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<title>solaris07さんのﾌﾞﾛｸﾞ</title>
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<title>【詩】光</title>
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<![CDATA[ <br>苦しみの果てで見た光は<br>またもや幻だったのか<br><br>昔から何度もあの光を目指して<br>歩いて来たような気がするが<br>腕を伸ばしても掠めるばかりで<br>一向に届きやしない<br><br>あれは本当に光なのか<br><br>あれは本当に希望なのか<br><br>そう疑った瞬間に<br>周りの景色は一変し<br>季節の足音と共に<br>何もかもが絶望へと移り変わった
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<pubDate>Mon, 25 Nov 2013 13:30:50 +0900</pubDate>
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<title>【短編小説】蜘蛛</title>
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<![CDATA[ <br>一匹の蜘蛛がいた。八本の脚を巧みに使い分けながら、浴室の壁を上へ上へと登っていた。私はその様子を湯舟に浸かりながら、ぼんやりと眺めていた。<br><br>蜘蛛は一心不乱に上を目指し、私の視線など気にも止めていないように見えた。私の存在にすら気づいていなかったのかもしれない。湿った壁を時折踏み外し、下へと転げ落ちそうになっても、執念によってその場に踏み止まっていた。<br><br>私がのぼせ始めた頃、蜘蛛はようやく浴室の頂上に着いた。壁と天井が直角に交わるところに腰を落ち着かせ、その場から動かなくなった。<br><br>のぼせかけた私は、蜘蛛のその様子を見た途端に、急に興が削がれ、蜘蛛への関心が薄れた。ゆったりと浸かっていた湯舟から腰を上げ、鏡の前にある風呂椅子の前に腰を掛けた。髪を洗う為にシャワーヘッドに手を掛けた。その時だった。関心が薄れていた蜘蛛の存在が唐突に頭の中を横切った。同じ空間にいる蜘蛛の存在が、私を妙に不安にさせ、無性に腹立たしい気持ちを引き起こさせた。<br><br>私は矢庭に立ち上がり、右手に持っていたシャワーヘッドを、壁と天井の狭間でくつろいでいた蜘蛛の方へと向けた。左手で蛇口を捻り、シャワーヘッドからは勢いよく水が飛び出してきた。水は蜘蛛に直撃し、蜘蛛は脚をばたつかせながらあっという間に下へ下へと落ちていった。排水口に流れ着く頃には観念したのか、死んでしまったのか、蜘蛛はぴくりとも動かなくなっていた。私は排水口に流れていく蜘蛛を確認した後、何事もなかったかのように風呂椅子へと腰を掛け、髪を洗い始めた。<br><br>髪を洗っている途中、背後から視線を感じるような錯覚に苛まれた。しかし私は一度も振り向かなかった。鏡のある正面だけをずっと向いていた。鏡は曇っていて、私の姿を隠していた。<br><br>髪を洗い終えると、私は蛇口を閉め、そのまま浴室から出た。蛇口は年季が入っており、きっちり閉めても閉まり切らず、私が浴室から出ていった後も、シャワーヘッドからは水滴がこぼれ落ちていた。<br><br>誰もいなくなった浴室の中は、シャンプーのハーブの香りがうっすらと漂い、ぴちゃりぴちゃりと水滴が地面に落ちる音だけが幾度も響いていた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-11251031512.html</link>
<pubDate>Tue, 15 May 2012 08:06:45 +0900</pubDate>
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<title>【詩】記憶</title>
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<![CDATA[ <br>想いはすれ違い　そして消えていく<br><br>消えないで　そう願っても<br><br>昨日見たはずの<br><br>貴方の笑顔は　儚く朧げで<br><br>永遠を求めても<br><br>私の腕は　貴方の背中を<br><br>繋ぎ止めることが　出来なかった<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-11142819311.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Jan 2012 15:23:31 +0900</pubDate>
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<title>【短編小説】窓</title>
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<![CDATA[ <br>誰も彼もがこの息苦しさに反抗しなかった。<br><br>皆が従順にこの狭い部屋の中に留まっていた。<br>いつの間にか此処にいることを強要されていることですら疑問に思わず、この狭い空間の中で、目を光らせ、互いに互いを監視し合っていた。長所は簡単に見落とすくせに、短所を見つけるのは得意な奴ばかりで、誰かの短所を見つけては、勝ち誇ったように、その部分を執拗に抉り続けた。相手が声にもならない悲鳴を上げる度に、彼らの自尊心は水を得た魚のように生き生きと脈を打ち、彼らの意思さえもうまく飼い馴らしていた。僕はそんな光景を目にする度に、自身の醜さと向き合わずにはいられず、その醜さが僕の体を支配する前に、こんな場所から逃げ出さなければいけない。毎日のようにそんな焦りに傷つけられていた。<br><br>しかし、逃げることは出来なかった。この部屋には自由に出入りする為の扉はおろか窓すら存在しなかった。四方を染み一つない白壁に囲まれ、部屋の中には、僕と彼ら以外には何も存在しなかった。大人は一人もいなかった。子供ばかりが優に百人を超えていた。<br><br>それだけの大人数がこの部屋に留まり続けているにも関わらず、ぎゅうぎゅう詰めになることはなく、個人が個人でいられるだけの空間はかろうじて保たれてはいた。狭い空間？それは単なる僕の思い込みだったのかもしれない。<br><br>昔から信じやすい性質ではあった。威厳ある先生方が犬を指差して、｢これは猫です。｣と誇らしげに講釈を垂れれば、｢そうなのか。これは猫なのか。｣と鵜呑みにしていた。そうすることによって、社会は僕を受け入れ、僕も社会を受け入れられる。小さい頃はそんな錯覚が凄く心地好かった。<br><br>しかし、現実はそんなには優しくはなかった。猫がワンと鳴く度に僕の信心は薄れていった。鶴がいくら高らかに声を上げようが、結局犬は犬でしか有り得なかった。そんな現実と幾度となく出会うことによって、僕の生まれ持った信じやすい性質は、疑り深い性格へと変わっていった。<br><br>部屋の中は相変わらずであった。個人のスペースが十二分に保たれているにも関わらず、肥大した自尊心はそれだけでは満足はしなかった。他者の自尊心を砕いては、自身のスペースを拡げていった。しかし、直接殺すことはしなかった。<br><br>過去にこんなことがあった。<br><br>一人の子供が執拗に一人の子供を虐めていた。虐められていた子供は片足が義足であった。普通ではない。そのことを理由に普通の子供が片足のない子供を虐めていた。片足のない子供は無表情のまま耐えていた。毎日毎日耐えていた。苦しいと泣き叫ぶこともなかった。それは何年も続いた。<br><br>周囲が彼が虐められているという事実すら忘れていた頃だった。虐めていた方の子供が横になったままぴくりとも動かなくなっていた。寝ているのだろうと多くの人間は思い込み、気にも留めなかった。しかし、一人の背の低い子供が彼の方に近づいていった。その場に屈み込み、彼の腕に手をやり、冗談半分で脈を計っていた。何人かがその様子を笑いながら、からかっていた。僕はそんな彼らの様子を遠くから眺めていた。<br><br>数分後のことだった。<br><br>彼らの笑いが止まった。彼らは堰を切ったように、横になっている子供の元へ駆け寄った。脈を計っている子供は、彼の手に触れたまま青ざめ、固まっていた。その様子を見て、多くの子供達が集まってきた。僕も彼の元に走って行き、彼の首に手を当てた。脈はなかった。周囲も明らかに動揺していた。子供達が人間の死体を見るのは初めてだった。それは死体には見えなかった。ただ眠っているようにしか見えなかった。<br><br>しかし、よくよく見ると彼の首は鬱血しており、手の跡がついていた。<br><br>その時、人込みの外で大きな笑い声が聞こえた。<br>子供達は一斉に声がする方へ振り向いた。<br>僕もそちらへ目をやった。<br><br>虐められていた義足の子供。彼だった。<br><br>彼は仁王立ちしながら高らかに笑っていた。<br>狂ったように笑い続けていた。<br>彼が笑い声を上げる度に義足がカタカタと鳴った。<br><br>僕は死体の傍にしゃがみ込みながら、その様子を眺めていた。皆もその様子を黙って見ているだけだった。僕もその時だけは彼らの中の一人であったことは疑いようもない。<br><br>数時間もすると、皆はいつも通りの生活に戻っていた。死体は転がったままだった。義足の子供は高らかに笑い続けていた。皆はそれらが存在していないかのように振る舞っていた。<br><br>虐めていた子供が死んでいるとわかった直後は、好奇心に駆られ、死体を入念に調べる者も何人かいた。しかし、彼らの好奇心は長くは持たなかった。つまらないものだと判断されると、彼らはいつも通り他人の短所を見つけることに夢中になっていた。<br><br>僕はせめて彼を弔わなければいけないという義務感に囚われていた。だが、どうやって？遺体を納める棺桶も無ければ、遺体を埋めるような場所もない。弔う意志があっても、弔う方法がなかった。<br><br>僕は彼の元に再び近づいた。その場にしゃがみ込み、腕を触ってみた。体が少しずつ硬直し始めていた。脈はやはりなかった。僕は彼の腕を離して、その姿を眺め続けた。何かしなければいけないことはわかっていた。しかし何も出来なかった。<br><br>僕は仕方なく立ち上がり、手を合わせ、目を閉じ、祈り始めた。彼が安らかに逝けるようにひたすら祈った。何分間そうしていたのかは分からない。僕は自分の気が済むまで祈り続けていた。祈りを終え、彼の遺体をそのままに、僕は僕がいつもいる場所に戻った。<br><br>この時ほど僕は僕の存在を憎いと思ったことはない。<br><br>翌日、彼の遺体が綺麗に消えていた。僕が目覚めた時には、彼はあるべきはずの場所に存在していなかった。彼だけではない。一日中カタカタと笑っていた義足の子供もいなくなっていた。二人の人間が消えたというのに、誰も気にかけている様子はなかった。本当に気づいていないのか、気にかけていないふりをしているのかは判然としなかった。彼らはいつも通りの日常を過ごしていた。<br><br>ただ、この日を境に殺人は起こらなかった。この場所で殺されたのは彼一人だけであり、殺したのは彼一人だけだった。<br><br>日常は続いていた。<br><br>僕は疲れ果てていた。<br>機械的に熟さなれる日常を機械的に熟さなければいけないこと自体が苦痛だった。<br><br>このままではいけなかった。手遅れになる前に、この日常から逃れなければいけないと思った。僕が二人目になることはどうしても避けたかった。<br><br>しかし、壁に寄り掛かって座りながら、辺りを見回しても、白壁に囲まれているだけで、出られそうな場所は見当たらなかった。手の平を上に向けたまま地面を叩いてみた。コンコンと鈍い音を立てはしたが、その音は地面の硬さを証明し、僕に絶望を与えるだけだった。<br><br>天井を見上げてみた。<br>白い天井には規則正しく蛍光灯が並んでいるばかりで、その他には何もなかった。人間が何人積み重なったとしても、届くような高さではなかった。試しに手を延ばしてみた。不毛だということは分かっていた。手の平は空を切り、光に手が届くことはなかった。<br><br>僕は溜息をついた。<br><br>その時だった。僕はあることに気がついた。僕は呼吸をしているということだった。人間ならば、当たり前のことかもしれない。しかし、これだけの人数が、長い間呼吸しているならば、完全な密室ではない。どこかに空気穴が存在している。それは人間が出られるほどの大きさではないのかもしれない。しかし、僕の沈みきった意欲を奮わせるには、空気穴が存在しているという事実だけで十分であった。<br><br>壁伝いに歩いてみようと思った。このまま座り込んでいても埒が明かなかった。僕は重い腰を上げ、左手を壁に添えながら時計回りに歩き始めた。<br><br>僕は歩きながら色んなことを考えていた。<br><br>僕はこの部屋で食事をした記憶がなかった。僕だけではない。彼らが食事をしている姿も見たことはなかった。しかし、美味しいという感覚は知っていた。食事をしたこともないのに、その感覚を知っているということは本当に馬鹿げていた。しかし、ここでは当たり前なことが当たり前ではなかった。馬鹿げていると思うこと自体が馬鹿げているのかもしれない。<br><br>この部屋には時計も存在しなかった。しかし、僕は時間という概念を知っていた。それも時計を見ずに、正確に時間を計ることが出来た。人間にそんな能力がないことも知っていた。長い間、食うことすら忘れていたのに、僕は今こうして生きている。経験を超えた記憶が僕の中には存在している。僕はずっと自分自身が人間だと思っていたが、本当は人間ではないのかもしれない。僕だけではない。彼らだってそうだ。しかし、それを確かめるすべはない。この場所に留まり続ける限り、何も知ることは出来ない。私が何者であるかも知ることは出来ない。絶望がこっちを見て嘲笑っている。焦りが僕の命をどんどんと縮めていく。<br><br>彼らは本当は仲が良かったのかもしれない。<br><br>色んなことを考えている内に部屋を一周していた。部屋は狭くはなかった。しかし、広いと言えるほどではなかった。不審なところは特になかった。白壁が延々と連なっているだけだった。空気穴らしきものは見当たらなかった。<br><br>正直なところ、歩いている途中で空気穴を探すことはやめていた。僕の思いつきは、僕と彼らが人間であるということを前提に組み立てられたものだった。それらが不確かならば、僕の思いつきは何の意味ももたらなさなかった。<br><br>僕は肩を落とした。<br>再び元の場所に座ろうと、壁に手をかけた時だった。何らかの違和感を感じた。僕は両手でその壁を念入りに触ってみた。そこには僅かな出っ張りがあった。その出っ張りを伝っていった。出っ張りは地面と平行に横に繋がっていた。１メートル位繋がっていた。出っ張りから手を離し、上の方を触ってみた。壁は冷たかった。壁に両手を合わせ、上下に手を動かしてみた。ガタガタガタという小さな音がした。目を凝らし、白壁をじっくりと見詰めてみた。それは壁ではなかった。そこにあったのは小さな窓であった。窓は白く塗られ、壁にうまく擬態していた。念入りに念入りを重ねなければ気づくことはなかった。僕はその窓を開けようと試みた。しかし、縦横に引いてみても、奥に押し込んでみても窓はガタガタと小さな音を立てるばかりで、一向に開かなかった。それでも僕は諦めることはなかった。手を離してしまえば、二度と見つからないようなが気がした。開かないと分かっていても開けようとした。やはり窓は開かなかった。手を窓に宛がったまま、目を凝らし続けた。何度見ても、そこには何もないように思われた。しかし窓の端に小さな鍵穴が存在していた。先程までは存在していなかった。僕は片手をその鍵穴に触れたまま、もう片方の手で僕の服のポケットを探した。何故だかそこに探しているものがあるような気がした。僕は使い古したジーンズのポケットの中を探した。右のポケットには何もなかった。左のポケットに手を入れた。いくらまさぐっても、そこには鍵らしきものはなかった。今度は後ろのポケットに手を入れた。右側には何もなかった。左側のポケットに手を入れた。そこにも何もなかった。ジーンズのポケットには何も入ってはいなかった。<br><br>鍵がなければ窓を開けることは出来ない。しかし、今手が届く範囲には鍵はなかった。この部屋のどこかに鍵はあるのだろうか。片手を鍵穴から離さずに、部屋の方を振り向いた。彼らはいつもと変わらず、彼らの日常を過ごしていた。お互いを監視していた。短所を見つけては優越感に浸っていた。自尊心は正直だった。僕のように壁を見詰めるような、不毛なことには一切興味を抱かなかった。<br><br>僕の片手は鍵穴に弄ばれていた。離したら二度と見つけられないことはなんとなく分かった。しかし、手元に鍵はなかった。僕は途方に暮れていた。何となしに片手をジーンズの右側のポケットに突っ込んでいた。ポケットの空間の中で、手は暇を持て余していた。その時だった。指の先に何かが触れた。先程ポケットに入れた時にはなかった感触だった。僕はそれをしっかりと掴んで、ポケットから手を取り出した。それは鍵だった。僕は無我夢中で鍵を鍵穴に差し込んでいた。鍵は綺麗にその穴の中に突き刺さった。僕は無意識の内に鍵を回していた。次の瞬間、カチッという小さな音がした。僕は窓に手を宛てた。窓を横に引いた。窓は音も立てずに開いた。<br><br>僕は窓の外を覗き込んだ。その時、鼓動の音を初めて耳にした。窓の外には、何もなかった。いや、深淵な闇が広がっていた。そこには何があるのかは分からなかった。光は一切見えなかった。<br><br>後ろを振り向いてみた。誰もこの窓の存在には気がついていなかった。彼らは彼ら自身にしか興味がなかった。外の世界が存在するとは気にも留めていなかったのだろう。部屋の中は相変わらず真っ白で何も変化はなかった。<br><br>僕は再び窓の方を向いた。そこだけが真っ黒だった。光は部屋の中にしか存在していなかった。しかし、僕はこの真っ暗な世界に惹かれ始めていた。この先に何があるかは分からない。だが、此処で命を擦り減らすよりはマシだろうと思った。日常の中に求めるものはなかった。日常の外に求めるものが存在するのかは分からない。僕は僕自身を知りたかった。僕は僕以外のものも知りたかった。僕は僕の記憶が信じられなかった。最早、好奇心を抑えることは出来なかった。<br><br>しかし、僕はそんな思案に明け暮れる以前に、その窓枠に足をかけ、いつの間にかその暗闇の中に身を投じていた。
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-11128792588.html</link>
<pubDate>Sat, 07 Jan 2012 00:20:50 +0900</pubDate>
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<title>【短編小説】猿と蟹</title>
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<![CDATA[ 『卑しい奴め！お前はこれでも食っていろ！』<br><br>そう言うと、木の上にいる猿は、青くて硬い柿の実を蟹に向かって投げつけました。<br><br>『痛い！』<br><br>蟹はそう叫び、そそくさとその場から去っていきました。<br><br>『ふん。無様な姿だ。』<br><br>猿はぽつりと呟きました。<br><br>『それにしてもこの柿はうまい。こんなうまい柿は今までに食ったことはない。さっきまでは蟹にくれてやろうかとも思っていたが、一つ口にした瞬間にそんな考えは吹き飛んだ。こんなうまいものをあんな乞食にくれてやる謂れはないわ。』<br><br>そう言うと猿は次の柿に手を伸ばしました。<br><br>うまい。<br><br>うまい。<br><br>猿はそう呟きながら、また一つ、また一つと夢中になって口に頬張りました。<br><br>むしゃり。<br><br>むしゃり。<br><br>猿は先程投げた青い柿の実によって、蟹が死んだということも知らずに、いつまでもいつまでも柿の美味さに心を奪われていました。
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-11069941093.html</link>
<pubDate>Sat, 05 Nov 2011 23:26:12 +0900</pubDate>
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<title>【詩】鈍感</title>
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<![CDATA[ <br>罵っても<br>相手の痛みに気づかない鈍感さを<br><br>騙しても<br>相手の苦しみに気づかない鈍感さを<br><br>僕は欲しかった<br><br><br>衝動に身を任せて紡がれた僕の言葉は<br>空中を浮遊し<br>いずれ僕の心へと突き刺さる<br><br><br>嗚呼<br><br>君達のように幸福の甘美さが<br><br>世界を包み込むような<br>日和見な人間であれば<br><br>こんなにも不幸の心地好さに<br>取り付かれることもなかったろうに<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-10989550850.html</link>
<pubDate>Thu, 18 Aug 2011 05:34:27 +0900</pubDate>
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<title>【詩】嘘</title>
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<![CDATA[ <br>主体が消えていくこの街で<br>僕は正しささえ見失った<br><br>皆は何も疑わずに<br>その変化を受け入れたけれど<br><br>僕は激しく抵抗し続けた<br><br>君だけは違う<br><br>そんな幻も掻き消してしまうような<br>騒音が皆を満たしていたよ<br><br>綺麗だなんて軽く口にして<br>自分の美しさに酔いしれ<br><br>優しいだなんて嘘は<br>張りぼてのようさ<br><br>偽りだらけの毎日の中で<br>真実追い求め<br>僕は今日も走り続ける<br><br>いつまでも走り続けるだろう<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-10980165396.html</link>
<pubDate>Tue, 09 Aug 2011 08:40:20 +0900</pubDate>
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<title>【詩】恋慕</title>
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<![CDATA[ <br>ナルキッソスに対する<br>自分の思いを貫いて<br>木霊となった妖精エーコー<br><br><br>恋愛と皆が呼ばなくても<br><br>純愛と皆が呼ばなくても<br><br><br>僕はそう呼びたい<br><br>君をそう呼びたい<br><br><br>そんな人に逢いたい<br><br>そんな人でありたい<br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-10923620342.html</link>
<pubDate>Tue, 14 Jun 2011 23:19:32 +0900</pubDate>
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<title>【詩】水仙</title>
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<![CDATA[ <br>君を思って<br>僕を守った<br>言葉を最後に<br>逢うことはないと思っていた<br><br>運命は<br>偶然を装い<br>必然を引き寄せ<br><br>水仙の咲き乱れる花畑で<br>僕等を出逢わせた<br><br>僕は君に<br>黄色い水仙を捧げたいって<br>真剣に言ったのに<br><br>君は僕には<br>白い水仙が似合うって<br>笑いながら皮肉を言う<br><br>ふと気付いた時<br>僕の目に映るのは<br>雲一つない青空<br><br>青空が見下ろすのは<br>一人で仰向けに<br>横たわっている僕<br><br>起き上がった<br>僕の目に映るのは<br>大きなラッパスイセン<br><br>リコリンが見せた<br>淡く幸福な幻<br><br>今までの思いに<br>偽りはないけど<br><br>いつまでも<br>君の幻影ばかり<br>追いかけていないで<br><br>君が嫉妬するくらいの<br>綺麗な花でも<br>探しに行こうか<br><br>君も僕が羨む<br>美味しそうな団子を<br>買っている頃だろうし<br><br>ただ君は<br>食べ過ぎには<br>気をつけた方がいいだろうね<br><br>麗らかな陽光<br>穏やかな気候<br><br>春はもう目前に迫っている<br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-10923618042.html</link>
<pubDate>Tue, 14 Jun 2011 23:17:42 +0900</pubDate>
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<title>【詩】国境</title>
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<![CDATA[ <br>多くの人が<br>行き交う場所で<br><br>異なる世界を<br>生きてきた者が<br>出逢う時<br><br>お互いに<br><br>相手の声に<br>耳を傾けなければ<br><br>相手の意図に<br>手を差し延べなければ<br><br>争いの火種が<br>生まれる<br><br>自分が正しいと<br><br>突き放せば<br>突き放すほど<br><br>火種はやがて<br>大きな紅焔となって<br><br>その地を焼き尽くす<br><br>爪痕の<br>遺された大地で<br>出来る事は<br><br>種を蒔く事<br><br>肥料を撒いて<br>水を撒き続ければ<br><br>いつか世界は<br>綺麗な色に<br>覆われる<br>
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<link>https://ameblo.jp/solaris07/entry-10923615365.html</link>
<pubDate>Tue, 14 Jun 2011 23:16:03 +0900</pubDate>
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