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<title>食欲日誌</title>
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<description>神楽坂を中心とした食日誌</description>
<language>ja</language>
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<title>食</title>
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<![CDATA[ <p>上京して2年。</p><p>田舎モノの私でもおいしい情報を持てるようになってきた。</p><br><p>ので、備忘録的にしたためます。</p>
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<pubDate>Mon, 18 Sep 2006 11:07:04 +0900</pubDate>
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<title>くちびる</title>
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<![CDATA[ <p>初めて唇を重ねたのは年の瀬だった。</p><p>お台場のヒトによって作り上げられた海辺に寝転がっていた。</p><p>風が泣くのをやめてくれたおかげで、寒さに震えることもなかった。</p><br><p>だれもいない静かな浜辺。</p><br><p>砂浜の上に彼はあぐらをかき、その上にちょこんと私をのせた。<br>これ以上ないぐらい近しい距離。<br></p><p>彼の方に腕を回し、ぎゅっとしがみつくと彼もぎゅっと返してくれる。<br>波のような抱擁だった。</p><br><p>そして、初めてくちびるを重ねた。<br>やわらかくてあたたかかった。<br>まわりが軽くなった気がした。</p><br><p>彼女のもとになんて、返したくなかった。<br></p>
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<pubDate>Wed, 18 Jan 2006 11:42:31 +0900</pubDate>
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<title>日々</title>
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<![CDATA[ <p>合コンで知り合ってから、私の資格試験一週間前を除き、<br>毎週二人でご飯を食べるようになった。</p><p>試験前には毎日のよう励ましのメールが送られてきた。</p><p><br>「もうちょっとだから・・・」<br>「今日、神社に祈願してきたから」<br>「がんばれ！」</p><br><p>頑張れという言葉は私の前に積み重なりすぎて、うんざりもしていた。<br>だけど、覚えていてくれていることがうれしかった。<br>私の存在を。</p><br><p>試験がなんとか終わり、変わらず毎週会った。<br>映画、芝居、美術館。</p><p>手をつなぎ、いろんなところへ行った。<br></p><p>クリスマス時期には色づいた横浜へも行った。<br>でも、あたしは２３日のオンナだった。</p><br><p>当然、彼の２４日は彼女とのデートにあてられていた。</p>
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<pubDate>Wed, 18 Jan 2006 11:41:14 +0900</pubDate>
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<title>11月</title>
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<![CDATA[ <p>次に彼と会ったのは翌週だった。</p><p>そのときもまた、同じ、町で、ご飯を食べた。私が、暮らす、町で。</p><br><p>私の誕生日が近かったこともあり、お祝いをしようと、彼が誘ってきた。</p><br><p>この時点で私はきっと彼が好きだったと思う。</p><p>苦しくてたまらなくなるから、今も認めたくないけれど。</p><br><p>あの時冗談にからめ、「早く別れないんですか」と私は言った。</p><p>彼は答える。「別れないよ」と。</p><br><p>冗談の中に、私は自分の嘆きを包み隠した。</p><br><p>お店を出ると容赦なく寒風が吹きすさんだ。</p><p>「寒い寒い」と言い、背中を丸める私を、彼が、包み込んでくれた。</p><p>あったたかさよりも恥ずかしさがにじんでいた。</p>
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<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 23:25:04 +0900</pubDate>
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<title>手のひら</title>
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<![CDATA[ <p>友達から、彼女がいることはチラリと聞いていた。</p><p>まさか同棲までしているなんて。</p><br><p>別れ際に、私はだだをこねるような甘え方をした。</p><p>彼は、「何を甘えているんだよ」と私の頭をなでた。</p><br><p>前の5歳上の人以外にこんな甘え方をしたのは初めてで、</p><p>自分でも驚いた。</p><br><p>そして甘えた自分と、頭をなでてくれたその感覚は</p><p>妙に生々しく私の胸をとらえ、いつまでも残っていた。</p>
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<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 23:21:58 +0900</pubDate>
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<title>会食</title>
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<![CDATA[ <p>合コンのあった週から二週間後の平日に、待ち合わせをした。</p><br><p>待ち合わせ場所にたどり着くと既に彼はいた。</p><p>時間にきっちりした人なんだというのが第一印象だった。</p><br><p>あてどもなく歩き回り、隠れ家的焼き鳥屋ののれんをくぐった。</p><p>友達のこと、合コンのこと、楽しく話は広がっていく。</p><p>私はわくわくしていた。無邪気に見せようとしていた。</p><br><p>次は皆で何をしよう。鍋がいいんじゃない。</p><p>誰の家がいいだろうという話になったとき、晴天の霹靂は起きた。</p><br><p>「僕の家は広いんですよ。60平米ぐらいある」</p><p>「おおおー。広い。なんでそんなに広いの」</p><p>「なんでかというと、同棲しているからなんです」</p><br><p>頭から冷水を浴びせかけられた気分だった。</p><br>
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<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 23:11:42 +0900</pubDate>
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<title>会食への誘い</title>
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<![CDATA[ <p>メールが舞い込んできた。</p><p>合コンの翌々日だった。</p><br><p>「来週あたり、美食アカデミーを開催しましょうよ」と。</p><br><p>特に何も思わなかった。</p><p>彼に対して、好意も、気になるという感情も持ち合わせていなかったから。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/sliding/entry-10008050251.html</link>
<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 23:07:52 +0900</pubDate>
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<title>なれそめ</title>
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<![CDATA[ <p>10歳年上の彼との出会い。</p><p>それは、10月終わりに訪れた新宿の雑踏の中だった。</p><br><p>友達とその彼主催による合コン。</p><p>3対3。</p><br><p>その中に彼はいた。</p><p>人見知りがちな私だけど、何を言っても怒ることのなさそうな彼の雰囲気により、</p><p>いつものわがままな振る舞いを、完膚なきまで叩きのめす毒舌を披露できた。</p><br><p>あの日の晩のことは、ただ楽しかったなという印象を残すのみで、</p><p>なにを話したのか、どう思ったのかひとかけらも覚えていない。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/sliding/entry-10008050070.html</link>
<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 22:58:35 +0900</pubDate>
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<title>はじめに</title>
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<![CDATA[ <p>去年の今頃。</p><p>わたしは略奪愛に心をとがらせていた。</p><br><p>相手はひとまわり年上の既婚者だった。</p><br><p>その人と、手をつないだことはあれど、</p><p>唇を、体を、重ねることはなかった。</p><p>不倫に陥ることだけは、自分でも許すことが出来ない。</p><p>出来なかったからだ。</p><br><p>それから、私は5歳年上の独身男と真剣な恋をつむいだ。</p><p>しかし、別れは突然訪れる。</p><p>社内恋愛のなれのはて、別れを選ばざるを得なくなった。</p><br><p>そして今。</p><p>私はふたたび略奪愛に心をとぎらせている。</p><br><p>今度の相手は、10歳年上の独身男。</p><p>ただし、彼には同棲中の彼女がいる。</p><p>きっと今年あたり、籍を、入れる、のだろう。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/sliding/entry-10008049412.html</link>
<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 22:48:10 +0900</pubDate>
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