大学という斜陽産業 https://ameblo.jp/sphinx/ 某大学教員による大学の表と裏(というほど大げさではないけど)。そして暇そうに見える日常を綴ります。 ja-jp 令和6年(2024年)の年初のご挨拶 https://ameblo.jp/sphinx/entry-12834707150.html あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます昨年の新年のご挨拶では、例年同様、「更新頻度は相変わらず低いですが、ひっそりと続けていきます」と宣言して、前半は例年に比べて少しばかり多めに更新しましたが、後半失速しました。よって、相変わらず「更新頻度は相変わらず低いですが、ひっそりと続けていきます」。また、現在改組を進めているので、守秘義務に反せず、かつ身バレしない程度にその状況を書けるといいのですが。 令和6年が皆様にとって良い年になりますように。 2024-01-01T00:00:00+09:00 2023年を振り返ってみた https://ameblo.jp/sphinx/entry-12834706661.html 抜けている年もあるけど、大晦日恒例の最後のエントリーとして、研究等を振り返ってみます。 いや、正直いって何もしていないので振り返りも何もない。 改組することになったため、学部の管理職の業務にがっつりはまってしまった。 科研費に代表として採択された共同研究をまとめるのが来年の目標です。 それでは、皆さん、良いお年を! 2023-12-31T23:59:59+09:00 一般常識、あるいは大学の常識は世間の非常識 https://ameblo.jp/sphinx/entry-12821628883.html 言い古されていることだが、大学の常識は世間の非常識。確かに議論していても、それって一般常識とか社会通念に照らして、どうなのよ?と思う主張が展開されることも多い。そんなに大学の先生って偉いの?というやつも含めて。 そこで、ふと思ったのは、世間の非常識にまみれている大学教員が学生に一般常識や社会常識を説く、という図式は矛盾していないか?と思ったり。 世間の常識のとらわれていては、飛び抜けた研究はできないでしょ、という批判がありそうですが、それはその通り。これは、とんでもなく飛び抜けた研究者に教育、特 2023-09-23T12:34:56+09:00 カリキュラムは権力闘争の結果? https://ameblo.jp/sphinx/entry-12819739408.html 現在、所属先では、現在のカリキュラムの見直しが行われている。前回の改正から時間も経っていること、退職された方の補充人事によって、教員もだいぶ入れ替わっていることなどから、見直しは必須なのは間違いない。でも、議論で出される意見の一定割合は、学部の教育をよくするため、と言いながらも、結局自分のやりたいこと、楽になることを実現することを目指しているように思えて仕方ない。そもそも、補充人事は前任者の担当科目を担ってもらうはずだったのに、それに代えて新設することは、どういうことなんだろう。カリキュラム全体 2023-09-16T12:34:56+09:00 研究力と「選択と集中」、そして「新しい資本主義」 https://ameblo.jp/sphinx/entry-12820411472.html SNS上では、先日のNHKの日曜討論で、大学ファンド関連がテーマらしく、日本の研究力の低下は集中と選択ができないとの発言が経済界の人からあったとのことで盛り上がっていた。それに対して、研究はどこから芽が出るかわからないので、広くまいておいた方がいいという大学関係者の反論。当然自分は大学人なので、この研究費は広くという主張には賛同する。一方で、まだまだ新設大学や学部が認められるという現状があって、大学が多すぎるという指摘にも同意する。 もちろん、本当に成功する研究を見抜く力があれば、選択と集中もあ 2023-09-14T12:34:56+09:00 一言で定員割れと言われても https://ameblo.jp/sphinx/entry-12818747302.html 先日の投稿のネーミングじゃないけど、この見出しもどうかと思う。定員割れが「5割超え」とまとめられても、定員に対して実際1%ぐらい達しなかったのか、数割も足りないのかで、全然意味合いが違う。いわゆる、主語が大きすぎる、ということか。 私立大学の定員割れが初の5割超え 短大は9割、小規模校苦戦 - 日本経済新聞今春入学者が定員割れした四年制の私立大は53.3%に当たる320校で、1999年度の調査開始以来、初めて5割を超えたことが30日、日本私立学校振興・共済事業団の2023年度調査で分かった。1 2023-09-02T12:34:56+09:00 ネーミングは大事:マッチングアプリ? https://ameblo.jp/sphinx/entry-12818746663.html ついに少子化対策として、文科省が私大の教職員の結婚支援に乗り出したのかと思った。 私大「マッチング」のシステム開発へ 定員割れ半数を踏まえ、文科省:朝日新聞デジタル 少子化で全国の私立大学の約半数が定員割れしている実態を踏まえ、文部科学省は、私立大が連携や統合をする相手を見つけやすくする「マッチング」のためのシステムを開発する方針を決めた。来年度の概算要求に関連…www.asahi.com 2023-08-31T12:34:56+09:00 定年が先か、経営破綻が先か https://ameblo.jp/sphinx/entry-12812191854.html 大学の将来が危ぶまれて久しい。もちろん、日本の大学の質の問題もあろうが、私学にとっては、なんといっても18歳人口が減ることによる経営へのダメージをどう避けるかがメインである。だから現在も生き残りのための改革を進めている。なんだかこの業界に入って、大学教員の本分と思っていた研究・教育以上に管理業務や見直しやら改革に時間を取られているような気がする。 大学定員、2050年に2割埋まらず 入学者49万人に急減 しかし、こういう記事を見ると、あと27年後だったらもう定年だから関係無いや、と思う教員も一定 2023-07-16T01:23:45+09:00 ボーナスの季節 https://ameblo.jp/sphinx/entry-12809470910.html カネの話ばかりで恐縮だが、大学教員だって普通に生活があるので、賃金に無頓着ではいられない。 ということで、今年も無事に夏のボーナスが支給されたのである。現政権が退職金に対する税制も変えると言っているので、やはり使わずに、貯金か投資か。しかし、物価もあがってきているので、もう少し金利が上がらないかな。 2023-07-10T12:34:56+09:00 世間とずれていることは変わりない? https://ameblo.jp/sphinx/entry-12809470729.html よく、大学の常識は世間の非常識、などといわれ、大学業界は世間とずれていると批判があったものだ。というか、いまだってあるのだろう。世間では、物価が上がっていると言われ、企業も製品を値上げし、そして、物価上昇率と比べるとかなり低いものの、賃上げも行われている。でも、自分が知る限り、業界的に賃上げの話は殆ど聞かない。もちろん、自分の知る非常に狭い範囲の話に限定されるけれども。 水道光熱費、その他の値上げは、当然大学の運営コストを圧迫する。それに加えて人件費まで上げられない、ということらしい。じゃあ、企 2023-06-26T01:23:45+09:00