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<title>4</title>
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<description>この物語りはフィクションです。短編小説Lite</description>
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<title>ちょっとだけ見えるひと</title>
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<![CDATA[ いい大人になって、こんな事言うのも恥ずかしいけれど、僕は「ちょっとだけ見える」。<br><br>幽霊とか悪霊じゃなくて、妖怪の方。こんなこと誰に言っても信じてもらえそうにないので、人には言えない。<br><br>世の中でパワースポットともてはやされている場所のいくつかは、蚊柱のように小さな妖怪がたくさんいて、人の心をざわつかせたり、頭に鳥肌立てたりイタズラしていだけで、パワーなんてもらえない。<br><br>それでも、信じることで、元気になったり幸せになったりしているなら、それでいいと思う。<br><br>そして僕はちょっと見えるだけで、退治したり、コンタクトをとったりはできない。<br>犬や猫や昆虫と一緒んで、その声は聞けるがなんと言っているかはわからない。<br><br>ときどきオウムのように人語を覚えて喋るやつがいるが、ちょっと気持ち悪い。暗闇で、誰もいるはずがないのに声が聞こえたとかいうのは、大抵こんな妖怪の仕業なんだ。<br><br><br>先日ドライブ中、友人が郵便局に寄りたいと言ったので、iPhoneのアプリで見つけた特定局に寄った。<br><br>駐車場の真ん中に大きな柾が植わっており、エントランスで友人を降ろした後、柾をぐるりと回って駐車して友人を待った。<br><br>樹齢何年だよ？という大木で、太い幹がいくつにも枝分かれしている。<br>こんな駐車場の真ん中に、切られず残っているということは、「何かいるなあ」と思った。<br><br>じっと目をこらすと、葉裏に小さくて黒っぽいものがざわめいている。<br><br>視線に気付いたのか、羽虫のような大群がふわふわとこちらに飛んで来た。<br><br><br>つづく。<br><br>すみません、仕事行ってきます。
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<pubDate>Mon, 04 Jul 2011 10:19:52 +0900</pubDate>
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<title>オール電化乙</title>
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<![CDATA[ 私は雑貨屋で働いている。<br><br>チェーンでも有名ではないが、古民家を改装したそこそこお洒落なお店でカフェとギャラリーも併設しており、地元ではきちんと常連さんも付いている。<br><br>ある日、ゲイの店長がベトナム製のフライパンを安く仕入れて来た。<br><br>いろんな柄がアソートで入っているし、草木を描かれたデザインも素敵だった。<br><br>「とっても安かったし、かわいいでしょう？」<br><br>「かわいいですね。いくらで売るんですか？」<br><br>「そおねえ、いっぱいあるし、安かったから299円で売ってしまおうかしら？」<br><br>「安っ、でもどうしてこんなに安いんですか？」<br><br>店長はニヤリと笑ってフライパンの裏側を見せた。<br><br>「IHに使えないのよー！」<br><br>「…あっ、それで？」<br><br>フライパンの裏側は、迷路のようにぐるぐる立体の模様がついてた。<br><br>私たちは、「IH使えません」と、POPに書き入れて店頭に並べた。<br><br><br><br>フライパンは一日に二個～三個と、なかなか好評な売れ行きだったし、IHに使えなくても小振りでかわいいフライパンは壁面に飾るインテリア用にも重宝された。<br><br>最近は、生活に密着したかわいい素朴な雑貨が少ないので、店長いい買い物したなと思っていた矢先、クレームが発生した。<br><br>そのお客さんは、土曜日のお店のオープンと同時にずかずかとレジまで踏み込んで来て、がさごそとスーパーのレジ袋から件のフライパンを出し、カウンターの上に置いた。<br><br>「これ不良品です。」<br><br>奥様と、後ろに立っているのは息子さんだろうか？二人とも、まさに、鬼の首でもとったような顔をしている。<br><br>「そうでしたか…」<br><br>検分するが、どこと言って問題がない。<br><br>「ご迷惑お掛けして申し訳ありません。…どのような不良でしょうか？」<br><br>すると、息子さんが答えた。<br><br>「使えないんです。」<br><br>「使えない？？？」<br><br>「全然熱くならないのよ。これ不良品よ。こんなもの売ってるなんて、どう責任をとってくれるのかしら？」<br><br>芝居がかった台詞。ここに来るまで、何度も頭の中でイメトレしたんだろうな。<br><br>「はあ、あのう。もしかして、お客様のお宅はIHクッキングヒーターをお使いではありませんか？」<br><br>「…そ、そうよ。そうよね、ミツル？」<br><br>「ああ、その通りです。うちは新築したばかりのオール電化住宅なんです。まったく、こんな不良品を掴まされて不愉快ですよ。」<br><br>「申し訳ございません、こちらのフライパンは見ての通り、裏側が立体になっておりまして、IHに使えないんです。店頭には使えない旨表示してありましたが、…ご覧になりませんでしたかね…。」<br><br>私のターン。<br><br>二人は一瞬冷や水を浴びたようになる。<br><br>だがしかし、相手はIH対応とIH対応でないフライパンの差を知らないのである意味強い。<br><br>「そんな表示、私が来たときはなかったわよ！！！」<br><br>「申し訳ありません、店頭にお出ししたときから表示させていただいております。とくに不良品というわけではありません。」<br><br>「今時、IH対応じゃないなんておかしいだろ！！！」<br><br>そう、言われてもなあ。<br><br>世界的に見て、オール電化の家なんてどれほどの割合だろう。<br><br>ホント、こんなことでカリカリするなんて、オール電化乙としか言いようがない。<br><br>「そう、申しましても。なにしろお客様のお宅ではお使いいただけないのでしら、今回は返金させていただきます。」<br><br>「そうよ！当たり前よ！わたしち、わざわざ車で片道一時間ここまで来てるのよ！」<br><br>話が、微妙に繋がっていない。<br><br>車の中でよっぽど練習した台詞なのだろう。<br><br>「レシートはお持ちでしょうか？」<br><br>「ありません。」<br><br>「まさかこんなことになるとは思いませんでしたから、捨てました。」<br><br>なんと堂々としているのだろう。<br><br>「では、フライパン一個分で299円お返しさせていただきます。」<br><br>「299円！」<br><br>「そんなに安くないはずですよ！」<br><br>「店頭に出してから一度もお値段変更しておりません、299円でございます。もし1円玉があれば300円でお返しいたします。（ニッコリ）」<br><br>払い出ししている間も、親子のクレームは止まらなかった。<br><br>「もっとなんとかないらないの？一時間もかけてきたのよ？高速も乗って来てるのよ？」<br><br>「どうしてくれるんだ。今時、IH対応じゃないなんておかしいだろ！！！」<br><br>「お宅ではいっぱい買い物してるのよ！！！」<br><br>クレーマーさんは、大抵会話が無限ループする。<br><br>確かに299円じゃ、ガソリン代にも高速代にもならないだろう。まあ、本当に高速なんて乗ってるかわからないけれど。<br><br>返金の伝票にサインをいただいている間も、親子はずっと何か喋っていた。<br><br>ううーん、しつこいなあ。まだ帰らないのかなあ。交通費もお茶も出す気はないんだけど。<br><br><br>なにしろ不良でも表示ミスでもないし。<br><br><br>「お客様、お手持ちのIHの説明書はご覧になりましたか？」<br><br>「は？」<br><br>「説明書には、どんな器具が使えるかどうか記載されておりますので、今一度ご一読された方が良いと思ますよ。二度とこのような事がないように。」<br><br>「知ってるわよ！そんなこと！」<br><br>小銭をひったくると、親子は何も買わず、カフェでくつろぐ事もなく帰って行った。<br><br><br>「やれやれだわね～。」<br><br>「店長も対応して下さいよ！もう、あのフライパン三件目ですよ！」<br><br>「だって～。ミカちゃんの方が上手いんだもん、さすが家電最大手カスタマーセンター出身よね。」<br><br>「昔はこんな強気で対応してませんよ？こんなことするために転職したわけじゃありませんからね！」<br><br>「IHねえ…。」<br><br><br>「うちはプロパンです。」<br><br>「うちもよ。」<br><br>新築神話も、オール電化も乙。<br><br><br>おしまい。<br><br>※ついったーあります。フォローミー！<br>
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10941951291.html</link>
<pubDate>Sun, 03 Jul 2011 10:19:38 +0900</pubDate>
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<title>ヨメのメシがマズい</title>
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<![CDATA[ ※グロ注意。<br><br><br>母親が酷い肥満が原因で、小学校のときに亡くなった。原因はストレスだった。<br><br>幼少の頃のトラウマなのか、俺はスレンダーな女性が好きで、痩せている子でないと付き合えなかった。<br><br>何人も付き合ううちに気付いたのだが、痩せ過ぎの子は総じて食べ物に興味がない。<br>一緒に食事に行くと、「美味しい」とか「ごはんが進む」じゃなくて、「かわいい！」とか「キレイ！」とか、食べ物の見た目ばかり重視した。<br><br>味はどうあれ「キレイで可愛いモノを食べてる自分がキレイで可愛い」のだ。<br><br><br>痩せていれば、多少顔はどうあれ惚れてしまうので、恋愛に困らなかったが、ヨメはさすがにスレンダー美人をもらった。<br><br>雑誌モデルをやっていた彼女をどうにかこうにか口説き落とした。<br><br>長い事人生を共にするのだ。好みでないと困る。<br><br><br><br><br>食事に興味がない、ヨメが作るメシはマズい。<br><br>キレイに盛りつけられたサラダも、某クッキングスタジオで習って来たパンもどうしたらこうなるのかわからないくらいマズい。<br><br>「どう？かわいいでしょう？」<br><br>「どう、キレイでしょう？」<br><br>「ああ、そうだねかわいいサラダだね。」<br><br>「キレイだね。」<br><br>キレイで可愛いヨメが作るメシはキレイで可愛くなくてはならないのだ。<br><br><br><br>ある晩、網戸にアマガエルが這いつくばっていた。<br><br>俺はカエルのが大好きだ。あのフォルムがかわいい。両生類、爬虫類は大抵の男性が好きなように総じて好きだ。<br><br>「あ、カエル。」<br><br>「きゃああああああああああああああああああ！」<br><br>彼女は脱兎のごとく飛び出して、網戸をぴしゃりと開けると、<br><br><br><br>カエルを叩き潰した。<br><br><br><br>しかも、素手で。<br><br><br><br>まるで、蚊でも叩くように。<br><br><br><br>「お前、なんてことするんだよ！」<br><br>「カエル、恐いじゃない！」<br><br>「なんで恐いのに殺せるんだよ！」<br><br>「だって、だって…。」<br><br>「人間に何もしないだろ？害虫と違って。」<br><br>「だってー。」<br><br>「あーあ、こんなに可愛いのに。」<br><br><br>恐いから殺してしまう。何も出来なくしてしまうのか。<br><br>新しい発見だった。<br><br><br><br>翌日の晩、見慣れない串が出た。<br><br>いや、食事としては見慣れないけれど、その姿形は良く見知ったものだった。<br><br>アマガエルが串に五匹ずつ、おしりから口にぷっすりを串を打たれて焼かれていた。<br><br>「あなたが大好きなカエルちゃんよ。可愛いでしょう？焼き鳥屋さんで、カエルを出す事があるって、私勉強したの！偉いでしょ？」<br><br>「ちょ、これは…。」<br><br>焼き鳥屋で出すのは食用カエルだ。そのへんのアマガエルなんて、どんな寄生虫がいるかわからないし、農薬を吸っているかもしれない。<br><br>しかも、俺は焼き鳥屋のカエルを見ても涙目になってしまうようなカエル好きだ。<br><br>「ああ、カエルは可愛い。可愛いけどな…。」<br><br>アマガエルは普段食用に使わない事、可愛いアマガエルを食べる事は出来ない事を俺は説明した。<br><br>その晩以来、ヨメは口もきかないし、メシも作ってくれなくなった。<br><br><br>おしまい。<br><br><br>注）筆者はカエルが大好きですが、食べません。
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10940911048.html</link>
<pubDate>Sat, 02 Jul 2011 10:26:01 +0900</pubDate>
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<title>社会面の恋</title>
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<![CDATA[ 雨上がりの明け方とっくにあいつは消えていた。<br>　<br>そんな歌謡曲みたいなことが本当にあった。<br>　<br>同僚が荷物もそのままに失踪した。<br><br><br>彼女は何ヶ月かに渡り不正を働いており、失踪当日も会社のお金がいくらかなくなっていたそうだ。<br><br><br><br>一回り年下の彼氏と携帯SNSで出会い東京～長野間の遠距離恋愛、ゲームの有料コンテンツを貢ぎ、同棲だか結婚すると息巻いていたが、その前に不正が発覚。人事部と話し合いの最中に消えてしまった。<br><br><br>私が台風に直撃された有給休暇から帰ってくると、とっくに物事はあらかた終っていた。<br><br>　<br>勤務態度があやしかった。仕事の最中に帰ってしまうこともあった。そんな時間に新幹線なんてないと思っていたら、高速バスで愛の逃避行に間に合うらしい。<br>注意してもダメだった。残業しない自分は善だという考えだった。契約時間内に帰るのは違うだろと言ってもぶっちぎりでいなくなった。<br><br>仕事は出来た。早さはピカイチだったが、だんだん言っている事と行動がズレていった。薬でもやっていたのだろうかと勘ぐったが、私は不正に気付いていなかった。<br><br>上司に「お前は幸せだよ、気付いていなくて。」と、笑われた。一時期、私も不正を疑われていたそうだ。考えただけでも、ぞっとする。<br><br><br><br>彼女とは、もう誰が電話してもメールしても連絡が取れない。<br><br>なんとなく繋がっていた携帯SNSもアクセスブロックされたのに、facebookだけIDが残っている。<br><br><br>本当に生きているのか？PC環境にないだけなのか？<br><br>彼氏ってホントにいたのか？脳内なんじゃないか？<br><br><br>別に恋人でも思い人でもなんでもないのだけど、「次に会うのは新聞の社会面だろうか？」と思い、長野群馬山中で遺体が出ないか、または恋人同士で刺し違えたりしていないかと毎日ニュースをチェックしてしまう。<br><br>それでも、いつか忘れる日がやってくるのだろう。<br><br><br>おしまい。
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10939929000.html</link>
<pubDate>Fri, 01 Jul 2011 10:35:44 +0900</pubDate>
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<title>誰がために鐘は鳴る</title>
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<![CDATA[ <font color="#990099"><font color="#990099"></font><br>こんにちは、4（よん）です。<br><br>最近、高橋優がお気に入りです。<br><br>高橋優の「誰がために鐘は鳴る」を買って来ました。<br><br><br>前から思っていたんだけど、<br><br>「現実という名の怪物と戦う者たち」はNHKアニメ「バクマン。」のエンディングだし、<br><br>「誰がために鐘は鳴る」NHKドラマ「下流の宴」の主題歌だし、<br><br><br>NHKのお仕事が多いので、<br><br><br>今年は紅白に出場出来るんじゃないかと妄想しています。<br><br>秋田県横手市に錦を飾る優。<br><br><br>もちろん紅組はアッコさんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」がいい。<br><br>のど自慢の鐘を鳴らす演出もあるともっといいと思います。<br><br><br>もし、予想が当たったら、<br><br>スターバックスでコーヒの一杯もおごって下さい。<br><br><br><br>ではまた。<br></font><br><br><br><br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A6%8F%E7%AC%91%E3%81%84-%E7%8F%BE%E5%AE%9F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%90%8D%E3%81%AE%E6%80%AA%E7%89%A9%E3%81%A8%E6%88%A6%E3%81%86%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%EF%BC%88%EF%BC%A4%EF%BC%B6%EF%BC%A4%E4%BB%98%E3%81%8D%E5%88%9D%E5%9B%9E%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4%EF%BC%89-%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%84%AA/dp/B004HETQDW%3FSubscriptionId%3D175BC0N2BCT0X4DAZG82%26tag%3Damebablog-a1430047-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB004HETQDW" target="alt0='AmebaAffiliate' alt1='福笑い/現実という名の怪物と戦う者たち（ＤＶＤ付き初回限定盤）/高橋優' alt2='Amazon.co.jp' alt3='http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nizi2h6AL._SL160_.jpg' alt4='1'">福笑い/現実という名の怪物と戦う者たち（ＤＶＤ付き初回限定盤）/高橋優<br><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51nizi2h6AL._SL160_.jpg" border="0"></a><br>￥1,300<br>Amazon.co.jp<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10938963362.html</link>
<pubDate>Thu, 30 Jun 2011 11:25:01 +0900</pubDate>
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<title>夜な夜なカフェ</title>
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<![CDATA[ 遅番で帰ると眠くなるのが午前三時。遅番じゃなくても三時まで眠くならなくて困る。<br><br>ションピングモールのテナントなんて、夜の九時まで開けている必要あるのかと疑問に思う。<br><br>第一、閉店ギリギリで駆け込んで来る客にロクなのがいない。ベッドタウンという場所柄、ケチなバカップルが多いし、買い物ひとつひとつがだらしない。<br><br>先日は、私の働いている下着屋で、「どれにしようかー？」「これ似合うんじゃね。」「やだー、ショウくんエローい。ねーこれかわいくなーい？」なんて、尻触ったり掴んだり握り返したりしながら、閉店時間とっくに過ぎてるのにラブラブ買い物されて、<br><br><br>死ねばいいのにね。<br><br><br>と、思った。<br><br><br>十時半に買い物を済ませたカップルは、隣の化粧品屋で、コスメを買い込み、「お泊まりなんでぇ、もっと小さいサイズありませんかぁ？」「あのーう、駅まで遠いんで送迎バスありませんかぁ？」と、のたまった。<br><br><br>ねえよ。<br><br>営業時間外だよ。<br><br>タクシー呼べよ。<br><br>ここまで来たら、従業員だって徒歩だよ馬鹿野郎。<br><br><br><br>コンビニで下着もコスメも買えよ。<br><br>お泊まりサイズコスメも、コンドームもあるよ。<br><br><br>第一、健全な客はこんな時間に来ねえんだよ。<br><br><br><br><br>そんな、ささくれ立った気持ちで帰宅して、<br><br>「ああ、ラブラブで素敵ななカップルだったな、時間を忘れるほどに愛しあっているんだな」<br><br>なーんて、<br><br>プラス思考に考えられない自分がいけないのかと落ち込み、いやいやあっちが常識がないのになと葛藤して、軽く食事して、のろのろ風呂に入って、発泡酒でも開けて腰窓に凭れて煙草を吸っていると三時になる。<br><br>眠れない。<br><br>三時を過ぎる、自分もうっかりしていると、三十路になる。<br><br><br><br>ある晩、階下に屋台が停まっているのを見つけた。<br><br>白い暖簾のついた小さな屋台だ。<br><br>アパートの三階から見下ろすと、セピア色で染め抜かれた暖簾の文字が良く読めず、最後にお茶碗のようなイラストが描かれているのだけがわかった。<br><br>なんだろうか、だたコーヒーの匂いがする。<br><br><br><br>遅番だと、カフェも閉まっているので、美味しいコーヒーに飢えていた。<br><br>自分でいれるのではなく、人がいれてくれる美味しいコーヒー。<br><br><br><br>寝間着にサンダル履きに、お財布と煙草を持って、コンビニ行く風を装って通り過ぎる。<br><br>やっぱりカフェだった。<br><br>暖簾に「夜　な　夜　な　カ　フ　ェ　」とカップのイラストが染め抜かれてている。<br><br>引き返して暖簾をくぐった。<br><br>きちんとダブリエに帽子をかぶった店主が「こんばんは、いらっしゃいませ」と迎えてくれる。客はサラリーマンらしき男性が一人。<br><br><br>白木の清潔な屋台に焙煎の香がするのを肺の奥まで吸い込んだ。<br><br><br>「お煙草、お吸いになりますか？」<br><br><br>煙草を持っているのを見ると、店主は折り畳みの椅子とテーブルで「喫煙席」を作ってくれた。<br><br><br>夜なのにモカを頼んで、店主と客に少し笑われた。<br><br><br><br>ノーメイクで、髪も濡れたままで、コンタクトレンズじゃなくてメガネで、<br><br><br>真夜中の街角で、街灯の灯りと薄い星空を見上げながら、ずずっとコーヒーを飲むと、<br><br><br>こんな気持ちいいことがあるのに、誰とも共有出来ないのはもったいないなと思った。<br><br><br><br>きっとおバカなカップルだって、あんなんだけど、「気持ちを共有する」にあたっては、私なんかよりずっと上手なんだ。<br><br><br><br>明日はもうちょっとがんばろう。<br><br><br>おしまい。<br><font color="#666666"></font>
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<pubDate>Thu, 30 Jun 2011 11:13:36 +0900</pubDate>
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<title>さくらの妖精</title>
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<![CDATA[ 庭に桜の木があると言うと大変羨ましがられるが、気軽に「イイネ！」と言う輩は桜が庭木に向かない事を知らない。<br><br>「庭で花見出来るなんていいじゃない」とも言われるが、北向きの駐車場にあるので、縁側や居間からは全く見えず、その恩恵にもあずかれない。<br><br><br><br>花が咲くと美しいし嬉しい。それは認める。<br><br><br>はしりの時期は楽だが、数日で花びらが大量に落ちる。花見の会場や、公園などは山盛りの花びらを掃除しているのだ。<br><br>その後は、小さながくが落ちて来て、車のあちこちに入り込む。扉の隙間や、ワイパーにもっそり小山が出来て掃除が大変だ。<br><br>その間小鳥たちが蜜を求めてやって来て、愛車にトリフン爆弾を落とす。これがなかなか落ちない。<br><br>夏になると毛虫がわいて恐ろしい。消毒は毎年二回欠かさず植木屋がやって来る。夏に二回だぞ。<br><br><br>殺虫剤を散布している間は、車を移動させるが、散布が終った朝、定位置に車を戻した時、悲劇が起こった事がある。<br><br>留守中に夕立が襲った。午前の激しい雷雨の後、落っこちた毛虫が愛車の上にもドアの隙間にもてんこ盛りになり、泣く泣く掃除した。<br><br>まさか、朝っぱらから夕立なんて、呪われているとしか思えない。<br><br><br><br><br>世の車好きは、木の下に車を置く事自体常識知らずだと笑うだろうが、車に愛のない先代が敷地内に植えてしまったので、この状況と闘うより仕方がない。<br><br>私も、ひとつ前はちょっとしたミニの旧車なんて乗っていたけれど、今は人に貰った十年オチのフィットで楽している。洗車も以前は手荒い意外認めなかったが、今はスタンドの洗車機に入れて吹き上げるだけで充分。<br><br>ある意味桜に屈したとも言えるが、所詮人間は自然に勝てないので許して欲しい。<br><br><br><br>先日、車のフロントガラスに樹液が落ちるようになった。これがなかなか取れなくて困る。<br><br>見ると幹にざっくりと三十センチほどの傷がついていた。<br><br>丁度、父が仕事用のトラックで帰って来たとき、駐車場で付けた傷だった。<br><br>数日どうしようか考えあぐね、布を巻く事にした。<br><br><br>家のハギレを探して見てもピンと来ず、包帯を買うほどでもない。なにしろ包帯じゃ細すぎるし、夜自分が帰宅した時、幹が白く浮かび上がってたら恐いじゃないか？<br><br>私は冬の間履いていた黒タイツを二足見つけて、それを巻く事にした。これなら包帯のように伸縮性があって結びやすいしズレる事もない。黒いので目立たないし一石二鳥だ。我ながら冴えている。<br><br>二メートルの脚立に乗って二足の黒タイツを幹に巻き付けると、樹液が落ちるのはぴたりと止んだ。どうかこのまま、傷が癒えて欲しい。<br><br><br><br><br><br><br><br>ある晩、黒タイツを履いた桜の妖精が「手当してくれてありがとうございます。恩返しにまいりました」と、やって来ても、追い返してしまいそうだ。<br><br><br>おしまい。<br><br>今日、これ買う/著者<br><br><br><font color="#666666"></font><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=15849607" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">誰がために鐘は鳴る(初回限定盤)/高橋優<br><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51Fnw5bYEYL._SL160_.jpg" border="0"></a><br>￥1,200<br>Amazon.co.jp<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10937905834.html</link>
<pubDate>Wed, 29 Jun 2011 09:45:55 +0900</pubDate>
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<title>コンボイケーキ</title>
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<![CDATA[ 「あれが食べたくて型を作ったんだ、焼いてくれない？」<br><br>同級生で原型師のミナモトがシリコン型を持って来た。甘いものが好きで卒業してもうちのケーキ屋でよく買い物してくれるし、近所なので飲みに行く事もある。<br>俺はこんなご時世なので、高校卒業後は製菓専門学校を経て今、家を継いでいる。<br>ケーキ屋なんて柄にもない、中ニの頃は絶対継ぎたくなかった。<br><br>「あれって？」<br><br>紙袋から出した包みの布を払うと、巨大なトレーラーの型があらわれた。<br><br>「コンボイケーキ。」<br><br>「ぶっ。」<br><br>なんだ、その、どや顔で。<br><br>「『アゴなしゲンと俺物語り』に出て来るヤツ。あれが食べたくて。」<br><br>「流行ったなー。高校の時。」<br><br>「ゲンさんの作る料理がとにかくウマそうなんだよな。」<br><br>「お前、そんなこと考えてたのか？」<br><br>ミナモトは、ひきこもってフィギュアばかり作っている癖に、中肉中背の丁度いい身体をしている。食べるのは人一倍好きだが、何かを作製している間は寝食を忘れてしまうので「バランスがとれている」のだそうだ。<br><br>「終盤は出て来なくて淋しかったぜ。コンボイケーキ。」<br><br>「て、言うかさ、自分の家で作れよ。」<br><br>ミナモトは実家住まいだ。ミナモトの妹はよく自分でケーキを作るがうちの味には叶わないと贅沢な事をぼやいている。手料理、いいじゃないか。<br><br>「家のオーブンに入らなかったんだよ！」<br><br>「バカじゃないの？考えて作れよ。」<br><br>「コンボイケーキはこれくいらいの大きさが必要なんだよ！」<br><br>声を荒げるミナモトに俺はしばし腕を組み、沈黙した。<br><br>「あ…。」<br><br>「人にものを頼むときは『お願いします』でしょう？」<br><br>「あ、はいハトヤマさん、コンボイケーキ焼いて下さい。…お願いします。」<br><br>カウンター越しにミナモトはシリコン型を差し出した。<br><br>「作業場に来いよ。一緒に作ろう。」<br><br>母親に店番を任せて、作業場で玉子を泡立てタネを作る。その間、ミナモトには型を念入りに洗わせ、粉をはたかせた。コンボイは複雑な形をしているので紙が敷けない。<br><br>オーブンで焼き上がる間、丸椅子に座って茶を飲んだ。<br><br>「焼けた？」<br><br>「焼けた、けど、少し休ませないと型から外せない。」<br><br><br>実際、偉そうな事を言っていたが、シリコン型で焼くのは初めてだった。素人向けなのでちょろいと思っていた。<br><br>しかし、オーブンから出したコンボイは、型から外さなくとも残念な容姿になっていた。<br><br>シリコンが柔らかく、外側に広がり、たぷんと広がった「太ったコンボイ」になっていた。<br><br>「うわあ。」<br><br>「どうした、ハトヤマ。うわああああ！俺のコンボイが！」<br><br>「そっか、広がるのか…。そういえばシリコンのパウンド型って、中央がくびれてるもんな。あれ、広がり防止だったのか。」<br><br>「残念すぎる。」<br><br>「ダメだなこのコンボイは、だらしなさすぎる。」<br><br>「ヘイヨー、コンボイ…。」<br><br>「トランスフォーム！」<br><br><br>俺たちはコンボイケーキが冷めるまでゲームで暇をつぶし、試食した。型がふくらんでしまうと、密度がないから少し物足りない。<br><br>「俺、今度金型作るよ。」<br><br>「溶接まで学ぶ気か？」<br><br>「ああ、職安でも行こうかな。仕事しながら学べるところないか探してみるよ。」<br><br><br>今まで仕事をした事がないミナモトの、ヘンなやる気に火がついた。<br><br>スポンジを四角く焼いて、カットして積み上げてデコればいいじゃん。とは言えなかった。<br><br><br>おしまい。<br><br><br>参考「アゴなしゲンと俺物語り」平本アキラ著/講談社刊<font color="#666666"></font><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=15836434" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">アゴなしゲンとオレ物語（1） (ヤングマガジンコミックス)/平本 アキラ<br><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F519H5GTTW1L._SL160_.jpg" border="0"></a><br>￥530<br>Amazon.co.jp<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10936961189.html</link>
<pubDate>Tue, 28 Jun 2011 10:48:22 +0900</pubDate>
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<title>通い猫の事情</title>
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<![CDATA[ 借家の庭に毎日猫が来る。<br><br>深く、黒い毛の大きなオス猫。<br><br>夜、酒とアテを出す商売をしているので昼は家に居る。私が遅い朝食を摂っているのを見つけると、猫がサッシをカリカリと鳴らしてくれるので、そこだけすぐに窓が汚れる。<br><br>うちのショーコ（メス4歳雑種）はゴハン残しの癖があり、猫はショーコの食べ残しをキレイに平らげると縁側で丸くなって寝てしまう。<br><br>黒猫は私が出掛けるまでずっとそこで過ごしている。<br><br>数ヶ月後、ときどき「撫でろ」と腹を見せてくれる程の仲になった。<br><br><br><br>たいそう年寄りの猫で、大家さんに聞くと三件隣の島田さんというお宅の猫で、名前は体のとおり「クロ」だという。旦那さまが入浴中、お風呂のふたの上で過ごす程慣れているとご自慢だそうだ。<br><br>また聞きだが、週一回はシャンプーし、餌も高齢猫用のお高いキャットフードを獣医さんから買っていると言う。<br><br>うちのショーコのカリカリドライフードとは大違いだが、たまにはそんな下々のスナックが食べたいんだろうか。<br><br><br><br>ある日、クロが丸一日来なかった。<br><br>ときどき一日会わないことがあるが、余所の猫なので仕方がない。しかし、毎日来る者が来ないのは淋しい。<br><br><br>朝食を食べながら、ふとカレンダーを見ると、今日は日曜日。週末、寝不足の頭でぼんやり考える。<br><br>昨日もクロは来なかった。<br><br><br><br>ああ、そうか、週末の日中は旦那さまと過ごしているのか。<br><br>平日の日中は可愛がってくれる人がいないのか。<br><br>ご家族は旦那さま以外猫好きじゃないのかもしれない。<br><br><br><br>明日はきっといつも通り家に出勤してくるだろうクロの頭を、いつもより撫でてやろうと思った。<br><br><br>おしまい。<br><font color="#666666"><font size="5"></font></font>
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<pubDate>Mon, 27 Jun 2011 09:51:44 +0900</pubDate>
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<title>五階のコンビニ</title>
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<![CDATA[ 仕事場から地下鉄の駅に向かう途中にコンビニがある。<br>僕は朝煙草とパンと缶コーヒーを買い、夜も缶コーヒーかペットボトルを買い物した。<br><br>　<br>ある日、同じビルの五階に同じコンビニがあることに気付いた。<br>外壁のガラスに面して雑誌が並べてあるのが見えるし、蛍光灯も煌煌としている。<br>最近流行の複合オフィスなどでなく、普通の雑居ビルだ。<br><br>エレベーターホールの各階の案内にも、ちゃんとコンビニの名前が記してある。これはコンビニ会社の企画か何かなんだろうか？<br><br>その日は五階のコンビニに入る勇気がなく、一階のコンビニでエスプレッソティーを買って地下鉄に乗り込んだ。<br>翌日、会社で五階のコンビニの話をすると誰も知らないと言う。夢でも見たんじゃないかと心配された。<br><br><br><br>夜になり、僕はいつもどおりコンビニに行った。一階ではなく、築三十年越えであろうエレベーターで五階に上がった。チン、と可愛い音がして扉が開くと、暗い廊下を挟んでコンビニのスイングドアがある。やっぱりある。夢じゃない。<br><br>ドアを開けるとき、胸がどきどきしたが、入ってみると普通のコンビニだった。おでん、中華まん、コンビニ端末、ATM、アイスのケースまでも階下のコンビニと変わらない。お客さんは、僕の前にひとり、雑誌とおにぎりを物色しいた。<br><br>僕が飲み物を決めている間にも、何人かの男性がやって来た。<br><br>平凡なペットボトルのお茶をお会計に出すと、見た事のあるスタッフが話し掛けて来た。名札に店長の某と書いてある。店長は階下と同じだ。<br><br>「お客さん、初めてですか？」<br><br>「ええ、まあ。いつもは下のコンビニ使っているんですけどね。」<br><br>「そうでしたか、ありがとうございます。」<br><br>「なんで、同じコンビニが五階にもあるんですか？普通、5階にコンビニありませんよね？」<br><br>店長はちょっと意外そうな顔をした。<br><br>「何も知らないで来たんですか？」<br><br>「…ええ、まあ、下から昨日見えたんで何だろうと思って来てみたんですけど。」<br><br>「そうでしたか、ここは大人のコンビニでございます。」<br><br>ギャグかと思って吹き出しそうになったが、店長の某は至って真面目だった。<br><br>「最近良質のエロ本と言うか、成人雑誌が買えるお店が少ないのです。子供の目に触れるといけないし、売り場も狭いですし。そこで男性が安心して成人雑誌が買えるお店を作ったのです。昔は洋モノなどもコンビニで買えましたが今は全滅寸前です。」<br><br>店長某の案内する方向、雑誌売り場を見ると今週の主要漫画誌が1割だとすると、残りの9割が全部エロ本だった。<br><br>「エロいのは本だけですか？」<br><br>「ええ、まあ他は普通のコンビになので、コンドームと凄十くらいはありますが。」<br><br>「テンガとかローションは？」<br><br>「ありません。」<br><br>キッパリ。<br><br>「どういった経緯でこのお店を？」<br><br>「趣味です。」<br><br>キッパリ。<br><br>なんと男らしい。買い物客のほとんどが何かしら雑誌を購入している。飲み物だけ買った僕はモグリというわけだ。<br><br>「何かオススメはありますか？」<br><br>「そうですね、シーメールは好きですか？」<br><br>「…いや、あんまり。」<br><br>「そうですか、やっぱりじゃあ洋モノ巨乳なんていいですね。元気出ますよ？」<br><br><br><br><br>僕は記念にお茶とエロ本一冊を買って店を出た。<br><br>　<br>　地下鉄の駅で、コンビニ袋が案外透けていることに気付き、必死で隠しながら僕は帰路についた。<br><br><br><br>おしまい。<br><br><font size="5"><font color="#666666"></font></font>
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<link>https://ameblo.jp/t4story/entry-10935408674.html</link>
<pubDate>Sun, 26 Jun 2011 20:13:59 +0900</pubDate>
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