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<title>怖い((ﾟДﾟll))   後ろに気配が･･･((ﾟДﾟll))｜_･)</title>
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<description>主に怖い話((ﾟДﾟll))などを書きこんで載せるつもりです怖い話が苦手な方は、面白い？話、泣ける話、ジョーク系、名言、自分の日々の出来事(日常)～などなど‼よろしくね。( *｀ω´)</description>
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<title>幽霊ペンション</title>
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<![CDATA[ <span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">姉から聞いた話だけど、友達4人で旅行に行った帰り、夜中にカーナビつけて走ってたら山奥に案内されたらしい。<br><br>そしてカーナビが目的地に到着しましたって言って、着いた場所が幽霊ペンションだった。<br><br>そこで姉の彼氏がビデオを回して実況してたらしい。そして姉が<br><br>「早く帰ろうよ！んで今日はみんなうちに泊まろう？」<br><br>その瞬間姉が変な違和感を感じたが、その時は幽霊ペンションに着いたってことの方が怖くて気にしなかった。<br><br>後から気づいたら、友達4人で旅行に行ったはずなのにビデオの音声には<br><br>姉「早く帰ろうよ！んで今日はみんなうちに泊まろう？」<br>姉彼「だな」<br><br>姉友A「そうだね！」<br>姉友「うん！」<br>不明「私も良いの？」<br><br>そこでビデオ終わり。<br><br>俺もそのビデオ見たけどめっちゃ怖かった。<br><br>その後旅行に行った友達達とお祓いに行ったら、坊さんが「姉さんに一人着いてますね」と言ってすぐにお祓いした。<br><br>今まで俺は幽霊なんて信じてなかったがこれのせいで信じるようになった。</span>
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<pubDate>Sun, 05 Jul 2015 06:55:38 +0900</pubDate>
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<title>明けてました</title>
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<![CDATA[ 明けてたー(　✧≖´◞౪◟≖｀)<div><br></div><div>今年もよろしくお願いします！</div>
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<pubDate>Sun, 11 Jan 2015 15:57:21 +0900</pubDate>
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<title>サッポロ一番 焦がしバター</title>
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<![CDATA[ いや～<br><div>久々だー</div><br><br><div>更新全然してない(;̦̦̦̦̦̦̦̦ↂ⃝⃓⃙⃚⃘дↂ⃝⃓⃙⃚⃘;̦̦̦̦̦̦̦̦)Ϯ ̵̲ ्ŧあㄝ</div><br><br><br><div>ブラックな仕事に入ってもう休みが10日に一回あればいいほうで</div><br><div>一日16時間休憩無しw</div><br><div>しんどいね～</div><br><br><br><div><div id="{C8E838A0-1511-47E3-A90E-248CC0C576FA:01}" style="text-align:left"><div align="left"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20141215/14/syuhei0828/d3/7e/j/o0480036013159548170.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20141215/14/syuhei0828/d3/7e/j/o0480036013159548170.jpg" alt="{C8E838A0-1511-47E3-A90E-248CC0C576FA:01}" width="300" height="225" border="0"></a></div></div><br><br></div><div>これを食べたことを報告？</div><br><div>久々ということを報告しにブログに戻りました((´∀｀))</div><br><br><div>また機会があれば…</div><br><br><div>お会いいたしましょう(　✧≖´◞౪◟≖｀)</div><br><br><div>では！</div><br><br><br><br><br><br><br><br><br><div>因みに、tKAchは更新していますので</div><div>YouTubeでtKA実況よろしくね！</div>
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<pubDate>Mon, 15 Dec 2014 01:43:44 +0900</pubDate>
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<title>高校の校則「異性を惑わす服を着るな」</title>
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<![CDATA[ 高校に入学した女の子が校則を見ていたら よくわからなかったのでお父さんに聞いてみた。<br><br><br>「『異性を惑わすような衣服を着てはならない』って規則があるんだけど異性を惑わす衣服ってどういうの？」<br><br><br>お父さんはちょっと考えて答えた。<br>「やっぱり、制服だな・・・」<br><br>
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<pubDate>Tue, 21 Oct 2014 23:33:40 +0900</pubDate>
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<title>振り子時計に魅入られた</title>
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<![CDATA[ <br>おれの地元の中学校の話です。<br><br>各学年に３クラスしかない田舎の中学校なのですが、一年生に少し知恵遅れ気味の男の子がいました。仮にＡとしておきます。<br>田舎なので特別クラスとかもなく普通にクラスに混じっていましたが、クラスメイトからのいじめもなく上手くやっていたそうです。<br><br>それでも昼休みはいつも一人で、外で球技をする生徒や教室で談笑する生徒には混ざっていませんでした。<br>仲間外れとかではなく、Ａは昼休みになるといつも学校の来客用玄関にある大きな振り子時計の前に座っているのでした。<br><br>通りかかる先生が聞いた所によると「おもしろいから」だそうです。<br>悪さをするわけでもなくただ座って眺めているだけなので、誰も気にしていませんでした。<br><br>Ａが入学してから半年くらいした頃、学校でその振り子時計が処分される事になりました。<br>かろうじて動いているものの金属部分は錆びていて木製の部分もボロボロになっている為との事でした。<br><br>先生達も生徒達も「あーそうなんだー」とか「残念ねー」くらいのものでした。<br>Ａを除いては。<br><br>その話を全校集会で知ったＡはむちゃくちゃな事を叫びながら泣いてわめきました。<br>それからというもの、お昼の１２時に鳴る振り子時計のボーンボーンという音が教室に聞こえると、突然立ち上がって言葉ではない雄叫びのような声で毎日叫ぶのでした。<br><br>それから更にエスカレートし、昼休み以外の授業中にも振り子時計の前に座っている事が多くなりました。<br>その度に保健室に連れて行かれて親が迎えに来て帰るというパターンが続き、しまいには入院するという事で学校に来なくなりました。<br><br>その数週間後、振り子時計は撤去されました。Ａは入院中でその事を知る術はありませんでした。<br>お見舞いに行こうという生徒もいましたが、親御さんに来ないでほしいと言われていると先生が生徒に注意した為です。<br><br>それから冬になる頃、Ａが退院したらしく登校してきました。<br>偏見などなく温かくＡを迎え入れるつもりのクラスメイトでしたが、Ａの姿を見て驚愕しました。<br><br>Ａの顔の左半分だけが別人のようになっていたのです。<br>右半分は以前のＡの顔のままでしたが、左半分だけが面影もないくらい変わっていました。変わっていたというより、目と口が吊り上がっていたのです。<br><br>左目が何かで引っ張っているのではないかというくらい吊り上がり、口も左側だけが肉食の哺乳類のように裂けて吊り上がっていました。<br>それはもうまさに狐の顔でした。<br><br>それからＡはクラスメイトの目に耐えきれず転校していきました。<br>その後の事は誰も知りません。<br><br>Ａは振り子時計に憑いていた狐に魅入られたのでしょうか？
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<link>https://ameblo.jp/syuhei0828/entry-11941817887.html</link>
<pubDate>Tue, 21 Oct 2014 00:22:40 +0900</pubDate>
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<title>先生</title>
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<![CDATA[ 昨日聞いた話。<br><br>夫と待ち合わせしていた時、喫茶店で、たまたま隣席の男性と「台風たいへんですねえ」みたいに、会話が始まりました。<br><br>その話。<br><br>男性には妹さんが。そしてその子は高校の時、英語が恐ろしく苦手。十段階で１をとる程だったとか。<br><br>そこで一流大学英文科の才媛を家庭教師に御両親が決めはったそうです。<br><br>その人はスラッとした綺麗なお姉さんで、性格もよく、妹さんの英語も学年トップクラスに。しかしある日、留学でやめて行きました。<br><br>妹さんはその日ずっと泣いていたそうです。「せんせい」と。<br><br>でも一念発起、英文科で有名な女子短大に合格。場所の都合で自分の結構広いアパートに同居しに来ることに。<br><br>そんな頃先生がイケメンの米国人彼氏と帰国。妹さん大喜び！その彼氏なる人も気持ちのいい人で、四人でよく家で飲み会をしていたそうです。<br><br>ある日その人が家に沢山の酒やつまみを買って「おーい、お待たせ」と帰ると、返答なし。<br><br>何か不安を覚えダイニングに行くと妹さんが死んでる！ 冷蔵庫に頭をぶつけ。<br><br>大急ぎで救急車を呼ぶと、隊員さんは「死んでませんよ、気絶してるだけ」<br><br>やがて、ちょっと打撲傷があったものの、意識を取り戻した妹さん。<br><br>事情を聞くと、<br><br>先生の彼氏が突然家に。お菓子とか持って、バラの花束も。<br><br>大喜びの妹さんは、自分の使っている部屋に、おきっぱのガラケーをかけにいきました。<br><br>「あ、兄ちゃん？」「あ、先生？」<br><br>先生彼氏来てるよ、飲み会やね、と。<br><br>そして機嫌良く、先生彼氏と談笑を始めた時、その彼氏の目がギラギラしてきて、彼女は急に襲われました。誰もいない！<br><br>けれどもピンポンが突然鳴りました。妹さんは「入ってください！」すると沢山のおみやげを持った先生が「やっほお、元気？」と。<br><br>妹さんは「先生助けてっ！」たちまちの間に顔色の変わった先生は真っ直ぐこちらに来て「…助かる」妹さんは思いました。<br><br>先生思い切り膝蹴りを彼氏に…ではなく妹さんに。冷蔵庫にぶつかった衝撃と、薄れ行く意識の中<br><br>「この泥棒猫」<br><br>という昔のドラマのような先生の罵声が聞こえたそうです。<br><br>後日、謝罪と医療費、慰謝料は先生からあったそうですが、妹さんは謝絶。「怖かったのなんの」だそうです。<br>
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<link>https://ameblo.jp/syuhei0828/entry-11940691742.html</link>
<pubDate>Sat, 18 Oct 2014 23:42:00 +0900</pubDate>
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<title>父との思い出のガマ</title>
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<![CDATA[ <br>９年前のある日、釣りに出かけていた兄が顔を蒼白にして帰宅した。<br>がたがた震えている兄に話を聞くと、「怖い思いをした。○○ガマへは行くな。あかんぞあそこは、コワイモンがおる」と繰り返している。<br>あたたかい紅茶を飲ませ、母と話を聞くとこうであった。<br><br>兄はこの時期いつも釣りに通っているリアス式の湾内にこの日も朝からでかけた。<br>自分たちは○○ガマといって、このガマというのは平家の落人が日々の生活のため塩田を切り開いた土地で、この地方にはいくつもそのような何々ガマという地名がある。<br>照葉樹林に囲まれた湾内の水面は鏡のように静かで湖のように見える。<br>そのようなリアス式の入り組んだ小さな小さな湾のひとつが自分たち家族が通い詰めた場所であった。<br><br>死んだ父と兄と自分で小さい頃から通い詰めた場所で、知り合いなら竿二本。<br>先客がいたら、そこで竿を出すのをあきらめなければならない。畳二畳ほどの小さい石積みがある。<br>そこに行くには上のぐねぐねした細い道から３０ｍほどの獣道を下りなければならない。<br>小場所だけに場所を知られるのを恐れた父は、車を少し離れたところにとめて通い詰めるなどしていた。<br>十年ほど前からここに通うのは我々だけになってもここを発見されるのを恐れ、車は遠くに駐車するようにした。<br><br>自分たちが小さい頃、父が見つけたこの場所は父が死んでも秘密の場所だった。<br>しかし、その場所はよく釣れるのかというとそうでもなかった。<br>ただし２０ｍ先の水深が４ｍでフラット、底は砂地で自分たちの釣り方に合っていたし<br>春夏はうるさいほどウグイスが鳴き、向かいにある廃業した真珠選別所でまれに漁師が網を干している以外はどこからも見えない。<br>よって、この場所は、GWでも盆休みでも人は来ず。<br>鏡のような湖面に浮かぶウキを見ていると、それだけで癒されるような気持ちになるのだ。<br><br>ともかくそこに兄は出かけた。<br>そして昼飯を食べているときコワイモンを見たということであった。<br>そのコワイモン何だと聞いても答えない。<br>とにかく恐ろしい目にあった兄は飛ぶようにして崖を登り車に乗って帰って来たということだ。<br><br>そこまで聞いて私はハッとした。<br>「タモはタモは置いてきたんか！」<br>「置いてきた……」と兄。<br><br>タモの柄はどうでもいい。<br>タモワクは死んだ父が樅を曲げ作ったモノで、自分たちにとっては形見のようなモノであった。<br>「取りに行くわ！」と兄と母に告げ車に乗り込んだ。<br>後ろからは二人の「やめとけ」と言う声が聞こえたが、タモは譲れん。<br><br>晩秋の夕刻は、あっと言う間に日が沈み外はとっぷりと暮れていた。<br>「もう６時か」<br>その闇に少し驚きながら，車を出そうとしたら目の前に近所の少しおかしい母娘が車出しの前に立っている。<br>「すいませんそこどいてくれません？」と声をかけるがこっちを振り返るだけで、ボーと立ちすくみどこうとしない。<br><br>いらいらしながら車で待つと少し冷静になってきた。<br>今は６時。車で２時間。ガマに着くのは８時。<br>暗闇の中、獣道を下りていく自分の姿が頭に浮かんだ。少し怖くなった。<br>「やめとこ。あそこは誰にも知られてないし。明日明るくなっていけばいい」と考えた。<br><br>その時、その母娘の家主がこちらにぺこぺこ頭を下げながら二人を連れて行った。<br>今思うと、この二人に助けられたように思う。<br><br><br>翌日、自分には時間がなかった。仕事があったのだ。４時の暗いうちに家を出る。<br>兄は今日は休むらしい。６時前にガマに到着。朝の光の中獣道を下る。<br>久しぶりだ、自分が最後に釣りに来たのはもう何年前か。<br>少しコワイモンのことが気になったが、この穏やかな光の中ではそんな思いは消し飛んでしまう。<br><br>はたして釣り具一式はあった。タモは！タモも釣座の後ろに投げ出されている。<br>ほっとして手早く釣り具を回収しなければと考える。カラスの声でコワイモンのことが頭をかすめる。<br>クーラーとダンゴ材が入ったバッカンが先だ、その後スカリと竿、タモで２往復で勝負を付ける。<br>クーラーを持とうとした。持ち上がらない。何が入っている！<br><br>クーラーを開ける。ものすごい臭気が鼻をつく。中には何かの魚。<br>たぶんいわしミンチがたぷたぷとクーラーいっぱい入っている。<br>何日間も放置されたような腐肉のにおいが目と鼻を襲う。<br><br>「なにやっとるんだ」<br>兄に対する怒りが頭の中を支配する。<br>しかし「これは兄がしたことなのか。何でいわしミンチ？何で腐ってる？」<br>と考えるが兄に対する怒りが頭の中を支配していた方が怖くない。<br>無意識のうちにそう考えていた。<br><br>「どうする？あきらめるか。クーラーはあきらめる。とりあえずリールとタモワクは持って行こう。いやタモワクだけでいい」<br>と考え、タモワクをつかみ戻ろうとしたとき後ろのタブノキに首つり死体を発見した。<br><br>自分に背を向けている中年。ベージュのジャケット。足は地面に着いている。<br>しかし死んでいるのは間違いない。なぜなら恐ろしいほど首が伸びている。<br>釣座に行く時は、タモが気になっていたし、木の陰だったので気づかなかった。<br><br>自分はこれを見て少しほっとした。<br>「兄のコワイモンはこれだった。ただの首つり死体。釣りをしていて気づかずに、昼飯時にふと後ろを見て錯乱した。たぶんそんなところだろう」<br>そう考えながら死体から目を離せないでいた自分は少し冷静になりそして気が重くなった。<br>「この忙しい時期に。今日は仕事休まなあかん。警察呼んで事情聞かれて、解放されるのはいつのことやら」<br>「このまま、知らんぷりで行こうか？しかし、道具をおいて？誰かに車を見られたかもしれない。やっかいだがしょうがない」<br>なんだか死体に背を向けるのは怖くて、タモをもち振り返りながら道を上る。<br><br>「駐在があったな」<br>車で１分ほどの所に集落があり、そこに駐在所がある。<br>しかし警察官は不在だった。<br>ご用の方はここにメモするようにというバインダーに挟んだ紙とボールペン。<br>緊急の場合はここにという電話番号。またまためんどうくさくなった。<br><br>駐在所を出ると道の向かい家で庭の手入れをする老人と目があった。<br>「なんか用なんか？いっつもおらんぞおまわりさんは」と老人。<br>「人が死んどるの見つけたんですわ。首吊りですわ。ポンプの階段下ですわ」<br>老人は、場所を伝えると確認してくるといって自転車でガマに向かった。<br>自分は警察に電話するようにいわれたので連絡を取った。しばらくして二人の警察官がやってきた。<br>事情を話し場所に案内する。しかし、そこに死体はなかった。<br><br>「あれっ、ここにあったんです。確かにおかしいな」<br>とたんに二人の警官はいぶかしげに私を見てきた。<br>「疑われるなこれは」<br>確かに見たのに、えらいことにはまり込んだ……と思っているときに老人が現れた。<br>「あったんです」「でもないでしょう」と話している自分たちに、<br>「ここにあったぞ首吊り死体」と割って入ってきた。<br><br>老人の話では確かに死体はあったそうだ。<br>ベージュのジャケット。黒いズボン。足は地面に着いていた。<br>確認し自転車で駐在に戻っているとき、パトカーとすれ違ったのでまた戻ってきたらしい。<br>しかし、死体はない。<br><br>４人の立場は様々だが、やっかいなことに巻き込まれたという一点では共通していた。<br>警察は死体があると一人ならともかく二人が証言している。しかし見渡してそれらしいモノはない。<br>自分は早くこの状況を終わらせたい。しかし下手に言説を曲げては怪しく思われる。<br>じいさんも見てしまったといったら、引っ込めにくいだろう。<br><br>結果として、その警察二人と応援も含めた幾人かが周りを探索した。<br>自分は不思議に思いながらこれ以上長引くのはこりごりだった。<br>最終的には見間違いということでうやむやになり、解放されたのは昼前であった。<br>じいさんが意外にがんばり、自分は確かに見た。自治会長をしているんだぞ。などと言って言説を曲げなかったからだ。<br><br>自分は死体を見たことを自分自身信じられなくなった。ただ、うすら寒く感じるだけだった。<br>ともかく、警察が帰り自分たち２人は<br>「確かにあったよなにいちゃん」「はぁ……」<br>といった会話し、老人は家に帰っていった。<br><br>そこまできて、自分は「しまった」と感じた。<br>釣り道具を片付ける暇は十分にあったのだが、その場所にいるのがいやで上の道でいたのだ。警官たちがいる間に片付けとくべきだった。<br>一人であの場所に行くのは怖い。しかし、放置しておくのもどうか。<br><br>時間は正午。太陽は一番高いとこにある。お昼のサイレンが鳴る。<br>クーラーはだめだ。竿とリールは持ってこよう。<br>木漏れ日が美しい。風もなく湖面は鏡のようだ。<br>釣座に立つ。怖くなり周りを見回す。<br>「早くこの場を離れたい。竿だけいい」<br><br>その時始めて気がついたが、糸は海面に沈んでいた。<br>ウキはない。竿をあおってリールを回す。<br>すると、根がかりしている。いや、竿をあおると少し動く。<br>まるでタコを釣った時のように重いが引き寄せることができる。<br>ウキが顔を出す。針にかかっていたものが姿を現した。<br><br>それは、魚網に入ったパンパンにはちきれそうな人の首だった。<br>男女の区別はつかない。あらく切られた首の切り口に見える骨。<br>網の下には半分に割ったブロックがオモリでついてきた。<br>その顔。かにが這いまわっている顔を首と認識した時<br>自分は腰を抜かしてしまった。<br><br>熱いものを触った時のように竿を放す。<br>首は水面に没した。<br>その時。<br>「ギャッギャーｯ。ギャッギャーｯ」という鳴き声が耳に入ってきた。<br>しかし、その鳴き声はもっと前から聞こえていたかもしれない。<br>自分が鳥の声と思っていただけだったのかも。<br><br>腰を抜かして視線が上がり真珠選別所の桟橋の上に白いワンピースを着た女が目に入る。<br>「ギャッギャーｯ。ギャッギャーｯ」<br>女は両手で耳をふさぎ、あらん限りの声を発している。<br>なぜだかしらないがこの世のものではないことは確信していた。<br>こちらに背を向け短い髪を振り乱して叫んでいた。<br><br>自分はどうして駆け上がったか。腰を抜かしたまま崖を駆け上がる。<br>その中ほどで「ドブンッ、、、タプタプ」と水面に何かが飛び込んだ音がした。<br>「オンナが海に飛び込んでこっちにくる！」<br>そこから自分の記憶はあいまいになる。<br>よく事故をしなかったものだと思う。<br><br><br>自宅近くの喫茶店で過ごし、少し心を落ち着ける。<br>家に帰ると兄は友だちとボーリングに出かけたそうだ。<br>のんきな兄に対する怒りがふつふつとわいてきたことを思い出す。<br><br>それから、数年たって兄は難病にかかり死んだ。<br>父の退職金や母の蓄えを治療で食いつぶし死んだ。<br>死ぬ１カ月くらい前に兄にあの時の話を聞いた。<br><br>「何を見たん？」<br>「何ってアレさ。首さ」 <br>「網に入ったのつったんやろ。網に入った首」<br>「いや、ダンゴのバッカンフタをしとったらバッカンの中で音がする。びっくりして腰を浮かしてそーとフタを開けると、中に首がおった。女の首。ダンゴ喰っとった。サナギ粉まみれになってな」<br>「あたまおかしくなっとるから信じやんやろ。そやけどホントのことや」<br><br>薬のせいか、血栓のせいかときどき変なことを言うようになっていた兄は自嘲気味に言った。<br><br>「信じられへんやろ」<br>「いや、俺も見たもん変なもん」<br>と自分が言うと、兄は真面目な顔になってこっちを見た。<br>この話を兄としたのが最初で最後だった。<br><br>自分は釣りをしなくなった。<br>というか自宅より南に行くのが怖い。<br>夜見る夢はいつもあの時のこと。何回リピートしたか。<br><br>しかし、兄の葬式が終わって、兄が震えて帰ってきたときのことを母に話すと、まったく母は覚えていなかった。<br>そして、あの事がホントのことか確信できなくなった。<br>自分では大変な勇気を振り絞ってあのじいさんに会いに行くことにした。<br>しかし、あの場所の前を通るのは怖いので遠まわりをして行った。<br><br>じいさんはいた。しかも自分を覚えていた。やはりあの事はあったんだ。<br>起こったことなんだと思うと、なんだか泣けてきた。<br>「あれからあそこに行きました？」と聞くとじいさんは<br>「あそこはあかん。変なとこやで。にいちゃんもやめとけ」<br>急に顔を曇らせて言った。<br><br>父と何度も通った思い出の場所。<br>死体のあったタブノキにも何回も登ったし、小学校になるとノベ竿で小物釣りをさせてもらった場所。<br>それが恐ろしい場所になったことが悲しく感じる。<br><br>このことは自分は誰にも言っていない。<br>でも、なかなか心の中に置いとくのは難しい。<br>だからここに書かせてもらいました。<br><br>ガマ＝竈だそうです。
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<link>https://ameblo.jp/syuhei0828/entry-11938731979.html</link>
<pubDate>Tue, 14 Oct 2014 00:45:22 +0900</pubDate>
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<title>渓流釣りにスーツの男</title>
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<![CDATA[ <br>釣り雑誌のライターさんから聞いた、という話を友人から又聞きした話です。<br><br>青梅街道で奥多摩を抜けて、ご存知のおいらん淵のほんの少し手前に川の合流があります。<br>一ノ瀬川という支流で、この合流からしばらくの間は、ゴルジュという谷と言うよりは垂直の崖の間を流れるような川です。<br><br>町谷さんという、主に渓流釣りを楽しまれている方が居りまして<br>「人を寄せ付けない場所であれば、さぞ魚も釣れるだろう」<br>と、止せば良いの合流から川に入り竿を出したんだそうです。<br><br>ところがさっぱり魚は釣れない。<br>川から出るにも両岸とも高い岩壁、嫌々ながら遡行を続けました。<br><br>一ノ瀬川にも更に幾つかの支流があり、大常木谷という沢が流れ込んでいます。<br>釣りのポイントとして実績があり、沢登りでも人気のある川ですが、やはり険しい場所。<br>滑落などで少なからずの死亡事故が発生している"悪渓"と呼ばれる沢です。<br><br>良いポイントではあるものの、単独行では危険と判断し、この合流には入退渓できる箇所もあるので、別の川に移動しようかと考えたそうなのですが。<br>どういうわけかここから急に魚が釣れはじめる、それも良好なサイズの魚がかかる。<br>その先は再びゴルジュとなりますが、そのまま一之瀬川を釣り上ることにしたそうです。<br><br>相変わらず釣果は絶好調。途中３ｍほどの滝があり、ここでこの日一番の良形を手にして大喜び。<br>更に大物をと滝を越えると、上流に先行者いることに気がついたそうです。<br><br>竹の和竿を振り、一目で上手とわかる所作ではあるものの、その出で立ちはスーツにビジネスシューズ、ハンティング帽という異様なものでした。<br>とは言え釣りの腕前は相当のもので、次々と魚を釣り上げていく。<br>普通なら徐々に上流へ移動しポイントを変えて行くものですが、スーツの男は全く移動せず、同じ場所で釣り続けていたそうです。<br><br>渓流釣りの場合、先行者を追い越して先へ行くという行為はマナー違反とされているのですが、先行者が移動しないような時は断りの上で、先へ行かせて貰う事ができます。<br>町谷さんはかなり不気味だと感じたものの、上流に入らせてもらう為に「こんにちは、今のは良い魚でしたね」と声をかけました。<br>その時、スーツの男は町谷さんに背をむけてしゃがんでおり、針でも外している様子だったと。<br><br>「尺はあるでしょう。お上手ですね」と続けて話しかけたもののスーツの男はしゃがんだまま無言。<br>耳が不自由なのかなと、視界に入るように男の右側へ出ると、男は顔を背けて町谷さんを見ようとしない。<br>でも、男が何をしているかは分かったそうです。<br><br>標本用のガラス瓶に、魚を押込んでいる。<br>それも一匹二匹ではなく、魚の原型が無くなる位にぎっしりと詰め込まれている。<br><br>やはりまともではない、係わり合いになるのは止そうと、「お先に」とだけ言って男の脇を通り過ぎたそうです。<br>男は町谷さんの動きに合わせて背を向け、やはり顔を見せようとしなかったそうですが、その間も魚をビンに押込んでいるようだったと。<br><br>１０ｍほど歩いたところで、男が気になった町谷さんが振り返ると、男は居なくなっていたそうです。<br>両岸は１０ｍ近い高さの岩壁、下流には滝と、容易に脱渓できる場所ではなかったそうですが。<br><br>後日、町谷さんは釣り仲間同士の飲みの席で、「奥多摩にこの人あり」と言われる重鎮と会われた際に、このスーツの男の話をしたそうです。<br>この方は、かなり細い支流や沢に至るまで踏破し、雑誌連載を持ったこともある、奥多摩の主のような方だったそうですが、町谷さんの話を聞き終えると<br><br>「町谷さんも見ましたか‥」<br><br>とだけ、呟かれたそうです。<br><br><br>追記<br><br>河童じゃないけど、お話の場所からさらに上流に集落とキャンプ場があって、管狐って妖怪の伝承はあるんだそうです。<br>丹波山から流れてきた修験者が、一之瀬に管狐を持ち込んだ事で、村人が何人か死んでしまった。っていう話みたいです。
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<link>https://ameblo.jp/syuhei0828/entry-11938261666.html</link>
<pubDate>Mon, 13 Oct 2014 03:32:03 +0900</pubDate>
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<title>守れなかった存在</title>
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<![CDATA[ 桜の咲く季節になると思い出す。<br><br><br>俺は、小学校からの悪友3人とよくつるんで、高校生になっても遊んでいた。<br>A、B、Cの悪友3人と俺。そしてもう1人、同じく小学校からの付き合いがある“さくら”って言う女と。<br><br>さくらは俺らの中では、アイドルって程羨望の存在ではなかったが、他に女の子との付き合いも無かった中、そこそこ清純で可愛らしかったこともあって<br>『付き合いたい』という思いが全員の中に有りつつも、それをどこかお互いに悟られまいとしていた。<br><br>そんな歯がゆい関係だった。<br><br>高校3年の夏、俺ら5人は夏祭りのあと酒を買い、近所の公園で飲んだ。<br>酒の勢いもあってか、話題はいつしか『肝試し』になっていた。<br><br>近くの林の中には塚があり、塚の前で手を合わせると恐ろしい姿の女が現れ、女の姿を見た者は発狂するという、他愛もない噂が当時、半ば伝説のように伝播していたからだ。<br><br>「行ってみようぜ。俺らでさ」<br><br>当時、一番悪ぶっていたCが切り出した。<br><br>お調子者のBは気のせいかいつもの元気がなく、「やめよう……」と子犬のような顔でCを見る。<br>文武両道、正義感も強い俺らのヒーローAは乗り気なようで、さくらに「お前どうする？帰るか？」と気遣いも見せていた。<br><br>俺はといえば、さくらも一緒に行って、俺の肝が据わっていることを見せつけ、好意を寄せてくれれば幸いと、当時皆が思っていたであろうことを考え、 Aの問いかけに首を振るさくらの姿を期待していた。<br><br>「私も行く！あんた達だけじゃ不安！」<br><br>さくらも同行の意思を示し、俺達は林へ向かった。<br>あんなことになるとも知らず。<br><br><br>林を分け入って黙々と進んでいく。酒の力も徐々に薄れ、口数が少なくなっていく。<br>幸運にもさくらは俺の隣を歩いており、俺のシャツの袖を引っつかんでいた。<br><br>夜の林は、月の光とAの照らす懐中電灯のか細い光が頼りだったが、程なくして噂の塚に辿り着いた。<br><br>「ここで手を合わせる、んだっけ？」<br><br>Cはまだ酒が抜けていないのか、恐怖を表に出すまいと強がっているのか、普段見せないおどけた様子で塚に近づく。<br><br>Bは既に顔面蒼白で、「帰ろう……」と、Aと俺の顔を交互に見ている。<br>Aはつとめて冷静を保とうと、周りを注意深く観察していた。<br><br>さくらは相変わらず俺のシャツを掴んでいたが、もはやシャツが引きちぎれんばかりの力で、シャツを持つ手も心なしか震えていた。<br><br>「わあああああ！！！！！！」<br><br>Bが物凄い声で叫んだ。<br><br>途端、俺たちは恐怖と緊張のピークを超え、脱兎の如く散り散りに逃げ出した。<br>誰がどう逃げたか、どこをどう走ったかも覚えていない。ただ、闇雲に転げ周りながら走った。<br><br><br>林からどうにか抜け出すことができた俺。<br>公園に帰り着きしばし呆然としていると、少し遅れてAが戻ってきた。<br><br>「他のやつらは？BとCとさくらは？一緒じゃないか？」<br><br>Aにきつめの口調で問われ、一人で逃げてきたことを後悔しつつも、会っていないことを伝える。<br>Aは舌打ちをすると、一緒に探しに行くよう俺に求めた。だがさすがのAも怖かったのか、懐中電灯を落としてきたという。<br><br>公園から一番家が近い俺が、懐中電灯を取りに戻り、その後再度林に入ることとなった。<br>家から懐中電灯を持って、公園に戻ったときには、Cも公園に命からがら辿り着いたところだった。<br><br>Cも俺と同様、Bとさくらは見ていなかった。更に、探しに戻るのも嫌だと言うC。<br><br>「言いだしっぺはお前だろ！」<br><br>AがCを睨み付ける。<br>Cはばつが悪そうに、「悪かったよ……」とAに詫び、続けた。<br><br>「でも、俺見たんだよ。女みたいな影がさ、塚の後ろから出てこようとしてんのをさ……」<br>普段悪ぶって、俺らを鼻で笑う態度のCはそこになく、今にも泣き出しそうな顔をしている。<br><br>「女が顔を上げようとしたときBが叫んだから、『やべぇ！』って思ってさ……」<br>それを聞くと、俺も先刻の光景を思い出し、行くことが躊躇われた。<br><br>行くことを拒むC、行って2人を探すことを主張するA、どっちつかずの俺。<br>3人が膠着状態となっていた時、土まみれのBがとぼとぼ歩いてきた。<br><br>息は乱れ、Tシャツは伸び、あちこちから血も出ている。<br><br>「大丈夫か」と駆け寄り、「さくらは」とBに問いかける。<br>Bは泣きながら、「わかんない」と答えるだけだった。<br><br><br>それぞれの親に事情を話し、警察にも連絡して、その日の夜は町内総出でさくらの捜索が行われたが、行方はわからなかった。<br><br>件の塚周辺も重点的に捜索されたが、手がかりさえ何も見つからずその後何週間にもわたって捜索は続いたが、さくらは見つからなかった。<br><br>俺らも自発的に毎日林に集まってはさくらを探した。<br>1週間もするとある程度の覚悟はできていたが、『さくらを探す』のであって、『さくらの亡骸を探す』のではない。と自分に言い聞かせて探し続けた。<br><br>さくらが見つかったのは翌年の春、桜の咲く頃だった。<br><br>さくらは林の出口付近で、白骨化した状態で見つかった。衣服と持ち物からさくらだと確認された。<br><br>くまなく探したはずなのに、なぜ見つけてやれなかったのか。俺らは悔やみながら、葬儀に参列した。<br><br>さくらのご両親は、俺らの事を決して悪く言わず、娘の良き友達として接してくれた。<br>それがどれ程辛いことか、当時の俺らにも痛いほどよくわかっていた。<br><br>Aはご両親に深々と頭を下げ、俺らが事前に決めておいた、さくらの弔いの為のお願いを始めた。<br><br>「さくらさんのお骨を、分けて頂けますか……？」<br>訝しげにAを見るご両親。<br><br>「5人でよく遊んだ公園の、桜の木の下に埋めてあげたいんです」<br>俺が続ける。<br><br>「気持ちは分かるけど、お寺さんに相談しないと……」<br>ご両親が戸惑っていると、やり取りを聞いていた住職が、「ご家族がお許しになれば、いいでしょう」と許可してくれた。<br><br>俺らは葬儀のあと、泣きながらさくらの一部を、満開の桜の木の下に埋めた。<br><br><br>俺らは進学、就職と、別々の道を歩いた。俺とAは進学、Bはフリーター、Cは就職した。<br><br>それぞれが忙しく日々を過ごし、さくらの忌まわしい出来事は考えないようにした。<br>もちろん、何かの折には公園を訪れ、桜の木の下で座りながらさくらのことを考え、語りかけたりもした。自分勝手だが、さくらとの綺麗な思い出だけを考えていた。<br><br>翌年の成人式。久々に4人で顔を会わせ、近くの居酒屋で昔話に花を咲かせた俺ら。<br><br>酔いが回り始めた頃、Cが唐突に言った。<br><br>「さくらに会わないか？」<br>Aが過敏に反応した。<br><br>「お前、よくそんなことが……」<br>慌ててCが釈明する。<br><br>「いや、公園に行こうって言ってんだよ！」<br>Bはあの時のようにあまり乗り気ではなく、「ゆ、幽霊にでもなって出てきたらどうすんだよ……」と怯えている。<br><br>CはBの背中を叩き、「さくらなら幽霊でも会いたいだろ」と笑って言った。<br>Cなりにあの出来事にけじめをつけようとしている、と思った俺とAは、公園に行く事に同意した。<br><br>4人で公園に来るのは、さくらを埋めたあの日以来だった。<br>夜風が酒で温まった体を容赦なく冷ましていく。桜の木の幹は冷たく、春の訪れを遠く思わせた。<br><br>「さくら、会いてぇよ……」<br>Cが呟いた。<br><br>「ずっと好きだったのに」と続けた言葉に、全員が頷いた。<br>皆が言いたくて言えなかった言葉だ。<br><br>「俺もだよ」とAが、俺が言う。<br><br>「いつまでも好きだ」<br>Bが言い、誰ともなく手を合わせた。<br><br>「ひいいいいいい！！！！！！」<br>あの日と同じようにBが叫んだ。<br><br>桜の木の後ろから、あの日のさくらが、あの日の姿でゆっくり現れた。<br>あの日と違うのは、憤怒の表情と、体全体を覆う痛々しい生傷。そして、股間からの夥しい出血だった。<br><br>さくらはゆっくりと俺らの方に、Bの方に近づいていく。Bは腰を抜かし、口からは泡を吹いている。<br>俺、A、Cは、金縛りにあったようにその場を動けずにいた。<br><br>「許して、許してぇ！！」<br><br>Bが震え、上ずった調子外れの声をあげる。<br><br>さくらはBの目の前まで来ると、Bの中に入り込むようにスッと消えた。<br>途端、Bが物凄い勢いで嘔吐を始めた。ガックリと膝を折り、うつ伏せて吐く。血も混じっていた。<br><br>吐き終わると、今度は口を滅茶苦茶に動かし始めた。Bの口からは血と汚物がとめどなく流れた。<br>舌と口の内側を食い千切っていると気づいたときには、Bの体は痙攣し、Bは呻き声を上げながら白目を剥いていた。<br><br>ようやくBの元へ駆け寄った俺らの頭上で、「ごめんね」という声が聞こえた。<br>見上げた先には、きれいなままの姿のさくらがいた。うっすらと涙を浮かべ、さくらは消えた。<br><br>「さくら！行くな！」<br><br>Aが叫んだ。<br>Cは倒れているBの元へ駆け寄り、瀕死のBを更に殴りつけた。<br><br>「お前が！お前がぁ！なんてことを！」<br><br>Cは泣きながらBを殴り続けた。俺はそれを止めることもできなかった。<br><br><br>Bはその後救急車で運ばれ、何とか一命は取り留めたが、口内と内臓に重大な損傷があり、顔の骨も折れていた（これはCが殴ったせいだったが）。<br><br>そして何より、精神に異常を来たしており、傷が癒えた後は精神病院で暮らすことになった。<br>CはBの怪我の責任を全て負うこととなり、傷害罪で逮捕されたが、「酔った勢いでの喧嘩」扱いで罰金刑となった。<br><br><br>春になり、俺とAは公園を訪れた。<br>さくらは無事に天国へ行けただろうか。<br><br>そんなことを考えていると、Aが言った。<br><br>「さくらは、強かったな……あの日、塚の後ろから女が出てきたとき俺もびびって逃げちまったけど、振り返ったとき俺見たんだよ。<br>さくらが逃げ遅れたBをかばってる姿を。それなのにBは、そのあとさくらを……」<br><br>Aの言葉に、言い知れぬ悲しさと空しさが滲んでいた。<br>俺は桜の木に手を合わせて祈った。<br><br><br>どうか、さくらが天国で幸せに暮らせるようにと。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/syuhei0828/entry-11937410860.html</link>
<pubDate>Sat, 11 Oct 2014 01:32:41 +0900</pubDate>
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<title>あまりに突然すぎる死</title>
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<![CDATA[ 子供たちを連れて実家に遊びに行った時のこと。<br>普段から穏やかな母と、明るい父と、同居の妹一家と、みんなで楽しく話していた。<br><br>途中で母が<br>「そうだ、○○(長男)にいい本を見つけたのよ♪」<br>と笑顔で押し入れを開けて、下の段を見るために座ったのだが、いつまでも動かない。<br>探している感じでもない。<br><br>長男が「どうしたの？」と軽く肩を叩いたら、母の身体は静かに床に倒れた。<br>会話していた時の笑顔のまま、すでに亡くなっていた。<br>手にはかつて私が母に貰って大切にしていた本がしっかり握られてた。<br><br>あまりに突然すぎて、よくわからないまま解剖にまわされ、葬儀を済ませた。<br>死因もよくわからないらしいが、とりあえず心不全ってことにされていた。<br><br>下の子にはかなりの恐怖体験になってしまったらしく、それ以来私から離れられなくなってしまった。<br>文字通り、お風呂もトイレも、寝るのも一緒。<br><br>実は私はかつてこれと同じ光景を見たことがある。<br>母のおばにあたる人(祖母の妹)が、私が小さい時に、外出しようと玄関の上がり框に座って靴を履いている途中で亡くなってる。<br><br>「カルピス、何味がいいの？」というのが最後の言葉だった。<br>妹はこの時まだ生まれていなかったから、知っているのは私だけ。<br><br>祖母は母が幼い時に亡くなったから、祖母の妹にあたる人に母は育てられたと言ってた。<br>でももしかして祖母も、この原因不明の突然死だったのではないかと、最近強く思うようになった。<br><br>だから我が子を慰めているふりしながら、私も恐怖に怯えてる。<br>次は自分なんじゃないかと……。<br>
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<link>https://ameblo.jp/syuhei0828/entry-11936486321.html</link>
<pubDate>Thu, 09 Oct 2014 02:13:39 +0900</pubDate>
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