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<title>単なる読書メモ</title>
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<description>一ヵ月毎に読んだ本の感想を「読書メーター」というサイトからＵＰ。</description>
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<title>１月分</title>
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<![CDATA[ <p>2011年1月の読書メーター<br>読んだ本の数：35冊<br>読んだページ数：11813ページ</p><p>■音もなく少女は (文春文庫)<br>☆6  女性の哀しくも虚しくも美しく強い話。流れは単調だが、主要な女性たちが読ませてくれる。魂がすり減っていくかのようだが、そこから強さもにじみ出ているようにも見えた。聾者に対する差別や嫌悪が存在するというのはわかってはいたが見せられるとキツイ。聾の子供に対しての父と母の態度の差は厭だ。娘と母とその友達の女性の絆に救われる。そして、一番の魅力は、主人公の聾の少女が自分の境遇を恨みながらも、持った障害とともに歩む姿だと思う。ちなみにみんな邦題について述べてるけど、いっそ『Womam』でよかったかもね。<br>読了日：01月01日 著者：ボストン テラン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9064530">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9064530</a></p><p>■これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学<br>☆7  正義とはーーというか倫理とは何かを問うてくるような一冊だった。サンデルは答えを教えてくれるのではなくて、考え方や考えるキッカケを与えてくれる。ベンサムやカントの哲学を理解するのにも役立つ。どういう理由でその行動を選択するのか、そこにはどんな道徳があるのか、誰が、何が選択させているのか、これらは考えれば考えるほどわからない。そこまで考えたら飯も食えないだろってとこまで思考を深める。色んな事例にも当てはめることにより、あらゆるところ(喧嘩や戦争や社会問題)に潜んでいることもわかる。みな考えるべき問題。<br>読了日：01月02日 著者：マイケル・サンデル,Michael J. Sandel<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9087347">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9087347</a></p><p>■再会<br>☆5  うーん。なかなか盛り込まれていてつまらなくはないんだけど、少しずつ足りない感じ。やっぱり設定の甘さや登場人物の薄さが気になるかも。警察いろいろゆるいでしょ…。すごく考えていい感じに進めたいのはわかるし、その展開はいい仕上がりだったと思うけど、話のつながりとか人のつながりに違和感があった。伏線もまあそんなもんかなという感じだった。でも、最後の一言はかなりよかった。物語全てを表したかのようなこの一言には感心した。<br>読了日：01月02日 著者：横関 大<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9088127">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9088127</a></p><p>■マボロシの鳥<br>☆7  いや、これはなかなか面白い。太田さんには一つの軸があるが、一つ一つの話には違った傾向も見える。そこらへんから彼の読書趣味もみえてくる。どれも完成度はそんなに高くないと思う。でも、何か持ってる、と感じさせてくれるような欠片があるようだ。一見、不条理で皮肉的な物語だが、必ずどこかに希望がのぞいている。太田さんは世界を冷たく皮肉的に見ているが、どうしようもなくその世界が好きで、美しいと思っているんだろう。これからもそんな世界を文章にして欲しい。この醜くも美しい世界を。<br>読了日：01月03日 著者：太田 光<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9101463">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9101463</a></p><p>■ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)<br>☆９  混沌とした世界に傷ついて、多くの命を失って疲れ果てた人々が作り上げた、命を大事にする理想的な優しい世界。人間の本質とは、自律とは、そんなことを考えさせられる。サンデルの『これからの「正義」～』にも取り上げられていたテーマであるが、それに負けないくらいの思考的深さがある。むしろ合わせて読むとより楽しめる。完全な機能を持った福祉社会で、人々もひたすら優しくなっている。しかし、そこにある優しさとは、「傷つきたくないから優しくする」というものでしかなく、それ以外の感情を選択する自由のない優しさだ。→<br>読了日：01月06日 著者：伊藤 計劃<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9145096">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9145096</a></p><p>■隠し剣秋風抄 (文春文庫)<br>☆６　短編とは思えない読後感がある。剣の話ではあるけれども、人が印象に残る。昔ながらの、単純だが軸のある人ばかり出てくる。正しく清らかな心持ちばかりわけではないが、それらはすべて純粋な気持ちに見える。両『隠し剣』を読んだが、『蝉しぐれ』が良かった分、長編をやっぱり読んでみたい。でも作品が多いからどれを読めばいいのかわからない（汗）。どれがおすすめなんでしょう。それにしてもこの一冊の必殺技には知ってるような名前が多かった。ここから皆さん拝借しているのだろうか？<br>読了日：01月06日 著者：藤沢 周平<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9145834">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9145834</a></p><p>■屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)<br>☆７　『そして誰もいなくなった』形式の犯人としてはぴったりだと思う。でもこれってどっかで見た気も…。とはいえ十分楽しめた。書記として残った事件、というのをしっかりいかしているし、細かい伏線など、王道の本格と言ってもいいかも。ただ、死体発見描写のあっさりさには残念かな。あと、隠してある情報――動機が多いので、フェアとは言い難い。まあプロットの面白さを追求するため、「怪物」の正体も含めて、この作品の狙いとしては正しい書き方かな。そこらへんの小説論に言及したとこもあるので、それも含めて計算された作品なんだろう。<br>読了日：01月07日 著者：門前典之<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9149781">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9149781</a></p><p>■花窗玻璃 シャガールの黙示 (講談社ノベルス)<br>☆８　最近になってノベルスを読むことが増えてきたけど、意欲作が多くて楽しいな。この作品も、大半を占める作中作にカタカナ表示を一切使わないという興味深い形式をとっている。そしてそれが気に入った。無理矢理当て字をつけて、そこにカタカナのルビをつけていて、回りくどいと思われるかもしれないが、それがいい。読みやすさは意外とあるし、なによりページ全体の字面がいい。昔から日本文学は漢字や言葉の工夫で滋味を出してきた。そういった古き良き文学を感じさせてくれた。ミステリはおまけだが、話が魅力的だったから他も読んでみたい。<br>読了日：01月07日 著者：深水 黎一郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9162264">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9162264</a></p><p>■卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)<br>☆８　戦争の中に青春を落とし込んだ感じの話だった。とにかくレフ（主人公）とコーリャの掛け合いが面白かったり、レフの葛藤に感情移入したりして読ませる。レフがコーリャとの友情をはぐくんだり、恋に悩んだり、コーリャは発情しまくっていたりして、戦争の中にも青春はあるというのを感じた。二人が動き始めて、コーリャの元彼女が出てきたあたりからはノンストップな面白さ。しっかり世界に入り込ませてくれるから最後には感動もする。読後、そういえば単に卵を手に入れるためだけ（一応そこに命はかかっている）の出来事ということに苦笑い。<br>読了日：01月08日 著者：デイヴィッド・ベニオフ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9175194">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9175194</a></p><p>■烏有此譚<br>☆６　これが円城ワールドか！？こんなのは著者にしか作れない気がする。そして「本」だからこそ出来ているとも思う。その二つを感じさせてくれるだけでも一流と言えるだろう。とはいえ、作品は理解しきれなかったと思う。上段の小説と同じくらい下段の注釈にページを割いている構成に面食らって、どう読めばいいのか分からないうちに、あれよあれよと終わってしまった。小説の内容なんか全然入ってこなかった。注釈はむしろエッセイになっていて面白い。本文よりも注釈の方が面白いという稀有な一冊。<br>読了日：01月08日 著者：円城 塔<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9177749">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9177749</a></p><p>■天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)<br>☆８　けっこう好きな系統だ。ある意味で三部構成になっている気がする。序盤は青春と音楽全開だし、中盤からはしっかりとしたミステリになっていて、終盤はオカルト風になっている感じ。文体とかは全然気にするほどではなかったし、むしろ、こういう衒学的でけれん味ある文章は好きな部類だから面白い。肝心のミステリ部分もわかりやすく、かつレベルの高いもので、推理合戦もあるので読み応え抜群だった。ただ、男子も女子も強い個性があるんだけど、どうも似ていた気がする。まあこれは、他の作品も絶対読みたい。<br>読了日：01月10日 著者：古野 まほろ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9208412">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9208412</a></p><p>■厭犬伝<br>☆７　『鴨川ホルモー』みたいな感じも思わせるファンタジーだったけど、こちらの方が背景設定に即したリアリズムがあったので、雰囲気がいい感じになっていた。ただ、ファンタジーにしてはその世界自体が見えてこなくて、主に「合」という戦いに目がいってしまう。その分「合」のところ――特に決着戦は面白かった。主人公だけでなく、敵や仲間もいい個性があったのはよかったけど、それぞれに深さはなかったかな。だからけっこうあっさり風味。著者の言葉で「実は犬が苦手」とある。つまり、一応タイトルに二重の意味があるのかな。笑<br>読了日：01月10日 著者：弘也 英明<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9208812">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9208812</a></p><p>■アダマースの饗宴<br>☆６　意外と楽しめた。まあなんだか携帯小説のような感じは否めないけど、ストーリーテーリングはなかなかいいように感じた。瑠璃との絡みもよく伝わってきた。ただ、主人公の女性自体の特徴がなんだか定まらないようにも感じた。あと、「ゲーム」の連呼にはげんなりさせられる。プロットは、王道ながらスピード感のあるもので読みやすかったと思うので、もう少し書き込みをしていっても良かったように思う。特に、この金融ゲームはいまいちピンとこない。金額が舞台的には微妙。そして、このタイトルはなんだか苦手かも。<br>読了日：01月12日 著者：牧村 一人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9228525">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9228525</a></p><p>■ロスト・トレイン<br>☆７　軽く、ファンタジーにもミステリにもなっているけど、それ以外の要素もよく読ませてくれるいい作品だった。人物の設定が少しずつ唐突ではあったけれども、深みがないわけではない。行動しながらも変わっていく心境と、その後の彼らの生き方に思いをはせることができる。現実は醜い、けれども捨てたもんではないと思う。それでも夢の世界に旅立ちたい気持ちもわかるなー。私は、このトレインに乗って現実に降りてこられるのか、夢の世界に逃げていくのか、どうなんだろう。でも、この余韻のような責任を持つのは辛そうだ。<br>読了日：01月12日 著者：中村 弦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9238435">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9238435</a></p><p>■純白の夜 (角川文庫)<br>☆６　不倫の物語だけど、それをどうしようもない悲劇に昇華させたような感じに思えた。少しずつ三島が顔を出すような、突き放したような、三人称視点だったので心情の機微がうかがえる。そして、その心情がみんな揺れに揺れる。誰が何を目指しているのか、どんな価値観なのか、なかなか把握できなくて困った。でも、尽きるところは自負と欲望のせめぎ合いなのかな。そして衝撃のラストに、最後のあのセリフがまた効いた。そういえば、タイトルが結構皮肉な気がする。<br>読了日：01月13日 著者：三島 由紀夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9240549">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9240549</a></p><p>■キョウカンカク (講談社ノベルス)<br>☆５　共感覚保有者の美少女探偵とか不気味な雰囲気の刑事とか語り手の少年の友達らへんのキャラはとても良かったと思う。ただ、語り手である少年は鼻につき過ぎて厭だった。ミステリとしても悪くないと思うんだけど、表とか作って本格風にしたのはアンバランスに感じた。犯人とかはもう大体わかってしまうんだから、もっとサスペンスを押していってほしかった。追加人物と事件のいかんによってはかなり面白くなりそう。それにしても、全員、頭が少し弱すぎるような・・・<br>読了日：01月13日 著者：天祢 涼<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9253283">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9253283</a></p><p>■七回死んだ男 (講談社文庫)<br>☆９　別に避けていたわけではないけど読みそびれていた西澤作品。こんなに面白いなんて。今までもったいないことしてたなあ。変格ミステリっていうのが変な先入観持たしていたけど、予想と違う面白さ。同じ日が繰り返されてしまうというＳＦ設定を存分に活かして、ミステリと物語とが飛躍的に魅力的になっている。なんか意外と真相は簡単かな。とも思ったけど、最後には「ああ。なるほど」と感心してしまう仕掛けもあった。そして、何回も同じ日が、少し改変されてみられるおかげで、人物の個性がとても立体的になっていた。これはいい設定。<br>読了日：01月14日 著者：西澤 保彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9265803">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9265803</a></p><p>■少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)<br>☆５　狂っている。誰も彼も狂っている。一般市民の声や描写がほとんどなくて主人公とその周りしかないので、主人公のうちに渦巻く静かな狂気を感じる。しかし、読み進めていくほどに思うのだ。彼らは一人も狂ってなんかいないのではないかと。行動はひどく暴力的で不条理なのだが、心の動きは普通のそれと変わらないように感じた。勢いだけで、一気に読ませるが、意外と文章は好き。荒削りだが、その淡々とした文章には幻想的な面も感じた。どこにも救いはないけど、救われないからこそ、這いながらも生きていけるのかもしれない。<br>読了日：01月15日 著者：岡崎 隼人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9283862">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9283862</a></p><p>■夏子の冒険 (角川文庫)<br>☆８　楽しい三島だった。夏子がとにかく面白い。何にも縛られない元気な女性、かと思ったらなんだか小難しく考え込んだりしていて、二十歳だけどまだまだ不安定な思春期って感じでかわいい。そんな彼女に振り回される母親たちは呆れ果てているけど、実は彼女たちもすごく自由でマイペースだと思う。もう、この家族は奔放過ぎて笑える。夏子が恋して冒険して、成長していくのかと思いきや、結局夏子は夏子のままで終わるのがある意味で爽快。「ほんとにこの子ったらもう・・・」と苦笑いしてしまうが、やっぱりかわいいんだなあ。<br>読了日：01月17日 著者：三島 由紀夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9300342">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9300342</a></p><p>■ふがいない僕は空を見た<br>☆９　人生ってうまくいかないんだよな。何か持っていると思っていても肝心な時にどうすればいいのか分からなくなる。一編目は「ああ、Ｒ１８文学賞だな」と思う感じだったけど、読み進めていくほどに滋味のある物語が見えてきた。連作短編の物語でそれぞれに何か――主に恋愛の悩みをもった人が出てくる。自分の感情どおりに愛を求めているのに何かうまくいかない。どうして他人の恋愛はバカに見えるのに、みんな、そんな恋愛に夢中になってしまうんだろう。いろいろとセックスの話が出てくる。そして最後に助産婦の話。どんなセックスだって命の→<br>読了日：01月17日 著者：窪 美澄<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9313581">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9313581</a></p><p>■魔術王事件 上 (講談社文庫 に 22-20)<br>☆6  今作は、より飾り気たっぷりの殺人演出がなされていて、もはや苦笑いしてしまうほどだった。目立ち好きで神出鬼没な殺人鬼に振り回される警察は乱歩小説のようだった。最初のとかを含め、ミステリとしてはわかりやすいのもあったけど、蘭子シリーズなら斜め上の結末が待っていると思うので楽しみ。とにかく常にトップスピードで事件は起こる。乱歩を読んでなかったらもっと新鮮だったかも。特に、マジック会場の場面はかなり印象的で恐ろしい殺人演出だった。とにかく早く蘭子に出てきてほしいな。<br>読了日：01月19日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9332352">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9332352</a></p><p>■魔術王事件 下 (講談社文庫 に 22-21)<br>☆７　読み終わってみると二階堂さんのプロット作りに舌を巻く。パフォーマンス満載の描写に計算高い仕掛けが共存していて感心させられる。『エドウィン・ドルードの謎』を読みたくなった。黎人が最初かっこよくて嬉しくなったけど、やっぱり蘭子に圧倒されていて可哀そう。今回は蘭子の推理は説明みたいに羅列されていたからか、なんだかあっけない終わり方に感じた。でも少年の隠し方には驚愕で、さすがの一言。今作と『双面獣』は同時進行していたらしく、そちらの事件の方が面白そうなので期待して次読もう。<br>読了日：01月20日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9355629">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9355629</a></p><p>■ミミズクと夜の王 (電撃文庫)<br>☆６　綺麗な話だなあ。雰囲気もいいし、夜とか月が好きになる。ミミズクのしゃべり方も意外とつぼにはまって、特に前半のミミズクがいい。話自体は平易で淡々と進むけど、登場人物の温かさに惹きつけられて一気に読める。本当にみんないい人たちだ。これだけ好人物だらけなのに、きっちりと起承転結つけられているのが魅力的で、この作品のいいところだと思う。ミミズクと夜の王、彼らを傷つけるのは人間の作り出した環境だけど、癒すのもまた人間だった。何かが残るわけでもないかもしれないけど、読んで良かったと思える小説。<br>読了日：01月20日 著者：紅玉 いづき<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9356060">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9356060</a></p><p>■琅邪の鬼 (講談社ノベルス)<br>☆８　中国の秦時代を舞台としているミステリだが、いい意味でも悪い意味でもそんな感じにさせない読みやすさ。オカルト要素を謎に組み込むのは好きだから退屈せずに読めたし、徐福塾の面々が個性的で印象深く残る。なんとなーくわかる真相だけど、四方八方から謎が食い込んでいるから、それがほどけた時には「おー」とうなった。まだ盛り上げの弱さとか粗い文章とかもある気がするけど、膨らまし方に著者の力を感じた。もっと史実とか豆知識とかあっても良かったかもしれない。とりあえず次回作も読みます。<br>読了日：01月22日 著者：丸山 天寿<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9383883">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9383883</a></p><p>■幸福号出帆 (角川文庫)<br>☆７　意外と、兄弟愛は直接的には語られていなくて、間接的に――兄弟に恋し、破れた人たちから伝わってきたと思う。三津子の心のうちの「ここでこう言ってくれれば」という声のようなものに妙な説得力があるのはさすが。敏夫は結局極端な何かになれなくて地を行くばかりで、最後にも幸福号で真実と真の幸福から遠ざかってしまう。しかし、兄弟愛の迷走が続くこの人生が似合っている。結局、劇的な何かを期待していた兄弟の喜劇なのかもしれない。<br>読了日：01月24日 著者：三島　由紀夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9403555">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9403555</a></p><p>■輝く夜 (講談社文庫)<br>☆７　辛い日々を送る人たちへの希望と奇跡の物語。しくじった！ちゃんとクリスマスに読めば良かった・・・。５話全部シンプルだけど、楽しみやすくて心がほんのり温かくなる小話だった。百田さんは三人称書きだから情報を伝えるのがすごくうまい。すんなりと世界に入っていけるし、ご都合主義も「こんな素敵なことがあったらいいな」という気分にさせてくれる。そして、ちゃんと何を伝えたいのかも伝わってくる。短編の構成力にも力がうかがえる。あと、解説で語られる百田さん自身が魅力的すぎる。会って話を聞いてみたい。<br>読了日：01月24日 著者：百田 尚樹<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9415174">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9415174</a></p><p>■江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)<br>☆７　デビュー作か。文章に好不調があって荒々しいけど、ちょくちょくツボにはまる。この人の感性はなんか好きだなあ。自分のことは棚にあげといて、偉そうに世界のことを語っちゃうあたりも、ムズムズするけどいい。ほんとに本谷さんの創るキャラは魅力的だ。セリフ回しも面白いし、だからどんな話でも面白く感じる。そして舞台作家であるだけに、物語の緩急がうまい。でも短編だからか、そこに著者の味は感じられなかった。エンタメ系も読んでみたいけど、表題作のような作品をもっと読みたい。まだ未読はあるから楽しみ。<br>読了日：01月25日 著者：本谷 有希子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9430624">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9430624</a></p><p>■謎解きはディナーのあとで<br>☆7  漫画レベルのミステリ。いや、いい意味で。形式が、令嬢刑事が執事に事件の話を伝えて解決してもらう安楽椅子探偵だからか、読者も客観的に事件をみられる。だから漫画のように、キャラクターもみえてくる。謎自体は確かに難しくないーーむしろ初歩的だけど、会話やキャラが面白いから楽しい。漫画のようなミステリなので、ミステリに親しみのない人でも、ミステリ好きでも楽しめる。でも、執事がいないとつまらないから、テンポのいい短編じゃないと辛そう。できるなら長編で続編を読んで見たいけど、このままでは無理か。連作短編に期待。<br>読了日：01月26日 著者：東川 篤哉<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9438609">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9438609</a></p><p>■狐笛のかなた (新潮文庫)<br>☆７　上橋さんのファンタジーに年齢制限はない。なかなかひねった世界観だけど、読み進めるとだんだん違和感はなくなっていき、いつの間にか夢中になっている。信じたいけど、信じるにはリスクが高いから疑ってしまう。恨んでしまう。憎んでしまう。その根を断ち切ったのは、愛だったと思う。きれいなファンタジーだけど、人間のひずみやどうしようもないところがよく見える。これでも人間がいいのか？人間を信じられるのか？と問いかけてくるよう。でも、希望はどこかにあるという光も見えた。その光はあまりにも儚げに見えたけど。<br>読了日：01月27日 著者：上橋 菜穂子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9449206">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9449206</a></p><p>■誤読された万葉集 (新潮新書)<br>☆５　レポートのために読んでみたけど、なかなか読める。全然万葉集を知らなくても、文学論や解説を読むだけでも面白かったりする。でも、こういうのにありがちな作者の自己中感は否めない。しょうがないとはいえ、推論に推論を重ねたのちに最後だけ断言されても困る。著者の言葉もそうだが、最後まで謙虚に臨んでほしい。それでないならもっととんでもない論理とかを見せてほしい。歴史などの解釈はいかようにもなるというのは面白いが、そこに作者のミスや記述者のミスはないと、棚にあげられるのか。一つ二つの証拠では分からないと思った。<br>読了日：01月27日 著者：古橋 信孝<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9449281">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9449281</a></p><p>■猫物語 (白) (講談社BOX)<br>☆６　相変わらず、こんな自由に描いてるのになんで軸はぶれないんだろう、と感心する。自由に描きすぎてキャラが暴走しているけど、今回で言いたいことはよくわかる。羽川の脳の働きは理想の構造と言えるけど、人間としてはいびつで間違っている。喜怒哀楽、すべての感情に捨てていいものはない。辛いことにも向き合って生きていかなきゃならない。猫が最後に本当に猫になったのには不覚にも感動した。そういえば、アララギ君がほとんど出てこなかったけど、出てきたときは無駄にかっこよかった。<br>読了日：01月27日 著者：西尾 維新<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9460192">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9460192</a></p><p>■でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)<br>☆９　読み終わった後に唖然とした――と書くことはよくあるが、今作では、常に唖然としながら読んでいたというべきだ。まさに筆舌に尽くしがたい思いだ。ノンフィクションであることは分かっているのに、貫井さんの冤罪小説を読んでいるようで、こんなことが現実にあったらどうしようと思ってしまった。マスコミの刹那的で熱情的な報道体制は分かっているが、当事者としてはこんなに無責任なことはないだろう。もちろん、本作だって伝達によるもので、多くの主観からの取捨選択された情報だが、そういった公平な理解をした上で酷い冤罪だと思う。→<br>読了日：01月27日 著者：福田 ますみ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9460501">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9460501</a></p><p>■祭り囃子がきこえる<br>☆６　さらっと読める。川上さんの作品は短編だと、ちょっと読みごたえがないかも。でも祭りという場で起こる、ちょっと後悔の混じる青春がほろ苦くていい。祭りは人を高揚させるし、いろんなものが舞い込んでくる。だからここで起こる軽い奇跡は本当にあったかのよう。どの人たちも何か取り戻したい過去があり、祭りでそれに近づく。でも彼らはもう違う道を歩んでいて、違う幸せを持っている。人は、いろんな幸せの可能性を持っているけど、選択して一つしか残らないんだな、と思った。祭りは不思議な交差点になっている。<br>読了日：01月28日 著者：川上 健一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9471224">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9471224</a></p><p>■民宿雪国<br>☆８　計算されたアンバランス。聞いていた通り面白い構成で、読み始めと終わりで印象ががらりと――しかも何回か変わる。しかし、そこには狙いがあるしその点では非常に均整の取れた物語だったと思う。一人の男のねじれていく気持ちと純粋な気持ち。在日というテーマを描いているが、そこには人間のらしさが詰まっていた。いい意味でも悪い意味でも人間臭い。作品中でいきなり展開のギアが上がるところが多々あるが、そのきっかけが主に登場人物の行動だから、文章なのに映像を見ているような唐突感と疾走感があり、何とも言えない滋味を感じた。<br>読了日：01月31日 著者：樋口毅宏<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9508669">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9508669</a></p><p>■シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)<br>☆8  面白い！けどそれだけではない。今回はみんなにスポットが当たっていて、その一つ一つのエチュードが面白い。みんなが少しずつ成長していくのがわかるし、誰一人として見逃せない。また、ただフィクションに落とし込むのではなくて、演劇の現実や社会への不安も盛り込んでいる。だからこそ、この一瞬の輝きがより魅力的に映るんだと思う。社会人が夢を追うことは学生とは別次元の意味を持っている。人生には甘いところも苦いところもある。有川作品はそこを教えてくれる。次回は絶対ヤバイなー。なんとなく想像できるからこそ早く読みたい→<br>読了日：01月31日 著者：有川 浩<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9516872">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9516872</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/st-3312/entry-10786216438.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Feb 2011 00:32:32 +0900</pubDate>
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<title>12月分</title>
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<![CDATA[ <p>１０月１１月分忘れてた。汗</p><p>まあいっか。</p><br><p>2010年12月の読書メーター<br>読んだ本の数：26冊<br>読んだページ数：8072ページ</p><p>■見えないグリーン (ハヤカワ・ミステリ文庫)<br>☆６　予想以上に正統派本格ミステリだったと思う。しかも良質な。無駄をそぎ落として純粋に事件を描いている感じ。３つの事件それぞれけっこう不思議なんだけど、そこはあまり強調されていなかった。だから少し淡白には見えてしまったかも。あと３つを一つずつの短編にしても面白かったと思う。もちろん、３つの事件をつなぐ伏線や、犯人へ向かう手掛かりなんかは長編の方がよく作用すると思うけどね。でもタイトルのわりには「見えないグリーン」の謎部分が前面に出ていなかったな。<br>読了日：12月02日 著者：ジョン スラデック<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8685199">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8685199</a></p><p>■著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)<br>☆7  わかりやすいし具体的だから著作権を知りたい時にはいいと思う。けっこうそこら中に著作物があって、やろうと思えば裁判だらけになる。複雑だし悩ましい問題だ。特に日本は信頼や暗黙の了解で成り立っているようなものだから、これからの法制度の変革は難しいけど慎重に行わなくてはならない。著作者の気持ちも大切にしなくてはいけないし、情報の共有によるメリットというのも確かにある。ただ大体トラブルになるのは、著作者か利用者に悪意があったり、配慮が足りない場合だと思う。そんな人々がいるからはっきりさせなきゃいけないのか。<br>読了日：12月03日 著者：福井 健策<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8700587">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8700587</a></p><p>■文藝春秋 2010年 12月号 [雑誌]<br>☆5  小泉進次郎の初ロングインタビューを読んで、進次郎さんは本当に親しみやすくて素朴な人だと感じた。野球をやってて先輩をたてたりするのがごく自然に身についているのがわかる。あと足利事件についての記事も興味深く読めた。やはり人や事件について深く知りたいときはひとまとまりになった記事を読むのが早いと思った。<br>読了日：12月05日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8731360">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8731360</a></p><p>■アリアドネの弾丸<br>☆7  田口先生が相変わらず程よい鈍さで良い。今回は一応ミステリ的なとこもあったし、まんべんなくキャラがでてきてたからシリーズの王道と言った感じだった。殺人の外観は簡単なものだったけど、この機械トリックはいろいろと難しい。彦根とシオンのコンビや小百合の暗躍が気になった。これからはエーアイセンターでの出来事が中心になるのかな。東堂教授というのもくるし、肝心なキャラはそこに集まるのでこれから面白くなりそうだ。<br>読了日：12月05日 著者：海堂 尊<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8731618">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8731618</a></p><p>■編集会議/電子出版 2010年 11月号 [雑誌]<br>☆８　出版社・取次・書店・印刷、それぞれが取り組む電子書籍対策や考え方は、読んでいてとても興味深かった。しかしどうしても曖昧とした要素が多いので、どういう形に定まっていくか、というのは時間がたたないとわからない。だからといって、何もせずにぼーっとしていていいわけではないだろう。今後の動向が注目される。また編集者たちが語る編集の仕事などは読み応えがあった。今は厳しいけど、やはり編集の仕事に携わりたいと改めて思った。最近就活が本格的になってきたけど頑張ろうと思う。あと「ブクブク交換」が気になった。<br>読了日：12月07日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8750341">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8750341</a></p><p>■人間小唄 (100周年書き下ろし)<br>☆７　初の町田作品だったけど、圧倒されてしまった。なんだろうこれは。こういう文章たまに見かけるけど、それらと違ってなにかいい。そのなにかはまだ全然解らないけど面白い。一応いろいろ皮肉っているようにも捉えられるので読みがいがある。計算して作っているように思わせないけど、ちゃんと考えてるんだろうなー。こんだけ破たんした会話もないと思うがみんながそれをゆるく受け入れているから笑える。他の作品もこんなのなのか？まあ読んでみよう。けっこう作品あるからどれにするか悩む。<br>読了日：12月08日 著者：町田 康<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8762808">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8762808</a></p><p>■近代能楽集 (新潮文庫)<br>☆８　能楽に対してそんなに興味もなかったし、観る機会もないだろうと思っていたけど、この作品によっていつか観たいと思うようになった。こういうのが読書のいいところの一つだね。三島さんのパンチと気の利いた台詞が存分に聞けるから三島曲は好き。この一冊も読み逃していいところがないくらいに充実してた。話としても面白いものが多く、『邯鄲』『熊野』『弱法師』なんかは素晴らしい。そして近代化しても、輝きを失うどころか、なお光を放つ能楽の奥深さと、人間の心を取り扱ったテーマの普遍性に脱帽した。<br>読了日：12月08日 著者：三島 由紀夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8762943">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8762943</a></p><p>■引火点 (講談社文庫)<br>☆７　いい意味で王道な警察ミステリ。海外ものにしてはとっても読みやすい。女性刑事のソノラに狂的な犯罪者が迫る。本当に迫ってくるから困る。しかも容赦なくいろいろ死んでしまうし、犯人にも犠牲者にも救いがない。だからこそのハラハラがあり、ソノラの振り絞る生気と苦悩をひしひしと感じることができる。警察ミステリは女性刑事が主人公だと気に入る確率が高い気がする。<br>読了日：12月08日 著者：リン・S. ハイタワー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8772665">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8772665</a></p><p>■右翼と左翼 (幻冬舎新書)<br>☆７　この前友達と話していたら右翼とかの話題が出たんだが、みんな曖昧にしか知らず、気になったから読んでみた。けっこう良書でわかりやすく右・左について書かれていたんだけど、結局どうなんだ、というところは理解できなかった。というか、簡単に定義できないものなんだね。この思想が生まれたときとは単純でよかったが、どんどん世界情勢や立場が変わってきて、違う要素も混じり合ってくるんだから複雑になるのは当然。その体系をひとつひとつ丁寧に解説しようとしてくれてるのでありがたい。だんだんパラドックスのようになっていくけど。<br>読了日：12月10日 著者：浅羽 通明<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8795429">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8795429</a></p><p>■夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)<br>☆８　すごくいい本！ＯＬから脚本家に「転職」した著者が、他の仕事へ「飛んだ」人、「飛ばなかった」人について取材している。現実の自分と夢の自分とを比べて「揺れる」。それはもうみんな「揺れて」いる。私のような若輩者でもその悩みようがわかる。いや、たぶん実際はわかっていないのだけど。だってきつ過ぎてまじめに想像することを拒否しているんだもの。後悔をしていない人はいない。だったら「やらないより、やって後悔したい」というのはよく聞くし、私も思っていた。しかしこの世はそう単純ではない。その向こうにある現実は甘くない→<br>読了日：12月12日 著者：内館 牧子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8810066">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8810066</a></p><p>■ダ・ヴィンチ 2011年 01月号 [雑誌]<br>☆７　２０１０年の Book of the year は半分も読んでないくらいかな。話には聞くけど読んでないってのが多い。いつか読む日は来るんだろうか。出版社ごとの隠し玉の記事で読みたい本が多くて、２０１１年の本を読むのにかかりきりになりそうだからな。有川浩とか桜庭一樹とか薬丸岳などなど即読み本がたくさんありそう。東野圭吾もあいかわらずノンストップで、二作出るしね（しかもひとつはガリレオ！）。あと面白そうな漫画が多すぎる。毎年、結局ほとんど読めてないんだよな。てかマツコ・デラックス面白い。<br>読了日：12月12日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8821298">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8821298</a></p><p>■文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)<br>☆８　今回は「場」がほとんど動かなかったので、こじんまりとした事件だった。もちろん悪い意味ではない。文化や常識とは、ある意味では暗黙の了解のようなもので、改まってみなと確認し合うものではない。だからみな、その文化を当然に受け入れ、その常識を普遍のものと思っている。それらの無意識からくる誤解というのは大なり小なりある。この作品にも。読者のような神の視点に立ったものならばそれは明瞭に見えてしまうだろう。しかし、当事者にとっては、そのずれから生じた謎というのはまことに不可解に見えてしまうのだろう。この作品内で→<br>読了日：12月14日 著者：京極 夏彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8846730">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8846730</a></p><p>■yom yom (ヨムヨム) 2010年 12月号 [雑誌]<br>☆６　表紙が目立つ。けどけっこう好き。相変わらず石田衣良とか奥田英朗らへんは安定して面白い。他の小説もなかなかで、島本理生のやつには驚かされた。こんな奇を衒ったものも書くんだ。でも雰囲気とかは変わらないのが面白い。エッセイも「旅」をテーマにしていて期待もしていたけど、ちょっと物足りない感じがある。面白くないわけではないんだけどね。<br>読了日：12月16日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8870503">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8870503</a></p><p>■金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)<br>☆５　良くも悪くもタイトルありきの作品。このタイトルと酒井順子ということで期待していた分、少しピンとこなかった。三島の『金閣寺』は読んでいたとはいえ、真新しさは少ないかも。水上作品との比較をしっかりと丁寧にやっていてわかりやすく、まるで読み方の解説本のよう？しかし、そのせいか面白みのない論文のようになっていしまっていたように感じた。まあうまく章分けされていたし、金閣寺放火事件と三島と水上の関係性を、立体的に把握できたのは良かった。<br>読了日：12月17日 著者：酒井 順子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8885833">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8885833</a></p><p>■歌うクジラ　上<br>☆６　面白そうな設定なんだけど、そこまで面白くはない。「」なしという試みをしているのは興味深いけど、やっぱり読みづらい。それでも読みやすければすごかった。日本語をいじってるのは予想以上に楽しく読めた。本当に日本語って面白い。言葉遊びって日本語が一番面白いのではないだろうか。まあ他言語を習得していないから何とも言えない。いろいろと要素は詰まっているので下巻で、これらをどう広げてまとめて、何か新しいものを見せてくれるのを期待してます。<br>読了日：12月20日 著者：村上 龍<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8923156">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8923156</a></p><p>■歌うクジラ　下<br>☆7  なかなか入り込めなかったけど興味深く読んだ。描かれている状況とか文体からして読みにくいのはしょうがない。その分、しっかりと入り込んだら面白いんだろうな、と思う。技術が発展して、合理化を極めていっても、こんなに荒廃して矛盾した世界しか作れないのか。経済にも詳しい村上龍なだけあって、そこらへんはただのSFではないのかもしれない。実際、とても平和で安穏とした世界よりは、この世界の方が現実的な気がする。色々と放りっぱなしなのは否めないが、それでこそ、と言えるとも思う。良くも悪くも意欲作であることは確か。<br>読了日：12月21日 著者：村上 龍<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8929816">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8929816</a></p><p>■袋小路の男 (講談社文庫)<br>☆８　かなりつぼにはまった。合計で２００ページにも満たない中に三編が詰まっているのだが、一つ一つを切り離してでも買いたい作品たち。解説でも言っているけど、文庫じゃなくて単行本で、ゆったりとかみしめるように読みたくなる。内容としては、恋愛感情のようなものをじんわりと書き出している。憎らしくも愛おしい距離感というのはこういうことなのか。凝った言葉や難しい言葉を使っているわけではないけど、独特の味がある。まさに行間から気持ちがにじみだしてくるようだ。なぜそうなるのかはわからない。でもとにかくもっと読みたいのだ。<br>読了日：12月23日 著者：絲山 秋子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8963821">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8963821</a></p><p>■オール・スイリ<br>☆８　大満足。作品を読んだことのある作者しかいない文芸誌は初めてだったけど、もともと知っているとかなり楽しめる。辻村深月と乾くるみが一番印象に残った。『嫉妬事件』は乾さんらしくて笑える。真面目なんだかふざけてるんだかわからないけど、なんだかんだ好き。麻耶さんの不思議な探偵とちょっとおかしな語り手は面白い。少し事件はしょぼいけど。他の皆さんも個性をしっかり発揮していた。全体的に期待どおりだが、悪く言えば想定の範囲内。知っている人だらけの文芸誌はとてもいいけど、新たな作者さんに会えないという欠点もある。<br>読了日：12月25日 著者：乾 くるみ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8976851">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8976851</a></p><p>■他人事 (集英社文庫)<br>☆７　やっぱり怖いなあ。不条理で狂気的だけど、日常にも潜んでいそうな、そんな怖さ。正直反則的に怖い。これ読んで怖くない人いるかな。いたら会ってみたいよ。いや、むしろ会いたくないな。しかもただ怖いだけでなく、話のアイデアがいいから面白くもある。話の持っていき方としてはただ面白い話のようで、淡々としていたりしているのに、グロい描写は徹底的に描いているからギャップでやられる。富樫さんが解説書いてるのがまた面白い。<br>読了日：12月26日 著者：平山 夢明<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8997665">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8997665</a></p><p>■灰色の虹<br>☆８　うーん。やっぱり貫井さんは重いなあ――読みづらいとかじゃなくてテーマが。悪く言えばどれも似たところがあるから、続けて読むより、たまに読むのがとてもいい。冤罪というのは難しい。というか人間社会自体がとても難しい。正論も正義も一面的なものしかありえなく、真理なんてどこにもない。正しい人間なんていない。そんな人間が集まるからこそ、少しずついろいろ悪くなる。「三人寄れば文殊の知恵」の真逆の事態が起きて冤罪が成立してしまっている。悪意がないだけに厄介だ。現実だと、直感型の探偵タイプの刑事はよくないね。→<br>読了日：12月26日 著者：貫井 徳郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8998037">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8998037</a></p><p>■進撃の巨人（3） (少年マガジンコミックス)<br>☆８　久々に漫画の登録を。友達に借りて一気に３巻読んだけど、これは確かに面白い。緊迫感が素晴らしいし、あきらかに巨大で強力な敵が相手という、圧倒的窮地なところが大好き。頭吹っ飛ばしてもすぐ復活するとか反則でしょ。ここから人類がどう反撃するのか楽しみ。３巻目で今後の展開が少し想像できるけど、意外と脇キャラも立っているから、まだまだ面白くなっていくと思う。多少の絵の汚さも気にならない、これからも期待の漫画。<br>読了日：12月26日 著者：諫山 創<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9000712">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9000712</a></p><p>■故郷のわが家<br>☆５　つらつらと軽い口調で描いていくのに、時々幻想的だったり不思議だったりする世界に入り込んでいたりもするから、独特な世界になっていると思う。擬音語だったり単語だったりが羅列される書き方や、カギ括弧をはさむのも効果的に働いていたのかもしれない。そしていろいろと面白いことが、世の中にはあるということを再確認させてくれた。実はそんなに入り込んで楽しめなかったけど、もっと環境が変わったり年月がたった方が楽しめるかもと思う。<br>読了日：12月27日 著者：村田 喜代子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9001764">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9001764</a></p><p>■完全な人間を目指さなくてもよい理由－遺伝子操作とエンハンスメントの倫理－<br>☆８　遺伝子操作による人間改善の倫理的な問題について。なんとも難しい問題だ。遺伝子による身体能力・頭脳などの向上と親による英才トレーニング・教育などの間には本質的な違いはあるのか。遺伝子操作の反対意見としてリスクや公平性などがあげられるが、ではそういった問題を取り除けばよいのか。遺伝子操作そのものに対しての反対にはなっていない。サンデルはかなり慎重に、感情論にはならないように、遺伝子操作に反対していく。胚から産まれるまでの間で、どこからが人間なのか。それによって研究の倫理性も疑われてくるという問題もある→<br>読了日：12月27日 著者：マイケル・J・サンデル<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9013474">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9013474</a></p><p>■腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)<br>☆7  雑誌とかでこの人のエッセイとかをみてて、気になってたから作品を読んでみた。期待通り、なかなか面白い。劇作家でもあるというのは知らなかったけど、読んでて納得。人物がすごくたってるし、一人一人がキャラとして自由にいる。描かれ方からイメージするものとは違う、予想外の言動を起こしたりするので面白い。たしかに、小説としては唐突なところもあった気もするが、舞台でみたら面白いんだろうな、とも思わせる。内容としては悲劇だと思う。彼女らみんなに、一生消えない傷のような呪いが残っているし。でも喜劇にも感じられた。<br>読了日：12月28日 著者：本谷 有希子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9020921">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9020921</a></p><p>■サイコロジカル 上 (講談社文庫 に 32-4 西尾維新文庫)<br>☆4  家に返ったらあったので読んでみた。四巻目だけど気にしない。なるほどなるほど。こういう言い回しが「西尾維新」ぽいといわれるのに納得。『化物語シリーズ』よりも言葉遊びならぬ戯言使いが顕著に出ている。あまりにも登場人物を知らなかったからか話自体は面白くなかったが、最後の最後に事件が起こったから下巻に期待してみる。<br>読了日：12月30日 著者：西尾 維新<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9042099">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9042099</a></p><p>■サイコロジカル 下 (講談社文庫 に 32-5 西尾維新文庫)<br>☆6  なんだ、一応ミステリなんだね。登場人物とか状況はかなり渾沌と、ある意味ではこれしかないほどに正常としているから気づきにくいけど、伏線とかはある。トリックとかもそんな簡単でいいのか、というほど王道だし。でも、ただではすまない展開はさすがで、アンチミステリ的なネタはよかった。誰がどこまでわかってたんだろうな。なんか結局茶番にも思える。ほかの巻も読むかは悩むところだな。<br>読了日：12月30日 著者：西尾 維新<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9042190">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9042190</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/st-3312/entry-10760527067.html</link>
<pubDate>Fri, 07 Jan 2011 00:35:46 +0900</pubDate>
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<title>９月分</title>
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<![CDATA[ <p>2010年9月の読書メーター<br>読んだ本の数：19冊<br>読んだページ数：8337ページ</p><p>■黒魔術の手帖 (河出文庫 し 1-5 澁澤龍彦コレクション)<br>☆６　ミステリを読んでいるとやっぱりこういう分野に興味がわく。カバラ、タロット、黒ミサ、サバトなどの異端的でエロティックで妖しい雰囲気を纏っている言葉がどんどん出てきて好奇心を刺激された。人間はこういう闇の部分に惹かれるものだと自身で確認した。あと熱中しすぎず冷静な澁澤さんの分析にいい距離感を感じた。<br>読了日：09月02日 著者：澁澤 龍彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7462348">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7462348</a></p><p>■暗黒館の殺人（一） (講談社文庫)<br>☆６　とりあえずの導入部。視点も安定せず語り部の正体も不明瞭で、そこにどんな意味が潜んでいるのかが気になるところだが、まずは物語を追うしかない。『フリークス』を読んだ後だし畸形の子供がアクセントを加えているのを感じる。本当にまだまだこれからなのでとにかく次を読みたい。<br>読了日：09月05日 著者：綾辻 行人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7507671">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7507671</a></p><p>■暗黒館の殺人（二） (講談社文庫)<br>☆７　うーん、ここからどう盛り上げて、どんな狙いが潜んでいるのかわからない。いろいろとひねくれていて、それらのひねりがいかに収斂していくのか、綾辻さんに期待だ。幻想とホラー色が強いのは好きだからわくわくしながら読めたし、あとは本格ミステリ色が発揮されるのを待つだけかな。次の巻は重要になりそうだし楽しみだ。<br>読了日：09月07日 著者：綾辻 行人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7530403">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7530403</a></p><p>■暗黒館の殺人（三） (講談社文庫)<br>☆７　なんとなくは見えていた浦登家の秘密にはあらためて驚いた。実際にそれを読んでみるとさすがに戦慄させられる。これで残る大きな謎は視点などの叙述的なところくらいかな。もちろん「犯人は？」というのもあるけど、そこらへんの謎への魅力は正直薄くなっていると思う。本格ミステリの謎の醍醐味は犯人やトリックについてのはずだと思うので少し残念な展開に感じた。最終巻でどれだけのどんでん返しがあるかに期待だ。<br>読了日：09月09日 著者：綾辻 行人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7566877">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7566877</a></p><p>■暗黒館の殺人（四） (講談社文庫)<br>☆７　さすがにしっかりどんでん返してくれた。この物語に入り込んで読んでいるほど、感慨深さを感じる。はっきり言って本格ミステリとしては首をひねりたくなるが、プロットがよかったので世界に引き込まれていった。不気味さの残る終幕といい、ホラーと幻想の混じりいるミステリで、むしろその雰囲気を楽しんだ。この作品は確実に「館シリーズ」の中心に位置していて、集大成とも原点ともいえるものだと思う。残る館もあと３つだ。<br>読了日：09月10日 著者：綾辻 行人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7578305">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7578305</a></p><p>■びっくり館の殺人 (講談社文庫)<br>☆７　拍子抜けはしたけど面白かった。子供向けということで描写がはっきりしていたし、社会的なメッセージもわかりやすくて読みやすい。『暗黒館の殺人』の後だからか、一瞬で読み終わってしまった。あっさりしすぎではあるが、それはたぶんミステリに慣れ親しんできたから言えることで、子供などにはこれくらいの方がミステリの世界に入って行きやすいのだと思う。メイントリックもあの古典的名作のものだし（ギリギリ思い出せた）、『虚無への供物』も登場するし（僕がミステリにはまった作品）、ここからミステリ好きな子が増えると嬉しい。<br>読了日：09月12日 著者：綾辻 行人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7594700">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7594700</a></p><p>■かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)<br>☆８　これがはずれだったらこの著者の作品はやめようと思っていたけどやめられなくなった。小学生ならではのささやかなエピソードに、猫のマドレーヌ夫人の視点が入るので、独特の滋味のある作品となっていた。かのこちゃんが素直でかわいい。そして周りの大人も温かいから癒される。犬の玄三郎と猫のマドレーヌ夫人という不思議な夫婦の絆や、その夫婦とかのこちゃん一家との心の通った交流が、絶妙な距離感で、ほんわかさせられる。安心して読めるいい物語だった。<br>読了日：09月12日 著者：万城目 学<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7608082">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7608082</a></p><p>■愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱<br>☆７　読みだしたときは、カイトはもうある程度の地位まで来てしまったしそこまで動きがないから魅力は減ったかな、と思ったけど、そんなことはまったくなかった。司令官という立場やいろんな人々との関わり合いでの苦悩に揺れながらも、カイトらしさを失わずに生きていく姿には胸を打たれる。秩序が無くなり人間の欲望が露見する状況で生まれる差別、やはり秩序がないとより愚かになってしまうのかもしれない。そんな悲惨な世界でも打海さんのユーモアにはクスッとさせられる。それがなければ読み切れないかもしれない。<br>読了日：09月14日 著者：打海 文三<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7630541">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7630541</a></p><p>■愚者と愚者 (下)    ジェンダー・ファッカー・シスターズ (角川文庫)<br>☆６　基本的にカイト編の方が好きだけど、椿子からの視点によって世界の厚みが出てくる。やっぱり根底にあるテーマは性差別と人種差別だった。人は自分と違うものを怖れ、拒絶する。荒廃して、助け合わなくてはいけない世界のはずなのに、差別的で愚かな行動をとる人々が増加しているように思えるのはすごい皮肉のように感じる。<br>読了日：09月15日 著者：打海 文三<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7754941">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7754941</a></p><p>■白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)<br>☆８　見事にだまされた。こんなに簡単なことなのに、少し視点をずらされるだけで真相がうまく隠されていたと思う。物語の展開とか推理行程などもしっかり計算された上での書き方、さすがカーと思った。犯人にたどり着くためのロジックは緻密で素晴らしいけど、なかなかに複雑だった。それにしてもちょっと読みにくい。これはやっぱり訳のせいなんでしょうか。<br>読了日：09月23日 著者：カーター・ディクスン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7755173">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7755173</a></p><p>■小さいおうち<br>☆６　女中からみた物語――それも回顧録形式という構成は、なかなかに新鮮でよかった。戦時中でもそこまでそれを感じさせない。「小さいおうち」の中がタキの世界であって、戦争などの外のことはある程度距離を持って描かれていたと思う。女中という存在は現在にはない。読んでみてもわかるがかなり特殊な立ち位置だと思う。そこらへんの微妙なバランスを温かく朗らかに描き切っていた。<br>読了日：09月23日 著者：中島 京子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7755611">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7755611</a></p><p>■切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)<br>☆７　「切り裂きジャック」は有名で、オマージュされたり取り上げられることも多い。だからある程度事件の概要は知っている人は少なくない。僕自身知っている。でもある意味で伝説的となっているから事件をそのまま受け取っていたけど、これを一つの事件としてしっかり捉えることは忘れていたので新鮮だった。こんな事件が実際にあったものだなんて、改めて「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものだ。歴史ミステリとしてもよくできた作品だった。<br>読了日：09月24日 著者：島田 荘司<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7767941">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7767941</a></p><p>■赫眼 (光文社文庫)<br>☆７  いやぁな怖さがある短編集だった。怪異が現れる視覚的でシンプルな怖さもあるが、特徴的なのは不気味な擬音を使ったもので、ゾワゾワと首筋を撫でられる感じがあった。さらに特筆すべきは作家 三津田信三の登場によるメタ的要素も加わった恐怖だと思う。これにより一気に怪異が背後に迫ってくるのはたまらない。ホラーとしては良かったけど、ミステリの方が好きかな。<br>読了日：09月25日 著者：三津田 信三<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7781094">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7781094</a></p><p>■あの日にかえりたい<br>☆６  過去と現在が入り混じった物語たちだった。いい感じのもの悲しさがあるなかで、登場人物の微妙な心境が伝わってきて、奥深い感動があった。けっこうどれも悲劇的で救いはないんだけど、ほんの少しの温かみや光はあるから厭にはならない。『真夜中の動物園』と『へび玉』なんかが好きだった。<br>読了日：09月26日 著者：乾 ルカ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7781347">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7781347</a></p><p>■リアル・シンデレラ<br>☆７　著者の作品はあまり読んでいないが、いい作品を読ませてくれたと思う。シンデレラというのを意識しないでも十分読めるし、意識すればもっと奥深く読めると思う。泉のことを周りの証言から少しずつ知っていって、知れば知るほど不思議な人だと思う反面、よく考えてみると最初と印象は変わらず、むしろかなり単純な人なのかとも思う。泉は成長するが、どうしても泉の成人した姿は思い浮かべず、ずっと子供のイメージだった。三つめの願いが泉らしさのすべてであり、幸せになるには最も簡単な方法かもしれない。直木賞になってもよかったかも。<br>読了日：09月27日 著者：姫野 カオルコ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7803009">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7803009</a></p><p>■文庫版　絡新婦の理 (講談社文庫)<br>☆９  やっぱり長いけど気にならない面白さ。僕にとってエンタメ小説の中で、わくわく感や気になる感が一番あるのはこのシリーズ。本作はシリーズの中でも好きかも。ジェンダーの問題が扱われていたけど、常識というなの呪いを取っ払って、やっと性差などの差別をなくせるのかもしれない。だけどそれは文化に根付いてしまっているので大きな単位では不可能に思える。真犯人 蜘蛛の手口は乱歩のいうプロバビリティの犯罪を堅牢にしたもののようだ。この仕掛けられた網を辿っていくのが面白かった。このシリーズは他作品とリンクしているし、何度も<br>読了日：09月28日 著者：京極 夏彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7811853">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7811853</a></p><p>■ホーキング、未来を語る (SB文庫)<br>☆７　面白かった―、と同時に難しかった―。ところどころ解らない個所があるとはいえ、とても興味深い世界がなかなか明瞭に解説されていた。基礎知識はあった方がいいけど、専門知識はなくとも最先端宇宙論を体感できる。時間や空間が絶対性をもたないことやビックバン・ブラックホールの仕組みなどの宇宙に関することだけでなく、タイムマシンの可能性についてや宇宙の外側についてなどのフィクションのような理論や、人間の存在価値や神の存在場所といった哲学的なところまで触れているから読み応え抜群。それにしても「ひも」がわからない。<br>読了日：09月28日 著者：スティーヴン・ホーキング<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7818504">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7818504</a></p><p>■ソウルケイジ (光文社文庫)<br>☆６　このシリーズはやっぱり登場人物が映像的でそれだけで楽しめる。でも今作は結構見たことあるトリックによるものだったので簡単にわかってしまった。被害者やその周辺の人々を掘り下げて描いたりもしていたけど、その手の本家である宮部みゆき（勝手に本家と呼んでます）の描写に比べてしまうと、あまりにも浅い。読んでいてそこまで響いてこない。でもまあ警察小説としては読みやすい方だと思うし面白かったのでまた続きは読みたい。<br>読了日：09月29日 著者：誉田 哲也<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7829577">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7829577</a></p><p>■金閣寺 (新潮文庫)<br>☆８　予想以上に狂気はなかったような気がした。だからこそ、なぜ金閣寺を放火するにいたったのか、というのを読み解くのは難しいと感じた。世界には自分しかいないと思っているような主人公が少しずつずれていくのがわかる。想像を下回る現実の美というのはだれしも多少は感じたことがあると思う。それでも世間の価値観に合わせるために、現実ならではの美があるという認識を自らに創りだし、想像に近づけていくのが平穏な人間だと思う。世界は認識一つで変わると思う。行為で変わるのは現実。再読する必要はあるが、とりあえず楽しめた。<br>読了日：09月30日 著者：三島 由紀夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7845214">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7845214</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<pubDate>Sun, 31 Oct 2010 23:52:21 +0900</pubDate>
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<title>８月分</title>
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<![CDATA[ <p>2010年8月の読書メーター<br>読んだ本の数：27冊<br>読んだページ数：9139ページ</p><p>■雨鱒の川 (集英社文庫)<br>☆６  絵を描くしか取り柄のない少年と耳の聞こえない少女の初恋物語。少し特殊な二人で友情のような恋を和やかに育んでいくのが良かった。何もする意志のない主人公にはイライラしてしまって、むしろライバルの英蔵の方が好きだった。最後のシーンの英蔵には感動した。全体的には綺麗な自然と方言の組み合わせがいい読み心地を生んでいた。<br>読了日：08月01日 著者：川上 健一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7038399">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7038399</a></p><p>■文学界 2010年 06月号 [雑誌]<br>☆７　二つの芥川賞候補のために読んだ。穂田川洋山の『自由高さＨ』は特になにが面白いというわけでもないのに、巧みな文章で読ませるものがあった。ネザマフィの『拍動』がなかなか面白かった。外国人と日本人との文化の違いを改めて感じ、言葉が通じるかどうかはやっぱり大切なことだと思った。そして日本人が思っている以上に日本人のことは理解されていない。違う観点から描かれた日本人を知ることもできる良質な小説だった。あと川上さんの『ヘヴン』についての分析は興味深く読めた。また『ヘヴン』を読みたくなる。<br>読了日：08月02日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7067347">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7067347</a></p><p>■光と影 (文春文庫)<br>☆７　病院でのできごと中心の短編が４つあった。予想以上に全部面白かった。病人になってしまった人の繊細で不安定な気持ちをよくあらわしていて入り込めた。表題作で直木賞受賞作の『光と影』は些細なきっかけによる分岐点がどんな結果を生み出すのかを残酷に描いている。何がどこにつながっているかは本当にわからない。<br>読了日：08月03日 著者：渡辺 淳一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7078254">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7078254</a></p><p>■レベッカ〈上〉 (新潮文庫)<br>☆６　最初は語り手である「わたし」の言動にイライラさせられたけど、身分を超える恋愛というのにはいろいろと問題があるということにも気づいた。「わたし」の心理描写が等身大でわかりやすく描かれていると思う。だからこそ前妻である「レベッカ」の影の怖さが伝わってくる。もう死んでしまっているのにこの存在感を醸し出す彼女が気になる。これからどう展開されていくのか楽しみだ。<br>読了日：08月04日 著者：ダフネ・デュ・モーリア<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7093480">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7093480</a></p><p>■日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件 (日経ビジネス人文庫)<br>☆６　具体例が盛り込んであるのでとても解りやすくなっていた。まだまだ日本には優秀企業が少ないと感じたが、経営者がしっかりと見つめなおせばより良くなっていくと思う。<br>読了日：08月04日 著者：新原 浩朗<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7106307">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7106307</a></p><p>■レベッカ〈下〉 (新潮文庫)<br>☆６  やっぱり勝者はレベッカだった。「わたし」やマキシムだけでなくみんなレベッカの思い通りになっていたと思う。後半怒涛の展開で一気に終わるが、その引き締まった緊張感が素晴らしい。レベッカが死者だからこそ、読んでる側の気持ちを上手く撫でてくる。これで第一章に戻るのが正しい読み方なんだろう。<br>読了日：08月05日 著者：ダフネ・デュ・モーリア<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7107204">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7107204</a></p><p>■新装版　とらんぷ譚4　真珠母の匣 (講談社文庫)<br>☆７  とらんぷ譚が一応終わった。今作も、幻想的だと思ったら現実的になったりと、独特の世界を作っていた。主要人物三人が還暦くらいの女性なのに、鮮やかで煌びやかな描写がなんだか見えてきて、美しい恋物語となっていた。とらんぷ譚の後に載っていた２編も妖しく流麗でいい読み心地を与えてくれる。<br>読了日：08月07日 著者：中井 英夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7144956">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7144956</a></p><p>■遠まわりする雛 (角川文庫)<br>☆７  補完のための短編集だった。なんだかんだいいながらも千反田に合わせて変わっていく奉太郎の心情が面白い。今作のミステリはおまけみたいなものだったけど、相変わらずの遊び心もあって楽しめた。でも『正体見たり』のブラックなとこには沈鬱させられた。千反田の言い方がちょっちキツい。あと里志の行動にはちょっと納得出来なかったかなー。どちらかというと奉太郎たちの今後が私気になります。次作の文庫化はもう待てない…<br>読了日：08月09日 著者：米澤 穂信<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7144659">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7144659</a></p><p>■蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)<br>☆７  面白かった。ただ1の方を読んでないからかもしれないけど蝦蟇倉市である必要は感じなかった。でもオチや犯人には共通点があったかな。米澤さんのは『さよなら妖精』の後日談ということもありとても楽しめた。あと北山猛邦さんの作品も好き。あのミッシングリンクの繋ぎ方がいい。<br>読了日：08月09日 著者：秋月 涼介,北山 猛邦,米澤 穂信,村崎 友,越谷 オサム,桜坂 洋<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7156507">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7156507</a></p><p>■感染広告<br>☆４  ホラーなのかと思ったけど、広告にまつわる仕事のことがよく分かるストーリー性のある一冊だった。面白くないわけではないけど、意外性やドンデン返しとかはなかったので引き込まれなかった。全体的に薄い印象を持った。<br>読了日：08月09日 著者：三浦 明博<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7161777">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7161777</a></p><p>■黄蝶舞う<br>☆６  浅倉さんの儚い雰囲気はとても好きだし、源家の悲劇にはよくマッチしていると思うんだけど、いかんせん歴史を短編形式で描くのは難しかったと思う。なかなか世界に入りにくかった。作中の人の執念が生み出す幻想世界は哀しくも美しいもので目を見張るものがあった。歴史小説のいいとこは見れたと思うのでまた期待したい。<br>読了日：08月10日 著者：浅倉 卓弥<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7170975">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7170975</a></p><p>■星降り山荘の殺人 (講談社文庫)<br>☆８  本格ミステリはやっぱりいいね。このトリックはけっこう見事なバランス感覚だと思う。こういうのはギリギリ綱渡るくらいじゃないとカタルシスは生まれないだろう。この犯人設定は一回挑戦したいやつだろうな。本格の縛りと常識に慣れた人こそ騙されるかもしれない。挿入図やシンプルな事件や緻密なロジックがより古典的ミステリの香りを漂わせていたのである意味熱中して読めたのもきいてたかも。物語と動機も本格の邪魔をしない程度で悪くない。文学性より本格を第一にするミステリを読むのはなんか落ち着く。<br>読了日：08月11日 著者：倉知 淳<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7180254">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7180254</a></p><p>■カッコウの卵は誰のもの<br>☆６  最近の東野さんのはやりは「近代科学への警鐘」かな？タイトルから解る以上の驚きはないけど、一気に読ませるものはあった。でもこの仕掛けはもっと膨らますことができる気がするからもったいない。才能のあるなしでたいていの結果は決まってしまう。それの好き嫌いは関係ない。好きと得意のどっちをとるかは難しいと思う。スポーツだけでなく仕事でもそれは言える。自分の才能が分かってしまう世の中は便利で効率がいいけど…どうなんだろう。<br>読了日：08月11日 著者：東野 圭吾<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7180934">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7180934</a></p><p>■少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)<br>☆７  今作は、人間の愚かで醜いところだけではなく、綱渡りのように不安定だけどしっかり繋がっている少女同士の友情が描かれていたので爽やかな読み心地もあった。でももちろん、自己中な人の不愉快さや無責任なおもいこみの非情さもあらわれていた。殻に閉じこもっている人ほど正しさを勘違いしている気がする。展開は、蓋然性を見事に無視した偶然の連発だけど、フィクションならではということでまあよしとしよう。非日常を体験してみたいという意味では「死」を観たいっていうのも分かる。作為的なものでは意味ないけど。<br>読了日：08月12日 著者：湊 かなえ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7186837">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7186837</a></p><p>■枕草子REMIX<br>☆７　清少納言さん好きだ。ぜひ友達になりたかった。酒井順子さんが『枕草子』をおもしろおかしくプレゼンしている。随筆だとは分かっていたけど、こんなに楽しい内容で、今でも通じるものだとは思わなかった。さすがに原文で読む気にはまだならないけど、酒井さんの訳ならば読んでみたい。「調子に乗ったブスは嫌い」と言い切る清さんにはスッキリする。それもむやみやたらに言うのではなく、キッチリと一本筋が通っているし、自分のことは棚に上げずに自分もよく見つめられている理性的な彼女――作者の言う「自覚の人」――は傑物だと思う。<br>読了日：08月12日 著者：酒井 順子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7188206">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7188206</a></p><p>■輝ける闇 (新潮文庫)<br>☆７  そうか、これは本当にあった歴史なんだったな…。ヴェトナム戦争の酸鼻さがすごい。解説にもあったように、この作品は作者が題材に書かされたものだ。読者のことなんて考えずにひたすら命を注いだかのようだ。現状や背景の説明はあまりないが、生々しい触感や質感、脳髄に響いてくる音が皮膚をくすぐってくる。実際に戦場にいた作者だからこそ表せる読み応えだと思う。近代戦争の中ではこのヴェトナム戦争が一番凄絶を極めるかもしれない。ゲリラによる白兵戦、生気溢れる森での戦い、これは人心に応える。<br>読了日：08月13日 著者：開高 健<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7195199">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7195199</a></p><p>■yom yom (ヨムヨム) 2010年 07月号 [雑誌]<br>☆７  とにかくエッセイも短編小説もクオリティが高いし、連載ものも読み切りとして楽しめる短編だから、かなりお得感のある雑誌。こういう文芸雑誌なら文学に慣れ親しんだ人じゃなくても楽しめると思う。新井素子、奥田英朗、阿川佐和子あたりが特に良かったなあ。次号も石田衣良や金原ひとみがいるので楽しみだ。<br>読了日：08月13日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7204024">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7204024</a></p><p>■世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)<br>☆６　奥深さのあるＳＦ短編集だった。でも一度読んだだけではなかなか理解しづらいものもあり、予想外に難しい読書だった。説明不足で不親切な文章、まさにＳＦの悪いところが出ているきらいはあるが、もちろん物語として楽しめる要素も十分にある。『星ぼしへの脱出』や『聞いていますか？』なんかはシンプルに面白い。表題作は何度か読まないとわからないけど、やっぱり名作だと思う。<br>読了日：08月14日 著者：ハーラン・エリスン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7206669">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7206669</a></p><p>■人狼城の恐怖〈第1部〉ドイツ編 (講談社文庫)<br>☆７  「世界最長の本格推理小説」をついに読み始めた。長いねー。でもさすが二階堂さん、物語として面白いから読みやすい。とりあえず謎を提出してきた第一部だけど、もう最後にはなにがなんだかわからない。登場人物はドンドン死んでいくし、奇っ怪な事態も次々と起こる。「こんなの本当に解明できるのか？」と思ってしまうほどの連続殺人事件。まあそれだけ不可思議な分、解決は楽しみだ。<br>読了日：08月15日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7231216">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7231216</a></p><p>■人狼城の恐怖〈第2部〉フランス編 (講談社文庫)<br>☆７  フランス側もものすごい惨劇になっている。城の中の展開としてはドイツ側と似通っていたのでスラスラ読めた。でもこちらは「人狼」のせいでかなり混迷を極めたと思う。ドイツよりも大分オカルティックな雰囲気となっていた。ここからどう解決に向かうんだろう。このオカルトは拡散して充実していくのか、一気に収斂してリアルに落とされるのか、とにかく蘭子の活躍に期待。<br>読了日：08月17日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7249423">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7249423</a></p><p>■人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫)<br>☆８  ついに蘭子と黎人が舞台に上がった。あらためてこの事件の全貌をみても、前代未聞で不可思議なことが起こっていることが分かる。三部ではまだまだ試行錯誤の段階で、少しずつ仮説を立てて謎の輪郭を捉え始めたくらいなので、蘭子はいつもの高飛車モードで思わせぶりな態度をとっている。この状態の蘭子は苦手だけど、解決時に、戦いの女神かのような支配力を持って犯人の前に君臨する蘭子は大好きだから四部に期待。でもやっぱり黎人が好きだから引き続き頑張ってほしい。<br>読了日：08月19日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7271832">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7271832</a></p><p>■人狼城の恐怖〈第4部〉完結編 (講談社文庫)<br>☆９  蘭子の推理によって、可能の地平に事件が一気に落ちてきた。いつのまにかすべての密室を解いていたのにはびっくりした。しかも本格としてちゃんとフェアに伏線があるのは流石の一言。そして『人狼城』ならではのメイントリックはまさに驚天動地の逸品。なんとなく頭にもやもや浮かんでいたので、蘭子が真相を語ったときには霧が晴れた思いだった。こんなことを思いつく著者には脱帽した。さらに犯人の秘密や動機にも衝撃を受けた。最後は蘭子シリーズらしいアクション満載の展開が繰り広げられる。気づけば不可思議などなくなっていたが、最<br>読了日：08月20日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7288031">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7288031</a></p><p>■フリークス (光文社文庫)<br>☆６　期待した感じの面白さで安心した。いい意味で予想の範疇だったから楽しみやすかった。サイコミステリの雰囲気が出ている上によくまとまった短編集だった。『シンデレラの罠』はそんな好きじゃなかったけど、それをモチーフにしたらしい『四０九号室の患者』は楽しめた。<br>読了日：08月22日 著者：綾辻 行人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7327638">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7327638</a></p><p>■CREA (クレア) 2010年 09月号 [雑誌]<br>☆８　女性誌だったけどつい買っちゃった。だって東野圭吾、伊坂幸太郎、森見登美彦の名前があるんだもん。中づり広告で気になってて生協に行ったら女性誌だから瞬間戸惑ったけど読みやすそうだから購入。読んでみたらとても面白くて大満足。読みたい本も増えたし、なにより道尾・米澤・辻村の居酒屋座談会が興味深いものだった。若手の有望株中心の特集だったので馴染みもあってよかった。今まで読んだ読書特集雑誌の中でもかなり楽しめた方だかな。<br>読了日：08月23日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7343054">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7343054</a></p><p>■活字倶楽部 2010年 09月号 [雑誌]<br>☆６　やっぱり本を中心とした雑誌は面白いなー。活字倶楽部は初めて読んだけど結構特殊な雑誌だったと思う。でも読者の本への愛がよく伝わってきて仲間を見た気分になる。そういえば小説だってこんな楽しみ方もできるんだ、と改めて気づいた。腐女子のパワーに圧倒されながらも、羨ましいとも思ったりして。<br>読了日：08月26日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7371266">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7371266</a></p><p>■アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)<br>☆８  山本さんらしさの出ている短編集だった。風刺的SFもサイコホラーも正統派SFもそれぞれ面白かった。時事ネタを活かす感じは好きだし、読んでるときはその未来にも信憑性は感じた。山本さんっていいストーリーテラーだな。「バチャキ」のとことかけっこう極端だけど読んでほしい。表紙的には奨めにくいけどね。<br>読了日：08月27日 著者：山本弘<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7444598">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7444598</a></p><p>■阪急電車 (幻冬舎文庫)<br>☆８  文庫になったので再読。やっぱり有川さんらしさが詰まっていると思う。連作短編だけど一つ一つの話が面白くて絶妙に惹きつけられる。こういう話はありそうでもなかなかない。だけど無理なく展開しているように感じるのは巧いからだろう。あと有川さんらしい提言もズバズバと軽妙に決まっていた。そこらへんとベタ甘カップルには気恥ずかしいような表現が使われてるけど、それが全然イヤじゃない。むしろ好き(笑)心がほっこりして元気になる作品。<br>読了日：08月31日 著者：有川 浩<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7440616">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7440616</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<pubDate>Fri, 24 Sep 2010 21:13:12 +0900</pubDate>
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<title>７月分</title>
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<![CDATA[ <p>2010年7月の読書メーター<br>読んだ本の数：38冊<br>読んだページ数：11809ページ</p><p>■わたしを離さないで<br>☆６  題材はライトなSFっぽいけど，心理描写や表現が巧みだったから読み応えがあった。丁寧語で語られているのが，静かな雰囲気とじわじわくるもの悲しさを強調していたと思う。ヘールシャムでの生活は一見魅力的だけど，思い返してみると不憫となる。<br>読了日：07月01日 著者：カズオ イシグロ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6660230">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6660230</a></p><p>■芥川龍之介全集〈4〉 (ちくま文庫)<br>☆６　芥川の技術はもちろん、話の幅広さを感じた。ミステリ調のものなんかはとても堂に入っていて引き込まれた。また寓話のようなものや歴史的なものもそれぞれ秀逸だった。有名どころの作品はさすがの面白さがあったと思う。<br>読了日：07月04日 著者：芥川 龍之介<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6720699">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6720699</a></p><p>■凍りのくじら (講談社文庫)<br>☆７　理帆子にとにかく共感できた。「覚めている」けれどそれはみせずに周囲に合わせる。そうすると自分も含めて客観的に観察することになる。そこで周りの人々の気持ちや言動に愚かさしかみえないのか、それとも共感や理解ができるのかは、理帆子も言うように読書などのフィクションにどれだけ触れてきたかで決まると思う。また思うのが、こういう「覚めた」人というのは意外といるのではないかということ。ただそれにお互い気付かないだけでいるだけではないか。むしろそうでなければどれだけ馬鹿な人がいることになるのだろうか。<br>読了日：07月06日 著者：辻村 深月<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6720795">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6720795</a></p><p>■永遠の出口 (集英社文庫(日本))<br>☆７　北上さんの言うとおり構成と人物描写がひたすら巧いと思う。彼女らの青春の中にいつまでもひたっていたいと思わせる。どの短編もたいした起伏があるわけではないのだが続きが読みたい気がしてくるのは不思議だ。ありえない永遠への憧れと現実の生ぬるい気持ちよさの間にいる青春が愛おしい。春宵の美しさがまた好い。<br>読了日：07月07日 著者：森 絵都<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6733100">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6733100</a></p><p>■夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)<br>☆５  すらすら読み進むには魅力が少なかった。最後の方は面白くなってきたけど，推理小説ではなかった。結末のリドルストーリー的なところにはちゃんと伏線があったのでなるほどと思った。それでも真新しい展開ではなかったのでカタルシスはあまりなかった。著者の他作品を読むかは悩むところだ。<br>読了日：07月07日 著者：麻耶 雄嵩<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6738526">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6738526</a></p><p>■夜と霧 新版<br>☆７　読みやすい、確かに読みやすいけど読みがたい。どんな劣悪な環境でも人間は慣れることができるんだと変に感心してしまった。全てを失って何物でもない単体の物体としての「人間」というものを見た気がする。そこにあるのは人間ではなく意識を持ってしまった道具のようで、なぜか困惑してしまった。でもそのさらに向こうには人間の本質が見えたと思う。絶対普遍的な妻への愛、荘厳で平等な自然、そういったものを感じることができる。そして自分を作り上げた過去をエネルギーにして、未来へ目的をもって、今を生きる責任が人間にはある。<br>読了日：07月07日 著者：ヴィクトール・E・フランクル<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6742928">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6742928</a></p><p>■ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)<br>☆７　ＳＦだけどハードボイルドでサスペンスな感じだったからドンドン読めた。だんだん入り組んできた気がするけど結末への持って行き方がうまくて、いい具合のカタルシスを得られた。しかもＳＦ的なところも意外と盛りだくさんで堪能できる。軽くも楽しめるし、深く考えながら楽しむこともできる。<br>読了日：07月08日 著者：フィリップ・K・ディック<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6755455">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6755455</a></p><p>■算盤が恋を語る話 (創元推理文庫)<br>☆７　やっぱり乱歩は短編の方が好みかもしれない。今読むからこそこれらの話の大胆さや挑戦心がわかり、貴重だと思う。海外主流のものをなんとか日本にも取り入れようというのがわかる。通俗長編も好きだけど、こうやって本格ものを突き詰めていってほしかった。<br>読了日：07月09日 著者：江戸川 乱歩<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6766927">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6766927</a></p><p>■影姫 (角川ホラー文庫)<br>☆３　ホラーとは思えないほどの緊迫感のなさだった。エロさもあったけど、良くも悪くも携帯小説のような感じのノリだった気がする。まあすごくかるーく楽しめる作品。<br>読了日：07月09日 著者：飯野 文彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6778044">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6778044</a></p><p>■閉ざされた城の中で語る英吉利人 (中公文庫)<br>☆６  まさに文学的ポルノ。人間の本質的エロスがみえたと思う。規則や枷から解放されて理性を失うとこうなってしまうのかも、と想像すると怖い。矛盾に聞こえるかもしれないけど、閉ざされた空間がその解放感を生んだと思う。実際に歴史上、もちろん現代も含めて、こういったことはいたるとこで行われていたはずで、そこに嫌悪だけでなく興味もわく。<br>読了日：07月10日 著者：ピエール モリオン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6781574">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6781574</a></p><p>■七姫幻想 (双葉文庫)<br>☆５  女性が紡ぐ儚くも美しい物語にミステリが幻想的な色をつけていて読み応えがあった。もっと歴史や短歌に詳しかったらより楽しめそう。こういうことからわく知識欲は有益だと思う。日本の美しさがよく出ていて、日本がさらに好きになる。<br>読了日：07月10日 著者：森谷 明子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6782875">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6782875</a></p><p>■首無の如き祟るもの (講談社文庫)<br>☆９  大満足！まるでエラリーのロジックとカーの怪奇を横溝の日本的民俗に取り入れたようで、濃厚なミステリが出来上がっていた。民俗ならではの跡取り問題や、複雑な人間関係を十全に利用してすごいトリックをかましているので、はっきり言って途中で真相を推理するのを放棄してしまうほど、難しい展開。というよりはいくらでも可能性が考えられてしまって困る感じだ。だからといってそれがやな気分というわけではなく、むしろ物語にどっぷりと浸かって安心してなすがままにページを捲る自分がいた。そして最後のドンデン返しの末に明かされる<br>読了日：07月11日 著者：三津田 信三<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6792197">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6792197</a></p><p>■瓶詰の地獄 (角川文庫)<br>☆８　読むほどに味が出てくる奥深さがあった。特に『瓶詰の地獄』と『死後の恋』は秀逸で、再読することによって、より魅力が増した。カタカナを交える書き方や、過去形の語り口が醸し出す雰囲気が素晴らしくて、なんだか酩酊感を伴う。日常に押し込められた狂気があふれていてこちらも狂ったように感じさせられる。<br>読了日：07月12日 著者：夢野 久作<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6802672">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6802672</a></p><p>■ビッチマグネット<br>☆６  著者の作品にしては読みやすくて面白かった。芥川賞をとれないのには納得したけど、こういう特殊な表現方法で書いた国内作品にしてはいい出来だと思う。ただ作品に込められたパワーには矮小さを感じて、あくまでも著者の作品系列の一つといったものだというのを拭えない。でもいつかやってくれそうだ、という期待も抱かせる。<br>読了日：07月14日 著者：舞城 王太郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6821946">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6821946</a></p><p>■猫を抱いて象と泳ぐ<br>☆６　最古のチェスマシーン「トルコ人」と実在したチェスマスター「アリョーヒン」を題材にしていて、なんだかチェスに興味をもてた。今作のチェスだけでなく囲碁、将棋などのボードゲームを表現するとき、往々にして宇宙や海があらわれてくる。これだけ皆がそう表現するのだから、それは現実に感じられる現象なのだろう。盤上には人間、人生、世界、宇宙が在るのかもしれない。その域に達した人はなんて幸せなんだろう。あとポーが「トルコ人」を実際に見て著したという『メルチェルの将棋指し』を思い出した。と思ったら参考文献にあって納得。<br>読了日：07月15日 著者：小川 洋子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6828949">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6828949</a></p><p>■プラチナデータ<br>☆６  ハードボイルド近未来ＳＦのような展開だったと思う。だから驚きは少なくて、ＳＦ要素やその技術にともなったリスクへの警鐘がメインだったのかな。みんなもっと危機感をもって選挙の投票に臨んだ方がいいと改めて感じた。東野圭吾に変な期待感をもってる人が読んだら当てが外れたように思ってしまうかもしれない。<br>読了日：07月16日 著者：東野 圭吾<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6874366">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6874366</a></p><p>■オン・ザ・ロード (河出文庫)<br>☆６  ずっと路上を走ってる。目的地があってもそれを突破して突き進む。止まるなんて考えられない。そんなビートが聞こえてくる。正直この放浪生活にはなんの生産性もないが、手の届かない羨ましさがある。そこまで楽しめなかったけど、夢中になる魅力は潜んでいると思った。<br>読了日：07月16日 著者：ジャック・ケルアック<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6875043">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6875043</a></p><p>■楽園まで (トクマ・ノベルズEdge)<br>☆７  まさに十代が著す厭世的なファンタジーという感じで、漫画とかでよくありそうだと思う。はっきりいって、こういう作品は大歓迎！豊富すぎるほどの修飾が意外とすんなり受け入れられたから、雪が舞い散る美しくも儚い世界を眺めることができた。まるで雪空に覆われてほとんど見えなくなっている希望を、探すしかない双子には美しさを感じた。ただ結末は微妙かも。<br>読了日：07月17日 著者：張間 ミカ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6873863">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6873863</a></p><p>■ラガド 煉獄の教室<br>☆５  幾度も覆されて繰り返される推理でどんどん新しい人物関係があらわれる。でも一度考えてしまうと「あれっ？」と思う箇所も多いので止まらず読んだ方がいいかも。とりあえずノンストップで読んだからけっこうドキドキできた。でも謎の存在には蛇足を感じ、伏線の使い方にも疑問を感じた。いいたいことには魅力を感じたんだけどね。<br>読了日：07月18日 著者：両角 長彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6874519">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6874519</a></p><p>■贖罪 (ミステリ・フロンティア)<br>☆６  良くも悪くも『告白』レベル。相変わらず人の弱いとこや嫌なとこを描いていて嫌な気分にさせられる。話せば話すほど困惑して、考えれば考えるほど悩ましくなるようで虚しくなり、人間なんてこんなもんだと思ってしまう。またどんな人間でもみる角度によって印象が変わるし善い面も悪い面もあるというのがわかる。最終的には絶対の正義なんてないと思った。<br>読了日：07月18日 著者：湊 かなえ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6874651">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6874651</a></p><p>■もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら<br>☆７  スポーツの厳しさやそれをマネジメントすることの難しさが痛いほどよく分かるからこそ「そんなに甘くないぞ」と思ってしまうが、その辛さを乗り越えた時の感動には素直に共感できた。マネジメントを野球に還元するというのがどういうことか具体的に分かって参考となったとともに、その行動や心構えはいかに実現が難しいかも分かった。しかし、ある論理を考えに考えを重ねてリアルに取り入れる方法・有益性、つまり実学の在り方をみた気がする。<br>読了日：07月18日 著者：岩崎 夏海<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6878354">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6878354</a></p><p>■きみ去りしのち<br>☆５  去っていってしまった「きみ」――それも二度とは戻らないところへ――を抱える人というのは想像以上にいるものだと知った。みんなそれぞれ違った痛みを持ちながらもなんとか笑って生きている。立ち直りかたや思い出の持ちかたも違うが、ちゃんと生きている。いろいろと単純じゃないかもしれないけど「きみ」や周りの人と生きていって欲しい。<br>読了日：07月19日 著者：重松 清<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6888008">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6888008</a></p><p>■死ねばいいのに<br>☆８  もともとそんなものはなかいのかもしれないが、正論とは一体なんなのかわからなくなってくる。比較的日本語には微妙なニュアンスが多いのかと思うけど、最近は、話し言葉に曖昧さが増している気がする。しかしケンヤは率直な言葉だけを使い、そういう言葉を受けつけないでいろんな人の心の奥底をえぐり出す。それはさながら禅問答のように感じた。「死ねばいいのに」と言われても死ねない人は何か人生に余すところ、自分でまだできることがあると本能的に分かっているのだろう。京極さん独特の漢字使いによって、<br>読了日：07月19日 著者：京極 夏彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6889984">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6889984</a></p><p>■11の物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)<br>☆７　怖いー。かたつむり怖いー！とにかくかたつむりの印象が強い。量のかたつむりと質のかたつむりの二通りで責められた。他の作品もじわじわと感じる怖さがあった。精神が病んでる人を内面から観たようでこちらもきつくなってくる。「ヒロイン」がお気に入り。<br>読了日：07月21日 著者：パトリシア ハイスミス<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6904334">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6904334</a></p><p>■愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)<br>☆７  古本屋のミステリっていう期待通りの出来だった。それも詩が主題だったから独特の雰囲気があり、ミステリとしても詩のように余韻が残る結末が魅力的だった。短い連作短編なのにそう思わせない厚みを感じた。この主人公のような生活って理想かもしれない。<br>読了日：07月21日 著者：野呂 邦暢<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6915872">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6915872</a></p><p>■幾度目かの最期 (講談社文芸文庫)<br>☆７  今の自分と同じ年齢で自殺してしまった著者、彼女の思いが、静かな生の翳りが見えた。死に向かっていく彼女には狂気というより正気を見た気がする。まるで遺書のような表題作だけでなく、小説などの他の作品も含めて、この順番通りに読むことでより心に響くんだと思う。『人間失格』とはまた違うが同等の醒めた諦観的な絶望がある。そもそもこういった作品は比較するべきでもない。たぶん彼女は、最期の瞬間に笑っていたんだと思う。<br>読了日：07月21日 著者：久坂 葉子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6916079">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6916079</a></p><p>■バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー)<br>☆７　よく考えてみると初キングかもしれない。母親がキング好きで話を聞いてたから読んだ気でいた（笑）改めてこの作品、すごい迫力だった。ただ歩き続けて、遅れた者から容赦なく殺していくという、圧倒的な不条理にいきなり放り込まれて呆然としてしまった。すんなり受け入れているようで微塵も受け入れられていない少年たちの揺れ動く心がよく描かれていたと思う。その中でも友達を思い続けた主人公はあっぱれだけど、その後が心配。この作品が実質の処女長編というのだからさらに驚く。他のキング作品も読まなきゃだけど、どれから読んだもんか<br>読了日：07月23日 著者：スティーヴン キング,リチャード・バックマン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6928613">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6928613</a></p><p>■フランク・オコナー短篇集 (岩波文庫)<br>☆８　びっくりするほど読みやすいし、どの話にも滋味があり、ジンときた。展開自体には大きな動きはないが、心情豊かに描かれる人々に真実味があって、話に取り込む魅力がある。特に手法をいじるわけではないのに短編ごとに違うリズムがあり、違った味を出していると思う。アイルランドならではのところもあるがそういうのもすんなり伝わってきた。あと解説がとても親切で的確なことを述べてくれている。はずれがほぼなくてたぶん何度でも読める、まさに珠玉の短編集だ。<br>読了日：07月23日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6937327">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6937327</a></p><p>■密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)<br>☆７　いや、予想以上に楽しめた。この設定とかまさに新本格っていう感じで気に入った。犯人を探す楽しみはないのは痛いところだけど、そのおかげで増している魅力もある。彼らの推理合戦もいい。かなり限定されたなかでの殺人事件なのに、むしろその状況を生かしてここまでの魅力を引き出しているところがすごい。長編としての伏線回収なんかもある程度すんなりして満足。続き方はどうかと思うけど・・・<br>読了日：07月25日 著者：歌野 晶午<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6952945">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6952945</a></p><p>■銀の匙 (岩波文庫)<br>☆７　子供目線で話が展開されるし考え方も子供らしさが出ているのに、文章は格調高く流麗である、というバランス感が味わい深くしていると思う。今の日本とは環境が違うから思想体系とかも違う印象を受けたけど、子供の考えることには親近感のわくところがあっていいな、と思った。良質な小説だった。<br>読了日：07月26日 著者：中 勘助<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6967295">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6967295</a></p><p>■屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)<br>☆７　とにかく主要人物たちとその会話に引き込まれた。応募作だからか結構かけ足になってしまったけど、それでもしっかりと魅力が伝わってくるのはすごい。だから読んでいるときはかなり楽しめた。でもまあ選評とかでもあるようにご都合主義な所や伊坂リズムがあるのは感じる。読み終わって現実に戻ると違和感だらけだったり納得のいかないとこが目立ったりはする。リアリティやテーマはなかったかもしれない。それでも楽しめたからいいのだ！いろいろとある小説の形の一つだと思う。<br>読了日：07月26日 著者：山下貴光<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6967469">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6967469</a></p><p>■不思議の扉  時をかける恋 (角川文庫)<br>☆６  『時をかける恋』という一言だけでつい購入した。まあ面白かったけど期待したほどではなかった。巻頭の『美亜へ贈る真珠』のような作品をもっと欲しかった。このモチーフは好きだけどなかなか無いのが困る。解説で大森望がおすすめを述べてたから機会があったら読んでみたい。<br>読了日：07月27日 著者：大森 望<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6996801">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6996801</a></p><p>■新潮 2010年 06月号 [雑誌]<br>☆７  『乙女の密告』については椿子さんが言いたいことを言ってくれてました。最近の芥川賞受賞作では個人的に好きな作品かも。新潮を初めて読んだけど文学賞系や企画系の作品が面白かった。〈文学アジア〉という企画では韓国や中国の作品を読んで「そういえば欧米の作品は読むけどアジアは読まないな」と気づいて、韓国の作品けっこう好きかもと思った。でも一番印象に残ったのは川端康成賞の『トモスイ』かもしれない。これぞ短編という感じで良かった。<br>読了日：07月28日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6996322">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6996322</a></p><p>■神去なあなあ日常<br>☆８　都会を脱出して田舎に住みたい！熱烈にそう思った。地元に密接にかかわった仕事や濃い人間関係を通して自分の存在価値をよく感じることができ、自然本来の姿を体感して地球との関係もみえてくると思う。とにかく三浦しをんの描く神去村が和やかで豊かな雰囲気で素晴らしい。「なあなあ」や「～ねぃな」っていう言葉がふわふわしていてなんともいえない軽やかさと親しみやすさを生み、彼らのあったかさが伝わってくる。うまーくいいところを描いてくれているので全編を安心して読み進めることができた。<br>読了日：07月28日 著者：三浦 しをん<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7001260">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7001260</a></p><p>■Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 7/29号 [雑誌]<br>☆６　Ｗ杯が終わったと改めて感じる。スペインの優勢はこれからも変わらないと思う。しかしすでに世界的に力の差は埋まってきている。やる気があり、勝利の準備に時間をかけるチームが勝つことになるのだろう。日本も可能性は秘めているのだからいい準備をしてほしい。<br>読了日：07月28日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7001712">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7001712</a></p><p>■退出ゲーム (角川文庫)<br>☆７  王道の青春学園ミステリだけど、ちょっと一味ちがうところもあって楽しめた。奇妙な三角関係や一風変わった事件がひねりを加えている。また一つの事件ごとに仲間が増えていく─―しかも個性的な人たち、というかもはや学校全体が面白い──のもエンタメ好きにはいいシチュエーションだと思う。ただあからさまに伏線を出してくるので展開や真相は大体解ってしまうけど、閑話に入る雑学が引きつけてくれる。その雑学も衒学的になり過ぎない程度で好感が持てる。そして解決から見えてくるエピソードには、社会的で人間臭い問題があったりして、<br>読了日：07月30日 著者：初野　晴<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7012760">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7012760</a></p><p>■星守る犬<br>☆８  基本は漫画を登録しないんだけど一巻完結だし、なにより感動したので書いちゃいます。おおざっぱに言えば、不幸な人間と忠犬との友情物語だ。それでもそこには簡単には言い表せないような愛があった。無償の愛とか隣人愛ではない。でもなんて言えばいいかわからない。子供が親を親が子供を愛するように理屈ではない、そんな愛。結果は悲劇だけど幸せな物語でもあったんだと思う。<br>読了日：07月30日 著者：村上 たかし<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7016950">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7016950</a></p><p>■ほしのこえ (アフタヌーンKC)<br>☆７  基本は漫画を登録しないんだけど一巻完結だし、書きたくなったので書いちゃいました。やっぱり時間を超える想いを作るシチュエーションは、宇宙と地上というのが一番いい。メールが届くのに何年もかかる状況、そんな中でも想い続けるのって切ない。宇宙の方が厳しい状況だと思う、でも地上の方が想いを保つのは辛いだろう。アニメの方のバランス感も好きだったけど、漫画は感情移入しやすくて良かった。<br>読了日：07月30日 著者：佐原 ミズ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7017401">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7017401</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/st-3312/entry-10635745025.html</link>
<pubDate>Tue, 31 Aug 2010 23:07:30 +0900</pubDate>
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<title>光より速いものは？</title>
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<![CDATA[ <p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">エリザベス・ムーンの『暗闇の速さはどれくらい』という本で印象に残ったものがある。それは「暗闇は光より速い」という理論だ。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">「光は暗闇があってこそ存在できる。つまり光のさすところには先に暗闇が存在している。では暗闇は光より速く移動し、先回りして存在しているはずだ。」というのが理屈。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3"><br></font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">今も広がっている宇宙の果てでは今も光が突き進んでいる。そして光が進むということは暗闇を通っているということでもある。ということは宇宙の果てより先に暗闇があるのなら、宇宙が誕生した瞬間の光の広がりよりも暗闇の広がりの方が速いということになるのかもしれない。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3"><br></font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3"><br></font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">この本は一応ＳＦで自閉症を治療することのできる近未来が舞台で主人公は自閉症だ。そしてタイトルとはほとんど関係のない内容だ。買った理由は完全にタイトルに惹かれたからで、そういう買い方をすると思わぬ良さを発見できるから新鮮で面白い。そういえば著者の名前もすごい。「エリザベス・ムーン」、イギリス女王と月。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3"><br></font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">ちなみに今まで読んだ本の中でいいタイトルだと思うのは『天の光はすべて星』『月は無慈悲な夜の女王』『流れ星が消えないうちに』『虚無への供物』とか。あと番外編で『どんどん橋、落ちた』『春期限定いちごタルト事件』『日本以外全部沈没』らへんも好き。</font></span></p>
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<pubDate>Mon, 12 Jul 2010 23:33:30 +0900</pubDate>
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<title>正論は正しくない？</title>
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<![CDATA[ <p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">川上未映子の『ヘヴン』をこの前読んで思ったことがある。それは「正論は決して正しくない」ということだ。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">正論自体はもちろん正しい。だって「正しい論理」なんだから。しかしそれを使う人自身が正しいとは限らない。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">それを使用する人や状況によってはただのいやみになると思う。どんなに正しい理屈でも、発言者が自ら成していないと説得力のない宙ぶらりんの戯言になる。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">また人への思いやり、相手側からみた理屈、客観性、タイミング、これらが欠如した正論というのは不愉快な強者の論理に成り下がってしまうだろう。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">　</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">　世の中には正論をむやみやたらに振りかざす人がよくいる。実質それは正論なのだから反論というのはしにくいが、そこに人柄と状況が備わっていないと周りには釈然としないものが残るのではないか。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">はっきりいって正論なのだから誰でもわかっていることのはずだ。「なんでそんなに当たり前のことを、あたかも自分しか考え付かないことかのように自信満々で発言するのだろう。」と思うことは多々ある。しかしそういった場合、往々にして彼は人の意見は聞かないのだ。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">「せっかく正しいことを言ってるんだからみんな聞いてよ。そして納得してよ」とせまられてもなかなかそうはいかない。自分の意見だけは聞いてもらおうというのは都合がよすぎる。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">だからそこに説得力や相手の納得を生むには、軽々しく安売りはせずに自分に合った発言を、その場に合わせてするべきだろう。もしくは連発してたまに当たる一撃に威力があればごまかせるかもしれないけど。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span lang="EN-US"></span></p><p><font face="Century" size="3"> </font></p><p></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;,&quot;serif&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: 'ＭＳ 明朝'; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin"><font size="3">と、たまには読んで思ったことを思ったままに書いてみた。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 10.5pt; mso-char-indent-count: 1.0"><span lang="EN-US"></span></p><p><font face="Century" size="3"> </font></p><p></p>
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<pubDate>Tue, 06 Jul 2010 23:37:01 +0900</pubDate>
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<title>６月分</title>
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<![CDATA[ <p>2010年6月の読書メーター<br>読んだ本の数：28冊<br>読んだページ数：9278ページ</p><p>■ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)<br>☆７  連作短編のミステリとしてかなり完成度が高いと思った。しっかり考えられての構成と繋ぎ方はもちろん，各短編の謎もうまくできているものが多く，けっこう楽しめた。若干中だるみも感じたが最後まで読ませるものはあったのでよい。文学的な表現もがんばろうという気持ちも伝わってきたが，そこらへんはまだ惹かれるほどではなかった。しかしデビュー作でこのクオリティならすごい。<br>読了日：06月01日 著者：若竹 七海<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6308510">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6308510</a></p><p>■大胯びらき (河出文庫)<br>☆６　うまく大人にはなりきれていないジャックを通してコクトーも考えながら描かれていたと思う。描写にもコクトーが感じられるし、こちらにもたまに話しかけてきたりしているので親近感を持ちながら読めた。やはり最終的には「死」が待っているということや運命観などが印象に残った。そして詩人なだけあって作品は詩的である。ただ「待つ」という行為などにもなんだか情緒を感じた。あとの戯曲にはコクトーの劇作家としての一面がみえた。<br>読了日：06月02日 著者：ジャン コクトー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6313070">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6313070</a></p><p>■少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L さ 1-1)<br>☆７　桜庭さん読んでるなー。うちの母親みたい（笑）こういう本漬けの生活には憧れる。編集さんたちとの会話からしても彼らの読書量がうかがえる。僕もこれからさらに読み続けてこういう会話を桜庭さんとしてみたい。読みたい本がたくさんあったけど処理しきれないのでちょっと自重しよう。<br>読了日：06月04日 著者：桜庭 一樹<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6334636">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6334636</a></p><p>■猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)<br>☆７  どんな美女よりもリリーは可愛い。そんなリリーは猫である。猫独特な雰囲気やしぐさがすごい色っぽくて可愛く描かれていた。そんなリリーの魅力に振り回される三人の男女が面白い。それはまさに隷属とよんでいい状態かもしれない。まあこんな猫になら振り回されたいかもしれない。<br>読了日：06月04日 著者：谷崎 潤一郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6345557">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6345557</a></p><p>■黒い仏 (講談社文庫)<br>☆６  本末転倒なミステリだった。というか後半からはファンタジーかもしれない。そんな事件に対する探偵と助手のコンビも微妙にズレていてなかなかユーモアがあった。なんとなくもう一歩足りない感じはあったけど，やろうとしたことは面白かった。<br>読了日：06月05日 著者：殊能 将之<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6345758">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6345758</a></p><p>■平面いぬ。 (集英社文庫)<br>☆５  これが噂の白乙一か。個人的には黒乙一のが独創的でいいと思う。もちろん全編面白く読んだけど物足りなさもあった。日常にはまり込んだ幻想が絶妙な雰囲気を作っていて，単純な話にはなっていなかった。展開はその分シンプル過ぎた気もする。<br>読了日：06月06日 著者：乙一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6358932">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6358932</a></p><p>■自家製 文章読本 (新潮文庫)<br>☆６  なるほどと納得すること多数だった。複雑なことだけどなかなか解りやすく書かれていたと思う。いろいろな名文を引っ張ってきての解説なので実感もとらえやすかった。文章上達には良文をひたすら読んで自分なりに糧にしていくしかないというのが結論かな。<br>読了日：06月06日 著者：井上 ひさし<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6374427">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6374427</a></p><p>■虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)<br>☆７  たしかに現代版罪と罰だと思う。自分の罪の責任をどこにおくのか。遺伝子や育成環境のせいにしてしまうより，自分の選択による結果と解釈するのかを悩む主人公はとにかく罰を求めていた。罰をまるで免罪符かのように罪人はみていたと思う。こんな未来になるかもしれないと思わせる近未来が舞台で，世界観が想像できる。思索的な会話やいろんな価値観に触れられるので考えながら読めた。作者にはまだ生きて欲しかった。<br>読了日：06月08日 著者：伊藤計劃<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6388259">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6388259</a></p><p>■医学のたまご (ミステリーYA!)<br>☆７　白鳥・田口シリーズのような構成だったので面白かった。今回の医学の話は理論的なところが多くてあんまりわからなかった。しかし大人やメディアの裏側などに対する皮肉に学ぶところはあった。こういう大人のずるさを多くの子供に読んでほしいと思った。<br>読了日：06月08日 著者：海堂 尊<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6394129">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6394129</a></p><p>■飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)<br>☆５　子供も大人も楽しめる一冊だった。魅力的な子供たちや大人が出てくる。彼らを見ていると心が温かくなる。寄宿学校のクリスマスという雰囲気が物語にいいものをもたらしていたと思う。<br>読了日：06月10日 著者：ケストナー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6410693">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6410693</a></p><p>■悪魔の百唇譜 (角川文庫―金田一耕助ファイル)<br>☆４　最初から金田一がいるのにあまり存在感がなかった。むしろ刑事さんたちの方が頑張っていた。謎自体にはたいして魅力はなかったけど、「百唇譜」自体が持っている残虐さは良かった。<br>読了日：06月10日 著者：横溝 正史<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6418914">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6418914</a></p><p>■闇の底 (講談社文庫)<br>☆７　小説とするにはとても重くて書ききるのが難しいテーマだった。いくら悪人だからといって、個人が勝手にそいつを裁いて殺してしまうのは正しいのか。なんであっても殺人というのは許されないことだが、遺族の側からした憎悪の気持もわかる。簡単にわかると言ってはいけないのかもしれないけど、この作品を読んでそういう気持ちが伝わってきた。ミステリとしてのひねりは弱かったがきれいな落としどこだとは思う。作者にはこういう人間社会の闇をこれからも書き続けてほしい。ただ連続で読むには辛い気がする。<br>読了日：06月11日 著者：薬丸 岳<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6432343">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6432343</a></p><p>■サド侯爵夫人・わが友ヒットラー (新潮文庫)<br>☆６　戯曲としてどちらも素晴らしいし、詩的な表現などには三島らしさも感じられたので満足できた。どちらも歴史的な事件の裏側を描いていたので事件が立体的にみられるようだった。詩的な比喩を用いた会話で進む心理描写は読みごたえがあった。<br>読了日：06月13日 著者：三島 由紀夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6450074">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6450074</a></p><p>■三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)<br>☆８　感動もののトリックだった（笑）。なぜ「（笑）」がついているのかは読めばわかると思う。この作品は騙すためにあるものだと書き始めから感じたが、こういう方法は予想していなかった。事件の密室に関する叙述トリックに関してなら実は途中で当てがついたけど、その後に明かされる怒涛のバカミス的トリックには度肝を抜かれた。読む人には最初から戦闘的精神で挑んでほしい。<br>読了日：06月13日 著者：倉阪 鬼一郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6460244">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6460244</a></p><p>■Bランクの恋人 (光文社文庫)<br>☆７　読み終わってもあまり記憶に残らない。悪い意味ではなく、一つ一つの話がとても自然で読みやすいのだ。特になにが起こるというわけではないのに登場人物の造詣が素晴らしい。もうみんな魅力的すぎる。平さんの文章には読点の打ち方などに独特なリズムがあって、それも物語作りに貢献しているんだと思う。こんな恋がしたいというのはないのだけど、なんだか羨ましく思えた。しかも結構いいことを言ってるので深みもあったりする。<br>読了日：06月15日 著者：平 安寿子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6487056">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6487056</a></p><p>■裸者と裸者〈上〉孤児部隊の世界永久戦争 (角川文庫)<br>☆８  かなり面白かった！陰惨な戦争の話だけど主人公の三兄弟の周りには希望がある。ささやかでみえにくい光を頼りに力強く生きていくカイトたちの成長からは目が離せない。また彼らを助けてくれる大人たちがいなかったら，読むのが辛いほどの世界だっただろう。状況描写が多いので読みにくいが，その分リアリティと読み応えがあった。リアリティといったが，現実の世界にも似たような地帯があるということを忘れてはならないと思う。<br>読了日：06月17日 著者：打海 文三<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6502748">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6502748</a></p><p>■文章読本さん江 (ちくま文庫)<br>☆７  文章読本。それは著者の技術の集大成のような一冊だと思っていたが，この本を読んで見事に覆された。とにかくユニークで手厳しい言い回しが面白いし，そこで紹介される文章読本のエピソードが笑える。権威に負けずにおこなう冷静な判断には脱帽する。そもそも文章読本の辿ってきた歴史にもおかしさがあった。いい文章，それは結局状況によって違うし，主観的なものなのかな。<br>読了日：06月18日 著者：斎藤 美奈子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6533084">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6533084</a></p><p>■裸者と裸者〈下〉邪悪な許しがたい異端の (角川文庫)<br>☆７  月田姉妹は考えてる。戦争の中でも自分たちの責任で。カイトは考えるというより流されていった感じだから，周りの人の影響をよく感じられた。しかし彼女たちは自分たちの力，罪悪はあるけど無垢な力で突き進むから爽快である。こんなに退廃的で辛い世界だからこその輝きだとは思うが，そんな環境では人間の芯の強さが如実に試されるのかもしれない。平和な世界に生まれて良かったが，そこでは気づけないものもあるかもしれないと思った。<br>読了日：06月19日 著者：打海 文三<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6522474">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6522474</a></p><p>■追憶の雨の日々<br>☆７  突然飛び込んできた，触れたら消えてしまいそうな幸せがしみじみと伝わってきた。悲劇のような構成で，展開もありがちだけれども，浅倉さんの文章にやられた。会話文と地の文のバランスや，比喩の使い方が好みのものだった。最初から猶予された時間だったけど，何かできたかもしれないと思うとやり切れない。この思いは，雨のようには洗い流れず，雨のように忘れた頃に頬を濡らすだろう。<br>読了日：06月19日 著者：浅倉 卓弥<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6533256">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6533256</a></p><p>■インシテミル (文春文庫)<br>☆９　『そして誰もいなくなった』大さじ１、『バトルロワイアル』小さじ１、『ライアーゲーム』少々を現代風に味付けすればこういう作品になりそう。ガジェットのひとつひとつがミステリを思わせていて、それのおかげでだいぶ本格風に仕上がっていた。伏線や解決は比較的簡単だったけど話に淫していたので最後までのめりこんで読めた。ミステリを知っている人とそうでない人の対比にもなっているのは興味深く、新感覚といってもいい気がした。実際ミステリの知識を持っている人はこれより少ないだろうし、そこの温度差というのはあってしかるべき、<br>読了日：06月20日 著者：米澤 穂信<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6543424">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6543424</a></p><p>■本の周辺<br>☆６　戦後の出版社の歴史や本について書かれていた。正直知らないことだらけだったので参考になったと共に改めて無知を知った。装丁から検印までひとつひとつ検討していった結果が今の本（元は「物の本」と呼ばれていたらしい）だと分かり歴史を感じる。今から３０年も前に書かれたこの本でもいろいろな問題点が言及されていて、たった十年後も予想できていない。今はまた出版は激動の時代だけど、乗り越えてもっと成長していくはずだと思う。<br>読了日：06月22日 著者：布川 角左衛門<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6569625">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6569625</a></p><p>■存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)<br>☆６　恋愛小説家だと思って読み始めたら裏切られる。会話もほとんどない思考中心の哲学的な小説だった。政治的なことはあまり捉えられなかったけど、読んでいると考えさせるものだと思う。しかし読み終わった後に思い返すと不思議と恋愛小説だった気がしてくる。<br>読了日：06月23日 著者：ミラン・クンデラ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6579272">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6579272</a></p><p>■嘔吐<br>☆６　小説なんだけどサルトルの思想を理解するための哲学書のような一冊だった。まあ小説というのは著者が読者に何かを伝えるためのものでもある。はっきり言って面白くはなかった。だから高校の教科書で「実存主義」を復習してみた。そしたらなかなか興味深いものへと変わった。それがかなり後半になってからだったので、ちゃんと予習してからのぞめば良かったと思う。状況描写も美しいところがあるのがさりげなく良かった。<br>読了日：06月24日 著者：J‐P・サルトル<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6590246">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6590246</a></p><p>■理由 (朝日文庫)<br>☆７  初だと思って読み始めたら実は二回目だった。序盤にそれに気づいたけど読み始めたら止まらない。宮部みゆきは巧いなと改めて思った。この題材と形式でここまで面白くできるのはなかなかないだろう。個人的に宮部みゆきの中では評価の低い作品だけど十分満足のいく一冊。<br>読了日：06月26日 著者：宮部 みゆき<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6612448">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6612448</a></p><p>■永遠の0 (講談社文庫)<br>☆９　零戦を好きな人が多いことに納得した。第二次世界大戦時の日本は本当に救いようのない国だけど、その中で気高く必死に生きている人達もたくさんいて、誇れるところもあったんだと知れた。しかしそんな彼らを道具としか考えずに簡単に失わせた無能な指導者、いや戦争の愚かさを改めて思い知らされた。神風特攻隊で軽く扱われた一人一人にも簡単には語りつくせないかけがえのない人生があったはずだと思うといたたまれない。今まで僕にとっては歴史の一部にすぎなかったけど、忘れることのできない、忘れてはいけない現実として心に刻まれた。<br>読了日：06月27日 著者：百田 尚樹<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6626317">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6626317</a></p><p>■サクリファイス (新潮文庫)<br>☆８　ロードレースというのを初めて詳しく知ったけど、なんて特殊なスポーツなんだろうと思う。臨場感あふれるレースシーンや戦術の深さ、駆け引きなどもうまく描ききっていて、とても魅力的なスポーツだと思わされた。「犠牲」になる精神というのがとてもクローズアップされるスポーツだったが、すべてのスポーツ、いや組織にも通じるところがあったと思う。どこにでも主力と控えというのは存在する。そして少なからず控えの「犠牲」の上に主力は立っている。主力を信じる控え、控えの「犠牲」を忘れずその責任を背負う主力、という関係を持つ集団<br>読了日：06月27日 著者：近藤 史恵<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6626867">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6626867</a></p><p>■みずうみ―他四篇 (岩波文庫)<br>☆５　美しい情景描写から小説の雰囲気が出来上がっていた。これでもかというほど美しさを出そうとしていた気がする。長い時間がたった恋愛感情は美しいが儚くもある。そのもろさこそが芸術性を作り出していると思う。心理描写が少ないので、言動からの類推が必要であり文学性も感じる。<br>読了日：06月28日 著者：シュトルム<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6638895">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6638895</a></p><p>■ららのいた夏 (集英社文庫)<br>☆７　これぞエンタメ。楽しませるためだけに作られた物語として一流だと思う。ストレートな恋愛と王道のスポーツ青春を描いていて、たまに読むと心の充電になるような作品だった。ららと一緒に走りたくなるし、もっとららの走っている姿を見たい。<br>読了日：06月29日 著者：川上 健一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6639493">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6639493</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a 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<pubDate>Tue, 06 Jul 2010 23:09:03 +0900</pubDate>
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<title>５月分</title>
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<![CDATA[ <p>2010年5月の読書メーター<br>読んだ本の数：35冊<br>読んだページ数：11120ページ</p><p>■魔界転生〈上〉 (角川文庫)<br>☆７  面白い！意外と展開をつかむまでは時間がかかったけど，流れに乗ってしまえば一気にはまる。多くの剣豪がでてきて豪華な顔ぶれだし，めちゃくちゃでエログロな設定も馴染んでしまえばいい仕掛けのようだ。とにかく上巻は前哨戦なので，下巻に期待！<br>読了日：05月01日 著者：山田 風太郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5922212">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5922212</a></p><p>■魔界転生（下）　山田風太郎忍法帖（7） (講談社文庫)<br>☆７  最後までハラハラさせられた。それにしても十兵衛が強すぎだし，格好良くてびっくりした。もはや魔界転生のことなんてどうでもよく，生死を賭けた対決とその結果に釘付けになった。女たちの艶めかしい姿や無惨な犠牲者たちの描写も，エンタメとしていいバランスで真に迫っていた。柳生十人衆や根来組の頑張りにも楽しませてもらった。<br>読了日：05月01日 著者：山田 風太郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5931745">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5931745</a></p><p>■キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)<br>☆８  久々に読んだけど，やっぱり「キノの旅」は面白い。各短編のキレ味はいいし，皮肉や風刺も程よくきいていていろいろと楽しめる。このいろんな国のアイデアは，星新一のSFにもひけをとらないかもしれない。ライトノベルだけど，何回読んでも楽しめるものだと思う。<br>読了日：05月01日 著者：時雨沢 恵一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5931984">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5931984</a></p><p>■&amp;lt;新装版&amp;gt;とらんぷ譚2 悪夢の骨牌 (講談社文庫)<br>☆７　幻想的な仕組みの物語だけど、描写や設定は写実的で読みごたえがあった。この現実と虚構がまじりあうような各話のつながりや、時間がまぜこぜになっていく世界に巻き込まれるようだった。<br>読了日：05月01日 著者：中井 英夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6010256">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6010256</a></p><p>■クリスマス・テロル　invisible&amp;times;inventor (講談社ノベルス)<br>☆６　笑える。けどちょっと悲しくもなる。実際いろいろ不憫なところはあると思う。まあそんなのはどこにでも転がってはいるけど、それをこんな形で放出するという試みは面白いと思う。ミステリ的なところは正直よくできてない。それも作者は気にしない、というかそこに重点は置かずに書きたいものを書いているのがわかってよかった。作者の今後が気になる。<br>読了日：05月05日 著者：佐藤 友哉<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6010850">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6010850</a></p><p>■剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)<br>☆７　最近時代小説を読むようになったけど、面白いということがわかった。ただ斬り合いをするだけでなく、日本の素晴らしい情緒的なところを細やかに描いていると思う。この『剣客商売』にも期待どおりに魅力的な人々と日本があった。それにしても、年をくえばくうほどに強さを増す「武道」というのはいいもんですね。<br>読了日：05月06日 著者：池波 正太郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6010480">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6010480</a></p><p>■恐るべき子供たち (岩波文庫)<br>☆７　さすが詩人コクトーの小説なだけあって、詩的で端正な文章たちだった。また豊富な語彙と自由な想像力からくる比喩が面白くて読みがいがあった。フランス心理小説ではもちろんあったし、設定や展開もよくあるものなのに、コクトーが書いたものという、らしさというのが感じられた。「死」を常に意識して、むしろそれとともに生きているということを思わせる。死ぬために存在したミカエルが強く印象に残った。コクトーの作品には彼の魂が宿っているかのような、力強さと伝道力があると思う。<br>読了日：05月07日 著者：コクトー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6011249">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6011249</a></p><p>■1Q84 BOOK 3<br>☆７　面白かったとは思うけど、これならbook2まででも正直十分だったと思う。「空気さなぎ」などの比喩に説明が多すぎていた。村上春樹の比喩はわからないからこそ（おそらく作者もわかっていない？）いろんな解釈がついて面白い気がする。ある意味でナンセンスな文章を読者が意味を見出していくところに魅力があると思う。もちろん文章は相変わらず読みやすいし、月の表現の美しさは特に気に入った。あと章による時制のズレの見せ方に違和感がなかったのはさすがだと思う。結局鉄砲は発射されなかったけど、物語は終わった。<br>読了日：05月08日 著者：村上春樹<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6022946">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6022946</a></p><p>■チボー家の人々〈第1〉 (1954年)<br>☆７　チボー家のアントワーヌとジャックの兄弟を中心に、家庭問題や愛情問題がみられていく物語で、心理描写や心情が変化する過程の描き方が秀逸だった。熱いけれど醒めてしまう気持ちや、何もなかったところから出てくる気持ちなどが、巧みに表現されていた。なかなか長いけれど気長に読んでいきたい。<br>読了日：05月11日 著者：ロジェ・マルタン・デュ・ガール<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6060865">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6060865</a></p><p>■チボー家の人々〈第2〉 (1954年)<br>☆７　ジャックとアントワーヌが動くし、波乱も起きるから楽しめた。ジャックのギラギラしてるとことか好きだし価値観がたまにすごい解ることがあるから、心理を追っているのが面白い。「おれの愛しているのは人生なんだ」　アントワーヌが自分のためと他者のためとの間で揺れ悩むのもよく伝わってきた。<br>読了日：05月13日 著者：ロジェ・マルタン・デュ・ガール<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6072056">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6072056</a></p><p>■新装版 日本語の作文技術<br>☆８　とても役に立つ本だった。本文中にもあったけど、義務教育中に教えることの重点が、間違っていると思う。今更ながら僕自身、本作のおかげで気づけたことや学んだことは多い。それも、かなり基礎的で重要なものばかりだった。理系出身の著者らしく、論理的に説明していたので理解しやすかった。特に、修飾語の正しい語順や点の打ち方などが役に立ってくれそう。この文章が良文かどうかも正直心配だ。あと何回かは読み返したい。<br>読了日：05月13日 著者：本多 勝一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6073027">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6073027</a></p><p>■横道世之介<br>☆８　なんだか面白かった。どこにでもいそうでいない世之介の不思議な魅力もよかったし、祥子の丁寧な言葉づかいと天然な行動が妙に笑えた。他の登場人物も順番に出てくるのでわかりやすい。そして幕間に各登場人物の将来を描いてみせたりした構造もしっくりきた。世之介は何を得て、何を失っていったのかはうまくあらわせないと思う。<br>読了日：05月14日 著者：吉田 修一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138043">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138043</a></p><p>■神様のカルテ<br>☆６　主人公が夏目漱石通で、口調が古めかしいので会話が面白かった。その奥さんもひょうひょうとしていてとても好人物だった。医療の問題を通じていろいろな悩みに触れていた。特に延命のくだりが印象に残った。伝えたいことはほとんど表面に出ていて、深みはないかもしれないけど、それがわかりやすさを生んでいて、こういうのもありだと思う。<br>読了日：05月14日 著者：夏川 草介<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138268">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138268</a></p><p>■yom yom (ヨムヨム) 2010年 05月号 [雑誌]<br>☆８　酒井順子のエッセイが面白かった。それぞれの小説やエッセイなどが質が高くてじっくりと「読む読む」できる。これから買っていこうかな。<br>読了日：05月17日 著者：<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138434">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138434</a></p><p>■チボー家の人々〈第3〉 (1954年)<br>☆６　兄弟は父の死などの環境の変化により成長していく。そして二人が成熟し始めて物語には、政治食や宗教色が強く表れ始めた。第一次世界大戦が舞台になり始めて、これから人々がどう巻き込まれていくのか気になる。<br>読了日：05月18日 著者：ロジェ・マルタン・デュ・ガール<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138598">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6138598</a></p><p>■チボー家の人々〈第4〉 (1954年)<br>☆７　戦争の足音がどんどんと近付いてくるのがわかる。ジャックは暴力でもって暴力を制することを嫌悪して、戦争にひたすら反対する。そのことについての論争が興味深かった。また、ついにジェンニーと結ばれて、一気に愛情を深めていくのがよかった。ここまで至る経緯にはムズムズさせられたが、いい心理描写だった。アントワーヌは自分が父に似てくるのを感じて怪訝に思う。またアンヌへの愛情が本当なのかと悩む。そんな人々の思惑を超えてついに戦争がはじまり、兄弟も戦禍に巻き込まれていく。次がついに最終巻。<br>読了日：05月20日 著者：ロジェ・マルタン・デュ・ガール<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6162656">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6162656</a></p><p>■チボー家の人々〈第5巻〉 (1954年)<br>☆７  やっと全巻読み終えた。この作品は事件をほとんど描いていない。その事件の前後の人々の心理をひたすら描いていた。だから唐突で分かりづらい展開だけど深く読める。ジャックは自分の生き方を貫くが果たせずに死んでいき，アントワーヌは死と隣り合わせの状態で，今までの人生や生存理由を思索して，諦めのような気持ちで死んでいく。それらは悲劇だが，次世代への希望はみえていた。信仰や戦争・恋愛・家族・成長などを丹念に描いた総合小説だった。<br>読了日：05月22日 著者：ロジェ・マルタン・デュ・ガール<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6179036">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6179036</a></p><p>■キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)<br>☆８  やっぱり安心して読める出来。不思議な設定の国からこの現実への皮肉がズバッと決まっている。わかりやすいものやちょっとひねくれていて考えられるものがあり，よく楽しめた。<br>読了日：05月22日 著者：時雨沢 恵一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6179258">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6179258</a></p><p>■光媒の花<br>☆６  一応少しずつ繋がっている連作短編だったけど，そこに工夫はなくむしろ文学的な面で頑張っていた作品だったと思う。少しずつだがしっかり希望があるので，落ち込みきらずに良いとわかった。『光媒』というタイトルはなかなかいい。<br>読了日：05月22日 著者：道尾 秀介<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6179359">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6179359</a></p><p>■新参者<br>☆７  加賀恭一郎版&lt;日常の謎&gt;という感じだった。だからこそ人情味あふれる加賀らしい解決が際だったと思う。どの話もいい話で良かった。たった一つの殺人事件かもしれないけれど，そこには多くの人々が関わっていて，それらもおろそかにしない加賀みたいな刑事なら安心して事件を任せられる。嘘というのはよくもわるくも厄介なものですね。それにしてもこれが「このミス一位」なのか…<br>読了日：05月22日 著者：東野 圭吾<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6184999">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6184999</a></p><p>■マドンナ・ヴェルデ<br>☆７  『ジーン・ワルツ』をほとんど忘れてしまっていた。海堂作品はリンクが多いから大変。面白いのもあるけど，問題提起が中心だったかも。理恵は好きにはなれないけど代理出産に関しては正論だとは思ったし，このままでは他人事として処理されてしまうと思う。それでも正論を振りかざすだけでは通じない。他と比べると，医療問題は難しいのではなくおかしな捻れがあるだけだと思う。<br>読了日：05月22日 著者：海堂 尊<br><a 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href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6199760">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6199760</a></p><p>■禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫 SF (579))<br>☆５　まあいろいろな意味でスケールの大きな作品だった。この世界観とかすごい好みだし、主要武器の役割とかもよかったけど、展開と戦闘部分がどうもごちゃごちゃしていて読みづらかった。面白いんだけどはじめてのＳＦがこれじゃなくてよかった。<br>読了日：05月24日 著者：バリントン・J・ベイリー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6210901">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6210901</a></p><p>■縞模様のパジャマの少年<br>☆９　この結末には鳥肌が立った。最初から意味ありげな表現に引き込まれて、だんだん状況がわかってくる頃には完全にはまりこんでいた。ブルーノの少年らしい無知にはイライラさせられたりしたけど、知ることのできないことも可哀そうだと思った。ユダヤとナチスの問題が二人の少年を避けようもない悲劇へと追い込むのが分かり、胸が痛くなっていった。あとがきにもあるように、ユダヤ人の問題だけでなく世界中でこういう問題が大なり小なりあると思う。せめて心だけでもフェンスを越えることができたらいいと思う。<br>読了日：05月24日 著者：ジョン ボイン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6211006">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6211006</a></p><p>■闇からの声 (ハヤカワ・ミステリ 243)<br>☆６　犯人がわかっていて、その犯人を巧みに追い詰めていくのがなかなか緊迫感があってよかった。過去の事件を掘り返すものなので最初はわかりづらかったけど、読み終わってみるといい展開だった。特に導入部の闇からの不気味な声と、最後にわかる`ある意味`黒幕の正体がよかった。<br>読了日：05月25日 著者：イーデン・フィルポッツ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6222249">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6222249</a></p><p>■がんばれクラシック (朝日文庫)<br>☆４　いまひとつのエッセイだった。クラシックには興味があるけどこれを読んでもあまり引き込まれなかった。後ろに収録してあった短編が地味に面白かった。<br>読了日：05月25日 著者：砂川 しげひさ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6222443">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6222443</a></p><p>■曲った蝶番 (創元推理文庫 118)<br>☆８　カーの中でもけっこう好き。比較的あっさりしていて、展開や事件も整然としていて読みやすい。災害時による身分の入れ替わりという魅力的な導入部から、自殺とも他殺ともとれる死が起きるという展開に、悪魔崇拝や自動人形などのオカルティズムの要素も加わっていくのはカーらしい。犯人の意外さもあったが、犯人周辺の人の心理の解説がよかった。この犯人が隠れた死角はなかなか盲点になりやすい。<br>読了日：05月27日 著者：ディクスン・カー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6236835">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6236835</a></p><p>■象牙色の嘲笑 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-3)<br>☆５　初のロス・マクだった。ハードボイルドは本格より複雑でいろんな人の思惑が絡んでくると思う。だからこそそれを突き詰める探偵の役割がかなり大きい。探偵リュウ・アーチャーはそこまで活動的ではないけど、探究力はすごい。彼に狙われたら逃れられなさそう。<br>読了日：05月27日 著者：ロス・マクドナルド<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6247769">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6247769</a></p><p>■この人を見よ (岩波文庫)<br>☆６　解るところと全然解らないところがあった。最初の方のニーチェのテンションが面白かった。でも述べたいことは述べてるし（何を言いたいのか解らないところもあったが）最後の方にはヒートアップしていた気がする。あと、まるで善人が人類の足を引っ張っているかのように思わせてくる。しかもたぶんおお方正しい。善人というか、正義を振りかざす理想家？とにかくニーチェはすごいと思いました。<br>読了日：05月29日 著者：ニーチェ<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6262091">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6262091</a></p><p>■73光年の妖怪 (1963年) (創元推理文庫)<br>☆６　地球に迷い込んだ宇宙人が出てくるんだけど、たしかに妖怪のようだった。人や動物の体を乗っ取るという厄介な能力を持っていて、それに天才物理学者が挑むという面白い展開だった。こっち系のＳＦもなかなか面白い。<br>読了日：05月29日 著者：フレドリック・ブラウン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6262261">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6262261</a></p><p>■もっと、わたしを (幻冬舎文庫)<br>☆７　連作短編小説で各話に繋がりがあったけど、これくらいの関連具合がちょうどいい。前話にチョコっと出てきた人物が次話の中心だったり、忘れた頃に前に出てきた人物の影や舞台がなにげに出てくるといった感じ。なかなか伝えにくい面白さだった。主人公の頭の中のひとりごとがつづられていて心理小説といってもいいくらいと思ったけど、その内容がのんびりしていたりブレたりするのが笑えたりした。全体的に差し迫った感じがなくてゆるりと楽しめた。<br>読了日：05月29日 著者：平 安寿子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6273430">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6273430</a></p><p>■新装版　とらんぷ譚3　人外境通信 (講談社文庫)<br>☆６　今までに比べるとこんがらがった印象は少なかった。その分ひとつひとつの話が人外である印象を持った。薔薇の名前をもった話の得体のしれないまがまがしさを感じた。<br>読了日：05月31日 著者：中井 英夫<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6289835">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6289835</a></p><p>■頼子のために (講談社文庫)<br>☆８　池澤さんのいうとおり新本格風のハードボイルドだった。どんどん進んでいく捜査には飽きが来なかったし、なにより最後の怒涛の展開には驚かされた。様々な愛が氾濫していてそれを一つ一つほどいていくことで明らかになる人間模様の深さが印象深い。それぞれの愛にはもちろん悪いところはないんだが、その愛によって狂うものもありえると思った。<br>読了日：05月31日 著者：法月 綸太郎<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6290068">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6290068</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<pubDate>Sun, 13 Jun 2010 22:08:37 +0900</pubDate>
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<title>四月分</title>
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<![CDATA[ <p>2010年4月の読書メーター<br>読んだ本の数：25冊<br>読んだページ数：8547ページ</p><p>■サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)<br>☆６　書店という空間を感じることのできる話が詰まっていて、とてもいい雰囲気だった。表題作はサイン会の書店側の事情がわかっていいけど、短編としては最初の二つの方が好きだった。あと、坂木司の解説がすごく印象に残った。本や本屋が好きだから、今後はもっと、ブックオフじゃなく書店で購入しようと思う。<br>読了日：04月04日 著者：大崎 梢<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5623659">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5623659</a></p><p>■時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)<br>☆６　主人公の独特で個性的な語り口にはまってしまえばとても楽しく読める。物語自体は暴力的で不道徳なものだけど、そこには伝わってくるものがあると思う。青年時代の不可避な「暴力」からは逃れられないかもしれないが、それは年齢によるただの特徴で、子供には「好奇心」が老人には「落ち着き」があらわれやすいように、それぞれの性質といってもいいものだと思う。だからそこから個性を選択して発揮していくものであり、「暴力」などの性質を消し去ろうとするなんてもってのほかだと思う。あと、ロシア語を習っていてよかったと思えた。<br>読了日：04月04日 著者：アントニイ・バージェス<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5624712">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5624712</a></p><p>■日本企業 変革期の選択 (経済政策分析シリーズ)<br>☆６　最初は読みにくかったけど、第Ⅱ、Ⅲ部が面白く、興味深い内容が続いたので役に立った。日本企業のいいところも悪いところも論理的に見えてきたと思う。<br>読了日：04月04日 著者：伊藤 秀史<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5625137">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5625137</a></p><p>■探偵映画 (講談社文庫)<br>☆６　推理比べ的な趣向を凝らしたものとしては微妙だったけど、やっぱり我孫子さんはエンタメとしてはとても面白い。ミステリにこだわらないでひとつの要素として取り入れているので、他のエンタメの部分がいきているのだと思う。あと、とにかく述べられている映画が観たくなった。<br>読了日：04月06日 著者：我孫子 武丸<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5650682">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5650682</a></p><p>■どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)<br>☆６　どうしてもつい袋とじを読んでしまう。でも読んでみると、単純なことで、解らなかったのが悔しくなる。こんな体験ができるのはこのシリーズだけ。それにしても相変わらず加賀恭一郎がいい味出していて、すっごい惹かれる。<br>読了日：04月06日 著者：東野 圭吾<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5650822">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5650822</a></p><p>■終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634))<br>☆６　1000年以上も続いた「終わりのない戦争」に、ウラシマ効果により最初から最後まで巻き込まれて引きずられて、人生を奪われた主人公の生活の過酷さがすごい。戦争の理不尽さやむなしさ、そして利益のために行う卑怯な実態をしつこくないくらいに皮肉っていたので、面白いし伝わってくるものもあるといういいＳＦだった。<br>読了日：04月09日 著者：ジョー・ホールドマン<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5674552">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5674552</a></p><p>■吸血鬼 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)<br>☆５　乱歩らしいエンタメ要素満載の風俗小説だった。さすがに今回はいろいろとやりすぎた感があって、いつも通りわかりやすい犯人もよりわかりやすかったし、展開としてもバラバラしていた気がした。実際毎回絶妙なバランスを見事に取っていると思うので、それと比べると雑に感じてしまったのかもしれない。<br>読了日：04月09日 著者：江戸川 乱歩<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5674689">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5674689</a></p><p>■榛家の伝説 (佐々木丸美コレクション)<br>☆８　どんな作品でもひとつのジャンルに絞って語ることはナンセンスだが、佐々木丸美の作品は特にジャンル分け不可能なものであると思う。恋愛、ミステリ、幻想、耽美、詩、さらにはＳＦと様々なんだけどそれが不自然でなく感じることができる。この次の話がすごく気になるのに次はないのか・・・<br>読了日：04月11日 著者：佐々木 丸美<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5696249">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5696249</a></p><p>■ZOO 2 (集英社文庫)<br>☆８　実は描写がグロかったり暗い心情が描かれていたりするんだけど、語り口や地の文が独特で軽快だからか、ただ暗い話になっていなくて、まさに乙一ワールドとしか言いようのない雰囲気になっていると思う。今回はミステリ調の強い作品が多かったけど、そのミステリとしての質も高かった。乙一により、普通とは違ったバランス感覚で成り立つこれらの作品をうまく説明するのは確かに困難だと思うから、とにかく読んでもらうしかない。ただひとつ言えることは「面白い」ということ。<br>読了日：04月11日 著者：乙一<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5706100">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5706100</a></p><p>■変調二人羽織 (光文社文庫)<br>☆６　どの短編も出だしの文章が凝っていていい。そして何かあると思わされる描き方で、最後には本当に予想以上の何かがあって、期待を裏切らない面白さ。連城さんのどんでん返しは驚天動地といった感じではなくて、読後にもじわじわと心に来るよう。<br>読了日：04月13日 著者：連城 三紀彦<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5730832">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5730832</a></p><p>■粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)<br>☆６　何人かが言っているように確かに「エログロナンセンス」って言う感じだった。全体を通してみるとバランスのいい展開とは言えないんだけど、それぞれの話が魅力的だし、間断なく起こる事件にひきつけられて一気に読めた。筆者の書きたいように書いたというよりは、期待される展開を書いたという印象もあったが、写実的な描写や雰囲気にとらわれないユーモアに独特の味があって、いい作品だと思う。<br>読了日：04月15日 著者：飴村 行<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5750612">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5750612</a></p><p>■少女ノイズ (光文社文庫)<br>☆６  ミステリは軽いロジックで構成されていて，都合の良さも感じるが綺麗にまとまっていると思う。やっぱりそれよりも瞑のキャラが魅力的で良かった。有川さんの解説がまたうまく心情を説明している。有川さんはこういう恋愛解説も得意なんだな，と感心してしまった。<br>読了日：04月17日 著者：三雲 岳斗<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769259">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769259</a></p><p>■ミサイルマン―平山夢明短編集<br>☆５  面白い短編は面白かった。気味の悪さがどんどん伝わってきてある意味清々しいほどだった。もう一度読む気にはならないけど，印象には残る短編集だった。<br>読了日：04月17日 著者：平山 夢明<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769485">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769485</a></p><p>■キケン<br>☆７  まるで漫画のようにさくさく読めてしまった。男子学生だけの空間の馬鹿らしさを，有川さんが描ききっていて，ちょっと恥ずかしいくらいに熱血で良かった。恋愛要素はなかったけど，なぜかむず痒い気持ちにさせられた。最後の黒板にはジーンときて，大学生である自分の今を全力で大切にしようと改めて思う。<br>読了日：04月17日 著者：有川 浩<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769610">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769610</a></p><p>■日本人の知らない日本語2<br>☆８  前作に引き続きとても面白かった。外国人の日本への先入観や，日本語へのつっこみが新鮮で笑える。こうやって客観的にみると日本語ってけっこう不思議な語学だと感じた。自国の言語なのに改めて知らされることも多く，自国語を見つめ直すことができる。僕も日本語の勉強をしなきゃ，と思わされた。<br>読了日：04月17日 著者：蛇蔵,海野凪子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769785">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5769785</a></p><p>■はなうた日和 (集英社文庫)<br>☆５　面白かったとは思うんだけど、改めて印象には残らない。世田谷沿線中心だったり、各短編が少しつながっているというところはいいんだけど、そこまでいい効果は出ていなかったように感じた。個人的にはそこら辺をもっと前面に出している方が好きかな。<br>読了日：04月20日 著者：山本 幸久<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5807606">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5807606</a></p><p>■さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))<br>☆５　ハードボイルドを楽しむのってなんか難しい気がする。しっくりこないときは最後までしっくりこない。それでもさすがに節々にいいセリフがあったり、最後へ見事に収束していて読みごたえはある。<br>読了日：04月20日 著者：レイモンド・チャンドラー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5807686">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5807686</a></p><p>■日本でいちばん小さな出版社<br>☆７　ひょんなことから出版業に手をつけることになった著者について描かれていたけど、それが本当に素人からの挑戦なのでいちから始まっていてわかりやすくて面白かった。それにしてもかなりポジティブ思考でひょいひょいと仕事をしていくのは、ある意味尊敬する。根っからの業界人ではないから、出版業界や業界人に対していろいろと皮肉っていたり、疑問を持っていたりするのがリアルで伝わってくる。小さな出版社だから一から十までの仕事をこなすので、業界の全体図がわかりやすかったと思う。より本を大切に扱おうとも思った。<br>読了日：04月21日 著者：佃 由美子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5807826">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5807826</a></p><p>■蝉しぐれ (文春文庫)<br>☆８　今まで時代小説はほとんど読んでこなかったけど、この作品を読んで、それがもったいないことだと気づいた。文章が思った以上に読みやすく、また期待どおりに瑞々しい表現には日本のいい雰囲気を感じることができた。そして、いきいきとした殺陣のシーンにはハラハラドキドキさせられた。恋愛や青春の心理描写も巧みで、セミやトンボやカナブンなどの細かい描写も印象に残るほどで、隅から隅まで楽しむことができた。それにしても文四郎かっこいい。<br>読了日：04月21日 著者：藤沢 周平<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5861658">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5861658</a></p><p>■獣の奏者　1闘蛇編 (講談社文庫)<br>☆８　一気に世界に引き込まれるリアルなファンタジーで、夢中になってしまった。あまりファンタジーであることを意識させないようで、描写が優しく自然に感じられる。主人公のエリンも典型的なタイプとは少しずれていて独善的な考えだが、嫌みらしさはなく、自分を信じて前向きに行動していくのを応援したくなる。伏線も無理なくきれいに収まっているので時間も楽しみ。<br>読了日：04月22日 著者：上橋 菜穂子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5862006">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5862006</a></p><p>■獣の奏者　2王獣編 (講談社文庫)<br>☆９　ファンタジーを超えて面白くて素晴らしかった。作品中の「掟」や「戒め」などのとらえ方は、実世界のいろんなところにも通じるものだと思うし、そういった思想的にも優れたいい作品だった。ほとんどの人々は人間を中心に自分の感情を最善のものと信じているが、エリンはすべての生き物を大切に最善を求めているので、考えや言動がずれてしまうのはしょうがないと思う。そんなエリンの考えはあまり受け入れられなくてこれからも苦労しそうだけど、それでも成長して厚みのある意志をもったエリンならなんとか乗り越えられると思う。続編も楽しみ<br>読了日：04月23日 著者：上橋 菜穂子<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5862264">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5862264</a></p><p>■ぼく自身あるいは困難な存在 (ちくま学芸文庫)<br>☆８　すごい。コクトーの思想にはいろいろと感銘を受けるし、勉強になる。適確で確実な思考体系を、さまざまな比喩で面白く表していて、こんなに頭に入ってきたのは初めてかもしれない。またコクトーの知識や才能は多岐にわたっていて、そのエスプリを存分に発揮したこの作品はコクトーの魂を感じることができ、まるで乗り移ってくるような迫力だった。何回も読んでもっともっと理解をしたい。<br>読了日：04月25日 著者：ジャン コクトー<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5862792">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5862792</a></p><p>■百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))<br>☆６　タイトルに惹かれて買ったけど、読んでみたら昔（小学生くらい）に漫画で読んだことに気付いた。そのおかげか、世界観とか展開とか阿修羅王とかがイメージしやすかった。もし漫画を読んでなかったら、「なんだこれは！？」ともっと思ったかもしれない。これはもはやＳＦを超えている。宗教観やこの世界、いや僕たちが存在するこの宇宙がどのように在るかを、求めた不思議な作品だった。<br>読了日：04月27日 著者：光瀬 龍<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5876325">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5876325</a></p><p>■フリッカー式 &amp;lt;鏡公彦にうってつけの殺人 &amp;gt; (講談社文庫)<br>☆７　他にある「鏡サーガ」のおかげで、いろいろとわかる真相にはびっくりさせられた。けっこう伏線があったりはしたのに、全然わからずに最後までハラハラして読めた。関係のないエピソードがつながっていくのはいいんだが、なんだか若干読みにくかったきがする。とにかくこのシリーズは鏡家の面々に魅力があるからまた読んでみたい。<br>読了日：04月29日 著者：佐藤 友哉<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5910758">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5910758</a></p><p>■名探偵の肖像 (講談社文庫)<br>☆６　ディクスン・カーについての対談や作品解説があって、非常に興味深かった。とにかくカーの作品をまた読みたくなったし、読んでないのも全部読みたい。短編ではカースケが一番好きだった。読書ランに行ってみたい。<br>読了日：04月29日 著者：二階堂 黎人<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5910919">http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5910919</a></p><p><br>▼読書メーター<br><a href="http://book.akahoshitakuya.com/">http://book.akahoshitakuya.com/</a><br></p>
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<pubDate>Thu, 20 May 2010 21:05:58 +0900</pubDate>
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