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<title>ねじまき鳥はもういない。</title>
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<description>台所でスパゲティーをゆでているとき～、ではじまる静かな、そしてやりきれない物語。『ねじまき鳥クロニクル』についてぼくは評論するつもりはない。これはぼくの物語。ぼくのことを語ればいい。</description>
<language>ja</language>
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<title>ねじまき鳥はもう聞こえない</title>
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<![CDATA[ <p>今日、ついさっき、<font color="#ff0000">２０</font>分ほどまえ、</p><p>ぼくは妻をレイプした。</p><br><p>何故したのかそれが問題なのだが、</p><p>それは妻を力づくでも抱きたかった。</p><p><font color="#ff0000">６</font>ヶ月ものあいだ<font color="#00ffff">SEX</font>を拒絶されていたから、</p><p>我慢ができなかったし、どうせこのまま手をこまねいていても全てを失うのだから、</p><p>それならやれることはやってやれと思ったからだ。</p><br><p>濡れてない妻のそれに、むりやり挿入した・・・。</p><p>ああ、神様。ぼくは今何をしているのだろう。</p><p>だけど、もう進んだ以上は引き返せない。</p><br><p><font size="3">ぼくは果たして妻をとりもどすことができるのだろうか。</font></p><p><font size="3">ぼくを急に何の理由もなく毛嫌いするひとりの女をまたふりむかせることが<font color="#ff00ff">可能</font>なのだろうか？</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="2">ぼくはドストエフスキーが書いた一つの挿話を思い出す。</font></p><p><font size="2">砂漠で道に迷った旅人が、同じように迷った旅人に遭遇する。</font></p><p><font size="2">旅人はもうひとりに残り少ない水を分け与える。</font></p><p><font size="2">「なぜ、あなたは自分の身をさしおいて、みずしらずのわたしに施してくれるのですか？」</font></p><p><font size="2">水をあたえた旅人はこたえる。</font></p><p><font size="2">「何故でしょうか。たぶん、あなたがみずしらずの人だからではないでしょうか。</font></p><p><font size="2">わたしは自分の家族には何もしてやれませんでした。</font></p><p><font size="2">だが、見ず知らずのあなたには不思議と今こうしてあげられるのです」と。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><p><font size="2">ぼくは確実に弱い人間に属してる。</font></p><p><font size="2">妻を失いたくない。</font></p><p><font size="2">原因を探りたい。</font></p><p><font size="2">そんな女はやめたほうがよい、と他人からの相談事ならきっとそう言うかも、おれは。</font></p><p><font size="2">だけれども、当事者としてはそうはいかないのです。</font></p><p><font size="2"><font color="#ff0000">マジ</font>で。</font></p><p><font size="2"><br></font></p><br><p><font size="2"><br></font></p><br>
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<link>https://ameblo.jp/pridegp2007/entry-10025668552.html</link>
<pubDate>Wed, 14 Feb 2007 02:49:09 +0900</pubDate>
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<title>ねじまき鳥はもういない③</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">ぼくは妻をとりもどそうとしている。</font></strong></p><p>それは、クミコが家を出て行ったことと酷似している。</p><br><p>他に男ができている、少なくとも大好きだ、という感情を、</p><p>妻がぼく以外の男にたいして持っていたことに、</p><p>ぼくは受けたことのない大きなショックにうちひしがれ、</p><p>嘔吐さえもよおした。</p><br><p>オカダ家は猫が一つのキーパーソンだったが、</p><p>我が家は犬だった。</p><p><strong>飼いはじめたばかりの、メスのミニチュアダックスフンドである。</strong></p><p>彼女をめぐって、妻と幾度と言い争いをし、</p><p>そして妻は損なわれ、ぼくの元から去った。</p><br><p>ぼくは家族を失い、全てをうしなったわけではないのだ、と</p><p>自分に言い聞かせつつも深い喪失感にさい悩まされている。</p><br><p><strong>これは妻をとりもどすと同時に、自分を取りもどす冒険である。</strong></p><p><strong>だから枯れた<font size="3">井戸の中</font>に閉じこまらなきゃならないし、</strong></p><p><font size="3"><strong>天敵</strong></font>とも闘わなければならない。</p><p>それが例え、強大で、嫌悪感に満ち満ちていようとも・・・。</p><br><p>ぼくは妻に言った。</p><p>おれのところにもどってきてくれ。お願いだ。</p><p>こづかいも半分で良いから・・・。</p><p><strong><font size="3">初めて恥を覚悟で彼女に訴えた。</font></strong></p><br><p>だが<strong>却下</strong>された。</p><p><strong>却下</strong>された。</p><p>かくじつに、まぎれもなく、<strong>却下</strong>された。</p>
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<link>https://ameblo.jp/pridegp2007/entry-10024368499.html</link>
<pubDate>Sun, 28 Jan 2007 02:16:34 +0900</pubDate>
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<title>ねじまき鳥はもういない②</title>
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<![CDATA[ <p>クミコは告白する。</p><p>牛肉とピーマンの炒め物は嫌いなのだ、と。</p><p>そんなことも知らなかったの？　6年間も一緒にいて！とクミコはなじる。</p><p>その言葉にオカダトオルは慌てるが、</p><p>ぼくもひどくうろたえた。</p><br><p>ぼくは妻のことをどれだけ知っているだろうか？</p><p>妻がもっとも好きな食べ物ベスト５を当てられるのか？</p><p>嫌いな食べ物ワースト５は当てられるのか？</p><p>6年、7年もいっしょにいて、ぼくはどれだけ妻のことを知っているのか。</p><p>おそらく知らない。</p><p>いや、大事なことは、知らなかったという結論ではなく、</p><p><strong>知ろうとしなかった。</strong>っていうことだ。</p><br><p><strong>ぼくが知っている妻は、ぼくが知ろうとした部分だけの妻に他ならない。</strong></p><p><strong>ぼくは妻の全てを知ろうと努力しなかったし、めんどうなことには目を伏せてきたのかもしれない。</strong></p><br><p>そう意識すると、一日一日妻が何か違う人間に思えてきてしまう。</p><p>ぼくは、妻の影の部分の存在に気づいた。</p><p>それは氷山の海中に沈んだ部分に似ている。</p><p>そして、そこからぼくは、妻をとりもどす冒険がはじまった。</p><br><p>それは、オカダトオルさんに符丁するように。</p><p>ねじまき鳥は世界の地軸のねじをまきつづけているのだろうか。</p><p>ぼくにはそれは感じられない・・・。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/pridegp2007/entry-10024222486.html</link>
<pubDate>Thu, 25 Jan 2007 22:58:16 +0900</pubDate>
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<title>ねじまき鳥はもういない①</title>
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<![CDATA[ <p><font size="3">会社が浜松町にあるため、ぼくは週５日山手線を半周する。</font></p><p><font size="3">その３４分間、ぼくは本を読むことにしている。</font></p><p><font size="3">推理小説、純文学、エッセイ、等おもいつくまま手にしたものを</font></p><p><font size="3">読むことにしている。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">９月のある日、ぼくは本棚にあった村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』を手にとった。</font></p><p><font size="3">５年ぐらい前に一度読んだ本である。</font></p><p><font size="3">なぜ、今、この時期にこの物語にひきよせられ、邂逅したのだろうか？</font></p><p><font size="3">これは千年に一度あるかわからないぐらい<strong>暗示的</strong>であった。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">ひとついえることは、小説は人を映す鏡であるということ。</font></p><p><font size="3">ぼくは、、5年前読んだ本とはまるで違った物語をそこに見いだしていたのだ。</font></p><p><font size="3">ぼくは、これからこの『ねじまき鳥クロニクル』という小説の感想や批評を述べるつもりはない。</font></p><p><font size="3">何万語をついやし、何百回も字面を研磨して評論したところでいったい何の意味があるだろう。</font></p><p><font size="3">それは真実ではない。</font></p><p><strong><font size="3">これはぼくの物語だ。</font></strong></p><p><strong><font size="3">ぼくは、ぼくの物語をここに語るだけだ。</font></strong></p><p><strong><font size="3"><br></font></strong></p><p><font size="3">『ねじまき鳥クロニクル』に関して、多くの人が傑作と賞賛し、また多くの人が失敗作と評し、</font></p><p><font size="3">難解な物語にさまざまな注釈がはりつけられたりするのを目にしてきた。</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">ぼくはもう評するつもりはない。</font></p><p><font size="3">ぼくは、この物語の深みに投影され、その姿を写しとってゆく地道な作業をつづけるつもりである。</font></p><p><strong><font size="3">主人公オカダトオルを知ることは、ぼく自身をし知ることに他ならないのだ。</font></strong></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">物語を読みおえたぼくの世界には、</font></p><p><font size="3">地軸のねじをまくあの鳥は、もういない。</font></p><p><font size="3">ぎぃぃぃっ、と鳴くあの声はもう聞こえない。</font></p><p><font size="3"><br></font></p>
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<link>https://ameblo.jp/pridegp2007/entry-10024088559.html</link>
<pubDate>Wed, 24 Jan 2007 00:40:19 +0900</pubDate>
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