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<title>光の旅人</title>
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<description>これは実話をもとにして作った物語です。</description>
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<title>第23話　「継続」</title>
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<![CDATA[ 次の日、俺たちは普段通りに帰り道を歩いているとUの後ろ姿を目撃した。<div>「U、なんでここに?今日は部活がある日って言ってたよな?」</div><div>俺は疑問に思いながら声を掛けた。</div><div>「毎日の練習が急激に辛くなってやめた。」</div><div>「やめた!?」</div><div>「あぁ、正直面倒になったんだよ。」</div><div>Uは気だるそうな表情で去って行った。</div><div><br></div><div>数日後、Uは何もすることが無かったが一応何かしようと外へ出た。</div><div>（これから俺、どうしよう…）</div><div>結局、Uは昔トレーニングに訪れていた公園へとやって来た。</div><div>（ちょっと前まではこの運動場でよく走ったなぁ…あれ?別の人がここでジョギングしている?）</div><div>回想から我に帰ったUはその人物の存在に気づいた。すると、その人物は走るのをやめてこちらに近づいた。</div><div>「ねぇ、こんなところで何を?」</div><div>「ライト!?っていうか逆にこっちが言いたい台詞だよ!!」</div><div>Uは意外にとても驚いた。</div><div><br></div><div>「ライトがこの場所に来るなんて思ってなかったからな。」</div><div>「一緒に住んでいる彼に話したら『珍しい』って言われたほどだからね。」</div><div>Uはしばらく黙るとこう言った。</div><div>「ライトって、すげぇな…」</div><div>「すごい?」</div><div>「だって俺は昔から飽きっぽくてさ、部活も長続きしなかったんだぜ…」</div><div>「確か前にそんなこと言っていたね。」</div><div>「だから俺はライトみたいになれる気がしねーよ…」</div><div>ライトは少し考えて聞いてみた。</div><div>「Uって、なんで部活を始めたの?」</div><div>「そりゃ楽しそうだったからに決まっているだろ!まぁでも『楽しいから』って理由だけで続けられる訳じゃないけど…」</div><div>「もしかして、ただ忘れているのかもよ。」</div><div>それは不思議なアドバイスだった。</div><div>「どうゆうこと?」</div><div>「『楽しそうだったから』っていう理由は嘘じゃないんでしょ?だからさ、そんな感覚を忘れないために鏡を見るように自分自身を見つめ直すことが必要だと思うんだ。」</div><div>「『自分自身を見つめ直す』か。もう一回、がんばってみようかな…」</div><div>Uはそう感じた後、ライトと別れた。</div><div><br></div><div>実は数日前</div><div>「ライト、なんでジョギングを?」</div><div>「Uの考えを理解するためだよ。」</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>鏡を見るように自分自身を見つめ直すことが必要</div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/thgilthehtforeppirt/entry-12594727851.html</link>
<pubDate>Tue, 05 May 2020 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第22話　「継続」</title>
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<![CDATA[ 木曜日、俺たちは授業を終えて帰ろうとしていた。<div>「そう言えば、ライト最近とても派手なことしなくなったよな?」</div><div>「うん。でも少し退屈かな…。」</div><div>段々この掛け合いが日常と化していた。</div><div><br></div><div>校舎を出ると、後ろから俺の友達のUが声をかけてきた。</div><div>「お前たち、もう帰るのか?」</div><div>「もちろん。U君は何をするの?」</div><div>「俺はこれから部活なんだ。」</div><div>「ブ…カ…ツ…?」</div><div>（ライト、部活を知らなかったのか…。）</div><div>俺は後でライトに部活というものを大まかに説明しようと思った。</div><div>「あれ?俺が入っていること知らなかったんだ…ってもう始まる時間だ!」</div><div>Uは慌てて去って行った。</div><div><br></div><div>俺は帰り道の中、ライトに部活を説明した。</div><div>「そんなものがあるんだ…。」</div><div>ライトは半ば関心を示すと質問を返した。</div><div>「君は部活をやってないの?」</div><div>俺は正直この質問の返答に窮してしまった。ただ、一応ちゃんと答えは返すことにした。</div><div>「やってない。面倒だから。」</div><div>「そっか。」</div><div>とてもシンプルな理由だけれども、やっぱり理由が『面倒だから』っていうのは少し虚しそうに感じられた。</div><div>「まあ、確かに何かをやっていた方がいいのかもしれないけど…」</div><div>ここまで言いかけた瞬間、俺に一つの疑問が浮かんだ。</div><div>「ライトって、どうして他の人に影響を与え続けられるの?」</div><div>出会った時、ライトは後先を考えず行動するために誰もが迷惑と感じていただろう。でも彼がそれを関係なく行動できることは、今の俺にとって心強く思えた。</div><div>「なんで…そのことを?」</div><div>「ひたすら努力しているところが俺とは違うから、ちょっと聞きたかっただけ。」</div><div>ライトは少し考えた後、言葉を返した。</div><div>「別に僕は君が思ってるほどに努力している訳じゃないよ。それに、僕も単に影響を与えようとは思っていないんだ。」</div><div>（そうなの?）</div><div>俺にとって意外な答えだった。</div><div>「自分が一人では完璧になれないから、少しでも何かを得ようとするだけだよ。」</div><div>気がつくと、家が見える位置まで来ていた。</div><div><br></div><div>一方その頃、</div><div>「今日の練習メニューは…」</div><div>別の場所で新たな出来事が起こった。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>自分が一人では完璧になれないから、少しでも何かを得ようとする</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/thgilthehtforeppirt/entry-12587243692.html</link>
<pubDate>Sun, 05 Apr 2020 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第21話　「協力」</title>
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<![CDATA[ 次の日、俺とライトが登校しているとSを見つけた。<div>「S、おはよう!」</div><div>「なんだ、ライトか…。」</div><div>Sの返した言葉は、意外にもそっけないものだった。</div><div>「どうしたんだろ?まだ悩んでいるのか?」</div><div>「でも、昨日よりも暗い感じだったよ。」</div><div>こんな風に今日の一日が始まった。</div><div><br></div><div>その後もSは浮かない顔をしていた。</div><div>（多分、何かあったのかも…。）</div><div>下校時刻とまで及び、ついに理由を伺い知ることができた。</div><div>「Sは昨日、兄貴と喧嘩したんだよ。だから今は話しかけない方がいいぜ?」</div><div>彼の友達らしき人物の台詞を、俺とライトは聞き漏らさなかった。</div><div>「ライト、まさかアレをする気なの?」</div><div>「今日は比較的に早い方だからね。別に少しくらい時間が掛かってもいいでしょ?」</div><div>そして、俺たちは駅へと向かった。</div><div><br></div><div>「なあ兄貴、そりゃないだろ!?」</div><div>「だけど他に方法が無いんだ!」</div><div>「いくら事業に失敗したからって俺のバイト代を資金にするなんてさ!!」</div><div>「これからどうやって2人での生活送っていけばいいか分かってるのか!?」</div><div>口論の最中、突然声が聞こえてきた。</div><div>「なるほど、そういうことだったんだ。」</div><div>「え!?」</div><div>「誰だ!?」</div><div>Sの兄のUは慌てて部屋の窓を開けた。</div><div>「どうも、こんにちは…。」</div><div>「話は聴かせてもらったよ。」</div><div>「2人とも、なんで?」</div><div>俺たちはここに来た経緯を説明した。</div><div>「つまり僕たちも『何か手伝えることはないか』と思って来ました!」</div><div>「全部聴かれたんならしょうがないか…。」</div><div>Uは渋々認めたような表情だった。</div><div>「実は、僕には提案があります!」</div><div>「なんだ?」</div><div>「娯楽業に関連したことを行うことです!」</div><div>ライトは自身満々に答えたが、周囲は呆然とするばかりだった。</div><div>「どうして…また?」</div><div>「それは互いに必要なものを100%与え合うことが協力することの真骨頂だからです。」</div><div>「『協力』すること…か…。分かった、少し考えてみよう。」</div><div>俺はその言葉がUに届いたように感じた。</div><div><br></div><div>（ライトの熱弁、久しぶりだったな…。）</div><div>俺は積極的に行動するライトといると怖さが知らないもののように思えた。</div><div><br></div><div>『今回の名言』<br></div><div>互いに必要なものを100%与え合うことが協力することの真骨頂</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/thgilthehtforeppirt/entry-12579832200.html</link>
<pubDate>Thu, 05 Mar 2020 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第20話　「過程」</title>
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<![CDATA[ 月曜日。ライトとともに新たな1ヶ月が始まろうとしていた。<div>「そういえばライト、なんで金が無いのにメロンパン持ってたの?」</div><div>「散歩の途中でもらったポケットティッシュを飴と取り替えて、コーヒーと取り替えて、風邪薬と取り替えて、メロンパンを手に入れたんだ。」</div><div>それを聞いて俺は納得した。</div><div><br></div><div>教室に着くと、友達が隣のクラスのSと会話しているのが見えた。</div><div>「よう!何を話してんの?」</div><div>俺とライトは挨拶を交わし、輪に入った。</div><div>「この前に新しくバイト始めたんだけど…」</div><div>「S、バイト先変えたの?」</div><div>「そうだ。ちょうど…」</div><div>Sの話の最中にライトが俺に小声で聞いた。</div><div>「ねえ、バイトって『労働』という意味なんだっけ?」</div><div>「う〜ん…なんて言えばいいのかな…?」</div><div>こんなことを話している間にSの台詞の大体を聞き逃してしまった。</div><div>「でもさ、前と比べて時給高いんだけど結構辛いんだよ。」</div><div>「じゃあ別に変えなくても良くない?」</div><div>「実は最近発売されたゲームソフト、俺まだ買ってなくてさ…。」</div><div>「お前も大変だな。」</div><div>「あ〜、楽して稼ぎてーな…。」</div><div>チャイムが鳴り、Sは自分の教室へ戻った。</div><div><br></div><div>「なんか彼、嬉しそうじゃなかったね。」</div><div>「Sか?無理もないでしょ。第一、この世界は労働しなくちゃ生きられないような社会なんだからさ。」</div><div>そう言った瞬間、ライトから笑顔が消えた。</div><div>「おい、どうした!?」</div><div>「この世界って…楽しくないね…。」</div><div>ライトの『楽しくない』の一言は俺にとっては衝撃的だったが、</div><div>「楽しい…のかも…。」</div><div>俺は無意識につぶやいた。</div><div>「楽しい…?」</div><div>「だってそうだろ?今までライトは俺たちがつまらないと思ってたことから教訓を得てんじゃん!だからさ、労働は本当につまらないものじゃないかもよ?」</div><div>「そう…だね!君の言葉で目が覚めたよ!後で彼に伝えてくれる?『実力と結果は比例するから結果を急ぎ過ぎると何か失う』って。」</div><div>「二人とも、次の授業始まるぞ!」</div><div>ライトに感謝された時、複雑な感じがした。</div><div><br></div><div>その日の夜、</div><div>「少しいいか?」</div><div>Sは突然声を掛けられた。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>実力と結果は比例するため結果を急ぎ過ぎると何かを失う</div><div><br></div>
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<pubDate>Wed, 05 Feb 2020 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第19話　「正体」</title>
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<![CDATA[ ライトがここに来てから1ヶ月が経った。<div>（せっかくの記念日に何かできないかな?）</div><div>考えているとライトが部屋に入ってきた。</div><div>「ねえ、僕のメロンパン知らない?」</div><div>「メロンパン?あっ!あのとき…」</div><div>昨日、ちょうど戸棚にそれがあったのを思い出した。てっきり母さんが俺達に買ったもので、ライトは先に食ったから1つしかないと思って食べてしまった。</div><div>「…という訳なんだよ。」</div><div>俺は事情の全てを説明した。</div><div>「自分が買ったものくらい厳重に保管を…」</div><div>「そんな…僕の…メロン…パンが…うわああああああああああああああああああ!!」</div><div>ライトは泣き叫ぶと同時に家を出て行った。</div><div><br></div><div>「ちょっ?おい!」</div><div>前にもこの光景を見たことがあったが、あの回想を後にライトを探し始めた。</div><div>（あいつ、豆腐メンタル過ぎだろ…。いや、豆腐よりメンタルがボロボロじゃないか?）</div><div>しかし、一向にライトは見つからない。</div><div>「結局の所どこへ行ったんだろう…?そうだ!あそこだ!」</div><div>俺はその場所へと向かった。</div><div><br></div><div>「悪いね、ここにはいないよ…。」</div><div>「はあ、そうですか…。」</div><div>前に世話になった古本屋に来たが、ライトはいなかった。</div><div>「おお!君に伝えたいことがあった!」</div><div>「『伝えたいこと』…ですか?」</div><div>「実はな、光の種族について新しく分かったことがあるんだ!」</div><div>「えっ!?」</div><div>光の種族とはライトの正体だ。</div><div>「光の種族は『人間の真の姿』とも呼ばれることもあったんだ。」</div><div>（人間の…真の姿…。）</div><div>「何故そのように呼ばれてたかというと、光の種族には『人間関係のトラブル』等が発見された例が無いからなんだ!」</div><div>「そうか!だからライトは知らない人ですらビビってなかったのか!あれ…ライト…?うわああああああああああああああああああ!!」</div><div>俺は用事を忘れていたことに気づくと、再び町中を捜索した。</div><div><br></div><div>日も暮れ家に帰ると、部屋にライトがいた。</div><div>「勝手に出て行ってごめん!!理屈っぽくねじ伏せても、不満があれば最良の答えではないことなんて分かってたのに…」</div><div>「俺の方こそごめん!!だから、その代わりのメロンパンを買ってきたぜ。」</div><div>「いいの!?」</div><div>「もちろん!!」</div><div>ライトは俺のプレゼントにとても喜んだ。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>理屈っぽくねじ伏せても、不満があれば最良の答えではない</div>
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<pubDate>Sun, 05 Jan 2020 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第18話　「理解」</title>
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<![CDATA[ この業界で生きていると常に感じていることがある。大方誰もが思っているかもしれないだろう…。<div>「最近の学生は情けない…。」</div><div>とっさにそうつぶやいてしまった。</div><div>「O先生、大変ですね。」</div><div>「全く『そんなことさえできないのかよ!?』って感じですよ…。」</div><div>「O先生は昔から優秀だったから結構意識が高いんですよ。」</div><div>「えっ!?そうなんですか!?」</div><div>「ええ。でも生徒が全然ついて来ないのですから…おっ、こんな時間だ。そろそろあいつのところへ行かないと…」</div><div>O先生はそのまま職員室を後にした。</div><div><br></div><div>「あれ?なんでここに!?」</div><div>「お前から聞きたいことがあって来た。」</div><div>病院に着いたO先生は入院してる生徒の部屋に入るなり本題に切り込んだ。</div><div>「クラスで噂の『Rがお前に謝った』ってのは本当なのか?」</div><div>「はい、そうです。」</div><div>「『はい、そうです。』ってそんなことあるのか?」</div><div>すると部屋に一人の看護師が入って言った。「Rさんでしたらちょうど昨日ここを訪れていましたよ。」</div><div>「何だと!?」</div><div>「その証拠にRは俺に手紙をくれたんです。手紙の内容は『怪我をさせてしまって本当にすまなかった。』ということです。」</div><div>「そんな…まさか…!?」</div><div>O先生はこの事実を認めざるを得なかった。</div><div><br></div><div>（俺は…思い違えていたのか…?）</div><div>病院から戻ってきたO先生は職員室に一人で思い悩んでいた。</div><div>「先生、遅れましたが今日の課題を提出しに来ました。」</div><div>気づくと近くにライトが立っていた。</div><div>「あっ!ああ、どうも…。」</div><div>「あれ?先生、一体どうしたのですか?」</div><div>「実は…」</div><div>O先生は今までの経緯のことを説明した。</div><div>「そこを俺は理解してなかったんだな…。」「そうだったのですか…。」</div><div>「結局、何がダメだったんだろ…。」</div><div>「僕はみんなに無関心だったからだと思います。何故なら相手の思いを理解することが最高な人間関係への第一歩だからです。」</div><div>「そうか…。」</div><div>O先生の表情は次第に晴れやかになった。</div><div><br></div><div>（ライト、やっぱりすごいや…!）</div><div>俺は外から職員室の様子を眺めていたが、今の雰囲気を壊さないよう帰ることにした。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>相手の思いを理解することが最高の人間関係への第一歩</div>
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<pubDate>Thu, 05 Dec 2019 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第17話　「疎通」</title>
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<![CDATA[ 次の日、学校へ行くとクラス内の話題はRで持ち切りだった。<div>「あのRが頭を下げたんだって!」</div><div>「えっ!?嘘だろ!?」</div><div>担任のO先生が話の輪に割って入ると、</div><div>「Rが頭を下げた?そんな訳ないだろ。」</div><div>そうそっけなく言い放った。</div><div>「とにかく、席に着け!」</div><div>そしてホームルームが始まった。</div><div><br></div><div>「昨日は課題のできが悪かったぞ!全く提出していない奴もいれば解き方がめちゃくちゃな奴もいるし、一体どうなってんだ?」</div><div>（だってあの問題は難しかったんだからさ、しょうがないだろ…。）</div><div>そう思った時、ちょうど前にいた二人の会話が地雷を踏んだ。</div><div>「そもそもあいつの教え方がよく分からねーんだよ。」</div><div>「本当にそう、何喋ってるのか全然って感じでさ…」</div><div>二人は小声で話していたが、O先生はそれを聞き漏らさなかった。</div><div>「なんだって!?ろくに授業を聞いてない奴が文句なんか言うな!!」</div><div>（あいつら…なんてこと言うんだ…。）</div><div>結局、その時間はO先生の説教を聞くような形になってしまった。</div><div><br></div><div>「全くなんだよ、本当のこと言ったってだけで八つ当たりしやがって…」</div><div>「もう嫌だ…」</div><div>俺とライトは残念そうな顔でその様子を見ることしかできなかった。</div><div>「あいつらも馬鹿なことを言ったよな。」</div><div>「確かにそうだね…。それにしてもO先生は意外と耳が良いんだね。」</div><div>「授業じゃ内緒話なんて結構あるから珍しくもないよ。」</div><div>しかし、俺はあいつらをだんだん他人事とは思えなくなった。</div><div>「O先生だって何もそこまで言う必要はないだろ?なんで分かんないのかな?」</div><div>「多分…先生は『優秀』だったからじゃないのかな…。」</div><div>（『優秀』?）</div><div>「それは先生が彼らの言葉をよく理解できていなかったからさ。」</div><div>ライトは逆にO先生の肩を持つ発言をした。</div><div>「深刻な問題のように思えても、大したことがないように思われる場合もあるんだよ。」</div><div>「ふうん…。」</div><div>俺は渋々納得することにした。</div><div><br></div><div>「…ということです。」</div><div>「そんな…まさか…!?」</div><div>O先生はこの事実を認めざるを得なかった。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>深刻な問題のように思えても、大したことがないように思われる場合もある</div><div><br></div>
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<pubDate>Tue, 05 Nov 2019 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第16話　「信頼」</title>
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<![CDATA[ 午前の授業が終わり、俺とライトは他の友達と一緒に昼食の時間を過ごした。<div>「今日の課題、難しくない?」</div><div>「確かに、めっちゃめんどい…。」</div><div>皆の会話をよそに俺はライトにささやいた。</div><div>「なぁ、あの時Rのとこ行ってたんだろ?」</div><div>「あれ?よく分かったね?」</div><div>「やっぱりやると思った…。」</div><div>その時、食器が激しく落ちる音がした。</div><div>「俺の昼飯をどうしてくれんだ!?」</div><div>「いや、そっちがぶつかってきたんだろ!?」</div><div>何があったかというと友達の一人の肩が学食を持っていたRに当たってしまい、揉め事になったそうだ。</div><div>「お前さ、今まで思ってたんだけど…」</div><div>友達の一人は我慢の限界に達して感じで立ち上がったその時、脇腹をテーブルの角にぶつけて割れた食器に倒れてしまった。</div><div>「おい、大丈夫か!!」</div><div>気が付くと、周りに人がたくさん集まる騒ぎとなっていた。</div><div>（Rは!?）</div><div>俺は振り返ったが、いつの間にか大勢の人の中にRはいなかった。</div><div><br></div><div>一方、Rは何食わぬ顔で食堂を抜け出した。</div><div>「R!!お前…」</div><div>担任教師Oが他の先生を連れて現れた。</div><div>「一体どうしたんですか?」</div><div>「とぼけるな!!相手に大怪我させて自分が何をしたのか分かっているのか!?」</div><div>「は?言ってる意味が…」</div><div>「いいからさっさと来い!!」</div><div>Rは訳が分からないまま一目散に逃げた。</div><div><br></div><div>（チッ…、勝手に誤解しやがって…）</div><div>Rは学校から少し離れた公園にいた。</div><div>「おーい、R!」</div><div>すっかり日も落ちて薄暗くなり、人気も無いところにライトがいた。</div><div>「なんだ、またお前か。」</div><div>「みんなが心配しているよ。」</div><div>「もういいだろ!俺は嫌われてんだよ…。」</div><div>「えっ?僕はRのこと嫌いじゃないよ。」</div><div>Rはライトの言葉に衝撃を受けた。</div><div>「おい、俺がどんな奴か分かってんのか!?」</div><div>「全く分からないよ。そもそも嫌われることを本気で願っている人間は存在しない訳なのだからさ。」</div><div>今の言葉を聴き、少し考えて質問した。</div><div>「俺は…どうしたらいいと思う…?」</div><div>「彼に…謝りに行った方がいい…。」<br></div><div>Rは何も言わず暗闇へと去った。</div><div><br></div><div>「おかえりライト、今日は遅かったね。」</div><div>「ちょっと寄り道をしててね…」</div><div>このようにして1日が終わった。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>嫌われることを本気で願っている人間は存在しない</div><div><br></div>
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<pubDate>Sat, 05 Oct 2019 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第15話　「本音」</title>
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<![CDATA[ 次の週が始まり、俺とライトはいつものように登校した。<div>「よう、おはよう。」</div><div>「2人ともおはよう。もうそろそろ先生が来るぞ。」</div><div>そう言われ俺達は各々席に着いた。</div><div>「おはよう。」</div><div>先生は教室に入り挨拶すると不満げな表情になった。</div><div>「Rはまた遅刻か…。」</div><div>クラスメイトのRは遅刻はもちろん反抗的な態度を取り、周囲を困らせている。</div><div><br></div><div>ホームルームが始まって数分後、教室の扉が開きRが入ってきた。</div><div>「おいR、遅刻だぞ!」</div><div>「昨日は寝るの遅かったんで。」</div><div>Rはそう言い乱暴に椅子に座った。</div><div>「そろそろ授業だが教科書やノートは持ってきたのか?」</div><div>Rが不機嫌に言葉を返した。</div><div>「忘れました!」</div><div>「もういい!いい加減にしろ!」</div><div>担当の先生と入れ替わると沈黙と化した教室は再びいつものように戻った。</div><div><br></div><div>授業中、俺は一瞬Rの様子を見た。今は机に伏して寝ている。しかし、裏側でライトもRをじっと眺めていたのが見えた。</div><div>（やっぱり心配なんだな…。）</div><div>Rのことはライトに任せて黒板の内容を写すことにした。</div><div>「では、この問題をR君…あれ、R君!?」</div><div>ちょうどノートを書き終えた頃、なんとRが失踪していたことが発覚した。</div><div>「すみません、お手洗いよろしいですか?」</div><div>「ええ、どうぞ…。」</div><div>そしてライトも教室から出ていった。</div><div><br></div><div>「あっ!いたいた!」</div><div>ライトは校庭のベンチでRがジュースを飲むところを発見した。</div><div>「なんだよ?俺を連れ戻しに来たのか?」</div><div>「いや、ただ君に興味があるだけさ。」</div><div>（別にいいだろ…。）</div><div>ライトが唐突に質問を投げかけた。</div><div>「今…楽しい?」</div><div>「楽しい訳ねーだろ…。」</div><div>「あんまり楽しくないんだ…。」</div><div>「お前は何が言いたいんだ?」</div><div>Rは立ち上がってライトと距離を取った。</div><div>「僕は君の本音を理解したいんだよ。だって人は自分や周りの存在を認める時には都合の善し悪しで判断するものだからね。」</div><div>「俺はお前のことなんかどうでもいい!」</div><div>その後、これから恐ろしいことになるということをRは知らなかった…。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>人は自分や周りの存在を認める時には都合の善し悪しで判断する</div><div><br></div>
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<pubDate>Thu, 05 Sep 2019 00:00:00 +0900</pubDate>
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<title>第14話　「責任」</title>
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<![CDATA[ ライトが俺の学校に入ってきて3日目、もうそろそろここにも慣れてきたんじゃないかと思っていた。しかし、ライトは相変わらずのめちゃくちゃな行動をしていた。特にクラスメートのDはそんなライトに不満だった。<div>「ライト!お前まだ課題を提出していないのか?いい加減にしろよ!」</div><div>「だってこの式が全然分からないんだよ。」</div><div>「ったく、お前ってマジで何もできねぇんだな…。」</div><div>Dの今の言葉に酷さを感じた。</div><div>「おいD、そのセリフは無いだろ!?ライトに謝れ!」</div><div>「別にいいよ、気にしてないから。」</div><div>ライトはそう言ったが、正直不安だった。</div><div><br></div><div>次の日。Dの家では、</div><div>「おはよう…。」</div><div>「あれ?なんか顔赤くない?もしかして熱?」</div><div>体温を計ると37.4度もあった。</div><div>「今日は学校休みなさい。」</div><div>「ちょっと待って!別に大丈夫だから!」</div><div>「そんな熱じゃ無理よ。寝てなさい。」</div><div>（それじゃあいつらはどうなるんだ!?）</div><div>Dは親に言われて休まざるを得なかった。</div><div><br></div><div>数時間後。Dはぐっすり寝たかったが、学校が心配であまり眠れなかった。</div><div>（なんで俺は体調を崩したんだよ…。）</div><div>その時に、インターホンの呼び出し音が鳴った。モニターを確認してみると、玄関前にはライトがいた。嬉しくなかったがお見舞いということで出ていかなくてはならなかった。</div><div>「はい、今日の配布物だよ。」</div><div>「わざわざ届けなくていいのに…。そうだ!課題はどうなったんだよ!?」</div><div>「課題は既に提出したよ。」</div><div>「じゃあクラスはどうなってるんだ!」</div><div>「そんなに心配しなくても大きなトラブルは一切起きていないよ。」</div><div>Dは今のセリフに耳を疑った。</div><div>「嘘だろ!?お前たちはろくに協力もできないのになんで普段通りに生活できるんだよ!?」</div><div>「本当にみんな何もできないだけの集まりだったのかな?『できない』から『やらない』訳ではないし、『やらない』から『できない』訳ではないんだからさ。みんなもどの程度であれ責任感はちゃんとあるんだ。」</div><div>（みんな…ただの馬鹿じゃないんだ…。）</div><div>Dは今までの自分の言動を省みた。</div><div>「ライト君…ごめん!」</div><div>「分かってくれれば問題ないよ!」</div><div>Dと少し会話してライトは帰った。</div><div><br></div><div>「Dはこんなことを1人でやっていたのか…。」</div><div>「学級委員って大変だね。」</div><div>今週も無事に過ごすことができた。</div><div><br></div><div>『今回の名言』</div><div>できない（やらない）からやらない（できない）訳ではない</div><div><br></div><div><br></div>
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<pubDate>Mon, 05 Aug 2019 00:00:00 +0900</pubDate>
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