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<title>文字というパン工場</title>
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<description>日常生活を話題としたブログそしてパクリ度98％の小説を書いていこうと思っています内容はお察しのとおりゴミなのであたたかい目で見守ってください…</description>
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<title>【Printemps】特別編 とある暑い日の話</title>
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<![CDATA[ <font size="2">おっす！オラ悟k……おっと誰か来たようだ。<br><br>え〜気を取り直しまして。<br>おっす！オラ花咲真一！相川の親友だ！<br>え？親友だよな…親友だよね！<br><br>は？本編はどうしたって？今大事なところだから続き見せろ？<br>大丈夫大丈夫、見る人なんてほとんどいないから適度にサボ…更新遅くても。<br><br>え？じゃあなんでこんなもの書いてんだって？うるせぇ黙ってろ！逆ギレすんぞ！<br><br>えっとな…今の俺ちょっとだけピンチなんだ<br>何がピンチかって？<br>そんなの決まってるだろ〜<br><br>そ☆れ☆は☆<br><br><br>｢暑い…｣<br><br>えっとだな…<br>さっきまでのテンションと打って変わって、俺は今自分の部屋で倒れてます。<br><br>それはもう左手を上に向けて人差し指を出しながら、某団長のように…<br>あれ扇風機さん？なんかガタガタ言ってません？俺の前にお前が止まるんじゃねえぞ…<br><br>何がピンチなのかってそれはこれです<br>暑いです完全に暑いです…<br>こんな暑い中だといつも何もやって俺は更に何もしたくなくなりますね。<br><br>｢アイスが食いたい…｣<br><br>俺の家の冷蔵庫にあったか？<br>いや…何もなかったはず…あるのは俺が買い溜めしておいた炭酸ジュースだけ！<br><br>アイスがあるという期待に胸を膨らまして冷蔵庫に向かい、そして何も無かったという最悪な展開にはなりたくない…。<br><br>そんな変なことを考えてる中、家のドアが開く音がした。<br><br>只今の時刻…14時ちょい過ぎ<br>こんな時間に親が帰っくるわけもない、そこから導き出される答えは一つだけ。<br><br>相川ァァァァァァァァ！！<br><br>｢よっ花s｣<br><br>｢相川ァァァァァァァァ！！！｣<br><br>俺の部屋のドアを開けて入ってきた相川に全力の雄叫びをぶつける。<br><br>｢うわ…びっくりさせんなよお前！？台詞以外の所と同じこと喋んなよ…｣<br><br>｢いや、ビックリマークが一つ増えてるだろ？それだけ俺にとっては嬉しかったってことだよ｣<br><br>｢それ、ただキモいだけだからな｣<br><br>◆<br><br>｢そんで、俺が来たところで何がしたかったんだよ｣<br><br>相川がいつもの定位置に座ってはなしはじめる。<br><br>｢相川、今日暑くないか…いや今日どころか最近暑くないか？｣<br><br>｢いや…確かに暑いけど。今何度なんだよ｣<br><br>｢さあ？体感35度とかじゃない？｣<br><br>部屋の時計に温度も書かれてあるが見る気力が起きない。<br><br>｢そんなにあるのか。てか俺達が住んでる地域ってどこなんだ？それによって気温が決まるんだが｣<br><br>｢さあ？北海道住みの作者に道外のこと書けって言われても無理だし…北海道でいいんじゃない？じゃあ35度とかあるのおかしいね〜やっぱり30度くらいにしとこ｣<br><br>｢だいぶ適当に喋ってるけど、その舐め腐った温度の決め方は道外の人に殺されると思う｣<br><br>※舞台設定は北海道になりましたﾃﾚﾚﾚｰﾝ<br><br>｢そんなことより相川、俺は今暑いのだ。冷たいものが食べたい…だが家にあるのはジュースだけだ｣<br><br>｢(そんなことより…？)はぁ…それなら仕方ないな｣<br><br>｢諦めるには早ぁぁぁぁぁい！相川団員、貴様にアイスを買ってくることを頼みもうぅぅぅぅす！｣<br><br>俺は今日一番の動きを見せて相川に頼み込む。<br><br>｢え？嫌だよ…こんな暑い中俺だって歩き回りたくねえよ｣<br><br>だがマッハで断られてしまいましたね<br><br>｢なんだとこらぁぁぁぁ！そもそもお前客だろ！家の主に手土産の一つでも持ってくるもんじゃないのか！？えぇ！？｣<br><br>｢うるっせぇ！てか今更だなおい！？そもそもこの家の主はお前の親父さんだろ…｣<br><br>ド正論を俺の心にクリティカルヒットさせられたがめげる訳にはいかない…このままじゃ熱くて死ぬ。<br><br>｢わかった…なら正々堂々勝負をしよう。負けた方がアイスを買いに行く！それでいいな！｣<br><br>｢え…今回そういう話なの？部屋でダラダラ過ごすどこぞのスケット部活マンガ的な展開じゃないの！｣<br><br>｢相川ァァァァァァァ！！｣<br><br>｢わかったわかった！もうそれでいいから騒ぐな暑苦しい！｣<br><br>◆<br><br>｢んで…なにで勝負するんだよ…｣<br><br>｢もちろん…運命のぉぉぉぉデュエルで〜す！｣<br><br>俺は自分の部屋に閉まってあるゲーム機を取り出してそれを見せる。<br><br>｢いつも通りゲームで対戦で〜す。これに負けた方がアイスを買ってくるで〜す｣<br><br>｢そうだと思ったけど…とりあえずそのペガサスみたいな喋り方やめろ。耳に響く｣<br><br>罵倒されながらもゲーム機をテレビに繋げて準備に入る。<br><br>｢喋り方の割にはカードゲーム関係ないし…。今日で何で対戦だ、スマ〇ラ エ〇バ FPSか？｣<br><br>｢まっワンチャン狙いでエ〇バ辺りでいこうぜ。お互いこれの方が実力近いだろ｣<br><br>相川にコントローラーを渡す…が。<br><br>｢でも、本当にいいのか相川｣<br><br>｢なにが？｣<br><br>｢勝負に勝ったら…コンビニに行けないんだぞ？｣<br><br>｢それが？｣<br><br>｢今この空間より数億倍涼しい場所に行けないってことだぞ！そんなの戦いに勝ってなにかに負けたってことだ！｣<br><br>｢なんだよ、お前コンビニ行きたのなら先に言えよ…じゃあよろし-｣<br><br>｢誰が行きたいなんて言った！俺の優しさを棒に振りやがって絶対許さねぇ！｣<br><br>｢(あっ…こいつ暑さで完全に脳味噌逝ってやがる)｣<br><br>｢3本先取な！地獄を見せてやるぜ！｣<br><br>◆<br><br>負けました……<br>それはもう綺麗にストレート負けです。<br>3本先取？<br>速攻で3本取られて終わりましたよ。<br><br>｢てなわけで俺の勝ちだな、花咲くんアイスお買い上げ〜｣<br><br>そんなカイジくんみたいな言い方されても困りますね…<br><br>｢うぅ…暑いとこ歩きたくない…やだ…祭りとか花火大会とかでイチャコラしてるカップル滅べ…｣<br><br>｢お前の恨みが全く別な方向に進んでるな…まぁ暑いよりかは寒い方がマシだな、服着れば済むんだし｣<br><br>｢ふっふっふ…でもな相川、夏も捨てたもんじゃないんだぞ｣<br><br>｢どっちなんだよお前…｣<br><br>｢夏といえば暑い！暑いといえば服を脱ぐ！つまり薄着になる季節…そこら辺で歩いてる女の子達が薄着になり下着は透ける！肩、脇、脚を露出して合法的に見放題！最終的には海辺やプールで水着パラダイ-｣<br><br>｢うるっせぇ！黙ってろ万年発情期！いいからさっさとアイスと飲み物買ってこい！｣<br><br>語りまくってたらいつも通りツッコミの蹴りを入れられた…酷いお<br><br>｢うわーん！相川のばーかばーか！お前の大っ嫌いなチョコミント買ってきてやるからな！｣<br><br>｢あっ！てめぇこの野郎！ちゃんと頼んだもの買ってこいよ！｣<br><br>◆<br><br>そんなわけで、結局自分でアイスを買うはめになってしもうた。<br>こんなことなら土下座1時間してでも相川に買ってきてと頼み込めばよかったね…<br><br>まっ！さっき言った通りコンビニは涼しいし<br>少しでも生き返る場所があるのならそれはそれでいいかもね。<br><br><br>コンビニに向かってる最中、大きめな公園の前を通ったら。<br>小学生野球チームが練習をしていた。<br><br>ほほう…こんな暑い中よくやるねぇ<br>相川も暑っつい日に部活で体育館の中を走り回ってるんだろ？<br>今の俺じゃそんなの想像できないね…無理無理。<br><br>そんな怠けたことを考えてると、俺の足元にボールが一つ飛んできた。<br><br>｢すみません！それ、こちらに投げてください！｣<br><br>ユニフォームを来た少年が1人走ってくる<br>俺は体を前に倒し、ボールを拾った。<br><br>『はい真ちゃんボール！投げすぎて体壊さないようにしなよ〜』<br><br>…暑い中自分の好きだったことを思いっきりやる夏と。<br>暑い中自分で好きなようにだらける夏と…どっちが充実するんだろうな。<br><br>｢あの、すみませーん！｣<br><br>｢あっ……ほれ｣<br><br>ハッとした後に野球少年に向かってボールを投げる。<br>相手のグローブから独特な音がした。<br><br>｢ありがとうございました！｣<br><br>少年は礼を言ったあとに練習へと戻っていく。<br>楽しそうにやってるんだな。<br><br>さっきの質問の答え…そんなもん<br>…自分で好きなようにだらける夏の方が充実するに決まってるだろ。<br><br>でも<br><br>｢お前らは、こんな風にならないようにしろよな…｣<br><br>さて…相川が俺の帰りというかアイスを待ってる事だし、また歩き始めますか。<br><br>隣を通る女の子達を見ながら涼しいパラダイスへ向かって。<br><br>特別編 とある暑い日の話<br><br><br><br><br></font><br>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12394665853.html</link>
<pubDate>Tue, 31 Jul 2018 19:50:00 +0900</pubDate>
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<title>【Printemps】16話 忘れ、忘れて、忘れられ</title>
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<![CDATA[ <font size="2">花咲と話した後、そのままゲームをする気分にはなれなかった…<br>微妙な空気の中、花咲の家から出て自分の家に向かって歩いている。<br><br>『まつりちゃんって…いったい何者なんだ？』<br><br>花咲の言葉が、俺の頭の中でぐるぐると回っている…</font><div><font size="2">あいつが嘘を言っているようには見えなかった。</font></div><div><font size="2"><br>人が…まつりが…姿を消した。<br>そんなことが本当に有り得るのだろうか。<br><br>煮え切らない思いのまま、自分の家のドアを開けた。<br><br>◆<br><br>その日も俺は夢を見た。<br>隣に…優がいる？<br><br>ここはどこだろう？<br>前を見ると、川が広がっている。<br>後ろを見ると、草原か広がったまま斜めに上がれるような道がある。<br>そして、大きな橋が一本。<br><br>河川敷？だよな。<br><br>俺はここで何をしているんだろう。<br><br>足元を見るとどこから持ってきたのか…</font></div><div><span style="font-size: small;">ダンボールがある。</span></div><div><span style="font-size: small;"><br></span></div><div><font size="2">その中に…</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">その中には…<br><br>◆<br><br>7月10日の月曜日<br>寝たようで…寝た感じがしないまま家を出た。<br><br>昨日は家に帰ってからもずっと悶々としていて<br>そのせいで中々寝付けなかった…<br><br>「おはようございます、相川くん」<br><br>気がつけばいつも優が待っている場所までたどり着いていた。</font></div><div><font size="2"><br>優がここに立っているということは…<br><br>「おっはようございま〜す！相川さ〜ん！」<br><br>そこには金曜日の時と変わらないようなテンションで、まつりも俺のことを待っていた。</font><font size="2"><br><br>「まつり…」<br><br>「あれ？どうしました、相川さん？」<br><br>「いや、なんでもない…学校行こうぜ」<br><br>まつりは「あれ、今日は何も反論してこない」というような顔を向ける。</font></div><div><font size="2"><br>先週は俺があれだけ文句を言っていたのに、今日は何も言わないのは流石に不自然だったか。<br><br>でも、今はあまり話す気になれなかった。<br>自分の中で、考えがまとまっていなかったから。<br><br>まつりと、どのように接すればいいのだろうか。<br><br>◆<br><br>学校に到着。<br>登校中、優とまつりは昨日の話で盛り上がっていた。<br>俺もその輪の中に入りたかったが、イマイチ踏み込めず。<br>耳だけで話を聞いていた。<br><br>「あれ？相川じゃないか」<br><br>上履きに履き替えると、<br>俺たちより少し前に来てたのか、彩夏に遭遇した。<br><br>「最近はまともに登校してくると言っていたが、まさか両手に花状態だとはな。夏海さんは転入生で日も浅いのに、何か変なこと吹き込んでないだろうな」<br><br>じっと疑いのある目で俺の方を見てくる。<br>てか、あの図書室の一件以降まともに話してないのにまつりの名前を覚えてるなんて流石だな。</font></div><div><font size="2">俺なら秒で忘れてる。<br><br>「両手って…片方は全力で棘しか生えてないようなやつだぞ？それに何も吹き込んでねぇよ。逆にこっちが吹き込まれてるくらいだ」<br><br>「あっ、相川さん酷い！遠回しにぼくのこと馬鹿にしましたね！」<br><br>そこで疑わずに自分のことが出てくるのがおかしいだろ…<br><br>「けど、細かいこと言ってても面倒見がいいのがお前だからな。私はお前のそういうところは嫌いじゃない」<br><br>「やめてくれよ、褒めてもなにも出やしねぇぞ」<br><br>最近褒められることが少なかったせいか<br>やけに過剰に反応してしまう。<br><br>「お前達といれば、暇はしないだろうしな」<br><br>「人を話のネタみたいにいうな！」<br><br>「ふふ、まぁ今はあまり時間がないからな、また今度ゆっくり話をしよう。夏海先輩も、その時はご一緒してくれませんか？」<br><br>なんでこいつは、こうサラッと人を誘うことができるの！？コミュ力の塊なの！？</font></div><div><font size="2"><br>誘われたまつりはというと…<br>何故か目を見開いてぽかんとしていた。<br><br>「…まつり？」<br><br>なんの返事もないまつりが気になり声をかける。<br>そこでやっと我に返り<br><br>「え！？はっはいすみません！放心状態でした！こちらこそ、よろしくお願いします！！」<br><br>もしかして…お前も初対面の人はダメなやつ？<br>彩夏は俺たちに軽く一言告げると</font></div><div><font size="2">そのまま教室へと戻っていった。<br><br>「天上院さんって、やっぱり凛々しくてかっこいいですね」<br><br>優が感心の声を上げる。<br>当の本人は可愛い女の子になりたいみたいだけどな。<br><br>『お前達といれば、暇はしないだろうしな』<br><br>彩夏の一言を思い出す。<br><br>「なぁ…まつり」<br><br>「はい？」<br><br>「俺たちといて楽しいか？」<br><br>思えば俺はまつりと会ってから…なにかまつりのタメになることをしてあげられた気がしない。<br><br>初めて会った時から…</font></div><div><font size="2">変なことを話してきたまつりを突き放し。<br>今回も花咲が目撃したことがスッキリしないまま…まつりと話しづらくなっている。<br><br>「ぼくは楽しいですよ？当たり前じゃないですか。」<br><br>それなのに…</font></div><div><font size="2">俺に対してまつりは、こんなにも好意的なことを言ってくれる。<br>だったら俺がまつりを突き放すのは酷ってものだよな。<br><br>「そっか……よし、教室行こうぜ！」<br><br>「え！？相川さん！？」<br><br>俺はまつりに笑顔で言って歩き始めた。<br><br>「もう！なんなんですか！」<br><br>「まぁまぁまつりちゃん。相川くん、今日やっとまつりちゃんと顔を合わしてくれましたよ」<br><br>「…あっ…はい…そうですね」<br><br>「(相川くん…何かあったんでしょうか)」<br><br>◆<br><br>まつりと出会って、まだ一週間も経ってない。<br>それにお互いのことを知らなさすぎる。<br>まつりに関しては…あまり話したがらないっていうのもあるけど。<br><br>そんな時に自分であーだこーだ考えても、何も見えてこないのは当たり前なわけで。<br><br>だから…まつりが何か隠してることがあるのなら、向こうが話してくるまで待ってみようと思う。<br><br>「…なるほどね〜それがお前の考えなわけか」<br><br>3時間目が終わってたときに花咲が登校してきた。<br>俺は「話がある」と花咲に伝え、トイレに連行して話してる途中である。<br><br>「まつりちゃんに関しては、最初から謎な部分が多かったからね。全部一から考えて答えを出すとしても、頭がオーバフローするだけだからね」<br><br>「まぁな…」<br><br>最初に会った時のまつりの反応「やっと見つけた」という言葉の意味。<br>向こうは知ってて…俺は知らない3年前の夏。<br><br>そして…昨日花咲が見たという、消えたまつりのこと。<br><br>これら全てを考えたら、2分で白目を向く自信がある。<br>カップラーメンにすら負けるぞ俺は。<br><br>「でも、まつりちゃんが一向に話してくる素振りを見せなかったら…その時はどうするんだ？」<br><br>「…その時は…どうしても我慢できなくなったら俺から聞きにいくさ」<br><br>「…そっか。まっお前が決めたことならそれでいいんじゃないかね。でも、俺は俺のやり方でやらしてもらうぜ」<br><br>話は終わったという合図なのか、花咲がトイレから出ていこうとする。<br><br>「ちょっと待て、お前のやり方ってなんだよ？」<br><br>「今日の放課後、もう一度後を付けてみる。そこでまつりちゃんがまたどこかで消えるのか消えないのか。消えないなら、俺が見たことは間違いだっていうので終わるだろ？」<br><br>「そうだけど…」<br><br>「とりあえず、今はぱぱっと4時間目受けて飯食おうぜ〜給食が待ってるからな〜」<br><br>今度こそ、花咲はトイレから出ていった。<br>もし、今日のあいつの行動でまたまつりが消えるのなら…俺はどうすればいいのだろうか。<br><br>◆<br><br>それからは4時間目を受けたあとに給食を食べて昼休みに入る。<br>今日はテラスが開いてる日ということで向かおうと思ったのだが。<br><br>「相川さん！ちょっと優さんに用事があるので、今日は先にテラスに向かっててください」<br><br>と、まつりからの申し出があった。<br>集は読書してるし、花咲は何か唸っている。<br>俺は1人でテラスにへと向かった。<br><br>◆<br><br>テラスに入るためのドアを開け<br>町の景色を見ながら、外の風を感じる。<br><br>「…なんか久しぶりだな…1人で行動するのって」<br><br>気がつけばここ最近、誰かと行動するのが多かったからな…なんか新鮮な感じだ。<br>新鮮だけど、謎の物足りなさを感じる…<br><br>あんなに1人で行動するのが好きだった俺がそんなことを思うなんて、結構な心境の変化だよな。<br><br>「あら、じゃあ私がここに来たらお邪魔だったかしら？」<br><br>後から声が聞こえた。<br>そこにはいつものメンバーの1人…智香が立っていた。<br><br>「悪い悪い、別にそういうことじゃねえよ。いつからそこにいたんだよ？」<br><br>俺は謝りながら智香の方へ歩いていく。<br><br>「別に今来たばかりよ。珍しいわね、あんたが1人なんて」<br><br>「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ」<br><br>「ふふっそれもそうね。とりあえず、誰か来るまで座って話でもしてましょ」<br><br>置いてある横長の椅子に2人で腰を下ろす。<br>優はまつりと用事があるらしく。</font></div><div><font size="2">しおりは図書委員のちょっとした用事があるそうだ。<br><br>「…なんか懐かしいわね。あんたとこうやって2人で話すのって」<br><br>「そうだな…去年はどこぞのクラス委員がほっといてくれなかったからな」<br><br>「なによそれ…迷惑だったっていうわけ？」<br><br>「いや！そういうわけじゃ…あるけど…。今思えば、逆に助けられてたのかもしれないな」<br><br>去年の夏休み空け…俺が堕落していった時期。</font></div><div><font size="2">クラスの中で1人だけ俺たちのことをほっとかずに話しかけてくれていたのは智香だった。<br><br>「クラス委員としてほっとけないでしょ！いいから話してみなさい！」<br>あの時は、こいつの希薄に負けて…事情を簡単に説明した。<br>それからは、何かと俺たちを構ってくるようになった。<br><br>「ばっばっかじゃないの！褒めてもなにも出てこないんだから！」<br><br>こいつも褒められるのは慣れてないからな<br>顔を赤くして必死に抵抗する。<br><br>「でも、やっぱり…最近変わったわよね護」<br><br>「え？」<br><br>「変わったというか、少しだけ…戻ってきたっていうのかな？去年の一学期までの…元気だった護に」<br><br>…正直、嬉しかった。<br>俺と優が約束したことは、2人で変わっていくこと。<br>俺からしてみれば、少しずつだけど…変わっていけてるような気がしてた。<br><br>でも第三者からの意見が聞けて、変わったと言われて…嬉しかった…<br><br>でも<br><br>「俺が変われたのは周りの人達のおかげだ…お前や花咲にしおり、集に…優。だから…改めてありがとな、智香。」<br><br>「ふっふん！これからもその調子で頑張んなさいよ。まっ美味しいスイーツで許してあげるわ」<br><br>そこは有料なのかよ…<br><br>「あと最近だとあの子…まつりちゃんの力も大きいと思うわ。前までのあんたなら、速攻で見放してたでしょ？」<br><br>「まぁ…たぶんな」<br><br>ここ数日が充実してたのは、まつりのあの元気な性格が俺たち全員を引っ張ってくれてたのもあるよな。<br><br>だからこそ、俺はあいつのことをもっとよく知りたい。<br>たとえあいつが…何者であろうとも。<br>今となっては大事な友達だしな。<br><br>「さてと、話も大方ついた頃だし。あたしとあんたの二人っきりなわけだけど〜何しようかしらね〜」<br><br>「昼時で眠いから寝る」<br><br>いじらしい顔で迫ってきた智香を俺の生理現象で撃破する。<br><br>「あんた、そういう失礼なところは変わってないわね…」<br><br>お前も変わらぬ怪力で寝込みを襲わないでくれよ…。<br><br>「…あのさ、護」<br><br>「なんだ？」<br><br>「…あんたって…その……好きな人とかいるわけ？」<br><br>「はぁ！？」<br><br>智香の質問にガバッと俺は起き上がる<br><br>「いやいや！その…深い意味は特にないんだけど。あんたの周りって結構女の子多いじゃない？誰か気になってる子とかは…いるのかなって」<br><br>周りに…女の子…<br>優だろ…智香に妹の宮沢…しおりと西島<br>彩夏に…美里さん？あの人は別か<br>あと咲良と井上…。<br><br>「あんまり気にしてなかったけど確かに多いな…でも、普通に学校生活を謳歌してる人ってこんなもんなんじゃないのか？」<br><br>「あんたの発言には毎度の如く呆れるわね…」<br><br>そりゃ悪うござんした。<br>どうせそこら辺のヤツとは違いますよ。<br><br>「でも、好きな人とかどうとか…今の俺は自分のことで精一杯すぎて正直そんなこと考えてる暇なんてねぇよ」<br><br>「ほんと…？」<br><br>「あぁ…そもそも、こんな俺を好きになるやつを探す方が難しいと思うぞ〜」<br><br>「…わたしは…知ってるわよ」<br><br>はい？<br><br>「あんたのこと…好きな人。少なくともふたr…1人は…」<br><br>「え？マジ？」<br><br>いるのか…そんな物好きなやつが…<br>どんなやつだよそれ…。<br><br>「なぁ智－」<br><br>「お待たせ致しましたぁぁぁぁぁ！まつり、参…上！」<br><br>俺が聞こうと思ったら、テラスのドアが勢いよく開き。<br>まつりと優、それと花咲としおりも現れた。<br><br>「遅くなりました〜」<br><br>「あれ？どうしたっさね〜おふたりさん？」<br><br>俺と智香は一度顔を合わせ。<br>全員の方を見ると。<br><br>「「いや…なんでもないです」」<br><br>声を揃えて、返答した。<br><br>◆</font></div><div><font size="2"><br>いつも通りのメンバーが集まり<br>そこで智香がある話題を出す。<br><br>「そういえばそろそろ夏休みだけど。みんなは何か予定あるの？」<br><br>そういえばそうだったな…今日は7月10日</font></div><div><font size="2">あと数週間で夏休みだ。<br><br>「俺は特に無いな、部活無い日はぼ〜っとしてると思う」<br><br>前までの部活に行ってない時の冬休みと春休みは、ほとんど花咲の家でダラダラしていたからな。<br><br>「俺もないね〜家の布団を離しませんよ〜」<br><br>「私もあまり…家のお店の手伝い？とかですかね」<br><br>「しおりは部活とかかにゃ〜？」<br><br>花咲、優、しおりも各々自分の予定を話すのだが。<br><br>「あっまぁぁぁぁぁい！甘すぎるはあんたら、みたらし団子よりも甘いわ！」<br><br>智香が何故か爆発した。</font></div><div><font size="2"><br>「いい？あたしたち、来年は受験で忙しい中三なのよ。遊んでいられる最後の夏にそんな甘々な考えで過ごそうと思ってるわけ！？」<br><br>「じゃあ、そういう智香はなんかあるのかよ」<br><br>「……………まぁ」<br><br>おい、俺の質問に即答できなかったお前もお前だと思うぞ。<br><br>「おっほん…というわけで。私たちせっかく仲良くなったんだし、夏休みに何回か集まって遊ばない？」<br><br>ちょっと待て、だいぶめんどくさそうなことを言い始めましたよこの人！<br><br>「しおりは賛成だよ〜面白そう！」<br><br>「ふっふっふ…中学入学二年目の夏に…ようやく我が夜の春が来たァァァァァァ!!!!」<br><br>やっぱこういう話は乗るよなお前ら…<br>花咲に関しては夏なのか春なのかわからない感じになってるのだが。<br><br>「私も…私も皆さんと遊びたいです…是非！」<br><br>そして、誰よりもその想いが強いのは…やはり優だろう。<br>友達が再びできて初めてみんなで過ごす夏休みだ。</font></div><div><font size="2">乗らないわけがない。<br><br>「それで、護はどうするわけ？」<br><br>「…わかったよ、でも夏休みまでまだ日があるからな。どうなるかはわからんぞ」<br><br>まぁ、みんなで過ごす夏休みを心の中では楽しみだと思ってる自分がいるのだが。<br><br>そしてとある疑問が浮かぶ、まつりがさっきから静かだということに。<br><br>「まつり、どうした？」<br><br>問いかけてみる。<br>まつりは目を見開いてぼうっとしていた。<br><br>「あっいえ！すみませんなんでもないです！」<br><br>「まつりも夏休み一緒に遊ぶわよ。一番みんなに会う機会が多い日は、やっぱり近くの公園でやるお祭りね」<br><br>「お祭り？ですか？」<br><br>そっか、もうそんな時期か。<br><br>「学校の近くに、大きな木が生えてる公園があるんだよ」<br><br>そう、4月のあの日<br>俺と優が「2人で変わる」と約束したあの公園だ。<br><br>「お盆が近くなってくる8月の上旬、たぶん最初の土日当たりかな？あそこで2日間祭りがあるんだ。屋台もあるし小さいけど花火も上がる」<br><br>俺はそこの祭りには小学校の頃からの常連だ。</font></div><div><font size="2">今年もきっとなにも言わなくても顔を出していただろう。<br><br>「…お祭り…そうですか…そのお祭りが」<br><br>まつりがぶつぶつと何かを言っている<br>声をかけようと思ったが。<br><br>「まつり大体はわかった？あんたも一緒に行くわよ！」<br><br>先に声をかけたのは智香だった。<br>流石は引っ張る姉御肌だな。<br><br>「…はい、行けるといいですね。ぼくも…皆さんと一緒に」<br><br>けれどまつりは…歯切りの悪い返事をした。<br><br>◆<br><br>それからは5〜6時間目の授業を受けて学校は終了。放課後になる。<br><br>「相川さん、今日の放課後は暇ですか？」<br><br>帰りのホームルームが終わると、まつりが話しかけてきた。<br><br>「いや、今日は部活があるな。どうかしたのか？」<br><br>「あの〜実は今日も優さんのお家でゲームすることになってたので、相川さんもどうかなって思ったのです」<br><br>昨日の今日でかよ！</font></div><div><font size="2">着々と廃人ゲーマー路線の道に入ろうとしてるな…お前<br><br>「しかし、部活があるのなら仕方ありませぬ！ぼく一人で戦場に出向くであります！」<br><br>「おっおぉ…なぁまつり、お前まっすぐ向かうのか？」<br><br>｢…いえ、一度お家に帰って着替えてから行きますよ｣<br><br>｢…そっか｣<br><br>俺にそう告げると、まつりはそそくさと教室から出ていった。<br>俺も掃除ロッカーの前にある花咲の席へと向かう。<br><br>「だってよ。まつりは今日一度家に帰ってから優の家に行くそうだ」<br><br>「…わかった、ありがとな」<br><br>軽く返事をすると、花咲は立ち上がりカバンを手に持つ。<br><br>｢本当に確かめるのか？｣<br><br>｢あぁ…俺は自分の目で見ないと納得できないタイプなんだ。どうせお前、部活帰り来るんだろ？その時に結果を教えてやるよ｣<br><br>｢じゃあね｣と言い、花咲もそのまま帰っていく。<br>今の俺に何かができる訳でもない。<br>考えても仕方ないので、俺は部活に向かった。<br><br>◆<br><br>部活に集中できたか？<br>と言われれば嘘になる。</font></div><div><font size="2"><br>けど足を引っ張らないようには練習できたつもりだ。<br><br>今日は月曜で廊下練習だけの日ということで早めに終わった。</font></div><div><font size="2"><br>現在時刻は6時なのだが。<br>流石にこの時間に優の家に行くのは迷惑だろう。<br><br>俺は真っ直ぐ花咲の家に向かった。<br><br>◆<br><br>学校から10分ちょい歩き、花咲の家に到着。<br>この時間にはまだ、家に人がいないということで、玄関のドアをそのまま開ける。<br><br>あいついっつもドアの鍵閉めてないからな…<br>そのうち泥棒が来ても知らんぞ。<br><br>家の中に入り、花咲の部屋へ向かう。<br><br>｢よう｣<br><br>花咲の部屋に入り、TVに向かってゲームしている花咲に声をかける。<br><br>｢よっす相川〜部活お疲れ〜｣<br><br>さっきの花咲の雰囲気とは打って変わってハイテンションのいつもの花咲だった。<br>てことは…まつりの件は特に何事もなかったってことか？<br><br>｢おっおぉ…サンキュ…。んで、どうだった？まつりの件は｣<br><br>｢ん〜？まつりちゃんの件？｣<br><br>引き延ばしてもしょうがないと思って、俺は疑問をストレートに花咲に問いかける…が。<br><br><br><br>｢なんかあったっけ？｣<br><br><br>花咲から返ってきた言葉は、予想の斜め上を行っていた<br><br>｢…は？｣<br><br>今なんて言った…？<br>あんなに意気込んで帰っていったことについて聞いたのに、何かあったのか…だと？<br><br>｢いやいや…まつりの件って、お前が言ってたことだよ。帰りにまつりを尾行して、消えたかどうか確認するっていう｣<br><br>｢はぁ？どうした相川…俺はんなこと言ってないぜ？等々俺よりも知能が下がったか〜｣<br><br>…話が噛み合わない<br>俺の記憶だと、花咲は確かに俺に向かって断言していた。<br><br>｢そもそも、人が消えるってお前…マジックじゃないんだしさ〜｣<br><br>でも今の花咲は、身に覚えのないことのように話している。<br><br>｢…なぁ花咲。今日の帰りは…どうやって帰った｣<br><br>｢どうって…？そりゃお前、1人じゃやることないし、真っ直ぐ帰宅して今にいたるけど？｣<br><br>…意味がわからなかった<br><br>｢相川？お〜い相川く〜ん？｣<br><br>花咲は…今日一日の会話全てがなかったことになっている。<br>でも確かに、放課後まではさっきまでの花咲だったんだ。<br><br>じゃあいつおかしくなったか…1つしかない。<br>放課後、まつりを追っている時。<br><br>しかし…記憶が無くなるなんてそんなこと…</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">そんなことできるわけがない。<br>そもそもありえない…。</font></div><div><font size="2">転んで頭でも打ったのか…。<br><br>本当は今すぐにでも、まつりに会って話を聞きたい。</font></div><div><font size="2"><br>でも…今日はもう遅い。<br>俺は気持ちを抑えながら、花咲に向かって弁解の言葉を告げた。<br><br>◆<br><br>7月11日 火曜日<br><br>久々に夢を見ることなく目覚めた俺は<br>学校に行く準備を終えた後家を出た。<br><br>歩いて数十分、いつもの場所に優が立っていた…が<br><br>｢相川くん、おはようございます｣<br><br>いつものように笑顔で挨拶してくる優の隣に…まつりの姿はなかった。<br><br>｢おっおはよう…｣<br><br>なんで今日に限っていないんだよ…<br><br>｢あのさ…優。まつりはどうした？｣<br><br>｢それが昨日、私の家で遊んでる時に。『明日は用事があって遅れるので、相川さんと2人で先に行っててください』と仰ってました｣<br><br>このタイミングで用事か…<br>でも、昨日優と遊んだというのは本当のことのようだ。<br>けど…花咲の件に関してはわからない…。<br><br>｢相川くん、どうしたんですか？｣<br><br>優の呼びかけで我に返る。<br><br>｢いや、なんでもない。学校行こうぜ｣<br><br>俺は下手くそな笑顔を向けて、2人で学校に向かった<br><br>◆<br><br>学校の前の信号で待っていると<br><br>｢相川、おはよう｣<br><br>彩夏に出くわした</font></div><div><font size="2">最近俺が来るのも早いのがあってか、よく会うな。<br><br>｢おっす彩夏｣<br><br>｢おはようございます、天上院さん｣<br><br>｢おぉ…相川にしては珍しいな、今日は1人で登校じゃないんだな｣<br><br>傍から見れば、登校中の何気ない会話…<br>しかし…俺はとある違和感にすぐ気づいた。<br><br>｢珍しいってお前、昨日も朝に会っただろ。昨日なんて優の他にまつりもいたぞ｣<br><br>彩夏にもとうとう俺の馬鹿な脳みそウイルスが感染したのか、記憶にボケがかかってきたな。</font></div><div><font size="2">と少しだけ小馬鹿にしたように考えていたが。<br><br><br><br>｢まつり…さん？それは誰だ、相川｣<br><br><br><br>彩夏の口から出てきた発言は…<br>一瞬で俺の頭を真っ白にした。</font></div><div><font size="2"><br><br>｢…え…？｣<br><br>いや…誰だってお前…<br>それはおかしいだろ。<br><br>隣にいる優も、驚いた顔をしているのがわかる。<br><br>｢相川も改心した以来、新しい友達が増えたということか。それならよか－」<br><br>｢ちょっと待てよ彩夏！何言ってんだよお前！｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">俺は勢い余って、彩夏の肩を掴みかかる。</font></div><div><font size="2"><br>｢どっどうしたんだ相川…！？｣</font></div><div><font size="2"><br>｢お前…昨日話してたじゃないか！？そして今度は、ゆっくり話をしようってまつりにも言ってたよな…！！｣<br><br>こんな…一度話したやつのことを忘れないようなやつだぞ。<br>そんな彩夏が…昨日話してたやつのことを忘れるとは思えない。<br><br>それなのに</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢相川くん！落ち着いてください！｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">優の呼びかけで、我に返る。</font></div><div><font size="2">彩夏の肩を掴んでいた手に、物凄く力が入ってしまっていた。<br><br>｢…すっすまない相川…。何か気に触ることを言ったのなら謝るが…。やっぱり私にはわからない…｣<br><br>｢いや…いい…。俺の方こそ悪かった。｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">掴んでいた手を離し、謝罪する。<br><br>その後、少し気まずいなか。<br>青になった信号を渡った。<br><br>｢相川くん…これって…｣<br><br>｢俺にだってわかんねぇよ…。とりあえず一度、お互い自分の教室に行こう。あとはまつりが来るのを待つしかない｣<br><br>｢そう…ですね｣<br><br>◆<br><br>花咲はまつりのことというより、ある一部分を忘れたような感じだった。<br>でも彩夏に関しては…まつりのこと自体忘れている。</font></div><div><font size="2"><br>さっき言ったように、彩夏は昨日まつりと話をしていた。</font></div><div><span style="font-size: small;">それ以前に…あいつが転入してきた日に図書室でも会っている。</span></div><div><font size="2"><br>何が起こっているかわからない。</font></div><div><br></div><div><font size="2">わからいが、ここで終わってくれればまだよかった…<br>本当に変わって行くのはこれからだった。<br><br>｢なんだよ…これ｣<br><br>教室に着いて、掃除ロッカーが置いてある後ろのドアから中に入る。<br><br>しかしそこに…机がなかった。<br><br>いやそもそもの話、掃除ロッカーの前に机が置いてあることの方がおかしい。<br>でも、このクラスには置いてあったんだ…確かに昨日まで。<br><br>｢どうした護？｣<br><br>ドアの前で突っ立ってる俺を見て不思議に思ったのか、先に来ていた集が席を立って声をかけてくる。<br><br>｢おい…集。ここにあった机はどうした？｣<br><br>｢いや、僕もよくわからないんだけど。今日の朝早く来たやつが片付けたんだってさ｣<br><br>片付けた…？<br><br>｢誰がそんな所に机なんて置いたのやら。しかも置き勉してた教材の名前から、あの席は花咲のだったらしいぞ。元々の席をほったらかしてなにやってんだあいつ｣<br><br>何言ってんだお前…</font></div><div><font size="2">事の発端と言えば、集が俺の隣にまつりを座らせるようにしたから、花咲の座席がここになったんだろ？<br><br>｢いや違う、違うだろ…俺の隣の席は昨日までまつりの席だっただろ！？お前が自分から…そうするように先生に言って…｣<br><br>｢護…どうしたんだ？…</font><span style="font-size: small;">さっきから誰のことを言ってるんだ｣</span></div><div><font size="2"><br>珍しく心底心配したような顔で集が俺を見てくる。<br>俺は小走りで教卓に近ずいて座席表を見た。、<br><br>俺の隣の席の名前は…花咲…<br>昨日まで…ここには夏海って文字が書かれてた。<br><br>｢大丈夫か護！？具合でも悪いのか…？｣<br><br>間違ってるのは…俺の方だって言うのか？<br>いやそれは違う…現に優はまつりのことを話していた…。<br><br>優がまつりのことを話していたのなら…！<br><br>｢大丈夫だ集、ありがと｣<br><br>集に軽くお礼を言ったあとに、教室から飛び出した。<br>優が覚えていたのなら、昨日まで一緒にいたやつに聞いてみればいい。<br><br>｢智香！｣<br><br>クラスの前で智香としおりが話していた。<br>ちょうどいい、これで2人から話を聞ける。<br><br>｢どうしたの護！？そんなに慌てて｣<br><br>｢智香…しおり…正直に答えてほしい。お前ら2人とも夏海まつりっていう名前を覚えてるか！？｣</font></div><div><font size="2"><br><br>……少しの沈黙<br>怖い…何を言われるのか…</font><span style="font-size: small;">まさかこいつらまで</span></div><div><span style="font-size: small;"><br></span></div><div><font size="2"><br>｢何言ってるのよあんた…｣<br><br>俺は一瞬ビクッとしたが<br><br>｢まつりでしょ？知ってるに決まってるじゃない｣<br><br>…覚えてた？<br><br>｢なんかすっご〜い顔だからなに言われるかと思ったにゃ…。寝すぎて等々頭がおかしくなったのかと思ったさね｣<br><br>智香もしおりも、まつりのことを覚えている。</font></div><div><font size="2"><br>今日で唯一救われた気がした…</font></div><div><font size="2"><br>俺は間違ってはいなかったと。<br><br>その瞬間に朝のHRが始まることを知らせるチャイムが鳴った<br><br>｢大丈夫護？なんかあったの？｣<br><br>｢…いや大丈夫。ありがとな｣<br><br>俺は軽く礼すると、自分の教室へ向かった。</font></div><div><font size="2"><br>◆<br><br>教室に着くと、数分後に担任の先生が現れる。<br><br>｢今日来てないのは花咲だけか。どうせまた遅刻だろうな…あいつももう少し真面目に来てくれればな｣<br><br>担任の言ったことで、確信に変わった。<br>このクラスには、まつりという人物は存在していないことになる。<br><br>現にまだ、まつりは姿を現していない。<br>それなのに担任は｢来てないのは花咲だけ｣と断言した。<br><br>遅れると言ってまだ来てないまつりも狙ったかのように来ていないのか。<br><br>俺は頭の中でぐるぐる考えたが。<br>答えらしいものは何も出てこない。<br>そもそも何も知らない時点で、自分から答えを出すのは無理な話だ。</font></div><div><font size="2"><br><br>朝のHRが終わって、1時間目をぼうっと過ごしたあとに。<br>俺は保健室へと向かった。<br><br>｢美里さん、いるか？｣<br><br>｢あら、あんたが来るのもだいぶ久しぶりね。どうしたの？｣<br><br>確かに最近、ここには来てなかったな。<br><br>｢…ちょっと具合悪くてさ、体温計貸してくんない？｣<br><br>｢……あんた、それ嘘でしょ？｣<br><br>ギグっ！<br>なんでわかるんだよ…<br><br>｢…あんた達の仮病は何度も見てきてるからね、わかるわよ｣<br><br>｢じゃあ包み隠さず言いますね。帰らせてくれ！｣<br><br>｢あんた…それよく保健室の先生に言えるわね…｣<br><br>｢お願いします！急用なんだ！｣<br><br>俺は両手を揃えながら頭を下げて頼み込む<br><br>｢…はぁ…。まぁあんたは最近真面目に学校に来てるようだしね。悪さするわけじゃないか…今回は見逃してあげる｣<br><br>｢まじで！？｣<br><br>｢ただし、今度私の雑用と愚痴に付き合いなさい。バレたら私だって人生終わるんだから。｣<br><br>多分それ…ほぼほぼ愚痴で終わりそうなんですが。<br>また男との付き合いに失敗したんだな…<br><br>｢わかったよ！サンキュー美里さん！まじ愛してる！｣<br><br>｢けっあんたみたいな小童に興味なんてないっての〜｣<br><br>花咲の真似をしてみたけど…やっぱり俺にはセンス無いなこういうの。<br><br>◆<br><br>美里さんから早退届を貰ったあと、鞄を取りに教室に戻る。<br><br>｢どうした護？帰るのか？｣<br><br>1時間目が終わったあとに鞄を持ってる俺を見て不思議に思ったのか、集が声をかけてくる。<br><br>｢あぁ…ちょっと朝から調子が悪くて。今日習った範囲のノート今度写させてくれな｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢そうか、確かに朝から様子がおかしかったからな。今日は帰って休んだ方がいい｣<br><br>集に軽く挨拶をしたあと、俺は教室を後にした。<br><br>廊下を歩いていると。<br><br>｢相川くん？｣<br><br>今度は優に声をかけられる。<br><br>｢鞄を持ってますが、どうしたんですか？｣<br><br>優にも具合が悪くて帰ると伝えようとしたが。<br>優には本当のことを伝えてもいいのではないのか？<br><br>｢…あのな優、実はまつりが今日学校に来てないんだ｣<br><br>｢え？｣<br><br>｢お前には昨日用事があって遅れると言ったらしいけど、今日は来てない。それに今朝の彩夏の反応…時間が無くて詳しくは話せないが、その他にもありえないことが起こってる｣<br><br>｢…｣<br><br>｢だからまつりを探しに今日は帰る。智香たちには具合が悪くて帰ったと伝えといてくれ｣<br><br>すると、優が少し考える素振りを見せたあと<br><br>｢わかりました。なら、私も御一緒します｣<br><br>｢はぁ！？いや駄目だろ！お前はちゃんと授業を受けてろ｣<br><br>｢それは嫌です、大変なことが起こってるのにじっとなんかしていられません。それに…まつりちゃんのことならたぶん、私も一緒じゃないとダメな気がするんです｣<br><br>こうなってくると、優の性格からして引くことはないだろうな…。<br>その強気な性格を普段もっと出せたらいいんだけど。<br><br>でも、優の言ってることも一理ある。<br>まつりは俺と優の2人に大きな執着を見せていた…。<br>なら俺一人よりも、優と一緒の方がわかることもあるかもしれない。<br><br>｢…わかったよ。でもお前はどうやって学校から出るつもりだ？｣<br><br>｢それはもう…！……仮病です…｣<br><br>心配だ<br><br>◆<br><br>『なんとか上手くやってみますので、相川くんは生徒玄関ででも待っててください』<br><br>と言われたので、俺は一足先に生徒玄関に向かっている。<br>あいつ…上手くサボれるのかな。<br><br>上履きから外靴に履き替え、座りながら優を待つこと数分。<br><br>｢お待たせしました｣<br><br>優がパタパタとやってくる<br><br>｢お前…本当に仮病で通したのか｣<br><br>｢はい、相川くんと違って普段の行いがいいのですんなり行けましたよ｣<br><br>サラッと毒吐くのやめてもらっていいですか？<br><br>｢でも…先に相川くんが行ったあとに私も早退ということになったので。美里先生には多少不安がられましたね…｣<br><br>たぶんそれ、多少なりとも気づいてる気がする…。</font></div><div><font size="2"><br>｢それで、どうするんですか？｣<br><br>｢あぁ…とりあえず、あいつが行きそうな所を彷徨うしかないだろ｣<br><br>とは言っても…あいつが行きそうな場所すらわからん。<br>平日の昼間からゲーセンでも行ってんのか？速攻で連絡ものだぞ。<br><br>｢とりあえず俺から先に校門の前に出る。お前は少し時間が経ってたから来い｣<br><br>｢なんでです？｣<br><br>｢早退者が並んで帰ったら、明らかに不審に思われるだろ。誰が授業中に窓の外見てるかわかんないからな｣<br><br>｢そっそうですね、すみません！本当に悪知恵だけは働きますね｣<br><br>一言多いよ<br><br>◆<br><br>学校から出て校門の前に向かって歩く。<br>学校の前の信号なら大丈夫だろ。<br><br>目的地はそこから考えるはずだった</font></div><div><font size="2">…目処なんてついてないからな<br><br>でも…<br><br><br>｢お疲れ様です！相川さん！｣<br><br>校門の前に立っていた…<br>いつもと変わらないその笑顔とその仕草で<br><br>｢…まっまつり！？｣<br><br>｢なんて顔してるんですか…そんな見つめられたらぼく照れてしまいますよ〜｣<br><br>｢おふざけはいい…でも探す手間が省けたな｣<br><br>すると後から優も歩いてくる<br><br>｢どうしたんですか相川くん？…まつりちゃん！？｣<br><br>｢優さんも！学校のお勤めご苦労さまであります！｣<br><br>驚いてる優に対しても、いつもと変わらない態度でまつりは接する。<br>でもこっちはそんな気持ちじゃなかった。<br><br>｢まつり…お前今日はなにしてた？なんで朝学校に来なかった｣<br><br>｢そりゃもうぶらぶらと歩いてましたよ。だって…もうこの場所に僕の居場所なんてありませんから｣<br><br>その時のまつりは、少し悲しげな表情を見せた。<br>こいつは知ってるんだ、自分の身に何が起こっているのか。<br><br>｢まつり…俺は迷ってた。お前が何者かわからない…なら自分から聞くか、お前が話してくれるまで待つか。でも今日一日過ごしてみて待つことはできなくなった｣<br><br>｢…そうですよね｣<br><br>｢まつり…お前は、なにものだ？全部話してくれ｣<br><br>俺の真剣な眼差しが届いたのか、&nbsp;<br>それとも、最初から今日話すことを決めていたのか。<br>まつりは素直に首を縦に振った。<br><br>｢わかりました…。では、行きましょう｣<br><br>｢どこに？｣<br><br>｢今からとある場所に行きます。相川さんと優さんが…私と出会った場所です｣<br><br>◆<br><br>初めて会った時から言ってるように、俺はまつりと出会った時のことを覚えていない。<br><br>そこで唯一のまともな手がかりである<br>まつりと出会った場所<br><br>そう言われて連れてこられたのは…<br>学校から10分くらいで行ける場所にある<br><br>とある河川敷だった。<br><br>｢相川くん…ここって｣<br><br>優が不思議な顔をして、俺の方を見てくる。<br>それはそうだ、俺と優にとっては懐かしい場所である。<br><br>優と小学校の頃によく来ていた。<br>俺は去年ですら何度も訪れている。<br><br>でも最近は来ていなかった。<br>来ていなかったのに…なんだろうか</font></div><div><font size="2"><br>この親近感は<br><br>｢優、お前さ…この前夢を見たって言ってただろ？｣<br><br>｢はい…｣<br><br>｢実は…俺もなんだ。多分俺も、お前と同じ夢を見てたのかもしれない｣<br><br>この場所…つい最近まで見ていた場所</font></div><div><font size="2"><br>夢の中で、何度も、何度も…</font></div><div><font size="2"><br><br>夢の中では、2人の小さな子供がいた<br>男の子と、女の子。<br><br>それはきっと3年前の…<br>小学5年生の頃の俺たち<br><br>でも…俺たちの他に、あの場所にはもう1人いたんだ<br><br>｢まつり…お前は｣</font></div><div><font size="2"><br><br>いや、もう1人ではなく…<br><br><br><br>まつりはニコッと笑ったあと</font></div><div><font size="2"><br><br>｢改めまして、お久しぶりです。相川さん優さん｣</font></div><div><font size="2"><br><br>2年前<br>この河川敷に捨ててあったダンボール</font></div><div><font size="2"><br><br>俺と優が一緒に世話をしていた</font></div><div><font size="2"><br><br>もう1匹が…</font></div><div><font size="2"><br><br>｢それでは…お二人共。少し、</font><span style="font-size: small;">昔話に付き合ってください｣</span></div><div><span style="font-size: small;"><br></span></div><div><font size="2"><br>16話 &nbsp;忘れ、忘れて、忘れられ END</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">【次回予告】</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">3</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">年前</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">俺達がまだ小学</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">5</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">年生だった頃の</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">7</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">月</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2">護｢だぁぁぁぁぁぁらっしゃぁぁぁぁぁぁ！夏休みだぁぁぁぁぁ！｣</font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.SF UI Text&quot;; color: rgb(69, 69, 69); min-height: 20.3px;"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;"></span><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2">優｢本当に、アホではなくて馬鹿ですね。見てるこっちも恥ずかしくなってきます｣</font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">護</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢なんか嫌なこととか悲しかったことがあると、よくここに来るんだ」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">優「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">あの相川くん</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">これから私も、偶にここに来ていいですか？」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">優</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">「あれ</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">相川くん、あれはなんでしょうか？」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">護「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">これから先、お祭りのような楽しい毎日になるようにって」</span></font></p><div><font size="2"><br></font></div><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">集</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">「</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">まためんどくさいことに首を突っ込んだな」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2">しおり「またまたご無理をなされていますね～大将」</font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.SF UI Text&quot;; color: rgb(69, 69, 69); min-height: 20.3px;"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;"></span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.SF UI Text&quot;; color: rgb(69, 69, 69); min-height: 20.3px;"><font size="2">まつり「<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">全部話したところで、僕の本来の目的を果たそうと思います｣</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.SF UI Text&quot;; color: rgb(69, 69, 69); min-height: 20.3px;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69); min-height: 20.3px;"><font size="2">第17話 &nbsp;夏影</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.SF UI Text&quot;; color: rgb(69, 69, 69); min-height: 20.3px;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12392172258.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Jul 2018 20:07:12 +0900</pubDate>
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<title>【Printemps】15話 たくさん遊べてよかったです</title>
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<![CDATA[ <font size="2">俺はまたもや夢を見た。</font><div><font size="2"><br>小さな子供が二人…</font><div><font size="2">河川敷で誰かと話している。</font></div><div><font size="2"><br>…誰か?</font></div><div><font size="2"><br>いや…話しかけているのは人ではなく。</font></div><div><font size="2"><br>もっと…別の……。</font></div><div><font size="2"><br><br>◆</font></div><div><font size="2"><br><br>prrrrrrrr!!!!!!<br>prrrrrrrr!!!!!!<br><br>｢……んん｣<br><br>7月9日の日曜日。</font></div><div><font size="2">俺はリビングで鳴っている電話の音で目を覚ました。<br><br>時計を見ると時刻は昼前の10時15分。<br><br>誰だよ…日曜のこんな朝早くに。</font></div><div><font size="2"><br>俺は昨日の</font><span style="font-size: small;">部活から遊び誘われ派生で疲れてるんだ…寝かせてくれ…。</span></div><div><font size="2"><br>prrrrrrrr!!!!!!<br>prrrrrrrr!!!!!!ﾌﾟﾂﾝ<br><br>あっ電話切れた<br><br>prrrrrrrr!!!!!!<br>prrrrrrrr!!!!!!<br><br>と思ったらまた鳴り始めやがった!!!!<br>仕方ねえな…</font></div><div><font size="2"><br>俺は眠い目を頑張って開き</font></div><div><font size="2">布団から脱出しリビングに向かう。<br><br>｢はい…もひもひ…｣<br><br>『よぉぉぉぉぉぼうずぅぅぅぅぅ!!!!なんだよお前まだ寝てたのか!!!!早く出…』<br><br>プツン…ツーツーツー…</font></div><div><font size="2"><br>頑張ってたどり着いた電話から聞こえたものは、</font><span style="font-size: small;">変な男性の声だった。</span></div><div><font size="2">まったく…いたずら電話も大概にし---<br><br>prrrrrrr!!!!!!</font></div><div><font size="2"><br>また電話が鳴り始めたので俺は手に取る<br><br>｢はい、もしもし｣<br><br>『え〜…そちら相川様のお宅でございますでしょ--』<br><br>｢この茶番毎回やんなきゃダメか?｣<br><br>『お前が切るからだろ!!!!』<br><br>電話相手は…もちろんおっさんからだった。<br>以前、</font><span style="font-size: small;">宿泊学習が終わったあとも同じようなやり取りしたよな。</span></div><div><font size="2"><br>｢んで、今回はなんの用だよ?｣<br><br>『おぉ…</font><span style="font-size: small;">お前今日暇か?てか暇だよな、よし暇だ。家に来いや』</span></div><div><font size="2"><br>｢その謎の自身はどこから来るんだよ…｣<br><br>まぁ…暇なのは否定できないのだが。</font></div><div><font size="2">てか、普通親が娘の友達を遊びに誘うのだろうか…<br><br>｢…わかった行くよ。でも祝日のこの時間に電話するのはやめてくれ…｣<br><br>『おぉ!!次から気をつけるぜぃ!!はっはっは!!!!』<br><br>こりゃ…次もまた同じやりとりをすることになりそうだな。<br><br>◆<br><br>おっさんに誘われてから顔を洗い寝癖を直した。<br>着替えを済ませ、出かける時に使うボディバッグに必要なものをいれる。<br>食パンを一枚焼いてジャムを塗り、それを食べながら家を出た。<br><br>おっさんから誘ってくる時は、前は優の過去を聞いた時だったな…<br>今回もなにか重い話にならなければいいけど。</font></div><div><font size="2"><br><br>◆</font></div><div><font size="2"><br><br>月宮家に到着し、正面入口のスライド式のドアを開けて中に入る。<br><br>｢こんにちは〜｣<br><br>｢いらっしゃいませ、相川さん｣<br><br>そう言ってニコッとお客の心を鷲掴みにしたのは、優の母である祈さんだった。<br><br>｢どうも。あれ、今日はおっさんが店番ではないんですね？｣<br><br>｢輝さんは家の中でお客様とご用事があるので、今は私がお店番をしてるんです。相川さんもどうぞ｣<br><br>｢はい、じゃあお邪魔します｣<br><br>祈さんに案内されて、レジの後ろのドアから月宮家に入る。<br>靴を脱ごうとしたら、もう一つ別の靴が置いてあった。</font></div><div><font size="2">お客さん来てるんだっけ？終わるまで待ってた方がいいのかな。<br><br>俺は勉強会の時に使った少し大きめな部屋を目指して歩いていると。<br><br>｢ひゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!｣<br><br>その部屋から女性の悲鳴の様なモノが聞こえた。<br><br>｢なんだ今の!?」<br><br>優の声ではない…</font></div><div><font size="2">祈さんも店の方にいたから違う…</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">じゃあ誰の声だ!?</font></div><div><font size="2"><br>もしかして…おっさんのお客さんが女の人で、おっさんが襲っているのか！？<br><br>「今声を上げたやつ！！大丈夫か！？｣<br><br>俺は大部屋のドアを開けて確認する。</font></div><div><font size="2"><br>俺の予想は的中だった……一部分だけ<br><br>｢ふぇぇぇぇ…今のところで棘コーラはずるいでずぅぅぅ…！ぜっがぐ1位になれぞうでじだのにぃぃぃ！！｣<br><br>｢はっはっは！！切り札は最後まで取っておくモノだぞ！｣<br><br>そこには…</font></div><div><font size="2"><br>泣いてるやつを見下ろして大笑いしてるおっさん。<br>その二人をニコニコと見守りながらお茶を飲んでいる優。<br>そして……泣きながら転がっているまつりがいた。<br><br>｢あっ相川くんいらっしゃいませです｣<br><br>｢おう、来たか坊主。ところでお前、今何か言いながら来なかったか？｣<br><br>｢…いや、なんでもないっす…｣<br><br>心配して急いできたことが恥ずかしくなった俺は、</font></div><div><font size="2">なんとかその場を誤魔化しておお部屋にへと入った。<br><br>◆<br><br>｢ぶぇぇぇぇぇあいがわざぁぁぁぁん！！パパさんがひどいんでずぅぅぅぅ！！｣<br><br>まつりが泣きながら俺にしがみついて来た<br><br>｢おい離せこら！付く付く付く！お前の鼻水が俺に付くぅぅぅぅ！！｣<br><br>俺はそんなプレイ望んでないから！<br>花咲なら喜んでくっ付きに行きそうだけど…！<br><br>｢てか、なんでお前が優の家にいるんだよ！？｣<br><br>俺はまつりを引きはがして隣に座らせると<br>まつりはティッシュで鼻水と格闘を始めた。<br><br>｢あっ私が呼んだんです｣<br><br>｢え、優が？｣<br><br>｢この前ゲームセンターに言った時。まつりちゃん、そのままゲームにハマっちゃったらしくて。お父さんがゲーム大好きなので、私の家にやりに来ませんか？ってお誘いしたんです｣<br><br>なるほど…</font></div><div><font size="2">やっぱり一部の人間をダメにする空間だなあそこは…</font></div><div><font size="2">俺もだいぶダメにされた一人だし。<br><br>｢それで折角ですから相川くんも呼んで、一緒に遊んでもっと仲良くなれればいいなと思ってお誘いしました｣<br><br>｢へっ感謝しやがれよ坊主｣<br><br>なんであんたが得意げなんだ…<br><br>｢てかおっさん、店ほったらかしてまでやる用事って…｣<br><br>｢もちろん……ゲェェェェムダ！！せっかくここに新しいゲーマーの卵がいるんだしな、俺がいないと始まらないだろう！！｣<br><br>仕事しろ…<br><br>｢いいんですよ、普段は輝さんにお店を待たせきりだったので、こういう時は私に任せてください｣<br><br>そう言って祈さんがお盆を持って入ってくる。</font></div><div><font size="2">皿に乗ったドーナツが4皿と飲み物が乗っていた。<br><br>｢こちらお昼の余り物ですが、おやつにでも食べてください｣<br><br>｢あっありがとうございま…す｣<br><br>皿とコップを各々の近くに置いたあとに、ニコッと笑って祈さんは部屋をあとにした。<br><br>さて…ここで一つ問題が発生した。</font></div><div><font size="2"><br>それぞれお皿に乗ってるドーナツは4つ…<br>このドーナツは…いったいどっちが作ったものなんだ！？<br><br><br>こんなこと思ったら超絶失礼だが…</font></div><div><font size="2"><br>おっさんが作ったものなら吉…<br>祈さんが作ったものなら凶だ…！<br><br>俺はおっさんにアイコンタクトで答えを伺う。<br><br>｢ふっ…｣<br><br>｢すまねえな坊主…俺にもわからねえ！｣というように自信満々に親指を立ててきた<br>本人もわからねえのかよ！！<br><br>｢あっ！なにか美味しそうなモノが置いてあります！いただきま〜す｣<br><br>鼻をかみ終えたまつりがドーナツに気づき、</font></div><div><font size="2">飛びつこうとした<br><br>｢はっ！まつり…！｣<br><br>俺には止めることはできない…<br>まつり…短い付き合いだったな<br><br>｢なんでそんな可愛そうなモノを見る目で僕を見るんですか！？｣<br><br>ちっ毒味する前に俺に気づきやがったか<br><br>｢待ちなまつり嬢！それを食うにはまだはええよ…さっき昼飯食べたばかりだろ｣<br><br>こいつ何時からいるんだよ<br><br>｢そんで…そのドーナツの中に混ざってる異物なものがいくつあるかはわからねえ｣<br><br>この人、自分の奥さんが作ったものを簡単に異物なものとか言っちまったな。<br><br>｢現時刻は一時半…お腹を空かせるために！今こそゲームで決めるってのはどうよ！｣<br><br>ビシッと俺たち3人に向かって指を突きつけてくる。<br><br>｢は？ゲーム…？｣<br><br>｢そう、名ぁ付けて。『ドキッ！ゲームで決めようチキチキロシアンルーレット大会！』｣<br><br>説明しよう！ドキッ！ゲームで決めようチキチキロシアンルーレット大会！とは。</font></div><div><font size="2"><br>4人でゲームをし、勝ったやつから一つずつ順番にドーナツを引いていく。<br>そしてそれを食べるというものであ〜る！<br><br>｢つまり…買ったやつは数が多い中、見た目が普通なものを取れるけど。負けたやつは余ったものしか取れなくなるってことか｣<br><br>｢さっきから皆さん、ドーナツに関して過剰に反応しすぎじゃないですか？｣<br><br>唯一まだ祈さんのドーナツを食べたことがないまつりだけが不思議そうな顔をする。<br>この世には知らない方がいいこともあるってことさ…<br><br>｢それで、ゲームは何をするんだよ?｣<br><br>｢もっちろん、皆で集まったらこれをせよ！定番の盛り上がりゲーム…大乱闘スマッシュブラザーズだぁ！｣<br><br>盛り上がる時もあれば友情崩壊ゲーとも名高いあれか…！<br><br>おっさんがソフトをハードに入れて準備をする中、まつりは説明書を読んでいる。<br><br>｢ぬぬ…さっきのレースゲームと違って難しそうですね…｣<br><br>｢格ゲーだからな。キャラとコマンド知らないとだいぶ辛いぞ｣<br><br>｢まつりちゃんにはちゃんと練習の時間を作るので大丈夫ですよ｣<br><br>優が結構余裕そうに言ってるけど<br><br>｢そういえばお前ってゲームできんの?｣<br><br>俺は家でもやるし花咲の家やゲーセンでも結構やり込むけど<br><br>｢私はお父さんがあんな感じなので、昔から一緒にすることは多かったですね。あまり上手ってわけではないですが…｣<br><br>へぇ…読書が主だと思ってたから結構意外だな。<br><br>｢よ〜し準備完了！まずはまつり嬢に少し触らせるか｣<br><br>おっさんがまつりにコントローラーを渡してトイレに出ていった。<br>俺と優はまつりとCPUとの怠慢を眺める。<br><br>｢…なんかすっげえ平和だな。つい最近までテストに追われてたりしたからかな｣<br><br>｢そうですね、前みたいに大勢で出かけるのもいいですけど。こうやってまったり過ごすのも好きです｣<br><br>それは俺も同感だな。<br><br>｢あの…突然ですが相川くん。私最近、懐かしい夢を見るんです。いや…懐かしいかどうかは、はっきりとはわからないのですが…｣<br><br>｢夢？随分曖昧な話し方だなそれ…｣<br><br>｢はい…子供が二人で河川敷で遊んでいるんです。そこでなにかに話しかけているんです｣<br><br>河川敷…</font></div><div><font size="2">子供…</font></div><div><font size="2">夢…<br><br>｢何に話しかけているかまではわからないんですけど…。なぜかそれがとても懐かしいと感じるんです。…あれ、相川くん？｣<br><br>｢えっ!?あぁ…悪い。少し考え事してた｣<br><br>…優の話で、少し思考が止まった。</font></div><div><font size="2"><br>なぜなら、その夢の内容が。<br>俺が最近見る夢とまったく同じだったからだ。<br><br>｢優…その夢と同じ内容。俺も最近よく見るんだ｣<br><br>｢えっ?｣<br><br>｢なにか心当たりとかあったりす--｣<br><br>｢相川さぁん！この難易度の敵に上手く勝てないです！！｣<br><br>大事な話をしてるなか、まつりに呼ばれてしまった。<br><br>｢うるせえな！こっちは今大事な話をしてんだよぉ！｣<br><br>｢僕だって大事な話です！勝って勝って美味しいドーナツを一番に食べるんです！｣<br><br>｢あぁもう…わかったよ。優、悪いな｣<br><br>｢いいえ、私は大丈夫です｣<br><br>それから俺はおっさんが戻ってくるまでの間。</font></div><div><font size="2">まつりとの特訓を繰り広げることになった。<br><br>◆<br><br>｢よぉしやるか！まつり嬢は大体慣れたか？｣<br><br>｢はい、バッチグーです！｣<br><br>おっさんやけにトイレ長かったな…<br>たぶんあれだな…うん--<br><br>｢それじゃあお前ら、ここから先は手加減しねえぞ。戦わなければ生き残れないからな｣<br><br>それ戦っても生き残れないやつだからな。<br><br>まずは全員でくじ引きをして対戦相手を決める。</font></div><div><font size="2"><br>組み合わせは<br>・おっさんとまつり<br>・俺と優</font></div><div><font size="2"><br>という感じになった。<br><br>｢真剣勝負…ということで、キャラクター変更とアイテムは無し。ストックは3のステージは終点でどうよ？｣<br><br>おっさんの提案に俺たちは首を縦に振り、おっさんとまつりがキャラクターを決めている。<br><br>｢俺はこいつにするぜ｣<br><br>おっさんは毛の生えたゴリラを選択。<br><br>｢戦いはパワー・オブ・the・パワー！圧倒的な火力でなぎ倒してやるわぁぁぁぁ！｣<br><br>脳筋だったか…<br><br>｢僕はこのキャラを使います！｣<br><br>まつりは丸いピンクの悪魔を選択。<br><br>｢ほぉ…洒落たキャラを使うじゃねえか｣<br><br>｢ふっふっふ、これは先程相川さんから譲り受けたキャラです。負けるわけには行きません！｣<br><br>さっきは俺がよく使うキャラで練習を始めたのだが…</font></div><div><font size="2">それがまつりに合っていたのか、一人でやってる時より格段に動きがよかった。<br><br>｢あなたに手渡されてきたもの…今こそ全て受け継ぎます、相川さん！｣<br><br>その丸いヤツにフルクロスでも付いてんの?<br><br>『3.2.1.Lady…GO!!』<br><br>試合開始音ととともに、おっさんとまつりがカチカチ！とボタンを押していく。<br><br>まつりの選んだキャラは使いやすい攻撃に加え、火力の出るハンマー 衝撃波の出るカッター そして復帰時に攻撃もできるストーンがあるのだが…<br><br>『ウホッ!!』<br><br>ゴリラの強烈な一撃が丸いのに命中<br>そのまま真横に吹き飛ばされて、まつりのストックが一つ消滅。<br><br>まつりのキャラの弱点…それは何より軽いことである。</font></div><div><font size="2"><br>いくらふわふわと復帰できたり、カウンターのストーンがあるとはいえ…あのゴリラの圧倒的火力ではすぐに吹き飛ばされてしまう。<br><br>更にまつりはゲーム初心者<br>リーチの長い手を持つゴリラに近づくだけでも困難だ。<br><br>対するおっさんのゴリラはチャージができるパンチ 相手を埋めることができる頭突(?) そして謎の回転攻撃<br>何より一撃が重い…いくら動きが鈍かろうと…さっき触ったばかりのまつりでは辛いところがある。<br><br>｢ぬぬぬ…このまま負けるわけには行きません！｣<br><br>まつりのストックは残り1<br>ゴリラのストックはまだ3のまま…<br><br>そこでまつりが撮った行動が…<br><br>『ｽｩｩｩｩｩｩ!!』<br><br>丸いのがゴリラを吸い込み………<br>そのまま場外に落ちていった<br><br>｢えぇぇぇぇぇ！？｣<br><br>それは俺が教えたくそ技じゃねえか！<br><br>｢ふっ…肉を切らせて骨を立つ。この命を三つ使うことで…1回は倒させて頂きました…師匠｣<br><br>｢ばっ馬鹿な…この俺が…始めた輩に1本でも遅れを取るとは…なんたる屈辱かァァァァァァ！！｣<br><br>……まぁ…おっさんとまつりは盛り上がってるからいいか。<br><br>プレイヤーが代わり、俺と優の対戦。<br><br>｢まさか…相川くんとこのような形で勝負することになるとは思ってませんでした｣<br><br>｢はっ…俺もだぜ。悪いが本気でいかせてもらう｣<br><br>お互い一言ずつ歴戦のライバルのようなことを言い合い。</font></div><div><font size="2">キャラクターを選択<br>優は黄色いネズミを選択した<br><br>｢このキャラクター、ポムポムプリンみたいで可愛いです｣<br><br>そこ！？確かに似てなくはないけどさ！<br><br>そして俺は…緑色の恐竜を選択した<br>てか…全員人外しか選択してないな。<br><br>ステージを選択し、ロード中からの<br><br>『3.2.1.Lady…GO!!』<br><br>試合が始まる<br><br>「(さて…)」<br><br>まずは優の動きを見ないとな…<br>とは言ったものの、あのまったりとした優のことだ。</font></div><div><font size="2">あまり警戒しなくても大丈夫だろう。<br><br>と、思ったのもつかの間。<br>優が使う黄色のネズミが一気に距離を詰めて攻撃を繰り出してくる。<br><br>俺はステップからのジャンプで交わすが<br>置かれていたカミナリ攻撃によって追加でダメージを貰うという事態になってしまった。<br><br>「あれ…優さん？あなた…先程ゲームはあまり上手じゃないって」<br><br>「そうですね、あまり上手ではないです…お父さんにはいつもギリギリのところで勝てないですし」<br><br>それは結構強いって言うんですよ月宮さん…！</font></div><div><font size="2"><br>「だから相川くん。あなたは優しく、倒してあげます」<br><br>こええよ！つまりは相当な手慣れってことだな。</font></div><div><font size="2">いや…でもこれは俺が悪かった。</font></div><div><font size="2"><br>今から全力で倒しにかかる！<br><br>「ﾋﾟｶﾁｭｳ!! ｳｳﾞｧ!! ﾋﾟｯｶ!! ﾒﾛﾝﾊﾟﾝ」<br><br>お互いに使ってるキャラは瞬間火力がない<br>いかにうまく立ち回り、スマッシュ攻撃を当てるかが鍵だ。<br><br>「流石ですね相川くん」<br><br>「お前こそな」<br><br>お互いジリジリとダメージを与えながら吹っ飛ばし、ストックを減らしていく。<br><br>優は強い、ゲーマーのおっさんを相手に戦ってきたんだからこの強さは頷ける。</font></div><div><font size="2"><br>しかし俺も暇してたあの日々で、花咲とやり続けて付けた実力を舐めるなよ！</font></div><div><font size="2"><br>……言ってて悲しくなってくるな。<br><br>「ﾋﾟｨｨｨｨｯｶｧ!!」<br><br>優のスマッシュ攻撃を俺はジャンプでかわす<br>その時できた隙を見逃さず、俺は下必殺技のヒップドロップで吹き飛ばし、優のストックはゼロになった。<br><br>「負けましたぁ…やっぱり強いですね相川くん」<br><br>「お前も相当だったよ。でも、お前がゲームできるとは意外だったな」<br><br>「それはあれです…私も引きこもってる時期がありましたので」<br><br>やっぱり俺もお前も、誰でもそういう時期には</font></div><div><font size="2">逃げ場所がゲームになってしまうのだろうか…<br><br>優に勝ったことにより、俺とおっさんでのラストバトルとなる。<br><br>「やはり最後は俺の前に立ちはだかるか、坊主」<br><br>「悪いけどあっさり負けるつもりはないぜ、おっさん。」<br><br>おっさんは再び筋肉ゴリラを選択し、俺は緑色の恐竜を選択する。<br><br>「坊主、そのキャラは火力もなけりゃ上必殺技で復帰もできねぇ。オマケに先程見たところ、実力はお互い同じくらいだ。それで俺に勝つってのか？」<br><br>「普通に上必殺で復帰出来るっつうの。使い方が悪いんじゃないのか？なら俺は、あんたを倒して証明してやるよ。ただの強さだけじゃない、本当の強さを！」<br><br>「よく言った！それでこそ、俺様の最後の相手に相応しい！」<br><br>禁断の果実を掛けて戦う2人のように、俺とおっさんが火花を散らしてる中。<br>後ろで見ている女子二人はお茶をすすっていた。<br><br>『3.2.1.Lady…GO!!』<br><br>試合が始まった途端に、ゴリラは腕を回し始めた。<br>おっさんのやつ、速攻で一本取りに来る気か。<br><br>すかさず俺は卵を投げたあとに反撃を行う。<br><br>「効かねぇな坊主、早々に1本取ってやるぜ！」<br><br>ゴリラは頭突きをかまし、俺の恐竜を地面に埋めた後</font></div><div><font size="2">さっき貯めておいた最大のパンチをぶち込んだ。<br>そのまま場外、俺のストックが－1される。<br><br>「ふぃぃぃぃきもちいコンボだぜ！！」<br><br>1本先手を取られた…</font></div><div><font size="2">だけど、ここからが俺の腕の見せどころだ。<br><br>「見せてやるよおっさん。キャラ性能の差が、勝敗を分かつ絶対条件ではないということを！」<br><br>さっきは相手の的が小さくてあまり使わなかった技…<br><br>恐竜がジャンプしてゴリラの頭上へ<br>そのままバタ足を始めた。<br><br>「バタ足だと！？」<br><br>与えるダメージは少ないが、相手の動きを拘束しながら%ゲージをじわじわと増やすことができる<br>しかも相手の動きは遅い、相手が上スマッシュをする前に俺のバタ足が先に出る。<br><br>「ちいっ！小賢しい」<br><br>ゴリラがガードを始める。<br>だがそれは花咲で対策済みだ。<br>手早く横スマッシュを連続で叩き込みガードを弾かせ、ひよったゴリラをそのまま吹き飛ばした。<br><br>「へっ…この俺様から一本とるとは、褒めてやるぞ坊主」<br><br>「軽口叩いてるからだぞ、おっさん」<br><br>相手の一撃が大きい分、こちらはスピードでカバーするしかない。<br><br><br>そこから試合は続き<br>お互いのストックは残りひとつの状態。<br>%ゲージはお互い60~70くらいになった。<br><br>『ウッホ!!!!』<br><br>「やべっ！」<br><br>ゴリラの強力な一撃がヒットして飛ばされてしまう。<br>俺はギリギリ空中で対背を立て直し、ヒップドロップでゴリラを吹き飛ばす。<br><br>「へっよく耐えたな坊主。たが、お互い残りはギリギリだ」<br><br>「あぁ…次で決めるぞ」<br><br>「決めれるかな…俺様には取っておきの切り札があるんだよ！」<br><br>切り札？考えるより先に、おっさんのゴリラが攻めてくる。<br>俺はステップで距離を取った…が、ここで画面端に逃げたのが運の尽きだった。<br><br>「いい場所に行ってくれたな！だが、目の良さが命取りだ！」<br><br>ゴリラは俺を掴み抱き上げ、そのままジャンプして。</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br>………画面外に放り投げた<br><br>「……はぁ！？」<br><br>俺は咄嗟のことで判断が遅れる<br>復帰ができない位置ではなかったため<br>俺はステージに必死に掴みにかかるが。<br><br>そこには腕の振りを最大パワーまで貯めたゴリラが立っていた……ステージに降りた瞬間、俺の恐竜にパンチがクリティカルヒット。</font></div><div><font size="2">そのまま場外にまで持ってかれた。<br><br>『WINNER!!ドンキー!!』<br><br>それは先程のピンクの丸いヤツが使ったものと同等の糞戦法…心中作戦だった<br><br>「こんにゃろ…！きったねぇぞてめぇ！」<br><br>「なっはっはっは！勝負というのはな…勝てばいいんだよ勝てば！」<br><br>真剣勝負をそんな簡単に汚すのかこの人は…<br><br>「それにさっきのは同時落ちしたら延長戦になりそうだったからな。確実に倒すためには落とすと見せかけなきゃならんわけよ。これぞ、心中戦法「改」だ！」<br><br>ドヤ顔で言うことじゃねえだろそれ<br><br>「お父さん、そういうことばかりしてると一緒にやってくれる人いなくなりますよ。私だって一時期嫌になったんですから…」<br><br>「( ﾟдﾟ)ﾊｯ!!」<br><br>優を嫌にさせるとか逆にすげえなこの人。<br><br>その後の優とまつりの3位決定戦は<br>優の勝利で終わり、ゲーム大会は幕を閉じた。<br><br>そして勝った順番、おっさん、俺、優、まつりの順番でドーナツを選択していく。<br><br>まつりの皿の上には、奇怪な形をしたドーナツが並んでいた。<br><br>「皆さん、なんで下を向いたまま黙ってるんですか？せっかくなんだし頂きましょ〜う」<br><br>「(すまねぇまつり嬢…)」<br><br>「(ごめんね…まつりちゃん)」<br><br>「(あばよまつり。楽しかったぜ)」<br><br>「いっただきっま〜す！」<br><br>その後、白目になったまつりが目を覚ますまで</font></div><div><font size="2">俺たちは罪悪感に包まれていた。<br><br>◆<br><br>「優さん、パパさんママさん。今日はありがとうございました！」<br><br>夕方の17時を回った頃、まつりがそろそろ帰るということで、みんなして玄関に集まっていた。</font></div><div><font size="2"><br>まつりが帰るということで、 俺もあまり長居をせず、ここらで退散しようと思う。<br><br>「ちぇ、せっかくだから二人とも晩飯食ってけばいいのによ。またいつでもゲームしに来いよまつり嬢！お前のニックネームも残しておくからよ」<br><br>「はい、ありがとうございます！」<br><br>「そんで坊主はもう少し腕磨いとけよ〜」<br><br>「やかましいわ！」<br><br>花咲を相手にして修行でもするか…<br><br>「相川さんもまつりちゃんも、気をつけて帰ってくださいね」<br><br>「相川くん、また明日です」<br><br>「おう、また明日な」<br><br>「ばいばいで〜す」<br><br>祈さんと優に挨拶をしたあと、俺たちは月宮家をあとにした。<br><br>◆<br><br>月宮家からの帰り道、まつりと並んで歩く<br>そういえば、こいつと二人で歩くのは初めてだな。<br><br>「さて、まつりの家ってどこだよ？」<br><br>「えっ！？なんですか相川さん、僕の家をマークして襲いにでも来るんですか！」<br><br>ササッとまつりは俺から距離をとった<br><br>「ちげぇよ！時間も時間だろ。家まで送るって言ってんだよ。」<br><br>「あっそういうことですか。」<br><br>お前自分からはガンガン来るくせに、俺から行くと身構えるんだな<br><br>「でも大丈夫です。僕、用事があって家より先に行かなきゃいけないところがあるので。気持ちだけ貰っておきますね」<br><br>「そっか、なら仕方ねぇな」<br><br>そこから少し話しながら歩いたあと<br>俺たちは別々の道で別れた。<br><br>時間は17時半過ぎ…微妙な時間だな。</font></div><div><font size="2"><br>ちょっと花咲の家でも行くか。<br>今日のゲーム熱が、まだちょっと残ってるしな。<br><br>◆<br><br>花咲の家に着き、インターホンを押す。<br>いつもなら普通に上がっているが、今日は日曜日。</font></div><div><font size="2">流石に家の人もいるだろう。<br><br>がちゃりと入口のドアが開き、花咲の母が出迎える。<br><br>「あら、相川くん」<br><br>「どうも、花咲はいますか？」<br><br>「あの子、さっき「猛烈にコーラが飲みたいから買ってくる！」って言って飛び出してったのさ。もうそろ帰ってくると思うから上がって部屋で待ってな」<br><br>飛び出していく理由があいつらしいな…<br><br>「ありがとうございます」<br><br>俺はそのまま花咲の部屋へ向かう。<br>いつも通りモノが散らかっている部屋だが、それが妙に居心地が良い。<br><br>花咲も相当なゲーマーなので、ゲームハードの種類が豊富である。</font></div><div><font size="2"><br>俺がさっきやっていたゲーム機にコンセントを繋げ、スマブラを起動。<br>部屋に1年中置いてあるテーブル型のコタツに座る。</font></div><div><font size="2"><br>あいつが帰ってくるまでソロ戦でもして待ってるか。<br><br>◆<br><br>15分くらいが経過した後に、</font></div><div><font size="2">下の階からちょっとした声が聞こえた。</font></div><div><font size="2"><br>花咲が帰ってきたのか階段を上がる音が聞こえ、部屋のドアが開く。<br><br>「おっす」<br><br>予想通り、ここの部屋の主が帰ってきたので一度ゲームを止めて一声かける。<br><br>しかし<br><br>「…相川」<br><br>花咲のいつものハイテンションはどこに行ったのか。</font></div><div><font size="2">暗い声で返事が返ってきた。<br><br>「どうしたんだよ、なにかあったのか？」<br><br>花咲は買ってきたコーラを床に置いたあと、</font></div><div><font size="2">自分もコタツに座る。<br><br>「…相川、今日は何してた？」<br><br>「今日？」<br><br>「まつりちゃんと一緒にいなかったか…？」<br><br>まさかの発言にびっくりした…</font></div><div><font size="2">なんで知ってるんだよ<br><br>「あぁ…確かに遊んだけど…。まさかお前が暗いのって、俺が休日に女子と遊んでたから羨ましがってんのか？」<br><br>「そうだよ！いや…そうだけどそこは今はいいんだよ！」<br><br>適当に言ったのに<br>羨ましいとは思ってるんかい<br><br>「じゃあどうしたんだよ。てか、なんで知ってるんだよ」<br><br>花咲は少し黙ったあとに口を開いた<br><br>「…俺が出かけてる途中、お前らが二人でいるのを見てさ。お前ら途中で道別れたじゃん。だからいつもやられてる仕返しにさ…まつりちゃんをいじってやろうと思って追いかけたんだよ。」<br><br>なるほど、コーラ買いに行く時に見かけたわけか</font></div><div><font size="2">てか毎度負けてることは認めるんかい<br><br>「それでさ、追って話しかけようとしたら。すぐにまつりちゃんは道を曲がったんだよ。だから僕も続けて道を曲がったんだ。そしたら…なかったんだよ」<br><br>「なかった？なにが？」<br><br>「なかったんだよ……」</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br><br><br>まつりちゃんの姿がどこにもなかったんだよ</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br><br><br>「……は？」<br><br>まつりの姿がなかった…？<br><br>「ちょっと待てよ、どういうことだそれ？なかったってことは…つまり」<br><br>「消えたんだよ、まつりちゃんが。道を曲がってすぐに」<br><br>「いや意味わかんねぇよ！消えたとかって…またすぐに道を曲がったとか、その近くに自分の家があったとかじゃないのか！？」<br><br>俺は花咲の言ってることが理解できなかったのか、</font></div><div><font size="2">声を少し荒らげてしまう。<br><br>「いや…あの道はすぐに曲がれるような場所なんてなかった…。俺も気になって近くの家を全部見たよ！でも…夏海なんて表札の付いた家はどこにもなかったんだ…」<br><br>花咲は伝えたいことを俺に伝え終えたのか。<br>また沈黙する。</font></div><div><font size="2"><br>そして、俺の方をもう1度向いて口を開く。<br><br>「なぁ…相川。お前、本当に知らないのか？」<br><br>「なにかって…」<br><br>「だって、まつりちゃんはお前と優ちゃんに会ったことがあるって言ってただろ！」<br><br>…まつりが、俺と優に会ったことがある…</font></div><div><font size="2"><br>そして、忘れていた。<br>いや…考えないようにしていた、</font></div><div><font size="2">あいつの本当の目的を。<br><br>嘘か本当かはわからないが<br>俺と優の願いを、なにか一つだけ叶えること<br><br>でも、俺には本当に…まつりに対する記憶がない。<br><br>俺は花咲の質問に対して無言だった。<br>答えることができなかった。<br><br>「…本当に知らないってんなら、いいよ。少し攻めたみたいになって悪かった」<br><br>「いや…俺も悪かった」<br><br>「……でもな相川。俺の言ってることも嘘じゃないんだ。嘘じゃないからこそ…考えることをやめられない…」</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br><br>まつりちゃんって…いったい何者なんだ？</font><br></div></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">第15話 たくさん遊べてよかったです END</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">【次回予告】</font></div><div><br></div><div><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2">まつり「おっはようございま～す！相川さ～ん！」</font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2">彩夏｢<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">最近はまともに登校してくると言っていたが、まさか両手に花状態だとはな</span>｣</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2">まつり<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">「ぼくは楽しいですよ？当たり前じゃないですか」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">花咲「</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">でも、俺は俺のやり方でやらしてもらうぜ」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">智香</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">「…私は…知ってるわよ。あんたのこと</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">好きな人」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><br></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2">彩夏<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢まつり</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">さん？それは誰だ、相川｣</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2">集<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢誰がそんな所に机なんて置いたのやら」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">護</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢いや違う</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">違うだろ</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">俺の隣の席は、昨日までまつりの席だっただろ！？」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">優</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢それはもう</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">！</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">……</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">仮病です</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｣</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">まつり「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">もうこの場所に僕の居場所なんてありませんから｣</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2">護<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢まつり</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">お前は、なにものだ？」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">まつり</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢それでは</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">お二人とも。少しだけ、昔話に付き合ってください｣</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><br></span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><br></span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; color: rgb(69, 69, 69);"><font size="2">第16話 忘れ、忘れて、忘れられ</font></p></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;; font-size: 17pt;"><br></span></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12368633158.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Apr 2018 03:42:52 +0900</pubDate>
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<title>【Printemps】特別編 四月は私の嘘</title>
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<![CDATA[ <font size="2">どうも皆さん、宮沢智香です。<br>本編での出番は少ないですが、</font><div><font size="2">私には1歳下の妹である宮沢春香がいます。<br><br>そしてその春香には好きな人がいます。<br><br>この小説も更新が不定期ということで<br>皆さんも覚えてる人は</font></div><div><font size="2">あまり多くないと思うんですけど…</font></div><div><font size="2"><br>もうぶっちゃけて言います。<br>春香の好きな人…それは…<br><br>ひょんなことから私と友人になった男<br>適当で不真面目で不良のろくでなし<br>相川護。<br><br>なんであんなやつを好きになったのかしら…うちの妹は。<br><br>妹から好きな人を聞かされた時から</font></div><div><font size="2">私もある程度は進展するように手伝いをしてる。</font></div><div><font size="2"><br>でも…春香のあの内気な性格からすると、</font></div><div><font size="2">ぐいぐい行くのは難しいのよね。<br><br>そんなわけで、</font></div><div><font size="2">今日が何日かわかるわよね？</font></div><div><font size="2"><br>そう、今日は4月1日！<br>世間ではエイプリルフールよ！<br><br>この日を逃さない手はない。</font></div><div><font size="2"><br>もし仮に、私が護のことを好きになって</font></div><div><font size="2">春香に協力できなくなったと言ったら<br>あの子はどうするのか…。</font></div><div><font size="2"><br>仮よ仮！実験よ！<br>これは春香の恋の進展に必要不可欠！<br><br>あっあくまで実験なだけだから…<br>別に深い意味とかはないから！<br><br>さて、やってみようかしら。<br><br>◆<br><br>4月1日(今年だと日曜日)<br><br>日曜にでも9時に目が覚めてしまうのは<br>日頃の生活の賜物かしらね。<br>朝食を食べ終えたあとに、</font></div><div><font size="2">今日の目的である春香の部屋に向かう。<br><br>部屋の前に立ち、</font><span style="font-size: small;">コンッコンッとノックをすると</span><span style="font-size: small;">｢は〜い｣と声がしたので</span></div><div><font size="2"><br>｢私よ春香｣<br><br>短く名乗ると、</font></div><div><font size="2">春香が部屋のドアを開けた。<br><br>｢どうしたのお姉ちゃん？｣<br><br>｢…ちょっと入っていい？話があるの｣<br><br>春香の部屋へと入る。</font></div><div><font size="2"><br>さて、ここからが本番ね…<br>いかに私が上手く春香を黙せるかによるわ。<br><br>｢それで、話って？｣<br><br>｢えっえぇ…あのね春香｣<br><br>うぅぅぅ…嘘だからといっても<br>こういうのは緊張するものね…<br><br>｢えっと…ね。私…好きな人が…できたの｣<br><br>言った！言ったわよ！<br>現時点て机に頭を叩き続けたいくらい恥ずかしい状態だけど言ってやったわよ！<br><br>｢えっ……えぇぇぇぇぇ！！お姉ちゃんにも遂に春がやってきたってこと！｣<br><br>予想以上に喜んでるわね…<br>よく思い出してみると…</font></div><div><font size="2">私が恋バナなんてしたことなかったわね。</font></div><div><font size="2">そういう性格でもないしね…。</font></div><div><font size="2">自分で言ってて悲しくなってくるわ。</font></div><div><font size="2"><br>でも春香、その喜びはすぐに終わるわよ。<br><br>｢それで、相手はどんな人なの？｣<br><br>｢…それは、あなたもよく知ってる人よ。ねぇ春香…あなた、護のことが好きだったわよね｣<br><br>｢えぇ！？うん…そうだよ…｣<br><br>護のことを口に出した途端、</font></div><div><font size="2">モジモジと指をいじる春香…</font></div><div><font size="2">やっぱり不安になってくるわ…<br><br>｢そう……。なら、もうあなたのこと、応援できないわね｣<br><br>｢え？お姉ちゃん…？｣<br><br>さっきまで笑顔だった春香が<br>どんどん深刻な顔になっていく<br><br>｢私の好きな人はね…護なの｣<br><br>……きゃあぁぁぁぁぁ！！</font></div><div><font size="2">待って！待って…深呼吸…！<br>今更ながらなんてこと言ってるの私！？<br>ここまで人の名前を出すことが重苦しかったことがある！？ない！絶対にない！<br><br>そもそもエイプリルフールとはいえ…<br>大好きな妹にこんな顔をさせてしまうなんて…</font></div><div><font size="2">てかこの発想が出た時に気づくことでしょ私！</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">でも今日だけよ、許して春香<br>これはあなたの成長に必要なことなのよ！<br><br>｢それは…いつからなの｣<br><br>｢えっと…わかんない。自覚したのはつい最近だし、今まで恋愛とか…よくわからなかったし…でも…ねぇ。その…好きにはなってしまったというか｣<br><br>ちょっと待て私、</font><span style="font-size: small;">テンパりすぎて後半グダグダになってたけど大丈夫かしらこれ！？</span></div><div><font size="2"><br>｢そっか…でも、しょうがないことだよね。お姉ちゃん相川さんと仲良いし…きっとそうなるんじゃないかって思ってたこともあるし｣<br><br>え！？<br><br>｢相川さんもきっと、私よりずっと仲のいいお姉ちゃんの方が嬉しいはずだよ｣<br><br>ちょ…ちょっと待って春香<br><br>｢お姉ちゃん！｣<br><br>｢はいぃぃぃ！｣<br><br>｢相川さんの家を教えて！｣<br><br>｢へ？｣<br><br>｢いいから！｣<br><br>｢はいぃぃぃ！｣<br><br>去年クラス委員だった私は、色々と世話をしなきゃいけなかったのもあって、護の家の住所は知ってる。<br>それを春香に紙に書いて教えると、出かける準備を始めた。<br><br>｢はっ春香さん？何をやっていられるのでしょうかぁ？｣<br><br>｢私…今から…相川さんに告白してくる！｣<br><br>｢へ？｣<br><br>｢お姉ちゃん…今まで色々と協力してくれてありがとう。でも…でも…この気持ちだけは負けるわけにはいかない！｣<br><br>おっ落ち着いて春香…！<br><br>｢どんな結果になっても…奪われる前に…私から奪いに行ってみせる！｣<br><br>そう言うと春香は部屋から飛び出て言った</font></div><div><font size="2">あんな春香…見たことない…<br><br>たっ…大変なことになってしまったわ！<br><br>◆<br><br>(ここから護視点)<br><br>｢はぁぁぁ…ねみぃ…｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">でかい口を開けて</font></div><div><font size="2">思いっきり欠伸する。<br><br>｢眠そうだね〜相川〜｣<br><br>｢誰のせいだ誰の！｣<br><br>4月1日</font></div><div><font size="2">世間ではエイプリルフールとか何とか言ってるが。<br>俺にとっては貴重な日曜日。<br>昼まで寝て過ごそうと思ったのに…</font></div><div><span style="font-size: small;">なぜか時刻は午前の10時…</span></div><div><span style="font-size: small;">場所は花咲の部屋…どうしてこうなった。</span><br></div><div><font size="2"><br>朝一で電話してくるなんて、おっさんだけで十分だっての。<br><br>｢んで、要件はなんなんだよ｣<br><br>｢よくぞ聞いてくれた。相川、今日は何の日かわかってるかい？｣<br><br>｢…エイプリルフールだろ｣<br><br>やっぱりそういう件か…<br>また作者とか出てこないだろうな。<br><br>イベント=作者という考えになってる時点でだいぶ頭がやばいが。</font></div><div><font size="2">それも全部作者が悪い。<br><br>｢大丈夫大丈夫〜今回は作者なんて出てこないから｣<br><br>俺の思考を読むなニュータイプ<br><br>｢エイプリルフールということで、ここら辺でドッキリのひとつでもかましてみませんか〜ということで｣<br><br>ドッキリねぇ…<br><br>｢とにかく内容によるな｣<br><br>｢内容…それは…今こそ智香に逆襲する時だと思うんですよ｣<br><br>はぁ？<br><br>｢その名も！ドキッと智香に告白大作戦！｣<br><br>｢なんじゃそりゃ…｣<br><br>｢エイプリルフールって言ったら、｢ｼﾞﾂﾊ~ｺｸﾊｸｻﾚﾃｶﾚｼｶﾞﾃﾞｷﾏｼﾀ~｣とか｢ｼﾞﾂﾊｵﾚ、ｵﾏｴﾉｺﾄﾏｴｶﾗｽｷﾀﾞｯﾀﾝﾀﾞ…ｳｿｳｿ~ｴｲﾌﾟﾘﾙﾌｰﾙﾀﾞﾖｰﾝ！｣とかあるじゃん！｣<br><br>その謎の声を変える技術は凄いが、</font></div><div><font size="2">文が非常に読みづらくなってるからな。<br><br>｢だから〜お前が智香に告白する、焦った智香に俺がドッキリ大成功！とネタバレをするってわけ〜｣<br><br>｢ちょっと待て、なんで告白するのが俺なんだよ。話の振り方からして、お前がやるのがギリってもんじゃないのか｣<br><br>｢そこはちゃらんぽらんな俺より、お前の方が攻撃力がありそうだからね。優ちゃんと仲良いお前が｢ｼﾞﾂﾊﾜﾀｼﾀﾞｯﾀﾉｫ!!!｣って感じでさ｣<br><br>なにそのどこぞのおにぎり食べてる女の子みたいな反応…</font></div><div><font size="2">そもそも優は今関係ないだろ。<br><br>｢やめといた方がいいと思うけどな。去年お前が智香に仕返ししようとした時も返り討ちにあっただろ。｣<br><br>｢あぁ…そんなこともあったね…｣<br><br>去年、智香と知り合って間もない頃。<br>いつもいつも口うるさい智香に仕返ししようということになって…見事に失敗したあの日…まぁこの話はまたおいおいということで。<br><br>｢頼むよ相川！何かあったら、全部俺の責任にしていいからさ！｣<br><br>…はぁ…まったく、しょうがねぇな<br><br>｢ミスったら今度飯奢れよ｣<br><br>｢りょうかーい。じゃあ俺、智香に電話してくるね〜｣<br><br>と言って部屋から出ていった。<br>そもそも智香が今日暇なのかが1番の問題だよな。<br><br>と思ったら、急に部屋のドアが開いて<br><br>｢相川！電話を変われ！｣<br><br>いいタイミングだ！というような顔で、俺に子機を渡してくる。<br>まさかとは思うが。<br><br>｢もしも－－｣<br><br>『ちょっと護！なんで今日に限ってまだ寝てないのよ！二度手間かかっちゃったじゃない！』<br><br>俺の耳に大ダメージ、まさかの智香からの電話だった。<br><br>｢俺だって寝てたかったよ。んで、どうした智香？｣<br><br>『大変なの！春香がそっちに向かってるから今は会わないで私の指定した場所に来て！』<br><br>｢はぁ？宮沢がなんだって？｣<br><br>その会話をしてる時に、花咲が｢俺からも用事があると言え｣とジェスチャーで伝えてきた。<br><br>『いいから！頼むわね！私も行くから！』<br><br>｢お前も来るのか？｣<br><br>『そうよ！』<br><br>｢ならちょうど良かった。俺もお前に用事があったんだ。｣<br><br>『え？』<br><br>｢とりあえず後で話す。今は宮沢を見つけることが最優先だろ｣<br><br>『え？うん、よろしく…』<br><br>そこで電話を切る<br><br>｢それで〜どうなったって〜｣<br><br>｢よくわからんが準備しろ花咲。出かけるぞ｣<br><br>｢へ？｣<br><br>◆<br>(再び智香視点)<br><br>電話を済ませたあとに私も家から飛び出した。<br>準備に結構時間かかっちゃったな。<br>春香はどこまで行ったんだろ。<br><br>と思った矢先、先に護と真一を発見する<br><br>｢護！真一！悪いわね急に｣<br><br>｢別にこっちは大丈夫だ｣<br><br>｢そうそう〜こっちとしても用があったしね〜ばべらぁぁぁ！！｣<br><br>なぜか護が花咲を蹴っ飛ばした…<br>なにやってんのよあんたたち…<br><br>｢それで、宮沢がどうしたんだよ？｣<br><br>｢えっえぇ…それがとあることを話したら、春香が家を飛び出しちゃって…｣<br><br>｢とあること？｣<br><br>深く話してしまったらこっちが死ぬ…<br>どうにか誤魔化さないと<br><br>｢それで、どうしてその話で俺達が関係するんだよ？｣<br><br>墓穴を掘ったぁぁぁぁぁあ!!!!<br>それに関しての言い訳をまったく考えてなかったわ…<br><br>｢とっとりあえずそれはどうでもいいのよ！いいから春香を探すわよ｣<br><br>話を無理やり切り上げて歩きだそうと思ったら。<br><br>｢待ってくれ、智香｣<br><br>護に手を掴まれた<br><br>｢え？何よ…急に｣<br><br>｢用があるって言っただろ…(おいマジでやるのか花咲)｣<br><br>｢聞いてやってくれよ智香(あぁ…打ち合わせ通り言ってくれ)｣<br><br>なによ…こっちは急いでるってのに<br><br>｢話すことがあるならさっさとはな－｣<br><br>｢すっ好きなんだ…｣<br><br>………へ？<br><br>｢だからその…お前のことが好きなんだ…｣<br><br>えっ…えっ…えぇぇぇぇぇ！！<br><br>｢ちょっあんた！急に何言って…！｣<br><br>こいつ今なんて言った！？<br>私のこと…その…すすすす好きって言った！？<br>なんで…どうして！優は！めちゃくちゃ仲良さそうにしてたじゃない！<br><br>ああああ頭の思考がおおお追いつかない…<br>ダレカタスケテ<br><br>｢えっと…その…気持ちは嬉しいんだけど！急な事で理解が追いつかないというか…｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢急だということはわかってる(今日言われたことだし)それでも、俺の考えは変わらない｣<br><br>いやダメダメ！<br>何真剣に考えてんのよ！断ればいいのよ！<br>別に私はこいつのこと好きでもなんでもないんだし…</font></div><div><font size="2">そうよ…なんでもないんだし…<br><br>｢護…その…私も！｣<br><br>その時目に入ったものは……私たちのやり取りを見ていた…<br><br><br>春香の姿だった。<br><br><br>なんでここにいるのよぉぉぉぉぉ！！</font></div><div><font size="2"><br><br>｢おっお姉ちゃん…？｣<br><br>｢え！？宮沢！？｣<br><br>｢春香…｣<br><br>｢あちゃ〜こりゃまずいかもね…｣<br><br>全員の思考が一瞬止まった…その数秒後<br><br>｢ごっごめんなさぁぁぁぁぁい！！｣<br><br>春香が走って去っていった<br><br>｢まっ待ちなさい！春香ぁぁぁぁぁ！！｣<br><br>その後、再び春香を探すのに時間を費やしたのです。<br><br>◆<br><br>｢えぇ！？嘘だったの！？｣<br><br>｢ごめん！春香！本当にごめん！｣<br><br>その後春香を見つけて事情を説明した。</font></div><div><font size="2"><br>私の言っていたことが嘘だったこと<br>そして…あいつらのやってきたこともまた嘘だったことを。<br><br>｢あんた…引っ込み思案だから、少しでもやる気にさせたかったの…それがこんな裏目に出るとは思ってもいなくて…｣<br><br>｢お姉ちゃん…｣<br><br>｢これからどんどん仲良くなって、普通に告白していくのなら私は全力で応援した。でも、私の嘘で突発的に告白するのは…なんか違うなって思ったの。｣<br><br>｢…。｣<br><br>｢でも、どんな形にせよ…あんたの恋心を侮辱してしまった…姉失格よ。今ならぶたれてもしょうがないわ…｣<br><br>私は春香の鉄拳制裁を食らう覚悟を決めて目を閉じる。<br><br>そして私の頬に、ペちっと優しい手のひらの感触が伝わった。<br><br>｢春香…｣<br><br>｢私の分は、これでおしまいだよ。よく考えなかった私も悪いし…。お姉ちゃんは、ちゃんと止めようとしてくれた。だからこれでおしまい。エイプリルフールってことで、お互い今回は水に流そ？｣<br><br>｢は…はりゅかぁぁぁぁ！！｣<br><br>私は春香に抱きついた後に</font><span style="font-size: small;">泣きながらずっと謝罪した。</span></div><div><font size="2">天使！やっぱり天使よこの子は！</font></div><div><font size="2"><br>｢ううぅぅぅぅごめんね！はっはりゅかぁぁぁ！｣<br><br>｢もう、大袈裟だよお姉ちゃん。そこまで申し訳ないと思ってるなら、今度スイーツでも食べさしてくれたらいいから｣<br><br>｢うぅぅぅ奢る奢る！なんでもどーんとこいよ！｣<br><br>そのままもうしばらく、私は妹の胸の中で<br>恥もなく泣き続けた。<br><br>◆<br><br>｢あっお〜い智香｣<br><br>春香と話を付けたあと、</font></div><div><font size="2">春香は先に帰ると言って私たちは一度別れた。<br>私も護と真一に謝らないといけないし。<br><br>｢ごめんね、護…真一。色々と振り回しちゃって｣<br><br>｢まぁ…よくわからんが、丸く収まったのならいいんじゃないか｣<br><br>｢そうそう〜笑顔で終われたのならオールオッケー｣<br><br>私たち3人は少し笑ったあと</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢じゃっ帰るかね〜相川くん｣<br><br>｢そうだね〜花咲くん｣<br><br>｢｢あははははは！｣｣<br><br>｢さて…護…真一…｣<br><br>私は2人を睨めつけた<br><br>｢｢え？｣｣<br><br>春香はいい子よ…あんなことされても<br>笑顔で許してくれた…でもね<br><br>私はやられたらやり返さないと気が済まない主義なの〜<br><br>｢よくも私を……からかってくれたわねぇぇぇ！！｣<br><br>｢えぇぇぇ！今のはみんな笑ってエンディングに入るオチじゃなかったの！！｣<br><br>｢待て智香！そう！今回もこいつが全部悪い！さっき全責任はこいつが追うって言ってた！！｣<br><br>｢問答無用ぉぉぉぉぉ！！｣<br><br>｢｢ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！｣｣<br><br>◆<br><br>護たちをボコったあと…<br>次こそそれぞれの家に帰宅し、</font></div><div><font size="2">私は自室のベットで寝転がっていた。<br><br>でも、帰る前に。<br><br>『智香、ちょっといい』<br><br>真一に呼び止められた<br><br>『ん？今度は何の用よ』<br><br>『いやいや…そんな警戒しなくても…あのさ智香。正直、護に告られてどうだった』<br><br>『へ？どうって…』<br><br>『俺から見たら、そんな満更でもなさそうな感じだったからさ』<br><br>『……べっ別になんでもないわよ！』<br><br>私はぶっきらぼうに返事すると、</font></div><div><font size="2">今度こそ家に向かって歩き始める。<br><br>『…あんまり自分の気持ち、隠しすぎないようにしろよ。お前、変なところで頑固なんだからさ』<br><br>背中に声をかけられて、私は振り返る。<br><br>『…なによそれ、大きなお世話ですぅ！』<br><br>まったく…なんなのよ真一のやつ…<br>でも<br><br>『護…その…私も！』<br><br>…私も？私もってなに…？<br>私はあの時断ろうとしてた…のに<br>なのに…反射的に、何を言おうとしていたの？<br><br>その時、私の部屋のドアにコンコンとノックが鳴る。<br><br>｢はい！｣<br><br>私は部屋のドアを開けると、春香が立っていた。<br><br>｢お姉ちゃんちょっと話いいかな？｣<br><br>｢ん？｣<br><br>春香を部屋に入れて、2人で座る。<br><br>｢私…今回の件で身にしみたよ。いつまでも相川くんの隣に誰もいないとは限らない。現に今でも、月宮さんって人がそばにいるのに。｣<br><br>｢うん…｣<br><br>｢だから…ありがとお姉ちゃん。こんな私にも、やれる時はやれるっていう勇気をくれて。これからはもう少し頑張ってみるね。自分からアプローチできるように。｣<br><br>そう言って、春香はニッコリと笑った。<br><br>私はその笑顔を見て…今一度決心を固める。<br><br>ひょんなことから私と友人になった男<br>適当で不真面目で不良のろくでなし<br>相川護。<br><br>でも…やる時はやって、</font></div><div><font size="2">いつも誰かのために動いて、</font></div><div><font size="2">優しい男。<br><br>なんであんなやつを好きになったのかしら…<br>私の妹と…それと…。<br><br>『…あんまり自分の気持ち、隠しすぎないようにしろよ』<br><br>あいつも、馬鹿だと思ったら誰よりも周りを見てるんだから本当に腹がたつ。<br><br><br>けど何より…私の幸せは、</font><span style="font-size: small;">春香が笑顔でいること。</span></div><div><font size="2">たった一人の大事な妹が笑顔でいられるのなら…私は。</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢うん…応援してるわよ、春香｣<br><br>自分の本当の気持ちくらい、隠していられる。<br><br>いつか、本当に決めなければいけないその時まで。<br>妹のために、笑顔でいよう。</font><br></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">特別編 四月は私の嘘 end</font></div>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12365116457.html</link>
<pubDate>Mon, 02 Apr 2018 02:56:20 +0900</pubDate>
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<title>【Printemps】14話 こんなにたくさんの人たちと</title>
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<![CDATA[ <font size="2">夢を見た、小さい子供が2人。<br>背的に小学生くらいかな?<br>川沿いで必死に何かをしている。<br><br>そして、声が聞こえた。<br>その2人に…そして今夢を見ている俺にもなのか？<br>声をかけてくる。<br><br>でも、何を言ってるのかは聞き取れなかった。<br><br>◆<br><br>7月7日 金曜日<br><br>目覚ましの音という暴力に叩き起こされ、<br>俺は目を覚ます。<br>朝食を取って制服に着替え、俺は家を出た。<br><br>いつも通りぼ〜っと歩いていると<br><br>｢おはようございます、相川くん｣<br><br>優が立っていた。<br><br>こうやって優が待っていることが今なら凄く懐かしく感じる。<br>宿泊学習前は、いつもこのまま一緒に学校に行ってたな。</font><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">「優、どうしたんだよ？」<br><br>なんで今日は待ってるんだ?<br>という質問をする前に、俺の中で解決してしまった…<br><br>｢どうもどうも、おはようございます相川さん!!僕ですまつりです!!｣<br><br>優の他にまつりもそこに立っていた。<br>俺は今酷い顔をしてるんだろうな…<br>その顔のまま、まつりを眺める。<br><br>｢なっなんですかその顔は!!この数秒で視力でも落ちたというのですか!?｣<br><br>｢落ちるわけねぇだろ!!あのなぁまつり…何してんの?｣<br><br>｢見ればわかるでしょう?相川さんを待ってたのですよ｣<br><br>｢いや、なんで待ってんだよ?｣<br><br>結局昨日は、あれから3人で帰宅した。<br><br>まつりに関してはまだ色々と謎なところはあるが。</font></div><div><font size="2">とりあえず、日常生活くらいなら普通に話しかけて来てもいいとは言ったのだが…<br><br>｢何このレベルの高いスキンシップ!!俺はここまでしていいとは言ってないだろ!?｣<br><br>｢落ち着いてください相川さん、登校する時くらい友達と会うのは当然のことですよ｣<br><br>｢待ち構えてまで登校するなんて聞いたことねえよ!!｣<br><br>｢じゃあパンでも食べながら走ってきてください!!上手いこと僕がぶつかってみせます!!｣<br><br>｢なんで急に恋愛漫画な展開になんの!?しかもなんで俺がヒロインポジなんだよ!!｣<br><br>なんで嫌だって言ってる方が運命的な出会いをするポジションになるんだよ！<br><br>｢じゃあどうすれば一緒に行く口実ができるんですか!!｣<br><br>｢俺は断る口実を作ってんだよ!?｣<br><br>｢あの〜お二人共…そろそろ｣<br><br>｢｢優(さん)は黙ってろ(てください)!!｣｣<br><br>｢えっええ…なんで私が怒られてるんですか…｣<br><br>その後、俺とまつりが言い合いというコントをした数分後。<br>遅刻時間が近づいていることに気づいて、学校近くまで走ったことは言うまでもない。<br><br>◆<br><br>｢はぁ…</font><span style="font-size: small;">はぁ…お前のせいで朝から走るハメになっちまっただろうが!!｣</span></div><div><font size="2"><br>｢うっわ!!そうやって僕のせいにするんですね!!だいたい相川さんが変な意地を張るからこうなったんですよ!!｣<br><br>｢俺のせいかよ!?｣<br><br>｢巻き込まれた私的にはどっちもどっちだと思うんですが…｣<br><br>学校に到着し、外靴から上履きに履き替え、教室に向かう。<br><br>｢それでは相川くんまつりちゃん、また後でです｣<br><br>優が自分の教室に入っていき、俺達も自分の教室へと向かう。<br><br>｢うお!?｣<br><br>教室に入ろうとしたら机があった。<br>そういえば、花咲の席は教室の後ろにある掃除道具の前になったんだったな<br><br>｢こんな所に机なんて置いて、ここで授業してる人はどんな気分なんでしょうね?｣</font></div><div><font size="2"><br>お前がそれを言う!?<br>だいたい集が悪いけど、事の発端はお前が俺の隣の席を希望したからだよな?</font></div><div><font size="2"><br>てかなんで誰も何も言わないの!?花咲はなんで普通にここで授業受けてんだよ…!!<br>俺達はその机を放置して自分の席に座る。<br><br>｢さあ相川さん!!今日も1日頑張るぞいですよ!!｣<br><br>｢とりあえず少し寝る…｣<br><br>｢え〜!!｣<br><br>席について元気ハツラツに言うまつりに対して、俺は気だるげに机に倒れる。<br><br>｢相川さん起きて授業聞きましょうよ〜!!｣<br><br>｢朝から謎の走りで疲れてるからな…だから俺は寝る｣<br><br>｢それまだ引きずるんですか…‼︎｣<br><br>再び俺達は言い合いというコントを初める。</font></div><div><font size="2">離れた席から俺たちを見る集の目線は｢なにやってるんだあいつら｣と言わんばかりに…呆れたようだった。<br><br>◆<br><br>【テラス】<br><br>昼休みに入り、今日はテラスに来ていた<br><br>｢おぉぉぉぉぉぉ!!!!｣<br><br>屋上とまではいかないけど、テラスも学校2〜3階分の高さはある。<br>そこから見える光景に、まつりは驚きの声を上げていた。<br><br>｢お前、結局まつりちゃんとも行動してるんだな｣<br><br>ベンチに座りまつりの様子を眺めていると</font></div><div><font size="2">花咲が口を開いた。<br><br>｢まぁなんだ…流れだ流れ｣<br><br>｢結局甘いやつだな、お前は｣<br><br>｢うるせぇよ｣<br><br>花咲とやり取りをしていると、優 智香 しおりらも合流し、</font></div><div><font size="2">本日の本題にへと以降する。<br><br>｢それでは改めまして、夏海・まつりと言います!!よろしくお願いします!!｣<br><br>まつりの挨拶で皆｢おお〜!!｣と声を上げながら拍手をする<br><br>｢まつりちゃん!!前はどこに住んでたのかにゃ‼︎｣<br><br>挨拶が済んだあと、すぐにしおりが質問に入った<br><br>｢ええっと…言ってもピンと来ないと思うのでその質問は無しで!!｣<br><br>｢ええ〜気になるよ〜｣<br><br>ピンとこないってことは結構遠くに住んでたのか?<br>確かに前までどこに住んでたかは気になるな…なにか手がかりが掴めるかもしれなかったし。<br><br>｢ほらしおり、あんまり問い詰めるのは良くないわよ｣<br><br>｢智ちゃんだって気になるくせに〜｣<br><br>智香としおりが話してる間に、俺も一つ質問をしてしまおう<br><br>｢なぁまつり、一つ再確認しておきたい…。お前が俺を慕う理由はなんなんだ。｣<br><br>その質問で、その場の空気は一度シーンとなる。</font></div><div><font size="2">智香としおりも話すのをやめていた。<br><br>｢それは…前に言った通りです。相川さんと優さんの願い事を一つ叶えるためです｣<br><br>やっぱりそう答えてくるのか…<br><br>｢結局それを貫き通してくるんだな。願い事を叶えるってどういう事なんだよ｣<br><br>｢そのままの意味です。</font><span style="font-size: small;">お二人方が私に向かって叶えたいことを言えばいいんで｣</span></div><div><font size="2"><br>｢そんな…奇跡や魔法があるわけでもないし｣<br><br>｢あるんです‼︎奇跡も魔法もあるんですよ‼︎｣<br><br>そのまま豹変してマツリベーターになるのはやめてね…</font></div><div><font size="2">男の魔法少女姿なんて誰得だよ‼︎チェーンソー持って魔装少女ならなってる人もいるけど…<br><br>｢じゃあなんだ、今すぐ俺の前からいなくなってくれって言ったら本当にいなくなるってことか?それならそれで都合がい－｣<br><br>｢いいんですね?本当にそれが願いごとでいいんですね?｣<br><br>まつりが俺の言葉に割って入ってくる。</font></div><div><font size="2">その時のまつりの顔を見て、はっきり言って少し焦った。<br><br>目の光だけが消えている。<br><br>もちろん、俺が今喋ったことは全部冗談のつもりだった。<br>でも…<br><br>｢じょ…冗談だよ冗談!!お前の言ってることが本当だとしたら、こんな事でせっかくのお願いごとを無駄にするわけないだろ!!｣<br><br>｢………そうですよね〜!!驚かさないでくださいよ〜まったく〜｣<br><br>驚いてんのはこっちだよ馬鹿野郎…<br>でも、もしかしたら本当に言ったことが現実になってしまうような…そんな空気が流れていた。<br><br>｢ねぇまつり、明日暇?｣<br><br>その空気を壊すように話し始めたのは智香だった<br><br>｢ええ、私は基本暇な人間ですよ!!｣<br><br>自信満々に言うようなセリフじゃないだろそれ…<br><br>｢じゃあさ、せっかくだし明日みんなで遊びましょうよ。このメンバーでちゃんと遊んだことないでしょ?｣<br><br>なに面倒くさそうなこと勝手に話しちゃってるのこの人!?<br><br>｢しおりは賛成だよー!!みんなと遊びたいっさね!!｣<br><br>｢私も明日は何も予定がないので構いませんよ｣<br><br>しおりと優も参戦が決定した<br><br>｢おうおう女性陣はいいですね〜俺は家でゴロゴロしてる日々ですよ〜｣<br><br>｢何言ってんの真一?あんたも来るのよ｣<br><br>｢…まじで?まじで!?まじで!!｣<br><br>反応でけえよ、なんで3段階に分けたんだよ<br><br>｢この前のテスト、あんた頑張ったのになんの約束もできてなかったてしょ?せっかくだからあんたも来なさいよ｣<br><br>｢い……いやったぁぁぁぁ!!!!いつもなら完全に『悪いな、この遊びは3人用なんだ』とか言われる展開だったのに!!｣<br><br>金持ちのお坊ちゃんみたいなやつがこの作品にいなくてよかったな、のび咲くん。<br><br>｢護はどうなの?あんたのことだし、どうせ休日も暇してるんでしょ?｣<br><br>｢してねえよ、残念だけど部活があるんだな〜これが。しおりも明日バレー部あるだろ?｣<br><br>日曜は基本休みだけど、土曜日は普通に部活がある。<br><br>｢しおりは明日9時から11時までっさね!!｣<br><br>｢俺はその後の11時から1時までだ。残念だったな、俺は行けな－｣<br><br>｢よし、終わったら来れるわね。全員集合は午後からよ｣<br><br>｢おいこら!!人の話を聞け!!!!｣<br><br>確かにいつも1時半に終わっても、そのまま花咲のところに遊びに行ってはいるけど。<br>流石に全員待たせることになるし…<br><br>｢いいのか相川〜俺だけハーレムを楽しむことになるぜ〜｣<br><br>それに関してはまったく嫉妬心とか無いんで…<br><br>｢相川くん、まつりちゃんも相川くんがいる方が楽しいと思うんです。どうでしょうか…?｣<br><br>｢そーだよー!!みんな待ってるからさ、明日はみんなで遊んでみようよー!!｣<br><br>俺は一度溜息を吐き、体ごとこちらに近づけてまで説得してきた優としおりに負けた<br><br>｢はぁ…わかったよ。部活終わるまで待ってろよ｣<br><br>｢まぁどうしてもって時は、護が部活サボればいいだけだしね〜｣<br><br>おいこらそれは無理だ!!!!</font></div><div><font size="2"><br>そのやりとりの後。<br>満足そうな顔をしているまつりの顔を見ると</font></div><div><font size="2">昼休みの終わるチャイムが鳴った。<br><br>◆<br><br>7月8日 土曜日<br><br>ダム ダム ダム!!!!<br>体育館にリズムよく、バスケットボールのドリブル音が鳴り響く。<br>俺は一度ドリブルをやめてボールを持ち、フリーになっている仲間にパスを渡す。<br><br>｢よしナイスパス!!!!｣<br><br>お褒めの言葉を頂いたあと、すんなりとそいつはシュートを決め、今日の練習は終わった。</font></div><div><font size="2"><br>その後の更衣室で着替えてる最中<br><br>｢護、今日暇?よかったら久々にどっかいこうぜ｣<br><br>｢本当に久しぶりだな…じゃあ…｣<br><br>久しぶりの部活仲間に誘われた喜びに、まんまと付いて行きそうになったが。<br>俺はそこでハッと思い出した…<br><br>｢悪い…今日はこれから用事があったんだ…｣<br><br>｢なんだよ〜なら仕方ないな。他のやつでも誘うかね｣<br><br>俺は着替えが終わったので、生徒玄関で外靴に履き替える。</font></div><div><span style="font-size: small;">そのまま一度家に向かった。</span><br></div><div><span style="font-size: small;"><br></span></div><div><font size="2">◆</font></div><div><font size="2"><br>家で準備を終えたあと、適当に菓子パンを1つ食べながら歩き、本日の待ち合わせ場所へと移動する。<br><br>【商店街】<br><br>｢あっ遅いわよ護!!｣<br><br>俺の家から歩くこと約15分、待ち合わせ場所に到着。<br>早速智香の罵倒が飛んできました…<br><br>｢遅いって、ちゃんと集合時間ぴったりに来ただろ｣<br><br>｢甘いわね〜女の子を待たせるのは男の恥よ｣<br><br>｢部活あるから少し遅くなってもいいって言ったのはお前だよな…｣<br><br>俺と智香がねちねちと話していると、</font></div><div><font size="2">優が｢まぁまぁ、二人とも落ち着いてください｣と仲裁に入る。<br><br>｢まっ、この俺を待たせた罪は重いぜ相川。なんせ集合の1時間前には居たからな俺は!!!!｣<br><br>｢それただのアホだからな｣<br><br>ドヤ顔で言う花咲に毒を吐く。</font></div><div><font size="2">その早起きスキルを日頃の生活に活かせよお前は。<br><br>｢さあさあ、時間が勿体ないから行くわよー｣<br><br>｢楽しみだにゃ〜!!!!｣<br><br>智香の号令で俺達は歩き始めた。<br>俺 花咲 優 智香 しおり、そしてまつりというメンバーだ<br><br>｢あれ、そういえば集は?｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">花咲が集も誘ったのだが姿が見当たらない。<br><br>｢あいつは今日用事があるとかないとか…人数が多いからとかなんとかっていう理由で来なかったよ。勿体ないね〜この女の子だらけの天国なのに｣<br><br>アイツらしい理由だな。</font></div><div><font size="2">てか羨ましい…俺も帰って寝たいという衝動は少なからずある。<br><br>｢それで皆さん!!今日はどこに行く感じなんですか!!｣<br><br>まつりが興奮気味に聞いてくる。</font></div><div><font size="2">こいつもだいぶ楽しみにしてたのだろうか。<br><br>｢今日はこの商店街を周ろうと思ってます。電車に乗って少し遠出するのも良かったのですが。少し遊ぶくらいならここでも大丈夫ですし。｣<br><br>｢まつりんもここに引っ越してきて日も浅いしにゃ、遠出するより近場で慣れた方がいいかなっておもってさね｣<br><br>｢おお〜!!皆さん、ありがとうございます!!!!｣<br><br>まつりが笑顔でお礼を言ったあと<br>みんな小腹が空いたとのことで近くのバーガーショップに入った。</font></div><div><font size="2"><br>時間は午後14時を回っている。俺もパンしか食べてないしまだ食べれるな。<br><br>こんなに大人数でご飯を食べること…</font></div><div><font size="2">ましてや遊びに出かけるなんて初めてだ。</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">家でゆっくりしたいという気持ちもあるけど、今はこの時間を楽しむとしよう。</font></div><div><font size="2"><br>◆</font></div><div><font size="2"><br>｢うん…食いすぎた｣<br><br>花咲が腹を抑えて歩いてる。<br><br>｢アホなのかお前…流石にバーガー5つは多いだろ…｣<br><br>俺でも3つが限界だ…</font></div><div><font size="2">いい感じにフラグ回収をしてくれるやつだな本当に。<br><br>｢それじゃあどこに行きましょっか?ゲーセンでも行く?｣<br><br>街中にあるものよりは大きくないけど、普通に遊べる広さのゲーセンが商店街にも1つある。</font></div><div><font size="2">智香の提案で、俺達はそこに向かった</font></div><div><font size="2"><br>◆<br><br>｢おぉぉぉぉぉ!!!!｣<br><br>｢すっ凄いです…｣<br><br>ゲーセンに入ると、まつり…そして優が目を輝かせていた<br><br>｢2人とも、ゲーセンに入るのは初めてなのかにゃ?｣<br><br>｢はい。私はゲームセンターに行くような友達がいませんでしたか…ら｣<br><br>優の周りに何か凄い負のオーラがまとわりついてる気がする!!落ち着け!!!!<br><br>｢僕も初めてです!!!!凄い音ですね…耳がキンキンします…｣<br><br>｢すぐに慣れるわよ。さてと、じゃあカラオケでも行く?｣<br><br>智香の出した単語に俺はピクリと反応する<br><br>｢しおりはさんっせいだよ〜!!久しぶりに歌いたい気分さね!!!!｣<br><br>｢ふっ等々俺の美声を響かせる時が来たか…｣<br><br>｢なにか知らないけど、まつりも行きたいです!!｣<br><br>｢…あれ?護、優。どしたの?｣<br><br>ノリノリのしおりと花咲…</font></div><div><font size="2">だが顔を下に向いて黙っている…俺と優<br><br>｢いや、その…俺はパスかな。お前らで行ってこいよ｣<br><br>｢わっ私もいいですよ、4人で行ってきてください!!｣<br><br>その時、花咲がニヤリと笑って話し始めた<br><br>｢あれれ相川くぅん?俺とカラオケに行っても最初から最後まで歌わないのはどうしてなのかなぁ?優ちゃんは恥ずかしがり屋だからね…仕方ないよね｣<br><br>花咲の台詞で、全員｢えっ?｣と俺の方を見る。</font></div><div><font size="2">やめろ、やめてくれ!!そんな目で俺のことを見ないでくれぇ!!<br><br>｢護…あんた…｣<br><br>｢いやいやいやいや、護に限ってそんなことはないっさね｣<br><br>｢相川くん…もしかしてあなたも｣<br><br>｢え?え?皆さんなにがどうしたんですか?｣<br><br>花咲の野郎、とんでもない爆弾をぶつけてきやがった!!</font></div><div><font size="2">中には1人だけわかってないやつもいるけど…<br><br>｢…そうだよ…人前で歌うことが恥ずかしいんだよ!!悪いか!!!!｣<br><br>そう、俺はカラオケとか人前で歌うことが嫌いなのである。<br>一つは先程言ったように恥ずかしいこと。</font></div><div><font size="2">もう一つは…自分の歌唱力がどれくらいなのかがわからないということだ。</font></div><div><font size="2"><br>もし周りに聞かれて下手くそとか言われたら</font></div><div><font size="2">海に飛び込んでどこか遠くまで泳いでいきたいまである!!<br><br>あと、もう一つ理由があるけど…それは後々。<br><br>｢皆さん、相川さんたちもこう言ってますし、別のことやりましょうよ!!｣<br><br>俺達のフォローに入ったのはまつりだった<br>その瞬間、優の顔つきが変わって<br><br>｢相川くん、行きましょう｣<br><br>｢…へ?｣<br><br>｢行きましょう…カラオケに。元々はまつりちゃんのタメでもあったんです。ここで私たちが駄々をこねるわけには行きません!!｣<br><br>確かに、今日集まったのはまつりを楽しませるタメでもあったわけだが…<br><br>｢大丈夫です、私たち2人なら何とかなります!!｣<br><br>ちょっと待て、ただカラオケに行く相談をしてただけだよな!?なんでこんな最終決戦前のパーティーみたいな雰囲気になってんだよ!!<br><br>｢…まつり、カラオケ行ってみたいか?｣<br><br>とりあえず、本人に聞いてみた<br>俺達が盛り上がってても、まつり自身がどう思ってるかによるからな<br><br>｢行けるのなら!!｣<br><br>即答かよ…<br><br>｢はぁ…わかったよ、付いてくだけ付いていくよ｣<br><br>行っても歌わないで見てればいいだけだからな。</font></div><div><font size="2"><br>そんなわけで話は一度落ち着き</font></div><div><font size="2">カラオケの受付前まで移動。<br>智香に受付係を任せて俺達は後ろから見ていた。<br><br>｢混んでるから少し待つらしいわ｣<br><br>智香が戻ってきて、俺たちに現状報告<br><br>｢じゃあ、待ってる間に他のゲームでもしてようっさね!!｣<br><br>｢まあ、そうするしかないよな｣<br><br>しおりははしゃぎながら走っていく、</font></div><div><font size="2">智香はそれに付いて行った。<br><br>｢まつりちゃん、なにかやりたいものはありますか?｣<br><br>優がまつりに質問する。<br>ゲーセンに来たことがないまつりにとって、</font></div><div><font size="2">ここは未知の空間だよな。<br><br>｢ふっふふふふ…!!｣<br><br>そこで1人、謎の笑いを上げている男が1人…</font></div><div><font size="2">花咲である。</font></div><div><font size="2"><br>なんだよこいつ、気持ち悪いな。<br><br>｢…まつりちゃ〜ん、俺達が最初に出会ったときのことを覚えているかい?｣<br><br>｢最初に出会ったときです?｣<br><br>花咲とまつりが出会ったとき。<br>確か図書室にいたまつりに、机の件で花咲が喧嘩を売りに来たんだったよな。</font></div><div><font size="2"><br>でも…<br><br>｢そう…俺とまつりちゃんの決着は付いていない!!なぜなら邪魔者が入ったからな…!!｣<br><br>名乗ってる最中に彩夏からの一撃をくらってノックダウン。そのまま決着はつかないままだ。<br><br>｢よくも俺の席の場所をとりやがったな…!!相川の隣は俺と決まってるんだよ!!｣<br><br>やめろ気持ち悪い!!</font></div><div><font size="2">俺とお前がそんな目で見られたらどうすんだ!!<br><br>｢新しく作るなら、せめて掃除用具入れの前以外にしてくれよ!!流石に臭いわ!!｣<br><br>突っ込むところそこかよ!?<br><br>｢そんなわけで、せっかくゲーセンにいるんだ。ここは正々堂々ゲームで勝負付けようじゃねえか｣<br><br>ビシッとまつりに指を付けつけ宣言する<br><br>｢ふっ…いいでしょう。かかってくるがいいです!!｣<br><br>そしてまつりも乗ってしまった…!!<br><br>｢おいこら花咲、ちょっと待て!!まつりはゲーセン来るの初めてだって言ってただろ?お前がやってるようなゲームで対戦するとか言うんじゃないだろうな｣<br><br>俺と花咲は暇があればゲーセンに来てたゲーセン通。</font></div><div><font size="2">結構ゲームをやり込んでいる…</font></div><div><font size="2">けどそのゲームが今日来たまつりに出来るとは思えない。<br><br>｢ふっ安心しろよ相川、俺もそこまで鬼じゃない。ちゃんとまつりちゃんのことも考えて…やるゲームはこれだ!!｣<br><br>勢いよく指を指した場所に置いてあったゲームは……</font></div><div><font size="2">ホッケーだった。<br><br>｢これなら、運動神経のいい俺が相手でも大丈夫だろ!!｣<br><br>なかなかセンスのいいゲームを選んだが</font></div><div><font size="2">その一言は余計だったな<br><br>｢ふふん、受けて立ちますよ。僕に向かってくる度胸は褒めてあげます｣<br><br>｢へっ今日こそギャフンと言わせてやるぜ｣<br><br>まつりと花咲が睨み合っている。<br>その台詞だと、まつりにもお前がいつもやられてるみたいだな…。<br><br>｢で、これはどうやってやるゲームなんですか?｣<br><br>まつりの発言に、俺と花咲はその場にズデンと倒れた。<br>ルール知らなかったのかよ!!</font></div><div><font size="2"><br>◆<br><br>まつりにルール説明をして試合がスタート<br><br>｢花咲、まつり、いいか?先に11本先取した方の勝ちだ｣<br><br>｢望むところだ!!｣<br><br>｢けちょんけちょんにしてやりますよ!!｣<br><br>｢御二人とも〜頑張ってくださ〜い｣<br><br>花咲とまつりが位置に付き、マレットを持つ。</font></div><div><font size="2">俺と優は少し離れたところから応援を開始した。<br><br>｢いっくぜぇぇぇまつりちゃん!!｣<br><br>花咲が吠え、カキン！とパックを打つ。</font></div><div><font size="2">そのまま真っ直ぐ進んでいき、まつりが受け止めた。<br><br>｢よっとと。これを打ち返せばいいんですよね?｣<br><br>そう言って今度はまつりが構える<br><br>｢へっへへ〜最初から全力じゃつまらないからね。少しずつ力を強めてや…｣<br><br>ガキン!!!!</font></div><div><font size="2">バコン!!!!<br><br>｢…る……へ?｣<br><br>見てる俺からしても、何が起こったのかわからなかった…。花咲の長ったるい語りを無視して、まつりが思いっきりパックを打つ。そこまではよかった…</font></div><div><font size="2"><br>だが、打った時のあの音…そしてあの目にも留まらぬ早さにより。気がつけばまつりに1点が追加されていた<br><br>｢やった〜まずは1点です〜!!｣<br><br>｢ちょちょちょっと待てぇ!!なんだよ今の!?どうやってやった!!てか反則じゃないの!?｣<br><br>喜んでるまつりをスルーして花咲が質問攻めするが<br><br>｢え?普通に打っただけですよ?｣<br><br>反論するわけでとなく、ケロッと普通の表情でまつりが言い返してくる。<br><br>｢ばっばかな…!!あいつはまさか…戦艦並みのスマッシュを持っているというのか!?｣<br><br>いや、それ台が壊れるから。<br>とは言ったものの…あの速さと音は普通じゃないぞ。<br><br>｢ふっ…今のは単純に油断していただけさ。確かにまつりちゃんのスマッシュは早い、神速と言っていい‼︎」<br><br>花咲は再びパットを置き直し、構える。<br><br>「だがスマッシュの違いが、戦力の徹底的な差ではないことを‼︎教えてやる‼︎｣<br><br>お前はどこぞの仮面を付けた輩かよ。</font></div><div><font size="2"><br>花咲は打ち直すが、まつりがまたも止める。<br>そしてスマッシュを打ってくる!!<br><br>｢打ってきたな!!俺はこの時を、この瞬間を待っていたんだぁぁぁぁ!!!!｣<br><br>花咲のゴール元にはなんと……</font></div><div><font size="2">鞄が置かれていた。</font></div><div><font size="2"><br>まつりの打ったパックは、置かれた鞄に弾かれてしまう<br><br>｢ふはははは!!!!これが俺の、ザ・ウォールだ!!!!｣<br><br>壁山に謝れ…<br><br>｢いや、花咲それ反則だから｣<br><br>｢マジかよ!?!?｣<br><br>当たり前だろ!!<br><br>｢いいのか花咲?このままだと智香には負け、彩夏には負け、そしてまつりにも負ける。女の子に負けっぱなしの人生でいいのか?｣<br><br>花咲は苦い顔をしながら鞄を避ける<br><br>｢そうだとも…俺はこんな所で負けるわけにはいかないんだ!!こぉぉぉいまつりちゃん!!｣<br><br>お前は何と戦う予定だったんだよ…</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br>結局、イカサマなしだと花咲がボロボロにやられて終わった。<br><br>｢ふふん、まだまだですね｣<br><br>｢ぬぁぁぁぁ!!俺が言いたかった台詞なのに!!｣<br><br>それならテニスをやれ<br><br>｢お〜いカラオケの順番回ってきたわよ〜｣<br><br>智香に呼ばれ、それからは全員でカラオケルームにへと移動する。</font></div><div><font size="2"><br>カラオケに入ってからは、それぞれ個性のある歌を歌ってカラオケも幕を閉じた。</font></div><div><font size="2"><br>◆</font></div><div><font size="2"><br>｢ふぁぁぁぁ楽しかったです!!ゲームセンターもカラオケもこんなに楽しいところだったんですね!!｣<br><br>ゲーセンから出ると、まつりが満足気味にはしゃぎ始める<br><br>｢皆さん歌上手いですね…私は緊張しちゃって｣<br><br>｢優もあまり慣れてないんでしょ?それなら仕方ないわよ｣<br><br>優も結局、頑張って3曲ほど歌っていた。<br>俺からすると優も結構上手いと思ったけどな。</font></div><div><font size="2"><br>｢どこかの誰かさんは、結局最後の最後まで歌わなかったけどにゃ〜｣<br><br>｢うるせえな、最後に1曲歌ったんだからいいだろ!!｣<br><br>おいなぜ俺にはフォローが入らない!!<br>男女差別だ!!<br>最後まで歌わないと決めていた俺だったが、</font><span style="font-size: small;">全員からの押しに負けて、最後の1曲は歌うことになった…不覚だ</span></div><div><font size="2"><br>｢でも、護の歌も悪くはなかったけどね｣<br><br>智香が珍しく俺のフォローをしてくれた…</font></div><div><font size="2">誰だお前、本当に智香か!!?</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">「なんか今よからぬ事を考えてなかった〜？」<br><br>ナニモカンガエテオリマセン<br><br>｢大人数で行く時は歌わないとか言ってたくせに〜女の子には勝てないわけね〜あ・い・か・わ・く・ん・は〜痛ってぇぇぇ!!!!｣<br><br>花咲の喋り方がうざかったのでとりあえず一発だけ蹴り飛ばして置いた<br><br>｢それで？あと少しならどこか寄れるけど、どうする？｣<br><br>智香の言葉で腕時計を確認する。<br>時刻は17時半、確かにどこか行けなくもないが。<br><br>｢まつりんはどこか行きたいところあるっさね？｣<br><br>｢そうですね…それなら!!｣</font></div><div><font size="2"><br>◆</font></div><div><font size="2"><br>まつりの提案でたどり着いたところは、</font></div><div><font size="2">商店街にある雑貨屋だった。<br><br>｢これ可愛いじゃない!!あっこら真一!!物が引っかかりそうになってる!!｣<br><br>｢まじで!?危ねぇ!!｣<br><br>｢花咲きゅん…弁償代でお小遣いなくなっちゃうよ〜｣<br><br>万が一割れ物を落として割った時はシャレにならんからな…<br>こういう所って、あまり1人じゃこないけど。</font></div><div><font size="2">たまに覗いて行くにはいいところだな<br><br>｢あれ?そういえばまつりはどこに行った?｣<br><br>｢あっまつりちゃんなら、買いたいものがあると言ってましたので、たぶんお買い物をしてるのでは?」<br><br>｢あぁ…あいつもそういう所は女の子なんだな｣<br><br>1人で突っ走って迷子とかになってなければいいが…<br><br>ピンポンパンポーン<br><br>『お知らせです、相川護さん、相川護さん。夏海まつりさんがお待ちです。まだ店内にいましたら…』<br><br>｢まつりぃぃぃぃぃぃ!!!!!!｣</font></div><div><font size="2"><br>◆<br><br>｢あっはは…お騒がせしましたです。本当にお恥ずかしいです｣<br><br>｢なんであの店内で迷子になるんだよ!?呼ばれる身としても相当恥ずかしかったわ!!!!｣<br><br>店内放送で呼ばれた俺は、</font><span style="font-size: small;">すぐにまつりを引き取りに行った。</span></div><div><span style="font-size: small;">その後に全員で合流し、店から出たのである。</span></div><div><font size="2"><br>｢そんな怒ることじゃないでしょ、まつりだって初めてのところで慣れてないんだし｣<br><br>智香がフォローに入る。<br>その優しさを俺にも分けてくれ。<br><br>｢…あの…皆さん｣<br><br>｢なんだ?｣<br><br>まつりが煮え切らない表情で話だす。</font></div><div><font size="2">さっき買ったのであろう、手に持っていた袋の中のものを取り出して、俺たち全員に配った。<br><br>｢これって…｣<br><br>｢にゃにゃ!!猫ちゃんだにゃ!!｣<br><br>まつりから貰ったものは、猫の形をしたストラップだった。<br><br>｢可愛いじゃない、護と真一には勿体ないくらいね｣<br><br>｢なんでだよ!!!!女の子から貰ったものだぞ、肌身離さず持ってるよ‼︎‼︎｣<br><br>それはそれでキモいな…<br><br>｢えっと…今日は本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、この生活にも早く馴染めそうです。そんな大層なものじゃないですが…そのストラップを私からのお礼として、皆さんに差し上げます。｣<br><br>なるほど、雑貨屋に寄りたかったのはそのためか。</font></div><div><font size="2">一直線なところはあるけど</font></div><div><font size="2">ちゃんと色々考えてて、根は良い奴なんだよな。<br><br>｢ありがとうございます、まつりちゃん。大切にしますね!!｣<br><br>｢ありがとな、まつり｣<br><br>俺達は各々と、まつりに礼を告げる<br><br>｢喜んで貰えて嬉しいです。大切に…してあけてください…｣</font></div><div><font size="2"><br><br><br>みなさんが、ワタシをワスレテしまっても</font></div><div><font size="2"><br><br><br>｢え?｣<br><br>俺は、まつりが小さく放ったその言葉を聞き逃さなかった。<br><br>お前…なんでそんなに悲しそうな顔をしてるんだ。<br><br>｢まつ…｣<br><br>｢では皆さん、そろそろ帰りましょ〜う!!長い間お付き合いさせて申し訳ないです!!｣<br><br>｢あっ本当だ、もうこんな時間!!｣<br><br>まつりは一瞬で顔つきが明るくなった。<br>さっきのあいつが言ってたこと…</font></div><div><font size="2">そしてあの顔は…<br><br>｢あれ…相川くん?どうしました?｣<br><br>｢え!?…いや、なんでもねえよ…｣<br><br>優の一言で俺は我に返る。<br>俺はまつりからもらった猫のストラップを優しく握りしめ。<br><br>少しの謎を残したまま、みんなのあとを追った。</font><br></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">第14話 &nbsp;こんなにたくさんの人たちと END</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">【次回予告】</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">護｢はい</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">もひもひ</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｣</span><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">まつり「<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">今のところで棘コーラはずるいでずぅぅぅ</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">！」</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2">優<span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢あっ私が呼んだんです｣</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">祈「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">おやつにでも食べてください｣</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">まつり</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｢なんでそんな可愛そうなモノを見る目で僕を見るんですか！？｣</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">彰「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">大乱闘スマッシュブラザーズだぁ</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">!!</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">｣</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">優</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">「だから相川くん。あなたは優しく、たおしてあげます」</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">彰「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">勝負というのはな</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">勝てばいいんだよ勝てば</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">!!</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">」</span></font></div><div><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></div><div><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">まつり「僕、用事があって家より先に行かなきゃいけないところがあるので」</span><br></font></div><div><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">花咲</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">「消えたんだよ、まつりちゃんが」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><font face=".HiraKakuInterface-W3">護「</font><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">意味わかんねぇよ！</span>」</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;;"><font size="2"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">花咲「まつりちゃんって</span><span style="font-family: &quot;.SFUIText&quot;;">…</span><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;">いったい何者なんだ？」</span></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal; font-family: &quot;.Hiragino Kaku Gothic Interface&quot;;"><span style="font-family: &quot;.HiraKakuInterface-W3&quot;;"><font size="2"><br></font></span></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">第15話 たくさん遊べてよかったです</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">【特別コーナー】</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">護「え〜皆さん」</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">優「年明けちゃってましたけど」</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">護・優「あけましておめでとうございま〜す」</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">護「今年も不定期ですが、この自己満小説を頑張って更新していくので。」</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">優「目にとどまったら読んでみよう程度で大丈夫ですので。」</font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2"><br></font></p><p style="font-stretch: normal; line-height: normal;"><font size="2">護・優「Printempsを今年もよろしくお願いします」</font></p></div>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12350310571.html</link>
<pubDate>Tue, 06 Feb 2018 04:28:22 +0900</pubDate>
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<title>【Printemps】第13話 あなたと出会った季節に</title>
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<![CDATA[ <font size="2">期末テストも終わり<br>俺の入っているバスケ部の練習は、</font><span style="font-size: small;">中体連に向けてより一層厳しくなった。</span><div><font size="2"><br>7月に入り1日目、中体連初日が始まった。 <br><br>俺たちの学校のバスケ部は決して弱い部類ではない。<br>去年の中体連だって予選での決勝間近までたどり着いたという。<br>レギュラーには他の学校での知り合いがいたり、選手関連で噂になることもある。<br>日向さんもその一人だ、バスケの腕は本当にすごい。<br><br>だが…毎度のように上手く行くわけではない。<br>ただでさえ、一度負けた瞬間に終わってしまうトーナメント制の戦い。<br>全ての学校が死にものぐるいで勝ちをもぎ取りにくる。<br>一試合目はダブルスコアを叩き出しての圧勝。<br><br>そして二試合目。<br><br><br>「一本!!そぉぉぉれ一本‼︎‼︎」<br><br>俺を含めて、試合に出られない連中は必死に応援した。<br>一度コートに立てばわかるらしいが、応援というものは本当に頼りになるし力が出て来るものらしい。<br><br>俺も練習試合の2軍戦で体験しただけだから、本場の空気とはやっぱりちょっと違ったけど…<br><br>それでも…俺たちが必死に応援しても、<br>試合が終わった時に見る点数差が変わるわけではない。<br><br><br>出場した選手は必死に戦い、俺たちも必死に応援した。<br>チームの誰一人諦めなかった。<br><br>でも、俺達のチームは負けた…4点差だった<br><br>本当に少しの差で…中体連初日の二試合目で</font></div><div><font size="2">今年の中体連は幕を閉じた。<br><br><br>荷物をまとめてる時、試合に出てた選手の人たちは泣いていた。<br>「自分があそこで決めていれば」<br>「自分があそこでミスをしなければ」<br>「もっと良いプレイができれていれば」<br>どんな時でも、終わった途端に後悔や見直すところが大量に出て来る。<br><br>みんなが後悔の念を呟いている中</font></div><div><font size="2">パンパンと両手を鳴らして、とある人が視線を向けさせる<br><br>「ほらほら、いつまでも俯いてばかりいるな!!お前たちはよくやった…反省するのはこの後全員でだ。ミーティングが終わったらたっくさんしよう」<br><br>ニカッと笑い、こうやって場の空気を変えるのはいつも日向さんだった。</font></div><div><font size="2">本当に凄い…まるで太陽のような人だ。</font></div><div><font size="2"><br>でも…日向さんも今日で引退なんだよな…</font></div><div><font size="2"><br><br>俺たちは会場で最後のミーティングを済ませる。<br></font></div><div><font size="2">帰りの支度を済ませ荷物をまとめてる時に<br><br>「おう、相川もお疲れ」<br><br>日向さんが俺に声をかけてくる。<br>そういえば、ミーティングが終わってから一度も姿を見てなかった。<br><br>「あっお疲れ様です!!!!…とは言っても…俺は何もしてないですけど…</font><span style="font-size: small;">」</span></div><div><font size="2"><br>「そんなことないさ、お前らの応援のおかげで、俺たちはちゃんと戦えた。今日の試合はみんなで戦ったんだよ」<br><br>「そう…ですかね」<br><br>ははっと笑った後に、日向さんの目を見ると…</font></div><div><font size="2">赤かった。</font></div><div><font size="2"><br>そうだ…いつも通り振舞ってるけど、日向さんだって悔しくないわけないんだ。<br><br>やっぱり凄いな、この人は…<br><br>俺は日向さんの方をしっかりと向き、頭を下げる。<br><br>「日向さん…俺がこうして戻って、バスケを続けていられるのは日向さんのおかげです。日向さんと話したあの日が無かったら、俺はまだ…うじうじと迷っていたと思います…」<br><br>優が俺のために動いてくれていたとき、俺と日向さんが話さなかったら…俺はまだ…あのどうしようもない日々を送っていたと思う<br><br>「そんな畏まるな!!顔あげろよ。決めたのはお前なんだから」<br><br>俺は顔を上げて、再び日向さんの目を見る<br><br>「はい…そして…一年も部活に出てなかったので、俺がコートに立てないのは当たり前です。でも、日向さん達を見て…やっぱり俺も、あそこに立って戦いたいと思ってしまいます」<br><br>俺は手に力を入れ、拳を握る力が強くなる<br><br>「俺…サボってた分もっと頑張って…今はまだまだ下手くそですけど、いつかチームの力になれるくらいにもなって…必ずコートに立って活躍してみせます、日向さんの分も頑張ります‼︎」<br><br>俺は再び日向さんに頭を下げる。<br>この人がいたから俺は部活の中でも頑張ることができた。<br>この人みたいになりたいと思った…<br>だから、今日引退してしまう自分の中の恩師に…精一杯の礼を告げた。<br><br>「ははっ‼︎だから、そんなかしこまるなよ相川。前にも言ったが、お前には期待してるしちゃんとやれる…だから大丈夫だ。いつか、お前がコートに立って活躍する姿を見るのを楽しみにしている。」<br><br>｢はっ…はい!!｣<br><br>「そして良くなるために一つ宿題だ。お前は今、無意識にやっている一つの苦手を克服しろ、そうすれば今よりもっと前に進めるさ」<br><br>「そっその苦手というのは…?」<br><br>「それは自分で考えること」<br><br>「ええ⁉︎ここまで来てですか‼︎」<br><br>「当たり前だろ」<br><br>俺たちは最後に笑いあった後、荷物を持って会場を後にした<br><br>「日向さん、3年間お疲れ様でした。本当に、ありがとうございます」<br><br>そう言うと、日向さんは目をごしごしと拭き始める。<br><br>「たく…変なこと言うなよ。目がゴミに入っちまっただろうが」<br><br>怖いっすよ!!<br>それを言うなら目にゴミがですよ…<br><br>「かっこいい感じで、雨が降ってきたとかはどうですか」<br><br>「それは友人が死んだ時とかに残しておくよ」<br><br>続けて怖いこと言わないでください…振ったのは俺の方ですが。</font></div><div><font size="2"><br>♦︎</font></div><div><font size="2"><br>土曜日が中体連だったので、体を休めるために日曜は休み。<br>俺は午後まで寝た後、家の前でボールを触って過ごした。</font></div><div><font size="2"><br>◆<br><br>「あっ相川くん、おはようございます」<br><br>そして月曜日、今日は普通に登校だ。<br>登校中はいつも通り優を見かけたので一緒に登校する<br><br>「中体連、お疲れ様でした」<br><br>「ありがとな。まぁ…俺は試合に出てないけど。でも…次こそは出れる用に頑張ってみるさ‼︎」<br><br>「はい‼︎応援してます!!」<br><br>優の笑顔で、俺は毎日背中を押されてる気がする。<br>俺の数少ない心の支えではないだろうか…と痛い考えまでしてしまうくらいに。<br><br>そのまま水曜日までいつも通り何事もなく過ごした…が。<br><br>7月6日木曜日…<br>この日から、今まで味わったことのないような一週間を過ごすことになる。</font></div><div><font size="2">俺の人生を、変えてしまうような。</font></div><div><font size="2"><br>♦︎</font></div><div><font size="2"><br>7月6日 木曜日<br>俺はいつも通り、学校に登校中…</font></div><div><font size="2">うん、眠いっす。<br>学校前の信号で赤から青になるのを待っていると。<br><br>「相川くん、おはようございます」<br><br>優が現れて挨拶をしてくる。<br>学校の前で会うなんて、いつもより少し来るのが遅いんだな。<br><br>「おっす。今日は遅かったんだな…もう学校の前だぞ」<br><br>「ちょっと寝坊してしまいまして…えへへ」<br><br>優が寝坊とは、珍しいこともあるな…<br>雨でも降るんじゃないのか?<br><br>「あれ?あの子、どうしたんでしょうか?」<br><br>優が指差した方向には、校門の前でじっと立っている一人の生徒がいた。</font></div><div><span style="font-size: small;">見た目的にたぶん性別は女。</span><span style="font-size: small;">背はそこまで高くない、結構小さめ、てか普通に小さい。</span></div><div><font size="2"><br>1年生か?</font></div><div><font size="2">でも、胸に付いている名札の色が2年生だと言うことを表している。<br><br>「優、2年生にあんなやついたか?」<br><br>「私だってわかりませんよ!!」<br><br>嫌われ者の俺とコミュ症の優が、同じ学年の生徒の顔なんて覚えているはずがなかった…<br><br>信号が青になり、優と並んで渡る。<br>まぁ、誰か待っているのかもしれない。</font></div><div><font size="2">そもそも俺と優に接点があるわけでもない。</font></div><div><font size="2">だから普通に、その生徒の横を通り過ぎろうとした。<br><br>その時だった…</font></div><div><font size="2">その生徒が俺の腕を掴んでくる。<br>なに!!ホラー⁉︎ホラーなの‼︎貞子的ななんかなの⁉︎<br><br>「………ました」<br><br>俯いたまま、小さい声で何か呟いたようだが聞き取れない。なんだろうこいつは…<br>不思議に思って、俺が話しかけようとした時<br>その子は顔をガバリとあげて<br><br>「とうとう僕、見つけました‼︎お二人方を‼︎‼︎…はぁぁぁ会いたかったです‼︎‼︎」<br><br>目をキラキラと輝かせ、そう告げる…<br>俺と優は一度顔を一度合わせたあと<br><br>「「え?」」<br><br>驚きと動揺で、間抜けな声を出したが言わせてください。<br><br>ごめん、誰ですか⁉︎<br><br>♦︎<br><br>【自分の教室】<br><br>俺は自分の机でうつ伏せになっていた<br><br>「はぁぁぁぁ…なんなんだあいつ…新手のナンパか俺に恨みを買っている他校の連中か⁉︎でも制服はここの学校のだしな…」<br><br>わっけわからん…<br><br>「いつにも増して大きなため息だな」<br><br>集が俺の机の近くに現れる。<br>そうだ‼︎ここは我が秀才の力を借りようではないか‼︎<br><br>「なあ集…女子から受けるナンパの対処法を教えてくれ!!」<br><br>「なに言ってんだお前」<br><br>大丈夫かこいつ?的な顔できつい一言をもろに浴びることになってしまった…<br><br>とりあえず、朝は結局あのまま</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">◆<br><br>『はぁぁぁぁ会いたかったです‼︎‼︎』<br><br>『あっ相川くん…この子は?』<br><br>俺は掴まれていた腕を振り払い、校舎の中へと走って行った<br><br>『あっ相川くぅぅぅぅん⁉︎あっ…えっと…ごめんなさい!!たぶん人違いだと思います。それでは、失礼します』</font></div><div><font size="2"><br>優は謎の生徒に謝った後に俺を追っかけ</font></div><div><font size="2">そのまま教室に到着という流れだった。<br><br>◆<br><br>「わかんねぇ…いくら考えてもわかんねぇ」<br><br>俺が頭を抱えてうなだれていると<br><br>「そういえば知ってるか?今日転校生が来るんだって」<br><br>集が一つの話題を出す。<br><br>「転校生?このクラスにか?」<br><br>「らしいぞ、ちなみに女子だって。花咲が来てたら大喜びだったろうな」<br><br>その光景が目に浮かぶな…<br><br>「へぇ…もう少しで夏休みなのに、変な時期に来るもんだな」<br><br>「そこらへんは家の都合なんじゃないのか?」<br><br>そんなよくある話をしていると、先生が入ってきたのでHRが始まった。<br><br>転校生と言ったって、どうせ俺とは接点なんて持つわけないだろうし、今までと変わらないままだろう…と</font></div><div><font size="2">この時までの俺はそう思っていた。<br><br>「はい、静かにしろ。もう聞いてるやつもいると思うが、転校生を紹介する。それじゃ、自己紹介をお願いな」<br><br>その転校生の顔を見るまでは<br><br>「はいはーい‼︎僕の名前は夏海・まつり(なつみ・まつり)です‼︎こう見えてもちゃ〜んと女の子です、よろしくお願いしますです‼︎」<br><br>かぁぁぁぁぁ‼︎‼︎っと…<br>俺は今盛大にアホな顔になっているだろう。<br>無理もない、俺は今驚いているんだ。<br>黒板の前に立って自己紹介をしているそいつは…</font></div><div><font size="2">今日の朝に校門の前で俺の腕を掴み、謎の台詞を吐いていたあの子だった。<br><br>「はい、ありがとな。夏海の席は…そうだな」<br><br>「先生、僕あそこの席がいいです‼︎」<br><br>先生が転入生の座席に迷っていると、転入生が一つの席を提案した。<br>それは…俺の隣の席(そこは花咲の席でもある)だった<br><br>てかなんだって⁉︎なんでわざわざ俺の隣を選択するのあいつ⁉︎<br><br>「でもな夏海さん、あそこの席はだな…」<br><br>先生が戸惑っている!!当たり前だ!!<br>問題児の俺の隣、しかも花咲の席をこのまま進めるわけがない!!<br>と思っていたのに…ある一人の生徒が手をあげる<br><br>「あ〜大丈夫ですよ先生。花咲の代わりの席は俺がちゃんと用意するんで。どうせだしその子の意見を尊重しましょう」<br><br>そう言いだしたのは…ニヤリとした顔をしている集だった<br>あの野郎‼︎絶対この状況楽しんでるだろ‼︎‼︎<br>だがどうなる…最近真面目に学校生活を送ってはいるが。</font></div><div><font size="2">俺の評判まだ上がっていない…そんな奴の隣に転入生を置くだろうか<br><br>「夏海さんはどうだ、あそこで大丈夫なのか…」<br><br>「はい‼︎僕は全然大丈夫です‼︎」<br><br>「じゃあ、いいか‼︎」<br><br>おいこら教員‼︎もう少し生徒のことを考えてやれよこら‼︎<br>すると集がこちらに振り返り、ぐっと親指を立てた。<br>いや「ぐっ‼︎」じゃねえよ‼︎<br><br>かくして…俺の隣には花咲ではなく、謎の転入生が座ることになった。<br><br>「よろしくお願いします、相川・護さん」<br><br>そして速攻で話しかけて来ちゃったよこの子!!</font></div><div><font size="2">どんなコミュ力してんだ!!!!<br>まぁ…挨拶は基本だしな……</font><span style="font-size: small;">あれ?</span></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">俺はひとつ、今の会話の中で疑問に思ったことがあった。<br>周りから見れば普通の挨拶だった…でも。<br><br>俺はまだ自分の名前を名乗っていない…<br>しかしこいつは…俺の名字と名前を言いながら挨拶をしてきた。<br>そりゃ名字なんて座席表見るか先生から聞いただけだと思う…でもわざわざ聞くか?</font></div><div><font size="2">しかも名前まで。<br><br>「………」<br><br>頭の中で整理がつかなかった俺は、転入生の挨拶に目線だけで返した後、窓から外を眺めて過ごそうと決めた。</font></div><div><font size="2">授業だって基本こうだしな…<br><br>しかし1時間目が始まったあと、隣の転入生があたふたしたあと、その場で固まった。</font></div><div><font size="2">机の上には授業道具が出ていない。<br><br>「(こいつもしかして)」<br><br>まだ教科書貰ってないのか⁉︎<br><br>……俺は考えた。<br>これ以上関わりたくないと思っていたのに…<br>でも、このまま放置っていうのも後味悪いよな。<br><br>「おい、夏海とか言ったっけ。その机の中漁ってみろ」<br><br>「え?」<br><br>そう提案すると、転入生は少し戸惑ったあと、机の中を漁り始め、今の授業で使う教科書が出てくる。<br><br>元は花咲の席であり、あいつは基本置き勉ばかりするから、教科書くらいあるだろうと思ったのだが見事だった<br><br>「それ使っていいぞ、破ったりしなきゃあいつはわからないだろうし(破ってもわからない可能性)」<br><br>「あっありがとうございます」<br><br>そう言い出すと、筆箱とノートを取り出して授業態勢に入る。<br>俺も窓を向き、耳でなんとなく授業内容を聞いていた。<br><br>♦︎<br><br>そのまま4時間経過して、昼休みに入る。<br>係が配っている給食を手に取り自分の席に着くが、一つだけ、今日は珍しいことがあった。<br><br>なんと!!給食の時間になっても花咲が現れない!!<br>今日はラーメンだぞ…俺とお前なら飛びついて行くレベルなのに。<br>あいつが給食を逃すほど寝坊するなんて…数ヶ月に1回の出来事だ。<br><br>給食を食べているとき、隣に座っている夏海はちらちらとこちらを見てきたが、話しかけてくることはなかった。<br><br>給食を食べ終わり、昼休みに入る。<br>今日はテラスが空いていなく、渋々図書室へと向かった。<br><br>♦︎<br><br>【図書室】<br><br>「……はぁぁぁぁぁぁ…」<br><br>俺は図書室の机に倒れこみ、大きくため息をついた<br><br>「どったの護、大きなため息なんかついて」 <br><br>「いや…なんか疲れたなって思って…」<br><br>「全然わかんないよそれじゃ〜てかいつも疲れてるような顔してるじゃ〜ん」</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢俺普段からそんな社畜みたいな顔してる?｣<br><br>目つきが悪いとは偶に言われるけど…。</font></div><div><span style="font-size: small;">今日は一日朝から昼まで、あの謎の転校生の視線や態度を受け続けた俺のLPは0よ‼︎次回、相川死す。デュエルスタンバイ‼︎</span><br></div><div><font size="2"><br>｢でも…やっぱり慣れてる相手というか…</font><span style="font-size: small;">幼馴染みでもあるし…しおりと話してると気が楽にはなってくるな｣</span></div><div><font size="2"><br>｢え!?ちょっちょっと護!!そんな褒めても何も出てこないっさね!!｣<br><br>顔を赤くしたしおりと話していると。<br>図書室のドアが開かれ、俺はビクッとしながら視線を向ける<br><br>「ただいま戻りました」<br><br>「おっかえりゆきの〜ん‼︎」<br><br>図書室の入口には、しおりの後輩である西島雪乃が立っていた。<br><br>「なんだ西島か…ビックリした」<br><br>「護、私の可愛い後輩にその言い草はなにさね」<br><br>俺はあの転校生がここまで追っかけてきたのかと思ったんだよ…!!<br>流石にあいつは俺の行動範囲を知らないしそれは無いか…<br><br>「あ、本当にいましたです!!」<br><br>そう思っていたのも束の間!!<br>再びドアが開かれ声がする、そこにはあの転校生がいた,<br><br>「なっ⁉︎なんでここに⁉︎」<br><br>その答えはすぐに出た、転校生の隣に優と智香が立っていたのだ。<br><br>「私たちはお昼休みになると、図書室とテラスって場所にいることが多いんですよ」<br><br>おいこら優、何を勝手にペチャクチャと教えてんの⁉︎<br><br>「こら護、あんた女の子ほったらかして何してんのよ。この子探してたのよ」<br><br>馬鹿野郎‼︎そいつはそんなんじゃねえ‼︎<br>…あぁもう…説明するのがめんどくせぇぇぇ!!<br><br>「あのな…そいつは別に…」<br><br>「おぉぉぉぉいちょっと待てぇぇぇぇ‼︎‼︎」<br><br>俺が説明しようとした瞬間<br>とある人物も図書室まで走って現れた…</font></div><div><font size="2">今回の話で初登場!!!!の花咲である<br><br>「はっ花咲、珍しく遅かったな!?」<br><br>「ん〜?なんかわかんないけど全く起きれなくてさ、おかげでラーメン食えなかっただろうがちくしょおぉぉぉお‼︎‼︎」<br><br>起きれなかったって…<br>どうせまたアニメとゲームを同時進行してたんだろ?<br><br>「それよりおいこら‼︎そこの見かけたことない小さい女‼︎お前が噂の転校生か‼︎」<br><br>花咲は転校生に向かってビシッと指を突きつける<br>え?お前ら知り合い?<br><br>「はい、いかにもタコにも…僕が本日こちらに転入してきたまつりです。よろしくお願いしますです」<br><br>「ういっす!!よろしくな〜‼︎て違うわ‼︎」<br><br>なんでこいつ一人でコントしてんだ?<br><br>「なんであんたはそんなに切れてんのよ、ラーメンたべれなかったことを他人に八つ当たりしてるわけ?」<br><br>智香が悲痛な視線を送る<br><br>「ちげえよ‼︎さっき教室行ってだな、席に座ろうとしたら…集に…」<br><br>♦︎<br><br>『くっそ…せっかくのラーメンだったのに』<br><br>『おはよう花咲。てか、なに普通に席に座ろうとしてんだ?』<br><br>『え、ここ俺の席だろ?置き勉した道具だって入ってるし』<br><br>『道具はともかく、お前の席は変わったよ』<br><br>『えぇなんだよそれ‼︎じゃあ俺の席はどこに行ったんだよ‼︎』<br><br>『あそこ』<br><br>♦︎<br><br>「そう言われて指された指の方向を見たらな…俺の…俺の席はぁ!!掃除用ロッカーの前にポツンと置いてあったんだよぉぉぉぉ‼︎‼︎」<br><br>そういえば…さっき集がすごい充実した顔で机運んでたな<br><br>「いじめか⁉︎お前ら遅刻者いじめて楽しいか‼︎それもこれも、今日転入してきたお前が悪い‼︎」<br><br>ちなみに移動の提案をしたのは集、机を動かしたのも集<br>普段突っかかってくるささやかな仕返しかもな。<br>ちなみに心の底で笑ってたのが俺だから転入生一ミリも悪くないぞ。<br><br>「そんなわけで転入生、俺と勝負しろ‼︎」<br><br>自信満々に転入生に勝負を仕掛ける花咲、なんでそうなる?<br>どこぞの関西弁を喋る奴みたいに「すまんな転校生」とか言って急に殴らなかったのは偉いぞ。<br><br>てか…なんか前にも見たことあるぞこの展開…そしてボコボコにされてたなお前<br><br>「ふ…僕に勝負を挑んでくるその姿勢は認めてあげます。でも、本当にいいんですね?」<br><br>「あったりまえよ、この俺がビビると思ってんのか!!」<br><br>睨み合ってる2人の間に、なんかバチバチとエフェクトが出てくるような感じがする‼︎<br>でも喧嘩ふっかけてる相手は彩夏と同じ女子だから、しかも彩夏より背小さいからな。<br><br>「いくぜ転入生!!勝負のお題はこれだ‼︎その名もぐばはぁぁぁ‼︎」<br><br>「退け、入るのに邪魔だろう」<br><br>入り口付近で長々と喋っていた花咲を蹴っ飛ばし</font></div><div><font size="2">俺の中で噂の彩夏が登場した<br><br>「ん?皆さんお揃いでどうしたんですか?」<br><br>「いや、説明するのめんどいし…</font><span style="font-size: small;">もう片付いたからいいかな…」</span></div><div><font size="2"><br>目の前には頭に「?」を浮かべるように首を傾げる彩夏と<br>どこかで動かなくなった花咲が転がっていた<br><br>♦︎<br><br>気まづい…気まづすぎる…なんだこの状況は。<br>図書室の長テーブルに座るまではいつも通りだ…<br>見知らぬ転入生を横に座らせる以外は!!</font></div><div><font size="2"><br>ちなみに花咲はまだ意識を失っています。<br><br>「では改めて、僕の名前は夏海・まつりです。本日をもってこちらの学校に転入してきました‼︎よろしくお願いしますです!!」<br><br>｢なんだ、相川のクラスの転入生だったのか｣<br><br>彩夏も現状を把握し<br>わ〜っと女性陣の中で拍手が沸き起こる<br><br>「そんなことはぶっちゃけどうでもいい、俺が聞きたいのはそんな事じゃない」<br><br>｢ちょっと護、あんたはいいとしても私達はこの子のことなんにも知らないのよ!!｣<br><br>｢そーだよ、しおりたちだってまつりちゃんのこと知りたいのに!!｣<br><br>わーわーと、俺に向かって文句を言ってくる2人。<br>てか俺もこいつのことは全く知らないから!!<br><br>｢ええいやかましい!!じゃあお前ら、仮に自分が知らない人に付きまとわれてみろ。そんな状況に耐えきることかできるのか!?｣<br><br>｢み…皆さん落ち着いてください、まずはまつりちゃんの言う事を聞きましょうよ｣<br><br>優が一度場を沈め、俺達は再び話し始める<br><br>｢それでだ…夏海とか言ったか。お前は俺のことを知ってると言ってたよな、だから俺に付きまとってくると…」<br><br>校門前で腕を掴んだ時に言っていた｢見つけました、お二人型を｣という発言。<br>少なくとも俺と優のことを知ってることになる。<br><br>｢そうです!!｣<br><br>でも…<br><br>｢…悪いけど、はっきり言って俺はお前のことなんて知らない。覚えてないだけかも知らないけど一切頭の中に浮かんでこない｣<br><br>昔会ったことがあるとすると、少しでも記憶にもやもやっとした症状が出るものだが。<br>俺は夏海に関しては全くもってそんな症状は起きなかった。<br><br>というわけで、何個か質問をしてみることにする。<br><br>｢それでだ、まずお前はいつ俺と出会った?｣<br><br>｢それはよーく覚えています…あれは3年くらい前のことでした!!｣<br><br>「3年!?」<br><br>3年くらい前って、俺が小学校5〜6年生くらいじゃねえか。予想以上に前すぎて、俺が覚えてないことにむしろ納得するぞ。<br>てか、そんな前のことよく覚えたな…<br><br>｢じゃあ場所は?俺とお前はどこで出会ったんだよ｣<br><br>俺の質問にうーんと腕を組んで考えている。<br>…そのまま時間が経過…5秒…10秒……<br><br>｢…うん!!｣<br><br>｢うん!!…じゃえねよ!!何満足そうな顔してんだよ!!お前だってうる覚えなんじゃねえか!!｣<br><br>俺は席から立ち上がりながら連続でツッコミを入れる。<br><br>｢ちっ違います!!ちゃんと覚えてるです!!｣<br><br>｢護くん落ち着いてください、ほら!!座ってください｣<br><br>夏海にツッコミを入れてた俺を優が抑え、俺は再び着席する<br><br>｢じゃあ最後にこれだけは聞きたい…そんな前に出会った俺に、どうしてそこまで突っかかってくる?｣<br><br>その質問に…</font></div><div><font size="2">夏海はさっきとは売って変わって真剣な眼差しを俺に向ける<br><br>｢それは…｣<br><br>俺達はゴクリと固唾を飲み、発せられる言葉を待っていた<br><br>｢相川護さん、そして月宮優さん｣<br><br>｢え!?私もですか!?｣<br><br>｢僕の目的はただ一つ、お2人の…願い事を一つ叶えるために…です｣<br><br>………は?<br><br>言われたことを理解するのに、俺は少しの時間が必要だった。俺たちの願い事を叶えるため?<br>はぁ…なるほど<br><br>｢てなんじゃそりゃ!!!!信じられるかボケぇぇぇぇぇぇ!!!!｣<br><br>俺はガバッと立ち上がって出入口まで歩いてスライド式のドアを開ける<br><br>｢ちょっと護!!どこに行く気!?｣<br><br>智花に呼び止められる<br><br>｢はぁ…付き合ってられないから教室に戻る｣<br><br>｢え?でも相川くん…｣<br><br>「優、お前はそいつの言ってたことを信じるのか?結局そいつが誰なのかはわかんないままだし。そいつの言ってた4年前に会ったことすら本当かわかんねえ。おまけに願い事を叶えるとか変なこと言い出すし」<br><br>｢そっそれは…｣<br><br>優は少し暗い顔をして下を向くが<br><br>「…本当です、僕の言ってる事は本当です。」<br><br>それでも転入生は引き下がらず、俺に訴えかけた。<br><br>｢…まぁこの際嘘でも本当でもどっちでもいい。でもな夏海…これ以上変なことを言って俺に関わるのはもうやめろ。ちゃんとした友達を見つけてちゃんとした学校生活を遅れ…それだけだよ｣<br><br>俺は言いたいことを言い終えると、今度こそ図書室を後にして教室へ向かった。<br>昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴るのは、それから数分も経たないうちだった<br><br>♦︎ <br><br>あれからは普通に5〜6時間目を過ごして終了した。<br>その間、隣に座っている夏海は話しかけてこなかった。<br>さっき言った事が効いてるのだろうか?<br><br>気になってチラッと隣を見たら、おまけに斜め右下の掃除用具の前に座ってる花咲がじわじわくる…よく耐えれてるなあいつ。<br><br>放課後になると<br><br>｢あっ相川さん!!｣<br><br>急に夏海が話しかけてきた<br><br>｢どうした、まだ何かあるのか?｣<br><br>｢あの…放課後は何か予定ありますか｣<br><br>さっきまでのテンションとは売って変わり、もじもじとした喋り方になっている。<br><br>｢…悪いけど部活がある、なにか予定があるなら明日－－｣<br><br>｢じゃあ終わるまで待ってます!!｣<br><br>こいつは…<br><br>｢あのな、部活が終わるのは今から3時間後だ!!だから今日は帰れ!!話しなら明日聞くから…それじゃあな｣<br><br>俺は夏海に伝えたいことだけ伝え、教室から出た。<br>体育館に向かおうと思ったら<br><br>｢相川くん、あれからどうでしたか?｣<br><br>次は優に呼び止められた<br><br>｢あぁ…5〜6時間目は静かだったよ。放課後になったら急に話しかけてきたけどな。…あのさ、お前ってあいつとはもう結構話す仲なのか?｣<br><br>｢う〜ん…昼休みに相川くんが教室に戻った後は普通にお話しましたよ。それで…相川くんには悪いですが…さっき話してたことが嘘かどうかはともかく。私にはやっぱり、あの子が悪い人には見えないんです…｣<br><br>…そんなの言われなくてもわかってる<br>見てる分には、どこにでもいるただの元気な女の子だったな。<br><br>｢でも、悪い人に見えないから余計ダメなんだよ…｣<br><br>｢え?｣<br><br>｢優、お前が帰る時に、あいつがまだ学校に残ってたらちゃんと帰ろって言ってやってくれ。俺からも言ったけど聞くかわかんねえし｣<br><br>｢わっわかりました｣<br><br>優に頼みごとを一つしたあと、俺は体育館にへと向かった。<br>今日の部活…集中できるかな<br><br>♦︎<br><br>【ここから少し優視点】<br><br>「部活、頑張ってくださいね〜」<br><br>相川くんを見送ると、ふう…と一息ついて相川くんに言われたことを思い出します。<br><br>「まつりちゃんのところに行きましょう」<br><br>私は帰宅部なので、放課後は自分のお店のお手伝いがない時は特にやることはありません。<br>ですから時間は有り余ってます。<br><br>私はまっすぐに、相川くんの教室へと足を運びます。<br><br>ですが相川くんの教室の中を見渡しても、まつりちゃんの姿はありませんでした<br><br>｢あれ、もう普通に帰ってしまったのでしょうか?｣<br><br>まだ時間も全然ありますし、せっかくなのでまつりちゃんを探してから帰りましょう。<br><br>学校の中を歩くこと数分、探しても見当たりません。<br>まつりちゃんはもう帰ったのでしょうか?<br>それなら、私ももう帰りますか。<br><br>二年生が使う生徒玄関へ向かうと、下駄箱の前で座っているまつりちゃんがいました。<br>帰ったのではなく、ここで待とうと思ってたんですね。<br><br>｢まつりちゃん｣<br><br>まつりちゃんに近づいて背中に声をかけると、こちらを見て<br><br>｢あっ!!優さん!!｣<br><br>返事をしてきました。<br><br>｢優さんも今帰りです!?｣<br><br>｢はい、ちょうどまつりちゃんを探してたんですよ｣<br><br>｢僕をですか?｣<br><br>私は腰を下ろしてまつりちゃんの隣に座ります。<br><br>｢まつりちゃん、相川くんにちゃんと帰れって言われませんでした?｣<br><br>｢うっ!!そ…それは｣<br><br>私の発した言葉にギクリと顔を歪めます<br><br>｢相川くんに頼まれたんです、まつりちゃんが帰ってなかったら帰るように説得してほしいって｣<br><br>｢でっでも…相川さんを怒らせたままだし…優さんだって、僕の言ってる事を信じてるわけじゃないんですよね｣<br><br>まつりちゃんの言ったことというのは<br>相川くんと会っていること…<br>そして何より…願い事を一つ叶えるということ<br><br>｢…私は、信じたいと思ってます。ただ…</font><span style="font-size: small;">信じるための材料が足りなさすぎるんです。でも…まつりちゃんが悪い子じゃないってことはなんとなくわかります｣</span></div><div><font size="2"><br>この子の言ってることは嘘ではないはずです。<br>話すタイミングが、ただ単に今じゃないだけ<br><br>｢じゃあ質問を変えますね、これで今聞きたいことは最後の質問です。まつりちゃんは、相川くんをからかうために言ってるわけではないんですよね?｣<br><br>｢当たり前です!!僕は心の底から相川さんのためになりたいと思ってます!!｣<br><br>この即答で答えてきた様子を見て、私はほっとしました。<br><br>｢それなら…よかったです｣<br><br>私は、この子は本当に悪い人じゃないと再確認しました<br><br>｢相川くんも…怒ったわけではないと思うんです。あ、最初は怒ったかもしれませんけど…途中からは違ったはずです｣<br><br>しょんぼりしていたまつりちゃんの顔が少し明るくなって、私を見てきます<br><br>｢怒って…ないんですか?｣<br><br>｢はい、たぶん…ですけど。怒っていたというより、まつりちゃんの為を思って言ったような事だと思うんです｣<br><br>｢僕のため?｣<br><br>｢…相川くん、とある事情で、前から学校内ではあまりいい噂が経ってないんです。そんな自分に付きまとっていると、転校してきたばかりのまつりちゃんが悪い目で見られる。だからきつい言い方をして遠ざけたんだと、私は思います｣<br><br>本当に、いつから素直じゃなくなってんでしょうね。<br>昔は笑顔でぐいぐい来てたのに。<br>思い出すと少しにやけてしまいます。<br><br>「ぶっきらぼうで言葉ではきつい言い方をしてきますけど、それが彼なりの優しさなんですよ」<br><br>｢知ってますです…｣<br><br>私の言いたいことを言い終わると。小さい声でしたが、ハッキリとその声が聞こえました。<br><br>｢相川さんが優しいくらい、僕も昔から知ってます…。あの…教えてくれませんか。なんで優さんは、そんな相川さんと一緒にいようと思ったんですか?｣<br><br>｢…私が、そうしたいと思ってるからです｣<br><br>突然の質問にびっくりしながらも、私は即答しました。<br>いい噂がないとか、周りからどんな目で見られるとかなんて関係ない。<br>昔の相川くんも、今の私も、ただ一緒にいたいからいる。それだけです<br><br>｢まつりちゃんの謎の部分…私や相川くんが知りいことはまだほとんどわかってません。でも、いつか話してくれるってことを信じて…待っています。だからまつりちゃんも…細かいことよりも、自分の正直な気持ちを、もう一度話して見るといいですよ｣<br><br>｢…はい、ありがとうございますです｣<br><br>私は微笑みながら、それからしばらくまつりちゃんとの会話を楽しみました<br><br>◆<br><br>【体育館 再び護視点】<br><br>ダム ダム ダム ガコン!!<br><br>｢ぬぁぁぁぁぁまた外した!!｣<br><br>フリーだぞ、フリーのレイアップを外すなんて。しかも右のだぞ!!もう切腹もんだよ…<br><br>｢どうした護、今日調子悪くないか?｣<br><br>心配になったのか、仲の良い部員が今日の俺を見て声をかけてくる<br><br>｢へっどうせ俺はいつも調子わりいよ｣<br><br>｢なんでそこで拗ね気味になるんだよ…｣<br><br>いつもなら得意な場所のシュートは、10割中8割は入るのだが…今日は全く身が入ってない。<br>体を動かしてても、今日のことが常に頭をよぎる。<br>あいつ…ちゃんと帰ったかな。<br>俺は再び、半ば無理やりシュートを打ったが、また外す…<br><br>｢はぁ…｣<br><br>部活が始まって1時間ちょい…まだ2時間近く残ってるが。今日はこれ以上続けてもたぶん無駄だろうな。<br><br>｢あのさ…｣<br><br>俺は新部長になった同学年のバスケ部員に声を掛け、今日はあまり体調が良くないということで早退することになった。<br><br>途中で帰るのは若干目立つから嫌なんだよな…とは言っても<br>このまま続けてても足引っ張るだけだろうし。すまん、明日はちゃんとするから。日向さんとも約束したし…<br><br>俺は練習着から制服に着替え、体育館を後にした。<br><br>◆<br><br>体育館から出て、生徒玄関に向かう。<br>まず、あいつはちゃんと帰ったのかが気になる。<br>優にも伝えて置いたし、説得してくれたらちゃんと帰ってるはずだろう。<br><br>｢……え?｣<br><br>だが、そんな俺の考えは数秒で消し飛んだ。<br>生徒玄関へ近づくと、女子2人が男子2人に話しかけられている。<br>女子2人というのが優と転入生のことである…<br>でも、あの男子生徒2人は誰だ?優の知り合い?っていうのはないか、じゃあ転入生の知り合い?それもないか…知り合いだったらあんな嫌そうな顔して喋らないもんな。<br><br>｢あの、すいません｣<br><br>俺は声をかける<br><br>｢あ?｣<br><br>男2人が俺の方を向き、睨みつけてくる。<br>たぶん3年生だよなこの人たち。<br><br>｢あ、相川くん｣<br><br>優の反応にピクリと3年生が反応する。ビビっているのか?<br><br>｢すいません、その2人俺の知り合いなんですけど。嫌がってるようなのでやめてもらえませんか?｣<br><br>俺は上級生でも知ったことではないという感じで睨みつける。3年生の2人も俺の方を睨んでくる…数でかか--</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢数でかかれば勝てる!!とか思ってるそこのお二人さん。たぶんあんたらじゃ勝てないよ〜なんなら俺も加勢するか?相川｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">俺の思考を読み取ったかのような発言と共に、花咲も姿を現した。お前まだ帰ってなかったの?</font></div><div><font size="2"><br>3年生は｢こいつらってあの相川と花咲だよな?｣｢大人しくなったんじゃないのかよ｣という小物風なセリフを吐き捨ててその場を去っていった。またイメージ悪くなったかな…。<br><br></font></div><div><font size="2">｢あいつら多分、見た感じ喧嘩慣れしてないね〜。おっす相川、部活は?｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">さっきのやつらなど眼中にないかのように、花咲が俺に声をかけてくる。</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢集中できなくてな…早退した。いい所で出てきてくれて助かったぜ。お前こそ、まだ学校にいるなんて珍しいな｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢昼…彩夏にやられたところがね…それを保健室までもう一度見せにいって、美里さんとキャッキャウフフしてきたんだよ!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">思いっきり平手打ちを食らったあとが顔に付いてるな…</font></div><div><span style="font-size: small;">さてと…俺は一度ため息をつき、優に顔を向ける。</span><br></div><div><font size="2"><br>｢優さん優さん…俺がお前になんて頼み事をしたか覚えているかね?｣<br><br>｢はっはい!!覚えて…いますとも相川さん!!｣<br><br>優はギクッとした感じで俺から目を逸らす<br><br>｢じゃあなんでまだ残ってるどころか上級生に絡まれてるんだよ!!｣<br><br>まあ、急に変な頼み事をした俺も悪いけどな<br><br>｢ごっごめんなさい!!…でも相川くん…今聞いてたのですけど部活の方は…」<br><br>｢…集中できないから今日は体調不良ってことにして早退したよ」<br><br>俺は続けて夏海に目を向ける。<br>夏海も少し俺から目を逸らす。<br><br>｢いいか夏海…。この学校は、俺と花咲のせいで薄れてるところもあるけど、上級生にもああいう奴らが少なからずいるんだよ。だから面倒事が起こる前に帰れって言ったんだ｣<br><br>次に夏海はハッとして俺に目線を戻す</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢相川の言い方じゃ伝わりづらかったんじゃないんですかね〜｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">花咲は黙ってなさい!!!!</font></div><div><font size="2"><br>｢それに今の反応見ただろ?この学校で俺はいい評判をされてない。最近は頑張ってるんだけどさ…ずっとやってきたことをすぐに帳消しにはできないんだ。｣<br><br>半年以上続けてたことを、まだ数ヶ月ちょいで良くなるわけはないか。<br><br>｢だから夏海。こんな俺なんかに構ってると、お前にも変な評判が付くかもしれない。転入してきたばかりなんだから、ちゃんとした友達を作って楽しい学校生活をしろ。だからな－｣<br><br>｢それは無理です｣<br><br>俺の言葉を遮って、夏海が割って入ってくる<br><br>｢確かに相川さんにいい評判はないかもしれないです、でもそれは今の相川さんしか知らないからです。けど僕は…相川さんが本当はどんな人か知っています。この学校で他の誰かじゃなくて、僕は相川さんと一緒にいたいんです!!｣<br><br>｢…なんでそこまでして｣<br><br>｢僕が、そうしたいからです｣<br><br>少しドヤ顔気味に言ってきたその台詞、俺は聞き覚えがある。<br>俺が優を説得する時に使った台詞だよ…それをこいつが知ってるって事は。<br><br>｢優、お前何を吹き込んだ…?｣<br><br>｢ふふっ私は何もしてませんよ?それはまつりちゃんの意思です｣<br><br>貴様ぁぁぁぁ!!!!裏切りおったか!!!!<br><br>｢それにそんなこと言うんでしたら、相川さんといつも一緒にいる人たちはどうなるんですか‼︎それを踏まえた上での僕の意見はですね－｣</font></div><div><font size="2"><br>｢…わかったよ｣<br><br>夏海がぺらぺら喋ってる途中に、今度は俺が言葉を加える<br><br>｢お前の意思はもう充分わかったよ…俺の負けだ。だからお前の好きにしろよ。｣<br><br>｢そんなこと言って、相川くんったら素直じゃないんですから｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢本当だよね〜｣<br><br>｢はいそこ黙ってなさい｣<br><br>俺と優と花咲のやり取りをみて、夏海がふふっと笑い出す<br><br>｢なんだよ?｣<br><br>｢本当に、中身は変わってないですね｣<br><br>｢何それ、どゆこと?｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">まつりは…俺のどこまでを知っているのだろうか。<br><br>｢いつか話しますよ、さあさあ相川さん優さん帰りましょう!!｣<br><br>｢ナチュラルに一緒に帰る流れになってるのだが…｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢ちょっと待て!!俺は!?俺も一応助けたよね!!!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢…え、誰ですか?僕こんな人知りませんよ｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢お前の席の元持ち主だよぉぉぉぉ!!!!!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">自分から元って言っちまうのかよ!!!!<br><br>7月に入り、夏休みがすぐそこまで近づいてきたような季節。実際はまだ先だが。<br><br>｢相川さん、これを機に僕のことを名前で呼んでもいいんですよ?｣<br><br>｢あ〜気が向いたらな｣<br><br>｢酷い!!!!｣<br><br>本日また一人、癖の強そうな謎の女の子が加わった。<br>これからあのいつものメンバーとまつりを合わせて、騒がしい日々が続くんだろうな…なんて思ってた。<br><br>その後起きることなんて何も知らずに。<br><br><br>第13話 あなたと出会った季節に end<br><br><br>【次回予告】<br><br>夢を見た。<br><br>まつり｢どうもどうも、おはようございます相川さん!!僕ですまつりです!!｣<br><br>川沿いかな?小さい子供が2人。<br><br>護｢なんで急に恋愛漫画な展開になんの!?しかもなんで俺がヒロインポジなの!!｣<br><br>背的に小学生くらいかな?<br><br>花咲「ここは正々堂々ゲームで勝負付けようじゃねえか!!｣<br><br>必死に何かをしている。<br><br>智香｢じゃあさ、せっかくだし明日みんなで遊びましょうよ!!<br><br>今度は、声が聞こえた。<br><br>まつり｢あるんです‼︎奇跡も魔法もあるんですよ‼︎｣<br><br>何かをしている子供たちに向かってか。<br><br>まつり｢いいんですね…?本当にそれがお願いごとで…イインデスネ…?｣<br><br>今夢を見ている俺にか。<br><br>声をかけてくる。<br><br>しおり｢花咲きゅん…弁償代でお小遣いなくなっちゃうよ～｣<br><br>でも、何を言ってるのかは聞き取れなかった。<br><br>まつり｢喜んで貰えて嬉しいです。大切に…してあけてください…｣<br><br><br>【Printemps】第14話 「こんなにたくさんの人たちと」</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><br></div><div><br></div><div><font size="2">【特別コーナー】</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢はいどうも、皆さんこんにちはこんばんは!!初めましてですね。今回こちらで勝手に喋らせていただく、新キャラクターこと、夏海・まつりです!!よろしくお願いしますです!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢え?これって番外編枠とかで別のブログ記事に書いたりしないの?あっどうも、いつも通り相川もお送りします｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢だって分けるより1個にまとめた方が楽じゃ…いや違いますね!!一つにまとめた方が目にとどまりやすいとか!!うん、僕はそう思います!!戻るをクリックしなくてもいいですしね!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢今更っと作者の本音が出てなかったか…?｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢気を取り直していきましょう!!…いや〜僕もようやく作品に登場することができましたよ。元々僕の軸になる話は何年も前から考えててですね。作者の頭の中では既に、僕のキャラクターもできてたんですけど…こうして登場するのに何年かかったことか…｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢この小説と物語を考えてなんやかんや7年くらい経ってるからな。辞めてた時期も何年もあったし。こうして復活して書いてるのが不思議なくらいにな｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢そしてですね…今回このコーナーを開いたのは他でもない!!なんと…この小説のタイトルが決まりました〜パチパチパチ〜｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢まじで⁉︎長かったな…最初は確か｢日常｣とかっていうタイトルだったけど、どこぞのギャグ漫画かよって感じだったよな</font><span style="font-size: small;">｣</span></div><div><span style="font-size: small;"><br></span></div><div><font size="2">｢そんなわけで、もうタイトルにも付いてると思うんですけど…新タイトルはなんと!!!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">【Printemps】です!!</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢あぁ…まぁ…うん…前よりかはマシなのかな…ちなみになんて読むんだこれ｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢これはプランタンですね。フランス語で春という意味です｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢春!?しかもフランス語…頭の悪いあの作者がよく付けれたな｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢なんか某アニメで最初に好きになったグループ名がこれだったとか…後はこのお話も春で始まって春で終わる予定らしいので、ちょうどいいのでは!?と思ったらしいです｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢アニメに関してもだけど…この作品に対する重要な情報をさらりと言いやがったなお前｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢それでは皆さん、今回もお付き合い頂きありがとうございますです!!これからもPrintemps!!そして僕、夏海・まつりを…よろしく…お願いします｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢選挙かよ!?てかなんで最後弱々しくなるんだよ!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢だって…だって…だってぇぇぇぇぇ!!｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">｢まつり!!おい!?落ちつ-----｣</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">特別コーナー END</font></div>
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<pubDate>Tue, 21 Nov 2017 19:21:39 +0900</pubDate>
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<title>小説 特別編 トリック・オア・トリート その2</title>
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<![CDATA[ <font size="2">俺たちが毎日のようにおこなっている<br>「普通」 「当たり前」 「当然」の過ごし方。<br><br>腹が減ったらご飯を食べるのは普通なこと。<br>今は学生なのだから、学校に行くのは当たり前のこと。<br>授業を受けるのも、友達と話すのも、部活に行くのも、それが俺たちにとっては当然の過ごし方である。<br>&nbsp;<br>しかし、その普通な過ごし方が急に変わってしまったら、俺たちはどうするのだろうか。<br>どういう過ごし方をすればいいのだろうか。<br>&nbsp;<br>生　き　て　い　け　る　の　だ　ろ　う　か<br>◆<br>１０月３１日 火曜日 午前６時５０分<br>俺、相川・護はいつも通り目を覚まし、重い瞼に衝撃を与えてくる目覚まし時計のボタンにチョップをかました。<br>瞼と同様に重い体を起こしてベッドから起き上がり、一階にあるリビングへと降りていく。<br>&nbsp;<br>「ふぁぁぁぁ…おはよう」<br>&nbsp;<br>リビングに降りていつも通り母に一声掛ける…<br>だが、返事は帰ってこなかった。<br>そもそも、台所から音が聞こえてこない。<br>いつもなら、この時間は親父の弁当を作ってるはずなんだけど。<br>&nbsp;<br>「母さん？…いないのか？」<br>&nbsp;<br>母も仕事をしてる身だし、今日は早く仕事にむかったのかな？<br>俺も顔洗って、学校に行く準備でもするか。<br>そのまま洗面所に向かい朝の支度を済ませ、制服に着替えながら自分で用意した食パンを食べる<br>&nbsp;<br>「…そんなに急いでたのか？」<br>&nbsp;<br>まさか朝ごはんも無いとは思わなかったな。<br><br>全ての準備が終わり、時刻は７時５０分。<br>俺の家から学校までは歩いて１５分程度、まだ余裕があるのだが、今日はもう一つ不思議なことが起こっていた。<br>&nbsp;<br>「親父が起きてこねえ！遅刻じゃねえのか！？」<br>&nbsp;<br>この時間には家から出ないと仕事に間に合わないのに完全に遅刻じゃねえか！<br>起きてくると思ってほっといたけど…<br>しょうがない声だけでもかけるか。<br>俺は階段で２階に上がり、親父の部屋を開ける<br>&nbsp;<br>「こら親父！珍しく寝坊じゃねえのか！？」<br>&nbsp;<br>叫びながら思いっきりドアを開けたが…<br>そこには誰もいなかった<br>&nbsp;<br>「ええ！？親父ももう出たのか！？…二人してお早い出勤だこと…」<br>&nbsp;<br>今まで二人とも、こんなに早い出勤があっただろうか？<br>でも家にいないんだし、深く考えても仕方ないのか？<br>俺はリビングに戻り、鞄を持って学校に行こうとしたが<br>&nbsp;<br>「あれ、鞄開けっ放しだったっけ？」<br>&nbsp;<br>持ち上げた鞄は大きく口が開いていた。<br>昨日準備したときは普通に閉めた気がしたんだけど。<br>&nbsp;<br>「ん？なんだこれ…」<br>&nbsp;<br>見覚えのないものが入っていた。<br>B５サイズくらいの白いプリント用紙が、ファイルに挟めてあることもなく鞄の中に入れられれいる<br>&nbsp;<br>「こんなもの入れた覚えないんだが…」<br>&nbsp;<br>俺は不思議に思ってその紙を手に取ると、なんだろう…奇妙なことが書かれていた。<br>&nbsp;<br>『今日一日、生き残ってください』<br>&nbsp;<br>「……は？」<br>&nbsp;<br>『オメデトウ！あ、このおめでとうはプリン伯爵みたいな感じで読んでくれるとありがたいですね』<br>&nbsp;<br>いや知らねえよそんなの<br>&nbsp;<br>『とりあえず、改めましておめでとうございます。相川護さん、あなたも今回のイベントに選ばれました』<br>&nbsp;<br>うざいのか丁寧なのかわからないなこいつ……は？イベント…？<br>&nbsp;<br>『ルールは簡単です。本日、１０月３１日を１日生き延びるだけです』<br>&nbsp;<br>今日を生き延びる？なに、俺なんか事故にでも会うの？そういう予言なの？<br>&nbsp;<br>『細かいルールはもう一枚のプリントに箇条書きで書いておきますので、詳しくはそちらを読んでくださいね。相川護さん、君は、生き延びることができるでしょうか？それではお達者で。…相川くん』<br><br>｢……｣<br>&nbsp;<br>俺は呆然としていた。<br>なんだよこれ、全く理解できねえ…。<br>とりあえず、もう一枚のプリントを確認するために鞄を漁る…<br>&nbsp;<br>「おいおい…なんだよこれ」<br>&nbsp;<br>プリントではなく、鞄の中に少し大きめな箱が入っていた。<br>それを開けると中から出てきたものは、箇条書きで細かいことが書かれてるプリントの他に携帯電話<br>&nbsp;<br>それにハンドガンとナイフだった<br>&nbsp;<br>「なんで、こんなものが…」<br>&nbsp;<br>俺は目を見開き、気になっていたもう一つのプリントを読む。<br>&nbsp;<br>『１は１０月３１日　午前８時から１１月１日の午前０時までを期間とする<br>２　期間内に奴らから逃げ切り、生き延びることが目標である<br>３　初期装備はハンドガン（弾は６発のマガジンが４つの２４発）とナイフ<br>４　奴らを１０体倒すことで、新しい武器などの報酬が得られる<br>５　時間が経つほど奴らは強くなっていく<br>６　何か変更があった場合は専用の携帯電話に連絡しますね』<br>&nbsp;<br>箇条書きでもだいぶ大雑把だなおい！<br>余計にわけわかんなくなってきた…奴らってなんだよ…<br>生き延びることが目的なら、この奴らっていうのと戦うってことなのか？<br>そもそもこのバンドガンは本物なのか！？<br>&nbsp;<br>「くそ、全然わかんねえ！」<br>&nbsp;<br>俺がそう叫んだとき<br><br>ドンドンドン！！！と、家のドアが叩かれる音がした。<br>なんだ？俺は不思議に思ってドアに近づく<br>&nbsp;<br>「…あの、どちら様ですか？インターホンならちゃんと鳴りますけど…」<br>&nbsp;<br>俺は話し終えると、ドア越しから声が聞こえた<br>&nbsp;<br>人間のような物で、そうではない<br>&nbsp;<br>呻き声みたいなものが<br>&nbsp;<br>「うぅぅぅぅぅ…」<br>&nbsp;<br>なんだよこの声…<br><br>一体誰がいるんだ…と、そんな考えを遮るように<br>&nbsp;<br>「うぅぅぅぅ…たスケ…開ケてく…レ」<br>&nbsp;<br>俺は知っている、いつもとは違うがこの声を<br>&nbsp;<br>「親父！？親父なのか！！」<br>&nbsp;<br>今の声は明らかに親父の声だ…<br>もしかしたら何か怪我とかをして、あんな声を出しているのかもしれない！俺は思い切ってドアを開けた。<br>&nbsp;<br>正直言うと、俺は親父のことがあまり好きではない。<br>だけど、俺は少し安心してしまったんだ。<br>起きてから突然消えていた親父と母。<br>鞄の中に入っていた謎の手紙。<br><br>そんな中、嫌いでも家族が俺の前に現れてくれて、少しでも安心してしまったんだ…<br>この時の相手がたとえ身近などんな人でも。<br>&nbsp;<br>嫌いなら、最後までその気持ちを通せばよかったのに。<br>&nbsp;<br>「え？」<br>&nbsp;<br>ドアを開けた先には、頭を抱えてうずくまる親父の姿があった。<br>&nbsp;<br>「うぅぅ…まも…ル」<br>&nbsp;<br>「どうしたんだよ親父！どこか具合でも悪いの…」<br>&nbsp;<br>俺が言い終える前に、親父は俺に向かって覆いかぶさってきた。<br>いや…襲ってきたの方が正しいのだろうか。<br>俺は体制を崩して玄関に倒れる。<br>その瞬間背中を打って少し息が苦しくなった。<br>&nbsp;<br>「いってぇ…親…父！どうしたんだよ！」<br>&nbsp;<br>親父は俺に馬乗りになり、吠えながら噛み付こうとしてくる<br>&nbsp;<br>「うぅぅぅぅあぁぁぁぁ！！」<br>&nbsp;<br>俺は両手を使って抵抗するが、力が異常なくらい強い。<br>&nbsp;<br>「くっそ…こん、にゃろう！！」<br>&nbsp;<br>俺は仕方なく、足に力を込めて親父の腹を蹴り、ドアから家の外までぶっ飛ばした。<br>&nbsp;<br>「いい加減にしろよこの野郎！いつからてめえは息子に発情するようになったんだよ！」<br>&nbsp;<br>俺が立ち上がった後に親父も立ち上がる、だがさっきの蹴りが聞いているのか、腹を支えてふらふらしている。<br>俺は急いでドアを閉めた後に鍵を掛け、家の中に非難する。<br>&nbsp;<br>「はぁはぁ…なんなんだよ、いったい…」<br>&nbsp;<br>親父の様子、明らかにおかしかった。<br>異常な力に謎の呻き声、そして襲われてるうちに見えた…あの血走った目と歯<br>&nbsp;<br>俺は何か情報はないかと思ってテレビを付ける。だが、何も映らない…映ってないのに<br>&nbsp;<br>『どうも皆様〜。先程から、道端で苦しみ始めた人々が暴れ始めるという事件が起こっていると思うでしょ？でも違いますよ、伝えましたよね。これはイベントだと』<br>&nbsp;<br>真っ黒な画面から、声だけが聞こえてきた。<br>そして俺は思い出し、時計を確認する。時刻は８時７分<br>&nbsp;<br>『１０月３１日　午前８時から１１月１日の午前０時までを期間とする』<br>『期間内に奴らから逃げ切り、生き延びることが目標である』<br>&nbsp;<br>俺は書かれていたことを思い出す。<br>もし、あの書かれていたことが本当に起こっているのなら、もう始まっているということなのだろうか。<br>こいつ言うイベントってやつが。<br><br>なら俺、は逃げ切らなきゃならないのか？<br>奴らという生き物から。<br><br>けど、どうやって…<br>&nbsp;<br>「…。」<br>&nbsp;<br>逃げ切るのが目的なら、ここにずっと隠れていればいいのではないか。<br><br>そんな浅い考えをかき消すように、入口のドアから再び音がした。<br>さっきのように何かを叩く音ではなく、吹っ飛ばすようなでかい音だった。<br>まさか戻ってきたのか！？<br>&nbsp;<br>「うぅぅぅぅぅぅ」<br>&nbsp;<br>音がした所を確認したが、俺の視界に入った声の主は親父ではなかった。<br>体型は親父よりも大きく力強そうな男である。<br><br>｢うぅぅぅぅぅ｣<br><br>親父の時と同じように、こいつも変な呻き声を上げていた。そして目と歯が血走っている。<br>こいつは俺の家のドアを吹っ飛ばして入ってきたんだ。<br><br>｢はぁはぁはぁ…｣<br>&nbsp;<br>そいつと目が合った瞬間、俺は息が荒くなる。<br>こいつが親父と同じなのなら…馬鹿みたいな力を持ってるはずだ。<br><br>確実に……殺される。<br><br>生き延びる？無理だろ…さっきの力だって異常なくらい強かった…抗えるはずがない。<br><br>抗う…抵抗する…生き延びる…<br>いや…あるじゃないか、その方法が<br><br>俺は咄嗟に鞄を拾い上げ、中にはっているモノを取り出す。<br><br>そうだとも、奴らに抗うための武器<br>ハンドガンにナイフ…これだけだ!!!!<br><br>はは…これが本物なら俺、今だけ神様信じる。<br><br>マガジンは元々一つ入ってる、予備は３つ<br>俺は犯罪者ではないのだから、現実でハンドガンなんて使ったこともなければ、もちろん人なんて撃ったこともない。<br>&nbsp;<br>「でも…」<br>&nbsp;<br>スライダを引き、入ってきた奴にハンドガンを構える<br>&nbsp;<br>「これが現実なら、生き延びることが目的なのなら…」<br>&nbsp;<br>目の前にいる奴が、親父と同じように俺に向かって襲いかかってくる<br>&nbsp;<br>「撃つしか…ないんだよな」<br>&nbsp;<br>考えたこともなかった<br><br>俺の家の中で、発砲音が響くことになるなんて。<br><br>これが俺の、たった1日だけの普通じゃない生活の始まりを告げていた。<br>◆<br>&nbsp;<br>俺たちが毎日のように行っている<br>「普通」 「当たり前」 「当然」の過ごし方。<br>&nbsp;<br>あのプリントに書いてあることが本当なのなら。<br>今日一日は、そんな過ごし方はできないのだろう。<br>いや、今更疑うのは流石におかしいよな。<br>&nbsp;<br>俺は鞄の中の勉強道具を全部出したあとに、ハンドガン　ナイフ　プリント、そして俺が腹が減った時に買っておいてある菓子パンを少し詰めて鞄を持つ。<br>スクールバックなので、持ち運びは意外と楽そうだな。<br><br>&nbsp;<br>リビングを見ると、ほのかに残っている硝煙の匂い。<br>それに俺が頭を撃ち抜いた男の死体と血の臭いが広がっている。<br>&nbsp;<br>「はは…我ながら、上手くいったよな」<br>&nbsp;<br>花咲の家でやっていた、シューティングゲームのおかげかな、あまり関係ないか。<br>弾が外れていたら、たぶん俺はもうここに立っていない。<br><br>初めて人を撃ち抜いた感覚　罪悪感。<br>そして人として機能しなくなっていた死体を見て、今になって具合が悪くなった。<br><br>｢うっ…｣<br>&nbsp;<br>でも立ち止まってはいられなかった。<br>いつここに別の奴らが来るかわからない。<br><br>少し休んだあとに、準備を済ませて今に至る。出発の準備は整った。<br>&nbsp;<br>『とりあえず、改めましておめでとうございます。相川護さん、あなたも今回のイベントに選ばれました』<br>&nbsp;<br>この手紙…<br>あなたもということは、たぶん他にも選ばれた人がいるはずだ。<br><br>もしかしたら生存者がいるかもしれない。<br>優　花咲　集　智香　しおり。<br>いつも話してる連中が無事なのかもわからない。<br>&nbsp;<br>「だからこそ、行動するしかないよな…」<br>&nbsp;<br>怖い、確かに怖いよ。<br>どうしてこうなったのかわからない<br>&nbsp;<br>どこから何が来るかわからない<br>今までとは全く違う別の世界<br>普通が普通ではなくなった世界<br>&nbsp;<br>普通な過ごし方が急に変わってしまったら。<br>俺たちはどうするのだろうか。<br>どういう過ごし方をすればいいのだろうか<br>&nbsp;<br>生　き　て　い　け　る　の　だ　ろ　う　か<br>&nbsp;<br>「生き抜いてやるさ、今日１日くらい。やり遂げてみせるとも」<br>&nbsp;<br>そしてこんなイベントを考えて、糞みたいな世界にしたやつを一発ぶん殴ってやる<br>&nbsp;<br>「…よし」<br>&nbsp;<br>俺は覚悟を決めて、家から一歩を踏み出す。<br><br>この地獄のような世界との、長くて短い<br>戦いの1日の幕開けだった<br>&nbsp;<br>【作品予告】<br>地獄のような一日の始まりだった<br>&nbsp;<br>集「たぶん生存者というのは、イベントに選ばれたやつだと思う」<br>&nbsp;<br>花咲「昔からマシンガンが一番得意でね、ヒーローは遅れて登場するもんだぜ」<br>&nbsp;<br>制限時間は10月31日から11月1日まで<br>&nbsp;<br>智香｢いつもは鈍臭いくせに、こういう時は頼りになるじゃない…｣<br>&nbsp;<br>春香｢お姉ちゃんは…ちゃんと生きてね。｣<br>&nbsp;<br>しおり｢こういう時に元気でいるのが私の特技だと思ってさ｣<br>&nbsp;<br>彩夏｢私はどちらかと言えば接近戦の方が得意だ、背中は任せてくれて構わない｣&nbsp;<br>&nbsp;<br>集結する選ばれしもの<br>&nbsp;<br>日向｢早くいけ！優ちゃんまでも犠牲にする気か！｣<br>&nbsp;<br>美里｢こういう時は、頼りになるお姉さんでいさせてよね｣<br>&nbsp;<br>祈｢相川さん、信じています｣&nbsp;<br>&nbsp;<br>生き延びた先には、真実が待ち受ける<br>&nbsp;<br>彰｢坊主、あとは任せたぞ｣<br>&nbsp;<br>護｢絶対みんなで生き延びる、約束だ｣<br><br>&nbsp;<br>優｢相川くん…今までありがとうございました｣<br><br>&nbsp;<br>ハロウィン企画 特別編&nbsp;<br><br>&nbsp;<br>護｢なんで…何してんだよお前…｣<br>&nbsp;<br>｢お待ちしてました、たどり着くだろうとは思ってましたよ…相川くん。｣<br><br>&nbsp;<br>10月31日 公開<br><br><br>◆<br>&nbsp;<br>｢てなるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!｣<br>&nbsp;<br>俺の声が、部屋中に響き渡った<br>&nbsp;<br>｢うるせえぞ相川！！せっかくの作品にケチつける気か！？｣<br>&nbsp;<br>俺のツッコミに花咲が文句を垂れる<br>&nbsp;<br>｢文句言いたくなる気持ちもわかるわね、B級映画集がプンプンするわよ｣<br>&nbsp;<br>｢ええ〜しおりは面白そうに感じたけどにゃ〜｣<br>&nbsp;<br>「おぉ～わかってくれるかしおりちゃん！」<br>&nbsp;<br>智香からは非難の声だが、しおりは好みのようだった<br>&nbsp;<br>「いや、おかしいだろ！！なんだよこれ、なにハザード！？なにぐらし！？なに黙示録！？」<br>&nbsp;<br>「確かに内容はありきたりだったよな」<br>&nbsp;<br>「相川も集もうるせえぞ！！ありきたりから全てが始まるんじゃねえか！」<br>&nbsp;<br>なんだそりゃ…<br>&nbsp;<br>「まっまぁまぁ落ち着いてください皆さん」<br>&nbsp;<br>「私より一歳上の男子どもが情けないな…特に花なんとか」<br>&nbsp;<br>「鼻先だよ！いい加減名前覚えろお前！」<br>&nbsp;<br>自分の漢字間違う時点で彩夏に文句言えないからなお前。<br>&nbsp;<br>え～っとですね読者様。<br>冒頭から俺のツッコミまではフィクションの中のフィクションである。<br>この世界が滅んでなければ俺も人を撃ってません、てかたぶん撃てません。<br>&nbsp;<br>現在は、ハロウィンを1週間子に控えた１０月２４日の放課後。<br><br>場所は俺たちの通う学校内にある視聴覚室。<br>そこでいつものメンツが集まっている状態である。<br>なぜこんな場所に集まっているかというと、俺もよくわからない。<br>ただ、花咲が受け取った一通の手紙が原因だった。<br>◆<br>遡ること、今日の昼休み。<br>いつも通りテラスで俺と優、今日は智香としおりも一緒に話してる中<br>&nbsp;<br>「おぉぉぉぉいみんな！これを見てくれ！」<br>&nbsp;<br>いつも通り、遅刻してきた花咲がテラスに現れる。<br>手には一通の手紙が握られていた。<br>&nbsp;<br>「おっす花咲…なんだそれ？」<br>&nbsp;<br>「もしかしてラブレターかにゃ！！」<br>&nbsp;<br>しおりの反応に花咲が謎のどや顔になる<br>&nbsp;<br>「いやぁすまないね君たちぃ～僕はこう見えて…モ☆テ☆る☆ん☆DA」<br>&nbsp;<br>うざ<br>&nbsp;<br>「おめでとうございます、花咲さん！」<br>&nbsp;<br>「ありがとぅぅぅぅぅ優ちゃん！」<br>&nbsp;<br>「まさかあの真一にラブレターを渡す輩が現れるなんてね」<br>&nbsp;<br>「ふっ智香よ、僕のいいところに気づいてくれる人もいるってことだよ」<br>&nbsp;<br>自分で言ってしまうのか…<br>&nbsp;<br>「とりあえず、中身見てみろよ」<br>&nbsp;<br>「おぉそうだな！むふふふふ～返事はどうしようかな～」<br>&nbsp;<br>ニヤニヤしながら花咲は手紙を開け、読み始める<br>&nbsp;<br>「『おっす！おら菓子パン！いやぁ～もう少しでハロウィンですな！というわけで、今年もハロウィン特別企画をやっちまうぞぉぉぉぉぉ！』…って！作者からかよぉぉぉぉぉぉ！！！！！」<br>&nbsp;<br>お前、事あるごとに作者から手紙もらってんな…もしかしてできてんの？<br><br>えっと…作者の手紙を簡単に要約すると。<br>『手紙の中に、今年やろうと思ってる企画の映像を入れておいたから見といてね〜』ということらしい。<br>俺達は苦い顔になりながらも、放課後は視聴覚室にあつまり、その映像とやらを見てたわけなのだが。<br>◆<br>ダメだろこれ…と思ってたのに<br><br>｢いや、いけるよこれ！勝ったな、ガハハ！！｣<br><br>花咲だけ妙にノリノリである<br><br>｢なんか真一…1人だけ妙にテンション高いわね｣&nbsp;<br><br>｢当たり前だろ…俺だけ去年散々な目にあったからな…｣<br><br>去年？あ〜あの仮装シミュレーション大会か<br><br>『なになに、あなたは【木】です、特にやることもないので、そこで突っ立ってて…くださ…い?えぇぇぇ⁉︎ちょっえぇぇ‼︎』<br><br>あの時の花咲の姿が目に浮かぶ…<br>酷い目にあったのはお前だけじゃないしな<br><br>｢去年は散々だったけど、予告見てたらなんか俺かっこよさそうじゃん！？マシンガンなんか持ってさ！！｣<br><br>調子に乗って速攻でゾンビに食われそうな未来が見えなくもないな<br><br>｢てか、あれももう1年前か、懐かしいけど…去年あれだけやらかしてよく今年もやる気になったな｣<br><br>｢そもそもこの小説があれから1年も続いてることに驚きね…｣<br><br>俺と智香が愚痴をこぼす。<br>続いてるというか完全に放置されてた状態だよな。<br><br>｢次回より新展開突入！とか書いておいて5ヶ月も放置するのは流石にどうかと思うにゃ…」<br><br>「あっ最近だとコッテコテの中二感満載小説も書きたくなってきたという噂もありますよ。ただでさえ進んでないのにそんなことできるんですか、ねぇ？作者さん？｣<br><br>うわ…優毒舌verがちょっと出てる…オチツケオチツケ！<br>書いてもいいけどちゃんと仕事しろ…まずこの小説をある程度進めろ！！<br>まだ全然話進んでないだろ！？<br><br>｢そんな作者は、現在グラブルとFGOのハロウィンイベントで忙しいとかなんとか…私の周りは変なやつしかいないのか…」<br><br>「そうですよね彩夏さん！僕なんてまだ次回予告でしか出てきてないですよ！！あっどうも皆様初めまして、まつ…｣<br><br>おい誰かその子追い出して！お前の出番次だから！我慢できずに出てきちゃダメだから<br><br>｢おい相川！さっきのもいいけどこれなんてどうだ？なんか斧もってマスク被った大男から逃げるやつ！｣<br><br>お前…今日は金曜じゃなくて火曜だからな…<br>◆<br><br>｢…なんか疲れた…｣<br><br>後半の怒涛のツッコミと作品選びのせいか…やけに体力を持ってかれた気がする。<br>結局今日で決まることはなく、引き続き明日も会議をすることになった…たぶん最初の作品で決まりだろうがな。<br><br>てか何やってんだ俺たちは…<br>今年も何かやらせることが確定してると思うと、やる前から疲れてくるな。<br><br>｢はぁ…｣<br><br>一度ため息を吐いた後に、通りかかったコンビニに入る。<br>ハロウィンか…そういえば、去年の仮装シミュレーションの最後、優に飴をあげたんだっけか。<br>今年も、何個か買うだけ買っておこうかな。<br><br>誰にでも、言われてもいいように。<br><br>そして、改めて俺からも言わせてもらいます。<br>トリックオアトリート、そして読者の皆さんごめんなさい…と。<br><br>特別編 トリック・オア・トリート その2 end<br><br>(因みに今のところ、冒頭のくそ内容の続きを書く気はありません…)<br><br><br>【(ちゃんとした)次回予告】<br><br>護「なあ集…女子から受けるナンパの対処法を教えてくれ」<br><br>集「なに言ってんだお前」<br><br>しおり「どったの護、大きなため息なんかついて」 <br><br>花咲「俺の席は掃除用ロッカーの前にポツンと置いてあったんだよぉぉぉぉ‼︎‼︎」<br><br>彩夏「退け、入るのに邪魔だろう」<br><br>まつり「とうとう僕、見つけました‼︎お二人方を‼︎‼︎…」<br><br>ごめん、誰ですか⁉︎<br><br>優「ぶっきらぼうで言葉ではきつい言い方をしてきますけど、それが彼なりの優しさなんですよ」<br><br>まつり｢僕の目的はただ一つ、お2人の…願い事を叶えるために…です｣<br><br>第13話 あなたと出会った季節に</font><br>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12324185579.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Oct 2017 20:32:06 +0900</pubDate>
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<title>小説 12話 赤点回避‼︎</title>
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<![CDATA[ <font size="2">6月に入り数日が経ったある日のこと、俺は今日も学校に向けて足を運ぶ。<br>宿泊学習が終わり、優の友達作ろう計画が終わったということで、俺はまたいつも通り一人で登校するようになった。<br><br>「相川くん、おはようございます」<br><br>だけど登校時間とかが同じということで、このように朝にばったり優と会うことも多く、結果的に優と会話を交わして登校することが多い。<br><br>「おっす、おはよう」<br><br>俺は優に挨拶を返す<br>平和だ…最近猛烈に忙しかったからな…凄く平和だ。<br>でも来月には中体連がある、俺は試合には出ないけど、練習は厳しくなるから頑張らないとな。<br><br>こんな感じで少し能天気に考えていた…しかし、魔の手は着々と俺たちの元に侵攻しつつあったということを…俺はこの後に思い出すことになる。<br>♦︎<br>【教室】<br><br>「おはよう護」<br><br>「おっす集」<br><br>教室に入り席に座ると、自分の席で本を読んでいた集が本をしまい、声をかけてくる<br><br>「あっ護、そういえばさ…」<br><br>「悪い集、俺は今から1時間目まで寝るという使命がある。話なら後だ…」<br><br>集が話しかけてきたが、俺はそれを遮り自分の机に倒れ、寝る体制に入る<br><br>「おっおぉ…そうか」<br><br>それからいつも通り、1時間目2時間目と眠い授業を過ごした後に花咲が到着し、俺の隣の席に座るのだが<br><br>「…おはよう…相川」<br><br>なんだろう…テンションが低い<br><br>「どうした花咲、やけにテンション低いな」<br><br>「溜まってたアニメ見ながらネトゲしててさ…寝たのが遅かったんだよ…おかげで寝不足さ」<br><br>お前…寝るの遅くても俺たちより来るのも遅いんだから別にいいだろ<br><br>「お前ら、のんびりしてるけど大丈夫なのか?」<br><br>集が再び俺たちの席まで来て声をかけて来る<br><br>「何が?」<br><br>「何がって…」<br><br>そういえばさっき、集は何か俺に言いかけてたよな。<br>それについて聞こうとした時、教室の入り口から<br><br>「護‼︎悪いけど辞書貸して‼︎次国語なんだけど漢字辞典忘れちゃってさ‼︎」<br><br>智香が現れてドアをバン‼︎と開け<br>俺の席までどすどすと歩いて来る<br><br>「おっおぉいいけど…なんだよ…やけに必死だな。そりゃ確かに国語の先生はめんどくさいけども…」<br><br>「甘いわね、そこじゃないのよ。ここまで来て減点喰らうわけにはいかないもの」<br><br>俺は机から出した辞書を智香に渡して問いかける<br><br>「減点って…成績か?お前別に悪くないだろ」<br><br>すると、智香と集が顔を合わせた後にこちらを見る<br><br>「もしかして護、また話聞いてないの…」<br><br>「僕も話そうと思ったんだが、タイミングなくてさ」<br><br>続いてヒソヒソと2人で話し始めた<br><br>「おいこら‼︎なに2人で話し始めてんだよ‼︎いったいなんのことだ⁉︎」<br><br>智香が腰に手を当てため息をついた後<br><br>「もしかして忘れてるの…来週の期末テスト」<br><br>デスワードを俺にぶつけてきた…期 末 テ ス ト…⁉︎<br>俺はその言葉を聞いた途端…今まで忘れていた何かを思い出したかのように、頭がぐるぐると動き出し、花咲と顔を合わせる<br><br>「「わっ…忘れてました」」<br><br>そう…俺たちに近づいていた魔の手というのは、学生の戦争期末テストである<br>♦︎<br>【テラス】<br><br>「えぇ⁉︎護も花咲きゅんも期末テストのこと忘れてたの⁉︎」<br><br>テラスのベンチに俺と花咲が並んで座り、立っているしおり、智香、優に囲まれ、まるで尋問を受けるかのようにしおりから攻められている<br><br>「面目ないです…」<br><br>給食を食べ終わり、みんなと一緒にテラスに集まっていた。優の件で話し合いをして以降、暇な日はここで話をして過ごすことが日常となっている<br><br>「まっ委員会の仕事を忘れるようなやつに言われたくないけどな」<br><br>「それとこれとは話が別だもんね〜」<br><br>ぐぬぬぬぬと俺としおりが顔を合わせて言い合っている<br><br>「はいはいそこで2人だけの戦争しないの」<br><br>智香が睨み合っていた俺たちに言葉をかけ<br><br>「ふん、こんなやつと遭難するなんてごめんだぜ‼︎」<br><br>「しおりだってごめんだもんね‼︎」<br><br>「ふん‼︎」っとお互い顔をそらす、まるで小学生のようだな<br><br>「はぁ…優も護に教えてあげなかったわけ?たまに一緒に学校行ってるんでしょ?」<br><br>智香がため息混じりに優に話しかける<br><br>「はい…でも、一緒に行くと言っても毎日ではないですし。それに、テストの期間を忘れてるなんて思ってなかったので…話しとくべきでした」<br><br>「そうよね…テスト期間忘れてる人がいるなんて思わないものね」<br><br>智香が優の頭を撫でて励ます…<br>お前ら良い雰囲気作ってるけどな、流れるように人をディスるのやめてくれ‼︎てか、優の毒舌が最近鋭さを増してきてないかね⁉︎<br><br>「そういえばさ、護と花咲きゅんって成績どれくらいなのかにゃ?護は去年そこまで悪くなかったよね」<br><br>「俺はぶっちゃけ真ん中くらいかな、良くもないし悪くもない。成績はほとんど3くらい」<br><br>俺は何度もオール3という成績をとり、成績なら「the普通」という言葉が相応しい人間だ。<br>しかし花咲は…<br><br>「俺は今回合計点数3桁行ければいいかな〜目指せ1教科2桁‼︎」<br><br>花咲が自信満々に言い切る…そう…こいつの成績は壊滅的である<br><br>「ちょっと待ってください花咲さん…それって」<br><br>「悪いってレベルを超えているっさね…」<br><br>優としおりが今の発言に目を丸くしている<br><br>「ちょっと待ちなさい真一‼︎あんた去年より更に成績悪くなってるじゃないの⁉︎今ランクどの辺りなの⁉︎」<br><br>中学では、勉強ができる順からA〜Mまでのランクをつけられる。下に行くほど悪くなっていくシステムだ。ちなみに俺はGである、多分普通くらい<br><br>「俺⁉︎う〜ん…確か〜…あっJだったかな」<br><br>下から数えた方がはるかに早いその英単語に、智香は「ｳﾞｪｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」と言ってバタンと倒れた<br><br>「あぁ⁉︎智香ちゃん‼︎」<br><br>優が駆けつけて体を揺さぶるが、白目を向いたまま反応しない<br><br>「はぁ…護はまだいいとしてな、花咲に毎度勉強を教える僕の身にもなってほしいもんだ」<br><br>集がため息を吐く。<br>この時期になると俺と花咲は集に勉強を見てもらい、なんとか点数を稼げるのでたる。<br><br>「…あのさ、護と花咲くん…2人とも高校はどんな風に考えてるの?」<br><br>「高校?」<br><br>「うん、ここに行きたい‼︎ってところとかはないの?」<br><br>高校か…そんな先までのことはあまり考えてなかった。<br>今はある程度の成績を取って行ける高校に行ければいい…そう思っていたし<br><br>「俺はやりたいことやって行ける高校でいいかね〜将来なんて今考えてもめんどくさいだけだしさ」<br><br>「俺もぶっちゃけ、行きたい高校は今の所ないし…花咲と同じところに付いて行こうかなって思ってるレベルだな」<br><br>その発言とともに、今まで眠っていた智香が目覚め、立ち上がる<br><br>「あっまぁぁぁぁぁい‼︎‼︎あんたらの考えは甘い甘すぎる‼︎おしるこよりも甘いわ‼︎」<br><br>復活した勢いで俺たちに人差し指をビシッと突き立ててくる、さっきまでの死にかけ状態はなんだったのか<br><br>「いい⁉︎そんな考えでレベルの低い高校に行った場合、どうなるかわかってるの?」<br><br>「どっどうなるとは…⁉︎」<br><br>気迫に押し負け、俺は声を発してしまう<br><br>「入ってくる生徒はイケイケの不良連中、校則は厳しいし先生たちも独特な雰囲気を持ってる…そんな高校に行って3年間楽しめると思う⁉︎真一なら一週間で辞めるレベルよ」<br><br>「決めつけんなよ‼︎俺でも1ヶ月は持つわい‼︎」<br><br>結果的に辞めるところは変わらないんかい‼︎<br>とは言ったものの…どうするか<br><br>「仕方ないわね…こうなったらあれをするしかないわ」<br><br>「あれ?」<br><br>智香が何か思いつき…人差し指をビシッと空に向ける<br><br>「決まってるじゃない…勉強会よぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎」<br><br>……え⁉︎<br>♦︎<br>【体育館】<br><br>「よ〜し、練習終了。いいかお前ら、明日からテスト期間ということで、部活はしばらく休みになる…が、中体連もすぐそこまで迫ってきてる。各々自主練もしておくように。それに成績悪いと試合に出れないからな、いい点取れよ」<br><br>放課後、日向さんの挨拶で部活が終わり、ぞろぞろと片付けを始め、練習着から制服に着替え始める<br><br>「あの、日向さん、ちょっといいですか」<br><br>「どうした相川、今日の俺の朝飯はTKGだぞ」<br><br>誰も朝ごはんなんて聞いてませんよ‼︎<br><br>「日向さん、今年受験ですよね?どんな勉強の仕方してるんですか」<br><br>「勉強の仕方?急にどうした、お前も勉学に目覚めたか」<br><br>俺は日向さんに、みんなで勉強会をすることになったことを話した<br><br>「それで…効率のいい勉強の仕方とかってあるものなんですかね。日向さん成績いいですし」<br><br>「ほう…なるほどな」<br><br>日向さんが、「ふむ」と考える姿勢を取った後に<br><br>「俺はとりあえず、書いて書いて書きまくる‼︎って感じだ、それで無理やり頭に入れる。あとはたまに菓子でも食べてリラックスしてるな」<br><br>なるほど…甘いものは疲れた時にいいと言われてるし<br><br>「まあ一時的なものだからな、すぐに頭から抜けていくのがデメリットだ、はっはっは‼︎」<br><br>その勉強方を使っている日向さんは大丈夫なのか…<br><br>「だが、勉強の仕方ってのは人それぞれだろ。お前にあった、一番いい勉強の仕方を見つけてみろ、いい点取れよ若造よ‼︎」<br><br>日向さんがぐっと親指を立てる、まだ若い人が何を仰ってるんだ…<br>♦︎<br>そして次の日、再び放課後<br><br>「それでは、これより勉強会を始めるわよ‼︎」<br><br>図書室に集まり、横長のテーブルに向かい合うように座り、智香が号令をかけていた。<br>それに答えるように、各自各々と声を上げる…が<br><br>「ちょっと真一‼︎声が小さい‼︎」<br><br>いつも行事関連だと一番騒がしい花咲が、見るからにやる気のない体制をとっていた。<br>まあ仕方ないか…あいつにとって行事でもなければ楽しいことでもないからな<br><br>「いや別に、俺頼んでないし…そもそも成績なんてこのままでいいっての〜。どうせ高校なんてどこに行っても今と変わらないだろうし…」<br><br>花咲が更にだらけ始める…仕方ない<br><br>「花咲よく聞け…さっき智香たちがな、お前の点数次第ではなんでも罰ゲームを受けると言っていたぞ」<br><br>その言葉に花咲がピクリと反応し顔を上げる<br><br>「まじ?」<br><br>「まじだ」<br><br>「いよっしゃあぁぁぁ‼︎‼︎やる気上がってきたぁぁぁぁ‼︎‼︎」<br><br>椅子からがたりと立ち上がり、奇声を上げる。<br>なんで扱いやすいやつ…図書室では静かにしてくださいね。<br><br>「ちょっと護、なんてこと言うのよ‼︎」<br><br>智香が顔を近づけ、俺の耳にしか入らないような声で文句を言う<br><br>「仕方ないだろ、これしか方法なかったんだから。それに点数次第でとは言ったけど、何点取ったらとは言ってないから」<br><br>「そんな小学生じみた事が通じるかしら…」<br><br>智香が頭を抱えて項垂れる<br><br>「大丈夫だって、見てろ。おい花咲、5×6は?」<br><br>俺の言葉に花咲がこちに顔を向け<br><br>「56さ‼︎」<br><br>ビシッと親指を立てて見事に答えを外してくる<br><br>「ほら、あいつ掛け算もまともにできないからさ」<br><br>「なんか…焦ってた私が馬鹿みたいだわ…」<br><br>まぁ…あいつは自分に特のある報酬が用意されている時は未知の力が働くから油断はできない。<br>今回はどうなるかはわからないけどな<br>♦︎<br>「そんなわけで、気を取り直して勉強会始めるわよ‼︎」<br><br>再び智香の号令で勉強会が再スタート<br>メンバーはいつも通り、俺 花咲 集 優 智香 しおりの6人。優が咲良と井上も誘ったと言ってたけど、今日は別の用事があるらしい<br><br>「今更なんだけど、放課後に図書室をこんな感じに独占していいのか?」<br><br>テスト期間の放課後とはいえ、こんな大人数で溜まってもいいのだろうか<br><br>「大丈夫大丈夫〜局長は帰っちゃったし、鍵は毎度私が持ってるから心配いらないっさね〜」<br><br>毎度思うけど、図書局の仕組みってどうなってるんだ…<br><br>「とりあえず、みんな苦手な科目ってなんなんだ?」<br><br>集がとあることを質問する<br><br>「苦手な科目を得意なやつから教われば、そっちの方が効率いいだろ。それに俺の負担も減る」<br><br>おいこら秀才、最後少しだけ本音が漏れてんぞ<br><br>「そうね、私は苦手と言ったら国語とかかしら…出てくる人物の心情なんてわからないわよあんなの」<br><br>「いつも考えるより先に手が飛んでくる智香には辛いよな〜それ」<br><br>「今吹っ飛ばしてあげてもいいわよ?花咲くん?」<br><br>お前ら辞めろ‼︎図書室が大惨事になる‼︎<br><br>「それはもう、教科書読み込むしかないんじゃないか?」<br><br>「やっぱりそうよね〜じゃあ私も集と一緒に教える側に回るわ」<br><br>こう見えて智香は、この中だと集の次に頭がいいからな…<br><br>「しおりは英語‼︎英語だけはどうしても覚えられないにゃ〜…」<br><br>しおりが机に伏せて喚き出す<br><br>「俺は全体的に真ん中くらいの成績だから、少し点数取れるようになればいいかな」<br><br>点数は平凡だし、俺は少し底上げする程度でなんとかなるだろ<br><br>「俺は全部だ‼︎」<br><br>なぜかドヤ顔で言う花咲の相手は、今回も週に任せよう…<br><br>「ところで、優はどれくらい勉強できるんだ?」<br><br>中学に上がって、初めてこういうことをするので、優の成績がどれくらいかは把握してなかった。過去の話を聞いたとき、小学校での成績は良かったらしいけど<br><br>「私は、数学以外なら…ほとんどが80〜100点は取ってます」<br><br>全員がピシッと固まる、今さらりと凄いと言わなかったからこいつ⁉︎<br><br>「ちょ、ちょっと優‼︎あんたそんなに頭良かったわけ⁉︎」<br><br>智香が一番に反応し、優に摑みかかる。<br>男なら完全に先生呼ばれてるレベルだな<br><br>「はっはい…でも数学だけは本当にどうにもならなくて…一桁とか取ったりします」<br><br>なんだよそのどこぞの邪王真眼の使い手みたいな成績は…落差ありすぎんだろ<br>智香も成績はいい方だけど、優もそれくらいすごかったとは…<br><br>「おほん…では、このように分かれるようにしましょうか」<br><br>智香が咳払いをして決めた組み合わせを発表<br>智香→俺(とりあえず智香に文系を教え、俺は全体的に教わる)<br>しおり→優(しおりが分かる範囲で数学を教え、オールマイティな優から英語を教わる)<br>集→花咲(集が過労死するけど頑張ってくれ)<br>あとは、わからないところがあったら各々別の人に聞くという形になり、この日から勉強をスタートした<br>♦︎<br>そして次の日の放課後、再び図書室に集まり勉強会の準備をする…が<br><br>「真一が来ないわね…」<br><br>全員勉強道具を出して準備万端の中、花咲の姿が見当たらない<br><br>「もしかして、逃げちゃったのかにゃ?」<br><br>「そうだとしたら、花咲の命はないな」<br><br>しおりと集が冷静に分析してる中、図書室の扉が勢いよく開かれ<br><br>「いよぉぉぉぉぉし‼︎‼︎やるぞお前らぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」<br><br>花咲が現れた<br><br>「真一遅い‼︎逃げたかと思ったじゃない‼︎」<br><br>「はっ‼︎誰が逃げるかよ、俺の戦いはまだ始まってすらいないんだからな‼︎」<br><br>始めようとしなかったやつが何を言うか…<br><br>「どうしたんだよ花咲、昨日と違ってやけにやる気だな」<br><br>昨日のあの怠そうなテンションはどこに行ったのか、今日の花咲からはやる気のオーラが伝わって来る<br><br>「ふっ…実はさっき担任に会ってな。『次のテストで前と同じような結果だったら、お前だけ夏休み補習だ』って言われたんだよぉぉぉ‼︎」<br><br>頭を抱えて叫ぶ花咲、なるほど…担任が言ったことが本気かどうかは知らないが、夏休み無くなるのはきついな<br><br>「受験生でもないのに夏休みが奪われるなんて信じられん‼︎俺は自分のぐうたら生活のためにも、今回のテストはガチで行くぜ‼︎そんでもって女子陣は俺の頼みをなんでも聞いてもらうぜ‼︎」<br><br>その言葉に女子陣3名がビクリと反応し、智香が俺を睨んで来る。取り返し付かなかったから俺殺されるんじゃね?<br><br>「よぉぉぉぉし始めるぞお前ら‼︎ひとっ走り付き合えよ‼︎」<br><br>今日は花咲の号令で勉強会が始まった<br><br>「ねえ護、あんた暗記系はどうやって覚えるようにしてるの?」<br><br>歴史の太字の部分を黙々と書き続けてる智香から質問があった<br><br>「暗記系?そんなの、今お前がやってるようにただ書き続けて頭にぶち込むしかないだろ」<br><br>「あんた…それ教える気ないわよね」<br><br>俺が日向さんに聞いたことをそのまま話してる感じになってしまった…でも意外と頭に入るんだなこれが。<br>そもそも文系を教わるってのは無理があると思うのだが<br><br>「じゃあ俺が問題出すから、それに答えろ。それなら出してる方も答える方も勉強できていいだろ」<br><br>「なるほど、やってやろうじゃないの‼︎」<br><br>俺と智香の問題出し合い合戦が始まった中<br><br>「にゃあぁぁぁぁぁ‼︎‼︎ぜんっぜんわからないにゃぁぁぁぁ‼︎」<br><br>「しっしおりちゃん、一度落ち着いてください‼︎」<br><br>しおりができなさすぎて暴走を始めていた<br><br>「ていうか、しおりたちは日本人だよ‼︎なんで英語なんて勉強しなきゃならないの〜‼︎」<br><br>それを言ったら勉強してるほとんどの科目に疑問が湧くからやめてくれ‼︎<br><br>「はいはーい‼︎それは俺も賛成です‼︎」<br><br>花咲は黙っとれ‼︎<br><br>「おい花咲、こっち戻ってこないと勉強教えないぞ」<br><br>「わかってるよ‼︎でも平安京と平城京ってなんだよ‼︎一文字しか変わらねえよ‼︎絶対学生引っ掛けるために作ったものだよねそれ‼︎」<br><br>言いたいことはわかるが集はどこを教えてどこを勉強してんだよ、そこまだ範囲じゃねえよ‼︎<br><br>「おいこら集‼︎範囲外のところやって花咲を補習に行かせようとするのはやめろ‼︎」<br><br>「えぇ⁉︎そうだったの⁉︎俺の数十分返せてめぇ‼︎」<br><br>「アーゴメン、ボクテスト範囲把握仕切レテナカッタヨー」<br><br>くっそ棒読みなんだが…ごめんって気持ちが全く伝わってこないんだが⁉︎<br>そのままテスト勉強は続行し、今日も終わりの時間になった<br><br>「にゃあぁぁぁぁ…疲れたにゃあぁぁ…」<br><br>「ぬあぁぁぁぁ…疲れたぁぁぁぁ…」<br><br>しおりと花咲が机の上に倒れこむ、似たような台詞なのに言ってる人物でこんなに違うものなのか…<br><br>「じゃっ今回も終わりにしましょうか」<br><br>「片付けるよ〜」という智香の合図と共に、各々と勉強道具を片付ける…が<br><br>「そういえば、明日の勉強はどうすんの?」<br><br>集が一つの疑問をぶつけてくる<br>明日の勉強?…あぁそっか‼︎<br>明日は土曜日だ‼︎ということは学校は開いていない<br><br>「テスト期間でも、頼めば開けてくれるかにゃ」<br><br>「もうこの際個人で勉強すればいいと思うな〜俺は‼︎」<br><br>「そんなことしたらお前はやらんだろ…」<br><br>みんなして「う〜ん」と悩んでるなか、優が手を挙げて<br><br>「あの…もしよろしければ、私の家で勉強会するのはどうでしょうか?」<br><br>みんなして優の方を向き、顔をハッとさせている。俺は違う意味でびっくりしていた…優が人を家に誘うなんて<br><br>「賛成賛成‼︎‼︎それなら俺も少しはやる気出るし」<br><br>「その手があったにゃ‼︎」<br><br>「でも、こんな大人数で行って大丈夫なの?」<br><br>「はい。お父さんもお母さんも喜ぶと思います」<br><br>智香の質問は優の笑顔と返事で解決した<br>俺たちは勉強道具を片付け、図書室を後にした<br>♦︎<br>【帰宅路】<br>テスト勉強を始めてから、帰りは皆んなで帰ることが日常となっていた。<br>花咲がいつも通りのテンションで前を歩き、智香としおりがツッコミを入れる、俺はそれに対して少し小言を言った後に優が笑う。そして集は何も言わずについてくる。<br>大人数での行動はあまり好きじゃないけど、仲の良い連中となると話は別だ。<br>最近だと、人といるのってこんなに楽しいことなんだな、なんて考えまでしてしまう。前までの俺ならどう思っていたんだろうか。<br><br>しおり 智香 花咲 集という順番に分かれていき、残ったのは俺と優。一緒に帰る時は、俺が勝手に家の近くまで送っている<br><br>「そういえばびっくりしたな、お前が人を家に呼ぶなんて」<br><br>「…これも変わるために必要だと思いましたから」<br><br>人と関わるのを辞めていた優、あの家に何年ぶりに友達が来ることになるのだろうか<br><br>「あいつらに、あの話はまだしないのか」<br><br>「…はい、今そんな暗い話をするような雰囲気じゃありませんし…いつか私から話ます」<br><br>優の過去を、他の連中にはまだ話さないままでいた。<br>俺から話すということもしなかった。いつか優が、自分で言うと決めていたから<br><br>「明日は頑張らないとな、勉強。そんでもっておっさんと祈さんに見せつけよう、今のおまえにはこんなに友達がいるってことをさ」<br><br>優の笑顔の返事を最後に、俺たちはそれぞれの帰宅路に向けて歩き出した<br>♦︎<br>【優の家】<br><br>「「「「「お邪魔しまーす」」」」」<br><br>翌日の土曜日<br>頑張って午前に覚醒し、食パンを腹に詰め込んだ後に準備を済ましたあと、みんなと合流して優の家へ到着。<br>優の家の場所を知ってるいる人が俺だけだったため、一度みんなで集合するということになっていた。<br><br>「は〜い‼︎あら皆様、いらっしゃいませ」<br><br>最初に顔を出して、俺たちを歓迎してくれたのは祈さんだった。それと同時に花咲が「うぼぁ‼︎」という謎の声を上げ、俺にしか聞こえない程度の声で話しかけてくる<br><br>「おい相川‼︎あの美人さんは誰だよ…優ちゃんの家にいるから優ちゃんのお姉さんか⁉︎それとも優ちゃんが成長した姿なのか‼︎」<br><br>お前初対面の女性の人と出会うと毎度それだな…あの人が優なら1日で謎の成長を遂げたことになるぞ、タイムふろしきでも被ったのか<br><br>「月宮祈さん、優の母だぞ」<br><br>やっぱ初対面の人からは姉に見えるよな…軽く容姿詐欺レベルだぞそれ…どこの剣心だよ<br><br>「優は中で準備をしてますので、どうぞお入りください」<br><br>家の中に入り、優が準備をしているという部屋に向かう<br><br>「あ、皆さんいらっしゃいませです」<br><br>部屋に入ると優の登場、いつも俺が晩御飯をご馳走になるときはリビングなのだが、今回は完全に客間のような部屋に集まった<br><br>「優ちゃんきたにゃ〜」<br><br>「おっす、悪いな…準備忙しかったろ」<br><br>「いえ、私から提案したんですし‼︎これくらい大丈夫です‼︎」<br><br>笑顔を向ける優に、俺たちも釣られて微笑んでいた<br><br>「さあさあ‼︎テストまでもう少ししか日にちないんだし、頑張るわよ‼︎」<br><br>智香の掛け声で今日も勉強会が始まる<br>それぞれいつも通り擬似教師たちの側に座り、勉強が始まった。<br>俺も智香の側に座り、勉強道具を広げた<br><br>「さあ、護‼︎場所が変わったからと言って手は抜かないはよ‼︎」<br><br>「別に抜く気はねえよ…あっそうだ」<br><br>俺は鞄の中からあるものを取り出す<br><br>「ほら、これ」<br><br>「何よこれ?」<br><br>智香に今取りだしたものを渡す、俺が自分で作った問題集だ<br><br>「文系って理系と違って暗記ものだろ、出そうなところ問題にまとめたからそれ使えよ」<br><br>「あっありがと…」<br><br>「別にそれくらいはやるよ、逆に今まで教えてもらってたのに俺が何もしなさすぎただけだって」<br><br>それから智香に教わりながら勉強を進めていき、智香は俺が渡した問題集にシャーペンを走らせる<br><br>「にゃあぁぁぁぁ‼︎‼︎また間違えたにゃぁぁぁ‼︎」<br><br>しおりが頭をわしわししながら叫び立つ<br><br>「しおりちゃん、落ち着いてください…‼︎」<br><br>「うぅぅぅ…そもそもなんで日本人なのに英語を勉強しないといけないの⁉︎」<br><br>それ言ったら終わりだってのに…でも待て、英語はまだそこそこ出番あるから<br>すると花咲も立ち上がり<br><br>「意義なし‼︎国語 数学 理科 社会 英語になんの意味があるのでしょうか体調‼︎」<br><br>お前に限っちゃ全部じゃねえか‼︎だから今でも隊長と体調間違えんだよ…<br>すると、途端にバタバタという足音が聞こえ<br><br>「優の友達が来てるというのは本当か‼︎⁉︎」<br><br>勉強をしていた部屋のドアがバンッ‼︎と音を立てて開かれた、そこには息をゼェハァと切らしながら立っているおっさんの姿<br><br>「おっさん⁉︎何してんだよあんた⁉︎」<br><br>「やかましい‼︎優の友達が来てるなら、見にく…るし…か」<br><br>勢いよく喋っていたおっさんの目がどんどん丸くなっていく<br><br>「ちょっと待てよ…1…2の…3…3⁉︎⁉︎おいちょっと待て‼︎男が増えてんじゃねえかよ‼︎」<br><br>俺、花咲、集を指で数えた後に頭を抱えて発狂する、これみんな死ぬやつじゃね?<br>最初の時みたいに見間違いとかしてもらえないものか…<br><br>「なあ…花咲」<br><br>「なんだよ⁉︎今お前と話してる暇じゃ…」<br><br>「俺はお前のことを最高の男だと思っている…そこらへんには絶対にいない、一番の男だと‼︎」<br><br>花咲がびびってる中、俺は食い気味に話し出す、花咲がどんどん感動している表情へと変わる<br><br>「あっ…相川…お前俺のことをそんな風に」<br><br>「てなわけでおっさん、この中で真の男はこいつだ、殺るならこいつだけにしてくれ」<br><br>「相川おい‼︎てめえはかったな‼︎ 相川‼︎」<br><br>花咲が俺に飛びかかりぶんぶんと体を揺さぶる、首が揺れて酔うからやめてくれ。<br>花咲にいじられていると、おっさんの後ろから祈さんが顔を出した<br><br>「輝さんダメですよ、皆さん勉強頑張ってるんですから、ちゃんとお店のこと見ててください。それと皆さん、お口に合うかわかりませんが、うちの店の食べ物です。勉強の合間にどうぞ。」<br><br>祈さんがさり気なくドーナツやパンを置いていく<br>これは誰が作った物なのだろうか…<br><br>「いっ祈⁉︎しかし…我が愛しの娘がぁぁぁぁ」<br><br>その後に叫びながら、おっさんは祈さんに引きづられていった…<br><br>「ゆっ優の家族…なんとも言えない破壊力を持ってるわね」<br><br>「はい、でも…お父さんもお母さんも優しいですよ」<br><br>「まっせっかくだし祈さんの持って来たドーナツ食べようよ〜俺はこれね〜‼︎」<br><br>やめろ花咲‼︎迂闊に手を出すなぁぁぁ‼︎<br><br>「いっただっきまぁぁぁす‼︎………○57=〆¥♪○6.○7$☆」<br><br>「はっ花咲ぃぃぃぃぃ‼︎‼︎」<br><br>花咲が白目を向いて倒れる、これは祈さんが作ったものだったらしい…<br>この後花咲が復活するまで、結構な時間がかかった<br><br>「俺はなにを食べたんだろう…でもなにか欠点があった方が可愛いとも言うしね」<br><br>祈さんの作るご飯は普通以上に美味しいから今度そっちを食べさせてもらいなさい…<br><br>花咲が復活し勉強再スタート、弱音を吐きながら(主に花咲としおりが)なんとか今日の勉強会を乗り越え、みんなで部屋の修復作業をして帰り支度を済ます<br><br>「優、今日はありがとね、楽しかったわ‼︎」<br><br>「今度は勉強以外のことで集まりたいにゃ〜…」<br><br>「そうですね…またいらしてください、私はいつでも待っていますから」<br><br>いつでも待ってるか…<br><br>「…それじゃ、また来るな、お前も勉強頑張れよ」<br><br>「…はい」<br><br>俺は最後、優に挨拶を済ませ、みんなと共に月宮家を後にした<br>♦︎<br>【帰宅路】<br><br>「あ〜早くテスト終わらねえかな…ゲーム解禁してぇ」<br><br>「あんたはそうやって言うけど、どうせ帰ったらすぐにぐうたらするんでしょ」<br><br>「あはは、それは言えてるにゃ〜」<br><br>「あんたら酷いっすね⁉︎これでも今はセーブしてる時期なんだよ‼︎」<br><br>月宮家を後にした俺たちは、途中まで帰り道が同じなの皆んなで歩いていた。<br>目の前で、花咲を中心に智香としおりが話している。<br>数年ぶりに家に友達を呼んで、あいつはどう思っていたのだろうか…楽しんでくれたのかな…おっさんも祈さんも、少しは安心してくれたのだろうか<br><br>「どうした、難しい顔して」<br><br>隣を歩いていた集が、考え事をしていた俺に話しかけて来る。いつもちょうどいいタイミングで話しかけて来て怖えよお前<br><br>「…今日、優は楽しかったのかなって思って、いや…勉強会で集まったのに楽しかったっていうのはおかしいと思うけどさ」<br><br>俺は少し言葉を訂正する<br><br>「なんだよそんなことか…そんなに考え込まなくていいと思うけどな。月宮さんから家に誘ってくれたし、今日はずっと笑ってたと思うし」<br><br>あいつから誘う…か<br>そんな少しの行動が…周りにとっては普通なことが、今までのあいつからは考えられない進化だった。<br>だから、このまま行けばきっと<br><br>「…あのさ、優のことなんだけど…」<br><br>俺は重い口を、なんとか開けようとする。<br>俺が変に口に出しては行けないことなのに…しかし<br><br>「なんかあったんでしょ?優に」<br><br>俺が言おうとする前に、智香が遮ってくる。もしかして…<br><br>「なにか聞いたのか?」<br><br>「私は別に、何も聞いてないわよ。でも、護と優のことを見てたらなんとなくそんな気がしただけ」<br><br>「何も言ってこないってことは、俺たちにはまだ言えないことなんだろ?なら、ちゃんと優ちゃんが言えるようになるまで待ってるさ」<br><br>「そうそう、あれだけ宿泊学習の時頑張ってきた友達だもん‼︎それくらい待てるっさね」<br><br>…俺は何を心配してたんだろうか、優から切り出すまで話をしないと決めていたのに、また一人で勝手に突っ走るところだった。<br>そうだよな…ここにいる人たちは、俺や花咲だって受け入れてくれた連中だ。恵まれてるんだな、優も…俺も<br><br>「らしいぞ、まだなにか言いたいことはあるか?」<br><br>「いや…大丈夫だ。よし、来週のテストに向かって頑張っていくぞ‼︎」<br><br>俺の掛け声で、みんな各々と答える。<br>テストは来週‼︎もうひと頑張りだ<br>♦︎<br>それからは特に変わることはなく、毎日のように放課後になると、図書室に集まり、みんなで勉強をする。<br>俺は周りの勉強している風景をじっと眺めていた、文句を言いながらも日に日に苦手な科目を克服していくしおり、白目を剥きながらシャーペンを走らせる花咲、呆れながらも勉強を教えている集、そしてその中に笑顔で話している優。<br><br>「なにボケっとしてるのよ、テストはもう目と鼻の先なんだからちゃんとやんなさいよね」<br><br>そして俺の作ってきた問題集を黙々と進めている智香<br><br>「あっ?あぁ、そうだな…まだちょっと、自分でも不思議に思ってて、少し前の俺と花咲なら、こんな光景考えられないと思ってさ」<br><br>「へぇ…まあそうね、あんたも、少しだけど変われたってことでしょ…何よりその手助けをしてくれた、優もね」<br><br>「はは‼︎そう言ってくれてサンキューな、ほら、勉強しようぜ」<br><br>「あんたに言われたくないわよ‼︎」<br><br>俺は止まっていた自分の手を再び問題集に向けて動かし始める。俺の止まっていた時間も、少しずつ動き始めている気がした。その証拠に少しでも変わったと言われたことが、ちょっとだけ嬉しかった。<br>♦︎<br>日にちは流れ、期末テスト当日。<br>今まで全員が目を鬼にしながらやってきた勉強の成果を全てぶつけることによって、なんとか撃破に成功。あとは戻ってくるのを待つだけだ<br><br>そして全ての教科が帰ってきた放課後、図書室に集まり全員で見せ合うことになった。<br><br>「にゃにゃぁぁぁ‼︎‼︎見て見て‼︎しおりが英語で80点も取れたよ‼︎やればできるってことさね〜」<br><br>「私も数学で90点取れました〜、しおりちゃんに教えていただいたおかげですね」<br><br>「優ちゃん…身につけるの早すぎだにゃ…」<br><br>優としおりは、苦手だった教科で見事高得点を取ることに成功した。<br>みんなしてニマニマした顔のしおりとニッコリスマイルの優に拍手を送る<br><br>「僕はいつも通りかな、特に変わらず」<br><br>「私はなんと‼︎文系で自己最高点を取ることに成功したわ‼︎まぁ…護の力もあってだけど…ありがとね」<br><br>もともと点数がアホみたいに高かった集は変わらずスカした顔で見せつける…この秀才野郎め、智香もいい点取れてよかった。<br><br>「それで、残すはあんたたちね」<br><br>そう、残るは破滅的な成績を誇る俺と花咲<br><br>「まあ、智香の教えもあって、今までよりは点がよかったよ。ありがとな」<br><br>今まで5教科全て50〜60点台だったものが、70〜80点台に上がることになった。我ながらよく取れたものだ…正直、もう少しいい点取れればと悔しい気持ちを自分が持ってることに驚いている。<br>そして…<br><br>「さあ真一‼︎あんたはどうなの⁉︎」<br><br>「ふっふっふ…」<br><br>智香の質問に不気味な笑い声をあげる花咲…まさか⁉︎いい点取れてるのかこいつ⁉︎<br><br>「はあぁぁぁぁはっはっは‼︎‼︎もっと早く皆んなに伝えたかったのだがね…待っていたのさ、この時を…自分でも驚いているよ」<br><br>「なっなんだよ…早く言えよ」<br><br>花咲の成績が上がっているのなら、女子陣は花咲に1日絶対服従の身だ…<br><br>「なんと‼︎成績がグゥゥレェェッドアァァァップ‼︎‼︎……にはなりませんでした…」<br><br>「「「「「……え⁉︎」」」」」<br><br>全員で間抜けな声をあげる<br><br>「ちょっと待ちなさいよ真一‼︎あんだけ勉強したんだから少しくらいは上がってるでしょ⁉︎」<br><br>これには流石にびっくりして智香が声を上げる、そりゃそうだ…毎日必死こいて勉強してたのに少しも上がってないなんてあるのか⁉︎<br><br>「ちっ違うんだよ落ち着きなされ‼︎実は自己採点したらね…余裕で70点とかは取れてたんだよ」<br><br>「めちゃくちゃ上がってるじゃねえかそれ⁉︎」<br><br>「でもな…その…解答欄がズレてましてね…点数はほとんど変わらずって感じでした」<br><br>アッ…アウトォォォォォ‼︎‼︎<br>心の中で叫び、花咲から渡されたテスト用紙をみんなで見る<br><br>「うわ…本当だなこれ」<br><br>「答えは合ってるのに解答ズレズレっさね…」<br><br>「あんた…書いてる時に不思議に思わなかったの?明らかに文の長さと解答が合ってないじゃない」<br><br>例を出すなら、自分の考えを書くような長い解答欄に「卑弥呼」‼︎の3文字を書くみたいなもんだ<br><br>「しょっしょうがないだろ‼︎書いてる時は、ナニコレ俺解けてるやん、俺強えぇぇ‼︎的なノリだったんだ‼︎」<br><br>お前なら二刀流スキル持ってても、俺TUEEEEなゲームメイクはできないだろうな…<br><br>「調子に乗るからだろ」<br><br>「ちきしょおぉぉぉぉぉ‼︎‼︎女子陣への頼みごとがぁぁぁ…俺の夏休みがぁぁぁぁ‼︎‼︎」<br><br>これに対しては、俺たち全員苦笑いを浮かべるしかなかった…<br>しかし、採点する先生も解答欄ズレと…何よりズレていなかったら高得点を取っていたということに二重の意味でびっくりしたらしく、頑張りが認められ、花咲の夏休み補修は無くなったという。しかし、次また成績がボロボロだったら冬休みの補修は覚悟しておくようだ。<br><br>そして女子陣も、花咲の頑張りにはびっくりしたようで、今度何か花咲のためにできることを考えておくらしい。(するとは言ってない)<br>多分一番報われてるからな…あいつ<br><br>期末テストも終わり、今日から普通に部活だ。放課後図書室に集まって勉強することもなくなり、俺は準備をして体育館に向かおうと、教室から廊下に出る<br><br>「あ、相川くん」<br><br>すると帰る途中の優に遭遇し、途中まで一緒に廊下を歩くことになった<br><br>「どうでしたか?勉強会」<br><br>「あ〜流石に普段やらないことを普段やらない体制で続けるのは疲れたよ…おかげで体がなんかギシギシする…」<br><br>勉強会のしすぎで筋肉痛とか笑えないからな…俺は肩を軽く廻す<br><br>「でも、普段やらないようなことを、久しぶりにみんなでやって…正直楽しかった」<br><br>そう言うと、優は一瞬びっくりしたような表情をしたが、ふふっと笑ってきた<br><br>「何笑ってんだよ…」<br><br>「別に、なんでもないですよ〜」<br><br>くそ…どんどん俺を茶化すキャラになり始めちゃってこの子は…<br><br>「お前こそどうだった?勉強会」<br><br>「…私も…相川くんと同じ感想でした。またやりたいですね…勉強会」<br><br>「あぁ…そうだな」<br><br>忘れていた感覚を、少し思い出した気がした。<br>仲のいい連中と、ああやって盛り上がる楽しさを。<br><br>テスト勉強という魔の日々から抜け出した俺たち…<br>また普通の生活を堪能するとしますか。<br><br>また次の、みんなでやる勉強会まで<br><br><br>第12話 赤点回避‼︎ end<br><br><br>【おまけ:優の家で勉強会をしてる時の花咲】<br><br>「ふ〜トイレトイレっと、確かこっちにあるって…ん?」<br><br>なんか目の前に、半開きのドアがある…これはもしかして、祈さんか優ちゃんの部屋かもしれない‼︎もしかしたら着替えor脱いだ後の下着や諸々があるかもしれない‼︎<br>これは奇跡だ、勉強を頑張ってる俺に少しでも安らぎを与えようと神様が用意してくれた神展開だ‼︎<br>俺は一目散にその部屋まで駆け寄り、そっと覗く<br><br>「はぅあ‼︎‼︎」<br><br>そこに広がっていた光景は…下着のオンパレード‼︎ではなく…機動戦士ガンザムのプラモデル、通称ガンプラが沢山置いてある部屋だった<br><br>「なんだこの部屋は…なんでこんなにガンプラが…あっあれは‼︎ネット限定のクロスボーンガンザムX3のHG…うっ羨ましい」<br><br>この部屋の光景に目を奪われていると、扉から人が一人入ってくる<br><br>「お〜う、誰だ勝手に俺様の部屋に入ってるのは…って、おめえはさっきの男子2号じゃねえか‼︎」<br><br>そう…ここは…優のお父さんの部屋だった‼︎<br>失態だ、俺の命は多分ここで終わった‼︎<br>しかし、俺はどうしても聞かなきゃいけないことがある<br><br>「勝手に部屋に入ったのはすみません‼︎ですが一つだけ聞かせてください、ここにあるガンプラの山は、お父さんのですか‼︎」<br><br>「あぁ、そうだが?笑いたきゃ笑え、いい年こいて何を集めてるんだってな」<br><br>笑うだと…どこに笑う要素があるんだ<br>これは逆に…<br><br>「笑うだって⁉︎これは尊敬ですよ‼︎ここまで入手困難なものも持ってるなんて、凄すぎる‼︎」<br><br>「ふっ…まっまあな…ありがとよ、色々と苦労したぜ、特に金銭面でよ」<br><br>「それでも、男には買わなきゃならないもんがあるんですよね」<br><br>そう言うと、優のお父さんはニヤリと笑ってタバコを取り出し咥える<br><br>「へっ案外話がわかるじゃねえか…おめえガンザムは好きか?」<br><br>「大好きっす‼︎」<br><br>そう、花咲は深夜アニメやロボット物が大好きである<br>男2人はここで、握手をした<br><br>「ふっ、いい目をしているな…度胸もある。今度また来い、その時に色々見せてやる」<br><br>「ありがとうございます‼︎」<br><br>トイレに行くという行為、そして最初はエロいことを考えていた男が、ここに来て新たな友情が芽生えた瞬間であった(ぶっちゃけどうでもいいわ‼︎)←<br><br>本当にEND<br><br>【次回予告】<br><br>優「中体連、お疲れ様でした」 <br><br>護「なあ集…女子から受けるナンパの対処法を教えてくれ」<br><br>集「なに言ってんだお前」<br><br>しおり「どったの護、柄にもなく大きなため息なんかついて」 <br><br>花咲「ん～?なんかわかんないけど全く起きれなくてさ、おかげでラーメン食えなかっただろうがちくしょおぉぉぉお‼︎‼︎」<br><br>彩夏「退け、入るのに邪魔だろう」<br>まつり「とうとう僕、見つけました‼︎お二人方を‼︎‼︎…」<br><br>ごめん、誰ですか⁉︎<br><br>優「ぶっきらぼうで言葉ではきつい言い方をしてきますけど、それが彼なりの優しさなんですよ」<br><br>まつり「お二人の願い事を叶えること、です」<br><br>第13話  あなたと出会った季節に</font><br>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12273276455.html</link>
<pubDate>Wed, 10 May 2017 01:07:50 +0900</pubDate>
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<title>小説 まとめ② 4〜11話</title>
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<![CDATA[ <font size="2">「パンパカパーン‼︎どうも皆さま、いつもこんな小説擬きを読んでくれている数少ない読者の方々こんにちはこんばんは‼︎今回こちらの進行役をいただきました咲良と」<br><br>「井上で〜す」<br><br>「よろしくお願いしますよ‼︎ドンドンパフパフ」<br><br>「ちょっと待て俺もいる‼︎どうも、いつも通り相川護もお送りします‼︎」<br><br>「え…相川くんもいるの⁉︎せっかくなら優を連れてきてよ作者さん」<br><br>「優と他の女子陣は前にたくさん出たから今日はいないらしいぞ。俺からしたら、お前らが進行役を務めてる方が驚きだよ…」<br><br>「そうだよね〜私も咲良ちゃんも、初期設定じゃ名前というか存在すら無かったよね〜作者さんが話の進行少し変えたらパッと浮かんだ名前とキャラだしね〜」<br><br>「井上ストップストップ‼︎そんなことぶっちゃけなくていいから‼︎私たちの生死に関わるよ‼︎」<br><br>「どうでもいいからさっさと話進めようぜ…」<br><br>「うるさい‼︎主人公にサブキャラの気持ちがわかってたまるか‼︎」<br><br>「なんで怒られてんだ俺は…」<br><br>「そんなわけで今回はですね‼︎ストーリーも一区切りついたところで。今までの話と本編に所々ぶち込んでる面白くない小ネタ集をまとめてみようと思います」<br><br>「話は前回で5話くらいまでまとめてあるけど〜小ネタ集は3話くらいまでしかまとめてないんだよね〜」<br><br>「どうでもいいけどさっさと始めようぜ、前振り長いと読んでる方も…」<br><br>「前にたくさん喋った人は黙っててください‼︎」<br><br>「俺一応主人公だからな⁉︎」<br>♦︎<br>前回までのあらすじ‼︎<br>なんやかんやで部活に復帰した相川くん<br><br>「おい待て、早速進行が適当そのままなんだけど」<br><br>「いいのいいの、8月27日に投稿したやつで一度まとめてあるんだから」<br><br>「大丈夫なのかそれ…」<br><br>季節はGWに入る前、部活復帰に必死に協力した優は、相川くんと普通に喋れるような仲になる。<br><br>しかし、ここで再び問題が‼︎<br>あれれ〜おじさん、優の様子が何かおかしいぞ〜<br><br>「どこぞの小さくなった名探偵かよお前は」<br><br>「咲良ちゃんは、そこらへんは自由だからね〜」<br><br>そして5月に一つの行事があることを知った相川くん、その行事とは…宿泊学習‼︎<br>5月はそれしか学校行事がないため、優の様子がおかしい原因はそれの所為かもしれないと考え、優に聞き出す相川くん<br><br>「なんだ、相川くん鈍感そうに見えて結構鋭いんじゃん」<br><br>「俺のことはいいから早よ読み進めろよ」<br><br>優に聞きだしたらなんとビンゴでござった‼︎<br>優は一つ大きな問題を抱えていた、なんと友達がいないという…<br>今までの恩を返したい、そして優に宿泊学習を楽しんでもらいたい、そう思った相川くんは優の友達作りを手伝うということを提案する。<br>何か若干のつっかかりを感じながらも、優は相川くんに友達作りを頼むのであった<br><br>「相川くん、やっぱりいい人なんだね〜」<br><br>「まだまだよ井上、こんなの今まで優がやってきたことに比べたら足元にも及ばないよ‼︎」<br><br>「お前は俺をdisらんと気が済まないのか‼︎」<br><br>優の友達作りが始まると思ったら、なんと次の日からGWの後半だということに気づいた相川くん…まぬk(ボソリ)<br>GWにやることがなく<br><br>「おい待て、今まぬけって言いかけたよな⁉︎」<br><br>「うるさいよ、読んでるから静かにして‼︎」<br><br>「この野郎…」<br><br>え〜オホン…部活以外にGWにやることがなく、街をぶらぶら歩いて時間を潰す相川くん<br>すると休日なのに優と出会う…何これラブコメ?<br><br>「俺だってGWの過ごし方にツッコミ入れてないんだからいちいち止めるなよ‼︎」<br><br>まったくうるさい人だね…<br>休日なのに優と出会い、これからお世話になるということで、優がお昼ご飯を食べていかないかと相川くんを誘い、家に向かう。<br>家に着くと待っていたのは、これはまた元気な優のお父さんと女神のようなお母さん<br>優の家でその日は過ごし、帰り際にお父さんから「優にもう一度友達を作ってあげてほしい」と頼まれる<br>優に昔、何かがあったのか疑問に思いながらGWが幕を閉じるのであった<br><br>「なに…相川くんって親公認なの⁉︎その日は過ごしたって完全にこれエr」<br><br>「その辺にしとかないとこのコーナー強制終了になるからやめとけ…てかそんなことしてないから」<br><br>「はいはいわかりましたよ〜でもちょっと疲れたから井上変わって‼︎」<br><br>「いいよ〜、それでは、今より私が話を進めたいと思いま〜す」<br><br>GWが開けて、本格的に友達を作ることになった相川さんと優ちゃん。<br>でも、友達付き合いが少ない相川さんと優ちゃんには厳しいものがあったのです<br>ですがそこに救世主現る‼︎なんと相川さんの親友の花咲くんです‼︎<br><br>「は〜い呼んだ〜?いやはや今日は俺、出番ないと思ってたんだけど…え⁉︎ちょっと待って無いの‼︎サプライズとかじゃなくて本当にないの⁉︎待って待って、いやぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」<br><br>「花咲、なんか黒服の集団に連れていかれたけど大丈夫なのか…」<br><br>「よし、井上続けて続けて‼︎」</font><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">「無慈悲だなお前…」<br><br>新メンバー花咲くんを含めて話し合いを進める3人、</font><span style="font-size: small;">徐々にアイディアが集まってそれを実行に移します。</span></div><div><span style="font-size: small;">最初は相川くんと花咲くんの親しい友達や先生を紹介することにより、優ちゃんを支える人たちが増えていきます。</span></div><div><font size="2">宿泊学習も近づいてくる中、同級生の宮沢さん和歌山さん藤木くんなども協力してくれるようになり、宿泊学習当日へ<br><br>「その他にも彩夏や美里さんとかも協力してくれたな…まじで助かった」<br><br>そして迎える、待ちに待った宿泊学習当日‼︎</font></div><div><font size="2">今までの努力の成果が出せるかどうかの大切な日、優ちゃんは全員楽しい思い出を作って帰ってきましょうと約束する。<br>バスに乗り現地に到着し、次々と順調に宿泊学習を過ごす相川くんたち<br><br>「寺巡り…面倒くさかったな…」<br><br>「それは私も思ってた…」<br><br>しかし夜になると、ある事件が起こります<br>優ちゃんが相川くんと関わっていることで、優ちゃん自身も危険な人ではないのかと言う噂を経てた人たちを見てしまう。<br>それに怒った相川くんと口論になりますが、正論だとしか思えない相手の言葉にうろたえてしまう。花咲くんの登場でその場は収まりましたが、相川くんが自分は優ちゃんに対してこのままでいいのかと悩んでしまう<br><br>「ほれほれ言ってみ相川く〜ん、惨めな自分を振り返っての感想を〜」<br><br>「咲良お前…花咲だったら速攻でボコしてるとこだからな」<br><br>そして次の日、宿泊学習は最後のイベントへ。</font></div><div><font size="2">しかしそのイベントでも問題が起こります<br><br>「なんと‼︎咲良ちゃんが行方不明になってしまうのです〜‼︎」<br><br>「なっなんだって‼︎それは本当かい井上‼︎」<br><br>「なんだよその茶番」<br><br>相川くんは咲良ちゃんを探します、すると結構あっけなく見つかります。<br>しかし、その行方不明になったこと自体が、咲良ちゃんと私の計画だったのです<br>相川くんを良い人と言い続ける優ちゃんを信じたいと思って、咲良ちゃんと私は決断しました。その結果、私たちはもう少し相川くんたちのことを知らなければいけないと思いました<br><br>「んんんん‼︎‼︎この時の私って鬼がかってたよね‼︎」<br><br>「鬼でも神でもいいけど、それ言わなかったらもっとよかったな。でも助かったよ、ありがとな」<br><br>優ちゃんのことを悪く言ってた男子たちは、私たちと同じクラスだったので、優ちゃんのことは誤解だと弁解する形で宿泊学習は幕を閉じました。<br>その間に相川くんと優ちゃんも互いに謝り、仲直りすることができました。<br>そして、一人で過ごすことが好きになっていた相川くんでしたが、ここで少しだけ友達と一緒にいる喜びを思い出したようです。<br><br>「よし、私復活‼︎井上、次私に読ませて‼︎」<br><br>「いいよ〜」<br><br>え〜おほん‼︎よーし‼︎た私が読みますよー‼︎<br>宿泊学習が終わり、振替休日を寝て過ごそうと思ってた相川くんに突然の電話がかかってくる。それは優ちゃんのお父さんからの電話だった。<br>渋々優ちゃんの家に向かうと、近くの公園で話をしようとお父さんに言われる相川くん。<br>そこで話されたことは…優ちゃんの過去だった<br><br>「あっ‼︎ちなみに今は私が読んでるけど、今回も本編には一切関係のない話だから、本編に戻ったら私はこのこと忘れてるんだって‼︎」<br><br>「なんて便利なシステムだよ…」<br><br>優ちゃんの過去、それは本人にとっては悪夢のような過去だった。<br>元気で活発だった小学生の頃の優ちゃん</font></div><div><font size="2">しかし、いじめを受けていた生徒を助けるために今度は自分が標的にされてしまう。<br>それでも笑顔を絶やさない優ちゃんだったけど…ある日、助けた生徒から受けた言葉に、心に傷を負って塞ぎ込んでしまう。</font></div><div><span style="font-size: small;">友達、学校、先生への恐怖と絶望で家から出られなくなった優ちゃん。数ヶ月の休学により学校には行けるようになりました。</span><br></div><div><font size="2"><br>でも、そこに元気だった頃の優ちゃんの姿はなかった。<br>周りに壁を作り、一人で過ごす日々。しかしそこに一人の男の子が現れる。<br>罵倒しても、避けても、自分に対して接し方を変えないその子が気になり、問いかける優ちゃん。<br>それに対して、自分のためを思って話してくれた優しい言葉に、優ちゃんの心が開く。優ちゃんを救ったのは、小さい頃の…今とは違う相川くんだった。<br><br>「この前さ、今作者が考えてる過去編読ませてもらったんだけど、本当に小学生とキャラ違うよね」<br><br>「先読みかよお前…しょうがないだろ、こっちだって色々あったんだよ」<br><br>優ちゃんのお父さんから話を聞いて、優ちゃんが今まで相川くんにしてきたことを思い出す。それはかつて、自分が優ちゃんにしてたことだった。</font></div><div><font size="2"><br>そして相川くんは再度決意する、今度はもう優ちゃんを避けることなく、友達でいると。<br>今度こそ本当の意味で友達になった相川くんと優ちゃん、そしてその周りの人たち‼︎<br>次回から新章(?)突入です‼︎<br><br>「てところで終わったね…あ〜読むの疲れた…」<br><br>「咲良ちゃんお疲れ様〜」<br><br>「結構飛ばし飛ばしだったけどな」<br><br>「ふっふっふ…もっと私を褒め称えなさい‼︎」<br><br>「咲良ちゃんは置いといて〜次は小ネタ集だよ」<br><br>「その後に次回予告だな、それじゃあどうぞ」<br><br>「ちょっ‼︎待って‼︎私のはなs…」<br><br>【小ネタ集】<br><br>第4話 「次の一歩へ…」<br><br>花「うわぁ…元気0倍無い無いマンかよ。どうしたのさ?」<br>→「それいけアンパンマン」より「元気100倍アンパンマン‼︎」から<br><br>護「それはもう…拷問に近い。1日練習をするだけで体にΦの文字が浮かんで砂になっちまうような」<br>→「仮面ライダーファイズ」でオルフェノクを倒すとΦという文字が浮かび上がり、砂のようになる。因みにライダーによって浮かび上がる文字が変わります<br><br>花「えぇぇぇぇ⁉︎⁉︎どうしてだぁい⁉︎⁉︎」<br>なんでこの場面でマスオさんみたいなノリでリアクションしたんだよ<br>→「サザエさん」に出てくるマスオさんのリアクションから<br><br>護「とにかくだ‼︎次その台詞を言ってみろ、俺がお前を駆逐する」<br>→「機動戦士ガンダムOO」の刹那・F・セイエイの「エクシア、目標を駆逐する」からですが…最近だと進撃の巨人のイメージの方が強いですかね…<br><br>護「そうだな。お前にしては良い意見だ、でかした‼︎」<br>→ホラーギャグスーパー丸太漫画の「彼岸島」でよく使う「でかした‼︎」からとったもの。あの作品ではそれがよく使われており、何かあるたびに「でかした‼︎」と発言する…おかげで2chスレでも何かあるたびに「でかした‼︎」という文字が並ぶようになっま<br><br>下がれよ‼︎下がってくれないと俺まで変な目で見られるだろ‼︎<br>→「機動戦士ガンダムUC」から「下がれよ！下がってくれないと、オードリーが‼︎」から<br><br>花「ふん、別に関係ないね。男だろうが女だろうが‼︎殴ると決めた相手は殴る‼︎‼︎それが俺の忍道だ‼︎‼︎」<br>最低な忍道だ…お前はどこぞの火影に螺旋丸でもぶつけられてこい<br>→「NARUTO」より「真っ直ぐ自分の言葉は曲げねえ、それが俺の忍道だ‼︎」から、因みに螺旋丸はナルトの奥義<br><br>花「てんめぇ…舐めやがって‼︎今俺の怒りゲージは、有頂天に達したぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」<br>護「頂点な」<br>花「頂点に達したぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」<br>→「リトルバスターズ！」での理樹と真斗の会話から<br><br>花「やられたら、100倍にしてやり返したいからね。もう1人の凶暴の女に」<br>→「半沢直樹」の決め台詞<br><br>天上院はいつのまにか花咲の前に現れていた。瞬間移動⁉︎サイヤ人かお前は‼︎<br>→「ドラゴンボール」のサイヤ人と瞬間移動<br><br>北斗百裂拳の足バージョンだな。足が見えないほど早い、もはや108マシンガンのようだ<br>→「北斗の拳」での「北斗百裂拳」からとったもの、因みにこの技はアニメ版限定らしいです。108マシンガンは「コロッケ」でリゾットというキャラが使ってた技<br><br>護「ほらな、あいつの体は超合金Zとかでできてるって、昔言っていたぜ」<br>→「マジンガーZ」の主材料、スパロボではボーナス装備とかで手に入る<br><br>花「いや待て‼︎もしかしたら、未来人か能力者の可能性もある‼︎‼︎」<br>そんな可能性1%もねぇよ、どこの憂鬱な物語だよ<br>→「涼宮ハルヒの憂鬱」で作品内に登場する<br>「SOS団」という部活には宇宙人 未来人 超能力者がいる<br><br>第5話「友達を作ろう」<br><br>護「（来月って５月のことだよな、何かあったか…）」<br>誕生日とか?それはこの小説の作者だな<br>→はい、僕の誕生日は5月です<br><br>花「テッテレ〜‼︎じゅ〜う〜じ〜か〜&amp;し〜お〜」<br>因みに、十字架は吸血鬼で塩はナメクジだぞ花咲えもん<br>→「ドラえもん」のひみつ道具を出す時の言い方<br><br>花咲「これがラストミッションだ‼︎人類が進むべき未来への水先案内人は、この花咲真一が引き受けた‼︎」<br>それ死亡フラグだからな<br>→「劇場版ガンダムOOで」グラハム・エーカーが自分の身を犠牲にして主人公「刹那」の道を作り上げた時の台詞。因みに最近のスパロボだと条件を満たせば生き残ります<br><br>十字架と塩を使ってか…ガブリアスにトランセルで挑むようなものだぞ<br>→ガブリアスってさ…好きだけど強すぎるよね(白目)<br><br>花「何当たり前のような顔で言ってんだよ‼︎GWだぞGW‼︎‼︎」<br>護「え?G(ガンダム)W(ウイング)がどうしたって?」<br>→「新機動戦士ガンダムW」のタイトル、文面でしか伝わらん<br><br>花「ふんふんふんふふ〜ん。我が机よ、私は帰ってきたぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」<br>→「機動戦士ガンダム0083stardust memory」から、アナベル・ガトーの「ソロモンよ、私は帰ってきた‼︎」から<br><br>第6話「もう一つの家族」<br>優の両親や店の設定は、あるものを結構題材にしてしもうた(白目)自分で考えろってな…<br><br>第7話「Friend」<br><br>護「あのな優…はっきり言わせてもらうぞ。トーク力、ナッシングかよぉ‼︎‼︎」<br>→「Charlotte」の友利奈緒が言った「武道精神、ナッシングかよ‼︎」から<br><br>優「ポムポムプリンです‼︎」<br>まさかのサン○オォォ‼︎<br>→自分がポムポムプリン大好きなんですよ…<br><br></font></div><div><font size="2">「おすわり」って言ったら地面に這いつくばる便利なものとかないかな。<br>→「犬夜叉」で犬夜叉の首に巻いている数珠みたいなものは、勝手な行動をすると、おすわりという言葉に反応し地面に叩きつけれます<br><br>花「そこは俺の男気の見せ所よ、優ちゃんをゲットするためなら、たとえ火の中水の中森の中土の中‼︎いざという時はスカートの中にでも入ってやるさ‼︎」<br>お前はポケモンマスターでも目指してるのか?<br>→「ポケットモンスター」の初代OPから<br><br>花「あぁ…でも俺はこの学校の女子全員を俺の物にする男だ‼︎」<br>全校生徒と友達になろうとしてる高校生より叶わなさそうな夢だなそれ。気がつけばしおりと西島の前に猛ダッシュして行きやがった‼︎ロケットステイツかお前は<br>→「仮面ライダーフォーゼ」如月弦太朗の「この学校の友達全員と友達になる男だ‼︎」から。ロケットステイツはフォーゼのフォームの一つ<br><br>第8話 「そして宿泊学習へ」<br><br>花「さぁ行くぞお前ら‼︎探せ、この世の全てをそこに置いてきた‼︎」<br>探すのは海賊王の宝じゃなくて、自分たちで決めた寺だからな<br>→「ONE PIECE」の「探せ、この世の全てをそこに置いてきた‼︎」から<br><br>護「寺を馬鹿にしたお前の写真には、足が無数の手に引っ張られたり消えたりする怪奇現象が起こるな…怖い怖い」<br>花「それどこのR-14⁉︎」<br>→「水曜どうでしょう」自作ドラマ「四国R-14」の元ネタになったもの。「水曜どうでしょう」で四国の寺を回ってる時に怪奇現象が起こり、それをドラマにしたものが「四国-R14」<br><br>「いけ、賽銭ファンネル‼︎」と言いながら1円玉を投げ入れていた、やめんかそれ…<br>→ガンダムシリーズでファンネルという武装を使う時にキャラクターがよく言う台詞<br><br>しお「ヘイヘイ‼︎げ〜んきに寺巡り、やってくれてるか〜い♪‼︎」<br>と言いながら近づいてきたしおりとブーブーズに遭遇。<br>→「ボブとブーブーズ」という子供向けのアニメ(?)のOPから<br><br>護「そうだろ、ならばここは金を捨てるべきステージではない…割り勘で安いものを食おうではないか‼︎」<br>→「起動新世紀ガンダムX」よりシャギア・フロストが放った「ここは命を捨てるべきステージではない」から<br><br>護「ところで花咲は風呂場とベランダのどこで寝るんだ?」<br>↑「ニセコイ」で宮本ゆりが舞子集に対して言った毒舌の一つから<br><br>しお「やっはろ〜遊びに来たよ」<br>→「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」で由比ヶ浜が使う挨拶<br><br>護「…もしかして、本人だけその傷や折り目だけでカードの種類がわかったりして」<br>→「ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編」で前原圭一が部活で使ったトランプに疑問を持ったところから<br><br>花「まぁ常日頃からトランプを持ちすぎて、某先輩から『お前なんだか、トランプとか武器にして闘いそうな顔してるよな(笑)』って言われたこともあるしね」<br>トランプを見せびらかしてドヤ顔気味で言ってきたけど、多分その話も全部「大嘘憑き(オールフィクション)」だな<br>→「めだかボックス」で球磨川禊が煽りとして使った台詞の一つ、「大嘘憑き」は球磨川が使えるどんなことでも無かったことにするチート能力<br><br>護「他の連中は全て上がった…お前が最後だ、智香‼︎」<br>智「私とあんたは、戦うことでしか分かり合えない」<br>護「でもな、俺は運命と戦う、そして勝ってみせる‼︎」<br>→「仮面ライダー剣」で、戦い抜いた2人の掛け合いから。主人公は力の使いすぎで人間からアンデットへ変わってしまい、アンデットとして1人で生きる運命を選んで物語は幕を閉じた<br><br>うぉぉぉぉ‼︎俺のこの手が真っ赤に燃える‼︎❤︎のAを掴めと轟き叫ぶ‼︎ばぁぁぁぁくねつ‼︎ゴッド‼︎フィンガァァァァァ‼︎‼︎<br>→「起動舞踏伝Gガンダム」でゴッドガンダムの必殺技を使う時に叫ぶ台詞<br><br>護「食べきったのは素直に凄いけどな、その水…さっき俺がわさび入れたやつだからな」<br>花「ポペッ？」<br>→「コードギアス」でジェレミアがやられた(?)時に放った変な台詞。最初は聞き間違いかアドリブかと思われてたが、ちゃんと台本に書いてあったらしい…<br><br>俺と集が白眼をむいた花咲を見て叫ぶ。後に被害者は、喉を掻き毟りたくなるほどの激痛に悶え苦しんだと証言している<br>→「ひぐらしのなく頃に」で、ひなみざわ症候群の成れの果て<br><br>そんな展開求めてねぇよ、どこのとらぶるだそれ<br>→あの某エロい漫画から…<br><br>花「…そうかい、わかったよ。俺だけ楽園に行ってくるよ。誰よりも美しく、戦士としてな‼︎」<br>→「新機動戦士ガンダムW」でミリアルド・ピースフラクトが言った「誰よりも美しく、戦士としてな!!」から<br><br>第9話 努力の結果<br><br>花「…ねぇ知ってるかい、殴っていいのは、殴られる覚悟のあるやつだけだよ。」<br>→「コードギアス」での「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」から<br><br>護「うるっせぇな‼︎考え事してんだよこっちはぁぁぁ‼︎行け、集‼︎ハイドロポンプ‼︎」<br>→DPの時はポッチャマのまま育てまくって覚えさせてました←?<br><br>護「ふっ…上等だこの野郎‼︎お前の枕と俺の枕で、倍返しだぁぁぁぁ‼︎‼︎」<br>→「機動戦士ガンダムMS08小隊」でシロー・アマダがすべての武装を一気にばら撒いた時に叫んだ「倍返しだぁぁぁぁ‼︎」から…今だと半沢直樹の方が有名だよね(白目)<br><br>護「……知らない天井だ」<br>→「新世紀エヴァンゲリヲン」で碇シンジが病院のベットから目覚めた時に呟いた台詞<br><br>こいつの胃袋はどうなってんだ…カービィなのか<br>→確かカービィの胃袋の中はブラックホールと聞いた記憶があったようななかったような<br><br>しお「おっいっし〜あっさごっはん〜♪盛るぜ〜超盛るぜ〜‼︎‼︎」<br>→「とらドラ!」で櫛枝実乃梨がファミレスでのバイトの時に呟いた言葉から<br><br>花「そりゃね、山登りは小学校の遠足の時から結構好きだったからさ。お前らも、モヤモヤ気分なんて霧払いしてロッククライムで飛びこえようぜ」<br>こいつならアクアジェットで吹っ飛ばしても山の中で生き残れそうだな<br>→「ポケットモンスターDP」のOPから<br><br>第10話 心の傷跡<br><br>序盤の護とおっさんの電話会話は、シュタインズゲートの岡部とクリスの会話から<br><br>第11話 私の、大切なお友達<br>優『ごめんなさい…私、最近ずっと一人でいたので…こういう時どうしたらいいのかわからないんです』<br>護『ん〜…普通に、笑えばいいと思うぜ』<br>→話の流れ的に完全にエヴァの名シーンになってもうた…<br><br>特別編 ハッピーハロウィン<br><br>護「えっと、【死神】全身が隠れるような黒い物を羽織り、身の丈ほどのある鎌を持つ。だそうだ」<br>→説明の仕方が「BLEACH」<br><br>集「ハロウィン用の帽子作るって言って、当初の予定とずれて、三蔵法師の被り物みたいなものを作るっていう不器用さもあるからな」<br>→自分の実話だったりそうじゃなかったり(白目)<br><br>集「【ゲンガー】体は丸っこくなり、尖った耳と尻尾が生える。全身は黒色になるよ。…ここに来てポケモンだと⁉︎」<br>護「お前…ここに来て集の不思議のダンジョンが始まっちまうのか?」<br>→ポケモン不思議のダンジョン 青.赤の救助隊にゲンガーいましたよね<br><br>しおり「うぅぅぅ…これがゾンビですか?」<br>アニメのタイトルで聞いたことあるような言い方をするな<br>その姿で飛んだり走ったりすることはやめてくれよ、怖いよ。レオンとか出てこないよな、大丈夫だよな。<br>→「これはゾンビですか?」というアニメがあるのと、バイオハザードのレオンさん<br><br>彩夏「あなたは【人魚の魔女】です、下半身は魚、上半身は人間のようなもの、しかし顔の近くにハート型のものがあり刀を持っています」<br>彩夏「ふっ…こんなカードを引いてしまうなんてな、あたしってほんとバカ」<br>智香「さっさやかぁぁぁぁ‼︎‼︎」<br>護「いや‼︎さやか違いだろこれ⁉︎」<br>→「魔法少女まどか☆マギカ」で同じ名前のキャラがいるということで名前ネタに走りました<br>♦︎</font></div><div><font size="2"><br>「とまあ、今回もこんな感じに終わりました…終始ツッコミのオンパレードだったな」<br><br>「いいじゃんいいじゃん‼︎たまにはこういうのも悪くないって‼︎」</font></div><div><font size="2"><br></font></div><div><font size="2">「たまにって言うより、ほぼ毎回だからな」<br><br>「次回から普通のお話に戻るので、読んでくれてる数少ない方々は、これからもちょくちょく読んでくれたら嬉しいです〜」<br><br>「それじゃ、今回もありがとうごじゃいま…噛んじゃった…ございました‼︎」<br><br>「最後まで締まらないな…お前」</font></div><div><font size="2"><br><br>【次回予告】<br><br>護「どうした花咲、やけにテンション低いな」<br><br>しお「そういえばさ、護と花咲きゅんって成績どれくらいなのかにゃ?」<br><br>智「もしかして忘れてるの?再来週の期末テスト…」<br><br>花「俺は今回合計点数3桁行ければいいかな〜目指せ1教科2桁‼︎」<br><br>智「仕方ないわね…こうなったらあれをするしかないわ」<br><br>しお「護と花咲きゅん…2人とも高校はどんな風に考えてるの?」<br><br>智「勉強会よぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎」<br><br>優「あの…もしよろしければ、私の家で勉強会するのはどうでしょうか?」<br><br>日向「どうした相川、今日の俺の朝飯はTKGだぞ」<br><br>花「受験生でもないのに夏休み奪われるなんて信じられん‼︎」<br><br>優「…これも変わるために必要だと思いましたから」<br><br>第12話 「赤点を回避せよ‼︎」<br></font></div>
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<link>https://ameblo.jp/reido501/entry-12265725675.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Apr 2017 01:47:00 +0900</pubDate>
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<title>小説 特別編 それぞれのバレンタイン</title>
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<![CDATA[ <font size="2">どもども皆様、今回は以前ハロウィンの時にやったように、咄嗟に考えたバレンタイン特別編の話を書きました(白目)<br>いつもとは違って若干ダイジェストなのと、咄嗟に考えたわけなので話の流れがぐちゃぐちゃなのは目を瞑ってください…<br>ちなみに本編とは関係があるところもあればないところもありますので、本当に特別編と思ってみてくだされば光栄です…ではではどうぞ‼︎</font><div><font size="2"><br><br>【集の場合】<br>…………ペラ…………ペラ<br>やっぱりこうして、教室で本を読んでるのもいいよな。護や花咲の相手もあるけど、それはそれで嫌いじゃないけどな<br><br>「あっあの…」<br><br>「ん?」<br><br>目の前に知らない女の子が立っていた<br><br>「なに?」<br><br>「えっと…これもらってください‼︎」<br><br>そう言われて僕の手に渡されたもの…それはひとつのチョコだった<br><br>「あっあの…ありがとう」<br><br>お礼を言ったら、女子生徒はお辞儀をして去ってしまった<br><br>「へ〜い集おっは…ぬはぁそっそれは‼︎チョコレートだとぉぉぉぉ‼︎‼︎」<br><br>次は今来たであろう花咲が、護と話した後に僕に話しかけてきて、いつも通り面白い反応をみせる<br><br>「きっさまぁぁぁ今年も俺たちを裏切ったかぁ‼︎」<br><br>今朝、護と話して思い出したことがあったんだ…今日はバレンタインだったなと<br><br>「はぁぁぁ…俺もアニメのキャラにチョコをもらいたい人生だった…ぬぁぁぁぁ‼︎‼︎」<br><br>「花咲うるさい」<br><br>今年も横でぎゃあぎゃあ騒ぐ花咲を追い払う1日になりそうだな<br>♦︎<br>【しおりの場合】<br>「うむむむむ…」<br><br>スーパーにて…目の前にあるのはチオコレェト‼︎後輩たちのために一肌脱ごうと思ったけど…種類が豊富すぎて困るにゃ<br>自分で作ろうにも時間ないしにゃ〜<br><br>「とりあえずこれとこれ〜あっゆきのんには特別バージョンを‼︎日頃のおっれい〜」<br><br>あと…今年は去年とは違いそうだし、護の分も買っていこうかにゃ…<br><br>そしてバレンタイン当日<br><br>「は〜いゆきの〜ん‼︎バレンタインだよ〜それじゃ‼︎他の人のとこにも行ってくるにゃ〜」<br><br>「(……先輩…今年も騒がしそうだな〜)」<br><br>去年とは違って、昔のような性格に戻ってきた護</font></div><div><font size="2">それと新しいお友達のともちゃんと花咲きゅん</font></div><div><font size="2">…あげたらどんな反応するか楽しみだにゃ〜‼︎<br>♦︎<br><br>【彩夏の場合】<br>バレンタイン…世間では女の子が親しい異性の友達や好きな人にチョコをあげる日らしいからな<br>ここは私も女の子らしくなるために、手作りお菓子でも作ってみようと思うのだが<br><br>「よし、材料はこれくらいだな」<br><br>ここはバレンタインらしく、チョコレートクッキーにしてみようと思う。お菓子など作ったことはないが、ちゃんとレシピ通りに作れば大丈夫だろう。<br><br>「ふむ…小さじと大さじって細かくするとどう違うのだろうか…とりあえずこれくらいだろう」<br><br>そうだ‼︎隠し味に美味しくなりそうなものを入れてみよう‼︎美味しいクッキーができそうだ……<br><br>「それで、これはなんだよ」<br><br>後日のバレンタイン当日、相川に私の作ったクッキーを試食してもらおうと思って渡したのだが<br><br>「え?クッキーだが?」<br><br>「お前にとってクッキーってなんなの…こんな石炭のような物体を作れるもんなの」<br><br>自分なりに試行錯誤した結果、出来上がったのはクッキーとはほぼ遠いいものだった<br><br>「お前、人がせっかく気持ちを込めて作ったのに石炭とはなんだ‼︎とりあえず一口食べてみろ、味は保証するぞ」<br><br>「そんな満面の笑みで言われても…もらえたものは嬉しいし、ちゃんと食べるけどさ」<br><br>そう言って渋々クッキー(?)を口に入れた相川、やっぱりそういうところは優しいよなお前は……頑張って作った甲斐があったよ…だが、相川はそのまま倒れた<br><br>「おっおい相川‼︎」<br><br>私の女の子らしくなれる日は、まだ遠いいらしい<br>♦︎<br>【日向の場合】<br>今日はハッピーバレンタイン…レディーたちが親愛なるボーイにハートを込めたプレゼントを贈る神秘なる日…それはとっても…ハッピーさ<br><br>「日向くん、これ…受け取ってください」<br><br>昼休み教室から呼び出され、俺にチョコをくれた一人の少女…<br><br>「ありがとう、このチョコにきみの気持ちが詰まっている。俺の心はその気持ちで十分…満たされた」<br><br>「えっへへ…あっありがとう」<br><br>日向という男、見た目も成績もいいのだが。度々その言動で周囲を引かせる…もったいない男である…<br>♦︎<br>【美里の場合】<br>バレンタインか…若い女の子たちが男に気持ちを伝えてキャッキャうふふの日なんでしょ…かぁぁぁ若いってのはいいねぇ…希望があってさ‼︎あたしだって昔は希望があったわよ‼︎その日その日のイベントで舞い上がってたわよ‼︎はぁぁぁぁぁ……<br><br>「…恋愛したい」<br><br>「おっおい相川、美里さん何かぶつぶつ言ってるよ⁉︎怖いよぉ‼︎」<br><br>「イベント事は大体ああだろ…そっとしとこうぜ(真面目に誰かもらってやってくれ)」<br>♦︎<br>【咲良と井上の場合】<br>「咲良ちゃ〜ん今年のバレンタインどうする〜?」<br><br>パタパタと井上が私の元に駆け寄ってくる<br><br>「ふっふっふ…決まってるじゃない‼︎寂しくならないように、自分でチョコを買ってもりもり食べるわ‼︎」<br><br>そう‼︎この私にバレンタインなんぞ不要‼︎もりもり食ってやるわ‼︎<br><br>「咲良ちゃん…それ何も解決してないよね〜」<br><br>ぐぶほぉ‼︎決心してたのに…こっ…心に刺さる一言を<br><br>「うっうわあぁぁぁん‼︎井上ぇぇぇ今年もちょうだぁぁぁい‼︎私のチョコあげるからぁぁぁ‼︎‼︎」<br><br>「はいはい…その元気を少しはイベントにぶつけたらいいのに」<br><br>「そうだ‼︎優にもねだろう‼︎お礼に私の5円チョコを…」<br><br>「それ結局人頼みだよね咲良ちゃん…」<br><br>【智香の場合】<br>明日はバレンタイン…いつもはガサツな女だと思われてるけど、私だってお菓子作りくらいできるんだからね。<br>せっかくだし…護たちにも作ってあげようかな…これでも、私の作ったお菓子はみんなからは</font><span style="font-size: small;">評判いいんだから。</span></div><div><font size="2">きっとびっくりするわよ‼︎<br>いや…でも待って…護だけに渡したらそれってやばくない…完全に何かあると思われない⁉︎<br>いやいや待って待って‼︎これはあくまでいつも話してる友達だと言うことであって、義理よ義理‼︎なんなら真一たちの分も作る…それはそれで何か気にくわないわね…でもそうじゃないと‼︎(めっさ早口で言ってます)<br><br>「おっお姉ちゃん‼︎作ってるの焦げちゃうよ‼︎」<br><br>「うわわわわ‼︎‼︎ありがと‼︎」<br><br>春香の言葉で正気を取り戻し、作りかけのお菓子の元へ向かう。私としたことが何をしてるのかしら…<br><br>「ふぅ…ねえ春香、あんたは今年、誰かにチョコあげるの?」<br><br>「えぇ⁉︎…うん…せっかく同じ学校になれたんだし…相川さんにあげれたらいいなって」<br><br>「あ…」<br><br>そうよね…この子がいたんじゃ、私は裏切れないものね<br><br>「ちゃんと頑張りなさいよ‼︎しっかり美味しいもの作って、あの馬鹿をびっくりさせてあげなさい‼︎」<br><br>ちゃんと決めたんだから…応援してるわよ、春香<br>♦︎<br>【花咲の場合】<br>バレンタインねぇ…みんなそわそわしてていいよねぇ学校中が今日は祭りみたいな感じだよ<br><br>「まっ‼︎この俺にチョコをくれる輩なんてそうそういないだろうしね。俺は今年も、集と護をおちょくる1日かな〜」<br><br>そりゃチョコくれる人が現れたら、俺は飛び出したくなるくらい喜ぶけどさ…そんなのいるわけ…<br><br>「あの‼︎」<br><br>俺を呼び止める女の子の声<br><br>「ん?え⁉︎俺⁉︎」<br><br>「はい‼︎あの…これ…受け取ってもらえませんか?」<br><br>その手に持ってあるものはチョコだった…まさか本当に俺にチョコをくれる人がいるなんて思わなかった‼︎まじで飛び出して喜んでしまいたいくらいだぜ‼︎<br>……でも<br><br>『真ちゃん、今日も輝いてるね‼︎』<br><br>……でも<br><br>「ごめん、気持ちは本当に嬉しいけど…受け取ることはできないや」<br><br>「え⁉︎なっなんでですか」<br><br>「ごめんね…本当に」<br><br>「あっあの‼︎」<br><br>背中にかかる女の子の声…それを無理やり無視して、立ち去り教室へ<br><br>「へぇぇぇいおぼっちゃあぁぁん‼︎チョコレートはもらったかぁぁぁい‼︎」<br><br>「うるせえな…貰ってねえよ、お前こそどうなんだ?」<br><br>「あいも変わらず…ズゥエロダ‼︎(ゼロだ)」<br><br>いつも通り、相川との楽しいひと時を終えて集のところに行き<br><br>「へ〜い集おっは…ぬはぁそっそれは‼︎チョコレートだとぉぉぉぉ‼︎‼︎」<br><br>「花咲うるさい」<br><br>集のもらってるチョコの数に絶望するという1日…だと思ったら…その後に、智香 しおりちゃん 優ちゃんからチョコをもらったけど…それは今まで様々な交流があったわけだから…普通に喜んだわけで<br>でも、知らない女子からチョコを貰うってことはしなかった<br><br>こんな考えじゃダメだってわかってるけど<br>でも、今の俺は…まだこれでいい<br>♦︎<br>【優の場合】<br>明日はバレンタイン…今年は色々な方にお世話になりました<br>智香ちゃん しおりちゃん 彩夏ちゃん<br>花咲さん 藤木さん 咲良さんに井上さん<br>そして相川くん…<br>日頃の感謝を込めて皆さんにお菓子を作りたいと思います‼︎<br><br>「ん?いい匂いだな〜何か作ってるのか優」<br><br>「お父さん、明日はバレンタインなので、皆さんにお菓子を作ろうかと」<br><br>「そうか…バレンタインか…娘よ‼︎その年になっても我が父に手作りお菓子をくれると言うのか‼︎ I LOVE…我が娘よ」<br><br>「すいません、お父さんの分はないです。これは相川くんたちに」<br><br>そう言った途端、お父さんの目の色が変わってエアガンを取り出し<br><br>「ちょっと出かけてくる、大丈夫だ…明日の朝までには戻る」<br><br>相川くんの家に突撃する気です‼︎‼︎<br><br>「冗談ですよお父さん‼︎今年もちゃんとありますから‼︎」<br><br>慌てて止めに入ります、やっぱりお父さんはいつも面白いです<br><br>「ちっ娘にいいようにからかわれちまったな」<br><br>エアガンをしまい、煙草を加えて火をつけます<br><br>「優も冗談が言えるくらいになったってことですよ、輝さん」<br><br>「お母さん、お母さんの分も作りますからね、えへへ」<br><br>私はピースを作って、お母さんたちに向けます<br><br>「そうだな…それはよかった…なぁ優、毎日充実してるか?」<br><br>その質問に、迷いなく私は笑顔で答えます<br><br>「はい‼︎とっても楽しいです」<br><br>さて、お菓子作り再スタートです<br>頑張って美味しいもの作りますからね<br>待っててください…皆さん…相川くん<br>♦︎<br>【護の場合】<br>登校中、なんか学校中がそわそわしてると思ったら、今日はバレンタインだったな…チョコだかお菓子だか何個もらったとか、そんな自慢話してもなんだよなって感じだよな<br>俺は自分の席にたどり着き…少しの間立ち尽くす…そしてさっと机の中に手を入れ…そのまま座る<br><br>「お前、今期待しただろ」<br><br>咄嗟に現れたら集に思わず声を上げてしまう<br><br>「してないしてない‼︎したないぞ‼︎」<br><br>「噛んでるからな、したないとか完全に怖い人間だからそれ」<br><br>「どーせお前は今年も何個かもらうんだろ?モテる男は辛いよな」<br><br>「落ち着いて本も読めないな」<br><br>モテ男め…甘いものは好きだし…貰えるものはもらいたいけど、そうはいかないよな…貰える男ってなんなの?オーラが違うの?<br>3時間目になると、花咲が登校してきた<br><br>「へぇぇぇいおぼっちゃあぁぁん‼︎チョコレートはもらったかぁぁぁい‼︎」<br><br>「うるせえな…貰ってねえよ、お前こそどうなんだ?」<br><br>「あいも変わらず…ズゥエロダ‼︎(ゼロだ)」<br><br>そないですか…そのままスタイリッシュに席に座る花咲<br><br>「そうだ、集のところ行ってこいよ、今年も何個かもらってるぞあいつ」<br><br>「なんだとぅ⁉︎それは本当でござるか‼︎ちょっと行ってくる‼︎」<br><br>そう言うと席から立ち上がり、集のところへ駆け出した<br><br>「へ〜い集おっは…ぬはぁそっそれは‼︎チョコレートだとぉぉぉぉ‼︎‼︎」<br><br>あいつは今日も元気だな、こんな日でもあれを見てるだけで心が安らいでいくぜ<br><br>「そんなあなたにチョコレイト〜どうぞ♪」<br><br>ばん‼︎と俺の机に一つのチョコを置く人間が現れた<br><br>「しおり…これ、くれんのか?」<br><br>「今年の護には上げてもいいかにゃ〜って思ってさ…あっ‼︎集と花咲きゅ〜ん‼︎チョコレイト〜どうぞ♪」<br><br>俺の次は花咲と集の元へ向かう…あいつもあいつで元気だな…<br><br>「なんて顔してんのよ」<br><br>続いて智香が現れた、その後ろには<br><br>「智香に宮沢も、どうしたんだよ?」<br><br>「春香がね、あんたに用があるんだって」<br><br>俺に?そう言われて、宮沢が手に持っていたものを俺に向ける<br><br>「あっあの…相川くん…これ、もらってください‼︎」<br><br>すごくゆっくりでオドオドしながらの口調だったけど、その頑張りに俺は心からの拍手を授けたい<br><br>「…サンキュー、ありがとな」<br><br>俺は笑顔でそれを受け取ったら<br><br>「そっそれでは‼︎」<br><br>宮沢は緊張が限界点に達したのか、走って出て行ってしまった<br><br>「それ、あの子が一生懸命作ってたんだから、大事に食べなさいよ」<br><br>「言われなくてもわかってるよ」<br><br>「それと…はいこれ」<br><br>続いて智香の手から俺の机に置かれたもの<br><br>「もしかしてお前からも⁉︎」<br><br>「ちょっと‼︎義理よ義理‼︎あまり浮かれないでよね」<br><br>全否定されてしまったが、もらえたことは正直嬉しかった<br><br>「わかってるよ、智香もありがとな」<br><br>「ふん‼︎真一ももう来てるでしょ、あいつと集にも渡してくるわ」<br><br>そう言って花咲たちの元へ向かって行った、俺もせっかくなので、あの和の中に入って談笑してくるかな<br><br>そして今日の昼休み…彩夏から石炭のようなクッキーをもらい、それが胃に来たのか腹が痛くなり…俺は保健室で休んでる最中、美里さんの怨念を聞き続けたのだった<br><br>放課後になり、帰り仕度を済ませ、胃の調子も良くなったので部活に向かおうと廊下を歩いていた時だった<br><br>「あっ相川くん‼︎」<br><br>優に呼び止められて、俺はその場に立ち止まる<br><br>「よお、優、何気に今日顔合わせるの初めてだな…」<br><br>「そうですね、お昼とかどこにいらしたんですか?」<br><br>その質問に、俺はあのクッキーを思い出し、少し顔が強張る<br><br>「ええと…ちょっと保健室に…」<br><br>「一体何があったんですか…」<br><br>聞かないでくれ<br><br>「それよりこれ、どうぞです」<br><br>鞄から一つの可愛らしい袋を取り出して俺の手に渡る<br><br>「もしかしなくても…チョコだったりする?」<br><br>「はい、渡す暇がなかったので今ですけど」<br><br>「そっそうか…」<br><br>まじか…優にまでチョコをもらえるなんて<br>今年の俺、どないなってんの⁉︎<br><br>「日頃のお礼も兼ねて、他の方には昼休みに渡してしまったのですが…言葉をお借りすると、相川くんのは…少しだけ特別な義理です…」<br><br>笑顔のまま少し頰を染めて言ってくる優は…文句なしに可愛いと思えた<br><br>「あっ‼︎えっとその…あっありがとな」<br><br>不意打ちのような笑顔に慌てて返事をする…今の慌てぶりなんだよ俺‼︎ダサすぎだろ‼︎<br><br>「それでは、部活頑張ってきてくださいね」<br><br>「おう‼︎終わったら甘いもの食べて、元気回復できるからな」<br><br>今年は去年と違って、色々な人からチョコをもらえて嬉しかったけど、何故だか優にもらえたのが一番嬉しかったな…<br>その日、調子に乗ってみんなからもらったチョコを食べたら、若干胃もたれしたのは言うまでもないだろう…<br><br>特別編 それぞれのバレンタイン END</font></div><div><font size="2"><br><br>↑こんな感じになりました…いやはや…自分の文章力では限界があるといいますか…<br>こう言う時はやはり画力が欲しいなと思う今日この頃…<br>それでは引き続きこれから更新されるであろう本編も楽しんでくれるとありがたいです<br>ちなみにブログもあげるかも(チラ<br>それではノシ</font><br></div>
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<pubDate>Wed, 15 Feb 2017 02:32:51 +0900</pubDate>
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