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<title>人生、思ってたんと違う　</title>
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<description>まさか自分がバツイチになるなんて思い返せば、人生予定通りにいくことの方が少なかったかもしれない希望と絶望を反復横跳びしながら生きています</description>
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<title>ハーフタイム</title>
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<![CDATA[ <p>今は人生のハーフタイムだと思っている。</p><p>前半戦いろいろあったな。。</p><p>&nbsp;</p><p>点を取ったり取られたり。</p><p>うまくいったこともあれば、盛大にやらかしたこともあった。</p><p>なんといっても前半最大のハイライトは息子が生まれたこと。</p><p>文句なしのスーパーゴール。レインボー。</p><p>前半ベストどころか、生涯ベストゴール候補だ。</p><p>これで前半戦は勝って折り返せると思っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>ところが前半ロスタイム。</p><p>まさかの逆転ゴールを決められた。</p><p>離婚である。</p><p>しかも今になって振り返ってみると、どうやらあれはオウンゴールだったんじゃないかという気もしている。</p><p>&nbsp;</p><p>なかなか痛い。</p><p>いや、かなり。</p><p>&nbsp;</p><p>ただ、幸いなことに試合はまだ終わっていない。<br>まだハーフタイムだ。</p><p>前半の失点シーンを何度も思い返して、<br>「あそこ守れたよな」とか、<br>「なんでそこでそのプレーしたんだよ」とか、<br>一人反省会を実施する。</p><p>&nbsp;</p><p>判定が覆るわけではないし、終わった試合展開を変えられるわけでもない。</p><p>ただ、何が起きていたのかは、少しずつ見えるようになってきた。（気がする）</p><p>さて、後半戦だ。</p><p>まだ時間はたっぷりある。</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Thu, 20 Aug 2026 17:50:44 +0900</pubDate>
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<title>私には？</title>
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<![CDATA[ <p>思い返すと、いまだによくわからない出来事がある。</p><p>離婚を切り出される、一か月くらい前だったと思う。</p><p>朝、仕事に行く前に「行ってきます」と言いながら、かわいくて仕方がなかった息子にベタベタしていた。</p><p>すると彼女が、</p><p>「私には？」と言った。</p><p>少し意外に思いながら、息子にするよりはライトな感じで彼女にもベタベタして、そのまま仕事に出た。</p><p>当時の僕は、</p><p>「なんだ、嫉妬か。かわいいところあるじゃん」</p><p>くらいに思っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>でも、今考えると、たぶん違う。</p><p>&nbsp;</p><p>その一か月後には離婚を切り出されている。<br>正確なところはわからないけれど、その頃にはもう、彼女の中で僕はかなり戦力外通告に近い状態だったはずだ。</p><p>だとすると、あの「私には？」は何だったんだろう。</p><p>息子に愛情を注いでいることへの嫉妬ではなく、</p><p>「あなたは私のことだけは好きだったのに、それすらなくなったの？」</p><p>そんな気持ちだったのかもしれない。</p><p>自分はもう相手から離れようとしている。<br>でも、相手からはまだ愛されていたい。</p><p>そんな矛盾した感情だったのかもしれない。</p><p>&nbsp;</p><p>あるいは、もう少し違う可能性もある。</p><p>あの頃すでに離婚を考えていた彼女は、僕の気持ちを確認していたのかもしれない。</p><p>この人は、まだ私のことを好きなんだろうか。</p><p>「私には？」と言ってみて、僕がどう反応するのかを見る。</p><p>もしかしたら彼女自身も、離婚を踏みとどまれる何かを探していたのかもしれない。</p><p>いや、これはさすがに都合よく考えすぎか。</p><p>&nbsp;</p><p>結局、あの「私には？」が何だったのかは、今でもわからない。</p><p>&nbsp;</p><p>離婚してから、こういうことをよく考える。</p><p>結末を知った今、過去の出来事をひとつひとつ拾い直しては、点と点をつなげようとしている。</p><p>「あの言葉は、こういう意味だったのかもしれない」<br>「あのとき、すでにこう思っていたのかもしれない」</p><p>&nbsp;</p><p>そうやって、自分が納得できる物語にしているだけなのかもしれない。</p><p>本当のところなんて、もうわからない。</p><p>彼女に聞いたところで、本人だって覚えていないかもしれないし、その瞬間の自分の気持ちを正確に説明できるとも思えない。</p><p>それでも、理由のわからない出来事に自分なりの意味をつけて、過去を少しずつ整理している。</p><p>それもきっと、前に進むために必要な作業なのだと思う。</p><p>&nbsp;</p><p>だから今日も、ずいぶん昔の朝の「私には？」について、ひとりであれこれ考えている。</p><p>ちなみに当時の僕は、そんなこととは露知らず、</p><p>「嫉妬かー。かわいいな」</p><p>と、のんきに出勤した。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/sasksk044/entry-12976165055.html</link>
<pubDate>Wed, 19 Aug 2026 17:00:35 +0900</pubDate>
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<title>ピュア、ときどき凶器</title>
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<![CDATA[ <p>彼女の「とんでもエピソード」を、ふと思い出すことがある。</p><p>たとえば、婚姻届の証人欄に、僕の男友達にサインをしてもらった時の話。</p><p>&nbsp;</p><p>その日は彼女と僕とその友達の三人で食事をした。彼女と友達は初対面だった。</p><p>友達から「かわいいね」なんて褒められて、彼女はずいぶん気分を良くしていた。</p><p>ただ、友達は続けてこう言った。</p><p>「うちの奥さんなんて全然だよ」</p><p>自分の奥さんを下げて、彼女を褒めた。</p><p>褒めてくれるのは嬉しいが、少し引っかかる。</p><p>&nbsp;</p><p>彼女にも、<br>「いやいや、奥さんそんなふうに言っちゃダメでしょ」<br>くらい突っ込む人でいてほしかった。</p><p>でも彼女はもっとシンプルだった。</p><p>自分を褒めてくれた。<br>嬉しい。めっちゃ素敵。</p><p>少なくとも、あのときの僕にはそう見えた。</p><p>&nbsp;</p><p>その帰り道。</p><p>彼女は僕を困惑させる一言を放った。</p><p>&nbsp;</p><p>「あなたより先に彼と出会ってたら、私、彼と付き合ってたのかな」</p><p>「？？？？？？？？」</p><p>&nbsp;</p><p>一瞬、思考が停止した。</p><p>何か深い意味があるのだろうか。</p><p>出会う順番で人生は変わる、みたいな哲学的な話をしているのだろうか。</p><p>&nbsp;</p><p>いや、たぶん違う。</p><p>彼女は思ったことを、ただ口にしただけだ。</p><p>&nbsp;</p><p>てか、ついさっきその男友達に婚姻届の証人欄を書いてもらったばかりである。</p><p>婚姻届にサインをもらった帰り道に、婚約者から聞くセリフとしては、ピュアにもほどがある。ピュアは美徳だと思っていたが、20代後半ともなると、ときどき凶器になる。</p><p>当時の僕は、<br>「この人、本当に俺のこと好きなのかな」と思った。</p><p>でも結局、<br>「まあ、彼女ってこういう人だよな」で飲み込んだ。</p><p>&nbsp;</p><p>離婚してからいろいろな出来事を思い返すと、当時は理解できなかったことが、少しずつ一本の線につながっていく。</p><p>あの婚姻届の帰り道も、そのひとつだった。</p><p>彼女はとてもストレートな人だった。</p><p>思ったことをそのまま言い、その瞬間の気持ちに正直に生きる。そして、過ぎたものへの執着があまりない。</p><p>「今を生きる人」と言えば聞こえはいい。<br>「今しか見ない人」と言えば、少し怖くもなる。</p><p>僕はそんな彼女の潔さに惹かれたし、その危うさにもどこかで気づいていた。</p><p>でも、「そういうところも彼女らしい」と目をつぶってきた。</p><p>&nbsp;</p><p>だから今、ひとつだけどうしても拭えない心配がある。</p><p>今、彼女にとって息子は間違いなくトップ・オブ・トップだと思う。</p><p>でも、いつか彼女に別の大切な人ができたとき、その「今」が変わってしまわないだろうか。</p><p>もちろん、これは僕の心配でしかない。<br>未来のことなんて誰にもわからない。</p><p>&nbsp;</p><p>ただ、彼女の「今」に対する真っすぐさを知っているからこそ、そんな怖さが残っている。</p><p>&nbsp;</p><p>素直で、ストレートで、今の気持ちに正直で、過去をスパスパ切っていける。</p><p>僕はその潔さに惹かれた。</p><p>そして、その潔さについていけなくなった。</p><p>&nbsp;</p><p>結局僕は、</p><p>彼女とのギャップに惹かれて、彼女とのギャップに敗れたってことなのかもしれない。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/sasksk044/entry-12975662834.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Aug 2026 20:01:47 +0900</pubDate>
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<title>特別枠なんてないからな</title>
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<![CDATA[ <p>今思い返せば、彼女の「ちょっと変わっているな」と思っていたところが、いろいろと浮かんでくる。</p><p>結婚していた頃は、そういうズレも含めて愛おしかった。</p><p>彼女は、人の気持ちを推し量るのがあまり得意ではない。<br>その代わり、物事をかなりストレートに捉える。</p><p>良くも悪くも、目の前に見えているもので人を判断するところがあった。<br data-end="228" data-start="225">「優しいことを言う人＝優しい人」「感じよく接してくれる人＝いい人」というような、かなり印象論に近い人の見方をする。<br data-end="290" data-start="287">その人がなぜそう言ったのか、その裏にどんな感情があるのか、みたいなところまではあまり考えない。<br data-end="342" data-start="339">だから逆に、ストレートで分かりやすい人や表現を好んだ。</p><p>&nbsp;</p><p data-end="117" data-start="42">彼女には、昔から付き合いのある友達がほとんどいなかった。<br data-end="73" data-start="70">少なくとも、僕たちの結婚を祝ってくれるような、長い付き合いの友人はいなかった。</p><p data-end="176" data-start="125">なんとなく、人間関係を器用に築いたり、長く続けたりするのが得意な人ではないんだろうな、とは思っていた。</p><p data-end="176" data-start="125">&nbsp;</p><p>でも、それでいいと思っていた。</p><p>僕はそういう彼女を理解しているつもりだったし、僕がずっとそばにいれば、別に問題はないと思っていた。<br>むしろ、そんな不器用なところも愛おしかった。</p><p>だから、離婚してしばらく経ってから考えた。</p><p>なぜ僕は切られたんだろう。</p><p>僕なりの答えは、意外と単純だった。</p><p>彼女の中で、優先順位が変わったのだと思う。</p><p>もともと彼女は子どもが大好きで、ずっと子どもを欲しがっていた。<br>そして息子が生まれた。</p><p>その瞬間から、一番大切なものが変わった。</p><p>もちろん、それ自体は何もおかしなことではない。<br>親になれば、子どもを中心に物事を考えるのは当然だと思う。</p><p>ただ彼女の場合、その変化がとてもまっすぐだった。</p><p>&nbsp;</p><p>息子にとって必要なもの。<br>息子のためになるもの。<br>自分が思い描く子育てを支えてくれるもの。</p><p>&nbsp;</p><p>そこから外れたものは、彼女の中では優先順位が一気に下がる。</p><p>そして僕も、そこから外れた。</p><p>戦力外通告。</p><p>今の僕には、それくらい単純なことだったように思える。</p><p>&nbsp;</p><p>「まあ、働いてるし」<br>「父親ではあるし」<br>「いろいろ不満はあるけど、とりあえず一緒にいるか」</p><p>みたいな打算や妥協が、多少なりとも入りそうなものだ。</p><p>彼女は、そういうところをすっ飛ばした。</p><p>良く言えば、自分が大切だと思うものに、とても忠実な人だった。</p><p>そして、その彼女のことを一番よく分かっていたのは、たぶん彼女の母親だった。</p><p>&nbsp;</p><p>離婚が決まると、間髪入れずに彼女と息子を実家へ呼び戻した。</p><p>子どもを育てながら、二人だけで生活していくのは難しい。<br>母親には、それが最初から見えていたのかもしれない。</p><p>&nbsp;</p><p>僕には、「一度くらい二人で暮らしてみなよ。そうすれば『僕がいないよりは、いた方がマシ』くらいには昇格するはず」という淡い期待もあった。<br data-end="385" data-start="382">その期待は、実家への帰還によってあっさり潰えた。</p><p>&nbsp;</p><p>息子が生まれた。</p><p>家族が三人になった。</p><p>だから僕の中では、離婚という選択肢はむしろ遠くなっていた。</p><p>彼女は逆だった。</p><p>世代の違いなのか、彼女自身の価値観なのかは分からない。<br>ただ、離婚というものに対するハードルが、僕が想像していたよりずっと低かった。</p><p>「そういう夫婦の形もあるよ」</p><p>「来てもらうばっかりじゃなくて、こっちからも年に一回は遊びに行くから」<br data-end="307" data-start="304">そんな、離婚のハードルを少しだけ下げるための口約束まで、オマケについてきた。</p><p>&nbsp;</p><p>そして、もう一つ。</p><p>息子を連れていくことも、最初から決まっていることのように話が進んでいった。</p><p>「息子を連れていきたい」と相談されたわけでもない。<br>「連れていくことになってごめん」と謝られたわけでもない。</p><p>気がつけば、彼女が息子を連れていくことを前提に、すべての話が進んでいた。</p><p>&nbsp;</p><p>もちろん、親権をめぐって彼女と争いたいわけでもなかった。<br>息子を大人同士の争いに巻き込みたいわけでもない。</p><p>それでも、後になってふと思う。</p><p>なんで、彼女が連れていくことだけは、最初から決定事項だったんだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>結婚していた頃は愛おしかった彼女の「ズレ」。</p><p>離婚してから振り返ると、そのひとつひとつに妙に合点がいった。</p><p>&nbsp;</p><p>人との関係を長く続けるのが得意ではない彼女を見ながら、それでも僕だけは特別枠にいるつもりだった。今思えば、それが僕の一番の誤算であり、驕りだったのかもしれない。</p>
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<link>https://ameblo.jp/sasksk044/entry-12975753381.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Aug 2026 19:10:58 +0900</pubDate>
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<title>この世はだいたいフィクション</title>
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<![CDATA[ <p>離婚した後、あれやこれやとぐちゃぐちゃ悩んでいた頃、ふと思ったことがある。</p><p>&nbsp;</p><p>この世は全部フィクションなんじゃないか。</p><p>&nbsp;</p><p>夫婦だって、考えてみれば不思議。</p><p>紙とペンで契約を交わせば夫婦になり、また紙とペンで手続きをすれば夫婦ではなくなる。</p><p>&nbsp;</p><p>知り合いだった人が友達になり、<br>友達だった人が恋人になり、<br>恋人だった人が妻になり、<br>妻だった人が元妻になる。</p><p>でも、ずっと同じ人だ。</p><p>変わったのは、その人そのものではなく、僕との間につけられた「名前」。</p><p>考えてみれば、僕たちは毎日いろんな役を演じている。</p><p>友達の前では友達を演じ、<br>恋人の前では彼氏を演じ、<br>結婚すれば夫を演じ、<br>子供が生まれれば父を演じる。</p><p>会社では会社員としての自分を演じ、親の前では息子を演じ、、、</p><p>「夫婦ならこうするもの」<br>「父親ならこうするもの」<br>「家族ならこうあるべき」</p><p>そんなルールや型も、突き詰めれば人間が作ったものだ。</p><p>だから意味がないと言いたいわけではない。</p><p>むしろ逆だ。</p><p>他人同士が一緒に生きていくために、人間は名前をつけ、ルールを作り、役割を作ってきた。</p><p>「夫婦」というフィクションを二人で信じるから、そこに安心が生まれる。</p><p>「家族」というフィクションを信じるから、帰る場所ができる。</p><p>フィクション＝偽物ではない。</p><p>みんなでそれを本物だと信じているから、本物になる。</p><p>&nbsp;</p><p>元妻から別れを切り出されたとき、こんなことを言われた。</p><p>「今の時代、いろんな形の親がいるよ。あなたがこの子の父親であることは変わらないから」</p><p>そんな簡単に言うなよ、と思った。</p><p>そもそも「息子の親権は私が持つ」という前提で話が進んでいること自体、今思い出しても腹が立つ。息子と離れて暮らすことになった寂しさだって、「いろんな形があるよ」の一言で片づけられるようなものではない。</p><p>今でも、息子のことを考えると吐きそうなくらい寂しくなることがある。</p><p>&nbsp;</p><p>ただ、こうなってしまった今、あのとき彼女が言った「いろんな形の親がいる」という言葉を、少し違う意味で受け取れるようにもなった。</p><p>奇しくも、それは僕が考えていた「この世はフィクション」という話とよく似ている。</p><p>結婚して一緒に暮らしている父親だけが、父親ではない。</p><p>離婚して別々に暮らしているからといって、父親ではなくなるわけでもない。</p><p>「家族」という形が変わっただけだ。</p><p>夫という役は終わった。</p><p>でも、父という役は終わっていない。</p><p>いや、「役」という言い方すら違うのか。</p><p>どんな名前をつけられようが、どんな形になろうが、僕は僕だし、息子は息子だ。</p><p>それだけは、紙切れ一枚では変わらない。</p><p>&nbsp;</p><p>この世はたぶん、フィクションだらけだ。</p><p>夫、妻、父、母、恋人、友達、上司、部下。</p><p>みんな、そのときそのときに与えられた役を、それなりに一生懸命演じている。</p><p>存在しないはずのものに名前をつけて、約束をして、ときには傷ついたり、泣いたりしながら、それでも誰かとの関係を本物にしようとしている。</p><p>そう考えると人間って、</p><p>ずいぶん面倒くさくて、</p><p>ずいぶん不器用で、</p><p>でも、そういうのが案外尊いのかもしれないと思いました。</p>
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<link>https://ameblo.jp/sasksk044/entry-12975740071.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Aug 2026 20:30:10 +0900</pubDate>
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<title>最後の夜、息子はいつも通り笑っていた</title>
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<![CDATA[ <p>息子が生まれてからの日々は、本当に幸せだった。</p><p>日に日に成長していく我が子を見ているだけで楽しかった。</p><p>友人から、</p><p>「2歳までなんて、本当にあっという間だよ。かわいい時期、ちゃんと楽しんでね」</p><p>と言われたことがあった。</p><p>その頃は「そうなんだ」くらいにしか思っていなかったけれど、息子と過ごしていると、その言葉の意味がよくわかった。</p><p>毎日のようにできることが増えて、表情が増えて、昨日までできなかったことが今日はできる。</p><p>ずっとこの時間が続けばいいと思っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>息子が生まれて10か月ほど経った頃から、少しずつ我が家から笑顔が減っていった。</p><p>産後クライシスとか、ガルガル期とかの存在は知っていたし心の準備もできていたつもりだった。</p><p>実際、妻はかなり疲れていたと思う。<br>寝不足もあっただろうし、初めての子育てで余裕がなくなっていたのかもしれない。</p><p>一方で僕も、その頃は土日の仕事が重なることがあり、十分に支えられていたかと言われれば自信はない。</p><p>&nbsp;</p><p>その頃から夫婦の会話は明らかに変わっていった。</p><p>僕と息子との接し方。<br>お風呂の入れ方。<br>抱き方。<br>遊び方。</p><p>子育てに関する僕の一挙手一投足が、妻の気に障るようになった。</p><p>「文句を言われる」とか「愚痴を言われる」というレベルではなかった。</p><p>何かひとつ言えば、百返ってくる。</p><p>いつしか、息子と遊ぶ時間にさえ、妻の採点を受けているような緊張感があった。</p><p>&nbsp;</p><p>妻が疲れているのはわかっていたので、少しでも負担を減らし昔の妻に戻ってもらおうと思い、</p><p>「いつも迎えに行ってもらってるし、保育園の送りは俺が行くよ」</p><p>と提案したことがある。</p><p>それも地雷だった。</p><p>その後、LINEには大量のメッセージが届いた。</p><p>誰のために迎えに行くのか。<br>自分がやった気になりたいだけじゃないのか。<br>保育園には時間のルールがあることを知っているのか。</p><p>助けようと思って差し出した手が、なぜか毎回違う方向に折られて返ってくる。</p><p>僕も次第に、何を言えば正解なのかわからなくなっていった。</p><p>そして、妻の口から、</p><p>「離婚したい」</p><p>という言葉が出た。</p><p>もちろん、すぐに受け入れられるわけがなかった。</p><p>かといって、まともに言い争えるような状態でもなかった。</p><p>「まあ、ちょっと落ち着こう」</p><p>そう言ってなだめるくらいしかできなかった。</p><p>ただ、その頃には僕自身もかなり参っていた。</p><p>家にいても、何を言えば怒られるのか、何をすれば怒られるのかわからない。</p><p>それでも離婚だけは避けたかった。</p><p>最後に、こんな提案もした。</p><p>一度、離婚後と同じ生活をしてみないか。</p><p>妻と息子は実家で暮らす。<br>僕は生活費を送る。</p><p>それを一年間やってみて、それでも一年後に「離婚したい」と思うなら、そのときは受け入れる。</p><p>僕なりの最後の提案だった。</p><p>&nbsp;</p><p>でも、それも受け入れてもらえなかった。</p><p>今になって思えば、もっと粘ってもよかったのかもしれない。</p><p>もっと話し合う方法があったのかもしれない。</p><p>ただ、当時の僕にも、もうあまり余力が残っていなかった。</p><p>息子が1歳2か月くらいになった頃、妻と息子は妻の実家へ帰ることになった。</p><p>そして、離婚が成立した。</p><p>&nbsp;</p><p>最後の夜のことは、今でもよく覚えている。</p><p>いつものように、寝る前に息子と二人で遊んだ。</p><p>もちろん息子は、明日から僕と離れて暮らすことなんて知らない。</p><p>いつもと同じように笑っていた。</p><p>その笑顔が、きつかった。</p><p>「明日から離ればなれになるんだよ」</p><p>心の中ではそう思っているのに、目の前の息子は何も知らずに笑っている。</p><p>たぶん、離婚までの出来事の中で、あの時間が一番苦しかった。</p><p>&nbsp;</p><p>そして引っ越し当日。</p><p>いろいろあったとはいえ、9年間一緒にいた相手だった。</p><p>せめて最後くらいは、</p><p>「今までありがとう」</p><p>と言おうと決めていた。</p><p>でも、その日の妻はひどく機嫌が悪かった。</p><p>理由は、もうよくわからない。</p><p>話しかけても返事はなく、最後の挨拶も届かなかった。</p><p>そして妻と息子は、そのまま出ていった。</p><p>あっけないものだった。</p><p>付き合い始めてから9年。二人の最後に交わした言葉は――</p><p>なかった。</p><p>&nbsp;</p><p>今こうして文章にすると、どうしても僕目線の話になる。</p><p>妻には妻の言い分があると思う。</p><p>僕が気づいていなかったことも、たくさんあったのだろう。</p><p>子育てについて、妻が求めていたように僕が動けていなかったことも事実だと思う。</p><p>それでも、今振り返ってもわからないことがある。</p><p>僕は、離婚するほどのことをしたのだろうか。</p><p>&nbsp;</p><p>離婚前に一度だけ、二人きりで落ち着いて話せる機会があった。</p><p>そのとき僕は妻に聞いた。</p><p>「離婚したい理由を、はっきり言ってほしい」</p><p>「俺の何が、どうしても許せないのか教えてほしい。それがわからないままじゃ、俺も納得して離婚を受け入れられない。離婚すれば君が元気になれる、今の苦しさから解放される。それがわかっているなら、俺だって受け入れる理由にはなる。でも、本当に離婚することで全部が良くなるのか。僕にはそこがどうしてもわからなかった」</p><p>そして、もうひとつ聞いた。</p><p>「離婚する理由が、大人の事情だけになってない？」</p><p>「息子から見たら、父親と母親が別々に暮らすことになる。もう少し、この子の目線でも考えられないかな」</p><p>妻の答えは、今でも覚えている。</p><p>「あなたのことは、人としては好きだし、夫婦としては最高だった」</p><p>「ただ、子育てのパートナーとしてはダメだった。それだけ」</p><p>そして、こう続けた。</p><p>「本当に申し訳ないけど、今は自分目線でしか考えられない」</p><p>「私の精神状態が良くなることが、この子にとっても幸せだと思う」</p><p>&nbsp;</p><p>その言葉を聞いても、僕にはやっぱり理解できなかった。</p><p>たぶん今でも、完全には理解できていない。</p><p>ちなみに、『じゃあ俺が育てる』という案は、秒で却下された。</p><p>&nbsp;</p><p>ただ、あの頃の僕たちは、同じ息子の幸せを願いながら、</p><p>「息子にとって何が幸せなのか」</p><p>その答えだけが、まったく違っていた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/sasksk044/entry-12975632710.html</link>
<pubDate>Thu, 13 Aug 2026 17:18:08 +0900</pubDate>
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<title>父親になった日のこと</title>
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<![CDATA[ <p>結婚して4年目、元妻が妊娠した。</p><p>&nbsp;</p><p>初めてお腹の子の心音を聞いたときを今でもよく覚えている。</p><p>その日、僕は資格試験を受けていた。</p><p>帰り道、元妻から心音のデータが送られてきた。イヤホンで再生すると、</p><p>&nbsp;</p><p>タンタンタンタンタンタンタンタン！</p><p>&nbsp;</p><p>速く、小さく、でも力強い音が鳴っていた。そこに確かに命があった。</p><p>&nbsp;</p><p>元妻は里帰り出産のため、予定日の2か月前に実家へ帰った。</p><p>予定日の約1か月前、元妻が突然破水し、地元の大きな県立病院へ入院することになった。</p><p>破水したとはいえ、すぐに生まれるとは限らない。<br>東京からいつ向かうべきか、少し迷った。</p><p>そんなに長く仕事を休めない。生まれてからでもいいのかもしれない。</p><p>そんなことも考えたけれど、結局、思い立ったタイミングで向かうことにした。</p><p>コロナ検査を受けてから飛行機で、元妻の地元へ向かった。</p><p>&nbsp;</p><p>長い移動を終え、元妻の実家で「今日はもう寝よう」と布団に入る準備をしていたころ、携帯が鳴った。</p><p>病院からだった。</p><p>「今すぐではありませんが、生まれるかもしれません。病院に来てください」</p><p>思い切って向かったその日の夜に、病院から連絡が入った。これはもってる。</p><p>&nbsp;</p><p>元妻のお母さんと病院へ向かう車の中で、これから本当に子どもが生まれるんだという実感が、ようやく追いついてきた。</p><p>緊張していたのか、興奮していたのか。<br>たぶん、その両方だった。</p><p>胸の奥が妙にざわざわして、眠気なんて完全に吹き飛んでいた。</p><p>&nbsp;</p><p>日付が変わるころには生まれるかもしれない。</p><p>そんな話だったと思う。</p><p>ところが日付はあっさり変わり、1時、2時、3時。</p><p>僕らは薄暗く静まり返った病院の廊下で、ひたすら待ち続けた。</p><p>そして朝4時ごろ、突然、分娩室に呼ばれた。</p><p>薄暗く静まり返った廊下とは対照的に、分娩室の中は明るく、人の声と動きに満ちていた。</p><p>その熱気に圧倒されているうちに、息子は生まれた。</p><p>小さく、弱々しく、それでも確かに泣いていた。</p><p>&nbsp;</p><p>病院を出ると、外はもう朝だった。</p><p>大雨で空はどんよりと曇っていた。それでも、病院の中から外へ出ると、そこにはちゃんと朝の光があった。</p><p>そして僕は父親になっていた。</p><p>不思議な朝だった。</p><p>今でも、あの日の雨をよく覚えている。</p><p>&nbsp;</p><p>病院から戻ると、次は息子の名前を決めるという大仕事が待っていた。</p><p>提出期限が1か月早まったが、こんなにやりがいのある宿題はない。</p><p>とにかく字画にこだわりすぎて難航したが、ようやく納得のいく名前にたどり着いた。</p><p>今は苗字こそ変わってしまったが、新しい苗字との字画もそんなに悪くなさそうなので、そこはよかった。</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Wed, 12 Aug 2026 22:47:25 +0900</pubDate>
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<title>あのころ、僕たちはたしかに幸せだった</title>
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<![CDATA[ <p>元妻とは四年付き合って、結婚した。</p><p>結婚して四年後に子どもを授かり、その翌年、僕たちは離婚した。</p><p>&nbsp;</p><p>こうやって結果だけを並べると、僕たちの関係は「うまくいかなかった結婚」という一言で片付けられてしまうのかもしれない。</p><p>でも、今になって昔のことを思い返すと、まず浮かんでくるのは、単純に「楽しかったな」という気持ちだ。</p><p>付き合っていた頃は、とにかく楽しかった。</p><p>年の差もあったし、価値観も違った。<br>「なんでそうなるの？」と思うこともたくさんあった。</p><p>でも、当時はそのズレすら面白かった。</p><p>違うから笑えたし、違うから新鮮だったし、そんな彼女を愛おしいと思っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>入籍した年に、コロナが流行った。</p><p>両親へ挨拶に向かう日、羽田空港行きのバスの車窓から見えたダイヤモンド・プリンセス号。その光景を、今でも鮮明に覚えている。</p><p>世の中全体がどこか不安で、先の見えない時期だった。</p><p>二人とも自宅でリモートワークをして、一日中同じ家にいるようになった。</p><p>普通なら息が詰まりそうなものだけれど、僕はむしろ、</p><p>「ああ、パートナーがいるって、こういうことなんだな」と思った。</p><p>世の中が大変なときに、同じ家に誰かがいる。<br>くだらない話をして、一緒にご飯を食べて、仕事をして、またくだらない話をする。</p><p>それだけで心強かった。</p><p>大げさかもしれないけれど、世の中に降ってきた苦難みたいなものを、二人で乗り越えているような感覚すらあった。</p><p>&nbsp;</p><p>2人で旅行もした。</p><p>ものすごく高級なホテルに泊まるわけでもない。<br>特別な料理を食べるわけでもない。</p><p>それでも、二人で知らない場所へ行くだけで楽しかった。</p><p>そして僕は、旅行そのものと同じくらい、旅行が終わった後が好きだった。</p><p>「あそこ、よかったよね」<br>「あそこのパンやばかったよね」<br>「あのとき面白かったよね」</p><p>そんな話を後になって彼女がしてくれると嬉しかった。</p><p>自分にとって楽しかった時間が、相手の中にもちゃんと残っている。</p><p>それが、なんだかすごく嬉しかった。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/sasksk044/entry-12975312076.html</link>
<pubDate>Mon, 10 Aug 2026 12:38:37 +0900</pubDate>
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<title>離婚</title>
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<![CDATA[ <p>１年ほど前に離婚した。</p><p data-end="570" data-start="559">&nbsp;</p><p data-end="632" data-start="575">本当は子育てブログを書くつもりだった。<br data-end="597" data-start="594">息子の成長や家族との日々を、父親目線で残していけたらと思っていた。</p><p data-end="656" data-start="637">&nbsp;</p><p data-end="755" data-start="689">この1年、環境も心境も大きく変化した。<br data-end="711" data-start="708">少し気持ちも落ち着いてきたので、備忘録もかねて、これまでのことを書いてみようと思う。</p><p>&nbsp;</p><p>私：40代</p><p>元妻：30代（年の差10歳以上）</p><p>息子：2歳（元妻と元妻実家で暮らす。かなり遠方）</p><p>&nbsp;</p><p>醜態をさらすようで恥ずかしさもあるが、3か月くらい続けばいいなくらいの気持ちで始めてみます。</p>
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<pubDate>Sun, 09 Aug 2026 21:15:00 +0900</pubDate>
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