FLICKS FREAK
https://ameblo.jp/th0529/
いやぁ、映画って本当にいいもんですね~
ja-jp
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2023年(第97回)キネマ旬報外国映画ベスト・テン
https://ameblo.jp/th0529/entry-12844801948.html
第一位 『TAR/ター』 ★★★★★★★ (7/10)第二位 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ★★★★★★★ (7/10)第三位 『枯れ葉』 ★★★★★★★ (7/10)第四位 『EO イーオー』 ★★★★★★ (6/10)第五位 『フェイブルマンズ』 ★★★★★ (5/10)第六位 『イニシェリン島の精霊』 ★★★★★★ (6/10)第七位 『別れる決心』 ★★★★★★★ (7/10)第八位 『エンパイア・オブ・ライト』 ★★★★★★ (6/10)第九位 『エブリシング・エブリウェア
2024-03-17T22:58:51+09:00
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『エンパイア・オブ・ライト』 (2022) サム・メンデス監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12844798547.html
コロナ禍は、映画制作者にとって彼らのルーツを見直すきっかけになり、内省的な作品を生み出す契機になったように思う。ケネス・ブラナーの『ベルファスト』しかり、スティーヴン・スピルバーグの『フェイブルマンズ』しかり。そしてサム・メンデスが母親の記憶を焼き直した作品が本作。そして、彼にとって初めての自らのオリジナル脚本による作品(前作『1917 命をかけた伝令』は共同脚本)。映画人が過去を振り返る作品であれば、映画に関する映画になるのは必然。この作品は、イギリスの田舎の海岸沿いにある映画館を舞台にして
2024-03-17T22:31:48+09:00
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『ゴールド・ボーイ』 (2023) 金子修介監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12843758261.html
「好きこそものの上手なれ」を地で行く金子修介監督。ヲタクよろしく怪獣映画を撮らせれば、平成ガメラシリーズや『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)といった素晴らしい作品を撮る監督。彼はゴジラ・シリーズとガメラ・シリーズの両方を監督した唯一の監督(庵野秀明は、樋口真嗣監督『シンゴジラ』で総監督、『ゴジラ3 邪推覚醒』のメイキング『GAMERA1999』を監督しているが)。しかし個人的には、これまでそのほか一般映画ではさほど評価できる作品はなかった(『毎日が夏休み』(94)くらい
2024-03-09T23:30:21+09:00
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『落下の解剖学』 (2023) ジュスティーヌ・トリエ監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12843392682.html
人里離れた雪山の山荘で、夫が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラに殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障害のある息子ダニエルだけ。サンドラは殺人容疑で起訴され、その法廷で夫婦の秘密や嘘が暴露されていく。 フランスで動員130万人超えの大ヒットを記録した作品。2023年第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でパルム・ドールを受賞、ゴールデングローブ賞では脚本賞と非英語作品賞の2部門を獲得。さらに今年のアカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞
2024-03-06T22:50:42+09:00
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『コヴェナント/約束の救出』 (2023) ガイ・リッチー監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12843040314.html
ガイ・リッチー監督最新作はアフガニスタン紛争を舞台にした作品。これまでエンターテイメント系の作品をつくってきた監督だけに、政治色の拭えない作品を作ったことは意外だった。 アフガニスタン紛争は、9.11事件をきっかけにテロの首謀者であるアルカイダの活動拠点の破壊とアルカイダの庇護者であるとされたタリバン政権の転覆を意図してアメリカ+同盟国軍がアフガニスタンに侵攻して始まった。タリバン政権の崩壊と傀儡政権樹立により、一旦はアメリカの勝利かと思われたアフガニスタン紛争は、その後タリバン勢力がテロやゲ
2024-03-04T10:13:56+09:00
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城定秀夫監督ベスト・テン
https://ameblo.jp/th0529/entry-12841808554.html
第一位 『アルプススタンドのはしの方』 (2020) ★★★★★★★ (7/10)第二位 『ビリ―バーズ』 (2022) ★★★★★★★ (7/10)第三位 『愛なのに』 (2022) ★★★★★★ (6/10)第四位 『セフレの品格(プライド)初恋/決着』 (2023) ★★★★★★ (6/10)第五位 『花と沼』 (2020) ★★★★★★ (6/10)第六位 『汗ばむ美乳妻』 (2016) ★★★★★★ (6/10)第七位 『押入れ(味見したい人妻たち)』 (2003) ★★★★★★
2024-02-23T22:38:31+09:00
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『EO イーオー』 (2022) イエジー・スコリモフスキ監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12841420415.html
愁いを帯びたまなざしのロバ・EOは、心優しい女性カサンドラに愛され、共にサーカスで暮らしていた。しかしサーカス団を離れることを余儀なくされ、紆余曲折の放浪の旅はポーランドからイタリアへと至る。 ロバを主人公としたロード・ムービー。物言わぬロバの視点を通して人間の愚かさや醜さを淡々と描いた作品。それ以上でもそれ以下でもないのだが、この手の作品でありがちなのが、動物を擬人化した表現。ディズニー映画なら、動物が人間の言葉を話して彼らが感じるところをダイレクトに表現するところ。しかし、この作品では全く
2024-02-20T22:46:36+09:00
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『コット、はじまりの夏』 (2022) コルム・バレード監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12841030455.html
昨年(第95回)のアカデミー国際長編映画賞で、アイルランド代表としてアイルランド語の作品として初めてノミネートされた作品。アイルランドの映画監督と言えば、ニール・ジョーダンとマーティン・マクドナーぐらいしか思いつかないが、彼らは英語の作品を作る監督(マーティン・マクドナーの『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)は強烈なアイリッシュ訛りが印象的だったが)。コルム・バレード監督はこれが初長編作品。 1981年、アイルランドの田舎町。子沢山の家族の中で十分な愛情を受けているとはいえない9歳の少女コ
2024-02-17T23:37:30+09:00
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『愛なのに』 (2022) 城定秀夫監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12840161149.html
城定秀夫と今泉力哉によるコラボレーション企画「L/R15」。城定と今泉が互いに脚本を提供し、R15+指定のラブストーリーとなる劇場映画を監督する同企画として製作されたもので、本作は今泉脚本、城定監督作品。城定脚本、今泉監督作品は『猫は逃げた」。二作にストーリーのつながりはないが、共通点は猫(オセロ)と熊(広重役の毎熊克哉)。その「二役」は『猫は逃げた』では主役級だが、本作では脇に控えている。 どうしても二作を比較してしまうが、『猫は逃げた』は今泉作品としてはイマひとつだったのに対し、この作品は
2024-02-11T11:34:17+09:00
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『夜明けのすべて』 (2024) 三宅唱監督
https://ameblo.jp/th0529/entry-12839930868.html
今、最も注目すべき監督の一人、三宅唱。『きみの鳥はうたえる』(2018)は佐藤泰志原作の素晴らしい作品だったし、前作『ケイコ 目を澄ませて』(2022)はその年の邦画の中では石川慶監督『ある男』と1、2を争うほどの出来だった。そして本作もその二作と甲乙つけがたい秀作。2024年初頭にして今年の邦画では三本の指に入ることは確定の素晴らしい作品。 作品のよさは、原作と脚本のよさによるところが大きいだろう。原作は瀬尾まいこの同名小説。瀬尾まいこは『そして、バトンは渡された』で第16回本屋大賞を受賞し
2024-02-09T23:55:49+09:00