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<title>ソライロレイン＠別館</title>
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<description>ソライロレイン別館です。</description>
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<title>コピー本を出したい・・・。</title>
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<![CDATA[ <p>コピー本を・・・だしたい・・・です・・・＞＜<br><br></p><br><p>ブログでつらつら書いてもいいんですが、やっぱり紙にすると紙にしただけの気合がはいるじゃないですか。</p><br><p><br><br></p><br><p>・みんなヤンデレ仏英・米英・英日の各SS詰め合わせ</p><br><p><br><br></p><br><p>・サークルで企画したまま完成のめどが立たない（笑）オリジナル同人ゲームの超ロリっ子シングルマザーと子供たちのＳＳ</p><br><p><br><br></p><br><p>・オリジナルの野球少年と文系女子のギャグ本</p><br><p><br><br></p><br><p>ぜ、ぜんぶ・・・かきた・・い・・・じゅるり。</p><br><p><br><br></p><br><p>でも、書く気力がないんですよね＞＜</p><br><p>ををおおお、やる気がほしい・・・。</p><br><p><br><br></p><br><p><br><br></p><br><p><br><br></p><br>
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<link>https://ameblo.jp/skycolorrain/entry-10628012921.html</link>
<pubDate>Mon, 23 Aug 2010 19:01:15 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう７【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br>目が覚めると、そこにはドアップの優の顔があった。<br>そういえばさっきからこいつに膝枕してもらってたな。<br>目を閉じた優は、どうやら眠ってしまっているみたいで、俺の顔にかかる髪を耳にかけてやっても気付かなかった。<br>改めてまじまじと見ると、そこそこ整った顔してるよな。<br>優の頬に手を伸ばして撫でても、女の子みたいなふにふにした感触は無くて、頬骨に薬指がぶつかる。<br>「ん・・・たか、ひろ」<br>座って俯いたまま眠る優が、うぅと唸った。<br>いつもは苗字なのに、呼び捨てで俺を呼ぶのは珍しい。<br>夢ってのはこんな細かいところまで生み出しちまうのか。俺の脳ってすげぇな。<br>「隆宏・・・」<br>優がもう一度俺の名前を呼ぶ。<br>寝言とは思えないくらい、はっきりした発音で。<br>どうやら起きてしまったらしく、薄く目を開いた優が俺ににこりと笑いかけてきた。<br>「優・・・？」<br>その笑顔に、俺は間違いなく見覚えがあった。<br>いや、こんな大人に至近距離で微笑まれたことは無いけれど、優に良く似た、・・・少年、に。<br>「すいません、寝ぼけてたみたいです」<br>「なあ、優・・・俺達、会ったことあるか？もしくは、俺はお前に似た奴と会ったことがあるのか？」<br>誤魔化されはしまいと、優の頭の後ろに手をかけて、ぐっと引き寄せる。<br>目を覗き込むと、案の定、優のきれいな茶色の瞳は揺れていた。<br>「それは・・・俺にも分かりません。俺は貴方に創られただけの存在ですから・・・」<br>「でもお前は俺が昔、眼鏡をかけていなかったのを知ってたよな」<br>「勘ですよ、勘」<br>「でも、俺のことなら何でも分かるって」<br>ついつい大声を張り上げてしまうと、優が俺の口に人差し指と中指をあててくる。<br>それから俺から視線を上げて、雲ひとつ無い空を見上げた。<br>「俺は・・・貴方とそんな話がしたいんじゃないんです・・・。ただ、貴方の周りであった楽しいこと、嫌なことを話してくれれば、俺は充分それで幸せなんです。・・・それに、俺はただの夢の中の人間ですから・・・」<br>「はは、それって、優がまるで俺のこと好きみたいじゃないか」<br>優の大げさな物言いに苦笑すると、優が困ったように眉を下げた。<br>「もちろん好きですよ、渡部さんのこと」<br>「どういう意味だよ？」<br>「そのまんまの意味です・・・もう少しだけ、寝たらどうですか？」<br>「そうだな・・・」<br>優の頭にまわしていた手を解くと、優は俺の髪をゆっくり撫でた。<br>何か特別なことをしているわけでもないのに、何だか落ち着く。<br>薄く目を開くと、優はまだ俺を見てにこりと微笑んでいた。<br>やっぱりこの顔を、体温を知ってる気がする。<br>だけど、もう優から聞き出そうとは思えなかった。<br>『好きだ』と真っ直ぐ言ってくれる優が、今ここにいる。それが友達としての好きか、夢を創ってるのが俺だから好きなのかは知らないけれど。<br>でも、それだけで充分な気がした。<br><br><br>「渡部さん。貴方は・・・もし、この夢が今日で終わってしまうと言われたらどうしますか？」<br>次の日の夢で、優は俺を見上げながらそう尋ねてきた。<br>優はいつも、唐突によく分からない質問を突きつけてくる。<br>でも今なら優の気持ちが分かる気がした。<br>きっと、確認したいんだ。自分がどう思われてるか。自分のした推測や、願望が実現しているか。<br>「そうだなぁ・・・ちょっと、寂しいかも、な」<br>不安そうに瞳を揺らす優の頭を、子どもにするみたいに撫でながら笑いかけると、優も少しだけ口元を緩める。<br>夢に執着するなんて変な話だけど、俺はこの夢が好きだった。<br>だからもしいつかまた普通の夢を見るようになったら、それはちょびっと寂しいと思う。<br>なによりも、こうやって優と話すことが、何故だか懐かしいと感じた。<br>一瞬だけど、昨日、優が優介に見えた。だからかもしれない。<br>でもその幻覚は、次の瞬間には現実に変わっていた。<br>「なら・・・最後に、『ゆうすけ』って、言ってもらえませんか」<br>「なんでその名前を」<br>俺は優に、優介の話を一度もしたことがない。なのになんでその名前を知ってるんだ？<br>優が言ってるのは、優介のことじゃないかもしれないけど、俺にはそうは思えなかった。<br>だって、優は・・・似てる。本当に楽しくって微笑んだ時の笑い方が、凄く似てるんだ。<br>どうして俺は今まで気付かなかったんだよ。こんなに・・・こんなに似てるのに。<br>いや、でも夢の人間なんて俺の都合よく設定されてるから、不思議なことじゃないかもしれない。<br>でも、もしそうなら何だって優は『ゆうすけ』って言えなんて訳の分からないこと言うんだよ。<br>「呼べよ・・・隆宏」<br>優が俺の左腕を縋る様に掴んで、いつもと違うぞんざいな口調で呟いた。<br>声は、まるで涙ぐんだみたいに震えている。<br>昔より少し低くなったけど、でも変わってない声。<br>もうここが夢かどうかすら分からなくなってくる。<br>もしかしてこいつは本物の優介なのか？まるで本当に自我を持っているかのように行動するこいつは、実は俺の妄想なんかじゃなくて、本物の優介なのか？<br>「・・・優介・・・最後って何だよ、優介だろ、お前。たとえ俺の妄想だとしても・・・お前、優介だろ？」<br>俺の左腕を掴む優の・・・優介の手の上から、自分の右手を重ねると、確かに暖かかった。<br>そこにあるのは、現実かと錯覚するほどにリアルな感触と熱。<br>でも、夢、なんだよな。いつも起きたら俺は自室のベットの上にいるし。<br>じゃあこの目の前の青年は誰だ？<br>俺の妄想の末の産物か？俺は見てもないのに、優介が成長した姿がこんなにはっきりと創造できるのか。<br>「愛してる、隆宏。・・・もう楽しい夢の時間は、おしまいだ」<br>涙でぐちゃぐちゃの顔で、否定も肯定もしない優介が、俺の唇にキスをする。俺はしまった、と思った。<br>優介のその台詞は、まるでおとぎ話の王子がお姫様の眠りを覚ます時みたいだった。<br>きっとこのままじゃ、何もかもうやむやなまま俺は起きちまう。<br>姫扱いは尺に触るが、そんなことを気にしている暇はなかった。<br>俺はどっか別の世界に引きずり込まれそうになってく意識と、どんどん消えてく自分の体に鞭打って、優介を抱きしめた。<br>腕はまだ消えていなかったから、その両腕をいっぱいいっぱいに使って、優介の肩を包み込んだ。<br>だけど、優介は何も言ってはくれなかった。<br><br>ドスン、と鈍い音とともに、背中に鈍い衝撃が走る。<br>どうやらベットから落ちたらしい。<br>驚いて目を開くと、真っ先に目に入ってきたのは飾りっ気も何もない天井。<br>間に合わなかった、のか。<br>俺は腕で目を覆って、唇が切れるくらい噛み締めた。<br>ただの夢の筈なのに、今でも目に、優介の笑顔や静かな風景が焼きついてる。<br>今なら分かる。あの風景が、昔優介とよく遊んだ広場だって事が。<br>もう十年近く前にビルが建っちまって潰されたけど。<br>あの夢は、やっぱり俺の空想上の世界なんだろうか。<br>だけど、これは夢だと自覚してみる夢、覚醒夢は、なんでも自分の思い通りになるっていう話を聞いたことがある。<br>ここ数日間のそれは、一度も俺の思い通りになったことは無かった。<br>俺がもう少しここにいたいと思っても、無常にも目は覚めてしまうし、優介の発言なんて俺にはまるで予想できなかった。<br>しかも、優介の最後の・・・愛してるって言葉。あれは一体どういう意味だったんだ？<br>もし夢だとしたら、俺は優介に愛されたいって深層願望でもあるんだろうか。<br><br>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++<br><br>とまあここまでかけたわけですがどうにもオチがうやむやになって結局未完に・・・＞＜<br>精進します。<br>
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<link>https://ameblo.jp/skycolorrain/entry-10598944262.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 20:14:10 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう６【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br>こういう経緯で、俺は隆宏と夢の中で七日間だけ出会うことができた。<br>言葉遣いが違うのは、隆宏に優介だってことがバレないため。<br>今まで言ってきた夢の仕組みの話は、昔、隆宏と読んだ絵本の受け売りだ。<br>見た目だって中学生の頃と比べると結構変わってしまったし、覚えてないのもしょうがないけど、でも一番初め、「誰だ？」と聞かれたときは流石にショックだった。<br>隆宏からしてみれば俺なんて過去の奴なんだろうよ。<br>それが悔しくてたまらない。しょうがないと分かっていても。<br>何で俺はこんなに隆宏のこと、好きなのにあいつは分かってくれないんだよ。<br>バカ。隆宏のバカ。<br>どこの女の人か知らないけど、振られて凹みやがって。<br>だけど・・・会えただけで、元気な姿を見れただけで、充分幸せだ。<br>頬にそよ風が触れる。草木が一瞬で姿を現し始める。<br>隆宏が眠り始めたんだろう。<br>俺はゆがんだネクタイを整えて、ぼーっと突っ立ってる隆宏に呼びかけた。<br>「渡部さん」<br>「こんばんは、ってか、こんにちはの方が正しいか。この明るさだと」<br>振り返った隆宏が、ははっと笑いながら言う。<br>隆宏は昔は眼鏡をかけていなかったし、こんなに背は高くなかった。俺よりは高かったけれど。<br>顔立ちだって昔と大分変わってる。<br>だけど、隆宏は隆宏だ。<br>この笑い方、昔と全然変わってない。<br>その明るさに何度助けられたことか。何で俺は死ぬ前に隆宏に会いに行かなかったんだろう。<br>隆宏のお母さんが再婚してたから会いにいけなかったってのもある。けど、罪悪感もあったんだ。<br>隆宏は純粋に俺のこと、親友だと思っててくれたのに、俺が友情以外の好意を持ってしまったことに。<br>・・・夢の中なら、言っても許されるだろうか。<br>少年・・・というか、神様はは正体をバラすなとは言ったけれど、好意を伝えてはいけないなんて条件は聞いた覚えが無い。<br>俺は隆宏の腕を掴んだ。<br>それから、背中に手をまわして隆宏を抱き寄せる。<br>「どうした？優」<br>俺の頭のすぐ上から隆宏の声が降って来る。顔はかなり大人っぽくなってしまったけど、声は変わってない。別れたときにはこいつ、声変わりは終わってたし。<br>「・・・渡部さんは、俺にとって、神様です。俺を創ってくれた人だから」<br>隆宏は夢の主って意味で取るだろうけれど、夢以外の意味でも俺にとって隆宏は神様に等しい存在だった。<br>それは、今も変わらない。隆宏がいてくれたから、小さかった俺は僻まずに物事を考えれた。<br>「そんな深刻に考えなくっても」<br>隆宏が子どもにするみたいに髪を撫でてくる。<br>不覚にも、その優しさに視界がぼやけた。<br>「・・・俺は、渡部さんをずっと好きでいれます。嫌いになったりしません」<br>「優？」<br>「愛してます。・・・だからこの夢の住人になってください。そうすればずっと一緒にいれる。この世界が、俺が消えることは無い。俺には渡部さんしかいません。渡部さん以外の人なんて、いらない。俺なら貴方だけをずっと愛しとおせます」<br>俺に残された時間はあと二日しかない。だから強ち大げさな話じゃなかった。尤も隆宏がこの夢の住人になることなんて不可能なのだけど。<br>隆宏は何も答えなかった。なんにも言わないくらいならっそ突き放すとかして欲しかった。<br>「・・・無理だ。・・・俺は、確かに優が、ここが好きだ。けど向こうの世界の奴らと、すぐにおさらばできるような勇気は無い」<br>頬に液体の流れていく感触がする。夢なのに、隆宏の体温や涙の伝う感触がこんなにもリアルなのは何でだろう。<br>神様って偉大だよな、つくづく。<br>隆宏がＮＯと言うのは分かっていた。普通に考えて、夢の中に出てくる男が突然駆け落ちしようと言ってきたって真に受けたりしない。<br>「・・・ですよね。ちょっとしたお茶目です。時計を見てください。丁度、四月一日、午前零時を過ぎました」<br>どう誤魔化そうかと考えて、そういえば今日がエイプリルフールだったのを思い出した。<br>そのくらいでなあなあに出来るような話ではなかったけど、でもこれで隆宏が今の話を忘れてくれるならそれでもいい。<br>本当は忘れて欲しくなかったけど、でもあと二日、俺達の関係がぎすぎすするよりはずっとマシだ。<br>「エイプリルフール、か。そういえば今日から四月だったな。しっかり騙された」<br>隆宏が目を擦りながら欠伸を一つする。そんなにさっきの話を気にはしてないみたいだった。<br>「眠い、ですか」<br>子どもっぽい仕草にくすりと笑うと、隆宏はこくりと頷いた。<br>「仕事が溜まっとってな・・・」<br>「寝てもいいですよ。夢で眠っても何ら問題はありません。現実の貴方に疲労回復効果があるかは分かりませんが。・・・ああでも枕が無いですね」<br>ベンチがあるから横になれないことは無いけど、でも枕が無いから頭は居心地が悪そうだ。<br>なにか変わりになるものは無いかとあたりを見回しても、あるのは草、草、あと木と花。<br>きょろきょろする俺を見て、隆宏はぽん、と俺の膝を叩いた。<br>なんですかと寝転がろうとする隆宏に尋ねると、隆宏は目を細めて口端をくいっと引き上げた。<br>「あるじゃないか、俺のすぐ隣にいい塩梅の枕が」<br>「・・・俺の膝でよければどうぞ」<br>答えた途端、隆宏が俺の膝に頭を乗せてくる。<br>目を閉じた隆宏は、昔と何ら変わりない、無邪気な表情を浮かべていた。<br>「隆宏」<br>聞こえないくらいの声量で小さく名前を呼びながら、隆宏の眼鏡を外して胸ポケットにしまう。<br>目にかかる前髪をそっとよけてやって、俺は隆宏の額にそっと、気付かれないようにキスをした。<br>ずっとこんな時間が続けばいいのに。不可能だと分かっていても、願わずにはいられない。<br>いつまでもこうしていられたら、どんなに幸せだろう。<br>文字通り、世界に二人だけ。<br>周りにあるのは、いつかの思い出の風景。よく遊んだ草原。<br>全てが俺達のためだけにまわってるんじゃないかって錯覚するくらい、ここは俺達のための空間。<br>俺は隆宏と一緒に眠ってしまうまで、寝顔をずっと見つめていた。<br>天国に行った後も、暫く見ない内にずっと成長していた隆宏の顔を思い出せるように。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/skycolorrain/entry-10598943623.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 20:13:47 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう５【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br><br>本来、夢は夢の宿主が目覚めてしまえば一瞬で消えてしまう筈だ。<br>だから、俺と隆宏が見た景色や、座ったベンチはもう無くなってしまった。<br>だけれど、俺は消えることは無い。<br>だって俺は、・・・本当は夢の人間じゃないから。<br><br>話は遡ること十二日前。<br>俺、優こと日比野優介は死んだ。<br>理由は交通事故。会社帰りに横断歩道を渡っていたら、飲酒運転してた車がぶつかってきて、病院に運ばれたが即死って感じだったな、確か。<br>今、生きてる奴らが知ってるか知らないか、そんなの俺にとっちゃあどうでもいいが、一応言っておくと、天国の神様曰く、世界で尤も多い人間の死因は、感染症。<br>二番目が心疾患で、三番目ががん、四番目が脳疾患だそうだ。<br>じゃあ五番目が何か分かるか？<br>もちろん、交通事故だ。<br>五番目なら少ない方だろうって言ってもな、一年に五千七万人の死者の中で五百二十万、約十分の一の人が事故で亡くなってんだぞ？<br>これってどういうことか分かるか？<br>いくら事故が偶然だとしてもだな。誰か他人の所為で人が死ぬってケースが五百二十万件前後あるんだぞ？<br>それって無茶苦茶多いと思わないか？<br>俺は多いと思うね。<br>第一、飲酒運転自体は最近減ってきてるらしいが、そもそも飲酒運転って言葉がある時点で異常だろ？<br>だって酒飲めば分かるだろ？足元ふらふらになるし、頭がぼーっとするのくらい。<br>なのに車運転して、まだ生きたい人を撥ねるってどんな神経してんだよ。<br>で、そういう言葉が出来るってことはそれなりに飲んで運転してる奴が多いってことだよな。<br>いくら運転が得意な奴でも、自分は大丈夫とか思うんじゃねぇよ。<br>天国で知り合った人達は、どんな死因であれ殆どの人がまだ生きたかったって答えてくれた。<br>俺だってそうだよ。まだ生きたかったよ。世の中に未練タラタラだよ。<br>それに俺は会いたい奴がいた。中三の時、親の転勤で引っ越してからずっと会えなかった奴に・・・渡部隆宏に、ずっと会いたかった。<br>バカみたいな話だけど、俺は小さい頃からの幼馴染だった渡部隆宏にずっと惚れてた。本当に好きだった。<br>理由なんかありすぎて知ったこっちゃない。<br>でも、しいて言うなら、俺が父子家庭だったこともあるのかもしれない。<br>俺の父さんは根は悪い奴じゃないんだけど半端じゃなく頑固で、母さんは優しいけれど結構いい加減な人だった。<br>こう言うとまるで俺の両親が悪い奴らみたいだけど、別にそうじゃあない。俺はどっちのことも好きだった。<br>二人は仲が悪いわけじゃなかったみたいだけど、一度ケンカを始めると結構泊らなくって、母さんが実家に帰っちゃう、なんてことは一度や二度じゃなかった。<br>それでも二人とも、俺のことは可愛がってくれたし、一緒にテレビみたりご飯作ったりしてたから、やっぱり仲が悪かったってことはないと思う。<br>けど、母さんと父さんは俺が五歳の時に別れて、母さんは俺を置いていった。<br>母さんは俺と一緒に暮らしたいって言ってくれたけど、母さんのところについていってもいい学校にはいれてやれないかもしれないからって俺は父さんに預けられた。<br>母さんがそうしたいなら俺は文句は言わないし、父さんのことも好きだからしょうがないって思ってた。<br>当然だけど、俺が幼稚園から帰って来ても、家の中は真っ暗。お茶だって沸かしておいてくれない。<br>そりゃいくら五歳でもボトル入りのお茶なら注げただろうけど、ポットを使うのはちょっと怖かった。小さい頃火傷をしたことがあったから。<br>しょうがないから俺は水道水を飲んでたんだけど、俺にはあんまり合わなかったらしくて何度か腹をこわした。だけど、誰も腹を擦ってくれない。<br>寂しいって言うのはちょっと負けたみたいだったから、俺は大概の不満を、幼稚園で父さんの悪口を言うことで紛らわしていた。<br>そんな時、アパートのすぐ上の部屋に住んでる、幼稚園の同級生の隆宏が父さんが帰って来るまで家に来ないかって誘ってくれたんだ。<br>隆宏のお母さんは俺の父さんの事情を知ってたらしく、俺を本当の子どもみたいに甘やかしてくれた。<br>隆宏とも、双子の兄弟みたいに過ごした。<br>それから、隆宏のお母さんが俺によくしてくれることを知った父さんが、お母さんとこにお礼に訪ねに行ったことがある。<br>これは後から知ったことなんだけど、隆宏んとこも母子家庭で、色々大変だったらしい。それでも俺の面倒を見てくれてた二人には本当に感謝してる。<br>隆宏のお母さんは遊びや勉強に対しては優しいけど、礼儀作法には厳しい人で、父さんと結構気が合うみたいだった。<br>俺は小学校の四年くらいの時、再婚ってことが出来ることを知って、隆宏のお母さんと父さんが再婚してくれればいいのにと思ってた。<br>そうすれば俺と隆宏は『ごっこ』じゃなくて正真正銘の弟になれるし、お母さんが出来ないことは父さんが。父さんが出来ないことはお母さんが、二人が出来ないことは俺達がやれば、今まで見たいに、みんな大変な思いをしなくてもいいって思ってた。<br>あと、これは少し前から自分でも自覚してたけど、小六ぐらいの頃から俺は隆宏のことを兄弟として以上に好きになっていた。<br>もともとこういう家庭だし、コンプレックスとかもそういうのに影響してくるって話は聞いたことあったからそんなに驚かなかったけど、でも流石にちょっと焦った。<br>けど、俺が隆宏を好きになるのは結構当然のことだったんだ。考えてみれば。あんだけ長い時間一緒に居れば、そりゃ好きにもなるさ。<br>俺はこれはこれでいいかもなって思ってた。中学に入って隆宏が女の子と付き合うようになっても、俺はそりゃちょっとは妬いたけど、中学生のうちは多分、どんな女の子よりも俺のほうが一緒にいる時間は長いし。それに、女の子に振られたり、別れた後に俺を頼ってくれるのが嬉しかった。隆宏には悪いけど。<br>こうやってずっと暮らしてくんだって俺は心のどこかで思ってた。というか、この生活が終わるなんて疑いもしなかった。<br>だけど中三になった頃、父さんの転勤で俺と父さんは九州に引っ越すことになった。<br>お母さんは、俺が隆宏に懐いてたことをよく知ってたから、俺だけでも隆宏のとこに置いてけ無いかって相談をしてくれてたみたいだけど、父さんもお母さんのことが大切だったみたいで、女一人で中学生のガキの面倒は大変だろ、と譲らなかった。<br>隆宏に話したら嫌だって何度も言ってくれたけど、でも結局俺達は九州に引っ越してしまった。<br>初めの数年は一週間に一度くらい電話して夏休みには俺は父さん達と愛知まで会いに行ってた。<br>でも、隆宏の母さんが再婚したことを機に、俺達はめっきり会わなくなってしまった。<br>大学生になっても、大人になって就職しても、俺はまだ隆宏のことが好きだった。<br>けど、俺の思い出の中の隆宏は、中学三年生の時のまんま。俺はもう二十八になるのに。<br>それから暫くして、俺は死んだ。これが丁度、十二日前の話だ。<br>俺が交通事故で死んだ後、目を開けると一面真っ白で、でも俺は大して驚きもしなかった。<br>ああ、これが俗に言う天国って奴か。それだけだ。<br>でももう二度と隆宏に会えないのかと思うと、やっぱり少し寂しかった。<br>何をすればいいか分からず、何故か事故直前と同じスーツを着た俺は、その場で座禅を組んでぼーっと辺りを見回していた。<br>これからどうしようとか、隆宏は今頃どうしてるだろうかとか、そんなことばかり考えながら。<br>そんな時、急に後ろから名前を呼ばれた。<br>「日比野優介。二十八歳。死因は交通事故。市内の会社に勤務。特技は英会話、習字。血液型ＡＢ型。出生は愛知。それから・・・」<br>振り返ると、そこには紺色の着物を着た、ぎりぎり十代くらいの少年がいた。<br>なにやら資料らしき紙束やボールペンを持って佇むその姿はなんだかアンバランスで滑稽だ。<br>思わずくすりと笑うと、少年があからさまに顔をしかめた。<br>「なにがおかしい。全く、最近の若者は・・・」<br>「あ、あんただって十分若いじゃないですか」<br>年寄りくさい物言いに苦笑しながら突っ込むと、少年は溜息をついて、それから威厳たっぷりにこう言った。<br>「お前を天国行きに命じよう」<br>「はぁ？天国？」<br>「だから、天国行きに命じようと言っておるではないか。・・・そういえばお前、会いたい奴がいるらしいな、この紙によると・・・」<br>少年が紙に顔を近づけてぶつぶつ呟く。<br>はぁ？資料？それってそんなプライベートなことまで書いてあるのかよ。<br>もしや・・・この少年は、所謂神様、なのか？<br>混乱の中、座り込んだまま少年を見上げると、ふと、少年が悲しげに目を細めた。<br>だが次の瞬間、さっきと変わらぬ自信満々の笑みに変わる。<br>「お前の願い、叶えてやろう。ただし、条件付で」<br>「なんですか、その条件って」<br>立ち上がってみると、当然だけど少年よりも俺の方が背が高かった。といってもあんまり変わらなかったけど。<br>「自分の正体を明かしてはならない。それだけだ。それを守れば、会わせてやらんこともない。夢の中だけで、だがな」<br>夢の中、と聞いて少し落ち込んだけれど、会えないよりマシだと思い直す。<br>「本当に、いいんですか？」<br>「よいと言うておるだろう」<br><br>
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<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 20:12:46 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう４【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br><br>「あーあ」<br>ぼすっと体をベットに沈めると、今日あったことが一気に頭を駆け巡りだす。<br>「意味が分からん」<br>自室には、それに同意してくれる人も反対してくれる人もいない。<br>逆に、今ここで人の声が聞こえた方が怖いけど。<br>「あんな風に笑ったこと、無かったよな、水木って」<br>思い出してみれば、水木は悪戯っぽく笑うことはあっても、それこそ文字通り、『微笑む』ことはしなかった。<br>恋が幸せなものなのか、辛いものなのか、俺はもう忘れてしまった。<br>最後に心底惚れたのは誰だっけ。ああ、高校のときの先輩だ。<br>卒業式の時に告白して、あっさり振られたけど。<br>もちろん、好きになった子と付き合ったこともあった。<br>あの時、俺は幸せだったんだろうか？<br>実のところ、別れた時の辛さや、空白感しか覚えてない。<br>水木は一体、誰に恋をしたんだろう。<br>どこの誰かも分からないけど、少しだけ会ってみたい気がした。<br>そうすれば、あぁ成るほどと納得できるかもしれない。<br>いや・・・虚しくなるだけかもな。<br>「マジで訳分からん・・・」<br>ああ、本当に訳が分からない。<br>水木とならうまくやってけると思ってたのに。<br>自分のどこが駄目か、なんて分かる筈も無い。俺は自分に甘いから。<br>こういう時はさっさと寝るに限る。こんな夜中にうだうだ考えてたって何か変わるとは思えないし。<br>十分自分に甘い気がしないでもないけど、俺はさっさと目を閉じた。<br><br>目を擦ると、そこはやっぱりいつもの草原だった。<br>「今日は、随分お疲れのようですね」<br>振り返ると、そこには優がいつもと同じように佇んでいた。<br>「色々あって、な」<br>優は俺の顔を見てから、少しだけ眉を顰めた。<br>俺ってそんな酷い顔をしてるんだろうか。<br>「夢なんです。これは全部、妄想と一緒。だから法律もプライドも何も無い。泣いてもいいんですよ、別に」<br>優が俺をベンチに誘導しながらそう言った。涙腺が僅かに緩みかけたけど、俺は目を開いてそれに耐えた。<br>いくら夢でも、大人の男に泣きつくのはちょっと気がひける。<br>代わりに、俺は小声で優に尋ねた。聞こえるか聞こえないかくらいの声量で。<br>「なぁ、優・・・。好きになるって、どういうことだ？・・・俺、振られた」<br>我ながらバカ、というか子どもでもしない様な質問だと思った。<br>けれど、優はバカにすることもなく、遠くを見つめながらぼそりと呟いた。<br>「恋って、きれい・・・ですよ、ね」<br>「なんだ、唐突に」<br>予想だにしない答えに拍子抜けしつつ、俺が聞き返すと、優がゆっくり話し始める。<br>俺は黙ってそれを聞いていた。<br>「きれいなものは、いつか滅びるんです」<br>「そんなもんか」<br>「そんなものです。そして、汚いものもいつか滅びる」<br>「そんなもん、か」<br>「そんなもの、です。全てのものに公平に訪れるのはチャンスでも希望でも幸せでもなんでもない。終わりだけが、公平に訪れます。幸せだろうと、不幸だろうと、必ず終わりはやってきます。時に、大きな音を立てて、時に忍び足で俺達のもとへやってきます。好きって感情にもいつか終わりはきます。それだけしか、俺には分かりません」<br>優が喋り終わった後、暫く沈黙が流れた。どちらとも何も喋らない時間が、少なくとも五分続いた。<br>先に口を開いたのは俺だった。<br>「・・・ここは、きれいだな。・・・いつかは俺も、こんな夢を見なくなるのか」<br>「ええ、夢にも終わりはきます。だからいつまでも俺に会えるわけじゃありません。ですが逆を言えば、夢が終わるまでは会いたくなくても暫く俺といなければなりません。」<br>「終わらなければいいのにな」<br>気がつくと、俺はそんな言葉を零していた。<br>無意識でなんとなく呟いた言葉だったけれど、間違いなくそれは俺の本音だった。<br>ここは、何も無いし、別段楽しいわけじゃないのに、気が休まる。<br>優から語られる、現実では通用しないような夢についての話や、少し寂しい現実を優しい声音で聞く。<br>ただそれだけのことなのに、不思議とさっきまで悩んでいた自分がバカらしくなってくる。最初からバカだとは自覚していたけど。<br>俺にとって、この夢は日常から離れれる唯一の穏やかな場所と、時間だった。<br>「・・・ええ」<br>間を空けて、優が頷いた。<br>「変だよ、な。会って数日、いや数夢？しか経ってない、自分の夢に執着するなんて」<br>「俺は、嬉しいです。貴方に必要とされることが、俺の存在意義ですから」<br>「そんなに堅く考えなくてもいいっての」<br>優が不意に立ち上がる。そろそろ時間らしい。<br>俺はほんの少しだけ、差し出される優の手を取りたくなかった。<br>まだもう少しだけ、この夢を見てていい気がした。<br>だけど今朝は月曜日だから会社もあるし、そろそろ目覚めなきゃやばいかもな。<br>俺が優の手を握って目を瞑る。優が何か言った気がしたけれど、あまりにか細くて聞こえなかった。<br>多分、さよならとか、また明日とか、そんな感じだったと思う。<br>ぐわんと視界が揺れる。もっと丁寧に起こしてくれよ、優。<br><br><br>
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<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 20:11:57 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう３【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br>一応デートな訳だし、それなりの服装をしてきたつもりではあるけれどやっぱり気になってしょうがない。<br>駅前で水木を待つ俺の前を通りすがってく同年代の男の服装を参考にしつつ、俺と比べてみると・・・悪くは無いよな！俺のセンス！<br>そう思いたい。<br>ちょっとお高い腕時計は、約束の時間五分前を指している。<br>そろそろ来てもいい筈なんだけど。<br>「渡部！ごめん、ちょっと遅れた」<br>背後から肩を叩かれる。誰だと思って振り返ると、そこには私服姿の水木が居た。<br>長い髪を後ろでアップにして、スプリングコートを羽織った水木は、俺が言うのもアレだが凄い美人だった。<br>いや、いつもそこそこきれいなんだけど、朝忙しいのか、会社では結構適当だったりするんだよ、化粧とか髪型とか。<br>何度もこうやって私服姿で会ったことはあったけれど、そうそう頻繁ではないので改めて感心してしまった。<br>「どうしたの？あ、何？見蕩れちゃった？」<br>「そういうことにしてやろう」<br>「何よその言い方・・・」<br>口を尖らせる仕草は・・・もともとこいつは可愛い系より美人系なのであまり似合わなかった。まあ口に出すような真似はしないけど。後が怖い。<br>「で、どこ行きたいんだ？本屋？夕食はどうする」<br>さり気無く手を繋ぐと、そっと水木に外される。<br>「人、多いから繋いでると迷惑じゃない」<br>「あ、あぁ。そうだな」<br>本屋から出た頃にはすっかりあたりは暗くなっていた。<br>二時半くらに本屋に行って、六時に出たから、じつに四時間を潰していたことになる。<br>相変わらず本好きだよなあ、俺達。ジャンルは違うけれど。<br>「夜ご飯、どしよっか？」<br>水木が俺の肩あたりから見上げてくすりと笑う。その笑顔にさっきの違和感なんて小さなことに思えてくる。<br>「なんかいいもの食べさせてやろっか？」<br>「そうやってすぐ見栄張るんだから。あたしのためにそんなお金使っちゃ駄目だって。お父さん達がいつどうなるか分かんないし。それにあたしの方が稼いでるし？」<br>水木のこういうところが好きなんだよな。人のこと、ちゃんと気遣えるのに、相手が気にしないように茶化すのも忘れない。<br>「悪かったな。仕事できなくて」<br>俺達は冗談を言い合いながらファミレスって程でもないけれど、割と手軽な洋食屋に入った。<br>思い出してみれば俺達のデートって、友達同士みたいなもんが多いよな。<br>一緒に見る映画だって、ラブストーリじゃなくてサスペンスやホラーだし、デートスポットは市内のでかい本屋。<br>泊るときはお互いの家だし、夕食だって高いレストランなんか入ったこがない。お互いきっちりしてるのがあんまり好きじゃないのもあるけれど。<br>「隆宏、何頼むの？あたしデミグラオムライスね！」<br>大人っぽい外見の割りにガキ臭いセレクトに俺は苦笑しながら、メニューの表紙に大きく描いてある大辛カレーを指差す。<br>すると水木はあらか様に眉を顰めて唸った。<br>「よ、よくそんな辛そうなの食べれるわね・・・。大辛って分かってる？一番辛いって事よ？」<br>「お前が子どもなだけやろ・・・」<br>店員を呼び止めて、メニューを注文すると十分前後で頼んだ料理が運ばれてくる。<br>いつの間にか水木はパフェを頼んでいたらしく、オムライスを早々に平らげると幸せそうにフルーツを頬張っていた。<br>「お前、食べるの早っ」<br>ようやくカレーを食べ終わったところで、水木のパフェの残りは半分くらいになっていた。<br>思わず突っ込むと、水木がふと、真剣気な表情に変わる。<br>フリードリンクの紅茶を一口啜って、それから俺に向き直った。<br>「渡部さ」<br>「なんだ？」<br>「やっぱいい」<br>水木は、なんでもないのと手をひらひらしながら紅茶を飲み干すと、またパフェにがっつき出す。<br>思ったことはその場ではっきり言うタイプの水木が、自分から話しかけてきて途中で止めるなんて珍しい。<br>この間から積み重なる小さな違和感に、俺は気付かない振りは出来なかった。<br>何だか、嫌な予感がする。<br>俺は不安を掻き消すように、まだ熱いコーヒーを喉に流し込んだ。<br>店を出て、駅まで行く間、水木は時々俺を見ては、話し出すタイミングを掴めなさそうにしていたので俺から尋ねると、急に押し黙ってしまった。<br>それから、さっきと同じように、俺の名前を呼んで、立ち止まる。<br>「渡部、ごめん」<br>「何だよ急に改まって」<br>「別れて・・・欲しいんだ」<br>その言葉を聞いた時、そんな、と思う自分と、やっぱりな、と予想していた自分がいるのに俺は気付いた。<br>何となく感じてはいた。水木が最近、俺との接触を避けることを。<br>あの時はまだ、尤もそうな理由もあったからそんなに疑わなかったけれど、さっきファミレスで何かを話しかけた水木の仕草。<br>俺が知っている限りで、水木はあんな風になあなあにすることは絶対しない。<br>なのに途中で止めてしまったのは、そのくらい話し辛い話題だったからだろう。<br>「そっか」<br>以外にも冷静に返事を返してる自分に、俺は別段驚きもしなかった。<br>水木が俺に惚れてるんじゃなくて、友達の延長線上で付き合ってるのはもともと分かっていたし、俺も水木に好意は抱いていたけれどまだ恋愛という明確な形は持っていなかった。<br>要約すれば、俺も水木も、『付き合うには悪くないし、ひょっとしたら恋愛感情が芽生えるかもしれない』くらいの心意気で今まで過ごしてきていた。<br>じゃあ遊びなのかと聞かれると、それは違う。<br>第一、どんな大人も恋の始まりってのは大体そんなもんだろう。<br>中高生じゃあるまいし、立派な告白をして、返事して付き合うなんてことは誰だってきっとしない。<br>何となくこの人いいなって思ったら、一緒に食事をして、出掛けて、いつの間にか付き合ってる。<br>大人にとって、告白なんて心底惚れた相手にプロポーズ、くらいしかしないのが普通の筈だ。俺の見解によると。<br>ま、場合によっては、熱い片思いの果てに告白してお付き合いって人もいないではないだろうけど。<br>そりゃ当然、ショックではあるけど、でもだからと言って立ち直れないような衝撃は受けなかった。<br>これからも水木と、『友人関係』は続けていけるだろうし。会える時間は少なくなるかもしれないが。<br>「・・・あたしさ。こないだ渡部に言ったよね。結婚は恋愛じゃ出来ないって。渡部みたいな奴じゃなきゃできないって」<br>水木は俺を真っ直ぐ見据えて言った。<br>「あぁ、聞いたな」<br>「でもようやく分かった。あたし、結婚したいんじゃない。好きな人と一緒にいたいだけなの。子どもみたいだけれどね」<br>惚れた奴のことでも思い出してるのか、水木の目の色は優しかった。<br>そいつに嫉妬はしなかったけれど、羨ましかった。水木をそんな穏やかな笑顔にできるそいつと、穏やかに笑える水木が。<br>「・・・俺にゃ分からんな。・・・俺は心底惚れるとか、そんなんより、気の合う女と結婚して、親に孫の顔見せてやって、普通の幸せが欲しいからな」<br>別に、女房が誰でもいいって訳じゃない。でもよく言うだろ？<br>結婚生活には愛情だけじゃなくて冷静さも必要だって。学生みたいながむしゃらな恋で結婚したら必ず失敗するって。<br>恋と結婚は切り離せってことでもない。<br>ようは、俺みたいに恋愛が分かんなくなっちまった奴はそうしとけば幸せになれるってことだ。<br>「いつか分かるときが来るかもよ？」<br>「そんなもん、一生来なくていいね。・・・梨佳。頑張れ、よ」<br>滅多に呼ばない名前で水木を呼ぶと、水木はほんの少しだけ目を見開いて、俺の首に抱きついてきた。<br>「隆宏も、ね。男の友達の中で一番あんたが好きよ」<br>「俺の女友達の中でもお前が一番最高だったぜ」<br>俺が水木の頬にキスをすると、水木も同じように返してくる。<br>「また今度、本屋行こうな。彼氏と一緒でもいいから」<br>「うん」<br>幾ら夜でも、電灯でそれなりに明るいし、人通りもあるから、俺は水木からさっと離れた。<br>「じゃあ、また明日な」<br>「うん、またね」<br>水木が後ろ歩きを違うしながら俺に小さく手を振る。水木の家は、この駅のすぐ付近だ。<br>本当は暗いし、送ってやりたかったけど、大丈夫よと笑われて俺は何も言えなかった。<br>水木の姿が見えなくなると、俺は駅に入って、二駅先の切符を買い、電車に乗って家に帰った。<br>帰り道に缶コーヒーを飲んでいたら、ブラックじゃないと気持ち悪くて飲めないとよく言っていた水木の姿を思い出して、悲しい訳じゃないのに少しだけしゃくりあげそうになった。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/skycolorrain/entry-10598941668.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 20:09:05 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう２【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br>なんとなく予想はしていたけれど、気がつくとそこは、昨日と同じ草原だった。<br>後ろを見遣るとやっぱり昨日と同じように、優がベンチに腰掛けている。<br>「また優か」<br>「昨日ぶり、ですね」<br>優が子どもっぽくくすりと笑う。俺がやると気持ち悪いその仕草も、優がすると不思議と似合っていた。<br>外見は高校生くらいにしか見えないけれど、スーツを着ているし二十代であることは間違いなさそうだけれど、こいつは一体いくつなんだろうな。<br>そんなの聞いたって役立つとは思えないけれど。<br>俺が尋ねると、優は目を細めてこう言った。<br>「俺は・・・貴方によって作り出された身。ですから年齢など存在しません。しいて言うなら、一日、ですね。俺が生きてきた日々は」<br>「・・・夢ってそんなもんか？」<br>予想外の返答に俺が戸惑っていると、優が何事も無いように頷く。<br>「そんなもの、です」<br>「・・・じゃあ俺がこれからっずっとこの夢を見続ければ、その分優は年を取るんか？」<br>自分としては尤もな理屈だと思うのに、優はそれを聞いた途端、ははっと口を開けて笑った。<br>バカにされたようでむくれると、優はすいませんと笑顔で謝ってくる。そんな顔で謝られたって誠実さの欠片も見つけられない。<br>「そうですね。・・・でもそれはとても難しいことだと思います」<br>「じゃあ理屈としては間違ってないやろ」<br>「おかしくて笑ってるんじゃないんです・・・ただ、嬉しくて」<br>「変な奴だな」<br>何が嬉しいのかさっぱり分からず首を傾げると、優は何故か俺の眼鏡をすっと取っていった。<br>「でも貴方が俺を、こんな風に創ったんですよ」<br>「俺のせいだってか。・・・眼鏡返せ」<br>「貴方のお陰です。俺がこんな些細なことで喜べるのは」<br>優は、褒められているのか貶されているのかよく分からないことを言いながら、眼鏡をたたんだ。<br>一体全体、何がしたいんだ、こいつは。<br>俺はどっちかって言うと目が悪い方だから、眼鏡が無いとかなりまわりがぼやけて見える。<br>人なんて、五メートル以上離れりゃのっぺらぼうにしか見えない。<br>どうせ夢の中だし眼鏡が無くても別段困ることは無いけれど、素顔でいるのはちょっと落ち着かない。<br>「だから、眼鏡」<br>「昔は眼鏡かけてなかったのに・・・。無いほうがいいですよ」<br>無理やりその手から眼鏡を奪うと、優は特に抵抗することも無く呟く。<br>「なんでお前、俺が昔眼鏡かけてなかったこと知っとるんだ？」<br>「そりゃ貴方の夢の住人ですからね。他にも色々知ってますよ。出身校や習い事、それから・・・小さい頃仲良かった子の名前まで」<br>「なんかストーカーっぽいな・・・」<br>今までの俺の人生の全てをこいつが把握しているかと思うと、頬が引きつった。<br>けれどよくよく考えてみれば、こいつは俺の頭の中の人間だ。どんな秘密や恥かしい姿を知られていようと、大した問題は無い。<br>でもこの夢は色々とリアル過ぎて、時々現実ではないかと錯覚しそうになる。<br>昨日少しだけ触れた優の手は、夢とは思えないくらい暖かかった。<br>「そろそろ朝ですね」<br>優はそう言ったけれど、俺のまわりの風景は昼間と同じくらいに明るい。太陽だって真上にいる。<br>優が、昨日と同じ様に俺の手を取った。<br>この行為の意味は分からないけれど、この夢に関してはこいつの方が詳しそうなので素直に従う。<br>俺は目を閉じた。もう少しここにいたい気がしないでもなかったけれど、寝過ぎはあまり体によくない。<br>それに、明日もここに来れる気がした。<br><br><br><br>ぶっちゃけて言うと、水木が勧めてくれたビジネス書は、俺には少し難しすぎた・・・というか俺は普通に生きて普通に死ねればそれで十分なので、あまり面白味を感じなかった。<br>アイデアだのやる気だの、俺と程遠い単語ばかりで、なるほどとは思えるけれど進んで読みたいもんじゃない。<br>まあ俺はとにかく、普通に幸せに暮らしたい。贅沢は言わないので穏やかに死んで生きたいんだ。<br>俺は本を閉じて、母さんが作ってくれたおむすびを頬張った。塩味が強めだけれどあったかくて美味い。<br>本を読み始めたのが七時半くらいだったから、恐らく今は十二時近くなってるだろう。<br>明日は水木と朝から出かける約束をしている。寝坊しないように早めに寝るか。<br><br>目を開ければ、やはりそこには優がいた。<br>よう、と手を振れば、そいつは草を踏み分けながら駆け足でこっちにやって来る。<br>まるで犬みたいだな、と笑うと、優が俺の顔を見て溜息をついた。<br>なんか俺の顔についてるのか？、と聞くと、優が、<br>「隆宏さん。口元にご飯粒付いてますよ・・・」<br>と言いながら俺の顔についたご飯粒を人差し指で拭って口に含む。<br>「ガキ相手じゃあるまいし、何やっとんだ」<br>母親じゃあるまいしと突っ込むと、優が俺を見上げながら謝ってくる。<br>「すいません・・・ちょっと癖で」<br>「優にも癖とかあるのか？」<br>「ありますよ、勿論。貴方が俺を創るときに、誰かモデルにした人物がいればより顕著にそれが表れます」<br>つまり俺は誰かをモデルにして優っていう人格を創りだしたってことか。<br>でも俺はこんな妙に顔のきれいな男と知り合ったこと無いしな・・・。<br>「俺は一体、どちらさんをモデルにお前を創ったんだ？」<br>「・・・それは俺にも分かりません」<br>嘘だ、と俺は思った。いや、これは俺の勘だけど。<br>だって優は俺のことなら何でも知ってると言った。<br>なのに何故、自分と似た顔の、俺の知り合いが思いつかないんだろう。<br>ま、こいつが言いたくないなら追求する気も無いけど。<br>その後暫く、どちらも口を開かない時間が続いた。<br>けれど居心地が悪いとは感じなかった。<br>喋らないなら喋らないで、そよ風や、揺れる草花を眺めてるだけで和やかな気持ちになれる。<br>夢だから不思議でもなんでもないけれど、俺達の他には人っ子一人現れない。<br>向こうの公園で咲いてた桜の花びらが風に乗って飛んでくる。<br>優が手を伸ばすと、花びらは優の手のひらに着地した。<br>子どもみたいにふうと息を吹いて花びらを飛ばす。<br>俺は不意に、その光景に既視感を覚えた。<br>誰かとこうやって、ベンチに座って話しをした記憶がある。<br>誰だったかなんて少しも覚えてないけど。<br>「・・・隆宏さんは、この夢が好きですか？」<br>突然、優が尋ねてきた。<br>不安げに揺れるその目は、吹雪いてく桜をじっと見つめている。<br>そりゃ不可解な部分が沢山あるし、なんで野郎と二人でお花見してるんだと突っ込みたい気持ちはあるけれど、悪夢よりはずっとましだと思った。<br>「たまにはこういう夢もいいんじゃねぇか？」<br>俺の返答に満足できなかったのか、優はもう一度聞いてきた。<br>「好き、ですか？」<br>「好き、だな」<br>「そうですか」<br>ほんの少しだけ、優が微笑む。<br>「貴方に必要とされることが、俺の存在意味ですから」<br>そんな気負いしなくてもいいのに、と呟くと優ははっとこっちを見た。<br>つくづく変な奴だな。悪い奴じゃないとは思うけど。<br>「昔から変わってませんね。隆宏さんは」<br>「成長してないってことかよ」<br>「勿論、いいところが変わってないって意味ですよ」<br>優が俺の手を取る。そろそろお開きってことですかい。<br>俺の手が透けていく。<br>そういえば、俺が起きたらこいつはどうなるんだろう。<br>消えるのか、眠るのか？<br>どちらにせよ優しか、そのことは分からない。<br><br><br>
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<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 19:58:49 +0900</pubDate>
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<title>【ほんのりBL小説】七日目に会いましょう１【アドバイス求みます】</title>
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<![CDATA[ <br><br>朝起きて、昼会社に行って、夜、家に帰ったら風呂入って寝る。<br>俺はそんな当たり前の日常を、詰まらないと思ったことなど一度も無い。<br>寧ろ何事も無く今まで生きて来れたことに感謝してるくらいだ。<br>今日も無事で俺達家族は食卓を囲んでいる。<br>本当にありがとう神様。あと数年以内にきれいな嫁さんをくれれば言うことなんて何もありません。<br>「かーさん、塩とって」<br>いつも通り、今日の我が家の朝ごはんは、目玉焼き、白米、味噌汁。あと昨日の残り物のおひたし。<br>味噌汁はもちろん、地元名物八丁味噌。まあ八丁味噌オンリーで味噌汁を作ると分量が難しくて母さんが作るとちょびっとドロっとするし、<br>お財布にも若干優しくないので基本的に他のお味噌とあわせでつくる。<br>「はい、どうぞ」<br>俺が味噌汁を啜ってる間に、母さんが俺の前を横切ってテーブルの端に置いてある砂糖を手に取った。<br>義父さんが、母さんから受け取った砂糖を目玉焼きに振りかけようとする。<br>これしっかり塩味ついてるのに、そんなに塩かけたら体に悪いよなぁ。きっと。<br>本当は注意してやったほうがいいんだろうけど、義父さんはストレスが溜まると塩分を大量摂取して解消しようとするので、<br>ある意味止めないでやったほうが義父さんのためだ。<br>俺はテーブルに肘をつきながら、その様子を見守った。<br>・・・あれ、義父さんが持ってるの、それ、砂糖だよな。シュガーだよな。<br>・・・それ、目玉焼きにかけるの？え、でもさっき義父さん塩っつったよな・・・？<br>「ちょい母さん、それ砂糖！砂糖だし！何普通に渡しとんの！」<br>俺が叫んで義父さんを制止すると、母さんがはぁ？と首を傾げる。<br>「でもエスって書いてあるじゃにゃーの」<br>「エスはエスでもシュガーな！砂糖は！塩はソルト！」<br>「あ、ほんとだ。ありがと、隆宏」<br>「ど、どいたしまして・・・」<br>息切れ切れに席に座りなおすと、義父さんが砂糖を置いて、代わりに台所からお特用袋の塩を持ってきた。<br>大きめの先割れスプーン（普通のスプーンより若干大きいやつ）で袋からどさどさ塩を取り出す。<br>母さんが止めた頃には目玉焼きの黄色い部分までが白身になっていた。<br>「うわ・・・」<br>俺と母さんの嘆息が見事なまでにハモる。流石親子とでも言うべきか。<br>俺と義父さんの味覚が似てないのは、やっぱり血が繋がってないからなのかねぇ。<br>母さんは俺が高校生くらいの時に、仕事先で知り合った人と再婚した。<br>俺は、てっきり小さい頃幼馴染だった優介って奴の父さんと再婚するもんだと思い込んでたから吃驚した。<br>優介は中三の時に家の事情で引越しちまって、それから暫くは連絡を取ってたんだけどある日突然パタリと音信不通になり、家に電話しても繋がらない。<br>初めのうちは色んなところに連絡して探したりもしていたけど、それでも見つからなかったし、もうお互い大人になっていたから、深くは詮索しなかった。<br>だけど、友達なんかと騒いでるとき、たまにふと会いたくなることが今でもある。<br>あいつは今、こんな時間も何をしてるんだろう。<br>もし時間があったら、九州にでも行ってみようか。ひょっとしたら、会えるかもしれないから。<br>・・・いかんいかん。こんな朝の忙しい時間に考え事なんてしてたら会社に遅れる。<br>俺はご飯と味噌汁をかきこむと、通勤ラッシュの電車に乗って、会社に出向いた。<br>慌しく駆け回っていると、会社での時間なんて一瞬みたいなもんだ。<br>それこそ悩みなんて吹っ飛ぶくらいに。<br>帰りの電車は途中まで、今、付き合ってる同僚の女の子水木とくっちゃべって時間を潰した。<br>水木はそこそこ美人で、頭の回転が速い面白い奴だ。若干性格がキツめだけど。<br>今日の水木は先日一緒に購入したビジネス書について熱く語っていた。正直な話、俺はまだ読んでない。<br>本は好きだけれど、俺の好みはもともと推理小説だからな。<br>そういえば、この前は確か、クイズ番組の本の問題を制覇したとか言っていた。<br>私なら千万円獲得も夢じゃないわと仕切りに自慢してきたが、夢を見る前に真面目に働けばいいと思う。<br>そう助言してやると、あんたよりは仕事熱心よと突っ込まれてしまった。まあ俺より仕事ができるのは認めよう。<br>とにかく一緒に居て飽きない女だ、水木は。<br>これが恋愛感情かと問われれば唸って最終的にどうだろうと答えることになるだろうけれど、水木に好意を抱いてるのは事実。<br>何回か家に泊めたり、泊りにいったりしてるし。<br>水木と駅で別れた後、俺は駅から続く商店街を歩いた。<br>道路沿いに咲く桜はきれいにライトアップされていて、あまり華やかとは言えなかった商店街を彩っている。<br>不意に、咲いたばかりの桜がひらひら散り始める。<br>そんなに風はない筈なのに、と桜が散ってく方向を振り向くと、ビニル袋が飛んでくのが遠目に見えた。<br>そのすぐ直後。<br>ごおぉ、と凄い音を立てて、風が吹いてきた。<br><br>袋や帽子を飛ばしながら、折角きれいに咲いた桜を散らしていく。<br>俺はあまりの強さに息も儘ならなくて、腕で顔を覆った。<br>女の人の悲鳴が聞こえた気がする。スカートでも捲れたんだろうか。<br>暫く、と言っても五秒くらい経った後、すぐに風は止んだ。<br>案の定、桜の木は丸裸。所々、看板が歪んでしまった店すらある。<br>「おいおい、春一番にしては遅すぎんぞ」<br>全く、迷惑な風もあったもんだ。<br><br>その晩、朝かと思って目を開けると・・・というか、気付いたときには、俺は見慣れない草原にスーツ姿で立っていた。<br>黄色っぽい花が咲いていて、そのずっと向こうに公園らしき遊具が見える。<br>遠くのほうに家がまばらに立っていて、電信柱すら、しっかりとは確認できないくらい小さく見える。人は誰もいない。<br>「ここ、どこだ」<br>誰かが答えてくれることを期待していたわけではないけれどそう呟かずにはいられなかった。<br>「貴方の夢、です」<br>背後から聞き慣れない男の声が聞こえる。<br>はっとして振り返ると、そこにはスーツ姿の青年がいた。<br>身長は俺より少し低い。どこか幼い顔立ちの青年だ。<br>「そうか、夢か・・・きれいなところだな」<br>夢と分かると、肩の力が抜けてこの景色を楽しむことが出来た。<br>だって夢なら、この場所がどこであるかとか、今何時だとか、そんなの些細な問題に過ぎない。目が覚めればすぐ忘れてしまうだろう。<br>「貴方の創り出した場所ですから」<br>目を細めて笑う青年が、すぐ傍らにぽつりとあったベンチに腰掛ける。<br>何でこんな草むらにベンチがあるんだとか、そんな質問は野暮だ。これは俺の夢なのだから。<br>青年が隣に空いた場所に手を置いて俺を見た。<br>隣に座れってことだろうか。<br>俺は素直に青年の隣に座った。<br>「お前は誰だ」<br>知ってもしょうがないことだけれど、他に話すこともなくてなんとなく聞いてみた。<br>すると青年は、少しだけ顔を伏せて言った。<br>日差しが眩しいんだろうか。<br>「俺は優です。優しいと書いて、ゆう、です」<br>「いい名前だな」<br>「ありがとうございます」<br>優が顔を伏せたまま微笑む。<br>それから顔をあげて、優は俺の手をとり、立ち上がらせた。<br>「そろそろ朝ですね。では、さよなら」<br>俺は自分の手を見た。優に握られているはずの俺の左手は、向こうの景色が透けて見えた。<br>優の冷たい左手が俺の視界を遮る。<br>無意識に目を閉じる。<br>突然、手を握られている感覚が無くなった。<br>驚いて目を開くと、そこは自室のベットだった。<br>「なんだ、あの夢」<br>今度こそ、俺の疑問に誰も答えてくれなかった。<br><br>会社帰りも、俺の頭の中にはしっかり、今朝の夢の内容が焼きついていた。<br>夢ってのは大抵朝ごはんを食ってる間に忘れる。珍しい夢もあったもんだ。<br>電車の中で水木にそのことを話すと、水木は興味深げに色々と質問してきた。<br>「で、何？その夢の内容、全部あたしに話せるくらいに覚えてるの？」<br>「そうなんだよな。妙なことに」<br>「予知夢かなんかじゃない？ひょっとしたら近いうちに起こるかもよ。現実で、似たようなことが」<br>「お前ほんっとそういうの好きだな・・・」<br>「だってロマンチックじゃない」<br>水木は二十八になった今もロマンだのときめきだのを求めてるらしい。<br>俺にそんなの期待したって無理だぞと小突くと、水木はふいっとそっぽを向いた。<br>「分かってるわよそんなこと。でもアンタは面白いからひょっとしたら上手く付き合ってけるんじゃないかって思ってるの。ロマンやときめきじゃ結婚はできないでしょ？」<br>俺はその考えに頷いた。たしかに水木と甘くてロマンチックな恋人同士のデート・・・なんて妄想は出来ないけれど、休日に子連れでショッピングって光景は想像できる。<br>「だからアンタは変にロマンとか演出しなくていいからね。逆に気持ち悪い」<br>「あー、はいはい」<br>これが二十歳過ぎの恋人同士の会話でいいのか、って突っ込みはこの際置いておこう。<br>ま、水木とは恋人の前に気の合う友達同士だったし。<br>水木の寝癖か何かでハネた髪をなんとなく撫で付けていると、水木が不意にその手を掴んで止めた。<br>「・・・ムースでべたべたするから触らない方がいいわ」<br>「あ、わりい」<br>水木は俺を見て、それから電車の外へ目を移した。<br>「あ、着いた。・・・じゃ、また月曜日ね」<br>「気をつけて」<br>手を振る水木を見送りながら俺は鞄の小さなポケットに入ってる小説を取り出した。<br>開いたドアから、暖められた車内に冷気が流れ込んでくる。もうすぐ四月だというのに、未だに夜は寒い日が続く。<br>今日に至って、は雪が降ると天気予報でやっていた。結局振らなかったけれど。<br>二つ先の駅で電車から降りて、マナーモードを切ろうと携帯を開くと、水木からメールが来ていた。<br>メールは、日曜日に出かけるから空いてる？とだけ短く書いてある。<br>確か日曜には何も無かったはずだ。<br>手早くメールを返すと、通話中なのかちゃんと受信されず、お預かりセンターに保存されたようだった。<br>家に帰った後は、いつも通り飯を食って、風呂に入りベッドに横になる。<br>明日は土曜日で会社は休みだ。やることもないし、水木と買った本でも読むかな。<br>目を閉じると、昼間の疲れがどっと押し寄せてきてすぐに眠ってしまった。<br><br><br>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++<br><br>完結しないままプロットに外れて進行中の小説です＞＜<br>初心者のためどこをどう直したらとか分からないので、教えていただけたら嬉しいです。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/skycolorrain/entry-10598931172.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Jul 2010 19:50:43 +0900</pubDate>
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<title>早描きイラスト＠セーちゃん</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100711/19/skycolorrain/cf/fd/j/o0200032810634605665.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20100711/19/skycolorrain/cf/fd/j/t02000328_0200032810634605665.jpg" border="0" alt="ソライロレイン＠別館"></a><br></p><br><p>久しぶりにイラストを描いた気がします＾＾<br><br></p><br><p>ヘタの女の子の中ではかなり好きなキャラです。</p><br><p>一番はナタ様、ヤンデレ愛してるので。</p><br><p>早描き（下絵～色塗りまで一時間）の割にはまともに描けたほうかも・・・でもデッサンがかなり甘い＞＜</p><br><p><br><br></p><br><br><br>
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<pubDate>Sun, 11 Jul 2010 19:57:49 +0900</pubDate>
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<title>About Me</title>
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<![CDATA[ <font size="2"><a style="color: rgb(250, 128, 114);" href="http://tacshigurezaka.pazru.com/">ソライロレイン</a><br></font><br>の別館的ブログです＾＾<br>主にソライロレインでは美術や写真中心に書いているのですが、やっぱり腐女子たるものそっちの話題も語りたいよね！ということで、立ち上げました＾＾<br><br>たくさんの方といろんなお話ができたらと思っています(*_ _)人<br>よろしくお願いします＾＾<br><br>こちらのブログはあまり更新数が少ないかもしれませんが、ぼちぼち、見に来てくださったら嬉しいです♪<br><br>アメンバーさん随時募集してます＾＾<br><br style="color: rgb(250, 128, 114);"><span style="color: rgb(250, 128, 114);">好きなもの</span><br><br>・日本史<br>・戦国BASARA<br>・化物語<br>・荒川アンダーザブリッジ<br>・絶望先生<br>・神谷浩史さん<br>・小野大輔さん<br>・デュラララ！<br>・ボーカロイド<br>・涼宮ハルヒの憂鬱<br><span style="color: rgb(255, 255, 255);"><span style="color: rgb(102, 102, 102);">・ヘ</span>/<span style="color: rgb(102, 102, 102);">タ</span>/<span style="color: rgb(102, 102, 102);">リ</span>/<span style="color: rgb(102, 102, 102);">ア</span>/</span><br style="color: rgb(255, 255, 255);"><span style="color: rgb(255, 255, 255);"><span style="color: rgb(102, 102, 102);">・青</span>/<span style="color: rgb(102, 102, 102);">春</span>/<span style="color: rgb(51, 51, 51);">鉄</span>/<span style="color: rgb(51, 51, 51);">道</span>/</span><br>上記２個ワードのみ検索避け済みです。（白色スラッシュを文字の間に置いています）<br><br>・ASIAN KUNG-FU GENERATION<br>・9mm Parabellum Bullet<br>・BUMP  OF CHICKEN<br>・RADWIMPS<br>・Plastic tree<br>・いとうかなこ<br>・天野月子<br>・鬼塚ちひろ<br>・椎名林檎<br><br>基本的にカップリング等に関してはバリバリ雑食なので、男女でもBLでも百合でも大丈夫です。<br>なので好きな方は話しかけてくださると、チキンなので喜びます＾＾<br>
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<pubDate>Sat, 03 Jul 2010 10:30:34 +0900</pubDate>
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