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<title>自動人形夜想曲</title>
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<description>「オートマタやそうきょく」と読みます。</description>
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<title>自動人形のための夜想曲　第二番</title>
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<![CDATA[ <p>彼女は閉口した。</p><p>目線が悲しげに下へと吸い寄せられる。</p><br><br><br><p>「シエラザード！なんで寝かせるんだよっ！」</p><p>「駄目です、寝てください！貴方が死んでしまいます！このままでは…」</p><p>「書かせてくれ！もう少しで完成するんだ！！」</p><p>主人はベッドの中で暴れました。</p><p>寝かせようとしていた私を振り切って、机に向かいます。</p><p>「やめてください！死ぬ気ですか！？」</p><p>彼は息を弾ませながらも私にこういいました。</p><p>「ああ、死んでやる。この曲を完成させられないのなら、死んでやるさ！」</p><p><br></p><p><br></p><p>何がそこまでして彼を奮い立たせたのでしょう？私にはちっとも解りません。</p><p>ただ、私が知っている事実は一つだけ。</p><p>彼は心臓の病に侵されていっていることだけでした。</p><p>だからなのでしょうか。</p><p>本当にそれだけ？</p><p>彼は、少しでも長く生をつかみたいとは思わなかったのでしょうか。</p><p>理解不能です。</p><p>私には…理解不能です。</p><br><p><br><br></p><p>「アーサー…」</p><p>あの曲に命をささげた彼はそのあと、死んでしまいました。</p><p>ただ、私には気にかかることが一つだけあります。</p><p>洗練されたあの曲の題名の場所には何も書いてありませんでした。</p><p>できたぞ、と言って嬉しそうに彼は笑みを浮かべました。痩せこけた顔には満足の表情しか残っていませんでした。</p><p>なのに…。</p><p>題名がないのです。</p><br><br><br><br><p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く。</p>
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<link>https://ameblo.jp/tihi4743/entry-11186815923.html</link>
<pubDate>Thu, 08 Mar 2012 19:41:40 +0900</pubDate>
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<title>自動人形のための夜想曲　第一番</title>
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<![CDATA[ <p>「ああ…ありがとう、シエラザード。コーヒーとってもおいしいよ」</p><p>主人のアーサーの一日は、普通の人間とは違った始まり方をします。</p><p>彼は大体、昼に寝ていて夜にお仕事をするのです。</p><p>「はい、ご主人様。ピアノの作曲は、はかどってますか？」</p><p>「うん。おかげでね。シエラザードは調子どう？」</p><p>私は若い主人に腕を上げ下げして見せました。</p><p>「ベリーグッド。昨日さしてくれた油のおかげでしょう」</p><p>彼は晴れやかに笑います。</p><p>心から嬉しそうに。</p><p>「そうか、君に合ったやつだったんだな。良かった」</p><p>そういって、彼はまたお仕事に戻ります。</p><br><br><p>吸血鬼城。ここは村の皆にそう呼ばれています。</p><p>もちろん、実際は吸血鬼なんていうこの世に存在しないものは潜んでいません。</p><p>ただ、私とアーサーの顔色はいつもすこぶる悪いのでそう思われてしまうようです。</p><p>アーサーの顔色は他と違い、不健康な生活をしているせいなので治せるのですが、私の場合は自動人形なのでどうにもなりません。</p><p>しかし、城外の人々はそれを知らないので、やんちゃな男の子なんかは私のことを「顔色悪い姉ちゃん」などと呼びます。</p><p>仕方ないでしょう、自動人形ですもの！</p><p>余計なお世話！</p><p>…でも、私は自動人形であり、ただの機械ではないのです。</p><p>世界一の名工、つまり私を作ってくれたアーサーの叔父はとある方法を使って、私に心を吹き込みました。</p><p>だから、私は特別の中の特別。</p><p>天才が作った最高の自動人形なのです。</p><br><br><br><br><p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く。</p>
]]>
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<link>https://ameblo.jp/tihi4743/entry-11183887571.html</link>
<pubDate>Mon, 05 Mar 2012 18:35:26 +0900</pubDate>
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