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<title>櫻塚森＊徒然草・４（その他の王子２）</title>
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<description>ココは、櫻塚森が書いたお話をUPしています。恋愛小説ですが、らぶらぶな表現が苦手な方、恋愛は、プラトニックに限るという方、お子ちゃまは、回れ右してください。カテゴリーからお進みください。</description>
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<title>※☆葵の独り言・４☆※</title>
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<![CDATA[ <p>「あほな子やねぇ…大人になってから知恵熱？」<br>ベッドの中、顔だけ外に出している私の頬はカッカしていた。<br>兄さんの気持ちを聞いてからすぐ、顔が赤くなるほど熱いなって気がしたけど、まさか熱が出るなんて…。<br>母さんは呆れ顔。<br>私だって、熱出すと思わないじゃない？<br>寝返りをうち、昨日１人で妄想したことを思ってはバタバタした。<br>そりゃね、年頃だもん、色々考えるわけですよ。<br>兄さんにちゃんと好かれているのかなとか、どうして、恋人みたいに、触れてこないのかな？とか。<br>色々考えて１人でバタバタして…ちゃんと兄さんに確かめればよかったんだ。<br>ブルブルと携帯が鳴る。<br>着信の名前は兄さん。<br>［葵？］<br>聞こえる兄さんの声にホッとする。<br>「兄さん、こんばんは。」<br>［…葵？］<br>ん？なんだろ…。<br>「どうしたの？兄さん…何かあったの？」<br>向こうから重いため息。<br>［ま、仕方ないか…。］<br>兄さんの呟きに首をかしげる。<br>どうしたんだろ…。<br>［熱出したって？］<br>えっ！な、なんで、知ってんの！！<br>「な、何で？」<br>［母さん情報…おばさんが言ってたって…。］<br>か、母さんったら！！<br>「あ、あう…そ、」<br>［大丈夫なのか？］<br>「う、うん、ちょっとだけだから…。」<br>［傍に居てあげたいけど、ちょっと無理だから…声が聞けてよかった。］<br>「兄さん…。」<br>優しい…ホントに兄さんは優しいよ。<br>［傍に居て、一緒に添い寝したいとか思ってるんだけど？］<br>「えっ、あ…。」<br>［風邪だったら、うつすと治るだろ？葵の風邪、俺に渡して欲しいよ。］<br>私は兄さんの声を耳に聞きながら、どう返事をしていいか悩んでいた。<br>「で、でも、兄さんが風邪引いたら、会社の人困るでしょ？」<br>やっとの思いで出た言葉。<br>それに対して兄さんが笑っている。<br>［風邪を引いたら、今の忙しい状況から抜け出せるし、葵に看病してもらえるだろ？］<br>またまた、頬が熱くなって来た。<br>［俺達は、一緒に居る時間が少なすぎるんだよ、葵。年が離れている上に、こうも会えないんじゃ、俺は不安だよ？］<br>兄さんが不安になることなんてないんだよ、だって、私はずっと兄さんが好きなんだもん。<br>そう言いたいのに、言葉にならない。<br>［葵？］<br>「えっ…？」<br>［温かくして寝るんだよ？そっちに帰ったら、会いに行くから、それまでには元気になるんだ。］<br>「か、風邪じゃないから、大丈夫！！」<br>向こうで絶句する兄さん。<br>［えっ？］<br>「一晩寝たら大丈夫！」<br>兄さんが噴出した。<br>［葵？］<br>「えっ？何？」<br>［葵は、一体何に興奮したんだい？］<br>「えっ？」<br>クスクスと笑っている兄さん。<br>［葵は、昔から、何か興奮すると熱出してただろ？遠足前とか、受験前とか。］<br>さすが兄さん…。<br>［で、何に興奮したの？］<br>うっ、言えない。<br>［俺とのＨなことでも想像した？］<br>ぎょっとなって携帯を落しそうになった。<br>「に、に、兄さんっ！なんてこと言うの！」<br>軽快な笑い声。<br>［はははっ、図星か。］<br>「ち、違うもんっ！」<br>［…ま、いいか。帰ってきたら、思いっきりそのつもりで居てくれてるって思うから。］<br>「ちちち違うって言ってるのにぃ！」<br>兄さんの笑い声は納まらない。<br>もうっ！切るよ！<br>［遠慮しないって言っただろ？葵。］<br>「うっ…。」<br>そうでした。<br>たしかに、兄さんはそう言った。<br>［帰ったら、全部俺のにするから。俺に対して、もっとＨな葵にしてあげるね。］<br>「に、に、兄さんっ！！」<br>笑い声はまだ続く。<br>「……からかってるでしょ、兄さんったら…。」<br>［そうだねぇ…葵が何回も兄さん、兄さんって言うから、仕返しかな？］<br>あ…そうでした。<br>「…。」<br>［葵？…俺の名前呼んで？そしたら、仕事もはやく片付きそう。］<br>なんか、目が回りそう…。<br>兄さんの声がヤケに甘く耳に届く。<br>「…き、桔梗さん…。」<br>［はい、…じゃあ、頑張って、１日でも早く帰れるように頑張るから、葵も頑張って、熱下げろよ？］<br>「うん…。」<br>おやすみという言葉を残して兄さんとの会話は終わった。<br>結構長い間話をしてたけど、大丈夫だったのかな…。<br>時計はまだ昼前。<br>東京の空の下、頑張っている兄さんを思いながら私は瞼を閉じた。</p><br><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10055268878.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Nov 2007 14:01:47 +0900</pubDate>
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<title>番外編</title>
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<![CDATA[ <p>ふと仕事場に飾っている写真立てに目をやった。</p><p>愛する妻・美鶴の写真、遠く海外に住む父母の写真、娘・朔夜の写真。</p><p>その朔夜の家族写真。</p><p>そして、いずれ自分の後を継ぐ雷紋の写真がそこにあった。</p><p>写真の中の彼は、笑っているが、表情がなく、本当に何を考えているのか分からない風に映っていた。</p><p>「美鶴も、私も感情表現に対しては豊かなんだがな・・・。」</p><p>そう何度思ったかしれない写真。</p><p>小さい頃の写真はそれ以上に無表情で、愛想笑いさえなかった。</p><p>その写真の隣に２つの写真。</p><p>１つは彼が選んだ女性、森住月凪と並んで撮られた写真。</p><p>初めて彼女を家に連れてきた時に美鶴が２人をカメラに収めたのだ。</p><p>中学の時にあった事件は、開きかけた彼の心を閉ざしてしまっていた。</p><p>その鍵である彼女が雷紋のもとにいる。</p><p>彼女のお陰で雷紋は、親友を得て、内面的に人間へと成長した。</p><p>彼が親友と選んだ男達は実に頼もしい連中で、彩紋は密かに彼らを古賀に入れたいと思うほどであった。</p><p>しかし、彼らは損得ナシで雷紋と一緒に居てくれるのだ。</p><p>「母が知ったら大変だぞ、雷紋。」</p><p>内心楽しんでいる自分が居る。</p><p>彼女のお陰で頼もしい男へと成長している息子に構いたくて、悪戯したくてたまらないのだ。</p><p>「こそっと教えておこうかな・・・今度ドイツに行くし。」</p><p>悪戯小僧のような笑顔を浮かべた彩紋は、ふと一枚の少し古い写真に目をやった。</p><p>そこには、自分と肩を並べて微笑む１人の男の写真。</p><p>その隣には、その男と美しい女性が自分と美鶴と並んで映っている写真があった。</p><p>「総一郎、お前が生きていてくれたら、俺は、孤独を感じる時間も少なくてすんだんだぞ？」</p><p>今は亡き友に語る。</p><p>「彩紋さま、お時間です。」</p><p>秘書の恭介が声をかけてきた。</p><p>「うむ、分かった。」</p><p>彼の顔付きが変わる。</p><p>この瞬間、彼は古賀の総帥として気持ちを切り替えていた。</p><br><p>おわり</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10053356704.html</link>
<pubDate>Wed, 31 Oct 2007 16:45:08 +0900</pubDate>
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<title>☆私のあきらめ☆</title>
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<![CDATA[ <p>篤輝くんのお兄さんは有名な音楽プロデューサー兼アーティストなんだって。<br>質問を受け付けるといってくれた篤輝くんに気持ちは聞けないまま家族のことなんか聞いてしまった。<br>「父さんは、いま、何処かなぁ？ヨーロッパを駆け巡ってる営業マン？いや、ＳＥだったかな？」<br>目の前には、篤輝くんと棗くん。<br>橘くんのお兄さんは事務所に戻ったみたいで、篤輝くんのお義姉さんは、橘くんのお義姉さんの家にいってしまったの。<br>そして、目の前のイケメン２人は猫を相手にじゃれあいながら意識は私の方に向いていた。<br>「篤輝…俺、帰るわ。」<br>「ん？あぁ…了解。」<br>えっ、２人きりですか？<br>しんとなる部屋に子猫の声が聞こえる。<br>「よしよし。」<br>篤輝くんの目は何処までも優しくて私を戸惑わせる。<br>「猫…好きなの？」<br>会話のないこの空間が耐えられなくて尋ねた。<br>「うん、好き。どっちか言ったら猫派。ちなみに、棗はどっちが言ったら犬派。」<br>聞いてもいないことを教えてくれた。<br>「兄さんが…猫好きでさ…飼われていても自由そうなところがいいって。」<br>何？何を思い出しているの？<br>「俺らは、自由じゃなかったからね…。」<br>じっと見てくる篤輝くん…。<br>大きな黒い目、長い睫。<br>「兄さんと、あ～ちゃん…義姉さんがいなかったら、かなえにも会えなかった。」<br>彼の手が伸びてきて、そっと引き寄せられた。<br>「あ…篤輝くん？」<br>綺麗な大きな黒い目が私を捉えている。<br>「かなえは、俺が守るから…。」<br>「えっ…？」<br>な、何？<br>何で…篤輝くんの顔が近付いてきてるの？<br>えっ！<br>キ、キスしちゃうの！？<br>「あっくん！！」<br>突然の声にビクッとなって彼の体が離れた。<br>部屋に飛び込んできたのは、とても可愛らしい女の子で、ふわふわの髪をしたその子は、篤輝くんに抱きついた。<br>「あき…ひっ！」<br>その勢いに押されて篤輝くんは後に倒れる。<br>うっ、可愛い子に睨まれてしまった。<br>「…いたたたっ、よいしょっ！」<br>篤輝くんは彼女を抱えながら身体を起こす。<br>「あき？何飛び込んでんの？危ないだろ？」<br>「おかあしゃまに聞いたの、あっくんが来てるって。」<br>彼女の顔は可愛い女の子なんだけど、すでに女だなって思った。<br>「あっくん、あきひのいる時来てくれない。」<br>篤輝くんが少し困ったような笑顔を見せていた。<br>「えー？そーかなぁ…。」<br>その子は徐に私の方を向くと、さっきよりもキツイ目で睨んできた。<br>「誰？なんで、私の家にいるの？」<br>「ごめん、かなえ。こいつ姪っ子の…。」<br>「ちがうもん！あきひ、あっくんのお嫁さんになるんだもっ！」<br>ぎゅっと掴んでいる彼女の小さい手がとても羨ましいとか思っちゃったりして。<br>「んーでもね、俺、決めちゃったんだよね。お嫁さん。」<br>「あきひじゃないの？」<br>２人が何かを喋っていた。けど…なんだか、もういいかな？<br>さて、そろそろ、おいとましようかな…。<br>立ち上がろうとした私の手を篤輝くんがつかんだ。<br>「この子。俺のお嫁さん。だから、暁姫は、諦めて？」<br>えっ？<br>ニコニコしている篤輝くん。<br>大きな瞳をたちまちウルウルさせている女の子が泣き出した。<br>部屋中に響く泣き声に違う部屋から暁さんが入って来た。<br>「あらあら…。」<br>「うわ～ん！！おかあしゃまぁ！！」<br>あきひちゃんは、泣きながら暁さんのところへと歩いて行く。<br>「ははっ、ごめんなさいねぇ…はいはい、だから言ったのにねぇ…ごめんなさいね、あっくん、かなえちゃん。お邪魔しましたぁ…。どうぞ…つづきを。」<br>パタンと扉が締まった。<br>しんとしちゃっている部屋。<br>「ごめんね、かなえ。」<br>「えっ？」<br>ニコニコと笑っている篤輝くん。<br>「かなえのお陰で、暁姫が諦めてくれそうだよ。」<br>立ち上がって私も立たせる篤輝くん。<br>「帰ろうか。送っていくね。」<br>えっ、えっ？<br>「か、帰るの？」<br>「うん、帰りたくないの？泊ってく？」<br>ドキッとするようなことを言う。<br>「か、帰る…。」<br>「そっ？」<br>また手を繋がれて、泣いている女の子を抱いた暁さんの横を通り過ぎていく。<br>「じゃあ、あ～ちゃん、フォローよろしく。」<br>そういって、玄関を出ると、黒髪に青い瞳をしたお人形さんのような男の子がいた。<br>「よっ、空音。」<br>「あっくん、あきひいた？」<br>「うん、いるよ。空音、暁姫泣いてるから、笑わしたって？」<br>「あっくん、あきひ泣かせたの？」<br>じっと睨んでるその顔も可愛い子だわ…。<br>「んーそかも。だから、空音、よろしくね。」<br>「しゃーないなぁ…。」<br>男の子は、ため息を吐いて、部屋へと入っていった。<br>「い、今のは？」<br>「兄さんの親友の子。暁姫の幼馴染で、あの子にベタ惚れなんだよね～。本人無意識だけど。」<br>「へぇ…。」<br>それより聞きたいことが…。<br>「そうそう、暁姫がね、禁断の恋に嵌る前に、俺のコト諦めさせたかったんだ。」<br>「だ、だから、私を呼んだの？」<br>「えっ？…あぁ…そうかな？」<br>そうなんだ…そうか…じゃないとお姉さんとかに会わせたりしないか。<br>暗くなった街を歩く。<br>「いい。」<br>「えっ？」<br>「ココでいい…後は、一人で帰る。」<br>その手を振りほどく。<br>「かなえ？」<br>「もういい…構ってくれなくていい。大丈夫だから…。」<br>一歩下がる。<br>もう少しで家だし…。<br>まだ、そんなに暗くないし。<br>私は、駆け出していた。<br></p><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10052343656.html</link>
<pubDate>Wed, 24 Oct 2007 11:08:31 +0900</pubDate>
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<title>☆私の頭は戸惑い中☆</title>
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<![CDATA[ <p>戸を開けて入って来たのは背の高い人で、その後に橘くんがいた。<br>「こんにちは、」<br>ニコッと笑うと雰囲気のガラッと変わるかっこいい人だった。</p><p>少し赤味のある髪の毛は棗くんとおそろいで・・・なんとなく、似てるような…。<br>「なんで、紅蓮兄まで…。」<br>篤輝くんの声。<br>紅蓮兄？<br>「紅蓮くん、手洗ったら、こっちね。」<br>「おう、棗、お前も手洗っとけや。」</p><p>こっちに近付こうとした棗くんの頭をガシッと掴んだその人は、彼を運んで行く。<br>うわっ、学校ではありえないよ…。<br>「かなえちゃんも、あっくんもこっちにいらっしゃい。お腹空いたでしょ？」<br>また篤輝くんに手を繋がれて席に着く。<br>紅蓮さんって人と、橘くんも席に着いた。<br>えーと、コレは何？<br>いや、目の前にはとても美味しそうな御飯がならんでいるんだけど。<br>この状況は…。<br>「あ～ちゃん、暁姫や紅希…えーと、蓮華と、聖龍、香理奈は？」<br>篤輝くんが尋ねる。<br>「屋上の保育所。美紀ちゃんが見てくれてるわ。さ、かなえちゃん、遠慮なく食べてね。」<br>綺麗な笑顔が私に向けられているけど、聞かなくちゃ！<br>「あ、あのっ！あ、なたは…誰ですか？」<br>思わず立ち上がっていた私。<br>ぶっと噴出したのは橘くん。<br>きょとんとしているのは、２人のお姉さんと紅蓮さんって人。<br>篤輝くんは、唖然としている。<br>「ちょ、ちょっと、あっくん、何も言わず連れてきたの？」<br>綺麗なお姉さんに詰め寄られて篤輝くんは焦っている。</p><p>そんな顔を見たのは初めてだよ・・・必要以上に赤くなっているような気がするのは私だけ？</p><p>「えっ…言ってなかったっけ？」</p><p>お姉さんから逃れるように私をみる篤輝くん。<br>今度は紅蓮さんって人も噴出した。<br>私はこれでもかってくらい頭を立てに振った。<br>「やから、なんやオドオドしとったんか、自分。」<br>景気よく笑う人だなぁ…。<br>「な、何にも聞いてないよ、私。」<br>恨みがましく見てしまった。<br>促されて座る。<br>隣にいた篤輝くんは、もう１回お姉さんのほうを見て、私の方を向いた。<br>「ごめん、言うの忘れてたみたい。えーと…。」<br>向いに座り直した綺麗系の女の人をみる。<br>「篠原暁です。はじめまして、かなえちゃん。」<br>篠原？えっ？<br>「兄貴の嫁さん。」<br>「ええっ～！！」<br>「で、そっちが、」<br>背の高い男の人は上座に座って手を上げた。<br>「橘紅蓮や。棗の兄貴、よろしくな、かなえちゃん。」<br>ニカッって笑顔を向けられた。<br>「えーと、紅蓮くんのお嫁さんしてます、可燐です。」<br>その横に座っていたお姉さんが言った。<br>「今日はね、篤輝くんに彼女が出来たって聞いたから連れてきてもらって、ついでに御飯しんへんって誘ったの。」</p><p>朗らかに言う可燐さんに、<br>「誘ったじゃないよ、けっこう強制。兄さんまで引っ張り出してさ。今日いないくせに…。」</p><p>篤輝くんは少し照れたように不貞腐れている。<br>「そうそう、棗との三角関係って言うのにも興味あったしな。」<br>へっ？<br>な、何？<br>「今んとこ、篤輝がリードしとるんやろ？」<br>「棗くん、頑張ってね。」<br>笑っている橘くん。</p><p>可燐さんに励まされて苦笑いしている橘くん。<br>ちょ、ちょっと、あんた達何人の知らないところで勝手に…。<br>自分達の関係を隠すためだからって…。<br>「さぁ、食べましょう。」<br>その後、御飯が美味しいかどうかもわからないまま、作り笑いのまま時を過ごしてしまった。<br>あ～あ、辛いなぁ…。<br>時々視線の合う篤輝くんがにっこり笑ってくる。</p><p>本当に、私は君が何をしたいのかわからないよ…。</p><br><p>つづく</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10051127976.html</link>
<pubDate>Mon, 15 Oct 2007 10:43:38 +0900</pubDate>
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<title>☆私の行方は彼まかせ？☆</title>
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<![CDATA[ <p><br>「ご、ごめんなさいっ！」<br>遅れてしまった。<br>何故か服に気を取られていたら遅くなってしまった。<br>「いいよ、かなえ、いつも以上に可愛いね。」<br>にっこりといつもと同じ笑顔にきゅっと胸が鳴る。<br>可愛いのは、篤輝くんです。<br>すっと差し出されたいつもの手。<br>少し躊躇してしまった。<br>「どしたの？」<br>「え、あぁ…なんでも。」<br>その手を取る。<br>「…じゃあ、行くよ。」<br>篤輝くんと見たのは、サイコスリラーで、はっきり言って映画の内容より、篤輝くんに握られた手の方が気になってしまって大変だった。</p><p>「面白かったね。」<br>映画館を出て、また手を繋いで歩いていた。<br>なんだか楽しそうな篤輝くん。<br>これは私と一緒だからじゃなくて、ただ単に映画が楽しかったってことだよね。<br>「こ、怖かったよ。」<br>いけないと思って少しだけ真面目に見た場面が半端なく怖くてびびってしまった。<br>「ははっ、かなえ、びくってなってたもんねぇ。」<br>ちょっと意地悪そうな顔。<br>「だ、だって…。」<br>「そういうところも可愛いね。」<br>さらっと、さらっと言わないでよ。<br>し、しかも耳元で…。<br>もう…。<br>「あれ？照れた？」<br>頬を突かれて余計に頬が赤くなってしまった。<br>手を繋がれて歩く私達。<br>篤輝くんは時々振り返っては笑っている。<br>もうっ、そんなに笑わないでよ。</p><p>どんどん歩いて行く。<br>少し古いビルのあるおしゃれな街並みに入っていく。<br>「あ、篤輝くん？ど、何処にお昼食べに行くの？」<br>たしかに、この街にも食べるところはあるけど…中学生には高くない？<br>財布の中身が心配になってきた。<br>「ん？ここ。」<br>そういって案内されたのは、デスペラードっていう有名ブランドと美鶴っていう有名な着物ブランドの入ったビルの前だった。<br>「え？ココ？だって、ここお昼は売ってないんじゃあ…。」<br>ぐいっと腕を引かれる。<br>「ちゃうちゃう、こっち。」<br>ビルの裏手に回らされた私は、とあるエレベーターの前に居た。<br>えっ？こんなところにインターフォンがあるよ？<br>キョロキョロとあたりを見渡す。<br>このビルの中にはさっきのブランド以外にもゲームメーカー会社や法律事務所…あっ、橘建設事務所って書いてある。<br>「かなえ、行くよ？」<br>また腕をぐいっと引かれて私はエレベーターの中へ。<br>見たところお昼ができそうなお店はなかったと思うんだけど。<br>「着いたよ。」<br>「えっ、あ、はい。」<br>エレベーターを降りてとある家の玄関前。<br>インターフォンを押す篤輝くん。<br>中から、明るい女の人の声がした。<br>「はーい、いらっしゃい。」<br>うっ、び、美人…。<br>色っぽい。<br>けど、可愛い人がそこにいた。<br>「あ～ちゃん、来たよ。」<br>隣にいる篤輝くんの嬉しそうな顔。<br>だ、誰？<br>あ、あの時、スーパーの前で話していた人？<br>「いらっしゃい、あっくんと…えーと、かなえちゃん？」<br>うわっ、な、なんで私こんなに照れてんの！<br>微笑まれてしまった。<br>「う、あ…はい、お、お邪魔します。」<br>ひっぱられるように中に入ると、広いリビングに、もう１人綺麗なお姉さんがいた。<br>「いらっしゃい、久しぶりね、あっくん。」<br>こっちのお姉さんは、とても可愛らしい感じの人で、テーブルにお皿を並べている。<br>「はい、お久しぶりです、可燐さん。…あれ？棗は？」<br>用意されているお皿は６つ。<br>橘くんも来るの？<br>「もう、来るわ。下の事務所にいるみたいだから。」<br>もう１人は誰の分？<br>「かなえ、手洗ってこよ？」<br>洗面所に連れて行かれて手を洗う。<br>「あ、あのね、篤輝くん？」<br>「ん？質問は後々…。」<br>篤輝くんは先に戻っていく。。<br>「にあっ！ゆえ！」<br>まっすぐに部屋の隅っこに行く篤輝くん。<br>にゃんこ？<br>「よかった、まだ生きてた。」<br>「初老期には、入ったかなぁ…。」<br>「チビにゃんたちは？」<br>私も篤輝くんの所に行った。<br>そこには、真っ白な猫と真っ黒な猫がいた。<br>そして、ちいさな子猫が２匹。<br>「いたいた…わっ、目ぇ開いてるじゃん。」<br>「そうよ、あっくんが来てくれないから、もう目ぇあけちゃったみたい。」<br>篤輝くんは、２匹の親猫を見てる。<br>「お前等、年寄りなのに偉いっ！３代目だよね、こいつら。」<br>「うん、今回は、何処にも養子には出さないみたいよ、」<br>あまり、話が見えない。<br>また、インターフォンが鳴って、今度は可燐さんって人が出て行った。<br>「来とるって？」<br>大人の男の人の声がして、身構えてしまった。</p><br><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10050811380.html</link>
<pubDate>Fri, 12 Oct 2007 23:21:59 +0900</pubDate>
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<title>☆私の衣は隠れ蓑？☆</title>
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<![CDATA[ <p>お風呂に入って考える。<br>篤輝くんにとって私は隠れ蓑なのかも。<br>あんなに信頼しあってる橘くんに逢うためにアメリカから帰ってきたんじゃないのかな。<br>頭によぎるのは、夢で見た篤輝くんと棗くんのキスシーン。<br>手で払い顔の半分まで湯に浸かっていたら、兄さんの呼ぶ声がした。<br>あまりに長湯だから気にしてくれたみたい。<br>大丈夫だと声をかけて、そろそろ出るかと思う。<br>ベッドの中とお風呂は、考え事をするのに丁度いいんだ。<br>ふと動きを止めて考えるのは、私には相談できる相手がいないなって思うこと。<br>美雪に相談？…だめだ、面白がるわ、あの子。<br>お母さんが居たら相談できたかなぁ？<br>そんなことを思って風呂から上がった。</p><p>リビングには、父さんがいて、父さんはアルバムを広げていた。<br>父さんは、毎朝母さんの写真を選んで飾る。<br>その習慣は、母さんが生きていた時からしていたことだった。<br>外に仕事に出ていた母さんの笑顔がないと作品が書けないってそんなことを言っていたから。<br>写真を飾ることで私が辛い思いをするんじゃないかってゆん兄ちゃんは思ってたみたいだけど、私が父さんにそれを望んだ。<br>「明日はその写真？」<br>「ん、風呂から出たのか？」<br>父さんはニコッと笑った。<br>私は冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出して父さんの前に座った。<br>「お前は母さんに似てきたな。」<br>「そ、そう？」<br>「そうとも。母さんは美人で、近所でも有名だったんだぞ？」<br>母さんが美人なのは知ってるよ。<br>だって、ほんとに綺麗だもん、けど、その母さんに似てるって言うのは親の欲目では…。<br>「ところで…ホントに篠原くんと付き合うとるんか？」<br>急に小声になった父さんに飲んでいた麦茶をかけるところだったわ。<br>「わ、私は好きなんだけどね…。」<br>思わず出た言葉にハッとした。<br>やっぱり私は篤輝くんのことが好きなんだ…。<br>胸の奥がきゅうっと痛んだ。<br>「かなえは、自分に自信を持て。父さんとしては淋しい限りだけどな…。」<br>泣きそうな顔の父さんは母さんの写真に言葉をかけていた。</p><p>［もしもし、かなえ？］<br>部屋に戻った私を待っていたのは篤輝くんからの電話だった。<br>あれ？メルアドは教えたけど…電話番号教えたっけ？<br>「あ、篤輝くん？ど、どうして…。」<br>［明日さ、デートしない？］<br>「へっ？」<br>と、突然何？<br>［駄目？］<br>「だ、駄目じゃないけど……何処行くの？」<br>［美味しいケーキ食べさせてくれるところ。ホントは、行きたくないっちゃあ、ないんだけど、行かないと泣かれそうなんで。］<br>意味不明。<br>［かなえ？いい？］<br>「えっ、あ…。」<br>［乗り気じゃないんだね。］<br>だって、休みの日に逢うなんて…まるで付き合ってるみたいじゃない。<br>「わ…私でいいの？」<br>［えっ？］<br>黙ってしまった篤輝くん。<br>［…だって、俺とかなえは付き合ってるんでしょ？］<br>フリでしょ？<br>［だったら、１度くらいデートしとかなきゃ…。］<br>そうだね、ボロが出ちゃいけないよね。<br>「分かった。」<br>［じゃあ、駅前に10：00ね。見たい映画あるんだ。］<br>篤輝くんは言いたいことだけ言って電話を切った。<br>ため息を吐いてしまった。<br>いつまで続くんだろう…この恋は。<br>せめて高校は女子高に行こうかな。<br>なんか、すでに疲れてしまっている気分だった。<br></p><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10048607189.html</link>
<pubDate>Wed, 26 Sep 2007 02:58:20 +0900</pubDate>
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<title>☆私の２人のナイトさま？☆</title>
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<![CDATA[ <p>ぼうっとしていたら、知らない人達に囲まれていた。<br>あれ？<br>「ちょっと、ちゃんと人の話は聞きなさいよ！！」<br>頬が熱くなった。<br>あ、叩かれた？<br>「あの２人に割り込まないでよ！」<br>私を取り囲んでいるのは、同級生と後輩達。<br>「あれほど、美形な男の子２人が愛し合ってるのに、何やってんの、あんたは！」<br>はっ？<br>って、何…皆知ってるの？<br>「相手が橘くんだって、知ったから諦めたの。」<br>「相手が篠原くんだって分かったから、諦めたの。」<br>「「「ソレを何っ！」」」<br>さ、最近の女の子は…男の子同士でも平気なの？<br>ぐるんぐるん、色んな思考が頭の中を回りだす。<br>あ～何？<br>どうなってんの？<br>これは、夢？<br>「あんた達、篤輝くんと橘くんが好き合ってるの、平気なの？」<br>思わず聞いてしまった。<br>すると…女の子達はキッって睨んできた。<br>怖っ！<br>「平気なわけないでしょ！あんなイケメンが！私達を相手にしないなんて！」<br>「けど、どっかの女を相手にするくらいなら、いいって思ったのよ！お姉ちゃんが、思春期にはよくあることだって言ってたし！」<br>「だから、今はいいの！けど、あんたが２人ともとよろしくやってる言うんやったら許されへん！」<br>むちゃくちゃな。<br>「恭介先輩の妹だから、大目に見ていたけど、」<br>「そうだよ、彰介先輩の妹だから…。」<br>「所帯じみてるあんたなんか本気で相手されると思ってなかったのに！篠原くんだけじゃなく、橘くんまで誘惑するなんて！」<br>えーと…誘惑なんてしてません。<br>たぶんそんなコトを思っていたからかな？また、睨まれた。<br>「でも、それって、関係なくない？」<br>なんか声がした。<br>絵に描いたような部室舎の裏に出てきたのは篤輝くん。<br>な、なんで、私の場所が分かるんですか？<br>篤輝くんは静かに私の横に立つ。<br>「俺が誰を好きで、棗が誰を好きでってことは、あんたらには、関係ないよね。」<br>もっともです。<br>「同感やな。」<br>あ、あれ？<br>あ、橘くんも来てるし…。<br>「し、篠原くん！！」<br>「橘くん…。」<br>彼らは私の左右に立った。<br>そして、左右の手をそれぞれに繋ぐ。<br>へっ？<br>そ、それは必要ないんじゃ…ほら、彼女達の目が血走ってる…よ？<br>「今後一切、俺達の関係に口出ししないでくれる？あんたら、嫌いになるから。」<br>目が点になっている彼女達。<br>「かなえほど、可愛い女の子はいないんだから。」<br>あ、篤輝く…ん、く、唇が、息が…頭に…。<br>女の子達は、かあっと頬を赤らめて去って行った。<br>「引っ付きすぎ。」<br>橘くんの声に我に返った。<br>「そう？」<br>「かなえ、固まってる。」<br>「あ、ホントだ。」<br>ほ、ホントにやめて…。<br>「ホント、かなえは…だね…さ、帰るよ、かなえ。」<br>「ホンマ、篤輝が……なだけ……わ。」<br>ぼうっとしてたから、２人の声が聞こえなかった。<br>「えっ？」<br>「くすっ、ホント、敵わないなぁ…。」<br>私は引っ張られるようにその場を離れた。<br></p><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10048475614.html</link>
<pubDate>Tue, 25 Sep 2007 02:47:14 +0900</pubDate>
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<title>☆私の左と右手☆</title>
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<![CDATA[ <p>夢を見ていたんだと思う。<br>暗い部屋に私はいた。<br>怖くなって、お父さんやお兄ちゃん達の名前を呼ぶけど、返事はない。<br>一歩進んで、次に友達の名前を呼ぶ。<br>けれど静まり返っていた。<br>「どうしよう…。」<br>不安になってあたりを見渡すと、かなり広い部屋に居ることがわかった。<br>暗闇はあの男を思い出すのに…。<br>そう思っていると、耳元で気持ち悪い声がした。<br>「見つけた…。」<br>ゾクッとして逃げる。<br>誰かに腕を掴まれたけど、振り払って腕の伸びてきた逆方向に逃げた。<br>目を凝らして、遠くに扉があることを知った。<br>あそこに逃げなきゃっ！<br>よろめきながらその扉の元にいき、ノブに手をかける。<br>「会いたかった。」<br>声が扉の向こうからした。<br>篤輝くんの声だと分かった。<br>知っている人がいると分かって嬉しくて扉を開ける。<br>「篤輝くんっ！」<br>私が見たのは、裸で抱き合ってキスをしている篤輝くんと橘くんだった。<br>「うわっ！」<br>飛び起きた。<br>あたりは薄暗い。<br>ひやっとした空気が朝を思わせるそんな時が流れた。<br>「…ゆ、夢…夢でよかった。」<br>嫌な汗を掻いているなって思った。<br>この汗は、あの黒尽くめの男のせいで掻いたものなのか、篤輝くんと橘くんの情事を見てしまった（夢だけど）せいなのか分からなかった。</p><p>「酷い顔してる。寝てない？」<br>朝のいつもの登校中、篤輝くんが言った。<br>篤輝くんは、いつも以上にキラキラした顔をしていた。<br>「ちょ、ちょっと夢見が悪くて…。」<br>「あの男の夢でも見た？」<br>静かに頷く。<br>それだけではないんだけど。<br>言えない。<br>「あ、棗…おはよう。」<br>うっ、２人を見られないんだけど…。<br>２人は顔を寄せてヒソヒソとなにか話をしている。<br>うっ、夢を思い出してしまった。<br>「かなえ？」<br>声をかけられて、ギュッと手を握られえてドキッとする。<br>「は、はいっ！」<br>「どうしたの？なんか、顔赤い。熱？」<br>篤輝くんの額が私の額に触れる。<br>ぎゃあっ！<br>私は飛びのいた。<br>けど、手が繋がれているから、倒れそうになった私は引き寄せられて。<br>「危なっかしいなぁ、かなえは…。」<br>む、胸に飛び込んでしまった。<br>「本当に、危なっかしいやつやなぁ…。」<br>橘くんにまで言われてしまった。<br>って、えっ？<br>篤輝くんが私の右手を握っているんだけど、橘くんがなんで左手を握ってんの？<br>「危なっかしいお子様はこうしとかな。」<br>ええっ～！！！<br>「連れられた宇宙人。」<br>うっ、そ、それはないんじゃない…？<br>ため息を吐く。<br>「棗？」<br>「ん？」<br>「かなえに本気になっちゃあ駄目だよ？」<br>ブスっとした篤輝くんの顔。<br>か、可愛いです。<br>「そういうお前こそ、本気になってんとちゃうか？」<br>「まさか…そんな訳ないやん。」<br>私を挟んで、そんな甘い会話しないでよ…。<br>私の中にある気持ちが悲鳴を上げそうだった。<br></p><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10048382350.html</link>
<pubDate>Mon, 24 Sep 2007 14:21:48 +0900</pubDate>
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<title>※★桔梗さんの独り言・３★※</title>
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<![CDATA[ <p>俺の苛立った声に、葵は黙ってしまった。<br>「俺は、そんな風に思ってないんだけど…？」<br>［えっ？］<br>そんなに驚かなくていいだろうに。<br>「葵は、俺の恋人やろ？確かに、ココんとこ忙しいて、直接会話もできへんで…デートの映画だって行けへんかったけど、」<br>こんな風な言葉が自然に出てしまう。<br>けど、俺が本気で言ってるって分かってほしいんだよ、葵。<br>「不安にさせてんのは、分かる。けど、会えへんぶん、言葉で伝えとるつもりやったんやけど？…葵？聞いとる？」<br>返事を急かしてしまった。<br>［聞いてる…。］<br>よかった、一人で喋ってると思ってしまうだろ。<br>「誰に何を言われても、葵は俺の言葉を信じとったらええの！分かったんか？」<br>強気俺の言葉。<br>そう言えば、小さい頃から、駄目なものは駄目って弟達や葵を叱ってたなぁ。<br>［ご、ごめんなさい。］<br>謝って欲しいわけじゃないんだ。<br>もう１つの本題に入ろうかな…。<br>「で、誰が葵の弁当食った？」<br>暫しの沈黙。<br>［へっ？］<br>「葵は、食べ物を粗末になんかできないやろ？」<br>白状させる。<br>いつか葵に電話で告白してきたヤツに渡したんだなっ！<br>葵…よりによって、そいつに渡すか？<br>「葵、その佐々木くんって子のこと、振ってるんだよね。」<br>葵がどう答えるか。<br>［う、うん。］<br>俺も鈍いけど、分かるだろうが、それくらいっ！<br>「だったら、それ以上のコトはしないように。勘違いするんだから。」<br>ほら、返事する。<br>［はい…あ、あの…。］<br>ん？<br>「何？聞きたいことがあるなら聞くよ？」<br>言い難そうな彼女の息が聞こえる。<br>あ～三枝のことだな…。<br>［あ…あの…。］<br>何も心配することはないのにと、ため息が出る。<br>「何考えていたかなんて、分かってるけど…明日帰ったら、ちょっとだけ余裕あるから逢おう。もう、遠慮しない。」<br>ほんとに俺を焦らせるなんて…。<br>［えっ？］<br>「葵はまだ、男が怖いだろ…だからゆっくりって思ってたんだよ？」<br>ちょっとは、分かってくれよ？<br>「葵の気持ちに気付かないようにしていた俺だけど、だいたいのことは分かるつもりでいるんだからね。覚悟しといて。」<br>覚悟とは、その心も身体も俺のモノに…。<br>［に、兄さ、］<br>戸惑ってる？イヤなのか…な？<br>途端に揺らぐ俺の自信。<br>「それから、いつまで兄さんって呼ぶつもりだい？なかなか直さないよね…。」<br>強がって、弱気の自分を隠す。<br>［あ、あうっ…。］<br>「あうじゃない。葵に兄さんって呼ばれるたびに俺が凹んでるなんて、しらないだろ。帰ったら、映画も温泉も全部まとめて行くから。そのつもりで…じゃあ、おやすみ。」<br>聞きたいのは、君の言葉。<br>俺を必要としてくれる言葉。<br>それだけを言ってくれれば、俺は安心できるんだ…。<br>最後まで欲しい言葉をもらえないまま俺達は電話を切った。<br>「おやすみ…葵…。」</p><br><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10048076914.html</link>
<pubDate>Sat, 22 Sep 2007 00:04:58 +0900</pubDate>
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<title>※★桔梗さんの独り言・２★※</title>
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<![CDATA[ <p>エレベーターに乗り込み、古賀に関わってしまったことを少しだけ後悔していた。<br>葵のあの笑顔を見て、この疲れた身体を癒してもらいたいな…。<br>エントランスを出て、表に止まっているタクシーを確認した時、後から声が掛かった。<br>「橘さ～ん！待ってぇ！！」<br>さきほどの三枝裕子だった。<br>手に持っているのは、資料だろう。<br>「あっ！」<br>彼女の高いヒールが地面に引っかかった。<br>よろめくのを助けないわけには行かない。<br>そう思って、手を差し伸べた視界の端。<br>こう言う時、俺の眼鏡をかけてやっと1.0の視力が反応した。<br>逢いたかった人物に。<br>彼女を立たせ、もう１度確認するようにビルの角を見ると葵が立っていた。<br>「葵？」<br>あの顔は何か誤解している表情だぞ？<br>キョロキョロしている彼女の元へと走る。<br>何、少しぐらい大丈夫だ。<br>「に、兄さん。」<br>引きつった笑いだなぁ…。<br>「どうしたんだ？こんなところまで。」<br>驚きと戸惑いを隠せないって顔だけど、可愛いなぁ。<br>「あ…あの…通りすがり…。」<br>眉を顰めてしまう。<br>今は大学院の時間だろう？<br>「本当に？」<br>何回も頷いている姿も可愛い。<br>彼女の視線は少し下を向いていて俺の方には向いていない。<br>何か言いたいことがあるんじゃないのか？<br>「橘さん？」<br>女の声。<br>忘れてた。<br>「新幹線に遅れてしまうわよ？」<br>ちらっと時計を見る。<br>行かなきゃヤバイよな…って、葵？<br>ふと視線を下にやるとスーツの袖を掴んでしまった離した彼女。<br>これって、行かないでってヤツ？<br>それとも…。<br>「あぁ、分かってます。…葵？」<br>もう１度彼女の目を覗き込む。<br>何とも言えない小動物系の顔に頬が緩む。<br>「何か俺に用事じゃなかったんですか？」<br>彼女の視線が上がって俺を見たのと同時にまた声が掛かった。<br>「あらっ、その方は？」<br>おい、邪魔するなよ。<br>ツカツカと寄って来て俺の横に立つ女。<br>いや、来なくていいから。<br>そのキツイ香水で葵を威嚇しないでくれ。<br>彼女に対して正直に葵が大切な人であることを言おうとしたんだ。<br>けれど、俺の耳に届いた葵の言葉は、とんでもない言葉だった。<br>「あ、あの、い、妹です！兄さんがいつもお世話になってますっ！」<br>はぁ？何言ってんだ？<br>葵は顔を真っ赤にして、下唇を咬んでいる。<br>「葵っ？」<br>ちょっと、待てよ。<br>妹って…。<br>葵を問い詰めようとした時に、イラついた声が飛んできた。<br>「橘さん、タクシー待たせてるのよ、」<br>完全に三枝裕子を無視していた俺に彼女の手が触れる。無視するなってか？<br>三枝裕子は俺と葵の間に入り、俺の身体をタクシーに向けて押してきた。<br>“この仕事を済ませてからにしてくださいっ！”<br>三枝裕子の視線が言う。<br>くそっ、タイムリミットか…。<br>「えっ、あ…葵、今日は帰れないんだ。また電話するし、メールもする。」<br>後ろ髪を惹かれまくりながら俺はタクシーに乗り込りこまされた。<br>車窓から葵の姿を確認する。<br>俺の方を見て！こらっ！なんで三枝を見てるんだっ！</p><p>全く…葵のヤツ。<br>タクシーの中でイライラしていた。<br>あの女余計なことを言うなよ。<br>振り返ってみればよく分かる。<br>俺はあの女に利用されていただけなんだ。<br>本命と結婚するための踏み石状態だった俺。<br>どういうわけか、俺とベッドを共にすると本命と結婚できるという噂が俺の周囲で囁かれていたらしい。<br>その一種のジンクスのせいで俺は危うく女性不信に陥るかと思ったんだ。<br>三枝裕子にしても、その前も後の彼女も、俺と寝た後は、俺を捨てて本命と結婚する予定だったらしい。<br>けれど、三枝裕子だけは俺にまた近付いてきて、身体だけの関係を望んできたんだ。<br>冗談じゃないって、はっきり断ったら、彼女の結婚話は何故か破談して。<br>その責任が俺にあるとかないとか好き勝手に言ってきたりもした。<br>今も、仕事を離れると恋人気取りだ。<br>本当に冗談じゃない。<br>はっきり言っているつもりなのに、通じない。<br>彼女に振られて悲しくて、泣いた俺を返して欲しいもんだ。<br>重いため息と共に、彼女が葵に変なことを言わないことを願っていた。</p><br><p>つづく</p>
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<link>https://ameblo.jp/sakuduka/entry-10047969162.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Sep 2007 02:12:19 +0900</pubDate>
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