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<title>ショートストーリー by 一登 (itto)</title>
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<description>新鋭ブログ小説</description>
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<title>移転のお知らせ</title>
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<![CDATA[ <p>－移転のお知らせ－</p><br><p>デザインの関係上、以下のサイトに移転しました。</p><p><a href="http://siroikisetu.seesaa.net/">http://siroikisetu.seesaa.net/</a></p><br><p>ご報告が遅れましたことを、深くお詫びいたします。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10006612966.html</link>
<pubDate>Tue, 29 Nov 2005 23:12:42 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第１３話 -</title>
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<![CDATA[ <p>私は、これからの入院に備えるため家に帰った。</p><p>ドアを開けると、主のことを察したかのような、</p><p>暗い玄関が待っていた。</p><br><p>私は照明をつけずに、寝室に向かった。</p><p>そして部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。</p><p>今は何も考えたくなかった。</p><p>絵美のこと。</p><p>これからの生活のこと。</p><p>昨日いっぱい考えたが、答えはなかったから。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10005171534.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Oct 2005 21:12:38 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第１２話 -</title>
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<![CDATA[ <p>「石川さん、おはようございます。」</p><p>背後から、昨日の医者の声が聞こえた。</p><p>昨日の緑の手術着と違って今日は白衣だった。</p><p><br>私は、振り返り彼の顔を見ると、</p><p>昨日から胸につかえている事を聞いた。</p><p>「人間、目覚めないってことがあるんですか。」</p><br><p>彼は少し間を取って、話し始めた。</p><p>「人間の脳って脆いんですよ。少し傷ついただけでも、</p><p>その部分の機能が失われるんです。ですが、一度傷ついた</p><p>脳は今の医療技術では、治せないんです。</p><p>今回絵美さんの脳が傷ついたところは、経験則上、</p><p>永い眠りについてしまうんです。」</p><p>「では、絵美は永遠に眠ったままなんですか」</p><p>「はっきり言って、分かりません。脳は複雑で、</p><p>まだまだ研究段階なのです。</p><p>1週間で目覚める方もいれば、私の知る限り、</p><p>17年後に目覚めたという方もいます。」<br></p><p>17年という気の遠くなる数字に、私は改めて自分の</p><p>置かれている状況を知った。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004501576.html</link>
<pubDate>Thu, 22 Sep 2005 17:12:33 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第１１話 -</title>
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<![CDATA[ <p>朝、私は病院のロビーの椅子に座っていた。</p><p>寝たのか寝ていないのか自分でも分からない</p><br><p>でも私の気持ちと、まったく関係なしに、</p><p>病院内は昨晩と打って変わって忙しく動いていた。</p><br><p>私は、受付で絵美との面会を申し出ると、ボランティアの女性が</p><p>ICUまで案内してくれた。</p><p>女性はとてもやさしく接してくれたが、私は一言もしゃべる気にはなれなかった。</p><p>この女性には、大変失礼な態度をとったと思う。</p><br><p>ICUの前まで来ると、看護婦が絵美のところまで案内してくれた。</p><p>私は、軽く会釈をして案内してくれた女性を見送った。</p><br><p>絵美は、静かに寝ていた。</p><p>すこし、顔色が薄いのを除いて、家で寝ているのと変わりなかった。</p><p>骨折をしていると聞いていたが、掛け布団で見えなかった。</p><p>布団の下から出ているコードが絵美を囲む機械に</p><p>伸びていて、機械の液晶に映し出される波模様が、</p><p>絵美が生きている証明であった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004484749.html</link>
<pubDate>Wed, 21 Sep 2005 23:07:13 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第１０話 -</title>
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<![CDATA[ <p>  「横断歩道で信号を待っていた絵美さんに、</p><p>車が突っ込んできたようです。</p><p>絵美さんは、足と腕を骨折をしておりましたが、</p><p>これは、先ほどの手術で処置をしてあります。</p><p>幸いにも内臓の方には損傷は、ありませんでした。」</p><p> 「では、絵美は無事なんですね。」</p><p>命に別状はないと考え、安心した私は、念を入れた。</p><p>「心拍数は安定しています。骨折も１ヶ月ほどで直るでしょう。</p><p>ですが、１つお伝えしなければならないことがあります。</p><p>「なんでしょう。」</p><p>完全に安心しきった私は、軽い気持ちで聞き返した。</p><p>「まだ、ハッキリとは言えないのですが、</p><p>絵美さんは２度と目覚めないかもしれません。」</p><p>「え、」</p><p>「絵美さんは事故のとき強く頭を打っていて、</p><p>脳にわずかなんですが、損傷を受けていていました。」</p><p>頭が真っ白になって、冷たい汗が流れてきたのを感じた。</p><p>医者は私の顔色を見たのか、</p><p>「お疲れのようなので、話の続きは明日にでもしましょう。」</p><p>と言って、部屋から出て行った。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004270004.html</link>
<pubDate>Wed, 14 Sep 2005 02:10:58 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第９話 -</title>
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<![CDATA[ <p>夜の病院は不気味だった。</p><br><p>夜間専用の出入り口から入り、緊急外来で受付をした私は、</p><br><p>看護婦に手術室の前まで案内された。</p><br><p>この中で絵美は戦っているのだと考えると、なにも助けてやれない</p><br><p>自分がとても悔しかった。</p><br><p> </p><br><p>何時間がたっただろうか。ただずっと壁にかけられた時計の刻む音が、</p><br><p>乾ききった病院の廊下の空気に響いている。</p><br><p>突然、私の目の前のドアがゆっくりと開いた。</p><br><p>中から出てきたのは、３０代半ばぐらいの医者だった。</p><br><p>手術着を着ていたので、この人が執刀してくれたのだろう。</p><br><p> 「石川さんですか？」</p><br><p> 「はいそうです。絵美は、」</p><br><p> 「石川さん、落ち着いてください。詳しい結果をお知らせしますので、</p><br><p>こちらにどうぞ」と手術室に併設された小さな部屋に案内された。</p><br><p>案内された部屋はテーブルを挟んで椅子が４脚と、</p><br><p>テーブルの上にパソコンが置かれただけのこじんまりとした</p><br><p>部屋だった。</p><br><p>そして席に着くと医者は慣れた口調で話し始めた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004269996.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Sep 2005 23:59:35 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第８話 -</title>
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<![CDATA[ <p>私は、携帯が震えていることに気が付いた。</p><br><p>液晶には「絵美」と表示されている。</p><br><br><br><p> 「お～い、絵美遅刻だよ～」</p><br><p>少しからかった声で電話に出た。</p><br><p> 「もしもし、東都病院です。」</p><br><p>私の声と被って、うまく聞き取れなかった。</p><br><p>ただ、絵美の声でないことには気付いた。</p><br><p> 「どなたですか」</p><br><p> 「東都病院、緊急外来の海野です。」</p><br><p> 「え、どういうことですか？」</p><br><p> 「落ち着いて聞いてください。石川絵美さんは、事故に合い、</p><br><p>現在手術中です。こちらで、こちらで運転免許からお名前を</p><br><p>確認させていただいたのですが、ご家族の連絡先が分からないため、</p><br><p>携帯電話に履歴のあったあなたに、おかけしました。」</p><br><p> 「絵美は、あの・・・その、様態は・・・」</p><br><p>焦って呼吸と言葉が混じり、言葉がうまく出ない。</p><br><p> 「石川さんは、現在意識不明で危険な状態です。</p><br><p>失礼ですが、あなたと絵美さんの関係は？」</p><br><p> 「夫です。石川一成といいます。すぐそちらに向かいます。」</p><br><p>そう言って、レストランを飛び出た。</p><br><p>おそらく、急に席から走り出した私に、周りの客や店員は驚いただろうが、</p><br><p>私は周りが一切見えなかった。</p><br><br><br><p>私は、ただひたすら走った。</p><br><p>東都タワーから病院まで走って１０分ほど。</p><br><p>高校の体育祭以来の全力疾走だった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004213173.html</link>
<pubDate>Mon, 12 Sep 2005 01:16:28 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第７話 -</title>
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<![CDATA[ <p>「あの～、このチョコレートケーキ頼んでいいですか？」<br>「は？」<br>あまりにも、予想外の言葉に驚いて、言葉が出なかった。<br>「だ～か～ら～、この『店長オススメチョコレートケーキ』を、<br>注文してもいいですか」<br>「はあ」</p><p>（なんなんだ、この女は。さっきまで泣いていたのではないのか。）<br>「すいませーん、店員さん。チョコレートケーキください！」</p><br><p>あきれる私を横目に、彼女はおいしそうにケーキを食べている。<br>「やっぱ失恋には、甘いものだよね～。で、あんた誰？」</p><p>「いや、君が土砂降りの中、泣いていたから、ここに</p><p>つれてきたんだけど・・・」</p><p>「あ～あ～、そうだったね。」<br>（あ～あ～、そうだったね？）</p><br><p>それから、彼女の愚痴を延々と２時間も聞かされた。<br><br>「今日はありがとう。」</p><p>急に彼女が言ったので、少しびっくりした。</p><p>「話を聞いてもらって、すっきりした。」<br>そうして、彼女は帰っていった。</p><br><p>これが、彼女との始めての出会いだった。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004107916.html</link>
<pubDate>Thu, 08 Sep 2005 00:29:27 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第６話 -</title>
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<![CDATA[ <p>絵美と初めて出会ったのは、ドシャ降りの雨の日だった。</p><br><p> </p><br><p>会社からの帰り、雨が急に降りだしたため、</p><br><p>駅で雨宿りをしていた私の目に映ったのが、傘をささないで、</p><br><p>駅前にある噴水の近くのベンチに座ったままの、ずぶ濡れの彼女だった。</p><br><p>しばらくはその場で彼女を見ていたのだが、気になった私は、</p><br><p>彼女の元へ向かった。</p><br><p>彼女は、私が近づいてきたのを気付いたようで、うつむいていた顔を</p><br><p>一度上げたが、気にそぐわなかったのだろう、すぐに下に顔を向けた。</p><br><p>私は、ちらっとだけ見せた彼女の顔に、雨にぬれていても、</p><br><p>涙が流れているのが分かった。</p><br><p>心配した私は彼女を説得して、彼女と近くのコーヒーショップに入り、</p><br><p>店員にホットコーヒーを２つ頼んだ。</p><br><p> </p><br><p>彼女が話し始めたのは、コーヒーを半分ほど呑み終わった頃だった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004081048.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Sep 2005 01:48:41 +0900</pubDate>
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<title>彼女は生きていた　- 第５話 -</title>
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<![CDATA[ <p>ビルの間をすり抜ける高速の上に、流されるヘッドランプの光跡。</p><br><p>形を変え、色を変え、忙しく動き回るネオン。</p><br><p>まるで、私たち人間が生きているスピードを目で見ている感覚だった。</p><br><p> </p><br><p>夜景に見入っていた私であったが、ガラスに映し出された自分の顔に</p><br><p>気づくと照れくさくなって、目線をテーブルに戻した。</p><br><p>どれほどの時間がたっただろうか。</p><br><p>普段から腕時計を身につけない私は、携帯で時間を見た。</p><br><p>　「８時２５分か・・・」</p><br><p>約束の時間は、８時だった。</p><br><p>まあ、彼女の遅刻は毎度のことで、おっちょこちょいの彼女の</p><br><p>一番の特技だった。</p><br><p>一応念のため、絵美の携帯にかけてみたが、十数回のコールの後、</p><br><p>いつものアノ声で留守電の案内を聞かされた。</p><br><p>電波が届いていない訳ではないようなので、会議が長引いているか、</p><br><p>電車の中にいるからだろうと、勝手に理由を考え始めた。</p><br><p>この理由探しは、毎度遅刻で待たされる時間をつぶすために始めた、</p><br><p>私のマイブームである。結構、推理をしているみたいでおもしろい。</p><br><p>そして、彼女が来ると、彼女が遅れた理由と私が考えた理由を、</p><br><p>答え合わせする。</p><br><p> </p><br><p>実は、私が彼女の遅刻に対して強く言えないのには理由があって、</p><br><p>彼女との出会いが、彼女の遅刻癖によるものだったからである。</p>
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<link>https://ameblo.jp/s-story/entry-10004022968.html</link>
<pubDate>Mon, 05 Sep 2005 01:24:17 +0900</pubDate>
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