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<title>SM小説</title>
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<description>酒を飲みながら書く小説</description>
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<title>何色でもなかった猫</title>
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　何箇所か下水道へ繋がっている出入口がある。鼻に付く異臭が辺りを立ち込めており、それは心の中を汚していくのを知っている。その手前から限界まで息を止めて小走りに歩き、やり過ごそうとする。　生活排水という言葉で片付けることは容易じゃない、複雑な心境の生い立ちの過程の奴等が漂っているのだ。　その後に、弁当屋裏から油っぽい臭いが続いてくる。コロッケだろうか、トンカツだろうか、エビフライだろうか、重くて湿った臭いだ。　止めにラーメン屋の裏からは、何年か経過したようなトンコツの臭いが覆いかぶさってくる。　下
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<dc:date>2011-05-08T22:44:42+09:00</dc:date>
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<title>のような奴</title>
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　毎年十二月を迎えるとイーリンが現れる。綺麗に櫛を通された黒髪、少し釣りあがった目、小さい鼻、少し暑い唇。人に例えると、どことなく中国人を思わせるから、イーリンと言う名前を付けた。　イーリンは私の用意した赤いチャイナドレスを纏い、自分の姿を立ち鏡に映していた。彼女の目線は、彼女自身とは別の何かが映っているようだ。　イーリンは息をしない。食事も取らない。寝ない。とても不思議な存在だ。　動くことと、人に似た容姿をしているところ意外は、人と異なっているように思える。血流が無いから心臓も無いようだ。息を
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<title>そこまではよかった</title>
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　単調な造りの部屋には、そこにあるべき物しか無かった。まあまあの速度で体を一周させたなら、そこに何が置いてあったか、配色はどうだったのか、全てを言い当てられそうな単調さである。　その答えを述べるならば、赤と黒の配色に、テーブルが一つ、椅子が二つ、人間が三人、蝋燭がテーブルの中央にあり、その横には花が活けてあり、少し遠くに風景画が掛けられている。時計もクーラーもテレビも無い。　そこには無言の人間と、目の保養にならない絵と、飽き飽きする草木の臭いと、不思議な存在感のみが、お互いを侵食しないよう慎重に
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<dc:date>2010-11-27T02:29:49+09:00</dc:date>
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<title>劣勢なので</title>
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「私は人間の格好をした幽霊なのです」「何を言ってるんですか？　私の目にはしっかりとあなたの格好が見えている。脚だってしっかり床についている」「ええ、そういうことは生きている人間が思い込んでいるだけであって、実際は違うことがたくさんあるのです」「例えば？」「色黒な幽霊が居ます。幽霊と言えば青白いんでしょうけどね」「う～ん、確かにそういう思い込みがある」　女の言葉一句一句を丁寧に、市販の大学ノートに書き写していった。ボールペンを握る指先は不思議と震えていなかった。「手首を曲げて、指先を下に垂らすポー
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<title>下書き</title>
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　きっと定時きっかりに席を立つため、十分前には帰る支度を始めているはずだ。支度といってもオフィスからの持ち運びを許されていない物がほとんどだから、鞄の中は手帳と折り畳み傘くらいなものだろう。同僚へ「お先です」の言葉も粗相にして、真っ先にエレベーターホールへ向かうだろうか。　下降のボタンを押して、他に誰かが後から来ないか、そして中には誰も乗っていないでくれ。そんな風にできるだけ可能な限り、人との接触を避けて、会話を避けて、帰路に入るはずだ。　帰路と言っても真っ直ぐ家に戻ってくるわけは無い。馴染みの
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<title>【六人目】　大学教授花園</title>
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「当店のシステムはご存知ですか？」「いいえ、ここは何をしているお店なのですか？」「当店は、一号室から六号室までのどこかへ入室頂き、室内の女の子からサービスを受けていただきます。サービス内容や料金・時間は直談判となります。宜しいですか？」「それは違法なことなんじゃないのか？」「サービスがですか？　料金システムがですか？」「どちらもだよ」「とんでもございません。法律を遵守して経営させていただいております」「なるほど。じゃあ三号室の桜をお願いできるかい？」「かしこまりました」　階段を上る客の足音が響い
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<title>少しだけ見えてる</title>
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　ねえ教えてよ。　そうやってまたはぐらかすんだ。　もういい。　全身を駆け巡る血に、赤黒い温かみと鉄分の冷たさを同時に感じた。体内という空間は、自分からとても近いのに決して見る事を許されない秘密の領域なんだと改めて実感する。　でも、少しだけ見えてることがある。見えないふりをしたほうがいいのか、見えてることを教えたほうがいいのか、悩みだしてからもう半年だ。世間は秋になって紅葉の匂いを醸し出しているのに、私は至って平坦だ。　何？　そんなこと聞いてない。　何であんたが怒ってるわけ？　ん、じゃないよ。逆ギ
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<title>【五人目】　芸能人高橋　</title>
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「当店のシステムはご存知ですか？」「……。いいえ」「当店は、一号室から六号室までのどこかへ入室頂き、室内の女の子からサービスを受けていただきます。サービス内容や料金・時間は直談判となります。宜しいですか？」「……。わかった」「では、どの子にいたしますか？」　階段を上る客の足音が響いてきて、自分の部屋なのかどうか期待を寄せる。私は日の大半をこの六畳一間の湿った部屋で過ごしている。　扉がノックされ、心臓がそれまでと少し違うスピードで揺れ出した。「いらっしゃいませ」　深い帽子がサングラスに被っている。
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<title>この記事は表示できません</title>
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