってくれた。</p><p>お母さんの肉じゃが。お母さんの福神漬け。お母さんの手羽元。お母さんのバーモントカレー甘口。</p><p>お母さんのにおい、お母さんの手、お母さんの髪。</p><p><br></p><p>お母さんの涙。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p>母を無事に極楽浄土の入口に送り届けるのが最後の仕事だ。</p>
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<pubDate>Tue, 27 Aug 2024 07:44:36 +0900</pubDate>
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<title>永眠</title>
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<![CDATA[ <p>入院以来、初めて真っ直ぐ帰宅した日の深夜一時頃、すでに眠っていたけど電話が鳴った。</p><p><br></p><p>ついにその時が来たんだと思った。</p><p><br></p><p>病院からで、「容態急変につき、すぐに来れるか」とのことであった。</p><p>兄に電話して、すぐに病院へ向かった。</p><p><br></p><p>こんな時間に出歩くなんてもう、何十年もなかった。町は静かで全てが止まって見えた。</p><p>時が、このまま止まればいいのに。</p><p>母さんがずっと、どんな姿でもいいから、生きててくれたらいいのに。</p><p><br></p><p>そんなことを考えながら車は走った。</p><p><br></p><p>病院に着くと、いつも大きなイビキをかいてた母が、静かに眠っていた。</p><p><br></p><p>「もう、30分以上前から機械は反応していません」</p><p>「心肺停止ということですか？」</p><p>「その通りです」</p><p><br></p><p>すぐに兄が到着した。</p><p>兄の到着を待って医師の死亡確認が行われる。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p>1時52分（スマホは45分をだったけどw）死亡が確認された。</p><p><br></p><p>2年前に最長でも余命1ヶ月と言われ、母は生きた。</p><p><br></p><p>私が頑張らせてしまったかな。</p><p>ホントは苦しかったかな。ごめんね。</p><p>もっと、早く逝きたかったかな。</p><p><br></p><p>入院しなければもっと生きられたかな。</p><p><br></p><p>でも、ありがとう。</p><p><br></p><p><br></p><p>そんなことを考えていた。</p><p><br></p><p>母の亡骸は上階の個室に移動された。</p><p><br></p><p>帰って少し寝て、取り急ぎ会社に行って仕事の割り振りだけして、葬儀屋さん、区役所、親戚、母の友人、自分の関係者に連絡をした。</p><p><br></p><p>なんだか、その日はバタバタだった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12865106421.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Aug 2024 21:56:49 +0900</pubDate>
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<title>入院</title>
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<![CDATA[ <p>5月中旬くらいから施設から電話があり、母の熱が下がらないとのこと。医師にも見せたが原因が分からず、入院して検査が必要とのことで、6月3日から入院することになった。</p><p><br></p><p>一度施設を出て入院となると、また施設に帰れることはない。いろんな情報からそう思ってた。</p><p><br></p><p>検査の結果は「尿路感染症」。点滴を打って治療する。医師から、心肺停止、呼吸困難になった場合、救命措置をするか？確認された。</p><p>兄と延命はしない。と決めていたものの、いざ聞かれると戸惑うもので、少し考えた。</p><p>軌道を切開して、管を挿入して、いろんなものに繋がれて。。。</p><p><br></p><p>結果、延命措置はしない。</p><p>そう決めた。</p><p><br></p><p>一度、気管挿管すると心臓が止まるまで中止はできないと言われた。</p><p>「もう、かわいそうで見てられないから外してください」はダメなんだって。</p><p><br></p><p>だったらなおさらだ。</p><p><br></p><p><br></p><p>手の甲とか、血管が細くなっており、点滴での薬剤投入ができず、首の血管からになった。</p><p>これだけでも痛々しい。</p><p><br></p><p>うっすら目を開けては目が合ったような気になってた。「お母さん！分かる？」何度も呼びかけたが反応はなかった。</p><p><br></p><p>幸い病院が駅から徒歩3分と便が良く、毎日見舞いに行けた。</p><p><br></p><p>毎日、9日間病院に通った。首に刺された点滴から血が滲んで痛々しい。母はうっすら目を開けてこちらを見るそぶりを見せていた。</p><p><br></p><p>「ちゃんと治して、施設に帰ろうね」</p><p>「お母さん、痛くない？」</p><p><br></p><p>毎日、声をかけ続けた。</p><p>帰れるような気がしてた。</p><p><br></p><p>10日目は帰ろうと思えば帰れたんだけど、その日は残業して真っ直ぐ帰宅した。</p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12865104386.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Aug 2024 21:40:07 +0900</pubDate>
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<title>酒呑み</title>
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<![CDATA[ <p>可愛がっていた取引先の子が亡くなった。享年35歳。去年の11月に挙式したばかりだって。</p><p><br></p><p>彼女が来社した時は決まってお酒の話。</p><p>どんだけ飲んだか、どんだけ失敗したか。</p><p><br></p><p>飲みに行こうね。と社交辞令で言ってたけど、本気で飲みたいと思うようになってきた。</p><p>とはいえ、会社は取引先との個人的な関係は好まない。</p><p>でも。会社には内緒で行こうって話してた。</p><p><br></p><p>去年の2月くらいに、子宮頸がんになってしばらく入院治療した。同年8月には戻ってきた。嬉しかった。また、アホな話できるな。って。</p><p>でも、たった2.3ヶ月後に再発。</p><p><br></p><p>今年に入ってからちょいちょい連絡取り合って、元気になったら飲みにいこーよーってはなしてた。</p><p>7月、医者から諦められたって。</p><p>冗談だと思ってた。</p><p>飲みに行く約束を数回したけど、彼女の体調不良で2回流れた。</p><p>8月下旬、旦那さんから、彼女のLINEを通じて連絡があった。</p><p><br></p><p>「本人、LINEが出来ないので代わりにご連絡しております。最近はずっとベッドで寝ているのですが、</p><p>本人が会いに来てほしいと言っていて連絡しました。もしご都合よろしければ少し顔だけでも見に来て頂けますか？？」</p><p><br></p><p>もう、自分でスマホの操作もできないほど悪化してるんだ。</p><p>翌々日、ご自宅を訪れた。</p><p><br></p><p>変わり果てた彼女の姿がそこにはあった。</p><p><br></p><p>若干ふっくらした子だったけど、骨と皮になってしまってた。</p><p>一度、私の顔を見て目を大きく見開いたように見えた。目が見えてるかも分からない。</p><p>どう見ても、厳しかった。</p><p>良くなったら絶対一緒に飲もうと、酒器を置いてきた。ご主人に、「元気になったら、ご一緒しましょう」と伝えた。見送りに来てくださったご主人は泣きじゃくっておられた。</p><p><br></p><p>翌朝、ご主人から彼女が旅立った知らせをいただいた。</p><p><br></p><p>葬儀に参列させていただいたが、200人はいたと思う。多くの人に愛される存在だったんだ。</p><p><br></p><p>うちの会社からは私一人だけ参列した。</p><p>個人的に。</p><p><br></p><p>彼女に「ありがとう」と伝えて、葬儀場を後にした。</p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12818383185.html</link>
<pubDate>Wed, 30 Aug 2023 18:58:23 +0900</pubDate>
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<title>借金発覚</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/amemberentry-12807386954.html</link>
<pubDate>Mon, 12 Jun 2023 18:33:27 +0900</pubDate>
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<title>欲しいもの</title>
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<![CDATA[ <p>中学校を卒業してから、バイトをして金銭的に親に頼ることがほとんどなかった。頼れる環境になかったから。</p><p>父は死に、義父は蒸発、母は飲食店のパートくらいしか出来なかった。</p><p><br></p><p>家を出た18の頃、自分の家と車を持つことを夢に見た。</p><p><br></p><p>今、古びてて、将来の修繕費が心配になるような小さな古いマンションと新車の軽自動車を買った。</p><p><br></p><p>パートナーさんがいる。母がいる。</p><p>もう、欲しいものは他にない。</p><p><br></p><p><br></p><p>今、ボクは幸せだ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12746968560.html</link>
<pubDate>Tue, 07 Jun 2022 12:51:25 +0900</pubDate>
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<title>独り</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/amemberentry-12743296921.html</link>
<pubDate>Tue, 17 May 2022 19:03:26 +0900</pubDate>
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<title>母、元気です</title>
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<![CDATA[ <p>一月に余命１週間と告げられてから4ヶ月。</p><p><br></p><p>看取りモードになったことで、部屋に直接入っての面会が許された。</p><p>翌日から2日に一回は面会に行った。</p><p>ある日は大雪が降って、帰宅難民になった。</p><p>お墓の問い合わせ、役所への問い合わせをし、いつ休んでもいいように仕事を調整した。</p><p><br></p><p>妊娠中のパートナーの連れ子とそのダンナくんとも行った。</p><p>5月に子供が産まれるから、頑張ってね。と言った。</p><p>毎回、たくさん食べて、元気でいてね。</p><p>と声をかけた。</p><p><br></p><p>5月。母は生きている。</p><p>もちろん、良くなることはなく、悪くなるスピードが急激に落ちただけとのこととはいえ、口から栄養を摂取出来ている。</p><p><br></p><p>母は偉大だ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12741719121.html</link>
<pubDate>Sun, 08 May 2022 20:51:13 +0900</pubDate>
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<title>看取る</title>
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<![CDATA[ <p>2022年1月4日、施設から電話があった。</p><p><br></p><p>飲み込む力がなくなり、栄養を摂ることができなくなっている。</p><p><br></p><p>施設に入った時から、兄と「胃ろうはしない」と意思を擦り合わせていた。</p><p><br></p><p>胃ろうはせず、施設でのお看取りということで、一両日に病院に行って医師から説明を受けてほしいということだった。</p><p><br></p><p>すぐ兄に電話をした。その日はまだ病院が休みだったため、改めて翌日かけ、夕方2人で病院に向かった。</p><p><br></p><p>医師は静かに話をはじめて</p><p>「71歳という若さでこんな話をするのは早いですが、厳しい話をしなければなりません。機能的には80歳90歳の機能で、栄養を口から摂取することができなくなっています。一時的に胃ろうをして、回復を待つのではなく、回復の見込みがない中でただ延命措置をするのは自然なことではないので通常はしないです。口から何も入れられないとなると、早ければ１週間、長くて1ヶ月で命が消えます。」</p><p><br></p><p>そんな内容だった。よく覚えていない。</p><p>いよいよ、その時が来たという感じだった。</p><p><br></p><p>でも、医師の言葉は「胃ろうはしない」という、私たちの決断を後押しせてくれる言葉だった。</p><p><br></p><p>翌日からは予約なくて面会に行けるとのことだったので、早速兄貴と施設に会いに行った。</p><p><br></p><p>1人ずつしか会えないので、先に兄貴が行った。</p><p><br></p><p>次いで、私が会いに行った。</p><p>久々に握る母の手は冷たかった。</p><p><br></p><p>母の目から溢れてた。</p><p><br></p><p>「おかーさんに伝えたくて、伝えられてないことがあるんだ。私を産んでくれてありがとう。おかーさんの子に生まれて幸せだったし、幸せだよ。」</p><p><br></p><p>母さんは顔を歪めて涙が一滴落とした。</p><p>私は必死で涙を堪えた。</p><p><br></p><p>帰ってきてから、うちで兄貴といろいろ話をした。</p><p><br></p><p>知らなかったことがたくさんあった。</p><p><br></p><p>なんだか、我が家は波乱に満ちた感じだな。</p><p><br></p><p>翌日、泣きながら方々に連絡した。</p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12719552849.html</link>
<pubDate>Wed, 05 Jan 2022 11:20:22 +0900</pubDate>
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<title>生活保護</title>
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<![CDATA[ <p>とある有能な青年が大バッシングをされている。</p><p>彼の動画を見て、「ボクは人に助けられたことがない」と言っていた。なんて可哀想な青年かと思った。</p><p>私は数え切れない人に助けられてきた。</p><p>だから、この青年の気持ちは分かってあげられない。</p><p><br></p><p>子供の頃、母は生活保護を受けながら、昼も夜も働いて私たち2人を育ててくれた。</p><p><br></p><p>4年前に母が施設に入って、3年は主に兄が、私も多少助けながら支えたが、支え切れなくなり今年から母の生活保護受給に踏み切った。</p><p><br></p><p>一度受けている身でもあるし、躊躇いはあったが自分たちまで破綻する訳には行かなかった。</p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/phantom-tom0725/entry-12692553697.html</link>
<pubDate>Mon, 16 Aug 2021 18:45:13 +0900</pubDate>
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