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<title>帝王Pの十六夜堂</title>
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<description>こちらは帝王Ｐのブログです！主にゲーム、アニメ関連の話題や、ssの投稿をしていきたいと思います！</description>
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<title>新年のご挨拶</title>
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<![CDATA[ <p>どうも皆さん明けましておめでとうございます！</p><p>やっと久々にブログを更新した帝王Pです！</p><br><p>いやー、あっという間に2013年になっちゃいましたねー(^▽^;)</p><br><p>今年はどんな年になるのか予想もつきませんが、自分は今年で高校卒業or専門学校入学予定なので頑張って過ごしていきたいなーって所存です。</p><br><p>しかし…今年はいきなりついていなかったというか…さっき突然頼まれたバイトに行ってきました。</p><p>正直、休みモードだった自分にはハードだったというか…(;´Д`)ノ</p><p>正月なんて人来ないだろうなあ、なんて思いながらやってたら大量の客が来ました。</p><p>自分はコンビニのバイトしてるので、さばくのが大変ですねー(汗)</p><p>まあ、甘ったれるなって言われそうですが、せめて言わせてくださいよ。</p><p>…大変疲れました。</p><br><p>…で、帰ってきたらゴミ袋を棚に飾ってあったほむほむフィギュアに引っ掛けてしまい、首がもげてしまいました…。</p><p>どうしてこうなった…(´・ω・`)</p><br><p>と、こんな新年早々運のない事に巻き込まれてる自分ですが、今年も良かったらご贔屓にしていただけるとありがたいと思います。</p><p>相変わらず更新は遅くなるのかもしれませんが…。</p><br><p>では、今回は挨拶のみなので、ここまでで。</p><br><p>それでは、改めてこのブログをよろしくお願いしますね！</p><br><p>ではではー。</p>
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<pubDate>Tue, 01 Jan 2013 14:08:54 +0900</pubDate>
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<title>今更ながらBO2のおはなし</title>
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<![CDATA[ <p>どうもこんばんわ！</p><p>最近めっきり音沙汰の無かった帝王Pでーす(汗)</p><br><p>やっぱりこういった毎日更新、みたいなものは向いていないのかもしれないなんて最近思ってる次第です…。</p><p>まあ、だからってやめませんけどね。</p><p>そ、それにいつかも「自分のペースでやる」って言いましたもんね、うん。</p><br><p>それはともかくとして。</p><p>今回は、４日前に発売となった人気FPS「COD：BO2」のお話でもしようかな、と。</p><br><p>あ、ちなみに自分はちゃんと発売日に買いましたよ？</p><p>単にブログ更新しなかったので、今になってしまっただけです…。</p><br><p>で、もう皆さんはオンラインやりこんでいますかー？</p><p>自分はと言えば、まだオフが終わってない状況なので中々進みません。</p><br><p>しかし、今回はストーリーの方も凝ってはいると思いますね。</p><p>今回はマルチエンディングらしいので、頑張って進めている最中です。</p><br><p>「クリア遅すぎだろ」と思われるかもしれませんが、何しろ長い時間プレイできないもので…。</p><p>それに今回はサブストーリー？として「ストライクフォース」のミッションがあるじゃないですか？　あれで本筋進めるのが遅くなってしまうんですよね。まあ、あれもメインではあるのかもしれないけど。</p><p>よく分からないんですが、あれもエンディングに関係するんですかねえ？　そう踏んで全部クリアしてってますけど…。</p><br><p>まあ、それはとにかく、ストーリーは前作並みに面白いと思いますね。過去の武器が使えたりする所は「おおお！」ってなりましたし。装備も選べる様になったのも、幅が広がった感じがします。</p><p>しかし、途中の展開が衝撃的でした。皆さんならどこのシーンか大体分かりますよね。自分の手で殺すことになろうとは…。これ以上は言うまい。</p><br><p>ストーリーは今んとここんな感じ。</p><p>で、肝心？のオンですが、一応ちょこちょことやってはいて、今んところレベル20になったくらいです。これまた遅い…。</p><br><p>個人的にはBOよりやりやすくなった感じはしますね。あくまで自分の感想ですが。</p><p>ただ、マップが少々把握しずらいのかな？　俺が馬鹿なだけかもしれませんがね。</p><p>武器も個性的なものが多いですね。若干smgが群を抜いている様にも思います。あと機関銃は使いやすくなった気がします。</p><br><p>後、これは関係無いんですが、個人的には過去武器もオンで使えたらなあ、とは思ってしまいました。</p><br><p>…って、ところです。</p><p>まだあんまりプレイしたとは言えないレベルですのでこんな所かなーって。</p><p>ちなみにゾンビはまだプレイしてません。クリア後と決めているのでね。</p><br><p>まだ買っていない人は、面白くなっているのでよかったら買ってみたらいかがでしょうか？</p><p>まあ、このブログの感想じゃ、あまり伝わらないとは思いますがww</p><br><p>あ、あと終わる前に一つ。よかったら只今随時BO2のフレンド募集してますので、下手っぴな自分でもよかったら、いつでも登録お待ちしております。楽しくやりましょう！</p><br><p>では、また今度進捗状況でも書かせていただきます。</p><br><p>ではまた！</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11413898785.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Nov 2012 22:35:46 +0900</pubDate>
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<title>まどか☆マギカ劇場版見てきました！</title>
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<![CDATA[ <p>どうもこんばんわ！</p><p>3連休が終わってしまうという事実に、少し凹み気味の帝王Pです…(^▽^;)</p><br><p>まあ、そんな自分事はどうでもいいんですけどねー。</p><br><p>で、今回のネタというか記事ですが…。</p><br><p>自分、丁度今日が3連休で休みだったという事もあって、映画館まで足を運んでまどか☆マギカの劇場版を見てきました！</p><br><p>自分の住んでる所は田舎なもので、アニメの劇場版が来ることって少ないんですが、今回に限っては長野県の、しかも上田のみでやっているという事だったので、これ幸いと観賞しに行きました。</p><br><p>朝早くから行ったので、人の入りもそんなに多くはなかったですかねー。それはよかったなと素直に思っている自分です。</p><br><p>まあ、入るにあたって限定セット(ポップコーンと飲み物のセット)買ってから入りました。結構ポップコーン多くて、劇場では食べきれなかったのは秘密ですww　勿論持って帰って食べましたが。</p><br><p>で、入場前に箔押しのフィルム交換券もらいました。後編で交換できるそうで。</p><p>そういえば、あるスレで交換券の質が高くて交換するのがもったいないって話を見ましたが、確かに一理あるかなって思いました。力入ってるよなあww</p><br><p>…写真の一つでも載せられれば良いんですが、未だによくそのやり方が分からないもので、物自体は他の人のあげた写真でも参考にしてください。もしくは実際に見に行ってもらえれば…。</p><br><p>んで、いよいよ本編。</p><p>東京の劇場なんかでは結構大騒ぎだったそうで、ちょっとは懸念していたのですが、そこは田舎。さっきも記述しましたが、朝早くだったので人は少なかったですね。余裕で席取れて良かったー。</p><br><p>本編についての感想。</p><p>内容についてはまあ総集編だったので、大体の人は知ってると思いますが、結構編集されているシーンも多かったですねー。自分はニコ動で配信されていたのを見たっきりだったので、良い復習になったと思いました。</p><p>自分的にはあっという間だったような気もしますが、あれ結構長かったんですよね。２時間越えするアニメって初めて見た気がしますww</p><p>来週公開の後編がかなり楽しみですね。一度見たものとは言え、やっぱり１ファンにも新鮮な作品でした。知らない人でも、気軽に見てもらえる出来になってるんじゃないでしょうか？</p><br><p>…前編やって、まさか後編こっちでやらないって事は、ないよねww</p><br><p>そして、鑑賞後はショップに寄って買い物。</p><p>クリアファイルとパンフレット買ってきました。まだパンフは読んでませんが、これからじっくり浸かるつもりです！</p><br><p>…帰りにうまい棒のUFOキャッチャーやって、取れなかったのは内緒ですww</p><br><p>まあ、今日はそんな感じでした。実に充実していたと思いますよ、ええ。</p><br><p>上映している所はあまり多くはないですが、よかったらお近くの劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか？</p><br><p>では、毎度唐突ですが、今回はこれにて。</p><p>皆さん、明日からも頑張っていきまっしょい！</p><br><p>ではでは！</p>
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<pubDate>Mon, 08 Oct 2012 22:03:05 +0900</pubDate>
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<title>バイオハザード６</title>
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<![CDATA[ <p>どうもこんばんわ！</p><p>いつの間にか丸1ヶ月程更新が滞っていた帝王Ｐです(汗)</p><br><p>今まで見てくれていた人はお久しぶりでございます。</p><p>いやー、言い訳って訳ではありませんが、進学関係の事でちょっと忙しくもありまして、ついつい他の事に時間を割いちゃっていました(・・；)</p><br><p>で、漸くブログ投稿に着手したのが、今と言う…。</p><p>全く、もうちょっと頻度良く投稿していきたいと思いますね。</p><p>こんなブログでも見てくれている人がいるんですからねっ！</p><br><p>はい、それで今回はと言いますと、昨日発売した大人気ホラーゲームの最新作、バイオハザード６について、ちょっと語っておこうかなと。</p><br><p>皆さんはもう購入されましたか？</p><p>自分は、ギリギリで密林で予約しまして、発売日に購入できました。</p><br><br><p>で、やってみた感想ですが。</p><br><br><p>…結構、難しくないですか、今作？</p><p>それとも、自分がゆとりゲーマーなだけなんですかねえ…。</p><br><p>ちなみに1週目と言うことで難易度はノーマルでやってはいるんですが、ゾンビの攻撃の一発が重いです。あっという間に体力が減るは減るは…。</p><p>おまけに、回復少なくないですかねー(愚痴ww)　今回中々ハーブを見かけない気がします。まだよく分かってないんですが、タブレットって調合したハーブによって回復量変わってるんですか？　うーむ、分からん。</p><br><p>後、今回最初っから無限弾使えるんですね。まあ、勿論まだ1回も使ってはいませんが。クリアしたチャプターでお遊びで使ってみたいなと思ってます。</p><br><p>しかしまあ、ストーリーは面白いと思いますね。ちょっと２のオマージュも入っていますしね。</p><br><p>自分はチキンなんでまだオンラインの方はやらないで、ソロプレイしてますが、いずれ誰かと協力とかやってみたいなーって思ってます。迷惑かけるのが嫌なんですけどね…。</p><br><p>あ、フレンド募集してますので、のんびりやっても良いって人は、前にも書いたと思いますが(それかプロフ参照)、自分の所までフレ申請待ってまーす。ていうか全力で募集してますマジでww</p><br><p>そう言えば、エージェントハントってモードも面白そうです。あれは他人のキャンペーンに敵として入り込めるってモードなのかな？自分的には犬とかピザ野郎とか使いたいです。</p><br><br><p>…やり始めたばかりなのでまだこのくらいしか書くこと無いんすけどねww</p><p>取り敢えず、各キャラのストーリークリア目指して頑張ります。まずは、自力でクリアしたいですもんね。皆さんもストーリーは最初はソロですよねー。…ねー。</p><br><p>書く事はこれで全部ですが、まだ購入していない人は、この拙い感想を見て決めるきっかけにしてもらえれば幸いかなー。</p><br><p>では、次回もなるべく間を空けずにしたいとは思いますので、よかったら見てね！</p><p>ちなみに、ssの方ですが、ちゃんと別に執筆してますので、もう少々お待ちください！　本当に見て下さっている人には申し訳が無いです！</p><p>ただ、こっちもゾンビ物だから、バイオ繋がりで閲覧数見込めるかも…(ゲス笑い)</p><br><p>ま、まあそれは嘘としても、同じホラー物なんで、是非多くの人に見てもらいたいなー。その為にも、ちゃんと完成しなきゃね！</p><br><p>では、今度こそまた次回という事で、また見てねー。</p><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11372296507.html</link>
<pubDate>Fri, 05 Oct 2012 23:48:18 +0900</pubDate>
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<title>久々です(汗)</title>
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<![CDATA[ <p>えーこんにちわ！</p><p>最後の更新から20日以上経過してしまいました帝王Pです(＞＜;)</p><br><p>いやあ、いかんとは思ってるんですが、中々めんどくさがって書かなくて(おい)</p><br><p>というのは、半分冗談ですが、最後に更新したのが、自分の夏休み中だったのですが、そこから色んな事に追われて、こちらのブログに割く時間が無かったのですよ(￣ー￣；</p><br><p>なので、前々からこちらで掲載している、例のssもまだ続きを執筆していない状況で…。</p><p>かなり少数でしょうが、楽しみにしてくれている人には申し訳ないです、はい。</p><p>頭が上がりません…(´・ω・`)</p><br><p>で、でも、こちらの込み入った用事が終わり次第、また執筆させていただきますので、もう少し長い目で当ブログを見てもらえれば幸いです！</p><br><p>しかし、夏休み、もっと欲しかったなあ…(遠い目)</p><br><p>…しかして、特に高校生の皆さん。</p><p>今は、就職、進学シーズンに差し掛かってきていて、何処も大変ではないでしょうか？</p><p>実は、自分の用事というのも、この進学についてが入ってるんですよ、これが。</p><p>まあ、大部分がそうってわけではないですけど。</p><br><p>皆さんは、何処を目指していますかねえ。</p><p>まあ、正直それは自分の道ですからね、自由に選択したら良いと思いますよ。</p><p>それはまあ、周りの意見を聞くことも大事ではありますがね。</p><br><p>で、自分はと言えば、何と声優系の専門学校に行く事に決めているのでした！</p><p>ええ、皆さんの言いたい事は分かりますよ。</p><br><p>「声優で食っていくのは大変」、「ひと握りの人間しかなれない」などなど…確かに正論です、はい。</p><br><p>でも、自分には夢があります！</p><p>それは、憧れのプロの声優さんと同じ舞台に立ち、ただ純粋に仕事がしたいのです！一緒に！</p><p>自分は、もうモブ役でもいいです。でも、同じステージに立つことは可能だと思うんです！</p><br><p>確かに、実際の社会は難しい事が一杯です。やりたい事も中々上手くいかないかもしれないです。</p><p>でも、人生なんてどう足掻いても、1度っきりですから。</p><p>やりたい事やって、最高の人生にしようじゃありませんか！</p><br><p>…まあ、社会から逸脱しない程度にねww</p><br><p>なんかいつの間にか自分の愚痴みたいになってますが、まあ言いたい事は1つ。</p><p>今どうしたいか迷ってる同士諸君、或いは人生のターニングポイントに差し掛かってる社会人の皆さん、兎に角人を頼ったりする前に、自分で冷静に考えてみましょう！</p><p>そうすれば、きっと自分のやりたい事、進むべき道が見えてきますから、ね！</p><p>そしたら、その時はちょっぴり人に相談してみて、太鼓判を押してもらえれば、後は自分の決心だけですよ。</p><br><p>こんな世の中だけど、明日を見つめて歩いていこう！</p><br><br><p>…あれ？これゲームとアニメ中心のブログだよな？</p><p>ま、まあ良いか。書く事が無いとか言うな！</p><br><p>では、ろくな事書いてませんが、眠くなってきたのでこれで。</p><br><p>ちなみに、余談ですが、自分が目指している学校は「東京アニメ・声優専門学校」という所です。同じ所目指してる人が、このブログ見てくれていたら嬉しいな。決心は変わらないと思うので、同士がいたら、是非一度話をしてみたいものです。よかったらお話しようよww</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11338008541.html</link>
<pubDate>Sun, 26 Aug 2012 00:36:21 +0900</pubDate>
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<title>hidamari of the dead　その５</title>
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<![CDATA[ <p>えー、こんにちわ！</p><p>最近、GTOに嵌って、中々ssを書かない帝王Pですwww</p><br><p>ところで余談ですが、ダークナイトライジング見てきました。まだ見てない人、超面白いので見に行ってみたらどうですか？　最後の辺りの群衆の中での戦いは燃えますね、ええ。まあ、ネタバレ防止の為に詳しくは言わんよ。兎に角、前2作見てる人は、絶対見た方が良いと思いますね！</p><p>まあ、これから前2作を見る自分に、言われたくはないと思いますがwww実は、いきなりこの3作目から見たりしてます、自分(汗)</p><p>でも、面白かったのは、事実だもんげ！</p><br><p>と、こんなたわいもない雑談は良いとして、では第5回、始めたいと思います！</p><br><br><p>…Resumption.</p><br><p>後編</p><br><br><p>　乃莉は、まず2人よりも先に、夜の廊下へと足を踏み出した。夏とは思えない涼しい風が吹いた気がして、乃莉は思わず肩をすくませた。それでも、気持ちを集中させて、廊下の奥を見た。何かがいる気配はしなかったので、3人は進むことにした。先程貸してもらった懐中電灯を沙英が照らす形で、前進した。</p><p>　どうやら外では風が吹いているらしく、先程の涼しい風は、これによるものだと乃莉は判断した。ガラスの外では木々が風邪に揺れて、校内に怪しげな影を作っていた。それはさながら、人を喰らおうとする怪物のように見えた。</p><p>　</p><p>　暫く進むと、逃げてきた玄関の前に戻ってきた。相変わらず、不気味なくらい静かだった。扉を確認すると、先程と同じように感染者が扉に張り付いていた。だが、一つだけ違っている事があった。ガラスに無数のヒビが入っていたのだ。3人は戦慄した。</p><p>「あれ、まずくない…？」</p><p>「ここから、離れた方が…」</p><p>「これは、危機ですな…」</p><p>　3人は早く○○くんを見つけ出そうと、反対側の生徒の教室などがある棟に行こうとした。その瞬間だった。ガラスが、まるで待っていたかのように割れ始めた。傘立てが１つ、崩れ落ちた。</p><p>「本当にまずいって！」</p><p>「に、逃げましょう！」</p><p>「ぜ、全速前進ー！」</p><p>　全速力で全員が走り始めた。すると、ガラスが完全に崩壊し、傘立てが全て崩れた。その間を潜って、感染者が入り込んできた。懐中電灯を振り回すように前に向けて、暗闇を照らし出していく。一体何処にいると言うのか。</p><p>　どんどんと、1学年のクラスの教室を突き進んでいく。乃莉にも馴染みがありすぎる位の場所。しかし、今はその場所すらも、異界のように思えた。後ろを向くと、感染者の群れが我先にと全速力で走ってくる。気味の悪い鳴き声を聞いて、乃莉は耳を塞ぎたくなった。</p><p>　教室の途中まで来ると、２階へ続く階段があった。急いで乃莉と2人は階段を駆け上がった。上がりきると、その階に２年生の教室があるのにきづき、搜索する事になった。○○くんは２年なので、いるならこの界隈が怪しいと踏んだのだ。しかし、感染者を撒かなければ、安全な搜索はできそうにない。</p><p>「ど、どうしましょう」</p><p>「と、兎に角まずはどっかに隠れなきゃ…」</p><p>「あ、あそこはー？」</p><p>　宮子が指差したのは、いつもよくお世話になっているトイレだった。ここからなら３歩と掛からない位に近い。背後からは複数の足音が迫っている。選択肢は無い。3人は急いで逃げ込んだ。<br> </p><p>　内部は、やはり月の光すら届いていなく、廊下よりも薄暗さが増したような気がした。3人が身を潜ませると、少し遅れて外から複数の足音が近づいてきたが、すぐにその音は遠ざかっていった。暫くしてから、沙英が懐中電灯を点け直した。</p><p>「…もう、大丈夫かな」</p><p>「多分…」</p><p>　乃莉は率先して、トイレのドアを薄く開けてみた。暗い廊下にはもう人影は見えなかった。そして反対を確認すると、僅かに鳴き声が聞こえた。どうやら感染者は目的である2－1とは反対に向かっていったらしい。教室を搜索するなら、今しかない。</p><p>「沙英先輩、宮子先輩、大丈夫みたいです。行きましょう」</p><p>「皆、あくまでも静かに行動ね」</p><p>「ラジャー」</p><p>　3人はこっそりとトイレから廊下に出た。そのまま先へ進み一番最初の教室になる2－1へと向かった。</p><br><p>　教室の前にたどり着くと、引き戸は何かが引っかかっているのか、一向に開く気配を見せなかった。鍵が掛かっているのかと思ったが、鍵穴は回っていなかった。乃莉はその間、何度も反対の廊下を気にした。いつやってこないとも限らないのだ。</p><p>「…何かがつっかえてるのかも。開かない」</p><p>「また壊す？」</p><p>「あ、あんまり乱暴な事は、しない方が…」</p><p>　乃莉が言うと、2人は考える素振りを見せた。確かにあまり乱暴な方法は取らない方が良いのに越したことはない。だが否定してから、その代案が思いつかず、乃莉も悩みこんだ。</p><p>　すると、そんな3人の前で、突然戸が音を立てた。一瞬、感染者によるものかと思い、3人は身構えたが、どうやら何かをどかしている音らしかった。</p><p>「な、何でしょう…？」</p><p>「さ、さあ」</p><p>　そして今度は、その戸がゆっくりと開き始めた。中は当然暗闇に包まれており、伺い知る事はできなかった。乃莉は持っていたハンマーを構えてゆっくりと戸に近づいた。もし感染者だった場合でも、対応できるようにだった。</p><p>　だが次に暗闇から出てきた物は、少し日焼けした腕と、拳銃だった。</p><p>「！？」</p><p>　その拳銃は真っ直ぐ乃莉の眉間にあたる部分に向けられていて、抵抗ができない。しかし、その腕は弾丸を発射する事はせず、すぐに元の暗闇に引っ込めてしまった。そして、次に誰かが戸口に姿を現した。その姿を見て、後ろに控えてた2人が安堵の表情をした。どうやら、彼が○○くんらしい。</p><p>「…無事だったんですね」</p><p>　○○くんはそう弱々しく言った。すると、そのまま手で教室に入るように促した。3人は頷いて後に付いていった。</p><br><p>　中は、荒れ放題になっており、机や教卓といった物が壊されたり転ばされたりしていた。また、所々に血飛沫が飛び散っているのが分かった。懐中電灯で照らしながら中を探ると、中程に机がどかされている場所があり、そこに2，3体程の死体が転がされていた。すると、○○くんが近くの机に腰かけ、語り始めた。</p><p>「…職員室から出た後、2人の女子生徒を見つけたんです。しかし、後からこの化け物達も追って来てた。取り敢えず、この自分のクラスの教室に逃げてきたんですよ」</p><p>「その女の子達は？」</p><p>「…死にましたよ」</p><p>「……」</p><p>「教室まで逃げてきたは良いが、バリケード作ってる時間は無かった。すぐに化け物達に取り囲まれました。俺は必死に守ろうと戦った。でも、その間に2人は噛まれて…。奴らを1人残らず殺した頃には、死んでた」</p><p>「○○くん、君は噛まれたの？」</p><p>「…ええ、奴ら、殺しにかかってましたから。傷だらけになって倒すだけで精一杯でしたよ。下手したら、もう殺されてますよ」</p><p>　そう言った○○くんの身体を照らしてみると、確かに服の所々は裂けて、引っかき傷や噛み傷が目立っていた。乃莉はその凄惨さに顔を背けたくなった。だがその前に目と目が合い、そういうわけにもいかなくなった。すると、向こうから話しかけてきた。</p><p>「…君は？」</p><p>「えっと…今年入学してきた、乃莉と言います」</p><p>「ひだまり荘に入寮したって事かな？」</p><p>「あ、はい。噂は聞きました、その、先輩の」</p><p>「そっか。まあ、大分前の事、だけど。…それに、大した事もしてない」</p><p>「でも、皆の事を助けたんじゃ…？」</p><p>「そうだよ、○○くんは私達が困ってた時、助けてくれた。今も忘れてないよ」</p><p>「あの時、助かったんだよー」</p><p>　そう言う沙英と宮子の顔には、確かに感謝しているような笑顔があった。余程彼のした数々の出来事に助けられたのだろう、乃莉はそう思った。皆が過去形で話している辺り、かなり前の事のようだが、皆の印象には深く刻まれているのかもしれない。</p><p>「そうだ、ところでゆのさんとヒロさんは…」</p><p>　○○くんが聞いた時だった。突然教室の隅で何かが動き出した。懐中電灯をそこに向けると、それは感染者が動き出したところが映っていた。</p><p>「くそ、さっきの女子生徒達だ。感染してたんだ…」</p><p>　○○くんは咄嗟に持っていた銃を掲げた。しかし、その彼も息が切れていた。さっきまでは傷に気を取られており、気づかなかったが、恐らく感染の症状が出始めているのだ。だが、それでも鳴き声をあげて襲ってきた感染者の1人を、一発の銃弾で倒した。</p><p>「後1人。…せめて安らかに眠ってもらおう」</p><p>　感染者のもう１体が机に引っかかりながら進んできた。○○くんはよく狙うと、撃鉄を再び起こし、頭目掛けて発砲した。感染者は血を吹いて倒れた。</p><p>「まずいな…。音を立てちゃったよ」</p><p>「に、逃げましょう！」</p><p>　乃莉が言って3人は来た道を見た。しかし、感染者の群れが近づいているのが分かり、もう遅いと悟った。咄嗟に戸を押さえた。すると、1テンポ遅れて感染者達がドアを激しく叩き始めた。押さえているため、すぐには侵入できないかもしれないが、それも時間の問題だった。</p><p>「ど、どうしましょう、か…っ」</p><p>「このままじゃ、全員やられちゃう…！」</p><p>「そんなに、持たないのです…」</p><p>　3人は困り果てて、ただ扉を押さえる事しかできなかった。すると、それぞれに向かって肩が叩かれ、振り向くとそこには○○くんがいた。</p><p>「これを、持って行って」</p><p>　差し出したのは、先程使っていた拳銃だった。</p><p>「無いよりは、マシだと思う。今、２発使ったきりだから、後４発ある。…それを持って、逃げるんだ」</p><p>「え？　○○くんは？」</p><p>「奴らを引き寄せます。反対の扉に。その隙に、逃げてください」</p><p>　どうやら○○くんは、反対にあるもう１つの扉、つまり感染者がいない遠くにおびき寄せて、その隙に階段に近いこちら側の扉から脱出させるつもりらしい。</p><p>「だ、駄目だよ！　○○くんも逃げなきゃ」</p><p>「どの道、感染してますから」</p><p>「大丈夫なの！　実は免疫を持ってる3人が…」</p><p>「このままじゃ、感染云々では無く、全員が死にます。…俺に、任せてください」</p><p>　珍しく感情的に引き止める沙英を見て、○○くんは至って冷静にそう説明した。それから、扉を押さえ続けていた乃莉と宮子に向かって言った。</p><p>「乃莉ちゃんで、良いかな？　皆を守ってやってください。　宮子さん、ゆのさん達に、俺の事伝えといてください」</p><p>「わ、分かりました」</p><p>「…うん、任せといて」</p><p>　流石にこの局面では、宮子も真面目に返事をした。元々サバイバル能力が高い彼女には、この局面で取るべき選択が分かっているのかもしれない。○○くんは、拳銃を突っ立っていた沙英に黙って握らせると、素早く反対の扉に向かった。そして、半分位開けると、大声で言った。</p><p>「来やがれクソ野郎がー！　新鮮な肉ならここにあるぞー！」</p><p>　すると、すりガラスの向こうに映っていた感染者の群れが、反対側のドアに向かっていくのが見えた。行くなら今しかない。○○くんの命を掛けた作戦を、ふいにしてはいけない。</p><p>「よし、行こう！」</p><p>「はい！　…沙英先輩、早く行きましょう！」</p><p>「で、でも○○くんが…」</p><p>「この状況じゃ、助けるのは無理です！　早く！」</p><p>　乃莉は無理矢理で沙英を廊下に引っ張り出した。廊下には数体の感染者はいたが、押しのけて元来た道を戻っていった。途中、何度も泣きそうな顔で沙英は教室の方を振り向いていた。それは、いつもは冷静な彼女が、この地獄の中で見せた、弱さだった。</p><br><br><p>　…ここまでか。</p><p>　俺は軋んで、少しずつ破壊されていくドアを見ながら思った。</p><p>　しかし、後悔は無かった。自分を頼ってくれた人達を助けることができたのだ。最近は目立った会話も無かったが、あの時の数日間の出来事は未だに思い出せた。</p><p>　反対の開け放たれた扉から化け物が数体入ってきた。そして遂に、前の扉も音を立てて壊れ、廊下から無数の化け物が入ってくる。</p><p>　俺は近くに置いてあったバットを持ち上げると、向かってきた１体に向かって殴りかかった。血を吹き出して床に倒れた。つられるように、２体目が向かってくる。また、それを撲殺した。３体目が来る。また、撲殺する。</p><p>　だが、４体目を倒した時、バットが音を立てて持ち手を数センチ残して折れた。俺は苦し紛れに、柄を投げつけた。そして、雲が晴れたのか、月の光が再び射し込む窓に向かって後ずさった。</p><p>「せめて、ゆのさんには、会いたかった。…くそ」</p><p>　窓に近づき、首だけを向けて外を見る。そこそこの高さはある。死ぬには、十分だ。</p><p>「お前らには、食われたくないね。…冗談じゃない」</p><p>　化け物もゆっくりと近づいてきた。まるで、獲物を追い詰めるハイエナの如く。そして、近くまで来た瞬間、走ってきた。我先にと、無数の死人が襲いかかってくる。</p><p>「上等だ。一番最初に来た奴は…俺と道連れになる権利をやるよ」</p><p>　俺に向かって、幾つもの鳴き声が迫ってくる。俺は、目を見開いてその時を待った。</p><p>「…皆、生き延びてくれ」</p><br><p>夜の教室に、感染者の気味の悪い鳴き声と、ガラスが割れる音が、同時に響いた…。</p><br><br><p>Chapter.2 End.</p><br><p>…next Chapter.3</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11318545080.html</link>
<pubDate>Mon, 06 Aug 2012 17:19:11 +0900</pubDate>
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<title>hidamari of the dead　その４</title>
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<![CDATA[ <p>どうもこんにちわ！</p><p>えー、では今回はssの続きを執筆していきたいと思います！</p><br><p>では、今回も楽しんでいってくださいねー。</p><br><br><p>Chapter.2 Escape-逃避</p><br><p>前編</p><br><br><p>　混濁した意識が徐々に引き戻されていく。濁っていた視界が、色を取り戻していった。</p><p>「…ちゃん！　…莉ちゃん！　乃莉ちゃんっ！」</p><p>　そこで、ハッと目を覚ました。辺りをゆっくりと見回すと、そこは学校の玄関、下駄箱が置かれている場所だった。乃莉は、その近くにあった、休憩用のソファーに寝かされていた。上半身を起こすと、傍らには、なずなとゆのの２人が、心配そうな顔を安堵の表情に変えていた。目線を２人の向こう、左に向けると、玄関の近くでは、沙英とヒロが、何やら話し込んでいるのが伺えた。その右、廊下方向では、宮子が目を凝らして、何かを観察している風だった。</p><p>　立ち上がろうと、ソファーから起き上がると、肩に痛みが走った。顔をしかめながら、右肩を確認すると、深い歯型がくっきりと残っていた。しかし、血はもう殆ど止まっていた。どうやら、パニックになっていたせいか、もっと深刻な傷を予想していたが、実際は少し強く噛まれた程度で済んだらしい。</p><p>「乃莉ちゃん、大丈夫？」</p><p>　すると、ゆのがそう聞いてきたので、「ええ、まあ」と曖昧な返事をした。しかし、心の中では、先程も感じた苛立ちを、再び覚えていた。どうやら、感染まで治していなかったようである。怪我の方に気を取られていたのか、はたまたすぐに治せる、そんな軽い気持ちで考えているのか…。肌を見ると、ほんのり赤くなり始めていた。</p><p>　乃莉はふとなずなを見た。ゆのの隣にいた彼女は、顔を見るなりサッと顔を背けてしまった。それが、まるで信用されていないかのように感じて、感染の進行も相まって、苛立ちが爆発してしまった。</p><p>「なずな、何であの時逃げなかったの？」</p><p>「え？　…それは、その、ね」</p><p>「ちゃんと言わなきゃ、分かんないじゃん！」</p><p>　いつもは聞き慣れない親友の声に、なずなはびくっと肩を震わせて、黙ってしまった。その目には、涙が浮かんでいた。いつもなら、同情してしまうその態度。しかし、ウイルスに侵されている今、その態度は返って火に油を注ぐだけだった。</p><p>「の、乃莉ちゃん…ちょっと、言い過ぎだよ？」</p><p>「ゆの先輩は黙っててください」</p><p>　後輩の言葉に、ゆのも黙り込んでしまった。彼女も彼女だ。自分も免疫保持者であるはずなのに、乃莉はいつの間にか、大好きな先輩をも、怒りの候補に巻き込んでいた。怒れば怒るほど、身体を包む火照りが、増していく。向こうにいた３人も、何事かと思い近づいてきた。</p><p>「なずな、ちゃんと答えてよ。私、死にかけながら助けてあげたんだよ？　…何で、言うこと聞かなかったの？」</p><p>「の、乃莉ちゃん…私、私…乃莉ちゃんの事、見捨てて、おけなくて」</p><p>「…どういう事？」</p><p>「私だけ逃げちゃったら、乃莉ちゃん、１人になっちゃうと、思ったから。…乃莉ちゃんは、友達、だからっ」</p><p>「だからって…！」</p><p>「乃莉さん」</p><p>　突然、ヒロの声が割って入ったので、振り向いた瞬間、いきなり平手打ちを食らった。少しよろめく。沙英が突然の行動に珍しくおろおろしている。宮子は、相変わらず能天気な顔で事の成り行きを見守っていた。そして、流れるように、その唇にキスをしてきた。乃莉は、成す術無く、先輩の行動に身を任せていた。やがて、唇を離すと、言った。</p><p>「乃莉さん、ウイルスの治癒を忘れていたのは、先輩として私が謝るわ。でも、少し言い過ぎじゃないかしら？」</p><p>「……」</p><p>「でも、分かるわ。乃莉さんは、心の中でなずなさんを思っているからこそ、あんな事言っちゃったのよね」</p><p>「そ、それは」</p><p>「乃莉さんは、友達を守りたかったから、助けたのよね」</p><p>「も、勿論です」</p><p>「なずなさんも、同じだったの。逃げようと思えば、いつでも私達の元に逃げてた。でも、敢えてあんな危険な場所に残っていたのよ。相当怖かったのに、ね。…もう１度、よく意味を考えて。もう、冷静に考えられる筈よ」</p><p>「……乃莉ちゃん」</p><p>「…なずな」</p><p>　乃莉は、ウイルスの死滅した今、再び冷静になって考えた。確かに考えれば簡単な事だった。怒る要素など１つも無かった。なずなは、自分なりに親友である乃莉を助けようとして、その場に残り、言葉にも応じなかったのだ。しかし、身体は竦んで動かなかった。だから、乃莉にはただ逃げられなかったかの様に映ったのだった。だが、予想とは裏腹に、彼女は友を助けようと、あれでも身体を動かそうとしたのだ。覆いかぶさる感染者を退けようと。ウイルスは、そんな友情の欠片まで、壊そうとしていた。乃莉は、途端になずなに抱きついていた。</p><p>「ごめん…ごめん、なずなっ」</p><p>「…の、乃莉ちゃん…っ」</p><p>　自然と、涙が溢れて止まらなかった。それは、なずなも同様だった。２人の友情は、再び元の鞘へ収まった。他の４人は、その成り行きを、黙って見ていたのだった。</p><br><p>　その様子を傍目で見ながら、沙英は１つのトラブルが去ったのと同時に、次にどう動くかを思案していた。実は、先程からこの玄関で足を止めているのには、理由があった。というのも、先程電力が止まってしまったせいか、学校の明かりも、１つ残らず消灯してしまっていた。その為、感染者が内部にいた場合の事を考えると、先へ進んでいくのにも危険が伴うと判断したのだ。</p><p>　ふと、先程入ってきた出入口を見た。ガラス戸には無数の感染者が取り付き、未だに6人を虎視眈々と狙っていた。今もガラスを叩く音が聞こえる。一応、入った時に、近くにあった鉄製の傘立てを２，３個ばかりバリケード代わりとして立てかけといた為、開ける事はできなそうだが、それもいつまで持つかは疑問だった。</p><p>　しかし、相変わらず校内は静寂に包まれていた。とても内部に感染者が徘徊しているとは思えなかった。立ち止まっていても仕方がない、沙英は頃合いを見計らって、皆に提案してみた。</p><p>「ねえ皆、先生を探してみない？　多分、いるはず」</p><p>「でも、危険じゃないかしら。…また、あんなのがいたらどうするつもり？」</p><p>「でも、ここに留まるよりは、前進した方がいいと思う。…それに、その玄関もいつまで持つか…」</p><p>「…そう、ね。どこにいても危険だものね」</p><p>「他の皆は？」</p><p>　そう言うと、4人は無言で頷いた。決まった、それでは先生を探しに行こう。沙英は片方の廊下に足を向けた。その方向には、吉野屋先生と益子先生が兼用する職員部屋があるのだった。いないのなら、職員室をあたってみようと考えていた。それでもいなければ、この学校中を搜索するしかない。</p><p>　他の5人も、行くところを察知したのか、黙って付いていくのだった。手探りで、夜の暗い校内を進んでいく…。</p><br><p>　乃莉は部屋の前に辿り着いた時、改めてここに来たことがなかったのを思い出した。勿論、吉野屋先生と会う事はほぼ毎日と言っても良いが、この部屋に来る機会と言えば、殆ど無かった。という訳で、この部屋に踏み込むのは、この非常事態が、初めてとなった。しかし、先輩達は数え切れない程来ているらしく、特に何の感慨も湧かないといった風だった。</p><p>　沙英が戸に手を掛け、開けようとした。しかし、扉には鍵が掛かっており、全く開かなかった。当たり前と言ってしまえばそれまでだが、何処か違和感を感じた。誰かいるのだろうか？</p><p>　次にノックをして、様子を伺ってみた。だが、何の返事もなく、物音すら聞こえなかった。もう１度ノック。やはり返事はない。全員で顔を見合わせると、その場を離れようとした。しかし、次の瞬間、中から悲鳴のような声が聞こえてきた。扉に遮られている為、誰のものかは判別しにくい。沙英が急いで戻ると、ノックした。</p><p>「よっしー！　いるの？」</p><p>　返答は無い。しかし、未だに悲鳴のようなくぐもった声は聞こえ続けている。遂に、いてもたってもいられず、乃莉は、勢いで持っていたハンマー（あの時以来ちゃんと持っていた)で、扉を激しく叩いた。あまり丈夫ではない扉は軋んで少しずれた。</p><p>「の、乃莉？」</p><p>「先生だったら、助けなくちゃいけないじゃないですかっ」</p><p>　すると、後ろから鉄パイプを持っていた宮子が助太刀に加わってきた。2人は、交互にドアを叩いた。すると、漸く扉が音を立てて倒れた。中は薄暗く、見えない。乃莉は首だけを中に入れて、呼びかけてみた。</p><p>「よ、吉野屋先生？」</p><p>　何も返ってこないので、少し離れて様子を見た。そういえば、悲鳴も聞こえなくなっていた。入れ替わりで、今度は沙英が乃莉と同じような格好で呼びかけていた。すると、突然陰から、誰かが飛び出してきて、沙英を吹っ飛ばした。そのまま、覆いかぶさる格好になった。先生が喜び勇んで勢い良く出てきたものだと思っていた。いや、先生という点は合っていたのかもしれない。</p><p>　飛び出てきたのは、益子先生だった。しかし、彼はもう人間と言える存在では無くなっていた。そう、正確には感染者となった益子先生だった。全員は、その登場に一瞬行動が遅れた。その隙に、一番側に、というよりも真下にいた沙英に、彼は照準を合わせた。乃莉はさっきの自分に起こった事を思い出して、戦慄した。咄嗟に、持っていた武器で頭めがけて振り下ろした。相手が噛み付こうとするより、一瞬早く、その攻撃は頭にクリーンヒットし、益子先生だったものは、床に崩れ落ちた。その際、多量の血が吹き出し、沙英の顔を濡らした。</p><p>「益子先生も、ゾンビになっちゃってたよ…」</p><p>「これは、ちょっちまずいかもですな…」</p><p>「沙英、立てる？」</p><p>　沙英は、益子先生の下から抜け出すと、ヒロから貰ったハンカチで顔の血を拭った。それでも、かなりショックだったのか、暫く何も言わなかった。まさか、先生に襲われるとは思わなかったのだろう。やがて、息を吐くと、「職員室、行こうか」とだけ言って進み始めた。乃莉は、先生に軽く手を合わせると、皆と一緒に、その場を離れた。</p><br><p>　職員室はそんなに遠いところにあるわけではなく、すぐにたどり着いた。扉と開こうとすると、こちらもやはり開かなかった。しかし、こちらの戸の閉まり方は不自然だった。何か、開けようとする度、向こうの方からがたがたと軋む音が聞こえてきた。ノックをすると、ややあって、誰かが息を潜めて近づいてくるのが分かった。やがて、聞きなれた声が聞こえてきた。</p><p>「○○くんですかー？」</p><p>「？　私です、沙英です。皆もいます」</p><p>　すると、何かどかすような音がした後、中から吉野屋先生の姿が現れた。最初からここに来ていればあんな出来事は回避できたのかもしれない、乃莉は少し悔やんだ。</p><p>「皆さん、無事だったんですね！　先生心配だったんですよ？」</p><p>「中に、入っても？」</p><p>「当たり前じゃないですかー、どうぞどうぞ！」</p><p>　6人は、そそくさと中に入った。すぐに先生は戸を閉めて、物を積み上げ始めた。どうやら先程の音や不自然の正体は、このバリケードだったらしい。</p><p>　職員室内は静かで、こちらもやはり電気は付いていない。だが、所々にろうそくが置かれており、先程の暗い廊下よりは明るい印象を受けた。カーテンは閉められており、月の光はぼんやりとしか入ってこない。全員、適当に椅子を持ってくると、座って先生から話を聞くことにした。先生は戻ってくると、ここに至るまでの物語を語りだした。</p><br><p>　どうやら話を聞くと、吉野屋先生は、元々残業の為に、学校に居残っていたのだそうだ。しかし、謎の地震の後、職員室にあったテレビで隕石落下の速報を聞いて、仕事はすっぽかしていたらしい。だが、後でその隕石に病原菌が付着しており、それが県内に流出したと聞き、そこは先生、既に帰っていた校長先生に電話した。すると校長先生はすぐに行くので、生徒が避難してきた場合は、先生として守ってやれ、そう言い残した。しかし、一向に校長先生が来る気配はなし。その内、1人だけ、○○くんが避難してきた。そして、外の状況を聞いた先生は、ここに立て篭ろうと、まずは玄関の殆どに鍵を掛け、次に同じく残っていた益子先生を連れてこようと、自分の部屋に行った。しかし、先程からも分かるように、益子先生は感染していた。そこで先生は、急いでドアを閉めて、鍵を掛けたらしい。そして、暫くは2人で立て篭っていたのだが…。</p><p>「○○くんが、出ていってしまったんですよー」</p><p>「それはまた、なんで？」</p><p>「立て篭ってから、数分して、生徒の声らしきものが、聞こえたんです」</p><p>　それで、どこに先生がいるのか分からないかもしれないと思い、呼びに出ようとした。しかし、○○くんがその役をかって出たのだった。</p><p>「先生は、危険だからここにいてください、って」</p><p>「○○くんが、いたんだ」</p><p>「ゆのっち、心配？」</p><p>「あ、当たり前だよ。…○○くんは、前に私達の事助けてくれたもん」</p><p>「ですなー」</p><p>「で、戻ってこないんですか？」</p><p>　ヒロが聞くと、先生は首を縦に振った。乃莉はその○○くんという生徒を知らないのだが、多分ゆのの言葉から察するに、かなりこの4人に貢献した人間らしい。だが心配という気持ちはあった。益子先生も感染してた今、この校内も安全ではないのだ。</p><p>「探しに、いきましょう」</p><p>「うん、ほっとけないよね」</p><p>「私もさんせーい」</p><p>　そう言うと、乃莉、沙英、宮子の3人が立ち上がった。先生はあたふたしながら止めようとした。</p><p>「み、皆さん、危険ですよ！」</p><p>「でも、先生だってほおってはおけないでしょう？」</p><p>「そ、それは…」</p><p>「大丈夫だから、3人と一緒に待っててほしいなー」</p><p>　宮子が言うと、ゆの、ヒロ、なずなの3人も立った。置いて行かれるとは思ってなかったらしい。3人が、何か言おうと口を開きかけたが、それぞれがその言葉を遮るように、なだめた。</p><p>「ヒロ、私は大丈夫。…すぐ、戻るからさ」</p><p>「ゆのっちー、ちょっとだけ行ってくるだけだから、大丈夫だよー」</p><p>「なずな、皆と一緒に、待ってて。…それで、ここを守っててくれないかな？　私にはできないから」</p><p>　それぞれ、まだ不満はあるようだった。確かに、免疫を持っている彼女達がいれば、感染の心配はまずいらないだろう。しかし、大勢で動けば、感染以前に、彼女達を危険に晒してしまう。できれば、少数で動きたかった。3人が言葉を返してきた。</p><p>「…分かったわ。でも、危なくなったら、戻ってくるのよ」</p><p>「…うん、気を付けてね、宮ちゃん。…それから、沙英さんと乃莉ちゃんも」</p><p>「…ここは、任せて、頑張ってね、乃莉ちゃん」</p><p>　それぞれは、頷いた。先生も特に何も言わずに、再びバリケードをどかそうと立ち上がった。本当は先生も、様子を見に行きたいのかもしれない。だが、自分では何もできないと判断したからこそ、3人に任せたのだ。</p><p>　乃莉達は、ドアの前に立った。何が待っているかは知る由もないが、言い出した以上、引き返す訳にもいかない。静かに戸に手を掛け、外に一歩を踏み出した…。</p><br><p>…後編に続く</p><br><br><p>…はい、という訳で今回はここまでです。</p><p>今回は、はーれむ（前作)のネタが入っているので、知っている人はあっ、ってなりますかね。勿論知らないって人はそれで良いですし、こんな人がいたんだ、位で見てもらえれば。</p><br><p>では、次回も見てくれたら嬉しいかなって。</p><p>また次回！</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11314838920.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Jul 2012 15:32:45 +0900</pubDate>
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<title>hidamari of the dead　その３</title>
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<![CDATA[ <p>こんにちわの人はこんにちわ！こんばんわの人はこんばんわ！</p><p>えー、最近夏休みに入った帝王Pでございますww</p><p>皆さんはいかがお過ごしでしょうか。学生の方は、自分と同じく夏休み突入中でしょうかね。</p><p>学生諸君、遊びも良いが、勉強も必須だぞ！　…と、同じ学生の自分が言ってみたりww</p><br><p>まあ、それはどうでもよくて、今回はss第３回になりまーす。</p><p>今は夏真っ盛り、一応ホラーssなので、少しでも涼しくなってもらえたら幸いです！</p><br><br><p>…Resumption.</p><br><p>後編</p><br><br><p>　暗闇が支配する中、時計の針が時間を示す音だけが鳴り響いていた。その間、誰も話をするでもなく、部屋の中で沈黙を守っていた。ほんの１時間前までは、皆が希望を胸に抱いていた。しかし、その後の不気味な出来事の連続に、すっかり先程までの元気は消失していた。</p><p>　</p><br><p>「多分ウイルスの感染者、だと思う」</p><p>　沙英の語ったその言葉に、あの人間とは思えない怪物を見ていた乃莉と宮子は訝しげな表情をした。しかし、そう言われて納得できる証拠も幾つかあったのも確かであった。あの赤黒く色ずんだ皮膚、全くどこも見てはいない虚ろな瞳、全てが自分達に現れた症状の末期症状のように見えたのだ。</p><p>「だとしたら…何であんな姿に…？」</p><p>「…ゾンビっていうのも、あながち間違いじゃないのかも、ね」</p><p>　乃莉はギョッとした。それは、先程宮子が免疫の可能性を示唆した時に言葉の中にあった単語。勿論そんな荒唐不稽な存在は、映画でしか見たことがないし、見ることもないと思っていた。だが、あれはそう表す以外には形容のしようがない、それ程までに「あれ」は化け物だった。</p><p>　ドアは、今も叩かれているが、先程までと比べるとやや激しさが弱まったのが伺えた。ゾンビだとしたら、知能が無い筈なので、もしかしたら誰もいないと勘違いして、警戒を解いたのかもしれない、と乃莉はふと思った。</p><p>　その時であった。いきなり室内の電気が全て消えた。全員がびっくりして辺りを見回す。先程まで小さく報道を続けていたテレビも、今は沈黙している。</p><p>「な、なんでしょう…？」</p><p>「て、停電、かしら…？」</p><p>「こ、怖いよ…」</p><p>　ずっと事の成り行きを不安そうに見ていたゆの、ヒロ、なずなの３人が輪にかけて不安そうな声で囁いた。特になずなは尋常じゃない怖がり方だった。乃莉はそっと近づいて手を握ってあげた。</p><p>「なずな、大丈夫だから」</p><p>「の、乃莉ちゃん…」</p><p>　なずなは手を握り返した。そこには妙な力強さがあった。余程恐怖に苛まれているに違いない。自分が守ってやらなければ、乃莉はそう思った。あんな化け物など見てしまったら、パニックで動けなくなってしまうだろう。</p><p>　と、その時、ドアの向こうから鳴き声が聞こえてきた。６人は身をすくませた。その鳴き声は、何とも形容し難い、遠吠えのような甲高い鳴き声だった。気味が悪くなる。しかしこれで分かった気がした。奴らは人間ではない。少なくとも、今は。</p><p>「暫く、様子を見よう。少なくとも、あいつがどこかに行くまでは」</p><p>　いつの間にかヒロの傍に来ていた沙英が、外に聞こえないようにと囁くように全員に言った。全員は無言で頷いた。</p><p>　こうして、そこから１時間位、停電した暗い室内で、６人は息を潜めて様子を見た。その間に、奴らは徐々にその存在を晒し始めた。外から、先程の遠吠えのような奇声がいくつも聞こえ始めたのだ。乃莉はその度、震えるなずなを軽く抱きとめてやった。</p><p>　更に３０分位経った頃、外から誰かが逃げていたのか、悲鳴のような声が聞こえてきた。確かにそれは人間の声だった。しかし、どうする事も出来ず、ただその悲鳴が遠ざかっていくのを黙って聞いているしかなかった。</p><br><br><p>乃莉がふと、先程までの事を思い出していると、急に沈黙を破ったのは宮子だった。隣で不安そうな表情でつかの間の休息に入っていたゆのを壁に寄りかからせると、自分は玄関に向かっていった。そして、隙間から外を覗いていた。乃莉は、その隙間からあの化け物が入ってくるのではないかと思い心配したが、そんな事は無く、宮子はドアを閉めると、戻ってきて言った。</p><p>「さっきのゾンビ、いなくなってるよー」</p><p>「…どっか行ったのかな」</p><p>「どうしましょう？」</p><p>　すると、沙英が立ち上がって５人の方を向いた。もうどうするべきかは決まっているらしい。</p><p>「避難場所の、やまぶきに行く」</p><p>　５人は一同共に顔を見合わせた。言ったことは分かる。確かに、この非常時に避難場所へ逃げるのは最善の選択であるような気はする。しかし、外にまだ感染者、もといゾンビが彷徨いているこの状況で、外に身を晒すのは、本当に賢い選択と言えるのだろうか。</p><p>　すると、その思いを察したのか、言葉を付け加えた。</p><p>「確かに危険だよ。分かってるつもり。でも、ここにいるだけじゃ限度があると思う」</p><p>「で、でも、ここに隠れてれば、きっと自衛隊が…」</p><p>「見過ごされちゃったら、どうするの？　もしかしたら、私達は死んでるんだと思われて、ここまで危険を冒して搜索に来ない可能性も、あるんだよ」</p><p>　乃莉の言った提案は、そんな沙英の厳しい一言で一蹴された。しかし正論でもあった。自衛隊とて、見つからない人間など探そうとはしないだろうし、回収地点である高校以外を搜索する事も、多分しないだろう。彼らは、あくまでも避難場所にいる生存者の救助が、目的なのだから。どの道、助かる為には、外に出る他ない。</p><p>「分かりました…。でも、玄関から出るんですか？」</p><p>「今なら、いないから行けると思う」</p><p>「下で、待ち伏せしてるんじゃ…」</p><p>「…じゃあ、他に抜け道がある？　１階にいるなら、庭から出れたかもしれないけど…」</p><p>「そんなに高くないよ、ここ」</p><p>　全員が突然割って入った宮子に目を向けた。彼女は、庭へと続くベランダを指差していた。冗談だろうという顔で見ていたが、至って真面目に言っているらしく、乃莉は言葉を失った。確かに前々から、あまり高い建物には見えないと思った事はあったが、幾ら何でも、借にもビルから飛び降りるという考えには、背筋が寒くなった。打ちどころでも悪ければ…。</p><p>「私も、飛び降りた事、ありますよ。…多分、大丈夫だと思います」</p><p>「ああ、そういえば2階から来た事あったよね」</p><p>「はい。あの時は怪我もしませんでしたし…」</p><p>　乃莉はゆのと沙英の会話を聞きつつ、何があったらそんな2階から飛び降りる羽目になるのかと思った。誰かから見つからないようにしていたのだろうか？</p><p>　しかし、それはそうと、あまりのんびりもしていられないだろうと思った。指定時間まで聞いていなかった6人は、いつ救助のヘリが到着するか分かっていなかった。うっかり、到着した際に、出遅れて置いて行かれたなどというのは、洒落にならない。逃げ遅れれば、いずれここにも奴らの魔の手が及び、餌食になってしまうのも時間の問題だろう。だが、心の何処かでは、まだここにいれば安全なのではないかという疑念が消えていなかった。</p><p>　だが、その思いに応えるように、再びドアが激しく叩かれた時、乃莉の心の中からその望みは潰えた。先程より大きな音が、静かな部屋にこだまする。恐らく、再び物音を聞きつけ、大勢でやってきたに違いない。</p><p>「…もう、考えてる時間は無いね。覚悟決めて、行こう」</p><p>　そう言うと、沙英は閉まっていたカーテンを引いた。庭は、相変わらず漆黒の闇に包まれており、時折月の光がほのかに明るく芝生を照らし出した。一通り見回したが、庭に感染者の姿は見当たらなかった。生物がいなかった為に、ここまで来ていないのかもしれない。それでも、静かにベランダと部屋を遮る引き戸を引いた。カラカラと音を立てて戸が開く。</p><p>「さあ、誰が1番手？」</p><p>　皆、中々決心がつかず、黙っていたが、しびれを切らしたように宮子が手を挙げて宣誓するように言った。</p><p>「1番手、いきまーす！」</p><p>　言うやいなや、窓枠に手をかけて、思い切り飛び越えて、彼女の姿は闇の中へと消えてしまった。少し遅れて、思い着地音が聞こえる。感染者がいた場合の事を考えると、全員が心配そうに下を覗き込んだ。しかし、返ってきたのは、微かにトーンを落とした返事だった。</p><p>「だいじょうぶだよー」</p><p>　その言葉に全員が安堵した。特に怪我をしたような様子も見受けられないので、飛び降りるという点も心配はいらなそうだった。</p><p>　その後、全員が順番にベランダから下に飛び降りていった。途中、なずなが怖がってしまい、降りるのに難儀したが、そこは最後まで上に残っていた乃莉と沙英の励ましによって、どうにか事なきを得た。全員が庭に出ると同時、上の階から、ドアが破壊される音が聞こえた。もう少し遅かったらと思うと、背筋が寒くなった。</p><p>　乃莉はふと出入口の方へと目を向けた。暗闇のせいか視界がはっきりとしない。懐中電灯でも持ってくるべきだったと後悔した。それでも、もしかしたらと思い、彼女は無意識に少し手前にある物置に歩み寄った。戸を引くと、中には雑多な物が積まれている。他の5人も中を覗き込んだ。</p><p>　その後、探ってみたが、結局懐中電灯や明かりの類は無かった。しかし、何に使うのか知れないが、そこそこ長い鉄パイプや、修理用のハンマーがあったので、護身用の武器として持った。奴らは正気を失っているのだ、何をするか分からない。少なくとも、ゾンビに言葉は通じないだろう。</p><br><p>　手探りで表に出ると、そこには驚きの光景が広がっていた。乗用車が、学校の校門に衝突しており、煙をあげて大破していた。乃莉は先程聞こえた微かな破壊音はこれだったのかと思った。特に言うことでもなかったのだが、隠れていた時、何かがぶつかる衝撃音が聞こえたのだ。恐らく、感染者に襲われたか、或いは、自身が感染者となったのか…。道路には血痕が多々溢れていた。</p><p>「これは、酷いですね…」</p><p>「…本当に、ホラー映画の世界だね、これじゃあ…」</p><p>　隣を見ると、他の4人は一様に言葉を失っているようだ。確かに、こんなトラウマ物の光景を見せつけられて、平然と喋っていられる方がおかしいのだ。しかし、何か話さなければ、逆に正気を保っていられなくなるのだ。武器を手にしている分、自分が他の全員を守らねばいけない、乃莉はそう心に念じ、冷静でいようと務めた。</p><p>　取り敢えず、6人は立ち止まっている訳にもいかず、車の横を通り抜けようと校門へと近づいていった。その時だった。まるで、罠が張ってあったかの様に、突然付近に落ちていた携帯電話が、けたたましい音で着信を告げたのだ。なまじ、周りが静寂に包まれていたために、その音はよく響いた。宮子が素早く、携帯を探し出すと、何が起こるか察知していたらしく、さっき渡したパイプで破壊した。２，３回叩いて、漸く音は消えた。辺りに静けさが戻る。全員が辺りを見回した。何もいないのを確認すると、乃莉はホッと息を吐いた。そして、前を向こうとして、見てしまった。</p><p>　通りの向こうから迫ってくる複数の人影。明らかに、人間とは思えない走り方。さながら、犬が餌に飛びつこうとしているかの様に、荒々しい。間違えようがない、感染者の群れだ。音を聞きつけ、餌を見つけて襲い掛かってきたのだ。</p><p>「まずい…。走って！」</p><p>　その声に気圧されたように、全員が学校の入口に向かって全力疾走した。その際、乃莉はなずなと、宮子はゆのと、沙英はヒロと、手を繋いで走った。3人はあまり足が早くないと知っての、咄嗟にとった行動だった。</p><p>　校門を抜けると、すぐに感染者がその後を追ってきた。勢いよく入ってきた為、滑り転んでいる者もいた。しかし、そんな所に目を向けている暇など6人には無かった。感染者は、素早く起き上がると、また追いかけてきた。</p><p>　なずなに合わせるようにして走っていた為、乃莉達は必然的に最後を走っていた。数メートルの所に感染者が迫っている。このままではまずい。もっと早く走らなければ…。</p><p>　その時、なずなが足を引っ掛けて転倒してしまった。最悪の事態だった。素早く立ち上がらせたが、感染者はもう目と鼻の先に来ていた。観念して、乃莉は持っていた工具であるハンマーを取り出すと、構えた。</p><p>「皆さんは先に行っちゃってください！」</p><p>　一応そう言って、大丈夫な事を伝える。本当は大丈夫ではないが、他の全員をここで巻き込むわけにはいかない。</p><p>　1人目の感染者が掴み掛ろうとしてきたので、乃莉はハンマーで頭を思い切り殴った。鮮血が吹き出し、仰け反る様に倒れた。この時点で、乃莉はその行為に罪悪感と嫌悪感を感じずにはいられなかった。元は人間だったものを殺す事への罪の意識。頭を殴った時の、何とも言えない硬い感触。手が震えるのを必死に抑えて、2人目の来襲に備える。</p><p>　2人目の感染者もまた、頭部への打撃という形で殺害した。ふとなずなを見やる。恐怖で足がすくんでいるのか、逃げようとしない。目の焦点すら合ってない。</p><p>「なずな、逃げて！」</p><p>　何とかそれだけ呼びかけたが、目を向けて、何故か首を横に振った。乃莉が、もう１度呼びかけようとしたとき、不意を突かれ、3人目の感染者に組み伏せられてしまった。振りほどこうとするが、そこは元々成人男性だったであろう感染者の方が上手であった。そのまま、首筋に熱くなるのを感じて、恐怖に襲われた。噛まれているのだ。次には激痛が襲った。このままでは…。必死にもがくが、まるで離れようとしない。まさかもうここで死ぬというのか、彼女の心中は、もはやパニックに陥っており、まともに機能しなかった。</p><p>「どりゃー！」</p><p>　その時、視界の端に誰かの人影が割り込んできた。その人影は、手にしていた鉄パイプでフルスイングを感染者の頭にかました。乃莉の視界すれすれにパイプが通過していき、感染者の醜い顔が視界から外れた。その後、誰かに助け起こされ、肩をに手を回して、学校の入口に向かっていく光景が視界に入った。</p><p>　乃莉の意識はそこから、闇の底へと沈んでいった。ふと意識の途切れる直前、彼女はなずなの事を思い出した。何故逃げずに、その場に居続けたのか…。しかし、思考する暇も無く、その疑問も一緒に、闇に消えていった。</p><br><br><p>Chapter.1 End.</p><br><p>…next Chapter.2</p><br><br><p>…はい、今回はここで区切りたいと思います！</p><p>いやあ、段々この作品のイメージが崩れていくような内容ですねwww</p><p>まあ、止めないけどねー。</p><br><p>では、次回は続きの執筆をしたいかなーって！</p><p>うっうー、次回もよかったら、見てくださいねっ！</p>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11313579584.html</link>
<pubDate>Sun, 29 Jul 2012 11:26:45 +0900</pubDate>
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<title>hidamari of the dead　その２</title>
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<![CDATA[ <p>どうも、こんにちわ！こんばんわの人はこんばんわ！</p><p>という事で、今回はssの第２回を書いていきたいと思います！</p><br><p>…というか、最近気付いたんですが、下書きにしとけばそのままで保存できるんですね。今まで、一気に書き上げてました…(・_・;)　本当今更で…。</p><p>保存できるなら、もっと長く書けますね。えー、今度からはこの方法使って書いていきますので、もっと長い話を更新できると思います！</p><br><p>まあ前置きはいいとして、では始めます！</p><br><br><p>chapter.1 Infection‐感染</p><p><br><br>前編</p><br><p>―ここに来てから、随分経ったなあ。</p><p>　乃莉は、パソコンの前で調べ物をしながら、ふと思った。最初は不安ばかりでどうしようもなかった自分。しかし、今はまるでここが元々我が家だったのではないのかと思える位に、順応している自分がいる。勿論、それは自分のフレンドリーな性格が幸いしているのかもしれない。元々乃莉は初めての場所でも、自分なりの居場所を見つけて過ごせるような人間だった。だが、それ以上に、ここで気持ち良く過ごす事ができるのは、やはりこのひだまり荘に住まう住人達にほかならない、と彼女は考えていた。</p><p>　ふと、夜だというのに、まだ開かれているカーテンの向こうを見やった。今日も月が輝いており、庭の様子はよく伺えた。視線の先にあったのは、赤い実の沢山付いた小さな菜園だった。彼女は、それがトマトの菜園である事はよく知っている。以前、ひだまり荘の皆でそのすくすく育ったトマトで料理を作ったばかりだった。結果は大成功。招待していた大家さんも、実に美味しいと絶賛してくれていた。乃莉達は、デザートを担当していたのだが、それも我ながら成功だったなと、思うことができた。</p><p>　勿論、その成功にも、ここの住人達との連携があっての事だ。先程言ったデザートを完璧に作りあげられたのも、住人の一人にして、乃莉の親友の力があってこそだ。思えばあの出来事は、ここまで育んできた住人達との友情の集大成だったのかもしれない、乃莉はそう思った。</p><p>　目線をパソコンに戻した。ふと、何時だったか、先輩達がこの部屋に来た事を思い出した。あの時は危なかった。危うく、自分の秘蔵、もといパンドラの箱を開けられそうになったのだった。何かは言わない。言ったら、自分を見る目が変わってしまいそうで、乃莉は恐怖した。まあ、もう先輩も掘り返す事はしないだろうとは思うが、未だに心配事の一つでもあった。今度来るときに備えて、ロックを掛けておこう、乃莉はふとそう決意した。</p><p>　と、そんな時だった。突然、地震の様な揺れが、乃莉の部屋を襲った。彼女は、素早くパソコンの電源を落とすと、その下のテーブルへと身を隠した。狭いが、身を守る為だと思い、暫く耐えた。身の回りの家財道具などが幾つか落ちたが、幸いそれだけで、揺れは収まった。さほど大きくはなかったようだ。</p><p>　乃莉は、テーブルの下から這い出た。地震という、滅多に経験する事の無い事に、彼女は冷や汗をかいていた。暫く、道具や小物を元の位置に戻した後、彼女はバスルームへと向かった。ドアを開けると、湯船に進み、シャワーを引っ掴んだ。地震の影響で止まっていないかと、不安だったが、その心配は杞憂に終わり、蛇口を捻ると、熱い湯が手を包み込んだ。手を引っ込めると、水を少し出し、丁度良い湯加減に設定した。お風呂に入る気はしないが、シャワー位は浴びたい、そう思った。</p><p>　それに、何故か知らないが、さっきから冷や汗がずっと止まらないのだった。そして何か嫌な予感を感じ取り、ふと寒気を感じた。両手で身を包むと、一刻も熱いお湯を浴びたい、そう思わずにはいられなかった。</p><br><br><p>「なに、これ…」</p><p>　ふとニュースを見ていた沙英は、その報道を見て驚いた。何でも、つい先程、この自分が住まう神奈川県に隕石が落下したのだという。テレビでは、今も被害状況や、周囲への警戒などを呼びかける旨の報道を繰り返し流している。彼女はそこに至って漸く、先程の揺れが、地震などの災害によるものではないのだということに気づいた。沙英の部屋も、同じく謎の揺れに襲われ、幾つか落下した道具をつい前に片付け終え、テレビを付けた所だった。その前は、いつも通り、小説の執筆に追われていたのだが、もはやそんな事は頭の隅に追いやられていた。まさか人生のうちに、自分の住まう場所に、隕石などという荒唐不稽な代物が落下してくるとは、到底信じられない出来事だった。それも、報道によると、４階建てのビルに相当するという隕石が。寧ろ周囲への被害が、揺れだけで収まったのが、沙英にとっては不思議でならなかった。</p><p>　ふと喉の乾きを覚え、立ち上がった。冷蔵庫を開けると、彼女は苦い顔をした。買出しをしておくのを忘れており、冷蔵庫の中身は、全く何も無いという有様だった。ため息をつくと、仕方なしにコップを取り出し、蛇口から水をついで、一気に飲み干した。漸く、落ち着きを取り戻し、もう一度、今度は安堵のため息をついてみせた。</p><p>　落ち着くと、今度は隣室、すなわち１０１号室がある方向の壁を見ながら、不安に駆られた。先程から物音が聞こえてこないのも、彼女にとって心配の種になっていた。思えば、揺れが来た後から、聞こえない気がした。コップを流しに置くと、玄関の方へと向かった。勿論、大事に思うある人物の様子を確かめに向かう為だ。</p><p>　隣室に住まう人物、ヒロとはかれこれ３年になる付き合いだ。彼女は、かなりの世話焼きな性格であり、出会ってからというもの、いつだって沙英の手助けをしてくれた。その献身的な態度に、いつしか時を重ねていくうち、沙英にとっていなくてはいけない存在へと変わっていった。作家の件だってそうだった。彼女がいなくては、今程の事は続けていられなかっただろう。精神的に追い詰められていた筈だ。だから、代わりに出来る事なら、代わって助けてやりたい、いつだってそう思い続けてきたのだ。今は、その時だと思った。困っているのなら、助けてなくてはいけない。</p><p>　玄関先で靴を履くと、ドアを開けて外に出た。その瞬間、夏場とは思えない位の寒風が一瞬だけ吹いた。沙英は、思わず身を震わせた。そして、何か気味悪さを覚えた。そういえば、周りがやけに静かな気がするのだ。犬の鳴き声さえも聞こえない。音だけが何処かから逃げてしまったようだった。隣にある民家からも、明かり以外に動きがなかった。首を傾げて考えたが、その時は考え過ぎという結論に達し、沙英はさっさと隣室へと向かった。</p><br><br><p>「お、地震ですかなー」</p><p>　宮子はそんな揺れにも動じず、のんびりとした声でそう言った。彼女自身、あまり地震というものを経験したことはなかった。このひだまり荘に来る前は、九州地方に住んでいた彼女には、馴染みの薄い災害であった。しかし、その代わり、台風にはしょっちゅう遭っていたので、揺れにも動じる事はなかった。</p><p>　彼女は、作品の制作に没頭していた手を止めると、カーテンを開けて、外の様子を伺った。これもまた、台風過ぎ去った後に、彼女が行なっていた癖だった。勿論台風ではないので、外は先程から変わらない、月のはっきりと見える晴れ間を見せていた。</p><p>　カーテンを閉めると、台所へと直行した。水を蛇口から出すと、勢い良く流れ出した。捻りすぎたらしい。これもまた、彼女なりの癖だった。水のライフラインが停止していないかの確認である。確認すると、直に口を蛇口に持っていき、水をがぶ飲みした。この夏場はよく喉が乾く為、彼女にとって水の確保は重要だった。</p><p>　乾きも収まると、揺れによって散らばってしまった美術用の道具を手際よく拾い始めた。筆なども散らばってしまい、拾うのに難儀したが、それも宮子の技量によって、短時間で終わった。</p><p>　元の位置に全ての道具を戻すと、再び作品の制作に取り掛かろうと、机の前に戻り、あぐらをかいて座った。しかし、そこから一向に彼女の手は進まない。暫く考える素振りをみせると、ふと隣の部屋がある方向を見やった。そこには、２０１号室がある。宮子の親友が住まう部屋でもあった。</p><p>　結局、再び立ち上がると、２０１号室へと向かう為に、玄関へと向かった。理由は他でもない、恐らく先程の揺れで少なからず被害を受けたであろう友人の手伝いをしようとしたからだ。</p><p>　しかし、その前に本人が先に訪ねてきた。靴を履いた所で、ドアが叩かれる音がした。この女子寮には、インターホンというものが無いため、いつも訪問時は、ノック方式がとられている。宮子はドアを開けた。</p><p>「あ、宮ちゃん」</p><p>「ゆのっち、おはよー」</p><p>「ま、まだ夜だよー」</p><p>「じゃあ、こんばんわー」</p><p>「う、うん。じゃなくて、大変なんだよ！」</p><p>「？」</p><p>　首を傾げると、彼女はその理由を教えてくれた。</p><p>　どうやら、話を聞く限り、この神奈川県に隕石が落下してきたというのだ。そして、先程の揺れはその隕石によるものだという事も、同時に聞いた。その話を聞いても、宮子は特に驚いた素振りは見せず、ただ「ふーん」と言ったきりだった。</p><p>　宮子の友人、ゆのはその呑気さに、余計気が動転しているようだった。よく分からないながらに、言葉をまくし立てている。宮子は上手くゆのを宥めると、取り敢えず部屋に入るように勧めた。ゆのは素直に従い、室内に入ってきた。どうやら、余程自分の身近に隕石などという物が落ちてきた事に、驚きを隠せないらしい。取り敢えず完全に落ち着くのを待った方が良さそうだ。</p><p>　宮子はドアを閉めようとして、ふと周囲の静けさに疑いを持った。どんな音でも聞き分ける彼女からしたら、その静けさは不気味とも言える程の静寂だった。虫の鳴き声すらも聞こえないのだ。宮子は疑わしげな顔つきで周囲を見回してみたが、流石に何も見つからず、小さく首を傾げると部屋に引っ込んだ。</p><br><br><p>　シャワーから上がった乃莉は、いつものパジャマ姿に着替えるのではなく、先程とは違う私服を引っ張り出すと、それを身に付けた。先程の私服は、汗でぐっしょりと濡れていたので、洗濯かごに突っ込んでおいたのだった。着替え終わると、早速彼女は、ある場所に行こうと靴を履き、外に出た。</p><p>　外は、相変わらず蒸し暑いのだが、それでも時折、まだ寒気がする。乃莉は早く室内に入ってしまおうと、階段を上がり、２０３号室のドアを叩いた。すると、少しして、中からドアの鍵が開けられる音がした。そして、控えめに開き、隙間から乃莉の親友こと、なずなの顔が見えた。</p><p>「やっほー、なずな」</p><p>「の、乃莉ちゃん？」</p><p>「そうそう。ちょっと、中入っていいかな？」</p><p>「あ、うん」</p><p>　そう言うと、漸くドアが全開まで開かれた。乃莉は早速上がり込む。</p><p>　中は、相変わらず綺麗に整頓された部屋だった。しかし、ここにも当然ながら、揺れの被害はここまで及んでいたようで、幾つか今も小物の類が床に落ちている。</p><p>「あれ？　片付けてないの？」</p><p>「うん…。お風呂、入ってた、から」</p><p>「じゃあ私と一緒だね。まあ、私はシャワーで済ませちゃったけど」</p><p>「でも、乃莉ちゃんが来てくれて、よかった」</p><p>「え？　なんで？」</p><p>「怖かった、から。お風呂に入ってる時に、揺れて」</p><p>　乃莉は納得した。彼女が、臆病…といっては何だが、怖がりであることは、乃莉は把握済みである。確かにお風呂に入っている最中では、密室という事も相まって、怖い事だろう。まあ、乃莉が入ったのは、揺れの後だったのだが。</p><p>　乃莉は軽くなずなの肩を抱くと、ベッドに座らせた。</p><p>「片付け、折角だからやってあげるよ」</p><p>「そ、そんなの、悪いよ」</p><p>「いいのいいの。この乃莉ちゃんに任せなさい！」</p><p>　乃莉は粋がって、そう言った。そして、周囲に落ちている物を拾っては、元あったであろう場所に置いていった。なずなは、特に口を挟む事はしなかったが、その顔には安堵からの笑みがあった。</p><p>　片付けが終わると、乃莉は一つ息をついてから、なずなの横に座ろうと、ベッドへ歩み寄っていった。しかし、その僅かな距離にも関わらず、何故か息切れをしているのに気づいた。ベッドに辿り着くと、呼吸を整える。</p><p>「乃莉ちゃん？　だ、大丈夫？」</p><p>「だ、大丈夫だよ。うん」</p><p>　しかし、一向に息切れが収まる事はない。精々、多少整ったくらいだ。まるで、鼻が詰まっているかのように息苦しい。そして、何となく自分のホットパンツから覗く足元に目をやって、驚いた。なずなもその様子を見て、同じ方向に目を向け、同じく驚いていた。あまり、意識しなかったため、気がつかなかったのだ。</p><p>　乃莉の足は、綺麗な肌色から、少し真っ赤になっていた。まるで、熱に犯された時の肌の色だった。弾かれたように、他の部位も見る。すると、胸元から腹部までの部分も、同じく真っ赤になっていた。この調子だと、腕や顔も同じようになるのは、目に見えている。</p><p>「な、なにこれ…？」</p><p>「乃莉ちゃん、どうしよう…」</p><p>「熱や風邪、とは違うよね、これ」</p><p>　どう見ても熱や風邪の類とは思えなかった。どちらかというと、熱病のようにも見える。今は意識もはっきりしているが、それももしかしたら今だけの事かもしれない。しかして、出来物の様な物が出ていないのは、幸いかもしれないと思った。</p><p>「取り敢えず、薬ある？　…うちのやつ、今切れてるんだ」</p><p>「あ、うん！　…えっと」</p><p>　なずなは急いで立ち上がると、救急箱をどこからか出してきて、中を漁り始めたが、すぐに肩を落とすと、ベッドに戻ってきた。きっと無かったに違いない。</p><p>「ごめんね、切らしてた…」</p><p>「だと思った。じゃあ、先輩の所行くしかないよね」</p><p>　乃莉はそう言うと、ベッドから勢いよく立ち上がった。せめて、なずなの前では元気だという事を見せて安心させたい、その一心での行為だった。しかし、どの先輩の部屋へ行ったものか、悩む。別にどの先輩でも、追い返すような心配は無いと思ってはいるが…。</p><p>「…じゃあ、まずゆの先輩の所、行ってみよう」</p><p>「え？　…なんで？」</p><p>「うん、何となく」</p><p>　特に決めた理由なんてなかったが、強いて言えば、一番このひだまり荘で優しいと思うし、話やすかったから、である。決めると、早速玄関へ向かおうと足を向けた。すると、服の裾をなずなが引っ張ってきた。</p><p>「ど、どうしたの？」</p><p>「わ、私も行く」</p><p>「え？　べ、別に大した事…」</p><p>「乃莉ちゃんが、心配だから」</p><p>「…う、うん」</p><p>　そこまで言われてしまうと、下手にふりほどく訳にもいかず、結局二人で２階へ向かう事になった。だが、全くなずながいて邪魔という事は無く、寧ろ彼女といる事で身体を蝕む何かが、緩和されているような感じを、乃莉は受けていた。まるで、彼女自身が、特効薬のように。</p><p>　部屋を出ると、丁度上級生である、沙英とヒロの２人に出会った。まさかこのタイミングで合うとは思わなかったので、びっくりしながら尋ねた。</p><p>「沙英先輩、ヒロ先輩」</p><p>「乃莉さんになずなさん、どうしたの？　…もしかして、隕石の事？」</p><p>「あ、それもあるんですけど、ちょっと熱っぽいみたいで…薬を貰おうかなと」</p><p>　そう言うなり、ヒロの顔色が変わった。そして、乃莉の全身を観察した後、考える素振りを見せていたが、やがて言った。</p><p>「乃莉さん、多分それは薬じゃ治らないわ」</p><p>「え？　なんでですか？」</p><p>「…沙英も、同じような症状にかかってるのよ」</p><p>　言われて、乃莉はその後ろでさっきから沈黙を守っている沙英に目を向けた。すると、そこには全身がほんのりと赤くなった彼女がいた。息も相当上がっているらしく、乱れていた。向こうもこっちが見ているのに気づいたらしく、手を出して大丈夫の合図を出していた。</p><p>「さっきも、幾つか薬を飲ませてみたのだけど、ね」</p><p>「そうですか…。じゃあ私も…」</p><p>「ど、どうしよう…」</p><p>　乃莉は、さっきよりも息切れが激しくなっているのに気づいた。そして、身体が少し熱くなっている事にも。乃莉は横で慌てているなずなを見た。何故かその姿が急に、苛立たしく見えた。心ではそう思っていなくとも、奥底からそういう感情が湧き上がってきたのだ。</p><p>「と、兎に角、ゆの先輩達の所へ、行ってみましょう」</p><p>「ええ、私達もそう思って出てきたの。何もなければいいんだけど…」</p><p>「…ごめん、ヒロ、ちょっと肩、貸して」</p><p>「え、ええ」</p><p>　どうやら、長居している暇はなさそうだ。乃莉は半ば強引になずなの手を引くと、２階へ続く階段へと向かった。それに、乃莉自身をも蝕む、この正体不明の感情も、この長居には耐えられそうになかった。爆発させたくはない。先輩２人も黙って後を付いてきた。</p><br><br><p> その後、2階へ上がり、4人はまず201号室のドアをノックした。しかし、応答が無かったので、次に隣の202号室を訪ねると、漸くゆのと宮子の2人を見つける事ができた。</p><p>　何か変わった事は無いかという旨の事を聞いたら、ゆのから宮子の様子がおかしいという事を聞いた為、確認した所、彼女にも他2人と同じ症状が出ているのが判明した。これで謎の病にかかった人間は、3人となった。</p><p>　取り敢えず、ゆっくり考える為、6人はゆのの部屋である201号室へと移った。というのも、当の本人が言い出したのだった。部屋に移ると、全員テーブルを囲むようにして座った。ゆのがテレビを付けた。すると、丁度、隕石の続報についての報道番組が映っていた。</p><p>「…神奈川県に落下した、隕石の続報です。調べによりますと、隕石には解明されていない未知の病原菌が付着していた事が明らかとなりました。政府による詳しい発表は以前行われておりませんが、研究機関の調べによると、県内の水道水などに混入している可能性が非常に高く、摂取は控えるようにとの事です。なお、県民への今後の対策として…」</p><p>　6人の間に動揺が走った。そして、全員が顔を見合わせる。病原菌とは一体何なのか。尚もニュースでは、県民への今後の対策についての説明が繰り返し流されている。しかし、6人には聞こえていなかった。乃莉は、ふと今身体で起きている事の説明が、ついた気がした。</p><p>「あの、この症状って、もしかして…」</p><p>「…例の未知のウイルスの仕業、って事かもね」</p><p>　沙英が以前、苦しそうにそう言った。そして、全員を見渡して確認した。</p><p>「この中で、隕石の落下後に、水を使った、人はいる？」</p><p>　すると、何と全員が手を挙げた。説明を聞くと、皆主に入浴をしたりした際に使用していた事が分かった。珍しい事ではなかった。今は7時過ぎなのだ、ほぼ同じような時間に入浴をしていたりしても不自然ではない。しかし、今回は最悪のタイミングだと、乃莉は思った。まさか、普段から使用している水に、未知のウイルスが混入しているなどと、誰が気づくものか。</p><p>「と、すると、全員が、感染している事に、なりますね」</p><p>「でも、私は何ともないわよ」</p><p>「あの、私も特に変わったところは…」</p><p>「私も…」</p><p>　乃莉が言うと、ヒロ、ゆの、なずなの3人がそう訴えた。確かにさっきは自分の心配で気が回らなかったが、よく見れば3人だけが、いつもと同じ健康体だった。目立った症状の現れもない。</p><p>「我慢とか、してない？」</p><p>　沙英が確認すると、3人は大きく首を縦に振った。確かに、無理をしているような態度には見えない。行き詰まってしまい、その後には沈黙が辺りを包んだ。</p><p>　と、今まで体力を温存していたのか、テーブルに突っ伏していた宮子が、ぽつりと言った。</p><p>「免疫が、あったりしてー」</p><p>「え？」</p><p>　全員の視線が宮子に注がれる。するとゆっくり起き上がって皆に顔を向けた。目から若干光が失われているように見えた。</p><p>「映画でよくあるじゃん、この人はゾンビに対する免疫を持ってるんだー、って」</p><p>「免疫…ね、もしかしたら、あるかも」</p><p>「沙英？」</p><p>「ヒロ、それから2人も、本当に、何にも症状は、出てないんだよね？」</p><p>　3人が頷く。</p><p>「そっか。…そういえば、これは宮子と乃莉に聞くんだけど、何か、3人の傍にいるとさ、落ち着かない？」</p><p>「落ち着く、ですか？」</p><p>「うん、症状が」</p><p>　そう言われて、乃莉は思うところがあった。確かに、なずなとくっついている間は僅かだが、気が楽になったような気がした。動悸も一緒にいる時は、比較的穏やかだった。乃莉は頷いた。宮子も同じ意見らしく、手を挙げて答えた。</p><p>「やっぱり。私もヒロといて、そう思ったんだ。さっき肩借りた時に、分かった事なんだけどさ」</p><p>「じゃあ、もしかして…」</p><p>「何でかまでは分からないけど、近くにいると感染の進行を、遅らせる事が出来るのかも、すなわち、ワクチンの役割を果たしてる、って所かな」</p><p>　だとすると、彼女達3人には、やはり免疫があるのかもしれない。乃莉はふとなずなを見やった。突然の事態の連続にもはや不安を感じているようだった。乃莉は思わずなずなの傍に寄り添っていた。他の4人もそれぞれ同じ事をしていた。確かに気が楽になると、今なら自信を持って言えた。</p><p>　そして、暫くまたも沈黙が続いた。しかし、根本的な治療法になっていないのは明らかで、徐々に進行の度合いが進んでいるのを感じた。身体を包む火照りと、謎の苛立ちは尚も増していくばかりである。すると、沈黙を破って、沙英が突然、隣で不安そうにしていたヒロの両肩を掴んで向かい合った。そして言う。</p><p>「ヒロ、ちょっと、協力して」</p><p>「な、なに…？」</p><p>「思いついた事が、あるの。驚かないで、じっとしてて」</p><p>　言うやいなや、沙英はゆっくりとヒロへ顔を近づけていったではないか。他の4人はその奇妙な行動を黙って見守っていた。不思議と止める気にならない。ヒロは自分に起こる事を予想したらしく、後ろへ下がろうとしたが、肩をがっしりと掴まれている為、それも叶わず、ただじっとしているより仕方なかった。</p><p>　そして、予想通り、2人の唇が重ねられた。所謂、キスの形である。乃莉は意外とその行動に驚かなかった。何故かは分からないが、許容する事ができた。それに、単なる特殊な恋愛関係による行為では無い事も分かっているからだと乃莉は解釈した。こんな状況で、そんな行為に走るような先輩ではない事を知っていた。</p><p>　たっぷり１０秒位その時間が続き、やがて２人の唇は離された。お互いに黙り込んでいるため、どうしたらいいのかと悩んでいると、予想外の出来事が目に飛び込んできた。なんと、沙英の身体の状態がいつもの健康体に戻っていくではないか。赤かった肌は、いつも通りの肌色を取り戻し、ビー玉のように虚ろになっていた瞳は、元の澄んだ淡い紫色に戻っていた。やがて、深呼吸をすると、言った。</p><p>「やっぱり、思った通りだった」</p><p>「ど、どういう事、ですか？」</p><p>「ウイルスは人間の体液に混ざるものだから、免疫も体液に含まれていると推理したんだ」</p><p>「あ、もしかして…唾液を」</p><p>「これしかないと思ってね、咄嗟の思いつきだったけど、上手くいった」</p><p>　乃莉はなるほどと思った。これで、免疫保持者の特性が分かった気がした。どうやら、免疫を持つ３人には、傍にいる感染者の進行を遅らせる性質を持っており、これのおかげで、乃莉達３人は感染の進行が遅れていたようだ。そして、彼女達免疫保持者の体液を、何らかの形で体内に摂取すれば、どうやらウイルス自体を、死滅する事ができるらしい。</p><p>　乃莉はなずなの方を向く。向こうもするべき事は分かっているので、若干戸惑ったように辺りを見回していたが、一言「乃莉ちゃんの為…」とだけ呟くと、小振りながらも綺麗な唇を思い切って突き出してきた。乃莉はふと、宮子とゆのの方を見やった。２人は、もう既に行為の最中だった。恐らく、困惑するゆのに強引に宮子が事を起こしたのだろう、まだゆのの顔には驚きの表情がある。しかし、死ぬよりはずっとましである。乃莉は向き直ると、思い切ってなずなの唇に、自分の唇を重ねた。</p><br><br><p>　行為を終えた６人は、皆いつも通りの平常を取り戻していた。そして今は、現在も繰り返し今後の対応について話しているテレビに視線を向けていた。ある程度確認すると、ゆのはテレビを消した。</p><p>「…だそうです」</p><p>「…しかし、救助場所に、やまぶき高校が入っているとはね」</p><p>「嬉しい偶然、ね」</p><p>　テレビでやっていた内容はこうだった。県内の人間を避難させるために、公共の場所に自衛隊のヘリコプターが派遣されるという。ちなみに、車での避難は、規制されるため不可能との事。船等の乗り物も同様らしい。そして、その公共の施設の一覧に、６人の母校にして、目と鼻の先である、やまぶき高校も入っていたのだった。ということは、避難にも時間は掛からないという事だ。</p><p>　全員の顔には安堵の表情が浮かんでいた。何しろ、未知のウイルスも彼女達が免疫を持っていたおかげで、治癒させることができた上に、避難場所が、すぐ目の前の母校なのだ。</p><p>「いやー、偶然とは凄いものですなー」</p><p>「この偶然がなかったら、もっと困ってたかもね」</p><p>「私も、一瞬どうなっちゃうんだろうって、不安でした」</p><p>「そうね、でももう大丈夫よ、ゆのさん」</p><p>　その会話を聞きながら、乃莉はふとまだ嫌な予感を感じていた。何故か、まだこの物語には続きがある、そう思えてならなかった。すると、隣にいたなずなが話しかけてきた。</p><p>「乃莉ちゃん、大丈夫？」</p><p>「え？　うん、なんとか」</p><p>「…よかった」</p><p>「へへ、ありがとう、なずな」</p><p>　そう答えると、なずなは微笑みを返してきた。その姿を見て、乃莉は先程の予感を頭から振り払おうとした。もうこれで終わりにしてくれ、そう願った。</p><p>　しかし、悪魔はそんな彼女達に降り注ぐ僅かの幸運に、目を付けた。突然、玄関先のドアが、激しく叩かれた。６人はびっくりして、玄関を見やった。暫く、様子を見ていたが、一向にドアは激しく叩かれる。全員で顔を見合わせた。</p><p>「…誰だろう？」</p><p>「…先生、とか？」</p><p>「避難の呼び掛けに、来たのかしら？」</p><p>「兎に角、確認してみよう」</p><p>　そう言うと、沙英が立ち上がって、玄関へと向かっていく。何故か不安だったので、乃莉は沙英の後をついていった。なずなも腰を上げようとしたが、手で遮って静止させた。</p><p>　玄関先に辿り着くと、沙英は高鳴る心臓の鼓動を抑えながら、ゆっくり覗き穴に目をやった。あまり使う事はないが、実は覗き穴がある。そして、暫く覗き込んでいたが、いきなり「うわっ」と声を上げると、尻餅をつきそうな勢いで後ずさった。</p><p>「ど、どうしたんですか」</p><p>「あ、あれはなに…？」</p><p>　沙英はそう言いながら、覗き穴を指差す。乃莉は、続いて覗き込んでみた。すると、映っていたのは、いつもどおりの外の風景だった。乃莉は首を傾げながら、沙英が驚いた理由について考えていた。その時だった。突然真下から何かが飛び出した。そして乃莉はその顔を真近に見た途端、同じように悲鳴を上げると、後ずさった。流石に、他の４人も近寄ってきた。</p><p>「ど、どうしたんですか？」</p><p>「沙英、何があったの？」</p><p>「乃莉ちゃん、し、しっかりして…」</p><p>　とは言われてもあんなものを見せられて、びっくりしない方がどうかしている。気がつくと、宮子が同じように覗き穴を覗いていたが、同じものを見たようで、流石に驚いて顔を離していた。</p><p>「なんか、怖い顔の人がいるのです…」</p><p>「宮ちゃん、怖い顔の人って？」</p><p>「ゆのっちは、見ない方がいいかも…」</p><p>　乃莉は立ち上がって、ドアの方を見た。今もドアはどんどんと激しく叩かれている。しかし、到底開ける気にはなれない。あの顔、赤黒く変色した皮膚に、虚ろになった瞳、牙のように飛び出した歯。この世のものとは思えない顔だった。あれは何なのか、何となく想像は付いていた。沙英も同じ考えらしく、乃莉の考えを見透かしたように頷くと、言った。</p><p>「多分、ウイルスの感染者だと、思う」</p><br><p>悪夢の始まりを、乃莉は今、この目で確認したのだと、思った。</p><br><br><p>後編へ続く</p><br><br><p>…はい、一回ここで終了です！</p><p>これからは、最初に書いた通り、保存しながら書いていますので、いつも書いてたのより長いかな？</p><p>この先も、更新が遅くなるとは思いますが、その代わり長いものを書かせてもらいますので、よろしくお願いしますね。</p><br><p>では、一旦今回は、ここで更新させていただきますね！</p><p>また次回！</p><br><p><br><br><br><br><br></p><p>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/teiou765p/entry-11308822357.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Jul 2012 09:34:30 +0900</pubDate>
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<title>hidamari of the dead 　その１</title>
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<![CDATA[ <p>えー、こんばんわ！</p><p>今回から、こちらの作品を執筆していきたいと思います。詳細については、前回の記事を参照ということで。</p><p>いや、しかし自分で言うのもなんですが、凄い組み合わせですよね。ほのぼの系の作品にホラー要素入れちゃうとかもうね…。ある意味鬼才ww</p><p>ま、まあやっていきたいと思います！よかったら、見てね。</p><br><br><p>プロローグ　</p><br><p>　―今日も良い天気だ。</p><p>　そう思いながら、男は望遠鏡から目を離した。肉眼で見ると、より遠目に見る分、夜空に広がる星空が宝石の様に散らばる光景を客観的に捉えられるような気がした。どうも慣れすぎると、見慣れた景色の方が珍しく男には感じられた。</p><p>　天体観測を趣味としていた彼は、特に今日も目新しい発見をできずに、結局いつも通り星空を観察していた。しかし同時に、彼はどことなく気味の悪さを感じていた。</p><p>　何故かは分からない。しかし、ここ神奈川県に位置するアパートの屋上は、いつも微風でも風が出ているのだ。だが、今は全くの無風であった。まるで、何かが来るのを察知したかのように。それがまた、彼の感じている気味悪さの原因の一つだと感じていた。</p><p>　男は、一度身震いをすると、望遠鏡を三脚から取り外した。そしてばらすと、ケースに入れて自室に戻ろうとした。今は夏だというのに、寒気がするのがまたたまらなく彼に嫌な予感を煽った。</p><p>　そして階下へと繋がるドアを開けようとした時だった。その瞬間は来た。突然空から何かが落下してくる様な音が聞こえてきたのだ。それは飛行機が墜落するような、そんな音だった。男は空を仰ぎ見た。すると、彼方から青白い光を放つ、物体が落下してきていた。</p><p>　それは、丸いボールのような形をした物体だった。男はそれが何なのか、一目見ただけでその可能性を示唆した。恐らく隕石だ、と。</p><p>　男は急いで、ケースから再び望遠鏡を取り出すと、倍率を上げてそれを見た。やはりその岩は、隕石以外の何物でもなかった。青白いのは、大気圏を通り抜けてきたために、燃焼して、あのような色を放っているのだと推察した。しかして、あんな色になる隕石等聞いた事もなかった。もしかしたら新発見かもしれない。男は望遠鏡を握る手に力が入った。</p><p>　隕石は、どんどんと距離を縮めていく。それにつれて、青白い光もレンズ越しによりに輝きを増していく。太陽のように目を焼くほどの輝きではなかったが、男は望遠鏡から目を離した。見ていると気分が悪くなってくる気がしたからだ。それと共に、隕石が何処に向かっているのかを知り、先程の興奮は何処へやら、恐怖が沸き起こってきた。あの軌道では隕石はこの付近に落ちるのだ。</p><p>　男は望遠鏡を持つのも忘れ、屋上から退避しようとした。しかし、足が一向に動かない。まるでその瞬間を見届けようとするかのように。男はドアに手を掛けながら、後ろを振り向いた。隕石はいまいるアパートから10キロ程離れた場所の上空を落下していた。もはや、肉眼ではっきり見える程の距離だ。</p><br><p>「こいつは、ヤバいぞ」</p><br><p>　男はぽつりと言った。そして、その直後、隕石はその真下に落下した。遥か向こうで、砂煙が巻き起こる。しかし、思ったよりも衝撃は少なく、映画のワンシーンのような被害が発生したようには見えなかった。男はゆっくりと手すりに近寄り、もっとよく観察しようとした。</p><p>　その時、地震のような地響きがアパート全体を、いや、神奈川全体を襲った。思わず男は尻餅を付いてしまった。地響きが収まり、立ち上がると、町中の明かりがポツポツと灯り始めた。皆何が起こったのかと思っている事だろう。</p><p>　彼は、とんでもない光景を目にしてしまった、と感じていた。多分先程の落下の瞬間を一から見ていたのは、少なくとも県内では自分だけだと思った。新発見の隕石が、あろうことか神奈川の街中に落ちたのだ、これはニュースになる。男は渇ききった口で生唾を飲んだ。誰かに知らせよう、そう思った瞬間、階下へ通じるドアを開けて、下に降りていた。</p><br><p>　しかし、彼はこれから訪れる本当の恐怖など、知る由もなかった。</p><br><br><p>続く</p><br><br><p>…はい、今回は導入部分を書いてみました。</p><p>モブが出てくるだけの、プロローグでしたが、導入には必要だったんで、そこはご了承をww</p><p>次回は、ちゃんとひだまりメンバー出てきますんで。</p><br><p>では、今回は短いですが、次回はなるべく長く執筆したいと思います。少なくとも今回以上のボリュームで、ね。</p><br><p>それでは！</p>
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<pubDate>Fri, 20 Jul 2012 21:57:56 +0900</pubDate>
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