いまさら読書感想文 https://ameblo.jp/ressikbook/ 読んだ本について、感想やら何やら、書き散らしてみます。 ja-jp 男子/梅佳代 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10066371144.html 男子/梅 佳代¥1,995Amazon.co.jp☆☆☆☆☆小学生男子、嗚呼この愛すべき存在。女子が幼稚園の段階ですでに、「アタシ●●君と結婚するもん」とオンナモード全開なのに対し、小学生男子はいつまでも「う●こ」「ちん●ん」なんて言っては笑い転げている。小学生男子といえば、こういうイメージをもっていたのだが、現代の子供はもっと大人びているのかな、私が子供だったころのように無邪気なアホじゃないのかな、ともちょっと心配していた。でもこの写真集を見て安心。おバカで愛すべき「男子」がちゃんとそこにいる 2008-01-17T19:50:37+09:00 アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10051076622.html アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)/伊坂 幸太郎¥680Amazon.co.jp☆☆☆★★現在と2年前の章が交互に出てくる。そしてどちらの世界にも犯罪が絡んでいる。現 在:語り手=椎名、犯罪=書店を襲う二年前:語り手=琴美、犯罪=ペット殺しこの二つの世界、どこでつながるのか?あいかわらずの良く出来たパズルのような構成。たしかに、上手く繋げたなー、と思う。読みながら、「ああっ、そーか、そーだったのか、そういえば、あーだった。だからそーなんだな」なんて呟くことしきり。でもなー、なんかそれだ 2007-10-15T20:23:04+09:00 最悪/奥田英朗 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10050929047.html 最悪 (講談社文庫)/奥田 英朗¥920Amazon.co.jp☆☆☆☆★イン・ザ・プール、空中ブランコ、町長選挙、といった伊良部医師シリーズしか知らなかったのでライトなコメディばかりを書く作家なのかと思っていたら、なんのなんの、結構読みごたえのある作品じゃないですか。真面目にコツコツと暮らしている人間が、ほっといてくれれば、それからも毎日を積み重ねて暮らしていたはずなのに、外野からの働きかけをきっかけに、まさしく坂道を転げ落ちるように転落していく有様や、パッとしない暮しにホトホト嫌気がさしてい 2007-10-13T22:10:01+09:00 最後のウィネベーゴ/コニー・ウィリス https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10050158977.html 最後のウィネベーゴ (奇想コレクション)/コニー・ウィリス¥1,995Amazon.co.jp☆☆☆☆★SF?著者は、SFとは思えないSFを書くことで知られる作家らしい。ま、分野などはどうでもいいが、とにかくSFっぽくない。本書は表紙でなんとなくわかるように、河出の奇想コレクションの一つ。「女王様でも」「タイムアウト」「スパイス・ポグロム」「最後のウィネベーゴ」の中篇4本の構成。結論から言うと、これはお得。とにかく盛りだくさんでお子様ランチみたいな一冊。「女王様でも」女性の●●を主題にした社会風 2007-10-10T00:00:00+09:00 笑う招き猫/山本幸久 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10050158789.html 笑う招き猫 (集英社文庫)/山本 幸久¥580Amazon.co.jp☆☆☆★★アカコとヒトミ大学の同級生だった二人は偶然出会い、漫才師を目指すようになる。お洒落して、デートして、ちやほやされたい20代。アナタの愛よりお客の笑い、それがあたしのしあわせなのよと、何の因果か、人を笑わせる道を選んだオンナの話。絵に描いたような青春小説。オンナ漫才師、というあたりが少々目新しいくらい。でも決して退屈はしない。軽妙なタッチとほどよいスピード感で若い彼女らと併走している気分ですいすい読める。昨今の「お笑い 2007-10-08T23:20:51+09:00 流星ワゴン/重松清 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10050154646.html 流星ワゴン (講談社文庫)/重松 清¥730Amazon.co.jp☆☆☆☆★もし、あの時こうしていたら、ひょっとして、、・・・たら、・・・れば、仮定に基づいた話など意味が無い。選ばなかった道は最初から無かったのと同じ。そんなことわかっちゃいるけど後悔するのが人間なわけで。  家庭崩壊、リストラ、  疲れ果てた38歳の「僕」は死への誘惑に囚われていたところを、  5年前に交通事故死した親子の乗る不思議なワゴンに拾われる。  「人生の岐路」になった場所への時空を超えた旅。私にも、「後悔」の文字が深 2007-10-08T00:18:20+09:00 彼女の部屋/藤野千夜 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10049473424.html 彼女の部屋 (講談社文庫)/藤野 千夜☆☆☆☆★読んだ直後はそれほどでもないのに、しばらくしてから気になりだす。じわじわと後から効いてくる不思議な読後感。扉の解説がコレ↓「何気ない日常を淡々と描きながら、気にも留めずにやり過している"心のざわめき"を繊細に浮かび上がらせる掌編集。」表題作を含めた6本の短編で構成。「父の帰宅」を除けば、すべて、誰にでもある日常を描いた作品。普通なら目に留める事もないような。で、その中で、ホンの一瞬、心がざわついた瞬間をうまく切り取っている。その一瞬の切り取り方、な 2007-10-03T22:30:04+09:00 りかさん/梨木香歩 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10049172957.html 梨木 香歩りかさん☆☆☆☆☆りかさん、と聞くと、某関西お笑いコンビの不気味なネタを思いだすのだが、当然全く無関係。実は、前に読んだ「からくりからくさ」はこの「りかさん」の続編だということを後から知って、あわてて逆に読んだ次第。結構、これ良かった。お気に入りに追加決定!読んだ順番も、こちらがあとで正解。りかさんを先に読んでたら、からくりからくさはあまり楽しめなかったと思う。また、文庫版には、表題作「りかさん」に加え、「ミゲルの庭」が収録されている。これは「からくりからくさ」の続編で、「りかさん」文 2007-10-01T21:30:46+09:00 からくりからくさ/梨木香歩 https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10047577294.html 梨木 香歩からくりからくさ (新潮文庫)☆☆☆☆★人とコンタクトできる不思議な人形「りかさん」の持ち主、蓉子と、彼女が管理する下宿の下宿人3人、あわせて4人の女性の物語。皆、手仕事(染色、染織、鍼灸)にたずさわっている。あいかわらず、この著者は、古き良き日本を書かせると上手い。そういうものに対する著者の愛着が行間から伝わってくるような作品だった。私のように日本的なものが好きな人には向いている。ただ、人間関係がごちゃごちゃしていて、「これは誰の親戚だっけ?」ってなるのが残念。自分で簡単な系図もしく 2007-09-29T23:25:31+09:00 シャドウ・ダイバー/ロバート・カーソン https://ameblo.jp/ressikbook/entry-10047576209.html ロバート・カーソン, 上野 元美シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち☆☆☆☆★おー、わくわくするー。水深70m。戦史にも記録されず、誰からも忘れられたまま眠る、潜水艦。艦内には、海の藻屑と散った兵士の遺骨。君たちは誰だ?正体不明の潜水艦に魅せられたダイバー達は命の危険を冒しながら、真実=艦名の解明を目指し、潜り続ける。命がけの宝探し。大しけで沈没したとか、戦闘で沈んだとか、通常、沈没船にはなんらかの手がかりがある。しかし、今回はそれがない。戦記がデタラメ、それも、大きく 2007-09-25T20:10:29+09:00