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<title>Lapis Lazuri</title>
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<title>小説「同業者」について</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;みなさんこんにちは。<br>今日はいよいよ、夏の甲子園開幕ですね！<br>始球式では往年の名選手・王貞治氏が元気な姿で等級を見せてくれました。<br>1試合目から見ている私は、「ようやく夏が始まったな」と、感慨深い思いです。<br><br>さて、本日はある小説を投稿させていただきました。<br>「同業者」<br>昨年、この時期に募集していた小説コンクールに際して執筆したホラー小説です。<br><br>とても短い内容なのであらすじは書きませんが、お暇なときにでも是非ご覧になってください。<br><br><a title="" href="http://rurilove.web.fc2.com/index.html" target="_blank"><img id="1438842498886" style="border: currentColor; width: 88px; height: 31px;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150726/21/press9602571396/1d/36/j/t00880031_0088003113377452117.jpg" ratio="2.838709677419355"></a></p>
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<pubDate>Thu, 06 Aug 2015 15:23:13 +0900</pubDate>
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<title>同業者</title>
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<![CDATA[ <font size="4">「同業者、ですか?」<br>　消え入るような声で女が尋ねてきた。伸び放題の髪の間から、白い白い、紙よりも白い顔が覗いていた。こんなに白い顔を、真央が最後に見たのは、亡くなった祖母の葬式でのことだ。女の白い顔に表情はなく、瞳から生気も感じられない。それなのに、唯一唇だけは鮮血のように毒々しい赤い色をしていた。<br>　突然背後から現れた謎の女から、真央は声を出す間もなく逃げ出していた――――<br><br></font><br><center><span style="font-size: 36px;">同<font color="#ff0000">業</font>者<br></span><br><font size="4"></font></center><font size="4">　夏休みで、燃え尽きた。<br>　机に突っ伏した真央はひとりごちた。頭は靄に覆われた様に思考力を奪われ、目の前の英語の長文が古代文字か何かに見える。一文字たりとも、意味を持った言語として脳に入ってこなかった。<br>　長期休暇に頑張りすぎたのだ。親に教師に、塾の講師に友人に――――あらゆる人に鼓舞され、煽られ、励まされて燃え上がらせた闘志の為に、睡眠時間返上で勉強に熱を上げた。<br>　そしてその結果が現状だ。完全に燃え尽きて、今は彼女の中にろうそくの芯ほども燃やす物はない。疲れ果て、戦いに飽きた真央の骸は、今やペンを取ることも出来ず、ただただ机の前に転がるのみであった。<br>　疲れたなあ。気晴らしでも、してこようかなあ。<br>　そう思い立って椅子から立ち上がるものの、その気晴らしの当てさえも思いつかず、再び腰を下ろした。音楽を聴くのも怠い気がするし、風呂も今は気が進まない。テレビを見るのは騒々しくて元々好きじゃない。このまま寝てしまいたいが、残念ながら眠気はない。読書なんてもってのほか。<br>　悶々としていると、ふと家の近くの林が頭に浮かんだ。真央自身は全く信じていなかったが、あの近辺には髪の長い女性の幽霊が出没するという噂がある。狭い田舎道に街灯はなく、近くに民家も見当たらない。そのくせ林を抜けたところに広大な墓地があるのだから、そんな噂が立つのは自然の摂理と言えた。<br>　私ね、見ちゃったのよ。さっきお母さんとあそこを車で通り抜けたらね、一瞬だけど女の人が、白い服で髪の長い女の人が、道の脇に立ってこっちを見ていたの。<br>　友人が、心底怯えた様子で話しているのを聞いたのは、つい数分前の電話でだった。真央はその時、噂を意識しすぎて、普通の女性に恐怖を抱いているのだろうと曖昧に理解した。<br>　しかしよく考えてみると、こんなに面白いことはほかにないだろう。小さな町だから、そんなくだらない噂の巡る速さは光をも驚かせるほどだ。誰もがあの噂を知り、少なからず意識している。それらしい姿であの林に立ち尽くすだけで、残暑の夜に仕方なくそこを通過した哀れな通行人の恐怖する顔を拝めるかもしれない。<br>　真央は、俄然やる気に火が付いた。失われていた彼女の中の可燃物を、悪戯心が掘り当てたのだ。真央は早速白いワンピースに着替えると、後頭部で結んでいた髪を下ろした。試しに髪で前髪を隠して姿見に映してみる。量も多く、肋骨に届くかという長さの黒髪は、蛍光灯の下でもうまい具合に不気味さを演出してくれた。<p><br>***<br><br><font size="4">　件の林に着くと、確かに奇妙な噂が立つには十分すぎるほどの不気味な場所だった。想像以上に闇が深く、月明かりだけが周囲を知る頼りだ。そして、さらにその闇を強調するように辺りは全く人工の音がしなかった。鈴を鳴らす様な虫の合唱と、思い出した様に寝ぼけ声を上げるアブラゼミ。そして、太く響くふくろうの男。<br>　車のエンジンやエアコンのモーター音から離れた場所にいると、自然と心が落ち着く気がした。<br>　もう、帰ろうかな。<br>　悪戯心を満たすまでもなく、頭がすっきりした。息を吸い込むと、生暖かい、然し清浄な空気が肺を満たす。もう少しだけ、また、頑張れそうな気がした。真央は腕を思い切り頭上に伸ばして深く呼吸した。頭に血が巡る。十分に、満足した。<br>　来た道を帰ろうと振り返ろうとした瞬間、真央は息を飲んだ。彼女の背中にぴったり寄り添って、一人の女が立っていたのだ。吐く息が首筋を震わせそうな距離なのに、その気配すら感じていなかった。一寸の隙間もなく真央の真後ろに立ち尽くす女。腹の底から、凄まじい怖気を感じた。全身総毛立つ。<br>「同業者、ですか?」<br>　消え入るような声で女が尋ねてきた。伸び放題の髪の間から、白い白い、紙よりも白い顔が覗いていた。こんなに白い顔を、真央が最後に見たのは、亡くなった祖母の葬式でのことだ。女の白い顔に表情はなく、瞳から生気も感じられない。それなのに、唯一唇だけは鮮血のように毒々しい赤い色をしていた。<br>　突然背後から現れた謎の女から、真央は声を出す間もなく逃げ出していた――――<br><br>　無心に駆けて家に辿り着くと、真央は恐怖による吐き気を催していた。あの女も、自分と同じ様に気分転換のために幽霊を装ったただの人間だ。そう言い聞かせる自分の言葉も最早信じられなかった。確信があるのだ。理屈では語れないこの恐怖。女性の肌が死人の色をしていたから怖かったのでも、噂の場所に不気味な女がいたから怖かったのでもない。すべての感覚を冷やすような、心臓を握り潰す様な圧倒的な感覚。その全身を支配する感触は、体験した者にしかわからない、筆舌に尽くしがたいものであった。<br>　真央は勉強机の前に腰掛けると、大きく息をついた。夏にもかかわらず、収まらない鳥肌を撫でた。自分自身の悪戯心が招いた悪夢だ。彼女は、身震いをすると問題集に手を伸ばした。<br>　真面目にやろう。心の底からそう思った。<br>「同業者、ですか?」<br>　耳元で聞こえて来た声を振り向く気にはなれなかった。<br><br>掲載元:</font><a href="http://upppi.com/!" target="_blank"><font color="#363431" size="4">upppi 様</font></a><font size="4">より</font><a href="http://upppi.com/ug/sc/page/201408_horror.html" target="_blank"><font color="#363431" size="4">第2回upppiホラー小説コンテスト『ぷちほらー』</font></a><font size="4">　</font><a href="http://upppi.com/ug/sc/item/8084/" target="_blank"><font color="#363431" size="4">応募作品ページ</font></a><br><br><a title="" href="http://rurilove.web.fc2.com/index.html" target="_blank"><img id="1438842540924" style="border: currentColor; width: 88px; height: 31px;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150726/21/press9602571396/1d/36/j/t00880031_0088003113377452117.jpg" ratio="2.838709677419355"></a></p></font><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Thu, 06 Aug 2015 15:15:27 +0900</pubDate>
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<title>書くべきでないときに限って…</title>
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<![CDATA[ こんにちは<div><br></div><div>私は日頃から小説を書くのが好きで、</div><div>暇を見つけてはこそこそと執筆をするのが常なのですが、</div><div>ここ最近はめっきりと筆が止まっておりました。</div><div><br></div><div>ようやくかけるようになったと思えば、</div><div>それはテスト期間真っ只中で…。</div><div><br></div><div>そういえば以前から、</div><div>何もない時にはかけないのに、</div><div>受験直前期になると急にやる気が湧くということがありました。</div><div><br></div><div>ある意味、試験からの現実逃避なのかもしれませんね。</div><div><br></div><div>さて、日記を兼ねて告知です。</div><div><br></div><div>私の<a href="http://rurilove.web.fc2.com/">ホームページ、+Ange+</a>にて、</div><div>3カ月ぶりに小説を更新しました。</div><div><br></div><div>数年前、</div><div>中学生の頃に執筆した作品のリメイクです。</div><div><br></div><div>随分と内容を変更しているので、</div><div>修正作品というよりは、</div><div>全く新しい物語と世界観を楽しんで頂ける筈です。</div><div><br></div><div>少し性格の変わったキャラクターもいますからね。</div><div><br></div><div>今回修正した作品は｢さよなら大好きな人｣｢ねがい 第一章 青春の忘れ物｣ です。</div><div><br></div><div>｢さよなら大好きな人｣</div><div><br></div><div>転校してしまう男の子が、</div><div>好きだった女の子との別れを惜しみ、</div><div>思い出を回顧する物語です。</div><div><br></div><div>大きな動きのあるお話ではないのですが、</div><div>主人公の心の動きを追って、</div><div>読者の方にも嘗ての青春を思い出して欲しいです。</div><div><br></div><div>｢ねがい｣</div><div><br></div><div>高校三年生、</div><div>野球部のピッチャーである翔斗は夏の地区予選の決勝で惜敗し、</div><div>挫折を味わいます。</div><div><br></div><div>幼馴染みの美南はそれを慰め、</div><div>それをきっかけに二人は付き合うようになります。</div><div><br></div><div>ここまでが第一章。</div><div><br></div><div>この付き合いから始まる物語が、</div><div>二章三章へと繋がってゆきます。</div><div><br></div><div>興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、</div><div>是非お立ち寄りください。</div><div><br></div>
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<pubDate>Mon, 27 Jul 2015 13:26:48 +0900</pubDate>
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<title>新しくグルっぽを作ってみました</title>
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<![CDATA[ <p><br>大抵私がネットに出没するときって、見知らぬ誰かとの交流が欲しくなる時なんです。<br><br>リア友と違って顔のわからない関係だからこそできることとか持てる気持ちってあると思うし。<br><br>世界も広がるっているか、まあなんとなく、ネットを挟んだ友情って結構好きなんですよね。<br><br>それで新しく作った二つのグルっぽがこちら。<br><br><a href="http://group.ameba.jp/group/78iHQQFEMPm3/">恋愛相談室　ライラック　～Lilac～</a><br><br><a href="http://group.ameba.jp/group/G1WhQMdEuQS5/">文芸サークル　ルピナス　～Lupinus～</a><br><br>どっちもタイトルそのまんまの内容です。<br><br>興味がある方は覗いてみてください。<br><br>お友達になりましょう(*^^)v</p>
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<pubDate>Sun, 26 Jul 2015 15:59:47 +0900</pubDate>
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<title>夏うた、といえば</title>
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<![CDATA[ <img width="1" height="1" class="accessLog" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fmeasure.kuchikomi.ameba.jp%2Fkuchikomi%3FAMEBA_ID%3Dpress9602571396%26ENTRY_ID%3D12054761229%26ENTRY_END_DATE%3D2015%2F08%2F05"><img src="https://pubads.g.doubleclick.net/activity;dc_iu=/7765/pixeltag_pcretargeting;prid=12565;ord=1?" width="1" height="1" border="0" style="display:none"><a href="http://kuchikomi.ameba.jp/" target="_blank"><img alt="一番思い出に残ってる夏の歌は？【投稿でドットマネーがもらえる！】" src="https://stat100.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif"></a> ブログネタ：<a href="http://kuchikomi.ameba.jp/user/listEntry.do?prId=12565">一番思い出に残ってる夏の歌は？【投稿でドットマネーがもらえる！】</a> 参加中<br><a href="https://d-money.jp/earn/blog" target="_blank">ブログでドットマネーを稼ぐ</a><br><br>こんにちは、久しぶりの更新です。<br><br>今日はリハビリがてらブログネタに投稿してみることにしました。<br><br>私は現在現役で大学一年生なのですが、<br>私くらいの年代ですと、一番音楽を聴く中学生～高校生の青春黄金期を<br>AKBとかいうクソ幼稚なお遊戯集団に汚染されてしまっているので、<br>周囲の友人に聞きますと、夏うたといえば「<font color="#0000ff">フライングゲット</font>」「<font color="#0000ff">ポニーテールとシュシュ</font>」<br>などという悲劇的な回答が返ってきてしまうわけなのですよ。<br><br>私といえば、邦楽ですと90年代の楽曲がドツボなので、夏といえば<font color="#00beff">TUBE</font>とか<font color="#00beff">DEEN</font>ですね。<br><br>近頃は<font color="#00beff">大黒摩季</font>の「<font color="#00beff">夏が来る</font>」もよく聞きます。<br><br>この曲がリリースされた当時と今では社会の状況もだいぶ違っているので共感できる部分は<br>殆どないのですが、だからこそ面白おかしく聞いています。<br><br><font color="#00beff">大黒摩季</font>さんの歌声って力強くて、聞いていると熱くなってきちゃうんですよね(笑)<br>
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<pubDate>Sun, 26 Jul 2015 14:29:26 +0900</pubDate>
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<title>部活のみんなと</title>
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<![CDATA[ 月曜日はいよいよ卒業式です<div>今日は卒業式予行練習ということで登校日</div><div>大学入試でひと月ほどとうこう登校していなかったのですが、久しぶりにみんなに会いました</div><div>卒業アルバムにメッセージを書き合ってから</div><div>部活のみんなとDenny'sにお茶しに行きました</div><div>懐かしいメンツです</div><p><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150306/18/press9602571396/11/70/j/o0600060013237025792.jpg" width="300" height="300"></p><br><a href="http://candy.am/press9602571396">CANDYからの投稿</a>
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<pubDate>Fri, 06 Mar 2015 18:41:43 +0900</pubDate>
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<title>散歩</title>
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<![CDATA[ 　早くも、追い詰められている気がした。<br>　桜子はシャープペンシルを机上に転がすと、学習椅子の背凭れに仰け反って溜息を吐いた。うんざりする程長々と続く英文に目がチカチカとする。煮詰まった頭は、集中力を切らしていた。<br>　高校三年生になって早くも一週間。桜子は勉強に燃えていた。一つ上の代がセンター試験を終えた辺りから教師からのプレッシャーは日に日に強くなり、同級生の受験モードも徐々に如実になってゆく。学年が上がって後、鼓舞されて止まない毎日であった。それに乗せられたのであろうか、桜子は勉強に熱を持ち始めた。単語帳を肌身離さず持ち歩くことも忘れない。暇があれば机に向かう。休日は家族が起きる前から二十四時間営業のファーストフード店に篭もり、帰宅は街が寝静まった後になる。手持ち無沙汰な時間が生まれると不安な気分になり、勉強以外の全ての行動は邪魔に思えてならなくなった。先日まで熱心に活動していたバスケットボール部は、躊躇いもなくやめてしまった。勉強熱心な自分がかっこいいと思ったし、些かやりすぎの様にも見えたが、周囲の大人からしても理想的な姿であった。<br>　――――この時期からスパートを掛け過ぎると終いに息切れしてしまうよ。<br>　教師からはそんな言葉で嗜められたが、最早エンジンのかかった自分自身を止める術を彼女自身も持っていなかった。そしてその勢いのまま、志望校のランクさえも大幅に上げた。先月まで人気中堅大学を志望していた彼女が、突然私立文系大学最難関大学を目指し始めた事には教師も笑うしかなかった。<br>　そして、その決断は真綿で首を絞める様に、徐々に彼女を苦しめ始めていた。重みを持った大学の名前が肩に伸し掛り、机に向かう彼女に拍車をかける。自業自得に他ならなかったが、たった数日の闘志によって彼女の脳味噌はすっかり疲れきっていた。<br>　頭が疲れているという状態は、体が疲れた状態よりもずっと苦痛で、且つ気持ちが悪い。運動で体を疲労させる心地よさを知っている彼女には、それは耐え難い物があった。頭の中に、霧が掛かっている様に思考が鈍っている状態では、勉強を続けることもできない。再び溜息を吐き、窓の外に目をやる。桜が満開で、街中が桃色に包まれている。天気もいい。こんな日は、散歩もいいかもしれない。勉強を中断することに一抹の不安と迷いを抱えたまま、桜子は机を離れた。大きく伸びを一つすると、上着だけを引っ掛けて外に出る。<br>　風に、春の香りがした。冬の間固く閉ざされていた木の芽が柔らかく綻ぶ香り、命が暖かさに顔を出す香り。頬を撫でる暖かさに表情を和らげ、桜子は歩き出した。行き先は、考えるまでもなく体が決めていた。<br>　幼い頃から、桜子にはお気に入りの場所があった。街の外れの小高い丘で、街の全景を見渡すことが出来る。それでいて木々が生い茂っているから、外から見られて一人だけの時間を邪魔されることもない。彼女は昔から、ゆっくり休みたいときや一人になりたい時は決まってここに来ていた。高いところから普段自分が生きている場所を見下ろすと、少しだけ優越感を感じられるのだ。神に近い存在にでも成ったかの様な、束の間の感覚は酷く気持ちが良かった。また逆に、そうすることで自分が非常にちっぽけな存在に思えることもあった。自分はこの街に生きる一人の少女でしかなく、自分が何を感じどう生きようと、この街を動かす大きな歯車には何の影響も及ぼさない。そう感じると、自分の悩みや困り事など取るに足らないように思えるのだ。<br>　どちらにせよ、彼女にとってこの場所は救いの場であった。また救いなど必要ない時でも自然と足はここに向く。定番のお散歩スポットなのであった。<br>　木の幹に支えを求めながら丘を登りきると、頂上に一本の山桜が生えていた。正に満開で、美しさの盛りである。通常この桃色の花はソメイヨシノよりも早く開花し、散ってゆく。故にこの時期のソメイヨシノの開花と時期が合致することは無い。然しこの丘の上は別だった。街の平均標高よりも70mも高い位置にある丘の頂上は、当然気温も低い。だから下の世界よりも開花が遅いのだ。<br>　桜子は山桜の幹に手をかけると、一番下の枝にぶら下がった。そしてそのまま懸垂をするような形で、自らの体を引き上げる。硬い幹に腹が擦れる痛みを感じながらよじ登ると、桜子は幹に背中を預けて一息ついた。<br>　ダイエットの必要性を感じた。春休みに訪れた時よりも、木登りが大変になっていた。勉強に熱中し始めたこの一週間のうちに、少し太ったのかもしれない。勉強中の感触は彼女の癖だ。<br>「痩せなきゃ。受験終わる頃には豚になってる」<br>　自分に言い聞かせるように呟いた。不安げに頬を撫でてみる。脂肪が増えた感触はしなかった。だが油断は禁物だ。<br>「そんなにダイエットが必要な体型には見えないけどね」<br>　彼女の呟きから一瞬の後、突然声が降ってきた。何が起きたのか刹那の内には理解できず、桜子は体を硬直させた。目を見開いて唇を引き結んだその様子が滑稽だったのであろう、低い笑い声が聞こえた。<br>「驚かせてごめん」<br>　そして、葉をガサガサ言わせながらゆっくりと彼女のいるところまで降りてくる。まだ驚きが癒えぬまま自分以外の人間を見上げると、面白そうに微笑んでいたのは彼女と同じくらいの歳の少年であった。<br>「私は、大丈夫」<br>　謝罪する少年に対して、反射的に答えていた。<br>「なら良かった」<br>　少年は桜子と同じ位置まで降りてくると、無邪気に微笑んだ。薄い唇から覗く白い歯に気後れしながら、桜子も思わず微笑み返した。<br>「俺、オウヤっていうんだ。桜って漢字に、小室哲哉の哉。よろしく」<br>　些かわかりにくい説明に首を捻りつつ引きつった笑いで答えると、桜哉は慌てて取り繕った。<br>「ごめん、突然桜の木から登場して何だこいつって感じだよな。俺も実はこの丘の桜が気に入っててさ、よく来てたんだ」<br>　桜子は驚きで目を見開いた。この街に生まれて十八年。この丘に通う様になったのは五歳の頃だから、十三年になる。これまで一度たりとも誰かに遭遇した事はなかった。この桜哉と名乗った少年はよくここを訪れると言ったが、果たしてそれは本当なのであろうか。嘘を言う理由は見当たらなかったが、真実を話しているとも思えなかった。桜子は猜疑心を募らせて目を細める。それに気がつくと、桜哉は再び口を開いた。<br>「と言っても俺の場合、小さい頃から長い間故郷を離れて暮らしてたから。偶に帰ってきた時は必ず来るって感じ」<br>　低目の声で捲し立てられる言葉には、悪意は感じられなかった。口数の多い少年に少々引き気味に成りながら、桜子は曖昧に頷いた。<br>「最近この街に戻ってきてさ、先週も来てただろ、君。数年前にも君のこと見かけたことがあって、気になってたんだ」<br>　少年は、何とか桜子の警戒を解こうと必死だった。気分転換で一人になりたくてこの場所に来た彼女にとって、突然のこの出会いは諸手を挙げて歓迎できるものではない。だが彼のあまりに懸命なその様子は、桜子に素直な微笑みを与えるには十分であった。幸いな事に、今日はこの客人を受け入れるだけの気持ちの余裕は十分にあった。彼も、久々の故郷で友人を作りたいに違いないだろう。<br>「私、桜子よ。この街にはずっといるの。よろしく」<br><br><br>《あとがき》<br>未完…4月中に完結できそうにないです、すみません。<br><a title="" target="_blank" href="http://group.ameba.jp/thread/detail/?groupId=eP8tYAzji9NS&amp;threadId=e659eb7a-a126-4d4d-ac6c-c65d9d9ae6d3">お題シャッフル企画</a>参加させて頂いております。締切は4月中のはずが……。近々書き上げられたらと思っています。<br>皆様作品を完成されている中で本当に申し訳ない……。<br><br>《参加されている方々》<br><p><a href="http://ameblo.jp/onibosi-twinreed/entry-11816428087.html" target="_blank"><font size="2">羊ヶ丘さま</font></a><br><a href="http://s.ameblo.jp/syachimaru7/entry-11804249488.html" target="_blank"><font size="2">映坂御子さま</font></a><br><a href="http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?unm=predeth&amp;articleId=11835250069&amp;frm_src=article_articleList" target="_blank"><font size="2">桐宮トゥナさま</font></a><br><a href="http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?unm=predeth&amp;articleId=11835250069&amp;frm_src=article_articleList" target="_blank"><font size="2">マグロ（21）さま</font></a><br><a title="" target="" href="http://ameblo.jp/okita7991makoto/entry-11835370552.html">奏蓮さま</a><br><font size="2">れいやさま</font></p>
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<pubDate>Tue, 29 Apr 2014 09:31:49 +0900</pubDate>
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<title>第一回『春のお題小説コンクール』</title>
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<![CDATA[ <a title="" target="" href="http://group.ameba.jp/thread/detail/RwNMKcwlpw2A/506f6b57-c1e0-4874-85bb-0d62832d7f15/">グルっぽ</a>にて開催中です。<br>参加者募集期間は終了しましたが、一般の方も是非審査、批評お願いします。<br><br><br>《概要》<br>この企画はネット小説家の輪を広げると共に、各々のスキルを向上させる目的で開催されます。腕試しをするもよし、新たな作品に出会う切っ掛けとするも良し。入賞したからといって賞金などはありませんが、注目を得る事は間違いないでしょう。小さなコンクールですが、奮ってご応募ください。<br><br>《日程》<br>1.こちらのスレに参加申請をする(3/17～3/22)<br>まず初めに、参加を希望する方は自己紹介と共に宣言してください。<br>宣言が無い場合参加は出来ません。先着30名様とさせて頂きます。<br>また、それに伴って審査員の募集も行いたいと思います。<br>2.お題に沿った小説を各々のwebページで公開し、完成したらこのスレで宣言し、URLを貼る(3/24～3/29)<br>3.審査期間(3/30～4/5)<br>4.入選発表(4/7)<br><br>《賞》<br>大賞:1名、優秀賞:2名、佳作:4名<br><br>《募集内容》<br>お題『桜』をテーマとした短編作品(5,000字目安、それ以下でも可)。ジャンルは不問。<br>但し、正しい日本語で書かれた完結済みの作品であること。<br>年齢制限のある作品、同性愛を扱う作品、二次創作、盗作、歌詞転載等は対象外とする。<br><br>《参加資格》<br>インターネット上に作品を掲載可能な環境がある者。<br><br>《審査員について》<br>また協議の結果、審査方法を変更したいと思います。<br>今回は特定の審査員は決定せず、皆さんに投票して頂く事にします。<br>勿論、コンクールに参加していない方も大歓迎です。<br>参加者は最低1作品の評価と、批評・感想付けを行ってください。<br>評価方法は-100点～100点間の点数評価で、1作品につき一度のみです。<br>批評・感想は作品掲載ページにて、点数評価投票はこちらの記事のコメント欄にお願いします。<br>投票コメントは審査期間中は開示致しません。<br>入選発表の時に公開します。<br>
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<pubDate>Sun, 23 Mar 2014 09:51:40 +0900</pubDate>
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<title>しばらく休みます</title>
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<![CDATA[ 三日坊主がブログだとかなんとか言って始めた日記なんですが<br><br>いま現実で、そういう気分になれないことが起こったので暫く更新やめます。<br><br>そういうテンションに持っていけないし自分の気持ちの状態もうまくつかめてないんで<br><br>いつ戻ってくるかはわからないですけど幸い読者も少ないんで、これにて。<br>
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<link>https://ameblo.jp/press9602571396/entry-11796315687.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Mar 2014 23:56:22 +0900</pubDate>
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<title>受験生と春</title>
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<![CDATA[ <img class="accessLog" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fmeasure.kuchikomi.ameba.jp%2Fkuchikomi%3FAMEBA_ID%3Dpress9602571396%26ENTRY_ID%3D11795514877%26ENTRY_END_DATE%3D2014%2F03%2F26" height="1" width="1"><a href="http://kuchikomi.ameba.jp/" target="_blank"><img src="https://stat100.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif" alt="春はうれしい？"></a> ブログネタ：<a href="http://kuchikomi.ameba.jp/user/listEntry.do?prId=10766">春はうれしい？</a> 参加中<br><br>4月を迎えると、いよいよ三年生になる。<br><br>今日は教科書も購入してきた。<br><br>外では春一番が吹き荒れ、私の脳内でもキャンディーズがエンドレスで流れている。<br><br>そんな私にとって、毎年春は憂鬱そのものであった。<br><br>どんな学生でもそうであると思うが、最初の授業の前までは新しく学ぶことに期待を膨らませているものである。<br><br>そして、暫くしてから倦怠期が訪れるのである。<br><br>私の場合、高校に入学してから五月病に罹るようになった。<br><br>一年のうちで病欠が最も多いのも5月6月だ。<br><br>更に、冬にはいなかった虫が現れ出す。<br><br>蝶などならまだましであるが、足の多いアレや人の血が大好物なアレなどは我慢がならない。<br><br>そして気温も上がる。<br><br>冬の寒さは体に堪えるが、夏の厳しさよりはずっとましだ。<br><br>さらに今年は、私は正式に受験生となるのである。<br><br>今までは、まだ世間でも受験生予備軍という扱いであったが、もう言い訳はできない。<br><br>大変憂鬱である。<br><br>***<br>ひぐらしの<span style="color: rgb(255, 0, 0);">な</span>く頃に二次小説「幸せノート」更新しました<br><br>目明し編の後、オヤシロ様の意向により生まれ変わった園崎詩音は、自分が過去に犯した過ちを悔いて、平和な雛見沢を目指すことを決意する。<br>
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<pubDate>Fri, 14 Mar 2014 00:25:19 +0900</pubDate>
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