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<title>サルサ★マンのブログ</title>
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<description>こんにちはサルサ★マンです。 映画「サラリーマンNeo」+「モテキ」+「ツレがうつになりまして」のような小説です。世の中理不尽に出来てるんだなーこれが！</description>
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<title>第5章の20　第一回JPSFチャリティイベントっていったい何？？</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">初めてのＯＮ２ＰＦの練習を終えて、矢吹のサルサに対して抱いていたアイデンティティは崩壊した。ＬＡ・キューバン・メレンゲ・バチャータならそこそこ踊れる自信があった。音のとり方ひとつでこんなにも身体の使い方が違うことにショックを受けた。 <br><br>２時間のレッスンで頭の中は、微分積分を２時間ぶっ通しで解き続けたような疲労感があったが、身体の方がビタ一文満足していなかった。フラストレーションの塊である。 <br><br>ホントは踊れるんです！さっきのは何かの間違いなんです！ <br><br>（誰に言えば分かってもらえるのだろうか？） <br><br>その頃の矢吹のサルサ相場は、公民館で３時間飲み放題・踊り放題で１，０００円だった。当然いつものように北沢タウンホールで憂さを晴らすのが順当な流れだ。 <br><br>たまたま、その日に限ってちょっと気になるイベントがあった。いつもだったら完全に右から左に読み流すはずだ。だが何かがひっかかった。なんだろう？？思わず携帯で詳細を見てみた。 <br><br>―――――以下引用（原文ママ）―――― <br><br>-JSPF連盟主催チャリティーイベント・キャラバン- <br>LOVE!SALSA! charity event　Vol.1 <br>2011.5.22 Sun. 19:00 start. @銀座・スタジオASPIRE <br><br>日本サルサプロフェッショナル連盟（JSPF）では、東北関東大震災復興支援のため５月よりスタジオおよびクラブでの月例チャリティーイベント・キャラバンをスタートします！ <br><br>第一回は、５月２２日（日）に銀座のスタジオASPIRE（エスパイア）でアットホームなスタジオパーティーを開催します！DJによるフリーダンスタイムはもちろん、毎回楽しいパフォーマンスや全員参加型のサルサゲームなど、様々な企画を計画中です！今回はスタジオASPIREのMini muchaによるパフォーマンスもお楽しみいただきます！もちろん、JSPF会員インストラクターも多く参加予定ですので、一緒に踊って楽しみましょう！ <br><br>みなさん、サルサを通してまずは私たちの元気を取り戻し、その元気を被災地へ送りませんか？本イベントの収益はJSPFが責任を持って義援金や被災者支援活動として被災地にお届けします。みなさんの笑顔と温かいご支援をお待ちしております！ <br><br>“BELIEVE JAPAN POWER” 日本の底力を信じてサルサパワーで日本を盛り上げましょう！ <br><br>☆ 日本サルサプロフェッショナル連盟とは…？ <br>「サルサを愛して、サルサでつながろう。」というコンセプトのもと、2010年４月にサルサ普及を願うダンサーやインストラクター有志により結成された任意団体です。同年９月に開催した初イベント「LOVE!SALSA! festival」は、450名以上のお客様と出演者とが一体となった画期的なイベントとして大盛況に終わりました。本年も同イベントを開催すると共に、広く社会に向けたサルサ文化の発信を行います。 <br><br>【開催日時】 <br>2011年５月２２日（日）　19:00 – 23:00 （※すでに終了したイベントです。念のため。） <br><br>【会場】 <br>銀座・スタジオASPIRE（エスパイア） <br>中央区銀座5-14-6 豊川ビル別館B1 <br>《最寄り駅》 <br>- 地下鉄東京メトロ日比谷線・銀座線の銀座駅より徒歩６分 <br>- 地下鉄東京メトロ日比谷線・都営浅草線の東銀座駅より徒歩１分 <br><br>【タイムテーブル】 <br>18:45　　　　　　Door Open <br>19:00-19:30 　1st Lesson　（ラテンエクササイズ　by HIROKO） <br>19:30-20:15 　DJ Time 1 <br>20:15-20:45 　2nd Lesson　（メレンゲレッスン　by Aya from Aya&amp;Kita） <br>20:45-21:30 　DJ Time 2 <br>21:30-21:45 　Performance　（by　Mini mucha） <br>21:45-23:00 　DJ Time 3 <br><br>【DJ　Time】 <br>◎DJ ヨスコ：　 <br>自らはOn２ダンサーでありながら、NY系から、ロマンティカ系やキューバン系まで幅広くサルサを愛し、「コンセプトサルサ」や「バチャ天」などでプレイする赤丸人気急上昇中のオチャメなDJ　ヨスコがどんなスタイルでも踊れる選曲でフロアをアゲアゲにしてくれます！ <br><br>【フリーレッスン】 <br>①ラテンエクササイズ　by　HIROKO　（19:00-19:30） <br>昨年末に一児を出産しつつも女性が憧れるボディーをキープするセクシーサルセーラであり、JSPFの肝っ玉母さん的な会長であるHIROKOの、芸人さんのウエストを２０センチダウンさせたエクササイズのオリジナルバージョン『ラテンエクササイズ』です！女性のみならず、男性も夏に向けてシェイプアップしませんか？ <br><br>②メレンゲレッスン　by Aya from Aya&amp;Kita　（20:15-20:45） <br>国立のスタジオBUENO!を本拠地に活躍するAya&amp;Kitaの魅惑のサルセーラAyaが日本のサルサパーティーでは珍しく『メレンゲレッスン』を行います！海外サルサシーンでは人気のメレンゲをこの機会にマスターしちゃいましょう！ <br><br>【パフォーマンス】 <br>◎Mini mucha： <br>HIROKO率いるレディースシャインチーム。 今回は少しだけペアも取り入れた 元気なナンバー、お楽しみに！ <br><br>【参加予定の連盟会員イントラ】 <br>HIROKO、Aya＆Kita、MIRDORI、MIU、Tackey &amp; Manon、Vaya!Sato、Ken、AOI、Hya-Que（k-sk、A-jun、Naomi）、その他続々参加中！ <br><br>【主催・お問合せ】 <br>日本サルサプロフェッショナル連盟（Japan Salsa Professional Federation） <br>・ Web：　www.salsaprofessional.jp <br><br>―――――引用ここまで―――― <br><br>え？どうして？普段公民館関係の情報しか見ない俺が何にひっかかってこのイベント情報開いてるわけ？俺？ <br><br>3.11の地震＞南青山ベロアでよくわからない自分の身体の覚醒＞Hya-Que（A-jun＆Naomi）からの歌舞伎町のキャッチすれすれのON2PFクラスへの勧誘・・・ <br><br>その初PFレッスン直後にこんなイベントがあるなんて？ <br>参加予定のイントラ陣の豪華なことといったら！！その方面にはまるで明るくない俺でも知ってる神ばかりだぞ？ <br><br>値段書いてないし！いくらなんだよ！内容からすると１万円くらいなのか？ <br><br>これはいくら払ってでもいいから行けっということ？ <br><br>ラテンエクセサイズにメレンゲレッスンって・・・サルサ入門者向けイベント…なのかな？ <br><br><br>【続く】 <br></div>
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<pubDate>Sun, 25 Nov 2012 04:28:41 +0900</pubDate>
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<title>第5章の19　ON2デビュー Hya-QuePFL3チームへ</title>
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<![CDATA[ <div class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">2011.3.11の東日本大震災で全身のチャクラが開いてしまった直後に、南青山のベロアにいって行って以来ずーっと強烈な表拍と裏拍の幻聴（？）に悩まされている。普通に駅に向かうだけでも、地球からの鼓動というのか？表拍と裏拍が明確に聞こえすぎて、足踏みが表拍、上半身が裏拍とあまりに自然に踊りだしてしまうのだ。（この文章に共感できる方はぜひメッセージをいただきたい。本当に病院に行こうと悩んだから。） <br><br>Hya-Queの練習スタジオである「玉井スタジオ」に行くときもそんな感じだった。「玉井スタジオ」と聞いてどっかで聞き覚えが・・・？と思っていたのだが、到着してすぐわかった。映画「Shall　we　Dance」の舞台となった名門スタジオである！！あまりに突拍子のない飛躍に驚いた！！ <br><br>映画を見た時には、ダンスの世界など自分には全く縁もゆかりもないもので、一生足を運ぶことのないスタジオだと感じていた。 <br><br>映画「Shall　we　Dance」の主人公の役所 広司に対する感想も「スゴイ！」というよりは「バカでーコイツ！色欲目的かよ！」のような冷めた感情を抱いていた。ひとくくりにペアダンスを情欲のダンスとして片付けていた。やっぱりなー。こーゆーおっさんがやるダンスだよー。。。とひとくくりにしてあとは忘れた。。。（縁がなかった1回目） <br><br>「フラガール」でもう一回来た。そのフライングバードとか人間技とは思えない振り付けをやらせてる張本人であるA-junが出演している映画だ。（k-skは影の大ボスキャラだ。）まだ見ていない人はぜひ見て欲しい。最初はおとなしく面接シーンででしゃばり女優にさえぎられる「控えめな」演技をしているのが最大の見所である。（俺が見た限りそういうシーンは現実世界ではかつてない。たぶんない。この先も。）まあ乱闘シーンでは真っ先に飛び掛る熱いダンサーっぷりを素のままGO！しているのでそのはじけっぶりも着目ポイントである。俺は残念ながら男性に産み落とされてしまったのでダンスのバックボーン的にも無理だった。マカオでオカマにでもならない限り。（縁がなかった2回目） <br><br>ところが現実にはまさに、踊りながらスタジオに向かっている。なんだろうか?この奇妙な流れは？俺は誰に踊らされているのだろうか？黒幕はいったい誰なの？なんか映画の「トゥルーマン・ショー」的なものではないだろうか？この様子が全世界に放映されているのではないか？そんな危機感すら覚えた。だって話がうますぎて漫画家の本宮ひろ志（『サラリーマン金太郎』のあれです。）だって、ここまではしないだろうという筋だから。 <br><br>途中すれ違ったレッスン生と思しき女性が会釈をしてくれた。やはりダンサーに見えるのだろうか？それとも一人で踊りながら歩いていたので、お近づきになりたくなくて目を伏せたのか？たぶん俺でも目をそらす。そっちか。 <br><br>スタジオ中にはいったいどんな面々が・・・？女性人は6人中4人が昨夜のプラチナサルサ＠北沢THで踊った人ばかりだった。A-jun＆Naomiがらみのイベントであったのである意味当然といえば当然。だが男性は見事にAWAY。まったく知らない面子だった。とりあえず全員がON2経験者であることは間違いない。矢吹は伝統的に｢経験者の中に入門者一人｣という境遇に立たされることが、極めて多い。そういう面では学習能力が著しく乏しい。猿でも一回熱いと感じたものには指をふれようとはしないのに、こいつは何度でも火だるまになって、真っ白な灰になるまで燃やし尽し、その都度ゾンビのように復活する。。。 <br><br>そういった面ではイベントを開けば卑弥呼かよ！！っていうくらいに必ず雨が降り、ダンスの歴史もダンスの動員数も超然とブブカのように超え、さっとキャンディーズのような引き際の良さを見せたかと思えば、その翌年に予定調和的に行われるMANONの復活祭とは違うのだ！（あえて全文昭和。平成世代にはわかるまい。本人は長文は（老眼で）読めないので堂々と書いてみる。すごいドキドキする。魂が3cm持っていかれた。アーメン！） <br><br>軽くシャインをこなしてからインサイドターン・アウトサイドターンプレップ＆Wターンなど基礎技を練りこむ。思っていたよりかなりいけてたので、顔は恐らく軽くドヤ顔になっていたと思う。実際のところはリードするラインから右に左にブレまくっていたのだが、それは女性から申告がないとなかなか自覚できない。そもそもキューバンとLAの交じり合った「なんちゃってキューバン」の矢吹にストレートラインという概念が、そもそもない。すでに。残念ながら。。。 <br><br>今日のa-junは、PF3クラス開校初日とあって菩薩さまのような笑みをたたえ、Naomiと軽妙なトークを交え楽しいけれど言うことは言う！という雰囲気作りに腐心していたと思う。フライングバード（命名：矢吹）の振りを見たとき、この世でこんな難しい振り付けを見たことがなかった。相手の向かって右二の腕を下から振り飛ばしておいて、前に来た女性を自分の左手で腰をつかまえて、今度は相手の左二の腕を振り飛ばして、それも右手で腰をつかまえてしまう。 <br><br>飛ばしたいのか、つかまえたいのか、最終的にどうしたいのかがよくわからない技なのだ。しかもそれを全部合わせてもわずかに８カウントの間に技を成立させなければいけない上、足の置き場所、手の置き場所、力のかけ方がすべてが指定される。今まで自由気ままに好き放題踊ってきた矢吹にとっては、フライングバードどころか、籠の鳥である。 <br><br>や！ここで根負けしないで下さい。文字にするとこうなるだけですから！！実際はもっと簡単でした。慣れれば全然平気です！楽勝でした！ <br><br>みしっ！ばきばきっ！！ <br><br>少なくとも脳が64分割から無理やり２５６分割された音がした。（やっぱり折れたけど） <br><br>ありえん！俺自身の身体を自由に動かす権利のすべてをＰＦクラス初日に失った。 <br><br>いったい俺は何を目指してここにいるのだ？ <br><br>明日はどっちだ？ </div><div class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer"><br><br>【続く】 <br></div>人気ブログランキングに参加してます！Click　Me！！→ <a href="http://blog.with2.net/link.php?1293980:9021"><img border="0" alt="人気ブログランキングへ" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fc%2Fbanner_1%2Fbr_c_9021_1.gif" width="110" height="31"></a>
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<pubDate>Sat, 24 Nov 2012 05:17:45 +0900</pubDate>
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<title>第5章の18　プラチナはON2の扉？</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">今思えば公民館系のプラチナサルサで顔のない曲と言っていたのはＯＮ２に向いた曲だったように思う。ボーカルもなく、ひたすらリズムで構成されていたためＯＮ１しか知らない矢吹にとっては踊り難いことこの上なかった。 <br><br>またプラチナサルサでは、この頃から、有名ダンサーを招待してミニＷＳ（ワークショップ）を行うようになっていた。しかもまったくなじみのないＯＮ２だ。シャインまでならなんとかなるものの、女性をリードするとなると何をやってるのやら、やってる本人が一番わからない。 <br><br>その日はHya-Queのa-junとNaomiがレッスンを担当したがペアパートはずたぼろでブロークンハートだった。もちろんレッスン直後はON1でいつもどおり踊り倒したのは言うまでもない。 <br><br>さて残り3曲となった時、a-junがフリーでふらふらしているのを発見！躊躇なく声をかけた！踊った！ON1で！しかもなんちゃってキューバンで。しかしなんか曲と違和感がある…なんだろう… <br><br>「あのーこれチャチャチャですよ？」 <br>「はい？なんすかそれ？」 <br>ソーシャルなんぞ一度も顔を出したことのない矢吹は脳内物質がすべて「？」で埋め尽くされるのを感じた。 <br><br>「チャチャチャはON2の足型で、間にチャチャチャが入るんです。こんな感じです。」 <br><br>踊れないガンダム見事復活！on2が怪しい上にチャチャチャだとう？なんじゃいそりゃー。（松田雄作風に）曲の残り時間1分30秒身体中の悪い汗が全部できったところで１曲終了した。岩盤浴でもこんなに悪い汗は出ないはずだ。 <br><br>ひとつの欲望が矢吹をうずまいていた。イントラ相手にそれはタブーだということは基礎知識として持っている。。。でも今のはあんまりだ！残り3曲でチャチャチャってそりゃムチャだ。認識が間違っていなければプラチナはON1のイベントだ。 <br><br>「あのーもう一曲踊ってもらえませんか？」 <br><br>勇気を振り絞ってa-junに告ったその刹那、慈愛に満ちた微笑が般若の面のようになるのを確かに見た。 <br><br>うわあああ　ごめんなさい　ごめんなさい。。。もうしません！とりあえず頭部を守って防御の姿勢になっていたら、 <br><br>「生徒さんたくさんいるから、ホントは2曲続けてなんてありえないんですよ？特別ですよ？」 <br><br>また慈愛に満ちた、それでいて攻撃的な表情に戻ると、矢吹のリクエストどおり2曲目のリクエストに応じてくれた。 <br><br>踊り終わるとそそくさと北沢タウンホールの12階から一人お先に失礼した。モタモタしてると2基しかないエレベーターが混み合うからだ。 <br>エントランスフロアを通りかかると、見れば必ず踊って「ごめんなさーいサルサ下手なんですー」を連呼する女性が、ふさふさの胸毛の男に食いついていた。そんなに好きならいっそ撫で回せばいいのに・・・思いながら通り過ぎようとしたら <br><br>「やぶきくんブッキーこの後なんかある？サルサ下北沢に遊びに来るよう言われてるんだけど、一緒に付き合わない？」 <br><br>矢吹にとって行動圏外の場所なので、なんとも回答しにくかったが、聞けばお客さんがいないという。まあ仕方がないか。ボディガード代わりに・・・ということだろう。「一杯おごるから」という条件でサルサ下北沢に向かった。 <br><br>予想通りサルサ下北沢には客が一人もおらず、かかっている曲もサルサですらなかった。 <br>「ゴメン」謝る女性に「いいよ。疲れたから喫茶店に来たと思えば」 <br>2人で乾杯して歓談を始めたころにマスターが突然言い放った。 <br><br>「これからa-junとNaomi来るから。」 <br>「うそー？？キャー？？」 <br><br>矢吹も今日が初対面で、彼女らが未だに何者かも知らないくせに、はしゃいで見せた。 <br><br>狭い店内で当然のように密集して座る。A-junと俺の脚は現にひざが交錯している。これはマスターの仕組んだキャバクラ攻撃なのか？そして、その目的は？もしかして法外な席料を請求されないだろうか？ <br><br>「やっぱサルサはon2やっといたほうがいいと思うんですよ。」いきなりa-junが口火を切った。今日on2の概念を知った俺は極力目を合わせないようにした。そしたら隣に座ったNaomiも援護射撃に回る。絵に描いたようなチームプレイだ。「さっき2回連続で踊ったんでしょ！？もう決まりだね！ガハハハハ!」とNaomiが背中をバンと叩く。いやまじ痛いんすけど。。。 <br><br>連れの女性の方はというと、この攻撃に対し <br>「私は社交命なんで、サルサは遊びです！かけもちでやるつもりはありません!」 <br><br>とブーマーにブラッシュボールを投げるような発言をしていたが、幸い他のダンスにも一定の理解とリスペクトを持っている二人は、その発言が理由で般若の面になることはなかった。 <br><br>ってことは、２人の攻撃を俺一人で受け持つはめになるわけで・・・ <br>「ブッキーやってみたら？楽しそうじゃん。」 <br>て・てめえ寝返りやがったな。 <br><br>その後a-jun講演会だった「ON１とon2は何が違うか？それはとる拍が表拍でとるのがon1、裏拍がon2」「つまりJazzノリ・マンボノリはon2に向いていてで、それ以外はOn1ということになります。」「ON1に向いた曲、On2に向いた曲いろいろありますが、基本的にすべての曲はどちらでも踊れるようになっていｒます。たとえばOn1に向いた曲でも2-6にアクセントがある曲はたくさんありますし、ベースは裏を奏でていることがほとんどです。ただここで向いているというのは、あくまでも向いているだけであって踊ろうと思えばすべての曲はON2でも踊れます。同様にOn1も」 <br><br>。「さっき2回連続で踊ったんでしょ！？もう決まりだね！ガハハハハ!」Ｎａｏｍｉが背中をバン！！と叩く。マジ痛いんすけどー。 <br><br>昔新入社員の頃に組んだなんの役にも立たなかった無限ループプログラムを思い出した。これでいうとY/実行をしない限り永遠にうんちく　＞勧誘　＞うんちく　＞　勧誘　　そのループから逃れられない。 <br><br>10数回目のループのとき <br><br>「わかりました。明日スタジオにPFレッスンの見学に行きます。終電近いんでそろそろ…」 <br>根負けした。 <br><br>終電目際だったし。帰れなくなるし。 <br>見るだけで終わるなんて甘い幻想は今までの数々の経験でさすがに学習していた。 <br><br><br>【続く】 <br><br></div>人気ブログランキングに参加してます！順位が上がると励みになります！Click　Me！！→ <a href="http://blog.with2.net/link.php?1293980:1371"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fc%2Fbanner_1%2Fbr_c_1371_1.gif" width="110" height="31" border="0" alt="人気ブログランキングへ"></a>
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<pubDate>Wed, 01 Aug 2012 12:51:48 +0900</pubDate>
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<title>第5章の17　南青山ベロアに潜入　＞　開眼</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">ＴＶＫ（テレビ神奈川）で局地的にやっているＭTＶのような番組である「ＭＵＳＩＣ　ＴＯＭＡＴＯ」という番組があるのだが、そこで「ＢＲＥＭＥＮ」というバンドの特集をやっていた。なんかツボにはまってしまい、ＣＤを全部大人買いした挙句、普段はめったに行かないLIVEに行くことにした。 <br><br>ただ問題はそのＬＩＶＥ会場だ。南青山にあるベロアというクラブで開始が0：30と書いてある。つまりＬＩＶＥに来るならＡＬＬを前提に来いとそういうことである。 <br><br>しかもこのクラブＨＰで確認するとむやみやたらに絢爛豪華で、設計は秦の始皇帝なのではないかと思うぐらいだ。港区がこれを作ったら市民団体からバッシング間違いなしで区長の首が飛ぶだろう。まあ命まではとられまいが。 <br><br>問題はもうひとつある。サルサはすでに3年やっているので、まあどこで踊っても良いのだが、最近のクラブではどんな踊りをしているのか？脳裏をよぎったのは映画「バブルへＧO！タイムマシンはドラム式」で21世紀の広末涼子が披露する雨後の筍が地中からウネウネしながらでてくるような踊りである。それを1980年代でぶちかましてしまい、幽体離脱とエクトプラズムが同時に起こってしまったかのような、浮きっぷりを披露してしまう。高校時代に大多数を占めていた２ステップのオーソドックスな踊りはもう過去の遺物と化してしまったのだろうか？ <br><br>悩みは尽きなかったが、一度は生で聞きたいと思っていたバンドなので単身乗り込むことにした。もちろん雨後の筍ウネウネダンスも必要に迫られたら踊る覚悟をしていた。 <br><br><br>現地に到着すると、クロークでＩＤを掲示して未成年でないことを確認された。見ればわかるような気もしたが。 <br><br>中に入ると想像以上のｿﾌｧなどの調度品に、外国人率が約半数。喫煙率がほぼ100％といったところか。もう少しシャレオツ（お洒落の意）な人種が集まる場所と認識していたが、意外と普通だった。 <br><br>ただ、どうにもこうにもいうわけかダンスフロアもステージも見当たらない。 <br>「あのー今日のＬＩＶＥはどこでやるんですか？」 <br>通りかかったスタッフに質問すると <br>「ここです」 <br>と指さした。猫の額？公民館サイズでどーんとＬＩＶＥで踊ることを想定していた矢吹は下手すると家のリビングと同じくらいのダンスフロアに思い切り肩すかしを食った。 <br><br>ホームＬＩＶＥか？！ <br><br>とりあえずステージらしき演台の近くに席を確保して、やることがないので隣に座ったインド人に話しかけた。 <br>「今日ＬＩＶＥ何時からだっけ？」 <br>「ＬＩＶＥ？誰の？」 <br>日本語は達者だが状況がまるでわかっていないインド人に、BREMENのＬＩＶＥが今日あることを伝えipodで聴かせてやった。いたく気にいったようだ。お互い自己紹介するとなんでも早稲田のサルササークルにいるということだ。たちまちで意気投合した。 <br><br>この辺りからDJの流す曲が徐々に熱を帯びてきた。 <br>LIVEの時間が近づきつつあるようだ。矢吹もインド人の前で軽くアップすることにした。心配された周囲の踊りもなんのことはない。昔ながらの何の変哲もない2ステップだった。いきなりmaxで踊るとどこか切ったりするので軽く身体をゆする程度にした。 <br><br>「すごーいうまーい！」 <br><br>「え？」 <br><br>インド人の連れの女子が目を丸くして小さくぱちぱち拍手している。今踊ってたっけか？リズムに合わせて身体をゆすった程度なのだが… <br><br>身体も温まってきたことだし徐々に本踊りにｼﾌﾄｱｯﾌﾟしていく。そのとき重大なことに気がついた。今までできないと思っていたアイソレーションが突如できるようになっていた。アイソレーションとは肩・胸・腰等の様々な部位を独立して動かすことができるようになるテクニックで広くダンスで使用される。もちろん毎週コツコツと練習はしていたし、踊っている量も尋常ではない。3年で延べ1万人は踊ったあろう。腰は昔から別の目的で使っていたので当然として、肩と胸の可動域が大幅に向上していた。デビュー当時「踊れないガンダム」と揶揄された矢吹は「踊れるガンダム」に昇華していた。 <br><br>狂喜した矢吹はサルサ界で禁断とされている、頭をぐるんぐるんさせながら、動く関節をすべて動かして踊り狂った。 <br><br>「インド人！サルサって楽しいなあ？インド人？？」 <br><br>インド人の瞳孔が開いていた。隣の彼女も矢吹と目を合わせようとしない。 <br><br>「ありゃ？」 <br><br>この幽体離脱とエクトプラズムが同時に起こってしまったかのような、浮きっぷり…もしかして・俺が広末涼子状態・・・？ <br><br>サルサを長く踊っていると身体のあちこちが常人とは比べられないほど可動域が増える。ダンスを嗜むものとして喜ばしいことだが、使いどころを間違えるとこういうことになるので注意が必要である。 <br><br>【続く】 <br><br></div>人気ブログランキングに参加してます！順位が上がると励みになります！Click　Me！！→ <a href="http://blog.with2.net/link.php?1293980:1371"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fc%2Fbanner_1%2Fbr_c_1371_1.gif" width="110" height="31" border="0" alt="人気ブログランキングへ"></a>
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<pubDate>Thu, 26 Jul 2012 16:08:34 +0900</pubDate>
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<title>第５章の１６　東日本大震災　２０１１．３．１１（その２）</title>
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<![CDATA[ <div class="txtconfirmArea"><div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">「震度５だってよ」 <br>スマホから情報をとった若者が言う。 <br><br>今のが震度５？？冗談でしょ？もっとでかかったよ！と思うのと同時に、なんだ震度５くらいかー。意外とたいしたことなかったんだな。と思った。つまり「よくある地震」として誤認してしまった。あまりにのんきなので魚屋で蛤の特売品を買ってしまったほどである。 <br><br>事態が尋常ではないことを知ったのはＪＲの駅に着いたところである。警察官の数が半端じゃない。次々に応援要請に応えるかのように新たな警官隊が到着し敬礼している。この時点では矢吹は通り魔殺人事件的なものが発生したのかと身構えたほどである。 <br><br>駅構内に入り耳に突っ込んだipodのイヤホンをはずすと、 <br><br>「地震の影響で中央線の運転は全線見合わせになっております。復旧のメドは全く立っておりません。順次バスで振り替え輸送を実施いたしておりますのでそちらをご利用下さい。なお、駅構内は大変危険ですので速やかに駅係員の誘導に従い、駅南口の方へ非難をお願いいたします。繰り返します。地震は未だ強い余震が予想されており極めて危険な状況にあります・・・」 <br><br>え？さっきの地震ってそんな大きかったっけ？？半分以上ポカン顔で矢吹は上部の巨大モニターを見上げた。なぜか毛布がかけられていて下から覗き込まないと内容が見えない。 <br><br>矢吹はそのとき生まれて初めて、こころの底から恐ろしいと思う警報を見た。 <br><br>「大津波警報」が日本全土を覆いつくしていた。日本全土の沿岸部が紅に染まっていた。 <br><br>色が「赤」ってことは相当ヤバい部類の警報であろうことは想像に難くない。問題は「大津波」の定義だ。乱読家・映画好きの矢吹にとって「日本沈没」「サバイバル」「ディープ・インパクト」等はディザスター物の基本として押さえている。あの時の津波の高さは・・・高さは・・・少なくとも自由の女神アウト。富士山も一部を残してアウト。 <br><br>えーーーーここは八王子。。。自宅は国立。。。 <br><br>落ち着け！まず家族と会おう！国立の家に帰ろう！ <br><br>標高は八王子のほうが国立より高いので、こういうのを論理の飛躍といいます。パニックになっている人の判断力って映画みたいにいかないですね。 <br><br>その振り替え輸送バスとやらに乗ろうじゃないか！近くの駅員に聞いてみると、 <br>「八王子―日野―立川と乗り継いで、そこでどうするか判断してください」 <br>…だそうだ。 <br><br>ＪＲで４駅１５分だぞ？？ <br><br>誰がミジン切りにしろとお願いした？？普通に乗り継いでも立川まで、１時間じゃんか！！ <br><br>甘かった <br><br>日野に着くまでに１時間かかった。すでに日没。立川行きのバスを待つこと一時間。寒くて一人でその場で、踊り狂っていた。怪訝そうな顔をしている人もいたが知ったことか。春先取りファッションで出てきた俺には、今日の気温はめちゃめちゃ寒いんだよーーーーー！！ <br><br>「立川行きのバスは本日は終了しましたー」 <br><br>素姓の知らない女性がそこらじゅうにふれてまわる。１時間待たせてバスは終了しただとう？こういう筋の通らない話が大嫌いな「暴れはっちゃく」のお父さんのような性格の矢吹はこの時点でかなりキレていた。 <br><br>「おい。モノレール運転再開したらしいぞ。」 <br><br>理由はよくわからないが、地震以降耳が超人的に聴こえるようになった矢吹の耳は、雑踏の中のこの一声を拾った。もう少し鍛錬すれば耳だけならウルトラマンクラスかもしれない。 <br><br>「すいません。モノレール動き出したみたいなんですけど、どうやって行けばいいんですか？」 <br>高幡不動行きのバスの運転手に聞いてみた。 <br>「いや。これ高幡不動行きだから。」 <br><br>んなこたあ、前にも横にも書いてあるし俺だって字も読める！！ <br><br>「いや、そうじゃなくて、今ＪＲ止まってるじゃないですか？バスでモノレールの乗り場、もしくは国立方面に帰りたいんですけど。」 <br>「いや。これ高幡不動行きだから。」 <br>…こういう時には１０秒数えるんだ！怪物くんが言ってた。もしくは質問の趣旨が理解できるだけの教育を受けて来なかったのかもしれない。ここは大きな心で… <br><br>「あんなああ。今日本がガタガタになるくらいの大震災起こってるわけよ！！帰宅難民死ぬほどでてるわけよ。てめえの仕事何？？あんたの耳についてんのはどこと連絡をとるためのもんよ？？？あ“あ”―――？？？今すぐ会社に連絡とれ！お前がせんなら俺がやっちゃるわい！！貸せやコラ！！」 <br><br>小競り合いになって乗客に止められた。 <br><br><br>結局モノレールには歩いて３０分。そこから立川に出て、立川から歩いて帰った。電車で４駅１５分のはずが、ロスタイムを入れると６時間の長旅となった。 <br><br>久しぶりに家族と顔を合わせた時（６時間ぶり）思わず一人一人とハグした。全員無事で本当に良かった。 <br><br>リビングのＴＶで流されていた映像を見たときに背筋が凍りつき、何か大掛かりなドッキリでも仕掛けられているような気持ちがした。一瞬で津波に飲み込まれる街。重油に引火して火の海と化した街。押し流される貨物船に飛行機の数々。自動車なんてミニカー同然の扱いだ。 <br><br>挙句余震は一晩中続いたばかりでなく、人間をあざわらうように新潟、栃木、千葉ところころと震源地を変え、緊急地震速報で「神奈川」名指しのときは玄関のドアを開け放ち家族と一緒に揺れが収まるのをひたすら祈った。 <br><br>結局一睡もできずに朝を迎え、ぐったりとしていると妻が <br><br>「ふあああ。あれ？まだ起きてるの？いいかげん寝たらあ？？」 <br><br>と言い残して二度寝しに戻った。 <br><br>俺。一晩中家族を守っていたつもりなんすけど？あなた起きたら交代してもらおうかなーって。あんま意味なかったっすかね？ <br><br>「東京大空襲などの折、肝が据わっていたのは男性よりむしろ女性である。」 <br><br>俺はこの説を全面的に支持する。 <br><br><br>【続く】 <br></div></div><ul class="actionLink01"><li><a class="comment JS_comment" href="http://blog.ameba.jp/ucs/entry/#write">コメント</a> </li></ul>人気ブログランキングに参加してます！順位が上がると励みになります！Click　Me！！→ <a href="http://blog.with2.net/link.php?1293980:1371"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fc%2Fbanner_1%2Fbr_c_1371_1.gif" width="110" height="31" border="0" alt="人気ブログランキングへ"></a>
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<pubDate>Wed, 25 Jul 2012 11:32:58 +0900</pubDate>
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<title>第５章の１５　東日本大震災　２０１１．３．１１</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">矢吹はここのところ頭痛に悩まされていた。頭痛というより脳がモゾモゾと疼いたり、孫悟空の「緊箍児」でもはめられて、三蔵法師にこらしめられているかのような締め付け具合だった。 <br><br>おかしい！明らかにおかしい！！ <br><br>たまらず主治医と相談すると「以前CTスキャンを撮った病院があるなら、そこで再検査するといいよ？何故だかわかる？」「比較できるから？」「正解！」 <br><br>どんなことでも自分で考えて答えを出させてくれるこの岡村先生とははじめて極めて相性がいいと感じている。しゃにむに他人に「名医は誰だ？」と聞いて回ったが、一向に有効な答えが見つからなかったのに、どうにでもなれ！とめくったカードがＡだった。（大富豪なら２だ。）医者に限った話ではないが、人とのめぐり合わせなんて、そんな「ご縁」でしかないと思う。狙ってできるものではない。 <br><br>院長は一般的にはメディアへの露出も多く、権威があって名医とされているが、矢吹とはすこぶる相性が悪かった。質問にしたことに対して論理的で誰でも理解できるような回答が得られたことは極めてマレで、事実誤認に基づくコメントはしょっちゅうだし、突然激高して怒鳴られたことすらあるし、新薬を試されて1ヶ月もの間体調をガタガタにされたこともある。もちろん一切の責任は認めなかった。これが決定打となって院長の元を去ることにしたのだ。このままでは治るものも治らない。死に物狂いで次なる道を模索した。鍼でうつを治すことができるという先生がいると聞けば行って鍼を打ち、漢方薬で治すという先生がいると聞けば行って試した。 <br><br>ただ矢吹にとって有効な治療法とは残念ながらなりえなかった。一時期治療費が通常の4倍以上になるという異常事態になった時点で全ての試みを断念した。 <br><br>あきらめ半分で院長じゃなきゃ誰でもいいや。と院長の経営する病院で誰か他の先生を選んでみたのが、たまたま岡村先生だった。さしたる期待もせず、どうせ誰でも同じでしょ？と半分あきらめの境地である。ところが治療は極めて丁寧で、聞かれたことにはごまかすことなく誠実に対応し、患者の生活態度が悪ければ容赦なく叱られた。あの院長の元にこれほどの名医がいるとは本当に驚きである。まさに「掃き溜めに鶴。」「肥溜めに金」。診察は秒殺・3分診療とは程遠く、丁寧で15分20分かかることもあった。決して声を荒げることなく「認知のゆがみ」に基づくネガティブな感情をひとつひとつ丁寧に論理の飛躍や違う角度からの見方を提示し、辛くなっている気持ちを解きほぐすべく全力を傾けてくれる。 <br><br>主治医の勧めに従って、八王子の脳外科を訪れたのは３月１１日のことである。その脳外科は問診をしている途中で患者の訴えを遮って「緊張性頭痛ですな。」と断言した。や・まだ、話の途中だし！！こいつも院長と同じような種族だ。 <br><br>「脳がむずむずするんですよ？おかしくないですか？」 <br>「脳はムズムズしません！なぜなら脳にそういうことを感知するセンサーがついていないからです。もし、どうしても納得がいかないようでしたらマルチスライスCTを撮りますがどうしますか？」 <br><br>なんか、こいつすごい勝ち誇っているような気がする。ここまで断言されてCT撮って、お金をこいつにくれてやるぐらいなら、一人でフレンチランチにワインをつけた方が（ランチというところが泣かせる）よっぽど有意義だ。 <br><br>「わかりました。今日は様子見ます。」 <br><br>異変は病院を出た直後に起こった！頭がグラグラグラグラ定まらない上に（目眩？）足元すらおぼつかない。まるで昼間からテキーラを丸ごと１本一気に飲んだかのようである。 <br><br>あのクソ医者―――戻って死なすーーーっ！！！ <br><br>ところが周囲の地面に生えているもの空中に釣り下がっているもの全てがグラグラグラグラと恐ろしい振れ幅で揺れている。 <br><br>「キャー地震！！」 <br>「でかいぞ！」 <br><br>矢吹はなすすべもなく道の真ん中で立ち尽くしていた。 <br>こういう時って人はあまりにも何もできないもんなんだなあ。等と思いながら・・・ <br><br><br><br>【続く】 <br></div>人気ブログランキングに参加してます！順位が上がると励みになります！Click　Me！！→ <a href="http://blog.with2.net/link.php?1293980:1371"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fc%2Fbanner_1%2Fbr_c_1371_1.gif" width="110" height="31" border="0" alt="人気ブログランキングへ"></a>
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<pubDate>Thu, 12 Jul 2012 21:26:21 +0900</pubDate>
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<title>第5章の１４　甘く危険なサルサLIVE</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED">武蔵小杉を紹介してくれた絵里が <br><br>「今度サルサのLIVEやるから皆で行かない？」 <br><br>と誘ってくれた。無類のLIVE好きの矢吹は「行く」と即答した。実はこのイベントには甘く危険な罠が仕掛けられているとも知らずに。 <br><br>LIVEはある時にはカフェ、またあるときには人気ブラジル家庭料理レストランになる青山プラッサ・オンゼで行われた。ミュージシャンはこの道では超有名MAKOTO（…と後に知ることになる。2012年5月大好きなインストラクターYukoとJimmyの婚約発表の通訳をしたのもこの方。そして大学の後輩だったりする。恐るべしご縁ワールド）がボーカルを務めるドス・ソネス・デ・コラソネス with 小泉哲夫(b)＆加瀬田聡(perc.)である。このメンバーのライブが2,900円ははっきり言って破格である。 <br><br>このLIVEに来るにあたって矢吹と絵里はひとつ重大なミスを犯していた。2人とも寒いのでブーツを履いてきてしまったのである。サルサのテンポの速さは尋常ではない。果たしてこの重いブーツで踊りきれるのか？ <br><br>LIVEが始まって早々1曲ノリノリで踊りきった時には案の定二人とも息も絶え絶え、「ム…ムリ…」という状態だった。 <br><br>それを見てとったMAKOTOは実に穏やかな口調で「お店の床は綺麗に磨き上げております。どうぞお履き物を脱いでお楽しみ下さい。」と提案した。 <br><br>それしかないと思っていた矢吹はその声に背中を押されたような気分だった。その場でブーツと靴下を脱ぎ棄てると2曲目をノリノリで踊りきった。むしろキューバンミュージックは裸足の方がしっくりくる。中々いいじゃん！と足の裏を見てみると墨でぬったかのように真っ黒だった。掃除……してる…？？？ <br><br>同じように裸足の絵里と踊る分には安心だが、ハイヒールの女性と踊る場合は要注意だ。ヒールを足の甲に突き立てられたら恐らく当分の間踊ることはできないだろう。 <br><br>中盤まではこんな感じで楽しく踊っていたのだが、様子が変わってきたのはこの辺りである。 <br><br>「こいつ（絵里）さあ酒が入るとベロンベロンのぐでんぐでんで、この間も近所のゴミ箱に寝てたんだよな？」 <br>「まったく。送って行った奴も災難だったよなあ。朝まで介抱させられて」 <br>「（俺にだけ）こいつ最近ちょっと荒れてるみたいでさ、あんまり元気ないんだよ。話聞いてやってくんない？」 <br><br>絵里は聞こえているのかいないのか、皆からはちょっと離れた場所にポツンと一人で座っている。なーんか嫌な空気。友達を本気で思いやる態度ではない。むしろ面白おかしがっている。そもそも俺は絵里と会うのは2回目だ。話を聞くなら付き合いの長いお前らが聞けばいんじゃない？？ <br><br>なんかこんな空気前に感じたことがある。中学2年の頃だ。3年のヤンキーの先輩に教室に呼び出されてドキドキしながら教室に入った。なんでもクラスメートの女子がムリクリ男にやられて妊娠させられてしまったんだそうだ。「お前からも慰めてやれ」この時もなぜ俺が？という気分だった。顔は知ってるけど口もきいたこともない女子だからだ。先輩があまりに執拗だったので「皆いるから大丈夫だよ。」と声をかけたら周囲が大爆笑になりドッキリに引っかかったことを告げられる。人の好意につけこんだ一番悪質な類のドッキリだ。 <br><br>あの時と同じ空気の匂いがする！ <br><br>結局矢吹は絵里を完全放置し踊りに専念し色々な人を誘っては踊りまくった。 <br><br>LIVEが終わったあとMAKOTOさんに <br><br>「素～晴らしいダンサーだ！！！こんなに楽しそうに踊るダンサーを見たことがない！こんなダンサーの前で演奏が出来て本当に幸せだ！！！」 <br><br>と絶賛され固い握手を交わした。 <br><br>その間に「あとはよろしくー絵里かなり酔っぱらってるから送ってあげてー」と言い残して絵里以外の人間は撤収していった。 <br><br>やられた！！ <br><br>その後トイレで絵里が「気持ち悪い～もうちょっと待って～」と目一杯グズグズするのを「先帰るよー終電なくなるからー」「ちょっと待ってーすぐ出るからー」と引き留められ、やっとトイレから出られたと思ったら「彼氏に電話しとくからちょっと待ってて」とさらにぐずぐずと引き留められ、さすがに終電が気になる矢吹は「ムリ！終電ギリだから帰る！」と電話中の絵里を置いて歩き出した。すぐに電話を切って追いかけてきたが、乗る電車が反対方向だったのでホームで別れた。 <br><br>別れ際に <br>「ブッキーは何のためにサルサやってるの？」 <br>は？？何？？その質問？？と思ったが普通に、 <br>「踊りたいから」 <br>と答えた。納得しかねるという表情のまま彼女は先に電車に乗り込んだ。 <br><br>矢吹のほうは京王線で分倍河原までは帰ったが、そこから先の南武線が残念ながら終了していた。そこからライブの料金と同等の金額を支払ってタクシーで家まで帰った。あの素晴らしいLIVEの結末としてありえんだろ！！いったいなんなんだ！まったく！ <br><br><br>後日・・・武蔵小杉にて、そのドッキリに加担した男に会った。 <br><br>「こいつやれそうな女を前にしてデレデレ鼻伸ばしてやんの～写真あるもんね～」 <br>はあ？なんの話？？今までの歴代彼女の実績を見ても絵里は残念ながら「圏外」だ。アンテナは1本も立たない。たとえ全裸で道路に寝ていてもまたいで通るだろう。いやかわいそうだから毛布くらいはかけてあげるかもしれない。 <br><br>鼻を伸ばしている写真・・・？思い当たるのは背後から絵里のあごをかちあげて <br><br>「いったい何をたくらんでいる？？教材セールスか？宗教か？どちらも俺は絶対にいらないぞ？」 <br>と明確に意思表示したときだ。思い切りハードボイルドだ。金のからむドッキリは洒落にならないから釘を刺したのだ。 <br><br>この色仕掛け（だったらしい…）ドッキリは、いかにもゆるそうな女を演出し、男をその気にさせ終電が終わるまで引っ張った挙句、絵里だけ彼氏に送ってもらってスケベ心を出した男を置き去りにし笑いものにするという極めて悪質なものである。絵里の心理としてはまだまだ男に追いかけられてる私…の再確認と自己満足である。そのために何の罪もない男が支払う代償はあまりにも大きい。 <br><br>矢吹の場合は絵里を女と認識せずに、「待って」というから男の優しさから待っただけであって下心はみじんもなかった。それで「なにしにサルサ来てるの？」とアホな質問を絵里にされることになったわけだ。 <br><br>サルサ場にはよーく観察していると、この手の人間模様がそこかしこで見ることができる。見るだけで済ますか、参入するかは,あなたの判断次第である。 <br><br>【続く】 <br></div>
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<link>https://ameblo.jp/salsa-man/entry-11282468727.html</link>
<pubDate>Wed, 20 Jun 2012 17:45:03 +0900</pubDate>
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<title>第5章の１３　キューバン熱</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED">「ねえ？今水曜日の武蔵小杉が熱いの知ってる？」 <br>したり顔で最近公民館でよく会う絵里が聞く <br>「何それ？どこ？」 <br>「毎週キューバン好きが集まって踊りまくっているんだよ。あたしもこの前行ってきたよ。」 <br><br>矢吹の知らない場所でサルサが盛り上がっているなんてあってはならないことだ。早速単身乗り込むことにした。 <br><br>店の周辺は驚くほど住宅地で本当にこの辺なのかと疑わしくなってくる。しかも番地がむやみに大きくてなんの目安にもならない。武蔵小杉まではまっすぐ来れたもののそこから店までは30分以上かかってしまった。地図くらいは持っていくべきだった。 <br><br>店に入るとエドというエクアドル人がレッスンを開始した。Yoriko先生のところで習って以来公民館などで需要に応じて編み出されたLAとブレンドしたなんちゃってキューバンをやってきた矢吹は興奮した。興奮のあまりレッスンのお題をすべてアレンジして独自のルーチンで踊り出す始末だった。お店が自由な感じだったので特に咎められることもなく、エドの選曲した素晴らしいＯＬＤ　Salsaの曲にのってレッスン中に普通に踊り出してしまった。 <br><br>レッスン終了後もキューバン女性を相手にキューバンダンスを踊りまくる。今までのキューバンダンス3年分を今日1日で踊り倒す勢いだ。もっとワイルドに！もっと速く！ <br><br>一通りの女性と踊り終えると、ついに矢吹の矛先はエド（男性）にまで及んだ。最初はエドのリードを受けて後半は矢吹がリードした。見よう見まねで足技も絡めた。 <br>男同志とはいえ周囲にギャラリーが出るほどの快心の踊りだった。やっていることは道場破りと変わりないのだが。 <br><br>後にこの店で矢吹は「サルサ番長」と呼ばれることになる。 <br><br>【続く】 <br></div>
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<pubDate>Tue, 19 Jun 2012 22:20:35 +0900</pubDate>
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<title>第５章の１２　バチャータ熱</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED">当時から2011年に至るまで「バチャータ天国」というイベントがあった。5曲に3曲はバチャータなのではないかと思うくらいバチャ－タがかかる率が高い。バチャータはメレンゲと同じくドミニカ共和国の踊りで、日本のクラブシーンではどちらかといえばチークダンス的な色合いが強い。リズムはメレンゲが2拍子のダンスであるのに対し、サルサ同様4拍子で４と８にタップが入るのが特徴である。 <br><br>矢吹は正直バチャータに強い苦手意識を持っていた。サルサ同様何か技をかけなければいけないと思い込んでいたのも一因だし、なんか昭和歌謡のようなべたっとした男女の密着度合もあまり好きではなかった。（実際は必ずしもそうではないのだが）矢吹にとってサルサ系の踊りはある意味スポーツと同意であり「色気」等とは無縁な世界で踊っていた。 <br><br>この「バチャータ天国」の主催者がタッキー＆マノンという昭和バチャータを代表するダンサーである。元々はmanonさんはJPSF初代会長のHIROKO先生の愛弟子だったのだが、還暦間近にバチャータに開眼。2人合わせて130歳近くという日本最長寿のペアを組み次々と独自の世界観でバチャータのPFを繰り広げ、その勢力図は東京のみにとどまらず、名古屋、大阪と広範囲に及んだ。日本に絶大なバチャータブームを引き起こした張本人と言えるであろう。 <br><br>また「バチャータ天国」開催日は異常なまでの降水確率を誇り、どんなに昼間が晴天であっても夕方頃には雲行きが怪しくなり夜には普通に雨にになることがほとんどだった。雨だけに留まらず台風まで呼んでしまい東京を混乱のるつぼに陥れたことも一度や二度ではない。バチャータ界ではmanonさんのことを妖怪「アメフラシ」などとささやいている。 <br><br><br>彼女たちの「見たかったら見てもいいよ」的なPFのスタイルは他のどのダンサーとも異なり、通常観客に目線を送って笑顔を振りまくところで「観客なんか気にしちゃダメ！2人きりで踊っているの！周囲は誰もいないと思って！」と熱血指導する。観客にいかにアピールするかがPFの真髄の中にあって、観客の存在を忘れさせてしまうＰＦもある意味すごい。さらにお色気10倍増しのために女性の頬、胸、太ももとがっつりと男性に触らせる。日本広しといえどこうしたPFを踊るのも指導するのも彼らだけだ。Ｌｏｖｅ　Salsa！2011で根が真面目なVaya!Satoさんが脂汗を流しながらAkiさんの胸元に手を這わせていたのは記憶に新しい。 <br><br>矢吹は、このmanonさんと当時バチャータを踊ってもらったことがある。彼ができることといえば前後左右のステップとウェイビング、ターンぐらいなものなのだが、 <br><br>「あなたバチャータ上手ね。きっとメレンゲも上手よ。あとで踊ってね。」 <br><br>とコメントして去っていった。「どこがですか？」と聞けばよかったのだが、コメントの内容から察するにアイソレーションが出来てきた。もしくは無意識にバウンス（膝が上下にはずむような動き）していた。このあたりであろうかと思う。技は何一つかけた記憶がないので、このあたりしか考えられない。ちなみにmanaonさんはフリーで踊る分にはエロくない。 <br><br><br>イケメン好きな矢吹は、ドミニカン・バチャータのＲＹＵさんを追い掛け回した。バチャータのベーシックを踏む腰はプリプリとSEXYでシャインステップの際はＲＹＵさんの真後ろが矢吹の定位置であった。ＲＹＵさんに限らずインストラクターがシャインを踏むときは必ずと言っていいほどインストラクターの真後ろにポジショニングする。理由は簡単。一番見やすくて真似しやすいからだ。ＲＹＵさんのドミニカンバチャータのシャインは難しくてそんな一朝一夕に真似できるシロモノではなかったが。 <br><br>数多くバチャータをフリーで踊りこむにつれて次第に強い苦手意識は薄れ、むしろ楽しめるようになっていった。 <br><br><br>【続く】 <br></div>人気ブログランキングに参加してます！順位が上がると励みになります！Click　Me！！→ <a href="http://blog.with2.net/link.php?1293980:1371"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fc%2Fbanner_1%2Fbr_c_1371_1.gif" width="110" height="31" border="0" alt="人気ブログランキングへ"></a>
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<pubDate>Mon, 18 Jun 2012 20:11:08 +0900</pubDate>
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<title>第５章の１１　再休職</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED">2回目の経過観察の夏が始まった。経過観察とは本当に復職できるかどうかを見極めるための3ヶ月間の試験期間である。基本的にこの期間の病休・遅刻等はマイナス査定となり7日も休めば復職は果たせない。ロケーションは竹橋から田町に移転していた。田町の海側はビジネス街なので飲食店街が神保町とは比べ物にならないくらいプアだ。ランチの女王としては楽しみの過半数を失った形になった。 <br><br>上司についたのは小久保課長という人間でとにかく細かった。上着をロッカーに入れろだの、会議にデジカメを準備しなかっただけで「言われないでもそれくらいやってくださいよ！」とキレられた。会議にデジカメが必要な会社はどれくらいあるものだろうか？ <br><br>そのくせ矢吹の仕事は、再三の要請にもかかわらず、いつまでたっても用意できなかった。勤務時間が4時間が6時間に増えた時点で仕事のない矢吹は会社は苦痛でしかなかった。6時間勤務のうち仕事をしているのはせいぜい（多めに見積もって）30分。残りの5時間半は何をやるわけでもなく、規制だらけのネットを徘徊したり、歩いても面白くない社内を徘徊したり、コンビニで立ち読みしたりして過ごした。会社における矢吹の存在意義はどう考えてもゼロだった。 <br><br>そうなってくると会社に行くモチベーションはだんだんと落ちてくる。朝起きなければいけないのは分かっているが身体が動かない。最初の1日を休んでしまってからは、まさに電車道だった。1日休むも2日休むもたいして変わらない。雪だるま式に休みはかさみ経過観察の終わる3か月を終了した時点で7日間を休んでいた。復職審査会の審査結果はもちろん「復職不可」だった。 <br><br>2年連続で復職審査で「復職不可」とされた矢吹はついに門番となり、次に「復職不可」をもらうと「解雇」ということになる。まさに土俵際であった。 <br><br><br>【続く】 <br><br></div>
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<pubDate>Sun, 17 Jun 2012 18:00:57 +0900</pubDate>
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