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<title>LOVE&amp;PEACE</title>
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<description>小説『LOVE&amp;PEACE』を掲載中。普通の女子高校生の美雪の前に現れたのは、魔王の息子リュークだった。それから彼女の日常は非現実的な方向へと進むことになる。</description>
<language>ja</language>
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<title>LOVE&amp;PEACE(1)</title>
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<![CDATA[ <p>　<font color="#00ff00">黙って席についた。当然、隣にリュークが座っている。私が箸を持って焼き魚を食べようとすると、母が注意してくる。こういうことにはとにかくうるさい。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、いただきますは？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「はい・・・いただきます」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　リュークも母親がいる前では猫を被っているようだった。ううん、そうじゃない。リュークは食べることに夢中だから、何も言わないのだ。少し気になってリュークの方を覗いてみた。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　外見的には決して悪くない。なかなかの美青年だと思う。背も私より高いし、運動神経も抜群、おまけに奇妙な術か魔法かはわからないけど、色々知ってる。でも、憧れの先輩はもっともっと格好良い。リュークなんて相手にならないんだから。それに性格は最悪。なんていうか・・・凄く、子供だ。何事にも興味を示すし、素直に笑う。表と裏がないというのか。本当に羨ましい能天気な性格だ。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　箸が上手くつかえないから、手で握りしめて、お茶碗を片手にご飯をかきこんでる。それにしてもよく食べる・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、何してるの。早く食べなさい」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「あ、は～い・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　最近、朝はずっとこんな調子だ。まともにご飯を食べることができない。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「なんだ、美雪。食べないのか。だったら俺がもらうぜ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　そう言って私の焼き魚を手で掴み、頭から口に入れて、バリバリと噛み砕いていく。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「あっ、ちょっと、それ私のよ！」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　時はすでに遅し。リュークは骨ごと一飲みにしてしまった。これで私の焼き魚はリュークのお腹に入っていった。昨日だって夕食のとき、私の好きなウインナーを・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「ああ、悪い、悪い。食べないからいらないと思ったぜ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「どうしていつもそうなのよ！本当、勝手なことばかりして」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、女の子が大声を上げちゃいけません」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「うぅ・・・わかっているけど。わかっているけど・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　自分が惨めに感じる。ただの焼き魚でなんでこんなに怒っているんだろう。それなのに、私は席を立って、鞄を持って逃げるように家を出ようとする。自分のやっていることが本当に馬鹿らしい。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「おい、どうしたんだ？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　心配になったのか、玄関にリュークがやってきた。元はといえば・・・全てこのリュークのせいなのだ。私が怒っているのも、惨めなのも、無性に哀しいのも、皆、皆、リュークが・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「そんな顔をするな。笑っているほうがお前には良く似合うからよ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「・・・・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　しばらくの沈黙。かなりの沈黙。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「・・・リューク」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「うん？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「・・・・・・ありがとう、でも言うと思ったの？　この馬鹿でうすらとんかち！」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　持っていた鞄を思い切り振りかざしたが、リュークに避けられてしまった。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　一体どこでこんな台詞を覚えたのか。たまにリュークはこんな気障な台詞を面と向っていう。問題は私の心の準備はお構いなしで、全く効果的でないところ。ううん、むしろ逆効果。私はそんな気障な台詞なんかには騙されないわ。でも、憧れの先輩からそんなことを言われたら・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、なにやってるの？　後５分しかないわよ・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「ああ・・もう、間に合わないじゃないの！　また、遅刻しちゃう・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　遅刻して怒られるのは別にいい。だけど、遅刻している姿をクラスの皆に見られるのはとても恥ずかしい。それに今日遅刻したら連続５回目になる・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「何よ・・・あんたのせいで私はまた・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「ここは俺に任せろ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　嫌な予感がする。とてつもなく嫌な予感がする。そして、その予感が間違いなく的中しそうなのは・・・気のせいじゃない。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「ちょっと待って・・・一体何を？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「なあに、まずは美雪の部屋に行こう」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「嫌よ。あんたに関わるとろくなことがないんだから・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「まあまあ、遅刻したくないんだろう？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「・・・それはそうだけど・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「だったら、俺に任せなって」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　青い瞳をキラキラと輝かせながら、ニヤりと不適に微笑むリュークはとても魔王の息子だなんて思えない。どう見ても近所にいる悪がきのようにしか見えない。でも、その笑顔には不思議な魅力があった。なんというか、人を信じ込ませるような・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　それに、この驚くほどの自信はどこから湧いてくるのだろうか。本当に不思議に思う。私はこの妙な自信に賭けてみようと思い始めていた。そして、それこそ間違いの始まりだった。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「わかったわ。で、どうするつもり？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「なあに、遅刻しなければいいんだろう」</font></p><p>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/souraku/entry-10005241005.html</link>
<pubDate>Tue, 18 Oct 2005 03:14:45 +0900</pubDate>
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<title>LOVE&amp;PEACE</title>
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<![CDATA[ <p>　<font color="#00ff00">私の平和な日常を返して欲しい・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　最近、いつも朝起きるとそう思いたくなる。神さま、私が何か悪いことでもしたというの？　ただ普通に生活を送っていただけじゃないの。それなのに・・・神というのはどこまでも身勝手だ。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　なんでこんなことになったのか。自分でもよくわからない。だけど、１週間前、あの時、あの場所で、あいつに会った時から・・・こうなってしまった。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　自分で世界一不幸で可哀想な女子高校生だと思う。まだ幽霊にとり憑かれた方がましだったかもしれない。神さま・・・私の罪を全て懺悔しますので、あいつをどこかに封印してください・・・。私はもう何百回もお願いした。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、起きなさい。学校に行く時間よ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　母親が呼んでいる。そろそろ起きないと・・・。でも、本当は起きたくない。だって、台所にはあいつがいるんだから・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、早くしなさい」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「はーい」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　うちの母親は怒ると存在感のない父よりも相当に恐ろしい存在となってしまう。そうなってしまえば、今月のお小遣いにも響くし、良いことは何一つもない。仕方なく、私は洗面所に向かうことにした。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　自分の顔を見て思う。なんだかとても疲れている。“せっかくの美人がだいなし”だと、言ってくれる素敵な男性はいないけど・・・。それに・・・親友の恵子ちゃんのほうが男に良くもてるのだ。やっぱり、ロングにしたほうがいいのかな？　ショート・ヘアより、もてるのかな？　</font></p><br><p><font color="#00ff00">　などと、考えている場合じゃない。早くしたくしないとまた遅刻だ。先生に怒られるのはとても恥ずかしい。とか、いいながら今月はあいつのおかげで何回遅刻することになったか・・・。思い出すと怒りが込み上げてくる。鏡に映っている私はとても怖い・・・。駄目駄目、美雪。こんなんだからもてないんだ。もっとおしとやかに笑う練習でもしよう。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　私だって彼氏が欲しい。でも、この男勝りの性格のせいで、寄ってくる男性がいない。たまに女子から告白されたこともある。好きになってくれるのは嬉しいけど・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、何やってるの、遅刻するわよ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　ああ、そうだった。今はそんなこと考えている場合じゃない。私は急いで顔を洗って、部屋に戻り、制服に着替え、台所へと走った。後で怒られたけど・・・。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「美雪、家の中で走っては危ないって、何度言ったらわかるの！」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「だって・・・時間がないんだもん・・・」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　私のいいわけに、全く耳を貸さない母。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「早く起きないからよ。リュークはあなたを起こす前からそこで座ってご飯食べているわよ」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　六人用のテーブルに父、母、それにリュークが座っている。弟の健太はまだ起きていないみたい。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「よっ、寝ぼすけ娘」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　第一声がそれか。挨拶もなしそんなことばか。無償に腹が立った。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「・・・一体誰のせいだと思ってんのよ！」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「自分のせいだろう」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　断じて違う。私のせいじゃない。私が寝坊したのは、絶対にこいつの責任だ。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「また・・・そうすぐ、喧嘩して・・・リュークはこの町に来てまだ一週間も経たないのよ。美雪、面倒見てあげる約束でしょ？」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　「うぅ・・・そうだけど」</font></p><br><p><font color="#00ff00">　痛いところを突かれた。確かに私は面倒を見ると約束した覚えはある。だけど・・・それはこいつが普通の人間だったらの話だ。もちろん、普通の人間だったら私はこんなにも悩んだりしない。</font></p><br><p><font color="#00ff00">　家族は外国からやってきた学生だと思われている。というか、そう説明するしかなかったのが現実・・・誰が魔王の息子と紹介して信じるのよ。私だって信じたくない・・・。</font></p><br><p>　</p><br><p>　</p><br><p>　</p><br><p>　</p><br><p>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/souraku/entry-10005223961.html</link>
<pubDate>Mon, 17 Oct 2005 19:04:12 +0900</pubDate>
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