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<title>いちにち。のんびり。ときどきものがたり</title>
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<description>車椅子ユーザーの のんびり日記とときどき綴るものがたり</description>
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<title>共育 ともみの場合【2】</title>
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<![CDATA[ 「広瀬先生 ミスは宝物なのだから、怖がらなくていいのよ。一緒に気づいていきましょう。さて。」そう言って工藤先生が、わたしのファイルと業務日誌を取り出す。<br>バディというのは職務上困ったら、専属で相談に当たってくださる、同僚の先輩のことだ。工藤先生は経験がわたしより5年長い。<br>バディの仕事は、共感しつつ、問題解決をしていくことだから、あなたより、ベテラン過ぎてはいけないの。工藤先生の口癖。<br><br>「さて、仕事上であなたに認められてることって、なんだったかしら。言ってごらんなさい。」<br><br>・休暇をとる <br>・必要であればバディと一緒に授業ができる。<br>・指導に困ったときは、チームで対処することを要請できる。<br>・医療的なメンタルケアを受けられる。<br><br>「工藤先生、わたし、何にもしていませんでした‥.。」<br>「よく、ご自分で気づいてくださったわ。広瀬先生。具体的に言葉にしてごらんなさい。大丈夫。」<br>母が病中であるのに休暇を申請しなかったこと。くみさんのIT支援について、生活支援の藤井先生とチームを組むべきだったこと。<br>くみさん本人と、話し合うことは、生活支援の時間にできたことで、本来は国語の授業をするべきだったこと。<br>「よく気づいてくださったわ。でも、ひとつ忘れていませんか？くみさんは、どんなお子さんですか。」<br><br>工藤先生がアイマスクを出された。<br>「はい、つけてごらんなさい。」<br>いきなり、ドン！と机を叩く音がした。<br>くみさん！工藤先生が大声で怒鳴った。<br>「これが、あなたのしようとしたことね？間違いはないわね。」<br>とんでもない、ことをした。<br>「気がついた？」工藤先生の声はおだやかながら、厳しい。<br>「感情的になって...言葉を出す前に音でおどそうとしてしまいました。何が起こったのか、くみさんはわかりません。」<br><br>そうね、いいわ。では、広瀬先生が、これからすべきことを、言葉でおっしゃい。大事なのは繰り返さないこと。<br><br>つたえる の授業を組むこと。くみさんの話をよく聞いて、ロールプレイで くみさんの役をやってみること、くみさんには、わたしの役をしてもらうこと。この授業は、公開授業形式にすること。<br><br>忘れないで、これは、あなたにとっても、くみさんにとっても、良きチャンスのときよ。<br>授業で会いましょう。そう言って、わたしの肩を工藤先生は、たたいて出ていかれた。<br><br> &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; 共育 ともみの場合【3】へ続く<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rain5520/entry-11892892349.html</link>
<pubDate>Sat, 12 Jul 2014 10:19:26 +0900</pubDate>
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<title>共育 ともみの場合【1】</title>
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<![CDATA[ またまた、お世話になってしまった。<br>「ともみセンセなんかきらいだぁ。」<br>と叫んだ くみさんに思わず激昂してしまい、机を叩こうとしたその瞬間。<br><br>わたしを叩いたら、わたしは痛い。<br>あなたの手も痛い。<br>あなたの 心も痛い。<br>わたしを叩いても、目の前の 子どもに、あなたの思いは伝わらない。<br>コントロールルームに行きましょう。<br><br>青い文字が机に表示される。<br>職員室に伝わった証拠に 授業の入っていない同じ教科の先生が来てくださる。<br><br>くみさんのワーカーさんも、来てくださる。つとめて穏やかに、お部屋に行きましょうと くみさんを連れ出してくださる。<br><br>プレイヤーに好きな音楽をセットして、高ぶった気持ちを落ち着けると、わたしのバディの工藤先生が入ってこられた。<br><br>「広瀬先生、ここに来てくださってありがとう。さあ、あなたの問題を助けるお手伝いをさせてね。」<br> &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp;共育 ともみの場合【2】へ続く<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rain5520/entry-11892494701.html</link>
<pubDate>Fri, 11 Jul 2014 11:54:02 +0900</pubDate>
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<title>すずらん堂</title>
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<![CDATA[ 花びらが後ろにある気配でわかる。きょうもかわいいお嬢ちゃんがやってくるのが。<br>「とてとて。とて。佐野のおじちゃまぁ。」<br>「あなた、篠宮さんの奥さまとお嬢ちゃん。」<br>妻のあかねがメモで知らせてくれた。<br><br>すずらん堂は小さな本屋だし、そう品揃えも多くはないのだが、篠宮家の皆さんは、なぜだかごひいきにしてくださる。特に彩音ちゃん。<br>小さな看板娘だ。<br><br>彩音ちゃん、おじちゃまは、お耳が聴こえないのよ、彩音ちゃん、とてとての、足の音だけでお客さまがわかるでしょう？だから、お手伝いをしてね。そういって、篠宮のうちに、誰もいなくなる時間があると、母親の枝里さんがいつも、彩音ちゃんを看板娘に寄越してくれる。<br>うちが子守をお願いしてるだけなんです。よろしくお願いいたします。と丁寧に。<br>ひとこと、なにかお困りのことがあったらワーカーの比嘉に伝えますよ。と添えるのを忘れない。面談の日にうかがいます。行ってらっしゃい。といつも、僕が答えるのも彼女は知っている。<br><br>「はい。彩音ちゃん、おとうさまの、ご本、ベートーベンさんの。<br>じゃあ おじちゃまの右側にお椅子があるよ。おててでさわって、わかるかな？座っていらっしゃいませして、大きな声でお客様ですよって教えてね。」このちいさなお嬢ちゃまもまた、目が見えない。<br><br>あかねが彩音ちゃんの世話を見ている。<br>子どもがないぶん、いとおしむのに気づいて篠宮のうちの方たちは、相談の上、彩音ちゃんをこちらに寄越してくれる。ありがたいのはこちらだ。<br><br>と、そのとき。<br>「すずらんどうです。あかねおばちゃま、おでんわです。」とかわいい書き起こしが僕のパソコンに飛び込んでくる。彩音ちゃんのお店番。<br><br>店の会話は書き起こされて、メール形式で、僕に伝わるようになっているのだ。<br>「ありがとう。彩音ちゃん、おじちゃま、彩音ちゃんのお電話、手品でわかるわ。」妻の言葉もまた、同じように伝わる。彩音ちゃんありがとう。助かったよ。漢字ばかりの僕の言葉をあかねが彩音ちゃんに伝えている。えへへ♪彩音ちゃんの笑い声が文字になる。<br><br>きょうも閑古鳥が鳴いた、でも、僕は気にしない。とうさま！彩音ちゃんの嬉しそうな声が、ディスプレイにうかぶ。<br>「ただいま。彩音。お手伝いできたかな？」<br>そこで僕は出ていって 小さな本屋の仕事をする。ああ、本が入りましたか。<br>彩音をきょうも、ありがとう。いつも、ご主人はそうかいてくださる。<br><br>僕は、妻にメモを差し出した。<br>あかね、きょうは店を閉めようか。いい、いちにちだったね。<br> &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp;すずらん堂 完 <br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rain5520/entry-11891955451.html</link>
<pubDate>Thu, 10 Jul 2014 12:27:05 +0900</pubDate>
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<title>おれのおはなし。</title>
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<![CDATA[ おれは ひさ。ほんとの名前は英久(ひでひさ)<br><br>久くん。フォーエバーっていう意味なのよ、と一番上の姉さんの清音(さやね)が教えてくれた。<br>ずっとっていうこと。おかあさまとおとうさまは、ずっと、久くんを大事にしたいのよって姉さんはいう。<br><br>ほんとか？だって、しかられる数は一番おれが多い。かあかあ、(みんなはおかあさまと呼ぶけどおれだけがこう呼ぶ)の枝里さんは、久 脱走しないで！がくちぐせだし。おれが杖をついてあるいていると、上手ね、のあとにかならず、おとなのひとを呼んでから歩いてね。っていう。まったくひとことおおいんだよなぁ、かあかあ。<br>とおとおのひできさんは、おれの味方だとおもう。おれの、けけけ！っていう笑い声をきくととおとおもいっしょにわらう。久くん、かあかあは久くんを痛い目にあわせたくはないんだ、わかってあげての。っていう。<br><br>おれのおじじの、治樹(はるき)<br>おれを、少年とよんでかわいがる。<br>よっ！少年！抱っこだ！おんぶだ。と、どこでもつれてってくれる。<br><br>おれのいちばんすきなおおばあちゃん。サトさん。いっしょに眠ったり さんぽにでたりする。<br>おれは、ばあちゃんのいうことにはへぇい！といい返事をする。ばあちゃんは笑いながら かあさまのいうことも、そう、素直に聞いてお返事せんならんて。わかったかの？っていう。おれは、ばあちゃま、だいすき。<br>２番目の姉さんの祈子(のりこ)は,とおとおと、いまとしょかんにいる。 はたらきながら お絵描きするのが大好きだ。そして、おれのよこに、ふたごの姉さんの彩音が眠っている。<br><br>ほれ、久くん。いい子での。<br>と、ばあちゃま。へぇい！いいお返事をしてみた。おれは、ねる。<br>おれの、おはなしはおしまい。<br><br> &nbsp; おれのおはなし 完<br><br>
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<pubDate>Mon, 07 Jul 2014 10:14:13 +0900</pubDate>
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<title>のりちゃんの あさ</title>
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<![CDATA[ しのみやのりこちゃんです。<br>のりこちゃんのおうちのおはなしです。<br>きいてください。<br><br>のりちゃんのおかあさま、えりさんです。<br>やさしいけどおこるとこわい。<br>(のりちゃん きこえてるわよっておかあさまがいっています。)<br>おかあさまは、くるまいすにのっています。<br>おとうさまと、おかあさまがおはなしをして、おとうさまのおしごとをたいせつにしています。<br><br>のりちゃん、はやおきさんでえらいね。おしたくしていこうねっていっているのは、おとうさまのひできさんです。おとうさまは、としょかんの ふるいほんをしらべる、えらいひとです。<br>えらくないよっていつも、いっています。<br><br>のりちゃん こまったさんのおくすりわすれないでねぇと、おかあさまがおふとんのなかでいっています。おかあさまはちっと、おそくおきないと、からだがいうことをきいてくれないから、おこさないでね。のりちゃん、とおとうさまはいいました。はぁい。 <br>のりちゃんいいへんじね。と、おかあさまがいっています。<br><br>おはよう。みさ おばあちゃまはおうたがだいすき。おりょうりもします。きょうは のりちゃんのすきな しゃけ。いただきます。<br><br>のりちゃん、そろそろおじかんだから、おはなしはおしまいにして、はやくたべてしまいなさい、はをみがいて、としょかんにいくよ。<br><br>おとうさまがいいます。いそがなくっちゃ！<br>ごちそうさまと、はみがき。いってきますのごあいさつをして、のりちゃんも、おとうさまととしょかんにいきます。<br><br>おはなし、おしまい。またね。<br><br>のりちゃんの あさ 完
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<pubDate>Sun, 06 Jul 2014 09:23:29 +0900</pubDate>
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<title>わん、だふるらいふ 5</title>
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<![CDATA[ 松田さんのグループ会議にもどる。なぜだかみんな笑顔だ。<br>「どうしたんですか？みなさん。」<br><br>「さて、と。サポーターズ会議を開かねばなりませんな。」困った口調ながらもいちばん嬉しそうなのは、理学療法士の金城さんだ。<br>「ご本人の意思を尊重できて、私たちも自然にケアできるのがいちばんですが、一歩前進ですね。」これは担当看護師の山城さん。<br><br>松田さん、よく話してくださいましたね。と言っているのは島さんだ。<br><br>ここに来てから、自分のことを何一つ話せずに、こころを開かず、何かを自分からする、と言うこともなかった。それが、松田佳英さんという女性だったそうだ。<br><br>皆さん松田さんのことを知りつつ、本人の、語り出すのを待っていたらしい。<br><br>枝里さんの端末に情報が追加され、私にも、共有してくれた。<br><br>松田佳英さん 22歳<br>琉南大学 教育学部在籍 専攻 特別支援<br>専科 美術 &nbsp;えっ？<br><br>みほこさん、でしたね。佳英さんが話しかけてくれた。機械は佳英さんの声を再現している。<br><br>わたし、はじめて、すこしだけ、こうなってしまったことへの くやしさが小さくなりました。混乱しているけどわたし、こどもたちにあうまえに、自分のからだで、感じたい。<br>すごく、まだくやしい、かなしいけど、まずは、わたしを、わたしがうけとめたいです。<br>佳英さんの声には意志が感じられた。<br><br>生易しいものではないのだろうな、とあたしは思う。いっぱい悲しんでいっぱい笑うのだろう。<br><br>りうが、にやっと笑って。<br>お姉さん、俺がついてるから。こいつは。<br>リハビリドッグとして、こいつは佳英さんのそばにいることになった。<br>佳英さんのワンダフルライフ、一歩目。<br>踏み出せた勇気に拍手を送ろう。<br><br>それは、佳英さんが作り出すものだから。<br>「ゆっくりでいいです。佳英さんのこと、見てていいですか。」もちろん。と佳英さん。<br> &nbsp;俺も頑張る。これはりうだ。せいぜいしごかれなさい。<br><br>佳英さんが笑った。佳英さんにしか作り出せない人生。どんなことが起こるのだろう。<br>それは、また、いつか。<br><br>きれいな空ね。そういった枝里さんの目にも、こころを動かされた涙が浮かんでいるのを、あたしは、知っている。<br><br> &nbsp;わん、だふるらいふ &nbsp;完<br><br><br><br><br><br> <br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rain5520/entry-11889127393.html</link>
<pubDate>Sat, 05 Jul 2014 10:05:15 +0900</pubDate>
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<title>わん、だふるらいふ4</title>
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<![CDATA[ 「では、行政官は橋野さんの面談 お願いいたします。」<br>きっぱり枝里さんはそう言って新しいグループ電話会議を立ち上げた。<br>会議時間を1時間に設定すると、後半の30分は私も加わらせていただきます。松田さんの面談をあと30分しますので。と言って枝里さんはそちらのグループに戻る。<br><br>美里行政官との面談です。というアナウンスが流れたのはあたしの ライフチケット、という端末だ。ほとんどの国民が持っているのだけれど、それは、追々。<br>使いきりパスワードが発行される。<br>行政官面談です。同意しますか。 同意しなければ先へは進めない。同意。<br><br>すると、先ほどのやけに浅黒い顔のひと、登場。<br><br>「美里さんでいいからねぇ～。橋野さん。」<br>はい、よろしくお願いします。あたしはぺこりと頭をさげた。<br><br>話を始める前に個人情報開示同意書に署名した。なんだか条約調印式みたいだな。と思いながら。こうして美里さんは、あたしの端末にアクセスできる権利を得る。勝手に見られない仕組みなのだ。<br><br>さて、橋野さん。ワークボランティアチケットがたまっているようだね。ざっと時間にして２年くらいか。と、美里さんが言った。<br>「よくわかんないんですけど。あたし、ボランティアしてないです。」そうなのだ。なんだかよくわからない。勉強するいい機会だ。<br><br>「ワークチケットは仕事の質に応じて貯まっていって給料換算される。ここまではいい？」<br>「はい。」<br>「ワークボランティアチケットは、きみが資料をコピーしたり、残業したり、仕事用の酒宴にかり出されているときに自動的に発行されている。」それで。<br>「橋野さん、きみは合法的に職場を休職して、今の会社に籍をおいたまま、他の職場で２年、働ける権利がある。会社はそれを妨げられない。」<br>わかりました。とあたしは言った。それなら。<br>「あたし、枝里さんの補佐をしたいです。松田さんのそばにずっといることは可能だけれど、松田さんがいるのは身体的不自由者依存リハビリ・ケア施設でしょう」<br>よく勉強したね。美里さんがあたしに言う。<br><br>依存心の克服プログラムの中にいる松田さんが新しいひととかかわると、今はちょっと危険かもしれない。なによりあたしがしたいことは、ここでできることは。<br><br>「枝里さんの下でなら、利用者さんのことも、考えられて行政の側にも、いられますよね？」<br>きみの気持ちに無理はないね。<br>美里さんが確認したのはそれだけ。<br>「枝里さんを毎日、松田さんのプログラムに参加させることで松田さんのきみと一緒にっていう希望も叶うだろうし。じゃあ、決まり！」<br><br>端末を使って、わたしのすべてのデータを沖縄側に移して。<br><br>「行政との調整は僕に任せてね！」<br>言うやいなやさっさと行政官は退席してしまった。と、同時に 厚生行政職補佐の辞令が枝里さんから、おりる。話の流れを見た枝里さんが途中から加わって。辞令を書いてくれたのだ。<br><br>みほこちゃん、いえ橋野さん、よろしくね。と枝里さん。 <br>住宅は、わたしの家の隣近所だね。という。<br>「さて、全部見てもらうわ。面談に戻りましょう。」私たちは松田さんの面談に戻る。<br><br> &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; わん、だふるらいふ5へ続く<br>
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<pubDate>Fri, 04 Jul 2014 07:21:24 +0900</pubDate>
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<title>わん、だふるらいふ3</title>
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<![CDATA[ 「佳英さん」かえとよばれた女性はあまり話せない方のようだ。はい、という返事が帰ってくる。<br><br>「篠宮(しのみや)行政事務職 情報共有端末の起動を。」金城さんが言う。<br><br>はい、その回限りの使い捨てパスワードが、両者共通にされるよう設定される。<br><br>ケース会議を行います。というアナウンスが施設の館内に流される。<br><br>ケース会議のグループがテレビ電話会議に立ち上がっている。松田佳英 22歳<br><br>会議の主催者 本人<br>議題 ヘルプドッグの選定と、使用目的<br><br>佳英さんが会話補助器のスイッチをオンにする。<br><br>わたしは、散歩が好きです。散歩のときに、りうくんと一緒に散歩がしたい。<br> <br>佳英さんの担当ナース 山城さんが発言する。<br>「佳英さん、看護している側の考えを言いますね。まだ、佳英さんには、りうくんの、リードを握る力がないと思うわ。提案なのですけど、最初の３ヶ月は、訓練目的使用にして、理学療法、作業療法限定で使うのはどうでしょう。」<br><br>この時点で 端末に同意 不同意のボタンが現れる。枝里さんは、厚生行政事務職の資格で、あたしはりうの保護者の立場でのみ、発言ができる。だから、私たちには、同意 不同意ボタンは端末に出ない。<br><br>理学療法の 金城さん 作業療法の大村さん、主治医の倉田先生が同意のボタンを押した。<br><br>でもなぜか、佳英さんが不同意。<br>佳英さんの同意なしでは、会議もプロジェクトも、止まる。<br><br>不同意の理由はどうして？松田さんの考えを聞かせてください。明らかに意見調整が必要な場合のため、行政手続きがスムーズに進むよう、佳英さんが、枝里さんを呼んだことがわかった。<br><br>部屋の中のみにアナウンスがされる。<br>ただいまより、意見調整があります。松田さん、篠宮行政事務職、相談員の島さん以外は調整メンバーではありません、なお、りうくんは、しゃべれるので当事者として、議論に加わるように。<br><br>議論の結果、佳英さんはりうの訓練目的利用の期間が長すぎると思っていること、もっと、りうと一緒にできる活動を 飼い主であるあたしと探したいことがわかった。 訓練目的使用の期間が週間区切りに設定される。これは、全員、同意。<br><br>さて、みほこちゃん。あなたも当事者になったわけだけれど。端末にアクセスして。と枝里さんが言う。枝里さんが、行政官の同席にご同意くださいますか。という。全員の同意を得て、枝里さんが 以前の知事職にあたる行政官を呼び出した。美里行政官 と呼ばれて出てきたひとは、どこかで見たことがあるが...いやに黒い。<br>「ハイサイ、枝里さん、なんか 僕の出番らしいね！」大丈夫か？このひとで。<br>枝里さんは、苦笑いでよろしくお願いいたしますと挨拶している。<br><br>わん、だふるらいふ 4へ続く<br><br>
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<pubDate>Thu, 03 Jul 2014 08:44:52 +0900</pubDate>
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<title>わん、だふるらいふ 2</title>
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<![CDATA[ そういえば。この何年かでずいぶんと世の中が変わった。<br><br>以前の総理は 国家総務職になった。 <br>前より偉くはないらしい。ただ、重要な事項の決裁をする権利は、あるとか。それも、国民投票は必須。多数意見と、少数意見を記載した書類があるもの以外は決裁権がない。<br><br><br>実際に権利を使うのは国民、というわけ。<br>組織図も変わった。一番上に市町村民があって<br>あたしが偉いと思ってたひとは一番下。憲法改正はよい方向に動いてくれたということ。おさらい終了。<br><br>で、なんでりうがヘルプドッグになるんですかという話。<br><br>「枝里さんてば。こいつにそーゆー能力も素質もないこと、よっくご存じですよね？<br>ヒーターのまえに陣取るわ、あれくれそれくれ、どっかつれてけ、結構うるさいし。」<br><br>テレワークシステムで厚生行政事務職として働く枝里さんは、にこっと笑って言った。<br>金城さん、入ってください。<br><br>「こういう犬だから、ですよ。りうくんは、優しい性格の飼い主に飼われて、リーダーシップを教える役割です。」<br>りうのいってたおじい、はこのかただ。<br><br>なんかわかったような。<br>「ところでりう。あんたやるの？」<br>「おう！」やる気はまんまんらしい。<br><br>「枝里さん、これ、やるといったら聞かないのも‥.」知ってるわ、と枝里さんは、やわらかく、でも、おかしそうに笑う。<br><br>じゃあ、決まりです。あたしは言った。<br><br>わん、だふるらいふ 3 へ続く<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rain5520/entry-11887584793.html</link>
<pubDate>Wed, 02 Jul 2014 10:16:22 +0900</pubDate>
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<title>わん、だふるらいふ</title>
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<![CDATA[ 「保護者面接ぅ!?。」<br><br>あたしは思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。<br><br>「おいっ！橋野！私用メール厳禁！」<br> 川西さんの声が飛ぶ。帰ったあとで読むことにした。やれやれ、久々に連絡寄越したと思ったらやっかいな犬だ。<br><br>そう、犬。あたしの飼い犬、りうはしゃべる、おまけにメールも打つ、あつかましい、の三拍子そろった可愛いげのないやつなのだ。<br><br>なになに...<br><br>枝里さんのお誘いで沖縄にいったらば<br>おじいに仕事を頼まれた、ついては保護者の姉ちゃんの同意がいる...<br><br>ん、ちょっと待った 枝里さんとはあの枝里さんか？車椅子に乗った知り合いがいるのだが。<br>りうもりうだ。沖縄にいる、くらいの連絡はよこせ。まったく。<br><br>働くのは障がいを持ったかたの施設らしい。<br>繊細な神経 ゼロのりう。務まるのか。あれに。<br><br>よくわからん。甚だ心配なので今の仕事を片づけたらそっちにいく。おとなしくしてなさい。<br><br>送信完了。やれやれ、あたしは沖縄にとぶことにした <br>【わん！だふるらいふ2に続く】<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rain5520/entry-11887031951.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Jul 2014 09:28:40 +0900</pubDate>
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