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<title>りんごほっぺの成分表</title>
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<description>妄想か、現実か・・・気持ちのままに、ただ綴るだけ。それが全て自分になる・・・。</description>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑯ ～優しさの香り ～</title>
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<![CDATA[ 『顔、疲れてるよ？』<br><br>そんなことを言われるくらい、夏の暑さが私から何かを奪っていたことに気づいたのは…向日葵もうつむきかけた頃だった。<br><br><br>足のケガと共に、私の中でピンと張っていた糸が切れた音がした。<br><br>周りに迷惑をかけまいと、元気の良さしか自分にはないだろと言い聞かせ、ケガを隠してみるものの、家に帰れば涙が止まらない日が続いた。<br><br>こういう時、誰か側で優しく頭を撫でてはくれないだろうか…<br><br>寂しさだけが日に日に増して、ホントに少しずつだけれど弱音が増えていった。<br><br>だけど…<br><br>ジョンさんにぼやけば、ジョンさんまで何故か元気がなくなってしまう。<br><br>他にぼやけば、元気でいることを求められ、救われる気持ちとはほど遠かった。<br><br><br>皆に愛されてはきたけれど、誰の中でも１番ではない自分の立場を嘆いた。<br><br>『誰か…助けて…。もう、疲れたよ…。』<br><br><br><br>折れかけた心のまま、久々にユウ君と仕事が重なった。<br><br>他愛もない会話の合間に、ふとユウ君の横顔が曇る。<br><br>あの頭痛を抱えながら、誰よりもハードなスケジュールで働いているユウ君だから…それを知ってる私だから…こんな状態の私でも弱音は吐けない。<br><br>今までの様に、ユウ君の横顔に問いかける。<br><br>『最近どうしてたの？…疲れてる？』<br><br>見上げる私に、我に返ったユウ君は、『ん～、無気力。』と一言。<br><br>分かる気がした。<br><br>『そっか…』と頷き下を向く私に、今度はユウ君が『りんごちゃんは？』と。<br><br>さすがに、いつもみたく『元気！』とは言葉にできなくて、一呼吸。<br><br>精一杯の笑顔でユウ君を見上げ…<br><br>『寂しい！』<br><br>と…誤魔化しの表情で素直な気持ちを一言だけ伝えた。<br><br>『寂しいか…男、欲しくなった？』<br><br>『ん…いれば少しは救われるかもね(笑)』<br><br>『そっか…そうだよな…。』<br><br><br>お互い、やりきれない笑顔を置いたまま、仕事に取りかかる。<br><br><br><br>職場が男だらけの時は、汗の匂いが働いていることを実感させ、女性が多い時は甘い香りが『迷惑かけちゃだめだぞ』と私の責任感を煽る。<br>そしてこの日は…ユウ君の香水が、同じ境遇で『無理しちゃだめだよ』と伝える私に『それは、りんごちゃんがね。』と言ってくれる存在が、なんとか私を支えていた。<br><br><br>仕事も終わりかけ、いつもの様にユウ君と軽くいがみ合い、じゃれ合っていた時だった。<br><br>少し薄暗く、ほとんど人がいないこの日の職場で、一瞬にして目の前が真っ暗になった。<br><br>何が起きたのか…混乱した頭の中をユウ君の香水の香りが包み、状況を理解した。<br><br>『あんまり…無理するなよ。』<br><br>優しく抱き締められ、ユウ君の声が、上っ面ではなく心の深い部分を潤していく。<br><br><br>誰からの『頑張れ』の言葉より、温もりが一番の優しさなのではないだろうかという気持ちが満ちていく。<br><br>少しだけ、こんな私を見逃してください。<br>心の中で呟きながら、そっとユウ君に身を委ねる。<br><br>優しい香りと温もりに、どこまでもどこまでも溺れていきそうだと感じながらも、身をもって感じ取れる優しさから目覚めたくない気持ちでいっぱいだった。<br><br>台風が近づく外の風が窓を震わす。<br><br>そんな天気とは裏腹に、ユウ君の香りはずっとずっと…穏やかだった。
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<pubDate>Wed, 11 Aug 2010 20:10:52 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑮ ～霧の先も雨の音 ～</title>
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<![CDATA[ 雨だか、汗だか、涙だかわからない。<br><br>水滴が私を包み、息苦しさから逃げ出したくてただただもがく。<br><br>霧がかかる視界の先には、ジョンさんがいる。<br><br>霧を破り手を伸ばす。<br><br>ジョンさんの袖を掴めそうだが、ジョンさんはサラッと私の手をかわす。<br><br>ただその手に触れて…<br>ただ優しく握りたいだけなのに…<br>それすら許されない今が、そこにはあった。<br><br><br>ジョンさんの前でムスけたり、ジョンさんの前でぼやいたり、ジョンさんの前ではしゃいだり…<br><br>梅雨の霞みに誤魔化され、私は誤魔化しのない心を、水滴に乗せてジョンさんへと投げ掛けていた。<br><br><br><br>そんな６月も終わる頃。<br><br>誕生日が近付くと、さすがに１人きりの現状に、心の空は重く暗かった。<br><br>『私はずっと１人かもしれない…』<br><br>気付いたら、ジョンさんに真顔で呟いていた。<br><br>彼女の名前ばっかり話に出すジョンさんに、仏頂面で…嘆いていた。<br><br>フォローされても、言い返す。<br>ジョンさんの言葉をただ遮った。<br><br>ジョンさんは、伝えきれないもどかしさに顔を歪め、困った様に私を見つめた。<br><br><br>その夜。<br>携帯が雨の音に邪魔されながら、小さく鳴った。<br><br>ジョンさんからのメールだった。<br><br>『なんだかうまく伝えられなかったけど…りんごさんは魅力ある女の子だよ。』<br><br>ジョンさんの言葉に社交辞令や同情はない。<br>それは長い深い付き合いだからわかってる。<br><br>だから…思う。<br>彼女がいなければ、私達がうまくいく可能性は今日の湿度くらい高いはずと。<br><br>だけど…そんな夢は夜露に幻となって消えていく。<br><br>こればっかりは、晴れ間は見えない問題なんだ。<br><br><br><br>その日の占いには、嫌味なことに『今の恋を引きずらず、新しい恋へ切り替える時』と、記されていた。<br><br>こんなにも、いろんな可能性を秘めていて、お互いにとてつもなく大事な存在なのに、何故か１番にはなれない。<br><br>もうきっと、恋愛ではない心の１部に、私とジョンさんの関係は確立されてしまっている。お互いに。<br><br>それは特別な１部だけれど、男と女として埋め合うことはないのだろう。<br><br>こんなにも好きなのに…想いは雨音にかきけされる。<br><br><br>『ジョンさんは、私の事が大好きですね(笑)』<br><br>冗談だけど本気で言った言葉に、ジョンさんが『はー？』と言いつつ赤くなる。<br><br>私は間違っていない。<br><br>ジョンさんは、私のこと、大好きなんだ。<br><br><br>雨だか、汗だか、涙だかわからない。<br><br>頬を伝う水に触れ、ぼんやりメールを見つめた。<br><br><br><br>恋をどうやって終わらせてきただろう。<br><br>もう終わらせなければならないということだけが、梅雨の霧とは逆に、とてつもなく…鮮明だった。
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10577841852.html</link>
<pubDate>Wed, 30 Jun 2010 19:58:00 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑭ ～好きと言いたくて… ～</title>
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<![CDATA[ １００％の自分を出してから、私はより一層、ジョンさんの前で清々しい気持ちでいられた。<br><br>そしてジョンさんも、なんだか柔らかい笑顔が増えている様な気がする。<br><br><br>心地よい距離感でジョンさんと接する日が続いたある日。<br><br>何気ない会話から、恋の話しに。<br><br>『ジョンさんはともかく、彼女さん的にそろそろ結婚したい年齢なんじゃないですか？ほら、早く結婚しちゃえばいいじゃないですか。』<br><br>思う気持ち半分、思わない気持ち半分でジョンさんに言葉を投げ掛ける。<br><br>『そりゃあ結婚したいけどさ～…でも今の状態じゃあね…』<br><br>ジョンさんがモジモジと体を動かす。<br><br><br><br>その発言から、ジョンさんの頭の中は結婚のことでいっぱいになった様だった。<br><br>夕方、一息ついていると、ジョンさんが…<br><br>『あんなこと言うからさ、結婚のことばっか考えちゃうじゃん。』<br><br>そういうジョンさんに、私はため息混じりで適当な言葉を並べた。<br><br>『早く結婚すりゃぁいいんですよ。考えてたって、どーせジョンさんは変われないし、おもいきれないし…考えないで結婚しちゃえば、結局はなんとかなりますよっ！』<br><br>『…うるせーうるせー！…ってか、自分は人の事言う前に男つくれっっ！王子様でも待ってんのか？待ってるだけじゃダメなんだよっ！自分から探さないと！』<br><br>ジョンさんがふざけたように吐き出す。<br><br>一瞬、自分の言葉が詰まる。<br><br>形勢逆転、今度は私がモジモジする番だった。<br><br>『だって…』<br><br>それ以上言葉が出なかった。<br><br>それと同時に、ジョンさんに伝えたい『好き』が溢れ出してきて、声に出して言ってしまいそうだった。<br><br>ジョンさんが結婚しないからといって、私の気持ちがジョンさんに伝わるわけではない。<br><br>逆に、早く結婚してくれた方が、自分の気持ちを吐き出せる気も…。<br><br><br><br>『好き』の気持ちは、どうしようもないくらい大きくなっていた。<br><br><br><br>伝えたくて仕方ない。<br>結果なんていらないから、ただ『あなたが好き』と言いたいと思う。<br><br>自分勝手だが…<br><br><br><br>その日の夜、指が『好き』の２文字をメールに示す。<br><br>『ジョンさんが…好きなんです。先輩として…家族の様な存在として…男性として…。ジョンさんが、好き…』<br><br><br>ゆっくりと送信ボタンを押す。<br><br><br><br><br>宛先のないその想いは、ジョンさんに届くわけもなく、私の携帯でもがいて消えていったのだった。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10544999490.html</link>
<pubDate>Tue, 25 May 2010 23:56:07 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑬ ～100％の私  ～</title>
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<![CDATA[ ５月病とは無縁だと思っていたが…<br><br>自分が、スイッチOFFの崖っぷちに立っていることに気付いたのは、休憩時間に涙が勝手に溢れた５月頭。<br><br>体も思うように動かず、呼吸ばりに出てくるため息の勢いだけで仕事を進めた。<br><br>『ジョンさん、この気持ちのモヤモヤ…聞いてくれないかな…？』<br><br>何かあるごとに、ジョンさんに聞いてもらいたかった気持ちが、今日は抑え込められないでいた。<br><br><br>『どうした？』<br><br>ジョンさんが、私の負のオーラを感じて問いかけてきた。<br><br>その問いに、自分がどう答えたかは記憶にない。<br><br>ただ…ジョンさんがしばらくして…<br><br>『じゃあ、今度飲みにでも行くか！…俺、飲めないけど。』と明るく言ってきた。<br><br>その提案に、珍しく私は躊躇なく遠慮なく『ハイ！』と答えていた。<br><br><br><br>その日の仕事が終わる頃、先に仕事を終えたジョンさんからメールがきた。<br><br>『いつ暇なの？行ける日を…言えっ！(笑)』<br><br><br>お互いメールは遠回りして切り出さないものの、考えていることはきっと同じで『今日、２人で話をする』ということだっただろう。<br><br><br>メールでは翌日に先輩も含めてという結果になったが、会社を出る時、私は気持ちのままにジョンさんにダイヤルしていた。<br><br>『やっぱり…今から会えますか？』<br><br>『…うん、その方がいいんだろうなとは思ってたんだけど。…あのさ、でも少し時間くれる？…女の子と２人で会うから…一応彼女に了承得たくて…。』<br><br>予想していた返事だった。ジョンさんらしい…。ジョンさんの気持ちがわかる…だからお互いメールも遠回りしたんだってことも。<br><br><br>しばらくして、ジョンさんから改めて連絡がきた。<br><br>結局、帰り道にあるジョンさんと彼女さんの家におじゃますることに。<br><br>彼女さんは、仕事仲間と飲みに行って帰りが遅くなるらしく、ジョンさんを少しだけ独り占めできる様だった。<br><br>私は、自分のストレスの原因になっているだろう話を隠すことなく話続けた。<br><br>友達には躊躇して相談できなかった気持ちも、ジョンさんなら偏見なく聞いてくれるという信頼があって…言葉は止めどなく溢れた。<br><br>もうずっと…ずっと前からジョンさんしかいなかった。<br>心の奥底にある屁泥みたいなストレスを浄化してくれる存在は…。<br><br>先輩や、男性の枠を越えた、大事な存在。<br><br>そして私達は実感する。<br>『やっぱ、似てるわ』…と。<br><br>『俺、すごくわかるよ。似てる…。』<br><br>そしてジョンさんは続ける。<br><br>『でも、りんごさんって繊細なのね。なんか…りんごさんの新たな面も見れたから…より、りんごさんのこと知れた気がする。』<br><br>ジョンさんの前に開かれた私の心の扉を、ジョンさんはしっかり受け止めてくれていた。<br><br><br><br>『ホントは…何度もジョンさんに話を聞いてもらいたかったんです。何かあるとジョンさんに聞いてもらいたくて…。だけど、ジョンさんには彼女もいるから、そんな私の勝手でジョンさん振り回せないし…。』<br><br>１番話を聞いてもらいたいのはジョンさんだった。<br><br>雪の日も、雨の日も…気持ちのいい夕焼け空の日も…。<br><br>だけどいつも蓋をした。ジョンさんのアドレスを開きたい気持ちも…ジョンさんにダイヤルしたい気持ちも…抑え込み、１人で立ち上がってきた。<br><br>ジョンさんに７０％ではなく、１００％の心を受け止めて欲しかった。<br><br>だから、私は素直に…我慢するしかなかった日々の話を出した。<br><br>『ジョンさんにしか、話を聞いてもらいたいと思えない。』<br><br><br><br>短くなった煙草を見つめ、ジョンさんが優しい声で私を包んだ。<br><br>『…なんていうかさ、我慢しなくていいよ？俺には遠慮とかしなくて。話したいことできたら、いつでも言いな？』<br><br><br><br>私はバカではない。<br><br>彼女は彼女。後輩は後輩。そうしっかり割り切れるジョンさんだから、言える優しい言葉だったことくらい、わかっている。<br><br>…特別な感情が私にあって、ジョンさんには頼られたい感情があって…向かっている方向は違うけど、私は１番甘えたい人に甘えようと…ジョンさんに甘えようと心を解放した。<br><br><br>小さな部屋に２人きり。<br>すぐ近くにジョンさんがいる。<br><br>だけど肩は触れることはない。<br>その肩に寄りかかって甘えたい気持ちが有るようで無いのは、きっと心をしっかり抱き締めてもらっていたからだろう。<br><br><br><br>４時間もノンストップで話したところで、彼女が帰ってきた。<br><br>もともと顔見知りだし、彼女は明るく接してくれたけど、やっぱりどことなく不安げな表情が見え隠れしていることに、気付かないほど私はバカではない。<br><br><br>彼女とジョンさんにお礼を言い、私は温かい気持ちを手土産に…帰宅した。<br><br><br>ジョンさんの優しさが、どの様なものか、彼女がどんな気持ちか…分からないほど、私はバカではない。<br><br>だけど…<br>届かない人に手を伸ばし、差し出された肩に寄りかかり、時を重ねるごとに甘えられる相手はジョンさんしかいないと確信してしまう自分は…<br><br>やっぱり物凄くバカなのかもしれない。
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10532435833.html</link>
<pubDate>Wed, 12 May 2010 00:41:07 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑫ ～高鳴る鼓動 ～</title>
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<![CDATA[ 突然ジョンさんが数日仕事を休んだのは、通勤途中の桜並木の花が散り始めた頃だった。<br><br><br>『ジョンから連絡入ったって。明日も無理そうだわ。』<br><br>上司の会話が耳に入る。<br><br><br>ユウ君は最近、他の部署での仕事が増えて、なかなか顔を合わせなかった。<br><br>『ジョンさん、どうしたんだろう…』<br><br>そんな胸騒ぎを話せるユウ君はいない。<br><br>そしてもちろんジョンさんも。<br><br><br><br>２人が近くにいないだけで、こんなにも物足りなさを感じる様に…いつのまにかそんな風に私はなっていた。<br><br>そして私も、他の部署での仕事が増えて、益々２人とは顔を合わせなくなっていった。<br><br><br><br>すっかり葉桜を見ながら出勤する様になった頃、久々に職場でジョンさんの姿を目にした。<br><br>『ジョンさん！』<br><br>自分でも驚く勢いでジョンさんに駆け寄ると、ジョンさんは苦笑いしながら少しのけ反り、軽く頷いた。<br><br>『どーも(笑)』<br><br>ジョンさんの声が、一気に心を温かくしていく。<br><br>『ジョンさん…体調良くなったんですか？』<br><br>『ん～、まぁ、ぼちぼちかな…。』<br><br>無理やり笑顔を作ったジョンさんを見て、前に体調が悪かった時のことを思い出した私は…<br><br>『いつでも３回、背中叩きますからねっっ！』<br>と、からかうように笑ってみせる。<br><br>ジョンさんは、ふざけて『うぇ～』という表情を返してきた。<br><br><br><br>仕事をしていると、いつもの様にストレッチをするかと思いきや、ジョンさんはおもむろにコルセットを取り出し腰に巻き始めた。<br><br>話を聞くと、どうやらヘルニアで腰に負担がかかり、体調がかなり悪化してしまったということだった。<br><br>体が資本の仕事なだけに、今後が心配だけれど、話す度に表情が明るくなるジョンさんの心は、どうやら元気な様だった。<br><br><br><br>昼休み、ジョンさんは休憩室の自分の席でシャツを持ち上げて何かをしていた。<br><br>普通なら目を背けておくべきところだが、私はお構い無しでジョンさんを見つめた。<br><br>ジョンさんの手には、湿布が見える。<br><br>『湿布、貼ってあげましょうか～？(笑)』<br><br>意地悪な表情で、ジョンさんにわざとらしく言うと、またジョンさんは『うぇ～』という顔をした。<br><br>私は、はははと軽く笑いお弁当を食べ始めるが、視界の端にジョンさんが入る。<br><br>貼りづらい場所に貼ろうとしているらしく、いつまでたっても、湿布を持ったままシャツを上げ下げ…。<br><br>何やってんだか…と思い、改めてジョンさんを見つめた。<br><br>『だから…貼りましょうか？』<br><br>ふざけて、変な手つきで貼るジェスチャーをしてみせる。<br><br>その瞬間、苦笑いするジョンさんの頬と耳が、赤くなっていることに気付き、なんだか愛しくなってしまう。<br><br>相変わらず渋るジョンさんに、近くにいたお姉さん的存在の先輩が…<br><br>『ジョン君、男の子が女の子の貼ればセクハラっぽいけど、逆なんだから～(笑)幸せでしょ～？りんごに貼ってもらいなよ～♪』<br><br>そんな姉さんの一言に、一瞬でジョンさんは『じゃあ…はい。』と、私に湿布を渡してきた。<br><br>『やっぱ誰かに貼ってもらいたかったんじゃん。』と思うと同時に、急に緊張が走った。<br><br>『えっと…貼る貼る言ったものの…いざとなるとうまく貼れるか…(笑)』<br><br>『あれだけ言っといて!?』<br><br>呆れるジョンさんが、背中のシャツを持ち上げる。<br><br>『この辺に、縦に適当に。』<br><br>ジョンさんが指差す腰の辺りを見る。<br><br>細い腰に付く背中の筋肉は、しっかりと体を形作り、ドキドキするくらい綺麗な筋肉のラインを生み出していた。<br><br>そういえば前にタンさんが、『ジョンは筋肉の形がわかりやすいから、マッサージしやすい。』と、言っていたっけ…。<br><br>緊張を抑えながら、ゆっくりと左腰に湿布を当てる。<br><br>指先でそっと触れる様にしか触れない自分がいた。<br><br>『あ…ちょっとパンツにかかりますね。パンツ、パンッてしましょーか!?パンツ、パンッてっっ(笑)』<br><br>緊張で潰れそうな自分を抑えるために、いつもの様に思いっきり冗談をジョンさんの背中に投げ掛ける。<br><br>『いやいや…そこは自分で適当にやるから～。』<br><br>ジョンさんが笑いながら返してくる。<br><br>『ありがと。』<br><br>ジョンさんの優しい声が、余計に私の胸を高鳴らせているとは、ジョンさんは気付かないだろう。<br><br>『どーいたしまして。』<br><br>私はそそくさと席に戻り、お弁当の続きを食べ始めた。<br><br><br><br><br>ずっとシャツごしに眺めるだけの背中…触れてもふざけてたまに軽く叩くくらいの背中。<br><br>届く事の無いその背中に、彼女気分で優しく触れた私の手。<br><br>その光景を思い出すだけで、こんなことでもないと近付けない切なさと、こんなにも近くに感じられた幸せが、同時に胸をキュッと締め付けた。<br><br><br><br>その日から数日間は、この日の温もりとジョンさんとの距離が頭から離れなかった。<br><br>もうきっと、触れることなんてないんだろう。<br><br>こんなことでジョンさんへの気持ちを再確認するくらい、こんなにも特別な感情で胸が膨らむのに…。<br><br><br><br>桜の花びらを散らして行った春風は、私の気持ちまでは吹き飛ばしてくれていない様だった。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10513692905.html</link>
<pubDate>Tue, 20 Apr 2010 23:26:57 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑪ ～微熱…恋も病も… ～</title>
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<![CDATA[ 体力勝負の仕事なため、仕事前のストレッチは欠かせない。<br>休憩室の片隅でストレッチをしていると、いつもの様にジョンさんがやって来た。<br><br>柔軟性のあるジョンさんの横で、いくらやっても固いままの自分の体を、どっこらせと動かす。<br><br>『婆ちゃん…ってか、おっさん(笑)』<br><br>ジョンさんはストレッチ、筋トレを軽々こなしながら、いつもの様に笑ってくる。<br><br>そこへ、魂が抜けかけたユウ君がやって来る。<br>これがいつものパターンだ。<br><br>ユウ君は、背中を丸めてあぐらをかく。<br>ストレッチも筋トレもやる気はなくて、ただただ作業開始までの時間を私達と過ごすためにやって来る。<br><br>だからといって、自分からたくさん喋るわけでもなく、私とジョンさんの適当無意味な会話を聞いて、腹を抱えて笑うのがユウ君の役目だった。<br><br><br>だけどこの日は、小顔の半分以上を占めるマスクにユウ君は包まれていた。<br><br>『風邪？』<br><br>すかさず私が問いかける。<br><br>『ん…微熱。』<br><br>『もう…ちゃんと休んでる？無理は禁物だよ。』<br><br>なんだろう…最近、ユウ君に対して、母親みたいな説教が増えてしまった…。<br><br>私の説教を聞くと、ジョンさんがユウ君の上にデレッとのしかかる。<br><br>『うへ～』とじゃれ合う２人の姿。<br><br>その光景を呆れながらも見守るのが楽しかったりする。<br><br>そして、説教する私と相反し、スキンシップがジョンからのユウ君への愛だというのも、ユウ君・私、共にわかっていた。<br><br><br>作業が始まり、仕事場ですれ違う時、労いの意味を込めてユウ君は大抵ハイタッチを軽くする。<br><br>だけど今日は力無く手を構えるユウ君がいた。<br><br>そんなユウ君に『頑張れよ』と、声に出さず手のひらをグリグリとグーでいじる。<br><br>と…去り際、ユウ君はいきなり軽く、そして優しく私の頭をポン…とたたいた。<br><br>すっかり油断していた心の隙間にいきなり滑り込まれた様で…恥ずかしくなった私は耳の奥がトクトクと鳴るのを感じていた。<br><br><br><br>仕事も終わりに差し掛かる頃、ジョンさん・ユウ君・私の３人だけで作業をすることになった。<br><br>しばらく淡々とこなしていると、ジョンさんからいきなりすぎる質問が投げ掛けられた。<br><br>『りんごさんは、どういう男がいいの？…ゴリマッチョ？？』<br><br>ジョンさんは、最近筋肉がついてきた私を『ゴリマッチョ』とからかう。<br><br>突然の質問も、最後のゴリマッチョでごまかされた様だ。<br><br>『え…ゴリマッチョとか嫌です。私がゴリマッチョだから相手は違う方が～(笑)』<br><br>冗談を交えて答える。<br><br>『えー、じゃあ、芸能人の○○リュウタみたいのがいいの？』<br><br>私が好きな芸能人を出してくる。<br>そして続けてジョンさんが言った。<br><br>『あ、ほら、○○リュウタはいないけど、○○ユウタならどうよ～！』<br><br>ジョンさんがユウ君を指差した。<br><br>『いやいやいや…』<br>からかうのはよしてくれよと、少しうつむきながらユウ君が軽く笑う。<br><br>『ユウく～ん！』<br>と、ふざけて近寄ることで、私はその場をいつもの笑いで締めくくった。<br><br><br>３人でいる時は、ジョンさんとユウ君に差をつけたくないくらい、どちらも仲間として大切だ。<br><br>だから、それをわかってほしくて、ジョンさんばかりに偏る姿勢はなるべく控えていた。<br><br>だけど、ユウ君は私がジョンさん寄りに接している瞬間を見逃さない。<br>『あ…またジョンさんとばっかり…』…自分で気付いた時には、すでにユウ君は私達の側から静かに立ち去っていたりする。<br><br><br><br>帰りの支度をしていると、ユウ君がやって来た。<br><br>朝よりもダルそうな雰囲気に、『熱は？』と問いかける。<br><br>『さっき計ったら38度あった。』<br><br>『は？上がってるじゃん…平気なの？』<br><br>まだ帰れる感じではないユウ君を見上げる。<br><br>『触ってみ。』<br><br>ユウ君が、首を指差す。<br><br>そっと首に触れると、手に吸い付く滑らかな肌が、トクトクと熱く熱を帯びていた。<br><br>『熱いよ…大丈夫？』<br>と、私。<br>『ん…やっぱ熱い…？』<br>と、ユウ君。<br><br>自分の冷たい手が役に立てばと、気付いたら私はもう１度ユウ君の首に触れていた。<br><br>ユウ君の、赤くなる耳と、少し落ち着いてやわらかくなってきた目を見て、私は急に恥ずかしくなって手を離した。<br><br>そこへ、ジョンさんが帰り支度をしてやってきた。<br><br>私は何故か平常心が保てず『お大事に！』とユウ君の肩を乱暴に叩きその場を後にした。<br><br>面白半分に、私の真似をしてユウ君を叩くジョンさんの姿が、立ち去る私の視界にわずかに入ってきた。<br><br><br><br>ジョンさんは、私には触れない。<br>だけどユウ君は、私と触れ合うことが多い。<br>ジョンさんは、彼女がいるから、女である私には触れない。<br>ユウ君は、私を女ではなく仲間として見ているから気軽な触れ合いがある。<br>私も…<br>ジョンさんを男性として見ているから…彼女がいるジョンさんには遠慮が生じる。<br>ユウ君には、男性としての意識ではなく、仲間としての意識が強いから…遠慮なくスキンシップをはかる。<br><br><br>だけど…<br>ジョンさんに触れられない欲求を、どこかでユウ君にぶつけているのかもしれないと…この日私は心の片隅で考えてしまった。<br><br>そんな思いが、急に恥ずかしさを運ぶ。<br><br><br>微熱ほど、厄介なものはないだろう。<br><br><br>綺麗事ばかり並べる自分の心は、結局呆れるくらい女で…だけどグレーゾーンで生きたがる。<br><br>苛つくくらいまとまらない気持ちを抱え…<br>結局はため息でリセットした気になるしかなかった。<br><br><br>翌日私は、ユウ君からのもらい風邪と共に、もうしばらくボンヤリ生きようと…どうしようもない答えを出したのだった。<br><br>
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<pubDate>Thu, 25 Mar 2010 00:33:19 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑩ ～私スタイル ～</title>
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<![CDATA[ あの雪の日から数日。<br>違う部署での仕事が重なった私はジョンさんと会えない日が続いたが、結局、久々に会ったジョンさんは元気を取り戻していた。<br><br>久々に会ったのは、皆で合わせた休日。<br>プライベートでのジョンさんだった。<br><br>ジョンさん、ユウ君、タイチさん…相変わらずの面子に加え、昨年退職したナツミちゃん、あのＭ子とお姉ちゃん。<br><br>７人で過ごした休日は、笑いに満ちていた。<br><br>相変わらず、ジョンさんが『Ｍ子！』と呼ぶ声には過剰反応してしまうが…。<br><br><br><br><br>その日、ユウ君だけは仕事の関係で途中合流だった。<br><br>私と同じ様に、何ヵ所かの部署で仕事をするユウ君。<br><br>私はユウ君と二ヶ所の部署で一緒に仕事をしているせいか、皆より…ジョンさんの次くらいにユウ君のいろんな姿を見てきた。<br><br>仕事終わりのユウ君は、どことなくお疲れ気味で、『過労で死ぬぞ？』なんて私にクールに怒る言葉をそのまま返したくなる感じだった。<br><br>少し頭を押さえるユウ君の姿を、私は見逃さなかった。<br><br>盛り上がる皆の輪をぬけ、少し距離を置くユウ君に近付く。<br><br>『また頭痛いの？』<br><br>ユウ君は最近、偏頭痛に悩まされていた。<br><br>『ん…。仕事なんかしてくるんじゃなかったな…。』<br><br>頭を押すユウ君からは、珍しく一気に弱さが滲み出ていた。<br><br>『大丈夫？やっぱ１回病院行ったら？』<br><br>『ん…そうだよね…』<br><br>ユウ君を見上げる私から少し目を反らして、ユウ君がいつも以上に大人な声で私に言う。<br><br>『前に見てもらったら、血栓が７つくらいあったみたい。若年性脳卒中になるかも…？みたいな。』<br><br>前にもチラッと聞いていたから、いつにも増して心配になる。<br><br>心配がため息に変わった私は、ユウ君の目を見て…<br><br>『もう１回…精密検査してきたら？』<br><br>どーせ素直にきかないのはわかるが、強めに言う。<br><br>遠くで聞こえる皆の笑い声。<br>皆は気付かない自分を隠し抜くユウ君の姿がそこにはあった。<br><br><br><br>数日前まで落ちきっていたジョンさんの笑顔を遠くに見る。<br><br>そんなジョンさんには、今は目の前のものに夢中になってて欲しかった。<br><br>ジョンさんが笑顔でいられるなら、それが１番だから。<br><br>だから…ジョンさんがユウ君に気付かない今は、多分私が気付いてあげなきゃいけないんだ…と勝手に思い込む。<br><br><br>ユウ君は言葉が少ない。<br><br>常に冷静沈着…年下のくせに大人っぽい。<br><br>だけど私とジョンさんは知ってる。<br><br>ユウ君はやっぱり私達より幼いし、弱い。<br><br>本人は、なかなか自分で認めないし見せないけれど。<br><br><br><br>帰り道、皆から少し離れて歩くユウ君が立ち止まり、私の隣にそっと寄る。<br><br>静かに、だけどくだらない話を吹っ掛けるユウ君に、私はいつもの調子で明るく返す。<br><br>『うるせーって思ってるでしょ？だけど黙らないよ(笑)』<br><br>うるさくユウ君をいじる、いつもの私。<br><br>心配ばっかされたくないかなと、私なりのスタイル。<br><br>そんな私に『ははっっ』と小さく笑い微笑むいつものユウ君がいた。<br><br><br><br><br>いつでも隣を歩ける距離にジョンさんがいる。<br><br>だけどこの日、ジョンさんの笑顔は私以外の人達でも十分引き出せた。<br><br>だからこの日は、女心をそっと戸棚にしまい、ユウ君の隣で仲間を大事に思う自分の気持ちを優先した。<br><br><br>隣を歩くユウ君からは大人の香りがした。<br><br>だけど、私の肩に緩くぶつかりながら歩くユウ君は、弱く甘えん坊な弟の様だった。<br><br><br>『ほんと、よく喋るな(笑)』と、ユウ君。<br><br>『えー？うるさい？ごめーん(笑)』と、私。<br><br><br>『いや…りんごちゃんといると、元気もらうわ。』<br><br><br>またユウ君が、『ははっっ』と優しく笑った。
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10482978061.html</link>
<pubDate>Tue, 16 Mar 2010 01:25:23 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑨ ～雪の涙 ～</title>
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<![CDATA[ 『ここの担当久々だ～！緊張する～！』<br><br>そう言ってジョンさんが私の肩をパンチしてくる。<br><br>テンションの高さは昨日が１０なら今日はまだまだ高めの７くらいだろうか。<br><br>マイナス３は、緊張のせいだろう。<br><br><br>ジョンさんの顔を見ると、目元がいつもより疲れている様に感じる。<br><br>また寝不足なのかな、なんて思いながら仕事に取りかかる。<br><br><br><br>『ねぇ、ちょっと背中３回叩いてくれない？』<br><br>ジョンさんが休み時間にいきなり背中を突き出してきた。<br><br>『え…？じゃぁ…』<br><br>ふざけて倍の６回叩く。<br><br>『あ～もう。３回って言ったじゃんっ！』<br><br>膨れてジョンさんが席に戻る。<br><br>『なんかあったんですか？…霊的なもの？』<br><br>『ん～、オレもよくわかんないんだけど、悪い気を取り込みやすいって言われたんだ。最近だるいのもそのせいだったら嫌だなって思って…。』<br><br>そう言って少し背中を丸めるジョンさんに『じゃあ、もう１回！』と、改めて３回ジョンさんの背中を叩いた。<br><br><br><br>それから仕事を進めていくと、ジョンさんのテンションが明らかに下がっていくのがわかった。<br><br>『今日はあんまり近付かない方がいいかな…』<br><br>今までの経験から、今日はそっとジョンさんを見守ることにしたが…いつものごとく、やっぱり気になってしまう。<br><br><br>仕事が終わり、使用道具を片付けに行くと、ジョンさんがそこにいた。<br><br>ふざけて軽くぶつかると、力無い笑顔が返ってきた。<br><br>横顔を伺いながら、私はいつもの様に明るくジョンさんに質問を投げ掛けた。<br><br>『ジョンさん、今日どうしました？なんか顔が疲れてますよ？？大丈夫ですか？』<br><br>『ん、そうだろうね。大丈夫じゃないよっ！』<br><br>無理にテンションをＭＡＸにして何度か『大丈夫じゃないよっ！』と、親指を立てて笑顔で言ってくる。<br><br>『原因は自分でもわかってるんだ。』<br><br>そう言って顔を一瞬背ける。<br><br>そしてまた『大丈夫じゃないよっ！』と振り返った。<br><br>その顔に、凄く胸が苦しくなった。<br><br>無理して作ったジョンさんの笑顔。<br>だけど、目元が赤くなっているのがわかる。<br>今にも泣きそうな…。<br><br>今までだって、たくさんジョンさんの落ちたりすねたりする姿を見てきた。<br><br>だけど、泣きそうな姿は初めてかもしれない。<br><br>私まで、急に泣きそうになった。<br><br>いつもなら原因がわかるから返す言葉があるが…ジョンさんはいつもの様には愚痴を言ってこない。<br><br>プライベートで何かあったのか…<br><br>何て言うべきなのか…<br><br>冷水機の水を飲む背中にそっと触れる。<br><br>『ジョンさん…大丈夫ですか…？』<br><br>『ん。大丈夫じゃないよっ！』<br><br><br>同じセリフと、赤い目元が、手を差し伸べられない自分を苦しめる。<br><br><br><br><br>帰り道、突然降りだした雪が、強風と共に刃を向ける。<br><br>顔をすっていく雪が痛い。<br><br>冷たくて痛い夜に、思い出すのはジョンさんの赤い目。<br><br>自分では自信をもって差し伸ばすことのできない手は、雪に当たり真っ赤になっていた。<br><br><br><br>心の中は、今日の吹雪の様に、痛く冷たい涙でいっぱいになっていた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10477795333.html</link>
<pubDate>Tue, 09 Mar 2010 22:49:09 +0900</pubDate>
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<title>Ｍｙ．恋ダイアリー⑧ ～後輩だもの ～</title>
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<![CDATA[ その日は何事もなく始まり、いつもの様に終わろうとしていた。<br><br>しかし、後輩の乱雑な仕事ぶりが、自分の心をプツリと刺激して…<br><br>久しぶりのイライラが込み上げる。<br>だけど、自分の考えに自信がない。<br>イライラはただため息に変わり、一気に曇り空に変わった心のまま、本日最後の仕事に私は手をつけようとしていた。<br><br>『は～…』<br><br>小さくため息が漏れる。<br><br>『…どうした？』<br><br>そばに来たジョンさんが、伺いながら私のため息を捕まえた。<br><br><br>『…。』<br><br>どこまで、どういう風に言ったらいいかわからない。私の考えがガキすぎると思われるかもしれない。<br><br>だけど、やっぱり言葉は溢れ出した。<br><br>『さっき、こんなことがあって…』<br><br>『皆、どういう考えでやってんのかって思って…』<br><br>『手順がおかしいです。それをやる意味がなくなります。』<br><br>…一通りの意見をぶつける。<br><br>『でも…私が考えすぎなのかなって…間違ってるのかなって…。』<br><br><br>『りんごさんの考えは間違ってないよ。最近は、皆早さばっか求めて、丁寧じゃないし。それに、解ってやってるかどうかってとこも気になるんでしょ？』<br><br>ジョンさんは的確に私の心を受け止めてくれる。<br><br><br>職場で真剣に語るのは久々で、近くを通ったベテラン先輩の丹さんが、いつもと違う雰囲気の私達の横で足を止めた。<br><br>『適当でいいんじゃね？』…丹さんが言う。<br><br>丹さんも、仕事に対して真面目で熱い人だけど、やる気の無い奴を鍛えようとはしない。<br>同じ悩みを抱えた時期を越えた経験が生み出した答えなのだろう。<br><br>だけど…<br><br>『丹さんみたいなベテランがそう言ったら話が終わっちゃうじゃないですか。それに、そう言われたら…私がダメみたいだし…』<br><br>初めて丹さんに噛みついた。<br><br><br>そうして最後の仕事にとりかかる。<br><br><br><br>いつも良くしてくれる大先輩に…失礼だったよな…<br><br>そんなことばかり考える。<br><br><br>仕事が終わると、ジョンさんが『お疲れ！』と肩を叩く。<br><br>『私…丹さんにあんな勢いで噛みついて…後輩として、良くないですよね…』<br><br>さっきとは違うため息が漏れる。<br><br><br>『いや、丹さんは怒ってないと思うよ？俺の予想だけど…丹さんは、りんごさんがしっかり考えてるってことが嬉しかったはず…！』<br><br>『そうですかね…ならいいんですが…。じゃあ、お先に失礼します…。』<br><br><br><br><br><br>帰宅して１時間したころ、携帯が鳴った。<br><br><br>ジョンさんからのメールだった。<br><br>『やっぱり丹さんは、りんごさんがちゃんと考えていることが嬉しかったみたいだよ☆<br>だってその証拠に帰りはめちゃめちゃテンション高かったし、「りんごはカワイイ奴だなぁ」って言ってニヤニヤしてたもん…。<br>でも、それは俺もおんなじ♪<br>こういう時は、先輩に甘えてくれていいからね！』<br><br><br>『でも、それは俺もおんなじ』<br>…丹さんもジョンさんも愛情を持って接してくれている、証明の言葉。<br><br>嬉しかった。<br><br>だけどそれは、先輩からの後輩への愛情。<br>その証明の言葉。<br><br><br><br>この日私がジョンさんからのメールで感じた喜びは、ただの後輩の気持ちとは言い切れない。<br><br>だけど、メールの向こうにいるジョンさんは…ジョンさんの気持ちは先輩。それが全てだ。<br><br><br><br>先輩からのメールに鍵マークがついた。<br><br>向こうから来る貴重なメールへの喜びを忘れないために。<br><br>そしてそれ以上に…良き先輩後輩であることを忘れないために。<br><br><br><br><br>後輩だもの。<br><br>私は、ジョンさんの後輩だもの…。<br><br>
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<pubDate>Sat, 06 Mar 2010 14:48:11 +0900</pubDate>
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<title>人間観察日記⑥『進化したミスター魚肉』</title>
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<![CDATA[ 職場の休憩所。<br>まさか、またあの人の姿をここで目撃するとは…。<br><br><br>あの『ミスター魚肉』が、ウロウロと座席を探す。<br><br>いつもの指定席は…この日も彼を待っていたかの様に空いていた。<br><br>座る前に、椅子の上のゴミを払うお決まりの手順。<br><br>ゆっくり腰を下ろす。<br><br><br>さて…今日もでるのか!?あの、ぎょ、ぎょ、ぎょに…<br><br>…!?<br><br>ギョギョギョ!?<br><br>私の目に入ってきたのは、魚肉ではなく…<br>『モーニングハーモニー６枚切り』<br><br>しょ、しょ、食パン!?<br><br>進化したのか、それとも不景気と共に安い物へ転換したのか…？<br><br>いや、ミスター魚肉は進化していた。<br><br><br><br>１枚、２枚…<br><br>だいたい１枚に９口で食パンは消える。<br><br>袋から出さず、ミスターは６枚分を持ったまま…６枚分の重みを感じながら食べ進める。<br><br>決して素手でパンを触ることなく、袋の下から押しだし食べる。<br><br>まさか６枚全部食べないよな～と思う凡人な私。<br><br>３枚食べた所で手が止まるミスター。<br><br>やっぱね。半分はまた明日だよね！<br><br><br>袋についたカスをすするミスター。<br><br><br>そして…<br><br>また食べ始めた…!!<br><br><br>ようやく私は気付いた。<br>ミスターの進化に。<br><br>食パン…さっきから口に運ぶのは食パン…。<br>水分は０…。<br><br>水とか、お茶とか、飲みながらではない…。<br><br><br>キレイに６枚食したミスターは、袋の隅にたまるカスをしっかりすすり、入念に袋の中をチェック。<br><br>食べ物を無駄にしないこの姿勢。<br>それもミスターの素晴らしいところ。<br><br><br><br>全てが終わり、席から立ち上がり、自分の周りが汚れていないか確かめる。<br><br>納得した表情で、ミスターは立ち去って行った。<br><br>その後ろ姿は勇ましく、しかし謎に包まれていた。<br><br>進化したミスター魚肉。<br>現れるのは夕方だけど、『モーニング』ハーモニー６枚切り。<br><br><br>次会うときは、彼の片手に何が握られているのだろうか…。<br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100302/22/ringo-0627/84/b6/j/o0640048010435539222.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20100302/22/ringo-0627/84/b6/j/t02200165_0640048010435539222.jpg" alt="りんごほっぺの成分表-2010030200490000.jpg"></a><br>
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<link>https://ameblo.jp/ringo-0627/entry-10472066828.html</link>
<pubDate>Tue, 02 Mar 2010 23:24:40 +0900</pubDate>
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