<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>『住めば都』は永久に来ず。</title>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/sexta86/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>浅田 ゆみ、名城 蘭、結城 薫による、リレー小説『住めば都』は永久に来ず。を連載中…？父の遺産のアパートの管理人になってしまった来島草太郎(華も恥らう高校２年生！)と変わった人ばかりのアパートの住民約６名とのハチャメチャどたばた系(仮)な管理人生活。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず。31th</title>
<description>
<![CDATA[ <br><p>31th[true or doubt]<br><br>草太郎がそうやって鬱憤を晴らそうかと思っていたとき、部屋の扉を乱暴に叩く音がした。<br>何事かと思って扉を見やると、聞きなれた人の声が聞こえた。<br><br>「おぉ――い！草太郎いるかー？」<br>「あ、(ちっちゃくても)日比谷先輩、どうしたんですか？」<br>「僕が……開けてくる……」<br><br>そう言って、レイが扉を開けるとそこには見慣れた小さい亮……と、誰かもう一人いた。<br>見覚えのない背の高いその人は何とも妙な髪をしていた。<br>長い前髪の左側をピンで止め、残った分を耳にかけていた。<br>だが、何より変わっていたのはその髪の色だった。<br>全体はアッシュにしているのに、先の方だけ蒼く染めていた。<br>だが、人当たりは悪くない……むしろそこそこ整ったと言えなくも無い顔立ちにこの身長、この雰囲気だと好む人の方が多いだろう。……恐らくは。<br><br>レイと草太郎が、その人を見上げていると気づいたのか、口許を緩めて笑った。<br><br>「はじめまして、お邪魔するよ」<br><br>その男性がそう言うと、漸く気づいたという風な顔をして亮が説明しだした。<br><br>「あ、そっかそっか。草太郎とレイは会ったことねぇよな。<br>　こいつは俺のダチで萩谷　秀司[はぎや　しゅうじ]後で遅れてもう一人来るけど……まあ紀章は後でいいな」<br>「まあ、そういうことだよ、よろしくな。<br>　君達が亮が言ってた新しく寮に来た子達か。<br>　俺はちょくちょく来ると思うからそん時はよろしくな」<br>「あ……はい、こちらこそよろしくお願いします、来島草太郎です」<br>「同じく……如月、レイ」<br><br>そんな風に挨拶をしているともちろんこの人物が黙っているはずがなかった。<br><br>「それで……萩谷先輩はわざわざこんなオンボロアパートに何をしに来たのですか？<br>　まさか挨拶だけをしに来たなんてバカなことは言いませんよねえ？」<br><br>余りにも挑発的な口調だったにも関わらず、秀司は気にせず普通に説明をした。<br><br>「ああ、実は帝先生にココに来るようにさっき言われたんだ。<br>　何でも家庭訪問するから俺もついでにされろということだった……よな？亮」<br><br>そう聞かれると聞かれたで、亮は偉そうに腕を組んで「ああ」と頷いていた。<br><br>「……なぜ、ここに来る。……家庭訪問は……各自の家で……すべきなのでは……？」<br><br>つぶやくレイに答えようと秀司がすると意外な人物に答えられた。<br><br>「甘いですよレイ君！あの先生のぐうたら振りを舐めてはいけません!!<br>　あの人はきっと『何人もの人の家に行くの面倒いなぁ、もうええやあいつら全員まとめて呼びつけたらええやろ。あそこやったら近いしな』とか思ってるに違いないですよ！」<br>「何帝先生の声真似までしてるんですか白銀さん！しかも似てませんよ!!」<br><br>いつものボケ漫才を繰り広げながら中に招き入れると、腰を落ち着けた秀司は少しきょろきょろとしていた。<br>それを不振に思った草太郎が尋ねると、亮が「ああ、大丈夫大丈夫気にすんな」と言った。<br>しかし、それだけでは事情を飲み込めない草太郎は首をひねるばかりだった。<br><br>「あのさ、今日はあの子ら……いないの？」<br><br>秀司が聞くと、白銀は不足そうに答えた。<br><br>「もうすぐ来ますよ。まったく、せっかく彼女達が出て行ったからようやく二人きりになって草太郎君にいたずら出来ると思いましたのに」<br>「白銀さん！いったいどんな悪戯ですか！もう勘弁してくださいよ！」<br>「白銀……僕も、いたから二人きりと……違う」<br>「何を言うのです！基本人畜無害な君はいてもいなくてもいたずらには支障ありません！」<br>「……ああ…………それもそうか」<br>「そこ！なっとくしないでよ！」<br>「お前ら……少しは黙れ――――!!!」<br><br>亮が切れるまでマシンガントークを続けていると漸く秀司の待望の人物が帰ってきた。<br>扉を軽くノックして開ける音がしたので、皆が振り返り見るとそこには星野姉妹がいた。<br>こちらの方を見て波華は荷物を足元に置いて慌ててこちらに来た。<br>一方の風華は、あらとか言いながら波華が置き散らした荷物を纏めてこちらに来た。<br><br>「風華！波華ちゃん！久しぶり、元気にしてたかい？」<br>「うわー秀司久しぶりー！まだ生きてたんだー」<br>「あはは、波華ちゃんは相変わらず冗談が上手いなあ。そういうところもかわいいよ」<br>「またそんな事言ってるー。ボクはお世辞なんかいらないよーだ！」<br>「お世辞じゃなくて本気だよ」<br><br>余りの秀司の口調等の変貌ぶりにレイと草太郎は唖然としている。<br>いや、レイは唖然としているようには見えないが。<br>一方の白銀はまたかという感じに違う意味で呆れ、亮はすでに感慨すらわいていない。<br>その間、秀司は始終星野姉妹を愛でていた。<br><br>「……え、これどういう状況ですか？」<br>「あーこれはですねー」<br>「よし！ココは俺様が逐一、萩谷秀司という人物につい……」<br><br>亮が張り切って解説をしようとすると、風華が割り込んできた。<br>彼女は普段こういうことをしないから珍しいだろう。<br><br>「秀司君は女の子が好きなんですよ、だから波ちゃんを可愛がってくれてるんです」<br>「え……あれは可愛がっているってレヴェルじゃ……」<br>「……むしろ……ナンパ……？」<br>「かわいがってくれてるんです」<br><br>はい、こわいです風華さん。<br>雰囲気はいつもどおりなのになぜか怖いです。<br><br>「……はい、ごめんなさい」<br><br>流石の二人も威圧感に圧倒され、おとなしくあやまった。<br>そして、言葉を中断された亮が風華に食いかかっていった。<br><br>「風華ー！なんで俺の邪魔をしやがる！<br>　俺の滅多にない晴れ舞台をー！ってうわ!!」<br><br>亮が食いかかっていくと、秀司に首根っこを捕まれて宙に浮いていた。<br>ある意味当たり前だ。180を超える秀司の身長に対し、未だ150cm代にすらなれていない亮ならば、足が付かないのも当たり前。<br><br>「亮……お前、何風華に向かって行ってんの」<br>「は、離せ！話しやがれ――!!!」<br><br>後ろから怒ってるオーラを出してる秀司に、もがき、暴れる中学ｓ……げふんげふん！亮の姿は余りにも滑稽だった。<br>なにをどうしたらいいのか急な展開についていけていない草太郎はもう混乱していた。<br><br>「もー！何がどうなってるんですか！」<br>「まあまあ、草太郎君気にせずお茶でも」<br>「……うまい……」<br>「白銀さんは和まないでください！レイ君も何和んでるんですか！あれ、もしかして僕だけ蚊帳の外……!?」<br>「仕方ありませんよ……何しろ彼は学校内でも有名な女たらしらしいですからねぇ」<br><br>そんな状況はさておきこちらはこちらで秀司が亮の首許をつかんで揺らしている。<br>そりゃあもうがったがったと！<br><br>「女の子に食ってかかるとはなんてことしてるんだ！<br>　女の子は愛でろ！可愛がれ！」<br>「ちょ、秀司！やばい！俺の首なんか確実にやばいからー!!!」<br>「ちょ、タラシ君それはさすがにやめてあげてよー！ね、僕からのお願い！」<br><br>そう珍しく波華が頼み込めば不承不承という感じだが、漸く亮を解放した。<br>急に開放された亮はむせていた。その背中を風華が擦っている。<br><br>「波華ちゃんがそういうならいいけど……。<br>　風華、君はそれでいいかい？」<br>「ええ、波華ちゃんがいいと言ってるんですもの。<br>　駄目な理由なんて無いでしょう？秀司くん」<br>「……そうか、波華がそういうならいいや。<br>　だけどな亮！女の子に危害を加えるやつは俺が許さないぞ」</p><br><p>あくまで最後までも女の子の味方らしい秀司。</p><p>……無駄に女の子が好きである。</p><p><br>「お前の女好きは……変わってるよな」<br><br>最後にこう亮は呟いた。<br>そのとき、ノックが再び聞こえた。<br><br>結城　薫<br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10167830015.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Nov 2008 20:10:41 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず。</title>
<description>
<![CDATA[ 30th[A Song for××]<br><br>龍宮荘では…<br><br>「『酷い！アナタとはもうやって行けないわ！！実家に帰らせて貰います！！』」<br>「ま、待って下さいメイ●ン！！確かに親戚一同集まった時貴方のお姉さん…ルナ●リアに見とれてしまいましたが僕にはメイリ●！！貴方しか居ないのです！！また愛の巣で二人で愛し合いましょう！！」<br>「あの………………………………………………………。白銀さん？」<br><br>さっきから人形振り回して何遊んでるんですか。<br><br>しかも人(僕？僕は来島草太郎。)の部屋のど真ん中で。<br><br><br>ていうかメ●リンとかルナ●リアって誰だよ？<br><br>白銀さんの夢の中での話？<br><br><br>「嗚呼、マイハニー。この赤いツインテールの少女はメイリン=ホ●ク。ザ●トのオペレータでしたが、僕と結婚したので寿退社しました。そしてショートカットの少女は彼女の姉のルナマ●ア=ホーク。同じくザ●ト所属の方でモビルスーツのパイロットです。彼女も僕と結婚したので寿退社「つまりはどちらも白銀さんの嫁ですか！！！！！」<br><br><br>アンタ亭主関白過ぎ！！<br><br>女性も働きまくる時代だぞ！！？<br>しかも彼女達の世代ならなおさら！！<br><br><br>「…マイハニー…、安心して下さい。メイリ●と●ナマリア以外にもミー●、ス●ラと嫁が選り取りみどりでたくさん居ます。」<br>「一体何処に安心しろっての！！？理解出来ませんてば！！」<br>「いえいえ、ＡＫＢの住人は大抵一夫多妻です。アフリカとか関係ありません。」<br>「一人に決めて下さいよ！！鬱陶しい！！！」<br>「それは無理です。僕はエロ同人誌(男性向け)を片っ端から読み漁り、片っ端から嫁にして行くタイプなので…。」<br>「お願いだ！！アンタ愛の伝道師に刃物でグサリと刺されちまえ！！！」<br><br><br>アンタのＡＫＢ談義はもう良いから！！<br><br>僕はただ<br><br>平穏に！<br><br>平々凡々に！！<br><br>家計簿(龍宮荘の)を付けたいだけなんだよ！！<br><br><br>誰か助けて！！<br><br>ていうかちょっと奮発して分厚い壁でも取り付けて貰おうかなぁ！！？<br><br>僕と白銀さんの部屋の間に！！！<br><br><br>「マイハニーも嫁が欲しいですか…。なるほど、ならば！初心者は『ラクス=クラ●ン』でもどうです？凛々しい方ですよ？」<br>「アンタはさっきからその話しかしてないぞぉ！！！飽きないなアンタ！！」<br>「フフ…！！良いではありませんか。恋は良いですよ！！ときめきは栄養になりますし。」<br><br><br>恋…？<br><br><br>……。<br><br>あれ？<br><br><br>なんでさっき珠実ちゃんの顔が浮かんだんだろ…。<br><br>やっぱり僕は珠実ちゃんが好き…？<br><br><br>しかしそんな甘い雰囲気もぶち壊され。<br><br><br><br>「…白銀…秋葉原を…変に略すな…！！」<br>「ＡＫＢはＡＫＢ！！！４８人組のユニットもそうでしょう！！？」<br><br>…レイくん…<br><br><br>まだ根に持っているんだね…(汗)<br><br><br>「……、よし！分厚い壁でも取り付けて貰おうかなぁ！！！」<br><br><br><br>僕は天井に向かって<br><br><br>高らかに叫んだ。<br><br><br>next…<br>浅田ゆみ
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10166144631.html</link>
<pubDate>Mon, 17 Nov 2008 21:54:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず29</title>
<description>
<![CDATA[ 29th[その男、謎]<br><br>｢校長ー。来たけど用ってなんやー？<br>うち、早よ帰ってDVD観ながら一杯やりたいんやけど。」<br><br>バンっとドアを開け放った帝は敬意の欠片すらも見えない気だるげーな態度で椅子に座る男性に声をかけた。<br><br>｢相変わらずだねぇ。帝は。｣<br><br>そしてそれに怒ることなく、くすくす笑っている<br>｢さぁこれから旅にでよう！｣<br>と言わんばかりのふざけた恰好をした半月眼鏡の男性は<br>悲しいかなこれでも私立龍ノ宮学園の校長だったりするのだった…<br><br><br>まぁ、実際は世界中を冒険しているため殆ど学校にいないし、校長室すら一般の生徒には見つかっていない。<br><br>あるいみツチノコと張り合えるくらい謎な人間なのだが、<br><br>因みに本名は不明あくまで校長が彼の名前である。<br><br>｢変わり映えのせーへん挨拶と無駄に長い地の文はえぇから早よ用件言えや。｣<br><br>｢帝ー、地の文なんて言っちゃダメだ…<br>｢えぇから早よせや！ボケ！｣<br>はいはい。」<br><br><br>のらりくらりと話を逸らす校長に痺れを切らした帝が怒鳴ると校長は仕方なさそうに用件を切り出した。<br><br>｢ほら、この時期って言ったらさぁ、<br>色々生徒もそわそわしだして落ち着きがなくなると思うんだよね。<br><br>だからさ、そんな生徒を保護者と協力してしっかりと新学年としての自覚を持たせる必要があると思うんだ。」<br><br>自分で言いながら自分で納得してうんうんっと首を縦に振りながら校長は続けた。<br><br>｢だからさぁ…<br><br><br><br>家庭訪問やってくんない？<br>勿論、帝一人で。」<br><br>校長室には一瞬の静寂の<br><br>のち、<br><br>｢はぁ！？｣<br>帝の驚き呆れた声が響いた。<br><br>｢あれ？なんか問題あった？」<br><br>「ありまくりやボケェ！<br>なんで色々ややこしい事言うた結果、<br>家庭訪問に辿り着くねん！<br><br>後、何が勿論や！最後になしてうちだけやねん！<br>１年だけでなんぼ居るか分かっとんのんかワレェ！<br><br>理由を言え！10字以上15字以内でスパッと答えい！」<br><br>ボケボケな校長にマシンガントークならぬマシンガンツッコミを炸裂させる。<br>だが、<br><br>｢その方が面白そうだから。かな？<br>あっ、漢字にしたら12字だからセーフだね。｣<br><br>それすらもこの校長はあっさりと流してしまうのだった。<br><br>｢あぁ、でも流石に大変だから<br>帝が行きたいと思った所だけ何軒か回るだけでいいから。<br>面白いことがあったら話してね。」<br><br><br>｢…もぅ、えーは、行けばえぇんやろ。行けば！」<br><br>校長のペースに半ば脱力しながら投げやりに帝が言うと、校長は嬉しそうに微笑んで<br><br>｢わぁ、ありがとう。帝ー、それじゃあお願いね。ちょっと出掛けて来るから。」<br><br>そう言うと大型の使い古したリュックを背負い、ツルハシ片手に校長室を出ようとする。<br><br>｢…ってちょい待ちぃ！<br> どこ行くねん！」<br><br>「イタリアの古代遺産が呼んでるんだ。<br>大丈夫、体育祭までには帰ってくるから。｣<br><br><br>一体、何が大丈夫なのだろうか。<br><br>まるで、スーパーに買い物に行くようなノリで校長は言う。<br><br>(前は<br>｢卒業式には間に合うから。｣<br>とか言うて結局入学式なっても帰ってこーへんかったよな…。)<br><br>これはマズいと校長よりは幾らか常識のある帝は止めようとするが<br><br>｢あっ、帝。今度のお土産はテキーラでいい？<br>美味しいおつまみも付けちゃうよ？」<br><br>｢おっしゃあ！！<br>後のことはうちとその他のまともな先生に任せとき！<br>あんたのおらん分しっかり働いてもらうさかい！｣<br><br>悲しいかな帝も常識は一般人基準をはるかに下回っているのだった。<br><br><br>かくして、校長は笑顔で親指を立てている帝に見送られ意気揚々と校長室を後にしたのだった。<br><br><br><br><br>｢ふっふっふ…、誰ですか。やっぱり今回も出番が無かったとか言っている方は。」<br><br>｢残念ですが僕の出番はやって来るのです!!次こそ、次こそは鮮やかに登場して見せますとも！」<br><br>｢…ネーゼ知ってた？<br>一々こうやってひょこっと最後に出てきて愚痴ってる方が余計虚しいんだよ？｣<br><br><br>next…<br><br>名城 蘭
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10165201331.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Nov 2008 20:01:30 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず</title>
<description>
<![CDATA[ 29th[GTM→グレートティーチャー帝]<br><br>一方そのころの一年生、如月レイはといえば……端的に言うと寝ていた。<br>HR[ホームルーム]も知ったことあるかと言わんがばかりの勢いである。<br><br>教室の一番角、いわゆる一番日光が当たる位置に席を座し、腕を組んで尚且つ顔を伏せて安らかな寝息を立てている。<br>その陽光に彼曰く地毛の銀髪が日にさらされ、いわゆる天使の輪と呼ばれる髪の輝きが見られる。<br>たまに身じろぐ程度で、先生の声も彼には届いていない。<br><br>だがしかし、必然とそういう時は先生か生徒に起こされるものである。<br>このときもそれは例外ではなかった。果敢にもこの少年に挑もうとする女性が一人いた。<br>有倉智子[さくらちるこ]――レイのクラスの担任である女性だ。<br><br>「レイ君、起きてください～！」<br><br>だが一方のレイはといえば、相変わらず安らかな寝息をたてていた。<br>……じつはこれは数々の生徒がすでに試した後のことだったのだ。<br>それには、例外なくレイがこのクラスで唯一覚えているであろう睦月も試みてみたことである。<br><br>このクラスの担任智子は新任の教師であり、数学教師でもある。<br>新任の自分が一クラス任せられると知って早速張り切ってはいたが、この無害な問題児にすでにやる気が削がれそうになっている。<br>ちなみに、ついでのごとく述べるならばすでに涙目だ。<br>彼女は元々泣きやすい性質ではあったが、これは思いのほかに手が折れそうで困りきっている。<br>……もっともそんな智子を見ていた睦月をはじめ、他の生徒のほうが彼女に困っていたのは言うまでもないことだろう。<br><br>そんな時だった、救世主が来たのは。<br><br>パシーン！と勢いよく扉が開いたかと思ったらそこから見た目より小柄だが、大きく見える女性がいた。<br>なぜ、こんなところにいるのかといいたくなるような格好の人でもあった。<br>とても短いスカート。にも関わらず今からバイクにでも乗るのかと聞きたくなるような体にぴったりとしたライダースーツを身に纏い、髪は邪魔なのか後ろで適当に束ねられていた。<br>もちろん皆「……誰？」と思ったのは言うまでもないだろう。しかし、その女性の登場に違う意味で涙ぐむ智子がいた。<br><br>「帝先輩！」<br>「って、あれ先生なんですか!?」<br><br>もちろんあんな格好をして誰も彼女を先生とは思わないだろう。<br>睦月を筆頭にノリのいい生徒は一斉に突っ込んだ。<br><br>「なんや、やっぱり智子あんたのクラスかいな……。HR終わってないのあんたんとこ位やで、私なんか今から帰るところや」<br>「え、ええぇそんなぁ～。……っていうよりも、帝先生もう帰るんですか？」<br><br>現在、9時半過ぎ。<br>今日の予定別として、HRだけだとしても早すぎる気がするのは智子だけではないだろう。<br><br>「しゃーないやろそないな事言われたかて校長に珍しく呼び出されたんよ、校長今度は何か探して欲しいもんあるとかいいおってからに……探すこっちの身にもなれっちゅう話や」<br><br>今のこと言葉を早口ではないが誰も口を挟ませない勢いで話す姿には生徒の３割は圧巻させられた。<br>もっとも、圧巻させられた理由の大半は彼女の方言交じりの言葉遣いがわからなかったからというのも含まれるだろう。<br><br>「そうですか～……帝先輩、じゃあがんばってくださいね。私なんか校長と会ったことすらありませんけどね……」<br>「あはっは、この学校で校長が見れたらレアやで」<br><br>……もはや生徒たちは驚くことにすら疲れたというようにうなだれていた。<br><br>「んじゃ、私は行くわ……って、なんやあれ。一人完璧に寝てるやん」<br>「あ……はい、そうなんです。私が起こしてもぜんぜん起きてくれなくて……そうですよね、私なんかが起したからって起きたくなんかないですよね。分かってるんです……私なんかに教師やる資格なんか……！」<br>「あほ、何いっとんねん。ええか、見ときいやぁあいつはこうやって起したり」<br><br>ネガティブループに入りそうだった智子の頭を智子の出席簿で叩き、やさしい笑みをしてレイの方に歩いていった。<br>その背中を智子は感動したように見ていたが、正面から見ている生徒の顔は皆青ざめていた。<br>それもそのはずだろう。なんと言ったって彼女の顔はにたりとした黒い攻撃性にあふれた笑みを浮かべていたのだから。<br><br>「せ、せんせい……あの、何するんですか？」<br><br>さすがにびくびくと声を出した睦月に帝は振りかぶりながらこう言った。<br><br>「こうやるんやああぁぁぁああああ!!……起きんかいこのボケがああああああぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」<br><br>ハリセンでも出ないようないい音が教室中に響いた。<br>すると……やおらレイを顔を上げた。<br><br>「あ……もう少しで……ホームズ、読み終わった……のに……」<br><br>寝ぼけ眼でそんなことを言った。<br>……結論。帝先生の正解。<br>レイは多少のことでは動じなく、寝起きが悪いということが判明した。<br><br>睦月はこれを心に刻み、明日からは学校に来る前に竜宮荘に寄ることを決意した。<br>そして、帝先生はすっきりとした顔で「ほななー」と言って智子の出席簿を片手に退出していった。<br>その静寂した教室に残った声は智子の呟きただひとつだった。<br><br>「……かっこいぃ……」<br><br>何か違う方向へと勘違いしたようである。<br><br><br>「次こそは僕が活躍するはずです……！そう次こそは！<br>　え、誰ですか？そこの『主役級のはずなのに最近影が薄い』とか言った人は！<br>　フフフ……甘いですね！こういうのをヒーローは遅れてやって来るというのです！」<br>「白銀さん、それ意味違うからね……！」<br><br><br><br>結城　薫<br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10162547049.html</link>
<pubDate>Sun, 09 Nov 2008 17:18:57 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず。</title>
<description>
<![CDATA[ 28th[KNIGHT OF MIDNIGHT]<br><br>「…草太郎くん。」<br>「ん？…何？珠実ちゃん。」<br><br>一通り午前の授業を終えて昼食の時間。<br><br>僕のところに先程自己紹介してくれた珠実ちゃんがお弁当を持ってやって来た。<br><br><br>「草太郎くんとお弁当が食べたくて…いけませんか？」<br>「え！？駄目じゃないよ！僕も珠実ちゃんと一緒にお弁当食べたかったし…。」<br>「おいおい。それって俺と弁当喰いたくないってことかな？来島くん～。」<br><br><br>後ろから京介くんにチョップを入れられ僕は頭を抱える。<br><br>そう。<br><br>今京介くんに学級委員の仕事について詳しく教えて貰っているのだ。<br><br>お弁当を食べながらね。<br><br><br>「別に京介くんとお弁当食べるのが嫌だって訳じゃないよ…！」<br>「ほー。なんだか怪しいですねぇ。俺独り身かぁ寂しいぃ―。確かに俺馬鹿だけどこういう精神は持ってるんだよ？」<br><br><br>…なんで僕嫉妬した彼女に言い訳する彼氏みたいになってるんだろう…。<br><br>哀しい。<br>哀しいよ。<br><br>すると京介くんは珠実ちゃんの方を向いて珠実ちゃんに話し掛けた。<br><br><br>「まぁ珠実さんは前学級委員だから丁度良いかも。(まさか珠実さん君草太郎くんにホの字……？いやぁまさか違うよね？)」<br>「えぇ。だから私は来たんですわ。(ホの字とか流行らないんじゃボケ。年齢疑われるぞ。)」<br>「じゃあ二人共僕に教えてくれるの？」<br><br><br>非常ににこやかな二人。<br><br>僕はすごく嬉しくなった。<br><br><br>「あぁ、だから『俺にも』聞いてくれて構わないよ？」<br>「『私の方が』詳しいので、好きなだけ聞いて下さいね？」<br>「うん！！ありがとう！！」<br><br><br>…何か雰囲気がおかしかった？<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「フフ…！僕の出番無し…！！良いでしょう！！次回でしゃしゃり出てやりますから！！…え？次回は違う人が書くから可能性低い？…知るものですか！！」<br><br>next…<br>浅田ゆみ
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10159738877.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Nov 2008 09:17:02 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず</title>
<description>
<![CDATA[ 27th[鈍感は時に武器になりうる]<br><br>少年は顔を怒りに歪めて立っていた。<br><br>｢…やぁ、裕太。早かったねー。｣<br><br>しかし波さんはそんな事お構いなしに気楽な調子で少年に挨拶をした。<br><br>「何がやぁ、だ！<br>ホームルームくらい真面目に受けられるだろ！」<br><br>「えー、だって朝っぱらからシニセンの辛気くさい顔なんて見れないよ～。テンション下がるしー。｣<br><br>裕太と呼ばれた少年はわざわざ僕の席までやって来て波さんに注意しているが、如何せん波さん相手ではコントにしか見えない。<br><br>「って、ちょっと待って下さい。<br>波さん、F組なんですか。｣<br><br>｢うん、ボク2-Fだったみたいー。」<br><br>｢みたいってなんですか。てかさっきC組の人の紹介してましたよね！？｣<br><br>その時、少年が不思議そうな顔をしながら波さんに言った。<br><br>｢オイ、波。こいつ誰だ？｣<br><br>「うん？転校生の来島草太郎くんだよー。同じ寮なんだー。愛称はハニー君、よろしくね。｣<br><br>｢ハニーの部分余計です！｣<br><br>波さんがそう手短に僕を紹介すると裕太さんは納得して、<br><br>｢あー、例の特待生か。<br>俺、望月裕太ってんだ。敬語とか堅苦しいから裕太って呼んでくれよ。<br>俺もお前のこと草太郎って呼ぶからさ。」<br><br>っと言って、笑った。<br><br>波さんを怒鳴ってた時はちょっと怖そうな人かと思ったけど笑うとなんていうかお人好しオーラが滲み出ていて、凄くいい人なんだなぁっという印象を受けた。<br><br>｢こちらこそ、よろしく。<br>裕太くん。｣<br><br>だから僕もすんなりと彼ー裕太くんを受け入れることが出来た。<br><br>｢うんうん、感動的だねぇー。男の友情！ってやつ。さぁ良いもん見せてもらったし、裕太もそろそろ帰ったらー。」<br><br>｢…ちょっと待てやゴラァ！｣<br><br>｢ぐえっ。｣<br><br>場の雰囲気に乗じて裕太くんを追い出そうとした波さんは裕太に首根っこひっつかまれておかしな音を出した。<br><br>「何、傍観者気取ってやがる。お前も帰るんだよ。｣<br><br>｢やだやだやだやだー。机がーボクはこの机と離れてはいけない運命なのー！｣<br><br>「どんな運命だ！<br>机も悲しくて受け入れられねーよそんな運命。｣<br><br>始めと同じように押し問答を始めた二人の動きを止めたのは僕ではなく、意外な人物だった。<br><br>｢波華ちゃん。｣<br><br>静かなでもハッキリと聞こえた声に二人の動きはピタリと止まり、カラクリ人形のようなぎこちなさで入り口の方へと目を向けた。<br><br>｢｢風(ちゃん/さん)。｣｣<br><br>異口同音で紡ぎ出された台詞に僕が振り返るとそこには微笑みを浮かべて廊下に佇む風さんの姿があった。<br><br>｢ふっ風ちゃん！どうして、ここに！？｣<br><br>｢あら波華ちゃん心外ね。私の教室はここよ。ホームルームが終わったから約束通り帰って来たの。｣<br><br>驚く波さんにそう風さんが返した。時、一陣の風のようなものが僕と波さんの間に起こり、次の瞬間には裕太くんは風さんの前にいた。<br><br>(早っ！！)<br><br>「ふふふふ風さん、おっ、おはようございます！｣<br><br>｢ふふ、おはようございます。裕太さん。さっき、いきなり教室を出て行ったからビックリしましたわ。私が波ちゃんじゃないって気付いていらっしゃったのね。｣<br><br>二人の会話に僕は唖然とするしかなかった。正確には会話ではなく裕太の変化にだが、<br><br><br>風さんが来た途端、裕太くんは顔を真っ赤にさせあからさまにギクシャクしだした。<br><br><br>これは流石に鈍いと言われる僕にも裕太くんが風さんのことを好いてるんだなぁっと理解出来た。<br><br>｢ひひひ、面白いでしょ。裕太の態度。あれで隠してるつもりなんだよー。｣<br><br>小声で話しかけてきた波さんは如何にも野次馬といった表情を浮かべていた。<br><br>｢さぁって、面白いもの見れたし、そろそろ帰ろかな～。んじゃねー、風ちゃん、ハニー君。ほら、裕太行くよ。｣<br><br>風さんが来た事で諦めたのかそれとも本当に満足したかは分からないが波さんは裕太くんの背中を叩くと教室から出て行った。<br><br>｢あっ、おい波！<br>…あっあの、風さん。そっそれではまた。｣<br><br>｢ええ、波華ちゃんのことよろしくお願いしますね。｣<br><br>未だに顔を赤らめた裕太くんが波さんを追うように去って行くと風さんが僕の席に近づいてきた。<br><br>｢ごめんなさいね。波華ちゃん、何故か重継先生のホームルーム受けたがらなくて、裕太さんにも毎回迷惑をかけてしまうの。｣<br><br>ふふっといつもの苦笑を浮かべる風さんに僕は何となく気になって聞いてみた。<br><br>｢風さんは裕太くんの事どう思ってます？｣<br><br>｢えっ？…うーん、とってもいい方ですよ。<br>優しいですし、頼りになりっぱなしですし、それに…｣<br><br><br>おお、期待あるんじゃないか、裕太くんっと思った僕の思いは続きの言葉に愕然となった。<br><br><br>｢とっても仲がいいでしょ？<br><br>波華ちゃんと、｣<br><br><br><br><br>はぃぃぃい！？<br><br>その時、僕は波さんの言葉を思い出した。<br><br>『鈍感キャラなんて一人で足りるつの』<br><br>あれ風さんのことだったんだ。<br><br><br>next…<br><br>名城
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10156000738.html</link>
<pubDate>Sat, 25 Oct 2008 15:20:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず</title>
<description>
<![CDATA[ 26th[春、即ち恋の季節]<br><br>月並みだけど僕は彼女を見た途端、彼女以外の時間が止まったんじゃないかとすら思った。<br><br>彼女はその容姿に背かない可憐な微笑みを浮かべて、<br><br>｢私は、赤坂珠美と申します。<br>転校してきたばかりで大変だと思いますけど頑張って下さいね。<br>微力ですが私も出来る限り協力致しますので。｣<br><br>っと言ってくれた。<br><br>｢はっ、はぁ…。｣<br><br>「赤坂さんは去年の学級委員、京介と一緒に任されてたんだよー。｣<br><br>僕がなんとか返事に聞こえる音を絞り出すと<br>クラスの女子の一人が付け足すように教えてくれた。<br><br><br>そう言えばさっきの黒板にも3票位入ってたっけ、<br><br><br>｢あっ、もちろんあたし達も協力するよー。ねぇみんなー。｣<br><br>「モチロン！何でも言ってね、来島くん。｣<br><br>「あっ、ねぇ来島くんって堅苦しいから草くんって呼んでいい？｣<br><br>…<br><br>……<br><br>………。<br><br><br>｢来島くん？｣<br><br>｢へっ？あぁ、うん。ごめん、草で言いよ。｣<br><br>やったーっと歓声を上げている女の子達の声をぼんやりと聞き流しながら僕は彼女ー赤坂さんをずっと見ていた。<br><br><br><br>自己紹介の後、彼女は一礼して自分の席に帰って行ったんだけど、<br><br>不思議だ<br><br>文庫本かな？<br>を読んで座ってるだけなのにそれが凄く絵になってて目を離すのが勿体ないというか<br><br>それに無償に胸の真ん中が苦しいなんだろう、これ。<br><br><br><br><br>｢ほほー。お主…、惚れたな。｣<br><br>｢うわぁ！ななな波さん！いっいきなりなんですか！！｣<br><br>いつの間にか女の子達が居なくなり、代わりに意地悪そうな笑みを浮かべた波さんが僕の背後に立っていた。<br><br>｢一目惚れとは…ハニー君もネーゼという者がありながら罪な男だねぇい。｣<br><br>｢一目惚っ…いや、ちょっと待って下さい。<br>白銀さん関係無いですから！誤解を招くようなこと言わないで下さい！｣<br><br>僕がそう注意すると波さんは何故か益々質の悪い笑みを強めて、<br><br><br>｢おやおや、惚れたことには否定しないのですなぁ。ほっほっほー。｣<br><br>「っっっっ～///。｣<br><br>何も言い返せずに自分でも分かるくらい顔を赤く染めて口を開け閉めしていると<br>ツボにハマったのか波さんが吹き出した。<br><br><br>｢うはははは…！ひーひー、何その顔、ワザと？ねぇワザと？あーはっはっはー」<br><br>「なーみーかーさーんー。｣<br><br>恨めしげに言うとやっと波さんは笑いを止めた。<br><br>｢げっほ、はは…。ごめん、ごめん。<br>でも罪作りはあながち間違いでもないんじゃない？<br>随分人気みたいじゃん。」<br><br>｢えっ？あー、さっきの人達は違いますよ。<br>ほら僕、転校生だから色々と世話を焼いてくれてるんですよ。｣<br><br>波さんのからかいの言葉をそう言って返すと、何故かポカンとした顔で波さんが言った。<br><br>｢…うそ、ねぇハニー君。それマジで言ってんの？｣<br><br>｢へっ？僕何か可笑しなこと言いましたか？｣<br><br>波さんが何を言ってるのか分からずきょとんとしていると、<br>何故だか波さんははぁ…っと大きく溜め息をついて<br><br>｢うわぁ…、マジだわこの人。フツー分かんない？<br>てか、鈍感キャラなんて一人入れば事足りるっの。｣<br><br>｢ちょっとそれどうゆう意味ですか。｣<br><br>僕の質問に波さんが答えることは無かった。<br><br>何故なら、<br><br>｢だから…｢波華ー！！！」うげっ！｣<br><br>その叫び声と共に教室に入って来た少年の爆弾発言に話を中断せざる終えなかったからだ。<br><br>｢お前はF組だって言ってんだろーが！<br>何、C組に馴染んでんだコノヤロー！」<br><br><br>next…
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10155396893.html</link>
<pubDate>Fri, 24 Oct 2008 00:12:40 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず</title>
<description>
<![CDATA[ 25th[ようやく学校に]<br><br>今日僕、来島草太郎はとうとう龍ノ宮学園の生徒の一人となりました。<br>新しい(まあ、昨日着てるけれど)制服に袖を通して今は黒板の前に立っています。<br>少なからず緊張はしていましたが、その必要はないような感じです。<br><br>「ほいよ、んじゃまあ校長もあいも変わらずおらん始業式も終わった事やし、とりあえず紹介しとくなぁ。」<br>「先生！僕のハニーを奪わないで下さいね」<br>「誰が奪うかアホ！もおえぇ、来島自分で自己紹介しとき」<br><br>苦笑いしながらも僕は頷いて答えた。<br>そして軽い自己紹介をさせてもらって、ようやく席に座らせてもらった。<br>学校独特の木製の椅子に腰掛けるが、普通より少しばかり(ほ、本当に少しなんだからね！)背が低い僕には高く感じられる。<br>そして帝先生のえらく笑いの飛び交うHRが始まった。<br><br>「やほークサ太郎くん。どうだい？うちのクラスは」<br><br>ふと、昨日から気になっていることに気を向けていたら、波さんから声をかけられた。<br>……実は、波さんと白銀さんとは同じクラスのようだ。<br>何人か波さんが教えてくれたが、さすがに初日じゃ完璧には覚えられない。<br>そして、波さんが次の人を教えようとしたときに先生の通りのよい声が一際よく聞こえた。<br><br>「よし、あらかたの連絡は終わったな。なら、めんどいことは先に決めてまおか。<br>　委員とか決めなあかんのやけどなあ……いつもおらんけど学級委員になってくれる奴はおらんか？」<br><br>………………あまりにも先生の予想通り誰もいなかった。<br>先生もおらんよなぁとかぼやきつつやっぱり選挙という形になった。<br>僕は誰がいいのかなんてわからなかったから、同じクラスで昨日帝先生のところまで連れて行ってくれた京介君に一票入れさせてもらった。<br>すると、京介君の周りにいる人たちが残念そうに皆彼の肩を叩いていた。<br>……なんなんだろう？<br><br>「よーし、じゃあ全員書いたなぁ。集計に行くぞー」<br><br>そう先生が言うとにわかにざわめいた。<br>そして先生もチョークの準備をしながら振り返り人好きされる笑顔でこう言った。<br><br>「佐野ー、まだ一票も開いてへんけど、今年も私のパシリとしてよろしくなぁ」<br>「やですね、先生。パシリはやめてくださいよ」<br><br>そう苦笑いをする京介君。<br>だけど、先生とは仲がいいみたいだ。<br>……あれ？でもさっきの先生の口調だとまるで京介君が当選するみたいな口調だったような……。<br>その理由はすぐにわかった。票を開いてみると一目瞭然だった。<br><br>クラス総数：40人<br>佐野京介……21票<br>来島草太郎……11票<br>涼風白銀……5票<br>赤坂珠美……3票<br><br>……二位との差がすごく空いているのがよくわかる。<br>人気なんだなぁ……ん？二位？<br>あ、あれ？僕の気のせいかな？<br>なんだか二位に僕の名前があるような……。<br><br>「おお、決まったな。じゃあ、今年の学級委員よろしくお二人さん」<br>「ちょ、先生！僕はまだここに来たばかりなのにそんなことできません！」<br><br>そもそもなんで僕に票が入っているんだ。<br>そう思っていたら、回りから女の子のささやき声が聞こえた。<br>……もしかしてこの人達の仕業？<br>昔からよく実はあった。こういうときには必ず女子から多大な票数をもらうのだ。<br><br>「気にすんな来島！大丈夫や、相方に頼り、面倒見てくれるはずやで」<br><br>親指を立てていい顔をする先生はそのまま、今日は解散～と言って出て行った。<br>……僕に学級委員なんて務まるのかなあ。<br>あ、帰りに参考書とかある本屋さんに目星をつけようかな……とか考えていると、昨日のことを思い出していた。<br><br><br><br>「僕が此処に来たのは……此処に住もうと思って」<br><br>そう睦月くんは言った。<br>余りの出来事に僕が動転していると続きを言ってくれた。<br><br>「とは言ってもね、すぐにじゃないよ。次の……二学期！<br>　前から一人暮らししたいって言ってたんだ。だけどね、お母さんが許してくれなかったんだ。<br>　だけどね、草くんがいるなら許してくれると思うんだ！ね、いいでしょ草くん！<br>　それとも……ダメ？」<br><br>上目使いに僕を見返す僕の従兄弟。<br>僕よりも小さくかわいらしい姿に少し駄目だとは言い難かった。<br>だから僕は一応了解を取ってみると返しておいた。<br><br><br><br>「……ねぇ、来島君？」<br>「え？」<br><br>気がつくと何人かの女子が話しに来てくれていた。<br>僕は慌てて話しにのっていると、いつの間にか軽い談笑位までなら出来るようになっていた。<br>しかし、そこに水面を揺らすような声が聞こえた。<br><br>「あの、来島草太郎君……だよね？」<br><br>薄く微笑んだ女の子はまるで日本人形のような長い髪を揺らして、僕に近づいてきた。<br>その女の子はとても上品な雰囲気を纏った大和撫子のような美少女だった。<br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10155286414.html</link>
<pubDate>Thu, 23 Oct 2008 20:53:14 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず。</title>
<description>
<![CDATA[ 24th[俺ら今夜桃色クラブさ行くだ。]<br><br>「睦月……く…ん？睦月くんなの？」<br>「草くん…！」<br><br><br>題名『再会』。<br><br><br>…額縁に飾っても良いくらいのベタベタな再会だったのに。<br><br>この人ったら…。<br><br><br>「えぇ？…どう考えても来島草太郎くんじゃありませんか。そこの若造風情が、給食費親が払っていないから金が浮いていらっしゃるでしょう？折角だからその何故か浮いたお金で眼鏡若しくはコンタクトレンズでも買って来て目ン玉に捩じ込んだら如何です「なんで白銀さんこんな時に起きてるんだよ――――――――――――――――――っ！！」…まぁまぁ、マイハニー。そこは冷静に。」<br><br><br>絶叫した僕。<br><br>ていうか白銀さん文句が教育委員会の裏側語っているみたいで怖いです！！！<br>(一番冷静じゃないのはさっきの白銀さんじゃないか！！)<br><br><br>「はは…草くん…久し振りだね…。」<br>「そうだね、睦月くん。どうして此処に来たの？」<br><br>僕此処に居るって睦月くんに言ったっけ？<br><br><br>「この『龍宮荘』にはレイくんが案内してくれたんだ。あのね、草くん。僕が此処に来たのは…<br><br><br><br>此処に住もうと思って。」<br><br><br>住もうと思って。<br><br>住もうと思って。<br><br><br>住もうと思っ…<br><br>住もうと思…<br><br>(エコー)<br><br><br>「「え―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――っ！！？」」(by来島草太郎with涼風白銀)<br><br><br>本当なの？<br><br>そして…<br><br><br>「白銀さん！！急に僕と一緒にハモらないで下さいよ！！」<br>「おや失礼。僕はマイハニーとユニゾンしたかったのでしょうね。恥ずかしい。」<br><br><br>いや羞恥心を現されても僕はどうしようもないし！！！！<br><br>何気に白銀さんいつもより気持ち悪い！？<br><br>一体何処の変態勢力と対抗しているんだ！！？<br><br><br>「『そして僕は白銀さんの玩具なの？…だったら、イヤだ…！！』」<br>「勝手なモノローグ入れないでよ白銀さん！！」<br><br><br>器用に声真似までしちゃって！！！<br><br><br>…こうして延々と漫才は続いた…。<br><br><br><br>従兄弟の睦月くんに気付かないで…。<br><br><br>next…<br><br>浅田ゆみ
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10152687660.html</link>
<pubDate>Fri, 17 Oct 2008 17:48:42 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『住めば都』は永久に来ず。</title>
<description>
<![CDATA[ 23th[その頃主人公は]<br><br>－数十分前－<br><br>結局、帝先生と白銀さんの壮絶な鬼ごっこ(むしろ、狩り)は数時間に及ぶ攻防の末白銀さんの気絶(それまでの過程はあえて言わない…)によって幕を閉じた。<br><br><br><br>…あぁ、夕日が眩しいなぁコンチクショー！<br><br>僕は半ばやけくそ気味に茜色に染まる空を睨んだ。<br><br><br>「あはは、随分遅くなっちゃったねー。<br>まぁ、楽しかったから別にいいんだけどー。」<br><br>「波さん…。本当に大丈夫ですか？<br>代わりますよ。僕、」<br><br>ニ、三歩遅れながらケラケラと楽天的に笑う波さんに僕は言った。<br><br><br>「ん～？大丈夫だよー。ここ下り坂だし、」<br><br>「いやいや、波さんが良くても、流石に白銀さんが痛そうですから。それ！」<br><br><br>そう、実は今気絶してしまった白銀さんを波さんが運んでいるのだが、<br>波さんは白銀さんの首根っこを掴んでそのまま、階段だろうがデコボコしたコンクリートの上だろうがお構いなしに引き摺るようにして動かしているのだ。<br><br>当然、ズボンはボロボロ、手は傷だらけという有り様に…。<br><br><br>このまま波さんに任せてたら白銀さんに地味にダメージが溜まるだけだろう。<br><br>それに、女の子に任せっきりにするのも男としてどうかと思うし…。<br><br><br>「兎に角、白銀さんは僕が運びますから。貸して下さい。」<br><br>「うー。まぁそこまで言うならどうぞ。でも、ネーゼ無駄にデカいし、重いよー。大丈夫？」<br><br>むっ、確かに…。<br>詳しく計った訳ではないけど白銀さんは長身だ。<br><br>頑張っておぶったところで足が着いてしまうだろうし、<br>抱っこなんて絶対無理！僕が潰れる。<br><br>「…仕方ない、よいしょっと。」<br><br>しばらく考えた結果僕は白銀さんの両脇に腕を入れ若干引き上げるという方法をとった。<br><br>これなら、少なくとも手は怪我しないし、ズボンの汚れも最小限で済むだろう。<br>完璧。<br><br>「って、結局あんたも引き摺るんじゃん！」<br><br>波さんは僕にそうツッコミを入れるとハァッとため息をついたかと思うと、一瞬でニヤッと質の悪い笑顔を僕に向け、<br><br>「んじゃ、寮まで競争ー！」<br><br>っと唐突に言い放った。<br><br>「はあっ！！」<br><br>「負けた人はジュース奢りだよー。」<br><br>そう言って波さんはいきなり走りだした。<br><br>「早ッ！じゃない！ちょっ、波さん！！卑怯ですよ！」<br><br>幸い、寮はもうすぐそこで波さんにさほど遅れることなく寮に着くことが出来た。<br><br><br><br><br>寮に入ってすぐ凄く驚いた。<br><br><br>だって、僕にそっくりの<br><br><br>僕より一つ下の従兄弟…。<br><br><br>「睦月！どうしてここに。」<br><br><br>睦月がいたから。<br><br><br>next…<br><br>名城
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/sexta86/entry-10144062999.html</link>
<pubDate>Fri, 26 Sep 2008 17:55:12 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
