吹き溜まりの雀たち https://ameblo.jp/sa-wa/ 大学時代バイトしていた、雀荘で出会った人達を描いたエッセイ。毎月2回、1日と15日に更新。尚、作中の店名・人名は全て仮名です。 また、日々の生活の中で、どこかから湧き出た声の小文。こちらはちょくちょく更新。 ja-jp イリーガル・パワーゲーム https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10003538775.html そういやここは裏の世界。のほほんとしていると、ついつい忘れそうになるけどね。その日―ある土曜の夜の事。土曜の夜といえば、庶民的娯楽施設のかきいれ時。「藤沢」も例に漏れず、満卓という混雑振りだった。「おーい、澤ちゃん、コーヒーちょうだい」「はーい、ただいまー」次から次へと入る注文をさばきながら、山の様に溢れかえる洗い物を片付けていく。洗い終わったグラスを積み上げていたその時、店内の喧騒に怒声が混じった。やっべー、喧嘩かよ…。他のメンバーや店長と目配せし、皆で喧嘩を止めに入る。口論をしていたのは、川 2005-08-16T10:24:54+09:00 だから、吹き溜まりにいるんだよ https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10003191590.html オレたちゃ、不器用だから、ね。もったいないって言われても、バカみたいっていわれても。こんな生き方しか、できねぇんだもん。冷たい風が、街を刺すように練り歩く、そんな季節のことだった。「サワぁ、買出し付き合えよー。メシ、奢ってやっからさ」夜番の仕事が終わったクタクタのオレを、朝番の橋田さんが店の買出しに誘った。何のことはない、店に荷物を運ぶ労働要員として、オレをメシで釣ろうというのだ。「んー、何奢ってくれるんスか?」「ホカ弁だよ、ホカ弁。 オレが上等なモン奢れるワケねぇだろ! それでも、付き合ってく 2005-07-31T20:51:20+09:00 支えあう https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10003008862.html 人    人と人が支えあっている、「人」という字。    これ、きっと、背中合わせなんじゃないかな。    ライブでギターとボーカルが背中を合わせてたり、    ルパンと次元が背中を預け合っていたりする感じ。    人間ほど視界の狭い動物もいない。    目が完全に前についているからね。    きっと、背中を誰かに預けられるように    進化したんだろうな。 2005-07-23T09:24:13+09:00 少年 https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002866570.html 「それじゃ、澤山さん、またね」そういって、まるでジャニーズ事務所の若手のように端正な顔立ちをした青年、寺田君は、店を出て行った。傍らに、店のメンバーの女の子、梶原さんを侍らせて。寺田君と梶原さんは、オレが店に入った時から付き合っていた。といってもまぁ、そこら辺の事情は多少複雑だ。複雑といっても、その理由は二言くらいですんでしまう。寺田君は、まだ17歳、少年といってもいい年齢なのだ。そして、家出中。理由はオレは知らない。ともかくそんなワケで、寺田君は高校にもう半年近くいっていないとかで、退学処分に 2005-07-16T03:31:14+09:00 後ろ向きってのも https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002721700.html      ひとつずつ ひとつずつ     何かを落っことして ここまで来た     ひとつずつ 拾うため     道を引き返すのは 間違いじゃない     やっと会えた  君は誰だい?     あぁ そういえば     君は僕だ     大嫌いな 弱い僕を     ずっと前に ここで置き去りにしたんだ            BUMP OF CHICKEN 「ダイヤモンド」 2005-07-09T05:58:06+09:00 風の旅人 https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002650244.html 風の吹くまま、気の向くまま。ダメ人間上等。お天道様が向く方に…あ、やっぱ今日は逆に行こうか。「ケッケッケ。澤ちゃん、まだまだだなぁ」大きな腹をゆすりながら笑うその客、小森さんにオレは負け分を支払った。「カッカッカ。そいじゃ、またなー。」「次は負けませんよー!またおこし下さい!」肩の揺れる後姿に、オレは負け惜しみを投げつける。小森さんはチラリと振り向き、ニヤリと笑って帰っていく。…全くもって、喰えないおっさんだった。とにかくいつもフラっと来ては、テキトーに遊んで帰っていく。…そのくせ、やたら強いと 2005-07-05T14:34:25+09:00 https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002565637.html        味わう事を忘れ、補給に成り下がった食事。       何度も目覚め、熟睡できない睡眠。       忘れかけている女の肌の香りと感触。       ヤバい、何か生物としてヤバいよ… 2005-06-29T11:03:25+09:00 栄養ドリンク https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002465479.html      疲れたらコレ、飲む。     しかし、あっという間にまたフラフラ。     「っだよ、大して効かねーなー」     と毒づき、ふと思う。     あ、ファイトは一発分しか入ってないんだった。 2005-06-23T20:17:38+09:00 豊かな時 https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002426841.html     「豊か」って、なんだろうな…    なんて考えながら、ファミレス。    サラダを食ってコーヒーを啜る。    町田康を読み、一人クックと笑う。    あれ?    オレ、今意外と豊かかも。    周りから見りゃ、変人だがね。 2005-06-21T19:47:41+09:00 創造 https://ameblo.jp/sa-wa/entry-10002326609.html    創造に必要なモンって、なんだ?    例えば製造は、カネとモノがありゃ大抵できる。   んでも、人生は製造じゃなくて創造じゃん。   一人一人、自分の人生創っていくもんじゃん。   神様に創ってもらうモンじゃねーでしょ。   とりあえず今、金も無けりゃ大したモンも持ってない。   いっその事、丸裸になってみっか??   そうすりゃ意外と、クリアになったりして。 2005-06-15T19:40:23+09:00