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<title>ヒロアキのブログ</title>
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<description>日々あったことを更新していきます。現在、小説を執筆中です。GFの二次小説ですが、よろしければどうぞ。現在休止中です。よっぽど気が向いたら何か書こうかな……と考えてます。気長にお待ちくださいm(__)m2017/8/7更新</description>
<language>ja</language>
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<title>小説　ストーカー編　第７話</title>
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<![CDATA[ こんにちは。ついさっきまで今日の更新を忘れていたヒロアキです。<br><br>寒いですね～。こっちの方では今日雪が降るそうで……<br>そういえば、雪が降って喜ばなくなったのはいつからなんですかね……？<br><br><br>今日で、ストーカー編の更新は最後です。<br>&nbsp;<br>では、どうぞご覧ください。<br>&nbsp;<br>打倒！ストーカー作戦！～女子たちを守れ～　<br>第7話 一難去って…<br>&nbsp;<br>ヒロアキ君…ヒロアキ君…！！<br>誰かがヒロアキを呼んでいる。暗い意識の底に沈んだ彼は、それを中々上がってこようとしない。<br><br>嫌だ。もうみんなには……<br>会えないんだ<br><br>「起きなさい！！」<br>ビクッと体を震わせ目が覚めた。その前にあるのは、見慣れない白色の天井。そして例の作戦に参加していた全員の姿。<br>「佐伯さん……けが人に『起きなさい！』はないと思いますよ」<br>「いーの、いーの。多少手荒に扱ったって！黙ってあんなことしてるんだもん」<br>「確かにそうだけど、いくらなんでもこれは。彼女としてそれはまずいじゃないのか？」<br>「東雲さんの言う通りよ。多少は心配してあげてもいいんじゃない？ただでさえこんなケガしたんだから」<br>「えっと……みんなどうして……」<br>ギャーギャーと言い争う声が聞こえる中、ヒロアキはおずおずと声を上げる。それに唯一反応してくれたのはりさだった。他はそれどころではないらしい<br>「覚えてないの？」<br>「……何を？」<br>「呆れた。結構な捕物だったって聞いてるわよ？」<br>りさからの言葉を総合すると、次のようなことだったらしい。<br>ヒロアキが貞操の危機を迎えたその時、その部屋に複数の警察官が突入したそうだ。あっという間に犯人はその場で捕まり、ヒロアキは無事保護された。しかしヒロアキも安心してしまったからかなのか、そこで失神してしまい、病院に着いてから今の今まで気を失っていたというわけだ。<br>「それで……犯人はどうなったの？」<br>「現行犯逮捕されて警察に連れていかれたわ。初犯とは言え、実刑は免れないだろうって。下手すると１０年近く入るかもって言ってたけど……。それにしてもびっくりしたわよ。あなたいつの間にあんなものを……」<br>「あー、そうだった！！」<br>思い出したように鞠香が声を上げた。<br>「ヒロアキ君！！あれ一体どういうことよ！？なんで発信器なんか持ってたわけ！？」<br>どうやら鞠香の怒りのポイントはそこだったらしい。自分の知らないところで勝手にやっていたことが許せないようだ。<br><br>話を少し遡る。まだヒロアキの居所が掴めなかったころだ。<br>「……？」<br>鞠香はギュッと握っていたお守りの中に、何か硬いものがあるのに気付いた。取り出してみると……少し意外なものが入っていた。<br>「これってもしかして……」<br>ハッとした。自分にヒロアキが託した意味が分かったからだ。<br>「東雲さん！これでヒロアキ君の居場所が分かるかも」<br>「えっ！？」<br>「ど、どういうことですか？」<br>お守りに入っていたもの、それはある探偵会社のサイトへのＵＲＬとＩＤ、パスワードの三つが書かれた厚紙。くしゃくしゃにならないように手が込んでいる。<br>「そうか……リアルタイム用ＧＰＳを仕込んでいたんだな。万が一に備えてこの会社からレンタルしたのか」<br>「これで助手君の居場所が分かるってことかい？」<br>「もちろん。ちょっと待てよ……えっと…あった！！」<br>全員の目がパソコンに集中する。<br>「元々の廃工場からそんなに離れてないな。アパートの一室か？」<br>「とにかくこれを警察に伝えないと……」<br><br>今となっては蛇足だが、そのＧＰＳはヒロアキの履いていた靴下の中に縫い付けておいたそうだ。<br>「言ってくれれば良かったじゃん！そうすればもっと早く助けられたのに！」<br>「あー、それはごめんなさい。どっかで言えば良かったね」<br>「でも、犯人もあの無線を盗聴してたんでしょ？結果的には良かったんじゃない？バレてたらもっと遅かったかもしれないわよ」<br>「そうそう。下手するとヒロアキがそっちの方に染まっていたかもな」<br>ニヤニヤしながら言うレイ。それを聞いた途端、ヒロアキが震えあがる。<br>「レイ……それ冗談でも止めてくれよ。あれはもうトラウマだ…」<br>しばらくは知らない男と話せないだろうなと苦笑いだ。まるで女性が言うセリフのようである。<br>「まあまあ。五十嵐君も助かったんだし、良かったじゃん。鞠香ちゃんも酷かったんだよ。五十嵐君が殴られたとき大声出して泣いちゃって」<br>「ちょ…エミちゃん！」<br>「でもあの時の相楽さんもすごかったですよ。あんな姿初めて見ました」<br>「えっ、何かあったの？」<br>「佐伯さんに平手打ちして説教」<br>「はぁ！？相楽さん何して…」<br>痛っ…とヒロアキから声が漏れた。少し興奮しすぎたのか傷口が少し傷んでしまい、思わず頭を押さえる。<br>「ほらっ、ちゃんと安静にしないからよ？……さて、ヒロアキ君も起きたことだし、私たちはもう帰りましょ？これ以上いたら休めないでしょ」<br>「そうですね。……もうすっかり日も暮れてしまっていますし」<br>「みんなちゃんと帰れるの？」<br>ヒロアキが心配するのももっともな話だ。一人は捕まえたとはいえ、まだまだ変な奴は蔓延っているのだから。<br>「大丈夫よ。全員親に迎えに来てもらったわ。……でもまだ佐伯さんの所が来ていないらしいから、ここに残ってね」<br>「えっ？でも……」<br>「ほらっ、良いから良いから。それじゃあね！ちゃんと治すんだよ」<br>エミが出ていくのを皮切りにして、他も続々と病室を後にしていく。そして最後にりさが出ていき扉が閉まった瞬間、鞠香がヒロアキの胸に飛び込んできた。<br>「ちょっと鞠香、俺こう見えて…いや見ての通り怪我人だから……」<br>ここで鞠香の様子がおかしいことに気づいた。<br>「……本当に良かったよ。連絡できないときはもうどうなるかと……」<br>「ごめんね。心配かけちゃって。……正直とても怖かったよ。そっちの世界に行くのかなって、本気で思ったから」<br>「……本当にごめんなさい。そんな怪我もさせちゃったし、心にも傷が残りかけちゃったから」<br>「まだそれを言うか……大丈夫だって。重荷になんか思ってないし、勝手にやってるだけだからさ」<br>ヒロアキは手をそっと伸ばして、鞠香の頭をそっと撫でる。<br>「気にしてないから。鞠香を守れたら俺は満足だよ」<br>「……うん！」<br>大きく頷いた鞠香の顔には笑顔がキラキラと輝いていた。<br>「ねえねえ、ヒロアキ君って別の意味で襲われかけたんだよね？」<br>別の意味でのところが妙に強調しているのは、少しからかいたいという思いが見え隠れしている。<br>「鞠香までそんな言い方……」<br>「ごめんごめん悪い意味はないんだ……。私は、その……上書き出来たらなって」<br>「上書き？……それって……まさか……」<br>少し考えて、ヒロアキの顔が首元から頭の先まで赤くなった。それは鞠香も同じで、自分でも大胆なことを言ってしまったと思っている。実際顔も真っ赤だ。<br>「……えっと、それは嬉しいんだけど、まだ怪我人やってる最中だから……」<br>優しくしてください……。蚊の鳴くように小さな声でお願いした。普通は逆ではないだろうか。<br>鞠香は言葉で答えなかったが、ヒロアキの体に乗ったりしないよう、ゆっくりとベッドに上がった。<br>鞠香なりに頑張るつもりなんだろうなとヒロアキは勝手に解釈した。<br><br>それから三日後。<br>縫われた頭はまだ痛々しくヒロアキに残されてはいたが、ずっと入院していてもしょうがないと早めに退院した。医者からも激しい運動をしなければ日常生活に問題はないと太鼓判を押されている。<br>そして意気揚々と学校に来たわけだが、どうも雰囲気がおかしい。何となくよそよそしいというか……。<br>その原因はすぐに分かった。<br>「何だこれ！！！？？？」<br>思わず絶叫してしまった。手元にあるのは昨日発行された学園新聞。それに今回の事件について書かれていたのだが、その見出しが……。<br>『男子高校生お手柄！！ストーカー逮捕！』<br>『自らの身を挺した行動に記者も感動！』<br>『関係者語る！撃退の一部始終！』<br>どこの週刊誌だよと突っ込みを入れたくなる。そこには名前こそ書いていないが、見る人が見れば誰のことか分かってしまうような内容だった。二年の保健委員会所属とか、頭を負傷して現在入院中(近日退院予定)とか……。もう姿を見た瞬間に分かってしまうだろう。さらには犯人に襲われた時のことも書かれていて、好奇の視線に晒されること間違いなしの状態だった。<br>どうりで来る途中にヒソヒソされていたわけだ。<br>「誰がバラしたんだよ、これ……」<br>だらんと腕を下げ、放心状態だ。<br>「多分、神楽坂先輩に弱みを握られている誰かだと思う。それでどうしようもなくなって言っちゃったんじゃないかな」<br>鞠香もやや困り顔だ。<br>「あー、あの人か。確かに色んな情報握ってそうだからな……。睨まれたらどうしようもないか……」<br>幸い被害に遭った人の情報は完全に伏せられていて、ヒロアキ以外の関係者は全員匿名扱いになっている。半ばヒロアキだけを晒し上げにしているに等しい。確かに男子生徒の活躍を描いた方が記事としては良いものになるだろうが、この場合には犯されかけた生徒という話題が先行してしまって、むしろそっちで興味を引いている形だ。<br>「あー、これからどうしよう……。しばらくは息苦しい学校生活だろうな」<br>机にへたり込んでしまったヒロアキ。これからどんなことを言われるか……想像するだけでも恐ろしい。<br>「でも……人の噂も七十五日って言いますし、きっとすぐ忘れますよ」<br>「そうそう。何かあっても今度は私たちがちゃんと守ってあげるからさ。どーんと任せてよ」<br>そう言って胸を叩いたエミだったが、それでもヒロアキの顔は晴れない。見かねたエミは、<br>「それじゃあねえ……五十嵐君が元気になるおまじないをかけようかな？」<br>と言いながらヒロアキの耳に顔を近づける。そして、<br>「…………………」<br>何かを呟いた。それは鞠香や心実すら聞こえない大きさだったが、ヒロアキにはバッチリ聞こえた。その証拠に……。<br>「な、ななな何言って…」<br>あっという間に元気になった。しかも顔も真っ赤になって大慌てだ。<br>「な、何？エミちゃんヒロアキ君に何言ったの！？」<br>「ダーメ、教えない。五十嵐君も言っちゃダメだよ。教えたら効果が無くなっちゃうからね」<br>「う…うん」<br>「え……ええ！？何！？何言われたの！？」<br>「佐伯さんちょっと落ち着いてください。周りの人みんな見てますよ」<br>「落ち着けないよ！！これは一大事なんだから！！」<br>その後もしばらくの間追及は続いたが、ヒロアキは最後まで口を割らなかったという。<br><br>『五十嵐君カッコよかったよ。ちょっと惚れちゃった』<br>&nbsp;<br>Ｔｈｅ ｅｎｄ.<br>&nbsp;<br>いーねー、モテモテで……
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12237651184.html</link>
<pubDate>Fri, 13 Jan 2017 11:19:49 +0900</pubDate>
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<title>小説　ストーカー編　第６話　続き</title>
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<![CDATA[ こんにちは。午前中に引き続き午後も更新します。ヒロアキです。<br>&nbsp;<br>じゃあ早速、続きをどうぞ！<br>ネタが無いとかじゃないですから……(震え声)<br>&nbsp;<br>第6話　○○危機　後編<br>&nbsp;<br>どれくらい眠っていたのか分からない。<br>ヒロアキが目覚めると、全く覚えのない場所にいた。どこかのアパートだろうか、８畳一間の部屋の丁度真ん中辺りの椅子に座らされている。頭がズキッと痛み、咄嗟に手を伸ばそうとしたがそれも出来ない。目線を下げるとガムテープで腕と足が椅子に縛り付けられていた。<br>ここでようやく、自分の立場が分かった。<br>「参ったな……」<br>耳に付けてあった無線は無くなっている。携帯も諦めた方が良いだろう。あったとしても電話を掛けられない。<br>助けを待つしかないなと諦めたヒロアキは、改めて部屋を見渡した。部屋の隅の方にゴミが集まっている。どうやら急いで片付けたらしい。これを片付けたと言って良いのか分からないが。<br>本棚にもその大雑把な性格が出ている。数こそ多いけど、その並べ方が滅茶苦茶。同じシリーズものの漫画が、本棚の色んな段にバラバラに配置されている。探しやすさとかを完全に無視した、気に入らないやり方だ。<br>そんなとき、ふとその横にあるコルク板が目に入った。そこには何枚もの写真が貼られていて、それに写っていたのは……聖櫻学園の女子生徒たち。中には被害に遭った生徒の姿もあり、当然鞠香が写っているものもある。カメラに視線が合っておらず、明らかな隠し撮り写真だった。その中には偶然写り混んでしまったと思われる男子生徒の写真……。<br>「……ん？」<br>何かがおかしい。じっくりとその写真を見てみると、その写真に写っているのはどう見たってヒロアキ自身だった。それどころかヒロアキだけを狙ったと思われる写真がいくつか紛れ込んでいる。そして殴られる直前の『お前を誘き出すためさ』という言葉。<br>急に嫌な寒気がした。<br><br>これってまさか……狙いは<br><br>「……目が覚めたか」<br>ビクッと体を震わせたヒロアキは、恐る恐ると玄関先に視線をやる。<br>「やっと来たな…ヒロアキ君」<br>そこには気持ち悪い笑みを浮かべた犯人の姿が。少し肌の色が薄めで、そんなに悪い顔はしていない。でもヒロアキにとっては邪神のようにしか見えていない。<br>「……初めから、俺を狙っていたのか」<br>ヒロアキは勇気を振り絞って言葉を出した。<br>「……ああ、そうだ。あくまで君を狙っていたんだ。今まで女子生徒を襲っていたのは、君をあぶり出すためだよ。正義感が強いのは調べていく内に分かったし、それを利用させて貰ったよ。君がわざわざ出向いてくることは盗聴して知っていたしね……」<br>含み笑い。そしてねっとりとした言い方。こいつはヤバいと本能が訴えている。<br><br>やっぱりかああああ！！<br><br>何となく察していたが、直接言われてしまうと絶望感が半端じゃない。<br>「……じゃあわざわざ、俺と関係性のある人を襲ったのも、俺を誘い出す一環ってことか？」<br>これは後々の話にはなるが、ヒロアキがある女性と一緒になる時に、その式に呼んだ人と今回の被害者が一致している。これは高校時代から仲が良かったことが由来だ。<br>「その通りだよ。本当は５人目に君の恋人を襲う予定だったけど、間違えてしまってね……正義感の強い君なら、余裕で誘い出せると思ったけど。実際そうじゃないか？君は見事に引っかかって今こうやって捕まっているわけだ。結果オーライってやつだよ」<br>「なんでそんな回りくどいことしたんだ！？俺を直接襲えば良いだろ！！」<br>ヒロアキは絶叫にも似た声を出した。自分のせいで周りが苦しんだと思うと、嫌で嫌で堪らない。<br>「……苦しんでる人を見るのが快感なんだよ。男女問わずね。でも何よりも、君がそういう顔をするのが一番嬉しいんだよ。その顔を想像して、毎晩やってたからねえ……」<br>やや恍惚とした表情を浮かべた。何をやっていたか聞きたくもない。微妙に想像できてしまう自分も嫌だ。<br>「ほらっ、興奮するから血が出てるぞ？」<br>言われるまで気づかなかった。顔に液体がつーっと流れ落ちていく感覚。拭いたくても手が塞がって出来ない。<br>「ほらっ、俺が拭き取ってやるよ……」<br>ニヤニヤしながらゆっくりと近づいてくる。何をする気なのか気づいたヒロアキは必死に抵抗するが、如何せん手足の自由が利かないから無意味だ。体がウネウネ動くだけで効果がない。<br>「お、おいよせ……」<br>恐怖で引きつったヒロアキの顔。それを見て犯人も一段とニヤリと笑う。<br>「良いねえ、その顔。そういう顔が見たいんだよ」<br>じっとしてろよ……。ガシっと頭を掴まれて耳元でそんなことを言われ、一気に鳥肌が立った。<br>そして、<br>「ヒッ……」<br>頬に、生暖かくて少し柔らかいものが触れる。それが円を描くように這い回ると、血の流れに沿って舐め上げられ、一気に傷口まで……。<br>「ウッ…痛」<br>吸われた。血を全て吸い取るように……。<br>傷口がビリビリと痛む中、淫らな音がやたらと部屋に響く。<br>嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……必死に同じ言葉を頭に並べて耐える。抵抗が出来ない以上、もうこうする以外ヒロアキには残されていない。<br>「フゥ……よく耐えたねえ」<br>舐め終えて満足したのか、満ち足りた顔を見せる。彼の口元にはヒロアキの血が光っている。さながら吸血鬼のようである。<br>「でも……まだ耐えられるかな…」<br>訂正。こいつは全然満足していない。まだ欲しそうな目をしている。その証拠に犯人の手は次のところへ、<br>「……さあ、次はこっちだよ」<br>ヒロアキの履いているズボンのファスナーに伸びていた。さすがにマズい。これはヤバい。何もかも失ってしまう。<br>「待て……それは…」<br>「何を嫌がる？どうせ普段もしてもらっているんだろ？安心しろ、噛んだりはしない」<br>ただ…。少し間が空いた。この間でもヒロアキの心の時計が刻々と時間を刻んでいる。<br>ヒロアキが墜ちていくまでの時間を。<br>「口いっぱいに君が欲しいんだ」<br>明るい口調で気持ち悪い言葉を投げてくる。それが全てヒロアキに突き刺さり、目の前が真っ暗になった。<br><br>もう……終わった、何もかも……<br><br>ふと体から力が抜ける。自分がどこにいるのも分からなくなった。<br>もう何もかもがどうでもよくなり、目を閉じる。<br><br>もう、みんなのところへ戻れないかもしれない。<br>&nbsp;<br>ファスナーが下ろされる音を聞きながら、ヒロアキはそんなことを思った。<br>&nbsp;<br>To be continued...<br>&nbsp;<br>なんでこうもオリジナルキャラは畜生ばかりなのか……<br>まともなの主人公だけか
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12235339248.html</link>
<pubDate>Fri, 06 Jan 2017 14:59:42 +0900</pubDate>
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<title>小説　ストーカー編　第６話</title>
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<![CDATA[ <p>遅れましたが、明けましておめでとうございます。昨日夕方走ったあとに風呂に入ったら全身が物凄く痛かったヒロアキです。</p><p>&nbsp;</p><p>冬場はどうしようもないです……。</p><p>&nbsp;</p><p>さて今日はいつもの更新です。</p><p>前回、主人公殴られました。ピンチです。色んな意味で。</p><p><span style="font-size:0.7em;">やーいやーい、ざまーみろー</span></p><p>&nbsp;</p><p>今日は午前と午後の二回に分けて、学校目線と主人公目線の二通りを掲載しようと思います。</p><p>では、先に女子たちの反応を見てみましょう。どうぞ！</p><p>&nbsp;</p><p>第6話　○○危機　前編</p><p>&nbsp;</p><p>ガツンと鈍い音を立ててすぐ、ばたりとヒロアキの体が地面に吸い込まれる。<br>「ヒロアキ君！？どうしたの返事して！！」<br>無線から流れる悲痛な声。それを断ち切るように通信が切られる。その瞬間、生徒会室から悲鳴が聞こえた。<br>「ま、鞠香ちゃん落ち着いてよ。戦うのに邪魔で切っただけかもしれないし」<br>「倒れた音したじゃんか。どうみたってあれは」<br>「東雲さん！！」<br>少しは空気を読んでよ。りさの睨みが飛ぶ。<br>「……とにかく、もうこれ以上は危険ね。警察に通報するわ。居場所は分かってるんだから何とか五十嵐君を助けられるかもしれないし……あと」<br>「霧生さんもちょっと来て」<br>こんなときでも冷静なりさは典子を半ば引きずるようにして部屋から出ていく。いつもなら多少は抵抗する典子も今回ばかりは抵抗していない。されるがまま状態になっている。<br>「……携帯もダメなんですか？」<br>「ダメだ。GPSの反応も消えたし、電源も切られてる。……こっちからはもう何も出来ないな」<br>予備かなんかあればいいんだけど…。レイは苦虫を噛み潰したような顔をした。対策しきれていなかった自分に腹が立つ。<br>「居場所も当てにならないだろうねえ……私ならどこか別のところで監禁しちゃうな。きっと手がかりの一つや二つあるだろうし、行ったら多少は意味はあると思うけど」<br>状況は思わしくない。ヒロアキは恐らく頭を負傷しているだろうし、重傷の可能性だってある。来夢の言う通り、わざわざ犯人がそこに留まる理由もないわけで、どこかに移動している可能性が高い。防犯カメラに映っていたり、何か目撃情報もあるかもしれないが、それはもう警察の領域であって、生徒がやっていいものではない。つまり、もうここで出来ることはない。出来るとすれば、ただ無事なのを祈るだけだ。そんな中、鞠香の顔はその中でも顔が青ざめている。正直当たり前だろう。<br>その心はズタズタに切り刻まれてしまった。ただでさえここ最近不安定で、ヒロアキと一緒じゃないと学校にも来られなかった。でもその支えが消えてしまったのだ。自分を守ろうと必死になった故に……。<br>「私のせいだ……」<br>消えそうな声で呟く声に、その場にいた全員が目を向ける。その目からは大粒の涙が落ちている。<br>「私が……私がヒロアキ君を頼ったからだ。……私がいなかったらこんなことに……」<br>「そんなことありませんよ。五十嵐さんも言ってたじゃないですか。別に好きでやってるだけだって」<br>「でもやだよ。私が重荷になってるもん。私がいない方が絶対良かっ」<br>パァン！<br>……え？<br>頬を引っ叩いた本人以外全員がそう思った。赤くなった頬をさすりながら、キョトンとした顔をしている鞠香。その目の前にはエミが青筋を立てている。<br>「いい加減にしてよ！いつまでメソメソしてるつもり！？」<br>「ちょ、ちょっと相楽さん落ち着いて」<br>心実の仲裁も全く意味をなしていない。そのまま早口でまくし立てた<br>「巻き込んだ本人がずっと暗い顔してどうするの！？せめて無事を祈ろうとか考えないの！？ここ最近ずっとそうだよ！いっつも暗い顔して、五十嵐君のそば離れないで、前みたいな元気が全っ然ない！そりゃあさ、ストーカーなんかに襲われて、怖いのは分かるよ？でも、こんなこと言いたくはないけど、もっと自分で動こうとしてよ！もっと元気になってよ！」<br>……こんな鞠香ちゃん見たくないよ。一頻りぶちまけたあと、小さくそんなことを呟くとふうっと軽く息をついた。<br>周りの人は少し遠巻きになりながら状況を見守っていた。エミがこんなに激昂する様子を誰も見たことがなかったから、思わず固まってしまったとも言える。<br>鞠香もその例外ではなく、ヒロアキの喪失のショックとエミに叱られたショックで、ボーッとしてしまっている。<br>そして……知らない内に握られていたお守りに目がいく。<br>『それ買ってから幸い何も起こってないし、ご利益はあるみたいだからさ』<br>貰うときのヒロアキの台詞が思い出される。<br>言葉通りだった。<br>そのお守りを貰った鞠香には何もなく(被害という意味で)、ヒロアキは恐らく人生最大の災難に見舞われている。<br><br>お願い……どうか無事でいて……。<br><br>心のなかで必死に何度も何度も繰り返しながら、ギュッと握りしめた。<br><br>「あなたに胸を貸すのは２回目ね……」<br>生徒会室から一番近い女子トイレに駆け込んだりさは、泣きじゃくる典子を宥めながらそう呟いた。<br>「あれは確か、彼に恋人がいるって分かったときだっけ」<br>丁度文化祭の準備している頃だったわねと付け加える。そう。それがヒロアキと典子が初めて一緒の仕事をしたときで、典子が初恋をしたときだ。あのときもこうやって典子はりさの胸にしがみついて泣いていた。「泣き止むまで、このままでいてあげるね」という言葉にすっかり甘えてしまった結果だった。<br>その時の話は『典子の憂鬱』に書いてあるのだが、読まないことをお勧めしておく。決してフリではない。(いや、だって本当に下手くそですから……。今でも下手だろなんてツッコミは要りませんよ)<br>「でも……あなたは本当に変わったわよ。それまで殻に閉じ籠っていたのに、声を掛けづらいこともあったくらいなのに、今は……人として温かくなった。きっと彼のお陰よね……」<br>「……ありがと」<br>蚊が鳴くような小さな声でポツリと言った言葉に、りさは少し奇妙さを覚え、軽く微笑んだ。妙に素直だからだ。普段なら否定してくるポイントだった。特に最後の部分を。<br>「霧生さんも辛い立場よね……。泣くに泣けないものね。その辺の事情を知ってるの私だけだし、ましてや佐伯さんがいるからね……」<br>返答はない。りさは続ける。<br>「……五十嵐君なら大丈夫よ、きっと。そう簡単に死んだりしないわ」<br>「……何で言い切れるの…？」<br>「ん～、勘？」<br>「ﾌﾟｯ……何それ……」<br>笑い混じりな答えが返ってきた。<br>「失礼ね。結構当たるのよ、私の勘って」<br>「イヤイヤ、信用出来ないわよ」<br>さっきまで泣いていたとは思えないくらい、典子に明るさが戻ってきている。それを見たりさは少し笑いかけた。<br>「……やっぱりあなたはそれくらい笑っている方が良いわよ。『人は笑った時が一番輝いている』って言うし」<br>「何その変な格言。聞いたことないわよ？」<br>「そう？どこかで聞いて印象に残ってたんだけど……」<br>あれー、どこだっけ？と思い出そうと一生懸命になっていると、<br>「篠宮さん……ありがとう」<br>「どうしたの？面と向かって言うなんて、今日は怖いくらい素直ね」<br>典子はちょっと照れくさそうにしながらも、何とか言葉を紡いだ。<br>「だって……何だかんだ言って、私のこと応援してくれているし、例のことを全員に秘密にしてくれてる。本当に……感謝しているわ」<br>「お礼なんていいわよ。好きでやってるだけなんだから」<br>お礼を言うならせめて……。<br>りさは典子に詰め寄って、あと数センチで触れ合ってしまう距離になってこう言った。<br><br>「あなたの恋が成就してからにしてね」</p><p>&nbsp;</p><p>To be continued...</p><p>&nbsp;</p><p>エミちゃんのキャラ間違えた……まあいっか(開き直り)</p>
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12235329193.html</link>
<pubDate>Fri, 06 Jan 2017 07:37:16 +0900</pubDate>
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<title>小説　ストーカー編　第５話</title>
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<![CDATA[ <p>おはようございます。先日結局大掃除をしたら、翌日に雨が降ってしまい、窓拭きをやり直したヒロアキです。</p><p>おのれ雨……。</p><p>&nbsp;</p><p>さて、今日はお話の続きを掲載します。</p><p>では、「打倒！ストーカー作戦！～女子たちを守れ～」どうぞ、ご覧ください。</p><p>&nbsp;</p><p>第５話　一発逆転</p><p>&nbsp;</p><p>その風貌は、被害者に聞き回った特徴と同じだった。<br>上は黒のフード付きパーカーで下は濃い青のジーンズ。暗い夜道なら濃い青が黒に見えても不思議ではない。身長もある程度近づいてみるとよく分かる。大体１７０ｃｍくらいのようだ。ヒロアキの体が緊張で震える中、来夢から通信が入る。<br>「助手君？ちゃんと例のモノは持ってるかい？」<br>「もちろん。今回の作戦はこれなしに出来ないからね」<br>「え？……例のモノって何ですか？」<br>心実も会話に参加してきた。<br>「頼まれて作った小型発信器だよ。粘着性を持たせていてね、これを犯人にくっ付ける算段ってわけだよ。バレるかもしれないし、結構危なっかしいんだけども……」<br>「そんなのはもうしょうがないよ。この作戦自体が危なっかしいんだからさ」<br>一旦通信切るねと、囁くような声を出したと思ったらプツッとスイッチが切られた。それは犯人との距離が短くなっていることを示している。生徒会室の来夢達も、学校に向かう鞠香達も、時間稼ぎのために店の中にいる典子達も、全員が固唾をのんで見守っている。<br>犯人との距離、残り５ｍ。<br>ヒロアキはスッとポケットに手を伸ばすと、中から小銭入れを取り出した。そして……。<br>チャリンチャリンと音を立てて、硬貨が何枚か落ちる。ヒロアキの「うわっ！」なんて台詞込みだ。<br>「なんて古典的な……」<br>「あれで釣られるわけないのに……」<br>近くで様子を窺っていた典子達も頭を抱える。<br>ヒロアキ自身、そんなので釣れるとはさすがに考えてない(ほんの少し狙ってはいたけど)。実際犯人も一瞬だけヒロアキの方を見たが、助けに入る気配はない。<br>目を走らせると一枚だけ、犯人のすぐ足下に硬貨が落ちている。<br>これを狙った。<br>足元にある硬貨を拾うフリをして、ジーンズの裾にこっそりと発信器を貼り付ける。剥がれないように裾を掴んでギュッと押し付ける。間違えて引っ張ってしまわないように、慎重に…。<br><br>よしっ、ついた！<br><br>心の中で軽くガッツポーズした。これで最低限の仕事はした。あとは上手く霧生達が逃げられるように、犯人の注意を逸らすだけ……正直やりたくはないけど、さっきので釣られなかったんだからしょうがない。<br>ヒロアキはさっき切った無線のスイッチをオンにする。今からのやり取りを全員に聞こえるように……。<br>「ちょっとすいません。お話伺ってもよろしいでしょうか？」<br>犯人の目の前にすっと入り込む。その相手も驚いたようで(当たり前だ)、えっ…と小さく声を出した。その後もさらに口を開こうとした犯人に割り込んだ。<br>「ちょっと私どもですね、この商店街を利用している方々に対してアンケートを実施していただいておりまして、ご協力お願いできますでしょうか？」<br>「いやあの今暇じゃないんですけど……」<br>ここでようやく犯人の声が聞けた。初めて顔も見ることも出来た。思っていたよりも若い。多めに見積もったとしても２０代後半と言ったところだろうか。<br>「まあまあそう言わずに。お手間は取らせませんので」<br>「結構です。今忙しいんで」<br>「とてもそのようには見えませんでしたよ。さっきからずっとそこにいらっしゃったではありませんか」<br>畳み掛けるようにヒロアキの口撃は続く。相手に入り込ませる隙なんて与えない。とにかく自分に注意を引かせることで必死になっていた。<br>「……どうやら今のようね」<br>その様子を見ていたりさの言葉に典子も無言で頷く。そして二人同時に商店街のアーケードのど真ん中を駆け出した。<br>あっ…と犯人も二人を追いかけようとしたが、しっかりとヒロアキが肩を掴んで止めた。<br>「どこに行かれるんですか？こちらはまだ話している途中なんですが」<br>「いやいいって言ってるだろ！」<br>「そう仰らずに。ほんの１分くらいで済みますから、お願いしますよ～」<br>ヒロアキはかなり食い下がった。追いかけさせるわけにはいかない。何があってもこいつだけは……。<br>そんな押し問答を続けていると、典子から無線が入った。<br>「こっちは大丈夫よ。 商店街から大分離れたし、鞠香さん達と合流出来たわ。このまま学校へ戻るからね」<br>最後に、返答は入らないからねと付け加えた。そりゃそうだ。こっちにそんな余裕はない。でも、ようやくちょっと一呼吸置けそうだ。<br>「……そうですか。それはそれは、申し訳ありませんでした。……尾行の邪魔してしまって」<br>やや大きく強調した最後の言葉に、犯人の肩がピクリと動いた。<br>「知ってますよ。あなたがうちの女子生徒に手を出している、不審者だってね……」<br>「ちょ、ちょっと何を言ってるのよ！？こんなの段取りになかったじゃない！！」<br>焦ったりさの声が無線を通して聞こえてくる。当たり前だ。ヒロアキ自身、さっき決めたのだから。<br>「最近随分とやってますけど……どういうつもりですか？いい年してるくせに、恥ずかしくありません？俺だったら今頃崖から飛び降りてますね。そんな人生あり得ませんよ。ある意味羨ましいですね、その性格が」<br>ヒロアキには計算があった。ここで罵倒しまくればひょっとしたら自分に殴りかかってくるかもしれない。そうなればちょっとした騒ぎになって警察も来るだろう。そこまでいければもう勝ったも同然だ。犯人を捕まえるという目標が達成できるのだから。<br>「ほらっ、何か言ったらどうですか？ちょっと追求されたらすぐ黙るタイプなんですねえ……あ、そうか。だから弱いものにしか向かっていけないんですね。なるほどな」<br>最後だけはやや見下した口調だった。こうすればいきり立ってこっちに向かってくるだろうと。<br>でもその犯人は、その予想を裏切ってきた。<br>「あっ！！」<br>半歩後ろに下がったと思ったら、一目散に逃げ出したのだ。ヒロアキも慌てて追いかける。それがまた思っていたより速い。荷物が少ないことも手伝ってか、ヒロアキと犯人の差は少し広がってしまった。<br>アーケードを抜けた所で、犯人は自転車に飛び乗った。予め用意してあったのか盗んだのかは不明だ。<br>「おい待て！」<br>ヒロアキの大声にも全く反応せず、そのまま次の角を曲がっていった。<br>「レイ！犯人の位置分かるか！？」<br>「ちょっとどうしたのよ！？状況が分かんないんだけど！」<br>「犯人が自転車を使って逃げた！このままだと逃げられる！」<br>「ちょっと待ってろよ。今検索中……」<br>カタカタとキーボードを叩いている音が生徒会室に響く。<br>「……出た。現在７０ｍ先。三丁目の交差点を南へ行って住宅街に入ったところ」<br>「了解。そのまま逐一位置を教えて」<br>残念ながらヒロアキは自転車を持ってきていない。自分の足をフル活用していくことになる。運動部に所属しているとは言え、かなりの重労働(？)である。<br>軽く息を弾ませながら、交差点に出たところで一旦立ち止まる。頭に血が上って気づかなかったが、別に反応を追う必要は無くて、それが留まる場所に行けば良いはずだ。犯人の動きに合わせて無駄に動き回るのは体力が減るだけで、あまり意味がない。<br>「レイ、まだ犯人って動いてる最中？」<br>「そうだな……いや、反応が止まってる」<br>えっとこの場所はっと…。<br>「路上……みたい。そこから３００ｍ南。また動き出しそうな気配はするけど」<br>「分かった。少し泳がせてみよう。犯人の自宅を特定できればこっちのもんだ」<br>「了解。無理はするなよ」<br>一瞬このまま待っていようか考えたが、心がざわついてちょっと落ち着かない。<br>「ゆっくり追いますか…」<br>独り言を呟いた。<br><br>「ヒロアキ君！犯人が建物に入ったわ！」<br>数分後、典子からの通信。途端に頭のなかのスイッチがカチンと入った。<br>「霧生達も学校に戻れたんだ。なんか安心したよ。それで……」<br>犯人は？ヒロアキの問いかけにりさが反応する。<br>「五十嵐君の位置から南西へ約５４０m先。工場と住宅が混在している地域よ。犯人は……ダメね。建物名が分かんない。正確な特定は出来ないわ。分かりにくい所だし、こっちからナビするわね」<br>「OK。よろしくね」<br>５４０ｍ。普通に歩けば７、８分と言ったところ。でもヒロアキにとってはようやくのチャンスである。ついつい気持ちが逸ってしまい、駆け足になってしまった。<br><br>「ここか……」<br>ヒロアキが辿り着いたのは、やや古ぼけた工場だった。全体的に灰色がかった色をしているそこは他の工場とは違って明らかに静かだ。操業している雰囲気はない。屋根の近くにある窓からは明かりも見えない。こんなところに犯人がいるというのは少し驚きだ。もっとこう…民家みたいなのを予想していたから。<br>「ねえ。本当にここで合ってるの？ちょっと不安なんだけど」<br>「間違いない。発信器のビーコンはそこの奥を示してる。どこか中に入れそうな入り口とかないか？」<br>レイの発言に典子が怪訝な顔をした。<br>「ちょっと待ってよ。場所は特定できれば良いじゃない。後は警察を呼べば済む話でしょ？何もヒロアキ君が捕まえる必要は……」<br>「心配してくれるのは嬉しいけど、やっぱりこれは自分で何とかしたいんだ。これを人任せにはできない」<br>どこか入れそうな所を探しながら答えた。自分自身、これ以上誰も傷ついて欲しくないし、何よりも、鞠香を襲ったことが絶対に許せなかった。正直、被害者に鞠香がいなかったらここまでのことはしていないと、自信をもって言える。<br>シャッターが開かないことを確認したあと、勝手口のノブを捻る。開いているわけがないと思っていたが、予想に反して開いていた。押してみると、ギギギと金属同士が擦れあう嫌な音を立てた。<br>「……開いてる。これから調べてみる」<br>小さな声で報告するとヒロアキは辺りを見渡した。中には明かりはなく、窓から入ってくる夕日だけが頼り。全体的に埃っぽく、機械もない。長い間使われていないことが窺えた。<br>少し進むと、再び扉があった。どうやらこっちは以前事務作業を行うために使われていたようだ。さっきレイは奥から反応がすると言っていたから、いるとしたらここしかない。ふぅ……軽く息を吐いてそこに入ると、折り畳み椅子に座っている誰かの姿が目に入ってきた。<br>「……誰？」<br>相手からしてみれば「お前こそ誰だよ」だろう。勝手に入ってきた人間が言う台詞ではない。しかしうんともすんとも言わない。よくよく見てみると、その人の服装が、犯人とよく似ている。というか完全に一致している。とするとこいつは……。<br>「……お前犯人だな。とうとう諦めたのか？やっと捕まる決意でもできたのか？そんなにお行儀よく座っちゃって……刑務所に入る準備でもしているつもりかよ」<br>失礼な物言いになっているヒロアキに対しても、やっぱり無言。さっきの無言で逃走といい、言われっぱなしの犯人である。そんな態度にとうとうヒロアキのイラつきがピークに達した。<br>「おい何とか言ってみろよ！！」<br>椅子のパイプ部分をガンと蹴る。すると…椅子ごと犯人の体が地面に倒れ込んだ。<br>「え……」<br>ヒロアキが驚いたのは、犯人が倒れたことではない。いや、そもそも犯人は倒れてなんかいない。<br>「ま……マネキン？」<br>今ヒロアキの目の前にあるのは、丁寧に犯人が着ていたものと同じものを着ているマネキンである。もげて転がった頭が、ヒロアキを嘲笑うかのように、妙にリアルに笑っている。<br>「ど、どうなってるんだ……」<br>状況が理解できない。何がなんだか全く分からない。<br>「レイ！！本当にここなんだよな！？マネキンしかいないぞ！！」<br>「……多分、どっかで発信器がバレたんだろうな。それでその…マネキンだっけか、それに付けたんだろう」<br>「で、でも一体どうしてそんなことを……」<br>心実の質問にヒロアキが、それは多分……と答えようとしたとき、<br>&nbsp;</p><p><br>……お前を誘き出すためさ。<br><br>ゾワッと悪寒が全身を駆け抜けた。<br>後ろに……誰かいる！？<br>振り向いたヒロアキの目に映ったのは、犯人が金属バットを振り下ろす瞬間だった。</p><p>&nbsp;</p><p>To be continued...</p><p>&nbsp;</p><p>一発逆転(犯人にとっては)</p><p>&nbsp;</p><p>上で書き忘れましたが、これで今年の更新は最後です。</p><p>次は１月６日に更新します。</p><p>では、みなさん良いお年をお過ごしください</p>
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12233139406.html</link>
<pubDate>Fri, 30 Dec 2016 08:15:46 +0900</pubDate>
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<title>小説 ストーカー編  第４話</title>
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<![CDATA[ おはようございます。正月に向けて大掃除をしたいけど、体が動かないヒロアキです。<br><br>さて、今日はいつも通りお話を進めましょう。<br>では、どうぞご覧ください。<br><br>打倒！ストーカー作戦！ ～女子たちを守れ～ 第4話 作戦開始<br><br><br>「えー、テストテスト。こちら生徒会室螺子川。応答どうぞ？」<br>「…はい。椎名心実です。聞こえています」<br>「こちらエミ。ちゃんと聞こえてるよ」<br>「私も大丈夫だよ。ただ……」<br>鞠香の視線の先には物凄く不安そうな顔をしているヒロアキの姿が。<br>「こちらヒロアキ。……ちょっと吐きそうです」<br>「だから散々言ったのよ！絶対後悔するって！！」<br>典子の鋭い指摘が無線を通して耳に突き刺さる。<br>「もう……違和感が半端じゃない。女子ってこんな足下スースーしてるんだ……。経験して初めて分かったよ」<br>聖櫻学園の２年生の「女子」制服(予備を生徒会で持っていた)を着込んだヒロアキはかなり狼狽えている。この日のために演劇部に頼んでカツラにメイクまでしてもらった。そしたら案外、よくいる女子高生みたいになっていた。外に出る前に一度全員の前でお披露目したが、反応も悪くはなかった。廊下を歩いてもヒロアキだと気づかれなかったほどだ。<br>そしていざ決行したわけだが、始まってみると不安しかない。この格好で出歩かないといけないことに。<br>自分で作り上げた作戦だったから覚悟はしていた。でも、今ヒロアキの中にある羞恥心はそんな覚悟を全て吹き飛ばしていた。<br>「どうする？今からでも遅く無いわよ？」<br>今度は面白がっているりさの声がヒロアキの耳に届いた。<br>「……いや、やると決めたのは俺だし、今さら投げ出せないよ。ちゃんとやる」<br>「そうだよなぁ。多少の犠牲は覚悟してるって言ってたし、引き下がるとか無理だよなぁ～」<br>軽く煽ってくるレイの声。何となく、自分たちとのそれ以外の間に微妙な温度差を感じた。<br>「まあそれはともかく、今全員の携帯のGPSを起動しといた。ちゃんとどこにいるかこっちで把握しておくし、１１０番する準備はもう出来てる。心配はしなくていいぞ」<br>「そうそう。私も篠宮さんと一緒にヒロアキ君達の後ろの方で待機しているわよ。怪しいのがいたら逐一報告するわね」<br>……前言撤回。向こうは向こうでやるべきことを出来ている。後は俺達がやるだけなんだ。<br>「……良し。行こうか」<br><br>ヒロアキ達は学校の近くにある商店街を彷徨くことにしていた。これは典子からの提案を受けてのことだ。<br>『なんかね、誘拐犯って住宅街では活動しにくいらしいわよ。家の中に人がいるんじゃないかって考えて、後をつけるにしても誰かに見られてると思うからだそうよ。ひょっとしたら今回も同じことが言えるんじゃないの？』<br>商店街なら他に人もいるし、不審がられることなく後をつけることができるはず。つまり、犯人がシッポを出しやすいというわけだ。<br>「鞠香ちゃんどう？それらしい人いる？」<br>「うーんと……ううん。いない」<br>ヒロアキも周りを見渡してみたが、情報通りの人は見当たらない。そんなヒロアキの雰囲気に心実が若干引いている。<br>「あの…まだ始めたばっかりですし、そんなに焦らなくてもいいと思いますよ」<br>「そうそう。五十嵐君もピリピリし過ぎだよ。もっとリラックスした方がいいって」<br>「相楽さん無茶言わないでよ。俺はここ最近ずっと警戒しまくっているんだから、こんな大切な時にリラックスなんて出来ないよ」<br>「でもさ、そんなに警戒してたら犯人も寄ってこないでしょ？もっと女子高生らしくした方が良いって」<br>「女子高生らしく？」<br>例えばー……。エミがキョロキョロと周りを見ると、ある一点に目が留まった。<br>「ね～ね～、みんな。あの店行こうよ～。カワイイのがありそうだよ～」<br>ややギャルっぽい口調のエミがその指差す先にあるのは、先月くらいに開業したアクセサリーショップ。いかにも女の子が好きそうなところだ。男ならまず近付かない。<br>「女子高生らしくってそういうことですか……」<br>「むしろ相楽さんが行きたいだけのような気が……」<br>「ほらほら、早く行くよ～」<br>他の３人の言い分をよそに、エミはさっさと店へと進んでいく。<br>３人は顔を見合わせたが、エミを放っておくわけにもいかず結局後を追うことになった。<br><br>「あの４人は何をやってるのよ……」<br>そんな様子を後ろから眺めている典子。隣にはりさの姿もある。<br>「彼らなりに誤魔化そうとしてるんじゃない？さっきの無線の会話からして」<br>「でもあれじゃあ見え見えよ。寄って来るどころか逃げちゃうわよ…」<br>ハラハラした様子で見つめている典子に、ちょっとにやけ顔のりさがそっと囁いた。<br>「……羨ましいの？」<br>「は……ハァ？」<br>典子は少し頬を赤らめた。それを見たりさは、嘘が下手ねえ……と呟く。<br>「羨ましいんでしょ？格好こそ違うけど、放課後デート出来るんだから」<br>「そ、そんなことないわよ！これは……そう！仕事なのよ仕事！こんなときにそんな感情なんて持ってないわ！」<br>マイクに声が拾われないように小さく反論した。でもそれもりさの前では無意味のようだ。<br>「へー。じゃあこんな時じゃなかったら『そんな感情』を持ってたってわけね？」<br>「そ、そうじゃなくて……」<br>「もう素直に言ったら？好きな人は……」<br>「待って待って！聞かれちゃうから待って！」<br>必死で口を塞ぎにかかる。それをスルッとかわすとマイクを顔を近づける。<br>「えー、こちらから報告がありまーす」<br>「ちょ、ちょっと本当にやめて！！」<br>本気で焦る典子。無線からも「何だ？」とレイの声や「どうかしましたか？」と心実の声もする。<br>りさの口がおもむろに開いていく。典子ももう諦めた。ここで無理矢理止めても不審に思われてしまうからだ。<br>「もう顔見て話せないわ……」<br><br>「私たちの15mくらい後方に人がいるわ。情報とよく似た人がね」<br>「あぁもう……え？」<br>すぐに振り返ろうとした典子をりさは忠告する。<br>「気づかれちゃダメよ。チラッと何気なく見る感じで……」<br>典子は見渡すように後ろを振り返ると……その犯人がいた。<br>上は黒のフード付きパーカーで下は濃い青のジーンズ。一見するとよくいる人のように見える。でも典子もりさも何とも言えない不気味さを感じ取っていた。遠目からでも分かるくらいこっちをじっと見ながら物陰に隠れている。<br>間違いない。この人だ。<br>「下手にこっちから近づいたら逃げられちゃうかもしれないわね。……でどうする？このまま作戦通りにいく？」<br>その質問はヒロアキに向けられている。鞠香達の視線もヒロアキに向けられた。<br>「……いや、ちょっと変える。とりあえず、二人は出来る限りゆっくり歩いて。適当にお店回ったりして。絶対に自分から近づいたりしないようにね」<br>「時間稼ぎしろってこと？」<br>「…うん。こっちはさっさと商店街の抜けたあと、俺は今の変装を解いてそっちへ行く。他の３人はそのまま学校へ戻って」<br>「分かったわ」と返答があった。 心実とエミも軽く頷く。でも鞠香だけは一気に顔色が悪くなった。ストーカーに襲われたあと、ヒロアキ以外と外に出ていなかった。平日の登下校は全て一緒で、休日も普段やってるボランティアを休んで、家に閉じこもっている状態だった。今回もかなり渋っていたけど、ヒロアキが絶対に守るからと説得して来られるようになっているのだ。<br>それなのに離れられては、鞠香も不安になって当たり前だった。<br>「……鞠香？平気……じゃないよね」<br>「大丈夫！鞠香ちゃんはちゃんと私たちが守るからさ！」<br>「もちろんです。学校までちゃんと送っていますよ」<br>二人の力強い声。でもそれを聞いても、鞠香の顔色は良くはならない。<br>「……鞠香、ちょっと手を出して」<br>不思議そうな顔をしている鞠香の手を取って、ギュッと何かを握らせた。<br>「これ……ヒロアキ君がよく持ってる御守り？」<br>よくヒロアキが鞄の中に忍ばせているものだ。<br>「うん。鞠香ってこういうの持っていないし、何もないよりはましでしょ？」<br>「でも確か厄除けじゃなかったっけ？これ。おみくじ引いたら凶引いちゃって焦って買ったやつ」<br>「そういう経緯は良いじゃん。ちゃんと持っててよ。それ買ってから幸い何も起こってないし、ご利益はあるみたいだからさ」<br>半ば無理矢理持たされた形にはなっているが、それでもヒロアキなりの優しさは伝わったようで、鞠香も(苦笑いを含んではいるが)笑みが戻ってきた。<br>「あのー、いちゃつくにしても状況を考えてくれないかね？無線で全部聞いてるのだよ？」<br>「おーおー、お熱いねー」<br>若干蚊帳の外にされている感のあった来夢、レイに軽く冷やかされる。<br>「ちょっと？犯人近づいていること忘れてないわよね？今の私達、ちょっと危ない状態なんだから」<br>典子からのクレームも入った。ヒロアキもやや緩んだ口元をキュッと結びつける。<br>「ヨシッ、じゃあやりますか。速めに歩いてここから出るよ。そのあとはさっき言った通りで」<br><br>４人は少し速足で商店街を抜けると、ヒロアキだけはそこで３人と別れた。<br>その足でそのまま近くの公衆トイレに駆け込むと、カバンの中に入れておいた着替えを取り出して速攻で変装を解いて男に戻る。これでやっと違和感から解放された。<br>「霧生、今からそっちに戻るけど、俺の姿を見ても声はかけないで。その後に犯人と接触してみるから、二人は鞠香たちに合流して」<br>「接触するって……一体どうやって」<br>「それは……何とかやってみるよ。とにかくそっちは犯人の注意が逸れた隙に…」<br>「分かってるわ。こっちは任せて」<br>そんな会話を歩きながらしていると、ヒロアキから典子、りさの二人の姿が見える。そしてその後ろには……。<br><br>あいつか……<br><br>鞠香を苦しめた張本人の姿があった。<br><br>To be continued…<br><br>女装にしたのは気分です<br>深い意味はありません
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12231155022.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Dec 2016 10:40:10 +0900</pubDate>
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<title>小説　ストーカー編　第３話</title>
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<![CDATA[ おはようございます。昨日名探偵コナンの最新刊を買って三度読みを実施しているヒロアキです。<br>では早速、話の続きを掲載したいと思います。<br>どうぞ、ご覧ください。<br>&nbsp;<br>打倒！ストーカー作戦　～女子たちを守れ～ 第３話 作戦計画<br>&nbsp;<br>「犯人を捕まえる」<br>ヒロアキから投げられた言葉は、周りの人全員を驚かせた。中には目が輝いたのもいたが……。教室での宣言から２日後、生徒会室での出来事だ。全員今回のことについて知っているが、念のため改めてあらましを伝えていた。<br>そこにいたのは、２日前のメンバーとそれに加えて３人。<br>「無茶よ。高校生だけで出来るわけないじゃない！」<br>真面目に反論してきたのはりさだ。ヒロアキもこう来るだろうなと予想していた通りの反応だった。<br>対して予想と反していたのは残りの２人。東雲レイと螺子川来夢の反応だ。特にレイは面倒くさがると踏んでいたけど……。<br>「良いんじゃないか？最近仕事も無かったし、面白そうじゃん」<br>悪い意味で積極的な気もするが、やってくれるだけ充分ありがたい。来夢も決して積極的というわけではなかったけど、事前に交渉しておいたのが効いたようだ。<br>「そうだねぇ……助手君がロボ作りを手伝ってくれるなら、やってあげてもいいよ」<br>交換条件付きだけど……。<br>「ちょ、ちょっと待ってよ！危険すぎるわ！もう警察にも動いてもらっているし、私たちがする必要なんてないじゃない！」<br>決まってしまいそうなムードをりさが無理矢理断ち切った。<br>「大体、他のみんなは良いの！？さっきから何も言ってないけど」<br>他のみんなとは鞠香、典子、心実、エミを指している。でもその４人はいずれも苦笑いで応えた。代表して典子が切り出す。<br>「だって、一昨日にもう聞かされていたし、その時にもう充分話し合ったから今更文句を言うこともないのよね……」<br>半ば無理矢理の感じもするけど……とこそっと言った。<br>「いやでもそれにしたって……」<br>まだ何か言いたげなりさ。畳みかけるようにヒロアキも口を開く。<br>「…今はまだこれくらいの被害で済んでいるけどさ、今後被害がもっと重大になったらどうする気？それこそ心の傷になったら目も当てられない。さっき警察が云々言ってたけど、あそこだって暇じゃないよ？それにやったとしてもパトロールの強化くらい。限界がある。それなら……」<br>やや興奮した自分を落ち着かせるように一呼吸置いた。<br>「それなら……自分で捕まえた方が絶対に早いと思う。…とは言っても俺だけじゃ絶対に無理だから、みんなに協力してほしいんだ」<br>「仮にそうだとしても、五十嵐君がやらなきゃいけない理由になってないんじゃない？」<br>りさの最後の抵抗だ。自分でもバカな質問だと分かっている。だって答えなんて分かりきっているのだから。<br>「……鞠香がやられたから。これ以上の理由がいる？」<br>「言うねえ……愛の力ってやつか？」<br>レイが軽くちゃかした。それにつられて鞠香が少し俯いている。恥ずかしがっているみたいだ。<br>「…で？一体どうする気なの？行き当たりばったりってわけにもいかないでしょ？」<br>もう諦めたのだろう。りさはハァ…と軽くため息をつくと話を進めることにした。<br>&nbsp;<br>普段からこういう風に苦労しているんだろうな<br>&nbsp;<br>全員が心の中でそう思った。<br>「……一応、昨日一日色々考えてみたんだけど、やっぱりこれしかないかな…って」<br>ヒロアキが少し大きめの紙を広げると全員がのぞき込む。そこには今回の作戦が書かれているわけだが、それが少し問題だった。<br>「ふーん、どれどれ……えっ、ちょっとこれって…」<br>エミの慌てたような声。いや慌てたというか、むしろ笑いを堪えるようにしている。<br>「ヒロアキ君……本気？色んなもの失っちゃうよ？」<br>「そうよ。色々と危なっかしいわ。むしろ私がこの役やっても良いくらいよ」<br>鞠香と典子は笑いよりも心配の方が勝っているようだ。<br>「絶対ダメ。霧生にやらせられない。他の誰も傷つけずに捕まえるのならこれ以外ないよ」<br>「いやー、助手君も思いきったこと考えるねぇ……。普通なら思い浮かばないよ、そんなの」<br>「思いつったってやんないよ、絶対」<br>感心しているのか呆れ返っているのか(明らかに後者だが)、来夢とレイは微妙な反応だ。<br>「五十嵐さん、私は止めた方が良いと思いますよ。上手くいったとしても波紋を広げそうです」<br>「それどころか、下手すればあなたが不審者扱いされるわよ？学校にバレたりしたら反省文程度では済まないわ」<br>「そんなのは覚悟の上だよ。多少の犠牲は覚悟してるから」<br>「「「多少で済まない！」」」<br>全員から疑問を持たれているヒロアキの作戦はこうだ。<br>まず鞠香、心実、エミ、そして……ある姿に変装したヒロアキが固まって路上を歩く。前に接触したことのある鞠香といることで犯人を捜そうという魂胆だ。そして犯人の目星がついたら、途中でヒロアキは三人と分かれ、犯人を視線をこちらに向ける。<br>人通りのないところに誘導し、そこで変装を解いて捕まえる。<br>「……ひとまずヒロアキ君のアレは後回しにして先に確認しておきたいんだけど、どうやってそれぞれの居場所を確認する？」<br>「それはもうレイに相談済み。携帯の位置情報をパソコンで映るようにしてもらう。連絡手段は携帯でも良いんだけど、頻繁に連絡すると犯人に警戒されそうだから、小さめの無線を用意する。その辺は螺子川が持ってるそうから人数分貸してもらう手はずになってる」<br>「……なるほど。だからその二人を呼んだのね。そのサポートを頼もうとして」<br>「俺にはその適性がないからね。詳しい人に頼んだ方がてっとり早いでしょ」<br>端から見れば開き直っているように思える。それが彼の良いところ……なのか？<br>「そう言えばさ、ずっと気になっているんだけど、どうしてこれの決行日が次の金曜日なんだ？何か確証でもあるのか？」<br>レイの言う通り、ヒロアキの作った計画書には明後日、つまり金曜日の日付が記されている。典子も続いて口を開いた。<br>「そうよね……。こういう変質者って普通は不定期で動くから、いくらヒロアキ君がj……囮になるとは言え、日付の特定は出来ないものなのよ」<br>「いや、１００％この日に来るよ、犯人は。鞠香を最終目標にしていない限りはね」<br>「１００％？なんで言い切れるの？」<br>「だって今までの犯人の行動から考えて、この日に来ないと不自然だから。ほらっ、今まで被害に遭った人たちのこと思い出してよ。何曜日に発生してたっけ？」<br>この中でその被害者リストを見たのはりさだけだ。とっさに頭をフル回転させて思い出した。<br>「えっと……一人目が土曜日、二人目が月曜日、その後は…木曜日、月曜日、土曜日、そして金曜日……だったわね」<br>「あっ！」<br>「なるほど。そういうことかあ…」<br>「だから１００％ってわけね。随分几帳面な犯人ね……」<br>心実、 来夢と典子はどうやら気付いたようだ。でも他の人はまだ気づいていない。頭の周りにクエスチョンマークが見える。<br>「ほらっ、間にある日数だよ。一人目から二人目までの間は１日、二人目から三人目までは２日。その後は３日、４日、５日と増えていっている。ということは、次に来るとすれば６日空いている明後日の金曜日になるってわけ」<br>「あー、そういうこと。だからそんなに自信持ってるのね……。でも変じゃない？どうして犯人はそんなヒントを残したのかしら？まるで、招かれているような気分よ」<br>りさの疑問にヒロアキも深く頷いた。<br>「俺もそこが気になるんだ。ひょっとしたら犯人も解かれることを想定に入れているんじゃないかって……。だとしたらこの動きも読まれていそうでちょっと不安なんだよね……」<br>「ちょっと。これ本当に実行して良いの？」<br>典子の不安そうな声。多分他の人も抱いたことだろう。<br>「……大丈夫。何があっても、誰も傷つけさせたりしないから。絶対に」<br>そう言い放ったヒロアキの目は力強く輝いている。どんな不安も全て消し去ってやろうとする思いも見え隠れしていた。<br>根拠は無いけどね……。おどけて呟いているのは照れ隠しだろうか。<br>そして２日後、作戦決行の日になった。<br>&nbsp;<br>To be continued…<br>&nbsp;<br>えっ？どんな格好だって？<br>さあ、なんでしょうねえ……(目を逸らしながら)
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12229098886.html</link>
<pubDate>Fri, 16 Dec 2016 10:46:06 +0900</pubDate>
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<title>小説　ストーカー編　第２話</title>
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<![CDATA[ おはようございます。実は結構眠いヒロアキです。<br>だって今これ打ってるの深夜ですよ、もうすぐ１時くらいですからね。それをタイマー設定して投稿しているんです。<br>いやだって忘れてしまいそうでしたから……<br>&nbsp;<br>さて、本日は先週投稿した話の続きです。<br>今回からハッシュタグにある通り、沢山の人が出てきます。<br>今まで出してきた人たちをほぼ全員出しています。オールスターみたいなものです。<br>では、早速ご覧頂きましょう。どうそ。<br>&nbsp;<br>打倒！ストーカー作戦！～女子たちを守れ～　第２話 調査開始<br>&nbsp;<br>「鞠香で６人目！？」<br>週明けの月曜日、ヒロアキは驚きの声を上げた。<br>場所は生徒会室。鞠香の被害について報告しに行っていた。鞠香は職員室に行き、今後の相談をしている。<br>彼が話をしているのは、生徒会副会長の篠宮りさである。眉をひそめながら書類を目にしていた。<br>「ええ。ここ２週間、被害の報告が相次いでいるのよ。どれも帰宅途中に襲われていてね。変な格好した人が学園周辺をうろついているくらいなら、今までに何度も起こったけど、こういう実害のあるレベルっていうのは珍しいの。しかも短期間でこんなに頻発するなんて……」<br>最近の会議の重要事項だったらしい。事態を重く見て、今日のお昼の放送で生徒全員に注意喚起する予定で、そして警察にもパトロール強化をお願いしているところだったという。<br>「被害に遭った生徒の共通点も全然なくてね。学年もクラスも全部バラバラ。……どうやら無作為に狙っているようね」<br>「その人達って……」<br>「ああ…被害者のリスト、良ければ見る？」<br>「えっ、いいの？」<br>「ええ。あなたも今では無関係ではないし、仕事でもよくお世話になってるから。今日は特別に…」<br>差し出されたリストにはこの５人の名前が記されていた。<br>&nbsp;<br>戸村美知留 ２年C組 帰宅部所属<br>土曜日午後９時頃、イベントの帰宅途中にすれ違いざまに襲われそうになる。しかし咄嗟にカバンを投げつけて逃走。ケガは無し。<br>風町陽歌 ２年A組 軽音部所属<br>月曜日午後５時半頃、学校の帰宅途中に背後から襲われる。その様子を近くを通りかかった通行人が見て、声をかけたところ、犯人は逃走。ケガは無し。<br>村上文緒 ３年A組 図書委員会所属<br>木曜日午後６時頃、同じく帰宅途中に、背後から何者かに追いかけられる。必死に逃げて、ケガは無し。<br>優木苗 １年B組 手芸部所属<br>月曜日夜７時頃、帰宅途中に背後から襲われる。必死に抵抗したところ、犯人は逃走。抵抗した際に指を捻ってしまい、全治１週間の軽傷を負う。<br>白鳥詩織 ２年C組 合唱部所属<br>土曜日午後６時半頃、部活からの帰宅途中に脇道から突然襲われそうになる。しかし、犯人は何もせずに逃走。ケガは無し。<br>&nbsp;<br>一通り目を通して、ヒロアキは明らかに嫌な顔をした。校内でも比較的有名な人が相次いで被害を受けていたという事実を知って、ショックを受けた半面、苛立ちも覚えていた。<br>「……確かに全部バラバラだね。強いていうなら全員運動部に所属していないってことくらい…」<br>「そうなのよ。だから私たちも無作為じゃないかって思ったの」<br>「…最後の白鳥さんのはどういうことだろう？なんで何もしなかったんだ？」<br>篠宮もそこは引っ掛かっていたようで、深く頷いた。<br>「そうなのよね。これだけが不思議なのよ。彼女だけ襲わない理由でもあったのかしら？」<br>ヒロアキは少し考えたあと、ヨシッと小さく声を出して立ち上がった。<br>「考えたってしょうがないし、白鳥さんに少し話を聞きに行こうかな」<br>「えっ……本気？トラウマ抉ることになるわよ？」<br>「確かにね……でも…どんなに辛いことでも、話せば楽になるってこともあると思うんだ」<br>早く解決したいっていうのもあるけどね。小さく呟いていた。<br>果たしてどっちが本音だろうか。<br>りさはふぅ…とため息をつく。納得したのか、諦めたのかは分からないが…。<br>「……分かった。白鳥さんには私から頼んでおくわ。でも、私は同行できないわよ？ちょっと今仕事が立て込んでて…」<br>「大丈夫。一人で聞いてみるから」<br>「大丈夫じゃないから言ってるのよ。かなりデリケートな話を含んでいるのは明らかなんだから、絶対に女性がいた方が良いわ」<br>「じゃあどうする？何日か経ってから話聞きに行く？」<br>りさはやや考え込んで、はっと目を見開いた。と同時に少し笑みを溢す。何か良からぬことを企んでいる顔だ。<br>「いや……生徒会から人を出すわ。丁度２－Cにいるし、何かと良いかもしれないしね」<br>でもヒロアキはその表情に気づいていなかった。<br><br>「２－Cって言ってたからひょっとして…と思ったけど……」<br>「何？その歯に物が挟まった言い方は。私と一緒だと何か問題でもあるの？」<br>「いや、別にないって。それより…悪いね、急に付き合って貰って」<br>「ううん。学園全体の風紀を守るのが私の仕事だもの。これも仕事の一環よ」<br>２年生クラスの廊下。ヒロアキと風紀委員である霧生典子は、昼休みを使って白鳥さんに話を聞きに行くことになっていた。<br>「でも、久しぶりだね。二人して仕事するの。確か……文化祭の出し物選定作業だっけ？」<br>「そ、そうね。確かにそれくらいよね……」<br>典子は少ししどろもどろになりながらも、そう返事した。ヒロアキはそれを不思議なそうな顔をして眺める。<br>もちろん言えるわけがない。この前に、りさからあんなことを言われたなんて…。<br>『霧生さん、悪いんだけど五十嵐君と仕事をしてくれないかしら？…あっ、別に悪くないわよね？むしろ、嬉しいことなんじゃない？とにかく頼んだわよ。私が空気を読んでセッティングしたんだから、ある程度は進展しておいてよね』<br>&nbsp;<br>バカじゃないの！？仕事でしょ！？進展なんかあるわけないじゃない！！<br>一緒に出来るのは嬉しいけど！！<br>&nbsp;<br>「ああああああ」と悶えたい衝動に駆られるが、ぐっと堪える。ここでそんなことをしたら絶対不審者扱いだ。<br>「とにかく！白鳥さんに話を聞きに行くんでしょ？早くしましょ」<br>「妙に気合い入ってるね。やっぱり……風紀委員の血が騒ぐ、とか？」<br>「そんなんじゃないわ……ほらっ、行くわよ」<br>「あなたが近くにいるからよ」なんて言えたら幸せだろうけど、そこに行き着くためには、まだまだ時間がかかりそうだ。多分10年くらい……。<br><br>「は、はい。今日は例の件について聞きたいって……」<br>白鳥詩織はやや恥ずかしがり屋なところがある。そう典子から聞かされていたヒロアキだったが、実際会ってみて、なるほど、確かにそうだなと思っていた。<br>「申し訳ないわね。嫌なことを思い出させるようなことしちゃって…」<br>「い、いえそんなこと……。私で協力できることがあれば…出来る限り協力します」<br>自己主張はちゃんと出来る子だな。ヒロアキの中で印象が修正された。<br>「さて、白鳥さん。不審者と鉢合わせた時のことを、教えてくれないかな？」<br>「は、はい……」<br>一瞬不安そうな顔を見せたけど、意を決して口を開いた。<br>「………あの日は、部活で帰るのが遅くなった日でした。その日は見たいテレビ番組があったので、普段よりも少し急いでいました。少し小走りで進んでいくと、脇道から突然、人が飛び出して来たんです。びっくりしてしまって、思わず尻餅をついてしまいました。そしたらその人が、こっちに、近づいて来たんです。一瞬、助けてくれるのかな……？って思ったんですけど、その人は……なんか違ったんです。普通そういうときって、『大丈夫ですか？』くらいの声かけはすると思うんです。けど、それが全く無くて、ただ無言で近づいて来て……。逃げたくても足がすくんじゃって動けないし……。本当に怖かったんですけど、視線を逸らせませんでした…。逸らしたら飛び掛かられそうな気がして……。でも、その人は結局触れてこなくて、そのままどこかに走っていってしまいました……」<br>ほとんど、前のリストに載っていたのと同じだ。でも、本人に話してもらうと迫力はケタ違いだし、恐怖心も感じられる。<br>ヒロアキの握られた拳が自然と強くなった。<br>「白鳥さん、犯人が逃げていくときに何か言っていなかった？捨て台詞みたいなのとか…」<br>「捨て台詞？うーん……」<br>少し考え込んだあと思い出したように……。<br>「そういえば……舌打ちされました」<br>「舌打ち？チッて？」<br>「はい。なんでか分かんないですけど…」<br>舌打ち…気に入らないことでもあったのだろうか？<br>「じゃあ、犯人の顔とか身長って覚えてる？」<br>「んー、暗かったので顔までは……身長も…目線が下になってからちゃんとは分からない…です」<br>詩織はガックリとうなだれた。それを見て、やや慌てたようにヒロアキが話を切り出した。詩織には見えない位置を、典子につねられたからだ。「何とかしなさい」と目で言われながら。<br>「えっと……それなら、体型とか服装って分かるかな？」<br>「んー……太ってはいなかったです。服装は…黒っぽかったと思いますよ」<br>&nbsp;<br>そのあと、１日かけて他の４人にも話を聞きに行った。それを総合してみると、犯人像がぼんやりと浮かび上がってきた。<br>「身長は170ｃｍ前後の中肉中背。黒い服装。いずれもフードを被っていたため顔は見えず……。ざっとこんなところかしら……」<br>放課後の教室。手帳に書かれた犯人の特徴を報告する典子。その目の前にはヒロアキ以外にも３人。鞠香を含めた仲良しトリオがいる。鞠香が襲われたことについて初めて話しているところだ。<br>「ひっどーい！そんなことになってたのー！」<br>相楽エミはプンスカと怒りに満ちている。椎名心実も口には出さないけど、かなり顔をしかめている。やっぱり怒っているようだ。<br>「一言で言っちゃえば、よくいる人ってところかな？男性の平均身長ってこれくらいだし、ここから特定は難しそうだな……」<br>「ええ。せめて外見で特徴があればいいんだけど、全員顔は見てないし……早速八方塞がりね」<br>ヒロアキと典子は揃ってため息をついた。その様子を見て、鞠香は申し訳なさそうな顔をして俯いた。<br>「何か……ごめんなさい。私のために苦労させちゃって」<br>「鞠香そr」<br>「それは違いますよ」<br>ヒロアキの言葉よりも心実の方が大きくなった。<br>「だって、悪いのは犯人ですよ。佐伯さんは何にも悪くないんです。謝ることありませんよ。それにきっと、五十嵐さんや霧生さんだって苦労なんて思ってないと思いますよ」<br>そうですよね。心実が二人に同意を求めると、二人とも同じ反応だった。<br>「「もちろん」」<br>「俺は鞠香はもちろん、他の人たちのために勝手にやってるだけだよ」<br>「私もよ。これも仕事の内だしね。学園内のトラブルの方が何十倍も大変だし、これくらいどうってことないわよ」<br>だから気に病まないで。<br>口にはしなかったが、二人の言葉に隠れた思いだ。もうこれ以上誰も悲しまないように。傷つかないように。ずっと笑っていられるように。<br>そのために、彼らは動いているのだ。<br>「でもここまで手がかりがないなら…」<br>うーんと唸ったあと、ヒロアキは決心した顔をした。<br>「ちょっと無茶なことするしかないかな……」<br>「無茶なこと？何をするんですか？」<br>心実の質問に直接答えることなく、ヒロアキは典子の方を向き直る。<br>「霧生、明後日の放課後って生徒会室空いてる？」<br>「えっ、そうね…確か明日は会議があるけど明後日はなかったはずよ。でも使うんだったら会長と副会長にも相談しないといけないけど…」<br>「了解。じゃあその辺に話は通しておいて。あと四人とも明後日って何か用事ある？」<br>「ねえ、一体何をする気なの？さっき心実ちゃんも聞いてたけど…」<br>やや置いてきぼりを喰らいかけているエミ。<br>「決まってるよ」<br>やや間を置いた。その後重々しく開いた口から出た言葉は、他の４人をひどく驚かせることになる。<br>&nbsp;<br>To be continued...<br>&nbsp;<br>うーん…長い！
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12226947726.html</link>
<pubDate>Fri, 09 Dec 2016 08:17:00 +0900</pubDate>
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<title>小説 ストーカー編 第１話</title>
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<![CDATA[ おはようございます。ヒロアキです。<br><br>今日は昨日報告しましたお話を掲載したいと思います。<br><br>タイトルは『打倒！ストーカー作戦！～女子たちを守れ～』です。<br>なっがいタイトルですね～。自分でも思うくらいですから相当です。<br><br>あと、この話は毎週金曜日に掲載していくつもりなので、よろしくお願いします。<br><br>ではでは、どうぞご覧ください。<br><br>　<br>第１話　事案発生<br><br>午後７時過ぎ。佐伯鞠香は家路を急いでいた。保健室に送られてきた大量の備品。そして運悪く、その日の保健室当番が鞠香のクラスだった。そういう日に限って、クラスの男子委員は風邪で休んでしまっている。その整理のために大きく時間を割かれ、こんな時間に帰ることになってしまっていた。<br>「すっかり遅くなっちゃったな……早く帰らないと…ヒロアキ君にはお仕置きしないとなあ」<br>その思いが彼女の歩みを速くさせた。そしてその足は、鞠香を普段通らない道へと進ませていた。<br>その道は大通りから外れたところにあった。街灯も殆どなく、日が暮れると大の男でも進むのを躊躇うほどだ。もちろん鞠香も例外ではなく、日常で、特に日が暮れてから通ることはまずないようなところだった。<br>しかし、その道を通った方が自宅への近道になると知っていた鞠香は、自然とそっちに向かっていた。<br>その道に入って、３０mほど歩いたころだろうか。鞠香は誰かが背後から近寄ってくるのに気づいた。さっき言った通り、この道は普段なら中々人は通らない。ましてやこの暗さだ。こんな時にこの道を使う人は自然と限られてくる。鞠香のように家路を急いでいる人、もしくは……<br><br>不審者<br><br>「！！？？」<br>不意に後ろから抱きつかれ、鞠香の体が固まった。どうやら相手は男性のようで、力も強い。恐怖のあまり声も出てこない。<br>それに気を良くしたらしく、今度は、鞠香の着ていたブラウスのボタンに手を伸ばした。耳元に男の荒々しい呼吸が伝わってくる。鞠香の全身に悪寒が走り、毛が逆立った。<br>「き……きゃああああああ！！」<br>鞠香の叫び声に反応したのか、男の腕が一瞬緩んだ。その隙を突いた。無理やり腕を振りほどき、カバンを男の顔面めがけて思いっきりぶつけた。<br>バンッ！っと鈍い音を立てる。暗くてよく分からないが、どうやら狙い通りに当たったようだ。でもそれを確認するような余裕は鞠香の中にない。<br>一目散に駆け出した鞠香。暗い道を抜け、一気に住宅街の道に出た。そのまま家まで走り続け、勢いよく扉を開け玄関に入ったところで、へたり込んでしまった。<br>「鞠香？どうしたの？」<br>普段とは明らかに違う物音に、リビングから母親が出てきた。<br>やっと知っている人に出会った鞠香は、安心したのと同時に、恐怖が全身を駆け抜けた。そのせいだろう。彼女の大きな目から溢れた涙が、一つ、二つと床にこぼれていった。<br><br>「鞠香！？」<br>駆け付けたヒロアキの姿を見た鞠香は、言葉を発する前に彼の胸に飛び込んでいた。そして溢れ出る嗚咽。どれだけ怖かったか、ヒロアキには想像できないところに達していた。<br>「ヒロアキ君？ごめんなさいね、風邪引いてるって聞いてたから迷ったんだけど……」<br>「いえ、そんな。風邪の方は午後には熱も引いたので良いんですけど……それよりどういうことですか？鞠香が襲われたって…」<br>ヒロアキはある程度は聞かされていたようだが、細かいところまでは聞いていなかったようだ。<br>「……鞠香。話しちゃうけど、良いわね？」<br>未だにヒロアキの胸に顔をうずめたままの鞠香は、特に言葉を発することもなく、頷いた。<br>「それがね……」<br>事の顛末を聞いたヒロアキは、今までにないような目をしていた。まさに殺気。自分の彼女が襲われたと聞いて、心中穏やかでいられるような人間はまずいないだろう。<br>自分がそんな目をしていると気づいたのか、少し目を瞑って気持ちを落ち着かせた。<br>「鞠香、大丈夫だよ。俺がちゃんといるからね…」<br>その声は本当に優しげな声だった。鞠香を安心させようとする気持ちが見え隠れしている。<br>「うん……」<br>ようやく少し落ち着いた鞠香はそう答えた。<br>その様子を見ていた鞠香の母親はほっと胸を撫で下ろした。<br>「なんというか…ちょっと安心したわ。さっきまで警察の人が来ていたんだけど、受け答えもしっかりしていてね。あまり気にしていないのかな？って思ったのよ。でも、さっきの姿を見て、やっぱり女の子だったのねって……。それより、明日どうしようかしら。今のこの子を一人で歩かせられないし…」<br>朝は何かと忙しいしね…鞠香の母親は困った顔でため息をついた。<br>「それだったら、朝も夕方も、俺が送り迎えしますよ。ちょっと早起きすればいいだけですから」<br>その言葉に、ピクッと反応した鞠香。顔を上げると、泣きはらした顔が露わになった。<br>「……良いの？辛くないの？ヒロアキ君、朝苦手なのに」<br>「大丈夫だよ、これくらい。鞠香を一人にする方がよっぽど怖いくらいだから」<br><br>だから、安心して<br><br>自然と見つめあう二人。互いが互いを信頼しているから出来ることだろうか…<br>「若いって良いわねえ…」<br>そんな声が聞こえて、ようやくはにかんだ表情を見せたのだった。<br><br>To be continued...<br><br><br>何いちゃついてるんだ、コイツら……
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12224920119.html</link>
<pubDate>Fri, 02 Dec 2016 11:30:16 +0900</pubDate>
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<title>小説 鞠香とスキーへ</title>
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<![CDATA[ おはようございます。GFで正月に登場したYシャツシリーズにて、１万６千円課金したヒロアキです。<br><br>鞠香さんのは取れたんですけどね………orz<br><br>さて、今日はお知らせ⑮で予告していた話を掲載します。<br><br>あれを書いた後にゆっくりと話を作って、最終的には３週間くらい前に完成しました。<br>お知らせ…というか、番外編も作りまして、それは火曜日に掲載したいと思います。<br><br>では早速、どうぞご覧ください。<br><br><br>『鞠香とスキーへ』<br><br>「わわわわ、ちょっと助け、きゃっ！！」<br>鞠香が転んだ。雪煙が勢いよく舞い上がる。派手な転倒だが、昨日雪が降ったばかりらしいから、怪我をすることはない。<br>俺は少し後ろからその様子を眺めていた。<br>「ったく、しょうがないな…」<br>小さくため息をついて、俺はキレイなシュプールを描き、鞠香の元へ駆けつけた。<br>左足に力を入れて一気に止まると、その瞬間、大きな雪しぶきが辺りを包み込む。<br>「だからさっきから言ってるじゃん。大人しくハの字で滑った方がいいって。その方が簡単だよって。なんで無理して足を揃えようとするの？転ぶに決まってるのに」<br>俺は呆れ口調で鞠香に迫った。<br>鞠香はショボくれたように弱々しい声を洩らした。<br>「だって端から見ても初心者ですって分かっちゃうから。私より小さい子がキレイに滑ってるのに恥ずかしいよ…」<br>チラッと目を走らせると、中学1年生くらいの男の子が、見事に板を操る姿が目に入った。一目見ただけで上手いと分かるレベルだ。<br>「ああいう子は、シーズンで何回も来られるか、小さい頃からやっているんだよ。今日始めたばっかりの鞠香じゃ、出来なくて当たり前だって」<br>俺は諭すように言ったが、どうやらそれが逆効果だったようで……。<br>「ううん。私なら出来……きゃっ！」<br>立ち上がろうとしたが、すぐ転んでしまった。<br><br>これじゃあ時間かかるだろうな。<br><br>俺は苦笑いを浮かべつつ、密かに思った。<br><br>１月も終わりに差し掛かった頃。俺たち二人は岐阜県のとあるスキー場に来ていた。<br>前に作者からお年玉として貰った温泉宿泊券を使うついでに、スキーを教えてほしいと、鞠香が頼んできたからだ。<br>俺自身、最近大会が終わったばかりで、今週だけは部活も休みってことになっていた。<br>えっ、大会の結果？えっと……お察しください。<br>そのリフレッシュも兼ねて、教えるのも悪くないかもしれない。<br>本音は鞠香とスキーデート出来ると思ったからだったが…やっぱり現実はそうそう甘くなかった。<br>この調子でいくと、教えるのに精一杯で楽しむ余裕はなさそうだ。<br><br>でもまあ、これはこれで楽しいけれど。<br><br>「とにかく、ちゃんと基本に忠実に。何でも段階踏まないと、上手くなるなんて有り得ないって」<br>「うぅ……」<br>鞠香は泣きそうになっている。<br>「だいたい、なんでそんなに焦るのさ。別にこれっきり来られないってわけでもないのに」<br>俺はずっと不思議だったことを鞠香にぶつけた。さっきからそうだったけど、鞠香は必要以上に焦っているように感じていた。そうでもない限り、わざわざスピードが出るパラレル滑走をするわけがない。普通は怖がってしないはずだ。俺自身、始めた頃は恐くて中々出来なかった。<br>「それは……」<br>鞠香の言葉が詰まった。<br>「何？何か理由でもあるの？」<br>「…だって、早くヒロアキ君と一緒に恋人っぽく滑りたいから。ほら、映画でよくあるじゃない。恋人同士が交差しながら仲良さそうに滑ってるシーン」<br>「ああ、あんなのね」<br>鞠香は顔を赤くしながら小さく頷いた。目線を合わせていないのは照れ隠しだろうか。<br>その仕草が急に愛おしく感じさせた。<br>俺はこっそりと顔を近づけると、そっと鞠香の頬にキスをした。<br>鞠香はキスをされた頬を押さえ、目を見開いた。<br>「え、ええと……。ど、どうして急に」<br>「いや、その…なんとなく」<br>「なんとなくでこんな公衆の面前でキスしないでよ。恥ずかしいじゃない」<br>「ごめんごめん。ほら。さっさと立って」<br>俺は手を差し出す。<br>「上手くなりたいんでしょ？だったら練習あるのみ。さっさとするよ」<br>「うんっ！！」<br>鞠香は俺の掴んで立ち上がった。さっきまでの泣きそうな顔は消えて、満面の笑みを向ける。<br>「それじゃあ、行こうか」<br>俺たちはまた滑り出した。さっきまでのようにコーチと教え子ではなく、一組の恋人同士として。<br><br>それから２時間後…。<br>俺の目の前には、颯爽と雪原を滑る鞠香の姿があった。ターンする時の足の開きが中途半端だが、それ以外は特に言うことはない。<br>「おいおい、うそだろ」<br>近づいてくる鞠香を見つめて、そう呟いた。<br>初めてのスキーでここまで滑られるなんて、考えていなかった。大したアドバイスも言っていないのに。<br>『板を揃えるんじゃなくて、ブーツを揃える感覚で滑ると上手くいくよ』<br>って言ったくらいだ。<br>その結果、急激に成長していった。運動神経がいいのか、元々才能があったのか分からないけど、通常では考えられない。<br>俺なんて、あそこまでいくのに２年近くかかったのに。<br>鞠香は斜面を滑りきって、俺のもとへ駆け寄ってきた。さすがに歩く姿は不恰好だけど、その表情は今までと打って変わって明るい。<br>「どうだった？上手く滑られたかな？私」<br>息を少し切らしながら問いかけてくる。板をはめたまま走るのはやたらと体力を使うからだ。<br>「うん。すごく上手だったよ。さっきとは比べ物にならないくらい」<br>「ホント！？」<br>「ホントホント。さっきまで転びまくってたとは思えないよ」<br>俺は正直に伝えた。実際初心者に思えないレベルだった。<br>「やっぱり、ヒロアキ君の教え方が上手いからかな」<br>「俺なんか大したこと言ってないでしょ。鞠香がすごいんだよ。俺なんて、始めたころなんかそんなに滑れなかったよ」<br>「え、そうなの？」<br>鞠香は意外そうな顔をした。<br>「うん。恥ずかしい話、始めた頃は転びまくりケガしまくりで、それこそ、さっきの鞠香みたいな感じだったんだよ」<br>俺はゲレンデを見つめた。<br>転びまくって、泣きそうになりながら練習した昔の俺が、すぐに出てきそうな気がした。<br>「へー。ヒロアキ君にもそんな時代があったんだね」<br>「当たり前だろ？初めっから上手い人間なんてこの世にいないし、みんな努力してきてるんだから。プロの人だって、影で恐ろしいくらいの練習量をこなしているんだし」<br>「……じゃあ、ヒロアキ君も相当練習したんだね。一応県大会上位入賞しているんだし」<br>「……いや、俺の場合そもそも県内に言うほど競技人口が」<br>多くないんだけどと言葉を繋げようとしたとき、それを遮るような大きな異音がした。<br>音のした方を見てみると、鞠香が恥ずかしそうにお腹を押さえている。<br>うん、察した。<br>どうやら今の音の正体は……。<br>「……そろそろお昼にする？時間も丁度いいし」<br>時計を見てみると、１２時半を少し過ぎたところ。レストランもかなり混んでいるだろうけど、こんなにお腹を空かせている人にお預け食らわすのも可哀想だ。<br>「う……うん」<br>恥ずかしそうに頬を赤くした鞠香は軽く頷く。<br>「ほらっ、行くよ。腹が減っては戦ができないっていうし、食事も立派なトレーニングなんだから」<br>「ちょっと待ってよ。板付けたままじゃ歩きづらいんだから」<br>四苦八苦しながら、必死で追いすがろうとしている。ぱっと見、親ペンギンから離れまいとしている子供ペンギンのようだ。ヨタヨタした歩き方がまた可愛らしい。思わず笑みがこぼれる。<br>「ちょっと？何笑ってるの？」<br>「いや、別に。何でもないよ」<br>笑みを噛み殺して、なんとか表情を作った。<br>鞠香は少し頬を膨らませて、より大きく足を進めようとする。すると、案の定バランスを崩し転んでしまった。<br><br>俺は少し呆れた顔を浮かべながら、鞠香の方に近寄って行くのだった……。<br><br>The end…
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12122715732.html</link>
<pubDate>Fri, 29 Jan 2016 12:15:45 +0900</pubDate>
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<title>明日センター試験を受験するみんなへ</title>
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<![CDATA[ こんばんは。ヒロアキの日記です。<br><br>明日はセンター試験の文系科目の試験日です。<br>僕が受験したのは３年前……随分時が過ぎたものです。<br><br>自分自身、半年後に試験があるため、ある意味受験生なのかもしれません。<br>さて、今日はちょっと心構えを伝えようと思います。<br><br>①こんなに勉強している受験生は他にいない<br>②自分が解けない問題は他の受験生も取れない<br>③自分が落ちるわけがない<br><br>受験で大切なのは、平常心です。<br>その場の独特な緊張感は、平気で受験生を潰しにかかります。<br>潰されて、志望校に行けなかった友人もいます。<br><br><br>それに負けないでください。<br>自信を持ってください。<br><br><br>仮に潰されてしまうなら、キツい言い方になりますが、所詮その程度の覚悟だったってことです。<br><br>では、その自信を持つにはどうしたら良いか……努力しかありません。<br><br>「努力したって無駄」なんて言っている人もたまにいますが、そんな理屈は無視してください。そんなのろくな努力をしたことのない人が言うことです。<br><br>「１万時間練習すればその道のプロになれる」<br><br>ある本から引用しました。<br>結局のところ、どれだけやるかです。<br><br>どれだけ練習(努力)するかで決まるんです。<br><br>最後に、ある偉人の言葉から、受験生にエールを……<br><br><span style="font-size: 24px; ">『努力した者が全て成功</span><span style="font-size: 24px; ">する</span><span style="font-size: 24px; ">とは限らない。しかし、成功した者は全員努力している』</span><br>(ベートーベン)<br><br><br>以上、ヒロアキでした。
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<link>https://ameblo.jp/shokatu555/entry-12117802569.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Jan 2016 18:25:11 +0900</pubDate>
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