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<title>旅館の派遣仲居のナイショ話</title>
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<description>私は関東地域を中心に働いている派遣仲居です。気が向いたら一度読んでみてください。面白いはずですよ。言っておきますが、私の体験ですから、嘘は書いていませんから・・・</description>
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<title>あの西伊豆の有名旅館グループの倒産危機を救った謎のフリーコンサルタント</title>
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<![CDATA[ <b>派遣仲居の囁き</b> <p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">わたしは、関東エリアを中心に働いている派遣仲居です。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">去年から今年の春まで、私が勤めていた伊豆の旅館での出来事は、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">本当に面白かったんです。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">何が面白いかって？</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">だって、そこの社長さんは演説が大好き（もっとも誰も聞いてないんですけど・・）</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そこもご多分にもれず、不景気でもう大変。（４年間赤字続きだったそうです）</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そのせいもあって、毎日、毎日上層部からグチぐちと、嫌味ばっかり聞かされてました。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「お前らの接客がどうのこうの」と、○○の一つ覚えじゃないっつうの！</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">大体さあ、他人のことを呼び捨てにする業界って、どうなのよ！フー！</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><b>謎のコンサルタント？現る</b></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">と、そんな旅館にある日、謎の人物が現れたの。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">社長から「全権限を彼に与えるので、指示に従うように！」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">いきなりプロジェクトを宣言しちゃって、税理士さんやネットのプロ、マーケティング担当だとかを引連れて、何となくどこかで経験したことがあるコンサルタントっぽいなあ・・・</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">と思っていました。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そのうち、その人と個別面談があったと思ったら、そのうちに次々と内部の事が変わっていったんです。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">その人「この仕事の主役はあなた達です。」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">なんちゃって、照れるったらありゃしない。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">まあ、仕事や人事なんかどんどん変えていくけど、大丈夫なの？</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">と少し意地悪な見方をする人が多かったけど、そのうち、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「ひょっとしたら年末ボーナス出るかもよ・・・・・」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">てな噂が出るくらい、業績が回復してきたのよ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">その人、何をしたのかなあ？と思って、ある部長さんに聞いてみたの。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そしたら、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">幹部に損益とか何とかいう考え方をしつこく要求して、毎週チェックしてたんだって、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そう言えば、売上を上げるのは２倍の努力が必要だ。しかし、コストカットは今すぐにできる。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">これが、その人の口癖だったわね。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">まあ、結局その年のボーナスは残念ながら無理だったみたいだけど。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">間もなく、取引銀行の支店長クラスが何人かその人を訪ねてくるようになって、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「計画通り業績が回復しているので、今後も頑張ってください・・。」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「この調子で推移してもらえれば、設備資金なら・・・」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">みたいな会話を何回か聞いたわね。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">ところが、実はこうなるまでの間は、社長や専務、そしてそこの幹部連中は一度も銀行の幹部と交渉の場に出てこないのよ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">ひどいでしょう。いわゆるプロジェクト任せ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「おーい、プロジェクト本部長、今日<font face="Times New Roman, serif">××</font>銀行が来るのでよろしく。」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">こんな調子よ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">一体いつも説教たれている経営幹部は、どこに行っちゃったんでしょうねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">逃げるな！っていうのよねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><b>えっ？自己資金ゼロで西伊豆ニュー</b><font face="Times New Roman, serif"><b>O</b></font><b>ホテルを買収</b></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そのうち、北関東を本部にしているホテルの買収話がいきなり出てきたのよ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">最初は買収金１０億円、とんでもない金額よねえ。私には想像もつかないお金。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">だから、「誰もそんなのうちには無理無理！」ってな調子だったわよ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">それが、謎の●●本部長が交渉窓口になって２か月、３か月と経過するうちに、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">１０億が５億に、そしてとうとう３億円だって。私達にはどうなってんのか全く理解できないけど、金額の感覚がマヒするわよねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">でもさあ、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">倒産しそうだっていう旅館が、どうやってそんなでっかい買い物できんの？</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">この人、何もの？「どさくさにまぎれて、騙そうってんじゃないの？」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">みんなそんな蔭口たたいていたわねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">実際には、どこかの金融機関から支援してもらったらしいけど、１銭も自分のお金出さずに、でっかいホテル買収しちゃうんだから、本当に凄い人よねえ。もうアングリ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">後から聞いたら、最初はすべての金融機関から断られたんですって！</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">もう余計にビックリじゃない。だって凄い執念ていうか、ホント、大したもんよう。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><b>いつの間にか黒字に？</b></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そんなことを言っている間にも、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">この人、去年はとうとう黒字にしちゃったらしいの。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そのお陰で、断られていた金融機関からの融資も受けられるようになった・・て、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">事務所で経理担当者がうれしそうに話してたわよ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">そういえば、その人来てからいろいろと変わったわねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">わたしたちも働き易くなったしねえ・・・、本当に。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">売店やラウンジの担当の人たちも商売熱心になったし、会社の雰囲気も随分と良くなったもんねえ。だって、私が派遣された当初は、あそこのホテルは派閥みたいなのがあってね、仕事もやりずらいなって、毎日思っていたんだから・・。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">だから、何時しか仲居仲間も、その人に手紙を書く人まで出てきたくらいだもんねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「・・・だから、なんとかしてください。」みたいにね。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">みんな、この人なら自分たちの不満や悩みを解消してくれるかもしれない・・・。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">って、マジ、期待を持ったのかしらね。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><b>社長の裏切りと突然の解散</b></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">ところが、ところが、ところがですよ・・・、そんなある日、突然その人たちのプロジェクト解散宣言が社長から出たのよ。（もちろんプロジェクトの皆さんは不在）</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">予告も理由も、もちろん詳しい説明もなかった。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">一体全体何がどうしたのって！もうみんなビックリ。だって、本心は期待していたからね。これからもっと良くなるはずだって。ある意味、希望の星だったもん。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">別の旅館の人から聞いたんだけど、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">その人幹部を集めてこう言っていたんだって、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「皆さんの努力の結果、この会社はやっと２，３年は赤字に転落しても資金繰りに困らない状態にまで来ました。しかし、問題は<font face="Times New Roman, serif">CF</font>です。油断せずに頑張ってください。私のポジションは微妙ですので、ヒョッとすると来年はここに居ないかもしれません。しかし、短い期間だったけど、今までやってきたことに自身をもって今後も頑張ってください。」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">すでに、社長の裏切りは想定していたような予言よね。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">買収資金を融資してくれた金融機関を、社長が裏切ったんだって、あの社長！あほか！</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">それをプロジェクトで必死で止めたそうだけど・・・。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><b>一言の文句も言わず風のように消える</b></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">噂では、幹部も皆してプロジェクトスタッフの追出しを画策したらしいわよ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">汚いわねえ、どれだけのことしてもらったか・・。感謝こそしても、裏切って追い出すんだものねえ。やっぱり、周りの人がわたしたちに忠告していた通りの一族だったということね。ウワ―、恐ろしい。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">それにしても、あまりに突然だったから、本当に謎の人になっちゃったわよねえ。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">風のように現れて、みんなを救って、そして風のように消えた。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">弁護士にも公認会計士にもできなかったことを、たった２年で実現したんだもの・・・。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">実は、私の主人も旅館の厨房で働く調理師なの。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">別の旅館だけど、一緒の地域で働いていたので、主人たちもよく噂を聴いていたみたい。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">私たちも春には辞めちゃったから、その後どうなっているのかは知らないけど、</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">主人がこんなことを言っていたの。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">「この業界はどこも同じように苦しいはずだけど、あの人たちのマネは誰もできないだろうなあ。だってお前と同じ報酬しか貰ってなかったんだってさ。まったく信じられないような話だけど、居たんだね、そう言う人が、現実に。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">チャンスがあったら、どこかで一緒に仕事がしたいね・・・。」</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">いまもどこかで、再生に力をかしているのかしら・・・？</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm">謎のコンサルタントさん・・・。</p><p style="MARGIN-BOTTOM: 0cm"><br></p>
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<pubDate>Thu, 21 Oct 2010 13:37:17 +0900</pubDate>
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