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<title>リアルオプション</title>
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<description>バラッド</description>
<language>ja</language>
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<title>違和感</title>
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<![CDATA[ <p>それは遡ること1ヶ月前、二人が食事したというブログの内容であった。<br>ツーショット写真と彩られた料理の説明が、二人の視点で綴られている。<br>そのとき私は違和感を感じた。<br>その違和感とは、有希の洋服がその日の見たものと違っていたことであった。</p><br><p>学内のときとブログの中の洋服が違っていても、それすら気付く人は少ないであろう。<br>気付かれたところで、着替えたと言えばそれまでであろう。<br>確かに学内の洋服のほうが地味であったことは間違いない。<br>しかし私には、この記事は何かを隠すために、わざと現実とは異なる日で設定しているのではないかと疑った。</p><br><p>そして2週間前にも同じことがあった。<br>ちひろのブログに「明日は有希と表参道で食事にいくよ！」という一言があった。<br>次の日、有希の素性を注意深く観察した。<br>夕方まで授業を受けていた彼女は、いつものカフェで読書した後に自宅へ直帰していた。<br>一方でその日のブログには、ちひろと食事したことがリアルに綴られている。<br>ようするに、ちひろが有希に「この食事の記事は何日アップして」と頼みこんだのだろう。<br>理由を探ることはできるが、ちひろの素性に興味はなかった。<br>この浅はかな考えは、男女問題ってことが予想がつく。<br>そして、私も浅はかな考えで決行日を決めた。<br>ブログ上、ちひろと有希が食事をする日に復讐を行うことを。</p><br><p>そして昨日、ちひろのブログに「明日は久しぶりに有希と食事に行くんだ。楽しみ！」<br>という記事を見つけ、すぐさま私はハナに電話をした。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10159655008.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Nov 2008 00:29:54 +0900</pubDate>
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<title>初対面</title>
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<![CDATA[ <p>緊張を押し殺し、私は扉を開けた。<br>身動き取れない体とは思えない柔軟さで、視線を私に向ける。<br>「殺したりしないから。そんな攻撃的な目で見ないで。」<br>かつては憧れの気持ちで見ていた人との初会話であり、<br>動揺を隠しきれず、つい本心が口から出てしまった。</p><br><p>察しられることを恐れ、私はすぐさま有希のカバンを探り、携帯電話を取り出した。。<br>悶え暴れる動きに疲れた有希は、ひっそりと私の行動を覗いている。<br>今思うと、このとき有希は別のシナリオを考えていたのだと思う。</p><br><p>私には確かめなければならないことがあった。<br>受信メールの一覧から「ちひろ」という女性の文字を探した。<br>そして、千紘という文字を発見し、中身を確認した。<br>「ビンゴ」心の中で、そう呟いた。<br>そして、念のため千紘宛の送信メールを読み、私の考えが正しいことを確信した。</p><br><p>この千紘という名の女性は、別大学のミスコンで優勝者であり、有希とは同士である。<br>きっかけは分からないが、二人の交流は互いのブログでも綴られている。<br>各々のファンを共有するような心理作戦ともみれるし、二人が揃うことでより一層、<br>一般学生とは別格であることを示している気もする。</p><br><p>話は変わるが、ハナに決行日を告げたのは前日であった。<br>ハナに理由を言うつもりはなかったが、「理由を述べよ」と返された。<br>いや、そう返されるのを期待していたのかもしれない。<br>彼女はいつも疑い深いから。</p><p>私は「ちひろ」という新たな登場人物について、ハナに詳しく説明した。<br>そして、「優秀な相棒ね。じゃー明日はよろしく」とハナは満足げに電話を切った。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10159545731.html</link>
<pubDate>Sun, 02 Nov 2008 21:14:11 +0900</pubDate>
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<title>復讐</title>
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<![CDATA[ <p>ハナは続けた。<br>「元彼って言っても1年半前に1ヶ月程度しか付き合わなかったわ。」<br>「今彼は、留学中なの。よっぽどこの家が気に入っているらしくて、賃貸はこのままみたい」<br>「もしかしたら、金持ちなのかね。」</p><br><p>ハナの言葉は、途中からどこか不確かに聞こえた。<br>「今での連絡をとっているの？」<br>恋愛話で出てきそうな会話であったが、男女問題の話に興味はなかった。</p><p>ハナはニヤリと笑い、「No.」と答えた。<br>その答えに、私もニヤリと微笑んだ。</p><br><p>「つまりハナは、元彼が留学中という噂を聞きつけ、そして、当時作った合鍵で忍び込みに成功した。<br>「もし計画が失敗しても、1ヶ月しか交際していないハナの元へ結びつかない。」<br>「ってことは、女に困らないほどモテる彼氏への復讐ってこと？」<br>ハナへ質問した直後には、大抵はこんな理由だろうと思い、すでに安堵していた。</p><br><p>「70点かな。あと交際って言葉も古い。」<br>部屋窓に向かいながら、ハナは言った。</p><p>「復讐という気持ちがあることは正解。でも、もう実行したけどね。」<br>「格安引越しを調べてたらさー、すっごいリーズナブルなのがあって・・・」<br>ハナは急に女子大生っぽい口調になった。</p><br><p>要するに、夜逃げもOKのような引越し屋に依頼し、彼の部屋にある荷物を地方のトランクルームへ預けたということ。</p><p>捨てようと思ったが、刑事事件になっても困るので、ばれても悪ふざけということで、トランクルームへ預けているらしい。<br>もちろんトランクルーム代を支払っているのはハナである。<br>そのお金ももったいないから、元彼が家具を買いなおすころを見計らって、再度荷物を届けるのだと。</p><br><p>「事件は複雑に絡み合ったほうが面白く、そして難解にさせるのよ。」<br>ハナが軽く言った一言が、頭から離れなかった。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10127801229.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Aug 2008 00:33:59 +0900</pubDate>
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<title>先入観</title>
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<![CDATA[ <p>数日前の話である。<br></p><p>名刺を渡したこの部屋で、ハナは一言言った。<br>「なんで場所をここにしようと私が言ったか分かる？」</p><br><p>聞きたかったことを逆に質問された。<br>引越しで荷物を片付けたとはいえ、契約書を辿ればすぐに身元はばれてしまう。<br>口封じ何てこともできない。<br>「教えて」単刀直入に返した。</p><br><p>ハナは笑顔で答えた。<br>「この家、私の家じゃないからよ。」</p><p>私は唖然とし、言葉を詰まらせながら言った。<br>「どういうこと？」</p><br><p>「この部屋に最初に来た日を覚えている？」<br>「先週、私が計画の内容を話したときですよね。」<br>私は警戒すると、なんとなく敬語がでてしまう。</p><br><p>「そう、そのときに私はこういったことを覚えている？。<br>　『もうすぐ実家へ戻るから荷物を片付けている』<br>　『この計画には、ちょうどいい時期だわ』」<br>私も記憶力には自信があった。確かにハナは言っていた。</p><p>「覚えているよ。」<br>人間は相手に聞きたいことがあるときほど、言葉は単純になるものだ。<br></p><p>「そう。それでこの部屋で計画の詳細を話したよね」<br>「そうですね。」</p><br><p>「でも、私はこの家が自分の家だとは一切言っていない。」<br>「さっきの２つの内容は実はリンクしていないのよ」<br>「嘘をついているわけじゃないの。現に私の部屋も荷物はほぼないしね。」</p><br><p>「私の先入観だったってことね。参りました。」<br>「もう一人、協力者がいるってこと？この家の？」</p><br><p>「いないわ。後々面倒になりそうだしね。」<br>「この家は、私の元彼よ。」</p>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10127577046.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Aug 2008 13:55:06 +0900</pubDate>
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<title>OK</title>
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<![CDATA[ <p>間もなく、もがいていた足の動きが止まった。<br>無気力な体が私に委ねられた。</p><p>ロープを手に取り、手足をそれぞれ縛り上げる。<br>またクローゼットの金具に引っ掛けたロープを、有希の体へ繋ぐ。</p><p>何時、コイツが起きても問題がなかった。</p><br><p>私は、玄関のドアをわずかに開け、OKサインをハナへ送った。</p><p>OKサインが悪魔のサインであった、なんてTV番組の言葉を思い出した。<br>ハナは頷き、有希の状態を確認することもせず、エレベータホールへ向かった。</p><br><p>私は時計を見た。<br>ハナがリミットの時間より30分は早かった。<br>2時間後、ハナは成田空港にいることになる。<br>卒業までの1ヶ月間の余暇をロスで過ごすことにしている。</p><br><p>「よし。やるか。」<br>変声機の声に慣れ、緊張とともに、本日2度目のクリーム色のドアを開けた。</p><br><p>部屋に有希がいなかったら？<br>計画が途中で失敗したら？<br>私以上にハナは法とリスクを犯している。<br>それでも、ハナは捕まらない確信とリスキーを楽しむ余裕があるのだろう。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10127553616.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Aug 2008 12:31:04 +0900</pubDate>
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<title>扉</title>
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<![CDATA[ <p>ダイニングと通じるドアは、部屋のデザインと同系色のクリーム色であり、<br>中の様子は伺えない。<br>いずれにせよ、ドアを開けた瞬間に、有希の視線は私に向けられ、<br>奇声が発せられるだろう。<br>「奇声はよくない。まるでこっちが悪者だ。」</p><p>変声機を確かめるように、私は小声で喋った。</p><p>深く深呼吸をし、ゆっくりとドアを開けた。<br></p><p>わずか0.5秒の間に、窓の外を眺めている有希の後姿を捕らえた。<br>ドアを閉める間、彼女はその姿勢を保ったままだった。<br>1時間弱の間に有希との信頼関係を築いたハナに感謝した。</p><br><p>足音を立てない最大限の速さで、有希へ向かう。<br>そして、振り向くやいなや、声がでるやいなや、有希の口元をタオルで縛った。<br>絶妙のタイミングであろう。<br>その証拠に、有希の口元から血が見えた。</p><p>彼女は声にならない声をあげ、私は背後から首を絞めはじめた。<br></p><br><p>殺すつもりは全くない。<br>血流を遮断し、数分間失神してもらいたかっただけである。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10127431532.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Aug 2008 00:39:42 +0900</pubDate>
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<title>合図</title>
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<![CDATA[ <p>１DKを一望するのには、5分もかからなかった。<br>言うなれば、靴を脱いで最初のドアを開けたところで、メインの部屋を確認できてしまう。<br>有希は、クローゼットからキッチンまで念入りにチェックしているようだった。<br>気に入ったからなのか、今の部屋と比較しているのかは分からなかったが、そんなことはどうでも良かった。</p><br><p>まもなく、ハナから合図が届いた。<br>「すみませんが、会社から着信がありましたので、外で電話してきますね。」<br>「失礼いたします。」</p><p>「あ、はい。分かりました。少し内覧させていただきます。」</p><br><p>ハナが玄関へ向かうダイニングの扉を開ける動作と同時に、私はトイレのドアをゆっくりと開けた。<br>トイレの入口は、洗面所に面しているため、有希から見えることはない。</p><br><p>ハナは視線を右側にうつし、私の全身を足のつま先から舐めまわすように斜視した。</p><p>よっぽど私の変装がおかしかったのだろうか。</p><p>アイコンタクトでバトンタッチし、私は一時間ぶりに部屋へ足を向けた。</p><br><p>ハナには数分間の間、玄関前で待機してもらうように頼んだ。念のため。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10127417298.html</link>
<pubDate>Thu, 14 Aug 2008 23:59:59 +0900</pubDate>
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<title>緊張</title>
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<![CDATA[ <p>私は、既にハナの家に着き、呼吸を整えていた。</p><p>ハナからの着信で、私の電話が震えた。</p><br><p>「山西ですけれど、お疲れ様です。」</p><p>山西と名乗る声色に、一瞬の動揺も見えなかった。</p><br><p>「ただいまから、別のお客さんと先ほどのマンションへ見学に行きます。」</p><p>「戻りは一時間後になると思いますので、よろしくお願いいたします。」</p><br><p>「では、あと１０分くらいですね。」私は言った。</p><br><p>「はい、そうです。失礼いたします。」</p><p>私は、これから起こることを想像して、つい笑みがこぼた。</p><br><p>ハナと有希がマンションの前まで到着した。</p><p>一人暮らしとは思えないエントランスのデザインと鍵毎に暗証番号を入力するオートロックに</p><p>有希は気に入ったようだ。</p><p>ハナとしては、住人に会う前に早く連れて行きたいという気持ちでが優先したであろう。</p><br><p>エレベータに乗り、７Fの玄関前にて、</p><p>「こちらになります。まだ内装の清掃が入っていない状態なんですよ。」</p><p>「来月にはもっと綺麗になっていますので、ご了承ください。」</p><p>ハナはそういって、ドアノブに手をかけた。</p><br><p>「どうぞ入ってください。」</p><p>「はい、失礼いたします。」</p><br><p>私は、緊張と興奮で唾を飲み込んだ。</p><p>そして間もなくハナから送られる合図に注意を払っていた。</p><p>ハナがしゃべりだした瞬間、私はトイレのドアノブに手をかけた。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10069871208.html</link>
<pubDate>Sun, 03 Feb 2008 01:48:36 +0900</pubDate>
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<title>営業</title>
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<![CDATA[ <p>外からウィンドウ越しに彼女が座ることを確認した。</p><p>そして30分後、ショートサイズのカップを持ったハナが彼女の隣に座った。<br></p><p>「△△大学の有希さんですよね？」</p><p>「私はOGなんですけど、よくサークルに顔を出していて、学祭とかも行くんですよ」</p><p>「ミスコンみましたよ。おめでとうございます。前回は、すごい盛り上がりましたよね。」</p><p>「あれ以降、有希さんのブログとかも楽しみに見ています。もう一躍有名人ですよね！」</p><p>「こんなところで、お会いできるなんて光栄です。」</p><br><p>間を与えずにハナは話し続けた。</p><p>彼女は終始、顔を横に振りながら遠慮気味にお礼を言った。</p><br><p>「あっ、私はいま三商不動産（仮）でアドバイザーしています山西加奈子と申します。」</p><p>といって唯一の名刺を彼女に渡した。</p><p>「ホントは不動産販売の営業採用なんですけど、事情がありまして」と付け加えた。</p><p>「先ほどまでお客さんを賃貸マンションの見学に案内してて、今は休憩中です（笑）」</p><br><p>つられて有希も笑う。</p><br><p>そして次の会話から、ハナは試みる。</p><p>もう少し信頼させるべきではあったが、時間的に余裕がなかったためだ。</p><br><p>「そういえば、有希さん家を探されているとブログでかかれていましたよね？」</p><br><p>「ええ、そうなんですよ。でもまだ全然探せていないです。」</p><br><p>「ぜひよければ、弊社までお越しくださいよ。場所分かりますか？」</p><p>「3月までなら私もいますので、ぜひ手伝いせていただきます（笑）」</p><p>「すみませんね、宣伝してしまって。」</p><br><p>「ちょうど一軒なんですけど、今持ち合わせの資料があります。」</p><br><p>そういって、ハナはクリアファイルから一枚の1DK間取りを有希の前に差し出した。</p><p>有無を言わさず、ハナはペンを取り出し説明をはじめる。</p><br><p>「こちら、有希さんみたいな有名人にはぴったりですよ。」</p><p>「外観は今どきのデザイナーズマンションでいて、セキュリティ面が充実しています。特に・・・」</p><p>一通り、自分の借りているマンションの良さを有希に伝えた。これには自信があった。</p><br><p>「ちょうど今、そこのマンションを案内した帰りなのですが、よろしかったらご覧になります？」</p><p>「今日案内した2人のお客さんも気に入ったみたいで、入居するか悩まれているんですよ。」</p><p>「どうしても賃貸をお安くすることはできないのですが、有希さんがもし気に入られましたら、</p><p>私の力で5日間はキープできるかと思います。」</p><p>「その代わり、ブログで宣伝してください（笑）」</p><br><p>時折、二人に笑顔がこぼれた。</p><p>軽はずみのトークから、意外にも有希の方から、</p><p>「ぜひ見てみたいですね。」</p><p>と言葉がこぼれた。</p><br><p>判断を迷わせないため、ハナはすぐに席を立ち、カップを片付けた。</p><p>マフラーをまとい、二人は店を出て、ハナの家に向かった。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10069634161.html</link>
<pubDate>Sat, 02 Feb 2008 00:53:47 +0900</pubDate>
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<title>先陣</title>
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<![CDATA[ <p>数日前まで話はさかのぼる。</p><br><p>先ず、彼女を部屋へ連れて来れた経緯を記そう。</p><p>（たまたま、うまくいったのだが）</p><br><p>彼女の日記によると、現在引越しを考えているとのこと。</p><p>理由は大学2年の終わり（2月中）で、契約が終了するため。</p><p>で、大学受験生が動き出す前にマンションを探している。</p><br><p>と書かれていたが、察するに理由は別だろう。</p><p>大学入学当時と現在では状況が違っており、学内または学外に限らず</p><p>そこそこ有名になってきている。</p><p>ストーカーなどの心配もあるし、セキュリティのしっかりしたところに住みたいのが本音だろう。</p><br><p>時間もなかったため、彼女の思考から駄目もとで計画を実施した。</p><p>ハナには不動産窓口の担当者になってもらう。</p><p>就活頃のリクルートスーツをまとい、薄手の化粧をした。</p><p>当然ながらお店で説明するなんてことはできない。</p><p>強引ながらも街で声をかけることにした。</p><br><p>彼女がレポートを書くときに良く使う最寄り駅のカフェ屋がある。</p><p>試験期間中ということもあって、彼女がそこに入ることを確認した。</p><p>そして、ハナが同じ店に入る。</p><br><p>これ以降は、ハナから聞いた話になる。</p><p>私は先回りして計画の場所へ向かった。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/realoption/entry-10068455396.html</link>
<pubDate>Sun, 27 Jan 2008 19:59:51 +0900</pubDate>
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