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<title>コーヒー牛乳とポップコーンがあればそれでいい。</title>
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<description>出来事や思ったことを書きなぐっていく、ありきたりな日記帳です。たまにSSとかも書いてます。</description>
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<title>しっかし</title>
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<![CDATA[ 久々に自分の日記を読んでみた。とんでもない内容の小説ばかりかいていたね。まぁでも、内容忘れてたからなんか面白く読めたけども。<br><br>まぁせっかくだからたまに更新してみようかな。
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<pubDate>Sun, 09 Sep 2012 23:33:28 +0900</pubDate>
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<title>君との糸　最終回</title>
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<![CDATA[ 朝起きてテレビをつけて新聞を見る。もはや習慣化された行動だ。熱いコーヒーを飲みながら、寝ぼけた頭を覚醒させる。<br><br><br>「……ですから、これから糸化の症状に恐れずに済むのです。この薬は、糸化の原因でもある……」<br><br><br>テレビからレポーターが檄を飛ばしながら叫んでいる。どうやら糸化に対する特効薬が開発されたらしい。ぼうっとコーヒーをすすりながらテレビを見る。新聞に目を落として見ても、一面には糸化に対する特効薬の開発についてだった。あれほど世界を恐れさせた糸化現象がいきなり治るといわれても、正直なところ、実感がわかない。これから薬が普及すれば、結核と同じように、糸化も過去の病気になるのだろう。<br><br><br>もっと早く薬が開発されればよかったのに、と思わずにはいられなかった。彼女はもういない。完全な糸になってしまった。僕と同様、大切な人が糸になってしまった人もそう思っているのだろう。<br><br><br>僕もいずれは忘れてしまうのだろうか。糸化のことも、彼女のことも……。<br><br><br>いや、忘れられるわけがない。彼女と見た海も、彼女と話した、他愛もない授業の話も、僕が放っておいてしまって、謝ったときのあの涙の顔も、胸の中に残っている。しかし、世間はそんな大切な人を失ったことも、忘れていってしまうのだろう。<br><br><br>書きたい、と思った。僕と彼女と、そして、数多くの、大切な人を失ってしまった人々の物語を。自分の拙い文章では、満足に描き上げられないかもしれない。でも、僕は伝えたい。今はもういない、誰かから必要とされていた人々のことを。<br><br><br><br>マフラーを手にとって、海に出かけた。外はもう初夏だ。外を歩く人々も、薄着になっている中で、マフラーを付けて歩く僕は、さぞかし奇妙に映ったことだろう。けれどもよいのだ。このマフラーは、僕の一部なのだから。<br><br><br>海は、彼女がいなくなってから初めてきた。避けていた、というわけではなく、ここには彼女と二人でくる場所だったからだ。ここで彼女と、海を見ながら話をした。僕は、どんな話をしたのだろうか、彼女はどんな顔で話を聞いていたのだろうか。次第に記憶は薄らぎつつある。<br><br><br>海は、以前と違って賑やかだ。水着の少女や、健康的な体つきの男性たちがはしゃぎまわっている。特効薬ができたおかげで、怯える心配もなくなったのだろう。ここも、前にいたようにゆったりといることができなくなりそうだ。<br><br><br>僕は落ち着ける場所を探して、岬のテトラポットの上に座った。彼女の特等席だったところだ。海は暖かくはあるが、風は強い。マフラーが飛んでいってしまわないように手で押さえる。<br><br><br><br>「僕はね、君のことをみんなに教えたい。君と一緒にいたことを、君が確かに存在したことを、みんなに伝えたいんだ。君は恥ずかしがるかもしれないけど、僕の最初の作品っていうことで、大目に見てほしいな。」<br><br><br>二人きりの海岸ではなくなってしまった海を見ながら、僕はつぶやいた。なんとなく、彼女といるような気になっていた僕は、彼女に了解を得なくてはいけないと思ったのだ。<br><br><br>「人間は悲しいけれど、忘れていく動物だ。そのおかげで、辛いことから立ち直ることができる。だけど、僕は君との記憶はずっととっておきたい。忘れずにいたい。だって、君とずっと一緒にいるって約束したから。」<br><br><br>びゅう、と強い風が吹きつけた。思わずマフラーを抑えて顔をうずめる。<br><br><br>－－－嫌というほど一緒にいるんでしょ？今度はちゃんと実行してよね。<br><br><br>そう、マフラーから聞こえた気がした。ああ、ずっと一緒にいるよ。僕がそういうと、ドクン、と鼓動が返ってきた。<br><br><br><br>ＥＮＤ<br>
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<pubDate>Sat, 20 Mar 2010 00:29:19 +0900</pubDate>
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<title>眼鏡は顔の一部じゃない　あなたは私の全てじゃない</title>
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<![CDATA[ ＧＥを見ました。最近あんまり漫画って読まなくなってきたなあ。これも年のせいなのかね。小説がめっちゃメインになってきています。<br><br><br>大学で教授から、「ある日突然活字が読みたくなるときがくる」って言われたけど、まさにその通りかもしれんな。<br><br><br>しっかし、ＧＥもなんていうか、悲しい漫画だよなあ。ああいうのが最近流行ってるんだろうか。モテキといいなんといい。どうしようもないつらさ。本当にグッドエンディングなのかといいたくなるね。<br><br><br>グッドエンディング。グッドエンディングとは果たして何なのであろうか。まあ今回はラブコメだから、好きな女の子と付き合うのが一番なのだろうけども、果たしてそこまでするほどのものなのか。だってデートの日にドタキャンして別な男とデートしてました～なんて、そんなんどうしようもなさすぎるだろ。<br><br><br>まぁ作者の意図で、フラストレーションためるための仕掛けかもしれないけども、まあこんなことされたら普通女なんて大っきらいになるよなあ。実際なってるよなあ。<br><br><br>とはいえ、どうしておれなんかに声なんかかけてくるのか。いっそ、無視してくれればいいんだけども。というか、嫌われるように仕向けているのに。頭では分かっているのに、悔しくて仕方がないね。<br><br><br>あれは間違いだった、本当は多分、ただなんとなくかわいくて、人気も高い人だったから好きになっただけだ、気の迷いだ、なんて言ってみるけど、なかなか納得できない。そこまで好きなもんなのかね。よくはわからない。あっちはまるで気にしちゃいないみたいだけど。<br><br><br><br>まぁ～そんなこんなばっかりで、全然最近女に好感もてね～わ。本当に。女好きキャラで行くのもしんどくなってきた。<br><br><br>とりあえず、そんな感じ。自分自身フラストレーション高くなりそう。むしゃくしゃだね。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/ressentiment-kosmos/entry-10486231995.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Mar 2010 00:20:24 +0900</pubDate>
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<title>君との糸　その４</title>
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<![CDATA[ 彼女の家の前に着いた。乱れた息を整わせる。すうっ、と息を深く吸い込み、大きく吐く。肩でしていた呼吸も次第に落ち着いてきた。ゆっくりとチャイムに指を近づける。<br>無機質なチャイムの音が響き、しばらくしてインターホンから聞きなれた彼女の母親の声が聞こえた。僕は名前を名乗ると、彼女の母親は、あら、お久しぶりね、と前と変わらないのんびりとした調子で挨拶を返してくれた。娘でしょう、ちょっと待ってねといって、インターホンは切れた。<br><br><br>首筋を北風が撫でる。汗の染み込んだシャツが寒さを倍増させる。彼女の家の庭を見ると、大きな松が葉を全て落として立っており、僕と同じように凍えているように見えた。殺風景な景色を見ながら、ほうっとかじかんだ手に息を吐いて、すり合わせる。手は芯までは温まらないが、大分ましにはなったようだ。<br><br><br>「正太君」<br><br><br>呼ばれて後ろを見ると、彼女がドアを開けてこちらに出てこようとしていた。僕は彼女に向き直ると、何を話していいのか、全く思い浮かばないことに気がついた。走っているときは家に来ることだけしか考えられなかったし、実際に面と向かえば、気の利いた言葉が一つや二つでてくるのではないかと思っていたのだ。しかし、そんな甘い考えは通用しなかった。<br><br><br>気まずい沈黙が僕と彼女の間に流れる。彼女は僕の顔をじっと見ている。それは睨みつけているのではなく、僕から話す言葉を、一文字一句聞き洩らさないとする表情のように思えた。<br><br><br>「ごめん」<br><br><br>最初に出てきたのは、詫びの言葉だった。言いながら頭を下げる。まず自分が彼女をほったらかしにしていたことに対して、謝っておきたかった。彼女からの反応はない。僕は頭を下げたものの、頭を上げる機会を失ってしまったことに気付いた。ちらりと目線だけ彼女のほうを向けると、そんな僕の魂胆を見透かしたかのように、彼女と目線が合ってしまった。再び目線と同時に頭を下げる。もう一度謝ってみる。<br><br><br>「ごめんなさい。ずっと放っておいてしまって」<br><br><br>今度は言い終えてから頭を上げた。彼女と視線がぶつかりあう。彼女は僕からの言葉を待っている。飾らなくていい、私を傷つけないように嘘をつかなくてもいい、だから正直に話してほしい。彼女の目はそう言っていた。<br><br><br>「僕は、君から逃げていた」意を決して僕は話し始めた。そこまで彼女に言われて、黙っているわけにはいかない。<br><br><br><br>「このまま君が消えてしまうことが、理解しているつもりでも、全然わかっていなかった。実感として受け入れられてなかったんだ。まるで他人の出来事、いや、ドラマかなにかの、空想の出来事としてしか見れていなかったんだ。まだ僕たちは会って、少しの時間しか共有していない。いや、君自体、まだ10年かそこらしか、生きていないんだ。それなのに、もう終わってしまうなんて。一体、何のために生まれてきたのかわからないじゃないか。そんなの、悲しすぎるじゃないか。<br><br>僕は、君が消えるのが怖い。君が消えた後で、思い出だけが残ってしまうのが怖いんだ。どうしようもない気持ちだけが、そこにあるだけなんて。<br><br><br>だから、君と会うのを避けるようになった。君と思い出を作るのをやめようと思った。それが僕にできる、一番自分を守れる手段だったから。<br><br><br>だけど、それは違うって思った。気づいたのは、ある人からの言葉がきっかけだけど。<br><br><br>君が消えるのは確かに悲しい。本当に。だけど、どうしようもないくらいに君が好きなんだ。だから、もっと一緒にいておけばよかったって、後で後悔するのだけは、絶対に嫌だ。君が嫌っていうほど一緒にいて、ずっと消えない思い出を作りたい。思い出は、重い鎖じゃない。絆なんだから。」<br><br><br><br>言い終えて彼女のほうを見る。彼女は変わらず僕を見続けていた。ここで目をそらしたらだめだ。そう思ったのだが、彼女の強い剣幕につい目をそらしてしまった。それを機に彼女が口を開いた。<br><br><br>「勝手すぎるよ」<br><br><br>ぽつりと彼女がつぶやいた一言が、僕の心にのしかかった。<br><br><br>「勝手に放っておいたと思ったら、今度は勝手に会いに来るなんて。大体、思い出を作りたくないってどういうことなの。そういうときは、ずっと僕が君を覚えているぐらい言うもんでしょ。まったく、肝心なところで小心者なんだから。君がうだうだしている間に、私はひざ上まで糸になっちゃったんだよ？寒いと糸になるのが速くなるって、有名な話でしょ。このまま会わないまま、私が消えちゃってたら、ずっと、ずうっと恨んでやるつもりだったんだから」<br><br><br>返す言葉もなかった。僕は勝手なやつだった。このままなかったことにして、もう一度やり直せというのが無理な話かもしれない。彼女と離れていた時間は、余りにも長かった。<br><br><br><br>「だから、ちゃんと責任とって、一緒にいなさいよ。これからはずっとね。これが私の本音。ああ、なんかいいたいこいとったら、すっきりしちゃった」<br><br><br>え、と俯いていた顔を上げる。そこには意地悪に笑う彼女の顔があった。<br><br><br><br>「嫌というほど、一緒にいるんでしょ？ちゃんと、今度は実行してよね」<br><br><br><br>そう言いながら彼女は笑っていた。笑いながら、泣いていた。僕も、泣く彼女を見ながらいつの間にか涙を流していた。そっと手を彼女の頬に近づけ、涙を拭いた。すっかり冷たくなった手に、温かい涙がしみこんでくる気がした。
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<link>https://ameblo.jp/ressentiment-kosmos/entry-10460911537.html</link>
<pubDate>Wed, 17 Feb 2010 02:28:36 +0900</pubDate>
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<title>久々の日記</title>
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<![CDATA[ 最近めちゃくちゃご無沙汰でした。別に読んでる人もいないんだろうけど、なんとなくお詫びしておきます。一体何をしていたのかといわれても、どちらかというとなにもしていない時間のほうが多かったと思います。昔のことを思い出していたのでしょうか。寒い時期になるとボーっとしやすくなる。ボーっとすると、なぜか昔のことを思い出してしまいます。他に考えることもないのでしょうか。<br><br><br>なんだろう、この焦燥感は。なんなのだろう、この空虚な気分は。何物にも満たされぬこの気持ち。そんなにお前は昔の女が忘れられないのか。<br><br><br>忘れられないんだろうなあ。なぜかというと、それから誰も好きになっていないから。昔を忘れさせてくれる人が残念ながら見つからない。というか、自分から避けているのか。それとも、この前近づこうとしたら、やけどをしたからなのか。<br><br><br>やれやれ、こたつはあったかいなあ。自分は、今誰かを好きになっているのだろうか。それとも、誰でもいいやと思って、身近な存在に手をだそうとしているのだろうか。できたら、後者がいいな。ふられても、別に落ち込まないだろうから。もし前者だったら、どうしようかな。どうしようもないか。今までもそうだったもんなあ。<br><br><br>くだらないのか。まあ、いいさ。上手くやろう。別に、合わないと思えば、終わりにしたっていいんだから。だけど、それを相手にされるのが、たまらなく悔しくて、無様に思う。次こそは、絶対自分から、別れを切り出してやろう。<br><br><br>昔好きだった奴の前で、今つき合ってるやつの話を笑ってできるような、冷酷なやつになろう。<br><br><br>相手が浮気性だから、自分も浮気まではいかないまでも、別な異性と二人っきりになれるような、残酷な奴になろう。<br><br><br>その話を聞いてから、自分が、そんな当てつけみたいな存在にしか思えなくなってきた。楽しいけど、今この瞬間は、彼氏への当てつけの時間なだけなんじゃないかって。そう思う。<br><br><br>だから、どうにも楽しめない。ピエロみたい。ただの、どうでもいいやつで、嫉妬させようとしてるんじゃないかって、思ってしまう。どうしようもない。<br><br><br>だから、もうあんまり会いたくない。というか、なぜそんなに絡んでくるんだろう。もう正直、関わりたくない。一緒にいると、つらく感じる。<br><br><br>どうせ、なにも起こらないから。っていうと、下心みたいに見えるけど、好きでも、どうしようもないっていう感じ。どうしようもない感じ。そういうのを、女の人って、考えないのかなあ。まあ、別にそれほど気を使う対象としても見られてないのかもね。<br><br>女は、こわい。<br>
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<pubDate>Wed, 17 Feb 2010 02:14:41 +0900</pubDate>
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<title>短編復帰作「私の好きな人」　</title>
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<![CDATA[ 「さあさあ、早く支度をしてくださいな。今日はいろいろと用事があるんですから。」<br><br><br>まだ夢の中にいるおれに妻が怒鳴る。寝ぼけ半分のままおれは洗面所へとのっさり移動し、思い思いの方向にはねている寝癖を直した。どうやら妻は久々の休みの亭主にゆっくりさせようという気持ちは毛頭ないらしい。<br><br><br>「さあさあ、早く支度をしてくださいな。今日はいろいろと用事があるんですから。」<br><br><br>「二回も言わなくたってわかるよ。それよりも、今日はどこへ行こうって言うんだい。」忙しそうに化粧をしている妻にむかっておれは問いかけた。まったく、そんなに急いで化粧をするものだから、すっかり顔が崩れてしまっている。いや、これはもとからだったか。<br><br><br>「今日はまず、陣蔵先生のところへいって腎臓を交換して、伊袋先生のところで胃袋を取り替えてから、勘蔵先生のところで膀胱を取り替えるの。」<br><br><br>「おいおい、勘蔵先生のくだりは流れ的に肝臓を取り替えるところだろう。それはともかくとして、またそんなに変えてしまうのかね。」<br><br><br>「まあまあ、いいじゃありませんか。一度に変えると言ったって、対して値段もかかりませんし。手術自体も、あなたがたばこを一服している間にすんでしまいますよ。ついでにあなたも一度くらい臓器を新品に取り換えたらいいんじゃない。」<br><br><br>技術が発達した今、体の部品を取り換えるということがファッション感覚で行われるようになった。特に奥様方には、臓器だけではなく、肌そのものを取り替え、若さを保持することが井戸端会議や公園デビューに参加する資格であり、年相応のみすぼらしい肌の女性は差別的で見られることもしばしばあり、ニュースでも社会問題として取り上げられていた。妻もその例外ではなく、他の奥様方に負けないように、一か月に一度はこうして体を新品と取り換えるのである。<br><br><br>さて、先ほど技術が進歩したとおれは言った。この技術というのは、もちろん医療技術も進歩したのだが、それ以上にクローン技術が発達したのである。ようするに、妻が先ほどからうるさく交換交換言っているのは、クローンの体から必要な部位を抜き取り、それを移植することを言っているのである。<br><br><br>現在我々人類は、生まれると同時に、その遺伝子情報の全てを日本医療平和研究所というところに登録される。この日本医療平和研究所は、この登録された遺伝子を元に、クローンを作成するのである。このクローン技術は、元は臓器移植のために研究されたのだが、この日本医療平和研究所、平和というくせにとてもがめつい。さらなる研究費を、ということで、この技術を一般的に開放した。これがお茶の間の奥様方に大ヒット、今ではもう奥様方の生活のワンサイクルとして身体交換は存在していた。<br><br><br>さて他にも様々な重要事項は存在するのだが、今回は短編ということでここらで省かせていただこう。さて、話の舞台を妻とおれのほうへと戻そう。<br><br><br>「しかし、傷は残らないとはいえ、よくそんなに頻繁に体にメスを入れる気になるな。おれは麻酔の針ですら恐ろしく思えるよ。」<br><br><br>「まあ、気が小さいったら。これだから男はダメなのよ。ここ一番で弱いんだから。あたしは自分の美しさのためだったら、いくらでも体中を切り刻んだっていいわ。あなたも一度、交換してみなさいな。自分でも驚くくらいに体が調子いいんだから。もう最近なんて、踊りながら走りだしたくて仕方ないの。便秘だって一度もないわ。」<br><br><br>「踊るか走るかはどちらか一つにしたほうがいいんじゃないか。それにしても今日は暑いなあ。なんだか、頭がクラクラするよ。少し休んでもいいか。」<br><br><br>「あら、あなた大丈夫。なんだか頭がおかしい、いや変な意味じゃないのよ、ふらふらしているっていうことなの。それに顔だって悪い、じゃなくて、顔色も悪いわ。そこの喫茶店で少し休んでいきましょう。」<br><br>だがおれは、喫茶店へ行く途中で倒れてしまったのだった。遠巻きに妻がヒステリックに救急車を呼ぶ声が聞こえた。<br><br><br><br>「……れで……人の具合は……」暗闇の中で声だけが聞こえる。妻のようだ。<br><br><br>「どうやら末期の……このままでは……もって一カ月……今すぐにでも手術が必要です。」だんだんと声がしっかりと聞こえるようになってきた。だが依然暗闇の中にいる。どうやら病院にいるらしい。頭が割れるように痛む。<br><br><br>「そんな……主人は大丈夫なんですか。」<br><br><br>「奥様、落ち着いてください。技術が進歩した今、治せない病気は一つもないのです。我々にお任せください。ただ……」<br><br><br>「ただ、ただなんでしょう。」<br><br><br>「その、申し上げにくいのですが、手術費のことでして。ご主人の病気は体中に転移していて、非常に時間と経費がかかります。ああ、ご心配なさらずに。必ず病気は治るのです。しかし、一つ一つ治していくと、その、人件費が非常にかさみましてな。これぐらいの額になるのです。」<br><br><br>「まあ、こんなにするんですの。払えない額ではありませんが……それでも、非常にお高いんですね。」<br><br><br>「まあ、臓器は安くても、人件費だけはどうにもなりませんのでね。で、ここで提案なのですが、ご主人そのものをクローンと交換してしまってはいかがでしょうか。」<br><br>おれは耳を疑った。ふざけるな、このおれを交換するだと。ばかげている。大体妻も妻だ。そんな深刻な状態なら、こんな金の話などせずに手術をさせんか。だが、どうしても口が動かない。怒鳴り散らしてやりたいのに、体がピクリとも動かないのだ。<br><br><br>「まあ、主人をクローンと……ですか。でもそれでしたら主人は……。」そうだ、そんな言葉に耳を傾けるんじゃない。大体人というものは交換するものじゃないだろう。人は唯一無二の存在であり、なにより妻とおれは今まで育んできた愛の絆が……<br><br><br>「しかし、奥様。金額はこれほど違うのですよ。」<br><br><br>「まあ、こんなに違うんですか。これじゃあクローンと交換したほうがお得ねえ。」<br><br><br>ばかな。人の、人の命をなんだと思っているのか、こいつらは。妻の奴め。お得だと。そんなものでおれの、おれたちの愛の絆が簡単に切れてしまうのか。まったくこいつはいつも欲しいものがあるときだけすり寄ってきやがって。そのくせ、おれの小遣いは一度たりとも上げてくれたことはない。おかげでおれはいつも同僚たちと飲みにいけず、会社でも浮いてしまっているんだ。それを文句も言わず、いとしい妻のためと思って働いてきたおれを<br><br><br>「それにですね、ここだけの話ですが、結構いらっしゃるんですよ。クローンそのものと人を取り替えてしまう方が。やっぱりみなさん、人間ですからね。心も大事ですが、お金も大事ですよ。それにほら、クローンとしてその人は生きていらっしゃるわけですから、大丈夫、まったく問題はありませんよ。」<br><br><br>「そうねえ、それじゃあ」<br><br><br>やめてくれ、頼む、おれが悪かった。あれだ、あれだろう、この前に、ほんの少しだけ酔っぱらって帰ってきたことを怒っているんだろう。許してくれ。おれだってたまには飲みたいこともある。それに、お金がないから中ジョッキ一杯で帰ってきたんだ。それでも酔っぱらってしまったが。ああ、それともあれか。お前との32回目の結婚記念日で、プレゼントを前の年よりも安ものにしてしまったことか。あれは仕方なかったんだ。不況でうちの会社も大変だったんだ。だが、次の年は、もっといいものを送ってやっただろう。頼む、頼む。<br><br><br>「クローンと取り換えてくださいな。」<br><br><br>おれはもう何も考えられなかった。元から真っ暗だった目の前がさらに真っ暗になり、逆に白くなってしまった。<br><br><br>「かしこまりました。それでは、こちらの元ご主人のほうは我々で処分いたしますので。新しいご主人は明日の朝にでも来ると思いますよ。」<br><br><br>「ええ、お願いします。」<br><br><br>「ヒヒヒ、これでまたいい実験体が手に入った。」<br><br><br>「あら何かおっしゃったかしら、先生。」<br><br><br>「いえいえなんでもありませんよ。それでは、あとはこちらで全ていたしますので。」<br><br>看護婦がおれを持ち上げた。どこかへ連れていくようだ。遠巻きに妻の声が聞こえた。<br><br><br>「ああ、すいません先生、一つだけお願いがあるのですが。」<br><br><br>「クローンのペニスを少し、大きくしてくださらないかしら。あの人の元のままだと、私の入口までしか届きませんの。」<br><br><br>ＥＮＤ<br>
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<pubDate>Wed, 20 Jan 2010 02:26:35 +0900</pubDate>
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<title>リフレイン　その１</title>
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<![CDATA[ 僕は公園にいた。僕のほかに公園に人影はない。ダンダン、と音が聞こえる。どうやら僕は、バスケットボールでドリブルをしているようだった。注意深く、ドリブルを続ける。しかし、どうしても何度かするうちに、足に当たり、ころころとバスケットボールは転がっていってしまうのだった。何度もドリブルをして、何度もボールを取りに向かう。それでも、一向にできる回数は増えない。いつしか辺りは暗くなり、僕は自分の不甲斐無さに涙を滲ませ始めていた。<br><br>－－もう少し、姿勢を低くしたほうがいいんじゃない。<br><br><br>背後から声がかかった。声がしたほうに振り向いてみると僕と同い年ぐらいの女の子が立っていた。<br><br><br>－－貸してみて。<br><br><br>女の子は僕の手からボールを取り、ドリブルを始めた。女の子は、口で言うほど上手いわけではなかったが、それでも僕なんかよりはるかに上手だった。一通りドリブルをしてから女の子はボールを僕に返した。<br><br><br>－－やってみなよ。見ててあげるから。<br><br><br>温かいものが、頬を伝った。僕はいつのまにか、涙を流していた。僕は嬉しかったのだ。彼女に会うことができたことが。<br>そして、わかっているのだ。彼女がもういないということが。<br><br><br><br><br><br><br><br>涙をぬぐい、目をゆっくりと開ける。懐かしい夢だった。もう10年前の、彼女との初めての出会いだった。
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<link>https://ameblo.jp/ressentiment-kosmos/entry-10421055897.html</link>
<pubDate>Mon, 28 Dec 2009 01:03:21 +0900</pubDate>
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<title>ぶちころぶちころ</title>
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<![CDATA[ 僕は今恋をしている。相手は、実は二人いるのだ。ああ、どうしたものか、でもどちらも同じくらい好きなのです。<br><br><br>一人は、かなり気が強い女性なのですが、その心は非常に正義にあふれていて、見ていてとても気持ちがいい。絶対に彼女は自分に対してごまかすことはないし、パワーをもらえる。<br><br><br>もう一人は、なんていうか、穏やかで一緒にいてすごく落ち着けるというか、でもどこか寂しげな影を持ってるんだよね。昔にいろいろあったみたい。だけど、それでも一生懸命にがんばってる姿にはとても心打たれるものがあります。<br><br><br>ああ、どうしても、どちらも好きなんだ。好きなんだ！<br><br><br>セシリーとリサ、どちらも好きなんだ！こんな俺は、なんて罪な男なんだ……<br><br><br><br>というわけで、セシリーの抱き枕カバーが発売決定しましたが、買おうかどうか迷っています。既に抱き枕カバーは５つもあるし、これ以上あってどないすんねんという気持ちも正直ある。でもほしいんだよなあ。セシリーが欲しいんだよ！でも高いんだよ！１万円もすんだよ！買うか！？やめるか！？<br><br><br>わから～～～ん！！！わけわからん！試験勉強わけわからん！<br><br><br><br>ｙ＝エクトパスカル－ゆでだこ＋剃刀の刃をX二乗で割ると、今までに見たドラマの総数がわかるから、これを利用して、アマゾンで欲しい商品を注文すると……マグロの定理が発生するから、これを倒すと経験値が２万もらえる！<br><br><br><br>よっしゃあ！独り言が多くなってしまったぜ！ちっききしょう！
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<link>https://ameblo.jp/ressentiment-kosmos/entry-10412169333.html</link>
<pubDate>Wed, 16 Dec 2009 01:02:07 +0900</pubDate>
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<title>満月と吸血鬼　その１</title>
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<![CDATA[ 僕が教室をのぞくと、あいつは彼女の首を啜っていた。<br><br><br>僕がそれを見てしまったのは、部活帰りのことだった。あの日僕は、いつも通り部活を終わらせ、友人と帰宅していた。ただ、その日少し違っていたのは、僕が学校に宿題の数学のプリントを取りに戻ったことだった。帰宅の際、友人との何気ない会話の中で、明日提出の宿題プリントの話がでた。そのとき、いつも置きっぱなしにしている教科書の中に、宿題プリントを挿んだまま置いてきてしまったのだ。当然今日も教科書は持って帰っていない。<br><br><br>数学の教師である池口は、悪い教師ではないのだが、提出物の扱いにはめっぽう厳しい。まず、提出物は、授業の時間に提出するのではなく、提出日の朝にクラス委員が集めて持ってくることになっている。朝に行って友達からプリントを借りて写すような時間はない。また、提出日に出すのと、過ぎてから出すのにはかなりの評価の差があり、普段あまり数学の成績が芳しくない僕にとって、提出物で点数をもらえないのはかなり厳しい。友人に別れを告げ、仕方なくもう一度学校へと戻ることにした。<br><br><br>僕の家から学校までは、片道30分もある。自転車通学の範囲のぎりぎり内側の僕は、残念ながら毎日その長い距離を徒歩で通学しなくてはならない。そしてもっと残念だったのは、宿題プリントを忘れたと気がついたのは、家のすぐ近くだったことだ。うんざりするような長い道をもう一度戻るのは体力的によりも精神的に僕を参らせた。<br><br><br>部活が終わるのはいつも遅い。というと、僕が運動部に所属し、練習に精を出しているように聞こえるかもしれないが、残念ながらそういうわけではない。僕が所属しているのはパソコン部で、活動内容といってもただ友人とお菓子でもつまみながら話すだけといったような、ろくでもない部活だった。友人たちと話しながらだらしなく過ごしていると、いつの間にか夜になっているというのが現実だった。こんなことなら、学校で話しているときに、プリントの話をしてくれればよかったのに。僕は誰にでもなく毒づいた後、溜息をついた。。そんなことを言っても仕方がない。<br><br><br>あたりは既に暗く、寒い。白い息を吐きながら、早足で学校へと向かった。<br><br><br>学校は既に人影はなく、暖房も消されていた。電気をつけると守衛に気づかれてしまうため、暗い廊下を足元に気をつけながら進んでいった。先ほどまでにぎわっていた学校と、夜の学校では、どうしてこんなにも雰囲気が違うのだろう。正直、僕はそんなに肝っ玉がすわっているほうではない。内心怯えながら教室へと足早に進んだ。<br><br><br>階段を上り、教室へと近づいたとき、声が聞こえた。<br><br><br>初めは犬かと思ったが、どうやらそれは、激しく呼吸をしている女性のうめき声のようだった。どこか色っぽさを伴う声は僕の教室から聞こえてくる。僕はごくりと唾を飲み込み、物音をたてないように教室をのぞきこんだ。
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<link>https://ameblo.jp/ressentiment-kosmos/entry-10411349457.html</link>
<pubDate>Mon, 14 Dec 2009 22:32:31 +0900</pubDate>
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<title>ネクストドアー</title>
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<![CDATA[ 僕は酔っぱらっていたのだ。だからこんないつもは絶対に近寄らないようなバーで、見知らぬ女性と意気投合をしながら飲んでいるのだ。<br><br><br>そもそも僕はなぜ、こんなところに来てしまったのだろうか。<br><br><br>記憶を思い起こすと、僕は今から7時間前、3年間付き合っていた彼女から唐突に別れを切り出されたのだった。彼女からのメールを開くと、ごめんなさい、他に好きな人ができました、とぽつりと書いてあり、その後メールをしようが電話をしようが、全くの音沙汰なしなのだった。<br><br><br>ちくしょう、今日は飲んでやる。そう一大決心をして、繁華街へと向かった。どうせ飲むなら、いつもはいかない場所へ行って飲んでやる。彼女に振られたマイナスの推進力、すなわちやけくそでこのバーへとやってきたのだった。<br><br><br>一人で寂しく飲んでいると、不意に女性から声をかけられた。突然のことに緊張していると、実は、今日男性に振られてしまったんです、だから話し相手がほしくて、と女性は打ち明けた。ああ、奇遇ですね、僕も実は今日彼女から振られてしまいまして……まあ、奇遇ですね、と、こんな感じでいつしか話にも花が咲き、今に至るのだった。<br><br>彼女はよっぽど酒に強いらしく、僕よりもペースは速いはずなのに、一向に顔に出なかった。それに対して僕は情けないことに、ろれつが全く回らない状態になってしまっていた。<br>すっかり酔いが回ってしまった僕に、彼女は耳元で、<br><br><br>「ねえ、大人の恋をしましょう」<br><br><br>と甘い声で囁いた。有無を言わさぬ勢いで僕の腕を引っ張り、近くのホテルへと連れて行かれたのだった。<br><br><br><br>「私、あなたの心の中が見たいの」<br><br><br>ホテルの中で彼女は僕に言った。ああ、やっぱりそういうことか、そうでもなければ僕になんか女性は近づいてなど来なかっただろう。<br><br>それでも僕は、抵抗しようとは考えなかった。すべてがどうでもよかったのだ。<br><br><br>慣れた手つきで彼女が僕の服を脱がしてくる。あっという間に、僕は一糸まとわぬ姿になり、ベッドへと押し倒されてしまった。<br><br><br>彼女の白い指が僕の胸へと伸びてくる。<br><br><br>「さあ、あなたの中を見せて」<br><br><br>彼女は僕の胸のドアノブをゆっくりと回した。どくんどくん、と心臓の音がいつもより大きい。おそらく酔いによるものと、彼女の魅力によるものだ。彼女はうっとりと僕の心臓を眺めている。<br><br><br>「素敵よ。こんなに立派なものには早々出会えないわ」<br><br><br>そういうと彼女は胃袋をつかみ、少し上にずらしながら僕の心臓をぺろりと舐めあげた。ああっ、と情けない声が出てしまう。彼女はそれを聞くと嬉しそうにしながら、<br><br><br>「もっと声を出してもいいのよ。そのまま、私にすべてを見せて」<br><br><br>と妖艶な顔で僕に囁くのだった。<br><br><br>彼女の顔が赤く上気する。彼女自身の赤と、僕の血の赤が混ざり合い、僕にはまるで彼女が天女に見えた。<br><br><br>ああ、本来なら、抵抗しなくてはならないのに。どうにもそんな気がわいてこない。思いのほか彼女はテクニシャンであるようだった。<br><br><br>時計を見るとまだ2時だった。相当飲んだはずなのに、夜はまだまだこれからだ。<br><br><br>「そろそろいいかしら」<br><br><br>彼女は愛撫をいったん止め、きれいなネイルを僕の心臓へと伸ばした。きゅい、と音を立てて僕の心臓のドアが開く。<br><br><br>「まあ、すごい……」<br><br><br>なにがすごいのかは僕からは見えないのでわからないのだが、彼女はうっとりとした顔で僕の中にあるなにかを眺めている。<br><br><br><br>「今日は当たりね。あなた、本当にすごいわ」<br><br><br>彼女はますます興奮し始めた。<br><br><br>ぐちゃぐちゃとはしたない音を立てながら、彼女は僕の中を一心不乱に舐めつくしている。不意にいたずらっぽく肝臓や膀胱をちゅるると吸い上げたりもする。そのたびに僕は情けない声をあげてしまうのだ。いつしか声を上げることが気にならなくなり、むしろ快感になってさえいる。<br><br><br>まだまだ夜は長い。僕は、どこまで彼女に見られてしまうのだろうか。<br><br><br><br><br>END
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<link>https://ameblo.jp/ressentiment-kosmos/entry-10408376180.html</link>
<pubDate>Fri, 11 Dec 2009 02:26:14 +0900</pubDate>
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