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<title>ハンバーガーとポテトのブログ</title>
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<description>主に自作小説を書いています！荒らされるほど見ている人は多くないと思いますが、もちろん荒らしは禁止です！</description>
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<title>余談(１５)</title>
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<![CDATA[ 皆さんこんにちは、いや、こんばんはでしょうか？<br><br>二週間ぶりの更新となりましたが未だに全部終わっていません……。終わりに向かってはいるのですがぴたりと勢いが止まっており既に一週間近く執筆が滞っております。<br><br>最近バイトが始まったりテストがあったりでただでさえ捗らない執筆作業だったのですが、ここに来て追い討ちを掛けるかのようにネタが出てきません。ネタと言うよりはどう展開させたものかと行き詰ってまして、気分転換に絵を描いたりギターを弾いたりしているのですがなかなか気分が晴れません。<br><br>大抵ネタが出ないような時というのは精神的に不安定な時なので、どうにかして気分を一掃したいのですが、うーん……。<br><br>と、不安定な私の状況はさておき、内容の解説ですが。<br>今回は戦闘メインで構成されていましたが同時に色々と説明が追いつかなくなっているかもしれません、ですが、それは言ってしまえば仕様ですので次回までお待ちください。まとめて行進したいので今日のところはここらで止めておきましたが多分分割で見るより一気に見た方がいくらか理解しやすいのでは、という配慮です。<br><br>あとは、三人の力関係のようなものも説明した方がいいでしょうか。<br>力関係と入っても権力的な何かではなくて、戦闘力、今回で言うと魔法についての理解力といったところでしょうか。<br>お気付きかとは思いますが一番戦闘能力に長けているのは間違いなくロウルです。肉体的にも精神的にも三人で戦わせたら最強なのは恐らくロウルでしょう。ただ、今回比べるのは理解力ですので、この場合三人の中で最も完成形に近い理解力を示しているのはハイネだと言えるでしょう。一応ロウルとマルコムは魔法力量や実戦での対応力はハイネより上ですが、それゆえに魔法の仕組みというものを実戦で体感してから理解する後学型のため、仕組みを理解した上で実践に向かうハイネとは性質が異なります。<br>勿論前者も後者も人によって好き好きがありますが魔法の仕組みを知っているのと知らないのとではスタート地点が違うといいますか、下手をすればそのアドバンテージが勝敗を分ける要因になりかねないというわけです。<br>で、話は三人の特訓での進渉に戻りますが。<br>マルコムに関しては内容の通りロウルとの戦闘で感覚をつかめたため、進渉自体はロウルより遅いです。では、ロウルとハイネではどうなのか、と言われると明確に書いた部分は無いですが、ブライアンとハイネが会話を交わしていた箇所にて、ハイネが言っていた事を思い出すと話が繋がるのでは無いでしょうか。<br><br>おしゃべりがすぎました、まあ、三人の上下関係なんてものは存在しないのであくまで参考程度に。<br>次回も出来る限り早めに更新しますので気長にお待ちください。<br>ではでは。
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11964531681.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Dec 2014 16:40:50 +0900</pubDate>
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<title>第二部　三章(７)</title>
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<![CDATA[ 　「じゃあ準備はいいな？」<br>「三「二「一「開始！」<br>　ブライアンが言った直後には既に三人ともそれぞればらばらの方向へ走り出しており、事前の作戦通りに均等に距離を開けてブライアンを囲むと意思疎通を視線だけで交わし、同時にロウルはロングソードに、マルコムは刀に、ハイネは矢に、ありったけの魔法力を注ぎ込むと嬉々として仁王立ちしているブライアンに向けて力の限りを放った。放ってからこれでは自分達の方にまで被害が及ぶという事を察知し、瞬時に後方へと距離をとろうとしたが、その中心にいて最も危険に晒されているであろうブライアンは逃げる体勢など何一つとしてとっておらず、寧ろこちらが焦燥に駆られたくらいで、確実に巨大な魔法力の塊は今正に互いに衝突を迎えるかに思われた。<br>　思われた、が、予想とは裏腹に、魔法力の塊はブライアンの嘗打によっていとも容易く木っ端微塵に粉砕されてしまう。空中に星屑が舞うかのように鮮やかな光を発しながら魔法力は無力化されて空気中へと消えていく。<br>　だが、その瞬間からロウルは動いていた。マルコムとハイネは驚愕に心奪われているが、これだけでは冷静さを売りにするロウルにさして影響を与えなかったようだ。<br>　ロングソードを痛いほどに握りしめ、魔法力を刀身へ駆け巡らせると、強化されたそれをブライアンの脇腹めがけて振り上げる。しかし、この時点ですらブライアンは避ける気配など見せず、さもこの戦闘を楽しんでいるような表情を浮かべると、ゆっくりとさえ思えるほど洗練された動きでロングソードの軌跡が通過すると予測される位置へ手を動かす。ロウルのロングソードをその人差し指と中指で止めようとしているのだ。さすがのロウルも呆れ半分躊躇半分といった気分だったが、当の本人はロウルの心配など露知らず、ぎらりと光る刀身を容易く二本の指で受け止める。それだけで、ロウルの柄を握る手には痛烈な衝撃が駆け巡り、続けざまに身体がふわりと浮き上がる。止めただけでは飽き足らず、そのまま攻撃の勢いを受け流すように二本の指のみで持ち上げているのだ。それに気付いたロウルはとっさに手を離してそのまま投げ飛ばされるのを回避すると、両手に魔法力で剣を作り出して再突進する。その頃には現状を理解してマルコムがロウルの近くまで戦闘に加入せんと近付いており、それを感知したロウルはタイミングを合わせてマルコムと同時に攻撃に入る。ロウルは右から、マルコムは左からそれぞれで攻撃を放ったが、ブライアンはロウルからもぎ取ったロングソードのみでそれを全て跳ね返してしまう。<br>　攻撃後に生まれた若干の間を突いてブライアンが再びロングソードで反撃に入ろうとしたが、その目が一瞬紅蓮に瞬くのを見て、二人は必死に退避の態勢を取る。一瞬の後に視界のすれすれを紅蓮に染まった弓矢が通過したかと思えば、それは一寸の狂いも無くブライアンの眉間目がけて閃く。<br>　眼前に迫った弓矢、しばし時間が静止したかのような感覚、意識が遠くなるような時間の中でロウルとマルコムは感じた。ブライアンの周りを取り巻く空気だけが他とは僅かに異質なものだという事に、しかし、それは何か邪悪だとかそういった雰囲気のような事ではなくて、魔法力のように自身を取り巻いているエネルギーの集合体というか、寧ろ魔法力のようなエネルギーが自身の周りを覆っていると言う方が的確かもしれない。<br>　それを矢が通過しようとその先端を異質な空間に踏み入れた刹那、ブライアンは異様なまでの速さでその矢が自分に接触するのを防ぐべく、ロウルのロングソードを受け止めたのと同じように二本の指でただの棒切れを掴むみたいに軽々と受け止める。この間僅かに一秒足らず。<br>　恐らくブライアンはその後も攻撃が立て続けに繰り出されてくるだろうと予測していたのだろう、三人が固まったまま動かないのをみてきょとんとした面持ちを見せる。<br>　「どうした、もう終わりか？」拍子抜けそうな口ぶりである。二人はさっき感じた一瞬の事象について聞いてみる。<br>　「お前らよく気付いたなあ……。まさか見える奴等がいるとは思わなかった。」<br>　「今のはな、感覚加速って言って、感覚を超加速させる技術で……」<br>　「感覚加速！？」三人の形相と迫力にたじろぐブライアン。<br>　「感覚加速がどうかしたのか？」終始訳が分からないブライアンに三人はボノの一件を説明するのだった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11964522848.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Dec 2014 16:39:35 +0900</pubDate>
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<title>第二部　三章(６)</title>
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<![CDATA[ 　「思うんだけどさ、魔法力量が増えても結局は俺達の技術がどうしようもなかったら話にならないよな。」マルコムが空中に分離した魔法力を漂わせながらぼんやりと呟く。<br>　「マルコムにしてはまともな事を言うわね。」とハイネ。<br>　「失礼だな！だから、魔法力量が増える事は良いんだけど、どうせなら今日中に一秒以内に発動できるようになってしまいたいというか。」<br>　「だったらひたすら練習してろよ、そうすりゃ勝手に魔法力が底をついて結果的には一石二鳥なんだから。と言うよりは寧ろそれを狙ってやってるんだから。」<br>　「そうじゃなくてさ、やるからにはブライアンをあっと言わせてやりたいじゃん、だからここは協力してだな……。」<br>　「今更全裸が怖くなったか？」茶化すロウルに再び口を開こうとするマルコムだったが、そのロウルがそれを制する。<br>　「言わんとする事は分かる、別段俺も反対って訳じゃないんだ。でもな。」<br>　「でも？」一呼吸置くロウルを見てマルコムが言う。<br>　「でも、それだと俺は全裸で三十周周ってリアルな犬の鳴き真似をするお前が見られない。」吹き出しそうになるのを堪えながらロウルはそう言った。<br>　「お前……！こっちが真面目に話してるっていうのに……！上等だ！今に見てやがれ、お前なんかあっさり抜き去ってやるよ！」軽く憤りながらマルコムは少し遠くの方へと歩いていってしまった。<br>しかし、ロウルはそうして歩きながら掌で魔法力を漂わせているマルコムの姿を見つつ、自分は魔法力を瞬時に剣に変形させるとその隙だらけになっている背中めがけて何の躊躇も無く襲い掛かる。一瞬ハイネですらその目を疑う行動だったが、しかし、マルコムのその後の動きは至って冷静だった。気配に気付いて振り返り、その視界にロウルを捉えると、ロウルと同じように魔法力を瞬時に刀に変形させると抜刀姿勢に移る。瞬間、二人の間の時間は交錯し、静止する。<br>　永遠にも似た密度の時間を切り裂いたのは二人の剣線だった。張り詰めた時間が破裂した風船のように莫大な量の情報を一斉に放出した瞬間、ロウルの魔法力とマルコムのそれとが鋭い火花を散らし、双方の瞳に僅かだが光を照らす。<br>静かに湧き上がった闘志だったが、これで終わりだと言うかのようにロウルは剣を振り下ろし、そのまま霧散させた。瞬時の反応を見せたマルコムだったがこれには少しばかり、と言うか寧ろ拍子抜けなくらいに意外だ、といった反応を示さずにはいられなかった。<br>　「親友の背後を何の予告も無しに切りかかるとは良い度胸だな。」好戦的な物言いのマルコムに対してロウルの口調は、まるで意に介さずを投影したかのように穏やかだった。<br>　「あーだこーだうじうじ悩んでるより、先に手が出るくらいがお前には丁度いいんだよ。今回先に手を出したのは俺だが、それでも結果はオーライ、だな。」初めマルコムにはロウルが何を言っているかてんで理解が追いついていなかったが、やがて状況を頭の中で整理し終えたのだろう、ようやく追いついてきた思考が自分の掌に握られている刀を見て自らを愕然とさせた。<br>　「俺、いつからこれを……？」手を小刻みに震わせながら衝撃のものを見たかのように言う。<br>　「俺が斬りかかった瞬間にだけど。」ロウルは不気味な笑みを浮かべてそう言うが、この時マルコムはもう一つ不審な点に気付いた。<br>　「お前、もしかして既に一秒以内に出来るようになってるのか？」<br>　「それは、まあ、ね。」<br>　「じゃあ、さっき言ってた俺が裸で三十周周って犬の鳴き真似するのが見れなくなるって言うのは、お前がもう出来てる事を前提として言ってたわけか？」<br>　「そういう事だ！」<br>爛々と輝く目のロウルを見てハイネは大きくため息をついた。<br><br>　「ぶっちゃけ半日でここまで行けるとは思わなかった。」ブライアンが二人のそれを見て遂に音をあげた。二人からすれば勝ち誇ったかのような気分だったが、ブライアンもめげなかった。<br>　「でも今回の目的には魔法力量を増やすことも含まれてるからな、と、いう訳で、お前ら今日一日は魔法力が切れるまでずっと実戦で特訓してろ。」投げやりな口調に反論してくるかと一瞬ブライアンは思ったが、二人は何を疑うでもなく了解とだけ言ってどこぞへと歩いていってしまう。予想の斜め上を行かれたり、拍子抜けな反応だったり、感情の起伏が忙しくなるブライアンを余所に特訓を始めようとする二人を見て、ハイネがすれ違いざまに言う。<br>　「あんまりゆっくりしてると追い越されるかもね。」手に幾つもの矢が浮遊している事にロウルとマルコムは気付きもしない。<br>　つくづく若さとは恐ろしいものだと、笑みを零すブライアンだった。<br><br>　次の日、三人が完全に実戦レベルにまで攻撃魔法を修得したのを確認すると、満足げに口を開いた。<br>　「予想以上に飲み込みが早くて俺も困ってるところだが、そうだな、次の課題が最終課題かな。」それまで何処となく浮ついていた三人の意識が一斉に腕組みをしてほくそ笑んでいるブライアンへ向けられた。<br>　「これ以上何かやることがあるのか？もっと高度な魔法か何かか？」<br>　「いや、そういうわけじゃない。言うのであれば昨日やったことの延長線みたいなものだ。」食い尽き気味に返すマルコムを落ち着かせるように言うブライアンだが、本人も何処かしら楽しげな口調にすら感じられた。<br>　「これからお前ら三人で、ありとあらゆる方法を使っていいから、俺に本気を出させてみろ。三対一の模擬戦だ。まとめて相手してやるから存分にかかって来い。」<br>　「三対一って、さっき自分でも飲み込みが早くて困ってるとか言ったばかりじゃないか。」俺達も舐められたものだと言いたげなマルコムである。<br>　「確かに飲み込みは早い、上達の早さも目を見張るレベルだ。それでもお前らじゃ俺は倒せない、三人束になってもだ。」そう言って、ブライアンは辺りに具現化能力によって作り出した魚を出現させる。丁度鯉くらいの大きさだろうか、白々しい明かりを辺りに発散しながらブライアンの半径一メートルほどをゆっくりと泳ぎまわっている。そこに見えない水があるかのように漂う流麗さは、どこか危なげな静けさをも漂わせていた。<br>　「武器は自由に使っていい、無論攻撃魔法もその他の魔法においても例外は無い、少しでも俺に本気を出させる事が出来ればお前らの勝ち、つまりは特訓の終了だ。」「期限は日没まで、それまでに終わらなければ明日に持ち越す。じゃあ、五分後に開始な。」<br><br>　「ブライアンにあれだけの自信があるって事は、多分一筋縄じゃ行かないだろう。ある程度作戦を立てておいても良いはずだ。」と、三人で向かい合いながらふとロウルが言う。<br>　「作戦って言ったって、何をしようって言うんだ。」<br>　「とりあえず、一発でいいから思い切り力使ってみたいと思わないか？」ロウルの言う力、というのはつまりは魔法力のことだろう。これだけで二人にはロウルが何を言わんとしているのかが大体予想がついた。<br>　「要するに、全方位からの全力攻撃って事か？」<br>　「察しがいいな、まあつまりはそういうことだ。連携だの云々っていうのは口で言ってどうにかなるような代物じゃないだろ、それに、お前らならいちいち言うまでもないと思うしな。」珍しくロウルが背中を預けるような素振りを見せるので、二人としてもその作戦に乗るのに躊躇いはなかった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11964522412.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Dec 2014 16:35:15 +0900</pubDate>
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<title>余談(１４)</title>
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<![CDATA[ 皆さんこんにちは、実に一ヶ月くらい？空けてしまって、何と言うか、申し訳ないです。<br><br>まあ、忙しいというのも勿論無かったわけではないのですが、どちらかというと小説の執筆作業で大分時間がかかってしまったところが大きいですかね。<br><br>しかし、今現在もまだ執筆作業が完了しておりません。<br><br>３，４ページで終わらせるはずが既に８ページほどに膨れ上がってしまって、更にもう少し増えてしまいそうなのです。<br><br>しかも、８ページ書くのにもう２週間ほどかけてますかねえ、執筆速度が非常に遅い。勢いに乗ってしまえば一日で一気に書いてしまえるんですが、このところどうも乗りません。<br><br>ですが、最近更新していなかった事には気付いていたので一応８ページのストックも貯まったし、とりあえず更新しておこう、と思って今回更新にたどり着いたわけですが、非常に先の展開が危ういです。精一杯頑張るつもりではありますが、来週の更新が無かったときは、まだ終わってないんだろうなあくらいに捉えてくれると助かります。<br><br>載せてるほうの執筆は進まないのに載せてない方の執筆が進む、今日この頃です。でも、やっぱり書いてる間は楽しいんですけどね！<br><br>せめて来週には載せてしまえるように頑張ります。何卒生温かい目で見守ってくれると嬉しいです。<br><br>では今日はこのくらいで。
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<pubDate>Sat, 29 Nov 2014 17:51:06 +0900</pubDate>
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<title>第二部　三章(５)</title>
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<![CDATA[ 　しかし、数十分後。そこには魔法力を使い果たして疲労困憊している三人の姿があった。<br>　「まあこうなる事はある程度予想していたよ。」読んでいた本にしおりを挟み、パタン、と小気味良い音を立てて閉じたブライアンは、椅子から体を起こしてそう言った。<br>　「魔法力の具現化ですらあんだけひいひい言ってたからな、あれより高度な事をやるにはいつもより更に魔法力を消費する。でも一時間持たないとはなあ。」<br>　「具現化するのとこれとじゃ疲れ方がまるで違うぞ、どういうことなんだ。」ぐったりしながらロウルは言う。<br>　「言っちまうと、魔法力の分離ってのはその状態を保つために常にエネルギーを放散し続けてるわけで、魔法力の具現化と違う点はそこにある。具現化するだけなら体から離れていない分魔法力の消費が幾分抑えられる。分離するには具現化する工程とは別に、身体から切り離し、切り離した魔法力を留め、霧散しようとする魔法力を押さえ込むために絶えず魔法力を供給しなくてはならない、という手順が絶えず要求されるからだ。特に、魔法力を押さえ込んでいる時間が長ければ長いほど魔法力の消費量は増えていく、だから、そんだけ疲れるわけ。」<br>　「つまり、今の私たちはそこら中に魔法力を垂れ流しにしているって事ね。」ご名答、と言ったブライアンはこう続ける。<br>　「一時間休憩したら特訓再開な。」疲労困憊とは言ったがこの時ばかりは三人も反応せざるをえなかった。<br>　「一時間休憩したくらいで動けるかよ、昨日も一昨日も一晩休んでたから何とかなっただろうに。」マルコムが愚痴を漏らすのは他の二人からしてももっともな事で、魔法力を使い切っただけと簡単に流すような事ではないのだ。さながら長距離走を走らされてへとへとになっているところに追加メニューを言い渡されたような気分である。<br>　「そんな事は見てりゃ分かるよ。だからこそやってもらう。」血も涙も無いような事を言うブライアンだが、ロウルだけは違った。<br>　「魔法力は極限まで消耗すると底値が増幅するっていう性質があるんだ。それを意図的に行なう事で術者の魔法力量を段階的に増やしていくって言う魂胆だろ。」<br>　ブライアンはまたしても、ご名答、と言った。<br>　「ロウルが言った通り、魔法力にはその存在が危ぶまれたときに自己修復する性質がある。これを魔法力自己再生機能と言うんだが、その際、魔法力は二度同じ事が起こらないように自己増幅を起こす。それによって一度目に魔法力を使いきった時より、再び魔法力が回復した時の方が魔法力量が増える現象が起こるわけだ。それを逆手にとって今日一日はフルで魔法力を使い続け、魔法力が回復してきたらまた使い果たし、また回復、を繰り返してもらう。」<br>　「ただ、あんまり消耗しすぎると自分の生命エネルギーを削りかねないからほどほどにな。」ここら辺のさじ加減の適当さがブライアンらしいが、よくよく考えてみると恐ろしい話である。最悪生命エネルギーを使い果たしたら死ぬという事だ。如何せんそこら辺の危機感がブライアンには足りていないように感じてしまう、今に始まったことではないが。<br><br>　一時間後、あまり疲れが取れたようには思えないが三人は再び特訓を始めた。特訓と言うには些か乱暴であるように思えたが、三人にも時間が無尽蔵にあるわけではないのだ。目的を見失っているようでは何も成し遂げられない。<br>　それでも使えば減るわけで、生命エネルギーがどうとは言っていたが今の三人にはそんなものを使うだけの余裕も魔法力も残されてはおらず（魔法力が残っていないから生命エネルギーを使うわけだが）、またしても地面に倒れ伏せる。流石に最初ほど時間は長く持たなかった。<br>　「こんな事なら生命エネルギーを使っても良いって思えてくる……。」<br>　「馬鹿言うんじゃねえ、そんなもんつかったら寿命が減るぞ。」ぞっとしない事を言うブライアンである。「それに、言い忘れてたが生命エネルギーを使うのはそんな簡単なことじゃない、使おうって思って使えるんならそんな便利な事もない。」<br>　「ならどんなときに使うんだ？使うべき時に使わなきゃ死にかねないだろ。」とマルコム。<br>　「だから、生命エネルギーを使う事が死への近道なのになんで万事休すって時に生命エネルギーを使おうとするんだ。矛盾してるだろう。」<br>　「とは言っても火事場の馬鹿力とか言うのもあるわけだしそれに似た事じゃないのかよ。」<br>　「火事場の馬鹿力は普段かけてるリミッターを緊急時に解除するっていうあれだろ？それとは違って生命力そのものをエネルギーに転換するんだ、火事場の馬鹿力は結局その時持ってるエネルギーしか消費できないのがネックになる、その点生命力を燃やせば零が百になる事も可能だ。まあ、燃やせば燃やした分だけ寿命は縮まっていくがな。」<br>　「言ってることはその通りだけど、窮地の場面において生命力と引き換えに力を取り戻したりする事は可能なわけだろ？意図的にないしは能動的には難しいにしても。」<br>　「それはどうなんだろうな。俺もその場面に立ち会ったり自分が陥ったわけじゃないから何とも言えんが、結局のところ覚悟の問題に思うぞ。」<br>　「出来ればそんな瞬間は来て欲しくないものだな。」ロウルの一言に頷く一同であった。<br>　この繰り返しを四回ほど後に続けた頃、アルゲートが昼食の招集をかけた。やることがないアルゲートだが、料理に関しては他にやれる人がいないので率先して取り組んでいる。案外料理や洗濯といった家事が好きなのだそうで、良い父親になりそうだった。<br>　「しかしまあ、正直なところ魔法力が増えてる実感というのは微塵も感じないな。」マルコムが、何故だかは分からないが身体中を探るように見ながら呟く。<br>　「そんな簡単に成果が出たら苦労はしない。そうだな、これはあくまで経験則だが、俺なんかがこの特訓方法に気付いて始めるようになってから、少なくとも十回は同じ事を繰り返した覚えがあるぞ。」<br>　「まだ半分も行ってないじゃないか……。」とうな垂れるマルコム。いちいち忙しいやつである。<br>　「見てる限りではだが、ロウルは以前からこうした特訓みたいな事を行なっていたのか他二人と比べて若干魔法力量が多いな。それに比べるとマルコムはまだまだ伸びしろが大きい、その分使い切るのも早いわけだ、ロウルと同じペースでやってるといつの間にかもの凄い勢いで突き放されかねないぞ。」<br>　「まじか！休んでる暇なんか無いじゃないか！」そう言いながらも食べる事は止めず、必死にかき込んで食事を終わらせると、ご馳走様！とだけ言い残してマルコムは殆ど食休みを挟むことも無く飛び出していった。<br>　「わざと煽りやがったな。」ロウルが呆れたように言う。「そんなに俺を裸にしたいか。」<br>　「なあに、どうせ勝負するなら面白いほうがいいだろう観客としては。」ロウルもお手上げといった様子だった。<br><br>　「あんな事言ってたけど、本当はマルコム推しなだけでしょ。」ロウルも食事を終え、外へ出て行ったのを確認してからハイネが言う。<br>　「強いて言うならこれも教育方法の一つなのさ。こうでもして煽ってやればあいつら馬鹿だから簡単に乗せられてくれるだろ？」「それに、正直な話を言うのであればあいつらに差なんか大して無えよ。」<br>　「いい性格してらっしゃいますこと。」小馬鹿にするような笑みを浮かべてそう言い残すと、ハイネも二人の後を追う様に外へ出て行った。<br>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11958445676.html</link>
<pubDate>Sat, 29 Nov 2014 17:50:11 +0900</pubDate>
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<title>第二部　三章(４)</title>
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<![CDATA[ 　しかし、この日もまた二人は魔法力を使い切り、呆気無くその場にくたばった。それを運び込むのは昨日も今日もアルゲートの仕事だった。<br>　「ハイネはどうやってるんだ？」夕食時にマルコムが言う。<br>　「どうって言われても、そうね、まずは魔法力を球体状にして手の上に浮遊させることを想像してみるといいわ。こんな感じに。」と言い、ハイネは右掌に魔法力を具現化するとそれを言葉通りに球体状にして掌の上に浮遊させる。「そうしたらこれを、今度は細長く棒状に変化させる。」ハイネが言うと浮遊していた球体状の魔法力は引き伸ばされるように徐々に伸びていき、やがて一本の棒を作り出す。「最後に仕上げでより鮮明に形を定めていったら、完成。」初め球体状だった魔法力はいくつかの過程を経て鮮明な形を施された弓矢となった。<br>　「言うのであれば、静止画じゃなくて動画ね。出来上がった姿を想像するより出来上がっていく過程を思い描くほうが簡単だし、なによりはっきりとしたイメージが作れる。」そう言うと、ハイネは作り出した矢を掌から消し去る。魔法力は空中を漂う残滓となって姿を消した。<br>　「ブライアンよりよっぽど分かりやすいな。」ロウルが言うと、マルコムも全く同意だ、と皮肉のように返した。<br>　三分後、搾り出した魔法力で二人は何とか剣を作り出すことに成功し、やがて消え入るように布団に倒れ込むと死んだように眠りに落ちた。<br><br>　当初、ブライアンの予定ではここに至るまでに一週間ほどは最低でも要するだろうとしていたが、まさか三日足らずでこれを成し遂げてしまうとは想像だにしていなかったらしく、渋々こんな事を言い出した。<br>　「予想以上に上達が早かったからもう少し魔法について教えておいてやろうと思う。まあお前らの才能を少しばかり甘く見ていた節が俺にもあったからな。その謝罪だとでも思ってくれや。」正直三人は怒られこそすれ謝られるような事をした覚えはなかったので儲けた気分でいたが、予想以上につらい特訓になる事を、この時想像すらしなかった。<br><br>　「今からお前らに教える事は魔法の初歩的な技術だ。だが、初歩的だからと言って疎かにすると痛い目を見るぞ。」やけに真剣みを帯びた目つきを見て、三人は少し背筋を伸ばす。<br>　「魔法にはいくつか種類がある。戦闘に使うだけが魔法じゃあない、戦闘の傷を癒す治癒魔法もあるし、移動に際しての加速魔法、記憶魔法、起動魔法、封印魔法、強化魔法、減退魔法など、用途によって様々な魔法がある。一概にこれが必須！とは言い切れないが、今回お前らが必要としているのは力の使い方、つまりは力そのものだ。」<br>　「と言うわけで、これからお前らに教えるのは攻撃と防御の魔法だ。簡単に攻撃魔法と防御魔法に言い直しちまうが、その名の通り攻撃する魔法と防御する魔法だ。教えると言っても基礎の話だが。」<br>　「中でもこれからお前らに教える攻撃魔法はいわゆる遠距離攻撃魔法と呼ばれるものだ。近距離攻撃魔法って言ってもそれ単体で攻撃するんじゃなくて昨日までお前らに教えていたような何かを媒体にして使うものだから分類するのも少々おかしな話ではあるが、頭の片隅にでも入れておいてくれ。」<br>　「とは言っても、魔法力を分離させて形状を変化させるまでは大体出来るようになってるからな、後はそれを実戦で使えるレベルにまで育てるだけ。まあ、今日はそこまで行かないと思う。侮ってるとかそういうんじゃなくて、まずは典型的な攻撃魔法の形を完全に発動できるように身体に刻み込んでもらう。」出来るようになってもだ、とブライアンは続ける。<br>　「勿体ぶってないでさっさと教えろよ。」マルコムの言葉に思わず一同は苦笑いした。<br>　「最初にやる事は昨日と同じだ。魔法力を身体から分離して形状を変化させる。これ一つをこなすのに何秒も時間がかかっているようじゃ実戦なんて夢のまた夢だ。」「だから、今日の目標は形状を変化させるまでを一秒以内にこなす事、それが出来るようになったら次の段階に進む。」<br>　「形状はこっちで決めていいんだな？」ロウルの問いに、椅子に座り込んだブライアンはお好きなように、とだけ言うと読書を始めた。何とも放置主義な教師である。<br>　「ロウル、どっちが先に一秒切れるか賭けようぜ。」ふと、マルコムがそんな事を言い出す。<br>　「上等だ、俺が負けたら全裸で逆立ちしてあの小屋の回り一周してやるよ。」<br>　「言ったな？なら俺が負けたらその場で三十回回ってからリアルな犬の鳴き真似してやるよ。勿論全裸で。」やけに勝気なマルコムである。<br>　「何で全裸になりたがるのよ……。」頭を抱えるハイネを他所に、男共は互いの全裸を賭けて特訓に乗り出す。そんな二人を見て、ハイネもようやくやる気を見せたのか、意気揚々とその輪に加わった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11958445323.html</link>
<pubDate>Sat, 29 Nov 2014 17:46:59 +0900</pubDate>
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<title>余談(１３)</title>
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<![CDATA[ <p>皆さんこんにちは、丸々二週間空けてしまって申し訳ありません。その上今回載せられる量が少なくて……。</p><br><p>と言うのも、最近忙しいのもあるのですが、何より新たに書き下ろしている部分が一向に進まない。内容自体は頭に入っているんですがいざ書き始めると手が止まっちゃうんですよ。二週間かけてようやく今回のが載せられたという所です。</p><br><p>もしかすると、と言うか殆ど確定しそうなのですが、もう受験二週間前というのもあって来週再来週は更新出来ない可能性が僅かにあります。もしそうなったらすいませんがなるべく早めに更新しますのでお許しください。受験が終わった後も色々とばたつきそうなのでそれも絶対とは言えないのですが。</p><br><p>とは言え、受験さえ終わってしまえばこちらのものなので気長に待ってくれるとありがたいです。</p><br><p>さて、内容の方に移りましょうか。</p><br><p>と言ってみたものの、特別説明が必要な事も無さそうですねえ。まあ、二人は簡単に出来てしまいましたが、本当は何週間もかけてようやくできるようになるような代物なのでそこだけ頭の片隅にでも入れておいて貰えれば問題は無いですかね。</p><br><p>一応今回のところはこんなものでしょうか。次回もなるべく早く、可能な限り急いで更新しようと思いますので寛大な心で見守っていてくれるとありがたいです。</p><br><p>ではでは。</p>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11947179016.html</link>
<pubDate>Sun, 02 Nov 2014 15:33:04 +0900</pubDate>
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<title>第二部　三章(３)</title>
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<![CDATA[ <p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「よくある事だ、周りに感化されて出来ちゃうなんて事はな。」出来て当然と言っているようにすら取れるほどその口調は至って冷静で、軽かった。「その感覚さえ掴めたらもういつでも出来るだろ？」確かにその通りではあった。あの後、今まで何度となく繰り返しやってみても出来なかったそれが、ついさっき出来たばかりにも拘らずいとも容易く出来てしまうのだ。拍子抜けも甚だしかった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「じゃあ次はその剣置いてみな。」言われて二人は地面にそれぞれの武器を突き刺す。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「今度は、イメージの力だけで自分の剣を作り出してみるんだ。それが出来たら魔法も使えるようになるはずだ。」ブライアンの言葉に思わず苦笑する二人。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「何言ってるんだ、そんなことが出来る訳」ないだろ、と言いかけるマルコムの言葉を塞ぎ、ブライアンは声を張り上げる。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「出来る訳ない、なんて言ったら出来るわけねえんだよ、いいから見てろ。」ブライアンはそう言ってマルコムの口を塞いでいた手を離し、何かを握る所作を見せる。直後、ぶんっ、と音を立ててそこに剣が、文字通り出現した。白々しい光を辺りに放っているそれをマルコムに向けて話を続ける。「言っとくが、お前らが出来ないって言ってるこれを、ハイネはついさっき修得したぞ。」驚いて二人はハイネの方に、首が捩れるほどに高速で視線を向ける。ハイネはそれを見、眉を吊り上げて自慢するように二人を小馬鹿にすると、弓を持つ左手とは反対の右手に、弓を出現させる。それだけでは飽き足らず、それを弓にあてがい、姿勢を正すと数十メートル先の木にずばん、と命中させたではあるまいか。負けず嫌いの二人が対抗心を燃やすには十分すぎるほどのパフォーマンスだった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　そうは言っても全くと言っていいほど何の説明もされていなかった二人は、噛み付くようにブライアンに視線をぶつける。そんな二人に落ち着けと言わんばかりにブライアンは両手を向けて心を落ち着かせる。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「先に言っておくがこれは今までやってた事よりも遥かに難しいぞ、魔法力を何の媒体も無しに具現化するんだからな。」「まずはその手に魔法力を具現化させてみるんだな、でなきゃ剣に実体化するなんて夢のまた夢だ。」吐き捨てるように言うブライアン。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　二人はすぐにイメージを浮かべる。さっきまで煮え滾ったマグマのように滾っていた心はそれにより熱を失ったかのごとく静まり返る。その切り換えたるや。ブライアンもさすがに動揺したほどだった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　ようはロングソードに纏わせていた魔法力を単体で出せるようになればいいのだ、とロウルは思考する。精神を研ぎ澄まし、自分の体に魔法力が流れる様を想像する、そして、それを一気に掌へ。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　気付けばその掌に、魔法力は湯気が立ち上っているかのように姿を現した。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「よし！いいぞ、そのまま魔法力そのものを自分の掌から分断するんだ、球体でも何でもいい、とにかく形を持ったまま浮遊させろ。」しかし、分断しようとすると、魔法力は力の供給源を失って儚く消えてしまうのではないかとロウルは思ってしまう。その迷いが魔法力の具現化を解いてしまった。そこにあったはずの魔法力は雲散霧消してしまうのに時間を要さなかった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「よくやった、そこまで出来ちまうとは思わなかったぞ。」ブライアンが感嘆の拍手をしている、それを悔しそうに見るマルコムにロウルはドヤ顔を向けた。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-bidi-font-family: &quot;Times New Roman&quot;; mso-font-kerning: 1.0pt; mso-ansi-language: EN-US; mso-fareast-language: JA; mso-bidi-language: AR-SA">　「分断するって言っても魔法力が力を失うわけじゃないんだ、独立した固体として切り離せれば、後はそれを変形させる過程自体はロングソードのそれと同じだ。」分かった、とロウルは言いもう一度集中して同じ事をやってみる。マルコムも負けじと黙って集中状態に切り替わった。</span>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11947175492.html</link>
<pubDate>Sun, 02 Nov 2014 15:29:18 +0900</pubDate>
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<title>余談(１２)</title>
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<![CDATA[ <p>皆さんこんばんは、今日は少し遅くなってしまいました。休日というのはどうも生活のリズムが崩れてしまっていけませんね。</p><br><p>早速内容の方に行きましょう。今回から三章に移りました。という事で魔法力の使い方について学んでいる三人ですが、魔法力や魔法については前回の余談(１１)にてお話しました。なので細かい説明は要らないと思いますが、如何せん展開が早くて話についていけていない人がいそうですね。</p><br><p>簡単に説明するとこうです。</p><br><p>胡散臭いとは思いつつも力の使い方について少しばかりの興味を示した一行は再び襲撃を受けた森へと戻りました。そこで待っていた昨晩の男と合流し、少し開けた空間まで移動した後力の使い方について説明を受けます。</p><p>先ずは魔法力を具現化させること、それが出来次第具現化させた魔法力を自分のイメージを元に変化させる事。この時大事なのは、出来ないかもと思ってはならないという事で、自分が出来るんだと思い込んでしまうことこそが重要だという事です。</p><p>この時ロウルが具現化させた、魔法力を刃状に変形させる、事についての説明ですが、剣をチェーンソーだと仮定してお話します。</p><p>チェーンソーには剣と同じような刃というものはありませんが、代わりに高速で動く付属の刃みたいなものがありますよね、ここではそれが魔法力です。土台となる板の周りを付属の刃が高速で回り続けるからこそチェーンソーというのはさながら一つの刀剣のようにものを切断できるわけです。（詳しい仕組みは定かではありませんがこの場合そうと仮定させてもらいます。間違っていたらごめんなさい)</p><p>これをロウルのロングソードに置き換えてみると、基になるロングソードがあり、その切っ先の周りを魔法力が高速で回転する。ロウルの魔法力はチェーンソーとは違って鮮明に凹凸がありませんのであたかもそこに本当に光の刃があるように見える。正確には高速で動く魔法力ですが、イメージの力によって魔法力は鋭い切れ味をも付加されています。</p><p>仕組みはこんな感じですね。ただ刃状に形を整えても先ほどのような仕組みが無いと切れ味は元のロングソードとなんら変わりませんからね。</p><br><p>この先も少し説明が分かりにくい点があるかもしれませんがその都度説明できたらいいと思います。一応内容も書き加えてはいるので可能な限り詳細に書けるようにしていきますね。</p><br><p>では今日もこれくらいで。</p>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11941201804.html</link>
<pubDate>Sun, 19 Oct 2014 18:24:00 +0900</pubDate>
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<title>第二部　三章(２)</title>
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<![CDATA[ <p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「いいかロウル、お前は具現化することは出来ているんだ、後はそれをより高度なものにするだけ。イメージしろ、自分の魔法力がそのロングソードを助ける姿を、その姿がどんなものでもいい、俺がやったように魔法力自体を鋭い刃のように変化させるも、炎が纏っているようにするも、電流が流れるようにするも全部お前の勝手だ。まずは自分がしたいように魔法力をコントロールしてみろ。お前には言うよりも自分で模索させた方が良さそうだ。」そう言い残すとブライアンはすぐにマルコムの方へ行ってしまう。仕方が無いのでロウルは自分のロングソードに一人向き直った。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　イメージしろと言われてもどうイメージしたものか、刃、炎、電気と考えてみたもののいまいちイメージが湧かない。それを今やろうとしているのだがブライアンの説明はどこか意図的に話の要を抜いているような気さえしてしまう。ふと、マルコムを見てみるが、やはり自分より何か明確に説明をされているようだった。マルコムが少し抜けているというのもあるが、ロウルとしては少し自分の実力を買いかぶられ過ぎている気がしてならなかった。渋々視線をロングソードに戻すも、どうしたものか、と再びふりだしに戻る。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　まずは魔法力の形をロングソードの形に沿って具現化できるようにするか、とロウルは適当に定め、ロングソードに緋色の光を纏わせる。ここまでは特に何を考えるでもなく出来るのだが、問題はそこから先、具体的な形に留める事はロウルには出来ていない。静かにロウルは意識をロングソードに向けた。初め、ふらふらと頼りなく揺らめいていた光が少しずつ落ち着きを取り戻したように動きを静めていく。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　ただ、どんなに集中してもそこから形を変えることが出来なかった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「いいかロウル。」出し抜けにブライアンが背後から言ってくる。ロウルが驚くのに同調するように光が揺らいだ。「何でお前が第一段階の魔法力具現化までは容易く出来るのかを考えてみろ。それはお前が既に具現化した時のイメージを頭の中に持っているからだろう、確かに最初は難しい、でもな、イメージさえ掴んでしまえばこっちのもんなんだよ。より鮮明なイメージが魔法をより確かなものにするんだ。」そう言うとブライアンは自分の剣をロウルの横で握ってみせる。すぐに白い光を浮かび上がらせると再び口を開く。「例えばこの魔法力を刃状にするなら、俺はこうイメージする。剣先に沿って自分の魔法力が流れていく様を、見てろよ。」視線を剣に移してみると、先時まで何事も無かった剣を纏っている光が、やがてゆっくり、確かなスピードで、剣の刃に沿って流れ始める。さながらチェーンソーのように、段々とスピードを上げていき、遂には高速で回転するあまりその動きが捉えきれなくなった。視野を広げて見直してみれば、具現化された魔法力は剣を纏う刃のように変化し、魔法力の刃を形成していた。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「要するに、自分がこうなるんだと思い切ってしまえば魔法力は自ずから姿を変える。自分を騙す訳じゃないが、思い込みは重要だな。」そうしてブライアンはロウルの肩をぽんぽんと叩いてどこかへ行ってしまった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　出来ないかもしれないというイメージが邪魔をしているのか。心のどこかでロウルは何かを掴んだような気がした。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span lang="EN-US" style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;"></span></p><p> </p><p></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　結局その日、三人は魔法力を使い果たしてしまい特訓は打ち止めになってしまった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 5pt; mso-char-indent-count: .5"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">「まだまだ魔法力のコントロールが出来ていない証拠だ、それが出来るようになれば無駄な魔法力消費も抑えられるようになるさ。」などとブライアンは言っているが三人はとっくに眠りに落ちていた。思わずそれに気付いたブライアンも失笑してしまう。残された男二人は静かに酒を交わしだした。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　そして、次の日の早朝。全快した三人は眠りこけているアルゲートとブライアンをそのままにし、特訓を始めた。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 5pt; mso-char-indent-count: .5"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">「マルコム、どれくらい出来るようになった？」とロウルが聞くとマルコムは嬉々として言う。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「なんかぼんやり光みたいなのは出てくるんだけど、どうもそこから進展しなくてさ。」<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「そこまで行けたらすぐだよ、行ける、って確信する時が来れば後はそのまま流れるように勝手に出来る。」<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「そういうものか、でも、お前はどうなんだよ。」マルコムに話を振られ、咄嗟にロウルはロングソードを握り直し、実演してみる。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　まずは光を纏わせ、それをしっかりと形作る。ここからが、どうするか、思い悩んでいる途中なのだ。そんなロウルの脳裏に、さっき自分がマルコムに向けて言った言葉が浮かんでくる。　　　　　　　　　　　　<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　行ける、と確信したとき、正に今がその時だった。瞬間、鮮明なイメージが眩く光を放ったように鋭い感覚が走る。同時に光はロングソードを流れるように形を瞬時に変え、光の刃を形成したのだ。まるでそれが本当の刀身かのように鋭利に、怜悧に。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「出来るじゃ、ねえかよ。」思わず唖然とするマルコム。それよりもロウルの方が驚いていたのはもはや言うまでも無いだろう。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「で、出来た。」余韻に浸るようにロウルはロングソードを見つめ、恐る恐る、具現化した魔法力が消えてしまうのではないかと思いながらもそれを一振りする。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　感覚がまるで違った。今まではまるで鈍ら刀を振り回していたのではないかと錯覚するほどに、その剣線が余りに心地よい軌跡を描いたものでロウルはしばし感動に心奪われた。よもやこうまで違うとは思いもしなかった。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　「お前に出来るなら、俺に出来ないはずはないよな。は、ははは。」と、マルコムは目の前で見せ付けられたロウルの実力に嫉妬している自分を抑え付けるかのように、平静を保とうとそんな事を言いながら、半自動的に刀に意識を注ぐ。<span lang="EN-US"><br></span></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-SIZE: 10pt; FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;">　この後、まさかマルコムまでが成功し得るなどと誰が考えただろう。<span lang="EN-US"><br></span></span></p>
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<link>https://ameblo.jp/sinsinyu/entry-11941191651.html</link>
<pubDate>Sun, 19 Oct 2014 18:19:33 +0900</pubDate>
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