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<title>リレー小説なブログ。</title>
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<description>とにかくリレー小説です。ひたすらにリレー小説です。リレー小説でしかありません。</description>
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<title>遅くなってｽｲﾏｾﾝ（土下座）二週目Ⅲ</title>
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<![CDATA[ <p>「まぁ……それでも、所詮は高校生というやつかね」<br>「？」</p><p>鈴貴の腕に起こる異変に気がついているのかいないのか、山田は至極嬉しそうな顔で微笑む。<br>好意的に見ればそれなりに整った顔立ちをしているからこそであるのだろう、<br>金髪碧眼の少年が浮かべた微笑は、どこまでも純粋で、そしてどこまでも邪悪であった。</p><p>例えば人に非ず、しかし例えばまた、人にあり。</p><p>山田は続ける。</p><p><br>「この二週間すっかり小康状態だったせいか、気を抜いただろう？」<br>「………」</p><p>鈴貴は言葉を返さない、図星であったからだ。<br>確かに自分は日常が戻ってきたかのように感じていたし、恐らくそれは小百合にも当てはまるだろう。</p><p>砂が薄く積もった屋上の上を、ざり、と音を立てて鈴貴は後ずさりした。<br>特に意思的に行った行動ではない。<br>深淵にある防衛本能のようなものが、彼の足を自然と山田から遠ざけさせていた。</p><p>そんな鈴貴に向かって、勝ち誇ったように山田は、止めの一言を言い放った。</p><p><br>「小百合は今こちらの手にある」</p><p><br>すとん、と落ちるように山田の言葉は鈴貴の中に響く。<br>油断していた、彼女もそして鈴貴も、余りにも油断しすぎていた。<br>事態は全く収束していなかったし、どころか、未だ虎視眈々と狙われていたというのに。<br>茫然自失として何も言い返すことが出来ない。<br>全てを理解し行動を起こすというのは、一般的な高校生であったはずの鈴貴には荷が重すぎた。</p><br><p>普通ここで映画か何かのヒーローなら、てめぇこの野郎とか言って掴みかかるんだろうな。<br>それでもって、山田家か何かに乗り込んでいって、颯爽と小百合を助け出しに行くんだ。<br>勿論後にはハッピーエンドが待っていて、幸せな普通の高校生活も帰ってきて。<br>「鈴貴君、ありがとう！」なんて言われちゃったりして。</p><p><br>「……大丈夫かお前、顔が悪いぞ」</p><p><br>非常に腹の立つ言い間違いをしてくれた山田は、今や力なく屋上のフェンスに身体をあずけていた鈴貴に<br>一歩また一歩とゆっくり歩み寄り、そして手首を掴んだ。</p><p><br>「さて。言いたいことはわかるだろう？」<br>「……小百合を返して欲しければ」</p><p><br>『腕輪を渡せ』</p><p><br>二人の少年の声が、奇妙なユニゾンを奏でる。<br>そして腕輪が見えていない山田には、それがいっそうその輝きを強くしていることに、気が付く術がない。</p><br><p>「鈴貴君、ありがとう！」なんて言われちゃったりしたら絶対、その後は少々桃色展開があってもいいはずだ。<br>一般的な容姿だって自分は持ち合わせているわけで、だから資格がないとは言い切れない。<br>ハッピーエンドは突然に、ヒーローだったら何をやっても上手くいく。</p><p><br>「……俺、ヒーローじゃねぇし」<br>「うんそうだね、君は普通の高校生だ。だからもういいだろう？楽になれよ。簡単だ、君が望んで、僕が手伝えば、これは簡単に外れてしまうんだから」</p><p>「こんな運命、真っ平だ」<br>「だよな、急にこんなこと言われたって困るよな。大丈夫、佐藤家は滅びるけれど、頼めば君だけなら生き残らせてあげよう」</p><p><br>そもそも腕輪の継承権が山田家に移れば、それで全ての力が僕らのものになるんだから。<br>山田は続けて、さらに強く鈴貴の手首を握った。<br>果てしなくどうでもいい話としては、偶然屋上を見ていた女子高校生が、<br>誰もいない屋上で手を握り合っている男子生徒二人を見て卒倒しそうになったのだが、<br>それは本当にどうでもいい話だ。</p><br><p>「だから、ハッピーエンドでも待ってないと、納得できるわけあるかぁっ！！」</p><p><br>ないんだったら自分で作ってやる。</p><p><br>鈴貴は大きく腕を振って山田の腕を振り解き、強い目で彼のことを見返した。<br>既に鈴貴の言葉に冷笑を浮かべている、山田のことを。</p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10109531284.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Jun 2008 17:45:59 +0900</pubDate>
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<title>二週目　Ⅱ</title>
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<![CDATA[ <p>　日常は戻ってきていた。少なくとも鈴貴にはそう思えた。あの日から、すでに二週間が経過していた。日常そのものとも言える教室では、教師が黒板に汚い字で数式を書き連ねている。</p><p>　以前はあれほど警戒心をむき出しにしていた小百合も、今は板書に専念している様子。鈴貴は、自分が狙われている身だとはとても思えなかった。</p><br><p>　もう、終わったのだろうか。すべては、自分の知らないところで片付いてしまったのかもしれない。二週間は、そう思わせるには十分な時間だった。</p><br><p>　そう考えると、数学の時間にまでわざわざ起きている必要を感じなくなった。鈴貴の成績を頭の隅に入れると、眠っている余裕などはなかったが、ここ最近、考えることが多すぎてまともに眠れていなかった。</p><p>　だから、今は休憩。後で小百合にノートを見せてもらおう。少なくとも、授業を受けるよりは分かりやすいはずだ。</p><br><p>　鈴貴はペンを置いて、机の上に突っ伏した。お帰り、日常。</p><br><br><p>　目が覚めると、そこは教室ではなかった。しかし、まったく知らない場所ではない。周囲の景色からして、ここは屋上だ。</p><p>　そう、屋上だ・・・屋上・・・屋上と・・・</p><p>　「やぁ、佐藤君。元気にしてるかい？」</p><br><p>　その声の主は、身長は180センチといったところだろうか、金髪碧眼をもったハーフの少年だった。</p><p>　「山田・・・今度は何だ？」</p><p>　状況は、二週間前とほぼ同じだった。違うところは、屋上であること、記憶が抜けていないこと、自分が拘束されていないことだけだった。</p><p>　「記憶はどうしても抜けなかったね。誰かがプロテクトをかけてる」</p><p>　どうやら、知らないうちに小百合が記憶をプロテクトしていてくれたようだ。しかし、それは鈴貴に自分のおかれている状況を顕著に示したに過ぎない。</p><p>　「そうだ、佐藤君。君に聞きたいことがあるんだけど・・・」</p><p>　「聞きたいこと？」</p><p>　聞きたいことは、むしろ鈴貴のほうにあった。なぜ、自分が狙われなければならないのか。なぜ、『呪われた血』をめぐって争いが起こっているのか。</p><br><p>　「君のSP・・・小百合とかいう女は一体何者だ？」</p><p>　「小百合？」</p><p>　それはこっちが聞きたい気分だった。</p><p>　小百合は、いつの間にか鈴貴のそばにいた。そして、今はなぜか鈴貴を守る存在になっている。</p><p>　「答えてくれないか？奴は相当な使い手なんだよ。この二週間、僕はまともに君ら二人に近づけなかった。なぜ、奴は理由もないのに、『呪われた血』を守ろうとしているんだい？」</p><p>　「・・・・・・・・・」</p><br><p>　山田の疑問などは、鈴貴にとってはどうでもよかった。</p><p>　小百合は、昔から鈴貴のそばにいた・・・・・・はずだ。だから、今も鈴貴のそばにいる。しかし・・・・・・</p><br><p>　小百合との出会いを、鈴貴はどうしても思い出せなかった。記憶にないのだ。いつ小百合と出会って、なぜ小百合と知り合ったのか、鈴貴にはどうしても思い出せない。</p><br><p>　小百合は・・・・自分の記憶に鍵をかけている。自分と小百合の関係について、完全にドアを閉ざしている。</p><br><p>　「・・・・・・小百合」</p><br><p>　その言葉と同時に、鈴貴の腕輪が光り始めた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10098898544.html</link>
<pubDate>Wed, 21 May 2008 21:19:13 +0900</pubDate>
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<title>やっとの二週目。。</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10085240943.html">はじめにもどる</a>　</p><br><br><p>（自分は一体何なのだろう？）<br>　<br>　<br>　そんな疑問が生まれてから、数日が経った。つい先日鈴貴を監禁した山田は学校へ来る様子はない。小百合は、いつも通り生活していた。さり気なく鈴貴のそばに居て、いつもより少しばかり鋭い目線で辺りを窺っていることを除けば。本人の話によると、制服の内側にジャックナイフを常備しているらしい。<br>　放課後の教室、鈴貴が、ぼーっとしながらいろいろと思いを巡らせていると、<br>　「…何よ？」<br>　いきなり前方から投げ掛けられた言葉に鈴貴は反応出来ずにいた。<br>　「何って訊いてるの！」<br>　声の主はこちらの方へ歩いて近付いてくる。どうやら鈴貴の目が無意識にその人物を追っていたらしい。<br>　「あ･････ああ、うん･････い、いや、何でもない」<br>　小百合の強い口調でやっと我に返った鈴貴は少しどもりながらやっと返事をした。<br>　「何もないのにそんなにジロジロ見ないで」<br>　「ご･････ごめん」<br>　はっきりとした物言いに気圧されながら鈴貴はがっくりと首をうなだれた。<br>　「･････私があなたの護衛をしてるって周りに分かっちゃうじゃない」<br>　フォローのつもりだろうか。だがその口調はその言葉が決して嘘ではないことを鈴貴に信じさせてくれた。<br>　しばらくの沈黙の後、鈴貴が口を開いた。<br>　「なあ、小百合･････」<br>　「何？」<br>　「･････俺って、何なんだろうな」<br>　もしかしたら答えを知っているかもしれない。不安をなくしてくれるかもしれない。そんな思いを抱きつつ、ここ数日鈴貴を悩ませている疑問を、投げ掛けてみた。<br>　「そんなの知らないわよ」<br>　「･････」<br>　鈴貴は、少し哀しそうな顔をした。<br>　「あなたはあなたでしょ。どんな境遇にあっても、あなたは佐藤鈴貴。それだけよ。それ以外に何があるっていうの？」<br>　夕焼けに染まる教室の中、小百合の声が響いた。<br>　「･･･あははは･‥･･」<br>　「何よ、急に笑い出して。気持ち悪い」<br>　本当に嫌そうな顔をして小百合が言う。<br>　「そうだよな、俺は佐藤鈴貴。それだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。ただの佐藤鈴貴。こんな事で、俺は何を悩んでたんだろ･････」<br>　鈴貴は何かがふっきれたような顔をして、笑った。心からの笑みだった。<br>　その直後、放送が入った。<br>　「もうすぐ下校時刻です。生徒の皆さんは、戸締まりをして帰宅して下さい」<br>　その放送の後、少しの沈黙があって、<br>　「･････帰るか！」<br>　鈴貴が言った。<br>　「･････そうね」<br>　小百合はそう言って、そそくさと支度を済ませて教室を出ようとした。<br>　「おい、ちょっと待てよ。一緒に帰ろうぜ」<br>　慌てた風に鈴貴が言うと、<br>　「なんで私があなたなんかと一緒に帰らなきゃならないのよ」<br>　不機嫌「そう」にそんな言葉を返された。<br>　「ま、いいじゃねぇか」<br>　「よくないわよ」<br>　「いいじゃんいいじゃん」<br>　「だからよくないって」<br>　そんな会話を繰り返しながら、結局は一緒に帰ることになった。<br>　　その日、鈴貴はベッドの上、更けていく夜の中、<br>　「俺は俺、か･････」<br>　そんな事を呟きながら眠りについた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10095310282.html</link>
<pubDate>Fri, 09 May 2008 20:13:15 +0900</pubDate>
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<title>なんとなく続けます。</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10085240943.html">はじめの話へ</a> </p><br><br><p>「いてぇじゃねえか、何しやがるんだ。」</p><p>「男の子でしょ。我慢なさい、それとももう片方もやっちゃおうか？」</p><p>「ちっ、この性悪女、悪魔、サディスト、･･･ぐわっ！」<br>　</p><p>いきなり、左手首の腕輪のところが鎖で締め付けられているような感覚。それと、（俺の手、絶対燃えてる）と思うほどの異常な高熱を感じた。<br>　<br>「痛っ！熱っ！ごめんなさい、ごめんなさい、この佐藤鈴貴以後あなた様に失礼な言動は一切いたしません。いたしませんから。おゆるしを。」</p><p>「ちょっと佐藤、落ち着いてよ、てかあたし何もしてないよ。」<br>　<br>「この状況で、落ち着けるかっ。」<br>　<br>と小百合の足元を転げまわっている間じゅうずっと佐藤は思った。･･･たぶん今日は120%の確率で厄日だ。</p><br><p>小百合の足元を転がること45秒（佐藤には10分にも20分にも思えたが）。次第に締め付けられるような感覚と異常な高熱は感じなくなっていき、それと反比例するようにまばゆく左手の腕輪が光だした。</p><p><br>「今度は何だ？痛いの熱いの嫌ぁぁ助けてぇ」</p><p>とかなりてんぱってる俺に向かってか、何かを知っているふうで小百合が</p><p>「じゃ。やるとしましょうか。」と一言。</p><p><br>すると、小百合は立ち上がり天を仰ぐと、持っていた古びたブリキの箱が光りだし、太陽は雲で隠され雲はだんだん分厚くそうして空は暗く、風は強くなっていく。風に吹かれた木の葉が目の前を集団でダンスしていく。</p><br><p>こういうシーンは映画やアニメで何度か見たことがあるし、このあとの展開も大体予想がつく。</p><p>しかし、映像という限られたなかで見るよりも現実はもっと神秘的で神々しかった。その迫力に圧倒されポカンと口をあけたまま佐藤は小百合をぼんやり見ていた。というより見とれていた。</p><br><p>そして、またぼんやり思った。このあと龍とか出てくるのかな？と。</p><br><p>「正解。」</p><p>小百合がぽつりと言った。<br>「へ？なんでわかったの？お前ってエスパー？女の勘ってやつ？･･･って本当ですか？」</p><p>「本当。」</p><p>「龍ってあの口から炎だしたり、すっげー速く飛んだりする。超ビッグなあれですか？」</p><p>「ちょっと違うところもあるけど、だいたいそれです。」</p><p>「やっべぇすごくわくわくしてきた。それでやってきたらどうするのですか？」</p><p>「倒す。･･･来た。終始そこを動くなよ。」</p><p>と言って、日本刀を抜き、走り出した。と同時に全天を覆っていた分厚い雲に数個大きな穴が開いた。その穴の直径は約20～30mでそこから黒い大きな龍が威風堂々といった感じで降りてきた。</p><br><p><br>結果から言わせていただくと圧倒的だった。もちろん小百合の強さがである。日本刀を持った小百合は鬼に金棒と言うやつで、バッサバッサと龍を切断していった。</p><br><p>そして、帰って来て堂々と言った。</p><p>「私はあなたを命にかえても守ってみせるいわばSPみたいなものと思っていいわ。あと、あの龍たちはあなたの血に呼び寄せられたのよ。確かに呪われているでしょ。あとこれだけじゃないのよあなたの血の特徴は･･･」</p><br><p>それから小百合は長々と話始めたが、佐藤にはそんなことはどうでも良かった。ただ一つの疑問が佐藤の頭を支配していた。それは誰も解答を持ち合わせていない問いだった。</p><br><p>自分って一体何なのだろう？と。</p><br><br><p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10095310282.html">つぎの話へ</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10095103908.html</link>
<pubDate>Fri, 09 May 2008 00:51:01 +0900</pubDate>
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<title>続けます。遅くなりました。</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10085240943.html">はじめの話へ</a> </p><br><br><p>鈴貴。なるほど確かに俺の名前は佐藤鈴貴だ。</p><p>しかし、しかしですね。</p><br><p>「小百合、一つ聞きたいことが」</p><p>「なにかしら」</p><p>「鈴木だの佐藤だのというのは全国苗字多いランキングでも結構上位に入ったりする普遍的な文字列でして」</p><p>「そうね」</p><p>「…だから情報漏えいだの呪われた血だの言われても…別にその辺に転がってる鈴木さんとか</p><p>　探したら意外に俺と同じく鈴貴って名前で、かつ腕輪がついている人なんていそうじゃないか？」</p><br><p>俺がそう言うと、小百合は疲れた顔で頭を軽く振った。</p><p>物凄く馬鹿にされているような気がするのはきっと気のせいでもなんでもなく事実なのだろう。</p><p>女じゃなかったら殴り飛ばしているところだ。</p><p>多分こいつを殴り飛ばしたら男を殴り飛ばしたよりも甚大な被害が俺に出ると予想されるが。</p><p>先程の素手でいろいろな凶行をやってのけた場面をフラッシュバックさせつつ。</p><br><p>「あんた馬鹿よね」</p><p>「ちょ、お前、態度だけでなく口でも言うか。この野郎」</p><p>「女です。何、佐藤家の人間で呪われた血を持つあんたがなんでそんなに何も知らないの？」</p><p>「…そう言われても、俺は気がついたら学校の保健室にいたわけで…」</p><p>「……ちっ、山田…記憶を抜き取ってくれたわね。めんどくさい」</p><p>「…どうでもいいが小百合は先程から女性らしくない発言が目立つな」</p><p>「女性らしさなんてものは人それぞれの受け取り方よ。記憶をなくしたのなら黙って大人しく全部受け入れなさい」</p><p>「記憶喪失に対する扱いが酷すぎるだろう、それは」</p><br><p>無駄な話ばかりしていると、めりっと少々不穏な気配の音がした。</p><p>音の出所はどうやら俺の腕だ。</p><p>…いや、痛いぞ。</p><br><p>「黙りなさい。黙っていたら説明してあげるから」</p><p>「黙りますからお話しになってください。ついでにお放しになってください」</p><p>「いいわ、説明してあげる。呪われた血っていうのは、こういうことよ」</p><br><p>そう言うと、彼女は懐から小さな箱を取り出した。</p><p>やけに古びたブリキの箱で、サイズはだいたい角砂糖ほどの立方体。</p><p>それはどうももともと首に掛けるためのものらしく、革紐がくっついている。</p><p>しかしえらく古びている。</p><br><p>「手」</p><p>「え？」</p><p>「手首出して」</p><p>「………いや、それ、ちょっと」</p><br><p>手を出して？　こうかい？　うんそうよ、私の手を握ってちょうだい佐藤君。</p><p>そんな展開なら夢にまで見たものだが、目の前の少女小百合が持っているものは、</p><p>そういう俺の夢を完膚なきまでに叩き潰してくれる物体だった。</p><p>複雑な形、しかし鈍く光る鋼はやはり刃物のそれを強く感じさせる、</p><p>禍々しいといっても差し支えない雰囲気をまとっているジャックナイフ。</p><p>どうでもいいがどうして彼女はこんなに様々なものを身に着けているのだろう。</p><p>そのうちの二つが日本刀にナイフというのはなんだか乱れた最近の女子高生というものを感じさせる。</p><p>…いや、コイツ女子高生なのか？</p><br><p>「おい、待て、お前何をする気なんだ！？」</p><p>「説明してって言ったのはあんたでしょ。いいからとっとと手首出す」</p><p>「待て止めろ！　そこまでして知りたくはない！」</p><p>「早くしろ！！　…それが私の存在の説明にもなるんだから」</p><p>「は？」</p><br><p>は、とか言っている間に俺の手首はあっさりと怪力少女の魔の手によって捕らえられ、</p><p>そして小百合は何の躊躇もなくナイフを、俺の手首に振り下ろした。</p><br><p>「いっ……！！」</p><br><p>無論そうされて痛くない筈がなく。あっという間にあふれ出てきた俺の血、血、血。</p><p>けれども焦っているのは俺一人で、小百合は至極冷静にその手に持っていた箱を、</p><p>俺の手首の下に持ってきて、小さな小さな蓋を爪の先で開けた。</p><p>小さい箱なのになぜか底が見えないほど中は暗い。</p><p>その中に、ポタリ、と俺の血の一滴が入っていった。</p><br><br><p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10095103908.html">つぎの話へ</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10092249052.html</link>
<pubDate>Tue, 29 Apr 2008 12:35:43 +0900</pubDate>
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<item>
<title>とりあえず続けます。</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10085240943.html">はじめの話へ</a> </p><br><br><p>　「え～っとですね・・・。なんだかわけが分からないことになっているのは良しとして、僕は君に言い訳をしたいと思います」</p><p>　一呼吸置いて、佐藤は続ける。</p><p>「俺にあんな趣味はない！すべて山田の仕業だ！」</p><p>「何言ってんの？あんた」</p><p>　小百合に助けられた佐藤は、そのまま体育館裏へ連れて行かれ、この状況になっている。</p><p>「いいか？俺は知らないうちに山田に拘束されていたんだ。俺は何も知らない、あんな趣味はないんだ。保健室のベッドの上に拘束されて嬉しいもんか！そんな趣味は持ち合わせていない！あるとしたら山田のほうだ！」</p><p>「先走った説明、どうもありがとう。佐藤君」</p><p>　これ以上黙っていたら、何時間佐藤の言い訳が続くか想像も出来なかったので、小百合はやんわりと佐藤の暴走を止めた。</p><p>「佐藤、あんたは何にも知らないみたいね」</p><p>「当たり前だ！何を承知で保健室のベッドの上に拘束されるんだ！しかも山田に」</p><p>「山田で助かったと思いなさい。鈴木家の人間だったらとっくに殺されてるわよ」</p><p>「鈴木家？」</p><p>「いいから聞け。今から説明するから」</p><p>　佐藤は、自分の置かれている状況がまったく分からなかった。なぜ山田が自分を拘束したのか。なぜ小百合が助けに入ったのか。</p><p>（一体どうなってんだよ・・・）</p><p>「佐藤家にはね、『呪われた血』を受け継ぐ人間がいるの」</p><p>「『呪われた血』？」</p><p>「そう、そしてあんたの血は呪われている」</p><p>「は？」</p><p>「その証拠に、あんた持ってるでしょ？腕輪」</p><p>「えっ・・・うん」</p><p>　佐藤の左手首には、古びた紐で出来た腕輪がついている。それは、生まれたころからついていたらしく、どうしても取れないのだ。切ろうとしても、折り目一つつかない。</p><p>（でも、おかしい・・・）</p><p>　その腕輪は、佐藤以外の人間には見えないのだ。いくら自分が主張しても、自分以外の人間は見えないという。</p><p>「小百合、お前にはこの腕輪が見えるのか？」</p><p>「いや、見えない。問題はそこじゃなくて・・・」</p><p>　小百合は続ける。</p><p>「その腕輪を取られたら、佐藤家は滅びる」</p><p>「はい？」</p><p>　一瞬、理解できなかった佐藤だが、その言葉通りなら、さらにおかしい。</p><p>「小百合、俺以外はこの腕輪は見えないんだろ？どうして俺が『呪われた血』だって分かるんだ？もしかしたら、俺は嘘をついてるかもしれないぜ？腕輪なんてついてないかもよ？」</p><p>「情報漏えい」</p><p>「情報漏えい？なんの？」</p><p>「佐藤家の極秘情報よ。三日前に漏れたの。『呪われた血』を持つ佐藤家の人間には・・・・・・」</p><p>　小百合は一瞬だけ佐藤のほうを見た。その目は、佐藤を哀れんでいるように見えた。</p><p>「『呪われた血』を持つ佐藤家の人間には、『鈴貴』という名をつけるように、っていう100年前の遺言書が見つかったの」</p><br><br><p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10092249052.html">つぎの話へ</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10089849083.html</link>
<pubDate>Sun, 20 Apr 2008 16:16:36 +0900</pubDate>
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<title>とりあえず始めます。　ｂｙ閑人</title>
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<![CDATA[ <p>　「ここは･････どこだ？」<br>　ある学校の保健室で目を覚ました少年が、戸惑いながら辺りを見回す。その少年の名前は佐藤鈴貴。中肉中背で黒髪のショートカット、普通より上でも下でもない顔立ちをした、どうしようもなく普通な男子高校生だ。<br>　「なんだ、学校の保健室じゃないか。」<br>　近くにある棚に置かれている薬品や医療用具を見て安心したように言う。<br>　（あれ？待てよ、なんで俺はこんな所にいるんだ？）<br>　そう思って、少年は何かを考えながらぶつぶつ言い出した。<br>　（駄目だ、思い出せない）<br>　そう思った時、異様に高らかな声が聞こえた。<br>　「やぁ佐藤君、元気にしてるかい？」<br>　その声の主は、身長は180センチといったところだろうか、金髪碧眼をもったハーフの少年だった。<br>　「お前はっ!?･････って山田じゃないか。こんな所で何してるんだ？」<br>　拍子抜けした様子で、佐藤は言った。<br>　山田と呼ばれた少年は少し怪訝そうな顔をして、ふと何か思いついたように言った。<br>　「おや、自分の置かれている状況をまだ理解していないようだね。」<br>　佐藤は山田の言っている意味が理解出来なかった。<br>　（･･････あれ？）<br>　そして、気付いた。自分が拘束されていることに。首こそ自由に動かせるものの、他は身動き１つ取れない。<br>　「山田･････どういうつもりだ？」<br>　必死にベッドから抜け出そうと身悶えしながら佐藤は言った。額を一筋の汗が流れていく。<br>　「･････君の血は、特別なのさ。」<br>　不適な笑みを浮かべ、山田はそう言った。<br>　佐藤は言っている意味が理解出来ず、呆然としていた。<br>　「おや、佐藤君、君は知らないのかい？佐藤家の、呪われた血のことを。」<br>　「なんだよその呪われた血っていうのは？」<br>　「本当に何も知らないみたいだね･････どうしてもというのなら、教えてあげよう。」<br>　「勿体ぶらずに早く話せよ。」<br>　「まあまあ、そう焦らないで。」<br>　なだめるようにそう言い、山田が話し始めようとした途端、<br>　窓が大きな音とともに割れ、そこから日本刀を持った少女が飛び込んできた。<br>　佐藤の口から、無意識に言葉が出た。<br>　「･････小百合？」<br>　小百合と呼ばれたその少女は、腰まで届いているのではないかという程の長い艶のある黒髪を持っていた。<br>　「なんでお前がここに？」<br>　小百合はその言葉を軽く無視して佐藤を戒める拘束具を・・・・・<br>　（素手で破壊したぁっ!?）<br>　佐藤は開いていた口を更に開き驚いていた。<br>　その反応も無視して、小百合は何食わぬ顔で残りの拘束具も手で軽く引きちぎるようにして破壊した。<br>　「さぁ、逃げるわよ。」<br>　「って･････え？」<br>　いきなりの小百合の言葉に混乱していると、小百合は佐藤の腕を掴んで、<br>　「早くっ」<br>　そう言ってそのまま肩に腕を回し、佐藤がおぶさるような形で入ってきた窓から外へ飛び出した。</p><br><p>　「･･････････」<br>　山田は、無表情に２人の様子を見ていた。</p><br><br><p><a href="http://ameblo.jp/relay-novels/entry-10089849083.html">つぎの話へ</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/relay-novels/entry-10085240943.html</link>
<pubDate>Thu, 03 Apr 2008 15:35:17 +0900</pubDate>
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