Silent Code https://ameblo.jp/silent-code/ 高津 央 (コウヅ ナカバ) メッセージ ja-jp 「静寂機械」//000 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10253284412.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて今宵は「静寂機械」の第三回です。-開演(または静寂)-テントの中は大勢の観客のたてるガサツなざわめきと町の轟音が混ざり合った醜悪な音で満たされつつあった。気分が悪くなるほどの醜音の中で冷や汗が出るのを我慢していると、透き通るような空気の振動を感じた。刹那、全ての醜い騒音が退散し完璧な静寂が姿を現し、観客達は初めて体験する静寂に神を感じ羨望と畏怖の入り交じった宗教的な熱心さを持ってステージの光の中に居るオブジェ 2009-05-02T19:19:38+09:00 今宵は「ゴルディアスの結び目」短文 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10251537028.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて今宵は「ゴルディアスの結び目」短文大陸の南西の奥地に打ち捨てられた教会宣教の残骸月が満ち始める夜暗い肌の半裸の男達が廃墟と化した礼拝堂でくるったように太鼓を打ち鳴らし始める沢山の時間混沌としたリズムがおおきなうねるような調和を生み出そうとする刹那1人の少女が表れる宣教師との混血褐色の皮膚の下の血管が透き通って見える暗く透明な肌ローマ時代の彫刻のような美しい体喉が小刻みに震え始める灰色の右目から涙が溢れる彼女の 2009-04-29T22:15:52+09:00 今宵は「ゴルディアスの結び目」 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10250929408.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて今宵は「ゴルディアスの結び目」決して解く事の出来ない結び目複雑に噛み合された結び目たとえ大きな剣で裁ち落としたとしてもその結び目の深遠な暗号は消えない人類が創り出してしまったゴルディアスの結び目はもうだれにも解く事は出来ないしかし上質な音楽が創りだす揺れはその固く閉ざされた結び目を少しだけ緩ませるしかし上質な美術が創りだす揺れはその固く閉ざされた結び目を少しだけ緩ませるそしてゴルディアスの結び目が少しだけ緩む 2009-04-28T22:36:52+09:00 今宵は音楽とタイトルについて https://ameblo.jp/silent-code/entry-10232176325.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せて今宵は音楽とタイトルについて1986年、そのころ僕はチェロの音色に惹かれていて数枚のアルバムを購入しました。その中に溝口肇氏の「水の中のオアシス」がありました。音楽そのものも大変好みで良く聴いていましたが、特に惹かれていたのはタイトルです。アルバムタイトルそして曲のタイトル、インストゥルメンタルの音楽なのに非常に小説的な佇まいです。しかしいつのまにかJKTだけが残り肝心のCDを紛失してしまいました。どこか他の 2009-03-28T17:55:21+09:00 「静寂機械」//-001 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10226379312.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せてさて今宵から数回に分けて物語を書きます。タイトルは「静寂機械」-招待状-町外れに姿を現した移動式の劇場に招かれた。古い紙特有のすえた匂いと真新しいインクの匂いが混ざりあった招待状には、日付と場所がひっそりと記されていた。差出人は古くからの友人。彼(または彼女)がここ数年どこで何をしていたか消息は聞いていないものの突然届けられたその招待状にはたいそうな魅力を感じざるを得なかった。彼(または彼女)は私と親交のあっ 2009-03-18T16:01:45+09:00 「静寂機械」//-002 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10205072016.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せてさて今宵から数回に分けて物語を書きます。タイトルは「静寂機械」-招待状-まだ誰も知らない秘密の劇場に招かれた。古い紙特有のすえた匂いと真新しいインクの匂いが混ざりあった招待状には、日付と場所がひっそりと記されていた。差出人は古くからの友人。彼(または彼女)がここ数年どこで何をしていたか消息は聞いていないものの突然配達されたその招待状にはたいそうな魅力を感じざるを得なかった。彼(または彼女)は私と親交のあったこ 2009-02-08T17:33:58+09:00 さて今宵は僕が覗いたある光景の話 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10178584332.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せてさて今宵は僕が覗いたある光景の話地中に埋もれたその場所を覗た男が音を紡いでいるその淡い音階の中で女が歌い始める二人が生み出す時間の彫刻聴衆の記憶の中で形を与えられ音楽という塊になる陽炎のような女の声ガラスのエコーそして歌は突然終わる命がそうであるようにそして無数の彫刻がその場所に残り魂の住処となった今夜もまた、静寂に帰ろうwww.silentgraphic.jp 2008-12-15T22:43:35+09:00 さて今宵は箱の話 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10150726655.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せてさて今宵は箱の話その箱と初めて出会ったのはパリの小さなギャラリーでした。雨上がりのひんやりとした夕暮れでした。十点ほどの箱がそれぞれひっそりと白い台に置かれていたように記憶しています。驚いたことに一つ一つの箱の中に「静寂」が閉じ込められていました。そのようなものが形として存在する事が信じられませんでした。拒絶するでもなく誘うでも無くただそこに「静寂」があるだけなのですが、無性にその「静寂」を自分だけのものにし 2008-10-12T23:26:11+09:00 さて今宵は詩、タイトルは「植物時間」 https://ameblo.jp/silent-code/entry-10140349872.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せてさて今宵は詩、タイトルは「植物時間」優雅な鉄骨が絡み合う教会のような植物園の片隅で男が待っている遠くから聞こえる掠れた鍵盤の音階男の鼓膜はもうかすかにしか震えてくれない天井から降り注ぐ柔らかい光男の目は白濁し、光と影が混ざり合う何を待っているのかさえおぼろげになるほどの時が存在し植物達の時間の中で男は朽ちて行く優雅な鉄骨が絡み合う教会のような植物園の片隅で現れた女は男の隣に座る溌剌とした唇で男の名をつぶやく男 2008-09-17T13:59:21+09:00 好んで聞いてる2枚のCD https://ameblo.jp/silent-code/entry-10116349324.html 夜の種族のみなさんこんばんは。静寂をたたえた夜の時代、芸術が魔術だったころに思いを馳せてさて最近好んで聞いている2枚のCDがあります。一枚目はグレングールドのゴールドベルク変奏曲の2007年盤。彼自身の演奏はデビュー盤である1955年と最後の録音である1981年の2回しかありません。1982年に亡くなってますから。グレングールド自身がアリアに挟まれた30の変奏曲のごとく自分の人生をゴールドベルク変奏曲で挟んでいるのですね。なんとシンメトリカルな美しい人生!さて2007年盤の話にもどりますが、19 2008-07-15T00:05:41+09:00