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<title>飯・風呂・映画</title>
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<description>観た映画について語ります。現在アメリカで大学生活を送っているので、日本公開前の映画の感想が皆さんの参考になれば嬉しいです。</description>
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<title>腑抜けども、悲しみの愛を見せろ</title>
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<![CDATA[ 夏休みが終わりアメリカに戻るまでにできるだけ！と意気込んで邦画を観ようと努めている今日この頃ですが、先日DVDで観た『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』は一応楽しめましたが、好みの作品ではありませんでした。<br><div align="center"><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/8b/37/10077810124.jpg"><br></a><div align="center"><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/8b/37/10077810124.jpg"></a><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/8b/37/10077810124.jpg"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/8b/37/10077810124.jpg"></a></div><br><br></div>鑑賞し始めて１０分程で思ったのが、「これ、中島哲也監督の作品だっけ？」という疑問でした。<br>画面の構成や、ストーリー進行のテンションみたいなものが、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』のそれと近いものがあります。<br><br>調べてみると吉田大八という監督のデビュー作だった訳ですが、中島哲也と同じくCMディレクター出身で、なるほどな、という感じでした。<br>１５秒程度の制約の中である情報を伝えなければならないCMを作ってきた人間が２時間の映画を監督すると、１シーン１シーンの情報量が多すぎ、というのが大半な気がします。そういう訓練を受けたから仕方ないのだろうけど。<br><br>だから、一つの場面の中で色々な人物が無意味に動き回ってたり、なんだか観ていて忙しい画が延々とジェットコースターの様に続きます。<br>佐藤江梨子演じる主人公が手紙を読むシーンでは、バックに文字が流れる演出があるのですが、それなんかガスター１０のCMを観ている感覚になりました。<br><br>それっぽい事を言うと、CM畑出身の監督が作る映画は得てして「間」がない様に思います。<br>もちろん、映像センスは抜群なので1つ１つのシーンは観ていて楽しみさえ覚えるのですが、それが延々と続くとなると、豊田にストレートを１０球連続で要求した阿部シンノスケの配球の様に単調な印象を受けます。<br><br>と、余り好意的でないことを書き連ねましたが結果的に楽しめたのは事実で、それは俳優陣達の力でしょう。<br>特に誰が演技が上手いわけではないのですが、とにかくキャスティングの妙で役がバッチリ合っています。<br><br>才能がないけど夢をあきらめられない性格の悪い女優の卵を佐藤江梨子に演じさせるなんて、なんていう性格の悪さとセンスの良さだろう、と感心しました。<br>基本的にはコメディーなのでしょうが、ところどころに薄気味の悪い演出もありホラーっぽい感じもありました。<br><br>まぁ、観ても楽しめるだろうけど、特にオススメするわけでもない、そんな作品です。☆２つ！<br><br>☆☆★★★<br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/77/da/10077810163.jpg"><br></a><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/77/da/10077810163.jpg"></a><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/77/da/10077810163.jpg"><img width="220" height="268" border="0" style="clear: both; float: left;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/77/da/10077810163_s.jpg"></a></div><br><br></div><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10117387313.html</link>
<pubDate>Fri, 18 Jul 2008 20:55:17 +0900</pubDate>
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<title>歩いても　歩いても</title>
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<![CDATA[ 是枝監督の新作、『歩いても　歩いても』を鑑賞しました。<br>決して派手な作品ではありませんが、監督、役者陣が実力を見せつけた佳作となっています。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/3a/14/10077739569.jpg" target="_blank"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/3a/14/10077739569.jpg"></a></div><br>ストーリーは、十五年前に水難事故で亡くなった長男の命日に実家に集まった横山家の面々の一日を描きます。<br>一日、そう本当に一日の出来事が二時間かけて描かれていたので、各シーンが非常に濃度が濃いです。<br><br>阿部寛演じる次男は亡き兄へのコンプレックスを断ち切れず、また妻の連れ子との微妙な距離を感じている、<br>その妻（夏川結衣）は自分が連れ子を持った再婚者という事実が相手の家族にどう思われているか緊張している。<br>父（原田芳雄）は、跡取りだった長男への思いや、家を出た次男への思いに素直になれないでいる。<br>そこに、一見明るそうな、YOUと高橋和也演じる長女夫婦や、樹希木林演じる母などが加わり、日本中どこにでもある様な複雑な家族関係を作っています。<br><br>ストーリーは、氷が解けるように、絡まっていた紐がほどける様に家族が分かり合っていく、その「予兆」みたいな感覚にフォーカスして進んでいきます。<br><br>話の中で、何か大きな出来事が起きるのではないのですがそれぞれのキャラクターの心理描写が非常に丁寧に描かれているので見応えがあり、「平凡な人々の平凡な一日にもドラマがある」ということを再認識しました。<br><br>まず、役者陣が素晴らしかったです。<br>皆、当て書きされていたかの様に役にハマッていて、特にYOUと樹希木林の会話なんて生生しいくらいでした。<br>樹希木林は基本的に優しい老婆を演じているのですが、時折見せる狂気や底意地の悪さをあそこまで人間臭く演じるのはさすがだと思いました、またそんなベテラン女優とタメを張るYOUの度胸と感性もなかなかのものだと感心しました。（昔からダウンタウンに好かれてるのも分かる気がする）<br><br>阿部寛も夏川結衣も微妙な心情の変化を上手に演じていて、二人共テレビドラマに数多く出演しているにも関わらず、堤真一や常盤貴子の様な「テレビっぽさ・チープ感」が滲み出てなくて良かったです。<br><br>また、是枝監督特有の、子役の使い方の上手さも光っていました。<br><br>もし下手な監督がこの作品を撮ったら、亡き兄の回想シーンを入れたり、家族間に一悶着起こしたりして、いくらでも安っぽくできたのでしょうが、そうならずあくまで淡々と丁寧に人々の「非日常な日常」を描いた是枝監督、さすが、と言った所でしょうか。<br><br>余談ですが、僕は高橋和也は、『ハッシュ』でのゲイ役の印象が強すぎて、夫役、父親役を演じているのを見てもの凄い違和感でした。<br>（お前、田辺誠一と物凄いベロチューかましてたくせに・・）みたいな。<br><br>登場人物の内容から恐らく湘南あたりが舞台だと伺えますが、非常に美しい町並みで癒されます。<br>実力派の監督と役者陣が余計なものを混ぜずに作ったこの作品。<br>決して大傑作ではないけれど、ガチガチに鉄板な一作です。☆三個半！<br><br>☆☆☆★★<br><br><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/57/dd/10077740333.jpg" target="_blank"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/57/dd/10077740333.jpg" style="clear: both; float: left;"></a></div><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10117264205.html</link>
<pubDate>Thu, 17 Jul 2008 20:20:15 +0900</pubDate>
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<title>赤い文化住宅の初子</title>
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<![CDATA[ ちょっと泣きそうになりました。<br>タナダユキ脚本･監督『赤い文化住宅の初子』<br><br><div align="center"><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/2b/bd/10077467131.jpg"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/2b/bd/10077467131.jpg"></a></div><br><br>父は借金を残して失踪、母は過労死、兄はそんな現実にいつも怒りをかんじている、そんな現実を生きる中学三年生初子が、高校進学を諦めたり、初恋をしたりして、新たな一歩を踏み出すまでを描いた作品です。<br><br>とにかくストーリーが力強かったです。<br>貧乏話にありがちな、不自然な程の善人や美化された友情なんてものは出てきません。<br>そもそも、この作品の出発点が「アンチ赤毛のアン」というテーゼにあります。<br><br>初子と兄は苦しい生活を送っているのですが、それがあくまで淡々と描かれています。<br>僕は「淡々映画」が大好物なので、始まってすぐに、「あぁ、これは好きな作品だな」と感じました。<br>過剰な演出が省かれているからこそ、そこに生きる登場人物の内なる葛藤や感情の起伏が鮮明に伝わってくる気がきます。<br><br>途中何度も、初子が可哀想で切ない気持ちになるのですが、初子の初恋の相手(そして彼氏になる)の三島君(佐野和真)の優しさのおかげでほっとします。<br><br>この三島君というのが若いのになかなか気概のある男で、最後まで初子の事を思い続けます。<br>僕はずっと『ジョゼと虎と魚達』の様にヒロインが捨てられてしまうと思っていたので、いつそれが起こるのかずっとハラハラしていたのですが、いい意味で裏切られました。<br><br>そして、兄役の塩谷瞬が素晴らしい演技をしていました。<br>現実に怒りを感じていて、初子にも厳しく接するけど、実は妹思いのところも滲み出ていて非常に味のある演技でした。<br>また、初子役の東亜優(どこまでが苗字なんだろう・・)も、前半から中盤にかけては、台詞も少なく、どちらかといえば表情での演技が多かったのですが、後半失踪した父が帰ってきた場面で、兄をかばって叫んだり、かなしくて泣いたりする場面では心を打たれました。<br><br>若い世代にきちっと演技ができる役者が育っていて素晴らしいことだと思います。<br><br>監督のタナダユキですが、要チェキラですね。<br>はっきりって、「画を撮る」才能はそんなにないと思うのですが、物語を通して一定のテンションを保つ、全体の構成をバランス良く整える、といった「映画を作る」ことにとても秀でていると感じました。<br>とても丁寧で真面目な人柄なのではないかと思います。<br><br>例えば、フランシス・コッポラなんかの方が良い画は撮れると思うのですが、やっぱり映画は五分のミュージック・クリップとは違うのですから、芸術的才能だけではなく、建設的、数学的な構成力も多分に必要なのでしょう。<br><br>残酷で、可哀想で、とてもリアルな青春物語なのですが、最後の一シーンのおかげで、観後感が驚くほど爽やかな気持ちになりました。うん、観て良かった！と素直に言える秀作です。☆４つ！<br><br>☆☆☆☆★<br><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/52/9d/10077462562.jpg"><img width="220" height="307" border="0" style="clear: both; float: left;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/52/9d/10077462562_s.jpg"></a></div><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10116840534.html</link>
<pubDate>Wed, 16 Jul 2008 15:33:46 +0900</pubDate>
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<title>Notting Hill</title>
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<![CDATA[ あまり恋愛映画は観ない方ですが、これは大好きです。<br><div class="contents"><div class="subContents">ラブコメ at its best とでも言いましょうか、Notting Hill （邦題：ノッティングヒルの恋人）です。<br><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/ea/f9/10068806122.jpg"><img width="300" height="198" border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/ea/f9/10068806122.jpg"></a></div><br><br>説明も要らないと思いますが、ビバリーヒルズからの大女優とノッティングヒルの冴えない古本屋の恋物語。<br>世界に会員が億単位でいると言われている「ジュリア・ロバーツの魅力が分からない男の集い」関東支部代表の僕ですが、この作品での彼女はなかなかどうして魅力的です。<br><br>ブリティッシュ・ヒューモアたっぷりの小ネタがあちこちにあり、結構笑えます。<br>同じ監督の「Wimbledon」や「Love Actually」はそこまで好きではないんだけど、このNotthing Hillの完成度は他の作品とはレベルが全然違うと思います。<br><br>特に好きなのは、傷心のヒュー・グラントが通りを歩いていると、一緒に四季が変わっていくシーン。よい！<br>あと、彼がジュリア・ロバーツと会う為に雑誌の記者の振りをするんだけど、他の出演者のインタビューまでする羽目になります。そこで子役役で出てるのが、１０年近く後にThe O.C. でプチブレークするミーシャ・バートンです。<br><br>恋人と一緒に観ればもっと幸せに、恋人がいなくてもそれなりに幸せを感じられる映画ではないかと。<br><br>☆☆☆☆☆<br><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/02/06/10068810145.jpg"><img width="220" height="298" border="0" style="clear: both; float: left;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/02/06/10068810145_s.jpg"></a></div><br><br></div></div>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10103467546.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Jul 2008 00:42:00 +0900</pubDate>
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<title>ぼくの大切なともだち</title>
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<![CDATA[ 一緒に観た友達がヨーロッパ帰りだったから、という理由のみで観た作品です。<br>トレイラーを観て、(まぁ、良さげかな。)といった軽い気持ちで観たのですが、特に感動する訳でもなく失望するでもなく、(まぁ、こんなもんかな・・。)といった軽い気持ちで映画館を後にしました。<br><br><div align="center"><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/1d/fb/10074035305.jpg"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/1d/fb/10074035305.jpg"></a></div><br>ストーリーは、裕福だけど友達がいないアンティーク商と、誰とでもすぐ仲良くなるタクシー運転手の友情を描いたものです。<br><br>僕は監督のパトリス・ルコント氏について、雑誌の特集を読んだことがある、程度の予備知識がなかったので余り変な事も言えないのですが、この映画を観てまず頭に浮かんだ言葉があります。それは、「偉大なるマンネリ」。<br><br>非常に綺麗にまとまっている映画だと思います。<br>脚本や演出も優等生な感じで、さすが名監督といった所なのですが、何かスクリーンから湧き出る、情熱（そうだね、パッションだね。）が感じられませんでした。<br><br>これ程のベテランになると、この程度のクオリティーの映画ならば培ったテクニックや経験で作れてしまうのでしょうか、「この映画にかける思い、覚悟！！」みたいな物よりは、「ベテラン監督の道楽」といった風情でした。<br>（まあ、６０歳という年齢が映画監督業界でどれ程のベテランに当たるのかは分かりませんが）<br><br>ストーリーも、最初の方は割りと凝った演出も見受けられるのですが、後半になると大雑把になっていき、(まさか、監督、途中で飽きたんじゃ・・・。)なんて思いました。<br><br>言ってみれば、サザンオールスターズや、いいともでのタモリの様な映画でした。<br><br>昔程の情熱はないが、今でもライフワーク的に活動していて、でも才能も経験もあるので一定以上のレベルは保てる、みたいな。<br>テレフォン・ショッキング位までは頑張るけど、いいとも曜日対抗選手権になるともう飽きてる、みたいな。<br><br>しかし、大した才能もないのにベテランという事だけで駄作を連発する山○洋△の様な監督が沢山いる事を考えれば、「偉大なるマンネリ」というのも、ある意味誇るべき事なのかもしれません。<br>新藤兼人監督の様に、齢九十を過ぎて映画に情熱を持ちすぎるのもそれはそれでアレだし。<br><br>前述のサザンオールスターズと時を同じくして、ルコント監督もあと３作で引退するようです。<br>ウコン液飲んで気合入れて頑張って欲しいです。<br><br>映画の採点を付ける時に余り使いたくないフレーズですが、「可もなく不可もなく」といった所です。<br>お金払ってまで観ることもないかな、なんて言ってみたり。おまけで星３つ！<br><br>☆☆☆★★<br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/4f/a5/10074035122.jpg"><img border="0" style="clear: both; float: left;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/4f/a5/10074035122.jpg"></a></div><br><br><br><br><br>
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<pubDate>Mon, 30 Jun 2008 21:15:21 +0900</pubDate>
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<title>The Last Lecture</title>
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<![CDATA[ 間髪入れずに書きます。<br>今日読了した、『The Last Lecture』（Randy Pausch著）。<br><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/5a/e2/10072824644.jpg"><img width="220" height="313" border="0" style="clear: both; float: left;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/5a/e2/10072824644_s.jpg"></a></div>　　<br><br>　　著者は僕が通うカーネギーメロン大学の教授です。<br><br>　　大学では、「The Last Lecture Series」と銘打たれた企画が<br>　　一時期あり、何人か選ばれた教授達が<br><br>　<span style="font-style: italic;">「もしこれが最後の授業だったら、生徒達に何を伝えたい？」</span><br><br>　　というのがテーマで、講演をするというものでした。<br><br>　　そのスピーカーの一人に選ばれたのが著者でしたが、彼は<br>　　これが最後の授業と「想像」する必要はありませんでした。<br>　　何故なら、彼は重い膵臓癌を患っていて余命数ヶ月と宣告<br>　　されていたからです。まだ４７歳の若さでした。<br><br>　　<br><br>　　数週間後、彼はステージに立っていました。<br>　　観客達は、死を数ヶ月後に迎えた男がどんな話をするのか、彼にどんな態度を向ければいいのか、分かりかねていました。<br><br>　そんな観客を見回した後、彼はニッコリ笑い、こう言いました。<br><br>「全然、悲壮感にくれていなくて、ごめん。がっかりさせちゃったかな。でも、不思議な事に心身ともに最高の気分なんだ。ほら、こんなこともできるよ！」<br><br>彼はいきなりステージ上で腕立て伏せを始めました。<br>一瞬の沈黙の後、スタンディングオベーションで喝采を送る観客。さぁ、「最後の授業」の始まりです。<br><br>余命数ヶ月の男が、生徒に向かって、そして残される家族に向かって送った最後のメッセージは、「死ぬこと」ではなく「生きること」についてでした。<br><br>この、『The Last Lecture』は彼が自分の運命を受け入れてからの記録、また、自分の幼い子供達へ残した「いかにして夢を叶えるか」という教えを、本に纏めたものです。<br><br>一冊通して、希望と自分の家族や周りの人間への愛に溢れています。<br><br>言葉では表す事のできない著者の強さを感じます。<br><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/7e/f7/10072824685.jpg"><br></a><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/7e/f7/10072824685.jpg"><img width="220" height="165" border="0" style="clear: both; float: right;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/7e/f7/10072824685_s.jpg"></a></div><br><br></div><br><br>    （見にくいですが、今年の五月の卒業式に サプライズで<br>　　　出席したPausch教授。卒業生、在校生に夢を持つことの<br>　　　大切さを語ってくれました。ゲストスピーカーの<br>               アル・ゴア氏よりもずっと沸きました。）<br><br><br><br><br>ニューヨークタイムズの啓発本ランキングで数週間にわたりベストセラーを記録しており、多くのアメリカ人の心を掴んでいるこの本ですが、日本での訳書が出て、多くの日本人が読むことを望みます。<br><br>啓発本、というジャンルにカテゴライズされていますが、これは別にテクニックやくだらない人生観について書かれたものではありません。<br><br>死にいく父親が自分の子供達に最後に残す、「生きることの素晴らしさ」のエッセンスが詰め込まれた物です。<br><br>今日、この瞬間、彼はまだ生きています。<br>彼と家族に残されたわずかな時間が素晴らしいものであることを願って止みません。<br><br>最後に幾つか本書から彼の言葉を紹介したいと思います。僕の稚拙な意訳ですが。<br><br style="font-style: italic;"><font size="2"><span style="font-style: italic;">"We cannot change the cards we are dealt with, just how play the hand"</span><br style="font-style: italic;"><span style="font-style: italic;">( 僕らは配られたカードを変える事はできない、全ては自分がそのカードでどう戦うかだ。）</span><br style="font-style: italic;"><br style="font-style: italic;"><span style="font-style: italic;">"your critics are often the ones telling you they still love you and care about you, and want to make you better"</span><br style="font-style: italic;"><span style="font-style: italic;">（あなたにあれこれ言う人は、あなたをまだ愛していて、気にかけてくれて、より良い人間にしようとしてくれる人だ。）</span><br style="font-style: italic;"><br style="font-style: italic;"><span style="font-style: italic;">"The brick walls are not there to keep us out; the brick walls arethere to give us a chance to show how badly we want something. Thebrick walls are there to stop the people who don't want it badlyenough. They are there to stop the other people!"</span><br style="font-style: italic;"><span style="font-style: italic;">(困難は、あなたを打ちのめす為にあるんじゃない、あなたがどれだけ「それ」が欲しい、達成したいか気付かせてくれる為にあるんだ。困難に負ける人は、それだけの思いがなかった人だ。困難はそういう人達を止める為にあるんだ！)</span><br style="font-style: italic;"></font><br>また、卒業式で彼が言った素晴らしい一言。あの瞬間の感動を僕は忘れません。<br><br style="font-style: italic;"><font size="2"><span style="font-style: italic;">"you don't beat the reaper by living longer, you beat the reaper by living well, by living fully"</span><br style="font-style: italic;"><span style="font-style: italic;">(病気に勝つっていうのは、長く生きるという事じゃない。しっかりと生きるということ、生き抜く、という事なんだ。）</span></font><br><br style="font-style: italic;">もし興味がある方はこのリンクから彼の「最後の授業」が観ることができるので是非ご覧下さい。<br><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=ji5_MqicxSo" target="_blank">Randy Paush "Last Lecture"</a><br>
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<pubDate>Wed, 25 Jun 2008 01:06:25 +0900</pubDate>
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<title>2 Days in Paris</title>
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<![CDATA[ 『パリ、恋人達の二日間』という邦題で現在日本で公開されているこの映画ですが、アメリカで観た時に書いた感想をmixiから転送します。はっきり言いますが大して面白くないと思います、この映画。 <br><br><div align="center"><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/f0/d7/10072803308.jpg"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/f0/d7/10072803308.jpg"></a></div><br>サンダンス映画祭で何かの賞を獲っていて、トレイラーも面白そうだったので観てみたのですが期待外れでした。<br><br>アメリカ人の男とフランス人の女のカップルが、女の故郷のパリで２日間過ごす、というもの。<br>男はフランス語を話せないし、女の元彼達が沸いてきて、さぁどうするというストーリー。<br><br>セックスが大好きでアメリカ文化を軽視したりするフランス人の姿と、嫌味で自惚れなアメリカ人を皮肉っているんだろうけど、とにかく中途半端で、２分間のトレイラー観ていれば十分でした。<br><br>主演、脚本、台本は、フランス出身でＮＹＵで映画を学んだJulie Delpyさん。<br>見ている最中、「もしかしてこの人、女性版Woody Allenを気取っているのか・・？いや、まさか・・・。」なんて思っていたのですが、先日読んだ雑誌で、インタビュアーのお世辞に乗せられて、<br><br>「うふっ、そうね、Annie Hallみたいな感じにしたかったの☆」<br><br>みたいなことブッこいててお前マジ調子乗んなって思いました。<br><br>西川史子が「あたしは年収３千万の男としか結婚しない」とか言ってるのと何ら変わらないアホさ加減、しかも、西川史子の発言には自虐的な笑いが多分に含まれてる分不快感はそんなに無いのに対し、この自信満々フランス人は真剣に言ってるから本当にちょっとアレな人なんだろうなと思います。<br>（まさか西川史子も、自分の全然知らない所でこんなちんちくりんにアホ呼ばわりされているとは思ってないでしょう。恐ろしやインターネット！）<br><br>Annie Hallは、哀愁漂うWoody Allenと小悪魔的なDiane Keatonのやりとりがストーリーに深みやペーソスを加えているから素晴らしいのであって、ただのＫＹ男とヤリマン（失礼）の不愉快な痴話喧嘩を見せられても誰も喜ばないと思います。<br><br>個人的に思うのは、この自信満々のJulie Delpyは、良い監督になるには少し幸せすぎるかな、と思います。<br>Woody Allenもそうですが、一流の監督、アーティストは、やっぱりどこかしら陰なる部分や得体の知れないオーラがあると思います。<br>そういう意味では、『Lost in Translation』のSofia Coppolaもなんだかなー、って感じです。<br>結局は、スポイルされた我が侭な女性の悲しき自己満足に過ぎない気がします。<br><br>なんて、色々酷い事を書きましたが、「最後まで観れた」という所を評価して、☆２つ！<br><br>☆☆★★★<br><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/40/d5/10072803393.jpg"><img width="220" height="293" border="0" style="clear: both; float: left;" src="https://stat.ameba.jp/user_images/40/d5/10072803393_s.jpg"></a></div><br><br><br><span style="text-decoration: underline;"><br></span>
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<pubDate>Tue, 24 Jun 2008 23:14:51 +0900</pubDate>
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<title>1978年、冬。</title>
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<![CDATA[ 僕は大学で経済学と平行して中国語も専攻しているのですが、七月に検定試験があるので現在中国からの留学生の子に家庭教師をしてもらっています。<br>で、その子が、どこまで中国語が上達したかテストしよう！というので先日一緒に観たのが『1978年、冬。』です。<br><br><div align="center"><a href="http://ameblo.jp/public/image/displayimage.do?imagePath=/user_images/9b/18/10072605234.jpg" target="_blank"><img width="350" height="209" border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/9b/18/10072605234.jpg"></a><br><br></div>実は僕は前日の夜から当日の朝まで友達と15時間ぶっ通しで麻雀をしていて、頭の上をイーソーの鳥がチュンチュン鳴きながら飛び回っている様な状況だったのですが、<br><br> 「日本語の字幕読んじゃ駄目だよ☆」<br><br>なんて無邪気な上海ハニースマイルを見せられたら僕はもう<br><br>「も・・・もちロン、そのツモりです・・・。」<br><br>と答えるしかないのでした。<br><br>しかし、この映画、なかなかどうして素晴らしかったです。<br><br>原題は「西幹道」。1987年の中国の田舎町に住む兄弟と、北京からやってきた美しい娘の物語です。<br><br>小学生の弟はいじめらっれ子で、絵を描くのが好きですが両親からは勉強だけに専念しろと言われる毎日。<br>１７歳の兄は、仕事をいつもサボり、一人でラジオ造りに熱中して周りから馬鹿にされています。<br><br>兄役の男が、（台湾歌手の周杰倫＋松山ケンイチ）÷３といった感じのヌボーっとした風貌で、ドン臭いのも演技じゃないんじゃないかと思いました。<br><br> 映画は、西幹道を走る列車のシーンで始まります。その雰囲気だけで、暗く活気の無い町だと分かります。<br><br>そんな町に北京から美しい娘が越してきます。<br><br> 都会的な香りのする彼女に周杰倫ケンイチ男は一目で恋に落ち、ヘビーなストーカーとなります。<br> （冒頭に、彼が安食堂で出される餃子を持参のフォークとナイフで食べたり、自作のラジオで外国の音楽を聴いたりするのですが、これが彼の、洗練された文化への憧れを表す複線となっている様です。）<span style="font-weight: bold;">&nbsp;</span><br><br>そんな野暮で田舎臭いストーカー男に、当然彼女は嫌悪感を示すのですが、後に男の優しさを表す出来事が幾つか起き、最終的に二人は恋仲になります。<span style="font-weight: bold;"><br><br> </span>しかし閉鎖的な田舎町、また戦時中という事もあり、人々は二人の仲を知った途端激しいバッシングを始めます。<br><br>そして少しの時が経ち、男は入隊し戦地に赴き、そして・・・、というお話。<br><br> まず、一番良かったなと思ったのが、全体を通して非常に淡々と進んでいる所です。<br><br> 「ぐるりのこと。」もそうですが、僕はＣＧバーン！効果音ドーン！みたいな朝青龍みたいな映画よりも、余計な演出を省いた春日錦の様な地味な映画の方がずっと好きです。<br><br>男が戦地でどう変わったのかは、彼が家に宛てた一通の手紙を弟が読むそのワンシーンでしか語られません。<br>また、ネタバレになりますが、男は結局、無言の帰宅、という結果になるのですが、それも突然、あくまであっさりと描かれます。<br><br>でも、この映画はあくまで、何も起こらない田舎町「西幹道」を描いた作品で、外の世界で何が起ころうともそこに生きる人々には分からない話であり、監督の描き方は素晴らしいと思いました。<br><br>最初は堕落した生活を送る兄を軽蔑する弟ですが、戦地で国の為に散った兄に対する心情の変化が丁寧に上手く描かれていて、胸を打ちます。<br><br>映画は、冒頭と同じ列車のシーンで終わります。<br>この田舎町では毎日が同じ事の繰り返し、まるで監督がそう言っている様でした。<br><br>決して楽しい話ではありませんが、丁寧に作られた佳作だと思います。☆４つ！<br><br> あ、ちなみに中国語は結構聞き取れました！<br>やっぱり前日の徹麻が吉と出たんだな、うん、２万円勝ったし人生オモロー！！！<br><br> ☆☆☆☆★<br><br><a target="_blank" href="http://jp.youtube.com/watch?v=hk9VnovkQJA">youtubeの動画ってこういう風にしか貼り付けられないんですか？不便。</a><br><div><a target="_blank" href="http://stat.ameba.jp/user_images/87/e1/10072613267.jpg"><br></a><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/87/e1/10072613267.jpg" target="_blank"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/87/e1/10072613267.jpg" style="clear: both; float: left;"></a></div><br><br></div><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10109353825.html</link>
<pubDate>Mon, 23 Jun 2008 23:29:27 +0900</pubDate>
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<title>迷子の警察音楽隊</title>
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<![CDATA[ ずっと観たい観たいと思っていて、日本に帰ってきてすぐにレンタルした作品。<br>物凄くワクワクして観始めました。２時間後、すごく複雑な気持ちになっていました。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/f8/2d/10071930402.jpg" target="_blank"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/f8/2d/10071930402.jpg"></a></div><br>いや、良い悪いで言ったら確実に良い作品だと思います。<br>シンプルながら味わいのあるストーリーで、役者陣も悪くない、何よりも監督が物凄く丁寧に丹精こめて作ったの事が伺え、非常に高感度が高いです。<br>東京国際映画祭でグランプリを獲った様ですが、それにふさわしい作品ではないでしょうか。<br><br>ただ、僕はもーーーーーの凄く期待していたのです。<br>規模的にはインディーズのこの作品、アメリカではなかなか観る事ができず、僕の「日本に帰ったらやる事リスト」には「ひじきを食べる」と「麻雀を死ぬほど打つ」の間に挟まれ、「迷子の警察音楽隊を観る」が燦然と輝いていた、それ程期待していた訳です。<br><br>言うなれば、読売巨人軍オーナーである渡邊恒雄氏（通称ナベツネ）がヤクルトから獲得したグラインシンガーにかけたそれと同じ程の期待をかけていたわけです。<br>しかし、結果はどうでしょう、グラインシンガー投手は、阿部との呼吸が合わないのが、現在６勝６敗という何とも言えない結果に留まっています。<br>６勝をあげていて、悪くはない！悪くはないんだけど、お前さぁ、グラインシンガーでしょぉ？うーん・・・。<br>という気持ち。ガルベスとはいかなくても、せめてメイぐらいまでには・・・というこの思い。<br><br>そんな何とも言えないモヤモヤ感、残尿感を僕はこの映画に感じました。<br>これは、誰のせいでもなく、ただ僕の期待が高すぎただけですが、観客に期待されてナンボの監督業でしょうから、それを飛び越えてほしいものです。<br><br>そういう意味では、先日観た「ぐるりのこと。」は高すぎる期待をかるく飛び越える、ラミレスみたい映画でした。あっぱれ！<br><br>まぁ、そうは言っても、現在勝利数セリーグ五位タイと頑張っているグラインシンガーの様に、「迷子の警察音楽隊」も立派な佳作と言っていいでしょう。<br>「ロスト・イン・トランスレーション」とか「嫌われ松子の一生」とか、僕の期待をメッタメタに裏切ってくれた映画達（ミセリ映画、またはダンカン映画とでも呼びましょう）も沢山ある中で、こういう丁寧な映画を作る監督がいるだけでも素晴らしいと思う事にします。星３つ！（映画について殆ど触れてないな・・）<br><br>あ、ちなみに僕は楽天贔屓です。頑張れ草野！<br><br>☆☆☆★★<span style="text-decoration: underline;"><br><br></span><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/6f/cc/10071930487.jpg" target="_blank"></a><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/6f/cc/10071930487.jpg" target="_blank"><img width="220" height="313" border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/6f/cc/10071930487_s.jpg" style="clear: both; float: left;"></a></div><br><br></div><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10108327845.html</link>
<pubDate>Fri, 20 Jun 2008 22:40:37 +0900</pubDate>
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<title>ぐるりのこと。</title>
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<![CDATA[ 傑作です。ぐるりのこと。<br>僕は、基本的に予告トレイラーを観て気に入った映画しか観なくて、結果採点は高めになってしまうので「どんな映画でも良いと言う」なんて思われる事がありますが、これは本当に平成の邦画史に残ると思います。<br><br><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/fd/f8/10071163619.jpg" target="_blank"><img border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/fd/f8/10071163619.jpg"></a></div><br>監督は『ハッシュ』で世間の注目を集めた橋口亮輔。<br>僕が『ハッシュ』を観たのは高校生の頃だったと思いますが、その時は余りピンと来ず、本編よりもエンドロールの方が印象に残った程でした。<br>ただ、ずっとゲイについての映画を作っていたりして（僕は監督自身がゲイだとばかり思っていた）、創作意識や作家意識が強い監督なんだと認識していて、６年ぶりの新作という事で楽しみにしていました。<br>この映画に対する高すぎる期待を自覚してたのでがっかりしないか心配でしたが、逆にその期待を飛び越えてくれました。<br><br>ストーリーは、一組の夫婦の十年を淡々と辿ります。<br>しっかり者の妻・翔子と、だらしないけど心優しい夫・カナオ。<br>二人の、平凡に幸せな日々は、授かったばかりの娘の死を境に少しずつ崩れていきます。<br>法廷画家として生計を立てるカナオ、一方で翔子の精神のバランスは壊れ始めます。<br>物語は、翔子の、そして夫婦の、そしてそして家族の絆の再生を描きます。<br>これじゃ余りに簡単な説明なので詳しく知りたい人はhttp://www.gururinokoto.jp/story/index.htmlへどうぞ。<br><br>この映画が素晴らしい所は、あくまでも淡々と進んでいく点だと思います。<br>橋口監督はあえてドラマチックな演出を避けていて、例えば赤ん坊が死んでしまう直接的な描写はなく、季節が変わりスクリーンに仏壇が出てきて、翔子とカナオの表情から、観客は「そういう事があったのか」と察する事となります。<br>丁度、黒澤明監督の「生きる」で、いきなり主人公の葬式のシーンになる、あんな感じです。<br><br>はっきり言って、こんなやり方は従来の映画のセオリー（そういうものがあるとすれば）とは違うと思うのですが、それでも違和感が無いのは、橋口監督が主人公の二人を丁寧に描いたからだと思います。<br><br>カナオと翔子の会話が長回しのシーンがあるのですが、本当にリリー・フランキーと木村多江の素ではないかと思う程自然に撮られていて、僕はもう途中から、「映画の中で作られた架空の夫婦」ではなく「きっと日本のどこかにいる本当にいる二人」としてスクリーン上の二人を観ていました。これは本当に監督と役者陣の力だと思います。<br><br>観客ではなく、二人の人生の足跡を見つめる傍観者の気持ちに本当になっていました。<br>だからこそ、子供が死んでしまうシーンが描かれていなくても、「二人で辛い日々を乗り越えたんだろな」と想像し、(でもそれはカナオと翔子の二人の問題であって、僕がそれを見る必要はないし、見るべきではないな)と感じました。<br>はっきりいって、お金払って映画観ている訳だからこれはどこか屈折している感情だと思うのですが、本当に二人に感情移入してしまうのです、滅多に無い体験でした。<br><br>法廷画家としてカナオは歪んで行く日本社会を見ていきます、また最愛の妻は精神を病んでいきます。<br>そんな中、カナオはただ一人変わらず、ただ優しく傍に居続けます。<br>目まぐるしく変化していく世界の中で、「変わらないこと」の強さ、優しさを橋口監督は描きたかったのではないかと思います。<br><br>前作『ハッシュ』から六年の間橋口監督自身も欝と戦っていたらしいですが、その様な経験が糧になっているようで、『ぐるりのこと。』は人生の本質を見つめた非常に素晴らしい作品となっていると思います。<br><br>また、役者陣も素晴らしいです。<br>本格的な演技は初挑戦のリリー･フランキーですが、「うまい・へた」で言えば決して上手いわけではないと思うのですが、とにかくいい味を出しています。<br>カナオの役どころが実際の性格と似ているのも幸いして、飄々としつつ芯が通っているカナオという人間をちゃんとスクリーンの上で見つけることができました。<br><br>木村多江もさすがの安定感で、表情や仕草で時の流れを感じさせてくれて見事な演技でした。<br>精神を壊す女性の役どころといえば、『シークレット・サンシャイン』のチョン・ドヨンもそうでしたが、それよりは抑え目で上品な演技で、ストーリー全体の雰囲気にフィットしていました。<br><br>また音楽も素晴らしいです。<br>ラストシーンを観ながらぼんやり、ここで『ジョゼと虎と魚たち』みたいにぐるりが入れば合うだろうな、なんて思いましたが、流れてきたakeboshiのperunaは映画に非常にマッチしていて、最後の最後で映画の質をもう一つ上にあげたな、と思いました。<br><br>と、ベタ褒めしてしまいましたが、今年のナンバーワン邦画大本命です。<br>もう一度言います、傑作です。☆５つ！！<br><br>☆☆☆☆☆<br><br><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/99/f6/10071163671.jpg" target="_blank"><img width="220" height="330" border="0" src="https://stat.ameba.jp/user_images/99/f6/10071163671_s.jpg" style="clear: both; float: left;"></a></div><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/studio225/entry-10106777987.html</link>
<pubDate>Mon, 16 Jun 2008 01:55:49 +0900</pubDate>
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