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<title>カッパの色恋沙汰</title>
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<title>カッパの初恋～中学生編～その六</title>
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<![CDATA[ 前回のあらすじ:カッパ、未練たらたら<br><br><br>Kのことをまた好きになってしまった。その事実に気付いた時に最初に思ったのは、「まずいなこれ…」でした。今では普通に話せるものの、何を隠そう一度振られた身。もう一度告白なんて出来るわけもないし、しつこい奴だとも思われたくもない。失恋のダメージを知っているからこそ、動けない。つまり、最初から詰んでいる状況だと、私は思っていたのです。幼い頃から、勝てない勝負はしない主義、自分の手に届く範囲のもので満足していた私にとって、一度振られた相手に再びアタックするなど、もはや絵空事の次元でした。<br><br>だから、私は何も変化することなく、Kとは友達の関係を続けることにしました。今のままでも充分楽しい、わざわざ踏み込んで関係を壊すこともない。そう自分に言い聞かせて、それは、結構上手く言っていたように思います。<br><br>しかし、意外なことに、変化したのは私ではなく、Kの方でした。ただ、その変化は決して良いものではありませんでした。<br><br><br>中学生最後の体育祭を控えた七月の半ば。この時期なんて、特に理由がなくたって何かこう、根拠のないワクワク感が胸から溢れ出てくるような季節です。中学最後の夏なんて尚更。事実、私も受験のことは親や担任から色々言われていましたが、得体の知れない高揚感が渦巻いていましたし、それは周りの人たちも同じでした。<br><br>ただ一人、Kを除いては。<br><br>Kは、体育祭が始まる少し前から、どことなく元気を無くしていたようでした。努めて普通を装っていたようでしたが、近くにいる分、そして、Kのことを好きな分、私はそれを感じずにはいられませんでした。<br><br>そして、そのままの状態で、学校は終了し、夏休みに突入しました。Kのことが何となく気がかりではありましたが、最後の夏休みの誘惑もあって、Kに特に声を掛けることもせず、いつしかそのことも忘れ、私は夏休みをほとんど遊びに費やしていました。(受験は夏が勝負？なにそれ美味しいの？って感じでした、本当にダメなやつでした)<br><br><br>そして迎えた二学期。久しぶりのクラスメートとの再会に、そして、Kとの再会に私は心を弾ませていました。弾むようにクラスに駆け込むと、やはりみんなテンションが高く、おー！久しぶりー！元気かぁー！？と言った声が方々で上がっていました。私も、例に漏れずNとハイタッチしたり、近況の報告に花を咲かせたりしていました。と、そこへKも登校してきました。<br><br>K「あっ、久しぶりー」<br><br>この時点で、私はなんとも言い難い違和感を感じました。Kなのは間違いない、だけど、Kらしくないというか…。K特有のパッと周りが明るくなるような空気感や表情が、まるで見れなかったのです。<br><br>カッパ「あ、うん、夏休みどうだった？」<br><br>K「うん、楽しかったよ！二学期もよろしくねー」<br><br><br>…やっぱり、なんか違う。と、そこで、ようやく私は夏休みに感じたKの元気のなさを思い出しました。しかし、何と切り出してみたら良いかも分からないし、皆の前で「なんか元気ないじゃん？どうしたの？」なんて、当時の私からすれば、「あなたが好きで気になってますよ」と言ってるのと同義でしたので、モヤモヤと手をこまねいてるだけでした。<br><br><br>さて、どうしたものか。そんな私の悩みを解決する、奇跡の出来事が、この数時間後に起こるとは、私はもちろん知りませんでした。<br><br><br>全校集会が終わり、ホームルームの時間のことです。<br><br>担任「それじゃあ、今から席替えをします」<br><br>えぇ、そうなんです。厳選なくじ引きの結果、何と私は正真正銘、Kの隣の席になったのです。<br><br>K「あっ！今度はお隣さんだね！」<br><br>カッパ「いやーまさかねー！」<br><br>K「なんか…新鮮味がないね(笑)」<br><br>カッパ「そ、そんなことないし！」<br><br>K「必死(笑)またよろしくねー」<br><br>よろしくーと返事を返しながら、私は心の中で何回ガッツポーズをしたことでしょう。今現在に至るまで、私は神の存在や運命なんて何も信じちゃいませんが、この時の席替えに限っては、もしかしたら神の気まぐれかと思ったくらいです。この席替えがなかったら、私の人生は全く別のものになっていたに違いありません。<br><br><br>席替えが終了し、担任が色々と話をしている間、私はどうやって話を切り出すかをフルスロットルで考えました。そして、たどり着いた結論は至ってシンプル、手紙を書くことでした。ルーズリーフやメモ帳に書いて、小さくたたんで渡すアレです。学生をやっていた人なら誰もが身に覚えがあるのではないでしょうか。<br><br>小細工は好きじゃない(出来る技量がない)私は、ストレートに、さらっと手紙を書きました。<br><br><br>「隣の席よろしくー。いきなりなんだけどさ、Kちょっと元気なくない？夏休みの前っくらいから。いや、気のせいだったらそれが一番良いんだけど、なんとなく。急に変なこと聞いてごめん。何かあんなら話聞くよ？」<br><br>何回も読み返して誤字脱字を確認し、紙を小さく折ると、もうやったれ！という気持ちで、手紙を静かに隣のKの机にスライドさせました。席が隣だと、手紙のやりとりも、よっぽどへまをしなければ先生にバレることもない、小さくないメリットです。<br><br>Kは、机に飛び込んできた手紙に目をやった後、横目でそれを見ている私に視線を移しました。なんか、今になってすごい大それたことをしたんじゃないかとドキドキしていましたが、もう後には引けません。片方の眉をクイッと上げたあと、私は担任の方に目線を戻してさも何事もなかったかのような態度を取りました(当時は、決まったぜと思っていた自分が恥ずかしい)<br><br>Kが手紙を開いているのを音だけで確認しながら、私は見た目ぼんやり、心の中では早く早くと、返事を待ちました。<br><br>しかし、返事はなかなか来ません。もしかして…勘違い？外した？段々不安が色濃くなってきましたが、かっこつけ野郎の私は、さも気にしてませんポーズを続けていました。ですが、とうとう返事が来ることはなく、ホームルーム終了を告げるチャイムがなってしまいました。<br><br>みんなが一斉にカバンを背負い下校を始める中、とうとうしびれを切らしてKを振り返った時でした。<br><br>―笑ってる。<br><br>Kが、微笑みを浮かべながら、こちらを見ていました。それは、まだ完全じゃないけど、確かにKだったような気がしました。<br><br>K「カッパくん、また明日ね。…ありがとう。」<br><br>そう言うと、Kは私の机の上に、ポンッと何かを置くと、足早に教室を出て往きました。<br><br>あっけにとられながら机の上に目をやると、そこには置いてあったのです。Kからの返事の手紙が。<br><br><br>続く
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<link>https://ameblo.jp/rieeno/entry-11863367842.html</link>
<pubDate>Tue, 27 May 2014 22:00:41 +0900</pubDate>
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<title>カッパの初恋～中学生編～その五</title>
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<![CDATA[ 前回のあらすじ:カッパ、振られた相手にフォローさせる<br><br><br>Kへの片想いが見事に砕け散った私ですが、その後はというと、かえってよく話すようになりました。気を遣ってくれたのも多少はあるかもしれませんが、それでも前よりざっくばらんに話せるようになったのです。まぁ自分としては、もう失うものは何もなかったから、気楽に話せたという部分も大きかったのかと思います。<br><br>たまに胸がチクッとするような時もありましたが、そこは中学生。私は他の女の子に少し目を向けるようになったり、KはKでバレンタインに告白してTと付き合ったり(でも、すぐに別れてしまった。Tから別れを告げたのだが、この時、私は本当にTをブッ飛ばしてやりたかった。)、その後、同じクラスの私の友達に告白されて付き合ったり(Kは本当にモテた)、でもやっぱり数ヶ月で別れたりと、お互いに違う所で色恋に心揺さぶられたり、部活に精を出したりして、日々を過ごしていました。<br><br><br>そうして、三年生に進級した６月のことでした。うちのクラスは大体二ヶ月に一回、厳正なくじ引きのもと、席替えをすることになっています。クラスに苦手な人というのはそこまでいなかったので、私はただひたすら、「ベランダ側の最後尾…ベランダ側の最後尾…」とだけ願っていたのを覚えています。<br><br>そして、迎えた運命のくじ引き。私の列は、ど真ん中の前から三番目という、誰もが座るのを避けたい席を引いてしまったのです。<br><br>全員がくじを引き終わり、荷物を抱えて移動を始めます。私は、あーマジくそだわ、とぶつぶつ文句を言いながら席につきました。<br><br>「おっ！カッパくんじゃん！」<br><br>呼ばれて前に目線をうつすと、そこにはクラスで一番の親友であるNが荷物を抱えて立っていました。<br><br>「おー！Nー！よろしくよろしくー！」<br><br>N「おうっ、よろしくー！」<br><br>Nは、サッカー部のレギュラーゴールキーパーで、博多花丸・大吉の、大吉さんの方に似ています。明るいけど、どこか飄々とした性格で、優しくないわけじゃもちろんないけど、どこか冷静な、独特な空気感をまとっていて、今考えても、とても中学生とは思えない精神年齢の高さを持っていました。私自身、中三のくせにまだ中二病が治っていないような所が多々あり、そんな佇まいのNを羨ましく思いつつ、絶大な信頼を寄せていました。<br><br>Nと同じ班になれたことに胸を撫で下ろしつつ、さてさて隣の女子は誰かねーとぼんやり待っていたら、<br><br>「あ、Nくん隣なんだー！よろしくね！」<br><br>…んっ？と思って、そちらを向くと、そこに立っていたのは、なんとKだったのです。<br><br>K「あっ！カッパくーん！…まぁ、一応？よろしくね(笑)」<br><br>カッパ「扱いが雑っ！」<br><br>K「(笑)」<br><br><br>自分の親友であるNと、大好きだったK、この二人が同じ班にいて、楽しくないわけがありません。前から三番目の憂鬱などすぐにどこかへ行ってしまい、私は、その席で過ごす学校の時間を思う存分楽しみました。<br><br>班の中でも、私たち三人は話がよく合い、夏休みの自由研究は「抜いた睫毛は本当に生えてこないのか」にしよう(ネタくさいけど本当に話してました、あの頃のことは、楽しすぎて本当に鮮明に覚えてます)とか、部活終わってやることがないとか、私の牛乳の飲み方がおかしくて笑っちゃうから、牛乳を迂闊に飲めないとか、本当に色々な話をしていました。そして、それが学校で一番楽しい時間でもありました。<br><br><br>そんなある日、Nが風邪を引いて学校を休みました。Kと二人で、大丈夫かなー？なんて話をしていたのですが、いつも三人で話していて気付かなかったことに、私は気付いてしまったのです。<br><br><br><br>二人で話すと、ドキドキしてる<br><br><br>そう、私は、再びKのことを好きになってしまったのです。<br><br><br>続く<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rieeno/entry-11861084160.html</link>
<pubDate>Sun, 25 May 2014 21:41:10 +0900</pubDate>
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<title>カッパの初恋～中学校編～その四</title>
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<![CDATA[ 前回のあらすじ:カッパ、木っ端微塵<br><br><br>朝、目が覚めたら全部夢でした。…なんてことはもちろんなく、最悪な一日がついに始まってしまいました。今日は学校を休んでしまおうかと本当に悩みましたが、いかにも振られたこと気にしてますみたいな感じをKに見せることも躊躇われ、結局身体を引きずるように学校へ到着しました。<br><br>教室に入り、友達と軽く挨拶を交わすと、声に気付いたのかKがこちらを見たのが横目で分かりました。けれど、何を話して良いかも分からず、そもそも話す勇気がない私はそそくさと席について、気付かない振りをしました。<br>何とかほとぼりが覚めるまでは、近づかない方がお互いの為だと思ったのです。しかし、その日の私は本当についていませんでした。<br><br>その日は、学年末清掃というものがあって、まぁ平たく言えば冬休みに入るから大掃除して冬休みに入りましょうねっていうものです。ワックス掛けたり色々やります。それはいいんです、それは。問題は、班の編成にあったのです。<br><br>先生「はい、では掃除を始めたいと思います、奇数の班が廊下と階段、偶数の班が、教室の清掃を担当してください」<br><br><br>…えっ？なんだって？<br><br>班分けの結果、私4班Kは2班で同じ教室の掃除を担当することになってしまいました。中学校生活の中で、一番担任相手に心の中で口汚く罵声を浴びせた瞬間でした(完全にこちらの都合)<br><br>しかし、いくらなんでも「Kさんに昨日振られたばかりで気まずいので、班編成を変えてください」なんていうとち狂った意見を唱えることなど出来る筈もないので、一刻も早く掃除を終わらせて帰ることを心に決めました(後日、一心不乱に掃除してたのを好意的に受け止められ、クラスメートにやたら感謝されました、怪我の功名ですね)<br><br>普段の自分からは想像もつかないくらい、ひたすら床を雑巾がけをし、教室の端にたどり着いたその時でした。<br><br>K「よっ！張り切ってるねぇ！」<br><br>なんと、Kが私に話掛けてきたのです。<br><br>K「じゃああっちまで競争ね、負けたらジュースね(笑)」<br><br>そう言い残し、唖然としている私を尻目に、Kは颯爽と雑巾かけながら前にダッシュしていってしまいました。<br><br>ハッとして慌てて追いかけるも、先にゴールしたのはやはりKで、いぇーいジュースジュース♪と、嬉しそうにはしゃいでいました。何とも言えずにKを見ていると、向こうもこちらを向いて。振られてから初めて、視線が交差しました。<br><br><br>Kは、私の顔を見て、仕方ないなぁというような顔をしてクシャッと笑うと 、雑巾しぼりに行こ？と、私を水道に誘いました。う、うん、と、どもりながら返事をして汚れた水の入ったバケツを片手に、二人で水道まで無言で歩きました。何か言いたいことや言わなければならないことは、きっとたくさんあったはずなのに、私はKと話してるだけで何とも言えず胸が一杯になってしまい、口を閉ざすばかりでした。<br><br>冬場は凍るように冷たい水で、二人で雑巾を洗っていると、Kが静かに口を開きました。<br><br>K「昨日は、ありがとうね？」<br><br>「え？い、いや、そんな、いきなり、ごめん…」<br><br>K「謝らないでよ、あのさ、これからも、友達でいてくれる？話したり、してくれる？」<br><br>そう言って、Kはこちらに顔を向けました。この時、正直私は泣きそうでした。こうして気まずくならないように気を回して話掛けてきてくれたことも、付き合えなくても、ちゃんと友達として付き合ってくれること、告白したことにありがとうと言ってくれたことが嬉しかったのもあるし、やっぱりKのことが好きだと痛感してしまったし、自分がやるべき気遣いを全部Kにやらせてしまった自分の情けなさにうんざりしてしまったこともあって。<br><br>「もちろん、こちらこそありがとう、改めて、友達としてよろしくね！」<br><br>強がりも多分に混じっていましたが、私は、私がKに今出来る唯一のことが、Kの言ったような友達関係を築いていくことだと素直に受け止めることが出来ました。<br><br>私が返事をした時、ようやくKが気を抜いて笑ってくれたような気がしました。<br><br>K「ありがとう、これからもよろしくね！…で、いつジュースおごってくれるの？(笑)」<br><br>「えっ！？あのレースはなしでしょ！？フライングしたじゃん！！」<br><br>K「いやいや、カッパ君それは男らしくないですよ、私ね、温かいミルクティー大好きなんだ♪」<br><br>「…」<br><br>こうして、私の初恋は見事に玉砕で終わってしまいました。好きな人に振られることがこんなに辛いのかと驚愕しましたが、それよりもっと衝撃的だったのは、好きな人がいるだけで、毎日が信じられないくらい楽しくなることでした。それを気付かせてくれたKには、本当に感謝しました。<br><br>様々な想いを抱え、二学期が、そして、一年が幕を閉じました。本当に寒くて、少しだけ、優しい冬でした。<br><br><br>続く
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<pubDate>Wed, 21 May 2014 22:04:36 +0900</pubDate>
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<title>カッパの初恋～中学校編～その三</title>
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<![CDATA[ 前回のあらすじ:カッパ、無駄に決心する<br><br><br>さて、いざ告白をしようと決意したものの、今までそんなことをしたことのない私はどのようにすれば良いのか等もちろん知るよしもなく、いざ告白するぞと思ったら前より強く意識してしまい、上手く話すことすら出来ない始末。これは非常にまずい、目の前で告白するなんて絶対に無理だ。色々と考えた挙げ句、私が選んだ手段は、電話で告白するというものでした。告白初心者には、これが精一杯の勇気でした。<br><br>冬休みを目前に控えた12月の寒い夜。私は家の固定電話の子機と、告白のセリフを書いたメモ用紙を握りしめて、部屋のベッドに鎮座していました。こんなに緊張することは今までにあったのだろうか、いや、ない、と、何故か反語を交えながらぶつぶつと独り言を漏らすこと約10分。清水の舞台から飛び降りるような思いで、私はKの家の電話番号を押しました。<br><br>あ、ちょっと余談ですが、今の若い人は、きっと好きな異性の家の電話に掛けることなんてないんでしょうね。今や小学生ですら携帯を持ってるんだとか。私がまだ中学生の時には、携帯電話を持ってる人なんて本当に一握りの人だけでした。むしろ、ポケベルとかピッチとかって時代でしたからね。まだまだ家の固定電話での連絡の取り合いが主流でした。今の方が便利なのはもちろん間違いないけど、個人的には今より昔の方が好きです。あの、相手の家に掛けるというドキドキ感とか、親が出たらなんて言おうという緊張感とか、今日○時に電話するからと話して電話の前で待ち構えたりなんていうあのやりとりの、恥ずかしさと甘酸っぱさがない交ぜになったようなあの感覚を、今の人たちは知らないんだと思うと、自分は少し得したような気分になるのです。<br><br><br>失礼しました、本題に戻りましょう。<br><br>ワンコール、ツーコール、スリーコー…<br><br>「はいもしもし？」<br><br>ぎゃーーーー！お母様出たーー！落ち着け、Kに替わってもらうだけだ、普通にいけ、普通に！<br><br>「もも、もしもっしっ！夜分遅くににす、すみませんぬ！け、Kさんと同じく、グラスのかっ、かかか、カッパと申しますがっ！Kさんは、いいいらっしゃしゃいますでしょかぁ？」<br><br>日本語覚えたてか！でも、本当これくらい噛みまくりました。きっと、お母様は苦笑していたでしょう。それでも、奇跡的に話が通じたようで、少々お待ち下さいの返事の後に、定番のエリーゼのためにが保留の音楽に流れてきました。ひたすらメモに目を通して、言うべき言葉を反芻します。受話器を握り締める右手も、メモを握る左手も、手汗でびっしょりでした。 <br><br>K「もしもしぃ」<br><br>エリーゼのためにが不意に演奏を終え、いつも聞いているKの声が飛び込んできました。ビクッと身体が勝手に揺れ、頭の中で反芻していた言葉も、呪文のように唱えていた落ち着けという言葉も、今から起こる出来事の前ではことごとく無力でした。<br><br>しかし、電話を掛けてしまった以上、あとには引けない。…やるしかない。<br><br>カ「も、もしもし、ごめん、今ちょっと大丈夫？」<br><br>K「うん！急にどうしたの？」<br><br>カ「……あのさ、実は、Kのことずっと好きだったんだ。…よければ、付き合ってくれない？」<br><br>緊張し過ぎたのがかえって幸いしたのか、他の言葉を紡ぐ余裕もなく頭の中は真っ白でしたが、割とスムーズに想いを告げました。さぁ、賽は投げられた。頼む。頼む。<br><br>K「……ごめんなさい、私、好きな人がいるから…」<br><br>真っ白だった頭の中が、瞬く間に真っ暗に変わりました。予想していなかったわけではありません。むしろ、自分でも気付いていました、勝算などこれっぽっちもないことを。この告白は、KがTと付き合ってしまう前に何とかしようという短絡的な思考で行われた、負け戦だったことを。<br><br>いや、いいんだ気にしなくて、いきなりごめん、それじゃあ。<br><br>何とかそれだけを告げて電話を切ると、私は枕に顔を埋めて思いっきり泣きました。初めての告白、初めての失恋、どれもこれも情けなくて、恥ずかしくて、どうしようもなくて、最高にカッコ悪い自分にさらに泣けてきて、涙が止まりませんでした。<br><br>こうして、私の初恋は、ものの見事に玉砕したのでした。<br><br><br>しかし…<br><br>続く
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<link>https://ameblo.jp/rieeno/entry-11856341239.html</link>
<pubDate>Tue, 20 May 2014 22:21:24 +0900</pubDate>
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<title>カッパの初恋～中学校編～その二</title>
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<![CDATA[ 前回のあらすじ:中２病のカッパ、女の子に一目惚れる<br><br>Kと同じクラスになってから、私は学校が毎日楽しくなりました。お洒落に何の興味もなかったのに初めてジェルのワックス買ってスタイリングしてみたみたり(結果はお察し)、腰パンしてみたり(結果はお察し)、漫画のキャラ真似してかっこつけてみたり(以下略)、今思い返せば、まぁ見事に恥ずかしいことのオンパレードでした。だけど、今まで好きというか気になる子を遠目に見るだけだった自分が、まがいなりにも何か行動を起こしていること自体が、自分にとってかなり大きな変化でした。<br><br>しかし、当のKとの進展はというと、これが面白いくらい何もありませんでした。Kは、ちょくちょく話し掛けてくれることはありましたが、それは自分に限った話ではなく、誰とでも仲良く話せるタイプだったからであり、自分を特別視してる訳じゃないのは、いくら中２病をこじらせた自分でも分かっていました。<br><br>この状況を何とかしなければ…。私は、 あらゆる可能性を模索しましたが、なかなか打開策を見出だすことも出来ず、気付けばもう季節は冬になろうという11月まで来てしまいました。(4月から一気に飛んでしまいましたが、それくらい何も進展がなかったのです…情けないことです本当に)<br><br>そんな折りです。私はついに聞きたくないこと、認めたくはないことを耳にしてしまうのです。<br><br>女友達「Kちゃんって6組のT君が好きなんだって～！」<br><br><br>…控え目に言って、あの言葉は死の宣告に等しいものがありました。6組のT君というは、抜群のルックスと、優秀な成績、サッカー部のエースという、お前それ何の漫画？みたいなフルスペックを備えた、学年屈指のモテ男だったのです。(ちなみにT君と私は小学校時代同じサッカークラブに所属していました。かたやエース、かたやリフティングもまともに出来ない控え、この時点から格差は凄まじいものがありました。)<br><br><br>私は、KとT二人が並んでいる姿を想像し、その後、自分とKが並んでる姿を想像して、心底落ち込みました。どう見ても俺よりTの方が似合ってる…。途方に暮れた私でしたが、それでもKを諦めようという気には、不思議となりませんでした。幼い頃から、自分の出来る範囲でしか物事をこなさず、可能性の低そうなことや、難しそうなことは注意深く避けてきた私が、初めてこだわりを見せた瞬間だったと思います。私は、相当Kに惚れていました。<br><br>どうすれば良いのか。足りない頭で考えた結果、私は一発逆転の賭けをすることを決意します。<br><br>そう、Kに告白をすることを決心したのです。<br><br><br>続く<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/rieeno/entry-11855397271.html</link>
<pubDate>Mon, 19 May 2014 23:59:00 +0900</pubDate>
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<title>カッパの初恋～中学校編～</title>
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<![CDATA[ さて、私カッパは男ですが、多分男にしては珍しいくらい、恋愛に力を注いでるタイプの人種かと思います。<br><br>おもい返してみれば、家庭環境の影響かもしれません。幼い頃から、親父の浮気でいつも泣いていた母を見ていた私は、好きな人には一途であろうと幼いながらに思っていたし、好きになった人とは絶対に別れたりしないで結婚するんだと、ほぼ盲目的に信じていました。小学校の卒業文集に「将来の夢は？」という質問があったのですが、迷うことなく「幸せな家庭を築くこと」と書いていたのも、そのせいだと思います。<br><br><br>そんなカッパの初恋は、中学二年生、クラス替えをした時のことでした。小学生の頃に良いなと思う子がいなかったわけではありません。しかし、「好きとはなんぞや？」とか、「あの子の為に何が出来るんだろう…」と考えさせられた、初めての子が、その子でした。(以下、Kちゃんと呼称)これからしばらく、Kちゃんとの恋愛について語らせていたたきます。<br><br><br>中学二年のクラス替え、私は緊張の真っ只中にいました。今まで仲の良かった友達とは離ればなれになり、知らない顔ぶればかり。友達の作り方もさほど上手ではなかった私は、クラス替えの初日、一人で本を読んでいました。「べ、別に淋しくなんかねーし！群れるのなんて子どもだろ？」みたいなポーズを決め込んでいたつもりですが、客観的に見ればどう見ても中２病です(苦笑)<br><br>そんな中２病な私に、女の子が話し掛けて来ました。そう、Kです。<br><br>k「ねぇねぇ、何してるの～？」<br><br>この時私は、な、なんて優しい人なんだ！話し掛けてくれてありがとう！！…と、心の中で思うだけで、実際はこんな感じでした。<br><br>カッパ「なにって、見たまんま、本読んでるんだけど」<br><br>K「へぇ～！どんな本読んでるの？？」<br><br>黙って背表紙のタイトルだけ見せる、尚、恥ずかしくて目線はひたすら本に向けている模様<br><br>K「へぇ～！なんか難しそうだね！面白いの？」<br><br>「面白くなかったら読んでないし」<br><br>K「あっ…そ、そうだね、なんか邪魔しちゃってごめんね？」<br><br>Kの友達「K～！こっちこっち～！」<br><br>K「あ、それじゃあまたね、二年間よろしくね！」<br><br>カッパ、黙って手だけ上げる、Kが友達の元へ去る<br><br><br>…はい、何とも最悪な印象だけ残してしまいました。書いていて、14歳の俺くたばれ！！と、何度も思いましたが、これが掛け値なしの真実です。本当に嫌な野郎でした…。<br><br>そして、休み時間が終わり、HRが始まりました。私は、どうやって友達を作ろうかとぼんやり考えながら教室の壁に貼ってある自己紹介カードを一枚いちまい眺めていました。<br><br>と、そこである一枚がふと目に止まりました。それは、Kと名前が書かれ、自画像のスペースにデフォルメしたすごい可愛い女の子の顔が書かれていました。<br><br>「あれ？Kって確かさっき話し掛けてくれた女の子だよな…しっかし自分の顔あんな可愛く描くかね？他の人はキャラクター描いたり、何も描いてなかったりするのに、随分自信あんだな～…」<br><br>壁に貼られたカードを見て、素直にそう思いました。本当に嫌なガキです。そして、ふと、Kたる人物の顔がどんなものなのか見てやろうという気持ちになったのです。どんな人が私に声を掛けてくれたのか、純粋な興味もありました。<br><br>出席番号順に張られていることを計算して、私は右斜め後ろ、廊下側のほぼ最後列にチラリと目をやりました。<br><br>「…めっちゃ可愛いじゃん…！」<br><br>Kは、びっくりするくらい可愛い女の子でした。今で言うと、石原さとみが唇少し薄くなって、目がもっと大きくなってキラキラした感じでした。<br><br>Kの、顔を見た瞬間、何とも言えないワクワク感を覚えました。そう、初めて私は一目惚れをしたのでした。<br><br><br>最悪な印象を与えたことなど忘れ、この子と二年間一緒のクラスなのか…と心の中で小躍りしていた自分が、そこにはいました。<br><br>これが、私とKの初めての出会いでした。<br><br><br>続く<br><br><br><br>…
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<link>https://ameblo.jp/rieeno/entry-11854342342.html</link>
<pubDate>Sun, 18 May 2014 22:43:05 +0900</pubDate>
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<title>このブログについて</title>
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<![CDATA[ 初めましてカッパと申します。<br><br>このブログは、今まで私カッパが体験してきた恋愛模様を赤裸々に綴るブログとなっております。<br><br>…はい、自己満足です(苦笑)自己満足ですが、気持ちの整理の意味も込めて、また、「あ～こんな恋愛してる人もいるんだなぁ」くらいのスタンスでご覧いただければ幸いです。語っていく上で、不快感を感じたり、なんだこいつはと思う方も多々いらっしゃいますでしょうが、その際は、ページを閉じて酒の肴にでもしていただければ幸いです。<br>「こんなこと言ってるバカなやつがいてさー」くらいの勢いでどうぞ。<br><br>では、ごゆるりとよろしくお願い致します。<br><br>カッパ
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<link>https://ameblo.jp/rieeno/entry-11854267554.html</link>
<pubDate>Sun, 18 May 2014 22:34:56 +0900</pubDate>
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