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<title>フランスでお母さん。</title>
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<description>フランス在住の日本語教師。二児の母。海外生活や子育てについて綴ります。</description>
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<title>娘の一言</title>
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<![CDATA[ <p>人の気持ちは複雑で、変わりやすく、でも結構単純で。</p><p>私も自分の気持ちに翻弄されながら毎日が過ぎていく。</p><p>自分を奮い立たせながらいるある日、７歳の娘にこんなふうに言われた。</p><p>&nbsp;</p><p>「ママ、また何か心配している顔してるね。。。」</p><p>&nbsp;</p><p>子供は親が思う以上に、親のことを良く見ている。</p><p>&nbsp;</p><p>私がすぐ返答できずにいると、</p><p>&nbsp;</p><p>「大丈夫だよ。その悲しい気持ちはママがおばあちゃんになるまで続くわけじゃないから」</p><p>&nbsp;</p><p>もくもくした灰色の雨雲が信じられないスピードで消え去り、一気に晴天になるような感じがした。</p><p>&nbsp;</p><p>はっとするというのはこういうことだろう。その驚きでまだ一言も発せない私に、娘は続けた。</p><p>&nbsp;</p><p>「いつも思ってるよ。例えば、勉強したくないなーって思ってー。それでちょっと考えてー。夜までこれを勉強するわけじゃないから今頑張ろうって」</p><p>&nbsp;</p><p>私は言葉をさらに失って、目をまん丸に見開いて、娘を見つめた。</p><p>&nbsp;</p><p>「そ、そうだね！！」</p><p>&nbsp;</p><p>思っていた以上の元気で焦った声で、やっと一言でた。まるでずっと考えを練っていた発明家がこれぞと言わんばかりの閃きを得たときのようだ。</p><p>&nbsp;</p><p>世紀の大発見に比べたらそんな大したことではないのだが、私にとっては大きな発見だった。</p><p>&nbsp;</p><p>ちょうど３０歳年の離れた７歳の娘に、教えられ、気持ちを救ってもらった。</p><p>&nbsp;</p><p>子育ては、本当に自分が子供に与えるより、子供から与えられるほうが多い。</p><p>&nbsp;</p><p>私はこの子がこれからもずっと大好きで、今日のことで多分ずっと頭が上がらない。</p>
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<pubDate>Fri, 05 Jun 2020 14:20:42 +0900</pubDate>
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