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<title>ササキコイチの読者生活</title>
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<description>本の紹介。</description>
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<title>鉄道員（浅田次郎）</title>
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<![CDATA[ <div><br>鉄道員（ぽっぽや）<br>浅田次郎著<br>集英社<br><br><br>これぞ”現代作家”の最高峰！<br><br>とは冗談ではなく、僕は浅田作品をみるたびに、<br>声に出して言うことを習慣づけています。<br>冗談ですが。<br><br>とにかく。映画みたいな小説を書かせると彼の右に出るものはいない。<br>本作は、実際に映画化された『鉄道員』はじめ、短編が８作納められています。<br>そのどれもが秀逸です。<br>もう本当によくできている。<br>ストーリーに必ず泣かせどころというか、山場があり、わかっちゃいるんですが、<br>必ずそこで泣いてしまいます。<br>もう、笑い話です。<br><br><br>たとえば本作に収録されている『うらんぼえ』という作品。<br>ネタばらし的な話を、控え目にさせていただきます。<br><br><br>主人公の女性は、幼い頃両親が離婚し、祖父母に育てられました。<br>彼女が成人し、結婚したころには祖父母は他界しているわけですが、<br>今度は彼女自身が離婚の危機に見舞われます。<br>騒動の真っ只中、夫側の親類の法事か何かの行事に、田舎へと向かいました。<br>ここでしょうもない夫とその親族に、本当にひどい目にあわされます。<br>夜、ひとりでふらふらと歩く傷心の主人公に、<br>後ろから声をかける人がありました。<br><br><br>僕はこのシーンを、仕事のアポイントへ向かう途中、<br>乗り換えの浜松町駅に到着しようかというところで読みました。<br><br>後ろから声をかける人、もう、亡くなったおじいさんに違いない。<br>おじいさんが登場するぞ。<br>来るぞ。<br>来るぞ。<br><br>そして期待通りおじいさんが登場し、<br>僕は「うえっ」と嗚咽して泣いてしまうわけです（笑）<br>それで電車を乗り過ごしました。<br><br><br>実際、この話にはもうすこしあとにドデカイ山場を迎えるのですが、<br>描写はさすがに控えます。<br><br><br>『シェエラザード』（長編小説）を読んだときに、ひとりで確信したのですが。<br>たぶん、浅田次郎は人の痛みを知っていて、<br>すごく心が豊かな、優しい人に違いない。<br></div><div>そう思います。<br>間違いない。<br><br><br><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10317024985.html</link>
<pubDate>Sun, 09 Aug 2009 01:48:33 +0900</pubDate>
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<title>竜馬がゆく（司馬遼太郎）</title>
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<![CDATA[ <br><p>竜馬がゆく<br>司馬遼太郎 著<br>文芸春秋<br><br><br>司馬遼太郎作品について何をか書きたいと思う一方で、<br>あまりに有名な司馬作品の数々を”紹介”することに、恥ずかしい気持もあります。<br>多くの先輩方に擦り切れるくらい読み尽くされて、<br>書評も賛否両論、語りつくされている印象です。<br><br>それでも、好きですから、特別な作家ですから、どうしても触れておきたい。<br>せっかくですので、『竜馬がゆく』をテーマに<br>読書感想文っぽいものを書いてみようと思います。<br>本の印象というより、作中の坂本竜馬への憧れなんですが・・・。<br></p><div><br>本書のクライマックスは、作者も述べているとおり、終盤の薩長同盟のくだりです。</div><div>引用を交えながら、サワリだけご紹介したいと思います。</div><div><br>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++<br><br><font color="#800080">筆者は、ここ数回のくだりのことを、大げさでなく数年考え続けてきた。<br>実のところ、竜馬という若者を書こうと思い立ったのは、<br>ここ数回のくだりに関係があるといっていい。（引用）</font><br><br>と、物語の流れを切って作中に書いてしまうくらい、力のこもった一節です。<br>その背景と竜馬の功績を改めて考えてみます。<br><br><br><font color="#800080">薩摩と長州が手をにぎれば幕府は倒れる、というのは誰しもが思った着想である。</font><br><br>とあるように、すでに「公論」であったほど当時の社会で有効性が認められた同盟ですが、<br>実現するまで多くの人が死に、長い時間がかかってしまいました。<br><br><font color="#800080">たとえば１９６５年の現在、カトリックと新教諸派が合併すればキリスト教の<br>大勢力ができる、とか、米国とソヴィエト連邦とが握手すれば世界平和は<br>今日にでも成る、という議論とやや似ている。（引用）</font><br><br>とは分かりやすい例えですが、ともかく、必要性があってもなかなか実現しなかった。<br>感情が許さないからです。<br><br>長州藩はとくに人がたくさん死んでいます。<br>薩長双方に立場がありましたが、とくに弱い立場である長州に目をむけますと、<br>原因の一旦は薩摩にあります。実際、薩摩人の手によって同士が命を落としています。<br><br>読み手（僕）は、ここでリアルに想像してみたわけです。<br>たとえば、誰でもいいんですが、<br>たとえば、石田というしょうもない僕の友人がいるんですが、<br>石田のブーが誰かに殺されたとして、<br>必ず人類のためになるから、殺した奴と明日から肩をくんで仕事しろと。、<br>そんな風に説かれたとしても、それは無理な相談です。<br>役目は誰かに負っていただくとして、俺には無理。絶対。<br>それじゃあ石田ブーが可哀そうすぎます。<br>たとえ石田の望みであったとしても、僕にはできません。<br><br><br>ともかく、それほど困難な話し合いが１５０年前に行われました。<br><br>竜馬が会食をセッティングしたあと、いざ同盟締結のために席について１０日間、<br>飲み食いしながら双方とも話を切り出しませんでした。<br>遅れてきた坂本竜馬が、あわてて桂を訪ねて問いただしました。<br><br><font color="#800080">「天下に孤立している。朝敵の汚名を着、幕府の追討を受け、白昼、路上を歩く<br>こともできぬばかりか、藩の四境には幕軍が迫っている。<br>この立場にある長州の側から、同盟の口火を切れると思うか。<br>口火を切れば、もはや対等の同盟にあらず、おのずから乞食のごとく薩州に<br>援助を哀願するようなものではないか」<br>「もしそれをやれば、おれは長州藩の代表として、藩地にある同士を売ることになる」（引用）</font><br><br>と言った桂に対し、竜馬は<br><br><font color="#800080">「われわれ土佐人は血風惨雨。ー」<font color="#000000">と言って絶句したあと、<br></font>「のなかを東西に奔走し、身命をかえりみなかった。それは土佐藩のためであったか、<br>ちがうぞ」（引用）</font><br><br>と言いました。<br>長州藩はこれがまとまらなければ、滅亡が確定的です。<br>ですが、次のように言ったそうです。<br><br><font color="#800080">「薩州、皇家ニ尽スアラバ、長州滅スルトイヘドモ亦天下の幸ナリ」（引用）</font><br><br>明治後、木戸となった桂が当時を回想したとされる記録です。<br></div><div><br></div><div>血の滲むような思いで吐き出した言葉でしょう。<br>このあと、激高した竜馬は薩摩藩邸の西郷に怒鳴りこみ、<br>一気にこの同盟を成立させます。<br><br>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++<br><br><br>竜馬が何を言って話をまとめてきたのか。詳細を書くことは控えますので、</div><div>まだ読んでない、とくに学生の方にはぜひこの本をお勧めしたいと思います。<br>緊迫していますが、優しさに溢れています。</div><div>２０歳くらいの頃の僕の、野心とか情熱とかエネルギーを</div><div>健全な方向に向かわせてくれました。</div><div>司馬遼太郎と坂本竜馬に感謝します。</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10316379568.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Aug 2009 03:26:29 +0900</pubDate>
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<title>明治という国家（司馬遼太郎）</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div>明治という国家</div><div>司馬遼太郎 著</div><div>日本放送出版協会</div><div><br></div><div><br>講演を書き起こし、書籍化したものです。</div><div>内容は、『この国のかたち』とよく似ています。同じ作家の書籍なので当たり前ですが。</div><div>よく完結にまとまっていますので、いわゆる「司馬史観」というものを一気に理解することが出来、</div><div>また文体が軽快でどんどん読みすすめられますので、時間がない方には非常にお勧めです。</div><div>同氏の作品をほとんど読んだ方でも、小説などの作品を通じてではなく、エッセイならではの、</div><div>作者の主張を直接的に受け取ることができますので、</div><div>まだ読んでない方があれば一読をお勧めします。</div><div><br></div><div>ずいぶん前の話ですが、なにかの雑誌で、読者が選ぶ、好きな司馬遼太郎作品ランキング</div><div>みたいなものを目にしたのですが、「竜馬」や「坂の上」を抑えて同作が１位となっていました。</div><div>驚いた僕は、さっそく書店に駆け込んで購入した次第です。</div><div>ファンですので。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10315400647.html</link>
<pubDate>Thu, 06 Aug 2009 19:36:55 +0900</pubDate>
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<title>Den Fujitaの商法（藤田田）</title>
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<![CDATA[ <p><br>Den Fujitaの商法<br>藤田田 著<br>ワニの新書<br><br><br>５年前に亡くなられた、日本マクドナルド元社長・藤田田氏による著書。<br>学生時代に読みまして、大変感銘を受けました。<br>すでに絶版になっているようですが、大変な良書だと思っていますので、<br>勿体ないと思います。<br><br><br>マーケティングをテーマに、少し個人的な話をはさみます。<br><br>僕はいま、小さな会社を営んでいます。<br>たいして儲かっていませんので、あまり大きなことは言えないのですが。<br><br>高校生のころ、「マーケティング」という言葉をはじめて耳にしたのですが、<br>思い返せばそのときが、将来（今）を決めるひとつのきっかけになっていたのだと思います。<br><br>「マーケティング」。<br>耳にしただけで、言葉の意味を説明されたわけではありませんので、<br>雰囲気でそのころは捉えました。<br>マーケティング＝スーパーマーケット。のような活動かと。<br>スーパーマーケットがシェアを広げていく様子を想像して、<br>それがまるで戦国時代の大名が天下獲りに行くさまのように思いまして、<br>こうやって俺はのし上がってやるんだと（笑）、当時そう思いました。<br><br>マーケティングは、マーケット（市場）に関わる営業活動の総称ですから、<br>雰囲気で捉えた言葉の意味は遠からずでした。<br><br>プロダクトとかプライスとか、プレイスとかプロモーションとか、<br>理屈を学んだのは大学の講義においてです。<br>ところが、コーヒー一杯も“自分の力で”売ったことがない学生にとって、<br>学術的なアプローチはいまいちリアリティに欠けます。<br>そんな折に出会ったひとつが、今回の書籍でして、<br>いま１０年経って、パラパラとめくってみて、<br>色褪せないどころか、自分自身の“仕事脳”の原型になっていたのだと、<br>改めて驚かされている次第です。<br><br><br>本書は藤田氏の経験をもとに書き下ろされた活きたマーケティング書でありまして、<br>内容が大変面白いです。<br>たとえば「ロケーション」（場所選定）。以下引用です。<br><br><font color="#ff0000"><font color="#800080">日本の商人の十人のうち九人までが、「銀座へ出られるならば、どこでもいい」<br>という考え方をする。実におおらかである。ところが、これがとんだ間違いなのだ。<br>銀座でも「商売になる場所」、つまり、「儲かる場所」とそうでない場所がある。<br>（中略）<br>銀座の人の流れを（略）長年眺めているうちに、人の流れにも法則のようなものが<br>存在するのに気がついた。銀座通りの人の流れは、一丁目から四丁目までは<br>新橋に向かって左側の往来が激しく、五丁目から八丁目にかけては、反対に<br>右側のほうが人の流れが多いことに気がついたのだ。<br>（略）事実、同じ銀座でも四丁目の反対側にあるDという同業者のお店は、<br>人通りが少ないだけ客足も少ない。<br><br>（略）場所をどこにするかというのは商売をする上で基本ともなる大切な問題なのだ。<br>（略）日本人は標準の物差しをひとつしか持っていない。十メートルの距離は<br>（略）十キロ違うのと同じことになってしまう。</font><br></font><br>引用続けます。藤田氏の友人で、大阪の裏通りにあるポルノ映画館を経営し、<br>儲かっている方があるそうですが、その方が氏に、<br><br><font color="#800080">「こんなへんな場所でこれくらい入るのだから、あっちの賑やかなところへ行ったら<br>もっと入るんだがなあ」<br></font>と言ったそうですが、それに対し、<br><br><font color="#800080">「ポルノっていうのは質屋だ。たとえば、銀座四丁目の角に質屋があったら、<br>はやると思うかね。客はひとりも入らないね。質屋は人目にたたんところに<br>あるから営業が成り立つんだ。ポルノだって同じだよ。<br>こんなへんな場所にあるから客が入るんだ。」</font><br>と返したそうです。<br><br><font color="#800080">商売の種類によって、店をどこに出すか、条件がかわってくる。いずれにしても<br>ロケーション（場所選定）が重要であることに変わりがない。<br>乞食でも人通りがすくない裏通りで商売したら干上がってしまうことを知っている。<br>乞食は乞食なりに、ちゃんとロケーションを重要視しているのだ。</font><br>と、この話題を結んでいます。<br><br><br>読んだ学生の僕は、お金がないですし、家賃が安そうな裏通りの物件を借りて</p><p>ポルノ映画館をはじめようと決意・・・しなかったですが、<br>生きたマーケティング（４Pで言うところのプレイス）として大変に刺激をうけました。<br><br><br>今読みなおして思います。<br>現代の感覚で、当たり前に思える上記ようなエピソードも、<br>ほとんどの、とくに中小企業では、実に徹底されていないように思います。<br>数年前に、ある通信系商品の契約獲得を目指した街頭キャンペーンの<br>ロケハン（場所を確保する仕事）の手伝いをさせてもらったことがありまして。<br>せっかく獲得した吉祥寺の一等地で燦々たる結果に終わったことを思い出しました。<br>その時僕らは、まさに「銀座ならどこでもいい」側の人でした。<br><br><br>質屋の例がありましたが。<br>最近若い女性が宝石を気軽に質に入れ、また他人が使った貴金属を<br>気軽に身にまとう、そんな人が集う質店が、表通りに出店しています。<br>若い店員ときれいな内装のお店が大変に賑わっています。<br>時代が移り変わります。</p><p>新しい趣向と人の流れを理解し、マーケティングに注入するべきです。<br>故人から学ぶ後輩としての役割なのだと思いました。<br><br><br><br></p>
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<pubDate>Thu, 06 Aug 2009 03:17:52 +0900</pubDate>
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<title>すべての男は消耗品である（村上龍）</title>
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<![CDATA[ <p><font size="2">すべての男は消耗品である<br>村上龍 著<br>角川文庫<br><br><br>角川？<br>アマゾンの書評を読みたくて検索したら集英社となってまして。<br>手元にあるのは角川文庫版です。版権が移動したのでしょうか？<br><br>およそ２０年前のこの作品を、今更読みました。<br>村上龍という、アクの強い作家を僕はずっと嫌いだと思ってましたが、<br>無意識に小説などを手にとって、気がつけばほとんどの作品を読んでます。<br>たぶん、好きです。村上龍のことが。<br><br><br>なんで嫌いと思っていたか。世代です。ぼくがいま３０歳代前半。<br>一番輝いていた頃をタイムリーに知らない。<br>子供のころから読書が好きだったり、世相に詳しかった方は同年代でも<br>詳しいのかもしれませんが、感覚としては、僕が大人になったころには既に有名だった人。<br>それは構わないですが、サッカーやらなにやら首を突っ込んでは威張ってますから、嫌いです。<br>さらに悪いことに、村上龍が好きな知人は、なんとなく暗い奴が多い気がする。<br><br>つまり、たいした理由はありません。<br>ただ好きだと書くのにこれだけエクスキューズをしなければならないのは、<br>それだけアクが強く、力強い作家だからだと思います。<br><br><br><br>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++<br><br>さて。「すべての男は～」の話。<br>この本をなんとなく避けていたのは、昔ある女性から最低だと評価を聞いていたからでした。<br>他人の評価をそのまま受け入れることはあまりしないつもりですが、<br>それでも、話題に出たものをいちいち自分の目で確かめていたら<br>時間がいくらあっても足りませんから、まあ、そんなものかと思ってました。<br><br><br><font color="#800080">「浅知恵とは、女のためにある言葉だ。生物学のレベルでいうと、女には知恵はない。<br>知恵というのは、幻想の父性を背負わされた男にだけあるものだ」</font>（本文引用）<br><br>開いた途端にそんな一文がありまして。<br>なにが不評だったのか、読んですぐ理解して、噴出してしまいました（笑）</font></p><p><font size="2">その先を嬉々として読む女性がいたらおかしな人です。<br>（それか、よほどの思慮深い聞き上手か）<br><br>読み進めると、逆に、全体的には女性を称えた内容です。<br>おそらく作者にとって“落としにくい”女性を、小利口で浅知恵で魅力がない、と切って捨てるのは<br>行き過ぎだとしても、ロジックよりも男とオルガニズムを大切にする女性に<br>生物としての強さを見出して、受け入れるところを起点にしています。<br>そして、先が見えてしまって女性から捨てられる男を使い捨てライターごとく「消耗品」に例えます。<br><br><br>なかなか潔くて、好感を持ちました。<br>一見お馬鹿な感じの女性の方が恋愛、結婚において有利に働いている気がしますし、<br>それは優秀な遺伝子を確保する上で、勝利と言って良いと思います。<br>（選択肢が多いほど有利、という意味で）<br>賢い女性は、知性とセックスを上手く使い分けているのではないでしょうか。<br>男女関係の確かな側面を鋭く捉えたエッセイが続きます。<br><br><br><font color="#800080">「美人は三日で飽きるというのは言うまでもなくブスを自決に追い込まないための<br>嘘であって、ブスは飽きられることさえないのである」</font>　（文中引用）<br><br>“言うまでもなく”が笑う個所。<br>たとえばこんな、細かい所に反論があったり、作者がいかにモテるかを語るエピソードが<br>目に余る方はあるかもしれませんが、本書の場合、逆にそれくらいでないと説得力を持ちません。<br>エッセンスを抽出すれば奥深く、読み応えがあります。<br>批判を恐れずに本音に切り込んで言い切ってしまう、勇敢な作家です。<br><br>もっといえば、作者のいまの考えは大分違って来ているそうですが、<br>恋愛を語る上では、年をとった村上龍より、書いた当時の彼に分があるように思います。<br><br><br>ついでに書きますが。<br>あとがきの山田詠美が、子供の喧嘩みたいでとにかく最低です。<br>そして、それ以上に背表紙が最悪です。<br><br><font color="#800080">「なぜ男は元気を失ったのだろう。なぜ女たちは輝いているのか。幻想の時代を生きる<br>男（女）たちへ、これが“快楽主義者”リュウからの解答。」</font> （背表紙引用）<br><br>出版社の担当には売る意思がなく、馬鹿にしているのでしょうか。<br>おそらく社内か、あとがき作者か、世間の空気を読んだのか知りませんが、<br>宣伝をする立場としては、もうすこし頑張った方がいい。<br><br><br>と書いたところで。<br>初版当時に巷を騒がせるほどの影響力があったとして、<br>その反動でいろいろな批判があるとすれば、山田詠美の反論も理解できます。<br>いずれにしても、当時の様子を僕は知りません。<br><br><br></font></p>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10288330264.html</link>
<pubDate>Sat, 27 Jun 2009 04:28:57 +0900</pubDate>
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<title>花壇（井上靖）</title>
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<![CDATA[ 花壇<br>井上靖 著<br>角川文庫<br><br><br>今年読んだ中で一番好きです。<br>新刊ではないので、今年、は変ですかね？<br>１９７６年の作品で、著者が１９０７年生まれですので、６９歳で書かれたことになります。<br>あすなろ物語よりも天平の甍よりも氷壁よりも、個人的には好きだと思いました。<br>それぞれ素晴らしい本ですが、とにかく今は、コレを推します（笑）<br><br><br>「自分本位に生きる」ことが主題となっています。<br>江波建設（架空の会社です）の江波棟一郎という人物が、<br>“とある出来事”をきっかけに残りの人生の送り方を考え直すこととなり、<br>社長を退任するところから物語がはじまります。<br>自分本位に、自分のために生きようと心に決めます。<br><br>ところが、自分のため、というのがなかなか難しい。<br>他人との関わりの中に「自分」があるわけですから、<br>自分の胸のうちでひたすら葛藤を繰り返しても、やはり難しいです。<br><br>ああでもない、こうでもないと自問自答する棟一郎の姿は<br>まるで「自分探し」をして何も発見できない大学生のようでもありますが（笑）、<br>これまで犠牲にした家族や友人や身辺の人々との掛け合いの描写は<br>真に迫るものがありまして、自分探しにも６０余年分の迫力があります。<br><br>読んでいる最中、僕自身、仕事や大切な人たちとの関わり方を<br>久しぶりに改まって考えさせられました。<br><br><br>そんな内容の本ですから、全編を通じて、ゆっくりゆっくりと物語が進行します。<br>終盤にある決断を迫られ、結論に向かって動きだすことになりますが、<br>未だ読んでない方のためにネタばらしは控えます。<br>ひとこと感想を言えば、僕が期待したとおりの決断でした。<br>期待については、読者それぞれで違う考えがあろうかと思いますので<br>いろいろご意見あればお聞かせください。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10259414594.html</link>
<pubDate>Tue, 12 May 2009 10:14:54 +0900</pubDate>
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<title>むかし僕が死んだ家（東野圭吾）</title>
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<![CDATA[ むかし僕が死んだ家<br>東野圭吾 著<br>講談社文庫<br><br><br>ミステリ小説です。<br>登場人物が失った記憶を、様々なヒントを頼りに暴いていきまして、<br>やっと思い出した驚愕の事実、的なありふれた構成です。<br>ストーリーについても、本から得られる教訓についても、<br>とりたてて真新しい発見はありませんでした（僕にとっては）。<br>おそらく東野氏自身にとっても、渾身の作品というつもりもないでしょう。<br>詳しくはわかりませんが。<br><br>それでも。<br>読み始めたら目が離せない、続きが気になって仕方がない、<br>躍動感があって、読んでいる最中主人公に同化して。<br>こんなに楽しい思いをさせてくれるのは、作家の力量なんだと思います。<br>とにかく面白い。<br>今年のゴールデンウィーク、初日の朝に読み始めて、<br>夕方に読み終えました。<br><br><br>ひとことで言えば、「気味が悪い」話です。<br>いかにも怨念がこもっていそうな森の中の屋敷（廃屋）を舞台に、<br>ヒントとなる日記、手紙、絵画、記憶などを頼りにパズルが埋まっていきます。<br>昔住んでいたらしい家族と周辺の人物たちに何が起こったのか、<br>幼い頃の記憶をなくした「沙也加」がどのような関わりをもつのか。<br>「むかし僕が死んだ家」というタイトルも符合して、読後感は爽快・・・<br>・・・ではなく、やっぱり気味が悪いです（笑）<br><br><br><br>映画を観る感覚で一読をお勧めします。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10255298082.html</link>
<pubDate>Tue, 05 May 2009 22:13:38 +0900</pubDate>
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<title>そんごくう</title>
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<![CDATA[ そんごくう<br>作者不明、出版社不明<br>（児童書）<br><br>せっかくですので、１発目の本のご紹介は<br>「そんごくう」でいきたいと思います（笑）<br>好きなエピソードを、曖昧な記憶で。<br><br><br>孫悟空は周知のとおり、猿です。<br>中国のどこか田舎で、群れになって暮らしていて、そこの大将でした。<br>力が強くてすばしっこくて、ボス。<br>わがまま放題、やりたい放題、美味いもん食って、子分をたくさん従えて。<br>ある日お猿の大将は気づきました。<br>「あー、こんな楽しく暮らしていても、いつか寿命が尽きて死んじゃうんだよな・・。」<br><br>たしかそんな感じです。<br>それで孫悟空はがっかりしてしまって、何をしても楽しくなくなって、<br>毎日塞ぎこんでしまいました。<br>三蔵法師に出会うまでの、プロローグ的なエピソード。<br><br><br>まあ、全体的に、にょい棒をもって悪い奴をやっつける話に違いありませんが<br>人がどう生きるか、仏教を背景にした一貫したテーマがあります。<br>西遊記を噛み砕いて、子供が親しみ易いように作り変えられた本でした。<br><br>そうだ、俺もきちんと生きよう！と、読んだ少年（僕）は確かに思いました。<br>確かに、思った筈です。<br>記憶が曖昧ですが・・。<br><br>物語の孫悟空もしかりですが、 <div>死ぬことに気がついたときに衝撃を受けて、</div><div>さて、どんな風に生きるか。思考をはじめます。</div><div>青春時代のはじまり。</div><div>ぼくの場合がそうでした。<br><br></div><div><br></div><div><br></div><div>子供に読ませるのにお勧めです。<br><br><br><br></div><div>※西遊記に関心のある方はウィキペディアをご参照ください。</div><div>流し読みすると面白いですよ！<br><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/è¥¿éè¨">http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98</a> <br></div>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10232841498.html</link>
<pubDate>Sun, 29 Mar 2009 20:55:49 +0900</pubDate>
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<title>ササキコイチの読者生活</title>
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<![CDATA[ <div><br>ササキコイチです。はじめまして。<br><br><br>僕は本が大好きです。<br>活字がないと生きて行けない、というほどではありません。<br>だから、気分が乗らないときは２～３ヶ月書籍から離れます。<br>それでも、本が大好きです。<br><br>人が書いたものですから、先輩達の経験と知恵が詰まっています。<br>困ったとき、弱ったとき、いつもいつも本に助けられてます。<br>本を読んで、人に優しくなれたりします。<br>自分の本棚を眺めると、はああと溜息がでます。<br>僕だけじゃないはずです。<br><br><br>深夜０時の飲み屋さんで。落ち着いた頃合に<br>読んだ本の話とかするの、楽しいですよね。<br>そんなノリで、ここで本の紹介をしていきたいと思います。<br><br>また、面白い本があったらご紹介ください。<br><br><br><br>ちなみに。<br>生まれて初めて１冊読みきった本は、「そんごくう」です。<br>小学校３年生の時でした。<br>大分昔なので作者はわかりません。<br>あたりまえですが子供向けの本です。<br>状況を考えて、たぶん、土曜日か日曜日の夕方だったと思います。<br>読んでる最中、夢中になって、物語の世界から離れたくなくて、<br>父親からのキャッチボールの誘いを断ったのをはっきり憶えています。<br><br><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/sasabook/entry-10232654277.html</link>
<pubDate>Sun, 29 Mar 2009 14:47:27 +0900</pubDate>
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