<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>湘南キリーク４</title>
<link>https://ameblo.jp/shonann-kiri-ku/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/shonann-kiri-ku/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>自作の小説を公開していきます。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>48hands 4</title>
<description>
<![CDATA[ 月曜日。出勤すると机の上は、日曜出勤していた営業が置いていった伝票やら、見積り書類やらで埋まっていた。次々と増えていく仕事に追いかけられるように１日が過ぎていく。<br>　印刷会社の営業管理の仕事をするようになって１０年がたつ。入社当時は印刷部門で進行管理の仕事をしていたが、しばらくして営業所の設立と同時に、今の仕事を任されるようになった。営業マンの見積りのチェックやら、デザイナーがあげてくる原稿のチェックやら、１０年がたっても仕事の内容は相変わらずの雑用だ。「管理部門の仕事は先行管理が基本」と所長は事あるごとに僕達を叱責するが、現状はいつまでたっても、重なり続ける書類に追いかけられている。<br>　そんな月曜日の仕事もようやく終わり、帰り支度をしていた僕に<br>　「これ、よろしく」<br>　と、企画のチーフがデザイン原稿を投げてよこした。<br>　「明日の朝一送りでね。特急の仕事だから・・・」<br>　「聞いてないよ、そんな仕事・・」<br>　「昨日、営業の丸田が持ってきた、急ぎのチラシ。言ってなかったけ・・？」<br>　「そういうの朝、言っておいてもらわないと困るじゃん。版下屋だって手配してないんだろ。」<br>　「平気だよ、また、岩ちゃんとこに出せば。」<br>　「無茶言うなよ、だいたい今何時だよ・・」<br>　「まぁ、とりあえず何とかしてよ。じゃあ、頼むわ。」<br>　そういってチーフは事務所から出て行った。時計を見ると９時を回っていた。僕はため息をつきながら、机に戻り仕事に取り掛かる。後ろから営業課長が<br>　「悪いね・・」<br>　と、片目をつぶって拝むような真似をする。<br>　「いつものことさ・・」<br>　と、僕は笑いながらデザイン原稿のチェックを始める。この地の部分の色指定をシアン、マゼンタのパーセントを逆に書き換えたとしても、チーフは気がつきもしないだろうと思いながら・・・。<br><br>　
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/shonann-kiri-ku/entry-10139488276.html</link>
<pubDate>Mon, 15 Sep 2008 10:59:41 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>48hands 3</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「のりこ」は今、熱心にパソコンのキーボードを叩いている。おそらく、今日の「空振り」について記録をしているのだろうと・・・思う。<br>　僕は僕で、お茶をいれながら、見るとはなしに、ついたままのテレビを眺めている。もう少しすればどこかのチャンネルでニュースでもやるだろうと思いながら・・・。<br><br>　もうしばらくすると「のりこ」は夕食の準備に何も言わずに取り掛かる。僕は夕刊のない日曜の夕方を持て余して、もう隅から隅まで読んだはずの朝刊を開くのだろう。<br><br>　僕は「のりこ」の手元に彼女のマグカップを置いた。「コトッ」という音に驚いたのではないだろうが、「のりこ」が僕のほうに目を向ける。<br>　「ありがとう」<br>　僕はそれには答えず<br>　「午前中に新聞の集金が来た。金は払っておいた。それから、お母さんから電話があったよ。」<br>　と、今日の出来事を報告する。<br>　「何だって・・？」<br>　「別に・・また電話するって言ってた。」<br>　「携帯の番号、教えてあるのに・・・。」<br>　そう言うと「のりこ」はパソコンの電源を落とし、夕飯の支度に取り掛かった。<br><br>　リビングに置いてある観葉植物の葉の先が黄色くなっている。僕がそれをむしり取ると「のりこ」はひどく嫌がるのだが、僕はその黄色がどうにも目障りで、むしり取らずにはいられなくなる。僕は黄色くなった葉を２，３枚、「のりこ」に気づかれないようにむしり取る。<br>　ソファに腰を降ろした時、都合よくニュースが始まった。台所からは「のりこ」が包丁を使っている音が聞こえる。そうだ、今日はビールでも飲もうかなと思う。<br><br>　そして、こんなふうに、我が家の週末は終わっていくのだ。<br><br>　<br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/shonann-kiri-ku/entry-10132551446.html</link>
<pubDate>Thu, 28 Aug 2008 15:19:13 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>48hands 2</title>
<description>
<![CDATA[ 洗濯物を取り込んでいるとき、玄関のベルが鳴った。「のりこ」だった。<br>　「今日は早いじゃん。」<br>　玄関を開けながら、僕は「のりこ」に話し掛ける。「のりこ」はそれには答えず、<br>　「昼、何、食べたの？」<br>　と、僕に質問する。<br>　「まぁ、適当に・・・。」<br>　と、僕は答えになっていないことを答える。<br>　「レバー買ってきたんだけど、これ炒めるだけでいいかな・・。晩ご飯・・。」<br>　そういって「のりこ」は上着を脱いで、ソファの背もたれに投げる。部屋に入っていく彼女の後姿は、とても疲れているように見える。<br>　「いいよ、別に・・・。」<br>　そのあとに「何でも・・」という言葉を飲み込んで、僕は薬缶に水をいれ、お湯を沸かす準備をする。<br><br>　「のりこ」は隣の市にある児童相談所でケースワーカーをしている。もちろん公務員なので土曜、日曜は休みになるはずなのだが、自分の担当するケースの親と面接をしなければならないときは、どうしても休日に出勤せざるを得なくなる。<br>　ほとんどの場合、一筋縄ではいかない家庭を担当している彼女は、面接をするために親を捕まえる事に大変な労力を使っている。そんなわけで、休日に出勤していく彼女が帰宅するのは、深夜になるのが当たり前になっていたのだ。<br>　<br>　僕はもう１度、ドアの閉まった部屋に向かって、<br>　「今日は早いじゃん。今日も迎えに行くつもりでいたのに。」<br>　と、声をかけた。<br>　「のりこ」はすぐには答えず、着替えを終え、部屋から出てくるついでのように、<br>　「今日は空振り・・・。」<br>　と、ぽつりと言った。そしてキッチンの隅にある小さな机に置かれたパソコンの前の椅子に腰を降ろした。「どっこいしょ・・」の言葉と一緒に・・・。<br>　そんな彼女のグレーのトレーナーを着た背中を見ていた僕に、薬缶が「ピー」とお湯の沸いた事を知らせてきた。 <!-- blog-body end --><!-- google_ad_section_end(name=section1) --><!-- blog-foot start -->
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/shonann-kiri-ku/entry-10131098876.html</link>
<pubDate>Sun, 24 Aug 2008 19:21:36 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>48hands 1</title>
<description>
<![CDATA[ <p>日曜日の昼下がり、４階にある我が家のリビングには春らしい陽の光が差し込んでいる。郊外にある私鉄の駅 から程近いマンションに居を構えたのは、６年前、妻の「のりこ」が３０歳になった年だ。<br>　２人で働いているし、通勤には駅から近いほうがいいと「のりこ」が強引に決めた中古の物件だ。駅に近いとはいえ、都心から離れているだけに、４階の我が家に陽射しを遮るものは何もなく、ほぼ１日中、我が家のリビングはぽかぽかとしている。<br>　西側の窓のカーテンがふわっと揺れた。どうやら出かける前に掃除をしていた「のりこ」が閉め忘れて行ったらしい。寝転がっていた僕は、窓を閉めながらため息をつく。<br>「とりあえず、何か食うか・・・」<br>　休日の僕は何かをする「あて」もないのだが、「とりあえず」冷蔵庫の扉を開けた。</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/shonann-kiri-ku/entry-10131093590.html</link>
<pubDate>Sun, 24 Aug 2008 19:01:33 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
