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<title>A Day in the Life</title>
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<description>日々学んだことの雑感。主な興味は言語学、その他に哲学・宗教学・古代史。</description>
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<title>プラトン:パイドン</title>
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<![CDATA[ <p>プラトン, パイドン</p><p>を読んだ。</p><p><br></p><p>「弁明」「クリトン」に続くソクラテス裁判三部作ともいうべきもので、今作ではソクラテスの刑死の瞬間が描かれる。</p><p>尤も話の主眼は処刑の日の、夜までの最後の仲間との対話で、テーマは魂の不死性についてとなる。</p><p><br></p><p>魂は肉体に比べてイデアそのものに近い性質を持つため不死であるというような論理であるが、今一つそこの部分の論理はよく分からなかったし、そこを現代の目でしっかりとフォローする必要もないような気がする。</p><p><br></p><p>読んでいて気になったこと。</p><p>魂の不死生を証明した後、最後にソクラテスが神話を語りつつ倫理観めいた話をしてくる。</p><p>死後の魂の待遇が良くなるように、他者に迷惑をかけたりせずに知を愛して生きましょうというような話であるが、この他者の迷惑というのは魂の不滅生が証明された後に意味を成すのだろうか。</p><p>今世で仮に理不尽に命を奪われたとして、魂自体が不死であり、かつ肉体よりも魂の方を暗に優位に考えているのであれば、それは大した迷惑を被っていないのではないか、というニヒリズムに通じるような気がした。</p><p>現にソクラテスはアテナイ市民からの不当な判決で死刑になっているが、べつに魂は不死だからいいのさ的なことを言っている。</p><p>倫理観と魂の議論に矛盾を感じてしまった。</p><p><br></p><p>最後のソクラテスの死のシーンは非常に美しく感動を覚える。</p><p>福本伸行「天」の最後の3巻は非常に名作と思ってこれまで何度も読み返してきたが、これの下敷きはこのパイドンにあるように思われた。</p><p>果たして福本氏が本当に読んでるかは分からないが、死を前にした超克的な精神はどちらの作品にも共通して、憧れを抱かせるところがある。</p>
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<pubDate>Thu, 23 Sep 2021 23:29:36 +0900</pubDate>
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<title>プラトン:メノン</title>
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<![CDATA[ <p>プラトン, メノン</p><p>を読んだ。</p><p>18歳で読んだぶりなのでだいぶ久々。</p><p><br></p><p>徳とは教えうるかと言う話。</p><p>想起説が初お目見えする。</p><p><br></p><p>想起説とは、人の魂は何度も生を経験して正しい知識を潜在的には全て知っているものの忘れているだけであり、今の人生での知識の獲得とはその忘れた知識を思い出すことに他ならないという説である。</p><p>魂は何度も生を経験しているというのはパイドンという作品の中でより語られているが、メノンで興味を引かれたのは次の点。</p><p><br></p><p>想起説の実証として無学の奴隷に幾何学の問題を出し、そこで考えるヒントだけ出して自分で解けるかどうかを見てみるシーンがある。</p><p>ヒントだけといいつつほぼ誘導しているのであるが、いわば「AならばBが成り立ってAだがどうか」「Bです」という調子で、この演繹的な思考をできたことを持って想起としている。</p><p>これはなんとなく因果律を経験論的に否定したヒュームのように、因果律自体が知識であるという前提で語られているようだ。</p><p>このことが何となく気になった。</p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12691693211.html</link>
<pubDate>Wed, 11 Aug 2021 23:36:58 +0900</pubDate>
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<title>プラトン:クリトン</title>
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<![CDATA[ <p>プラトン, クリトン</p><p>を読んだ。結構前に。</p><p>今回は手元に英訳しかなかったので英語で読んだ。</p><p>途中英語の論理がよくわかりにくい箇所があり、ネイティブに教えてもらった。</p><p><br></p><p>内容は死刑執行間近にソクラテスを逃走させようとやってきたクリトンに、ソクラテスが逃走するのは正しい行いではないと語る話。</p><p><br></p><p>ソクラテスの論理は、自分たちは法の中で生きていて、その法が気に入らなかったのであれば別の国に行っていれば良かった話で、そうせずに今までその方に守られて生きてきたのだから、自分が不利になったから裏切ると言うのは間違ってるということ。</p><p><br></p><p>まあ一理あるような気もしつつ、そもそも法自体は人が作ったものなのであって、その人の不完全さをソクラテスの弁明で散々説いておきながら、何故そこまで法を絶対視するのかがよく分からなかった。</p><p>徳の理解とかを疑う前に報じたいを疑うことも同じくらい大事だったような気がするが、特に法を疑っている様子がなかったのが不思議なところ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12691692868.html</link>
<pubDate>Wed, 11 Aug 2021 23:34:44 +0900</pubDate>
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<title>プラトン:ソクラテスの弁明</title>
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<![CDATA[ <p>プラトン, ソクラテスの弁明</p><p>を読んだ。</p><p><br></p><p>有名なソクラテス裁判を描いたお話。</p><p>解説曰く、裁判の忠実な記録というよりも、そこを題材にメッセージ性を込めたあくまでプラトンの作品とのこと。</p><p><br></p><p>若者を惑わしているというイチャモンのような告発に対して、ソクラテスは法廷の舞台を用いて、赦しを乞うのではなく、むしろ自分の行いがいかに正しかったのかの主張をしている。</p><p>その結果それが挑発的に聞こえてしまい、死刑判決を受けるに至る。</p><p><br></p><p>ソクラテスは助かろうと思えば助かることもできたが、それまでの一対一の対話で完結していた自分の営みを最後に聴衆の前で総括し、そこに続く者を期待して自らは散っていったように見える。</p><p>ソクラテスは本人は一冊も著作を残していないが、このように哲学するという営みをして、それを次の世代に繋げていったことをもって偉大な哲学者なのであった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12686810442.html</link>
<pubDate>Fri, 16 Jul 2021 20:39:14 +0900</pubDate>
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<title>プラトン:ゴルギアス</title>
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<![CDATA[ <p>プラトン, ゴルギアス</p><p>を読んだ。</p><p><br></p><p>弁論術とは何か、という話から始まり、結局はいかに生きるべきかという話に至る。</p><p>ハイライトは最後の論客であるカリクレスとソクラテスの対話となる。</p><p><br></p><p>カリクレスの主張する、強いものが全てを得るのは自然の摂理であり、弱いものたちのルサンチマンのようなものは無視してよい、という命題に対して真っ向から反対するソクラテスとの議論となる。</p><p>この命題はニーチェに強い影響を与えたとか与えてないとか言われている。</p><p><br></p><p>これへのソクラテスの批判は、随所で強引な善の定義や、どう生きるのが理想的かという押し付けがましい議論でゴリ押ししているように見えてしまう。</p><p>随所で、カリクレスがソクラテスの急に持ち出してきた謎の倫理観を正しく拒絶すれば、ソクラテスが議論に勝ったようにはならないんではないかと思いながら読んでいた。</p><p><br></p><p>最後の最後に神話が語られ、それがソクラテスの倫理観の根幹となっていたことが分かり、もしそれがギリシャ人に共有されていたとすればこの議論もまあそうなるのかな。</p><p>一方で、その背景を無視したとすれば、カリクレス自体は全く否定できない。</p><p>カリクレスはただ「人は別に善く生きる必要が必ずしもあるわけではない」と言えば良いだけなのだ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12684172421.html</link>
<pubDate>Sat, 03 Jul 2021 00:12:30 +0900</pubDate>
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<title>英単語6000語</title>
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<![CDATA[ <p>一応6000語レベルの単語はあらかた覚え終わった。</p><p>まだ怪しいものも多いから定期的な復習は必須にしても、いったん次のレベルに進むことに。</p><p><br></p><p>6000語レベルでも200語くらい漏れがあったのに対して、次の7000語レベルは400-500語くらい知らないorあやふやだった。</p><p>通りで洋書を読むのに苦労するわけだということだが、裏を返すとやはり無事12000語までマスターした暁には相当英語の運用も楽になるだろうという希望を持てるので頑張っていきたい。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12683081613.html</link>
<pubDate>Sun, 27 Jun 2021 14:11:31 +0900</pubDate>
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<title>古代国語の音韻</title>
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<![CDATA[ <p>橋本進吉, 古代国語の音韻に就いて(岩波文庫)</p><p>を読んだ。</p><p><br></p><p>古事記の時代には仮名で区別する必要のある音が濁音も含めて88音もあったという話。</p><p>万葉仮名の使い分けから古代では現代よりも多くの音の区別をしていたことがわかったという研究の話で、現代の国語学の基本になっているらしい。</p><p>日本語学は正直全然触れてなかったのでこの話も初耳だった。</p><p>興味深かったのは部分的には本居宣長にすでに指摘されていたというところで、西洋の言語学も入ってきてない時代に恐るべし。</p><p><br></p><p>言語学科の院試には日本語学的な問題が必ず出るのでもう少し日本語学をやらないといけないのかなぁ。</p><p>ほぼ全くダメな古文漢文をやり直すのが先か。</p><p>言語学を趣味でやる先は長い。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12681977281.html</link>
<pubDate>Mon, 21 Jun 2021 19:46:34 +0900</pubDate>
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<title>英単語5000語</title>
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<![CDATA[ <p>英単語は12000語まで暗記予定のところ、とりあえず5000語レベルまでで覚えてない単語の暗記は終わった。</p><p>なんだかんだ200語弱あった。</p><p>自分の英語力は受験勉強の付け焼き刃なので特に単語は抜けが非常に多い。</p><p>次の6000語レベルの1000語の中にも200語くらい覚えてない/不安な単語があるので気合を入れて覚えてしまおう。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12681358285.html</link>
<pubDate>Fri, 18 Jun 2021 16:44:53 +0900</pubDate>
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<title>グノーシス主義</title>
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<![CDATA[ <span style="caret-color: rgb(60, 64, 67); color: rgb(60, 64, 67); font-family: Roboto, &quot;Helvetica Neue&quot;, Arial, sans-serif; -webkit-tap-highlight-color: rgba(0, 0, 0, 0); background-color: rgb(255, 255, 255);">筒井賢治, グノーシス　(講談社選書メチエ) を読んだ。</span><div><span style="caret-color: rgb(60, 64, 67); color: rgb(60, 64, 67); font-family: Roboto, &quot;Helvetica Neue&quot;, Arial, sans-serif; font-size: 14px; -webkit-tap-highlight-color: rgba(0, 0, 0, 0); background-color: rgb(255, 255, 255);"><br></span></div><div>最近色々な文脈でグノーシスという概念に触れつつも、グノーシスという概念を全然知らなかったので学んだ。</div><div>この本はかなり平易な文体で書いてあり、キリスト教にある程度通じていれば楽しめる本であった。</div><div><br></div><div>グノーシスというものの起こりとしては二世紀ごろの初期キリスト教時代に生まれた宗派であって、創造神を超える上位の神を想定し、上位の神から使わされた存在により上位の世界に帰るべき事実を認識した時人は救われてそこへ帰るという思想とのこと。</div><div>もはや一神教ではなく多神教の世界観であるが、二世紀というキリスト教発展期だからこそ生まれた思想であろうか。</div><div><br></div><div>旧約聖書の中での神の奔放な振る舞いなどを正当化するためにより上位の神を置くというモチベーションはなかなか面白い。</div><div><br></div><div>本文にもある通り、グノーシスという言葉の定義が定まっていない故に概念が乱用されているという。</div><div>別の場所で見たイスラム教スーフィズムや仏教における禅との共通性というのは、グノーシスを「内面にある上位世界の名残を認識する」という捉え方をした場合であろうか。</div><div><br></div><div>本論と離れて面白いなと思ったこと。</div><div>ウァレンティノス派のグノーシス神話での終末は、人間がみな内面の上位世界的なものを認識した後に、肉体を捨てて一つとなって上位世界へ帰っていくというストーリーらしい。</div><div>これはまんまエヴァの人類補完計画だなと。</div><div>二千年近く前のストーリーを未だに人々が面白がって(？)見ているのは物語の普遍性を感じられてよい。</div><div><br></div><div>グノーシス主義と密接に関わるのは新プラトン主義とのことで、次はそちらに進もうかと。</div><div>新プラトン主義に行く前に、時はきたかなということで古代ギリシャ哲学にしばらく浸かろうかなと思う。</div><div>プラトンは高校生の時に読んでたきりなのでかなり久々。</div>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12677384026.html</link>
<pubDate>Sat, 29 May 2021 19:53:53 +0900</pubDate>
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<title>Clacksonの印欧語本</title>
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<![CDATA[ <p>Clackson, Indo-European Linguistics : An Introduction (Cambridge)を読んだ。</p><p><br></p><p>本書は前書きで著者が言っている通り、インドヨーロッパ語学の概論的な話からは少し逸れて、未だに論点となっているところを主軸に話している本である。</p><p>今までまさしく「概論的な」本しか読んでこなかったので、controversial な話に触れられたのは新鮮だった。</p><p><br></p><p>自分の興味的に面白かった話題その1は、音韻論のGlottalic Modelという話で、祖語に想定される音素の閉鎖音の非対称性を説明できるような音価の想定のモデルが提示されている。</p><p><br></p><p>その2は動詞の形態論についてで、いわゆるhi動詞とmi動詞の起源が考察されている。</p><p>これを主に論じているJasanoffの本は持っているので、もう少しレベルが上がったら読みたい。</p><p><br></p><p>その3はもっとレベルの低い話で、やはりリトアニア語は語彙・形態論の面でかなり古い特徴を残してるんだなと再認識できたこと。</p><p>本当は次はギリシャ語を勉強するのが自然な流れだけど、時間が十分取れないと辛いし、いったんリトアニア語に浸かるのも面白いかもな。</p><p>今後の勉強計画の妄想は膨らむばかり。</p>
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<link>https://ameblo.jp/ti-alltag/entry-12675339833.html</link>
<pubDate>Tue, 18 May 2021 23:35:21 +0900</pubDate>
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