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<title>谷中りか　空中分解寸前</title>
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<description>主に詩を書いています。退屈でなかったら、時々　寄ってって。</description>
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<title>ほとりにて</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>そうこうしていたら</p><p>君がさざなみのように</p><p>笑った</p><p>&nbsp;</p><p>私もつられて笑った</p><p>&nbsp;</p><p>ばかみたい</p><p>こらしめようと思っていたのに</p>
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<pubDate>Thu, 15 Dec 2016 07:38:13 +0900</pubDate>
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<title>ガラスの中に</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>花屋の角で少し花を眺めて</p><p>月をあおいで煙草を吸って</p><p>不透明な自分をガラスに映した</p><p>&nbsp;</p><p>理由もないのにイライラしていた気持ち</p><p>理由があって誰かを憎んでいた気持ち</p><p>理由があってもなくても誰かを羨ましいと思った気持ちが</p><p>晴々としてきて生きる理由は分からないけど</p><p>生きたいと</p><p>思った</p><p>誰も恨んでいないって言っていた</p><p>あの子のこと思い出して</p><p>&nbsp;</p><p>ビールを飲んださすがに酔った久しぶりすぎて</p><p>背中やや丸めてゆっくりと</p><p>ギターの弦を調整する歌う</p><p>鳴り止まない耳鳴りを抱えているのに歌うその</p><p>耳にかかる細くやわらかい髪</p><p>痩せたその背中を</p><p>目でなぞるふたつの目でなぞると悲しみが</p><p>どうしたって湧いてくる</p>
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<pubDate>Sat, 22 Oct 2016 22:55:59 +0900</pubDate>
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<title>眠る紫陽花</title>
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<![CDATA[ 紫陽花に紙魚がある<br>うなだれて<br>死んだように生きている<br>もう暦は秋だよ<br><br>紫陽花に皺がある<br>赤ん坊みたいに<br>涙を浮かべていたのは<br>もう夏の前のことよ<br><br>湿った雨で命したたらせ<br>道行く人々を<br>ロマンチックで<br>泣きたい気持ちにさせたこと<br><br>湿った雨の中を<br>もつれあいながら歩く<br>あの恋人たちの胸を<br>微かな期待で満たしたこと<br><br>忘れないよ<br>湿った雨が<br>少しずつ姿を消した後も<br>あなたが土に帰った後も<br><br>
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<pubDate>Fri, 09 Sep 2016 07:17:41 +0900</pubDate>
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<title>紙のサンドイッチ</title>
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<![CDATA[ <font color="#FA8072">さみしいは恋しいと同じ<br>悲しいは愛しいと同じ<br><br>ふたりで食べたサンドイッチ<br>味のしないサンドイッチ<br>紙みたいに味気ない<br><br>思いは床に散らばり<br>涙が追いかける<br><br>言葉は、絞り出されては握りつぶされた<br>とぎれとぎれのエトセトラ<br><br>あなたは、空のカップを啜って<br>音をたてずに何度も啜って<br>私は、人目を気にして<br>鼻水啜って<br><br>客は何度でも入れ替わる<br>赤い目をして<br>向かい合う私たち残して</font><br><br>
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<pubDate>Fri, 12 Aug 2016 23:03:23 +0900</pubDate>
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<title>その名を</title>
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<![CDATA[ 歌いながら自転車をこいで<br>君が目指した先に見えるのは<br>不幸の炎が燃え上がるレッドカーペット<br><br>そこに群がる者たちが<br>金を貪る者たちが<br>足を引っ張る者たちが<br>愛を欲しがる者たちが<br>善人の仮面をつけた者たちが<br>一斉に君を見つめる<br><br>そして<br>野次を飛ばし<br>唾を飛ばし<br>炎の中を駆け抜けていく君を見て<br>気味の悪い笑いを浮かべている<br><br>やがて<br>自慢の黒髪は引きちぎられ<br>剝き出しで叩きつけられる魂<br><br>君は歌を忘れ<br>何かを求めるように<br>両手を前へ伸ばし<br>座り込んだ<br><br>突然、男が現れて囁いた<br>「ギアを上げろ」<br>男の眼は金色の果実<br>覗きこんだ途端、恋に落ちた<br><br>速度も重力さえも支配し<br>君はこぶしを突き上げて<br>勝利に酔いしれ<br>泳ぐようにペダルを漕ぎながら<br>音符を集めてはリズムを生みだした<br><br>でもきらめく空が<br>祝福するように光を増したかと思うと<br>音もなく、ガラスのように砕け散ったんだ<br><br>闇が残った<br>煤だらけのレッドカーペッドが残った<br><br>男は霧のように漂い<br>闇の森へと消えていく運命<br><br>うつろな目<br>汚れたつま先<br>ふと振り返った君<br>その名をＡｍｙ<br>
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<pubDate>Sat, 06 Aug 2016 11:43:27 +0900</pubDate>
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<title>死骸</title>
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<![CDATA[ 猫のように足音を消して歩くのは至難のわざだ。<br>不快なヒールの音が耳につく。<br><br>ひっそりと雨に濡れてうなだれていた紫陽花が消えて、<br>夏が時を進めた。でも、夏になったら全てが停滞した。<br><br>猫が振り返って私を見ている。<br>静かな目の向こうには雲が泡立っている。<br><br>下卑てしゃがみ、猫を待つ。<br>猫と私の間には、踏みつぶされた蝉の死骸が横たわる。<br><br>
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<pubDate>Sat, 29 Aug 2015 21:02:49 +0900</pubDate>
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<title>太陽と猫</title>
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<![CDATA[ 転がる石の上には、<br>空をふさぐ太陽が落ちる。<br>今日という日を祝うように、<br>赤い涙がにじんで広がる。<br><br>夜は今、手前にいる。<br>わたしたちは、猫の足裏に<br>ほっぺたを押しつけて安心する。<br>原っぱのにおいがする。<br><br>猫は涙も汗も知らずに生きている。<br>悲しみや熱を内側に宿したまま、愛を交感する。<br>そのせいか、かれらは、詩的にしなやかだ。<br>
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<pubDate>Sat, 25 Jul 2015 16:31:39 +0900</pubDate>
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<title>園児と老木</title>
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<![CDATA[ 公園の中に幼稚園がある。<br>しゃぼん玉が、光に色を変えながら公園内をただよう。<br>ぱちん、ぱちん、と割れる。<br>奇声をあげて園児が走り回り、保母さんが追いかける。<br>朝日はくまなく彼らを照らす。<br>まるで幸福を演出するかのように。<br><br>朝日が届かない場所に切り株がある。<br>直径１００センチ。<br>象の足のような皺に覆われた根は、<br>長くうつろに伸びたあげく、地面に深く突き刺さっている。<br>まるで下卑た老人の指のように。<br><br>木の胴体は切り取られた。<br>人間は忘れている。<br>人間はしゃぼん玉に目を奪われる。<br>
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<link>https://ameblo.jp/rica812/entry-12036360434.html</link>
<pubDate>Mon, 08 Jun 2015 08:38:08 +0900</pubDate>
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<title>何もなくても</title>
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<![CDATA[ 　月並みな幸せがありがたくなくなる時が、あなたにはありませんか？些細なことで心は傷つき、荒み、投げやりになり、感謝できなくなる時が。あるいは、何もなくても、全てがわずらわしく、わざとらしく見えて、嘲笑したくなるような時が。私にはあります。<br><br>　先日、ある映画を見ました。その時の心の状態は決して悪くはありませんでしたが良くもなく、あえて言うなら「普通」でした。<br><br>　映画のタイトルは「あの日の声を探して」。チェチェン紛争における一般の人々の生活を描いたものです。映画はとてもとてもリアルでした。目を覆いたくなるようなシーンが随所に盛り込まれていました。<br><br>　主人公の男の子は、目の前で両親をロシア兵に殺害されてしまいます。彼はまだ乳飲み子の弟を連れ、ロシア兵に見つからないように家を出て頼る者もいない中、町を彷徨い歩きます。ある日、見知らぬ女性に助け出され、食べ物を与えられ、名前を尋ねられますが、彼は黙っています。何を尋ねられても黙っています。ショックで声が出なくなっていたのです。<br><br>　声が出なくなる程のショックを、私は感じたことがありません。どんなに悲しいことがあっても、声は出ました。声とは、なんでしょう？声とは、その人のアイデンティティを形作っているもののひとつではないでしょうか。例えば、声で、この人はこんな人かなと想像したり、誰か知り合いを思い浮かべる時には、その人の声も併せて思い出すことが、私は度々あります。つまり、親を目の前で殺されるということは、その人のアイデンティティの一部が破壊されることでもあると思うのです。<br><br>　今もおそらく地球のどこかで、親を殺されている子供がいる。そして、身体の内部で何かが崩壊していく音を聞きながら、空腹を抱えてじっと横たわっている子供がいる。そう思うと、今の生活が奇跡に思えてくる。<br><br>　不幸な人間と比較して幸福を味わっているみたいですが、それとは違います。どう違うのか上手く説明できませんが、私の方が幸福だと大上段に構えているのではなく、今に感謝することを彼らが教えてくれている感じがするのです。私のいう「普通」の状態とは、奇跡が重なった結果なんだ、と。<br>
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<link>https://ameblo.jp/rica812/entry-12023568419.html</link>
<pubDate>Thu, 07 May 2015 10:06:05 +0900</pubDate>
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<title>怒の内容物</title>
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<![CDATA[ わたしたち人間は<br>喜怒哀楽を持つ。<br>そして喜哀楽に関しては、演じることができる。<br><br>しかし、怒は。<br>演じることができるだろうか。<br>もとい、演じようと思うだろうか。<br><br>喜哀楽は他人に受け入れられやすい。<br>特に喜楽は他人を良い気持ちにさせるものだ。<br>それを知っているから、時に、わざとそうして見せることがある。<br><br>しかし、怒は。<br>他人を不快する。<br>だから無理にでも押さえこむ。<br><br>演じられることのない怒。<br>すなわち、怒は嘘偽りのない心の声だ。<br><br>そして、他人に対する怒の要素の半分は、<br>自分に対する怒も含まれている。<br>従って怒の内容物をじっくり検分すると、<br>自分そのものが見えてくる。
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<link>https://ameblo.jp/rica812/entry-12001436284.html</link>
<pubDate>Sat, 14 Mar 2015 15:35:33 +0900</pubDate>
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