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<title>Let’s go ★ Crazy life</title>
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<description>『昔の話』は完結しました。</description>
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<title>昔の話  最終話</title>
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<![CDATA[ 2012年12月<br>クリスマス・イヴのすがすがしい朝。<br>冬至も過ぎ、一層空気も冷たくなってきた。<br><br>僕は今、愛犬を連れて公園でこのブログを書いている。<br>幼い少女を真ん中に、若いお父さんとお母さんが大切に少女の手を握って歩いている。素敵な笑顔の家族。冬の寒さを感じさせない程の温かい家族だ。<br>その風景を目に焼き付けて空を見上げ、僕は目を閉じた…。<br><br>本当にいろいろな事があった。<br>きっとこれからもいろいろあるだろう。<br>裏切り、憤り、迷い、絶望…。<br>「ロクな人生じゃねぇ…」<br>そう思って命を諦めた事もあった。<br>誰も自分を理解してくれない、誰も自分の声を聞きいれてくれない。<br>そう決め付けて自分の殻に閉じこもり、相手の本心を聞くのが怖かった。<br>信じていなかったのは僕のほうだったのかもしれない。人の優しさに触れる事で、自分が弱い人間だと思われたくなかった。強がりを言っては自分の首を閉め、知らず知らずのうちに自らを深い闇へと閉じ込めた。そこから救い出してくれたのは、僕が最も信用できなかった家族だった。皮肉なものだ…。あれ程ろくでもないと思っていた『家族』に救われるとは…。<br>よくよく考えてみれば今現在も見守られている。<br>両親、妻、妻の両親。<br>『家族』だけに限らず、僕は多くの人たちに支えられて生きている。<br>友達、上司、同僚、尊敬する先輩、慕ってくれる後輩。<br>その期待の為にも僕は僕以上であり続けなければならない。この先、たまに休む事もあるだろうけど、今までとは違い、うつむかず真っ直ぐ前を向き続ける自信もついた。どんな困難でも受け止める覚悟も出来た。歩き続ける勇気も生まれた。これまでの自分より、少しばかり強くなれたと思う。<br><br><br>親子関係に悩む若い夫婦。<br><br>子育てで負担が偏るベテラン夫婦。<br><br>大きな挫折に懸命に立ち向かい、抗って耐える戦いを挑む美しい夫婦。<br><br>仕事で悩み、未だ社会の荒波に上手く乗れず、もがきながら必死で答えを探す若者。<br><br>過去のトラウマに苛まれながらも、強く生きて、不安定な愛を確かなものにする為悩み続ける優しい少女。<br><br>今の僕なら直接関わっていれば、全て解決できる。<br>決して軽く見ている訳ではない。人それぞれ悩みの重さは違う。他人から言わせれば大した事がなくても、本人からすればとても重大な問題だって事も理解している。だけど、僕にできる事には限界がある。お節介かもしれないが、その限界まで手伝ってあげたいと思う。その人たちは僕の事をどう思っているか、本当のところは分からないが、少なくとも僕は大切な友達だと思っている。<br>辛いときには一緒に泣き、楽しいときには一緒に笑い、ときには喧嘩もして、ときには犠牲になれる。<br>とても大切な事です。そんな存在になれたら僕の夢は一つ叶った事になる。<br><br>失敗ばかりしてきた僕が言っても説得力に欠けるかもしれない…。しかし、そのおかげでアドバイスできる事もある。<br>『失敗を恐れず』とはこういう事だろう。<br>その分強くなり、本当の優しさを知ることができる。人を許すこともできる。素直に感謝することもできる。<br><br>どれだけ涙が流れても、それを拭ってくれる人は必ず近くにいる。<br>勇気を持って一歩踏み出せば、目の前の世界は必ず変わる。<br>何度心が折れ掛かっても立ち上がる度に、心は必ず強くなる。<br>どうか、失敗しても笑い飛ばせる時が来るまで諦めないで下さい。共に悩み抜きましょう。幸せを手に入れる為に！<br><br><br>僕は今、とても充実した日々を過ごしている。<br>今までで一番『幸せ』というものを感じている。<br>長く辛かった過去も自分を大きく成長させてくれた思い出だと受け止めて、前を向いて歩いている。<br><br>今年の2月から書き続けたこのブログ<br>Let’go  ★  Crazy  life<br>今日で最後です。<br>コメントをくれた方々、<br>直接感想を伝えてくれた方々、<br>共感し、涙して読んでくれた方々、<br>本当に有り難うございます。<br>僕の拙い文章を今まで心待ちにして読んでくれて、感謝しています。<br><br>ここからまた、新たな夢への物語がスタートする。<br>主役は自分。<br><br>過ぎてしまった過去はもうやり直せないが、未来は作り変える事ができる。<br>忘れられない過去を大切に受け止め、そこから学んだことを夢への足掛かりにして行こう。<br>やれるところまで、全力で。<br><br><br><br>最後に一つ<br><br><br>僕は今<br><br>誰にも負けないほどの<br><br>幸せを感じています。<br><br><br>有り難うございました！<br><br>「さあ、帰ろう！家へ…。」<br><div align="left"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20121224/11/shiba-neko/d2/75/j/o0480048012343922129.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20121224/11/shiba-neko/d2/75/j/o0480048012343922129.jpg" alt="photo:01" width="300" height="300" border="0"></a></div><br clear="all"><br><br><br>2012年12月24日<br>Merry  ☆  Xmas！<br><br><br>完<br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11433651194.html</link>
<pubDate>Mon, 24 Dec 2012 09:40:40 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の30</title>
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<![CDATA[ 2011年2月<br><br>僕らはまた、引っ越しをする。<br>約一年間の親との同居生活。<br><br>いろいろな事を学んだ。<br>良い事悪い事、人間の美しい部分、醜い部分、etc…。<br>おかげで白髪がもの凄く増えた。見た目は実年齢よりも割と若く見られるのが鼻につくが、褒め言葉として受け入れよう。<br><br>引っ越しの際、僕は妻に言った。<br>「どんな所に住むかはお前が決めていいけど、やっぱり俺はあんな親でも心配だから…何かあってもすぐに駆け付ける事のできるように、なるべく実家から近い場所にしてほしい…。いいか？」<br><br>「分かった。」と頷く妻。<br><br>それ以降僕らは、憑き物が取れたかのように以前より明るくなった。<br>よく会話をし、よく笑う。<br>犬の散歩中、妻の仕事の愚痴を聞く。<br>今まであまり耳を傾けてやれなかった。申し訳なく思う…。<br><br>これからは面倒臭がらずに聞いて、たまに自分でも愚痴をこぼし、笑い飛ばす事ができたら最高だ。<br>お互いを楽しみながら高めていこう。<br><br><br>そして<br><br>ケジメをつけるというか、自分の中のスジを通す為、妻の実家へ行く。<br><br>事の成り行きを説明し、自分の無力さを謝罪した。妻の両親は怒る事無く、ビールをついでくれた。「頑張れ」の言葉を胸にとめ、僕はビールを飲みほした。<br><br>学んだことの中の一つに、『逃げていたんじゃ、前には進めない。』というのがあった。<br>行き詰まったら一歩引いて見てみる、という事も大事だが、さらにもう一歩引いてみると客観的に自分を見つめ直す事ができる。<br>自分がどういう状況で、どういう行動を取っているかを客観的に見る事で解決策が生まれる。<br>ゴタゴタのど真ん中では、なかなかできる事ではないかもしれない。今、何か悩みを抱えている人たちも一度試してみてはどうだろうか…。<br>自分を見つめ直す事で開かれる道もきっとあるはずだから。<br><br>帰り際、妻の両親にもう一度頭を下げる。僕の肩に軽く置かれたお義父さんの手が、心なしか温かく感じた。<br><br>話し合う事、許し合う事、感謝し合う事。一つでも欠けたら崩れてしまう。とても脆いようにも思えるが、それができた時、家族はより強い絆で結ばれ、生まれ変わる。<br>そう胸に刻んでアクセルを踏み、国道を走った。<br><br><br>しばらくして、住む所も決まり荷造りを始める。たった一年間だったけれど、いろいろな思い出が残る。<br>猫が爪で引っ掻いた柱、犬が噛んだテレビラックの角。<br>二人笑いながら荷物を箱に詰めていく。<br><br>引っ越し当日<br><br>引っ越し屋さんがトラックで新居に運んでいく。<br>僕と妻は一階に降りて、再び両親と対面に正座する。<br><br>「お世話になりました。」<br><br>無言の父。    少しして、<br><br>「早く行け…。」<br><br>僕らは立ち上がり玄関へ行く。<br><br>妻が先に靴を履き車に乗る。<br><br>僕も靴を履いて、振り返ると父がいた。<br><br>僕の手を取り、父が小声で、<br><br>「頑張れ…。」<br><br>僕はその手を強く握り返し、<br><br>「ありがとう…。」<br><br>溢れてきそうな涙を必死でこらえ、<br><br>自分に気合いを入れる。<br><br>「ヨシ！」<br><br>玄関を閉め、空を見上げたら綺麗な青空が広がっていた。<br><br>冬の空が、なんだか好きになれた。<br><br><br><br>一つ思う事は、父はきっと妻に後腐れ無くこの先の生活ができるように、ワザとキツく言ったんじゃないかと思う…。そういう父だ…。<br><br>『縁を切る』＝『こっちの事は何も心配するな。』<br><br>僕はそう思えてならない。<br>深読みし過ぎかもしれない。<br>けど、同じ立場なら僕もきっとそう考える。<br><br><br>カッコいいじゃん。<br><br>親父…。<br><br><br><br>つづく<br><br>～  次回    最終話  ～<br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11428917542.html</link>
<pubDate>Mon, 17 Dec 2012 12:53:34 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の29</title>
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<![CDATA[ 冬の朝は夏よりも空気が乾き、タイトな感じだ。<br>久しぶりによく眠れた気がした。<br><br>今日で全てが決まる。<br><br>僕はいつものようにタバコに火を付け、珈琲を飲む為に豆を挽く。インスタントとは違い、グァテマラの香りは沈んだ気持ちを優しく包んでくれる。僕の大好きな珈琲だ。妻はこのグァテマラの豆を常に買い置きしてくれていた。<br>妻が起きてきて僕の煎れた珈琲を二人で飲む。朝の挨拶『おはよう』を交わしただけ…。<br><br>時計の秒針だけがカチカチと響く。<br><br>「○○(妻の事)、お前は俺と一緒に居て幸せか？無理しなくていいぞ。お前の生きたいように生きてくれればいい…、この先俺なんかと居たくなければ別れてくれてもいい…。」<br><br>どうせ、またダンマリになって会話なんかまともにできないだろうと思っていた。<br><br>「別れたくない。アナタと居るのは楽しいし、他の人となんて考えられない。」<br><br>「………そうか、………分かった。」<br><br>意外な返事だった。僕はてっきり最近腐っていた自分に愛想を尽かしたものだと思っていた。昨日まで死のうとしていた事も伝えた。それでも妻は、僕が戻って来る事を信じて待っていた。<br>しかし、僕はそんな綺麗事は素直に聞き入れる事ができなかった。<br><br>だったら何故、助けてくれなかった？<br><br>結局、他人事のように放っておいたのか？<br><br>言おうとしたがやめた…。今更、というのがあった。<br>実際のところはわからないが、今になって少し解ってきた気がする。<br><br>こういう時の気持ちは女性のほうが理解できるのだろう…。<br>何とかしたくても、自分ではどうにもできないもどかしさや、ただ耐え忍ぶしかない悔しさというモノを女性は常に持ち合わせている。<br>という事を、男は理解しなければならない。<br>決して、知らん顔や適当に考えている訳ではないし、それは女性特有の“心”の在り方で、男はそれを無下に扱ってはならない。<br>けれど、切羽詰まった時こそ視野が狭くなり、近く支えてくれている女性に対して甘えが出たり、八つ当たりをする男も少なくないから面倒臭くなるのも事実。しかし、女性も女性でそういう男を選んだのであれば、上手く転がす腕を磨いてほしいものです。<br><br>努力していないとも、どちらが良くてどちらが悪いとも言えないが、お互いが歩み寄らなければ、間に存在する【大切なモノ】という物は壊れてしまう。そんな気がします。<br><br><br>話は戻り、僕は覚悟を決めた。<br>『もう絶対に自分の命を諦めない。コイツと生きて行こう。』<br><br>妻を連れて一階に降り、両親と対面に座る。<br><br>まず父が妻に聞いた。<br>「何故そんなに俺たちが嫌いなんだ？借金か？病気か？」<br>「嫌いではないです…。」<br>「じゃあ何だ？」<br>「………………。」<br>「口も聞きたくないか？」<br>「………………。」<br>「お前は喋れないのか⁉」<br>妻の悪いクセが出た。高圧的に言われると萎縮する。<br>「何でもいいから言ってみろ！」<br><br>10分くらい妻の沈黙が続いた。<br><br>とうとう妻もキレた。<br>「お義母さんの金銭感覚です！スロット行ったり、ローンの滞納だったり、挙げ句の果て給料日になるとこの人(僕)にお金をせびるじゃないですか！光熱費だって始めに折半だって決めたのに遅れる事もしょっちゅうですよ！ちゃんと年金だけでマトモな生活も、貯金もできるのに、節約も何もしようとしないじゃないですか！？」<br><br>「何だって！だからってあんな態度を取るのか！確かにコイツ(母)は管理できていない。その為にも会話をしろと言っているんだ！お前は始めから俺たちを避けていただろ！こっちから話そうとしてもすぐに二階へ引きこもりやがって！」<br><br>「言えばいいじゃないですか！」<br><br>「何様だ！お前は！ふざけるな！」<br><br>「家の中がそんな状態だから私は子供も作れないんです！いらない訳じゃないんです！不安しかないこの家でどうやって子供を育てていけばいいんですか！？」<br><br>「だったらもうこの家から出て行け！二度と顔を見せるな！お前等とお前の実家とも縁を切らせてもらう！お前等二人共さっさと荷物まとめてこの家から出て行けーっ！」<br><br>僕は理解した。昨日父が言った事を。<br>『全て任せておけ。』<br><br>「来るなと言われても、俺は様子を見に来るよ。俺しかいないから…。」<br><br><br>僕は泣いている妻を連れて二階へ上がる。<br><br>換気扇の下でタバコを吸っていると後ろから妻が、<br>「ゴメン…、アナタまで『縁を切る』なんて言われて…。私、あんな事言うつもりじゃ、こんな事になるなんて…」<br>「気にするな。最後に親子喧嘩できてよかったな。」<br><br>そう言って、妻の頭に手を置いた。<br>慰めるつもりが余計に涙を落とさせてしまった…。<br><br><br>冷めた珈琲がいつもより苦く感じた…<br><br><br>「さて、次はどこに住もうか？広いトコがいいなぁ。」<br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11424777513.html</link>
<pubDate>Tue, 11 Dec 2012 10:36:18 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の28</title>
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<![CDATA[ 父が部屋に入ってきて、僕は上着に袖を通す。車の鍵を手に持ち、家の鍵はテーブルに置いた。<br><br>「どこか行くのか？」<br><br>僕はその問いに答える事ができず、目を合わす事もできなかった。<br><br>「……ちょっと。」<br>「戻って来ないつもりか？」<br>「……………。」<br>「何とか言え。」<br>「……もう、疲れた。」<br>「○○(妻の事)はどうするつもりだ？」<br>「あいつなら幾らでも貰い手はできる。俺といるより幸せになれると思う。」<br>「無責任じゃないか？」<br>「…さぁ。…どうでもいい。」<br>「この家の事もか？」<br>「ああ。」<br><br>僕は親に対してそんな事言ってはいけないと知っていながら、無表情で感情も無く、淡々と質問に答えていた。<br>この『どうでもいい』という言葉の中には家族親戚、友達、仕事、自分自身の事全てどうなろうと構わないという意味で言った言葉だった。<br><br>『どうでもいい』<br><br>恐ろしい言葉です。<br><br>「で、どこへ行くつもりだ？」<br>「悪いけど…、本当にもう、疲れた…。…もう、生きていたくない。」<br><br>僕はこの時、本当に死のうと考えていた。この辛さから解放される事なら何でもよかった。生きてりゃこれ以上の事があり得るだろう。<br>自分自身の限界もここまでだった。<br>小さい人間だ…。<br><br>逃げる事ばかりで、自分には当然と言えば当然か…。最後の最後にジタバタしたところで、もう逃げる事はできない。<br>前から思っていた。もしかしたら、自分が居る事で周りの人達を不幸にしているんじゃないか…、自分が居なくなれば全て丸く収まるんじゃないか…と。<br>「お前と関わるとロクな事がない」<br>子供の頃誰かに言われた事あったっけ…。<br>それぐらいからよく喧嘩をするようにもなったし、ハタチの頃の彼女の裏切りや、親兄弟の裏切りで人も信用しなくなった。<br>ようやく信用できる女性と出会い、結婚したが、それも何だか…。<br><br>19歳から続いた12年間の苦悩を終わらせようとした。<br><br>「俺が死んだら腎臓やるよ。そうすれば病気も治るだろ？それと残った内臓は売っちまえば金が入る。それで家のローンは完済して、お袋の好きなスロットも毎日できる。○○(妻の事)も幸せな第2の人生を…」<br><br>途中で父が僕の胸ぐらを掴み、無言のまま凄んできた。<br>その目には涙をうっすらと浮かべていた。<br>優しい口調で父は言った。<br>「もうお前はこの家の事は心配しなくていい！これ以上はいい！自分の女房を連れてこの家を離れろ！俺たちの事は心配しなくてもいいから。二人でやっていけるから……、な？」<br><br>そんな事を言われても「はい、そうですか。」などと簡単に聞き入れる事はできない。<br>しかし、僕が生きる為にはそれ以外考えられない。<br><br>僕は生きていてもいいのか？<br><br>また誰かを不幸にするのではないか？<br><br>どのツラ下げて生きろと言うんだ？<br><br>姉や、親戚に何て言えばいい？<br><br>そう父に聞こうとしたら父は、<br>「安心しろ。誰にもお前の事は責めさせない。何も気にせず、もう、家の為に頑張らなくてもいいんだ。お前には金も時間も、夢も潰させてしまった…。これからは自分の為に生きていいんだ。」<br><br>僕は涙をこらえる事ができなかった。<br><br>父は手を差し出し、握手を求めてきた。僕は無意識にその手を握り返していた。<br>実際問題、どうやって妻に言えばいいのか考えていると、父はその事も考えていたらしく<br>「○○(妻の事)には明日、俺から言う。その時お前は嫌な気分になると思うが本心じゃないから気にするな。全て任せておけ、お前にはそれぐらいしかしてやれないが許してくれ…。」<br><br>そう言って父は一階に降りていった。<br><br><br><br>夜、妻が仕事から帰ってきた。<br><br>久しぶりに顔を見た。<br>やはり会話はない…。<br><br>食事も風呂も済ませて寝ようとする時、僕は妻に<br>「明日…月曜日、仕事休みだろ？親父が話があるって…。俺も仕事休み入れたから…。」<br><br>そう言って、<br><br>僕は眠りについた…。<br><br><br><br><br>つづく<br><br><br><br>
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<pubDate>Wed, 05 Dec 2012 14:28:17 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の27</title>
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<![CDATA[ 用も無いのにバイパスを走る。<br>アクセルはベタ踏み、唸るエンジンが「ヤメロ」と言わんばかりに悲鳴を上げるほどだった…。<br>しかし、つまらない…。<br><br>「こんな筈じゃなかった…。」<br>「どうしてこうなったんだ…。」<br><br>自分の弱さを優しさとハキ違えて生きてきた結果だろうか…。<br><br>夜になり21時を回ったあたり。<br>コンビニで立ち読みをする。家族連れの客、カップル達がその日を振り返りながら品物を選んで帰って行く。家へと…。<br>僕は誰とも会いたくなければ、誰とも話をしたくなかった。<br>読む本も無くなり、漫画喫茶へ行く。どこに居ても落ち着く場所はなかったが、そこだけは一人の空間。誰にも感傷される事もなく、背負っているものを一時的に降ろす事ができた。<br><br>深夜2時頃、押し潰されそうな暗闇の静けさに吸い込まれるように着いた先は、家だった…。<br>戻っても仕方が無いのに…。<br><br>全員が寝静まっているのを確認し、玄関を開ける。踏み入れた瞬間、強烈な吐き気が僕を襲う。何も食べていなかった僕の胃は、胃液だけを吐き出した。30分ぐらいトイレにこもり、身体は落ち着きを取り戻した。<br>シャワーを浴びてコタツに入り、風景の映像しか流れていないテレビをつける。コタツで二、三時間程の睡眠をとり、まだ薄暗い朝を迎えて仕事着を着る。<br>誰も起きて来ない内に家を出て、全身が重くだるいまま車に乗る。<br>仕事場へ行く事だけが唯一僕を救ってくれた。このゴタゴタを忘れさせてくれる。ただ時間を潰す事ができる。こんな状態で仕事をしていたなんて、今では申し訳なく思うが、当時の僕からしてみれば気を休める場所でしかなかった。<br>気付いた人はいるだろうか？誰も気づいていなかったら僕は結構な役者かもしれない。<br><br>頭の中はガタガタで、考えていた事は<br><br>『自分の死に方』<br><br>だけだったから…。<br><br>仕事中車で突っ込むのは？<br>山奥で崖から落ちるのは？<br><br>職場の、関係の無い人にまで迷惑が掛かるのでやめた…。<br><br>定時は17時。仕事も終わり、用も無いのに遅くまで会社に残る。誤魔化しきれずに会社を出ればコンビニで立ち読み。漫画喫茶。<br>深夜2時頃再び、家族が寝静まるのを確認し、玄関に手を掛けると吐き気をもよおす。<br>家族の誰とも顔を合わせない日々がしばらく続いた。次の日も、そのまた次の日も、そうやって逃げてばかりだった…。<br>どこかで期待していたのだろう。ある日突然、家の中の雰囲気が明るくなり、笑い声が聞こえて「おかえり」と家族が笑顔で迎えてくれるのを…。<br><br>人に頼っても何も変わらない。<br>自分が何とかしなければ、誰も救えない。そんな事は分かっていても、当時の僕は疲れてしまっていて、自分の進むべき道さえも見えなくなってしまっていた。<br><br><br><br>そんな状態が一週間ほど続き、日曜日の朝。<br>相変わらずコタツ中の僕は、窓の隙間から差し込む朝日で目が覚めた。<br><br>唇は微かに開いていてカサカサ<br>手は白く<br>ささくれた指先は小刻みに震え<br>ピリピリと痺れたような感覚だけがある。<br><br>鏡は見ていないが、おそらく蒼白い顔で目の下には濃いクマ。<br><br>半開きで痙攣した瞼<br>ただ、部屋の隅をジッと見つめていた。<br><br><br>それを察してかは分からないが、飼っている犬が僕の顔を見つめる。<br>頭に手をやると、僕の体にその頭をこすりつけながら太ももに顎を乗せる。<br>「ゴメンな…。<br><br>もう無理だ…。<br><br>お前は長生きしてくれ。<br><br>元気でな………。」<br><br><br>僕は犬を払いのけ、立ち上がろうとした瞬間、部屋のドアをノックする音が…。<br><br>返事をしないまま、そのままにしていたら<br><br><br>ドアが開いた。<br><br><br><br><br>父だった……。<br><br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11413428862.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Nov 2012 12:30:42 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の26</title>
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<![CDATA[ 気付けば車を走らせていた。<br><br>ただアテもなく走らせ、辿り着いた場所は過去に兄が絶望の淵で覚悟を決めた、同じ海だった…。<br><br>冬の海は風が強く、荒れた波が波消しブロックを飲み込んでしまうくらい怒り狂っていた。それとは反対に、切なく、悲しくも見えた。<br><br>僕は車から降りて、タバコをふかす。<br><br>ただ遠くを眺めては、潮の満ち引きを何の感情もなく見つめていた。<br><br>まさか自分がこんな気持ちで兄が死を覚悟した場所へ来るとは思ってもみなかった。<br>誰のせい？兄のせい？<br>親のせい？妻のせい？<br><br>粗探しはやめよう、<br>自分のせいなのだから…。<br><br>誰かに責任をなすり付けたところで、きっと同じ事は起きていたと思う。<br>残された道は行き止まり。避けては通れない現実に、いつの間にか決まっていた自分の運命を恨んだ…。<br><br>どうせ壊れかけているのなら、いっそのこと粉々に気の済むまで壊してしまえばいい。<br>下手な小細工も理屈も使わずに、正面切って最後に全てを壊してしまおう。怖くないはずもない、それでも自分らしく最期くらいパッと散ろう…。<br><br><br>僕はとりあえず家に帰った。<br><br>相変わらず会話の無い暗い空気の家の中。<br><br>一階には父と母<br><br>二階には妻がいる<br><br>僕は両親に、<br>「おい、俺はアンタ等にとってどんな存在だ？俺の給料日に決まって金をせびる気分はどんなんだ？生活費すら滞って先に延ばしてスロットへ行くってどんな気分だ？実の息子を財布としてしか見てねーのか！親父も親父だ！<br>『足が痛いのは誰も分かってくれない』、『病人をもっといたわれ』、『病人の気持ちは皆分からない』。<br>分かるわけねーだろ！いちいち卑屈になりやがって！俺は心配してねぇとでも思ってんのか⁉仕事を後回しに病院へ連れてったり、歩き辛いと思って杖を買ってきてやったり、話をすれば少しは痛みか紛れると思って頻繁に話し相手なったり…。それでも俺は何も考えてないって、そんな事よく言えるな‼」<br><br>もう言いたい事は言ってしまおう。<br>コレが最後だ…。<br><br>「おい！お前も降りてこい！」<br>僕は二階へ向かって怒鳴った。<br>恐る恐る妻が一階へ降りてきた。<br><br>「お前は俺の何なんだ？言ったよな？もっと会話をしなきゃ解り合えないって。お前は今まで何をした⁉何もしてねーだろ！金金、金金言いやがって！そんなに苦労するのが我慢できないか！いい気なモンだな。メシを作るだけの女なんか俺にはいらねーんだよ！<br>てめーら全員で家族だろうが！どいつもこいつも勝手な事ばかりぬかしやがって！文句言ってるだけで何もしないてめーらはラクなモンだな！昔からこの家を何とかしようとしてる俺の足をてめーら全員で足を引っ張ってんだよ！分かんねーか⁉分かる訳ねーよな！自分の事しか考える事ができねえ馬鹿な脳みそじゃあな！俺が間違ってたら何か言ってみろ‼」<br><br><br>全員言葉を無くしていた。<br>僕は息を切らしながらタバコに火をつけた。<br>もう後の事は考えない…<br><br>後はないから…。<br><br>近所にも聞こえたかかもしれないな…<br><br>まぁ、もういいや…。<br><br>全員、言い分もあると思うが、知った事か…。<br>最後くらい自分の勝手にさせてくれ。<br><br>僕は再び車を走らせた。<br><br>絶望の淵ではやっぱり笑う事はできない。光も見えない…。<br><br>この時の僕はどんな気持ちで車を走らせたのか、どんな気持ちで景色を見ていたのか全く記憶が無い。<br><br>ただ覚えているのは、血の気が引いたような脱力感と、幸せな家族だった子供の頃の思い出を振り返っていたという事だけだった…。<br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<pubDate>Tue, 20 Nov 2012 13:02:10 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の25</title>
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<![CDATA[ 人は本当の絶望というものを感じるとどんなに仲の良い友人でも、関係の無い第三者でも、ましてや家族にも『相談』というものができなくなる。相手を想うからこそ気持ちを自分の中に押し込んでしまう。『相談したところで…』というより、相談して相手の悲しむ顔を見たくない。大切な人なら尚更だ。<br><br>話は違うがイジメとかもそんな感じではないだろうか…。<br>真っ暗なドン底に落ちているのだから助けを呼ぶ勇気なんてある訳がない。我儘と言う人もいるかもしれないが、そこからすくいあげてあげるか、光を差し伸べてあげるぐらいの『キッカケ』という希望がないと助けを呼ぶ勇気も生まれない。<br>よく大人は「相談してほしかった。」、「サインを送ってほしかった」と言うが無理な話だ…。<br>この先どうなるか分からないという恐怖で声も出せない状態なのだから…。<br><br>僕もそんな感じだった。<br>何とかしようとすればするほど、どんどん深みにハマっていった。<br><br>12月<br><br>寒さが一層厳しく感じだす冬<br><br>僕は眠ることすら困難になっていた。<br>理解できない人もいると思うが、呼吸の仕方が分からなくなる。<br>ウトウトと眠りにつく瞬間だんだんと苦しくなり、ガバッと起き上がり呼吸ができるのを確認する。深呼吸をして、落ち着いてきたら再び横になり眠りにつく…。<br>そんな日々が頻繁に続いた。<br><br>それは以前にもあった。その時姉に聞いてみたら、姉も結婚して同居する時にそういう事があったと言う。ストレスらしい。どうすればいいのかと聞くと「分からない」だそうだ。知らないうちに治ったらしい。<br>そんな姉は今も同居していて立派に普通の生活を送っている。<br><br>一度だけ、姉に同居のコツを聞いた事がある。<br>「誰か一人が馬鹿にならなければ生活できない。クセの強い人間が揃っていると尚更そうならないと、反発して壊れるよ。」と…。<br>確かにその通りかもしれない。<br>自分の主張なんて二の次にしなければならない。<br>僕にはそれができなかった。<br><br><br>いつの間にか年も明け、2011年1月<br><br>ある日、決定的な出来事が起こる。<br><br>よく晴れた土曜日の朝、妻は犬の散歩へ出掛けた。父が病院へ行こうと車に乗りエンジンをかける。妻はその車の前を横切り家に帰ってきた。<br>その際妻は、父と目が合ったにも関わらず「いってらっしゃい」の声をかける事なく玄関へ入る。<br>そのまま父は病院へ行った。<br><br>父が病院から帰って来ると、まず僕が呼ばれた。凄い剣幕で話してきた。<br><br>「あの女はお前の何なんだ！俺と目が合っても何も言わないのか⁉それどころか汚いものでも見るような目で見やがって！何様のつもりだ⁉」<br><br>そんなデカイ声出さなくても聞こえるよ…。<br><br>僕は「何かの間違いだ」と言ったが聞く耳持たずだった。こうなったら父はもう止まらない…。きっとほとぼりが冷めるのは数年先だろう…。<br><br>父はそれ以来、口もきかなくなった。<br><br>僕はその夜、その事について妻と話をした。しかし妻は「そんなつもりは無い…。」と言ったきりで、それからずっとダンマリだった。<br><br>僕もカッとなって怒鳴った。<br>「何でいつもそんなふうに黙り込むんだ⁉何とか言え馬鹿野郎！こっちがどんな想いでいるのか考えた事があるのか⁉もうウンザリだ！！」<br><br>この日から完璧に家族全員の会話がなくなった。<br><br>誰も話をしなくなった。時折聞こえるのはテレビの音と、客が来たときの対応の声だけ…。<br><br>こんなの家族じゃない。<br><br>もういい…<br><br>もうたくさんだ…<br><br>もし本当に神様が居るのならば、とうとう僕にトドメを刺しに来たか…。<br><br>そんな気まぐれな神様に中指立ててやるぐらいの抵抗はしたかった。<br><br>けど、<br><br>もう、<br><br>どうでもいい…。<br><br><br>僕の心は折れてしまった。<br><br>それと同時に三ヶ月以上続いた偏頭痛は何故か治まった…。<br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11405644972.html</link>
<pubDate>Fri, 16 Nov 2012 12:25:48 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の24</title>
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<![CDATA[ 父は僕に言った。<br>「お前の嫁は何で会話をしたがらない？そんなに俺たちが嫌いか？仕事から帰って来たらすぐに2階へ行くじゃないか。『おはよう』と『ただいま』以外の言葉を聞いた事がないぞ。お前は同居前に俺に言ったな？『始めのうちは何かあったら俺に言ってくれ。慣れてないうちから強く言われると混乱してしまうから。』と、混乱するのはこっちだ。家族なんだからたまには下に降りて来て会話をしろ。」<br><br>僕は妻に角が立たないように言った。<br>「もう少し親と会話ができないか？お前があまり良く思っていないのは分かるけど…、このままじゃお互い解り合えないだろう？」<br><br>妻はしばらく黙って頷いた。<br><br><br>もうこのやり取りは同居話が浮上する前から何回もあった。その度に僕は父に、<br>「もう大丈夫だから、アイツも大人になったから。」<br>妻には、<br>「俺が絶対に間に入るから、お前の味方だから。」<br>考えてみれば、どちらにも良い顔していた。何も変わっていないのに…。<br><br>彼女の言い分も解る。<br>母の金銭感覚だろう。同居を始めても家のローンの滞納は変わらない。節約もしない。挙げ句の果てには、人の目を盗んではスロットへ行く。<br>病人の父の相手をしていてストレスが溜まるのも解る。<br>家にずっと居なければならないというストレスも解る。<br>だったらローンの滞納分だけでも払い終えれば生活が随分とラクになるはずだ。何故できない？<br><br>冗談じゃない…。<br><br><br>僕は仕事が終わり、家に帰ると母の自転車がない。<br>「またか…。」<br>僕は母の行きそうなパチンコ屋に行った。案の定、自転車が置いてある。<br>店に入ろうとしたら中学の頃の同級生に会った。<br>「久しぶり！元気？スロットなんかするんだ？」<br>「久しぶり、俺はしないよ。母親が来てて、帰らせようと…。」<br>「へぇ、どこにいるの？」<br>「ホラ、あそこでやってるオバサン…」<br>「あの人？よく居るよ。しょっちゅう来てるよ、この時間。」<br>僕は恥ずかしくてたまらなかった。<br>「じゃ、また！」<br>「……………。」<br><br>僕は夢中で打っている母の所へ歩いて行き、どうやら大当り中みたいだ…。<br><br>「へぇー、当たってんじゃん。」<br>僕は母の積んであったドル箱を蹴り上げた。<br><br>散らばるコイン…。<br><br>周りの客は一斉に手を止め、振り返る。<br><br>「まだ分かんねーのか！二度とやるなって言っただろ！」<br><br>店のBGMがうるさかったが、僕の怒鳴り声は割とよく通る。<br>店員が走り寄って僕を押さえ込もうしてきた。<br>「大丈夫です。母を連れてすぐ帰りますから。御迷惑をお掛けしました。」<br><br>10分ぐらいのやり取りをしていたが、かろうじて警察は呼ばれなかった…。<br>危なかった…、やり過ぎたか？<br><br>僕は店員さんに、名前、住所、電話番号等を書いて頭を下げた。お返しに、「出入り禁止」という有難い言葉を頂いた。<br>これで母は二度とこの店には来れない。それが目的で騒ぎを起こしたのだから僕は満足していた。<br><br>家に帰り、僕と母は会話をする事なくその日は終わった。<br><br><br>これを読んでいる人ももう分かると思うが、僕の家族は壊れ始めている。<br>もう止まらない所まできている。<br><br>どうすれば止まる？<br><br>どうすれば幸せになれる？<br><br>大きな幸せでなくていい。<br><br>人並みの生活さえできればそれでいい…。<br><br><br>僕もまた、冷静な判断ができなくなってきたのだろう…。<br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11403365421.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Nov 2012 16:15:53 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の23</title>
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<![CDATA[ 僕は生まれつき右耳が聞こえない。<br>原因ははっきりとは分からないが過去、医者に聞いたら僕は産まれてすぐに『百日咳』という病気にかかったみたいで、高熱と咳で一ヶ月以上もの間、危篤状態で生死を彷徨っていたらしい。どうやらそれが原因ではないかと医者は言う。<br><br>相当酷かったらしい…。<br>父は当時赤ん坊の僕を抱えて病院を探し回った。三件断わられて医者はサジを投げた。けど父は諦めず必死で僕を生かそうとしてくれた。四件目でようやく僕の命を繋ぎ止めてくれる先生に出会った。<br>「あと10分でも遅かったら手遅れでした…。」<br>と、先生から聞いた父は蒼白だったみたいだ。その後、父と母は僕の看病で、まだ幼かった姉と兄の世話をしつつ徹夜の日々が続いた。母に至っては、お正月でもお風呂に入れない状態が続いたと言う。<br>何とか命を繋ぎ止めたというのに、そんな事があった事も知らず、僕は学生の頃ヤンチャしては両親を困らせたりしていた。<br>「俺なんか産まなきゃよかっただろ！」<br>絶対に言ってはいけない事でも、当時のクソガキは平気で言ってしまう。<br><br>父に思いっきり殴られたっけ…。<br><br>中学生にもなると、ヤンチャしている先輩がカッコ良く見えたり、校則や親の言う事に従わない事が自分のステータスだと勘違いするようになった。タバコを吸ったり、喧嘩をしたり、毎週のように担任、学年主任から呼び出しをくらう。という時期もあった。<br>その度に母は教師達に頭を下げる。申し訳ない気持ちはあったが素直になれない自分との葛藤。<br>クソガキはまた繰り返してしまう。<br><br>そんな事もあり、同級生からは敬遠されがちになった…。<br><br>友達と言える友達はほんの一握りしかいなかった。その友人とは今でも続いている。大事にしたい…。<br>そんなある日、喧嘩した相手の親から電話がかかってきて母は頭を下げる。<br>その姿を見た父が僕の正面へ座り、目を見つめて暫く黙り込む。<br>この時、父から初めて僕が生まれてすぐの事を聞いた。僕は声を上げて泣いた。父は話の終わりに、<br>「喧嘩するのはいいが、終わった後の事を考えて喧嘩しろ。後先考えない喧嘩は馬鹿のする事だ。カッコ悪いから気を付けろ。あと、人から後ろ指を指される事だけはするな、あとはたいがい何やってもいい。」<br><br>この日から僕は少しずつだが、まともになっていった。友達が増える事はなかったが、一人ではなかった。<br><br>高校へ入り、部活で思いっきり汗もかいて、楽しく馬鹿な仲間もできた。思い通りにいく事は少なかったが、毎日が楽しかった。<br>初めてバンドを組み、学園祭でギターをかき鳴らし、歌い叫ぶ。<br>あの頃の気持ちは今も変わらない。<br><br>小さな恋もした。<br>マニュアルなんて無い。全てが手探りで、女性は傷つきやすく、壊れやすいものだと知った。<br>深く傷つけてしまった事もある。<br>何度も泣かしてしまった事もある。<br>その度に自分は優しさを覚える。<br>それとは逆に嘘も覚えてしまった。<br>培ったものは大きく、多い。捨てるものは何一つとして無い。<br><br><br><br>全て自分であり、僕に関わった人達全てが僕を成長させ、生かしてくれた。<br>感謝の言葉しかない…。<br><br><br>けど、僕はそんな想いも裏切ってしまう。<br><br><br>31歳の誕生日を迎えて、相変わらず偏頭痛は続き、鎮痛剤と一緒に胃薬まで飲むようになった。<br><br><br>聞こえる筈の無い右耳からは、か細い高音の耳鳴りが聞こえてくる…。<br><br><br>そろそろ限界が近付いてきた…。<br><br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11398575000.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Nov 2012 12:38:08 +0900</pubDate>
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<title>昔の話  2の22</title>
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<![CDATA[ 夏も終わり、10月に入っても僕の偏頭痛は毎日続いた…<br><br>未だに自分の車にも会社の車にも、服のポケットにも常に鎮痛剤を忍ばせているのがこの時期の事を物語っている。<br><br>どうにも我慢ができなくなり、僕は病院に行った。家族には内緒で…。<br><br>精神科。<br><br>先生は僕を見るなり、<br>「気持ちをラクにしてください。」<br>僕は不思議とその言葉に安心感みたいなものを感じた。<br>「どうされました？」<br>僕は事の経緯を話した。<br><br>兄の借金。母の借金。父の病気。<br>兄の自殺未遂。<br>母の自殺願望。<br>父が病気に対して卑屈な考えを持ち、母への暴力こそ無かったが、言葉による八つ当たり。<br>それと、妻と僕の両親との関係…。<br>その関係に僕ら夫婦は何度も離婚話が浮上した。その度、お互いに我慢して問題を先延ばしにしたり、見なかった、聞かなかった事にして変な気遣いをしては話をすり替えたりしたりした。<br><br>先生は僕の話をただただ、頷いて聞いてくれた。<br><br>一通り話し終えると先生は<br>「まだ、何とかしようとする気持ちはありますか？」<br>「はい。」<br>「では頑張らなくてもいいですから、自分自身を大切に、もっと労わってあげてもいいんですよ。自分を蔑まないでください。この先何があっても、自分を見失わないでください。」<br>「僕は鬱病なんでしょうか？」<br>「違いますよ。鬱病はなりかけが一番危険なんです。なりかけは自分の命を自ら絶とうとします。けどあなたは先程、『何とかしようと思っている』と言ってくれました。安心してください。鬱病になってしまうと、何とかしようとか、命を絶つことすら考えられなくなってきます。まだ気持ちが前向きということは、あなたはまだ心の奥底で『何とかなるさ』という想いがあるという事です。自分を疑わず、あなたは自分を信じていいんですよ。」<br><br><br>帰りに薬を処方してもらった。<br>今となっては覚えてないが、精神安定剤のようなものだった気がする。僕はそんなものに頼りたくなかったので、一度も服用することはなかった。<br><br>帰りの途中、コンビニでタバコと珈琲を買い、外でタバコを吸っているとカラスが僕を見ている。カラスを見ると、僕はいつも布袋寅泰氏の“カラス”という曲が思い浮かぶ。<br>『痛みや苦しみや  堪え切れなかった涙  虚しさや悔しさ  消える事のない傷跡。  挫折や後悔や  つかなくてもよかった嘘や  バカで無知で天の邪鬼で  どうしようもないのが俺さ。  判りきったフリして  常識わきまえたフリして  傷だらけのフリして  まっとうに生きてるフリして。  空っぽ気分で  空も飛べない  俺は闇夜のカラス…』<br><br>この曲を聴いて、僕はカラスに妙な仲間意識を持つ。<br><br>タバコを消し、車に乗り、エンジンをかける。<br><br>帰り道は分かっているのに家に着くのがとても遅く感じた一日だった…。<br><br><br>この日から偏頭痛は一週間に1日か2日、治まるようになった…。<br><br><br><br>つづく<br><br><br><br><br><br><br>iPhoneからの投稿
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<link>https://ameblo.jp/shiba-neko/entry-11391547878.html</link>
<pubDate>Mon, 29 Oct 2012 12:29:36 +0900</pubDate>
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