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<title>地球に舞い降りたドラマたち</title>
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<description>ボクが感じたものがたりを載せていきます。</description>
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<title>『元気なエノキ』</title>
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<![CDATA[ <br><br>どーも。エノキダケです。<br>どうぞ、気軽にエノキと呼んでやってください。<br><br>みなさん、ちょっとボクの話を聞いてやってください。<br><br>ボクたちエノキは、瓶の上で人工的に栽培されました。<br>野生のエノキダケは、太くてしっかりしています。<br>それに比べて、ボクたちは、もやしくんのように、<br>一本一本が、白くて、ナヨナヨしています。<br><br>よく他のキノコたちから、<br>お前は芯がないのか？！っていじめられました。<br><br>いじめられるのが嫌で、<br>なよなよな自分を変えたいと、<br>家族から飛び出しいろんなキノコ経験をしてきました。<br><br>鍋に入ったり、ポン酢をかけられたり、<br>美しいキノコとの大恋愛もしました。<br><br>だけど、どんなにキノコ経験を積んでも、<br>満足することがありませんでした。<br><br>いつもどこかに寂しさがありました。<br><br>自分はいつまでたっても、<br>ナヨナヨするのかと絶望しているとき、<br>風のうわさで、ビックリしたことを聞きました。<br><br>なんと人間には、強いエノキがいると言うんです！<br>いてもたってもいられず、逢いに行ってきました。<br><br>その人間は、なよなよしているボクを見て一言、<br><br>「元気があれば、なんでもできる！！<br>元気になるんだ！」<br><br>と教えてくれました。<br><br>初めてそのとき、元気になる意味がわかりました。<br><br>元気になるって、ハイテンションになることじゃなく、<br>元に戻ること。元を大切にすることだったんです！<br><br>ボクにとって、元って……。<br><br>一緒にいたエノキたちです。<br><br>家族や友達って、いつも一緒にいるから、<br>一緒にいるのが当たり前に感じるけど、<br>実は、寄り添いあっているんだなって思えました。<br><br>そんな寄り添い合う仲から、<br>1人になろうとするから、逆になよなよしていたのかもしれません。<br><br>どこか、ボクは自分のことだけしか考えれていない、<br>ジブンダケになっていたのかもしれません。<br><br>それからは、家族のところに帰ることを決めました。<br>また前のように、家族が受け入れてくれるか不安でしたが、<br>勇気を出して手紙を送ると、<br><br>「戻っておいで」とのことでした。<br><br>嬉しかったです。<br>今まで入ったどんな鍋よりも、<br>家族の優しさが温かったです。<br><br><br>ボクは、ジブンダケになり、<br>アナタダケになり、<br>やっと胸を張って、<br>エノキダケと言えるようになりました！<br><br><br>元気があれば、なんでもできる！！<br><br><br>もし、今、家族や友人とうまくいっていなかったら、<br>手紙でもいいので、一緒にいて嬉しかったことを、<br>手紙に書いて送ってみてください。<br><br>手紙を送るって、恥ずかしいし、<br>すごく勇気のいることです。<br>でも、こんなエノキでもできたんです。<br><br>元気があればなんでもできます。<br><br>家族で食べるエノキの入った鍋は、<br>最高ですよ。<br><br>エノキダケでした。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11401696715.html</link>
<pubDate>Sun, 11 Nov 2012 11:57:43 +0900</pubDate>
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<title>なみだ</title>
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<![CDATA[ <br>どーも、なみだです。<br><br><br>今朝、生まれました。<br><br><br>ボクの仕事は、<br>ご主人が悲しみでいっぱいのとき、<br>悲しみを外に連れて行ってあげることです。<br><br><br>正直に言うと、最初、ご主人は悲しみでいっぱいで、<br>ボクたちも、こんなん大量の悲しみを消せるかー！<br>って思います。<br><br><br>ご主人を悲しませた原因に、<br>怒りさえ覚えます。<br><br><br>だけど、ボクたち、なみだは、<br>みんなで協力します。<br><br><br>一粒に、ちょっとの悲しみしか外に連れて行けないけど、<br>ボクは、必ずその悲しみを外に出してみます。<br><br><br>だから、悲しいときは、<br>我慢しないで、いっぱい泣いてくださいね。<br><br><br>そしたら、笑顔になれるから。<br><br><br>ご主人の笑顔を見るのが、<br>ボクたちの、生きがいなんです。<br><br><br>偉そうにごめんなさい。<br><br><br>なみだでした。<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11142097602.html</link>
<pubDate>Sat, 21 Jan 2012 19:56:14 +0900</pubDate>
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<title>てんとう虫</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED">てんとう虫・・・「虹色マラソンで優勝を夢見る。」 <br>クマバチ・・・『てんとう虫の親友。』 <br><br><br>今日は、4年に1度、地球に大きな虹が架かる日。 <br>世界中にいる虫たちが、虹の端から端まで飛び抜く <br>虹色マラソンが行われます。 <br><br>マラソン会場を盛り上げようと、 <br>スズムシ、コオロギたちの <br>陽気な音楽が飛び交います。 <br><br>『よ！てんとう虫、いよいよやなぁー！』 <br><br>てんとう虫の応援に来たクマバチが、 <br>羽をふるわせて準備体操しているてんとう虫に <br>話しかけます。 <br><br>「あぁ、ボクはこのマラソンに優勝して、 <br>ほかのてんとう虫たちに、てんとう虫でも、 <br>あきらめずに頑張ればトンボやハエのように早く飛べるってことを、 <br>見せてやりたいんだ。 <br>まぁ、そんなボクを、自分でも見てみたいしね。」 <br><br>朝日がにっこり笑う中、 <br>ぶぉーーー！！ <br>というゾウの大きな鼻息を合図に、 <br>虫たちが、一斉に虹の端へ向けて、 <br>飛び立ちます。 <br><br>一斉に飛び出した虫たちの、羽音が、 <br>虹を揺らし、気持ち良い音を奏でます。 <br><br>そのなかでも、てんとう虫とトンボが先頭に立ち、 <br>4年間の練習の成果をぶつけ合います。 <br><br>朝日が、真っ赤な夕日に変わった頃、 <br><br>トンボと先頭争いをしていた、 <br>てんとう虫がふと横を見ると、 <br>モンシロチョウが、クモの巣に捕まっていました。 <br><br>モンシロチョウは、クモの巣からなんとか逃げようと、 <br>必死にもがきますが、抜け出せず、 <br>どんどん羽がボロボロになっていきます。 <br><br>このモンシロチョウを助ければ、 <br>マラソンで優勝することができません。 <br>4年間、待ちに待ったマラソン。 <br>この日のために、さまざまな練習をしました。 <br>泣きました。笑いました。頑張りました。 <br><br>「少しだけなら、なんとかできる！」 <br><br>どうしてもモンシロチョウを <br>見捨てることができなかった <br>てんとう虫は、モンシロチョウに向けて、 <br>突進しました。 <br><br>「コンチクショォーーー！！」 <br><br>ドンッ！ <br><br>モンシロチョウの手足を絡めている糸は、 <br>なかなか切れません。 <br><br>「もう一度！」 <br><br>ドンッ！ <br><br>「もう一度！！」 <br><br>ドンッ！ <br><br>あたりがすっかり暗くなり、満点の星空が広がっている頃に、 <br>やっとクモの糸が切れました。 <br><br>それは、さっきまで競いあっていた <br>トンボが1位でゴールしてから、 <br>しばらくの時間が経っていました。 <br><br>クモの糸と一緒に、今年の虹色マラソンで優勝するという、 <br>てんとう虫の希望の糸も切れてしまいました。 <br><br>モンシロチョウは泣きながら何度も、 <br>てんとう虫に感謝して飛んでいきました。 <br><br>満点の星空が、クモの巣だらけの、 <br>てんとう虫の背中を照らします。 <br><br>朝日が顔を出そうとしている頃、 <br>精神的にも、肉体的にもボロボロになった <br>てんとう虫が、やっと虹色の端に着きました。 <br><br>周りには他の虫たちはいませんでした。 <br><br>まだ明けきらない夜の暗さが、 <br>てんとう虫の背中をさらに暗くしました。 <br><br><br>3ヶ月後。 <br><br><br>あのマラソンから、一度も、 <br>てんとう虫の羽音は鳴り響きませんでした。 <br><br>親しかった虫たちは、最初は、 <br>てんとう虫のことを心配しました。 <br>しかし、てんとう虫は心配されればされるほど、 <br>自分が無力だと思い込み、自信をなくしてしまいます。 <br><br>そんなてんとう虫から一匹、また一匹と <br>虫たちが離れていきました。 <br><br>影では、てんとう虫のことを、 <br>夢に敗れた転倒虫とバカにする虫もいます。 <br><br>「もう空は飛べない。」 <br><br>「死にたくて、鳥に食べられてやろうと思ったけど、 <br>鳥すらお前は不味いと言って食べてくれない。」 <br><br>「ボクは、もう何をやってもダメなんだ。」 <br><br>『いつまでそうやっているつもりなんや？』 <br><br>3ヶ月間、てんとう虫を黙って見続けた <br>クマバチが飛んできました。 <br><br>「来るなクマバチ！ <br>ボクは同情なんか、ちっともされたくない！！」 <br><br>「ボクは、優勝できなかったんだ。 <br>口だけのダメなてんとう虫なんだ。」 <br><br>『優勝できなかったのは、事実。 <br>だけど、お前はなんのために <br>虹色マラソンで優勝したかったんだ？』 <br><br>「……。」 <br><br>『自分で言ってたやんか。 <br>てんとう虫でも、トンボやハエのように、 <br>勇気を出して頑張れば早く飛べるってことを、 <br>ほかのてんとう虫に見せてやりたいんやって。 <br>自分でも見てみたいんやって言ってたやんか！』 <br><br>「……。」 <br><br>『てんとう虫、オマエは空を飛ばなあかんねん！！』 <br><br>『それだけお前の空を飛ぶ姿は、勇気をくれるんやで』 <br><br>『誰のためでもない、お前はお前のために空を飛ぶんやで』 <br><br>「……。」 <br><br>「まだボクの空を飛ぶところを、観たい虫っているかな？」 <br><br>『おるに決まってるやん。少なくてもオレがそうやで！』 <br><br><br><br>「……。」 <br><br><br><br>次の日から、またてんとう虫の羽音が聞こえるようになりました。 <br><br>もう誰も、てんとう虫のことを、 <br>転倒虫と呼ぶ虫はいません。 <br><br><br>その代わり、 <br><br><br>何度でも、何度でも挑戦するてんとう虫の姿を見て、 <br>みんなに勇気を灯す点灯虫と呼んでいます。 <br><br><br><br></div>
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<pubDate>Thu, 08 Dec 2011 14:31:52 +0900</pubDate>
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<title>iwa</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED"><br>山の上に大きな岩がありました。 <br><br><br>この岩は、いつの日か <br>遠い向こうにある海に行くことが、 <br>岩の夢でした。 <br><br><br>この岩は、とてもおしゃべり。 <br>小鳥や植物、虫たちと、 <br>いつもおしゃべりをして楽しんでいました。 <br><br><br>岩は話しの中でも、 <br>自分の夢を語るのが大好きでした。 <br><br><br>ある日、その岩の夢を聞いた、 <br>岩の近くを流れる大きな川が、 <br>岩に約束してくれました。 <br><br><br>キミの夢を叶えてあげるよ。 <br><br><br>どうやって？ <br><br><br>あなたを渡しの水の流れで、 <br>海まで運んであげます。 <br><br><br>岩はとても喜びました。 <br><br><br>さっそく転がり、 <br>大きな川のなかへザバンッと入りました。 <br><br><br>岩はとても大きく、 <br>大きな川の流れでも、やっと流れる大きさでした。 <br><br><br>大きな川は言います。 <br><br><br>あなたのことを思って言うんだけど、 <br>もっと小さくなりなさい。 <br>そうすれば、川に住む他の生き物をつぶさなくてすむよ。 <br><br><br>岩はそうだなと思いましたが、 <br>小さくなる方法なんてわかりません。 <br><br><br>大きな川さん、どうしたらいい？ <br>私が削ってあげます。 <br><br><br>そう言うと、大きな川は強い水の流れで岩の表面を、 <br>少し削り取りました。 <br><br><br>岩はさすがだなと関心しました。 <br><br><br>しばらくすると、大きな川は岩に言います。 <br><br><br>あなたのことを思って言うんだけど、 <br>もっと軽くなりなさい。 <br>そうすれば海に早く着く。 <br><br><br>岩は、そうだなと思い、 <br>大きな川に、岩の表面を少し削ってもらいました。 <br><br><br>またしばらくすると、大きな川は言います。 <br><br><br>あなたのことを思って言うんだけど、 <br>もっと丸くなりなさい。 <br>そうすれば綺麗になる。 <br><br><br>岩はそうだなと思い。 <br>大きな川に、岩の表面を少し削ってもらいます。 <br><br><br><br>大きな川からの注文は、まだまだ続きます。 <br><br><br>あなたのことを思って言っているのよ。 <br><br><br>もっと。もっと。もっと。 <br><br><br><br>ついに長い旅も終わります。 <br>海が近づいてきたのです。 <br><br><br><br>しかし、その頃には、 <br>もう岩はいません。 <br><br><br>大きな川の流れによって岩は、 <br>小さな小さな小石になってしまっていました。 <br><br><br><br><br>もう岩は何も、イワナイ。 <br><br><br><br><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11100589030.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 22:06:26 +0900</pubDate>
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<title>夢アルマジロ</title>
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<![CDATA[ あなたにとって、夢よりも大切なものは、 <br>なんですか？ <br><br>これは夢を実現するために、 <br>自分の命を絶とうとしている、 <br>アルマジロのお話です。 <br>====================================== <br><br>ミーンミンミンミィ～ <br><br>とある崖の上。 <br>二匹のアルマジロがいました。 <br><br><br>「辞めなよぉ」 <br><br>１、２、のっ！！……。 <br><br>うーん <br><br>夢を叶えるのって、 <br>なかなかできんなぁ。 <br><br>「アルマジロが空を飛ぶなんて、 <br>おかしいよ。」 <br><br>うるさい！ <br>これが俺の夢なんだ！！ <br><br>すっこんでろ！ <br><br>「崖から飛び降りるなんて、死んじゃうだけだよ。」 <br><br>何を言っていやがる！！ <br><br>夢のために死ねるなら、本望だ！！ <br><br>「羽がない、アルマジロが空なんて飛べないよぉ。」 <br><br>たしかに、オレたちアルマジロには、 <br>残念ながら羽がない。 <br><br>無いけど、崖から飛び降りたときに、 <br>この手が羽に変わるかもしれない。 <br><br>もしダメでも、どこかのニワトリのように、 <br>死んでから空を飛べるかもしれないだろ。 <br><br>ふん……。 <br><br>まぁ、夢がないお前に、 <br>何を言っても無駄か。 <br><br>俺の生き様を見てろよ。 <br><br>……。 <br><br>うーん、なかなか難しいなぁ。 <br><br>ミーンミンミンミィ～ <br><br>ん？！おい、あのセミを見てみろ！ <br><br>あのセミはな、空を飛ぶという夢を叶えるために、 <br>土の中で何年間も、ジッとしていた立派なやつなんだ。 <br><br>さぁ、俺も飛ぶぞ！！ <br><br><br>『あのぉ、恐縮ですけど、セミですミン。』 <br><br>わたしゃ、夢のために、 <br>土の中にいたんじゃないミン <br><br>なに？じゃぁセミさん、 <br>何で土の中なんかに、何年間もいたんだい？。 <br><br>『それは昔から、セミの習性として、 <br>繰り返されていることだミン』 <br><br>『土のなかじゃないと、幼虫の私たちは、 <br>生きて成長できなかったんだミン。』 <br><br><br>まぁ、いい。 <br><br>セミさんよ。よく見といてくれ！！ <br><br>俺は、俺の道を行く。 <br><br>今からこの崖を越えて、 <br>空を飛んでみせる！！！ <br><br>せーの！！ <br><br>『夢を持って生まれてくる <br>生き物なんていないミン。』 <br><br>？！ <br><br>『だから、夢のために死ぬなんて、 <br>おかしいミン。』 <br><br><br>セミさん、そんなことを言ったら、 <br>夢も希望もないじゃないか！！ <br><br>そんな人生が楽しいのか？ <br><br>そんな人生を送りたいのか？ <br><br>俺は、そんな人生なんかいらない！ <br><br><br>『みんな生まれてくるとき、夢は持っていないけど、 <br>希望は持っているミン！』 <br><br>どんな希望を持っているんだ？！ <br><br>『私たちは、子供を作るために生きて死んでいく。』 <br><br>『その一生のなかで、 <br>多くの食べ物を食べて、多くのフンをするミン。』 <br><br>『そのフンが、土の栄養になるミン。 <br>土が豊かだと、植物もよく育つミン。 <br>そのよく育った植物を、ほかの生き物が食べる。 <br>その生き物がフンをして、また土を豊かにするんだミン。』 <br><br>『私が生きているだけで、 <br>多くの生き物を支えているんだミン。 <br>もちろん、私も多くの生き物に支えられているミン。』 <br><br><br>『だから、僕たちは、 <br>生まれてくることだけで、 <br>誰かの希望になっているんだミン』 <br><br><br>……。 <br><br>『もちろん、 <br>僕もキミに夢を実現してほしいミン。』 <br><br>『夢って、とても素敵だミン。 <br>素敵だけど、アルマジロが空を飛ぶなんて、 <br>おかしいミン。』 <br><br><br>うるさい！うるさい！ <br><br><br>誰がなんと言おうとも、 <br>俺は夢を実現するんだ！！ <br><br>自由に空を飛べるセミさんに、何がわかる。 <br><br>さぁ、今度こそ、俺は飛ぶぞ！！ <br><br>1、2、の！！ <br><br>うーーーーん。くそぉ！！！ <br>勇気が足りない。 <br><br><br>「ねぇ、まだ世界丸まり選手権に選ばれなかったのを、 <br>悔しがっているの？」 <br><br><br>？！ <br><br>「もう夢を失った自分を、許してあげなよ。」 <br><br>『世界丸まり選手権ってなんだミン？』 <br><br>「世界中のアルマジロたちが、集まって、 <br>己の丸まる美しさを競う大会です。」 <br><br>俺は昔、丸まる選手権の1位になるのが夢をだった。 <br><br>何度も挑戦したけど、ダメだった。 <br>夢に敗れたのさ。 <br><br>夢を失ってからは、 <br>今まで仲良かった周りのアルマジロたちが、 <br>どんどん離れていった。 <br><br>不安で、不安で丸まれない毎日だった。 <br><br>もうあんな生活なんて、いやだ。 <br><br>夢を持っていないと不安なんだよ。 <br><br><br>「僕……。」 <br><br>「夢を持っていないよ。」 <br><br>「だけど、キミと一緒に丸まる時間が楽しい。」 <br><br>「キミのことを、最高友達だと思っているよ。」 <br><br>たしかに、お前は夢を失ってからも友達で、 <br>いてくれた。 <br><br><br>『自分が生きているだけで、 <br>たくさんの生き物に応援されている。 <br>同じように、自分もたくさんの生き物を <br>応援しているミン。』 <br><br>『自分が誰かのためになっている。 <br>それに気づければ不安なんてなくなるミン。』 <br><br>『だからこそ、夢を100回、実現するよりも、 <br>今日を生き抜いたことのほうが、とても素敵だミン。』 <br><br><br>そう言って、セミは <br>はかない空へ飛んでいきました。 <br><br><br>セミさん、突然、出てきて、 <br>突然、飛んで行きやがった。 <br><br><br>俺はどうすればいいんだろう。 <br><br><br>「ねぇ、またいっしょに丸まろうよ。」 <br><br><br>そうだな。 <br><br>まずは丸まって、 <br>考えるのはそれからにしてみようなか。 <br>
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<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 21:46:49 +0900</pubDate>
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<title>シツレンバッタ</title>
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<![CDATA[ <p>シャカン　シャカン　シャカン <br><br><br>50年間、動き続けている製麺機機械から、 <br>リズムに合わせて麺が出てくる。 <br><br><br>「50年かぁ。 <br>いやぁ、よく動き続けてくれるもんだ。 <br>ろぉ。ばぁさん。 」<br><br>「はぁい。」 <br><br>「ん？！ あんらぁ、おじいさん。 <br>こんなところに、 小さなバッタが一匹いますよ。」 <br><br><br>「あんりゃぁ、 こりゃ、オンブバッタの雄じゃないかね？」 <br><br><br>「でも、メスにオンブされていませんね。 <br>ふられたんでしょうかね？ 」<br><br><br>「わっははは、かもな。 <br>じゃが、このオンブバッタ、 <br>えらい体がボロボロじゃの。 」<br><br>「ばぁさん、オンブバッタに、 <br>きゅうりをあげておくれ。 」<br><br>「はぁい。」</p><br><p>おばぁさんは、台所からとってきた、</p><p>みずみずしいきゅうりを、バッタにあげました。 <br><br>「ふぅ。50年かぁ。」 <br><br>「長いようで、 振り返れば、ものすごく短いものじゃのぉ。 」<br></p><p>おじいさんは、タバコを吸いながら、</p><p>ゆっくりとかみ締めるように、バッタに語りかけます。<br><br>「おい、バッタよ。 <br>知っとるか？ <br>あそこにある製麺機はの、 <br>50年間、動き続けてての、 <br>たくさんの人に、麺を届けているんじゃよ。 」<br><br>「あの機械はな、 <br>ばぁさんとの結婚した当日に、 <br>家に届いてのぉ。 」<br><br>「すでに麺屋をやっていたんじゃがな、 <br>終戦した直後だから、お金が無くてのぉ。 」<br></p><p>「新しい製麺機か、結婚式か。 <br>そんな選択に迫られてな、 <br>わしも、あのときは若くてのぉ、 <br>「麺機なんか、あとで買えばいい。 <br>だから、オレと結婚しよう！！」 <br><br><br>とプロポーズしたらの、 <br><br><br>ばあさんに、 <br>「結婚はさせていただきます。 <br>だけど、私はあなたと結婚式をしたいんじゃありません。 <br>私は、これからの人生を、あなたと苦しみを分かち合いたい。 <br>あなたの喜びを、一緒に喜び合いたいんです。 <br>だから、私は結婚式なんていりません。」 <br><br><br>「って、怒られての。笑 <br>結婚は受け入れられたが、 <br>結婚式はできなかったんじゃ。 」<br><br>「かっこ悪くてのぉ。 <br>友達にプロポーズの言葉を聴かれるたびに、 <br>いつもなんも言えなかった。 」<br><br><br>「製麺機が50年間、 <br>わしたちの生活を支えてくれた。 」<br><br>「ばぁさんが、 <br>50年間、わしを支えてくれた。 <br>わしも50年間、ばぁさんを支えた。」 <br><br>「機械も人も、地球さえもな、 <br>大切にすれば長続きするもんさ。」 <br><br><br>「さ。 オンブバッタよ。 <br>外に出て、お前のやるべきことをやりなさい。 」<br><br><br><br><br>どーも、 <br><br>バッタです。 <br><br><br>実は、おばあさんの言ってたこと、 <br>当たっているんです。 <br><br><br>彼女にふられたんです。 <br><br><br>あははは。 <br><br><br>彼女を探していたら、 <br>クモやら、人間やらに捕まりそうになって、 <br>見たとおり、ボロボロになりました。 <br><br>ボロボロになったのに、 <br>いまだに彼女に会えていない。 <br><br>しかも、彼女に会っても、 <br>やり直せるなんて、保障もない。 <br><br><br>なんにもない。 <br><br>あははは。 <br><br>……。 <br><br>笑ってくださいよ。 <br><br><br><br>あの日、ボクは、ずっと好きだった彼女に、 <br>震える声で、告白しました。 <br><br>大好きです？ <br>愛している？ <br>怖くて、そんな言葉なんか出やしなかった。 <br><br>精一杯、でかい声で叫んだけど、 <br>あのとき、なんて言ったのか <br>覚えていない。 <br><br><br>ただ聴こえたんです。 <br><br>聴こえるか聴こえないかの、 <br>小さな声で、 <br><br><br>「はい。」 <br><br><br>って。 <br><br><br>嬉しくて、たまらなくて、 <br><br>ピョン♪ピョン♪ <br><br>今までにないくらいの高さで飛び跳ねました。 <br><br><br>それからボクは、 <br>毎日、彼女の背中に乗っかって <br>生活していました。 <br><br><br>でも、そこからが <br>ボクの間違いでした。 <br><br><br>移動するときは、 <br>いつも彼女の背中にオンブしてもらう。 <br><br>葉っぱは、いつも、 <br>取りに行ってもらう。 <br><br><br>最初は優しいなぁって思っていましたが、 <br>いつしか彼女の優しさが、 <br>当たり前になりました。 <br><br><br>彼女のことは、 <br>すべてわかっているつもりだった。 <br><br>彼女も、ボクのことを、 <br>すべてわかってくれていると思っていた。 <br><br>いつしかボクは、 <br>本当に彼女の重荷になっていたんです。 <br><br><br>突然のさようなら。 <br><br><br>ポロポロ、涙をこぼしながら <br>彼女が飛んで消えていきました。 <br><br><br>最初は、実感なんてなんにもなくて。 <br>何も信じれなかった。 <br><br><br>だけど、ボクの下にあるのが、 <br>彼女の背中じゃなく、 <br>地面だけで、それがボクに現実を突きつける。 <br><br><br>地球が壊れる瞬間でも、 <br>2人一緒にいる。 <br><br>って思っていました。 <br><br>それがこんな形になるなんて。 <br>人生って、何が起こるかわかりませんね。 <br><br><br>あぁ、悔しいけれど、 <br>今になってわかるよ。 <br><br><br>別れ際に流した彼女の涙が <br>ボクをどれだけ愛してくれていたのかを <br>教えてくれた。 <br><br><br>愛している。 <br><br>ボクは、それを出すことに一生懸命で、 <br><br>愛している。 <br><br>キミのそれを、 <br>ひとつも受け止めていなかった。 <br><br><br>さて、ボクはどこにいけばいいんだろう。 <br><br><br><br>「ありゃぁ、おじいさん、 <br>こんなところに、 <br>もう一匹、バッタがおりますよ。 」<br><br>「あんりゃぁ、こりゃぁ、 <br>オンブバッタのメスじゃな。 」<br><br>「今日は忙しくないのに、 <br>バッタバッタした日ですねぇ。 」<br><br>「何を言っとるんじゃぁ、 ばぁさん。」 <br><br><br>「この子もボロボロですね。 <br>あ！さっきのオンブバッタと、 <br>何か話していますよ。 」<br><br><br><br>「ふぅーむ。 <br>ばぁさん、今日は、 <br>ほんにいい日じゃな。 」<br><br><br>「はぁい。<br>だって、今日は <br>50年目の結婚記念日ですもの。 」<br><br></p>
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<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 20:40:46 +0900</pubDate>
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<title>アリとホシ</title>
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<![CDATA[ <p>星空を見ながら、 <br>一匹の年老いたアリが、 <br>永遠の旅に旅立とうとしています。 <br><br><br>「ワシは自分の命を生き抜いた。 <br>今なら、心からそう思える。 」<br><br>「あんた、最後のワシの話を聞いてくれんか？」</p><br><p>星空をじーっと見つめながら、</p><p>アリは語り始めました。</p><p><br>「ワシは小さい頃から、 <br>働きアリとして頑張っていたんじゃ。」 <br><br><br>「もうそれは、それは強いアリでな、 <br>他の巣のアリと戦いになれば、 <br>一瞬で <br><br><br>勝負アリ！ <br><br><br>になるほど強いアリじゃった。 」<br><br><br>「人間にも、ボクサーで強いアリがいるそうじゃがの、 <br>負ける気がせんかったもんな。 <br><br>それにな強いだけじゃない。 <br><br>いつもワシのフェロモンを追いかけて、 <br>メスのアリが列を作るほど、モテたものじゃ。 」<br><br><br>「ぐわははは！懐かしいわ。」 <br><br><br>「じゃがな、 <br>歳を取るっていうものは、 <br>怖いもんじゃのぉ。 」<br><br><br>「あんなに強かったのに、 <br>重いものが持てなくなってしまった。 」<br><br><br>「体中がボロボロなんじゃ。 」<br><br><br>「重いものが運べずに、 <br>ミスをしてしまう。 <br>ミスをすると若いアリに怒られるんじゃ。 」<br><br><br>「最初は、なにくそ！！ <br>と思っていたものの、 <br>現実は厳しい。 」<br><br><br>「他のアリに、迷惑をかけるのが、 <br>どんどん申し訳なくなってしまったんじゃ。 」<br><br><br>「ついには、 <br>自分はとても弱い存在で、 <br>生きているだけで、他のアリの迷惑なんじゃないかと、 <br>思うようになってしまったんじゃ。 」<br><br><br>「悲しくて、悲しくて、 <br>しかし、その悲しい思いをぶつけるところもない。 」<br><br><br>「ただ耐えるだけなんじゃ。 <br>いつも胸がチクチク痛かった。 <br>巣よりも暗い暗闇へ、 <br>迷い込んでいるようじゃった。 」<br><br><br>「あるとき、 <br>ワシは、もう耐え切れなくなり、 <br>夜空に向かって叫んだんじゃ。 」<br><br><br>「見てみろ、ワシの体を！もうボロボロじゃないか？」 <br><br><br>「あんなに重いものを持っていた体はどこにいった？」 <br><br><br>「何もかも、あの自慢の体を失ったときから、 <br>ワシの地獄が始まったんじゃ！！」 <br><br><br>「ほんとは、ほんとは、 <br>まだまだやりたいことが、たくさんあるんじゃ！！」 <br><br><br>「なのに、なのに、 <br>なんでじゃぁぁ！！」 <br><br><br>その小さな小さな体から出る、 <br>小さな小さな声が、 <br><br><br>広い夜空に輝く、 <br>1つのホシに届きました。 <br><br><br>『アリさん、何を泣いているんです？』 <br><br><br>「ん？誰じゃ」 <br><br><br>『あなたの目の前にある、ホシです。』 <br><br><br>「ホシが。まぁいい。 <br>ワシは、悔しいんじゃ。老いて体はボロボロ。 <br>やりたいこともできない。 <br>何も出来ない小さな自分が大嫌いなんじゃ。」 <br><br><br>『なるほど。それは辛いですね。』 <br><br><br>「ワシの辛さが、ワシより小さなホシにわかるものか！！」 <br><br><br>『私は大きいですよ。』 <br><br><br>「ウソを言うな！」 <br><br><br>『あなたの住んでいる地球から見たら、 <br>私は、アリにも負けるくらい小さい。 <br><br><br>だけど、私を近くで見てみなさい。 <br><br><br>あなたの住んでいる地球よりも、 <br>ずっと大きい。』 <br><br><br>「ウソいうな！！」 <br><br><br>アリがそう言った瞬間、 <br>周りが暗くなりました。 <br><br><br>目の前には、不思議な色をする、 <br>大きな雲のかたまりがあります。 <br><br><br>アリがあまりの大きさに震えます。 <br><br><br>「な、なんじゃ。 <br>何が起こったんじゃぁーーー！」 <br><br><br>『これが私です。』 <br><br><br>ホシが先ほどよりも、 <br>年老いたアリに優しく語りかけます。 <br><br><br>『ほ、本当に大きいんじゃなぁ……。』 <br><br><br>アリは、自分より小さいと思っていたものが、 <br>自分より大きかったことに気付き、 <br>さらに悲しくなりました。 <br><br><br>『私も大きいですが、おじいさんも同じくらい大きい。』 <br><br><br>「ホシよ。何を言っておる？ワシは小さい。」 <br><br><br>「小さくて何も出来ないんじゃよ。 <br>なんでホシと同じくらい、大きいんじゃ？」 <br><br><br>『あなたはずっと、頑張ってきた。』 <br><br><br>『生まれたときから、強い働きアリとして頑張ってきました。 <br>栄光の裏で、さまざまな挫折も味わった。 <br>だけど、あきらめずに来る日も来る日も頑張ってきました。』 <br><br><br>「確かにあのときは、挫折が多かった。 <br>多かったが、続ければなんでもやれると思ったし楽しかった。 <br>それだけ自分のやっていることに、誇りを持って頑張れた。」 <br><br><br>「だが、それは若いときの話じゃ……。」 <br><br><br>「今は、とても誇りなんて持てないよ。」 <br><br><br>「毎日、体にムチを打って頑張っているつもりが、 <br>いつもミスをする。 <br><br><br>体が言うことを利かないんじゃ。 <br>ミスをすると若いやつに怒られる。 <br><br>怒られるだけなら、ましじゃ。 <br>怒られるだけじゃなく、若い奴に迷惑をかけるのが、 <br>たまらなく……。辛い。」 <br><br><br>『なるほど。』 <br><br><br>『何かが出来ないからいけないんでしょうか？』 </p><br><br><p>「そういう訳じゃないが・・・・・・。」<br><br><br>『それにあなたは何も出来ないわけじゃないですよ。 <br>あなたには、まだまだできることがたくさんある。 <br>ただあなたが、やりたいと思わないだけなのです。』 <br><br><br>「こんなワシに、何ができるというんじゃ。」 <br><br><br>ピカッ！ <br><br>突然、遠くで何かが光りました。 <br><br><br>「おい。ホシよ。あの綺麗な光はなんじゃ。」 <br><br><br>『超新星爆発というものです。』 <br><br><br>「チョウシン……。なんじゃそれ？」 <br><br><br>『ホシが最期に大爆発をすることを言います。』 <br><br><br>「さいご……。あのホシは死んだのか？」 <br><br><br>『はい』 <br><br><br>「それじゃ、あ、あんたも最期は爆発をするのか？」 <br><br><br>『するかもしれません。』 <br><br><br>「怖くないのか？」 <br><br><br>『怖いですよ。 <br>だけど、私たちは、昔からそれを繰り返してきました。』 <br><br><br>『1つのホシの死は、多くの物質を生み出します。』 <br><br><br>『その物質は、多くの生き物の未来への可能性にもなります。』 <br><br><br>「……。」 <br><br><br>「で、できることなら、ワシも爆発したい。 <br>多くの生き物の未来への可能性になりたいのぉ。」 <br><br><br>『あなたの命は、おそらくあと1週間です。』 <br><br><br>「あ、あと1週間？！」 <br><br><br>『はい。』 <br><br><br>「ワシは、このまま、みじめに終わってしまうのか？」 <br><br><br>「いやじゃ！いやじゃ！いやじゃ！いやじゃぁーー！！」 <br><br><br>『この一週間をどう過ごすか。 <br>それはあなたの自由です。』 <br><br><br>『今から、頑張り直すこともアリです。 <br>休憩を取って、頑張ることもアリです。 <br><br><br>「しかし、もう体はボロボロじゃ。これじゃ頑張れんよ。」 <br><br><br>『なるほど、このまま、 <br>自分を小さいと思い込んで過ごすこともアリです。』 <br><br><br>「それは、いやじゃ！！」 <br><br><br>『なるほど』 <br><br><br>『それじゃ、若いアリたちに、自分の経験を話すというのも、 <br>アリなんじゃないでしょうか？』 <br><br><br>『若いアリにとっては、とても勉強になります。』 <br><br><br>「そんなことやったこともないぞ。」 <br><br><br>『あなたの活躍の場は、あなた方の巣のように、 <br>何もない地から作りだすことができます。』 <br><br><br>「……。」 <br><br><br>「ワシは、今からでも、頑張り直してもいいんじゃろうか？ <br>そんなのアリなんじゃろうか？」 <br><br><br>「アリだと想います。」 <br><br><br>「……。そうか。ホシよ。大切なことをありがとう。」 <br><br><br>それから年老いたアリは、 <br>自分の体験を若いアリたちに話し始めました。 <br><br><br>最初は誰も聴いてくれません。 <br>だけど、年老いたアリはめげませんでした。 <br><br><br>どうやったら自分の話を聴いてくれるのか？ <br>どうやったら伝わるのかを、毎日、考えて実行しました。 <br><br><br>高熱にうなされるときもありましたが、 <br>年老いたアリは、それでも語り続けることを辞めませんでした。 <br><br><br>どんな状況でも、語ってくれる年老いたアリに <br>だんだんと多くの若いアリが、勇気付けられました。 <br><br><br><br>一週間後の夜。 <br><br><br>「あはは、もう動けん。もう動けんですよ。 <br><br><br>いやぁー、よくここまでやれたな。 <br><br><br>ホシよ、今ならワシは、立派なアリだ！って言えますよ。 <br><br><br>このボロボロな体が、大好きじゃ！ <br>よく頑張ってくれた。 <br><br><br>本当に素晴らしい一週間じゃったなぁ。 <br><br><br>まるで、ホシのように輝いた1週間じゃった。 <br><br><br>若いアリたちが、泣いたり、 <br>笑ったりして聞いてくれるのが、ものすごく嬉しかった。 <br><br><br>あの若いアリたちに、 <br>少しでも何か残っていてくれれば嬉しいなぁ。 <br><br><br>あぁ、体がだんだん軽くなるようじゃ。 <br>次は、あなたのようなホシになるのもアリじゃな。 」</p><br><p>「あんた、最後までワシの話を聞いてくれて、</p><p>ありがとうな。」<br><br><br>「さようなら。」 <br><br><br><br>次の日。 <br><br><br>道端で倒れている年老いたアリを、 <br>若いアリたちが、泣きながら巣に運ぶ姿がありました。 <br><br><br>その年老いたアリは、 <br>ホシのように輝いた笑顔をしていました。 <br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11100473553.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 20:17:44 +0900</pubDate>
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<title>空飛ぶニワトリ</title>
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<![CDATA[ みなさん、こんにちは。 <br><br><br>私は、高知県に住んでいる、 <br><br><br>ニワトリです。 <br><br><br>今は、揺れるトラックの中にいます。 <br><br><br>私たちには、必ず来る日があります。 <br>それはトラックに乗せられて、 <br>どこかに行く日です。 <br><br><br>それを私たちは、 <br>運命の日と言っています。 <br><br><br>きっと、トラックが止まるまで、 <br>時間があるようですし、もしよければ暇つぶしに、 <br>私の話なんて聴いていただけませんか？ <br><br><br>私には、夢があります。 <br>それは空を飛ぶことです。 <br><br><br>私がまだ、黄色いヒヨコの頃の話です。 <br><br><br>他のヒヨコたちに、毎日いじめられて、 <br>ピヨピヨ泣いていました。 <br><br><br>だから、目を合わせるのが怖くて、 <br>いつも下を向いて歩いていました。 <br><br><br>生まれてこなきゃ良かった。 <br>いつものようにそう思った瞬間、 <br>急に空が暗くなりました。 <br><br><br>ふと上を見ると、ツバメが気持ちよさそうに、 <br>空を飛んでいたんです。 <br><br><br>「何を泣いているんだい？」 <br><br><br>『いじめられているんですピヨ。』 <br><br><br>「なんだ？そんなことか！」 <br><br><br>『そんなことって、ひどいじゃないですかピヨ！』 <br><br><br>「世界は広い。見てごらん。」 <br><br><br>世界中には、数え切れないくらいの、 <br>ヒヨコがいるんだよ。 <br><br><br>その中には、キミのように、 <br>いじめられているヒヨコもいる。 <br><br><br>だけど、そのいじめられているヒヨコたちが、 <br>みんな、みじめかって言ったら、そうじゃない。 <br><br><br>みじめだと思っているのは、 <br>他人じゃない。自分なんだ。 <br><br><br>どんなに辛くても、 <br>いじけたり、自分をみじめに思っちゃいけない。 <br><br><br>そんなことをしたら、 <br>自分すら、自分をいじめてしまうことになるからね。」 <br><br><br>『……。』 <br><br><br>「キミは、夢を持っているかい？」 <br><br><br>『夢ってなんですかピヨ。』 <br><br><br>「自分のやりたいことさ！」 <br><br><br>『自分のやりたいことですかピヨ。』 <br><br><br>「何かあるかい？」 <br><br><br>『もし、できるなら、 <br>一度でもいいから、あなたのように、 <br>空を飛んで、雲の上を見てみたい！……。 <br><br><br>って、無理に決まっていますよねピヨ。笑』 <br><br><br>「無理じゃない！」 <br><br><br>『なんでですかピヨ？』 <br><br><br>「ボクだって、最初は飛べないツバメさ。 <br><br>だけど、飛べるツバメになるために練習をしたんだ。 <br><br>練習をしないでいると、 <br>きっと、いつまでも飛べないツバメだったろうさ。」 <br><br><br>「夢の一番の敵は、やらないうちから、 <br>無理と決めて、やらないことさ。」 <br><br><br>『もし、運命の日まで努力したのに、 <br>夢が実現できなかったら、後悔しますピヨ。』 <br><br><br>「後悔なんて、ただ後で悔しがっているだけさ。」 <br><br><br>「だから、後悔をするかしないかは、 <br>キミしだいさ。」 <br><br><br>バサッ！！ <br><br><br>そういうと、つばめはサッと <br>飛び去ってしまいました。 <br><br><br>心を熱く揺さぶられるというのは、 <br>こういうことなんでしょう。 <br><br><br>あのツバメとの出逢いは、 <br>私にとって運命の出逢いでした。 <br><br><br>それから私は、 <br>毎日、羽ばたきました。 <br><br><br>そんな私を見て、まわりのヒヨコたちは笑います。 <br><br><br>でも、いいんです。 <br><br><br>いつか空を飛んで、 <br>みんなを驚かせてやればいいんです。 <br><br><br>雨の日も、風の日も羽ばたきました。 <br><br><br>気がついたら、毛が黄色から白色に変わり、 <br>立派なトサカができる歳になりました。 <br><br><br>こないだ、息子とこんな会話をしました。 <br><br><br>「どうしてお父さんは、 <br>毎日、羽をはばたかせているのピヨ？」 <br><br><br>『それはお父さんには、夢があるからさ。』 <br><br><br>「夢ってなにピヨ？」 <br><br><br>『それはやってみたいことさ。』 <br><br><br>「お父さんの夢ってなにピヨ？」 <br><br><br>『お父さんの夢はね、 <br>いつか雲の上を見ることなんだ。』 <br><br><br>「ふーん。ピヨ！』 <br><br><br>ひよこは、次の日、 <br>私の夢のことを、他のひよこたちに話したら、 <br>笑われてしまったらしいんです。 <br><br><br>「運命の日が来るボクたちが、 <br>夢なんかを持っちゃいけないって言われたピヨ。」 <br><br><br>『そんなことないさ。あの滅びた恐竜ですら、 <br><br>空を飛びたい！ <br><br>と強く思ったからこそ、硬いうろこが伸びて、 <br>翼になって空を飛んだんだよ。』 <br><br><br>『夢の一番の敵は、やらないうちから、 <br>無理と決めつけて、やらないことさ。」 <br><br><br>「……。ピヨ。」 <br><br><br>ツバメと出逢ってから、毎日、羽ばたきましたが、 <br>ついに10メートルを超えませんでした。 <br><br><br>実は、私たち、この運命の日に、 <br>どんなことが起きるのかを知っているんです。 <br><br><br>正直言うと、怖いです。 <br><br><br>とても。 <br><br><br>空を飛べなかったこと、 <br><br><br>正直言うと、悲しいです！！ <br><br><br>悲しいけど、悔しくはありません。 <br><br><br>だって、ここまで頑張れたんですもの。 <br><br><br>ここまで頑張った、自分を褒めてやりたい。 <br><br><br>ここまで、ほんとよくやったね。 <br><br><br>そして、ごめんね。 <br>意地を貫いたせいで、辛い思いをさせてしまったね。 <br><br><br>そして、よく頑張ってくれたね。 <br><br><br>ありがとう。 <br><br><br>無事に運命の日まで、 <br>挑戦し続けれたんだ、何の後悔もないさ。 <br><br><br>お疲れ様。 <br><br><br>さぁ、これからはゆっくりとしよう。 <br><br><br>あ、トラックが止まったようです。 <br><br><br>みなさん、私の長い話に付き合っていただいて、 <br>本当にありがとうございます。 <br><br><br><br>さようなら。 <br><br><br><br>工場で、ニワトリたちは、 <br>つるされます。 <br><br><br><br>「うぉー、死にたくない！！」 <br><br>「頭に血が上る！！」 <br><br>「おまえ、うるさいぞ！ <br>運命からは逃げられないんだよ！！」 <br><br>「おかぁーさぁーん！！」 <br><br>「さようなら。ヒヨコよ。大空よ。」 <br><br><br><br>シュ、シュ、シュ。 <br><br><br><br>ん？体が軽い。 <br><br><br>おお！まるで。 <br>大空を飛んでいるようだ。 <br><br><br>これなら、雲の上にいけるかもしれないな。 <br><br><br>そうか、雲の上は、 <br>こんなところなんのか！！ <br><br><br>あぁ、気持ちいい。綺麗だなぁ。 <br><br><br>私の体は、 <br>今、どうなっているんだろう？ <br><br><br>人間が、おいしく食べてくれているだろうか？ <br><br><br>お！スーパーに並べられている。 <br><br><br>あぁ、あっちでは、 <br>ゴミとして捨てられたかぁ。 <br><br><br>おぉ、家族みんなで食べている。 <br>おいしいねって言ってくれている。 <br><br><br>ひよこは、今頃、 <br>どうしているだろうか？ <br><br><br>元気だろうか？ <br><br><br>泣いていないだろうか？ <br><br><br>ん？ <br><br><br>あれは。 <br><br><br>あの子ったら。 <br><br><br>おやどりの目に映ったのは、 <br><br><br>何度も、何度も、 <br>空に向かって、翼を大きく羽ばたかせては、 <br>転んでいるヒヨコでした。 <br><br>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11100427541.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 19:46:03 +0900</pubDate>
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<title>つつじとハチ</title>
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<![CDATA[ つつじです。 <br><br><br><br>私は、いつも山のつつじに憧れていました。 <br><br><br>だって、 <br>山に咲けば、綺麗な空気の中で、 <br>咲けるもの。 <br><br><br>それに比べて、私は道路の端。 <br><br><br>あるのは排気ガス。 <br><br><br>山のつつじに比べたら、 <br>もう惨めで、苦しい。 <br><br><br>だれも、 <br>私を見てくれない。 <br><br><br>春先に、華を咲かせれば、 <br>最初は、みんな見てくれる。 <br><br><br>だけど、最初だけ。 <br><br><br>すぐに相手にされなくなる。 <br>こんな端に咲いているから。 <br><br><br>もう、こんなところで、 <br>華なんて咲かせたくない。 <br>と思う毎日でした。 <br><br><br>だけど、ある日、 <br><br><br>一匹のハチがやってきて、 <br>おいしそうに、私の蜜を吸います。 <br><br><br>彼に聞きました。 <br><br><br>「どうしてこんな私の蜜を吸うの？」 <br><br>「排気ガスに汚れた、 <br>汚い蜜を、そんなおいしそうに。」 <br><br><br>「山に咲くつつじの蜜は、 <br>おいしいよ。 <br><br>そっちのほうがいいんじゃない？」 <br><br><br>その質問に、ハチは答えませんでした。 <br><br><br>毎日、毎日、 <br><br><br>そのハチは、蜜を吸いにきました。 <br><br><br>「山に行けばいいのに <br><br>私のせいで、こんなところに居させて、 <br><br>ほんとごめんね。」 <br><br><br>「私のせいで、あなたは人間や鳥に殺されそうになったり。」 <br><br><br>「早く、枯れたい。」 <br><br><br>私が、小さく嘆くと、 <br>初めて、そのハチは話しました。 <br><br><br><br>『そんなこと言うなよ。』 <br><br><br><br>『ボクは、たくさんの花の蜜を吸ってきた。 <br><br>どれもどれもおいしい蜜だった。』 <br><br><br>『だけど、キミを見て、初めておいしい蜜じゃなく、 <br>花の美しさに気付いたんだ。』 <br><br><br>『世の中には、運が悪いハチがいる。 <br>運が悪いハチが気付いているのは、 <br>蜜のおいしさだけなんだ。 <br><br>花の美しさなんかには、ちっとも気付かない。』 <br><br><br>『それに比べたらさ、ボクは運がいい！ <br>こうやって花の美しさに気付いて、 <br>その花の蜜を吸えているんだもん。 <br>ボクは幸せハチだ。』 <br><br><br>『だから、ボクに花の美しさを気付かせてくれたキミが、 <br>枯れたいなんて言わないで。』 <br><br><br><br>オスのミツバチって、 <br>ほんとは蜜を吸いにこないんです。 <br><br>ほとんどが、メスバチ。 <br><br>なのに、それからも、 <br>彼は毎日、毎日、 <br>私の蜜を吸いに来てくれました。 <br><br><br>ふふっ♪あ、思い出し笑いです。 <br>ごめんなさい。 <br><br>彼はダンスが得意で、 <br>いつも8の字ダンスを見せてくれました。 <br><br>そのときの、お尻がかわいいの♪♪ <br><br><br>だけど、いつも喜びや悲しみって、 <br>突然やってきます。 <br><br><br><br>人間が、私を摘み取ろうとしたとき、 <br>ハチは私を必死に守ってくれました。 <br><br><br>最後の最後に、 <br>その人間を刺してしまったんです。 <br><br><br>ミツバチって、 <br>針を刺すと、一緒にお尻も取れて、 <br>死んでしまうんです。 <br><br>お尻が取れたハチは、 <br>花びらの中で、横になりました。 <br><br><br>『いいさぁ。 <br><br>ボクは、なんの後悔もしていない。 <br><br>知っている？ <br><br>日本人の間じゃ、数字の1つをハチっていうらしいんだ。 <br><br>その8っていう字を、 <br><br>横にすると、∞っていう形になるだろ？ <br><br>それって永遠っていう意味らしいんだぁ。 <br><br><br>ボクは今、君のなかで、 <br>横になった。 <br><br>だから、永遠なんだ。 <br><br>キミの中で、永遠になれるなんて、 <br>幸せものだね。 <br><br><br>世界中のハチを見たって、 <br>こんな幸せなハチはいない。 <br><br><br>いつまでも、 <br>キミとの思い出が、永遠でありますように。』 <br><br><br>そう言って、彼は眠りました。 <br><br><br>今、私は精一杯に華を咲かせています。 <br><br><br>もう山のつつじには、 <br>憧れない。 <br><br>だって、私は彼が愛したつつじですもの。 <br><br>いつまでも、生まれた場所を嫌わない。 <br><br>だって、生まれた場所を嫌ったって、 <br>何も変わらない。 <br><br>それにこの場所は、 <br>彼が愛したつつじが咲いた場所ですもの。 <br><br><br>本当は、華を咲かせようと思えば、 <br>どこでも咲かせれる。 <br><br><br>場所なんて関係ない。 <br><br><br>だって、どこの場所にいたって、 <br>ドラマは毎日、起きているのですもの。 <br><br><br>私は、満開のつつじになってみせる！ <br><br>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11100419225.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 19:31:45 +0900</pubDate>
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<title>ワタシ、ミミズです。</title>
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<![CDATA[ こんにちは <br><br><br>ミミズです。 <br><br><br>よくある話しなんですが、 <br>ワタシは、こないだ <br><br><br>人間になる体験をしました。 <br><br><br>さらっと言いましたが、 <br>人間になる体験をしました。 <br><br><br>もう一度、言っていいですか？ <br><br><br>人間にな…。 <br>ごめんなさい <br><br><br><br>恥ずかしい話なんですが、 <br>実は昔、ワタシも、 <br>グレたミミズでした。 <br><br><br>毎日、働きもせず、薄暗い土の中をぶらつくだけ。 <br>ごはんを食べては、うんこをするだけ。 <br><br><br>そんなつまらない毎日を、 <br>繰り返していました。 <br><br><br>この不満をどこにぶつけたらいいかも、 <br>ワタシには、わからなかったんです。 <br><br><br>意味もなく道路に出て、 <br>クネクネもしましたが、 <br>現実は何も変わらず。 <br><br><br>ただ鳥に狙われるだけでした。 <br><br><br>こんな、つまらない人生を送るなら、 <br>いっそのこと、生まれてこなければ良かった。 <br><br><br><br>生きるってなんなんだ？ <br><br><br><br>どうして他のミミズは、 <br>こんな単調な生活が平気なんだ？ <br><br><br>苦しい毎日の連続でした。 <br><br><br>だけど、 <br><br>その苦しみを取る方法なんて知らなかったんです。 <br><br>だから、 <br><br>その苦しみに浸る方法しか知らなかったんです。 <br><br><br>まさに暗い土の中を、 <br>さまよい這うようでした。 <br><br><br>こんな人生な、ミミズ。 <br>こんな人生を、信じず。 <br>こんな人生では、死ねず。 <br><br><br>もがいて、もがいて、 <br><br>掘って、掘って、 <br><br><br>ふと、気付いたら、 <br>土の外に出てました。 <br><br><br>見たことが無い光景が広がっていました。 <br><br><br>風が優しくワタシをつつむ。 <br>広い空と、綺麗な花が咲いていました <br><br><br>初めて地球を見た気分だでした。 <br><br><br>あれ？ <br><br><br>気付いたら、ワタシは、 <br>人間になっていました。 <br><br><br>よくある話です。 <br>しかも無理やりです。 <br><br><br>名前はシミズ。 <br><br>職業は農業でした。 <br><br><br>野菜を作ることが、 <br>人間になった、ワタシの仕事です。 <br><br><br>大根をボリッと食べると、ミミズしくて…。 <br><br>じゃなく、みずみずしくて、 <br>うまいんです。 <br><br>土とは全く違うんです。 <br><br><br>こんな経験は、生まれて初めてでした。 <br><br><br>人間になってからは、 <br>毎日、朝から晩まで畑仕事。 <br><br><br>疲れましたが、 <br>嫌ではありませんでした。 <br><br><br>生きがいを感じました。 <br><br><br>ワタシが作った野菜を、 <br>誰かが買ってくれる。 <br><br><br>その野菜を、ワタシの知らない誰かが、 <br>おいしく料理してくれる。 <br><br><br>料理してくれた野菜を、 <br>ワタシの知らない誰かが、食べてくれる。 <br><br><br>もしかしたら、その人は、おいしい時間を、 <br>感じているのかもしれない。 <br><br><br>そのおいしそうな顔をしている人を見て、 <br>また誰かが、幸せな気分になっているのかもしれない。 <br><br><br>誰かの幸せの役に繋がっている。 <br><br><br>それを思うだけで、 <br>ワタシも幸せでした。 <br><br><br>ある日。 <br><br><br>農業について調べていると、 <br>とんでもないことを知ってしまいました。 <br><br>============================================== <br><br>ミミズは土を食べて、フンをする。 <br>ミミズのフンは、植物の生育に適した土を作る。 <br><br>============================================== <br><br><br>！！！ <br><br><br>知りませんでした。 <br><br><br>ミミズがよい土を作っていたなんて！！ <br><br><br>っということは、 <br>ミミズも、誰かの幸せに繋がっている。 <br><br><br><br>そうだったのか！ <br><br><br>ワタシは、それまで、 <br>ミミズは役立たずだと思っていました。 <br><br><br>それが、 <br><br><br>それが…。 <br><br><br>ミミズって、 <br>生きているだけで、 <br>誰かの役に立っているんです。 <br><br><br>いや、ミミズだから、 <br>役に這っているんです。 <br><br><br><br>！！！ <br><br><br><br>ふと、気付いたら、 <br>土の中でした。 <br><br><br>ミミズに戻っていました。 <br><br><br>旅も恋も物語も、 <br>いつも突然です。 <br><br><br>たまに無理やりです。 <br><br><br>特別に何かをやらなくたっていいんです。 <br>特別な才能なんかなくたっていいんです。 <br><br><br>そのままの自分を、大切にできればいいんです。 <br><br><br>人生が生きるんじゃなくて、 <br>人生を生きているんです。 <br><br><br>だから、 <br><br><br><br>生き続けてやればいい。 <br><br><br><br>んです。 <br><br><br>夢ややりたいことは、 <br>それからやればいいんです。 <br><br><br>まずは、生き続けてやればいいんです。 <br><br><br><br>ミミズでした。 <br>
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<link>https://ameblo.jp/thidora/entry-11100412500.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 19:19:33 +0900</pubDate>
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