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<title>杉澤 潤のブログ</title>
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<description>ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。</description>
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<title>世に言う「安倍談話」である。</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年9月13日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>---------------------------------------------------------<br><br>国民とは、政治家の鑑となるべき存在です。政治家は国民をお手本としているのです。国民を見習っているのです。いやしくも国民なら、政治家の前では襟を正すべきです。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br>■東電「制御できていない」＝汚染水、首相発言と食い違い(時事通信社 - 09月13日 15:03) <br><br>東京電力の山下和彦フェローは13日、福島県郡山市で開かれた民主党の東電福島第1原発対策本部会議で、同原発の汚染水漏れの現状について、「想定を超えてしまうことが起きているのが事実だ。今の状態はコントロールできていないと考えている」と説明した。また、原子力規制庁の小坂淳彦統括管理官も同会議で「管理すべきところを管理できていない」と述べた。 <br>汚染水漏れについて、安倍晋三首相は先にブエノスアイレスで行った2020年夏季五輪の東京招致プレゼンテーションで「状況は制御されている」と明言していたが、現場で直接対応に当たる東電などの認識との食い違いが浮き彫りになった。(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&amp;from=diary&amp;id=2577076 <br>--------------------------------------------------------- <br><br>ようするに、安倍さんがブエノスアイレスでウソこいたと東京電力がバラしちゃった、いうことです。もし安倍さんがこの点を突っ込まれたら、「解釈の違い」や「言葉のアヤ」ということで乗り切るほかないでしょう。「メディアの揚げ足取りだ」とマスコミ批判にすり替える手もありますが、さすがにこのケースではちょっと苦しいですね。 <br><br>じっさい、この記事の関連日記では正面切って安倍さんを擁護するものはほとんどありません。安倍さんの味方をしている人でも、「オリンピックを招致するためなのだからウソもやむを得ないじゃないか」とか「そもそも悪いのは民主党政権であって安倍さんじゃない」とか「東電のくせになまいきだ」とか、そういうたぐいのものばかりです。「安倍さんの言う通り、汚染水はちゃんとコントロールされているぞ」と言っている人はいません。 <br><br>安倍さんがウソこいた、という事実は、安倍さんの支持者でさえ否定できないのです。 <br><br>安倍さんの発言は、のちのち「安倍談話」なんて呼ばれて日本国の汚点になるかもしれないね。でもまあそれはそれとして、今日の本題は次のニュースについてです。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br>内閣支持61％、異例の回復＝五輪招致が影響―時事世論調査(時事通信社 - 2013年09月13日 17:03) <br><br>時事通信が6～9日に実施した9月の世論調査によると、安倍内閣の支持率は前月比7.1ポイント増の61.3％となり、5月以来4カ月ぶりに60％台を回復した。不支持率は同8.8ポイント減の17.9％だった。調査を始めた池田内閣以降、支持率が落ち込んだ後に6割台に回復した内閣は初めて。 <br>各種経済指標が堅調なことに加え、調査期間中に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会に安倍晋三首相が出席し、2020年夏季五輪の東京開催が決まったことが影響したとみられる。(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2577255&amp;media_id=4 <br>--------------------------------------------------------- <br><br>さっきも言いましたけど、安倍さんがウソこいた、という事実は、安倍さんの支持者でさえ否定できません。つまり、日本国民はみんな全員、安倍さんがウソこいたことを知っているのです。 <br><br>でも支持率は上がりました。これはどうゆうことかというと。 <br>「オリンピックを招致するためならウソついても構わない」 <br>と考えている人がいっぱいいるということです。 <br><br>彼らはどこでこういう考え方を身につけたのか。学校ではフツーそんなことは教えないので、たぶん学校を出てから覚えたんでしょう。つまり、彼らは勤務先でそういうふうに教わったのです。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>「商品を売りつけるためならウソついても構わない」 <br><br>そういう方針の会社って確かにあるみたいね。ウソを並べてでもとにかく数字を上げろ、学校で習ったきれいごとなんか全て忘れろ、バカな客を引っ掛けろ騙せカモれ、仕事は結果が全てだ甘えてんじゃねーぞコラ。 <br><br>そんな企業風土の中で育った社会人はトーゼン、「オリンピックを招致するためならウソついても構わない」と考えるようになります。そんな人々が61.3％もいるのです。これなら安倍さんもしばらく安泰です。 <br><br>安倍さんがウソこいたということより、支持率アップという事実の方に注目すべきです。安倍さんがウソツキなのは安倍さん一人の問題ですが、「オリンピックのためならウソも辞さず」と考える人がこんなに大勢いるという現実は、社会全体の病理だからです。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>もし数年後、国内外で「安倍談話」が問題視されたとしたら。その時は、安倍さん一人に責任をおっかぶせて終わりにしてはいけません。安倍さん同様に「オリンピックを招致するためならウソついても構わない」と考える人々がいっぱいいたという事実も、ちゃんと思い出すべきです。 <br><br>世間には「政治家は国民の範たるべし」みたいなことを言う人も多いですが、ぜんぜん逆なのです。 <br><br>為政者のクオリティは、その国の民度を表します。 <br>総理がウソツキなのは、国民がウソツキだからです。 <br>もし安倍さんが辞任に追い込まれたとしても、次の首相もどうせまたウソをつきます。 <br>それがイヤなら、まず国民が襟を正すべきです。国民が手本を示すべきです。国民とは、政治家の鑑となるべき存在なのです。 <br><br><br>↓前に書いたやつ。 <br>「絆」とは「柵」のことである。 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1911788530&amp;owner_id=369845 <br>
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11615721786.html</link>
<pubDate>Tue, 17 Sep 2013 15:01:11 +0900</pubDate>
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<title>欲しいものはたいてい、ここに無い。</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年6月5日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>前の職場でお世話になったジャズミュージシャンの方々が、演奏のため東京から松本へやってきました。何の演奏かというと、高校の芸術鑑賞会です。これは授業の一環として行なわれるイベントなので、わたくしとかホントは入れないのだけれどご招待いただいたのです。 <br><br>会場は市の大きなホールです。ここに、松本地区の高校生が大勢集まってきました。松本には高校がいっぱいあります。なので、今日はA高校とB高校が聴く日、明日はC高校とD高校が聴く日、といった具合に振り分けられています。そのようにして松本でいく日か演奏を続けた後、県内その他の地区へ移動します。木曽へも来てくれることになっています。 <br><br>編成は13人のホーンセクションを含むビッグバンドです。メンバーはいずれも日本を代表するような超一流のミュージシャンばかりです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>演奏が始まりました。さすがです。気持ちのよいホーン、グルービーなリズム、タイトなサウンド、爽快で楽しいステージが繰り広げられます。 <br><br>高校生向けのプログラムなので、途中でジャズの仕組みや歴史を解説するコーナーがあったり、ゆかいなミニコントが挿入されたり、バラエティにとんだ内容でした。高校の吹奏楽部員との共演もありました。なん人もの生徒をステージ上に呼び、パーカッションで参加させたりもしていました。 <br><br>松本の高校生はなかなか垢抜けています。ステージでダンスを披露してウケを取る生徒もいました。授業の一環なのに、会場はものすごく盛り上がっています。 <br><br>それを見てわたくしは少し不安になりました。 <br>このバンドは木曽へも行くんですよね。木曽に、こんなノリのいい高校生っているのかなあ。<br><br>まじめだけど恥ずかしがり屋、純朴だけどおとなしい。それが、わたくしの中にある木曽の高校生のイメージなのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>東京に比べれば松本はイナカです。でも、県内には松本よりもイナカな地域が山ほどあります。松本から電車で一時間半くらい離れた木曽なんか、その最たるもんです。 <br><br>子どもの頃はテレ朝系の局が映りませんでした(松本では映る)。そのため当時大人気だったドラえもんのアニメが観れませんでした(松本では観れる)。村には本屋さんがありませんでした(松本にはある)。おもちゃ屋さんもありませんでした(松本にはある)。 <br><br>吹奏楽コンクールの中信地区予選は松本で行なわれました。バスケ部もサッカー部も、会場は常に松本です。早起きして一時間以上電車に揺られて試合へ向かうのです。木曽の子はいっつもアウェーでの戦いを強いられていたのです。 <br><br>そういう環境で育った子どもたちは、いろんなことを諦めるようになります。 <br><br>しかたないんだよ。木曽はイナカなのだからそういう扱いを受けるのがトーゼンなんだよ。誰が悪いわけでもないんだよ。イナカってのはそーゆーモンだからね。文句いったってしょうがないじゃん。なにしろここは木曽なんだから。 <br><br>こんなふうにして、ものわかりのいい子どもたちが出来上がります。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>ドラえもんにコロコロコミック、スタバにファミマにモスバーガー。 <br>サークル活動に精を出す大学生、CDショップのアルバイト。 <br>映画お芝居ジャズクラブ。 <br><br>欲しいものはたいてい、ここに無い。 <br>なぜならここは、木曽だから。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>わたくしの通っていた高校は、当時学区内でいちばんの進学校でした。いちばんといったところで、そもそも学区内にみっつしか高校がないので大したことありません。 <br><br>確かに、現役で名古屋大学とか東北大学などに合格する生徒もいました。でも、早慶上智みたいな東京の有名大学に入ってオシャレなキャンパスライフを送ろうなどと考える生徒は皆無でした。 <br><br>たぶん、学力が足りなかったわけではないと思います。吉祥寺とかシモキタとかに住んで渋谷や青山で合コンでリア充でトレンディ(当時)に暮らす、そんな生活と、自分が繋がっているようにはどうしても思えないのです。そういうのは、僕とかんけいのない、なんかどっか別の世界の人たちがやることなのです。 <br><br>校庭に山から鹿が下りてくる。国道沿いにサルの集団が現れる。日曜に部屋で洋楽を聴いているとオヤジに畑行くから手伝えとか言われ、長グツ履いて鍬もって。若いヤツはだいたいヤンキー。先輩のクルマは土足厳禁。村で一番ゲンキなのは爺さんと婆さん。ここはそういう場所なのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>東京出身の担任が言います。 <br>「木曽は自然が美しい。お前ら恵まれてるよなあー」 <br>嬉しくも何ともありません。川を見てもべつだん綺麗だとは思いません。他の川を知らないからです。生まれたときからそこにある、当たり前のものに価値があるとは思えません。 <br><br>こっちは高校生なのです。山も川も要らんのです。ワラビもキノコも要りません。欲しいのはタワレコです。 <br><br>欲しいものはたいてい、自分のものじゃない。 <br>要らんもんだけが、ここにある。 <br><br>でもそれは、しかたのないことなんだよ。 <br>なぜならここは、木曽だから。 <br><br>なんでもすぐに諦める、ものわかりのいい高校生。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>わたくしもかつて、そんな高校生でした。そしてそのまま、東京へ行きました。 <br>いま、電車の中で木曽の高校生を見ながらわたくしは思うのです。 <br>お前ら卒業したら、東京とか行くんだろ、と。 <br>英語の参考書を眺める木曽の高校生を見ながら思うのです。 <br>諦めすぎるなよ、と。 <br><br>クソみたいな会社はケツまくって辞めちまえ。 <br>ムカつく野郎とは縁を切れ。 <br>好きな女が出来たら果敢に攻めろ。 <br><br>そのくらいでちょうどいいんじゃねーのか、お前らは。つうか俺たちは。 <br>イナカモンにだって、幸せになる権利はあるはずだ。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>木曽へ、超一流のミュージシャンたちがやってきます。どイナカの高校生に、最強の演奏を聴かせに来るのです。 <br><br>生徒の多くはジャズなんてよく分かんないと思います。でもきっと、目の前で奏でられているサウンドがなんだかすごいものだということは感じるでしょう。なぜなら、そこにいるのがホンモノのミュージシャンだからです。よく分かんないけどなんかとんでもない人たちがやってきたぞ、ということくらいは分かるはずです。 <br><br>そういう人たちが木曽へ来ることもあるのです。その事実を、ホンモノのサウンドが教えてくれます。 <br><br>欲しいものはたいてい、ここに無い。 <br>でも少しはあるのです、ここに。 <br><br>俺たちの前にも「それ」は在る。 <br>俺たちにも「それ」は届く。 <br>俺たちも「それ」と繋がっている。 <br><br>気づけ。 <br>手を伸ばせ。 <br>つかみ取れ。 <br>すべては俺たち次第なんだ。 <br><br><br><br><br>どイナカの村に最高のサウンドが響く時。 <br>その日わたくし達が知るのはきっと、そういうことなのです。 <br>
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11545724789.html</link>
<pubDate>Wed, 05 Jun 2013 22:58:31 +0900</pubDate>
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<title>中の人なんていない？</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年2月19日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>わたくしもマスコミをヒハンすることがあります。けれど、「マスコミの中には人が入っている」ということだけは、絶対に忘れてはならないと思うのです。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br>■TPP賛成58％、反対22％＝日本の交渉参加―時事世論調査(時事通信社 - 02月17日 15:01) <br><br>時事通信が8～11日に実施した世論調査によると、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題について、「日本も参加すべきだ」と答えた人は58.0％で、「参加すべきではない」の22.0％を大きく上回った。(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&amp;from=diary&amp;id=2327124 <br>--------------------------------------------------------- <br><br>記事はTPPだけど、今日はTPPの話ではないよ。 <br><br>ネット上にはマスコミをヒハンしている人がたくさんいますね。 <br>「マスゴミの世論調査なんて信用できない！」 <br>「○○新聞は偏向している！」 <br>「××テレビの番組編成は反日的だ！」 <br>わざわざ抗議のメールを送ったり、苦情電話をかけたり、"○○テレビの正体"なんて情報を拡散したり。なかには、潰れろだの死ねだの、カゲキワードを繰り出してマスコミ各社をぼこぼこにバッシングしている人もいるようです。報道番組だけではなく、娯楽や教養番組も叩かれることがあります。 <br><br>それで今日はこんなお話だよ。ちょっとぼかしてあるけどだいたいホントの話です。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>うちの職場を使って、数年前から定期的にテレビ番組の収録を行っています。うちは単に場所を提供しているだけで、制作そのものにはとくに関与しません。けど、いちおうスタッフの方々と打ち合わせしたりはします。 <br><br>どうゆう番組かというと、報道とかじゃなくって、まあ文化教養番組みたいな内容です。 <br><br>あんまり詳しく書くわけにもいかないのですが、その番組ではぶっちゃけあまりメジャーではないジャンルを扱っています。しかもかなりマニアックな取り上げ方をしています。 <br><br>大手テレビ局がやっているCSチャンネルで放映しているのですが、いくらCSとはいえちょっとコアすぎるのではないかなあと、当初わたくしは思いました。たぶんあんまり続かないんじゃないかなあこの番組。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>ところが、番組は続いたのです。一年経っても二年経っても終わりません。地味ながら根強いファンがついているみたいなのです。 <br><br>収録の日は、20人くらいのスタッフがやってきます。事前の打ち合わせに基づいてカメラの位置を決め(現場判断で変更することもある)、マイクほか音響をセッティングします。 <br><br>収録スタッフはだいたいいつもおんなじ人たちです。電源の位置やタイムテーブルなど現場の状況もすっかりつかんでいます。まいかい段取りよくセッティングし、撮影が終わると手早く撤収して忘れ物もなく帰ってゆきます。さすがプロです。 <br><br>わたくしは彼らの姿を見ながらいつも、楽しそうだなあこの人たち。と思っていました。きっとこのシゴトが、この番組が、好きなんだろうね。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>ある日、この番組のリーダーである、プロデューサーのAさんがわたくしのところにやってきました。なんと、テレビ局社内のオトナの事情で番組が打ち切られそうだというのです。 <br><br>番組自体にはなんの問題もない。海外輸出の話も出ている。視聴率もけして悪くなく、打ち切られる理由など見当たらない。それなのに、テレビ局の上層部で異動があった関係だかなんだかでどうたらこうたらして、とにかく放映終了に追い込まれそうなのです。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>プロデューサーの人はテレビ局の社員ではありません。テレビ番組制作を専門にやっている会社の人です。いわゆる「下請けの制作会社」っていうのかな。そういうとこの人です。 <br><br>でもAさんは、この番組が大好きなのです。 <br><br>マイナーなジャンルを取り上げるこの番組を企画し、打ち合わせをして撮影して録音して編集してテロップ入れて納品してチラシをつくってセンデンして。何年もかけて少しずつ育ててきたのです。 <br><br>彼は、たぶんひと回りも年下のわたくしに、熱く語るのです。 <br>「スタッフたちはこのジャンルについてよく知っています。どういうふうに撮ればいいか、ぜんぶ分かってるんです。今までの、よく分かってない人たちが撮った同種の番組とはぜんぜん違うんです。こんな優秀なチームはめったにありません。ここで番組が終わってしまったらスタッフがバラバラになってしまう。数年後にまた同じような番組をやろうと思ったところでこのメンバーを再び集められるとは限りません。いまこのチームを解体するわけにはいかないんです」 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>Aさんをはじめスタッフ首脳陣は、なんとか番組を続けようと必死の抵抗を試みました。スタッフの中には、テレビ局からやってきたこの番組担当の社員・Bさんもいます。Bさんは、社内での立場が悪くなりそうなほどしつこく、局の上層部に掛け合いました。 <br><br>「視聴者や関係者の皆さんの声を、局に届けようと思うんです。その時はご協力お願いします」 <br>Aさんはそう言ってアタマを下げるのでした。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>それから一ヶ月ほど経ちました。今日は最後の収録日です。いつものようにスタッフ達がセッティングを始めています。 <br><br>「おはようございまーす」と挨拶するわたくしの顔を見て、Aさんは嬉しそうにすっ飛んできました。 <br><br>「移籍することになりました！」 <br>は？ <br>「いままでA局で放送していたわけですが、こんどB局に番組丸ごと移ることになったんです！タイトルは代わるかもしれませんが番組自体は続けられます！いまの、このスタッフで！」<br>えーっ、そんなのアリ？ <br>「いやー普通ないですよあり得ないです。こんなケース聞いたことありません。でも頑張ったんですよ私たち！」 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>A局から放映する最後の回の収録が終わりました。スタッフのひとり、A局の社員であるBさんは、今日でチームとお別れしなくてはなりません。 <br><br>撤収が終わると、Aさんが言いました。 <br>「Bさん今日で最後だから、記念写真を撮りましょう」 <br>スタッフの人たちがBさんを中心にして集まります。 <br>「いままでお世話になりました。どうもありがとうございます」 <br>Bさんは、わたくしにそう言いました。この番組を地道に育ててきたチームの一員であるBさんは、少し寂しそうな表情をしていました。 <br>「お疲れさまでしたー」 <br>といつものように去ってゆくスタッフの皆さんの背中を、わたくしは見送りました。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>彼らはマスコミの人です。マスコミの「中の人」です。 <br><br>「捏造テレビ局くたばれ！」「偏向新聞社死ね！」「マスゴミなんか信用するな！」 <br>口汚くマスコミを罵る人々もいます。 <br>「○○テレビ」とか「××新聞」とかいうのはすべて、会社の名前に過ぎません。その中には、人が入っているのです。わたくしたちと同じ、生きた人間が。 <br><br>マスコミだけではありません。 <br>「原発反対派」の中には人が入っています。 <br>「原発推進派」の中にも人が入っています。 <br>「体罰否定派」の中には人が入っています。 <br>「体罰肯定派」の中にも人が入っています。 <br>「米軍基地反対派」の中には人が入っています。 <br>「米軍基地容認派」の中にも人が入っています。 <br>みんなみんな、顔のある人間なのです。泣いたり笑ったり、怒ったり傷ついたりするのです。<br><br>わたくしもマスコミをヒハンすることがあります。けれど、「マスコミの中には人が入っている」ということだけは、絶対に忘れてはならないと思うのです。 <br>
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11476098164.html</link>
<pubDate>Fri, 22 Feb 2013 17:02:54 +0900</pubDate>
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<title>愛とは、差別のことである。</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年1月31日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>愛とはなにか。それは人を差別することです。差別のことを、愛と呼ぶのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br>＜婚約破棄＞「在日差別意識に起因」　女性が市議を提訴(毎日新聞 - 01月28日 15:12) <br><br>婚約相手だった兵庫県内の自治体の30代男性市議に自分の祖父が在日韓国人だと告げたところ、婚約を破棄されたとして、大阪市の会社員の女性(28)が市議に550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。市議側は結婚できない理由として「政治的信条から消極的にならざるを得なかった」と説明しているが、女性側は「差別意識に起因し、不当だ」と批判している。人権問題に詳しい専門家からは市議の対応を問題視する声が上がっている。 <br>提訴は昨年10月。訴状などによると、市議と女性は結婚相談所の紹介で同3月に知り合った。市議は同6月、「あなたのことが大好きです」などと書いた手紙を渡して「結婚したい」と伝え、女性も承諾した。しかしその数日後、女性が自分の祖父は在日韓国人だと市議に伝えると、市議は「韓国の血が流れている」などとして婚約を破棄したという。女性自身は日本国籍だった。 <br>市議側は地裁に提出した書面で「結婚したい」といったん女性に伝えたことは認めた上で、「保守派の政治家として活動し、在日韓国人らに対する選挙権付与に反対するなどの政治的スタンスをとっており、政治的信条などから結婚できないと考えた」と説明。さらに「婚約は成立していない」として請求の棄却を求めている。(後略)<br><br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&amp;from=diary&amp;id=2303649 <br>---------------------------------------------------------- <br><br>「オレとの婚約を解消する？なんで？」 <br>「あなたには悪いと思ってるわ。ただ、その……」 <br>「分かったぞ！オレのじいさんが外国人だからだろう！外国人の血が流れているからイヤなんだ！ひどい！全国のハーフやクォーターの人に謝れ！そんなの人種差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「えっ、そういう理由じゃないわ」 <br><br>「じゃあ何なんだ？分かった！オレが、アニメばっか見てるからだろう！いまだにらきすた二期への期待を諦めきれないのがイヤなんだ！ひどい！全国のかがみんファンに謝れ！そんなのアニオタ差別じゃないか！この差別主義者！」 <br>「アニメは関係ないわよ」 <br><br>「じゃあ何なんだ？分かった！オレが、もう一年も仕事してないからだろう！就職の意思が見られないからイヤなんだ！ひどい！全国のニートに謝れ！そんなの職業差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「いや、ニートは職業じゃないし」 <br><br>「じゃあ何なんだ？分かった！オレが、一流大学の出身じゃないからだろう！箱根駅伝とドラフト会議の時しか名前聞かない学校だからイヤなんだ！ひどい！全国の東洋大OBに謝れ！そんなの学歴差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「そんなこと言ってないでしょ！」 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>「分かった！オレが、いつも誰かの悪口ばっか言ってるからだろう！常に上から目線なクセして実は劣等感の塊なのがイヤなんだ！ひどい！全国の性格ねじまがった人に謝れ！そんなの性格差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「確かに、それもあるんだけどね」 <br><br>「分かった！オレが、あり得ない将来の展望を語るからだろう！何の努力もしてないのに起業して金持ちになるとか芸能界デビューするとか言ってるのがイヤなんだ！ひどい！全国のラクして成功したいと思ってる人に謝れ！そんなの妄想差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「意外と自分でも分かってたのね」 <br><br>「分かった！オレが、女装したパパイヤ鈴木みたいな顔してるからだろう！それでいて自分ではV6の岡田准一に似てるとか思ってるのがイヤなんだ！ひどい！全国の女装したパパイヤ鈴木似の人に謝れ！そんなの顔面差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「あんたがパパイヤ鈴木に謝りなさいっ！」 <br>「そんなに妻夫木がいいのか？妻夫木のどこがそんなにいいんだ？」 <br>「なんでいきなり妻夫木聡が出てくんのよ」 <br>「きのうたまたま映画版『どろろ』を見たからな！熱烈な原作ファンとして妻夫木の演じるイケメン百鬼丸に違和感を覚えたんだ！とはいえ、柴咲コウのどろろは好演だった！ただちょっと詰め込み過ぎの感は否めない！中盤の妖怪バトルシーンはカットしてもよかった！脚本に難ありと言わざるを得ない！」 <br>「なんの話よ！」 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>「いったいなぜ、急に婚約解消だなんて言い出したんだ？」 <br>「実はね、私、他に好きな人が出来たの」 <br>「妻夫木か？妻夫木聡に似てんのかそいつは？」 <br>「てか妻夫木とかひとことも言ってねーだろ！そうだなあ、どっちかといえばえなりかずき似かしら？」 <br>「えなりい？オ、オレの何が悪いんだ？言ってくれ、直すからすぐに！ケータイの充電が済むまでに直すから！」 <br>「ううん、あなたにはあなたにしかない良さを持っているわ。私はべつに、あなたをキライになったわけではないの。あなたはあなたのまま生きていけばいいと思う。でも、」 <br>「でも？」 <br>「そんなあなたを、彼よりも好きになることはないわ」 <br>「分かった！ようするに！オレが、オレだからだろう！オレがオレだからイヤなんだ！ひどい！全国のオレに謝れ！そんなのオレ差別じゃないかっ！この差別主義者！」 <br>「ジョーダンじゃないわ！私は差別なんて大キライよ！」 <br>「人を比べて、優劣を付けてるんじゃないか！これを差別と言わずしてなんと言おう！」 <br>「ああなるほど。そう考えれば、ええと、まあそうゆうことになるのかなあ」 <br>「オレは！オマエがいちばんなんだ！オマエに比べたら他の女なんて全員クズだ！オマエ以外の女はどいつもこいつも、ブスで、バカで、アホで、ヘンタイで、うんこでちんこで、見ろ！女がゴミのようだ！」 <br>「そんなこと言ってると、あなたの方が差別主義者っぽく見えるわよ」 <br>「そうだ！オレは差別主義者だ！オレはオマエ以外の女を差別してるんだ！差別バンザイ！」<br>「そうね。私も、彼以外の男を差別してるの。じゃあさよなら」 <br>「待って！待ってくれーっ！」 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>後日、彼女から手紙が届きました。そこにはこう書いてありました。 <br><br><br>誰かを愛すること。それは、他の人を愛さないことです。 <br>全ての人を愛すること。それは、誰をも愛さないことです。 <br>結婚したいほど誰かを愛することは、 <br>結婚したいほどには他の人を愛さないことです。 <br><br>あなたがフラれたのは、あなたがあなただからです。 <br>あなたがあなたであって彼ではない、ということを理由に、フラれたのです。 <br>あなたは、あなたであるがゆえに差別されたのです。 <br><br>愛とはなにか。それは人を差別することです。差別のことを、愛と呼ぶのです。 <br><br><br>あなたであるがゆえに愛されなかったあなたを、 <br>あなたであるがゆえに愛してくれる誰かが、どこかにいるかもしれません。 <br>どうか、忘れないで。 <br>あなたがあなたであることを。 <br>他の誰でもない、あなたであることを。 <br><br><br><br><br><br>↓前に書いたやつ。 <br>バスケが人を殺すとき。 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1888800003&amp;owner_id=369845 <br>世界を信じることの残酷さについて。 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1816185749&amp;owner_id=369845 <br>あなたは狂気の産物である。(二度目) <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1709071441&amp;owner_id=369845 <br>
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11476096625.html</link>
<pubDate>Fri, 22 Feb 2013 16:59:11 +0900</pubDate>
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<title>首相「ちょwwハードル上げんなwww」</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年2月6日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>下の記事を読んで思わず笑ってしまいました。ほとんど嫌がらせです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br>■終戦記念日の首相靖国参拝、高市氏「楽しみ」(読売新聞 - 02月05日 18:28) <br><br>自民党の高市政調会長は5日、自民党本部で開かれた日本遺族会(会長・尾辻秀久前参院副議長)主催の全国戦没者遺族大会で「夏には靖国の森で、安倍首相も多くの閣僚もご英霊に感謝の祈りをささげることができるように、その日を楽しみに歩んでいこう」と述べ、首相の靖国神社参拝に期待感を示した。 <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&amp;from=diary&amp;id=2313903 <br>---------------------------------------------------------- <br><br>いちどボロクソに言われて辞任したという過去を持つ安倍さん。首相として二度目の登板です。もう失敗は許されません。こんかいは、右寄りというかタカ派というかコワモテな政治姿勢を前面に打ち出しており、その筋の皆さんからは絶大な支持を受けています。こうなってくるともう後には引けません。もはや「そういう方向」でやっていくしかないんでしょうね。まあそれはそれとして。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>(この安倍さんは、あの安倍さんとは関係ありません) <br><br>ある日のことです。安倍さんは自宅でけいおん(二期)のDVDを観ていました。 <br><br>やっぱりあずにゃんはかわいいなあ。美少女はやっぱりアニメに限るね。京アニあいかわらず神作画。それにしても腹が減った。さっきレイゾーコ覗いたら何も入ってなかったし、ローソン行って赤いきつねか緑のたぬきのどっちかを買ってこよう。からあげくんも食おう。着替えるか？いや、めんどくさいからスエットでいいや。コート羽織れば分かんないだろ。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>はだしに黒の合成革靴を履いて玄関を出ると、道路の両側にものすごい大勢の人々が並んでいます。 <br>なんだこりゃ。あのーすいません、ちょっと通してください。コンビニ行きたいんで。 <br><br>安倍さんに気づいた人々は、口々に驚嘆の声を上げました。 <br>「!?」 <br>「安倍さんｷﾀ－－－－－－－－!!!!!!!!!!!」 <br>「待ってました！！！」 <br>「安倍……だと……!?」 <br>「鳥肌立った」 <br>「コーラ吹いた」 <br>えっ、なにこれ。この反応。僕はただ。ローソンで赤いきつね。 <br>「どーぞどーぞ！」 <br>「お通りください！」 <br>「期待してます！」 <br>なにを？ <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>安倍さんは商店街を歩き始めました。路上には安倍さんの他に数人の人たちが歩いています。そして道の両側にはずっと先の方まで、たくさんの人たちが並び、歩く安倍さんたちを見守っています。 <br>「がんばってー！」 <br>「反日勢力に負けるなよ！」 <br>いや、だから何なのソレ？ <br><br>モスバーガーの前を過ぎたところで、安倍さんはサイフを忘れたことに気づきました。レジでお金がなかったら恥ずかしいぞ。そういえば、コートに小銭が入っていたかもしれない。ポケットに手を入れて探り始めたとたん、沿道の人々から叫び声が上がりました。 <br>「来るか？早くも来るのか？」 <br>「伝家の宝刀！抜くのか？ここで抜くのか？」 <br>「これは期待できるレベル！」 <br>安倍さんはポケットに残っていた五百円玉を見つけました。ああよかった。こないだ巣鴨の駅前でベビーカステラ買ったときのお釣りだな。沿道からいっせいにため息が漏れました。 <br>「違ったかあー！」 <br>「確かに、竹島奪還はまだちょっと早いかな。ナイス判断！」 <br>「でも安倍さんなら、近い将来きっとやってくれるはず！見守りましょう！」 <br>「安倍さん！冷静に冷静に！焦ることないよ！」 <br>はあ？こいつらなに言ってんの？だんだん不安になってきました。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>とつぜん、安倍さんの前にあずにゃんと同じ髪型をした女子高生が現れました。 <br>「安倍さん！あの…私……」 <br>彼女の後ろで同級生の女の子たちがささやいています。「言っちゃえ！」「勇気出して！」 <br>「あの、これ、私がつくったんです！よかったら着てください！」 <br>キャーッと嬌声を上げて女の子たちは走り去ってゆきました。押し付けられるように渡されたゼッケンを広げると、「成蹊大」「サッポロビール」と書いてあります。 <br>えっ箱根駅伝？ちょ、待っ、オレ出場した覚えないんだけど！ <br>「諦めるな！」 <br>「ゼッタイいけるぞ！」 <br>しかたなくゼッケンをつけ、タスキを肩に掛けると、沿道の歓声がひときわ大きくなりました。 <br>「カッコいいー！」 <br>「輝いてるよ！安倍ちゃん！」 <br>「応援してます！」 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>不本意ながら空気を読んでゆっくりと走り始めた安倍さんのもとに、友だちの麻生さんが現れました。水の入ったペットボトルを手渡して声をかけます。 <br>「給水だ。いいか、落ち着いて、慎重にいけ。マスコミが揚げ足取ろうと手ぐすね引いて待ってるぞ」 <br>てゆうか、なんなんだよこの状況。 <br>「シーッ！確かに俺は成蹊じゃないけど、黙ってれば分からないはずだ！」 <br>誰もそんなこと気にしてねえよ！ <br>「失言には気をつけろ。漢字にはルビを振っておけ。あと、カップ麺は意外と安いから」 <br>そう言い残して麻生さんは、幟の立ち並ぶ人混みの中に消えてゆきました。えーっ行っちゃうの？何だよそれ！ <br><br>メガネスーパーの前で、一人の走者に追いつきました。 <br>「あーっと！ついに！ついに並びました！安倍、早稲田の野田に追いつきました！そして、一気に抜き去る！トップに立ちました安倍！区間新も射程内！」 <br>「さあ、ここからは追われる立場。いっそう気を引き締めていってほしいですね」 <br>なんなんだお前ら。なに勝手に解説とかしてんだ。オレはただ、ローソンへ。釈然としない表情を浮かべながら、それでも安倍さんは走り続けます。沿道の人々の声には逆らえないのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>「ここで戸塚中継所の様子を見てみましょう」 <br>「はい、ちょうど学連選抜の石原に、いまタスキが渡りました。バクダン発言を連発しながら徐々に追い上げています」 <br>どうなってんだいったい。安倍さんは走りながらiPhoneを取り出し、検索をかけました。画面には「KDDI 3G」と表示されていますがなかなかネットに繋がりません。クソッ。ふと顔を上げると、いつの間にかさっきの女子高生たちが自転車に乗って並走しています。白い手袋にマイクを握りしめ、笑顔で人々に手を振っています。 <br>「あべ晋三。あべ晋三です。国民のみなさまのため、全力でがんばっております！」 <br>「ありがとうございます。お手を振ってのご声援、まことにありがとうございます！」 <br><br>分からん。まじで意味分からん。ずり落ちそうになるタスキを直し、汗を拭いながら、安倍さんは沿道の人々を見回しました。 <br>「がんばれ安倍さん！」 <br>「まずは参院選に勝利。そして靖国参拝だ！」 <br>「目指せ憲法改正！」 <br>「国防軍を創設しろ！」 <br>「中国なんかぶっ潰せ！」 <br><br>ローソン…尖閣諸島…赤いきつね…九条改正…あずにゃん…。アタマの中が真っ白になってきました。沿道の幟には「戦後レジーム全否定！」と染め抜かれています。レジームってなに語？ベジータとどっちが強いの？分かんないけど、でも。 <br>「負けるな！」 <br>「ガンバでーす！」 <br>「俺たちがついてるぞ！」 <br>人々の声援が耳に届きました。そうだ。僕には国民がついている。株価も回復した。支持率もうなぎ上りだ。やらなくちゃ。やり遂げなくちゃ。でも何を？いやいや、そんなことは考えなくてもいいんだ。そうゆうことは沿道の国民が教えてくれる。とにかく。とにかく走ることだ。走り続けることが大事なんだ。走れ、走り抜け、空気を読んで！ <br><br>コートを脱ぎ捨て、スピードを上げました。内閣総理大臣安倍晋三は、雄々しく羽ばたいてゆくのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>それから十年が経ちました。 <br><br>第三次世界大戦が終わり、日本は敗戦国となりました。全国各地に中国軍が進駐し、街は漢字のカンバンであふれています。麻生さんが「ちくしょう。漢字が読めなくてなにが悪い」と悪態をついています。 <br><br>新東京裁判が開かれました。安倍さんは「平和に対する罪」を犯した"A級戦犯"として裁かれることになりました。疲れきった表情の安倍さんに、沿道から罵声が投げつけられます。 <br>「俺たちは騙されていたんだ！」 <br>「平和を愛する我々庶民を、ムリヤリ戦争に駆り立てた指導者は許せないぞ！」 <br>「安倍！てめえのことだ！聞いてんのか!?」 <br>どいつもこいつも、戦争が始まるまでは勇ましいことを言って安倍さんをけしかけていた連中です。敗戦したとたん、平和主義者に転向したのです。 <br><br>安倍さんは法廷で呟きました。 <br>「…言い訳はしません。ただ、赤いきつねとからあげくんを食わせてください。そして……」<br>裁判官が尋ねます。「……そして？」 <br>「願わくば、あずにゃんに会わせてください」 <br>「あずにゃん？アニメキャラ？」 <br>「桜高軽音部のギター担当、中野梓ですよ。いや、声優さんに会いたいとかそういうことじゃなくて。あずにゃんに、あずにゃん本人に会いたいんです！」 <br>安倍さんは精神障害と認められ、訴追免除されました。 <br><br>釈放された安倍さんは、真っ先に街のコンビニへ向かいました。店の入り口には「祝・けいおん第三期製作決定！ローソン×けいおん、コラボフェア実施中！」と書かれた幟がはためいています。 <br><br>安倍さんは自宅に戻ると部屋にカギをかけて閉じこもりました。赤いきつねをすすり、からあげくんを頬張りながらけいおんのDVDを再生します。 <br>「あずにゃん…会いたかったよ…。長かった、本当に長かった……」 <br>家の外からは、国民の声が聞こえてきます。 <br>「逃げるな卑怯者！責任をとれ！」 <br>「俺たち国民は平和を求めていたんだ昔っから！」 <br>「善良な市民を騙くらかした罪は重いぞ！」 <br>安倍さんは涙を流してモニターに見入っています。 <br>「国民なんか信用できるもんか。僕を裏切らないのはあずにゃんだけ。あずにゃんだけなんだ……。あずにゃんマジあずにゃんかわいいよあずにゃん」 <br><br><br><br><br><br>↓前に書いたやつ。 <br>勝利インタビュー <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=327385992&amp;owner_id=369845 <br>進め一億火の車！ <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1711599677&amp;owner_id=369845 <br>正しけりゃいいってもんじゃない。 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1415244914&amp;owner_id=369845 <br>
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<pubDate>Sat, 09 Feb 2013 19:36:43 +0900</pubDate>
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<title>ライブハウスのステエジの下には</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年2月3日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>梶井基次郎「桜の樹の下には」のパロディです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>ライブハウスのステエジの下には屍體が埋まつてゐる！ <br><br>此れは信じていい事なんだよ。何故つて、トラムペツトの音色があんなにも見事に響くなんて信じられない事ぢやないか。俺はあの美しさが信じられないので、此の二三日不安だつた。然しいま、やつとわかるときが來た。ライブハウスのステエジの下には屍體が埋まつてゐる。此れは信じていい事だ。 <br><br>いつたいどんなバンドの演奏でも、所謂眞つ盛りと云ふ状態に達すると、あたりの空氣のなかへ一種神祕な雰圍氣を撒き散らすものだ。其れは、よく訓練されたバスケツトボオルの選手が完全な動きを見せるやうに、また、演技の上手な芝居がきまつてなにかの幻覺を伴ふやうに、灼熱した生殖の幻覺させる後光のやうなものだ。其れは人の心を撲たずにはおかない、不思議な、生き生きとした、美しさだ。 <br><br>然し、昨日、一昨日、俺の心を酷く陰氣にしたものも其れなのだ。俺には其の美しさがなにか信じられないもののやうな氣がした。俺は反對に不安に成り、憂欝に成り、空虚な氣持に成つた。然し、俺はいまやつとわかつた。 <br><br>--------------------------------------------------------- <br><br>おまへ、此の爛漫と奏でられてゐる樂音達の下へ、一つ一つ屍體が埋まつてゐると想像してみるが好い。何が俺をそんなに不安にしてゐたかがおまへには納得がいくだらう。 <br><br>罵倒に傷附いたやうな屍體、生活苦に惱んだやうな屍體、そして心を殺められて自死したやうな屍體、屍體はみな腐爛して蛆が湧き、堪らなく臭ひ。其れでゐて水晶のやうな液をたらたらとたらしてゐる。音の根は貪婪な蛸のやうに、其れを抱きかかへ、いそぎんちやくの食絲のやうな毛根を聚めて、其の液體を吸つてゐる。 <br><br>何があんなスタツカアトを作り、何があんなハイノオトを作つてゐるのか、俺は毛根の吸ひあげる水晶のやうな液が、靜かな行列を作つて、トラムペツトの管のなかを夢のやうにあがつてゆくのが見えるやうだ。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>――おまへは何をさう苦しさうな顏をしてゐるのだ。美しい透視術ぢやないか。俺はいまよふやく瞳を据ゑてライブハウスの演奏が聽かれるやうに成つたのだ。昨日、一昨日、俺を不安がらせた神祕から自由に成つたのだ。 <br><br>二三日前、俺は、此處の溪へ下りて、ネツトの上を傳ひ歩きしてゐた。動畫投稿サイトの畫面のなかからは、あちらからもこちらからも、ミユウジシヤンがアフロディットのやうに生まれて來て、溪の空をめがけて舞ひ上がつてゆくのが見えた。おまへも知つてゐるとほり、彼らは其処で美しい演奏をするのだ。暫く歩いてゐると、俺は變なものに出喰わした。其れは溪の水が乾いた磧へ、小さい水溜を殘してゐる、其の水のなかだつた。思ひがけない石油を流したやうな光彩が、一面に浮いてゐるのだ。おまへは其れを何だつたと思ふ。其れは何萬人とも數の知れない、ミユウジシヤンの屍體だつたのだ。隙間なく水の面を被つてゐる、彼らのかさなりあつた翅が、光にちぢれて油のやうな光彩を流してゐるのだ。其処が、演奏を終はつた彼らの墓場だつたのだ。 <br><br>俺は其れを見たとき、胸が衝かれるやうな氣がした。墓場を發いて屍體を嗜む變質者のやうな殘忍なよろこびを俺は味はつた。 <br><br>此の溪間ではなにも俺をよろこばすものはない。ドラムやキイボオドも、白い顔面をさ青に濕らせてゐるボオカルの若者も、ただ其れだけでは、もうろうとした心象に過ぎない。俺には慘劇が必要なんだ。其の平衡があつて、はじめて俺の心象は明確に成つて來る。俺の心は惡鬼のやうに憂欝に渇いてゐる。俺の心に憂欝が完成するときに許り、俺の心は和んでくる。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>――おまへは腋の下を拭いてゐるね。冷汗が出るのか。其れは俺も同じことだ。何も其れを不愉快がる事はない。べたべたとまるで精液のやうだと思つてごらん。其れで俺達の憂欝は完成するのだ。 <br><br>ああ、ライブハウスのステエジの下には屍體が埋まつてゐる！ <br><br>いつたいどこから浮かんで來た空想かさつぱり見當のつかない屍體が、いまはまるでライブハウスのステエジと一つに成つて、どんなに頭を振つても離れてゆかうとはしない。 <br><br>今こそ俺は、あのライブハウスのステエジの下で酒宴をひらいてゐるフアンたちと同じ權利で、花見の酒が呑めさうな氣がする。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br>＜大阪・高2自殺＞「殴られてもええな」顧問、主将に(毎日新聞 - 01月12日 10:09 ) <br><br>大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が、主将を務めるバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、生徒が自殺前日に「主将を続ける」と顧問に伝えた際、顧問から「(今後も)殴られてもええねんな」と言われていたことが、市教委への取材で分かった。 <br>(中略) <br>◇顧問「体罰必要」 <br>また、顧問が市教委の調査に対し「強いチームにするためには体罰は必要。体罰が常習化していた」と話していることも判明した。(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2285961&amp;media_id=2 <br>---------------------------------------------------------- <br><br>悪鬼の如き残忍さ。 <br>悪魔の如き美しさ。 <br>あらゆる音楽はその両者を併せ持っています。 <br>ジャズも、バスケも、バロックも、サッカーも。 <br>映画も、絵画も、芝居も、彫刻も。 <br>すべての音楽は僕たちを魅了し、殺してゆきます。 <br><br>それでも、僕たちは音楽を求め続けるのです。そう、たとえ何人死のうとも。 <br><br><br><br><br><br>↓オリジナル版。梶井基次郎「桜の樹の下には」 <br>http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html <br><br>↓前に書いたやつ。 <br>バスケが人を殺すとき。 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1888800003&amp;owner_id=369845
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11462849875.html</link>
<pubDate>Sun, 03 Feb 2013 17:23:38 +0900</pubDate>
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<title>バスケが人を殺すとき。</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年1月13日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>この事件は、芥川龍之介の「地獄変」にそっくりなのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br>＜大阪・高2自殺＞「殴られてもええな」顧問、主将に(毎日新聞 - 01月12日 10:09 ) <br><br>大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が、主将を務めるバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、生徒が自殺前日に「主将を続ける」と顧問に伝えた際、顧問から「(今後も)殴られてもええねんな」と言われていたことが、市教委への取材で分かった。 <br>顧問は以前から、主将を辞めるよう生徒に勧めた。生徒の両親は「精神的に追い込む行為で許せない」と憤り、厳正な処分を望んでいるという。永井哲郎・市教育長が11日に生徒の両親に謝罪した際、両親が生徒から聞いた話を明らかにした。 <br>市教委によると、生徒は自殺前日の先月22日、練習試合中に顧問から顔を平手でたたかれるなどの体罰を受けた。練習後、主将を続けるか生徒と話し合ったという。 <br>顧問は「主将を辞めるんやったらBチーム(2軍)行きやで」と話し、生徒は「じゃあ続けます」と返答。すると顧問は「(今後も)殴られてもええねんな」と迫り、主将を続ける覚悟を念押ししたという。 <br>両親は永井教育長に対し「たくさんたたくことも許しがたいが、言葉で追い込むこともひどすぎる」と憤り、「厳しい処分をお願いします」と訴えている。 <br>◇顧問「体罰必要」 <br>また、顧問が市教委の調査に対し「強いチームにするためには体罰は必要。体罰が常習化していた」と話していることも判明した。 <br>「たたくことで良い方向に向かう生徒もいたので、(自殺した生徒にも)そうなってほしかった」と、体罰の理由を説明しているという。【茶谷亮、林由紀子】 <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2285961&amp;media_id=2 <br>---------------------------------------------------------- <br><br>顧問の先生は「強いチームにするためには体罰は必要」と言っていたそうです。体罰がなくても強いチームは作れるんじゃないか、生徒を精神的に追いつめなくても試合に勝つことは出来るんじゃないか、という気もしますが、その件についてはひとまずおいておきます。体罰という手法を使うと効率的に強いチームを作れる、ということにしておきましょう。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>このニュースに触れて、わたくしは芥川龍之介の「地獄変」を思い出しました。 <br><br>天才絵師の良秀はお殿さまから、地獄変の絵をかくよう依頼されます。良秀は言いました。「私は自分の目で実際に見たものしか描けません。必要なときはモデルを用意してくれますか」殿さまは了承します。 <br><br>制作は順調に進んでゆきます。そんなある日、良秀は殿さまに恐ろしいお願いをします。「実は、火をかけられた牛車の中で焼け死んでいくお姫さまのカットが必要になったのですが……その…モデルを…用意しては頂けないでしょうか……」 <br><br>ところで話はかわりますが、良秀には、目に入れても痛くない、それはそれはかわいらしい一人娘がいました。お父さん思いのやさしい女の子です。 <br><br>以下略。続きは自分で読んでみてね。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>音楽とかバスケとか、絵画とかサッカーとか、芝居とか野球とか。芸術やスポーツが社会通念と対立するのはよくあることです。ある意味それは必然です。 <br><br>この学校はバスケの強豪校で、顧問の先生はその世界では有名な人だったそうです。学校の部活業界では、こういう先生あちこちにいますよね。甲子園常連校の有名監督とか。わたくしが中学・高校時代に暮らしていた吹奏楽部の世界にも、有名な指導者がたくさんいて、名門と呼ばれる学校の教員として吹奏楽コンクール全国大会で金賞をとっていました。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>さて、部活として芸術やスポーツを指導していると、ひとつの問題にぶち当たります。 <br><br>"強いチーム作り"や"美しい音楽作り"などの「結果」を出そうとすると、「教育的配慮」を犠牲にせざるを得ない局面が訪れるのです。 <br><br>その時、顧問はどうすればいいのか。 <br><br>あくまで自分が"先生"であることを貫き、 <br>「結果」よりも「教育的配慮」を優先するのか。 <br>それは、芸術やスポーツを裏切る行為です。 <br><br>それとも、 <br>あくまで自分が"芸術家""運動家"であることを貫き、 <br>「教育的配慮」よりも「結果」を優先するのか。 <br>それは、生徒や保護者を裏切る行為です。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>この先生は、「チームを強くするためには体罰は必要」という理論のもと、「教育的配慮」よりも「結果」を優先しました。 <br>彼は、"教育者"である前にまず、"監督"だったのです。"監督"の仕事は、チームを強くすること、そして試合に勝つことです。「教育的配慮」よりも「結果」を優先するのは当然です。プロ野球の監督やプロ交響楽団の指揮者はみんなそうしています。 <br><br>「チームを強くするためには体罰は必要」。だったら強くしなくてもいいじゃないか、と多くの人は考えます。なにもそこまでして試合に勝たなくてもいいじゃないか、と。 <br><br>けれど、この先生はやってしまったのです。チームを強くしようと思わず試みてしまったのです。試合に勝とうとつい思ってしまったのです。教員だからといって、バスケを裏切ることが出来なかったのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>スポーツには詳しくありませんが、一流のバスケットチームの動きは、たいへんに綺麗です。輪っかにボールを通す、という単純な目的に向かい、理にかなった躍動を見せる高校生たちの若い肉体。彼のつくったチームは、きっとこの上なく美しかったことでしょう。 <br><br>彼は、バスケの魔力に魅せられてしまったのです。その魅力に狂ってしまったのです。彼からの体罰や暴言を受けてなおバスケを辞めなかった生徒たちも同じです。 <br><br>もちろん、そんな純粋な動機ばかりではないでしょう。生徒を虐待することで嗜虐的性癖を満たしていたという側面もあったでしょう。強豪校の名監督として賞賛を得たいという名誉欲もあったでしょう。 <br><br>しかし、いちばんの根本にはおそらく、ずっと片思いを続けてきたバスケの神さまを、ほんの一瞬でも振り向かせたいという思いがあったのだろうと思います。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>これまで、多くの生命が、数えきれないほどたくさんのこころが、スポーツや芸術に殺されてきました。息をのむほどに美しい肉体や、涙が出るほど綺麗な音楽は、陰で彼らの生き血を吸っているのです。そして私達は、そんなスポーツや芸術を必要としているのです。 <br><br>スポーツや芸術は、時に人を殺します。 <br>そういう危険物を教育現場に持ち込むというのなら、取り扱いには細心の注意を払わなくてはなりません。 <br><br>この事件は、「地獄変」のラストにそっくりなのです。 <br><br><br><br><br><br><br>↓前に書いたやつ。 <br>「体罰肯定論」の起源。 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1888531543&amp;owner_id=369845
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11462848229.html</link>
<pubDate>Sun, 03 Feb 2013 17:20:21 +0900</pubDate>
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<title>【普天間基地】合衆国ジャパン州の歴史</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年1月14日に書いたものです。リクエストを頂いたので転載しておきましょう。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>日本とアメリカのかんけいは、大和と琉球のかんけいと、相似形を成しています。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br>＜オスプレイ＞嘉手納配備検討に沖縄県民が猛反発(毎日新聞 - 01月12日 22:58) <br><br>米空軍のドンリー長官が空軍仕様の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの沖縄配備を検討していることを明らかにした。嘉手納基地(嘉手納町など)への配備が有力視されるが、沖縄では普天間飛行場(宜野湾市)配備への反発がやんでいない。更なる騒音と危険の増大に、周辺住民は「強行配備すれば暴動が起こりかねない」と憤った。(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&amp;from=diary&amp;id=2286385 <br>---------------------------------------------------------- <br><br>記事と本文はかんけいありません。 <br><br>ある日、日本がアメリカの一部になりました。アメリカ合衆国ジャパン州です。もともと属国みたいなもんだったし、日本人のアメリカに対する感情もそれほど悪くなかったので、併合はわりかしスムーズに行われました。 <br><br>国旗は星条旗に、国歌も星条旗になりました。天皇陛下はワシントンに移住し、皇居には軍の司令部が置かれました。 <br><br>公用語は英語になりました。日本語は方言ということになりました。小学校では日本語禁止になりました。日本語を話した子には、首から「方言札」というカンバンをぶら下げるというペナルティが課されることになりました。 <br><br>そうこうしているうちに、アメリカと中国の間で戦争が起こりました。最初はアメリカ優勢だったのですが、やがて中国が巻き返してきました。 <br><br>最前線に近いジャパン州はキケンだというので、多くの人がアメリカ本土に疎開しました。子ども達を乗せた疎開船「ハワイ丸」が沈没しました。 <br><br>いよいよ中国軍がジャパン州に上陸してきました。疎開しなかったジャパン州の州民は、軍と一緒に戦いました。中学生や高校生も立ち上がりました。女子生徒は負傷者を看護する任務に就きました。僕たちは誇り高き合衆国の国民である。アメリカ本土を護るため、アメリカ人として散華するのだ。星条旗よ永遠なれ！海軍中将はこんな無電をうちました。「ジャパン州民斯く戦へり。後世格別の御高配を賜らんことを」 <br><br>でも結局、アメリカは中国に負けてしまいました。米中安保条約が締結され、ジャパン州各地に中国軍の基地がつくられました。 <br><br>ジャパン州に駐留する中国軍の兵士の中には、素行不良な人がけっこういます。夜間外出禁止令が出ているのにも関わらず、酔っぱらってその辺の民家に不法侵入したり、女子高生にチカンしたりします。「何が悪いアルか。中国は戦勝国アルよ。アメリカは我が中国の属国みたいなモンなのだから、このくらい別に構わないアル」 <br><br>ジャパン州の州民はデモを起こします。「中国軍は日本から出ていけ！」 <br><br>その様子をCNNで見たニューヨークのアメリカ人がこうつぶやきます。「またジャパン州のバカどもが中国サマのご機嫌を損ねるようなことをやってるよ。ジャパン州がアメリカの国防の要だということを分かってないんだね。ジャパン州は売国奴ばっかりだ」 <br><br>テレビに、中国軍渋谷飛行場の州外移設を求めるジャパン州知事が映し出されました。「日本を取り戻す！美しい国、ニッポン！」アメリカ人はダイエットコークでプリングルスを頬張り、悪態をつきました。「ジャパン州なんか北朝鮮にでも売り飛ばしてしまえばいいんだ！」 <br><br>こんなことになったら、皆さんどう思いますか。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>ある日、琉球が日本の一部になりました。大日本帝国沖縄県です。もともと属国みたいなもんだったし、ウチナーンチュのヤマトンチュに対する感情もそれほど悪くなかったので、併合はわりかしスムーズに行われました。 <br><br>国旗は日の丸に、国歌は君が代になりました。琉球国王は東京に移住し、首里城には軍の司令部が置かれました。 <br><br>公用語は日本語になりました。ウチナーグチは方言ということになりました。小学校ではウチナーグチ禁止になりました。ウチナーグチを話した子には、首から「方言札」というカンバンをぶら下げるというペナルティが課されることになりました。 <br><br>そうこうしているうちに、日本とアメリカの間で戦争が起こりました。最初は日本優勢だったのですが、やがてアメリカが巻き返してきました。 <br><br>最前線に近い沖縄県はキケンだというので、多くの人が日本本土に疎開しました。子ども達を乗せた疎開船「対馬丸」が沈没しました。 <br><br>いよいよアメリカ軍が沖縄県に上陸してきました。疎開しなかった沖縄県の県民は、軍と一緒に戦いました。中学生や高校生も立ち上がりました。女子生徒は負傷者を看護する任務に就きました。僕たちは誇り高き帝国の国民である。日本本土を護るため、日本人として散華するのだ。撃してし病まむ！海軍中将はこんな無電をうちました。「沖縄県民斯く戦へり。後世格別の御高配を賜らんことを」 <br><br>でも結局、日本はアメリカに負けてしまいました。日米安保条約が締結され、沖縄県各地にアメリカ軍の基地がつくられました。 <br><br>沖縄県に駐留するアメリカ軍の兵士の中には、素行不良な人がけっこういます。夜間外出禁止令が出ているのにも関わらず、酔っぱらってその辺の民家に不法侵入したり、女子高生にチカンしたりします。「何が悪いファックか。アメリカは戦勝国ビッチよ。日本は我がアメリカの属国みたいなモンなのだから、このくらい別に構わないシット」 <br><br>沖縄県の県民はデモを起こします。「アメリカ軍は沖縄から出ていけ！」 <br><br>その様子をニコニコ動画で見た東京の日本人がこうつぶやきます。「また沖縄県のバカどもがアメリカ様のご機嫌を損ねるようなことをやってるよ。沖縄県が日本の国防の要だということを分かってないんだね。沖縄県は売国奴ばっかりだ」 <br><br>テレビに、アメリカ軍普天間飛行場の県外移設を求める沖縄県知事が映し出されました。「沖縄を取り戻す！美しい国、オキナワ！」日本人はペヤングソース焼きそばにキューピーマヨネーズをかけ、悪態をつきました。「沖縄県なんか中国にでも売り飛ばしてしまえばいいんだ！」 <br><br>こんなことになったら、皆さんどう思いますか。てゆうか、既になってますけど。 <br><br><br>↓前に書いたやつ。 <br>プリーズエンジョイ外側ライフ！ <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1696983639&amp;owner_id=369845 <br>加害者になろう！大日本外側連合！ <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1698678920&amp;owner_id=369845 <br><br>↓その他、普天間基地の日記をまとめたやつ。 <br>【普天間基地】それが人にものを頼む態度か(八度目) <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1603002078&amp;owner_id=369845 <br>【普天間基地】あなたの愛する物語(これまでのあらすじ) <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1478862687&amp;owner_id=369845 <br><br>【普天間基地】沖縄県民が現れた。コマンド？ <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1507547856&amp;owner_id=369845
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11461075231.html</link>
<pubDate>Fri, 01 Feb 2013 01:38:38 +0900</pubDate>
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<title>雪なんだからえゝぢやないか。</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年1月15日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------------<br><br>「雪ならしかたない」で済ませられることって、世の中たくさんあるような気がするのです。<br><br>---------------------------------------------------------- <br>＜大雪＞首都圏で積雪　横浜13センチ、東京都心8センチ(毎日新聞 - 01月14日 20:03) <br><br>本州南岸で急速に発達した低気圧の影響で「成人の日」の14日、首都圏を中心に大雪となる大荒れの天候となった。いずれも初雪となった横浜市で13センチ、東京都心でも8センチの積雪を記録。首都圏のJR各線などが運休や大幅遅れで乱れたほか、首都高速の通行止めや羽田空港の欠航が相次いだ。各地でけが人も出た。国立競技場で予定されていた全国高校サッカー決勝は19日に延期となった。気象庁は路面凍結などに注意を呼びかけている。(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&amp;from=diary&amp;id=2287507 <br>---------------------------------------------------------- <br><br>これだけ雪が降るとテンション上がりますね！今日はお休みだったけど、遠出は出来ないので地元下北沢の街をひと回り歩いてきました。 <br><br>アパートの階段に雪が積もっており、二階から下りるだけでいきなり苦戦しました。街へ出るといつもの休日よりは人が少ないみたいな気もしますが、それでもいちおう天下のシモキタなので、それなりに大勢の若者たちが歩きづらそうに往き交っています。 <br><br>歩きづらいとはいっても、商店街の中はまだいいのです。それぞれのお店が道路を雪かきしているからね。ちょっと裏手に入った住宅街なんかでは、どっこも雪かいてないので、自動車のわだちの中を歩くしかありません。 <br><br>駅の電光掲示板を見ると、小田急もロマンスカーや多摩急行を運休させているようです。他の鉄道会社もダイヤが乱れていたりしているみたい。 <br><br>DVDを借りたり、大丸ピーコックでコロッケを買ったりして家に戻り、階段と道路への出口の辺りだけ雪かきしました。道具がないのでちりとりでやりました。そういえば、街の中で雪かきしてる人たちも、みんなちりとりやシャベルでやっていました。効率悪いけど、東京ではおっきな雪かきなんてみんな用意してないからしかたないね。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>その後、銭湯へ行って帰ってきました。PCをつけてネットに繋ぐと、どっかの知らない人が「僕はある駅で働いているのだけど、雪でダイヤが乱れたからといって駅員に食って掛かるお客さんには困る」という日記を書いているのを見つけました。 <br><br>へええそんな人いるんだ。たぶん何らかの事情があって、電車が定刻通り動いていてくれないと超困る、という人々なんでしょう。 <br><br>でもさあ、そんなのっぴきならない事情なんて、そうそうないと思うんだけど。 <br><br>せいぜいが、 <br>出勤できない、とか、 <br>そのせいで納期に間に合わない、とか、 <br>そのせいで顧客を待たせてしまう、とか。 <br>そんなていどの話でしょ。 <br><br>そういうのはさあ、 <br>出勤できないからといって怒る上司が悪いのです。「雪ならしかたない」と考える上司なら問題ないのです。 <br>納期に間に合わないからといって怒る取引先が悪いのです。「雪ならしかたない」と考える取引先なら問題ないのです。 <br>よけいに待たされたからといって怒る顧客が悪いのです。「雪ならしかたない」と考える顧客なら問題ないのです。 <br><br>東日本大震災のときは、東京でも電車が止まりまくっていました。おかげでみんなエラい目にあったわけですが、でも基本的には「地震なのだからしかたない」と思っていたはずです。 <br><br>同様に「雪ならしかたない」で済ませられることって、世の中たくさんあるような気がするのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>えゝぢやないか。 <br>えゝぢやないか。 <br>雪で電車が止まつても <br>えゝぢやないか。 <br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br><br>えゝぢやないか。 <br>えゝぢやないか。 <br>雪で電車が止まつて <br>出勤できなくつても <br>えゝぢゃないか。 <br>雪なんだからえゝぢゃないか。 <br><br>えゝぢやないか。 <br>えゝぢやないか。 <br>雪で電車が止まつて <br>部下が出勤できなくつて <br>納期に間に合はなくなつても <br>えゝぢやないか。 <br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br><br>えゝぢやないか。 <br>えゝぢやないか。 <br>雪で電車が止まつて <br>卸問屋の社員が出勤できなくつて <br>納期が遅れて <br>予約注文したお客様を待たせても <br>えゝぢやないか。 <br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br><br>えゝぢやないか。 <br>えゝぢやないか。 <br>雪で電車が止まつて <br>メーカーからの出荷が遅れて <br>発売日が延びて <br>予約したのに一週間余計に待たされても <br>えゝぢやないか。 <br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br><br>街灯が、白い帽子をかむつているよ。 <br>枯れ枝が、薄あをい花を咲かせているよ。 <br>子ども達が、小さなかまくらを作つているよ。 <br><br>積もる雪が、 <br>すべての音を吸いこんでゆくよ。 <br>この街の根腐りを隠してゆくよ。 <br><br>だから。 <br><br>えゝぢやないか。 <br>えゝぢやないか。 <br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br>おほよそのことはもう、えゝぢやないか。 <br><br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br>雪なんだからえゝぢやないか。 <br><br><br><br><br>↓前に書いたやつ。 <br>雪の下北沢 <br>http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1674112104&amp;owner_id=369845 <br>
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<link>https://ameblo.jp/sugisawajun/entry-11451424953.html</link>
<pubDate>Fri, 18 Jan 2013 02:55:51 +0900</pubDate>
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<title>さわやかな、どや顔。</title>
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<![CDATA[ ミクシィに書いた日記の中からてきとうにセレクトし、転載します。<br>この記事は、2013年1月5日に書いたものです。<br><br>↓mixiの杉澤のページ<br>http://mixi.jp/show_profile.pl?id=369845<br><br>----------------------------------------------------------<br><br>「Macユーザーのどや顔」がどうしても好きになれず、これまではWindowsを使っていました。でもさいきん、「Macユーザーのどや顔」に惹かれてMacに替えました。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>持っているPCは「Windows」と「Macintosh」のどちら？(マイナビニュース - 01月03日 13:21) <br><br>「Windows」マシンと「Macintosh」は世界中で人気を二分するパーソナルコンピューターです。企業用・家庭用を合わせたシェアだけを見ると「Windows」の方が大きくリードしていますが、実際にみなさんが家庭で持っているパソコンだとどういった割合になっているのでしょうか？ <br>(中略) <br>Q.現在、お持ちのパソコンは「Windows」と「Macintosh」のどちらですか？ <br>Windows……853人（93.1％） <br>Macintosh……42人（4.5％） <br>そのほか……20人（2.4％） <br>「Windowsマシン」という回答が圧倒的に多い結果になりました。シェアを考えると、Macintoshはもう少し多くてもおかしくはないのですが、4.5％に留まっています。 <br>(後略) <br><br>http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&amp;from=diary&amp;id=2276806 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>珍しくパソコンのお話だよ。あと、どや顔ってゆうのはいわゆる「したり顔」のことです。 <br><br>わたくしシゴトがら、毎年12月の後半は忙しいです。それなのに今季は、その忙しい真っ最中に自宅パソコンを新調するという暴挙に出てしまいました。わたくしパソコンのこととかぜんぜん詳しくなく、多忙な時期によけいなタスクを背負い込むなんて無謀もいいとこです。 <br><br>今までWindowsVista搭載のノートパソコン(東芝ダイナブック)を使っていたのですが、なんかチョーシ悪くなってきちゃったのです。すぐに熱くなってしまうし、なによりレンタル屋で借りて来たDVDがちゃんと観れなくなってしまったのです。去年はこれまでにないハイペースで映画のDVDを借りまくっており、それが出来なくなってしまってざんねん。と思ったので新しいパソコンを買うことにしました。Vistaが出たばっかの頃に買ったやつだし、もうそろそろ買い替えてもいいでしょ。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>で、WindowsにしようかMacにしようか迷いました。 <br><br>今までずうっとWindowsユーザーだったのですが、ケータイはiPhoneです(もともとiPodを使っていたから)。なので、パソコンもMacにした方がなにかと都合いいんじゃないかなあ。だけどもうすっかりWindowsに慣れちゃってるし。どうしよう。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>そもそもなんでわたくしがWindowsユーザーだったのかというと、Macがキライだったからです。正確に言うと、「Macユーザーのどや顔」がキライだったからです。 <br><br>むかし、今ほどパソコンというものが普及していなかった頃(ケータイすら普及していなかった時代ね)、なんとなく「Macは芸術家が使うパソコン」というイメージがありました。ミュージシャンとかまんが家とか、そんな人々がいち早くMacを使っていたのです。 <br><br>だもんで、 <br>「Macユーザーは、クリエイティブ」 <br>「Macユーザーは、ハイセンス」 <br>「Macユーザーは、アーティスティック」 <br>それに対し、 <br>「Windowsユーザーは、アタマが固い」 <br>「Windowsユーザーは、取るに足らない一般大衆」 <br>「windowsユーザーは、面白みのない人間」 <br><br>そんな空気が、当時確かにあったのです。あったよね？無かった？わたくしの周りだけかなあー。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>まあ実際に、アーティストな方々のお仕事にはMacの方が向いていたのかもしれません。そういう理由でMacを選んだ芸術家も多いでしょう。 <br><br>けど、ぜんぜんクリエイティブでもハイセンスでもアーティスティックでもない人が、たんにMacのパソコンを持っている、というだけの理由で「オレってフツーの人と違うから。おまいらみたいに人生楽しんでないつまらん連中とは違うから」みたいなどや顔をしてるのが、なんとなくイラッときて仕方なかったのです。 <br><br>気にしすぎですよね。あるいはただの僻み。被害妄想。 <br><br>でもとにかくそんな理由でわたくしは「じゃあオレは逆に、意地でもWindows使ってやる！」と思いました。クリエイティブじゃなくてなにが悪い。つまんない一般大衆でなにが悪い。多数派バンザイ。 <br><br>大事なのはそのパソコンでなにをするか、だろ。そこが本質だろ。どんなパソコン使ってるかなんて皮相的な部分に惑わされてたまるか。そう考えてわたくしは、ひたすらWindowsに拘っていたのです。こういうのを皮相に惑わされている人、といいます。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>そんなわたくしでしたが、なんの考えもナシにiPodを手にしたため、自然とiPhoneユーザーになり、今またその流れで、おなじApple社の製品であるiMacに手を出そうとしているのです。ホントにいいんですかそれで。 <br><br>Windowsの方は、ちょうどWindows8という新しいOSが出たばっかりです。そこで池袋のビックカメラのパソコン館へ行き、Windowsコーナーを覗いてみました。 <br><br>よくわかりません。 <br><br>なんすかこれ。今までのWindowsのOSとぜんぜん違うみたいよ。あとから聞いたところによるとWindows8っていうのは、タブレット端末に適したOSとして開発されたんだとかなんとか。タブレット端末ってのはアレでしょ。iPadみたいなやつのことでしょ。だからタッチパネル機能がついていたりするのです。 <br><br>けっきょくWindows8を買ってもiMacを買っても、わたくしはどの道なんらかの新しいことを覚えなきゃいけないようです。 <br><br>だったらMacでいんじゃね。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>それでこんどは、そのビックカメラの中にあるアップルストアへ行きました。若い男性スタッフがいっしょうけんめい説明してくれました。名札を見るとMさんという名前のようです。 <br><br>繰り返しになりますがわたくしパソコンにはちょっとも詳しくありません。しかもその事実を隠そうともせず全面に押し出してしまいます。「ぼくねえー、ぱそこんてねえー、何だかまるきり分かんないんだようー」という姿勢で臨みます。ヘタすると「ビスタとブルートゥースとサムスン電子だったら、どのOSがいちばんおすすめですか」とか言い出しかねません。ほとんどアホの子です。今ならどんな詐欺にもひっかかる自信あります。 <br><br>そういう態度でわたくしは、なんでもかんでもMさんに訊いてしまいます。ネット上ならググレカスと怒られちゃうとこですが、Mさんはシゴトなので丁寧に教えてくれます。 <br><br>AirMacとMacBookとiMacの違いも分かりました。iMacの画面がすげーでかいのも分かりました。まあそれは見りゃ分かるか。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>Mさんの説明を聞きながら、わたくしはふとこんなことを尋ねてみました。 <br>「今ぼくのパソコンでは、テレビ観れないんですけど…」 <br>べつにテレビが観たいわけではありません。もともとほとんど観てないからね。だけどさいきんはテレビ観れるパソコンもあるらしいので、iMacはどうなのかな、と気になって訊いてみただけです。 <br><br>「iMacてテレビは観れるんですか」 <br>その時です。Mさんが嬉しそうな表情を見せました。 <br>「テレビ！」 <br>そしてゆっくりと人差し指を立て、ニヤリと笑って続けたのです。 <br>「観れます！」 <br><br>それは、まごうかたなき、どや顔でした。外国人にどや顔という言葉の意味を説明したい時にはこの顔を見せればイッパツで通じる、と思えるほどに完璧な。 <br><br>にもかかわらずその表情はけっして、わたくしに不快な印象を与えるものではありませんでした。 <br><br>アップルストアのスタッフでありとうぜん自身MacユーザーであるMさんの、完璧などや顔。あれほどまでに「Macユーザーのどや顔」を忌み嫌っていたはずのわたくしなのに、彼の表情を見た瞬間、胸の中に爽やかな風が吹き込んできたように感じたのです。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>Mさんのどや顔から伝わってきたのは、彼がいかにApple製品を愛しているか、ということでした。ここビックカメラ池袋パソコン館のアップルストアにある商品に、彼はゼッタイの自信を持っているのです。 <br><br>「テレビ？観れます！」 <br>「モニター？でかいです！」 <br>「本体？薄いです！」 <br>「重量？軽いです！」 <br>こんなステキな製品を、まさにこういうパソコンを必要としているお客様にオススメすることが出来る。この喜び。この感動。よくぞ訊いてくれました！ありがとうございますっ！ <br><br>そんなMさんの思いを、彼のどや顔は余すところなく表現していました。 <br><br>WindowsにするかMacにするか迷っていたわたくしが、Macユーザーになることを決意した瞬間です。Mさんの幸せそうなどや顔が、わたくしにそういう決意をさせたのです。もし彼が新興宗教の勧誘員だったなら危うく入信していたかもしれません。デンキ屋さんでよかった。 <br><br>---------------------------------------------------------- <br><br>もっとも、テレビ観るには別売りのなんとかかんとかを買わなくちゃいけなくって、それは高かったから買うのやめました。DVD観るのに必要な、別売りのなんとかかんとかは高かったけど買いました。マウスが付いていたんだけど慣れてないせいか使いづらかったので、あとでトラックパッドも買いました。これがまた高い。長年貯め続けてきたビックカメラのポイント、今回でぜんぶ使いきりました。なんかMacってお金かかるんだね。 <br><br>しかし、それでも。 <br><br>Mさんのどや顔はほんとうに素敵でした。わたくし原付バイクを持っているのでたまにバイク屋さんに行くんですけどね。バイク屋さんていうところにも必ず、気持ちのいいどや顔をするスタッフがいますよね。 <br><br>「空気圧調整しておきましたっ！(ﾄﾞﾔｯ」 <br>「そろそろタイヤ交換した方がいいですねっ！(ﾄﾞﾔｯ」 <br>「前回のオイル交換はいつ？あっすぐ調べてきますっ！(ﾄﾞﾔｯ」 <br>この人、バイクをいじるのが好きですきでたまらないんだろうなあ、と思います。いかにも技術職って感じ。かっこいいー。 <br><br>自分の好きなことを楽しんでやっている人の姿というのは、見ていて気持ちがいいですよね。始まったばかりの今年ですが、さわやかなどや顔にたくさん出会えたら嬉しいです。 <br><br>というわけで以上、年初にふさわしい、ポジティブ感あふれるエッセイを書いてみましたっ！(ﾄﾞﾔｯ <br><br>
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<pubDate>Sat, 05 Jan 2013 21:03:14 +0900</pubDate>
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